JP7431603B2 - 時計 - Google Patents

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Description

本発明は、静電誘導型変換器を備える時計に関する。
特許文献1には、電荷を帯びたエレクトレット膜が設けられる基板と、エレクトレット膜に対向して配置される電極が設けられる基板とを有する、静電誘導型変換器を備える時計が開示されている。静電誘導型変換器は、発電装置や駆動装置として用いられることが知られている。
特開2013-59149号
ここで、ユーザが竜頭を操作した際に、ユーザの指が竜頭に接触することにより生じた静電気が時計内部に流入する場合がある。上述の静電誘導型変換器においては、エレクトレット基板の帯電電圧が外部から流入された静電気の影響を受けることにより、動作に不具合が生じてしまう可能性がある。特に、指針を駆動するモータとして静電誘導型変換器を用いる場合、静電誘導型変換器の動作の不具合は時刻を表示するという時計本来の機能を損なうことに繋がるおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、静電誘導型変換器を備える時計において、外部から流入した静電気による影響を抑制することにある。
上記課題を解決すべく本出願において開示される発明は種々の側面を有しており、それら側面の代表的なものの概要は以下の通りである。
(1)導電性を有する外装ケースと、前記外装ケースに形成される開口を介して前記外装ケースの内部に挿通されており、ユーザの操作を受け付ける、導電性を有する操作部材と、電荷を帯びたエレクトレット膜が設けられるエレクトレット面を有するエレクトレット基板と、前記エレクトレット膜に対向して配置される電極が設けられる対向基板と、前記エレクトレット基板と前記対向基板とを相対的に回転させる回転軸と、を含む静電誘導型変換器と、電池と、を有し、前記操作部材と前記外装ケースとは、平面視において前記エレクトレット面と重ならない導通経路を介して導通されている、時計。
(2)(1)において、計時機能を担う制御回路が搭載された時計回路基板と、前記時計回路基板と前記外装ケースとを導通する導通部材と、を有する、時計。
(3)(2)において、前記導通経路は、前記時計回路基板を通過する経路であり、前記時計回路基板は、平面視において、前記エレクトレット面と重ならないように配置されている、時計。
(4)(2)又は(3)において、前記操作部材と前記時計回路基板とを導通する導通経路上に設けられており、ユーザによる前記操作部材の操作に伴い姿勢が変位する部材は、平面視において、前記エレクトレット面と重ならないように配置されている、時計。
(5)(2)~(4)のいずれかにおいて、前記時計回路基板は、平面視において、前記エレクトレット面を避けるように形成される切り欠きを有している、時計。
(6)(1)~(5)のいずれかにおいて、前記操作部材の操作に伴い姿勢が変位する部材と連動する輪列は、平面視において、前記エレクトレット面と重ならないように配置されている、時計。
(7)(1)~(6)のいずれかにおいて、前記電池は、平面視において、前記エレクトレット面と重ならないように配置される、時計。
(8)(7)において、平面視において、12時位置と6時位置とを結ぶ第1の直線と、3時位置と9時位置とを結ぶ第2の直線とにより区画される4つの領域のうち、前記回転軸と前記電池とは異なる領域に配置されている、時計。
(9)(1)~(8)のいずれかにおいて、前記静電誘導型変換器は、複数配置され、平面視において、12時位置と6時位置とを結ぶ第1の直線と、3時位置と9時位置とを結ぶ第2の直線とにより区画される4つの領域のうち、少なくとも、前記複数の静電誘導型変換器のそれぞれの前記回転軸は、異なる領域に配置されている、時計。
(10)(1)~(9)のいずれかにおいて、前記静電誘導型変換器は駆動装置である、時計。
(11)(10)において、前記静電誘導型変換器は、複数配置され、少なくとも二つは、発電装置であり、平面視において、12時位置と6時位置とを結ぶ第1の直線と、3時位置と9時位置とを結ぶ第2の直線とにより区画される4つの領域のうち、少なくとも、前記駆動装置の前記回転軸と、前記発電装置の前記回転軸は、それぞれ異なる領域に配置されている、時計。
(12)(11)において、前記時計の姿勢に応じて回転し、該回転を前記発電装置の前記エレクトレット基板へ伝達する回転錘と、平面視において、前記回転錘の回転軌跡と重ならないように配置されており、前記導通経路上で前記外装ケースと導通される導通部材と、を有する、時計。
(13)(10)~(12)のいずれかにおいて、平面視において、12時位置と6時位置とを結ぶ直線により区画される2つの領域のうち、前記操作部材と、前記駆動装置の前記回転軸とは異なる領域に配置されている、時計。
(14)(10)~(13)のいずれかにおいて、指針を有し、前記駆動装置は、前記指針を運針させる、時計。
(15)(14)において、電磁モータをさらに有し、前記指針は、少なくとも、秒針と、分針と、時針とを含み、前記電磁モータは、前記分針及び前記時針を運針させ、前記駆動装置は、前記秒針を運針させる、時計。
(16)(15)において、前記電磁モータが有するコイルは、平面視において前記駆動装置の前記エレクトレット面と重ならないように配置されている、時計。
(17)(15)又は(16)において、平面視における、前記電磁モータと前記電池との最短距離よりも、前記駆動装置と前記電池との最短距離の方が遠い、時計。
(18)(1)~(17)のいずれかにおいて、前記外装ケースは、胴と裏蓋を含み、前記操作部材は前記導通経路を介して前記裏蓋と導通している、時計。
(19)(1)~(18)のいずれかにおいて、文字板をさらに有し、前記文字板には、前記エレクトレット基板の少なくとも一部を外部から視認させる貫通孔部が形成されている、時計。
(20)(19)において、厚み方向において前記エレクトレット基板と前記文字板との間に設けられており、前記貫通孔部の形状に沿った形状の貫通孔部が形成される金属板をさらに有する、時計。
上記本発明の(1)~(20)の側面によれば、外部から流入した静電気による影響を抑制することができる。
本実施形態に係る腕時計の全体構成の概要を示す平面図である。 図1のII-II切断線で切断した断面を示す断面図である。 本実施形態に係る腕時計の構成の概要を示すブロック図である。 本実施形態の静電誘導型変換器を模式的に示す模式図である。 本実施形態のエレクトレット基板を示す平面図である。 本実施形態の対向基板を示す平面図である。 静電モータの作動原理の一例を説明する概略回路図である。 静電誘導型の発電装置の作動原理の一例を説明する概略回路図である。 本実施形態に係る腕時計の内部を裏側から見た概略平面図である。 本実施形態に係る腕時計の内部を表側から見た概略平面図である。 巻真、及びおしどりの構成を示すと共に、導通経路を示す図である。 裏押さえの構成を示すと共に、導通経路を示す図である。 裏物押さえの構成を示すと共に、導通経路を示す図である。 図9の領域Bを拡大して示す拡大図であって、導通経路を示す図である。 本実施形態に係る腕時計の内部構成を示すと共に、導通経路を示す図である。 本実施形態の第1変形例に係る腕時計の内部構成を示すと共に、導通経路を示す図である。 第2変形例の腕時計の内部を裏側から見た概略平面図である。 おしどり及びその周辺を示す斜視図である。 図17のXIX-XIX切断線における断面を示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
まず、図1~図3を参照して、本実施形態に係る腕時計の全体構成の概要について説明する。図1は、本実施形態に係る腕時計の全体構成の概要を示す平面図である。図2は、図1のII-II切断線で切断した断面を示す断面図である。図3は、本実施形態に係る腕時計の構成の概要を示すブロック図である。
なお、図2は、竜頭81とアースバネ420を通る切断線で切断した断面を示している。また、図2においては、指針の配置を分かりやすくするため、秒針2、分針3、時針4がそれぞれ切断線上にある場合の断面を示している。
腕時計1は、図1、図2に示すように、胴311や裏蓋312を含む外装ケース31と、外装ケース31内に配置された文字板32と、時刻を示す指針である秒針2、分針3、時針4を有する。文字板32には略字33や時字34が設けられている。また、外装ケース31の3時側の側面にはユーザが種々の操作を行うための竜頭81が配置されている。
竜頭81は、ユーザからの操作を受け付ける。ユーザは竜頭81を回転させたり、押し引きさせたり等の操作を行うことにより、時刻修正や、腕時計1が備える種々の機能を発揮させることができる。
外装ケース31は導電性を有する部材からなるとよい。具体的には、外装ケース31を構成する胴311と裏蓋312は、SUS(Stainless Used Steel、ステンレス)やチタン合金などの金属からなるとよい。
なお、図1に示した腕時計1のデザインは一例である。ここで示したもの以外にも、例えば、外装ケース31を丸型でなく角型にしてもよいし、数や配置が任意のボタンを設けてもよい。また、図1においては、指針を秒針2、分針3、時針4の3本としているが、これに限定されず、曜日、タイムゾーンやサマータイムの有無、電波の受信状態や電池の残量、各種の表示を行う指針や、日付表示等を追加したりしてもよい。
図2に示すように、腕時計1は、文字板32を覆うようにガラス等の透明材料により形成された風防35を有し、風防35は胴311に取り付けられている。また、風防35の反対側においては裏蓋312が胴311に取り付けられている。本明細書では、以降、風防35が配置される側(図1における紙面手前側)を表側、裏蓋312が配置される側(図1における紙面奥側)を裏側と呼ぶこととする。また、各構成の表側の面を表面、裏側の面を裏面とも呼ぶこととする。
図2に示すように、腕時計1は、さらに、文字板32の裏側に設けられる、動力機構としてのムーブメント38を有する。ムーブメント38は、指針を駆動するための輪列とモータ、計時機能を担う制御回路40(図3参照)が搭載された時計回路基板413(図15参照)等を、地板411(図9等参照)と呼ばれる枠に一体に組み付けたものである。
また、腕時計1は、ムーブメント38から裏蓋312に向けて延びる導通部材であるアースバネ420を有する。アースバネ420は、裏蓋312の内面312aに弾性変形した状態で接触しており、ムーブメント38と裏蓋312とを導通している。より具体的には、ムーブメント38に組み込まれる時計回路基板413と、裏蓋312とを導通している。なお、各部材間の導通、及びその経路の詳細については後述する。
アースバネ420は、その弾性力の反力により裏蓋312の内面312aに接触する状態が維持されるように設けられている。なお、裏蓋312の内面312aとは、裏蓋312の面のうち腕時計1の内部においてムーブメント38と対向する面である。
図2においては、導通部材であるアースバネ420として金属性の板バネを示すが、これに限られるものではない。裏蓋312の内面312aに対する接触状態、すなわち導通状態が維持されるものであればよく、例えば、導通部材は、裏蓋312の内面312aに対して弾性的に接触する金属性のスプリング等であってもよい。
また、腕時計1は、図3に示すように、静電誘導型の発電装置である発電装置100と、電池20と、制御回路40と、静電モータ駆動回路50と、静電誘導型の駆動装置である静電モータ200と、電磁モータ駆動回路60と、電磁モータ(ステップモータ)70とを含む。これらはいずれも、後述の図10等に示す地板411に組み込まれている。
制御回路40は、メモリ等を内蔵するマイクロコンピュータであって、メモリに記憶されるプログラムに従って、腕時計1に含まれる各種回路等の動作を制御する。静電モータ駆動回路50は、制御回路40により動作が制御され、静電モータ200を駆動する。静電モータ200は、輪列5を介して秒針2を運針させる。電磁モータ駆動回路60は、制御回路40により動作が制御され、電磁モータ70を駆動する。電磁モータ70は、輪列6を介して分針3と時針4を運針させる。
ここで、秒針2は、時刻を示す時刻針としてのみでなく、表示針として使用される場合がある。なお、表示針とは、曜日、タイムゾーンやサマータイムの有無、電波の受信状態や電池の残量、各種の表示を行う指針である。秒針2を表示針として使用する場合であっても、分針3と時針4は時刻針として機能する。そのため、秒針2は、分針3、時針4と互いに連動しないように、分針3、時針4と異なるモータや輪列を介して運針する構成とするのが好ましい。また、指針を連続的に流れるように運針させるモータとしては静電モータ200が好ましく、指針をステップ運針させるモータとしては電磁モータ70が好ましい。そのため、本実施形態においては、図2に示すように、秒針2を静電モータ200により運針させ、分針3及び時針4を電磁モータ70で運針させる構成を採用した。ただし、静電モータ200を複数設けて、静電モータ200により分針3や時針4を運針させる構成を採用しても構わない。
電池20は、発電装置100において生じると共に整流回路61、62により整流された電気エネルギーにより駆動する二次電池であるとよい。なお、発電装置100は必須ではなく、腕時計1が発電装置100を有しない場合は、電池20は一次電池であってもよい。
また、発電装置100は、エレクトレット基板110と、対向基板120、130とを含む。また、静電モータ200は、エレクトレット基板110と、対向基板120、130とを含む。
なお、腕時計1は、図3に示す各構成に加えて、電池20からの出力電圧を一定にする定電圧源や、低電圧で静電モータ駆動回路50を駆動させるための昇圧回路などを含んでいてもよい。
次に、図4~図8を参照して、本実施形態の静電誘導型変換器について説明する。図4は、本実施形態の静電誘導型変換器を模式的に示す模式図である。図5は、本実施形態のエレクトレット基板を示す平面図である。図6は、本実施形態の対向基板を示す平面図である。図6においては、静電誘導型変換器を駆動装置として用いた場合の対向基板を示している。
ここで、静電誘導型変換器とは、静電誘導を用いて、運動エネルギーと電気エネルギーとを相互に変換する機器を意味しており、静電誘導型の発電装置又は静電誘導型の駆動装置を指している。その原理は後述するが、静電誘導型変換器に外力を作用させ、運動エネルギーを与えるとそのエネルギーを電気エネルギーに変換して取り出すことができ、これはすなわち発電装置である。また、静電誘導型変換器に電気エネルギーを与えると、そのエネルギーを運動エネルギーとして取り出すことができ、これはすなわち、駆動装置である。なお、本実施形態においては、発電装置100が静電誘導型の発電装置に相当し、静電モータ200が静電誘導型の駆動装置に相当するものである。
静電誘導型変換器は、機械的な回転運動を電気エネルギーに変え、又は電気エネルギーを機械的な回転運動として取り出す。以下、静電モータ200の基本的な構造について説明する。なお、発電装置100についても基本的な構造は同様であるため、説明を省略する。
静電モータ200は、エレクトレット基板110と、対向基板120と、対向基板130と、回転軸150とを有している。エレクトレット基板110及び回転軸150は金属からなるとよい。回転軸150は、その軸線が裏蓋312を貫く方向に向いて設けられるとよい。また、エレクトレット基板110、対向基板120、130は、裏蓋312の内面312aと略平行に配置されているとよい。
エレクトレット基板110は、円板形状であって、一方の面にエレクトレット膜111が設けられており、他方の面にエレクトレット膜112が設けられている。以下、エレクトレット基板110のうちエレクトレット膜111、112が設けられる面を、エレクトレット面111a、112aと呼ぶ。なお、ここで、円板形状とは、その部材が全体としておおむね平坦な円板形状をしていることを指しており、その面内に、適宜の貫通孔が設けられたり、外周部に切り欠きや凸部その他の加工が施されたりすることは差し支えない。
図5に示すように、エレクトレット膜111は、周方向に互いに間隔を空けて並ぶように複数設けられている。なお、図示は省略するが、エレクトレット膜112も同様に、周方向に互いに間隔を空けて並ぶように複数設けられている。
ここで、エレクトレット膜の材料には、帯電しやすい材料を用い、例えば負電荷に帯電する材料としては酸化珪素や、フッ素樹脂等がある。かかる材料の具体的な一例として、旭硝子株式会社製のフッ素樹脂であるCYTOP(登録商標)が挙げられる。さらに、その他にもエレクトレット膜の材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルクロライド、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルデンジフルオライド、ポリビニルフルオライド等の高分子材料や、前述の酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素等の無機材料も使用することができる。
静電モータ200においては、回転軸150はエレクトレット基板110の回転に伴い回転する。一方、後述のように、発電装置100においては、エレクトレット基板110は回転軸150の回転に伴い回転する。
対向基板120は、円板形状であって、エレクトレット基板110のエレクトレット面111aに対向する面に対向電極121が設けられている。以下、対向基板120のうち対向電極121が設けられると共にエレクトレット面111aに対向して配置される面を、電極面121aと呼ぶ。図6に示すように、対向電極121は、周方向に互いに間隔を空けて並ぶように複数設けられている。また、対向基板120は、その中心に軸孔123を有する。軸孔123には、回転軸150が挿通される。回転軸150は、対向基板120に対して固定されておらず、対向基板120に対して空転する。
なお、図示は省略するが、対向基板130も対向基板120と同様の構成である。すなわち、対向基板130は、円板形状であって、エレクトレット基板110のエレクトレット面112aに対向する面に対向電極131が設けられている。以下、対向基板130のうち対向電極131が設けられると共にエレクトレット面112aに対向して配置される面を、電極面131aと呼ぶ。また、対向基板130は、回転軸150が挿通される軸孔133を有している。回転軸150は、対向基板130に対しても固定されておらず、対向基板130に対して空転する。
なお、対向基板120は、例えば、対向電極121が一体的に形成された成形回路部品(MID:Molded Interconnect Device)であるとよい。ただし、これに限られるものではなく、対向基板120は、例えば、円板形状の基板上に、対向電極がパターニングされたフレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuits)が貼り付けられてなるものであっても構わない。対向基板130についても同様である。
対向基板120と対向基板130とは、図4に示すように、回転軸150が延伸する方向において、エレクトレット基板110に対して所定の間隔Gを空けて、エレクトレット基板110を挟むように配置されている。
なお、エレクトレット膜や対向電極の平面形状は、図5、図6に示したものに限られるものではない。また、例えば、エレクトレット基板110や対向基板120、130に周方向に所定の間隔を空けて並ぶ複数の貫通孔を形成し、それら貫通孔が形成されない領域に、エレクトレット膜や対向電極を配置する構成であってもよい。
図7は、静電モータの作動原理の一例を説明する概略回路図である。図7に示すように、エレクトレット基板110に設けられるエレクトレット膜111と、対向基板120に設けられる対向電極121とは所定のわずかな間隔を空けて配置されている。同様に、エレクトレット基板110に設けられるエレクトレット膜112と、対向基板130に設けられる対向電極131とは所定のわずかな間隔を空けて配置されている。なお、図7においては、対向基板120、130の図示は省略している。
また、上述のように、対向基板120及び対向基板130は、電極が存在する領域と存在しない領域とが周方向に交互に配置される構成であり、エレクトレット基板110は、エレクトレット膜が設けられる領域と設けられない領域とが周方向に交互に配置される構成である。
エレクトレット膜111、112は、所定の帯電状態となるように形成されている。本実施形態においては、エレクトレット膜111、112は、共に負電荷を持つように帯電している。また、対向電極121と対向電極131は、周方向についての位相が異なるように対向基板120及び対向基板130に配置されている。制御回路40は、エレクトレット膜111、112の帯電状態の逆電荷が所定のタイミングで印加されるように静電モータ駆動回路50に含まれるスイッチ63を制御する。
対向電極121と対向電極131のいずれか片方にエレクトレット膜111、112の帯電状態の逆電荷が印加されると、静電気力により、エレクトレット膜111又はエレクトレット膜112が、逆電荷が印加された対向電極に正対するようエレクトレット基板110が回転する。スイッチ63を適宜切り替えて対向電極121と対向電極131の逆電荷の印加の有無を交互にタイミングよく切り替えると、エレクトレット基板110を連続的に回転運動させることができる。エレクトレット基板110の回転に伴い回転軸150が回転することとなる。これにより、静電モータ200において回転運動を取り出すことができる。
なお、図7においては、対向電極121と対向電極131とが周方向についての位相が異なるように、対向基板120及び対向基板130に配置されている例について示している。ただし、これに限られるものではなく、対向電極121と対向電極131は、周方向についての位相が同じになるように配置されていてもよい。
図8は、静電誘導型の発電装置の作動原理の一例を説明する概略回路図である。この場合においても、エレクトレット基板110と対向基板120、130とは、所定のわずかな間隔を空けて対向して配置されている。
発電装置100においては、回転軸150の回転に伴いエレクトレット基板110が回転し、エレクトレット膜111と対向電極121とが正対する状態とそうでない状態が入れ替わり、かつ、エレクトレット膜112と対向電極131とが正対する状態とそうでない状態が入れ替わる。なお、回転軸150は、例えば、カナを有しており、カナに噛み合う不図示の輪列を介して回転錘15の回転が伝達されるとよい。そして、回転軸150及びエレクトレット基板110は、回転錘15の回転に伴い回転するとよい。回転錘15は、例えば、腕時計1を腕に着用したユーザが歩行等する際のユーザの腕の動きに伴って回転するように設けられているとよい。
また、エレクトレット膜111、112は、所定の帯電状態となるように形成されている。本実施形態においては、エレクトレット膜111、112は、共に負電荷を持つように帯電している。対向基板120の対向電極121がエレクトレット膜111に正対している状態では、エレクトレット膜111の表面電荷に誘導されて対向電極121に反対極性の電荷が蓄積される(本実施形態においては、正電荷が対向電極121に蓄積される)。その後、エレクトレット基板110が回転し、エレクトレット膜111が対向電極121に正対しない状態となると、対向電極121に誘導され蓄積された電荷が掃き出され、整流回路61により整流されて電気エネルギーとして取り出される。
同様に、対向基板130の対向電極131がエレクトレット膜112に正対している状態では、エレクトレット膜112の表面電荷に誘導されて対向電極131に反対極性の電荷が蓄積される(本実施形態においては、正電荷が対向電極131に蓄積される)。その後、エレクトレット基板110が回転し、エレクトレット膜112が対向電極131に正対しない状態となると、対向電極131に誘導され蓄積された電荷が掃き出され、整流回路62により整流されて電気エネルギーとして取り出される。
以上説明した静電誘導型変換器を発電装置100又は静電モータ200として使用するための回路構成は一例であり、他の構成を採用してもよい。
次に、図9、図10を参照して、本実施形態に係る腕時計の各部材の配置について説明する。図9は、本実施形態に係る腕時計の内部を裏側(裏蓋側)から見た概略平面図である。図10は、本実施形態に係る腕時計の内部を表側(風防側)から見た概略平面図である。なお、実際には、静電モータ200等よりも裏蓋312側(図9の紙面手前側)には、時計回路基板413等が配置されているが、静電モータ200等の配置を示すため、図9においてはそれらを省略して図示している。また、図9においては、後述の伝達機構のうち裏物押さえ85の図示は省略している。
図9、図10においては、竜頭81が配置される3時位置を「3H」で示し、9時位置を「9H」で示し、6時位置を「6H」で示し、12時位置を「12H」で示している。
上述のように、腕時計1は、ユーザの操作を受け付ける竜頭81を有している。また、腕時計1は、竜頭81からの操作を腕時計1内部に伝達する機構として、巻真82と、おしどり83と、裏押さえ84と、裏物押さえ85とを有している。なお、巻真82と、胴311の開口311aの内周面と、の間には防水用のゴム製のシール部材(不図示)等が設けられているとよい。また、ゴム製のシール部材が設けられることにより、巻真82及び竜頭81は、胴311の開口311aの内周面に対して絶縁されているとよい。すなわち、巻真82及び竜頭81は、胴311に対して直接的に接触していないとよい。
以降の説明において、竜頭81と、竜頭81に取り付けられる巻真82を総称して操作部材と呼ぶこととする。また、おしどり83、裏押さえ84、裏物押さえ85を総称して伝達機構と呼ぶこととする。伝達機構を構成する各部材は、図9の破線Bで囲まれる領域に配置されている。ユーザからの操作を受け付けた竜頭81の動作に応じて、伝達機構が連動し、その動力が輪列を介して指針軸に伝達されることにより、時刻修正等の各種機能が行われることとなる。なお、伝達機構を構成する部材は、ここで示したものに限られず、他にも所謂かんぬきと呼ばれる、おしどり83の姿勢の変位に応じて姿勢が変位する部材などを含むものであるとよい。
伝達機構を構成する各部材は、導電性を有する材料からなり、互いに連動するように接触している。そのため、これら各部材は、互いに導通されている。伝達機構を構成する各部材は金属からなるとよい。なお、伝達機構の詳細については、図11~図14を参照して後述する。
図1、図3を参照して上述したが、腕時計1は、図9に示すように、電池20と、電磁モータ70と、発電装置100と、静電モータ200とを有している。なお、図9においては、電磁モータ70に含まれるコイル71を図示している。
図9に示すように、腕時計1は、2つの発電装置100と、1つの静電モータ200とを有している。なお、十分な発電量を得るために、発電装置100を2つ設けたが、これに限られるものではなく、発電装置100は1つであってもよいし、3つ以上設けられてもよい。
ここで、静電モータ200においては、エレクトレット基板110の帯電電圧を精度良く維持することが好ましい。帯電電圧が正常な値からずれてしまうと、静電モータ200が適切に駆動できない可能性があるためである。そのため、静電モータ200は、帯電電圧に影響を与えるものから離間して配置することが好ましい。
図9に示すように、本実施形態においては、発電装置100、静電モータ200、電池20、電磁モータ70に含まれるコイル71は、平面視において互いに重ならないように配置されている。このように、腕時計1の内部に設けられる部材の中で比較的大きな部材が互いに重ならないようにすることで、腕時計1の厚みを低減することができる。
また、図9に示すように、12時位置と6時位置とを結ぶ直線L1と、3時位置と9時位置とを結ぶ直線L2とにより区画される4つの領域のうち異なる領域に、2つの発電装置100、静電モータ200、電池20及び電磁モータ70をそれぞれ配置した。さらに具体的には、直線L1と直線L2とにより区画される4つの領域のうち異なる領域に、2つの発電装置100が有する回転軸150、静電モータ200が有する回転軸150、電池20及び電磁モータ70が有するコイル71をそれぞれ配置した。
また、帯電されたエレクトレット膜111、112を含む静電モータ200は、電気や磁気の影響を受ける可能性がある。本実施形態においては、静電モータ200は、電池20や電磁モータ70と重ならないように配置されているため、電池20や電磁モータ70において生じている電気や磁気の影響を受けること無く正常に駆動することができる。
また、腕時計1においては、電磁モータ70において生じる逆起電力を検出することにより、電磁モータ70が有するロータの回転検出を行う技術を採用することができる。逆起電力は微小な電流波形からなるものである。本実施形態の静電モータ200は、高電圧で制御されていることより、スイッチ63等を含む回路に接続される配線からのノイズが、電磁モータ70が有するロータの回転検出に影響を与える可能性がある。そのため、電磁モータ70が静電モータ200の近傍に配置されていると、適切な回転検出ができない可能性がある。また、電磁モータ70が静電モータ200の近傍に配置されていると、エレクトレット基板110の帯電電圧に影響を受け、適切な回転検出ができない可能性がある。そのため、電磁モータ70は、平面視において静電モータ200と重ならないように配置されることが好ましい。なお、レイアウトの都合上、静電モータ200を構成する部材の一部を、平面視において電磁モータ200と重ねて配置する場合は、スイッチ63等を含む回路に接続される配線を含む層と、電磁モータ70との間に、導電膜等からなるシールド層(不図示)を設けるとよい。なお、シールド層は、ベタパターンからなる層であるとよい。このようにシールド層を設けることにより、電磁モータ70が、静電モータ200を駆動するスイッチ63等を含む回路に接続される配線からのノイズの影響を受けることを回避することができる。
また、静電モータ200は、平面視において発電装置100と重ならないように配置されている。そのため、それらが有するエレクトレット膜111、112に帯電している電荷が互いに影響を及ぼすことが抑制される。
図10においては、地板411よりも表側に筒車押さえ412を配置した状態を示している。なお、筒車押さえ412とは、時針4を回転させる歯車である筒車を支持する金属板である。図10の例においては、筒車押さえ412は、発電装置100、静電モータ200、電磁モータ70のコイル71の形状にそれぞれ対応した第2の貫通孔部である貫通孔部412a、412b、第1の貫通孔部である貫通孔部412c、その他の貫通孔部である貫通孔部412dを有している。このように、筒車押さえ412は、静電モータ200の形状に対応した貫通孔部412cを有するため、平面視において、静電モータ200の少なくとも一部は筒車押さえ412と重ならない。そのため、静電モータ200は、金属からなる筒車押さえ412による影響を受けにくい。
ここで、ユーザが竜頭81を操作する際、静電気が発生し、その静電気が竜頭81を通じて腕時計1の内部に流れ込んでしまう可能性がある。この静電気が、静電モータ200が有するエレクトレット基板110の帯電電圧に影響を与える可能性がある。本実施形態において、静電モータ200は、秒針2の運針に用いられるものであり、時刻を表示するという時計本来の機能を損なわないように正常に動作させる必要がある。
特に、エレクトレット基板110のうちエレクトレット面111a、112aの近傍に静電気が流れ込んでくると、エレクトレット基板110の帯電電圧に影響がでる可能性が高くなる。すなわち、平面視において、エレクトレット基板110と、竜頭81から流れ込んできた静電気の導通経路とが重なると、静電モータ200の駆動に影響がでる可能性が高くなる。
そこで、本実施形態においては、腕時計1の内部に流れ込んだ静電気による影響を受けにくい位置に静電モータ200を配置した。すなわち、静電モータ200を、平面視において、竜頭81と裏蓋312とを導通する導通経路と重ならないように配置した。ここで、導通経路とは、竜頭81から流入した静電気を裏蓋312へと電気的に短絡させる経路である。以下、さらに詳細について説明する。
図9~図15を参照して、腕時計1における竜頭81と裏蓋312とを導通する導通経路について説明する。図11は、巻真、及びおしどりの構成を示すと共に、導通経路を示す図である。図12は、裏押さえの構成を示すと共に、導通経路を示す図である。図13は、裏物押さえの構成を示すと共に、導通経路を示す図である。図14は、図9の領域Bを拡大して示す拡大図であって、導通経路を示す図である。図15は、本実施形態に係る腕時計の内部構成を示すと共に、導通経路を示す図である。なお、図11~図15はいずれも、裏側から見た平面図である。なお、表側(紙面奥側)から裏側(紙面手前側)に向けて、おしどり83、裏押さえ84、裏物押さえ85の順に配置されているが、図14においては、導通経路を分かりやすくするため、それら部材を全て実線で示している。
図11に示すように、巻真82は、その末端部82aに竜頭81が取り付けられている。また、巻真82は、その先端部82bが、胴311(図2参照)の3時側に形成される開口311a(図9等参照)に挿通されて、腕時計1の内部に位置している。巻真82は、ユーザによる竜頭81の操作により、回転移動や、巻真82の延伸方向における直進移動(押し引き動作)を可能に設けられている。詳細な図示は省略するが、巻真82の先端部82b側には、キチ車やツヅミ車等の歯車が取り付けられている。巻真82の先端部82b側に設けられる歯車は、図9に示される小鉄車310と噛み合い、該小鉄車310を回転させる。小鉄車310の回転は、複数の輪列350を介して、腕時計1の中心部に設けられる指針軸に伝達される。このような構成となっているため、ユーザは、竜頭81を操作することにより、時刻修正を行うことができる。
また、図11に示すように、巻真82は、その周面に溝部82cを有している。おしどり83は、平面視において突出した形状である突出ピン83aを有する。おしどり83の突出ピン83aは、巻真82の溝部82aに嵌ると共に、溝部82aに接触して設けられている。そのため、巻真82とおしどり83とは互いに導通可能となっている。
おしどり83の突出ピン83aが巻真82の溝部82aに嵌っているため、ユーザの操作により、巻真82がその延伸方向における直進移動をするのに伴い、おしどり83は、図11に示す位置決めピン83bを中心として揺動する。
裏押さえ84は、おしどり83よりも裏側に設けられており、表側(図12の紙面奥側)に向けて屈曲した弾性部84aを有している。弾性部84aは、図11、図12に示す接点P1において、おしどり83と弾性的に接触している。これにより、竜頭81からおしどり83までの導通経路C1が形成されている。
裏押さえ84は、巻真82が特定の位置となるようにおしどり83を付勢している。これにより、ユーザは竜頭81を操作した際に適当なクリック感を得ることができる。また、裏押さえ84は、裏側(図12の紙面手前側)に向けて屈曲した弾性部84bを有している。
裏物押さえ85は、裏押さえ84よりも裏側に設けられている。また、裏押さえ84の弾性部84bは、図12、図13に示す接点P2において、裏物押さえ85と弾性的に接触している。これにより、おしどり83から裏物押さえ85までの導通経路C2が形成されている。
さらに、裏物押さえ85は、裏側(図13の紙面手前側)に突出する突起85a、85bを有している。突起85a、85bは、裏物押さえ85よりも裏側に設けられる時計回路基板413と接触している。具体的には、裏物押さえ85は、時計回路基板413の表面に形成されるプリントパターンと、図13に示す接点P3、P4で接触している。これにより、裏押さえ84から時計回路基板413までの導通経路C3、C4が形成されている。
以上説明したように、竜頭81は、巻真82、おしどり83、裏押さえ84、裏物押さえ85を介して時計回路基板413と導通している。なお、図14においては、図11~図13で示した導通経路C1~C4をまとめて示している。
さらに、アースバネ420が、時計回路基板413の裏面に形成されるプリントパターンと、図15に示す接点P5で接触して設けられている。これにより、裏物押さえ85からアースバネ420までの導通経路C5が形成されている。なお、時計回路基板413の裏面に形成されるプリントパターンと表面に形成されるプリントパターンとはスルーホールを介して導通している。
さらに、アースバネ420は、時計回路基板413よりも裏側に設けられる裏蓋312と、図15、図2に示す接点P6で弾性的に接触している。これにより、時計回路基板413から裏蓋312までの導通経路C6が形成されている。
以上説明したように、巻真82、おしどり83、裏押さえ84、裏物押させ85、時計回路基板413、及びアースバネ420は、竜頭81と裏蓋312とを導通する導通経路を形成している。
なお、図15に示すように、竜頭81と裏蓋312との導通経路となっている時計回路基板413は、平面視において静電モータ200を避けるように形成される切り欠き413aを有する形状であるとよい。
本実施形態においては、図14、図15で示すように、静電モータ200が、平面視において竜頭81と裏蓋312とを導通する導通経路C1~C6と重ならないように配置されている。すなわち、静電モータ200は、平面視において、操作部材(竜頭81及び巻真82)、伝達機構(図9中の領域B)、時計回路基板413、アースバネ420と重ならないように配置されている。そのため、ユーザが竜頭81を操作することで、腕時計1の内部に静電気が流れ込んだとしても、その静電気は静電モータ200に近接することなく裏蓋312に放出されることとなる。そのため、静電モータ200は、外部から流入した静電気の影響を受けることなく正常に動作を行うことができる。
また、図9に示すように、12時位置と6時位置とを結ぶ直線L1により区画される2つの領域のうち、竜頭81と、静電モータ200が有する回転軸150とは異なる領域に配置されているとよい。このように、静電モータ200を、静電気が流入してくる原因となる竜頭81から離れた位置に配置することにより、静電気による影響を抑制することができる。
なお、腕時計1を構成する部品は、竜頭81や巻真82のみに限らず、金属からなるものを多数含んでいる。その中でも竜頭81や巻真82は小型の部品であるため、その内部を流れる電流密度が比較的高くなっている。そのため、静電モータ200の配置において、腕時計1を構成する部品のうち竜頭81や巻真82との関係を特に考慮する必要があると考えられる。
また、図9等に示すように、平面視において、静電モータ200と電池20との最短距離は、電磁モータ70と電池20との最短距離よりも遠いとよい。静電モータ200を、帯電電圧に影響を及ぼす可能性のある電池20から離れた位置に配置することで、より安定して静電モータ200を駆動させることができる。
なお、上記においては、静電モータ200が、平面視において導通経路C1~C6と重ならないように配置されているとの説明を行ったが、これに限られるものではなく、少なくとも、静電モータ200が備えるエレクトレット面111a、112aが、平面視において導通経路C1~C6と重ならないように配置されているとよい。外部から流入した静電気により影響を受ける可能性があるのは、エレクトレット基板110の帯電電圧であるためである。平面視において、少なくともエレクトレット面111a、112aが導通経路C1~C6と重ならないように配置されていれば、エレクトレット基板110の帯電電圧が外部から流入した静電気により受ける影響を抑制することができる。
なお、上記においては、主に静電モータ200が、平面視において導通経路C1~C6と重ならないように配置されていることについての説明を行ったが、同様に、発電装置100も、平面視において導通経路C1~C6と重ならないように配置されているとよい。図9、図15等において、発電装置100が、平面視において導通経路C1~C6と重ならないように配置されていることが示されている。なお、少なくとも、発電装置100が備えるエレクトレット面111a、112aが、平面視において導通経路C1~C6と重ならないように配置されているとよい。このような配置とすることにより、発電装置100が備えるエレクトレット基板110の帯電電位が、外部から流入した静電気により受ける影響を抑制することができる。その結果、発電装置100において、より効率良く発電を行うことができる。
なお、図15に示すように、静電モータ200は、モジュール化されてケース250内に収容されているとよい。このような構成を採用することにより、地板411への組み付けやすさが向上するなど、静電モータ200の取り扱いが容易となる。
なお、本実施形態においては、外部からの静電気を放出する部材として裏蓋312を採用したが、これに限られるものではなく、図16に示すように、胴311であってもよい。図16においては、アースバネ420が胴311の内面に対して接点P6において弾性的に接触する例(第1変形例)を示している。図16に示す例においては、アースバネ420は、紙面手前側に配置される裏蓋312(図16においては不図示)に対して接触していなくてよい。このような構成により、竜頭81は、導通経路C1~C5(図14等参照)及び導通経路C6(図16参照)を介して、胴311と導通している。この場合においても、静電モータ200におけるエレクトレット面111a、112aが、平面視において竜頭81と胴311を導通する導通経路と重ならないように配置されるとよい。なお、図16に示す構成を採用した場合において、発電モータ100におけるエレクトレット面111a、112aについても同様に、平面視において竜頭81と胴311を導通する導通経路と重ならないように配置されるとよい。
なお、胴311に対して導通される部材はアースバネ420に限られるものではなく、他の金属部材であってもよい。以下、図17を参照して、地板411の位置決めを行う位置決め部材411aが胴311に対して導通される例を説明する。
図17は、第2変形例の腕時計の内部を裏側から見た概略平面図である。なお、図17に示す構成は、位置決め部材411aが設けられていることを除いて、図9で示した構成と同様である。図18は、おしどり及びその周辺を示す斜視図である。図19は、図17のXIX-XIX切断線における断面を模式的に示す断面図である。本実施形態において地板411は金属等の導通部材によって形成されている。
おしどり83は、位置決めピン83bを中心に揺動する。図18に示すように、位置決めピン83bは、地板411に対して固定されている。また、位置決めピン83bは、金属等の導通部材からなる。そのため、おしどり83と地板411との間には、位置決めピン83bを介する導通経路が形成されている。
位置決め部材411aは、側止め板411a1と、側止め板411a1の一端側に形成されるネジ孔に挿通されるネジ411a2と、を含む。また、図19に示すように、胴311には、径方向に凹む溝311cが形成されている。側止め板411a1と、側止め板411a1はそれぞれ金属等の導通部材からなる。
図19に示すように、側止め板411a1は、その他端側の一部が溝311cの側面に接触した状態で、ネジ411a2により締結される。それにより、胴311に対する地板411の位置決めが行われると共に、地板411と胴311との間には、位置決め部材411aを介する導通経路が形成される。
以上説明した構成によると、位置決めピン83bと胴311との間には導通経路が形成される。この導通経路と、竜頭81とおしどり83の間に形成される上述の導通経路C1により、竜頭81と胴311は導通している。なお、図17においては、位置決め部材411が3つ設けられる例を示すが、その数や配置については図示のものに限られない。位置決め部材411aの少なくとも1つが、12時位置と6時位置とを結ぶ直線L1と、3時位置と9時位置とを結ぶ直線L2とにより区画される4つの領域のうち、静電モータ200が有する回転軸150が配置される領域と異なる領域に配置されているとよい。図17に示す例においては、位置決め部材411aの1つを、12時位置と3時位置との間の領域に配置した。この位置決め部材411aを通じて、外部から流入した静電気は胴311へ流れ、胴311において、放出されることとなる。
なお、本実施形態においては、文字板32には、エレクトレット基板110の一部を外部から視認させる貫通孔部が形成されている。具体的には、図1に示すように、発電装置100が備えるエレクトレット基板110の一部を外部から視認させる貫通孔部321、322と、静電モータ200が備えるエレクトレット基板110の一部を外部から視認させる貫通孔部323が形成されている。これにより、ユーザがエレクトレット基板110の回転動作を視認することができ、デザイン性が向上することとなる。なお、エレクトレット基板110を外部から視認させるために、エレクトレット基板110よりも文字板32側に配置される対向基板を、透明材料で構成するとよい。その場合、透明材料からなる対向基板に設けられる対向電極として、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極を用いるとよい。
また、図10で示したように、静電モータ200等と文字板32との間に設けられる筒車押さえ412は、静電モータ200が有するエレクトレット基板110の一部を露出する貫通孔部412cを有している。この貫通孔部412cは、文字板32の貫通孔部323の形状に沿った形状であるとよい。これにより、ユーザはエレクトレット基板110を外部から視認することが可能となる。
また、本実施形態においては、腕時計1を示したが、少なくとも、静電モータ200を有するものであれば腕時計に限られるものではない。また、腕時計1は、電子時計に限られるものでもなく、機械式時計であってもよい。
また、上記各実施形態においては、エレクトレット基板110の両面側に対向基板がそれぞれ配置される構成について示したが、片面側のみに対向基板が配置される構成であってもよい。すなわち、例えば、本実施形態において、図4に示す対向基板130が設けられておらず、対向基板120のみが設けられる構成であってもよい。この場合、エレクトレット基板110の面のうち対向基板120と対向する側の面にのみエレクトレット膜111を設けるとよい。
なお、アースバネ420は、平面視において回転錘15の回転軌跡と重ならないように配置されているとよい。例えば、図2に示すように、アースバネ420は、平面視における回転錘15の回転軌跡の外側に配置されているとよい。このような構成とすることにより、回転錘15と干渉することなく、アースバネ420を裏蓋312に導通させることができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、この実施形態に示した具体的な構成は一例として示したものであり、本発明の技術的範囲をこれに限定することは意図されていない。当業者は、これら開示された実施形態を適宜変形してもよく、本明細書にて開示される発明の技術的範囲は、そのようになされた変形をも含むものと理解すべきである。
1 腕時計、2 秒針、3 分針、4 時針、15 回転錘、20 電池、31 外装ケース、311 胴、312 裏蓋、32 文字板、33 略字、34 時字、38 ムーブメント、40 制御回路、50 静電モータ駆動回路、60 電磁モータ駆動回路、61,62 整流回路、63 スイッチ、70 電磁モータ、71 コイル、81 竜頭、82 巻真、83 おしどり、84 裏押さえ、85 裏物押さえ、100 発電装置、110 エレクトレット基板、111,112 エレクトレット膜、120,130 対向基板,121,131 対向電極、150 回転軸、200 静電モータ、411 地板、412 筒車押さえ、413 時計回路基板、420 アースバネ。

Claims (18)

  1. 導電性を有する外装ケースと、
    前記外装ケースに形成される開口を介して前記外装ケースの内部に挿通されており、ユーザの操作を受け付ける、導電性を有する操作部材と、
    電荷を帯びたエレクトレット膜が設けられるエレクトレット面を有するエレクトレット基板と、前記エレクトレット膜に対向して配置される電極が設けられる対向基板と、前記エレクトレット基板と前記対向基板とを相対的に回転させる回転軸と、を含む静電誘導型変換器と、
    電池と、
    を有し、
    前記操作部材と前記外装ケースとは、平面視において前記エレクトレット面と重ならない導通経路を介して導通されており、
    前記静電誘導型変換器は、少なくとも2つ配置され、
    前記少なくとも2つの静電誘導型変換器のそれぞれの前記回転軸と、前記電池とは、平面視において、12時位置と6時位置とを結ぶ第1の直線と、3時位置と9時位置とを結ぶ第2の直線とにより区画される4つの領域のうち互いに異なる領域に配置されている、
    時計。
  2. 導電性を有する外装ケースと、
    前記外装ケースに形成される開口を介して前記外装ケースの内部に挿通されており、ユーザの操作を受け付ける、導電性を有する操作部材と、
    電荷を帯びたエレクトレット膜が設けられるエレクトレット面を有するエレクトレット基板と、前記エレクトレット膜に対向して配置される電極が設けられる対向基板と、前記エレクトレット基板と前記対向基板とを相対的に回転させる回転軸と、を含む静電誘導型変換器と、
    電池と、
    を有し、
    前記操作部材と前記外装ケースとは、平面視において前記エレクトレット面と重ならない導通経路を介して導通されており、
    前記静電誘導型変換器は、少なくとも3つ配置され、
    前記少なくとも3つの静電誘導型変換器のそれぞれの前記回転軸は、平面視において、12時位置と6時位置とを結ぶ第1の直線と、3時位置と9時位置とを結ぶ第2の直線とにより区画される4つの領域のうち互いに異なる領域に配置されている、
    時計。
  3. 計時機能を担う制御回路が搭載された時計回路基板と、
    前記時計回路基板と前記外装ケースとを導通する導通部材と、
    を有する、
    請求項1又は2に記載の時計。
  4. 前記導通経路は、前記時計回路基板を通過する経路であり、
    前記時計回路基板は、平面視において、前記エレクトレット面と重ならないように配置されている、
    請求項に記載の時計。
  5. 前記操作部材と前記時計回路基板とを導通する導通経路上に設けられており、ユーザによる前記操作部材の操作に伴い姿勢が変位する部材は、平面視において、前記エレクトレット面と重ならないように配置されている、
    請求項3又は4に記載の時計。
  6. 前記時計回路基板は、平面視において、前記エレクトレット面を避けるように形成される切り欠きを有している、
    請求項3~5のいずれか1項に記載の時計。
  7. 前記操作部材の操作に伴い姿勢が変位する部材と連動する輪列は、平面視において、前記エレクトレット面と重ならないように配置されている、
    請求項1~のいずれか1項に記載の時計。
  8. 前記電池は、平面視において、前記エレクトレット面と重ならないように配置される、
    請求項1~のいずれか1項に記載の時計。
  9. 導電性を有する外装ケースと、
    前記外装ケースに形成される開口を介して前記外装ケースの内部に挿通されており、ユーザの操作を受け付ける、導電性を有する操作部材と、
    電荷を帯びたエレクトレット膜が設けられるエレクトレット面を有するエレクトレット基板と、前記エレクトレット膜に対向して配置される電極が設けられる対向基板と、前記エレクトレット基板と前記対向基板とを相対的に回転させる回転軸と、を含む静電誘導型変換器と、
    電池と、
    を有し、
    前記操作部材と前記外装ケースとは、平面視において前記エレクトレット面と重ならない導通経路を介して導通されており、
    前記静電誘導型変換器は、複数配置され、少なくとも二つは、発電装置であり、少なくとも一つは、駆動装置であり、
    平面視において、12時位置と6時位置とを結ぶ第1の直線と、3時位置と9時位置とを結ぶ第2の直線とにより区画される4つの領域のうち、少なくとも、前記駆動装置の前記回転軸と、前記発電装置の前記回転軸は、それぞれ異なる領域に配置されている、
    計。
  10. 前記時計の姿勢に応じて回転し、該回転を前記発電装置の前記エレクトレット基板へ伝達する回転錘と、
    平面視において、前記回転錘の回転軌跡と重ならないように配置されており、前記導通経路上で前記外装ケースと導通される導通部材と、
    を有する、
    請求項に記載の時計。
  11. 平面視において、12時位置と6時位置とを結ぶ直線により区画される2つの領域のうち、前記操作部材と、前記駆動装置の前記回転軸とは異なる領域に配置されている、
    請求項9又は10に記載の時計。
  12. 指針を有し、
    前記駆動装置は、前記指針を運針させる、
    請求項9~11のいずれか1項に記載の時計。
  13. 電磁モータをさらに有し、
    前記指針は、少なくとも、秒針と、分針と、時針とを含み、
    前記電磁モータは、前記分針及び前記時針を運針させ、
    前記駆動装置は、前記秒針を運針させる、
    請求項12に記載の時計。
  14. 前記電磁モータが有するコイルは、平面視において前記駆動装置の前記エレクトレット面と重ならないように配置されている、
    請求項13に記載の時計。
  15. 平面視における、前記電磁モータと前記電池との最短距離よりも、前記駆動装置と前記電池との最短距離の方が遠い、
    請求項13又は14に記載の時計。
  16. 前記外装ケースは、胴と裏蓋を含み、
    前記操作部材は前記導通経路を介して前記裏蓋と導通している、
    請求項1~15のいずれか1項に記載の時計。
  17. 文字板をさらに有し、
    前記文字板には、前記エレクトレット基板の少なくとも一部を外部から視認させる貫通孔部が形成されている、
    請求項1~16のいずれか1項に記載の時計。
  18. 厚み方向において前記エレクトレット基板と前記文字板との間に設けられており、前記貫通孔部の形状に沿った形状の貫通孔部が形成される金属板をさらに有する、
    請求項17に記載の時計。
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