JP7435950B2 - 霧発生モジュール及び霧環境形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、霧発生モジュール及びこれを備えた霧環境形成装置に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、室内に霧環境を形成する装置が知られている。
特許文献1には、環境試験室と、当該環境試験室内に水の微粒子を噴霧する2流体ノズルと、2流体ノズルに供給される空気を生成する空気圧縮機と、2流体ノズルに供給される水を貯留する水タンクと、を備えた環境試験装置が記載されている。この装置では、環境試験室内の湿度が100%の状態で2流体ノズルから水の微粒子を噴霧することにより、空気中に水の微粒子が浮遊して室内に霧環境が形成される。
特開平11-51823号公報
特許文献1では、霧環境が形成された試験室内に供試体が配置され、この状態で当該供試体について環境試験を行うことができる。しかし、この環境試験装置では、2流体ノズルのノズル口から大きな水滴が垂れて供試体に付着し、これが試験結果に悪影響を及ぼす可能性があるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、霧環境下での試験において供試体への大きな水滴の付着に起因する試験結果への悪影響を抑制可能な霧発生モジュール及び霧環境形成装置を提供することである。
本発明の一局面に係る霧発生モジュールは、室内に霧環境を形成するために微粒化された水滴を前記室内に吹き出す吹出部と、前記吹出部から垂れる水を受ける受け部材と、を備える。
この霧発生モジュールによれば、吹出部から垂れる水(大きな水滴)が受け部材により受けられる。このため、供試体を室内に配置して試験を行う際に、吹出部から垂れる水(大きな水滴)が供試体に付着するのを抑制することができる。したがって、受け部材を有しない霧発生モジュールと異なり、試験中の供試体に大きな水滴が付着することによって試験結果に悪影響が及ぼされるのを抑制することができる。
上記霧発生モジュールにおいて、前記受け部材は、前記水が溜まる構造を有していてもよい。
この構成によれば、受け部材において水を溜めることにより、受け部材から供試体に向かって水が流れ落ちるのを抑制することができる。
上記霧発生モジュールにおいて、前記受け部材は、前記水を排出する排水構造を有していてもよい。
この構成によれば、受け部材から水が溢れて供試体に向かって落ちるのを抑制することができる。
上記霧発生モジュールにおいて、前記吹出部には、前記受け部材に向けて開口する吹出口が形成されていてもよい。
この構成によれば、吹出口から吹き出された水滴を受け部材に衝突させることにより、室内において水滴を拡散させることができる。これにより、コスト削減のために吹出部の数を減らした場合でも室内の広い範囲に亘って霧環境を形成することができる。
上記霧発生モジュールにおいて、前記受け部材は、底面と前記底面から立設された側面とを含む箱形状を有していてもよい。
この構成によれば、吹出部から垂れる水(大きな水滴)をより多く溜めることができる。
上記霧発生モジュールにおいて、前記側面には、開口が形成されていてもよい。
この構成によれば、吹出部が受け部材に向けて開口する場合に、吹出部から吹き出された水滴を箱の底面に衝突させた後、箱側面の開口から拡散させることができる。これにより、吹出部の数を減らしてコスト削減を図りつつ、室内の広い範囲に亘って霧環境を形成することができる。
上記霧発生モジュールは、前記水滴を拡散させる拡散部材をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、吹出部から吹き出された水滴を拡散させることにより、吹出部の数を増やすことなく室内の広い範囲に亘って霧環境を形成することができる。
本発明の他の局面に係る霧環境形成装置は、上記霧発生モジュールを備えるものである。このため、供試体に大きな水滴が付着することによって試験結果に悪影響が及ぼされるのを抑制することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、霧環境下での試験において供試体への大きな水滴の付着に起因する試験結果への悪影響を抑制可能な霧発生モジュール及び霧環境形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る霧環境形成装置の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態1に係る霧発生モジュールの構成を模式的に示す平面図である。 図2中の線分III-IIIに沿った断面図である。 上記霧発生モジュールの構成を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態2に係る霧発生モジュールの構成を模式的に示す平面図である。 図5中の線分VI-VIに沿った断面図である。 本発明の実施形態3に係る霧発生モジュールの構成を模式的に示す平面図である。 図7中の線分VIII-VIIIに沿った断面図である。 本発明の実施形態4に係る霧発生モジュールの構成を模式的に示す平面図である。 図9中の線分X-Xに沿った断面図である。 本発明のその他実施形態に係る霧発生モジュールの構成を説明するための模式図である。 本発明のその他実施形態に係る霧発生モジュールの構成を説明するための模式図である。 本発明のその他実施形態に係る霧発生モジュールの構成を説明するための模式図である。 本発明のその他実施形態に係る霧発生モジュールの構成を説明するための模式図である。 本発明のその他実施形態に係る霧発生モジュールの構成を説明するための模式図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1における霧環境形成装置1の構成を、図1に基づいて説明する。図1に示すように、霧環境形成装置1は、試験槽10と、送風機20と、加熱器30と、蒸発器41及び圧縮機42を含む冷凍機40と、加湿器50と、霧発生モジュール2とを備える。
試験槽10は、断熱壁からなり、試験室11と空調室12とが内部に設けられている。試験室11は、壁13により空調室12に対して仕切られている。試験室11の上側には、多数の開口14Aが形成された天井板14(パンチング板)が水平姿勢で設置されている。試験室11のうち天井板14よりも上側の領域が天井裏エリアとなっており、試験室11のうち天井板14よりも下側の領域が試験エリアとなっている。この試験エリアに、例えば種々のセンサが搭載された車両等の供試体S1が設置される。
壁13の上部には、空調室12から試験室11(天井裏エリア)に空調空気を吹き出すための吹出口13Aが設けられている。一方、壁13の下部には、試験室11(試験エリア)から空調室12に空調空気を吸い込むための吸込口13Bが設けられている。
送風機20は、試験室11と空調室12との間で空調空気を循環させるためのファンであり、空調室12の上部(吹出口13Aに臨む位置)に設置されている。送風機20を作動させることにより、空調室12から天井裏エリアに空調空気が吹き出され、当該空調空気が開口14Aを通じて試験エリアに吹き下ろされる。そして、送風機20の吸引力により、試験エリアから空調室12に空調空気が吸い込まれる。このようにして、試験室11内において空調空気が下向きに流れると共に空調室12において空調空気が上向きに流れる循環流が形成される。
加熱器30は、空調空気を加熱するためのヒータであり、空調室12のうち送風機20よりも上流側に設置されている。なお、本明細書における上下流は、空調空気の流れ方向(図1中において矢印で示す方向)を基準とする。
冷凍機40は、蒸発器41及び圧縮機42の他、図略の凝縮器及び膨張弁をさらに含み、これらの機器が冷媒回路により接続されたものである。蒸発器41は、冷媒と空調空気とを熱交換させ、当該冷媒を蒸発させることにより空調空気を冷却する熱交換器(冷却器)であり、空調室12のうち加熱器30よりも上流側に設置されている。
加湿器50は、試験エリア内を加湿するためのものである。本実施形態における加湿器50は、パン皿式のものであり、加湿用水が溜まった蒸発皿51と、当該蒸発皿51内に設置された加湿ヒータ52とを含む。加湿ヒータ52によって加湿用水を加熱して蒸発させることにより蒸気が発生し、空調空気が加湿される。加湿器50は、空調室12の下部(蒸発器41よりも上流側)に設置されているがこれに限定されず、例えば蒸発器41よりも下流側に設置されていてもよい。また加湿器50は、パン皿式のものに限定されず、例えばボイラー式のものでもよいし、超音波加湿器でもよい。
霧発生モジュール2は、試験室11(試験エリア)内に霧環境を形成するためのものであり、当該試験室11の天井側に複数設置されている。以下、この霧発生モジュール2の詳細な構成を、図2~図4をさらに参照して説明する。
霧発生モジュール2は、霧発生源60と、吹出ダクト61(吹出部)と、受け部材63と、吊り柱64とを主に備える。以下、これらの構成要素をそれぞれ説明する。
霧発生源60は、例えば、超音波加湿器と、当該超音波加湿器により発生させた微粒化された水滴を空気により吹出ダクト61内へ送り出すファンとを含む。図1に示すように、霧発生源60は、試験槽10の上壁に設置されている。なお、霧発生源60は、超音波加湿器を含むものに限定されず、例えば2流体ノズル等のノズルでもよいし、ボイラーを含むものでもよい。この2流体ノズルは、ノズル口が受け部材63に対向するように下向きに設置される。
吹出ダクト61は、試験室11(試験エリア)内に霧環境を形成するために、微粒化された水滴を含む空気を試験室11内に吹き出すものであり、例えばSUS等の金属製の配管からなる。吹出ダクト61は、一端が霧発生源60の供給口に接続されると共に、他端に吹出口61Aが形成されている。図1に示すように、吹出ダクト61は、天井板14を貫通した状態で、試験槽10の上壁から垂れ下がっている。吹出口61Aは、天井板14よりも下側に位置すると共に試験エリアに向けて開口しており、当該吹出口61Aから微粒化された水滴を含む空気が下方に吹き出される。なお、吹出ダクト61の材質は特に限定されない。
受け部材63は、吹出ダクト61から垂れる水(大きな水滴)を受けるものである(露受皿)。吹出ダクト61の内部では、霧発生源60から送り出された微粒化された水滴同士が結合することにより大きな水滴が形成され、これが吹出口61Aから試験エリアに落ちる場合がある。これに対し、受け部材63を設置することにより、供試体S1の設置エリアまで落ちる前に当該水滴を受けることができる。つまり、受け部材63は、吹出口61Aに対して上下方向に対向すると共に、吹出口61Aと供試体S1の設置エリアとの間に設置されている。
図1に示すように、受け部材63は、複数本の吊り柱64により天井板14から吊り下げられている。受け部材63は、吹出口61Aとの間に間隔を空けた状態で、当該吹出口61Aの下方に設置されている。つまり、吹出口61Aは、受け部材63に向けて下向きに開口している。
図2に示すように、本実施形態における受け部材63は、平面視四角形状を有している。吊り柱64は、4本設けられており、受け部材63の4隅にそれぞれ取り付けられている。
受け部材63は、吹出口61A(図1)から垂れた水(大きな水滴)が溜まる構造を有する。具体的には、図3に示すように、受け部材63は、水平な四角形状の板からなる底面63Aと、当該底面63Aの端部から垂直に立設された板からなる4つの側面63Bとを含むと共に、上側に開口63Cが形成された箱形状を有する。吹出口61A(図1)は、底面63Aに向けて開口しており、当該吹出口61Aから垂れた水(大きな水滴)は、開口63Cから箱内に受け入れられる。吹出口61Aは、受け部材63の開口63Cよりも上側(天井板14側)に位置していてもよいし、底面63Aとの間に間隔を空けた状態で受け部材63の箱内に位置していてもよい。図4に示すように、吊り柱64の下端は、底面63Aに固定されている。
本実施形態における受け部材63は、吹出口61A(図1)から垂れて箱内に溜まった水を箱外に排出する排水構造を有する。具体的には、箱の1つの側面63Bのうち底面63Aの直ぐ上の部分に排水口が形成されており、当該排水口に排水管70の端部が接続されている(図3)。この排水口は、側面63Bを構成する板を貫通する穴であり、図2に示すように側面63Bの略中央部に形成されている。
これにより、箱内に溜まった水が排水管70を通じて箱外に排出される。排水管70は、例えば溶接により側面63Bに接続されているが、接続方法は特に限定されない。なお、図示は省略するが、排水管70は、試験槽10の内面に沿って下方に延びており、床パネルの排水口(図示しない)の近傍まで至る。なお、箱の排水口に短い排水管が接続されており、当該排水管にチューブが接続されていてもよい。
本実施形態における受け部材63の側面63Bには、多数の開口65が形成されている(図3)。本実施形態における開口65は、吹出口61A(図1)から吹き出された微粒化された水滴が通過可能なサイズを有すると共に、側面63Bを構成する板を貫通する円形の穴である。開口65は、側面63Bのうち排水口よりも上側の部分において周方向に並んで形成されている。なお、底面63Aを構成する板には開口は形成されていない。
図3に示すように、開口65は、箱の高さ方向の位置が箱の周方向に沿って交互に変わるように形成されているが(千鳥状)、開口65の形成位置はこれに限定されない。側面63Bには、例えばパンチング板等を用いることができるが、これに限定されない。なお、本実施形態では、4つの側面63Bの全てに開口65が形成されているが、4つの側面63Bのうち一部のみに開口65が形成されていてもよい。
次に、上記した霧環境形成装置1及び霧発生モジュール2の使用方法について説明する。本実施形態に係る霧環境形成装置1は、霧環境下における供試体S1の性能評価等に用いられる環境試験装置である。
まず、車両等の供試体S1が試験室11(図1)内に搬入され、当該試験室11内の温湿度の条件が設定される。この設定値と試験室11内の温湿度の測定値とに基づいて、加熱器30、冷凍機40及び加湿器50の出力がそれぞれフィードバック制御される。これにより、試験室11内の温湿度が制御される。
一方、霧発生源60(超音波加湿器及びファン)を作動させることにより、微粒化された水滴が空気と共に吹出ダクト61内に送り込まれる。そして、この微粒化された水滴が吹出口61A(図1)から試験エリアに向けて吹き出される。これにより、試験エリア内の空気中に微粒化された水滴が浮遊し、霧環境下において供試体S1の環境試験(例えば車載センサの性能試験)が行われる。
次に、本実施形態に係る霧環境形成装置1及び霧発生モジュール2の作用について説明する。
本実施形態に係る霧環境形成装置1及び霧発生モジュール2によれば、吹出ダクト61から垂れる水(大きな水滴)が受け部材63により受けられる。このため、供試体S1を試験室11内に配置して試験を行う際に、吹出ダクト61から垂れる水(大きな水滴)が供試体S1の車載センサ等に付着するのを抑制することができる。これにより、受け部材63が天井板14に取り付けられない場合と異なり、試験中の供試体S1に大きな水滴が付着することによって試験結果に悪影響が及ぼされるのを抑制することができる。
また本実施形態に係る霧発生モジュール2によれば、以下の通り、吹出ダクト61から吹き出される微粒化された水滴を拡散させることもできる。すなわち、吹出口61Aから受け部材63の底面63Aに向かって吹き下ろされた微粒化された水滴は、受け部材63の箱内において吹出方向を中心として外向きに広がり、4つの側面63Bの各開口65から箱外に放出される。これにより、受け部材63が設置されない場合に比べて、1つの吹出ダクト61からの微粒化された水滴の吹出エリアを広げることができる。このため、吹出ダクト61の数を少なくしてコスト削減を図りつつ、試験室11内の広い範囲に亘って霧環境を形成することが可能になる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る霧発生モジュールの構成を、図5及び図6に基づいて説明する。実施形態2に係る霧発生モジュールは、基本的に実施形態1と同様の構成を有し且つ同様の作用を奏するものであるが、受け部材の形状において実施形態1と異なっている。以下、実施形態1と異なる点について主に説明する。
図5は、本実施形態における受け部材73の平面図である。図6は、図5中の線分VI-VIに沿った受け部材73の断面図である。図5に示すように、本実施形態における受け部材73は、平面視円形の箱形状を有している。受け部材73は、円板からなる底面73Aと、当該底面73Aの端部から垂直に立設された側面73B(周面)とを含む。側面73Bには、実施形態1と同様に、排水管70が接続される排水口と、当該排水口よりも上側に位置する多数の開口65とが形成されている。開口65は、円周方向の全体に亘って形成されているがこれに限定されず、円周方向の一部のみに形成されていてもよい。
本実施形態に係る霧発生モジュールによれば、平面視円形の箱形状を有する受け部材73を採用することにより、吹出ダクト61(図1)から吹き出された微粒化された水滴を、箱内において円周方向の広い範囲に亘り行き渡らせることができる。このため、当該微粒化された水滴をより拡散させ易くなり、試験室11内において霧環境をより均一に形成することができる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3に係る霧発生モジュールの構成を、図7及び図8に基づいて説明する。実施形態3に係る霧発生モジュールは、基本的に実施形態2と同様の構成を有し且つ同様の作用を奏するものであるが、拡散部材90をさらに備える点で実施形態2と異なっている。以下、実施形態2と異なる点について主に説明する。
図7は、本実施形態における受け部材83及び拡散部材90の平面図である。図8は、図7中の線分VIII-VIIIに沿った断面図である。受け部材83は、実施形態2と同様に、円板からなる底面83Aと、当該底面83Aの端部から垂直に立設された側面83B(周面)とを含む。
拡散部材90は、吹出ダクト61(図1)から吹き出された微粒化された水滴を拡散させる部材である。本実施形態における拡散部材90は、受け部材83よりも小径の円錐形状を有しており、底面83A上に設置されている。図7に示すように、拡散部材90は、受け部材83と同心状に設置されている。図8に示すように、拡散部材90は、受け部材83よりも高さがあり、上端部が受け部材83の上端よりも上側に突き出ている。吹出口61A(図1)は、拡散部材90の上端部に向けて下向きに開口している。
本実施形態では、吹出口61A(図1)から吹き出された微粒化された水滴が、拡散部材90の頂部から円錐面(側面)に沿って下向きに流れることにより、吹出方向を中心として径方向外向きに拡散する。その後、微粒化された水滴は、受け部材83の箱内に入り、側面83Bに形成された開口65を通じて箱外に放出される。これにより、微粒化された水滴を拡散し、試験室11内の広い範囲に亘って均一な霧環境を形成することができる。
なお、拡散部材は、円錐形状のものに限定されず、例えば四角錐形状のものでもよい。この場合でも、拡散部材は上端部から底部に向かって拡径するため、吹出口61A(図1)から吹き出された微粒化された水滴を、拡散部材の側面に沿って効果的に拡散させることができる。また円形の受け部材83と円錐形状の拡散部材90の組み合わせに限定されず、四角形の受け部材63(図3)と円錐形状の拡散部材90とが組み合わされてもよい。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4に係る霧発生モジュールの構成を、図9及び図10に基づいて説明する。実施形態4に係る霧発生モジュールは、基本的に実施形態3と同様の構成を有し且つ同様の作用効果を奏するものであるが、拡散部材の形状において実施形態3と異なっている。以下、実施形態3と異なる点について主に説明する。
図9は、本実施形態における受け部材93及び拡散部材91の平面図である。図10は、図9中の線分X-Xに沿った断面図である。受け部材93は、実施形態3と同様に、円板からなる底面93Aと、当該底面93Aの端部から垂直に立設された側面93B(周面)とを含む。
図10に示すように、拡散部材91は、一定の径で上下方向に延びると共に受け部材93よりも小径の柱部94と、柱部94の上部に設けられた屋根部92とを含む。柱部94は、例えば四角柱状の部分であり、その中心が受け部材93の中心と一致するように底面93A上に設置されている。柱部94と側面93Bとの間には、隙間が空いている。柱部94は、受け部材93よりも高さがあり、上端部が受け部材93の上端よりも上側に突き出ている。また柱部94と屋根部92とは、一体形成されている。
屋根部92は、面積が略同じで且つ互いに反対向きに傾斜する一対の傾斜面を有する。各傾斜面は略同じ角度で下向きに傾斜しており、これらの傾斜面同士が繋がる部分が拡散部材91の頂部となっている。吹出口61A(図1)は、当該頂部に向けて下向きに開口している。
本実施形態では、吹出口61A(図1)から吹き出された微粒化された水滴が、屋根部92の各傾斜面に沿って外向きに拡散する。これにより、試験室11内の広い範囲に亘って均一な霧環境を形成することができる。このように、拡散部材91のみによって微粒化された水滴を拡散させることができる場合には、側面93Bに開口65が形成されなくてもよい。また円形の受け部材93と拡散部材91の組み合わせに限定されず、四角形の受け部材63(図3)と拡散部材91とが組み合わされてもよい。
(その他実施形態)
ここで、本発明のその他実施形態について説明する。
図11に示すように、箱形状を有する受け部材103において、側面に開口が形成されなくてもよい。この場合でも、受け部材103は、吹出ダクト61(図1)から垂れる水(大きな水滴)を受ける露受機能を有すると共に、当該吹出ダクト61から吹き出された微粒化された水滴を拡散させる機能も有する。具体的には、吹出ダクト61から吹き出された微粒化された水滴が箱の底面に衝突して上向きに跳ね返り、箱の外に飛び出すことにより当該微粒化された水滴が拡散される。
実施形態1では、水が溜まる受け部材の構造の一例として箱について説明したが、図12~図15に示す形状を有する受け部材を採用することも可能である。
図12は、中央部113Aが下向きに凹むように曲げられた板状の受け部材113の斜視図であり、図13は、図12中の線分XIII-XIIIに沿った受け部材113の断面図である。この受け部材113によれば、中央部113Aの窪みの近傍に水を溜めることができる。
図14は、中央部を取り囲む環状の溝部123Aが形成された板状の受け部材123の斜視図であり、図15は、図14中の線分XV-XVに沿った受け部材123の断面図である。この受け部材123によれば、溝部123A内に水を溜めることができる。なお、溝部は、1つの環状溝に限定されず、板の面内において複数形成されていてもよい。
受け部材の箱形状は、平面視四角形状に限定されず、平面視円形状でもよいし、平面視で四角形状以外の多角形状(例えば三角形状)でもよい。
吹出口61A(図1)は、受け部材63に向けて下向きに開口する場合に限定されず、エルボ等により横向きに開口していてもよい。この場合、吹出口61Aが受け部材63に向けて開口しないが、吹出口61Aの下方に受け部材63を設置することにより、吹出ダクト61から垂れる水(大きな水滴)を受け部材63により受けることができる。なお、吹出口61Aは、上下方向に対して斜め向きに開口していてもよい。
受け部材の箱側面に形成される開口は、穴に限定されず、スリット(一方向に長い形状の開口)であってもよい。
排水口は、受け部材の底部に形成されていてもよい。また受け部材の排水口に接続される排水管が短く、ホースにより受け部材から床パネルの排水口まで至る排水経路が構成されていてもよい。なお、排水管やホースは、一端が受け部材側に接続される一方で、他端が床パネルの排水口まで至らなくてもよい。この場合、当該他端から流出する水が供試体に当たらないように、排水管やホースの位置を調整することが好ましい。
受け部材の排水構造(排水管70が接続される排水口)は、本発明における必須の要素ではなく省略されてもよい。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 霧環境形成装置
2 霧発生モジュール
11 試験室
61 吹出ダクト(吹出部)
61A 吹出口
63,73,83,93,103,113,123 受け部材
63A,73A,83A,93A 底面
63B,73B,83B,93B 側面
65 開口
90,91 拡散部材

Claims (8)

  1. 室内に霧環境を形成するために微粒化された水滴を前記室内に吹き出す吹出部と、
    前記吹出部から垂れる水を受ける受け部材と、を備えた、霧発生モジュール。
  2. 前記受け部材は、前記水が溜まる構造を有する、請求項1に記載の霧発生モジュール。
  3. 前記受け部材は、前記水を排出する排水構造を有する、請求項1又は2に記載の霧発生モジュール。
  4. 前記吹出部には、前記受け部材に向けて開口する吹出口が形成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の霧発生モジュール。
  5. 前記受け部材は、底面と前記底面から立設された側面とを含む箱形状を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の霧発生モジュール。
  6. 前記側面には、開口が形成されている、請求項5に記載の霧発生モジュール。
  7. 前記水滴を拡散させる拡散部材をさらに備えた、請求項1~6のいずれか1項に記載の霧発生モジュール。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の霧発生モジュールを備えた、霧環境形成装置。
JP2020203146A 2020-12-08 2020-12-08 霧発生モジュール及び霧環境形成装置 Active JP7435950B2 (ja)

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