JP7438392B2 - 吸音材 - Google Patents

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Description

本開示は、電気機器や自動車等の騒音対策に使用される吸音材に関する。
空調機、冷蔵庫等の電気機器や、自動車から発生する騒音は、低周波数域と高周波数域の音波を含むため、低周波数域から高周波数域までの広範囲の吸音性能を有する吸音材が求められている。従来、ガラスウール等の多孔質材料にポリウレタン樹脂等の紛体材料を付着させた吸音材が知られており、特許文献1には微細な紛体材料を付着させた多孔質材料を一定の厚みのシートに成形して、高周波数域の吸音性能を向上させる技術が開示されている。
特開2019-44548号公報(特に表1、図3等参照)
しかしながら、多孔質材料に付着させる微細な紛体材料の粒子径を適切に選択することにより高周波数域の吸音性能を向上できるものの、低周波数域の吸音性能を向上させることが困難であった。そのため、高周波数域の吸音性能を向上させると共に、低周波数域の吸音性能を向上させた吸音材を得ることが課題であった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、低周波数域と高周波数域の吸音性能に優れた吸音材を提供することを目的とする。
本開示の吸音材は、一または複数の繊維が絡み合って塊を成し、塊の内部に第1の空隙および第1の空隙に捕捉される第1の樹脂粒子を有する繊維塊と、複数の繊維塊の間に形成された第2の空隙に配置され、第1の樹脂粒子の粒径よりも大きい粒径を有する、第2の樹脂粒子とを備える。
本開示によれば、第1の空隙に捕捉された第1の樹脂粒子により高周波数域の吸音性能を向上させ、第2の空隙に配置され、第1の樹脂粒子の粒径よりも大きい粒径を有する、第2の樹脂粒子により低周波数域の吸音性能を向上させるため、低周波数域と高周波数域の吸音性能に優れた吸音材を得ることができる。
実施の形態1における吸音材の概略構成を示す断面模式図である。 実施の形態1における吸音材の繊維塊の構成を示す断面模式図である。 実施の形態1における吸音材の吸音率を示すグラフである。 実施の形態2における吸音材の吸音率の粒径比依存性を示すグラフである。 実施の形態2における吸音材の吸音率の第2の樹脂粒子の粒径依存性を示すグラフである。 実施の形態3における吸音材の吸音率の繊維塊径依存性を示すグラフである。 実施の形態4における吸音材の吸音率のかさ密度依存性を示すグラフである。 実施の形態5における吸音材の概略構成を示す断面模式図である。
本発明者らは鋭意検討を行った結果、繊維に微細な樹脂粒子を捕捉させた繊維塊と、複数の繊維塊の間に粗大な樹脂粒子とを存在させる構成により、低周波数域と高周波数域の両方の吸音性能に優れた吸音材とすることができ、広範囲の周波数域の吸音性能を向上させる構成とすることができることを見出した。
以下に、本開示の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の吸音材1を示す断面模式図である。吸音材1は、複数の繊維塊2それぞれに第1の樹脂粒子3を捕捉させ、複数の繊維塊2の間の空隙である第2の空隙9には、第1の樹脂粒子3より径の大きい第2の樹脂粒子4を配置させる構成とする。
図2に示すように、繊維塊2は一または複数の繊維6が絡み合って塊を成しており、塊の内部に形成された第1の空隙8に第1の樹脂粒子3を捕捉させて繊維塊2とする。繊維塊2は、一本の繊維6を屈曲させること、または複数本の繊維6を密集させることで、例えば球形状の塊を成すようにすればよい。繊維塊2は、楕円形状、多角形状等でもよく、これらの形状の一部を平面にした扁平形状でもよい。複数の繊維塊2の全部を一種類の形状にしてもよく、例えば球形状と扁平形状が混在する等、複数種類の形状が混ざっていてもよい。繊維塊2は、第1の空隙8に第1の樹脂粒子3を捕捉でき、第1の樹脂粒子3の粒径よりも大きい第2の樹脂粒子を配置できる第2の空隙9を形成できる大きさにすればよい。例えば、繊維塊2の径は、0.1mm以上100mm以下程度とすればよい。ここで、繊維塊2の径とは、平均径をいい、例えば、ノギスを用いて20か所程度測定し、算術平均して求めたものとする。
繊維6は、例えば、ガラスウール、ロックウール、炭素繊維、アルミナ繊維、ウォラストナイト、チタン酸カリウム繊維等の無機繊維材料、綿、麻等の天然繊維材料、ポリエステル樹脂繊維、アラミド樹脂繊維等の有機繊維材料から一種類または複数種類、選択すればよい。繊維6の線径は、第1の樹脂粒子3を捕捉させる第1の空隙8を適度に形成する観点から決定すればよいが、例えば、0.1μm以上10μm以下とすればよい。ここで、繊維6の線径は、例えば、SEM(ScanningElectronMicroscope)を用いて1000倍から5000倍程度に拡大した繊維6の断面像において、20か所程度測定した平均値から求められる。
第1の樹脂粒子3は、例えば、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂等から一種類または複数種類、選択すればよい。第1の樹脂粒子3の粒径は、高周波数域の吸音性能が得られ、第1の樹脂粒子3が第1の空隙8に捕捉される大きさにすればよい。第1の空隙8の大きさは、第1の樹脂粒子3の粒径に応じ、繊維6の線径を変更して調整すればよい。例えば、第1の樹脂粒子3の粒径を1mmとする場合、繊維6の線径を7μmとすればよい。ここで、第1の樹脂粒子3の粒径とは、平均粒径をいい、例えば、SEMを用いて1000倍から5000倍程度に拡大した繊維塊2の表面または断面の像において、捕捉された第1の樹脂粒子3の粒径を20か所程度測定し、算術平均して求めたものとする。
第2の空隙9は、複数の繊維塊2の間に設けられる。第2の空隙9の大きさおよび吸音材1に占める総体積は、繊維塊2の大きさに関係する。繊維塊2の充填量が同じ場合、繊維塊2が小さくなると、同じ体積中の吸音材1に占める第2の空隙9の総体積の割合は大きくなる。第2の空隙9が大きくなると、粒径の大きな第2の樹脂粒子4を第2の空隙9に配置できる。また、繊維塊2を分散させることにより、第2の樹脂粒子4を分散して配置できる。
第2の樹脂粒子4は、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂等から一種類または複数種類、選択すればよい。第2の樹脂粒子4に粗大な粒子を用いると、低周波数域の音波の振動エネルギーを効率的に熱エネルギーへ変換するため、低周波数域の吸音性能を向上できる。したがって、第2の樹脂粒子4には第1の樹脂粒子3よりも粒径が大きいものを用いる。例えば、第1の樹脂粒子3の粒径0.6mm、繊維塊2の径26mmの場合、第2の樹脂粒子4の粒径21mmとできる。第2の樹脂粒子4の粒径とは、平均粒径をいい、例えば、光学顕微鏡またはノギスを用いて20か所程度測定し、算術平均して求めたものとする。
ここで、第1の空隙8に第1の樹脂粒子3を捕捉させ、第2の空隙9に第2の樹脂粒子4を配置させる観点から、繊維塊2の重量と、第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4を合わせた総樹脂粒子重量との比は、70:30~95:5とすればよい。好ましくは80:20~90:10とすればよく、80:20~90:10とすると、第1の空隙8に第1の樹脂粒子3を効率的に捕捉させ、第2の空隙9に第2の樹脂粒子4を効率的に配置させることができる。また、第1の樹脂粒子3の重量と第2の樹脂粒子4の重量との比は、5:95~50:50とすればよい。好ましくは20:80~40:60とすればよく、20:80~40:60とすると、第2の樹脂粒子4を第2の空隙9に分散して配置しやすくなる。
吸音材1に占める総樹脂粒子重量の割合である総樹脂粒子含有比は、繊維塊2に無機繊維材料を用いた場合、第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4の混合物を約400~500℃で熱処理し、灰化して検証することができる。具体的には、熱処理前の重量(Wbefore)と、熱処理後の重量(Wafter)から、次の式1で算出することができる。

総樹脂粒子含有比=(1―Wafter/Wbefore)×100 ・・・(式1)
また、吸音材1のかさ密度は、繊維塊2、第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4を例えば、袋状の包装物5に入れた場合、袋状の包装物5の体積と、繊維塊2、第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4を含んだ充填材の総重量とから、次の式2を用いて算出することができる。

吸音材1のかさ密度=充填材の総重量÷包装物5の体積 ・・・(式2)
ここで、包装物5は袋状に限らず、シート状のものを用いてもよい。包装物5を用いることにより、繊維6、第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4の飛散を防止できる。包装物5は、外部から吸音材1に入射する音を反射せず、繊維6、第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4が飛散しない程度の通気開孔を有すればよい。具体的には、ガラスクロス、不織布、合成繊維布等を用いればよい。これらを一枚で使用してもよく、単一種を重ねても、複数種を組み合わせて重ねてもよい。特に、室内で吸音材1を使用する等、繊維6、第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4の飛散を防止したい場合には、複数重ねて使用することが好ましい。また、騒音を発生している対象物の隙間等に、包装物5を用いずに直接配置して使用することもできる。この場合には、包装物5の体積を対象物の隙間の容積に置き換えて、吸音材1のかさ密度を求めればよい。
次に、本実施の形態の吸音材1の試験片を作製し、吸音性能を評価した結果について述べる。吸音性能の評価には、吸音率測定器を用いて、JIS A1405-2:2007に記載の垂直入射法により各吸音材1の吸音率を測定した後、周波数fが500Hzと1000Hzとにおける比較例1の吸音材1の吸音率を基準として、各吸音材1の吸音率の相対値を算出し、各吸音材1で吸音率の相対値を比較して行った。
<実施例1>
第1の樹脂粒子3として粒径0.6mm、総重量0.84gのポリウレタン樹脂粒子を準備し、第2の樹脂粒子4として粒径21mm、総重量1.96gのポリウレタン樹脂粒子を準備した。繊維6として線径4μmのガラスウールを用いて第1の樹脂粒子3を捕捉させた複数の繊維塊2を形成し、繊維塊2の周りに第2の樹脂粒子4を配置させた試験片を作製した。総重量18.8gの試験片を、平面視で円形状の直径100mm、厚み25mmのガラスクロス製の袋状の包装物5に入れ、かさ密度が96kg/mの吸音材1を得た。
<比較例1>
比較例として、第1の樹脂粒子3と第2の樹脂粒子4を添加せず、実施例1と同様にして、吸音材1を得た。
<比較例2>
第1の樹脂粒子3の総重量を2.8gとし、第2の樹脂粒子4を添加せず、実施例1と同様にして、吸音材1を得た。
実施例1、比較例1、比較例2の条件は次の表1の通りである。
Figure 0007438392000001
図3は、第1の樹脂粒子3と第2の樹脂粒子4の有無による吸音率の相対値を比較したものである。表1と図3とから分かるように、第1の樹脂粒子3と第2の樹脂粒子4とを備える実施例1の吸音材1は、第1の樹脂粒子3も第2の樹脂粒子4も添加しない比較例1、および第1の樹脂粒子3は添加するが第2の樹脂粒子4は添加しない比較例2の吸音材1よりも、優れた吸音率を有する。
低周波数域である500Hzにおいて、実施例1の吸音率の相対値は1.96と、比較例2の1から向上しており、第2の樹脂粒子4による効果が示されている。また、高周波数域である1000Hzにおいて、実施例1の吸音率の相対値は、1.15と、比較例2の1から向上しており、第2の樹脂粒子4を備えても高周波数域の吸音率は低下していないことが示されている。
このようにして、第1の樹脂粒子3を第1の空隙8に捕捉させた繊維塊2を形成し、第1の樹脂粒子の粒径よりも大きい粒径を有する、第2の樹脂粒子4を複数の繊維塊2により形成される第2の空隙9に配置させることにより、低周波数域と高周波数域の吸音性能にともに優れた吸音材1を得ることができる。
なお、繊維塊2を作製するための塊を、一または複数の繊維6を絡ませて形成する例を示したが、マット形状のような成形品を切断して塊を作製してもよい。マット形状のような成形品を切断して用いることで、所望の大きさの繊維塊2を作製できる。切断は、ナイフ切断式切断機、粉砕ハンマー回転式切断機、ロール回転式切断機、ピンディスク回転式切断機等の各種切断機を用いることができる。
また、繊維塊2と第2の樹脂粒子4とは、吸音材1全体に均等に分散する構造が好ましい。繊維塊2と第2の樹脂粒子4とが均等に分散すると、吸音材1に低周波数域の音波の吸音に有効な構造と、高周波数域の音波の吸音に有効な構造とが全体に渡って形成されやすくなるため、個体差による吸音性能の低下が抑制される。また、吸音性能を著しく低下させない範囲であれば、第2の樹脂粒子4が偏在していてもよい。
また、第1の空隙8は、繊維6を三次元的に絡み合わせて設けることができ、第1の空隙8の量によって吸音材1のかさ密度を適切な範囲に調整してもよい。かさ密度を適切な範囲とすると、繊維塊2および第2の樹脂粒子4を混合した場合、第1の樹脂粒子3は第1の空隙8に捕捉されやすくなり、また、吸音材1に音波の入射経路を複数形成できるため、吸音材1は吸音しやすい構造となる。第1の空隙8の大きさは、繊維6の線径および密度に関係し、繊維6の線径が小さくなり、密度が高くなる場合、第1の空隙8は小さくなる。第1の空隙8が小さくなると、第1の樹脂粒子3は第1の空隙8に捕捉されやすくなる。
また、本実施の形態の吸音材1の製造において、第1の樹脂粒子3を捕捉させた繊維塊2と第2の樹脂粒子4を混合させてもよく、第1の樹脂粒子3、第2の樹脂粒子4、繊維6が絡み合って形成される塊を混合させることにより、第1の樹脂粒子3を塊に捕捉させて繊維塊2を形成する処理と、第2の樹脂粒子4を複数の繊維塊2の間に配置させる処理を同時に行ってもよい。この場合、第2の樹脂粒子4が第1の空隙8に捕捉されて第1の樹脂粒子3が第1の空隙8に捕捉させることを阻害しないように、第2の樹脂粒子4の粒径を調整すればよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1の樹脂粒子3と第2の樹脂粒子4の有無を比較する例を示したが、本実施の形態においては、第2の樹脂粒子4の粒径を変更して、この粒径の比を変えた例について説明する。これ以外の構成は実施の形態1と同様である。吸音性能の評価は、実施の形態1と同様の方法で行った。
以下、第1の樹脂粒子3の粒径に対する第2の樹脂粒子4の粒径の比を粒径比と呼称する。この粒径比は、第1の樹脂粒子3の粒径(R)と第2の樹脂粒子4の粒径(R)とから、次の式3を用いて算出することができる。

粒径比=R÷R ・・・(式3)
<実施例2>
第2の樹脂粒子4の粒径を5mm、粒径比を8として、実施例1と同様にして吸音材1を得た。
<実施例3>
第2の樹脂粒子4の粒径を13mm、粒径比を22として、実施例1と同様にして吸音材1を得た。
<実施例4>
第2の樹脂粒子4の粒径を32mm、粒径比を53として、実施例1と同様にして吸音材1を得た。
評価結果を表2に示す。参考のため、実施例1の評価結果を再掲している。
Figure 0007438392000002
実施例1から実施例4の吸音率をグラフ化した図4から、粒径比を変更しても、優れた吸音率を有していることがわかる。ここで、図4中の点線は各粒径比に対する吸音率の相対値の挙動を示す補助線である。
低周波数域である500Hzにおいて、粒径比8の実施例2、粒径比22の実施例3および粒径比53の実施例4の吸音率の相対値はそれぞれ、1.69、1.92、2.02と、前出の比較例2の1から向上している。また、高周波数域である1000Hzにおいて、実施例2、実施例3および実施例4の吸音率の相対値はそれぞれ、1.20、1.17、1.11と、比較例2の1から向上しており、第2の樹脂粒子4の粒径を変更しても、高周波数域の吸音率は低下していないことが示されている。
また図4に示すように、粒径比を大きくすれば、第2の樹脂粒子4が繊維塊2の内部の第1の空隙8に捕捉され難く、複数の繊維塊2の間の空隙である第2の空隙9に分散して配置されやすいため、粒径比は2以上、好ましくは8以上、より好ましくは22以上とするのがよい。
このように、粒径比を変更しても低周波数域と高周波数域の吸音性能に優れた吸音材1を得ることができる。粒径比を大きくすると、第2の樹脂粒子4が第1の空隙8に捕捉され難く、第2の空隙9に分散して配置しやすいため、低周波数域と高周波数域の吸音性能にともに優れた吸音材1を得ることができる。
なお、本実施の形態では、第2の樹脂粒子4の粒径を変更して、粒径比を調整する例を示したが、第1の樹脂粒子3の粒径を変更して粒径比を調整してもよい。
また、図5に示すように、第2の樹脂粒子4の粒径は、低周波数域の吸音性能を向上させる観点から、好ましくは1mm以上、より好ましくは5mm以上、さらに好ましくは13mm以上とすればよい。
実施の形態3.
本実施の形態においては繊維塊2の径を変更する例について説明する。これ以外の構成は実施の形態1と同様である。吸音性能の評価は、実施の形態1と同様の方法で行った。
<実施例5>
繊維塊2の径を12mmとして、実施例1と同様にして吸音材1を得た。
<実施例6>
繊維塊2の径を49mmとして、実施例1と同様にして吸音材1を得た。
<実施例7>
繊維塊2の径を68mmとして、実施例1と同様にして吸音材1を得た。
評価結果を表3に示す。参考のため、実施例1の評価結果を再掲している。
Figure 0007438392000003
実施例1および実施例5から実施例7の吸音率をグラフ化した図6から、繊維塊2の径を変更しても、優れた吸音率を有していることがわかる。ここで、図6中の点線は各径に対する吸音率の相対値の挙動を示す補助線である。
低周波数域である500Hzにおいて、繊維塊2の径12mmの実施例5、径49mmの実施例6および径68mmの実施例7の吸音率の相対値はそれぞれ、1.94、1.86、1.67と、前出の比較例2の1から向上している。また、高周波数域である1000Hzにおいて、実施例5、実施例6および実施例7の吸音率の相対値はそれぞれ、1.17、1.16、1.15と、比較例2の1から向上しており、繊維塊2の径を変更しても、高周波数域の吸音率は低下していないことが示されている。
繊維塊2の径が70mmを超えると、吸音材1に占める第2の空隙9の割合が小さくなり、第2の空隙9に第2の樹脂粒子4を配置させ難くなる場合がある。また、繊維塊2の径が5mm未満となると、繊維塊2、第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4を含んだ充填材が吸音材1に密に充填され、吸音材1への音波の入射を妨げる場合がある。このため、繊維塊2の径は、好ましくは5mm以上70mm以下、より好ましくは10mm以上50mm以下、さらに好ましくは20mm以上40mm以下とするのがよい。
このように、繊維塊2の径を変更しても、低周波数域と高周波数域の吸音性能にともに優れた吸音材1を得ることができる。繊維塊2の径を適切に選択すると、第2の空隙9に第2の樹脂粒子4を分散して配置しやすくでき、吸音材1への音波の入射を妨げることなく、低周波数域と高周波数域の吸音性能にともに優れた吸音材1を得ることができる。
実施の形態4.
本実施の形態においては吸音材1のかさ密度を変更する例について説明する。これ以外の構成は実施の形態1と同様である。吸音性能の評価は、実施の形態1と同様の方法で行った。
<実施例8>
かさ密度を48kg/mとして、実施例1と同様にして吸音材1を得た。
<実施例9>
かさ密度を150kg/mとして、実施例1と同様にして吸音材1を得た。
<実施例10>
かさ密度を190kg/mとして、実施例1と同様にして吸音材1を得た。
評価結果を表4に示す。参考のため、実施例1の評価結果を再掲している。
Figure 0007438392000004
実施例1および実施例8から実施例10の吸音率をグラフ化した図7から、吸音材1のかさ密度を変更しても、優れた吸音率を有していることがわかる。ここで、図7中の点線は各かさ密度に対する吸音率の相対値の挙動を示す補助線である。
低周波数域である500Hzにおいて、吸音材1のかさ密度48kg/mの実施例8、かさ密度150kg/mの実施例9およびかさ密度190kg/mの実施例10の吸音率の相対値はそれぞれ、1.90、2.02、1.98と、前出の比較例2の1から向上している。また、高周波数域である1000Hzにおいて、実施例8、実施例9、実施例10の吸音率の相対値はそれぞれ、1.10、1.17、1.07と、比較例2の1から向上している。吸音材1のかさ密度を変更しても、190kg/m以下では高周波数域の吸音率を低下しないことが示されている。
吸音材1のかさ密度が大きすぎると、繊維塊2、第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4を含んだ充填材が密に充填されていることから、吸音材1への音波の入射を妨げる場合がある。かさ密度が小さすぎると、充填材が吸音材1に疎に充填されていることから、吸音材1へ入射した音波が第1の樹脂粒子3および第2の樹脂粒子4に到達せずに吸音材1から出射し、非効率な場合がある。このため、かさ密度は、好ましくは30kg/m以上200kg/m以下、より好ましくは40kg/m以上190kg/m以下とするのがよい。
このように、吸音材1のかさ密度を変更しても、低周波数域と高周波数域の吸音性能にともに優れた吸音材1を得ることができる。かさ密度を適切に選択すると、吸音材1への音波の入射を妨げず、吸音材1に効率的に吸音させることができるため、低周波数域と高周波数域の吸音性能にともに優れた吸音材1を得ることができる。
実施の形態5.
本実施の形態においては、吸音材1の第1の空隙8に第1の樹脂粒子3と磁性粒子7を捕捉させた例について説明する。これ以外の構成は実施の形態1と同様である。
図8に示すように、吸音材1の第1の空隙8に第1の樹脂粒子3と磁性粒子7とを捕捉させ、繊維塊2とする。このような吸音材1は、外部から磁力を印加することで、繊維塊2を回収することができる。また、特に複数の繊維塊2の大きさが異なる場合には、その大きさを選別できる。
磁力による選別は、例えば、磁力選別装置において、繊維塊2の大きさに応じた重量と磁力との関係を利用することができる。繊維塊2が所望の大きさよりも大きくなると、繊維塊2は重くなるため、外部からの磁力により生じる引力または斥力で繊維塊2を移動させ難くなる。一方、繊維塊2が所望の大きさよりも小さくなると、繊維塊2は軽くなるため、外部からの磁力により生じる引力または斥力で繊維塊2を移動させやすくなる。例えば、繊維塊2の移動量に応じて、繊維塊2の回収先を異なるようにすると、磁性粒子7を捕捉させた、所望の大きさの繊維塊2を得ることができる。ここで、吸音材1の製造工程において、第1の樹脂粒子3を捕捉させる前の繊維6が絡み合って形成された塊に磁性粒子7を捕捉させて、塊を磁力選別してもよい。このようにして、大きさの異なる塊を大きさ毎に選別することができる。
磁性粒子7は、鉄、ケイ素鉄、ニッケル、パーマロイ、Fe―Si―Al、センダスト、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石、ネオジム鉄ボロン磁石等の金属材料、スピネル型フェライト、六方晶型フェライト、ガーネット型フェライト等のセラミックス材料等の、磁性を有する紛体材料から一種類または複数種類、選択すればよい。
磁性粒子7の粒径は、所望の磁力が得られるものであって、第1の樹脂粒子3と同様に、第1の空隙8に捕捉させることができる程度であればよく、例えば繊維6の線径が7μmの場合、0.05mm以上1mm以下、好ましくは0.1mm以上0.5mm以下であればよい。
ここで、磁力を利用した吸音材1の製造方法の一例を説明する。まず、ポリウレタン樹脂等の粒径の異なる樹脂粒子、繊維6が絡み合って形成された塊、塊に形成された空隙に捕捉させることができる程度の径を有する磁性粒子7を混合した混合物を作製する(混合物作製工程)。続いて、混合物を振動させて、塊内に小径の樹脂粒子および磁性粒子7を捕捉させて磁性塊を作製する(磁性塊作製工程)。次に、磁性塊の外部からの磁力により磁性塊を回収する(磁性塊回収工程)。さらに、未回収の混合物をふるいにかけて、捕捉されない小径の樹脂粒子を取り除き、ふるいに残る樹脂粒子の最小の粒径を閾値とし、閾値以上の粒径を有する大径の樹脂粒子を回収する(大径粒子回収工程)。塊と大径の樹脂粒子とを複合させた複合体を包装物5に充填して、大径の樹脂粒子を包装物5内に分散させて配置し、吸音材1とする(複合体充填工程)。
このようにして、第1の樹脂粒子3となる小径の樹脂粒子を塊内に捕捉させて繊維塊2とし、磁力により繊維塊2を回収し、さらに分離させた大径の樹脂粒子を第2の樹脂粒子4として複合させて複合体を形成すれば、繊維6が絡み合って塊を成し、塊の内部の第1の空隙8に捕捉される第1の樹脂粒子3を有する繊維塊2と、複数の繊維塊2の間に形成された第2の空隙9に配置され、第1の樹脂粒子3の粒径よりも大きい粒径を有する、第2の樹脂粒子4を備える吸音材1を製造できる。さらに、磁力を変更させて小径の樹脂粒子と磁性粒子7を捕捉させた塊を回収することにより、繊維塊2の大きさを容易に揃えることができるとともに、所望の大きさの第2の樹脂粒子4を用いて吸音材1を製造できるため、ばらつきの少ない安定した吸音性能を得ることができる。
また、例えば、空調機、冷蔵庫等のリサイクル品の一部または全部を利用して吸音材1を構成する材料としてもよい。冷蔵庫をリサイクルして吸音材1を製造する方法の一例について説明する。
まず、例えば、不要となった冷蔵庫を分解し、ポリウレタン樹脂等の樹脂、鉄等の磁性材および、ガラスウール等の繊維6が絡まって形成された塊を含む断熱体を備えた筐体と、コンプレッサ、ドアパッキン等の各種部品とを分離する(分離工程)。続いて、筐体を破砕して風力や磁力等を利用して得られる破砕紛から、粒径の異なる樹脂粒子および磁性粒子7と、断熱体に含まれていた塊を回収する。回収後、粒径の異なる樹脂粒子および磁性粒子7をさらに粉砕して所望の大きさにしてもよい。また、塊中に小径の樹脂粒子および磁性粒子7を含んでいてもよい。そして、リサイクルにより得た繊維6が絡まって形成された塊、粒径の異なる樹脂粒子、塊に形成された空隙に捕捉させることができる程度の径を有する磁性粒子7を用いて、上述の製造方法に示した例のように、混合物作製工程、磁性塊作製工程、磁性塊回収工程、大径粒子回収工程および複合体充填工程を経て、リサイクル品から吸音材1を製造できる。
ここで、リサイクル品は、適宜脱臭、洗浄等し、さらに回収する工程で、洗浄、不純物除去等の処理を行うのが好ましい。また、筐体を破砕した後、破砕紛を振動させて、塊中に小径の樹脂粒子および磁性粒子7を含んだ磁性塊と、大径の樹脂粒子とを含む複合体を複数、回収し、複数の複合体を包装物5に充填して、大径の樹脂粒子を包装物5内に分散させて配置し、吸音材1とすることができる。この場合、製造された吸音材1の吸音性能を検査し、所望の吸音性能を有する吸音材1を選別すればよい。
このようにして製造された吸音材1は資源を有効に活用して、低周波数域と高周波数域の吸音性能にともに優れた吸音材1を得ることができる。さらに、磁性粒子7を有する本発明の吸音材1をリサイクルする場合には、リサイクル品に磁性粒子を含むため分別処理をより容易にできる。
なお、実施の形態1から実施の形態5において、第1の樹脂粒子3と第2の樹脂粒子4とに同一種類の材料を選択すればよく、例えば、ポリウレタン樹脂を選択すれば、低周波数域と高周波数域の吸音性能にともに優れた吸音材1を得ることができるとともに、吸音材1の材料種類の削減による耐久性の安定化、製造工程の簡略化およびリサイクルにおける資源の活用の容易化ができ、さらによい。
また、繊維6に疎水性を付与すれば、吸音材1の製造中に吸音材1に混入する水分によって、繊維6が絡み合って形成される複数の塊の間の第2の空隙9および塊の内部の第1の空隙8に水分が存在することを防止でき、第2の空隙9に第2の樹脂粒子4を配置させやすく、第1の空隙8に第1の樹脂粒子3を捕捉させやすくなるため、さらによい。ここで、繊維6または繊維6が絡み合って形成された塊の一部または全体が疎水性を有するようにしてもよい。
さらに、疎水性を有することで、吸音材1の製造後に結露等によって繊維6に水が付着した場合、繊維6が濡れて繊維塊2のかさが低下することによる第1の空隙8の体積変動、および音波の反射等による、吸音材1の吸音性能の低下を抑制できる。疎水性処理は、鉱物油、合成油、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の撥水性を有する疎水材中に繊維6、繊維6が絡み合って形成される塊または繊維塊2を浸漬させればよい。疎水材をスプレー噴射して、繊維6、繊維6が絡み合って形成される塊または繊維塊2の少なくとも一部に疎水性を付与させてもよい。このようにすれば、さらに良好な、低周波数域と高周波数域の吸音性能にともに優れた吸音材1を得ることができる。
また、吸音材1を包装物5に充填せず、用途に応じて直接、騒音部に充填することもできる。例えば、空調機の室外機の騒音に対しては圧縮機、送風用モータ等の騒音発生源と筐体との間に充填してもよく、自動車のエンジン動作に伴うノイズに対してはエンジンを一部または全部被覆し、固定してもよい。
上述以外にも各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 吸音材、 2 繊維塊、 3 第1の樹脂粒子、 4 第2の樹脂粒子、 5 包装物、 6 繊維、 7 磁性粒子 、 8 第1の空隙 、 9 第2の空隙。

Claims (13)

  1. 一または複数の繊維が絡み合って塊を成し、前記塊の内部に第1の空隙および前記第1の空隙に捕捉される第1の樹脂粒子を有する繊維塊と、
    複数の前記繊維塊の間に形成された第2の空隙に配置され、前記第1の樹脂粒子の粒径よりも大きい粒径を有する、第2の樹脂粒子と
    を備える吸音材。
  2. 前記第2の樹脂粒子は、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂のうち、一種類または複数種類から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の吸音材。
  3. 前記第1の樹脂粒子は、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂のうち、一種類または複数種類から選択されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の吸音材。
  4. 前記第1の樹脂粒子の粒径に対する前記第2の樹脂粒子の粒径の比は、2以上であることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吸音材。
  5. 前記第2の樹脂粒子の粒径は、1mm以上であることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の吸音材。
  6. 前記繊維塊の径は、5mm以上70mm以下であることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の吸音材。
  7. 前記繊維の線径は、0.1μm以上10μm以下であることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の吸音材。
  8. 前記繊維塊と前記第2の樹脂粒子とを合わせた充填材のかさ密度は、30kg/m以上200kg/m以下であることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の吸音材。
  9. 前記繊維塊と前記第2の樹脂粒子とは、包装物に充填されることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の吸音材。
  10. 前記繊維塊の前記第1の空隙には磁性粒子が捕捉されていることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の吸音材。
  11. 前記繊維、前記塊または前記繊維塊は、少なくとも一部に疎水性を有することを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の吸音材。
  12. 粒径の異なる樹脂粒子、繊維が絡み合って形成された塊および磁性粒子を、混合して混合物を作製する混合物作製工程と、
    前記混合物を振動させて、前記塊内に前記粒径の異なる樹脂粒子のうちの小径の樹脂粒子および前記磁性粒子を捕捉させて磁性塊を作製する磁性塊作製工程と、
    磁力により、前記磁性塊を回収する磁性塊回収工程と、
    未回収の前記混合物をふるいにかけて、閾値以上の粒径を有する大径の樹脂粒子を回収する大径粒子回収工程と、
    前記磁性塊と前記大径の樹脂粒子とを複合させた複合体を包装物に充填して、前記大径の樹脂粒子を前記包装物内に分散させて配置する複合体充填工程と
    を備えた吸音材の製造方法。
  13. 断熱体を備えた筐体を有するリサイクル品を分解して、前記筐体を分離する分離工程をさらに備え、
    前記繊維が絡み合って形成された前記塊は、前記筐体を粉砕して回収した前記断熱体に含まれる繊維で生成し、前記粒径の異なる樹脂粒子は、前記筐体を粉砕して回収した樹脂で生成し、前記磁性粒子は、前記筐体を粉砕して回収した磁性材で生成することを特徴とする請求項12に記載の吸音材の製造方法。
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