JP7435147B2 - ガラスワークの検査方法、及びガラスワークの検査装置 - Google Patents

ガラスワークの検査方法、及びガラスワークの検査装置 Download PDF

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本発明は、ガラスワークの検査方法、及びガラスワークの検査装置に関する。
従来、正面及び背面の両主面を有するガラスワークの画像を取得し、ガラスワークを検査する検査方法が知られている(特許文献1)。
特開2018-054447号公報
上記のようなガラスワークの検査は、例えば、両主面が水平方向に沿った横姿勢で配置されたガラスワークに対して行うことができる。このように横姿勢のガラスワークでは、一方の主面の外周縁部を支持することで、ガラスワークの外周縁部よりも内側の主面における清浄性を容易に保つことができる。
ところが、上記のように横姿勢で配置されたガラスワークでは、ガラスワークの自重により主面が下方に凸となる反りが生じることで、ガラスワークの画像情報を用いた検査の精度が低下するおそれがあった。
ここで、上記のようなガラスワークの主面の反りは、ガラスワークの両主面が垂直方向に沿った縦姿勢でガラスワークを支持することで抑えることができる。このようにガラスワークを縦姿勢で支持するには、ガラスワークの外周縁部における両主面を挟み込む形状の支持部が必要となる。このような形状の支持部は、ガラスワークの外周縁部に重なるように配置されるため、ガラスワークの外周縁部の画像情報の取得を妨げることになる。すなわち、縦姿勢のガラスワークの外周縁の全体を、画像情報を用いて検査するには、支持部とガラスワークの外周縁との相対位置を変更して撮像する必要があり、ガラスワークの外周縁を円滑に検査することができなかった。
本発明の目的は、ガラスワークの外周縁を円滑に検査することを可能にしたガラスワークの検査方法、及びガラスワークの検査装置を提供することにある。
上記課題を解決するガラスワークの検査方法は、正面及び背面の両主面を有するガラスワークの検査方法であって、前記ガラスワークの外周端面の少なくとも一部、及び前記ガラスワークの前記背面における外周縁部の少なくとも一部を支持することで、前記ガラスワークの前記両主面が傾斜した縦姿勢の状態で前記ガラスワークを支持する支持工程と、前記支持工程で支持された前記ガラスワークを前記正面側から撮像することで前記ガラスワークの外周縁を検査するための画像情報を取得する画像情報取得工程と、前記画像情報取得工程で取得した前記画像情報に基づいて前記ガラスワークの外周縁の状態を判定する判定工程と、を備える。
この方法によれば、支持工程において、ガラスワークの正面を支持せずに、反りを抑えた縦姿勢でガラスワークを支持することができる。これにより、画像情報取得工程では、支持工程で支持されたガラスワークの正面側からガラスワークの外周縁の全体を撮像することが可能となる。
上記ガラスワークの検査方法において、前記画像情報取得工程では、前記ガラスワークの正面側から光を照射し、前記ガラスワークを撮像することが好ましい。この方法によれば、ガラスワークの外周縁をより鮮明に撮像することが可能である。
上記ガラスワークの検査方法において、前記判定工程では、前記画像情報において前記ガラスワークの輪郭線を検出し、前記ガラスワークの輪郭線が不連続となる不連続部の有無に応じて、前記ガラスワークの外周縁の状態の合否判定を行ってもよい。
上記ガラスワークの検査方法において、前記判定工程では、前記画像情報において、前記ガラスワークの輪郭線の実際の位置を検出し、さらに前記ガラスワークの輪郭線の目標の位置を設定し、輪郭線の目標の位置からの輪郭線の実際の位置のずれ量に応じて、前記ガラスワークの外周縁の状態の合否判定を行ってもよい。
上記のようにガラスワークの合否判定を行うことで、ガラスワークの外周縁に生じた欠けに基づく欠陥を容易に判定することができる。
上記ガラスワークの検査方法において、前記ガラスワークの外周縁は、平面視で円弧状となる円弧状部と、前記円弧状部を切り欠く形状のノッチ部とを有し、前記画像情報取得工程を繰り返すことで、前記ガラスワークの前記外周縁の異なる位置を部分的に撮像した複数の画像情報を取得し、前記判定工程において、前記複数の画像情報のうち前記ノッチ部を含む画像情報を判定する場合、前記ノッチ部を判定の対象から除外することが好ましい。この方法によれば、ノッチ部を有するガラスワークの外周縁をより円滑に検査することが可能である。
上記ガラスワークの検査方法において、前記支持工程では、前記ノッチ部が上端となるように前記ガラスワークを配置することが好ましい。この方法によれば、ノッチ部の位置を容易に確認することができる。
上記ガラスワークの検査方法は、前記画像情報取得工程を第1画像情報取得工程とし、前記第1画像情報取得工程で取得した第1画像を判定する前記判定工程を第1判定工程としたとき、前記ガラスワークの正面又は背面の状態を検査するための第2画像情報を前記第1判定工程の判定結果に基づいて取得する第2画像情報取得工程と、前記第2画像情報に基づいて前記ガラスワークの正面又は背面の状態を判定する第2判定工程と、をさらに備えることが好ましい。この方法によれば、ガラスワークの外周縁の状態の検査に続いて、ガラスワークの正面又は背面の状態の検査を行うことができる。
上記ガラスワークの検査方法において、前記第2画像情報取得工程では、前記支持工程で支持された前記ガラスワークを前記正面側から撮像することが好ましい。この方法によれば、例えば、第2画像情報取得工程において、第1画像情報取得工程で用いた撮像部と共通の撮像部を用いて第2画像情報を円滑に取得することが可能となる。
上記ガラスワークの検査方法において、前記第2画像情報取得工程では、前記ガラスワークの背面側から光を照射し、前記ガラスワークを撮像することが好ましい。この方法によれば、ガラスワークの正面又は背面に存在する傷や汚れをより鮮明に撮像することが可能となる。
上記ガラスワークの検査方法において、前記第2判定工程では、前記ガラスワークの主面のうち外周縁に沿った外周部を検査対象から除外し、前記外周部よりも内側の内側部を検査対象として前記判定を行ってもよい。
この方法によれば、ガラスワークの外周部よりも内側を有効範囲として正面又は背面の状態の検査を行うことができる。これにより、例えば、ガラスワークの外周部の検査が不要な場合、この外周部の検査を省略することで、より円滑に検査を行うことができる。
上記ガラスワークの検査方法において、前記第1判定工程の後、前記第1画像情報に含まれる前記ガラスワークの輪郭線から所定の距離以上内側の領域を前記内側部として検査範囲を決定する検査範囲の決定工程をさらに備えることが好ましい。この方法によれば、第1画像情報を利用して検査範囲を容易に決定することができる。
上記ガラスワークの検査方法において、前記第2画像情報が、複数の点を含む場合、前記第2判定工程では、前記複数の点を膨張処理することで、前記複数の点の集合体の面積、又は前記集合体の面積当たりの点の個数割合に基づいて前記ガラスワークの正面又は背面に付着した汚れの状態の合否判定を行うことが好ましい。この方法によれば、汚れの度合いをより精密に判定することが可能となる。
上記ガラスワークの検査方法において、前記第2画像情報が、線状部を含む場合、前記第2判定工程では、前記線状部の長さに基づいて前記ガラスワークの正面又は背面に存在する傷の状態の合否判定を行ってもよい。この方法によれば、傷の大きさに基づく合否を容易に判定することができる。
ガラスワークの検査装置は、正面及び背面の両主面を有するガラスワークの検査装置であって、前記ガラスワークの外周端面の少なくとも一部、及び前記ガラスワークの前記背面における外周縁部の少なくとも一部を支持することで、前記ガラスワークの両主面が傾斜した縦姿勢の状態で前記ガラスワークを支持する支持部と、前記支持部で支持された前記ガラスワークを前記正面側から撮像することで前記ガラスワークの輪郭を含む画像情報を取得する画像情報取得部と、前記画像情報取得部で取得した画像情報に基づいて前記ガラスワークの外周縁の状態を判定する判定部と、を備える。
本発明によれば、ガラスワークの外周端縁を円滑に検査することが可能となる。
実施形態におけるガラスワークの支持状態を示す概略斜視図である。 ガラスワークの検査装置を示す概略側面図である。 ガラスワークの検査方法を説明するフロー図である。 (a)~(d)は、第1画像情報を示す概略図である。 (a)~(d)は、第2画像情報を示す概略図である。 撮像位置を説明する概略図である。 ガラスワークの内側範囲の検査方法を説明するフロー図である。
以下、ガラスワークの検査方法、及びガラスワークの検査装置の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
図1及び図2に示すように、ガラスワークWは、正面W1及び背面W2の両主面を有している。ガラスワークWの外周縁は、平面視、すなわちガラスワークWの厚み方向に見て円弧状となる円弧状部Waと、円弧状部Waを切り欠く形状のノッチ部Wbとを有している。ノッチ部Wbは、検査が終了したガラスワークWを取り扱う後工程において位置決め部として用いることができる。
本実施形態のガラスワークWの全体形状は、平面視で円形状であるが、例えば、楕円形状であってもよい。ガラスワークWは、ガラスのみから構成されてもよいし、ガラス基板と、ガラス基板の両主面のうち少なくとも一方の主面に設けられた膜とを有するものであってもよい。ガラス基板の厚さは、例えば、0.2mm以上、1.0mm以下の範囲内である。膜としては、例えば、反射防止膜等として用いられる誘電体多層膜、電極等として用いられる透明導電膜等が挙げられる。膜の厚さは、例えば、100nm以上、900nm以下の範囲内である。
ガラスワークの検査装置11は、ガラスワークWを支持する支持部12を備えている。ガラスワークの検査装置11の支持部12は、ガラスワークWの外周端面の少なくとも一部を支持する第1支持部12aと、ガラスワークWの背面W2における外周縁部の少なくとも一部を支持する第2支持部12bとを有している。ガラスワークの検査装置11の支持部12は、ガラスワークWの両主面が傾斜した縦姿勢の状態でガラスワークWを支持する。なお、本書において、「縦姿勢」とは、ガラスワークWの最大の撓み量が0.1mm以下となるようにたわみが抑制された状態であり、ガラスワークWの主面の角度が、水平面に対して70度以上、好ましくは80度以上、より好ましくは85度以上、90度以下の範囲となるようにガラスワークWを起立させた状態をいう。
ガラスワークの検査装置11は、ガラスワークWの画像情報を取得する画像情報取得部13を備えている。画像情報取得部13は、ガラスワークWの外周縁を検査するための第1画像情報を取得する第1画像情報取得部と、ガラスワークWの外周縁よりも内側を検査するための第2画像情報を取得する第2画像情報取得部とを備えている。
第1画像情報取得部は、ガラスワークWの正面W1側に配置される撮像部14と、ガラスワークWの正面W1側から光を照射する第1光照射部15とを備えている。第1画像情報取得部は、支持部12で支持されたガラスワークWの正面W1側からガラスワークWの輪郭を含む画像情報を取得する。第2画像情報取得部は、上記撮像部14と、ガラスワークWの背面W2側から光を照射する第2光照射部16とを備えている。
画像情報取得部13の撮像部14は、カメラ14aとレンズ14bとを備えている。カメラ14aとしては、例えば、CCD、CMOS等の撮像素子を備えたカメラ(例えば、エリアカメラ)を好適に用いることができる。
第1光照射部15及び第2光照射部16の光源は、例えば、LEDである。第1光照射部15及び第2光照射部16としては、リング照明を好適に用いることができる。第1光照射部15の中心波長と、第2光照射部16の中心波長との差は、例えば、10nm以下の範囲内であることが好ましい。
ガラスワークの検査装置11は、画像情報取得部13又は支持部12の移動により画像情報取得部13とガラスワークWとの相対位置を調整可能に構成されている。
ガラスワークWの検査装置は、画像情報に基づいてガラスワークWの状態を判定する判定制御部17を備えている。判定制御部17は、第1画像情報取得部で取得した第1画像情報に基づいてガラスワークWの外周縁の状態を判定する第1判定部と、第2画像情報取得部で取得した第2画像情報に基づいてガラスワークWの正面W1又は背面W2の状態を判定する第2判定部とを備えている。なお、判定制御部17は、画像情報取得部13で取得した画像を処理する画像処理部を備えている。判定制御部17は、CPU、メモリ、画像処理プログラム等から構成することができる。
次に、ガラスワークWの検査方法をガラスワークの検査装置11の動作とともに説明する。
図3に示すように、ガラスワークWの検査方法は、ガラスワークWを支持する支持工程(ステップS1)と、ガラスワークWの外周縁を検査するための第1画像情報を取得する第1画像情報取得工程(ステップS2)と、ガラスワークWの外周縁の状態を判定する第1判定工程(ステップS3)とを備える。
ステップS1の支持工程では、図1に示すようにガラスワークWの外周端面の少なくとも一部、及びガラスワークWの背面W2における外周縁部の少なくとも一部を支持することで、ガラスワークWの両主面が傾斜した縦姿勢の状態でガラスワークWを支持する。ステップS1の支持工程では、ガラスワークWの正面W1を支持せずに、反りを抑えた縦姿勢でガラスワークWを支持することができる。
ステップS1の支持工程では、図1及び図2に示すように、ノッチ部Wbが上端となるようにガラスワークWを配置することが好ましい。
ステップS2の第1画像情報取得工程では、ステップS1の支持工程で支持されたガラスワークWを図2に示すようにガラスワークWの正面W1側から撮像することで第1画像情報を取得する。このとき、ガラスワークWは、上述したステップS1の支持工程により支持されているため、ステップS2の第1画像情報取得工程では、ガラスワークWの正面W1側からガラスワークWの外周縁の全体を撮像することが可能である。
ステップS2の第1画像情報取得工程では、図2に示すようにガラスワークWの正面W1側から光を照射し、ガラスワークWを撮像することが好ましい。
ステップS3の第1判定工程では、第1画像情報に基づいてガラスワークWの外周縁の状態を判定する。本実施形態におけるステップS3の第1判定工程では、ガラスワークWの外周縁に欠陥となる欠けが存在するか否かを判定する。
例えば、図4(a)に示す第1画像情報D1a、及び図4(b)に示す第1画像情報D1bは、ガラスワークWの輪郭線L1を含む。すなわち、ステップS3の第1判定工程では、第1画像情報D1bにおいてガラスワークWの輪郭線L1を検出する。ガラスワークWの輪郭線L1は、例えば、暗視野の画像中の白い線として映り込む。
図4(a)に示す第1画像情報D1aのように、ガラスワークWの輪郭線L1が、連続している場合には、ステップS3の第1判定工程において、ガラスワークWの外周縁に欠陥となる欠けが存在しない旨の判定がなされる(ステップS3:NO)。この判定がなされた場合には、ステップS4の検査範囲の決定工程へと進む。
一方、図4(b)に示す第1画像情報D1bのように、ガラスワークWの輪郭線L1が、不連続部L1aを有する場合には、ステップS3の第1判定工程において、ガラスワークWの外周縁に欠陥となる欠けが存在する旨の判定がなされる(ステップS3:YES)。この判定がなされた場合には、このガラスワークWの検査を終了する。
なお、図示を省略するが、ガラスワークWの輪郭線L1が、所定の長さ未満となる不連続部を有する場合、ガラスワークWの外周縁に欠陥となる欠けが存在しない旨の判定を行い、所定の長さ以上の条件を満たす不連続部を有する場合、ガラスワークWの外周縁に欠陥となる欠けが存在する旨の判定を行ってもよい。すなわち、ステップS3の第1判定工程では、ガラスワークWの輪郭線L1の不連続部の有無ではなく、不連続部の長さに応じてガラスワークWの外周縁の状態の合否判定を行ってもよい。
第1画像情報D1bにおいて、ガラスワークWの輪郭線L1が不連続部L1aを有する場合には、実際のガラスワークWの正面W1又は背面W2には、ガラスワークWの厚さ方向に向かって凹む形状の欠けが発生している。
ここで、ガラスワークWの外周縁には、ガラスワークWの外周端面がガラスワークWの径方向に向かって凹む形状の欠けが発生する場合もある。この場合、図4(b)に示す第1画像情報D1bにおいて、ガラスワークWの輪郭線L1の目標の位置P1に対する輪郭線L1の実際の位置P2のずれ量に応じて、欠けの合否判定を行うことが好ましい。詳述すると、ステップS3の第1判定工程では、第1画像情報D1bにおいてガラスワークWの輪郭線L1の実際の位置P2を検出し、さらにガラスワークWの輪郭線L1の目標の位置P1を設定する。ガラスワークWの欠けの合否判定では、輪郭線L1の目標の位置P1に対する輪郭線L1の実際の位置P2のずれ量が所定量よりも小さい場合には、ガラスワークWの外周縁に欠陥となる欠けが存在しない旨の判定がなされ、ステップS4の検査範囲の決定工程へと進む。一方、輪郭線L1の目標の位置P1に対する輪郭線L1の実際の位置P2のずれ量が所定量よりも大きい異常部分PAが存在する場合には、ガラスワークWの外周縁に欠陥となる欠けが存在する旨の判定がなされ、このガラスワークWの検査を終了する。
ステップS4の検査範囲の決定工程では、ステップS2の第1画像情報取得工程で撮像されたガラスワークWの範囲内において、さらにガラスワークWの正面W1又は背面W2の状態を検査する範囲を決定する。ここで、ガラスワークWの外周縁に沿った外周部V1の検査が不要であり、この外周部V1よりも内側の主面を有効範囲として正面W1又は背面W2の状態の検査が求められる場合がある。本実施形態のステップS4の検査範囲の決定工程では、ステップS3の第1判定工程の後、図4(c)に示すように、第1画像情報に含まれるガラスワークWの輪郭線L1から所定の距離WD以上内側の領域をガラスワークWの内側部V2として検査範囲を決定する。すなわち、ステップS4の検査範囲の決定工程では、ガラスワークWの輪郭線L1からの距離WDによって、外周部V1と内側部V2との境界線L2を決定する。ステップS4の検査範囲の決定工程後、第2画像情報取得工程が行われる(ステップS5)。
ステップS5の第2画像情報取得工程は、ガラスワークWの正面W1又は背面W2の状態を検査するための第2画像情報をステップS3の第1判定工程の判定結果に基づいて取得する。ステップS5の第2画像情報取得工程は、ステップS3の第1判定工程において、ガラスワークWの外周縁に欠陥となる欠けが存在しない旨の判定がなされた場合に行われる。
ステップS5の第2画像情報取得工程は、ステップS1の支持工程で支持されたガラスワークWを図2に示すようにガラスワークWの正面W1側から撮像することで第2画像情報を取得する。第2画像情報は、第1画像情報と同じ範囲の画像情報であってもよいし、例えば、ガラスワークWの輪郭よりも内側の画像情報やガラスワークWの内側部V2の画像情報であってもよい。撮像の効率を高めるという観点から、同じ位置に配置した撮像部14を用いて、ステップS2の第1画像情報取得工程とステップS5の第2画像情報取得工程とを行うことが好ましい。
ステップS5の第2画像情報取得工程では、ガラスワークWの背面W2側から光を照射し、ガラスワークWを撮像することが好ましい。ステップS5の第2画像情報取得工程では、撮像部14の焦点をガラスワークWの厚み方向の中央に合わせることで、ガラスワークWの正面W1側及び背面W2側の両面側に存在する欠陥に由来する点や線を撮像することができる。ステップS5の第2画像情報取得工程の後、第2判定工程が行われる(ステップS6)。
ステップS6の第2判定工程では、第2画像情報に基づいてガラスワークWの正面W1又は背面W2の状態を判定する。本実施形態におけるステップS6の第2判定工程では、ガラスワークWの主面のうち外周縁に沿った外周部V1を検査対象から除外し、外周部V1よりも内側の内側部V2を検査対象として判定を行う。また、ステップS6の第2判定工程では、ガラスワークWの正面W1又は背面W2に傷や汚れが存在するか否かを判定する。
例えば、図5(a)に示す第2画像情報D2aは、ガラスワークWの正面W1又は背面W2に生じた傷に由来する線状部、及びガラスワークWの正面W1又は背面W2に付着した汚れに由来する複数の点(点像)を含む。ガラスワークWの正面W1又は背面W2に生じた傷は、暗視野の画像中に白い線状部として映り込む。ガラスワークWの正面W1又は背面W2に付着した汚れは、暗視野の画像中に複数の白点として映り込む。
ステップS6の第2判定工程において、ガラスワークWの正面W1又は背面W2に欠陥となる傷及び汚れのいずれも存在せず、正面W1又は背面W2に異常がない旨の判定がなされた場合(ステップS6:NO)には、ステップS7へと進む。
ステップS6の第2判定工程において、ガラスワークWの正面W1又は背面W2に欠陥となる傷及び汚れの少なくとも一方が存在し、正面W1又は背面W2に異常がある旨の判定がなされた場合(ステップS6:YES)には、このガラスワークWの検査を終了する。
図5(b)には、第2画像情報D2a中において、所定の長さ以上の条件を満たす線状部PB1が検出された例を示している。このようにステップS6の第2判定工程では、線状部の長さに基づいて、傷についての合否判定を行うことが好ましい。
図5(d)には、第2画像情報D2a中において、所定の条件を満たす点群PB2が検出された例を示している。ここで、図5(c)に示すように、本実施形態におけるステップS6の第2判定工程では、第2画像情報D2a中に含まれる複数の点を膨張処理している。膨張処理は、周知のように二値化画像を用いて行うことができる。図5(c)では、汚れに由来する点を膨張させた外形を破線で示している。このように汚れに由来する点を膨張させることで、図5(d)に示すように、汚れに由来する複数の点の集合体G1,G2,G3が形成される。
ステップS6の第2判定工程では、集合体G1,G2,G3の面積、又は集合体G1,G2,G3の面積当たりの点の個数割合に基づいて上述した汚れの状態の合否判定を行う。例えば、集合体G1は、所定の面積よりも大きい面積を有する。すなわち、ステップS6の第2判定工程では、集合体G1を所定の条件を満たす点群PB2として検出し、ガラスワークWの正面W1又は背面W2の欠陥と判定することができる。
また、例えば、集合体G2では、集合体G2の面積については所定値よりも小さいものの、集合体G2の面積当たりの点の個数割合が所定値よりも高い。すなわち、ステップS6の第2判定工程では、複数の点がより密集して存在する場合を、所定の条件を満たす点群PB2として検出し、ガラスワークWの正面W1又は背面W2の欠陥と判定することができる。
集合体G3では、集合体G2の面積が所定値よりも小さく、かつ集合体G2の面積当たりの点の個数割合が所定値よりも低い。この集合体G3については、ステップS6の第2判定工程では、ガラスワークWの正面W1又は背面W2が正常と判定することで、例えば、使用に問題のないガラスワークWが欠陥と判定されることを回避することができる。
ステップS7では、ガラスワークWの外周縁の全体の検査が完了したか否かを判断する。
図6に示すように、ガラスワークWの外周縁の全体の検査が完了するまで、ステップS8の撮像位置の変更を行い、ガラスワークWの外周縁を含む外周撮像範囲R1について、上述したステップS2の第1画像情報取得工程から順に繰り返す。ステップS2の第1画像情報取得工程を繰り返すことで、ガラスワークWの外周縁の異なる位置を部分的に撮像した複数の第1画像情報を得る。
ここで、図4(d)に示す第1画像情報D1cには、ガラスワークWのノッチ部Wbの輪郭線L1bが含まれている。このようにノッチ部Wbを含む第1画像情報D1cでは、ノッチ部Wbに基づいてガラスワークWに欠陥となる欠けが存在する旨の判定がなされる場合がある。このようなノッチ部Wbを有するガラスワークWをより円滑に検査するという観点から、ステップS3の第1判定工程において、複数の第1画像情報のうちノッチ部Wbの輪郭線L1bを含む第1画像情報D1cを判定する場合、ノッチ部Wbを判定の対象から除外することが好ましい。
図6に示すように、本実施形態では、ガラスワークWの内側撮像範囲R2を撮像し、ガラスワークWの内側範囲についても正面W1又は背面W2の状態の検査を行う。
図7に示すように、ガラスワークWの内側範囲の検査方法では、内側撮像範囲R2を撮像することで第3画像情報を取得する第3画像情報取得工程を行う(ステップS9)。ステップS9の第3画像情報取得工程は、内側撮像範囲R2について、ステップS5の第2画像情報取得工程と同様に行うことができる。
次に、ガラスワークWの内側範囲の検査方法では、ステップS9の第3画像情報取得工程で取得した第3画像情報に基づいてガラスワークWの正面W1又は背面W2の状態を判定する第3判定工程を行う(ステップS10)。ステップS10の第3判定工程は、ステップS6の第2判定工程と同様に行うことができる。
ステップS10の第3判定工程の後、ステップS11では、ガラスワークWの内側範囲の全体の検査が完了したか否かを判断する。図6に示すように、ガラスワークWの内側範囲の全体の検査が完了するまで、ステップS12の撮像位置の変更を行い、内側撮像範囲R2について、上述したステップS9の第3画像情報取得工程から繰り返す。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)正面W1及び背面W2の両主面を有するガラスワークWの検査方法は、ガラスワークWを支持する支持工程(ステップS1)と、ガラスワークWの外周縁を検査するための画像情報を取得する第1画像情報取得工程(ステップS2)とを備えている。ステップS1の支持工程では、ガラスワークWの外周端面の少なくとも一部、及びガラスワークWの背面W2における外周縁部の少なくとも一部を支持することで、ガラスワークWの両主面が傾斜した縦姿勢の状態でガラスワークWを支持する。ステップS2の第1画像情報取得工程では、ステップS1の支持工程で支持されたガラスワークWを正面W1側から撮像する。ガラスワークWの検査方法は、ステップS2の第1画像情報取得工程で取得した第1画像情報に基づいてガラスワークWの外周縁の状態を判定する第1判定工程(ステップS3)とを備えている。
この方法によれば、ステップS1の支持工程において、ガラスワークWの正面W1を支持せずに、反りを抑えた縦姿勢でガラスワークWを支持することができる。これにより、ステップS2の第1画像情報取得工程では、ステップS1の支持工程で支持されたガラスワークWの正面W1側からガラスワークWの外周縁の全体を撮像することが可能となる。従って、ガラスワークWの外周縁を円滑に検査することを可能となる。
(2)ガラスワークWの検査方法において、ステップS5の第2画像情報取得工程では、ガラスワークWの正面W1側から光を照射し、ガラスワークWを撮像することが好ましい。
この方法によれば、ガラスワークWの外周縁をより鮮明に撮像することが可能である。従って、ガラスワークWの外周縁の検査精度を高めることが可能となる。
(3)ガラスワークWの検査方法において、ステップS3の第1判定工程では、第1画像情報D1bにおいてガラスワークWの輪郭線L1を検出し、ガラスワークWの輪郭線L1が不連続となる不連続部L1aの有無に応じて、ガラスワークWの外周縁の状態の合否判定を行うことができる。また、ステップS3の第1判定工程では、第1画像情報においてガラスワークWの輪郭線L1の実際の位置P2を検出し、さらにガラスワークWの輪郭線L1の目標の位置P1を設定し、目標の位置P1からの実際の位置P2のずれ量に応じて、ガラスワークWの外周縁の状態の合否判定を行うこともできる。この場合、ガラスワークWの外周縁に生じた欠けに基づく欠陥を容易に判定することができる。
(4)ガラスワークWの外周縁は、平面視で円弧状となる円弧状部Waと、円弧状部Waを切り欠く形状のノッチ部Wbとを有している。ガラスワークWの検査方法では、ステップS2の第1画像情報取得工程を繰り返すことで、ガラスワークWの外周縁の異なる位置を部分的に撮像した複数の第1画像情報を取得している。ステップS3の第1判定工程において、複数の第1画像情報のうちノッチ部Wbを含む第1画像情報D1cを判定する場合、ノッチ部Wbを判定の対象から除外することが好ましい。この場合、ノッチ部Wbを有するガラスワークWの外周縁をより円滑に検査することが可能である。
(5)ガラスワークWの検査方法において、ステップS1の支持工程では、ガラスワークWのノッチ部Wbが上端となるようにガラスワークWを配置することが好ましい。この場合、ノッチ部Wbの位置を容易に確認することができる。
(6)ガラスワークWの検査方法は、ガラスワークWの正面W1又は背面W2の状態を検査するための第2画像情報をステップS3の第1判定工程の判定結果に基づいて取得する第2画像情報取得工程(ステップS5)をさらに備えている。ガラスワークWの検査方法は、第2画像情報に基づいてガラスワークWの正面W1又は背面W2の状態を判定する第2判定工程(ステップS6)をさらに備えている。この場合、ガラスワークWの外周縁の状態の検査に続いて、ガラスワークWの正面W1又は背面W2の状態の検査を行うことができる。
(7)ガラスワークWの検査方法において、ステップS5の第2画像情報取得工程では、ステップS1の支持工程で支持されたガラスワークWをガラスワークWの正面W1側から撮像している。この場合、例えば、第2画像情報取得工程において、第1画像情報取得工程で用いた撮像部14と共通の撮像部14を用いて第2画像情報を円滑に取得することが可能となる。
(8)ガラスワークWの検査方法において、ステップS5の第2画像情報取得工程では、ガラスワークWの背面W2側から光を照射し、ガラスワークWを撮像することが好ましい。この場合、ガラスワークWの正面W1又は背面W2に存在する傷や汚れをより鮮明に撮像することが可能となる。
(9)ガラスワークWの検査方法において、ステップS6の第2判定工程では、ガラスワークWの主面のうち外周縁に沿った外周部V1を検査対象から除外し、外周部V1よりも内側の内側部V2を検査対象として判定を行っている。この場合、ガラスワークWの外周部V1よりも内側を有効範囲として正面W1又は背面W2の状態の検査を行うことができる。これにより、例えば、ガラスワークWの外周部V1の検査が不要な場合、この外周部V1の検査を省略することで、より円滑に検査を行うことができる。
(10)ガラスワークWの検査方法において、ステップS2の第1判定工程の後、第1画像情報に含まれるガラスワークWの輪郭線L1から所定の距離WD以上内側の領域をガラスワークWの内側部V2として検査範囲を決定する検査範囲の決定工程(ステップS4)をさらに備えることが好ましい。この方法によれば、第1画像情報を利用して検査範囲を容易に決定することができる。
(11)ガラスワークWの検査方法において、第2画像情報D2aが、複数の点を含む場合がある。この場合、ステップS6の第2判定工程では、複数の点を膨張処理することで、複数の点の集合体G1,G2,G3の面積、又は集合体G1,G2,G3の面積当たりの点の個数割合に基づいて、ガラスワークWの正面又は背面に付着した汚れの状態の合否判定を行うこともできる。これにより、ガラスワークWの正面又は背面に付着した汚れの度合いをより精密に判定することが可能となる。
(12)ガラスワークWの検査方法において、第2画像情報D2aが、線状部PB1を含む場合がある。この場合、ステップS6の第2判定工程では、線状部PB1の長さに基づいて、ガラスワークWの正面W1又は背面W2に存在する傷の状態の合否判定を行うこともできる。これにより、ガラスワークWの正面W1又は背面W2に存在する傷の大きさに基づく合否を容易に判定することができる。
(変更例)
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ガラスワークWの検査方法において、ガラスワークWの正面W1又は背面W2を検査する工程は、ガラスワークWの傷及び汚れのいずれか一方を検査対象としてもよい。また、ガラスワークWの傷及び汚れ以外の異常を検査対象としてもよい。
・ガラスワークWの検査方法において、第2画像情報D2a中に含まれる複数の点を膨張処理せずに、ステップS6の第2判定工程において、例えば、第2画像情報D2a中に含まれる点の大きさ、点の数等を判定基準としてもよい。
・ステップS6の第2判定工程において、ガラスワークWの外周部V1と内側部V2の境界線L2を、第1画像情報D1aに含まれるガラスワークWの輪郭線L1からの距離WDにより決定しているが、例えば、ガラスワークの検査装置11における支持部12の位置を基準として決定することもできる。
・ステップS6の第2判定工程において、ガラスワークWの内側部V2を検査対象として判定しているが、ガラスワークWの外周部V1のみを検査対象として判定してもよいし、外周部V1及び内側部V2を検査対象として判定してもよい。
・ステップS5の第2画像情報取得工程では、ガラスワークWを背面W2側から撮像してもよい。
・ガラスワークWの検査方法において、ガラスワークWの正面W1又は背面W2を検査する工程を省略することもできる。
・ガラスワークの検査装置11の第1光照射部15の数及び第2光照射部16の数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。また、第1光照射部15の数及び第2光照射部16の位置を適宜変更してもよい。
・ステップS1の配置工程において、ガラスワークWのノッチ部Wbが上端以外の位置となるようにガラスワークWを配置してもよい。
・ガラスワークWのノッチ部Wbを省略してもよい。
・ステップS10の第3判定工程は、例えば、ガラスワークWの位置に応じた異なる判定基準(閾値)で判定するように構成することもできる。例えば、ステップS10の第3判定工程において、ガラスワークWの径方向における内側と外側とで異なる判定を行ってもよい。
・図7に示すガラスワークWの内側範囲の検査については、ステップS1の支持工程による支持方法とは異なる方法でガラスワークWを支持して行うこともできる。すなわち、ガラスワークWの内側範囲の検査は、ガラスワークWの外周範囲の検査とは異なる検査装置を用いて行ってもよい。
・ガラスワークの検査装置11における第1支持部12aの数、及び第2支持部12bの数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。ガラスワークの検査装置11における第1支持部12aの形状、及び第2支持部12bの形状は、上記実施形態に限定されず、ガラスワークWの正面W1側からのガラスワークWの外周縁の撮像を妨げない範囲で変更することができる。
11…ガラスワークの検査装置
12…支持部
13…画像情報取得部
D1a,D1b,D1c…第1画像情報
G1,G2,G3…集合体
L1,L1b…輪郭線
L1a…不連続部
P1…目標の位置
P2…実際の位置
PB1…線状部
PB2…点群
V1…外周部
V2…内側部
W…ガラスワーク
W1…正面
W2…背面
Wa…円弧状部
Wb…ノッチ部
WD…距離

Claims (14)

  1. 正面及び背面の両主面を有するガラスワークの検査方法であって、
    前記ガラスワークの外周端面の少なくとも一部、及び前記ガラスワークの前記背面における外周縁部の少なくとも一部を支持することで、前記ガラスワークの前記両主面が傾斜した縦姿勢の状態で前記ガラスワークを支持する支持工程と、
    前記支持工程で支持された前記ガラスワークを前記正面側から撮像することで前記ガラスワークの外周縁を検査するための第1画像情報を取得する第1画像情報取得工程と、
    前記第1画像情報取得工程で取得した前記第1画像情報に基づいて前記ガラスワークの外周縁の状態を判定する第1判定工程と、
    前記ガラスワークの正面及び背面の状態を検査するための第2画像情報を前記第1判定工程の判定結果に基づいて取得する第2画像情報取得工程と、
    前記第2画像情報に基づいて前記ガラスワークの正面及び背面の状態を判定する第2判定工程と、
    前記ガラスワークの内側範囲の正面及び背面を検査するための第3画像情報を取得する第3画像情報取得工程と、
    前記第3画像情報に基づいて前記ガラスワークの内側範囲の正面及び背面の状態を判定する第3判定工程と、を備える、ガラスワークの検査方法。
  2. 前記第2画像情報が、複数の点を含む場合、
    前記第2判定工程では、前記複数の点を膨張処理することで、前記複数の点の集合体の面積、又は前記集合体の面積当たりの点の個数割合に基づいて前記ガラスワークの正面及び背面に付着した汚れの状態の合否判定を行う、請求項に記載のガラスワークの検査方法。
  3. 正面及び背面の両主面を有するガラスワークの検査方法であって、
    前記ガラスワークの外周端面の少なくとも一部、及び前記ガラスワークの前記背面における外周縁部の少なくとも一部を支持することで、前記ガラスワークの前記両主面が傾斜した縦姿勢の状態で前記ガラスワークを支持する支持工程と、
    前記支持工程で支持された前記ガラスワークを前記正面側から撮像することで前記ガラスワークの外周縁を検査するための第1画像情報を取得する第1画像情報取得工程と、
    前記第1画像情報取得工程で取得した前記第1画像情報に基づいて前記ガラスワークの外周縁の状態を判定する第1判定工程と、
    前記ガラスワークの正面及び背面の状態を検査するための第2画像情報を前記第1判定工程の判定結果に基づいて取得する第2画像情報取得工程と、
    前記第2画像情報に基づいて前記ガラスワークの正面及び背面の状態を判定する第2判定工程と、を備え、
    前記第2画像情報が、複数の点を含む場合、
    前記第2判定工程では、前記複数の点を膨張処理することで、前記複数の点の集合体の面積、又は前記集合体の面積当たりの点の個数割合に基づいて前記ガラスワークの正面及び背面に付着した汚れの状態の合否判定を行う、ガラスワークの検査方法。
  4. 前記第2画像情報取得工程では、前記支持工程で支持された前記ガラスワークを前記正面側から撮像する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラスワークの検査方法。
  5. 前記第2画像情報取得工程では、前記ガラスワークの背面側から光を照射し、前記ガラスワークを撮像する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガラスワークの検査方法。
  6. 前記第2判定工程では、前記ガラスワークの主面のうち外周縁に沿った外周部を検査対象から除外し、前記外周部よりも内側の内側部を検査対象として前記判定を行う、請求項から請求項のいずれか一項に記載のガラスワークの検査方法。
  7. 前記第1判定工程の後、前記第1画像情報に含まれる前記ガラスワークの輪郭線から所定の距離以上内側の領域を前記内側部として検査範囲を決定する検査範囲の決定工程をさらに備える、請求項に記載のガラスワークの検査方法。
  8. 前記第2画像情報が、線状部を含む場合、
    前記第2判定工程では、前記線状部の長さに基づいて前記ガラスワークの正面又は背面に存在する傷の状態の合否判定を行う、請求項から請求項のいずれか一項に記載のガラスワークの検査方法。
  9. 前記第1画像情報取得工程では、前記ガラスワークの正面側から光を照射し、前記ガラスワークを撮像する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のガラスワークの検査方法。
  10. 前記第1判定工程では、前記第1画像情報において前記ガラスワークの輪郭線を検出し、前記ガラスワークの輪郭線が不連続となる不連続部の有無に応じて、前記ガラスワークの外周縁の状態の合否判定を行う、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のガラスワークの検査方法。
  11. 前記第1判定工程では、前記第1画像情報において、前記ガラスワークの輪郭線の実際の位置を検出し、さらに前記ガラスワークの輪郭線の目標の位置を設定し、輪郭線の目標の位置からの輪郭線の実際の位置のずれ量に応じて、前記ガラスワークの外周縁の状態の合否判定を行う、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のガラスワークの検査方法。
  12. 正面及び背面の両主面を有するガラスワークの検査方法であって、
    前記ガラスワークの外周端面の少なくとも一部、及び前記ガラスワークの前記背面における外周縁部の少なくとも一部を支持することで、前記ガラスワークの前記両主面が傾斜した縦姿勢の状態で前記ガラスワークを支持する支持工程と、
    前記支持工程で支持された前記ガラスワークを前記正面側から撮像することで前記ガラスワークの外周縁を検査するための画像情報を取得する画像情報取得工程と、
    前記画像情報取得工程で取得した前記画像情報に基づいて前記ガラスワークの外周縁の状態を判定する判定工程と、を備え、
    前記ガラスワークの外周縁は、平面視で円弧状となる円弧状部と、前記円弧状部を切り欠く形状のノッチ部とを有し、
    前記画像情報取得工程を繰り返すことで、前記ガラスワークの前記外周縁の異なる位置を部分的に撮像した複数の画像情報を取得し、
    前記判定工程において、前記複数の画像情報のうち前記ノッチ部を含む画像情報を判定する場合、前記ノッチ部を判定の対象から除外する、ガラスワークの検査方法。
  13. 前記支持工程では、前記ノッチ部が上端となるように前記ガラスワークを配置する、請求項12に記載のガラスワークの検査方法。
  14. 正面及び背面の両主面を有するガラスワークの検査装置であって、
    前記ガラスワークの外周端面の少なくとも一部、及び前記ガラスワークの前記背面における外周縁部の少なくとも一部を支持することで、前記ガラスワークの前記両主面が傾斜した縦姿勢の状態で前記ガラスワークを支持する支持部と、
    前記支持部で支持された前記ガラスワークを前記正面側から撮像することで前記ガラスワークの外周縁を検査するための第1画像情報を取得する第1画像情報取得部と、
    前記第1画像情報取得部で取得した前記第1画像情報に基づいて前記ガラスワークの外周縁の状態を判定する第1判定部と、
    前記ガラスワークの正面及び背面の状態を検査するための第2画像情報を前記第1判定部の判定結果に基づいて取得する第2画像情報取得部と、
    前記第2画像情報に基づいて前記ガラスワークの正面及び背面の状態を判定する第2判定部と、
    前記ガラスワークの内側範囲の正面及び背面を検査するための第3画像情報を取得する第3画像情報取得部と、
    前記第3画像情報に基づいて前記ガラスワークの内側範囲の正面及び背面の状態を判定する第3判定部と、を備える、ガラスワークの検査装置。
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