JP7429528B2 - タイヤ - Google Patents

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本発明は、タイヤに関する。
従来、走行時の自動車から生じる騒音として、タイヤに起因する騒音が知られている。タイヤに起因する騒音には、例えば、気柱共鳴音が含まれる。タイヤにおいて、気柱共鳴音は、トレッド踏面の周方向に連続して延びる周方向溝と路面とによって囲繞される、管内の空気の共鳴により発生することが知られている。
この気柱共鳴音の周波数は、一般的な乗用車では1000Hz周辺であることが多い。一般的に、人間の聴覚は、1000Hz周辺の周波数帯域で特に敏感であることから、走行時の自動車の静粛性を向上させる上でも、気柱共鳴音の低減は有効である。
例えば、特許文献1には、タイヤの周方向溝に連通する幅方向溝内に、幅方向溝よりも断面積の小さい狭窄溝を設けるとともに、狭窄溝の断面積と幅方向溝の断面積との比を規定することで、気柱共鳴音を低減することが開示されている。
特開2018-144549号公報
しかしながら、近年、走行時の自動車から生じる騒音を低下させる要求が高まる中、タイヤにおける気柱共鳴音を低減させる技術の更なる向上が求められている。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、気柱共鳴音の低減効果を向上させることができる、タイヤを提供することにある。
発明者らが、上記課題を解決する手段について鋭意究明したところ、タイヤの負荷転動時において、路面とタイヤのトレッド踏面との間隔が、タイヤの湾曲形状に沿って、タイヤの接地端からタイヤの幅方向外側に向かって広がっていくことに伴い、ホーン効果によって気柱共鳴音が増幅することを新たに知見した。かかる知見に基づいて、発明者らがさらに鋭意究明したところ、タイヤの接地端よりもタイヤ幅方向外側における、タイヤの幅方向溝の形状を工夫することによって、音の増幅を抑制し得ることに想到し、本発明を完成するに至った。
本発明に係るタイヤは、
タイヤのトレッド踏面に、
タイヤ周方向に沿って延在する周方向溝と、該周方向溝及びトレッド端によって区画されるショルダ陸部と、を有するタイヤであって、
前記周方向溝に連通し、タイヤ幅方向外側に向かって延在する、幅方向溝を有し、
前記幅方向溝は、前記タイヤの接地端よりもタイヤ幅方向外側に少なくとも1つの狭窄部を有し、該幅方向溝の延在方向に直交する断面視において、前記少なくとも1つの狭窄部における前記幅方向溝の断面積は、前記タイヤの前記接地端よりもタイヤ幅方向内側における前記幅方向溝の最小断面積よりも小さいことを特徴とする。
本発明に係るタイヤによれば、車両走行時に周方向溝を通過する空気(音波)が、幅方向溝の延在方向に沿ってタイヤ幅方向外側へと流れる際に、タイヤ幅方向内側よりも断面積が相対的に小さい狭窄部を通過することで、気柱共鳴音が低減される。さらに、かかる狭窄部がタイヤの接地端よりも外側の、気柱共鳴音が増幅する位置に配置されていることによって、音波の広がりを抑制し、ホーン効果による気柱共鳴音の増幅を抑制することができる。したがって、本発明に係るタイヤによれば、気柱共鳴音の低減効果を向上させることができる。
本発明に係るタイヤでは、前記少なくとも1つの狭窄部は、前記幅方向溝を区画する2つの側壁のうち、いずれか一方の側壁から他方の側壁に向かって突出している、1つ以上の突起により区画されていることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤは、2つの側壁の両方に突起を設ける構成よりも簡便な構成により、幅方向溝を空気が流れる際の、気柱共鳴音の低減効果を更に向上させることができる。
本発明に係るタイヤでは、前記幅方向溝は、前記一方の側壁から他方の側壁に向かって突出している第1の突起により区画される第1の狭窄部と、前記他方の側壁からから前記一方の側壁に向かって突出している第2の突起により区画される第2の狭窄部と、を含み、前記第1の突起と前記第2の突起とは、前記幅方向溝の延在方向において異なる位置に配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤは、幅方向溝を空気が流れる際の、気柱共鳴音を更に低減させることができる。
本発明に係るタイヤでは、前記第1の突起及び前記第2の突起は、前記幅方向溝の延在方向に直交する断面視において、一部がオーバーラップしていることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤは、幅方向溝を空気が流れる際に、直線状に通過しにくくすることで、気柱共鳴音を更に低減させることができる。
本発明に係るタイヤでは、前記第1の突起及び前記第2の突起は、前記幅方向溝の開放端の位置では、前記幅方向溝の延在方向に直交する断面視において互いにオーバーラップしておらず、前記幅方向溝の開放端より溝底側の少なくとも一部では、前記幅方向溝の延在方向に直交する断面視において互いにオーバーラップしていることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤは、排水性を向上させることができる。
本発明に係るタイヤでは、前記幅方向溝の延在方向に直交する断面視において、前記第1の突起及び前記第2の突起における、前記幅方向溝の溝底側の端部の突出量は、前記幅方向溝の開放端側の端部の突出量よりも大きいことが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤは、突起自体の安定性が高まることで、ショルダ陸部の剛性を更に向上させることができる。
本発明に係るタイヤでは、前記少なくとも1つの狭窄部は、前記タイヤの前記接地端から、前記タイヤの接地幅の25%以内の範囲に位置していることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤは、気柱共鳴音を更に低減させることができる。
本発明に係るタイヤでは、前記少なくとも1つの狭窄部は、前記タイヤの前記接地端から、20mm以内に位置していることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤは、気柱共鳴音を更に低減させることができる。
本発明によれば、気柱共鳴音の低減効果を向上させることができる、タイヤを提供することができる。
本発明の第1実施形態におけるタイヤをタイヤ幅方向に沿って切断した、タイヤ幅方向断面図である。 図1に示すタイヤの、トレッド部のトレッド踏面の一部を示す、部分展開図である。 図2に示すトレッド踏面の一部を拡大して示す、部分展開図である。 図3の4A-4A線に沿う、断面図である。 図3の4B-4B線に沿う、断面図である。 図3に示す幅方向溝における突起を示す、斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るタイヤにおけるトレッド踏面の幅方向溝を拡大して示す、部分展開図である。 図5の6A-6A線に沿う、断面図である。 図5に示す幅方向溝における突起を示す、斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るタイヤにおけるトレッド踏面の幅方向溝を拡大して示す、部分展開図である。 図7の8A-8A線に沿う、断面図である。 図7に示す幅方向溝における突起を示す斜視図である。 第3実施形態の幅方向溝における突起の他の例を示す、図8Aと同位置での断面図である。 第3実施形態の幅方向溝における突起の更に他の例を示す、図8Aと同位置での断面図である。 図1~図9に示す各実施形態の幅方向溝における突起の変形例を示す、斜視図である。 図1~図9に示す各実施形態の幅方向溝における突起の他の変形例を示す、斜視図である。
以下、本発明に係るタイヤの実施形態について、図面を参照して説明する。各図において共通する部材及び部位には同一の符号を付している。本明細書において、タイヤ幅方向とは、タイヤの回転軸と平行な方向をいう。タイヤ径方向とは、タイヤの回転軸と直交する方向をいう。タイヤ周方向とは、タイヤの回転軸を中心にタイヤが回転する方向をいう。
本明細書において、「トレッド踏面」とは、リムに組み付けるとともに規定内圧を充填したタイヤを、最大負荷荷重を負荷した状態(以下、「最大負荷状態」ともいう。)で転動させた際に、路面と接触することになる、タイヤの全周に亘る外周面を意味する。また、「トレッド端」とは、トレッド踏面のタイヤ幅方向端を意味する。
本明細書において、タイヤの「接地端」とは、リムに組み付けるとともに規定内圧を充填したタイヤを、最大負荷荷重の60%を負荷した状態(以下、「60%負荷状態」ともいう。)で転動させた際に、路面と接触することになる、タイヤの全周に亘る外周面のタイヤ幅方向端を意味する。
本明細書において、「リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)のJATMA YEAR BOOK、欧州ではETRTO (The European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA (The Tire and Rim Association, Inc.)のYEAR BOOK等に記載されているまたは将来的に記載される、適用サイズにおける標準リム(ETRTOのSTANDARDS MANUALではMeasuring Rim、TRAのYEAR BOOKではDesign Rim)を指すが、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤのビード幅に対応した幅のリムをいう。「リム」には、現行サイズに加えて将来的に上記産業規格に含まれ得るサイズも含まれる。「将来的に記載されるサイズ」の例として、ETRTOのSTANDARDS MANUAL 2013年度版において「FUTURE DEVELOPMENTS」として記載されているサイズが挙げられる。
本明細書において、「規定内圧」とは、上記のJATMA YEAR BOOK等の産業規格に記載されている、適用サイズ・プライレーティングにおける単輪の最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいい、上記の産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤを装着する車両ごとに規定される最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいうものとする。また、本明細書において、「最大負荷荷重」とは、上記の産業規格に記載されている適用サイズのタイヤにおける最大負荷能力に対応する荷重をいい、上記の産業規格に記載のないサイズの場合には、タイヤを装着する車両ごとに規定される最大負荷能力に対応する荷重をいうものとする。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るタイヤ1について、図面を参照して説明する。タイヤ1は、乗用車用のラジアルタイヤである。しかしながら、タイヤ1は、乗用車用のラジアルタイヤに限られず、他の種類のタイヤであってもよい。
図1は、タイヤ1をタイヤ幅方向に沿って切断した、タイヤ幅方向断面図である。具体的には、タイヤ1は、一対のビード部11と、一対のサイドウォール部12と、トレッド部13とを有している。サイドウォール部12は、トレッド部13とビード部11との間に延在している。サイドウォール部12は、ビード部11のタイヤ径方向外側に位置している。タイヤ1は、有機繊維コード或いはスチールコードのプライからなるカーカス14、及びカーカス14とトレッド部13との間に配置したスチールコード層からなるベルト15等を備えている。タイヤ1は、タイヤ赤道面CLに対して対称な構成とされているが、タイヤ赤道面CLに対して非対称な構成とされていてもよい。タイヤ1は、上述の内部構造を備えるタイヤに限定されず、他の内部構造を備えるタイヤであってもよい。
図2は、図1に示すタイヤ1の、トレッド部13のトレッド踏面Tの一部を示す、部分展開図である。図2において、タイヤ1は、トレッド部13のトレッド踏面Tに、タイヤ周方向に沿って延在する、周方向溝2を有している。より具体的には、タイヤ1は、タイヤ赤道面CLを挟む両側それぞれに、2つの周方向溝2a及び2bを有している。周方向溝2bは、タイヤ幅方向において、周方向溝2aよりもタイヤ赤道面CL側に配置されている。周方向溝2aは、タイヤ幅方向において、周方向溝2bよりもトレッド端TE側に配置されている。つまり、タイヤ1のトレッド踏面Tには、4つの周方向溝2a及び2bによって、3つのセンタ陸部4が区画されている。さらに、トレッド踏面Tには、タイヤ赤道面CLを挟む両側それぞれに、周方向溝2a及びトレッド端TEによってショルダ陸部3が区画されている。
図2において、周方向溝2a及び2bは、タイヤ周方向に沿って、即ち、タイヤ周方向に対して略平行に、直線状に延在している環状溝である。しかしながら、周方向溝2a及び2bは、直線状に限られず、ジグザグ状又は波状の溝であってもよい。
本明細書において、例えば、直線Xが直線Yに対して「略平行」であるとは、好ましくは、直線Xが直線Yに対して平行であることをいう。ただし、直線Xが直線Yに対して「略平行」であることには、直線Xが直線Yに対して±5度程度の範囲で傾斜していることが含まれてもよい。
タイヤ1は、更に、周方向溝2aに連通し、タイヤ幅方向外側に向かって延在する、幅方向溝5を有している。図示例では、タイヤ1には、互いにタイヤ周方向に離隔して配置された複数本の幅方向溝5が形成され、複数の幅方向溝5によって、ショルダ陸部3が複数のブロック状陸部6に区画されている。
図2において、幅方向溝5は、タイヤ幅方向に沿って、即ち、タイヤ幅方向に対して略平行に、直線状に延在している。しかしながら、本明細書において、幅方向溝5が「タイヤ幅方向外側に向かって延在する」ことには、幅方向溝5がタイヤ幅方向に対して傾斜してタイヤ幅方向に連続して延在することが含まれる。さらに、幅方向溝5は、直線状に限られず、湾曲形状、ジグザグ状又は波状の溝であってもよい。
また、図2において、両側のショルダ陸部3に配置されている幅方向溝5は、タイヤ赤道面CLに対して互いに対称な位置に配置されているが、タイヤ赤道面CLに対して互いに非対称な位置に配置されていてもよい。したがって、一方のショルダ陸部3に配置されている幅方向溝5のタイヤ周方向の位置が、他方のショルダ陸部3に配置されている幅方向溝5のタイヤ周方向の位置と異なっていてもよい。さらに、図2において、両側のショルダ陸部3に配置されている幅方向溝5の形状は、タイヤ赤道面CLに対して互いに対称な形状を有しているが、非対称な形状を有していてもよい。
本実施形態における幅方向溝5について、図3、図4A、図4B及び図4Cを参照して詳しく説明する。図3は、図2に示すトレッド踏面Tの一部を拡大して示す、部分展開図である。より具体的には、図3は、図2に示すトレッド踏面Tに形成された1本の幅方向溝5を拡大して示している。また、図4Aは、図3の4A-4A線に沿う断面図である。図4Bは、図3の4B-4B線に沿う断面図である。図4Cは、図3に示す幅方向溝5における突起7を示す斜視図である。図4A及び図4Bは、幅方向溝5の延在方向に直交する断面をそれぞれ示している。
図4A及び図4Bに示されるように、幅方向溝5は、2つの側壁5W(5Wa及び5Wb)と溝底5Bとによって区画されている。本明細書において、幅方向溝5の延在方向に直交する断面視において、幅方向溝5の開放端の端縁同士を、トレッド踏面Tの形状に沿って滑らかにつなぐ線を仮想線Lという。本実施例では、幅方向溝5の延在方向に直交する断面の形状は、幅方向溝5の開放端の端縁同士を、仮想線L、側壁5Wa、側壁5Wb及び溝底5Bによって囲まれる略矩形である。しかしながら、幅方向溝5の延在方向に直交する断面の形状は、矩形に限られず、例えば、三角形及び半円形等の任意の形状であってもよい。
図3に示されるように、幅方向溝5は、タイヤ1の接地端Eよりもタイヤ幅方向外側に、少なくとも1つの狭窄部50(図示例では1つ)を有している。
幅方向溝5の狭窄部50は、幅方向溝5を区画する2つの側壁5Wa及び5Wbのうち、いずれか一方の側壁から他方の側壁に向かって突出している、1つ以上の突起7により区画されている。
本実施形態では、図4B及び図4Cに示されるように、幅方向溝5の狭窄部50において、幅方向溝5を区画する2つの側壁5Wa及び5Wbのうち、側壁5Wbに突起7が設けられている。突起7は、側壁5Wbから側壁5Waに向かって突出する、略直方体の形状を有しており、側壁7Wa、7Wb及び7Wcを有している。
幅方向溝5の延在方向に直交する断面視において、狭窄部50における幅方向溝5の断面積a2は、タイヤ1の接地端Eよりもタイヤ幅方向内側における幅方向溝5の最小断面積a1よりも小さい。
具体的には、図4Aに示されるように、最小断面積a1は、幅方向溝5の延在方向に直交する断面視において、仮想線L1、側壁5Wa、側壁5Wb及び溝底5Bによって囲まれる範囲の面積で表される。ここで、仮想線L1は、幅方向溝5のタイヤ1の接地端Eよりもタイヤ幅方向内側の位置での仮想線Lである。
また、図4Bに示されるように、狭窄部50の断面積a2は、幅方向溝5の延在方向に直交する断面視において、仮想線L2、側壁5Wa、側壁7Wb及び溝底5Bによって囲まれる範囲の面積であらわされる。ここで、仮想線L2は、幅方向溝5の狭窄部50の位置での仮想線Lである。
かかる構成によれば、車両走行時に周方向溝2aを通過する空気(音波)が、幅方向溝5の延在方向に沿ってタイヤ幅方向外側へと流れる際に、タイヤ幅方向内側よりも断面積が相対的に小さい狭窄部50を通過することで、気柱共鳴音が低減される。具体的には、狭窄部50を通過することで、空気と突起7の側壁7Wa、7Wb及び7Wcとの衝突又は摩擦によって、空気の運動エネルギーが熱エネルギー等に変換される。この熱エネルギーが外部へ放出され、或いは、狭窄部50を区画する突起7等に吸収されることによって、気柱共鳴音が低減される。更に、空気は、狭窄部50を通過した後に、断面積が相対的に小さい部分から大きい部分へと再び移動することで、幅方向溝5の断面積が大きい部分で音の反射が繰り返され、気柱共鳴音が低減される。
さらに、本実施形態では、タイヤ1の接地端Eよりも外側の、気柱共鳴音が増幅する位置に狭窄部50が配置されていることによって、音波の広がりを抑制し、ホーン効果による気柱共鳴音の増幅を抑制することができる。
また、本実施形態では、上述のとおり、幅方向溝5を区画する2つの側壁5Wa及び5Wbのうち、いずれか一方の側壁に、他方の側壁に向かって突出させた突起7を設けている。そのため、本実施形態に係るタイヤ1は、2つの側壁5Wa及び5Wbの両方に突起7を設ける構成よりも簡便な構成により、気柱共鳴音の増幅を抑制させることができる。
また、幅方向溝5の側壁5Wに突起7を設けることによって、特に車両の制動時及び旋回時等に、突起7が側壁5Wを支え、ブロック状陸部6のタイヤ周方向における倒れ込みを抑制して、ショルダ陸部3の剛性を向上させることができる。
なお、図示例では、幅方向溝5は、タイヤ1のトレッド端TEよりもタイヤ幅方向内側に、突起7が設けられた狭窄部50を有している。しかしながら、狭窄部50の全部又は少なくとも一部は、幅方向溝5において、タイヤ1のトレッド端TEよりもタイヤ幅方向外側に配置されていてもよい。かかる構成によれば、タイヤ1に最大負荷荷重を負荷した状態で転動させた際においても、ホーン効果による気柱共鳴音の増幅を抑制でき、気柱共鳴音の低減効果を高めることができる。
本実施形態において、狭窄部50における幅方向溝5の断面積a2の、タイヤ1の接地端Eよりもタイヤ幅方向内側における幅方向溝5の最小断面積a1に対する比(断面積a2/断面積a1の比)は、1未満で任意に定められていてもよい。断面積a2/断面積a1の比を大きくすることで、幅方向溝5に取り込まれた水分の外部への排水性を向上させることができる。一方で、断面積a2/断面積a1の比を小さくすることで、気柱共鳴音の低減効果を向上させることができる。気柱共鳴音の低減効果の向上に加え、幅方向溝5の排水性の向上観点から、断面積a2/断面積a1の比は、例えば、30~70%であることが好ましい。
本実施形態において、幅方向溝5の狭窄部50は、側壁5Wのいずれか一方から突出している突起7により区画されている構成であるものとして説明した。しかしながら、幅方向溝5の狭窄部50は、上述した構成に限られず、タイヤの接地端Eよりもタイヤ幅方向内側における幅方向溝5の最小断面積a1よりも、狭窄部50における幅方向溝5の断面積a2を小さくする、任意の構成とされてもよい。例えば、幅方向溝5の狭窄部50は、溝底5Bから突出している突起7、或いは2つの側壁5Wa及び5Wbの双方から突出して対向する2つの突起7を含む構成とされてもよい。但し、上述したように、突起7は、少なくとも側壁5Wから突出していることが好ましい。これにより、ブロック状陸部6の倒れ込みを抑制できる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係るタイヤ1について、図面を参照して説明する。第2実施形態では、タイヤ1の幅方向溝5の狭窄部50(狭窄部50B)の構成が、第1実施形態と異なっている。以下に、第1実施形態と異なる点を中心に第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
図5は、タイヤ1におけるトレッド踏面Tの幅方向溝5を拡大して示す、部分展開図である。また、図6Aは、図5の6A-6A線に沿う断面図である。図6Bは、第2実施形態の幅方向溝5における突起9を示す斜視図である。
図5に示されるように、第2実施形態における幅方向溝5は、タイヤ1の接地端Eよりもタイヤ幅方向外側に、少なくとも1つの狭窄部50B(図示例では4つ)を有している。幅方向溝5の狭窄部50Bは、幅方向溝5を区画する2つの側壁5Wa及び5Wbのそれぞれに1つ以上(図示例では2つずつ)の突起7を含む。具体的には、本実施形態の幅方向溝5は、幅方向溝5を区画する2つの側壁5Wa及び5Wbのうち、側壁5Waから側壁5Wbに向かって突出している突起71aにより区画される狭窄部50Bと、側壁5Wbから側壁5Waに向かって突出している突起71bにより区画される狭窄部50Bと、を含む。
図6A及び図6Bに示されるように、突起71aは、側壁5Waから側壁5Wbに向かって突出する、略直方体の形状を有している。突起71bは、側壁5Wbから側壁5Waに向かって突出する、略直方体の形状を有している。突起71aと突起71bとは、幅方向溝5の延在方向において、互いに異なる位置に配置されている。より具体的には、突起71aと突起71bとは、それぞれ側壁5Wb及び側壁5Waの互いに対向しない位置から互い違いに突出するように配置されている。
このような構成とすることによって、車両走行中に周方向溝2aを通過する空気(音波)が、幅方向溝5の延在方向に沿ってタイヤの幅方向外側へと流れる際に、互い違いに突出している突起71a及び突起71bのそれぞれとの衝突又は摩擦が繰り返されることによって、気柱共鳴音を更に低減させることができる。
さらに、突起71a及び突起71bが幅方向溝5の延在方向において、互いに異なる位置に配置されていることにより、車両走行中に周方向溝2aを通過する空気(音波)が、幅方向溝5の延在方向に沿ってタイヤの幅方向外側へと流れる際に、直線状に通過しにくくすることができる。これにより、突起71a及び突起71bが障壁となって、音波の反射が繰り返されることによって、気柱共鳴音の低減効果をさらに高めることができる。
図示例では、幅方向溝5は、タイヤ1のトレッド端TEよりもタイヤ幅方向内側に、突起7が設けられた狭窄部50Bを有している。しかしながら、狭窄部50Bの全部又は少なくとも一部は、幅方向溝5において、タイヤ1のトレッド端TEよりもタイヤ幅方向外側に配置されていてもよい。この構成によれば、タイヤ1に最大負荷荷重を負荷した状態で転動させた際においても、ホーン効果による気柱共鳴音の増幅を抑制でき、気柱共鳴音の低減効果を高めることができる。
図示例では、幅方向溝5に、互いに形状が同一の突起71a及び突起71bが配置されている例が示されている。しかしながら、突起71a及び突起71bの形状は同一でなくてもよい。
また、図示例では、幅方向溝5に、突起71a及び突起71bがそれぞれ2つずつ配置されている例が示されている。しかしながら、突起71a及び突起71bの数はそれぞれ1つ以上の任意の数でよい。また、幅方向溝5に配置された突起71aと突起71bとの数は互いに同一であってもよく、或いは異なっていてもよい。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態に係るタイヤ1について、図面を参照して説明する。第3実施形態では、タイヤ1の幅方向溝5の狭窄部50(狭窄部50C)の突起7の構成が、第1実施形態及び第2実施形態と異なっている。以下に、第1実施形態と異なる点を中心に第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
図7は、本発明の第3実施形態に係るタイヤ1におけるトレッド踏面Tの幅方向溝5を拡大して示す、部分展開図である。また、図8Aは、図7の8A-8A線に沿う断面図である。図8Bは、図7に示す幅方向溝5における突起7を示す斜視図である。
図7に示されるように、第3実施形態における幅方向溝5は、タイヤ1の接地端Eよりもタイヤ幅方向外側に、少なくとも1つの狭窄部50C(図示例では4つ)を有している。幅方向溝5の狭窄部50Cは、幅方向溝5を区画する2つの側壁5Wa及び5Wbのそれぞれに1つ以上(図示例では2つずつ)の突起7を含む。具体的には、本実施形態の幅方向溝5は、幅方向溝5を区画する2つの側壁5Wa及び5Wbのうち、側壁5Waから側壁5Wbに向かって突出している突起72aにより区画される狭窄部50Cと、側壁5Wbから側壁5Waに向かって突出している突起72bにより区画される狭窄部50Cとを含む。
図8A及び図8Bに示されるように、突起72aは、側壁5Waから側壁5Wbに向かって突出している。突起72bは、側壁5Wbから側壁5Waに向かって突出している。突起72aは、側壁72Wa、72Wb及び72Wcを有している。突起72bは、側壁72Wd、側壁72We及び側壁72Wfを有している。
図8Aに示されるように、突起72aと突起72bとは、幅方向溝5の延在方向に直交する断面視において、一部がオーバーラップしている。より具体的に、本実施形態の突起72aと突起72bとは、幅方向溝5の延在方向に直交する断面図である図8Aにおいて、溝底5B側の端部で、互いの一部が重なり合っている。
このような構成によれば、車両走行中に周方向溝2aを通過する空気(音波)が、幅方向溝5の延在方向に沿ってタイヤの幅方向外側へと流れる際に、第2実施形態の構成よりも更に、直線状に通過しにくくすることができる。これにより、突起72a及び突起72bが障壁となって、音波の反射が繰り返されることによって、気柱共鳴音の低減効果をさらに高めることができる。
その一方で、突起72aと突起72bとは、幅方向溝5の延在方向に直交する断面図である図8Aにおいて、幅方向溝5の開放端の位置で、互いにオーバーラップしていない。つまり、本実施形態の突起72a及び突起72bは、幅方向溝5の開放端よりも溝底5B側の少なくとも一部のみが互いに重なっており、幅方向溝5の開放端側は互いに重なっていない。幅方向溝5の開放端側で突起72a及び突起72bが重ならない構成とすることで、路面上に存在する水分を取り込みやすくなり、突起72a及び突起72bによって幅方向溝5の排水性能が低下することを抑制できる。つまり、本実施形態の突起72a及び突起72bを設けることで、上述した気柱共鳴音の低減による静粛性と、幅方向溝5の排水性と、を両立できる。
また、図8Aに示されるように、幅方向溝5の延在方向に直交する断面視において、突起72a及び突起72bの溝底5B側の端部の突出量は、幅方向溝5の開放端側の端部の突出量よりも大きい。ここで突出量とは、幅方向溝5の溝幅方向(本実施形態ではタイヤ周方向)における長さを意味する。
このような構成によれば、突起72a及び突起72b自体の安定性が高まる。これにより、車両の制動時及び旋回時等に、突起72a及び突起72bが側壁5Wを支え、ブロック状陸部6のタイヤ周方向における倒れ込みを抑制して、ショルダ陸部3の剛性を更に向上させることができる。
特に、図8A及び図8Bに示されるように、突起72a及び突起72bは、トレッド踏面T側から幅方向溝5の溝底5B側に向かって、幅方向溝5の溝幅方向における突出量が、漸増する形状を有していることがより好ましい。図8A及び図8Bに示されるように、側壁72Wb及び側壁72Weは、幅方向溝5の開放端側から溝底5B側に向かって次第に突出量が大きくなり、溝底5Bとの境界面において最も大きい突出量を有している。これにより、車両の制動時及び旋回時等に、突起72a及び突起72bが側壁5Wを支え、ブロック状陸部6のタイヤ周方向における倒れ込みを抑制して、ショルダ陸部3の剛性を更に向上させることができる。
なお、図示例では、幅方向溝5は、タイヤ1のトレッド端TEよりもタイヤ幅方向内側に、突起7が設けられた狭窄部50Cを有している。しかしながら、狭窄部50Cの全部又は少なくとも一部は、幅方向溝5において、タイヤ1のトレッド端TEよりもタイヤ幅方向外側に配置されていてもよい。この構成によれば、タイヤ1に最大負荷荷重を負荷した状態で転動させた際においても、ホーン効果による気柱共鳴音の増幅を抑制でき、気柱共鳴音の低減効果を高めることができる。
第3実施形態における、突起72a及び突起72bの他の例について、以下に説明する。図9Aは、第3実施形態の幅方向溝における突起の他の例を示している。図9Bは、第3実施形態の幅方向溝における突起の更に他の例を示している。図9A、図9Bは、いずれも、図8Aと同位置での断面図である。
第3実施形態において、突起72a及び突起72bは、幅方向溝5の延在方向に直交する断面が略台形となる形状であるものとして説明した。しかしながら、突起72a及び突起72bは、例えば、図9Aに示されるように、幅方向溝5の延在方向に直交する断面視において、側壁72Wb及び側壁72Weが、幅方向溝5の開放端側から溝底5B側へ向かう過程で、少なくとも、幅方向溝5の開放端側の端部よりも突出量が小さい部分、又は溝底5B側端部よりも突出量が大きい部分を含んでいてもよい。
さらに、図9Bに示されるように、突起72a及び突起72bは、突起72a及び突起72bの溝底5Bからの距離d2が、溝底5Bから幅方向溝5の開放端までの距離d1よりも小さい構成としてもよい。突起72a及び突起72bの溝底5Bからの距離d2の、溝底5Bから幅方向溝5の開放端までの距離d1に対する比(距離d2/距離d1の比)を小さくすることで、幅方向溝5に取り込まれた水分の外部への排水性を、より向上させることができる。一方で、距離d2/距離d1の比を大きくすることで、気柱共鳴音の低減効果を、より向上させることができる。気柱共鳴音の低減と、幅方向溝5の排水性の向上と、の両立の観点から、距離d2/距離d1の比は、例えば、60~90%であることが好ましい。
本発明を諸図面及び実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本発明に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各実施形態又は各実施例に含まれる構成又は機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能である。また、各実施形態に含まれる構成又は機能等は、他の実施形態又は他の実施例に組み合わせて用いることができ、複数の構成又は機能等を1つに組み合わせたり、分割したり、或いは一部を省略したりすることが可能である。
上記の各実施形態において、突起7の頂面は、トレッド踏面Tの路面と接地する面から延設されている矩形状の面である。また、上記の各実施形態において、突起7の底面は、溝底5Bと同一平面内の矩形状の面である。しかしながら、突起7の頂面及び底面は、上述した矩形状に限定されない。図10Aは、幅方向溝5における突起7の変形例を示す斜視図である。図10Bは、幅方向溝5における突起7の他の変形例を示す斜視図である。
例えば、図10Aに示されるように、突起7の頂面及び底面は、略台形状の形状であってもよい。更に、突起7は、幅方向溝5の開放端側から溝底5B側に向かって次第に突出量が大きくなるように、頂面よりも底面が大きい形状とされてもよい。或いは、図10Bに示されるように、突起7の頂面及び底面は、側壁5Wb側から側壁5Wa側に向かって凸型となる略三角形状であってもよい。更に、突起7は、幅方向溝5の開放端側から溝底5B側に向かって次第に突出量が大きくなるように、頂面よりも底面が大きい形状とされてもよい。
上記の各実施形態において、気柱共鳴音の低減効果を高める観点からは、狭窄部50を有する幅方向溝5は、最大負荷状態又は60%負荷状態で転動させた際に、路面と接触する接地面内に、タイヤ周方向の異なる位置に2本以上配置されることが好ましく、さらには、4本以上配置されることがより好ましい。その一方で、ショルダ陸部3の剛性を維持する観点から、上記接地面内において幅方向溝5の配設本数は6本以下とすることが好ましい。
上記の各実施形態において、幅方向溝5は、タイヤ1の排水性を高めるため、タイヤ1の接地端Eを跨いで、タイヤ幅方向外側に向かって延在していればよいが、タイヤ1のトレッド端TEを跨いで、タイヤ幅方向外側に向かって延在していることがより好ましい。
上記の各実施形態において、幅方向溝5の溝幅は、任意に定められてよい。幅方向溝5の溝幅は、例えば、幅方向溝5の延在方向と直交する断面視における、幅方向溝5の開放端の間の長さであってもよい。幅方向溝5を比較的狭幅の幅方向溝とすることで、幅方向溝5を設けることによるショルダ陸部3の剛性低下を抑制しながら、気柱共鳴音をより低減することができる。幅方向溝5の溝幅は、例えば、1.0~3.0mmであることが好ましい。
上記の各実施形態において、幅方向溝5の溝深さは、任意に定められてよい。幅方向溝5の溝深さは、例えば、幅方向溝5の開放端から溝底5Bまでの長さであってもよい。幅方向溝5の溝深さを深くすることによって、タイヤの排水性を向上させることができる。一方で幅方向溝5の溝深さを浅くすることによって、陸部剛性を向上させることができる。幅方向溝5の溝深さは、例えば、4~7mmであることが好ましい。
上記の各実施形態において、狭窄部50の幅方向溝5の延在方向における長さは、2mm~6mmであることが好ましい。幅方向溝5の延在方向において狭窄部50が占める長さを長くすることによって、気柱共鳴音をより低減することができる。一方で、幅方向溝5の延在方向において狭窄部50が占める長さを短くすることによって、タイヤ1の排水性を向上させることができる。
上記の各実施形態において、狭窄部50は、タイヤの接地端Eから、タイヤ1の接地幅、即ち、タイヤ1の接地端E間のタイヤ幅方向長さw2の、25%以内に位置していることが好ましい。かかる構成によれば、車両走行時に周方向溝2を通過する空気(音波)が、幅方向溝5の延在方向に沿ってタイヤ幅方向外側へと流れる際における、気柱共鳴音の低減効果を更に向上させることができる。
上記の各実施形態において、狭窄部50は、タイヤ1の接地端Eから20mm以内に位置していることが好ましい。かかる構成によれば、車両走行時に周方向溝2を通過する空気(音波)が、幅方向溝5の延在方向に沿ってタイヤ幅方向外側へと流れる際における、気柱共鳴音の低減効果を更に向上させることができる。
上述した各実施形態において、タイヤ1は、空気を充填されるものとして説明した。しかしながら、タイヤ1には、任意の気体を充填することができる。例えば、タイヤ1には、窒素ガス等の不活性ガスを充填することができる。また、例えば、タイヤ1には、気体に代えて又は加えて、液体、ゲル状物質、又は粉粒体等を含む、任意の流体を充填することができる。
1:タイヤ、 11:ビード部、 12:サイドウォール部、 13:トレッド部、 14:カーカス、 15:ベルト、 2(2a、2b):周方向溝、 3:ショルダ陸部、 4:センタ陸部、 5:幅方向溝、 5W(5Wa、5Wb):側壁、 5B:溝底、 50(50b、50c):狭窄部、 6:ブロック状陸部、 7(71a、71b、72a、72b):突起、 7W(7Wa、7Wb、7Wc、7Wd、7We、7Wf):側壁、 T:トレッド踏面、 TE:トレッド端、 CL:タイヤ赤道面、 E:接地端、 L(L1、L2):仮想線、 a1:最小断面積、 a2:断面積

Claims (5)

  1. タイヤのトレッド踏面に、
    タイヤ周方向に沿って延在する周方向溝と、該周方向溝及びトレッド端によって区画されるショルダ陸部と、を有するタイヤであって、
    前記周方向溝に連通し、タイヤ幅方向外側に向かって延在する、幅方向溝を有し、
    前記幅方向溝は、前記タイヤの接地端よりもタイヤ幅方向外側に少なくとも1つの狭窄部を有し、該幅方向溝の延在方向に直交する断面視において、前記少なくとも1つの狭窄部における前記幅方向溝の断面積は、前記タイヤの前記接地端よりもタイヤ幅方向内側における前記幅方向溝の最小断面積よりも小さいことを特徴とし、
    前記少なくとも1つの狭窄部は、前記幅方向溝を区画する2つの側壁のうち、いずれか一方の側壁から他方の側壁に向かって突出している、1つ以上の突起により区画されており、
    前記幅方向溝は、前記一方の側壁から他方の側壁に向かって突出している第1の突起により区画される第1の狭窄部と、前記他方の側壁からから前記一方の側壁に向かって突出している第2の突起により区画される第2の狭窄部と、を含み、
    前記第1の突起と前記第2の突起とは、前記幅方向溝の延在方向において異なる位置に配置されており、
    前記幅方向溝の延在方向に直交する断面視において、前記第1の突起及び前記第2の突起における、前記幅方向溝の溝底側の端部の突出量は、前記幅方向溝の開放端側の端部の突出量よりも大きい、タイヤ。
  2. 前記第1の突起及び前記第2の突起は、前記幅方向溝の延在方向に直交する断面視において、一部がオーバーラップしている、請求項に記載のタイヤ。
  3. 前記第1の突起及び前記第2の突起は、
    前記幅方向溝の開放端の位置では、前記幅方向溝の延在方向に直交する断面視において互いにオーバーラップしておらず、
    前記幅方向溝の開放端より溝底側の少なくとも一部では、前記幅方向溝の延在方向に直交する断面視において互いにオーバーラップしている、請求項に記載のタイヤ。
  4. 前記少なくとも1つの狭窄部は、前記タイヤの前記接地端から、前記タイヤの接地幅の25%以内に位置している、請求項1からのいずれか一項に記載のタイヤ。
  5. 前記少なくとも1つの狭窄部は、前記タイヤの前記接地端から、20mm以内に位置している、請求項1からのいずれか一項に記載のタイヤ。
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