JP7435325B2 - マイクロホン - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロホンに関する。
特許文献1には、マイクロホンのスイッチ構造が開示されている。マイクロホンのリアケースの背面には、回路基板の第1接点と導通されたハンガープレートと、回路基板の第2接点と導通されたハンガーノブとが設けられている。ハンガーノブを導電性のマイクロホンハンガーに掛止すると、ハンガープレートとハンガーノブとの間にマイクロホンハンガーが挿入され、ハンガープレートを介してハンガープレートとハンガーノブとの導通可能となる。マイクロホンは、ハンガープレートとハンガーノブとの導通及び遮断に基づいて、マイクロホンがハンガーノブに係止された係止状態と、マイクロホンがハンガーノブから取り外された取り外し状態とを検知することができる。
特許3608849号公報
特許文献1に記載された構造では、ハンガーノブに板ばねをねじ止めすることで、板ばねを介してハンガーノブと第2接点とを導通させている。しかしながら、板ばねは容易に変形してしまうので、導通不良といった製品品質の低下を招く可能性がある。また、板ばねは、単価及び金型代が高く、製品コストの増加に繋がってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、製品品質の向上、及び製品コストの低減を図ることができるマイクロホンを提供することにある。
1又はそれ以上の実施形態の第1の態様によれば、互いに対向するフロントケースとリアケースとを備え、フロントケースとリアケースとによって閉空間が形成されるケースと、リアケースの内外を貫通する嵌合孔に挿通されており、導電性を有するフックと、ケース内に収容され、フロントケースとリアケースとの間に配置された基板と、リアケースの外面に配置され、リアケースの内面と向かい合う基板の背面に設けられた第1接点と電気的に接続された導通プレートと、を有するマイクロホンが提供される。マイクロホンにおいて、フックは、一方の端部である第1端部が基板の背面に対して対面するロッド部と、ロッド部の他方の端部に設けられてリアケースの外側に露出し、導通プレートと所定の間隔を隔てて対向するフランジ部と、基板の背面に設けられた第2接点に対して第1端部を押し当てることにより、フックと第2接点とを導通させる押し当て部材と、を有している。導電性を有するホルダーにフックが係止されると、ホルダーが導通プレートとフランジ部との間に挟まれ、ホルダーを介して導通プレートとフックとが導通される。
本発明によれば、製品品質の向上、及び製品コストの低減を図ることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係るマイクロホンを示す正面図である。 図2は、第1の実施形態に係るマイクロホンを示す背面図である。 図3は、第1の実施形態に係るマイクロホンを示す側面図である。 図4は、第1の実施形態に係るマイクロホンの要部を示す断面図である。 図5は、第1の実施形態に係るマイクロホンの要部を示す分解斜視図である。 図6は、ロッド部の嵌合状態を示す説明図である。 図7は、ホルダーに対する係止状態を説明する図である。 図8は、第2の実施形態に係るマイクロホンの要部を示す断面図である。 図9は、第2の実施形態に係るマイクロホンの要部を示す分解斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、図1から図5を参照し、本実施形態に係るマイクロホンについて説明する。このマイクロホンは、例えば車両に搭載される無線機に適用されている。マイクロホンは、ケーブル32を介して無線機本体に接続することができる。車両の室内の所定の位置、例えばインストルメントパネルには、マイクロホンを係止するためのホルダー40(後述する図7参照)が取り付けられている。
マイクロホンは、マイクロホンがホルダー40に係止された係止状態と、マイクロホンがホルダー40から取り外された取り外し状態とを検知するスイッチ機能を備えている。マイクロホンは、ホルダー40の係止状態と取り外し状態とを検知するスイッチ機能に基づいて、予め割り当てられた割り当て機能のオンオフを切り替えることができる。割り当て機能としては、PTT(Push to Talk)ノブを押さなくても直接通話することができるオンフック機能、通信可能なチャンネルをスキャンするスキャン機能などが挙げられる。
マイクロホンは、ケース1、基板2、フック10、及び導通プレート20を主体に構成されている。
ケース1は、基板2を内部に収容する筐体であり、合成樹脂などの材料から形成されている。ケース1は、互いに対向するフロントケース4とリアケース5とで構成されている。フロントケース4の周縁部と、リアケース5の周縁部とは形状的に対応している。リアケース5は、リアケース5の周縁部がフロントケース4の周縁部と突き合うように又はリアケース5の周縁部がフロントケース4の周縁部と嵌合するように、フロントケース4に対して取り付けられている。フロントケース4とリアケース5との取り付けは、例えば、ねじなどの締結具を用いて行われる。ケース1は、フロントケース4とリアケース5との間に隙間が形成された閉断面を有しており、フロントケース4とリアケース5とによって閉空間が形成されている。
フロントケース4は、ケース1の正面を構成する。マイクロホンの使用時には、ケース1のうちフロントケース4が使用者の口と対向する。フロントケース4には、フロントケース4の内外を貫通する一つ以上の孔から構成される集音孔(図示せず)が設けられている。フロントケース4は、基板2の正面2aと対向している。
リアケース5は、ケース1の背面を構成する。リアケース5によって基板2の背面2b側が覆われている。リアケース5の背面(外面)には、リアケース5の一般面に比べて一段低く形成された窪み部5aが設けられている。
窪み部5aには、導通プレート20が設けられている。導通プレート20の板厚は、窪み部5aの高さ(深さ)と対応している。導通プレート20には、皿ねじ23を挿通するための開口が形成されている。導通プレート20は、皿ねじ23により窪み部5aに固定されている。
一方、リアケース5の正面(内面)には、第1リアボス部5bと、第2リアボス部5cとが立設されている。個々のリアボス部5b、5cは、基板2の背面2bへと向かうように、リアケース5の正面から起立している。
第1リアボス部5bは、窪み部5aの反対側に設けられている。第1リアボス部5bの中心には、第1リアボス部5bを貫通するばね取付孔5b1が設けられている。ばね取付孔5b1には、コイルばね25が配置されている。
ばね取付孔5b1は、大径孔部と、この大径孔部よりも内径が小さい小径孔部とを備えている。大径孔部と小径孔部とは互いに連通しており、小径孔部は、大径孔部よりも基板2側に位置している。大径孔部の端部は、窪み部5aの底面に開口しており、導通プレート20によって閉塞されている。一方、小径孔部の端部は、基板2の背面2bと対面している。
コイルばね25は、コイル状に巻回されたコイル部25aと、直線状に延在する直線部25bとを備えており、導電性を有する一本のワイヤから形成されている。コイル部25aは、ばね取付孔5b1の大径孔部に圧縮状態で配置されている。コイル部25aの端部は、コイル部25aの反力によって導通プレート20に当接している。一方、直線部25bは、ばね取付孔5b1の小径孔部に配置されている。直線部25bは、コイル部25aの反力によって基板2側へと付勢されている。直線部25bの端部には、U字形状に折り返された折り返し部が形成されており、折り返し部は、基板2の背面2b(第1接点2c1)に当接されている。
第2リアボス部5cは、第1リアボス部5bの近傍に設けられている。第2リアボス部5cの中心には、第2リアボス部5cを貫通する嵌合孔5c1が設けられている。嵌合孔5c1には、フック10が配置されている。
嵌合孔5c1の内周形状は、フック10(ロッド部12)の外周形状と対応しており、嵌合孔5c1にはフック10が嵌合されている。嵌合孔5c1の所要の位置には、ロッド受け部5c2が設けられている。ロッド受け部5c2は、嵌合孔5c1においてフック10が軸中心に周ること、及びフック10が軸方向へと移動して嵌合孔5c1から脱落することを規制する機能を担っている。図6に示すように、ロッド受け部5c2は、円周方向でみたときの嵌合孔5c1の一部が、径方向内側に向かって張り出して形成されている。ロッド受け部5c2において、径方向内側に向かって張り出した部位は、直線状に形成された直線部を形成している。
本実施形態において、フック10は、嵌合孔5c1に挿通された状態でリアケース5と一体化されている。例えば、リアケース5は、インサート成形によりフック10とともに一体成形されている。リアケース5において、窪み部5a及びばね取付孔5b1は、成形されたリアケース5に対して2次加工を施すことにより形成されている。
ケース1の側部には、音声信号の送受信を切り替えるPTTノブ(図示せず)が揺動自在に設けられている。このPTTノブは、図示しない圧縮ばねにより、外方に向かって常に付勢されている。
基板2には、各種の電子部品が実装されており、基板2は、マイクロホンに要求される各種の機能を実現する回路を備えている。基板2は、ケーブル32を介して無線機本体と電気的に接続されている。
基板2は、使用者の音声を集音する集音回路を備える。集音回路は、図示しないECM(electret condenser microphone)ユニットを含む。ECMユニットは、基板2の正面2a側に設けられており、フロントケース4の集音孔と対応する位置に配置されている。
基板2は、ホルダー40を検知する検知回路を備える。検知回路は、マイクロホンがホルダー40に係止された係止状態と、マイクロホンがホルダー40から取り外された取り外し状態とを検知する。検知回路は、第1接点2c1及び第2接点2c2を含む。
第1接点2c1及び第2接点2c2は、基板2の背面2b側に設けられている。第1接点2c1は、第1リアボス部5bと対向する位置に配置され、第2接点2c2は、第2リアボス部5cと対向する位置に配置されている。第1接点2c1と第2接点2c2との間が導通されると、検知回路は閉状態となる。逆に、第1接点2c1と第2接点2c2との間が遮断されると、検知回路が開状態となる。
また、基板2は、PTTノブの押圧操作に応じて、音声信号の送受信を切り替える切替回路を備えている。切替回路は、図示しないPTTスイッチを含む。PTTスイッチは、通常は押圧されておらず、PTTノブを押圧した場合にのみ、押圧される。
フック10は、リアケース5の嵌合孔5c1に挿通されている。フック10は、ホルダー40に対して係脱可能に構成されている。マイクロホンは、フック10を介してホルダー40に係止される。
フック10は、導電性を有する材料、例えば金属で形成されている。フック10は、ロッド部12と、フランジ部14とを備えている。
ロッド部12は、円柱形状を有する軸体である。ロッド部12は、リアケース5の嵌合孔5c1に、嵌合状態で挿通されている。なお、ロッド部12の断面形状は、円形状に限らず、嵌合孔5c1の断面形状と対応していればよい。例えば、ロッド部12の断面形状は多角形状であってもよい。多角形状であれば、ロッド部12の断面形状によってフック10の回り規制を行うことができる。
ロッド部12の一方の端部である第1端部12aは、リアケース5を境に、ケース1の内側に位置する。第1端部12aは、基板2の背面2bに対して対面している。ロッド部12の他方の端部である第2端部12bは、リアケース5を境に、ケース1の外部に位置している。
第1端部12aには、軸方向に沿って延在するねじ孔12cが形成されている。ねじ孔12cの内周面には、雌ねじが形成されている。ねじ3は、基板2に形成された貫通孔を介して、基板2の正面2a側からねじ孔12cに螺合されている。基板2は、ねじ3によってロッド部12の第1端部12aに締結される。ねじ3による締結力により、基板2の背面2bに設けられた第2接点2c2に対して第1端部12aが押し当てられる。これにより、第2接点2c2に対してフック10が当接し、フック10と第2接点2c2とを導通させることができる。
ロッド部12の外周面における嵌合孔5c1との嵌合部には、ロッド受け部5c2と係合する係合溝部12dが形成されている。係合溝部12dに対してロッド受け部5c2が係合することで、フック10の周り止め及び脱落規制を行うことができる。
フランジ部14は、ロッド部12の第2端部12bに設けられており、ケース1の外側に露出している。フランジ部14の外径は、ロッド部12の外径よりも幅広に形成されている。フランジ部14とリアケース5との間には隙間が設けられている。フランジ部14とリアケース5との間の隙間は、後述するホルダー40の板厚よりも僅かに大きな間隔に設定されている。
導通プレート20は、導電性を有する一枚の板材より形成されている。導通プレート20には、複数の弾性片21が形成されている。個々の弾性片21は、導通プレート20の一部を切り起こすことで形成されている。弾性片21は、リアケース5の外側へと向かって膨出したラウンド形状を有しており、弾性片21の先端は自由端とされている。ホルダー40に対してフック10が係止された場合、弾性片21は、弾性力によってホルダー40に当接する板ばねとして機能する。
以下、図4及び図7を参照し、マイクロホンの係止状態と取り外し状態とを検知するスイッチ機能を説明する。
図7に示すように、ホルダー40は、板状の部材であり、導電性を有する材料より形成されている。ホルダー40には、フック10を係止するためのU字形状のスリット41が形成されている。スリット41は、フック10を上方から挿入するように、ホルダー40の上端から中間部まで直線的に形成されている。スリット41の幅は、ロッド部12の外径よりも大きく、フランジ部14の外径よりも小さく設定されている。
ホルダー40のスリット41には、スリット41の上方からロッド部12が挿入される。スリット41がロッド部12へ挿入されると、フランジ部14はホルダー40の背面に位置する。これにより、フック10がホルダー40によって係止される。一方、スリット41の上方は開放されているため、フック10をスリット41に沿って上方へと持ち上げることで、ホルダー40からフック10を取り外すことができる。
図4を参照し、マイクロホンがホルダー40から取り外された取り外し状態について説明する。まず、マイクロホンにおいて、基板2は、ねじ3によりロッド部12の第1端部12aに締結されている。ねじ3による締結力により基板2の背面2bに対して第1端部12aが押し当てられているので、基板2の第2接点2c2に対して第1端部12aが当接する。第2接点2c2に対して第1端部12aが当接することで、フック10は第2接点2c2と導通された状態となっている。
一方、ばね取付孔5b1には、コイルばね25が配置されている。コイル部25aの端部は、コイル部25aの反力によって導通プレート20に当接している。一方、直線部25bは、コイル部25aの反力によって基板2側へと付勢され、基板2上の第1接点2c1に当接している。コイルばね25が導通プレート20及び第1接点2c1とそれぞれ当接しているので、コイルばね25を介して第1接点2c1と導通プレート20とが導通された状態となっている。
しかしながら、マイクロホンがホルダー40から取り外された取り外し状態の場合には、リアケース5とフランジ部14との間にホルダー40が存在しない。よって、フック10と導通プレート20との間が導通しておらず、第1接点2c1と第2接点2c2との間が遮断され、検知回路は開状態となる。検知回路が開かれることで、検知回路は、取り外し状態を検知する。そして、取り外し状態を検知することで、検知回路は、割り当て機能、例えばオンフック機能のオフを検知する。
つぎに、図7を参照し、マイクロホンがホルダー40に係止された係止状態について説明する。マイクロホンをホルダー40に係止する場合には、フック10をホルダー40に係止する。具体的には、リアケース5とフック10のフランジ部14との隙間にホルダー40を挿入させながら、スリット41の上方からフック10のロッド部12をスリット41に挿入させる。これにより、ホルダー40に対してマイクロホンが係止される。
係止状態の場合には、リアケース5とフランジ部14との間にホルダー40が挟み込まれる。このため、ホルダー40を介して、フック10と導通プレート20との間が導通される。これにより、第1接点2c1と第2接点2c2との間が導通し、検知回路は閉状態となる。検知回路が閉じられることで、検知回路は、係止状態を検知する。そして、係止状態を検知することで、検知回路は、割り当て機能、例えばオンフック機能のオンを検知する。
このように本実施形態のマイクロホンによれば、ねじ3を用いてフック10の第1端部12aに基板2を締結することで、基板2の背面2bに設けられた第2接点2c2にフック10の第1端部12aを押し当てている。これにより、第2接点2c2に対してフック10が当接し、フック10と第2接点2c2とを直接導通させることができる。ねじ3による締結構造を用いて押し当て力を得ることができるので、簡単な構造で確実に、第2接点2c2とフック10とを当接させることができる。そして、フック10と第2接点2c2との導通を安定的に実現することができるので、製品品質の向上を図ることができる。また、ねじ3を用いた単純な構造であるため、製品コストの抑制を図ることができる。
特に本実施形態では、フック10と第2接点2c2とを直接導通することで、フック10と第2接点2c2とを導通させる板ばねを不要としている。これにより、製品品質の向上及び製品コストの抑制を図ることができる。また、フック10と第2接点2c2とを直接導通することで、板ばねを介在させる構造よりも接触点の数を減らすことができる。その結果、製品品質の向上を図ることができる。
本実施形態において、リアケース5は、フック10が嵌合孔5c1に挿通された状態で一体化されている一体成形品である。この構成によれば、リアケース5にフック10を挿通する工程を削減することができる。また、フック10と第2接点2c2とを導通させる板ばねを設置する工程を削減することができる。これにより、製造工数の削減を図ることができるので、生産性の向上を図ることができる。
フック10とリアケース5とを一体成形することで、嵌合孔5c1に対するフック10の回転及び脱落を規制する回転規制部(ロッド受け部5c2及び係合溝部12d)を、リアケース5の成形と同時に形成することができる。これにより、製造工程の削減を図ることができ、生産性の向上を図ることができる。
加えて、フック10の回転及び脱落を規制するための接着剤を塗布する工程を削除することができる。これにより、製造工程を削減することができるので、生産性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、フック10とリアケース5とが一体成形されているので、フランジ部14と対向する領域まで導通プレート20が延出していない。このため、導通プレート20とフック10とを絶縁するためのブッシュを用いる必要がない。これにより、部品点数の削減を図ることができ、併せて製品コストの低減を図ることができる。また、ブッシュを取り付ける工程を削減することができるので、生産性の向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
図8及び図9を参照し、第2の実施形態に係るマイクロホンについて説明する。第1の実施形態と重複する内容は省略し、以下、相違点を中心に説明を行う。
第1の実施形態では、ねじ3を用いることで、第2接点2c2に第1端部12aを押し当て、これにより、フック10と第2接点2c2とを導通させている。しかしながら、第2接点2c2に第1端部12aを押し当てる押し当て部材は、ねじ3に限らない。押し当て部材は、互いに螺合する雄ねじと雌ねじとの締結力により、第2接点2c2に対して第1端部12aを押し当てる構造であればよい。
第2の実施形態において、フロントケース4の背面(内面)には、フロントボス部4aが立設されている。フロントボス部4aは、基板2の正面2aへと向かうように、フロントケース4の内面から起立している。フロントボス部4aには、内周面に雌ねじが形成されたねじ孔4a1が穿設されている。
リアケース5の嵌合孔5c1は、第2リアボス部5cを貫通する貫通孔として形成される。嵌合孔5c1には、リアケース5とは別体に構成されたフック10が挿通されている。一方、導通プレート20は、リアケース5の背面においてフック10の周囲領域を含む拡幅した範囲に配置されている。このため、導通プレート20とフック10とを絶縁するため、導通プレート20とフック10との間には、ゴムなどの絶縁材料で形成されたブッシュ18が設けられている。
フック10におけるロッド部12の第1端部12aには、ねじ部13が立設されている。ねじ部13は、円筒形状を有しており、外周面には雄ねじが形成されている。ねじ部13の外径は、ロッド部12の外径よりも小さく設定されている。このため、ロッド部12とねじ部13との境界は、第1端部12aの周縁部が面状に残された段付き形状に形成されている。
マイクロホンの製造時には、フック10は、ブッシュ18を介装した状態で、導通プレート20が組み付けられたリアケース5の背面側から嵌合孔5c1に挿通される。嵌合孔5c1に挿通されたフック10のねじ部13は、基板2に形成された貫通孔を介して、基板2の背面2b側からフロントボス部4aのねじ孔4a1に螺合される。基板2及びリアケース5をフロントボス部4aに対して締結することにより、基板2の背面2bにおける第2接点2c2に対して第1端部12aが押し当てられる。これにより、第2接点2c2に対してフック10が当接し、フック10は第2接点2c2と導通された状態となる。
このように本実施形態では、第2接点2c2に対して第1端部12aを押し当てる押し当て部材が、ロッド部12の第1端部12aに立設されたねじ部13で構成されている。この構成によれば、ねじ部13を備えるフック10を用いて基板2を締結することで、基板2の背面2bに設けられた第2接点2c2にフック10の第1端部12aを押し当てている。これにより、第2接点2c2に対してフック10が当接し、フック10と第2接点2c2とを直接導通させることができる。ねじ部13による締結構造を用いて押し当て力を得ることで、簡単な構造で確実に、第2接点2c2とフック10とを当接させることができる。そして、フック10と第2接点2c2との導通を安定的に実現することができるので、製品品質の向上を図ることができる。また、ねじ部13を用いた単純な構造であるため、製品コストを抑制することができる。
加えて、フック10と第2接点2c2とを直接導通することで、フック10と第2接点2c2とを導通させる板ばねを不要としている。これにより、製品品質の向上及び製品コストの低下を図ることができる。また、フック10と第2接点2c2とを直接導通することで、板ばねを介在させる構造よりも接触点の数を減らすことができる。その結果、製品品質の向上を図ることができる。
また、フック10と第2接点2c2とを直接導通することで、板ばねを介在させる構造よりも接触点の数を減らすことができ、製品品質の低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態の構造によれば、リアケース5の背面側からの一方向に向かって組み立てを行うこととなる。そのため、製品を反転する作業、及び製品を反転するための治具が不要となり、製造工程の簡素化を図ることができる。加えて、製造工程が簡素化されるので、製品の製造を自動化することが容易となる。
なお、上述した第1及び第2の実施形態では、フック10を第2接点2c2に押し当てる力を、雄ねじと雌ねじとの締結力によって、フック10に対して直接的に作用させている。しかしながら、本実施形態のマイクロホンは、このような構造に限定されない。例えば、第1の実施形態に示すリアケース5の正面(内面)に、フック10の第1端部12aと対応する高さの第3リアボス部を立設する。そして、ロッド部12の第1端部12aにおけるねじ孔12cに代えて、第3リアボス部の頂部に、ねじ3と螺合するねじ孔を穿設する。これにより、ねじ3を用いて第3リアボス部の頂部に基板2を締結することで、リアケース5を基板2側へと引き込む力を利用して、フック10の第1端部12aを基板2の第2接点2c2に押し当てもよい。
また、上述した第1及び第2の実施形態では、互いに螺合する雄ねじと雌ねじとの締結力により、第2接点2c2に対して第1端部12aを押し当てている。しかしながら、ねじによる締結力以外の方法、例えば引張ばねなどの付勢手段の付勢力を利用して、第2接点2c2に対して第1端部12aを押し当てる力を得てもよい。
また、上述した第1及び第2の実施形態では、コイルばね25は、コイル状に巻回されたコイル部25aと、直線状に延在する直線部25bとを備えている構成として説明したが、この構成に限定されない。コイルばね25は直線状に延在する直線部25bを備える必要はなく、コイル状に巻回されたコイル部25aのみで構成され、コイル部25aの端部が基板2の背面2bに当接される構成であってもよい。
以上詳述した実施形態は、上述の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形した変形例としてもよい。
1 ケース
2 基板
3 ねじ
2a 正面
2b 背面
2c1 第1接点
2c2 第2接点
4 フロントケース
5 リアケース
5a 窪み部
5b 第1リアボス部
5b1 ばね取付孔
5c 第2リアボス部
5c1 嵌合孔
10 フック
12 ロッド部
12a 第1端部
12b 第2端部
12c ねじ孔
12d 係合溝部
13 ねじ部
14 フランジ部
20 導通プレート
25 コイルばね
40 ホルダー

Claims (5)

  1. 互いに対向するフロントケースとリアケースとを備え、前記フロントケースと前記リアケースとによって閉空間が形成されたケースと、
    前記リアケースの内外を貫通する嵌合孔に挿通されており、導電性を有するフックと、
    前記ケース内に収容され、前記フロントケースと前記リアケースとの間に配置された基板と、
    前記リアケースの外面に配置され、前記リアケースの内面と向かい合う前記基板の背面に設けられた第1接点と電気的に接続された導通プレートと、
    を有し、
    前記フックは、
    一方の端部である第1端部が前記基板の背面に対して対面するロッド部と、
    前記ロッド部の他方の端部に設けられて前記リアケースの外側に露出し、前記導通プレートと所定の間隔を隔てて対向するフランジ部と、
    前記基板の背面に設けられた第2接点に対して前記第1端部を押し当てることにより、前記フックと前記第2接点とを導通させる押し当て部材と、
    を有し、
    導電性を有するホルダーに前記フックが係止されると、前記ホルダーが前記導通プレートと前記フランジ部との間に挟まれ、前記ホルダーを介して前記導通プレートと前記フックとが導通される
    ことを特徴とするマイクロホン。
  2. 前記押し当て部材は、
    互いに螺合する雄ねじと雌ねじとの締結力により、前記第2接点に対して前記第1端部を押し当てる
    請求項1記載のマイクロホン。
  3. 前記押し当て部材は、
    前記第1端部に形成されたねじ孔と螺合するねじであり、
    前記ねじは、
    前記基板に形成された貫通孔を介して前記基板の正面側から前記ねじ孔に螺合されており、前記基板を前記第1端部に対して締結することにより前記第2接点に対して前記第1端部を押し当てる
    請求項2記載のマイクロホン。
  4. 前記リアケースは、前記フックが前記嵌合孔に挿通された状態で一体化されている一体成形品である
    請求項3記載のマイクロホン。
  5. 前記フロントケースの内面には、ねじ孔が穿設されたボス部が立設されており、
    前記押し当て部材は、
    前記第1端部に立設され、前記ねじ孔と螺合するねじ部であり、
    前記ねじ部は、
    前記基板に形成された貫通孔を介して前記基板の背面側から前記ねじ孔に螺合されており、前記基板を前記ボス部に対して締結することにより前記第2接点に対して前記第1端部を押し当てる
    請求項2記載のマイクロホン。
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