JP7434833B2 - センサユニット - Google Patents
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Description
図3に示すように、ボディ20は、流体Qが通過可能な流路201を内部に有する。ボディ20は、例えば、複数枚の板状の部材が重なって組み立てられた組立体で構成される。なお、流体Qとしては、特に限定されず、例えば、圧力制御装置100が自動車用の油圧制御装置として用いられる場合、トランスミッションオイルとすることができる。
圧力センサ2は、流路201を通過する流体Qの圧力を検出する。圧力センサ2は、回路基板(図示せず)が内蔵されたセンサ本体23と、センサ本体23の上部に突出した3本の端子21と、センサ本体23の下部に設置された圧力検出素子24とを有する。
各端子21は、Z軸方向に向かって突出しており、センサ本体23の内部で前記回路基板と電気接続されている。
図1、図2に示すように、ケース5は、長尺状をなすブラケット3の長手方向の途中に配置されている。なお、後述するように、ブラケット3は、圧力センサ2をボディ20に対して押し付ける部材である。また、ケース5は、ブラケット3に固定される固定部50を有する。これにより、ケース5がブラケット3から離脱するのを防止することができ、よって、バスバー6と圧力センサ2との位置関係を維持する、すなわち、バスバー6と圧力センサ2との電気接続を維持することができる。
ケース5は、樹脂製であるのが好ましい。これにより、センサユニット1全体の軽量化を図ることができる。なお、ケース5を構成する樹脂材料としては、特に限定されず、例えば、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルを用いることができる。
板部81は、キャップ8がケース5の固定部50に装着された状態(以下「装着状態」と言う)で、固定部50の中空部51を上側から覆うことができる。これにより、中空部51内に、例えば塵や埃の異物等が入り込むことによる、端子21同士間のショートや、圧力センサ2の誤作動を防止することができる。
また、側壁部83により、キャップ8の固定部50を覆う面積が増大して、中空部51内への異物の侵入をより確実に防止することができる。
なお、側壁部83の下方への突出量は、本実施形態では突出部82の下方への突出量よりも小さいが、これに限定されず、例えば、突出部82の下方への突出量と同じであってもよいし、突出部82の下方への突出量よりも大きくてもよい。
図4に示すように、ブラケット3は、センサ用孔31と、2つのボルト用孔32と、リブ34とを有する。
また、センサユニット1では、ブラケット3、バスバー6およびケース5は、インサート成形による一体成形品であるのが好ましい。これにより、センサユニット1を簡便に製造することができる。
また、ブラケット3は、センサ用孔31を介した長手方向の両側に、その平面視で直線形状をなすストレート部30A、30Bを有している。かかるストレート部30A、30Bを設けることにより、ブラケット3による押圧力を圧力センサ2により均一に付与することができる。また、ブラケット3の寸法管理がし易くなるという利点もある。
例えば位置決め部4が省略されている場合、センサユニット1を組み立てる組立作業者等の技量によって、ボディ20に対するブラケット3の位置や姿勢が変わってしまうおそれがある。ボディ20に対するブラケット3の位置や姿勢が組立作業者によって変わってしまうと、ブラケット3が正確に位置決めされず、ブラケット3で圧力センサ2をボディ20に対して均一に押し付けることができないおそれがある。均一に押し付けられていない圧力センサ2では、計測される圧力が不正確となるおそれがある。
これに対し、センサユニット1では、位置決め部4により、ブラケット3がボディ20に対して正確に位置決めされることで、センサ用孔31の縁部が圧力センサ2のフランジ部22に対して位置ずれすることなく当接できるため、圧力センサ2をボディ20に対して均一に押し付けることができる。これにより、圧力センサ2で正確な計測を行うことができる。
図4に示すように、2つの位置決め孔33(位置決め部4)は、センサ用孔31を介して、X軸方向両側に配置される。すなわち、2つの位置決め孔33の間に、センサ用孔31が配置される。これにより、2つの位置決め孔33をできる限り離間させることができ、よって、ボディ20に対するブラケット3の位置決め精度が向上する。
また、各位置決め孔33の直径は、例えば、3mm以上8mm以下であるのが好ましく、5mm以上6mm以下であるのがより好ましい。
また、各位置決め孔33は、本実施形態ではブラケット3を貫通する貫通孔であるが、これに限定されず、ブラケット3の厚さ方向の途中までの非貫通孔であってもよい。
また、本実施形態では、位置決め部4は、2つのボルト用孔32の間に配置される。これにより、例えば、位置決め部4をセンサ用孔31に近づけて配置したい場合に有効な構成となる。
本実施形態のリブ34は、図4に示すように、1つの環状部で構成されている。かかる構成によれば、ブラケット3の圧力センサ2と接触する部分の剛性をより高めることができる。よって、上記効果をより向上させることができる。
図6に示すリブ34は、互いに離間して配置された複数(図示の構成では、8個)の突片341で構成されている。また、複数の突片341は、ほぼ等間隔で配置されている。かかる構成によれば、ブラケット3の圧力センサ2と接触する部分の剛性を十分に高めつつ、リブ34を設けることによるブラケット3の重量の増大を抑制することもできる。
なお、突片341の数は、8個に限定されず、7個以下であってもよく、9個以上であってもよいが、偶数個であるのが好ましい。
また、1つの環状部で構成される第1リブ34と、複数の突片341で構成される第2リブ34とを同心状に配置してもよい。
なお、リブ34は、ブラケット3の上面および下面の双方に配置するようにしてもよい。
また、ブラケット3は、ボルト用孔32と位置決め孔33(位置決め部4)とがブラケット3の長手方向に沿って交互に配置されていてもよい。
また、圧力センサ2の端子21と、バスバー6とは、例えば、レーザ溶接等により接合されていてもよい。
Claims (10)
- 流体が通過可能な流路を有するボディに設置して用いられるセンサユニットであって、
端子を有し、前記流路を通過する前記流体の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサを前記ボディに対して押し付ける板状のブラケットと、
前記圧力センサの前記端子に電気接続されるバスバーとを備え、
前記ブラケットは、厚さ方向に貫通し、前記圧力センサが取り付けられるセンサ用孔と、前記センサ用孔を介して配置され、厚さ方向に貫通し、ボルトが挿入される2つのボルト用孔と、前記センサ用孔の縁部に沿って配置され、少なくとも一方の面から厚さ方向に突出するリブとを有し、
前記リブは、互いに離間して配置された複数の突片を含むことを特徴とするセンサユニット。 - 前記リブは、1つの環状部を含む請求項1に記載のセンサユニット。
- 前記ブラケットは、長尺状をなし、その長手方向の中心線を介して非対称である請求項1~2のいずれか1項に記載のセンサユニット。
- 前記ブラケットは、前記センサ用孔を介した長手方向の両側に、その平面視で直線形状をなすストレート部を有する請求項3に記載のセンサユニット。
- さらに、前記センサ用孔を介して配置され、前記ブラケットを前記ボディに対して位置決する2つの位置決め部を有し、
前記2つの位置決め部の中心同士を結ぶ仮想線と前記2つのボルト用孔の中心同士を結ぶ仮想線との交点は、前記センサ用孔の内側に位置する請求項1~4のいずれか1項に記載のセンサユニット。 - 前記位置決め部は、前記2つのボルト用孔の間に配置される請求項5に記載のセンサユニット。
- 前記バスバーは、その長さ方向の一端部が前記ブラケットの前記センサ用孔から露出している請求項1~6のいずれか1項に記載のセンサユニット。
- 前記ブラケットの厚さ方向と前記バスバーの長さ方向とが直交している請求項1~7のいずれか1項に記載のセンサユニット。
- さらに、前記バスバーを支持するとともに、前記ブラケットに固定するケースを備える請求項1~8のいずれか1項に記載のセンサユニット。
- 前記圧力センサは、さらに、前記端子の軸と直交する方向に突出するフランジ部を有し、
前記圧力センサを前記センサ用孔に取り付けた状態で、前記リブが前記フランジ部に接触する請求項1~9のいずれか1項に記載のセンサユニット。
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