JP7434781B2 - 画像形成装置、画像形成プログラム及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成プログラム及び画像形成システムに関する。
従来、インクジェット方式の画像印字装置において、インクの異常吐出が生じている異常吐出ノズルに対応する画素を補正することで、異常吐出ノズルが形成画像に与える影響を軽減する技術(目立たなくする技術)が知られている。
例えば、特許文献1(特許第3944911号公報)には、印字動作中又は画像間等に、オンラインで吐出異常を検出して補正する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、帯電インクが供給される印字ヘッドの各ノズルに設けられたコイルから発生する電圧に基づいて検出したノズル管路内のインクの流速から、ノズルの吐出異常を判断する。
また、特許文献1の画像形成装置は、吐出異常ノズルに隣接するノズルから吐出されるインクの飛翔方向を、吐出異常ノズルからインクが吐出される方向へ偏向させる補正吐出を行う。これにより、異常吐出ノズルが形成画像に与える影響を軽減することができる。
しかし、吐出異常ノズルの周辺のノズルで、吐出異常ノズルの印字濃度を補うことで形成された画像の画質は、吐出異常ノズルの正常動作時に形成された画像の画質に比べて、画質が劣る問題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、吐出異常ノズルが存在していても、高画質の画像を形成可能な画像形成装置、画像形成プログラム及び画像形成システムの提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、主走査方向に沿って複数のノズルが設けられた複数の印字ヘッドを、主走査方向に対して二次元上で直交する方向である副走査方向に沿って、前後の印字ヘッドで副走査方向の重なりが生ずるように並設して形成された印字ヘッド群を、副走査方向に沿った少なくとも前後の印字ヘッドのいずれかが動作して印字を行うように画像データを印字ヘッドに割り当てたヘッド出力用データに変換する印字制御部と、各印字ヘッドのうち、副走査方向に重なり合わない部分は、各印字ヘッドの各ノズルからそれぞれ記録液を吐出制御し、各印字ヘッドのうち、副走査方向に重なり合う部分は、副走査方向に重なり合う部分のうち、記録液を吐出させる部分を選択し、選択した部分における、副走査方向に隣接する各ノズルのうち、いずれか一方のノズルから記録液を吐出させるヘッド出力用データに画像データが変換されるように、印字制御部の制御をする吐出制御部と、印字ヘッド群で印字された吐出異常ノズル検知用のチャートに基づいて、副走査方向に重なり合う部分において、記録液の吐出異常が生じている吐出異常ノズルを検知する吐出異常ノズル検知部と、を備える。吐出制御部は、吐出異常ノズル検知部で吐出異常ノズルが検知された場合、副走査方向に重なり合う印字ヘッドのノズルのうち、検知された吐出異常ノズルからの記録液の吐出を停止すると共に、検知された吐出異常ノズルを備えた印字ヘッドに対して副走査方向に隣接する他の印字ヘッドの正常ノズルのうち、検知された吐出異常ノズルに対して副走査方向に隣接する前記正常ノズルで吐出異常ノズルの印字を代替させ、吐出異常ノズルから当該吐出異常ノズルを備えた前記印字ヘッドの端部までを主走査方向に連続する複数の前記正常ノズルで印字を代替させる、を有する。
本発明によれば、吐出異常ノズルが存在していても、高画質の画像を形成できるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態の画像形成システムに設けられている画像形成装置の要部の断面図である。 図2は、画像形成装置の各ヘッドに設けられたノズルの配置を示す図である。 図3は、第1の実施の形態の画像形成システムのシステム構成図である。 図4は、DFE装置から転送される画像データを、印字ヘッド毎のデータに変換する。画像形成装置に設けられている画像変換装置のブロック図である。 図5は、ASICの機能ブロック図である。 図6は、吐出異常ノズル検知情報に基づくヘッドデータ変換の処理の流れを説明するための模式図である。 図7は、ヘッドデータ変換部のデータ変換とマスクノズルの関係について説明するための図である。 図8は、吐出異常ノズル検知からヘッドデータ変換部でヘッド出力用データが形成されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、吐出異常ノズル位置に応じたマスク画素設定について説明するための図である。 図10は、マスク画素の設定値を保持するレジスタ部を示す図である。 図11は、吐出異常ノズル位置に応じたマスク画素設定の変形例を説明するための図である。 図12は、第2の実施の形態の画像形成システムに設けられている画像形成装置の要部の断面図である。
以下、添付図面を参照して、画像形成装置、画像形成プログラム及び画像形成システムの実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
(画像形成装置の構成)
図1は、第1の実施の形態の画像形成システムに設けられている画像形成装置100の要部の断面図である。一例ではあるが、この画像形成装置100は、フルカラーの画像形成を行うことが可能なインクジェットプリンタ装置である。画像形成装置100は、外部から受信した画像情報に基づき画像形成処理を行う。
画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、オーバーヘッドプロジェクターシート(OHPシート)、カード、ハガキ等の厚紙又は封筒等のシート状の記録媒体に対して画像形成を行うことが可能である。なお、以下、画像形成装置100は、記録媒体である転写紙Sの片面に画像形成可能な片面画像形成装置であることとして説明を進めるが、転写紙Sの両面に画像形成可能な両面画像形成装置でもよい。
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(又はキープレート)の各色の画像を形成するための導電性記録液である記録液(インク)を吐出するヘッド61Y、61M、61C、61BKを有している。ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、記録液を吐出する記録ヘッドであるインクジェットヘッドとして機能する。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、画像形成装置100の本体99の略中央部に配設された中間転写体37の外周面に対向する位置に配設されている。ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、中間転写体37の移動方向であって、図1では時計回り方向となるA1方向の上流側から順に並設されている。なお、図1において、各符号の数字の後に付されたY、M、C、BKは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒用の部材であることを示している。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の画像を形成するためのインク吐出装置60Y、60M、60C、60BKに設けられている。また、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、図1の紙面に垂直な方向に複数が並設された態様で、インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKに備えられている。
中間転写体37には、A1方向に回転している状態で、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKからイエロー、マゼンタ、シアン、黒の記録液が順次重ね合わされる態様で吐出される。これにより、中間転写体37の表面上に中間画像が形成される。このように、画像形成装置100は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKを中間転写体37に対向させてA1方向に並設したタンデム構造となっている。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKによる中間転写体37に対する記録液の吐出は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の画像領域が中間転写体37上の同じ位置に重なるように行われる。このため、ヘッド61Y、61M、61C、61BKによる中間転写体37に対する記録液の吐出は、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
画像形成装置100は、このようなヘッド61Y、61M、61C、61BKをそれぞれ備えたインク吐出装置60Y、60M、60C、60BKを有している。また、画像形成装置100は、中間転写体37を備え中間転写体37のA1方向への回転に伴って転写紙Sを搬送する搬送ユニット10を有している。また、画像形成装置100は、積載した多数毎の転写紙Sのうち、最上位の転写紙Sのみを搬送ユニット10に向けて給送する給紙ユニット20を有している。
また、画像形成装置100は、搬送ユニット10によって搬送された画像形成済み(プリント済み)の転写紙Sを、多数積載可能な排紙台25を有している。また、画像形成装置100は、記録液等が転写紙Sに転写された後の中間転写体37から、中間転写体37上に残留している記録液である残インク等を除去する残インク除去機構である清掃部70を有している。
また、画像形成装置100は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKを一体に支持したヘッド支持体としてのキャリッジ50を有している。また、画像形成装置100は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKから吐出された記録液に電圧を印加するための通電部33を有している。また、画像形成装置100は、画像形成装置100の全般の動作を制御する制御部40、画像形成装置100の各種状態等を表示する表示装置等を備えた図示しない操作パネルを有している。
搬送ユニット10は、中間転写体37の他に、中間転写体37に対向して配置され中間転写体37との間の領域である転写部31を転写紙Sが通過するときに中間転写体37上に担持された記録液による画像を、その転写紙Sに転写する転写部64を有している。また、搬送ユニット10は、給紙ユニット20から給送された転写紙Sを転写部31に転送すると共に、転写部31を通過した転写紙Sを排紙台25に排紙するガイド板39を有している。また、搬送ユニット10は、中間転写体37をA1方向に回転駆動するモータ32を有している。
このように、画像形成装置100は、転写紙Sへの画像形成を、中間転写体37を用いて間接的に行う間接方式の画像形成装置となっている。転写部64は、中間転写体37に従動回転する転写ローラ38と、転写ローラ38を中間転写体37に圧接させ、転写ローラ38を加圧ローラとして機能させる加圧部であるバネ部材(図示せず)とを有している。このように、転写部64は、中間転写体37と転写ローラ38との間において転写紙Sを加圧搬送するようになっている。
給紙ユニット20は、転写紙Sを多数枚積載可能な給紙トレイ21と、給紙トレイ21に積載された転写紙Sのうち最上位の転写紙Sを搬送ユニット10に向けて給送する給紙ローラ22とを有している。また、給紙ユニット20は、給紙トレイ21及び給紙ローラ22を支持した筐体23を有している。また、給紙ユニット20は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKにおける記録液の吐出タイミングに合わせるように、給紙ローラ22を回転駆動して転写紙Sを給送させるモータ(図示せず)等を有している。
清掃部70は、中間転写体37上に形成された画像を構成する記録液のうち、転写紙Sに転写されなかった記録液を中間転写体37表面から掻き落とすクリーニングブレードであるブレード71を有している。また、清掃部70は、クリーニングローラであるローラ72を有している。また、清掃部70は、ローラ72に当接しローラ72をクリーニングするブレード73を有している。また、清掃部70は、ブレード71又はローラ72によって中間転写体37の表面及びローラ72表面から掻き落とされた記録液及び埃等の異物を収集するための廃液タンクである廃液ボトル74を有している。
また、清掃部70は、ブレード71、ローラ72、ブレード73、廃液ボトル74を内部に収容すると共に、ブレード71及びブレード73を所定の位置に位置決めした状態で支持し、ローラ72を回転自在に支持するハウジング75を有している。また、清掃部70は、図示を省略するが、ブレード71を中間転写体37に押し当てる押し当て部と、ローラ72を、中間転写体37の表面の移動速度に対して速度差が付くように回転駆動するモータとを有している。
ブレード71は、中間転写体37に対していわゆるカウンター当接の態様で当接している。ブレード71は、中間転写体37との相対移動により(中間転写体37がA1方向に回転することにより)、中間転写体37の表面を清掃する当接部材として、清掃部70に設けられている。ブレード71は、ゴム等の弾性体で形成されたゴムブレードである。ブレード71の材質は、シリコーンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、EPDM、エラストマーなどの弾性材料のほか、ステンレス、アルミなど金属、非鉄材料としても良い。
ローラ72は、モータによって駆動されることで生じる中間転写体37との相対移動により、中間転写体37の表面を清掃する当接部材としての第2の当接部材として清掃手段70に備えられている。ローラ72は複数設けられていても良い。ローラ72はX方向に延在し、回転中心軸がX方向に平行となっている。ローラ72は、領域Aを含む領域で中間転写体37に当接している。
モータによるローラ72の回転速度は、上述の速度差が付くように設定されているが、この速度差の好適な値については、中間転写体37表面の材質とローラ72表面の材質との組み合わせによって適宜設定される。ブレード71とローラ72とは、かかる相対移動により、液状インク等の残インク、転写紙Sから中間転写体37に移動した紙粉、中間転写体37に付着している埃等を、中間転写体37表面から掻き落として除去することで中間転写体37を清掃する。
なお、ブレード71とローラ72とは、かかる相対移動によって中間転写体37の表面を清掃するものであるため、少なくともかかる相対移動が生じるときに中間転写体37の表面に当接する部材であればよい。よって、清掃手段70は、ブレード71、ローラ72を変位させると共に、かかる相対移動が生じるときにブレード71、ローラ72を中間転写体37に当接させる駆動部を備えていてもよい。
ブレード73は、ローラ72に対して、いわゆるカウンター当接の態様で当接しており、ローラ72との相対移動により、ローラ72の表面を清掃する。廃液ボトル74は、ブレード71、ローラ72が中間転写体37表面から除去し、またブレード73がローラ72表面から除去し、落下してきた上述の残インク、紙粉、埃等を内部に収集する。なお、ローラ72は、上述の速度差が付くように駆動されることが好ましいが、駆動源を省略して中間転写体37に従動回転するようにしてもよい。また、ローラ72は省略してもよい。
キャリッジ50は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKに劣化等が生じたときに、これらが新規のものに交換可能であるように、またメンテナンスを容易にするために、本体99に対して着脱可能となっている。キャリッジ50は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKと一体で、本体99に対して着脱可能となっている。また、ヘッド61Y、61M、61C、61BKもそれぞれ、劣化等が生じたときに新規のものに交換可能であるように、また、メンテナンスを容易にするために、独立して本体99に対して着脱可能となっている。これにより、交換作業及びメンテナンス作業を容易化できる。
インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKは、用いる記録液の色が異なるものの、その余の点では互いに略同様の構成となっている。インク吐出装置60Y、60M、60C、60BK、及び、画像形成装置100は、ヘッド固定式のフルライン型となっている。
インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKは、複数のヘッド61Y、61M、61C、61BKに供給される当該色の記録液を収容したインクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKを有している。また、インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKは、インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BK内に収容された記録液を各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに送液するポンプ82Y、82M、82C、82BKを有している。
インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKは、記録液をヘッド61Y、61M、61C、61BKに供給する記録液供給部として機能するものである。インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKは、内部の記録液が消費されることで残りが少なくなった際、又は、残りが無くなった際等に、新規のものに交換可能であり、またメンテナンスが容易であるように、本体99に対して着脱可能となっている。
インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKは、内部の記録液が消費されるに連れてしぼむように、柔らかいプラスチック部材で形成された袋状のインクパックとなっている。ただし、インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKは、比較適合性の高いプラスチック素材で形成されていてもよい。
インク吐出制御部として機能する制御部40は、所定の信号波形の電圧パルスを圧電素子にそれぞれに供給する。制御部40は、各ノズル(後述する図2の符号61b)から吐出された記録液により、任意のパターン(=画像)を形成するように、各ノズルの圧電素子を時系列に駆動する。
インク室61c内の圧力は、ノズル61bから記録液が吐出、排出されるとき以外は負圧に保たれるようになっている。インク吐出部のアクチュエータとしては、ピエゾ方式等の形状変形素子方式の他、他の方式の可動アクチュエータでもよい。また、アクチュエータとしては、サーマル方式等の加熱ヒータで記録液を沸騰させてノズル61bから吐出する加熱式のものでもよいし、電圧を印加することで静電引力によって記録液吐出する方式のものでもよい。
このような構成の画像形成装置100においては、画像形成開始を指示する所定の信号の入力により、中間転写体37が、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに対向しながらA1方向に回転を開始する。中間転写体37が各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに対向しながらA1方向に回転している状態で、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKから、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の記録液が吐出される。
各ヘッド61Y、61M、61C、61BKからの各色の記録液の吐出は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の画像領域が、中間転写体37の同位置に重なるように、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして順次重ね合わされる態様で行われる。これにより、中間転写体37上に一時的に画像が担持される。
このように、中間転写体37は、ノズル61bから吐出された記録液によって形成される像を担持する像担持体として機能する。中間転写体37上に担持された画像の先端が転写部31に到達するタイミングに合わせて、給紙ユニット20から給送された一枚の転写紙Sが転写部31に供給される。これにより、転写ローラ38が連れ回りしながら、転写部31を通過する転写紙Sに、中間転写体37上に担持されている画像が転写され、転写紙Sの表面に画像が形成される。画像が形成された転写紙Sは、排紙台25に排紙される。
ガイド板39上には、転写部31を通過した転写紙Sに印字された画像を読み取るためのインラインスキャナ85が設けられている。インラインスキャナ85で、吐出異常ノズル検知チャートを読み取り、吐出異常ノズルの検知を行う。
なお、吐出異常ノズルとは、完全に詰まった状態で記録液を吐出できないノズルの他、記録液の吐出量が規定量以下のノズル、記録液の吐出方向にズレが生じているノズル等を含む。すなわち、吐出異常ノズルは、規定の位置に規定のドットを形成困難なノズルである。
(ノズルの配置例)
図2は、図1に示した画像形成装置の各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに設けられたノズルの配置を示す図である。この図2に示すように、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、多数のノズル61bをX方向である主走査方向に沿ってノズル列を形成するようにライン状に並設したノズル板61aを有している。また、ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、このようなノズル板61aを、主走査方向に対して二次元的に直交する方向である副走査方向に沿って例えば2列分等の複数列分備えている。この例えば2列分の各ノズル板61aは、前段のノズル板61aと後段のノズル板61aとが、格子状にとなるように並列されている。
すなわち、2列分の各ノズル板61aは、前段に位置する第1のノズル板61aの後端部近辺の複数のノズル61bと、後段に位置するノズル板61aの先端部近辺の複数のノズル61bとが、副走査方向沿って重なるように設けられている。また、前段に位置する第1のノズル板61aに対して主走査方向に隣接する第2のノズル板61aの先端部近辺の複数のノズル61bと、後段に位置するノズル板61aの後端部近辺の複数のノズル61bとが、副走査方向沿って重なるように設けられている。
換言すると、前段及び後段のノズル板61aを副走査方向に沿って見た場合に、前段の第1のノズル板61aと、第1のノズル板61aに隣接する第2のノズル板61aとの間の間隙部から、後段に位置するノズル板61aを見ることができるように、前段及び後段のノズル板61aが設けられている。そして、間隙部から見ることのできない後段のノズル板61aの複数のノズル61bのうち、後段のノズル板61aの先端部近辺の複数のノズル61bは、第1のノズル板61aの後端部と副走査方向に沿って重なるように。後段のノズル板61aが設けられている。また、間隙部から見ることのできない後段のノズル板61aの複数のノズル61bのうち、後段のノズル板61aの後端部近辺の複数のノズル61bは、第2のノズル板61aの先端部と副走査方向に沿って重なるように。後段のノズル板61aが設けられている。
すなわち、図1に示すヘッド61Y、61M、61C、61BKは、フルライン型のインクジェットヘッドとなっている。
(システム構成)
図3は、第1の実施の形態の画像形成システムのシステム構成図である。この図3において、デジタルフロントエンド装置(DFE装置)200は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークを介してホスト装置300に接続されている。ホスト装置300は、様々なオペレーティングシステムでアプリケーションを実行可能なコンピュータ装置を用いることができる。ホスト装置300が、印刷データをPDL(Page Description Language)等の形式で送信すると、DFE装置200は、印刷データを描画、展開してラスタデータに変換し、画像形成装置100がラスタデータに基づいて印刷を行う。
(画像変換装置の構成)
図4は、DFE装置200から転送される画像データを、印字ヘッド毎のデータに変換する。画像形成装置100に設けられている画像変換装置101のブロック図である。この図4に示す画像変換装置101は、ヘッド61Y、61M、61C、61BK毎に設けられており、DFE装置200から供給される画像データを印字ヘッド110のノズル毎に割り当てるように変換する。図4に示す印字ヘッド110は、図2に示した一つのノズル板61a及びノズル板61aに設けられたノズル61bの組み合わせで一つの印字ヘッドに対応している。なお、各印字ヘッド110は、印字ヘッド群の一例である。
DFE装置200から、例えばゲートウェイを介して入力される画像データは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)102で印字ヘッド110毎の画像データに変換され、DRAM(Dynamic Random Access Memory)104に記憶される。1ページ分のデータ記憶後、ASIC102はDRAM104からデータを読み出し、各印字ヘッド110に印字データを供給する。
CPU(Center Processing Unit)103は、データ変換の設定及びデータ転送のタイミングに関するASIC102の制御を行う。CPU103に接続されているROM(Read Only Memory)105は、例えば画像形成プログラム等のCPU103のプログラムを格納している。CPU103に接続されているDRAM106は、CPU103の作業領域用のメモリである。CPU103及びASIC102は、吐出制御部の一例である。
後述するが、CPU103は、画像形成プログラムに基づいて動作することで、各印字ヘッド110のうち、副走査方向に重なり合わない部分は、各印字ヘッド110の各ノズル61からそれぞれ記録液を吐出制御する。また、各印字ヘッド110のうち、副走査方向に重なり合う部分は、副走査方向に重なり合う部分のうち、記録液を吐出させる部分を選択し、選択した部分における、副走査方向に隣接する各ノズル61のうち、いずれか一方のノズル61から記録液を吐出させるように、ヘッドデータ変換部122を制御する。
(ASICの機能)
図5は、ASIC102の機能ブロック図である。この図5に示すように、ASIC102は、DFE装置200からの画像データを取得するVx1インタフェース(Vx1IF)121と、ヘッドデータ変換部122、メモリ制御部123、レジスタ部124、ヘッドデータ転送部125、及び、各印字ヘッド110に印字データを供給するためのVx1IF126を有している。
DFE装置200からvx1IF121を介して入力された画像データは、印字制御部の一例であるヘッドデータ変換部122で、各印字ヘッド110の各ノズル位置に対応するようにデータ変換処理が施され。メモリ制御部123によりDRAM104に格納される。ヘッドデータ転送部125は、印字の起動が指示されると、メモリ制御部123を介してDRAM104にアクセスし、各印字ヘッド110に割り当てられたデータの読み出しを行う。DRAM104から読み出された各データは、各vx1IF126を介して各印字ヘッド110に供給される。各部の動作設定は、CPU103からアクセスされるレジスタ部124に記憶されており、各部はレジスタ部124に記憶されている設定値に基づいて動作する。
なお、ヘッドデータ変換部122をASIC内に組み込むことで、小面積で安価な構成で吐出異常ノズルの補正の機能を実現することができる。
(ヘッドデータ変換の処理の流れ)
図6は、吐出異常ノズル検知情報に基づくヘッドデータ変換の処理の流れを説明するための模式図である。この図6において、検知チャート印刷部131は、DFE装置200で生成された、吐出異常ノズルの検知を目的とする検知チャート(吐出異常ノズル検知用のチャートの一例)を転写紙に印字する各ヘッド61Y、61M、61C、61BK、搬送ユニット10及び中間転写体37等の画像形成機能を示している。
検知チャートを読み取り部132は、図1に示したインラインスキャナ85に相当する。この検知チャートを読み取り部132により、転写紙に印刷された検知チャートを読み取り、この読み取りデータに基づいて、吐出異常ノズル検知部133で吐出異常ノズルを検知する。
吐出異常ノズル検知部133で検知された吐出異常ノズルを示す吐出異常ノズル情報は、吐出異常ノズル登録部134に登録される。マスクノズル判定部135は、吐出異常ノズル登録部134に登録された吐出異常ノズル情報で示される吐出異常ノズルを、駆動を停止するマスクノズルと判定し、マスクノズル情報をヘッドデータ変換部122のマスク画素挿入部136に供給する。
ヘッドデータ変換部122のマスク画素挿入部136は、DFE装置200から転送された画像データのうち、マスクノズル判定部135からのマスクノズル情報で示されるマスクノズルで形成される画素に対してマスク画素の挿入を行う。これにより、ヘッド毎にマスクノズルに対応したヘッド出力用データが生成される。このヘッド出力用データは、ヘッド毎に設けられているヘッドデータ格納部137上の記憶領域に記憶される。
(ヘッドデータ変換部のデータ変換とマスクノズルの関係)
図7は、ヘッドデータ変換部122のデータ変換とマスクノズルの関係について説明するための図である。図7(a)に示す黒丸の点201は、ヘッドデータ変換部122に入力される主走査方向並びの画素データである。また、図7(a)に示す黒丸の点202は、ヘッドデータ変換部122でマスク画素が挿入された後の画素データである。図7(a)に示す範囲XA1は、第0のヘッド(ヘッド0)の全ノズルに対応しており、範囲XB1の入力画像に範囲XC1のマスク画素を追加したものになっている。
また、図7(a)の範囲XA2は、第1のヘッド(ヘッド1)の全ノズルに対応しており、範囲XB2の入力画像に、範囲XC2と範囲XC3のマスク画素を追加したものになっている。マスク画素は、濃度0の値が割り当てられる画素で、インクが吐出されないノズルに対応する画素である。
図7(b)は、図7(a)に示したヘッドとノズルとの関係を示している。なお、ノズルの配置は、1列でもよいし、複数列を例えば千鳥状に配置してもよい。説明を分かりやすくするため、図7(b)ではノズルを印字順に、一列に示している。各ヘッドは、副走査方向にノズルが重なり合う部分があるように配置されている。重なり合う部分のノズルは、片方のヘッドのノズルで印字され、もう片方のヘッドのノズルでは印字されないようになっている。ヘッドデータ変換部122で変換された画素が、各ヘッドのノズルに割り当てられて出力されることで、図7(b)に示す範囲XB1及び範囲XB2がつながって印字される。このため、副走査方向にノズルの重なりがあっても、問題なく、DFE装置200から入力された画像データを印字することができる。
(ヘッド出力用データの形成動作)
ヘッドデータ変換部122は、各印字ヘッドのうち、副走査方向に重なり合わない部分は、各ノズルからそれぞれ記録液を吐出させるヘッド出力用データを形成する。また、ヘッドデータ変換部122は、各印字ヘッドのうち、副走査方向に重なり合う部分の両方のノズルが、記録液を正常に吐出可能な正常ノズルの場合は、いずれか一方から記録液を吐出させるヘッド出力用データを形成する。また、ヘッドデータ変換部122は、吐出異常ノズル検知部で吐出異常ノズルが検知された場合、副走査方向に重なり合う印字ヘッドのノズルのうち、検知された異常ノズルからの記録液の吐出を停止すると共に、検知された異常ノズルを備えた印字ヘッドに対して副走査方向に隣接する他の印字ヘッドの正常ノズルのうち、検知された異常ノズルに対して副走査方向に隣接する正常ノズルで異常ノズルの印字を代替させるヘッド出力用データを形成する。
図8のフローチャートに、吐出異常ノズル検知からヘッドデータ変換部122でヘッド出力用データが形成されるまでの処理の流れを示す。
ステップS1:検知チャート印刷部131が、偶数番目ヘッドの吐出異常ノズルの検知チャートを出力する。
ステップS2:検知チャート読み取り部132で、偶数番目ヘッドの吐出異常ノズルの検知チャートを読み取る。
ステップS3:読み取った検知チャートに基づいて、吐出異常ノズル検知部133が、偶数番目ヘッドの吐出異常ノズルのノズル番号を検知する(検知結果判定)。
ステップS4:検知した偶数番目ヘッドの吐出異常ノズルのノズル番号を、吐出異常ノズル登録部134に保存する。
ステップS5:検知チャート印刷部131が、奇数番目ヘッドの吐出異常ノズルの検知チャートを出力する。
ステップS6:検知チャート読み取り部132で、奇数番目ヘッドの吐出異常ノズルの検知チャートを読み取る。
ステップS7:読み取った検知チャートに基づいて、吐出異常ノズル検知部133が、奇数番目ヘッドの吐出異常ノズルのノズル番号を検知する(検知結果判定)。
ステップS8:検知した奇数番目ヘッドの吐出異常ノズルのノズル番号を、吐出異常ノズル登録部134に保存する。
ステップS9:DFE装置200からの画像データ入力時に、マスクノズル判定部135が、吐出異常ノズル登録部134に保存された吐出異常ノズルのノズル番号を示す情報に基づいて、吐出を停止するノズル(マスキングするノズル)を判定する。そして、マスクノズル判定部135は、吐出を停止するノズルを示すマスクノズル情報を、ヘッドデータ変換部136のマスク画素挿入部136に通知する。
ステップS10:マスク画素挿入部136が、DFE装置200から転送された画像データのうち、通知されたマスクノズル情報で示されるマスクノズルで形成される画素に対してマスク画素の挿入を行う。これにより、ヘッド毎にマスクノズルに対応したヘッド出力用データが生成される。
ステップS11:マスク画素挿入部136が、ヘッド毎に設けられているヘッドデータ格納部137上の記憶領域に、各ヘッドのヘッド出力用データを記憶する。
偶数番目のヘッドと奇数番目のヘッドで交互に吐出異常ノズルの検出を行うのは、全てのヘッドで同時に検知チャートを出力すると、隣り合うヘッドの重なり部分のノズルの異常吐出状態が検知困難となるためである。
(吐出異常ノズル位置に応じたマスク画素設定)
図9は、吐出異常ノズル位置に応じたマスク画素設定について説明するための図である。図7(b)に示した例では、各ヘッドの重なり部分に均等にマスク画素を配置する。このため、例えば図7の(b)に示す画素203が吐出異常ノズルに相当する場合、画素203は印字困難となる。
これに対して、吐出異常ノズル検知部133により、画素203を印字するノズルを、吐出異常ノズルとして登録することで、図9に示すように第1のヘッド(ヘッド1)の吐出異常ノズルで印刷される画素203を、第2のヘッド(ヘッド2)の正常ノズルで印刷するように、ヘッドデータ変換部122でマスク位置を変更できる。これにより、吐出異常ノズルによる異常画像の発生を防止できる。
(レジスタ設定値に基づくヘッドデータの形成)
図10は、マスク画素の設定値を保持するレジスタ部124を示す図である。ASIC102のレジスタ部124には、ヘッド毎に、マスク画素の設定値が記憶される。図10の例は、第1のヘッド(ヘッド1)の設定値を示している。この図10において、HD1_MSK_F[7:0]の値は、ヘッドの先端側のマスク画素の画素数の設定である。また、HD1_MSK_B[7:0]の値は、ヘッドの後端側のマスク画素の画素数の設定である。
図9では、先端側のマスク画素がXC2なので、HD1_MSK_F[7:0]にXC2を、後端側のマスク画素がXC3’なので、HD1_MSK_B[7:0]にXC3を設定する。ヘッドデータ変換部122は、このようにレジスタ部124に設定されたマスク画素の設定値に基づき、マスク画素を挿入したヘッド出力用データを形成する。
(第1の実施の形態の画像形成システムの変形例)
図11は、吐出異常ノズル位置に応じたマスク画素設定の変形例を説明するための図である。図9を用いて説明した例は、連続するマスク画素の増減によって、吐出異常ノズルの補正を行う例であった。
これに対して、この変形例は、吐出異常ノズルのみにマスク画素を割り当て、重なり合う他方のヘッドのノズルで印字することで、吐出異常ノズルの補正を行う例である。この変形例の場合、例えば図11に示す第1のヘッド(ヘッド1)の画素203のノズルが吐出異常ノズルである場合、この第1のヘッドと重なり合っている第2のヘッド(ヘッド2)の画素205を印字する正常ノズルで、画素203を印刷するように、ヘッドデータ変換部122でデータ変換を行う(ノズルに対する画素データの割り当てを行う)。これにより、吐出異常ノズルの画素を正確に補正することができる。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態の画像形成システムは、主走査方向に一連の複数の画素を有するヘッドを、副走査方向に重ねて配置する。副走査方向に重ねて配置される各ヘッドは、前段の第1のヘッドの後端部近辺の画素が、後段のヘッドの先端部近辺の画素と重なり、また、前段の第1のヘッドに、主走査方向に隣接する第2のヘッドの先端部近辺の画素が、後段のヘッドの後端部近辺の画素と重なるように配置される。そして、重なり合っている前段及び後段のヘッドの各ノズルは、同じ画素位置に二つのノズルで印字しないように、一方のヘッドのノズルがインクを吐出する設定として、他方はインクを吐出しないようにマスク設定を行う。
これにより、吐出異常ノズルの画素を、吐出方向の偏向等を行うことなく、正常ノズルの印字で補正できる。このため、吐出異常ノズルが正常に吐出できた時と同じ品質で印字を行うことができる。従って、吐出異常ノズルが存在していても、高画質の画像を形成できる。
また、ヘッドデータ変換部122は、以下の吐出制御を行うためのヘッド出力用データを形成してもよい。すなわち、ヘッドデータ変換部122は、各印字ヘッドのうち、副走査方向に重なり合わない部分は、各印字ヘッドの各ノズルからそれぞれ記録液を吐出制御するヘッド出力用データを形成する。これに対して、各印字ヘッドのうち、副走査方向に重なり合う部分は、副走査方向に重なり合う部分のうち、記録液を吐出させる部分を選択し、選択した部分における、副走査方向に隣接する各ノズルのうち、いずれか一方のノズルから記録液を吐出するヘッド出力用データを形成する。
これにより、副走査方向に重なり合う部分のうち、記録液を吐出させる部分を選択する際に、異常ノズルを避けて選択することができ、正常ノズルを用いて高画質の画像を形成可能とすることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態の画像形成システムの説明をする。上述の第1の実施の形態の画像形成システムに設けられている画像形成装置100は、中間転写体37上に作像した中間画像を転写紙Sに転写するインクジェットプリンタ装置であった。これに対して、以下に説明する第2の実施の形態の画像形成システムの画像形成装置400は、インクジェットヘッドから用紙に対して、直接、インクを吐出して画像を形成するインクジェットプリンタ装置となっている。
(画像形成装置の構成)
図12は、このような画像形成装置400の要部の断面図である。この図12において、画像形成装置400は、給紙部401、画像形成部306、乾燥部402及び排紙部403を有している。画像形成装置400においては、給紙部401から給紙されるシート材としての記録材である用紙Pに対し、画像形成部306で画像形成用の液体であるインクにより画像を形成する。そして、用紙上に付着したインクを乾燥部402において乾燥させた後、用紙Pを排紙部403から排紙する。
(給紙部の構成)
給紙部401は、複数の用紙Pが積載される給紙トレイ411、給紙トレイ411から用紙Pを1枚ずつ分離して送出する給送装置412、及び、用紙Pを画像形成部306へ送出する一対のレジストローラ413を有している。
給送装置412としては、例えばローラ及びコロを用いた装置、又は、エア吸引を利用した装置等の様々な給送装置を用いることができる。給送装置412により給紙トレイ411から送り出された用紙Pの先端がレジストローラ413に到達すると、レジストローラ413が所定のタイミングで駆動され、用紙Pが画像形成部306へ給紙される。なお、給紙部401としては、画像形成部306に対して用紙Pを送出する構成のものであれば、どのようなものを用いてもよい。
(画像形成部の構成)
画像形成部306は、給紙された用紙Pを用紙担持ドラム362に搬送する受け取り胴361、受け取り胴361によって搬送された用紙Pを外周面で担持して、インク吐出部364の位置に搬送する用紙担持ドラム362を有している。また、画像形成部306は、用紙担持ドラム362に担持された用紙Pに向けてインクを吐出するインク吐出部364、インクが吐出された用紙Pを、用紙担持ドラム362から乾燥部402へ搬送する受け渡し胴365を有している。
給紙部401から画像形成部306へ搬送された用紙Pは、受け取り胴361の表面に設けられた用紙グリッパによって先端が把持され、受け取り胴361の表面移動に伴って搬送される。受け取り胴361により搬送された用紙Pは、用紙担持ドラム362との対向位置で用紙担持ドラム362へ受け渡される。
用紙担持ドラム362の表面にも用紙グリッパが設けられており、用紙の先端が用紙グリッパによって把持される。また、用紙担持ドラム362の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されている。吸引装置363は、各吸引孔に対して用紙担持ドラム362の内側へ向かう吸い込み気流を発生させている。受け取り胴361から用紙担持ドラム362へ受け渡された用紙Pは、用紙グリッパによって先端が把持されると共に、吸い込み気流によって用紙担持ドラム362の表面に吸着し、用紙担持ドラム362の表面移動に伴って搬送される。
インク吐出部364は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の4色のインクを吐出して、用紙P上に直接、画像を形成する。インク吐出部364は、インク毎に個別の液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kを備えている。液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kは、液体を吐出するものであれば、どのような構成でもよい。また、必要に応じて、白色、金色、銀色等の特殊なインクを吐出する液体吐出ヘッドを設けてもよいし、表面コート液などの画像を構成しない液体を吐出する液体吐出ヘッドを設けてもよい。
インク吐出部364の液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kは、画像情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。用紙担持ドラム362に担持された用紙Pがインク吐出部364との対向領域を通過する際に、液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kから各色インクが吐出され、画像情報に応じた画像が形成される。なお、画像形成部306としては、用紙P上に液体を付着させて画像を形成するものであれば、どのような構成のものを設けてもよい。
このような第2の実施の形態の画像形成システムの画像形成装置400に設けられている液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kも、図2、図7、図9及び図11等を用いて説明したように、主走査方向に一連の複数の画素を有するヘッドが、副走査方向に重ねて配置されている。
副走査方向に重ねて配置される各ヘッドは、前段の第1のヘッドの後端部近辺の画素が、後段のヘッドの先端部近辺の画素と重なり、また、前段の第1のヘッドに、主走査方向に隣接する第2のヘッドの先端部近辺の画素が、後段のヘッドの後端部近辺の画素と重なるように配置される。そして、重なり合っている前段及び後段のヘッドの各ノズルは、同じ画素位置に二つのノズルで印字しないように、一方のヘッドのノズルがインクを吐出する設定とされ、他方はインクを吐出しないようにマスク設定される。
(乾燥部の構成)
乾燥部402は、画像形成部306で用紙P上に付着したインクを乾燥させるための乾燥機構421、及び、画像形成部306から搬送される用紙Pを搬送する搬送機構422を有している。
画像形成部306から搬送された用紙Pは、搬送機構422により、乾燥機構421を通過するように搬送され、排紙部403へ搬送される。乾燥機構421を通過する際、用紙Pに対して乾燥処理が施される。これにより、用紙P上のインクの水分等の液分が蒸発し、用紙P上にインクが固着すると共に、用紙Pのカールが抑制される。
(排紙部の構成)
排紙部403は、複数の用紙Pが積載される排紙トレイ431を有している。乾燥部402から搬送された用紙Pは、排紙トレイ431上に、順次、積み重ねられて保持される。なお、排紙部403は、用紙Pを排紙する構成であれば、どのような構成のものでもよい。
(その他の構成)
画像形成装置400は、給紙部401、画像形成部306、乾燥部402及び排紙部403を有することとしたが、他の機能部を適宜追加してもよい。例えば、給紙部401と画像形成部306との間に画像形成の前処理を行う前処理部を追加してもよい。また、乾燥部402と排紙部403との間に、画像形成の後処理を行う後処理部を追加してもよい。
一例ではあるが、前処理部としては、インクと反応して滲みを抑制するための処理液を用紙Pに塗布する処理液塗布処理を行うもの等を用いることができる。また、後処理部としては、画像形成部306で画像が形成された用紙Pを反転させて再び画像形成部306へ搬送して用紙Pの両面に画像を形成するための用紙反転搬送部を設けてもよい。また、後処理部として、画像が形成された複数枚の用紙Pを綴じる処理、又は、用紙Pの変形を矯正する矯正機構、用紙Pを冷却する冷却機構等を設けてもよい。
(第2の実施の形態の効果)
このような第2の実施の形態の画像形成システムにおいても、液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kは、主走査方向に一連の複数の画素を有するヘッドを、副走査方向に重ねて配置する。副走査方向に重ねて配置される各ヘッドは、前段の第1のヘッドの後端部近辺の画素が、後段のヘッドの先端部近辺の画素と重なり、また、前段の第1のヘッドに、主走査方向に隣接する第2のヘッドの先端部近辺の画素が、後段のヘッドの後端部近辺の画素と重なるように配置される。そして、重なり合っている前段及び後段のヘッドの各ノズルは、同じ画素位置に二つのノズルで印字しないように、一方のヘッドのノズルがインクを吐出する設定として、他方はインクを吐出しないようにマスク設定を行う。
これにより、吐出異常ノズルの画素を、吐出方向の偏向等を行うことなく、正常ノズルの印字で補正できる。このため、吐出異常ノズルが正常に吐出できた時と同じ品質で印字を行うことができる。従って、吐出異常ノズルが存在していても、高画質の画像を形成できる等、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。また、各実施の形態及び各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 搬送ユニット
37 中間転写体
61Y ヘッド
61M ヘッド
61C ヘッド
61BK ヘッド
61a ノズル板
61b ノズル
85 インラインスキャナ
100 画像形成装置
102 ASIC
110 印字ヘッド
122 ヘッドデータ変換部
123 メモリ制御部
124 レジスタ部
125 ヘッドデータ転送部
131 検知チャート印刷部
132 検知チャート読み取り部
133 吐出異常ノズル検知部
134 吐出異常ノズル登録部
135 マスクノズル判定部
136 マスク画素挿入部
137 ヘッドデータ格納部
200 DFE装置
300 ホスト装置
306 画像形成部
400 画像形成装置
401 給紙部
402 乾燥部
403 排紙部
特許第3944911号公報

Claims (5)

  1. 主走査方向に沿って複数のノズルが設けられた複数の印字ヘッドを、前記主走査方向に対して二次元上で直交する方向である副走査方向に沿って、前後の前記印字ヘッドで前記副走査方向の重なりが生ずるように並設して形成された印字ヘッド群を、前記副走査方向に沿った少なくとも前後の前記印字ヘッドのいずれかが動作して印字を行うように画像データを前記印字ヘッドに割り当てたヘッド出力用データに変換する印字制御部と、
    各前記印字ヘッドのうち、前記副走査方向に重なり合わない部分は、各前記印字ヘッドの各ノズルからそれぞれ記録液を吐出制御し、各前記印字ヘッドのうち、前記副走査方向に重なり合う部分は、前記副走査方向に重なり合う部分のうち、記録液を吐出させる部分を選択し、選択した部分における、前記副走査方向に隣接する各ノズルのうち、いずれか一方のノズルから記録液を吐出させる前記ヘッド出力用データに前記画像データが変換されるように、前記印字制御部の制御をする吐出制御部と、
    前記印字ヘッド群で印字された吐出異常ノズル検知用のチャートに基づいて、前記副走査方向に重なり合う部分において、記録液の吐出異常が生じている吐出異常ノズルを検知する吐出異常ノズル検知部と、を備え、
    前記吐出制御部は、前記吐出異常ノズル検知部で前記吐出異常ノズルが検知された場合、前記副走査方向に重なり合う前記印字ヘッドのノズルのうち、検知された前記吐出異常ノズルからの記録液の吐出を停止すると共に、検知された前記吐出異常ノズルを備えた前記印字ヘッドに対して前記副走査方向に隣接する他の前記印字ヘッドの正常ノズルのうち、検知された前記吐出異常ノズルに対して前記副走査方向に隣接する前記正常ノズルで前記吐出異常ノズルの印字を代替させ、前記吐出異常ノズルから当該吐出異常ノズルを備えた前記印字ヘッドの端部までを前記主走査方向に連続する複数の前記正常ノズルで印字を代替させる、画像形成装置。
  2. 前記吐出制御部は、特定用途向け集積回路内に組み込まれていること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記吐出制御部で形成された各印字ヘッドの各ノズルの吐出制御を行うための吐出制御データを記憶するレジスタ部を、さらに備えること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. コンピュータを、
    主走査方向に沿って複数のノズルが設けられた複数の印字ヘッドを、前記主走査方向に対して二次元上で直交する方向である副走査方向に沿って、前後の前記印字ヘッドで前記副走査方向の重なりが生ずるように並設して形成された印字ヘッド群を、前記副走査方向に沿った少なくとも前後の前記印字ヘッドのいずれかが動作して印字を行うように画像データを前記印字ヘッドに割り当てたヘッド出力用データに変換する印字制御部と、
    各前記印字ヘッドのうち、前記副走査方向に重なり合わない部分は、各前記印字ヘッドの各ノズルからそれぞれ記録液を吐出制御し、各前記印字ヘッドのうち、前記副走査方向に重なり合う部分は、前記副走査方向に重なり合う部分のうち、記録液を吐出させる部分を選択し、選択した部分における、前記副走査方向に隣接する各ノズルのうち、いずれか一方のノズルから記録液を吐出させる前記ヘッド出力用データに前記画像データが変換されるように、前記印字制御部の制御をする吐出制御部と、
    前記印字ヘッド群で印字された吐出異常ノズル検知用のチャートに基づいて、前記副走査方向に重なり合う部分において、記録液の吐出異常が生じている吐出異常ノズルを検知する吐出異常ノズル検知部と、して機能させ、
    前記吐出制御部は、前記吐出異常ノズル検知部で前記吐出異常ノズルが検知された場合、前記副走査方向に重なり合う前記印字ヘッドのノズルのうち、検知された前記吐出異常ノズルからの記録液の吐出を停止すると共に、検知された前記吐出異常ノズルを備えた前記印字ヘッドに対して前記副走査方向に隣接する他の前記印字ヘッドの正常ノズルのうち、検知された前記吐出異常ノズルに対して前記副走査方向に隣接する前記正常ノズルで前記吐出異常ノズルの印字を代替させ、前記吐出異常ノズルから当該吐出異常ノズルを備える前記印字ヘッドの端部までを前記主走査方向に連続する複数の前記正常ノズルで印字を代替させる、画像形成プログラム。
  5. 請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置と、
    印刷を行うための印刷データを送信するホスト装置と、
    前記ホスト装置からの印刷データを、前記画像形成装置で取り扱い可能なデータ形態のデータに変換して前記画像形成装置に供給するデータ変換装置と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
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