JP7430530B2 - 履物の物品のための緩衝部材 - Google Patents

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Description

本開示は、粒子状物質を組み込んだ緩衝部材に関し、より詳細には、履物の物品に使用するための粒子状物質を組み込んだ緩衝部材に関する。
この項は、必ずしも先行技術ではない本開示に関する背景情報を提供する。
履物の物品は従来、アッパー構造とソール構造とを含む。アッパーは、足をソール構造において受け入れ、固定、および支持するために任意の適切な材料から形成され得る。アッパーは、足の周りでのアッパーのフィットを調節するために、紐、ストラップ、または他の留め具と協働できる。足の底面に近接するアッパーの底部分は、ソール構造に取り付けられる。
ソール構造は、概して、地上面とアッパーとの間で延びる層構成を含む。ソール構造の1つの層は、耐摩滅性と、地上面とのトラクションとを提供するアウトソールを含む。アウトソールは、耐久性と耐摩耗性とを付与すると共に地上面とのトラクションを高めるゴムまたは他の材料から形成され得る。ソール構造の別の層は、アウトソールとアッパーとの間に配置されるミッドソールを含む。ミッドソールは、足のための緩衝を提供し、地面反力を弱めることで足への衝撃を和らげるために、加えられた荷重の下で弾性的に圧縮するポリマ発泡材料から概して少なくとも部分的に形成される。ミッドソールは、一方の側において、アウトソールに相対する底面を定め、反対側において、足の底面の輪郭に一致するように輪郭付けされ得るフットベッドを定め得る。ソール構造は、アッパーの底部分に近接する空所の内部に位置付けられる快適性を高めるインソールまたは中敷を含んでもよい。
ポリマ発泡材料を使用するミッドソールは概して、歩行または走行の移動の間など、加えられる荷重の下で弾性的に圧縮する単一の平板として構成される。概して、単一の平板のポリマ発泡材は、平板が勾配のある荷重の下で圧縮するときの柔軟性および応答性に関する緩衝特性を調和させることを強調して設計される。柔らかすぎる緩衝を提供するポリマ発泡材は、繰り返しの圧縮の後、地面反力を弱めるためのミッドソールの圧縮性および能力を低減させることになる。反対に、硬すぎるため、非常に反応性が高く、柔軟性を犠牲にしているポリマ発泡材は、それによって快適性に損失をもたらすことになる。ポリマ発泡材の平板の異なる領域が、平板の柔軟性および応答性を全体として調和させるために、密度、硬度、エネルギーの戻り、および材料の選択において異なってもよいが、柔軟性のあるものから応答性のあるものへと勾配のある手法で荷重を掛けるポリマ発泡材の単一の平板を作り出すことは、達成するのが難しい。
ここに描写されている図面は、選択された構成の例示の目的だけのためであり、本開示の範囲を限定するようには意図されていない。
本開示の原理による履物の物品の斜視図である。 図1の履物の物品の分解図である。 図2の線3-3に沿って切り取られた図1の履物の物品の緩衝部材の断面図である。 図2の線3-3に沿って切り取られた図1の履物の物品の代わりの緩衝部材の断面図である。 図2の線3-3に沿って切り取られた図1の履物の物品の代わりの緩衝部材の断面図である。 図2の線3-3に沿って切り取られた図1の履物の物品の代わりの緩衝部材の断面図である。 図2の線3-3に沿って切り取られた図1の履物の物品の代わりの緩衝部材の断面図である。 図1の履物の物品の緩衝部材の斜視図である。 図1の線9-9に沿って切り取られた図1の履物の物品の部分断面図である。 図1の線10-10に沿って切り取られた図1の履物の物品の部分断面図である。 本開示の原理による履物の物品の斜視図である。 図11の履物の物品の分解図である。 図11の線13-13に沿って切り取られた図11の履物の物品の部分断面図である。 図11の線14-14に沿って切り取られた図11の履物の物品の部分断面図である。
対応する符号は、図面を通じて対応する部品を指し示している。
ここでは、例の構成は、添付の図面を参照してより完全に記載されている。例の構成は、この開示が徹底的となり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供されている。特定の構成要素、デバイス、および方法の例など、本開示の構成の完全な理解を提供するために具体的な詳細が記述されている。具体的な詳細が用いられる必要がないことと、例の構成が多くの異なる形態で具現化できることと、具体的な詳細および例の構成が本開示の範囲を限定するように解釈されるべきではないこととは、当業者には明らかである。
ここで使用されている専門用語は、具体的な例示の構成を記載する目的のためだけであり、限定するように意図されていない。本明細書で用いられているように、単数の冠詞「1つ(a、an)」および「その(the)」は、文脈が明確に別途指示していない場合、複数の形態を同じく含むように意図され得る。「備える」、「備えている」、「含む」、および「有する」という用語は包括的であり、そのため、特徴、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を排除しない。本明細書に記載した方法のステップ、処理、および動作は、実施の順番として明示的に特定されていない場合、検討または図示した具体的な順番でのそれらの実施を必ず要求するとして解釈されるものではない。追加または代替のステップが採用されてもよい。
要素または層が別の要素または層に「ある」、「係合される」、「連結される」、「取り付けられる」、または「結合される」とき、その要素または層は別の要素または層に、直接的にある、直接的に係合される、直接的に連結される、直接的に取り付けられる、もしくは直接的に結合されてもよく、または、介在する要素または層が存在してもよい。対照的に、要素が別の要素または層に「直接的にある」、「直接的に係合される」、「直接的に連結される」、「直接的に取り付けられる」、または「直接的に結合される」として言及されるとき、介在する要素または層が存在しない可能性がある。要素同士の間の関係を記載するために使用される他の語は、同様の形で解釈されるべきである(例えば、「~の間」と「~の間で直接的に」、「隣接して」と「直接的に隣接して」など)。本明細書で用いられているように、「および/または」という用語は、関連する列記した項目のうちの1つまたは複数の任意のすべての組み合わせを含む。
第1、第2、第3などの用語が、様々な要素、構成要素、領域、層、および/または区域を記載するために本明細書において使用され得る。これらの要素、構成要素、領域、層、および/または区域は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの要素、1つの構成要素、1つの領域、1つの層、または1つの区域を他の領域、層、または区域から区別するために使用されるだけである。「第1」、「第2」などの用語、および他の数字の用語は、文脈によって明確に指示されていない場合、順序または順番の意味を含んでいない。したがって、後で検討されている第1の要素、構成要素、領域、層、または区域は、例の構成の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、または区域と称することができる。
本開示の一態様は、履物の物品のための緩衝部材を提供する。緩衝部材は、第1の区画室および第2の区画室を定め、第1の材料から形成されている第1の障壁部材を含む。第2の障壁部材が、第1の障壁部材に取り付けられ、第1の内部空所を定めるために第1の区画室を覆い、第2の内部空所を定めるために第2の区画室を覆う。第2の障壁は、第1の材料と異なる第2の材料から形成される。緩衝部材は、第1の内部空所の内部に配置される粒子状物質の第1の量と、第2の内部空所の内部に配置される粒子状物質の第2の量とをも含む。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。一部の実施では、第1の材料はポリマである。例えば、第1の材料は熱可塑性ポリウレタン(TPU)であってもよい。一部の例では、第2の材料はスパンデックスである。第1の材料および第2の材料の一方は浸透性とでき、第1の材料および第2の材料の他方は不浸透性とできる。追加または代替で、第1の材料は不浸透性とでき、第2の材料は浸透性とできる。
一部の例では、粒子状物質の第1の量と粒子状物質の第2の量とはおおよそ同じである。代替で、粒子状物質の第1の量と粒子状物質の第2の量とは異なってもよい。粒子状物質の第1の量および粒子状物質の第2の量の少なくとも一方は発泡ビーズを含んでもよい。発泡ビーズは実質的に球の形を含んでもよい。さらに、発泡ビーズはおおよそ同じ大きさおよび形を含んでもよい。一部の例では、発泡ビーズは異なる大きさおよび異なる形の少なくとも一方を含んでもよい。
一部の実施では、緩衝部材は、第1の障壁部材と第2の障壁部材との間に配置される接着剤を含む。接着剤は第1の区画室および第2の区画室を包囲してもよい。接着剤はホットメルト接着剤であってもよい。第1の区画室および第2の区画室は、第2の障壁部材から離れる方向に先細りとなってもよい。
本開示の別の態様は、履物の物品のためのソール構造を提供する。ソール構造は、第1の空洞および第2の空洞を定めるミッドソールと、第1の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第1の量を収容する第1の区画室、および、第2の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第2の量を収容する第2の区画室を含む緩衝部材とを含む。緩衝部材は、粒子状物質の第1の量を第1の区画室の内部に収容するために協働し、粒子状物質の第2の量を第2の区画室の内部に収容するために協働する第1の障壁部材および第2の障壁部材を含む。
この態様は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。一部の実施では、第1の障壁部材は第1の区画室と第2の区画室とを定め、第2の障壁部材は第1の障壁部材に取り付けられる。接着剤が、第1の障壁部材と第2の障壁部材との間に配置されてもよい。接着剤は第1の区画室および第2の区画室を包囲してもよい。一部の例では、接着剤はホットメルト接着剤である。第1の区画室および第2の区画室は、第2の障壁部材から離れる方向に先細りとなってもよい。
一部の例では、第2の障壁部材は、第1の内部空所を定めるために第1の区画室を覆い、第2の内部空所を定めるために第2の区画室を覆う。粒子状物質の第1の量は第1の内部空所の内部に配置でき、粒子状物質の第2の量は第2の内部空所の内部に配置できる。第1の障壁部材は第1の材料から形成でき、第2の障壁部材は、第1の材料と異なる第2の材料から形成できる。
第1の材料はポリマとできる。例えば、第1の材料は熱可塑性ポリウレタン(TPU)であってもよい。第1の材料はスパンデックスとできる。第1の材料および第2の材料の一方は浸透性とでき、第1の材料および第2の材料の他方は不浸透性とできる。一部の例では、第1の材料は不浸透性であり、第2の材料は浸透性である。
一部の実施では、粒子状物質の第1の量と粒子状物質の第2の量とはおおよそ同じである。代替で、粒子状物質の第1の量と粒子状物質の第2の量とは異なってもよい。粒子状物質の第1の量および粒子状物質の第2の量の一方は発泡ビーズを含んでもよい。発泡ビーズは実質的に球の形を含んでもよい。発泡ビーズはおおよそ同じ大きさおよび形を含んでもよい。一部の例では、発泡ビーズは異なる大きさおよび異なる形の少なくとも一方を含む。
ミッドソールは第1の区画室と第2の区画室との間で延びてもよい。緩衝部材は、第1の区画室と第2の区画室との間で延び、第1の区画室と第2の区画室とを連結するウェブ部分を含んでもよい。ミッドソールはウェブ部分において緩衝部材に取り付けられてもよい。代替で、ミッドソールはウェブ部分において緩衝部材から離間していてもよい。
本開示のなおも別の態様は、履物の物品のためのソール構造を提供する。ソール構造は、アウトソールと、第1の空洞を含むミッドソールと、緩衝部材とを含む。第1の開口が、ミッドソールの第1の面において形成され、第1の空洞と流体連通している。第2の開口が、ミッドソールの第2の面において形成され、第1の空洞と流体連通している。第2の面は、第1の面と反対のミッドソールの側に配置され、アウトソールに相対する。緩衝部材は、第1の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第1の量を収容する第1の区画室を含む。粒子状物質は、アウトソールにおいて第2の開口を通じて視認可能である。
この態様は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。一部の実施では、緩衝部材は、粒子状物質の第1の量を第1の区画室の内部に収容するために協働する第1の障壁部材および第2の障壁部材を含む。第1の障壁部材は第1の区画室と第2の区画室とを定めてもよく、第2の障壁部材は第1の障壁部材に取り付けられてもよい。接着剤が、第1の障壁部材と第2の障壁部材との間に配置されてもよい。接着剤は、第1の区画室を包囲してもよく、ホットメルト接着剤であってもよい。第1の区画室は、第2の障壁部材から離れる方向に先細りとなってもよい。
一部の例では、第2の障壁部材は、第1の内部空所を定めるために第1の区画室を覆う。粒子状物質の第1の量は、第1の内部空所の内部に配置されてもよい。第1の障壁部材は第1の材料から形成でき、第2の障壁部材は、第1の材料と異なる第2の材料から形成できる。
一部の実施では、第1の材料はポリマである。例えば、第1の材料は熱可塑性ポリウレタン(TPU)であってもよい。第1の材料はスパンデックスとできる。第1の材料および第2の材料の一方は浸透性とでき、第1の材料および第2の材料の他方は不浸透性とできる。一部の例では、第1の材料は不浸透性であり、第2の材料は浸透性である。
粒子状物質の第1の量は発泡ビーズを含んでもよい。発泡ビーズは実質的に球の形を含んでもよい。さらに、発泡ビーズはおおよそ同じ大きさおよび形を含んでもよい。代替で、発泡ビーズは異なる大きさおよび異なる形の少なくとも一方を含んでもよい。
一部の例では、アウトソールは透明材料および半透明材料の一方から形成される。粒子状物質の第1の量は、アウトソールの材料を通じて第2の開口において視認可能であってもよい。ミッドソールは、第2の空洞と、ミッドソールの第1の面において形成され、第2の空洞と流体連通している第3の開口と、ミッドソールの第2の面において形成され、第2の空洞と流体連通している第4の開口とを含んでもよい。
緩衝部材は、ミッドソールの第2の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第2の量を収容する第2の区画室を含んでもよい。粒子状物質の第2の量は、アウトソールにおいて第4の開口を通じて視認可能であり得る。緩衝部材の外面がミッドソールの第1の面と実質的に同一面上であってもよい。緩衝部材の外面は、少なくとも1つの膨出部を定めるためにミッドソールの第1の面から突出してもよい。少なくとも1つの膨出部は第1の区画室に形成されてもよい。
図1および図2を参照すると、履物10の物品が提供されている。図1に示しているように、履物10の物品は、アッパー12と、アッパー12に取り付けられたソール構造14とを備えている。履物10の物品は1つまたは複数の部分へと分割できる。それら部分は、前足部分16と、中足部分18と、踵部分20とを含み得る。前足部分16は、つま先と、中足骨を足の指骨と連結する関節とに対応できる。中足部分18は足の土踏まずの領域に対応でき、踵部分20は、踵骨を含む足の後部分に対応できる。
アッパー12は、ソール構造14における支持のために足を受け入れて固定する内部空所22を定める内部面を含む。踵部分20に位置付けられた足首開口部24が内部空所22へのアクセスを提供できる。例えば、足首開口部24は、足を空所22内で固定するために足を受け入れることができ、内部空所22への足の進入と、内部空所22からの足の抜き出しとを容易にすることができる。一部の例では、1つまたは複数の留め具26が、足の周りでの内部空所22のフィットを調節する一方で、足の進入および抜き出しの便宜を同時に図るために、アッパー12に沿って延びる。アッパー12は、留め具26を受け入れる、織物または網目の環体などの小穴および/または他の係合特徴部など、開口28を含み得る。留め具26には、紐、ストラップ、コード、面ファスナ、または任意の他の適切な種類の留め具があり得る。
アッパー12は、内部空所22と留め具26との間で延びる舌状部分30を追加的に含み得る。アッパー12は、内部空所22を形成するために一体に縫い付けまたは接着結合される1つまたは複数の材料から形成され得る。アッパーの適切な材料には、限定されることはないが、織物、発泡材、皮革、および合成皮革があり得る。材料は、耐久性、通気性、耐摩耗性、柔軟性、および、内部空所22の内部に配置される間の足への快適性の特徴を付与するように選択および位置付けされ得る。
図1および図2を引き続き参照すると、ソール構造14は、ミッドソール32、アウトソール34、および緩衝部材36を含むとして示されている。図2および図8に示しているように、ミッドソール32はアウトソール34とアッパー12との間に概して配置され、緩衝部材36をアッパー12に対して支持する。つまり、ミッドソール32は、緩衝部材36をアウトソール34とアッパー12の下方の基材38との間で支持できる。基材38は、縫い付け40(図2)を介してアッパー12に取り付けられ得る、または代替で、アッパー12の材料と一体に形成され得る。例えば、アッパー12またはアッパー12の一部分が編み材料から形成される場合、編み材料は基材38を同様に形成してもよく、その場合、ミッドソール32および緩衝部材36に相対する基材38はアッパー12と一体に形成されてもよい。
基材38がアッパー12と別に形成される場合、基材38は、縫い付け40を介してアッパー12に取り付けられてもよい。基材38がアッパー12と一体に形成されるか、または代替で、アッパー12に取り付けられる別の構成要素であるかに拘わらず、基材38は、ミッドソール32とアッパー12との間に概して配置され、柔軟な材料から形成される。基材38を柔軟な材料から形成することで、使用の間に使用者の足によって荷重が掛けられるとき、基材38を引き伸ばして移動させることができる。使用の間に使用者の足によって受け入れられる荷重に応答して基材38を曲げて移動させることで、使用者の足がミッドソール32および/または緩衝部材36を押し下げることができ、それによって、後でより詳細に記載するように、履物10の物品の使用の間、使用者にある度合いの快適性と緩衝とを提供する。
ミッドソール32は、例えば発泡性ポリマ材料など、ポリマ材料から形成され得る。つまり、発泡性ポリマ材料は酢酸ビニルまたはポリウレタンであり得る。ミッドソール32の具体的な構成に拘わらず、ミッドソール32は、概してアッパー12の前方端42からアッパー12の後方端44へと延びる。さらに、ミッドソール32はアッパー12の内側46とアッパー12の外側48との間で延び得る。そのとき、ミッドソール32の一部分が、アッパー12とミッドソール32との接合部に近接するアッパー12の外面50へと延びてもよい。例えば、ミッドソール32は、アッパー12の外面50の一部分を覆うために、ミッドソール32の周辺の周りで少なくとも部分的に延び、ミッドソール32から延びる突出部52を含んでもよい。突出部52は、ミッドソールの材料が図2に示した形へと形成されるとき、ミッドソール32と一体に形成され得る。
図2および図9を具体的に参照すると、ミッドソール32は、第1の空洞54、第2の空洞56、および第3の空洞58を含むとして示されている。図2および図9に示しているように、第1の空洞54が前足部分16において配置され、第2の空洞56が中足部分18に配置され、第3の空洞58が踵部分20に配置されるように、空洞54、56、58はソール構造14の長さに沿って配置される。空洞54、56、58は、アッパー12の基材38と相対するミッドソール32の第1の面60に形成されている。第1の面60は、緩衝部材36がミッドソール32の内部に配置されるときに緩衝部材36の一部分のための間隔を提供するために、ミッドソール32の上面62から凹まされている。
ミッドソール32は、第1の面60とは反対のミッドソール32の側において位置付けられた第2の面64を追加的に含む。第2の面64はアウトソール34に相対し、アウトソール34が取り付けられ得る表面を提供する。
空洞54、56、58は、ミッドソール32への緩衝部材36の挿入と、ひとたび緩衝部材36がミッドソール32へと挿入されたときのアウトソール34における緩衝部材36の視認とをそれぞれ許容するミッドソール32の第1の開口および第2の開口と各々関連付けられている。具体的には、第1の空洞54は、第1の空洞54と第1の面60との接合部において第1の開口66を定めている。第1の開口66は、第1の面60において第1の空洞54への開口を定めており、第1の面60における第1の空洞54の形を概して定めている。第1の空洞54は、第1の開口66とは反対の第1の空洞54の端に配置され、第1の空洞54の内部においてミッドソール32の底壁70を貫いて形成された第2の開口68を追加的に含む。一構成において、底壁70と、延いては第2の開口68とは、第1の面60によって定められた平面と実質的に平行である平面において延び得る。
前述したように、第1の面60における第1の空洞54への開口は、第1の開口66の形および大きさによって概して定められており、さらに、第1の開口66と反対の第1の空洞54の端に配置された第1の空洞54の底部分が、底壁70によって概して定められている。第1の空洞54は、底壁70から、第1の空洞54の周辺の周りでの第1の開口66と第1の面60との間の接合部へと延びる一連の側面72によってさらに定められている。したがって、それら側面72は、底壁70と第1の開口66との間で第1の空洞54を取り囲んで第1の空洞54の形を定めるために、互いと協働している。
第2の空洞56は、ソール構造14の長手方向のアクセス(L)に沿って第1の空洞54と第3の空洞58との間に概して配置されている。第2の空洞56は、第1の面60において第2の空洞56への開口部を定めている第1の開口74を含む。第2の空洞56は、第1の開口74とは反対の第2の空洞56の端に配置され、ミッドソール32の底壁78を貫いて形成された第2の開口76をさらに含む。第1の空洞54と関連付けられた底壁70と同様に、第2の空洞56と関連付けられた底壁78は、第2の空洞56の底を定めており、したがって、第2の空洞56の底面を定めている。側面80が、第2の空洞56の全体の形を定めるために、第1の開口74と底壁78との間で延びている。このようにして、側面80は、第1の開口74と底壁78との間に第2の空洞56の全体の形を定めるために、底壁78と協働する。
第3の空洞58は、第1の空洞54および第2の空洞56より後方端44の近くに配置され、ミッドソール32の第1の面60に形成された第1の開口82を含む。第1の開口82は、第3の空洞58への開口部を定めており、第1の面60において第3の空洞58の周辺の形を概して定めている。第3の空洞58は、第1の開口82とは反対の第3の空洞58の端に配置され、ミッドソール32の第3の空洞の底壁86を貫いて形成された第2の開口84を追加的に含む。第1の空洞54および第2の空洞56と同様に、底壁86は、第1の開口82とは反対の第3の空洞58の端に配置され、第3の空洞58の底面を定めるように働く。側面88が、底壁86から第1の開口82へと延びており、第3の空洞58の周辺を定めるために協働している。
前述しているように、第1の空洞54、第2の空洞56、および第3の空洞58の各々は、各々の空洞54、56、58の形を定めるそれぞれの側面72、80、88を含んでいる。図9に示しているように、側面72、80、88のうちの1つまたは複数が、それぞれの第1の開口66、74、82からそれぞれの底壁70、78、86への方向に先細りであり得る。側面72、80、88に、それぞれの第1の開口66、74、82からそれぞれの底壁70、78、86へと延びる先細りを提供することで、空洞54、56、58の容積は、ミッドソール32の第1の面60からミッドソール32の第2の面64へと延びる方向において概して縮小される。図9に示しているように、側面72、80、88が第1の面60から第2の面64へと延びる方向に先細りとなる度合いは、空洞54、56、58の間で異なってもよい。例えば、第1の空洞54は、第2の空洞56および第3の空洞58のそれぞれの側面80、88のいずれよりも漸進的な先細りを有する側面72を含み得る。さらに、第3の空洞58の側面88は、第1の空洞54および第2の空洞56の側面72、80のいずれよりも抑えた先細りを含んでもよい。
図9を具体的に参照すると、第1の空洞54、第2の空洞56、および第3の空洞58は、ソール構造14の長手方向のアクセス(L)に沿う離間した場所においてミッドソール32の材料に形成されているとして示されている。したがって、ミッドソール32の第1の壁90が第1の空洞54と第2の空洞56との間で延びてもよく、第2の壁92が第2の空洞56と第3の空洞58との間で延びてもよい。したがって、第1の壁90は、第1の空洞54を第2の空洞56から分離するように働くことができる一方で、第2の壁92は、ソール構造14の長手方向のアクセス(L)に沿って延びる方向において、第2の空洞56を第3の空洞58から分離するように働く。後でより詳細に記載しているように、壁90、92は、ミッドソール32に対する緩衝部材36の所望の位置を維持するのを助け、したがって、履物10の物品の使用の間、使用者の足に所望の緩衝効果を提供するのを助ける。
図2~図8を具体的に参照すると、緩衝部材36は、第1の障壁部材94と、第2の障壁部材96と、緩衝部材36の内部に収容された粒子状物質98の量とを含むとして示されている。一構成では、第2の障壁部材96は、粒子状物質98を第2の障壁部材96と第1の障壁部材94との間に概して収容するために、第1の障壁部材94に取り付けられる。例えば、緩衝部材36は、粒子状物質98の第1の量、粒子状物質98の第2の量、および粒子状物質98の第3の量を各々がそれぞれ組み込む第1の区画室100、第2の区画室102、および第3の区画室104を含み得る。
第1の障壁部材94および第2の障壁部材96は、ソール構造14が使用者の足からの力に曝されるとき、履物10の物品の使用の間、第1の障壁部材94および第2の障壁部材96を引き伸ばして移動させることができる柔軟な材料から形成され得る。一構成では、第1の障壁部材94および第2の障壁部材96は異なる材料から形成される。例えば、第1の障壁部材94は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)などのポリマ材料から形成されてもよい。第1の障壁部材94をTPUから形成することで、第1の障壁部材94を不浸透性材料から形成させることができ、一部の構成では、第1の障壁部材94を光学的に透明および/または半透明の材料から形成させることができる。
第2の障壁部材96は、例えばスパンデックスなどの柔軟な材料から形成されてもよい。第2の障壁部材96をスパンデックスなどの柔軟な材料から形成することで、第2の障壁部材96を浸透性とさせることもできる。第2の障壁部材96を浸透性材料から形成することで、第2の障壁部材96を通じた第1の区画室100、第2の区画室102、および第3の区画室104への流体連通を可能にし、それによって、緩衝部材36の外部の領域から区画室100、102、104への空気流通を可能にする。
第2の障壁部材96は、接着剤106を介して第1の障壁部材94に取り付けられてもよい。接着剤106は、ホットメルト接着剤であってもよく、第1の区画室100、第2の区画室102、および第3の区画室104の各々の周辺を包囲してもよい。このようにして、接着剤106は、区画室100、102、104の各々の間で、第2の障壁部材96の材料を第1の障壁部材94の材料に結合し、それによって、第2の障壁部材96と第1の障壁部材94との間で各々の区画室100、102、104の内部に内部空所を定める。
接着剤106が各々の区画室100、102、104を完全に包囲するように各々の区画室100、102、104の周辺の周りで第2の障壁部材96を第1の障壁部材94に付着することで、第2の障壁部材96が第1の障壁部材94に取り付けられる領域においてウェブ部材108を作り出す。ウェブ部材108は、図8に示しているように、各々の区画室100、102、104の間と、緩衝部材36の外側周辺とで延びることができる。ウェブ部材108は、ミッドソール32の上面62に対するミッドソール32の第1の面60の深さに実質的に等しい厚さを含んでもよい。さらに、緩衝部材36の周辺においてウェブ部材108によって定められているような緩衝部材36の全体の形は、上面62に形成されているように、第1の面60の形と実質的に等しい形を含んでもよい。したがって、緩衝部材36がミッドソールへと挿入されるとき、緩衝部材36の外面110はミッドソール32の上面62と実質的に同一面上にあり、それによって基材38を受け入れる均一な表面を提供する。基材38に相対する均一な表面を提供することは、使用者がミッドソール32と緩衝部材36との間の移行部または接合部を感じ取るのを防止することによって、使用者の足にある程度の快適性を提供する。
図3および図4を具体的に参照すると、緩衝部材36は、区画室100、102、104の内部に配置される様々な量の粒子状物質98を含むとして示されている。例えば、図3を参照すると、第1の区画室100、第2の区画室102、および第3の区画室104は、異なる量の粒子状物質98を含むとして各々示されている。つまり、第1の空洞54で配置された第1の区画室100、延いては、ソール構造14の前足部分16は、第2の区画室102および第3の区画室104より少ない粒子状物質98を含む。反対に、ミッドソール32の第3の空洞58によって受け入れられ、したがって、ソール構造14の踵部分20に位置付けられた第3の区画室104は、第2の区画室102および第1の区画室100より多くの量の粒子状物質98を受け入れる。区画室100、102、104が異なる量の粒子状物質98を受け入れるとして記載および図示されているが、各々の区画室100、102、104がおおよそ同じ量の粒子状物質98を受け入れてもよい。さらに、図4を具体的に参照すると、区画室100、102、104のうちの1つまたは複数は、緩衝部材36の外面110に膨出部112を作り出すある量の粒子状物質98を受け入れ得る。例えば、図4に示した緩衝部材36の第2の区画室102および第3の区画室104は、第2の区画室102および第3の区画室104の場所において第2の障壁部材96によって定められる名目上の平面から延びる膨出部112を各々含む。つまり、膨出部112は、ウェブ部材108によって定められた名目上の平面から延び、区画室100、102、104のうちの1つまたは複数を粒子状物質98で過充填することで形成されてもよい。一構成では、区画室100、102、104の各々は過充填され、それによって各々の区画室100、102、104において外面110における膨出部112を作り出す。例えば、最も前方の区画室100はおおよそ5~10%で過充填されてもよく、中間の区画室102はおおよそ15~20%で過充填されてもよく。最も後方の区画室104はおおよそ25~30%過充填されてもよい。
区画室100、102、104を過充填することは、そうでなければ区画室100、102、104の内部に納まらないであろうある量の粒子状物質98を提供することで達成でき、これはさらに外面110において膨出部112を作り出す。別の言い方をすれば、過充填された粒子状物質98の容積は、第2の障壁部材96のないときに各々の区画室100、102、104の内部に納まるよりも多くなる。例として、区画室104が、100個の個別の粒子状物質98を収容できる容積を含む場合、区画室104に30%より多くの粒子状物質98を提供することは、区画室104に130個の個別の粒子状物質98を提供することになる(つまり、100個に加えて30%または30個の追加の個別の粒子状物質98)。これらの追加の30個の個別の粒子状物質98は、第2の障壁部材96によって区画室104に対して位置が保持され、さらに、外面110において膨出部を形成する。
それぞれの区画室100、102、104の内部に配置された粒子状物質98の量に拘わらず、粒子状物質98は、ミッドソール32の材料が提供する機能性および緩衝特性を高めるために使用され得る。例えば、区画室100、102、104の内部に収容された粒子状物質98は、実質的に球の形および/または実質的の楕円の形を有する発泡ビーズを含み得る(図7)。さらに、粒子状物質98を定める発泡ビーズは、おおよそ同じ大きさおよび形を有してもよく、または代替で、異なる大きさおよび異なる形の少なくとも一方を有してもよい。例えば、区画室100、102、104は、図5に示しているように、異なる大きさを有する粒子状物質98を各々含んでもよく、それによって、粒子状物質98は、区画室104から区画室100へと大きさが縮小する(つまり、提供されている例では異なる直径)。代替で、中間の区画室102は、異なる大きさとされた粒子状物質98の混合物を含んでもよいが、他の区画室100、104は同じ大きさとされた粒子状物質98を含む。提供されている例では、他の2つの区画室100、104は、各々の区画室100、104の内部に同じ大きさとされた粒子状物質98を含むが、互いに対して異なる大きさとされた粒子状物質98を有する。区画室100、104は、異なる大きさとされた粒子状物質98を含むとして示されているが(つまり、区画室(100)の内部に配置された粒子状物質98は区画室(104)の内部に配置された粒子状物質98より小さい(つまり、直径が小さい))、区画室100、104は同じ大きさとされた粒子状物質98を代替で含む可能性もある。粒子状物質98の具体的な大きさおよび形に拘わらず、粒子状物質98は、使用の間、履物10の物品に緩衝された応答性のある性能を提供するために、アウトソール34およびミッドソール32と協働する。
緩衝部材36は、第1の区画室100が第1の空洞54によって受け入れられ、第2の区画室102が第2の空洞56によって受け入れられ、第3の区画室104が第3の空洞58によって受け入れられるように、ミッドソール32へと挿入されてもよい。緩衝部材36がミッドソール32の内部に配置されると、緩衝部材36の表面110は、緩衝部材36の周辺を定めるウェブ部材108において、ミッドソール32の上面62と実質的に同一面上となる。このようにして、第2の障壁部材96は、ソール構造14がアッパー12に取り付けられるときに基材38が位置する概して均一な表面を提供するために、ミッドソール32の上面62においてミッドソール32の材料と協働する。
アウトソール34は、透明または半透明の材料から形成されてもよく、互いから分離している1つまたは複数の個別の部分を含んでもよい。アウトソール34は、例えばゴムなどの耐久性のある材料から形成されてもよく、ミッドソール32の第2の面64に取り付けられてもよい。アウトソール34の個別の一部分は、第1の空洞54、第2の空洞56、および第3の空洞58とそれぞれ関連付けられた第2の開口68、76、84に近接してミッドソール32の第2の面64に取り付けられてもよい。アウトソール34の一部分は、長手方向軸(L)と実質的に平行な方向においてソール構造14の長さに沿って互いから分離されてもよい。アウトソール34が、互いから離間している個別の部分を含むとして記載および図示されているが、アウトソール34は、前方端42と後方端44との間で、および、内側46と外側48との間で、連続的に延びるように、概してミッドソール32の第2の面64全体にわたって延びる単一の構成を代替で有する可能性がある。アウトソール34の具体的な構成に拘わらず(つまり、単一または個別の部分)、アウトソール34は、履物10の物品の使用の間に地上面との増加したトラクションを提供するために、アウトソール34から延びるトレッド35を含んでもよい。
アウトソール34を透明または半透明の材料から形成することで、アウトソール34が第2の面64においてミッドソール32に取り付けられるときに空洞54、56、58をアウトソール34から見せることができる。さらに、区画室100、102、104がミッドソール32のそれぞれの空洞54、56、58を実質的に満たすため、区画室100、102、104と、延いては、そこに配置された粒子状物質98とは、アウトソール34の材料を通じてミッドソール32の第2の開口68、76、84において同じく視認可能である。したがって、緩衝部材36のそれぞれの区画室100、102、104の内部に位置する粒子状物質98は、それぞれの空洞54、56、58と関連付けられた第2の開口68、76、84においてアウトソール34を通じて視認可能である。
ソール構造14は適切な接着剤114を介してアッパー12に取り付けられてもよい(図10)。例えば、接着剤114は、ミッドソール32の突出部52とアッパー12の外面50との間で延び、ミッドソール32の突出部52をアッパー12の外面50に取り付ける。さらに、接着剤114は、緩衝部材36のウェブ部材108とミッドソール32と第1の面60との接合部において、ウェブ部材108をミッドソール32に取り付けることができる。
使用の間、使用者の足がアッパー12の内部空所22の内部に配置されるとき、力が基材38においてミッドソール32および緩衝部材36に発揮され得る。例えば、下向きの力は、それぞれの区画室100、102、104の内部に配置された粒子状物質98を変位させることができ、さらに、ミッドソール32の材料を圧縮することができる。そのとき、粒子状物質98と、延いてはミッドソール32の材料とは、ある程度の緩衝を使用者の足に提供する。第1の障壁部材94および第2の障壁部材96の比較的柔軟な材料と併せて、空洞54、56、58におけるミッドソール32の形は、粒子状物質98がそれぞれの区画室100、102、104に対してその区画室の内部で移動するとき、障壁部材94、96の材料を曲げさせる。さらに、区画室100、102、104を概して分離する壁90、92をミッドソール32に設けることで、壁90、92が圧縮されるときにある程度の緩衝を提供するだけでなく、追加的に、区画室100、102、104の所望の形を維持するように働き、それによって、所定の量を超えての区画室100、102、104の膨張を防止する。
図11~図14を参照すると、履物10aの物品が提供されており、アッパー12と、アッパー12に取り付けられたソール構造14aとを備えている。符号10aの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の構成要素を特定するために以後および図面において同様の符号が使用され、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
ソール構造14aは、ミッドソール32aを除いて、履物10の物品と関連付けられたソール構造14と同一である。つまり、ソール構造14aのミッドソール32aは、ミッドソール32の第1の壁90に対して低くされた高さを有する第1の壁90aを備えている。
図13を具体的に参照すると、ミッドソール32の第1の壁90に対するミッドソール32aの第1の壁90の低くされた高さは、ウェブ部材108において、第1の壁90aの遠位端118と第1の障壁部材94の下面120との間に配置されている隙間116をもたらす。したがって、第1の壁90aの遠位端118は、ウェブ部材108において第1の障壁部材94の表面120に相対し、履物10aの物品が緩和した状態にあるとき(つまり、所定の大きさの力が基材38においてソール構造14aに加えられていないとき)、表面120から離間して分離される。
所定の大きさの力が基材38においてソール構造14aに加えられるとき、第1の障壁部材94および第2の障壁部材96における緩衝部材36は変位させられ、それによって第1の障壁部材94の表面120を第1の壁90aの遠位端118に向けて移動させる。そのとき、隙間116は、第1の障壁部材94の表面120が第1の壁90aの遠位端118と接触するまで縮小される。
第1の障壁部材94の表面120が第1の壁90aの遠位端118と接触するとき、基材38および緩衝部材36に加えられる力は第1の壁90aにおいてミッドソール32aに伝達される。第1の壁90aによって受け入れられた力は、第1の壁90aにおいてミッドソール32aの材料の圧縮を引き起こし、それによって、第1の壁90aにおけるミッドソール32aの材料に、緩衝部材36およびミッドソール32aの他の部分と共に、加えられた力を吸収させることができる。
履物10の物品のソール構造14に対して、履物10aの物品のソール構造14aは、履物10aの物品の使用の間にある程度の緩衝と快適性とを使用者に同様に提供する。しかしながら、ソール構造14aにおいて第1の壁90aと緩衝部材36のウェブ部材108との間に隙間116を提供することは、同じ荷重に曝されるとき、ソール構造14の緩衝部材36の撓みの量に対して緩衝部材36の追加的な撓みを提供する。緩衝部材36の追加的な撓みを許容することで、使用者は、緩衝部材36の第1の区画室100および第2の区画室102の内部に配置された粒子状物質98により深く係合することができる。例えば、緩衝部材36は、第1の壁90aにおいてミッドソール32aの材料を圧縮する必要なく隙間116を閉じることを許容されているため、ミッドソール32aに向かう方向における緩衝部材36の撓みは、第1の障壁部材94の表面120が第1の壁90aの表面118に接触するまでミッドソール32aの材料が第1の壁90aの場所においてこのような移動を妨げないため、より小さな力しか必要としない。したがって、使用者の足が第1の区画室100および第2の区画室102の内部に配置された粒子状物質98とより容易に係合でき、それによって、所与の加えられた荷重において、使用者の足がソール構造14の第1の区画室100および第2の区画室102の粒子状物質98と係合するよりも大きな程度まで、使用者の足を第1の区画室100および第2の区画室102の内部における粒子状物質98と係合させることができる。
具体的なソール構造14、14aに拘わらず、履物10、10aの物品への緩衝部材36の組み込みは、使用の間、ある程度の快適性および緩衝を使用者の足に提供する。例えば、前述したように、基材38および緩衝部材36の第2の障壁部材96は柔軟な材料から形成される。したがって、力が使用者の足によって物品の履物の使用の間に基材38に加えられるとき、力は基材38と第2の障壁部材96の材料とを曲げて引き伸ばし、それによって、使用者の足を区画室100、102、104の内部に配置された粒子状物質98と係合させて粒子状物質98を変位させることができる。そのとき、粒子状物質98は第1の障壁部材94の材料に力を発揮し、それによって第1の障壁部材94を同様に曲げて引き伸ばすことができる。第1の障壁部材94のこのような移動は、区画室100、102、104を概して包囲しているミッドソール32、32aの材料を圧縮し、これはさらには歩行または走行に関連する力を吸収する。
ミッドソール32、32aの材料の圧縮と共に、基材38、第1の障壁部材94、および第2の障壁96の材料の曲げおよび引き伸ばしは、履物10、10aの物品を着用する間、ある程度の緩衝および快適性を使用者に提供する。さらに、基材38および第2の障壁部材96の材料の概して柔軟な性質によって許容される使用者の足と粒子状物質98との間の相互作用は、緩衝を使用者の足に同様に提供する。さらに、粒子状物質98は、各々の区画室100、102、104に対してそれらの内部で移動するように許容されるため、粒子状物質98は、使用者の足の形に一致し、したがって、使用者の足の形に特異的となるある程度の仕立てられた緩衝を提供する。なおもさらには、粒子状物質98は、第1の区画室100、第2の区画室102、および第3の区画室104に対してその内部で移動することを許容されるため、基材38および第2の障壁部材96の形は動的であり、どんなときでも基材38において、加えられた荷重に概ね基づく。別の言い方をすれば、区画室100、102、104の内部に配置された粒子状物質98によって提供される支持は、基材38における加えられた力に応答して移動および変化する。そのとき、基材38および第2の障壁部材96の効果的な形は、使用者が基材38の異なる場所において力を加えるときに常に変化し、それによって粒子状物質98を区画室100、102、104の内部に対して変化および移動させる。このようにして、緩衝部材36は、ソール構造14、14aを提供し、延いては、加えられた力に動的に応答し、使用者の足の形に自動的に一致し、それによって使用者に合わせられた個人用の緩衝システムを使用者に提供する緩衝および支持を伴う履物10、10aの物品を提供する。
以下の条項は、前述した履物の物品についての例示の構成を提供している。
条項1:履物の物品のための緩衝部材であって、第1の区画室および第2の区画室を定め、第1の材料から形成されている第1の障壁部材と、第1の障壁部材に取り付けられ、第1の内部空所を定めるために第1の区画室を覆い、第2の内部空所を定めるために第2の区画室を覆う第2の障壁部材であって、第1の材料と異なる第2の材料から形成されている第2の障壁部材と、第1の内部空所の内部に配置される粒子状物質の第1の量と、第2の内部空所の内部に配置される粒子状物質の第2の量とを備える緩衝部材。
条項2:第1の材料はポリマである、条項1に記載の緩衝部材。
条項3:第1の材料は熱可塑性ポリウレタン(TPU)である、条項1に記載の緩衝部材。
条項4:第2の材料はスパンデックスである、条項1から3のいずれか一項に記載の緩衝部材。
条項5:第1の材料および第2の材料の一方は浸透性であり、第1の材料および第2の材料の他方は不浸透性である、条項1に記載の緩衝部材。
条項6:第1の材料は不浸透性であり、第2の材料は浸透性である、条項1に記載の緩衝部材。
条項7:粒子状物質の第1の量と粒子状物質の第2の量とはおおよそ同じである、条項1に記載の緩衝部材。
条項8:粒子状物質の第1の量と粒子状物質の第2の量とは異なる、条項1に記載の緩衝部材。
条項9:粒子状物質の第1の量および粒子状物質の第2の量の少なくとも一方は発泡ビーズを含む、条項1から8のいずれか一項に記載の緩衝部材。
条項10:発泡ビーズは実質的に球の形を含む、条項9に記載の緩衝部材。
条項11:発泡ビーズはおおよそ同じ大きさおよび形を含む、条項9に記載の緩衝部材。
条項12:発泡ビーズは異なる大きさおよび異なる形の少なくとも一方を含む、条項9に記載の緩衝部材。
条項13:第1の障壁部材と第2の障壁部材との間に配置される接着剤をさらに備える、条項1から12のいずれか一項に記載の緩衝部材。
条項14:接着剤は第1の区画室および第2の区画室を包囲する、条項13に記載の緩衝部材。
条項15:接着剤はホットメルト接着剤である、条項14に記載の緩衝部材。
条項16:第1の区画室および第2の区画室は、第2の障壁部材から離れる方向に先細りとなる、条項1から15のいずれか一項に記載の緩衝部材。
条項17:条項1から16のいずれか一項に記載の緩衝部材を組み込んだ履物の物品。
条項18:履物の物品のためのソール構造であって、第1の空洞および第2の空洞を定めるミッドソールと、第1の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第1の量を収容する第1の区画室、および、第2の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第2の量を収容する第2の区画室を含む緩衝部材であって、粒子状物質の第1の量を第1の区画室の内部に収容するために協働し、粒子状物質の第2の量を第2の区画室の内部に収容するために協働する第1の障壁部材および第2の障壁部材を含む緩衝部材とを備えるソール構造。
条項19:第1の障壁部材は第1の区画室と第2の区画室とを定め、第2の障壁部材は第1の障壁部材に取り付けられる、条項18に記載のソール構造。
条項20:第1の障壁部材と第2の障壁部材との間に配置される接着剤をさらに備える、条項18に記載のソール構造。
条項21:接着剤は第1の区画室および第2の区画室を包囲する、条項20に記載のソール構造。
条項22:接着剤はホットメルト接着剤である、条項21に記載のソール構造。
条項23:第1の区画室および第2の区画室は、第2の障壁部材から離れる方向に先細りとなる、条項18から22のいずれか一項に記載のソール構造。
条項24:第2の障壁部材は、第1の内部空所を定めるために第1の区画室を覆い、第2の内部空所を定めるために第2の区画室を覆い、粒子状物質の第1の量は第1の内部空所の内部に配置される、粒子状物質の第2の量は第2の内部空所の内部に配置される、条項18から23のいずれか一項に記載のソール構造。
条項25:第1の障壁部材は第1の材料から形成され、第2の障壁部材は、第1の材料と異なる第2の材料から形成される、条項18から24のいずれか一項に記載のソール構造。
条項26:第1の材料はポリマである、条項25に記載のソール構造。
条項27:第1の材料は熱可塑性ポリウレタン(TPU)である、条項25に記載のソール構造。
条項28:第2の材料はスパンデックスである、条項25から27のいずれか一項に記載のソール構造。
条項29:第1の材料および第2の材料の一方は浸透性であり、第1の材料および第2の材料の他方は不浸透性である、条項25に記載のソール構造。
条項30:第1の材料は不浸透性であり、第2の材料は浸透性である、条項25に記載のソール構造。
条項31:粒子状物質の第1の量と粒子状物質の第2の量とはおおよそ同じである、条項18に記載のソール構造。
条項32:粒子状物質の第1の量と粒子状物質の第2の量とは異なる、条項18に記載のソール構造。
条項33:粒子状物質の第1の量および粒子状物質の第2の量の少なくとも一方は発泡ビーズを含む、条項18から32のいずれか一項に記載のソール構造。
条項34:発泡ビーズは実質的に球の形を含む、条項33に記載のソール構造。
条項35:発泡ビーズはおおよそ同じ大きさおよび形を含む、条項33に記載のソール構造。
条項36:発泡ビーズは異なる大きさおよび異なる形の少なくとも一方を含む、条項33に記載のソール構造。
条項37:ミッドソールは第1の区画室と第2の区画室との間で延びる、条項18に記載のソール構造。
条項38:緩衝部材は、第1の区画室と第2の区画室との間で延び、第1の区画室と第2の区画室とを連結するウェブ部分を含む、条項18に記載のソール構造。
条項39:ミッドソールはウェブ部分において緩衝部材に取り付けられる、条項38に記載のソール構造。
条項40:ミッドソールはウェブ部分において緩衝部材から離間している、条項38に記載のソール構造。
条項41:履物の物品のためのソール構造であって、アウトソールと、ミッドソールであって、第1の空洞、ミッドソールの第1の面において形成され、第1の空洞と流体連通している第1の開口、および、ミッドソールの第2の面において形成され、第1の空洞と流体連通している第2の開口を含み、第2の面は、第1の面と反対のミッドソールの側に配置され、アウトソールに相対する、ミッドソールと、第1の空洞によって受け入れられ、アウトソールにおいて第2の開口を通じて視認可能である粒子状物質の第1の量を収容する第1の区画室を含む緩衝部材とを備えるソール構造。
条項42:緩衝部材は、粒子状物質の第1の量を第1の区画室の内部に収容するために協働する第1の障壁部材および第2の障壁部材を含む、条項41に記載のソール構造。
条項43:第1の障壁部材は第1の区画室を定め、第2の障壁部材は第1の障壁部材に取り付けられる、条項41に記載のソール構造。
条項44:第1の障壁部材と第2の障壁部材との間に配置される接着剤をさらに備える、条項42に記載のソール構造。
条項45:接着剤は第1の区画室を包囲する、条項44に記載のソール構造。
条項46:接着剤はホットメルト接着剤である、条項44に記載のソール構造。
条項47:第1の区画室は、第2の障壁部材から離れる方向に先細りとなる、条項42から46のいずれか一項に記載のソール構造。
条項48:第2の障壁部材は、第1の内部空所を定めるために第1の区画室を覆い、粒子状物質の第1の量は第1の内部空所の内部に配置される、条項42から47のいずれか一項に記載のソール構造。
条項49:第1の障壁部材は第1の材料から形成され、第2の障壁部材は、第1の材料と異なる第2の材料から形成される、条項42から48のいずれか一項に記載のソール構造。
条項50:第1の材料はポリマである、条項49に記載のソール構造。
条項51:第1の材料は熱可塑性ポリウレタン(TPU)である、条項49に記載のソール構造。
条項52:第2の材料はスパンデックスである、条項49から51のいずれか一項に記載のソール構造。
条項53:第1の材料および第2の材料の一方は浸透性であり、第1の材料および第2の材料の他方は不浸透性である、条項49に記載のソール構造。
条項54:第1の材料は不浸透性であり、第2の材料は浸透性である、条項49に記載のソール構造。
条項55:粒子状物質の第1の量は発泡ビーズを含む、条項41から54のいずれか一項に記載のソール構造。
条項56:発泡ビーズは実質的に球の形を含む、条項55に記載のソール構造。
条項57:発泡ビーズはおおよそ同じ大きさおよび形を含む、条項55に記載のソール構造。
条項58:発泡ビーズは異なる大きさおよび異なる形の少なくとも一方を含む、条項55に記載のソール構造。
条項59:アウトソールは透明材料および半透明材料の一方から形成され、粒子状物質の第1の量は、アウトソールの材料を通じて第2の開口において視認可能である、条項41に記載のソール構造。
条項60:ミッドソールは、第2の空洞と、ミッドソールの第1の面において形成され、第2の空洞と流体連通している第3の開口と、ミッドソールの第2の面において形成され、第2の空洞と流体連通している第4の開口とを含む、条項41から59のいずれか一項に記載のソール構造。
条項61:緩衝部材は、ミッドソールの第2の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第2の量を収容する第2の区画室を含む、条項60に記載のソール構造。
条項62:粒子状物質の第2の量はアウトソールの第4の開口を通じて視認可能である、条項61に記載のソール構造。
条項63:緩衝部材の外面がミッドソールの第1の面と実質的に同一面上である、条項41に記載のソール構造。
条項64:緩衝部材の外面が、少なくとも1つの膨出部を定めるためにミッドソールの第1の面から突出する、条項41に記載のソール構造。
条項65:少なくとも1つの膨出部は第1の区画室に形成される、条項64に記載のソール構造。
前述の記載は、例示および説明の目的のために提供されている。徹底的となるように、または、本開示を限定するように意図されていない。具体的な構成の個別の要素または特徴は、概してその具体的な構成に限定されないが、明示的に図示または記載されていない場合でも、適用可能である場合、置き換え可能であり、選択された構成において使用できる。同じことが多くの方法で変化させられてもよい。このような変化は、本開示からの逸脱として解釈されることはなく、すべてのこのような変更は、本開示の範囲内に含まれるように意図されている。
10、10a 履物
12 アッパー
14、14a ソール構造
16 前足部分
18 中足部分
20 踵部分
22 内部空所
24 足首開口部
26 留め具
28 開口
30 舌状部分
32、32a ミッドソール
34 アウトソール
35 トレッド
36 緩衝部材
38 基材
40 縫い付け
42 前方端
44 後方端
46 内側
48 外側
50 外面
54 第1の空洞
56 第2の空洞
58 第3の空洞
60 第1の面
62 上面
64 第2の面
66 第1の開口
68 第2の開口
70 底壁
72 側面
74 第1の開口
76 第2の開口
78 底壁
80 側面
82 第1の開口
84 第2の開口
86 底壁
88 側面
90、90a 第1の壁
92 第2の壁
94 第1の障壁部材
96 第2の障壁部材
98 粒子状物質
100 第1の区画室、最も前方の区画室
102 第2の区画室、中間の区画室
104 第3の区画室、最も後方の区画室
106 接着剤
108 ウェブ部材
110 外面、表面
112 膨出部
114 接着剤
116 隙間
118 遠位端
120 下面、表面
L 長手方向のアクセス、長手方向軸

Claims (40)

  1. 履物の物品のためのソール構造であって、
    第1の空洞および第2の空洞を定めるミッドソールと、
    前記第1の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第1の量を収容する第1の区画室、および、前記第2の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第2の量を収容する第2の区画室を含む緩衝部材であって、粒子状物質の前記第1の量を前記第1の区画室の内部に収容するために協働し、粒子状物質の前記第2の量を前記第2の区画室の内部に収容するために協働する非通気性材料からなる第1の障壁部材および通気性材料からなる第2の障壁部材を含む緩衝部材と
    を備え、
    前記第2の障壁部材の上面は前記ミッドソールの上面と実質的に同一面上にあり、それにより、使用者が前記ミッドソールと前記緩衝部材との間の移行部または接合部を感じ取るのを防止することによって、前記使用者の足に快適性を提供し、
    前記第1の区画室及び前記第2の区画室どうし、並びに、前記第1の空洞及び前記第2の空洞どうしは、前記ミッドソールの長手方向軸線に沿って間隔を空けて配置されており、
    前記第1の障壁部材は、単一の部材からなり、
    前記第2の障壁部材は、単一の部材からなり、
    前記第1の障壁部材は前記第1の区画室と前記第2の区画室とを定め、前記第2の障壁部材は前記第1の障壁部材に取り付けられる、ソール構造。
  2. 前記第1の障壁部材と前記第2の障壁部材との間に配置される接着剤をさらに備える、請求項に記載のソール構造。
  3. 前記接着剤は前記第1の区画室および前記第2の区画室を包囲する、請求項に記載のソール構造。
  4. 前記接着剤はホットメルト接着剤である、請求項に記載のソール構造。
  5. 前記第1の区画室および前記第2の区画室は、前記第2の障壁部材から離れる方向に先細りとなる、請求項からのいずれか一項に記載のソール構造。
  6. 前記第2の障壁部材は、第1の内部空所を定めるために前記第1の区画室を覆い、第2の内部空所を定めるために前記第2の区画室を覆い、粒子状物質の前記第1の量は前記第1の内部空所の内部に配置され、粒子状物質の前記第2の量は前記第2の内部空所の内部に配置される、請求項からのいずれか一項に記載のソール構造。
  7. 前記第1の障壁部材は第1の材料から形成され、前記第2の障壁部材は、前記第1の材料と異なる第2の材料から形成される、請求項からのいずれか一項に記載のソール構造。
  8. 前記第1の材料はポリマである、請求項に記載のソール構造。
  9. 前記第1の材料は熱可塑性ポリウレタン(TPU)である、請求項に記載のソール構造。
  10. 前記第2の材料はスパンデックスである、請求項からのいずれか一項に記載のソール構造。
  11. 粒子状物質の前記第1の量と粒子状物質の前記第2の量とはおおよそ同じである、請求項に記載のソール構造。
  12. 粒子状物質の前記第1の量と粒子状物質の前記第2の量とは異なる、請求項に記載のソール構造。
  13. 粒子状物質の前記第1の量および粒子状物質の前記第2の量の少なくとも一方は発泡ビーズを含む、請求項から12のいずれか一項に記載のソール構造。
  14. 前記発泡ビーズは実質的に球の形を含む、請求項13に記載のソール構造。
  15. 前記発泡ビーズはおおよそ同じ大きさおよび形を含む、請求項13に記載のソール構造。
  16. 前記発泡ビーズは異なる大きさおよび異なる形の少なくとも一方を含む、請求項13に記載のソール構造。
  17. 前記ミッドソールは前記第1の区画室と前記第2の区画室との間で延びる、請求項に記載のソール構造。
  18. 前記第2の障壁部材は、前記第1の区画室と前記第2の区画室との間において前記第1の障壁部材に付着しており、それにより、前記第1の区画室と前記第2の区画室との間で延びるとともに前記第1の区画室と前記第2の区画室とを連結するウェブ部分を形成している、請求項に記載のソール構造。
  19. 前記ミッドソールは前記ウェブ部分において前記緩衝部材に取り付けられる、請求項18に記載のソール構造。
  20. 前記ミッドソールは前記ウェブ部分において前記緩衝部材から離間している、請求項18に記載のソール構造。
  21. 履物の物品のためのソール構造であって、
    アウトソールと、
    ミッドソールであって、第1の空洞、前記ミッドソールの第1の面において形成され、前記第1の空洞と流体連通している第1の開口、および、前記ミッドソールの第2の面において形成され、前記第1の空洞と流体連通している第2の開口を含み、前記第2の面は、前記第1の面と反対の前記ミッドソールの側に配置され、前記アウトソールに相対する、ミッドソールと、
    前記第1の空洞によって受け入れられ、前記アウトソールにおいて前記第2の開口を通じて視認可能である粒子状物質の第1の量を収容する第1の区画室を含む緩衝部材と
    を備え、
    前記緩衝部材は、非通気性材料からなる第1の障壁部材と通気性材料からなる第2の障壁部材とを含み、
    前記緩衝部材は、前記ミッドソールの第2の空洞によって受け入れられ、粒子状物質の第2の量を収容する、第2の区画室を含み、
    前記第2の障壁部材の上面は前記ミッドソールの上面と実質的に同一面上にあり、それにより、使用者が前記ミッドソールと前記緩衝部材との間の移行部または接合部を感じ取るのを防止することによって、前記使用者の足に快適性を提供し、
    前記第1の区画室及び前記第2の区画室どうし、並びに、前記第1の空洞及び前記第2の空洞どうしは、前記ミッドソールの長手方向軸線に沿って間隔を空けて配置されており、
    前記第1の障壁部材は、単一の部材からなり、
    前記第2の障壁部材は、単一の部材からなり、
    前記第1の障壁部材は前記第1の区画室と前記第2の区画室とを定め、前記第2の障壁部材は前記第1の障壁部材に取り付けられる、ソール構造。
  22. 前記第1の障壁部材は前記第1の区画室を定め、前記第2の障壁部材は前記第1の障壁部材に取り付けられる、請求項21に記載のソール構造。
  23. 前記第1の障壁部材と前記第2の障壁部材との間に配置される接着剤をさらに備える、請求項21に記載のソール構造。
  24. 前記接着剤は前記第1の区画室を包囲する、請求項23に記載のソール構造。
  25. 前記接着剤はホットメルト接着剤である、請求項23に記載のソール構造。
  26. 前記第1の区画室は、前記第2の障壁部材から離れる方向に先細りとなる、請求項21から25のいずれか一項に記載のソール構造。
  27. 前記第2の障壁部材は、第1の内部空所を定めるために前記第1の区画室を覆い、粒子状物質の前記第1の量は前記第1の内部空所の内部に配置される、請求項21から26のいずれか一項に記載のソール構造。
  28. 前記第1の障壁部材は第1の材料から形成され、前記第2の障壁部材は、前記第1の材料と異なる第2の材料から形成される、請求項21から27のいずれか一項に記載のソール構造。
  29. 前記第1の材料はポリマである、請求項28に記載のソール構造。
  30. 前記第1の材料は熱可塑性ポリウレタン(TPU)である、請求項28に記載のソール構造。
  31. 前記第2の材料はスパンデックスである、請求項28から30のいずれか一項に記載のソール構造。
  32. 粒子状物質の前記第1の量は発泡ビーズを含み、
    前記第2の障壁部材は、前記第1の区画室と前記第2の区画室との間において前記第1の障壁部材に付着しており、それにより、前記第1の区画室と前記第2の区画室との間で延びるとともに前記第1の区画室と前記第2の区画室とを連結するウェブ部分を形成している、請求項21から31のいずれか一項に記載のソール構造。
  33. 前記発泡ビーズは実質的に球の形を含む、請求項32に記載のソール構造。
  34. 前記発泡ビーズはおおよそ同じ大きさおよび形を含む、請求項32に記載のソール構造。
  35. 前記発泡ビーズは異なる大きさおよび異なる形の少なくとも一方を含む、請求項32に記載のソール構造。
  36. 前記アウトソールは透明材料および半透明材料の一方から形成され、粒子状物質の前記第1の量は、前記アウトソールの材料を通じて前記第2の開口において視認可能である、請求項21に記載のソール構造。
  37. 前記ミッドソールは、前記第2の空洞と、前記ミッドソールの前記第1の面において形成され、前記第2の空洞と流体連通している第3の開口と、前記ミッドソールの前記第2の面において形成され、前記第2の空洞と流体連通している第4の開口とを含む、請求項21から36のいずれか一項に記載のソール構造。
  38. 粒子状物質の前記第2の量は前記アウトソールの前記第4の開口を通じて視認可能である、請求項37に記載のソール構造。
  39. 前記緩衝部材の外面が、少なくとも1つの膨出部を定めるために前記ミッドソールの前記第1の面から突出する、請求項21に記載のソール構造。
  40. 前記少なくとも1つの膨出部は前記第1の区画室に形成される、請求項39に記載のソール構造。
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