JP2004206173A - リスク回避支援システム及びリスク回避支援方法 - Google Patents

リスク回避支援システム及びリスク回避支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】取引先等によって引き起こされる又は引き起こされる可能性のある金銭的損失、社会的信用低下及びその他の損害を回避することにより、透明性の高いコーポレートガバナンス(企業統治)を確保し、高度な危機管理体制を提供することを課題とする。
【解決手段】クライアントCと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報210を入力する企業情報入力手段10をクライアント端末1に設け、リスク回避支援サーバ2に企業情報210を取得して反社会的勢力等に係るスクリーニングを行うスクリーニング手段30と、クライアントCの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報250に基づいてクライアントCの危機管理体制等の対応能力等を評価する対応能力評価手段206と、企業や取引先等に対する対応案を対応能力等に適合するように作成する対応策作成手段31とを設けることで、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リスクマネジメント及びリスク回避に係るシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリスクマネジメント及びリスク回避に係るシステム等は、現在の企業体制及び企業経営等に対するリスク要因を分析し、リスク要因が将来顕在化した場合を予測して、多様な項目別に基づくスコアリングを行ってリスク要因の危険度等を提示するものであり、また、予想される損害を金額換算して、危険度等の判断の基準を提供して支援するものである(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−312572号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のリスクマネジメント及びリスク回避に係るシステムは、現在の企業体制及び企業経営等に対する危険度を提示するが、その危険度を察知して判断を行うのは企業等の経営者や担当者であるため、熟練した知識と対応策を兼ね備えていなければならない。したがって、リスク回避に対応する体制やリスク要因に対する意思決定(判断等)、リスク回避の対応策の検討が企業等に大きな負担となり、円滑なリスク回避が行われていない状況となっている。
【0005】
さらに、取引先等からのリスク要因は、取引先等との取引を行う前(取引が予定される未来の取引)に対応することが重要であり、まだ取引を行っていないリスク要因を抽出して判断することは、コスト、時間等をいたずらに浪費させる結果となるとともに、何を判断基準とすればよいかを把握することも困難となる。よって、経験したことの無い未来のリスク要因に対しては、意思決定が円滑に行えず、対応策を講じることが困難な状況となっている。
【0006】
また、可能性のあるリスク要因、例えば、金銭的損失、社会的信用低下等を予測するにあたり、リスク要因の危険度だけでは意思決定に不確定要素(知識や経験等の個人差など)を多く含む結果となり、そのような状況で判断する意思決定や対応は、選択範囲の狭いごく限られた対応になる可能性がある。
【0007】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、取引先等によって引き起こされる又は引き起こされる可能性のある金銭的損失、社会的信用低下及びその他の損害を回避することにより、透明性の高いコーポレートガバナンス(企業統治)を確保し、高度な危機管理体制を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するため、本発明に係るリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法は、次のような手段を採用する。
【0009】
即ち、請求項1では、企業や取引先等の信用に関するスクリーニング等を行うリスク回避支援業者のリスク回避支援サーバと、前記リスク回避支援業者に委託するクライアントのクライアント端末とをネットワークを介して接続し、前記クライアント端末は、クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報を入力して前記リスク回避支援サーバへ送信する企業情報入力手段を備え、前記リスク回避支援サーバは、受信する前記企業情報に該当する企業や取引先等の経営履歴を抽出し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を作成するスクリーニング手段と、前記経営履歴と前記対応案を前記クライアント端末に送信する送信手段を備える。
【0010】
この手段では、クライアント端末から入力される企業情報に基づいて抽出される企業や取引先等の経営情報から、取引の際のリスク要因の危険度が高い企業や取引先等(反社会的勢力、例えば、暴力団や不法営利団体等)を判別し、その企業や取引先等が過去に行った事例から対応案を作成し、経営情報と対応案とをクライアントに提示することが可能となる。
【0011】
また、請求項2では、請求項1記載のリスク回避支援システムにおいて、前記リスク回避支援サーバには、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶するクライアント情報記憶手段が備えられていることを特徴とするリスク。
【0012】
この手段では、クライアントの業態や業種、危機管理を行うための人員、資格等の危機管理能力や、危機管理に対する連絡経路の透明度等、危機管理やリスク回避に必要なクライアントの情報を管理することが可能となる。
【0013】
また、請求項3では、請求項2記載のリスク回避支援システムにおいて、前記クライアント情報に基づいて、危機管理体制等の対応能力等を評価する対応能力評価手段が設けられることを特徴とする。
【0014】
この手段では、対応策の作成や、クライアントに対するリスク回避支援や指示等に対して、クライアント毎に適した対応策や指示等を提示できる。
【0015】
また、請求項4では、請求項1〜3いずれか記載のリスク回避支援システムにおいて、前記リスク回避支援サーバは、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等のマニュアルを作成する対応マニュアル作成手段を備えることを特徴とする。
【0016】
この手段では、クライアント情報、対応策に基づいてクライアントがリスク回避を実施するための対応マニュアルを、クライアント毎に作成することが可能となる。
【0017】
また、請求項5では、請求項6記載のリスク回避支援システムにおいて、前記リスク回避支援サーバは、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成する教育マニュアル作成手段を備えることを特徴とする。
【0018】
この手段では、クライアント毎に作成される対応マニュアルを実施するために、対応を円滑に行うための教育マニュアルをクライアントに提供する。
【0019】
また、請求項6では、請求項1〜5いずれか記載のリスク回避支援システムにおいて、前記クライアント端末は、前記リスク回避支援サーバに対し、前記対応マニュアル、前記教育マニュアルの要求や前記対応策に関する前記クライアント側の対応方針等に関する応答を行う応答手段を備えることを特徴とする。
【0020】
この手段では、クライアント端末に提示される経営履歴と対応策から、クライアントは、自社の企業体制や企業経営方針等から、自社に適合する対応策を選択等の応答をリスク回避支援サーバに対して行うことができ、その対応策に基づく対応マニュアル、教育マニュアル、リスク回避に伴う対応内容の評価等を要求することが可能となる。
【0021】
また、請求項7のリスク回避支援システムに係るリスク回避支援サーバは、クライアント端末にネットワークを介して接続され、前記クライアント端末から入力されるクライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報を受信し、前記企業情報に基づいて前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を作成するスクリーニング手段と、前記経営履歴と前記対応案を前記クライアント端末に送信する送信手段を備える。
【0022】
この手段では、クライアント端末から送信される企業情報を基に、経営履歴を抽出し、該当した企業や取引先等の過去の事例から経営履歴に基づく対応案を作成し、クライアントに提供することができる。
【0023】
また、請求項8のリスク回避支援システムに係るリスク回避支援サーバは、請求項7記載のリスク回避支援サーバにおいて、前記クライアント端末から入力される前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶するクライアント情報記憶手段を備えることを特徴とする。
【0024】
この手段では、クライアントの業態や業種、危機管理を行うための人員、資格等の危機管理能力や、危機管理に対する連絡経路の透明度等、危機管理やリスク回避に必要なクライアントの情報を管理することが可能となる。
【0025】
また、請求項9のリスク回避支援システムに係るリスク回避支援サーバは、請求項8記載のリスク回避支援サーバにおいて、前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価する対応能力評価手段が設けられることを特徴とする。
【0026】
この手段では、対応策の作成や、クライアントに対するリスク回避支援や指示等に対して、クライアント毎に適した対応策や指示等を提示できる。
【0027】
また、請求項10のリスク回避支援システムに係るリスク回避支援サーバは、請求項7〜9いずれか記載のリスク回避支援サーバにおいて、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等のマニュアルを作成する対応マニュアル作成手段を備えることを特徴とする。
【0028】
この手段では、クライアント情報、対応策に基づいてクライアントがリスク回避を実施するための対応マニュアルを、クライアント毎に作成してクライアント端末の提示することが可能となる。
【0029】
また、請求項11のリスク回避支援システムに係るリスク回避支援サーバは、請求項10記載のリスク回避支援サーバにおいて、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成する教育マニュアル作成手段を備えることを特徴とする。
【0030】
この手段では、クライアントの応答に基づく対応マニュアルを実施するための教育マニュアルを作成し、クライアントに提供することができる。
【0031】
また、請求項12に記載のリスク回避支援システムに係るクライアント端末は、企業や取引先等の信用に関するスクリーニング等を行い、前記企業や前記取引先等の経営履歴や前記企業や前記取引先に対する対応案を提供するリスク回避支援業者のリスク回避支援サーバにネットワークを介して接続され、取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報を入力して前記リスク回避支援サーバへ送信する企業情報入力手段とを備える。
【0032】
この手段では、クライアント端末において危機管理に対するリスク回避支援を受けることが可能となり、リスク回避に対する対応等からクライアントがリスク回避に対する判断を行うことができる。
【0033】
また、請求項13に記載のリスク回避支援システムに係るクライアント端末は、請求項12記載のクライアント端末において、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等を入力して前記リスク回避支援サーバに送信するクライアント情報入力手段を備えることを特徴とする。
【0034】
この手段では、クライアントの業態や業種、危機管理を行うための人員、資格等の危機管理能力や、危機管理に対する連絡経路の透明度等をクライアント自身が管理することを可能とさせるとともに、リスク回避支援サーバによる危機管理対応能力等の評価を受けることが可能となる。
【0035】
また、請求項14に記載のリスク回避支援システムに係るクライアント端末は、請求項12又は13記載のクライアント端末において、前記リスク回避支援サーバにおいて作成される前記対応策に基づく対応マニュアル、教育マニュアルの作成等の要求と、前記対応策に関する前記クライアント側の対応方針等とに関して、前記リスク回避支援サーバとの応答を行う応答手段を備えることを特徴とする。
【0036】
この手段では、クライアント端末から、クライアント自身が取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報を入力することで、企業や取引先等の経営情報と対応案を判断材料として取得でき、取得した判断材料をもとに将来に又は現在のリスク要因を検討することができる。検討されたリスク要因は、取得した経営情報と対応案とに基づいてクライアント端末にて企業や取引先等に対する対応策を選択、作成等を行い、リスク回避支援業者との応答を行うことで、その対応策に基づく対応マニュアル、教育マニュアルをリスク回避支援業者から取得することが可能となる。
【0037】
さらに、前述の課題を解決するため、次のようなリスク回避支援方法を採用する、
【0038】
即ち、請求項15では、クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報をクライアント端末から入力してリスク回避支援サーバに送信し、取得した前記企業情報をスクリーニングして前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出するとともに、前記企業や前記取引先等に対する対応案を作成し、前記経営履歴と前記対応案とを前記リスク回避支援サーバから前記クライアント端末に送信し、前記対応案に対する応答を前記クライアント端末において行う。
【0039】
この手段では、クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報から、クライアントに対してリスク回避支援業者が企業情報に基づき該当する企業や取引先等の経営履歴と、過去に該当する企業や取引先等が行った反社会的行動の事例から作成される対応案とをクライアントに提示することができ、提示された経営履歴と対応案から危険度やリスク要因、リスク要因に対する対応策を判断することができる。(対応策に対して応答することができる。)
【0040】
また、請求項16では、請求項14記載のリスク回避支援方法において、前記クライアント端末から入力される前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報をリスク回避支援サーバにおいて記憶し、前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価することを特徴とする。
【0041】
この手段では、クライアントの業態や業種、危機管理を行うための人員、資格等の危機管理能力や、危機管理に対する連絡経路の透明度等、危機管理やリスク回避に必要なクライアントの情報を管理することが可能となる。さらに、クライアントの危機管理体制や対応能力をリスク回避支援サーバにおいて評価することで、クライアント毎に適合するリスク回避支援を行うことが可能となる。
【0042】
また、請求項17では、請求項14又は15記載のリスク回避支援方法において、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等の対応マニュアルを作成するとともに、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成して、前記対応マニュアルと前記教育マニュアルとを前記クライアント端末に送信することを特徴とする。
【0043】
この手段では、リスク回避支援業者から提示された企業や取引先等の経営履歴や対応案に基づいてクライアントが判断し、さらには、この対応策等を実施するための対応マニュアルと、教育マニュアルに従って円滑な対応を行うための教育マニュアルがクライアントに提供される。
【0044】
さらに、前述の課題を解決するため、次のようなリスク回避支援システムをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体を採用する。
【0045】
即ち、請求項18では、クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報をクライアント端末から入力してリスク回避支援サーバに送信し、取得した前記企業情報をスクリーニングして前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出するとともに、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶して前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を前記対応能力等に適合するように作成し、前記経営履歴と前記対応案とを前記リスク回避支援サーバから前記クライアント端末に送信するようにコンピュータに実行させるためのプログラムを記録媒体に記録する。
【0046】
また、請求項19では、クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報をクライアント端末から入力してリスク回避支援サーバに送信し、取得した前記企業情報をスクリーニングして前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出するとともに、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶して前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を前記対応能力等に適合するように作成し、前記経営履歴と前記対応案とを前記リスク回避支援サーバから前記クライアント端末に送信し、さらには、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等の対応マニュアルを作成するとともに、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成して、前記対応マニュアルと前記教育マニュアルとを前記クライアント端末に送信する送信するようにコンピュータに実行させるためのプログラムを記録媒体に記録する。
【0047】
また、請求項20では、クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報と、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等とをクライアント端末から入力してリスク回避支援サーバに送信し、取得した前記企業情報をスクリーニングして前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出するとともに、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶して前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を前記対応能力等に適合するように作成し、前記経営履歴と前記対応案とを前記リスク回避支援サーバから前記クライアント端末に送信し、さらには、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等の対応マニュアルを作成するとともに、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成して、前記対応マニュアルと前記教育マニュアルとを前記クライアント端末に送信し、前記対応マニュアル、前記教育マニュアルの要求や、前記対応策に関する前記クライアント側の対応方針等に関する応答を前記リスク回避支援サーバと行うようにコンピュータに実行させるためのプログラムを記録媒体に記録する。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0049】
図1〜図17は、本発明に係るリスク回避支援システム100の実施の形態(1)を示すものである。
【0050】
実施の形態(1)のリスク回避支援システム100は、企業や取引先等の信用に関するスクリーニング等を行うリスク回避支援業者Rのリスク回避支援サーバ2と、リスク回避支援業者Rに委託又は依頼等をするクライアントCのクライアント端末1とをネットワークNを介して接続する構成をとる。
【0051】
クライアント端末1は、クライアントCと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報210を入力してリスク回避支援サーバ2へ送信する企業情報入力手段10と、リスク回避支援サーバ2へ送信した企業情報210が反社会的勢力と関係又は該当する場合、該当企業の経営履歴220、該当企業に対する対応策230等の情報を受信してリスク回避に係る要求や応答をリスク回避支援サーバ2と行う応答手段20とを備える。
【0052】
企業情報入力手段10は、氏名または法人名、生年月日または設立年月日、住所、電話番号等で構成される企業情報210を入力する入力手段12と、クライアントCのクライアント情報250、例えば、クライアントCの業種・業態や危機管理体制の構成、人員、有資格者、対応経験等を入力するクライアント情報入力手段と13と、企業情報210とクライアント情報250とをリスク回避支援サーバ2に送信する企業情報送信手段11とで構成される。また、企業情報210、クライアント情報250等の情報を表示する表示部14が、別途設けられている。
【0053】
応答手段20は、企業情報210が反社会的勢力情報等に適合した場合に、リスク回避支援サーバ2から送信される該当企業の経営履歴220と、該当企業に対する対応案240とを受信し、経営履歴220と対応策240とに基づく複数の判断基準を表示部14に表示させ、クライアントCが判断、選択等した結果をリスク回避支援サーバ2へ送信する(後述する対応マニュアル270の要求等の応答)。また、表示された経営履歴220、対応案240に対する応答を行うための選択画面(T1〜T6)等が設けられ、受信した経営履歴220、対応案240や応答(要求)内容等は情報記憶手段23に記憶される構成となっている。
【0054】
リスク回避支援サーバ2は、スクリーニング手段30と、スクリーニング等の結果をクライアント端末1へ送信する送信手段40と、クライアント端末1から送信される応答や要求に基づいて対応マニュアル270を作成する対応マニュアル作成手段60と、対応マニュアル270を実行するための教育マニュアル280を作成する教育マニュアル作成手段70とから構成される。
【0055】
さらに、クライアントCのクライアント情報250を記憶するクライアント情報記憶手段205と、クライアント情報250に基づいてクライアントCの危機管理体制やリスク回避の対応能力等を評価する対応能力評価手段50と、対応能力評価手段50により評価された各クライアントCの対応能力評価260を記憶する対応能力評価記憶手段206とが備えられている。
【0056】
また、クライアント端末1から送信される企業情報210との照合を行うための反社会的勢力記憶手段201と、反社会的勢力記憶手段201に蓄積されている企業の経営履歴220を記憶する経営履歴記憶手段202と、反社会的勢力記憶手段201に蓄積されている企業別等の対応事案230を蓄積する対応事案記憶手段203とが備えられている。さらには、対応マニュアル270を作成するための対応マニュアル記憶手段207と、同様に教育マニュアル280にも教育マニュアル記憶手段208とが設けられる。
【0057】
スクリーニング手段30は、受信する企業情報210と反社会的勢力記憶手段201との照合を行って該当企業が存在するかをチェックし、該当企業が存在する場合に経営履歴記憶手段202から該当企業の経営履歴220を抽出する。さらには、スクリーニング手段30内に設けられる対応策作成手段31が、経営履歴220に適合する該当企業に対する対応事案230を対応事案記憶手段203から抽出して対応案240を作成する。
【0058】
対応能力評価手段50は、クライアント情報250に基づいてクライアントCの危機管理体制やリスク回避の対応能力等を評価し、例えば、危機管理体制、構成人数、人員、有資格者、対応経験等からリスク回避対応レベル290を予め算定する。また、リスク回避対応レベル290は、リスク回避支援業者R等がクライアントCに対して行う事前教育や、管理体制強化プログラム等の実施により、日々変化するため、最新のクライアント情報250を受信して、自動的に更新等を行うように設定されていることが望ましい。
【0059】
対応マニュアル作成手段60は、クライアント端末1から送信される要求や応答に基づいて、対応策240を実施するための対応マニュアル270を作成する対応マニュアル選択手段51が設けられる。また、教育マニュアル70は、対応マニュアル270を円滑に行うための教育マニュアル280を作成する教育マニュアル選択手段61が設けられる。
【0060】
このように構成されるリスク回避支援システム100のクライアント端末1は、企業情報入力手段10、クライアント情報入力手段13、表示部14、応答手段20等がCPUやRAMなどを備えた制御部Cに接続される。制御部CにはOS(Operating System)を備え、OS上で動作するプログラムで検出した信号の検出やそれに応じた制御が行われる。リスク回避支援サーバ2も同様に、スクリーニング手段30、送信手段40、対応能力評価手段50、対応マニュアル作成手段60、教育マニュアル作成手段70等がCPUやRAMなどを備えた制御部Cに接続され、制御部CにはOS(Operating System)を備え、OS上で動作するプログラムで検出した信号の検出やそれに応じた制御が行われる。
【0061】
次に、図4〜図17において、リスク回避支援システム100の操作方法及び処理フローを説明する。
【0062】
図4に示すように、クライアントCは初めに、クライアントCの会社情報、例えば、法人名、設立年月日、本社住所、電話番号、代表、役員構成等と、クライアントCの危機管理体制情報、例えば、業種、業態、責任者、有資格者、資格内容、危機管理体制の人員構成等とを入力し、これらの情報をクライアント情報250としてリスク回避支援サーバ2に送信する(S1、T1)。
【0063】
そして、クライアントCが取引のある又は取引が予定される企業や取引先等をリストアップする(S2)。企業情報入力手段10からリストアップした企業等の氏名または法人名、生年月日または設立年月日、住所、電話番号等の代表者及び会社に関する企業情報210を入力し(T2)、リスク回避支援サーバ2へ送信する(S2〜S3)。企業情報210の入力は、例えば、図6に示すように、複数の入力リストを入力可能とさせて、必要に応じて随時リスク回避支援サーバへ企業情報210を送信するようにしても良い。
【0064】
リスク回避支援サーバ2では、まず、クライアント端末1から送信されるクライアント情報250をクライアント情報記憶手段205に蓄積する。蓄積されるクライアント情報250は、対応能力評価手段50によってクライアントC毎の危機管理に対応する対応能力を評価し、対応能力評価記憶手段206に記憶する(S101〜S103)。
【0065】
クライアント端末1からの企業情報210等の情報受信待ちから(S101)、随時送信されてくる企業情報210を受信し(S104)、受信後に企業情報210と反社会的勢力記憶手段201との照合してスクリーニングを行う(S105)。スクリーニングの結果、該当するデータが存在しない場合は、クライアント端末1に該当データ無しの通知を行う(S107)。逆に該当データが存在する場合は、スクリーニング手段30が経営履歴記憶手段202から適合する経営履歴220を抽出し、対応策作成手段31が対応事例記憶手段203から複数の対応事例230を抽出し、抽出された対応事例230をクライアントCの業態や取引形態等に基づいて評価されるクライアントC毎のリスク回避対応レベル290を参酌して対応策240を作成する(S106〜S110)。そして、作成された対応策240とともに経営履歴210がクライアント端末1に送信され(S111)、対応策240は、対応策記憶手段204に記憶される。
【0066】
クライアント端末1では、リスク回避支援サーバ2から送信される経営履歴220と対応策240とを受信する(S9)。経営履歴220は、反社会的勢力に該当する企業の業種、取引企業、接触方法、取引内容や、さらには、過去又は現在における損害事例や損害金額等の情報であり、該当企業の多様な経営状態を表すものである(画面T3)。
【0067】
受信後のクライアントCでは、経営履歴220、対応策240を参照する。対応策240は、複数の対応策240が提示され、クライアントCの判断材料とされる。対応策240の内容は、該当企業の行動予測や損害金額、対応に係る判断材料となる判断基準等で構成される。判断基準は、例えば、「A対応をするとBのみの対処で解決する可能性が高く、将来の損害額が小さい。」、「D対応をしないと、Eという結果にとなり、今後の対応が円滑に行かない。」等、対応内容と、対応内容を行う・行わないで、クライアントCにどのような影響があるのかを具体的に提示する(画面T4)。また、必要に応じて、経費、スケジュール等が提示され、クライアントCの最善の判断・決定を支援する(S10、画面T3、T4)。
【0068】
クライアントCが最終的に判断・決定した内容は、リスク回避支援サーバ2へ要求又は応答という形で送信される。この要求は、クライアントCの危機管理体制が整っていれば、また、対応経験が豊富であればクライアントC自身での対応が可能となるので、単に情報の受領等の応答でもよいが、この実施の形態(1)では、リスク回避支援サーバ2からクライアントCへ対応策240に応じた対応マニュアル270を提供することが可能であるため、クライアント端末1において、対応マニュアル270、教育マニュアル280等の要求・応答をリスク回避支援サーバ2に対して行う(S13、S15、)。
【0069】
例えば、画面T5のような応答入力画面を設け、クライアント端末1からリスク回避支援サーバ2へと要求する。この要求は、対応マニュアル270、教育マニュアル280だけではなく、対応策240を実施するために必要な支援や経費等の見積りも同時要求することができる。さらに、教育マニュアル280を要求する場合は、教育指導員等の指導人員の派遣を依頼することで、より円滑な対応策実施を促進させることができる。さらには、提示された対応策240に基づいて、クライアントCが独自に対応策241を作成することも可能とさせ、クライアントCが作成した対応策241を評価するアプリケーションも設けることが可能である。
【0070】
リスク回避支援サーバ2は、クライアント端末1からの対応マニュアル270や教育マニュアル280等の提示要求が含まれた応答を受信し、各々のマニュアル作成手段によりマニュアルを作成する。作成された対応マニュアル270、教育マニュアル280は、クライアント端末1に電子データとして送信され、クライアント端末1で各マニュアルを参照することが可能となる。また、対応マニュアル270、教育マニュアル280は電子データでなくとも、紙ベースの資料として、ファックス、郵送等でクライアントCに送付してもよい(S112〜S119)。
【0071】
クライアント端末1では、リスク回避支援サーバ2から送信される対応マニュアル270と教育マニュアル280とを受信する(S11〜S17)。画面T6に示すように、対応マニュアル270は、対応手順毎(項目毎)に注意点や、対応内容で構成され、対応手順毎に、対応した場合の確認としてチェックボックスCが設けられている。例えば、手順▲2▼の人員配置対応において、反社会的勢力に直接に連絡・対応する責任者、上層部や警察、専門機関への連絡係り等をどのように配置するか、また、配置に際する人員の選択や行動を起こす際の注意点等が示される。そして、実施した対応マニュアル270の各手順・項目毎にチェックし、対応結果を保存するようにする(画面T6)。
【0072】
また、画面T7に示すように、対応マニュアル270を実施するための教育マニュアル280が示され(要求に応じて表示される)、対応マニュアル270を補助するための教育項目が表示される。例えば、人員配置対応の教育項目では、反社会的勢力に係る人物との折衝する際、対応する部屋の選定、事前に用意する物等に対する注意点を中心した内容が提示される。教育マニュアル280に提示される内容は、反社会的勢力のリスク回避における事前準備、再発防止(危機管理体制の構築)、即時対応の3つのバージョンに区分され、反社会的勢力に対する危機管理状況に応じて異なる内容となっていることが望ましい。
【0073】
次に、図14を基に、対応能力評価手段50の処理に関して詳細に説明する。
【0074】
まず、クライアント情報250を取得し、クライアント情報記憶手段205にする(S201〜S202)。予めクライアント情報250からクライアントCの対応能力を評価するための対応能力評価基準を作成し、クライアント情報250からクライアントCを採点する(S203)。例えば、クライアントCの業種。業態、資格の有無、資格の内容等を対応能力評価基準に照らし合わせて採点し、リスク回避対応レベル290を抽出する。抽出されたリスク回避対応レベル290は、クライアントC毎に対応能力評価記憶手段206に記憶する(S204〜S205)。
【0075】
次に、図15を基に、対応策作成手段31の処理に関して詳細に説明する。
【0076】
クライアント端末1から送信される企業情報210を受信して、スクリーニング手段30でスクリーニングを行い、反社会的勢力に関係する場合に、該当企業の経営履歴220を経営履歴記憶手段202から取得する(S301)。経営履歴220の取得後に、経営履歴220に基づく過去の対応事例230を検索する(S302)。過去の対応事例230の検索と同時に、クライアントCのリスク回避対応レベル290を対応能力評価記憶手段206から取得し(S303)、リスク回避対応レベル290に適合する過去の対応事例230を抽出し、クライアントCのクライアント情報250(危機管理体制や人員等)に最適な対応策240を作成する。作成された対応策240は、対応策記憶手段204に記憶されるとともに(S304〜S305)、クライアント端末1に送信される。ここでの過去の対応事例230には、該当企業が過去の引き起こした損害ケース、損害ケースへの対応内容、対応結果等が成功、失敗を含めて記憶されている。
【0077】
次に、図16、図17を基に、対応マニュアル作成手段60、教育マニュアル作成手段70の処理に関して詳細に説明する。
【0078】
対応マニュアル270と教育マニュアル280は、クライアントCからの要求・応答により作成を開始する(S401)。クライアントCからの作成要求等が合った場合、クライアントCに提示された対応策240を対応策記憶手段204から取得する。そして、対応策240に適合する対応マニュアル270の各項目を対応マニュアル記憶手段207から抽出する(S402)。さらに、対応策240の作成時にクライアントCのリスク回避対応レベル290を参照しているが、対応マニュアル270の各項目についても、リスク回避対応レベル290を参酌して、対応マニュアル270を作成する。例えば、対応マニュアルの項目を抽出するとともに対応策240を参酌して、対応マニュアル項目を抽出していく際に、クライアントCのリスク回避対応レベル290がAの場合、リスク回避対応レベルBでは対応しきれない内容(直接交渉により、反社会的勢力を排除するなど)に対しても項目を抽出する。また、教育マニュアル280と同様に、即時対応なのか、後日対応なのかなどの時間的制約を考慮して、対応マニュアルを作成することが望ましい。
【0079】
また、教育マニュアル280は、対応マニュアル270の要求が無くとも作成される。対応マニュアル270の作成要求がある場合は、対応マニュアル270に基づいて作成するが(S501〜S503)、対応マニュアル270の要求がない場合、例えば、事前教育のために、再発防止のために教育マニュアル280を要求する場合がある。この場合には、クライアントCに提示した対応策240に基づいて作成することが望ましく、対応策240に他にも、過去の対応事例230からリスク回避対応レベル290に適合する教育マニュアル280を作成することもできる(S502、S504)。
【0080】
この実施の形態(1)によると、対応策240等がクライアントCの判断材料として提供されるので、クライアントCは、判断範囲を広く保ちながら自社の管理体制、経営方針、業態、業種、危機管理体制等に適合する対応を判断できるとともに、リスク回避支援サーバ2に対して要求又は応答という形で対応マニュアル270、教育マニュアル280等の提供を受けることが可能となる。したがって、反社会的勢力に係る企業や取引先等との取引を事前に避けることが可能となり、将来起こりうる金銭的損害、精神的負担、社会的信用の失墜、それに伴う企業の損失を回避することが可能となる。
【0081】
さらに、すでに反社会的勢力に係る企業や取引先等との取引を行っている場合は、将来起こりうる金銭的損害・精神的負担・社会的信用の失墜・それに伴う企業ダメージを回避・または最小限にとどめる回避行動を的確、円滑に行うことができる。即ち、クライアントCが蒙る損害や損失を最小限にするための損失制御(ダメージコントロール)が可能となる。
【0082】
また、クライアントCのリスク回避対応レベル290を事前に評価し、該当企業の規模、手口、企業系列等への対応が実施可能か、可能ではないか等をリスク回避支援サーバ2で判断し、対応策240を作成することが可能であるため、クライアントCは、対応可能かどうかを担当者の熟練度、知識等に左右されること無く、クライアントCに適合する判断基準に基づいたリスク回避に対応する体制やリスク要因に対する意思決定(判断等)を行うことが可能となり、円滑なリスク回避を可能とさせる。
【0083】
また、対応マニュアル270と教育マニュアル280は、通信機器等の整備により、シュミレーション教育、音声指導、リアルタイム指導等が可能であり、対応、教育マニュアルの項目に従ったマニュアル利用方法をクライアントCに適した方法で提供することができる。
【0084】
以上、上述の実施の形態の他に、メールマガジン等の危機管理情報データ配信手段が備えて、反社会的勢力情報とともに、その対処法(対応マニュアル)を提示して、常にクライアントCに反社会的勢力に係る意識を持たせるなど、危機管理体制の充実を図ることも可能である。
【0085】
また、リアルタイムで情報を提示できことにより、リスク回避支援をリスク回避支援業者Rによる遠隔操作で行い、直接の支援を行うこともが可能である。なお、各々の記憶手段のデータ構造や参酌方法、画面構成等は、上記実施の形態に制限されないことを付言する。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るリスク支援回避システムによれば、対応策等がクライアントの判断材料として提供されるので、クライアントは、判断範囲を広く保ちながら自社の管理体制、経営方針、業態、業種、危機管理体制等に適合する対応を判断できるとともに、リスク回避支援サーバに対して要求又は応答という形で対応マニュアル、教育マニュアル等の提供を受けることが可能となる。したがって、反社会的勢力に係る企業や取引先等との取引を事前に避けることが可能となり、将来起こりうる金銭的損害、精神的負担、社会的信用の失墜、それに伴う企業の損失を回避することが可能となる。
【0087】
さらに、すでに反社会的勢力に係る企業や取引先等との取引を行っている場合は、将来起こりうる金銭的損害・精神的負担・社会的信用の失墜・それに伴う企業ダメージを回避・または最小限にとどめる回避行動を的確、円滑に行うことができる。即ち、クライアントが蒙る損害や損失を最小限にするための損失制御(ダメージコントロール)が可能となる。
【0088】
また、請求項15記載のリスク回避支援方法によれば、熟練した知識と対応策を兼ね備えていなくとも、リスク回避支援業者によってクライアントのリスク回避対応レベルの則したリスク要因に対する意思決定(判断等)が提示されるため、クライアントによる意思決定等が円滑に行われ、意思決定に際する不確定要素を極力少なくさせて、選択範囲の広く確保することができる。
【0089】
さらに、取引が予定される未来の取引に対応することが重要であるリスク回避を、対応マニュアルや教育マニュアル等の提示、また事前教育システムによって、リスク回避体制を確立させることができる。よって、金銭的損失、社会的信用低下等の予測、回避、対処が一元化されたリスク回避を提供することが可能となる。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法であり、実施の形態(1)のシステム概略図である。
【図2】実施の形態(1)のリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法のクライアント端末の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態(1)のリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法のリスク回避支援サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態(1)のリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法の動作を示すフローチャートであり、クライアント端末に関するフローチャートである。
【図5】図4に対応する画面表示内容図である。
【図6】図4に対応する画面表示内容図である。
【図7】実施の形態(1)のリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法の動作を示すフローチャートであり、リスク回避支援サーバに関するフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートに続く、リスク回避支援サーバに関するフローチャートである。
【図9】図4に対応する画面表示内容図である。
【図10】図9に続く画面表示内容図である。
【図11】図10に続く画面表示内容図である。
【図12】図11に続く画面表示内容図である。
【図13】実施の形態(1)のリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法の動作を示すフローチャートであり、リスク回避支援サーバに関するフローチャートである。
【図14】実施の形態(1)のリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法の対応能力評価手段を示し、(a)はフローチャート、(b)はデータフローである。
【図15】実施の形態(1)のリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法の対応策作成手段を示し、(a)はフローチャート、(b)はデータフローである。
【図16】実施の形態(1)のリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法の対応マニュアル作成手段を示し、(a)はフローチャート、(b)はデータフローである。
【図17】実施の形態(1)のリスク回避支援システム及びリスク回避支援方法の動作を示すフローチャートであり、教育マニュアル作成手段に関するフローチャートである。
【符号の説明】
1 クライアント端末
2 リスク回避支援サーバ
10 企業情報入力手段
15 クライアント情報入力手段
20 応答手段
30 スクリーニング手段
40 送信手段
50 対応能力評価手段
60 対応マニュアル作成手段
70 教育マニュアル作成手段
201 反社会的勢力記憶手段
202 経営履歴記憶手段
203 対応事例記憶手段
204 対応策記憶手段
205 クライアント情報記憶手段
206 対応能力評価記憶手段
207 対応マニュアル記憶手段
208 教育マニュアル記憶手段
210 企業情報
220 経営履歴
230 対応事案
240 対応策
250 クライアント情報
260 対応能力評価
270 対応マニュアル
280 教育マニュアル
C クライアント
R リスク回避支援業者

Claims (20)

  1. 企業や取引先等の信用に関するスクリーニング等を行うリスク回避支援業者のリスク回避支援サーバと、前記リスク回避支援業者に委託するクライアントのクライアント端末とをネットワークを介して接続し、
    前記クライアント端末は、クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報を入力して前記リスク回避支援サーバへ送信する企業情報入力手段を備え、
    前記リスク回避支援サーバは、受信する前記企業情報に該当する企業や取引先等の経営履歴を抽出し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を作成するスクリーニング手段と、前記経営履歴と前記対応案を前記クライアント端末に送信する送信手段を備えるリスク回避支援システム。
  2. 請求項1記載のリスク回避支援システムにおいて、前記リスク回避支援サーバには、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶するクライアント情報記憶手段が備えられていることを特徴とするリスク回避支援システム。
  3. 請求項2記載のリスク回避支援システムにおいて、前記クライアント情報に基づいて、危機管理体制等の対応能力等を評価する対応能力評価手段が設けられることを特徴とするリスク回避支援システム。
  4. 請求項1〜3いずれか記載のリスク回避支援システムにおいて、前記リスク回避支援サーバは、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等のマニュアルを作成する対応マニュアル作成手段を備えることを特徴とするリスク回避支援システム。
  5. 請求項6記載のリスク回避支援システムにおいて、前記リスク回避支援サーバは、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成する教育マニュアル作成手段を備えることを特徴とするリスク回避支援システム。
  6. 請求項1〜5いずれか記載のリスク回避支援システムにおいて、前記クライアント端末は、前記リスク回避支援サーバに対し、前記対応マニュアル、前記教育マニュアルの要求や前記対応策に関する前記クライアント側の対応方針等に関する応答を行う応答手段を備えることを特徴とするリスク回避支援システム。
  7. クライアント端末にネットワークを介して接続され、前記クライアント端末から入力されるクライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報を受信し、前記企業情報に基づいて前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を作成するスクリーニング手段と、前記経営履歴と前記対応案を前記クライアント端末に送信する送信手段を備えるリスク回避支援サーバ。
  8. 請求項7記載のリスク回避支援サーバにおいて、前記クライアント端末から入力される前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶するクライアント情報記憶手段を備えることを特徴とするリスク回避支援サーバ。
  9. 請求項8記載のリスク回避支援サーバにおいて、前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価する対応能力評価手段が設けられることを特徴とするリスク回避支援システム。
  10. 請求項7〜9いずれか記載のリスク回避支援サーバにおいて、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等のマニュアルを作成する対応マニュアル作成手段を備えることを特徴とするリスク回避支援サーバ。
  11. 請求項10記載のリスク回避支援サーバにおいて、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成する教育マニュアル作成手段を備えることを特徴とするリスク回避支援サーバ。
  12. 企業や取引先等の信用に関するスクリーニング等を行い、前記企業や前記取引先等の経営履歴や前記企業や前記取引先に対する対応案を提供するリスク回避支援業者のリスク回避支援サーバにネットワークを介して接続され、
    取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報を入力して前記リスク回避支援サーバへ送信する企業情報入力手段とを備えるクライアント端末。
  13. 請求項12記載のクライアント端末において、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等を入力して前記リスク回避支援サーバに送信するクライアント情報入力手段を備えることを特徴とするクライアント端末。
  14. 請求項12又は13記載のクライアント端末において、前記リスク回避支援サーバにおいて作成される前記対応策に基づく対応マニュアル、教育マニュアルの作成等の要求と、前記対応策に関する前記クライアント側の対応方針等とに関して、前記リスク回避支援サーバとの応答を行う応答手段を備えることを特徴とするクライアント端末。
  15. クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報をクライアント端末から入力してリスク回避支援サーバに送信し、
    取得した前記企業情報をスクリーニングして前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出するとともに、前記企業や前記取引先等に対する対応案を作成し、前記経営履歴と前記対応案とを前記リスク回避支援サーバから前記クライアント端末に送信し、
    前記対応案に対する応答を前記クライアント端末において行うリスク回避支援方法。
  16. 請求項14記載のリスク回避支援方法において、前記クライアント端末から入力される前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報をリスク回避支援サーバにおいて記憶し、前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価することを特徴とするリスク回避支援方法。
  17. 請求項14又は15記載のリスク回避支援方法において、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等の対応マニュアルを作成するとともに、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成して、前記対応マニュアルと前記教育マニュアルとを前記クライアント端末に送信することを特徴とするリスク回避支援方法。
  18. クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報をクライアント端末から入力してリスク回避支援サーバに送信し、
    取得した前記企業情報をスクリーニングして前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出するとともに、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶して前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を前記対応能力等に適合するように作成し、前記経営履歴と前記対応案とを前記リスク回避支援サーバから前記クライアント端末に送信するようにコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  19. クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報をクライアント端末から入力してリスク回避支援サーバに送信し、
    取得した前記企業情報をスクリーニングして前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出するとともに、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶して前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を前記対応能力等に適合するように作成し、前記経営履歴と前記対応案とを前記リスク回避支援サーバから前記クライアント端末に送信し、
    さらには、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等の対応マニュアルを作成するとともに、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成して、前記対応マニュアルと前記教育マニュアルとを前記クライアント端末に送信する送信するようにコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  20. クライアントと取引のある又は取引が予定される企業や取引先等の企業情報と、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等とをクライアント端末から入力してリスク回避支援サーバに送信し、
    取得した前記企業情報をスクリーニングして前記企業や前記取引先等の経営履歴を抽出するとともに、前記クライアントの業種、業態、危機管理体制等のクライアント情報を記憶して前記クライアント情報に基づいて、前記クライアントの危機管理体制等の対応能力等を評価し、前記企業や前記取引先等に対する対応案を前記対応能力等に適合するように作成し、前記経営履歴と前記対応案とを前記リスク回避支援サーバから前記クライアント端末に送信し、
    さらには、前記対応策に基づいて前記企業や前記取引先に対する対応手順や注意点等の対応マニュアルを作成するとともに、前記対応マニュアルを実行するための教育マニュアルを作成して、前記対応マニュアルと前記教育マニュアルとを前記クライアント端末に送信し、
    前記対応マニュアル、前記教育マニュアルの要求や、前記対応策に関する前記クライアント側の対応方針等に関する応答を前記リスク回避支援サーバと行うようにコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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