JP7427953B2 - 印刷装置 - Google Patents

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JP7427953B2
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Description

本発明は印刷装置に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドを用いてシート材上に画像を形成する、インクジェットプリンタのような液体吐出装置が知られている。液体吐出装置では、シート材上に液体を吐出する際、シート材が平坦でないと画質が低下する。そのため、液体吐出ヘッドに対向するプラテンに、複数のリブと溝とを有する表面構造を形成し、溝とシート材とで形成される空気流路に気流を流すことでシート材を液体吐出ヘッドから離れる方向に吸着し、平坦性を確保する技術が検討されている。
特許第6179801号公報
ところで、液体を吐出するシート材には様々な構成のものが使用され得る。例えば、ラベル印刷用に適用されるミシン目の入ったシート材、柔らかい材料からなるシート材、及び、薄いシート材などの剛性の小さいシート材は、搬送中に折れ曲がりやすく、ジャムを起こしやすいものである。
特許文献1の従来技術のインクジェット方式の画像形成装置では、液体吐出ヘッドから搬送方向下流側に、シート材を挟み込んで搬送するためのローラ対が設けられている。シート材は、当該ローラ対によってプラテン上から引っ張り出されるから、剛性の小さいシート材であっても、搬送されるシート材が曲がりにくく、ジャム発生が抑制されることが期待される。しかしながら、液体吐出装置では、液体がシート材上に定着しないうちにローラがシート材の表面側に触れると、画像品質を低下させてしまう問題があった。
本発明は上記課題に鑑みたものであり、印刷部の搬送方向の下流側近傍にシート材の表面側に触れる搬送ローラを設けなくとも、搬送中にシート材が折れ曲がることを避けることができる、印刷装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る印刷装置は、シート材を搬送方向に搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送される前記シート材に印刷をする印刷部と、前記印刷部と対向可能に位置し、前記シート材を支持する第1支持部材と、前記第1支持部材より前記搬送方向の下流側に位置し、前記シート材を支持する第2支持部材と、気流発生部と、を備え、前記第1支持部材には、前記印刷部と前記第1支持部材とが対向する対向方向、及び、前記搬送方向と直交する、直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第1リブと、複数の前記第1リブのうちの隣り合う2つの第1リブの間で、前記2つの第1リブにより構成される第1溝とが設けられ、前記第2支持部材には、前記直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第2リブと、複数の前記第2リブのうちの隣り合う2つの第2リブの間で、前記2つの第2リブにより構成される第2溝とが設けられ、前記複数の第2リブは、少なくとも2つの隣り合う第2リブの先端が、前記対向方向において異なる位置に位置し、前記第1溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第1流路を形成し、前記第2溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第2流路を形成する構成を備えている。
また上記の課題を解決するために、本発明の別の一態様に係る印刷装置は、シート材を搬送方向に搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送される前記シート材に印刷をする印刷部と、前記印刷部と対向可能に位置し、前記シート材を支持する第1支持部材と、前記第1支持部材より前記搬送方向の下流側に位置し、前記シート材を支持する第2支持部材と、を備え、前記第1支持部材には、前記印刷部と前記第1支持部材とが対向する対向方向、及び、前記搬送方向と直交する、直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第1リブと、複数の前記第1リブのうちの隣り合う2つの第1リブの間で、前記2つの第1リブにより構成される第1溝とが設けられ、前記第2支持部材には、前記直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第2リブと、複数の前記第2リブのうちの隣り合う2つの第2リブの間で、前記2つの第2リブにより構成される第2溝とが設けられ、前記複数の第1リブは、それらの先端が、前記対向方向において同じ位置に位置し、前記複数の第2リブは、少なくとも2つの隣り合う第2リブの先端が、前記対向方向において異なる位置に位置する構成を備えている。
本発明の上記いずれかの一態様によれば、印刷部の搬送方向の下流側近傍にシート材の表面側に触れる搬送ローラを設けなくとも、搬送中にシート材が折れ曲がることを避けることができる、印刷装置を実現することができる。
本発明の実施形態1に係る液体吐出装置の主要部の構成を示すための概略構成図である。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置の、主要部の搬送方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置の、第1支持部材及び第2支持部材を示す概略図である。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置の、第1支持部材の搬送方向に垂直な断面図である。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置の、第2支持部材の搬送方向に垂直な断面図である。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置の第1支持部材及び第2支持部材の、近接領域における搬送方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置の第1支持部材及び第2支持部材の、近接領域における搬送方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態2に係る液体吐出装置の主要部の構成を示すための概略構成図である。
〔実施形態1〕
以下に、図面を用い本発明の一実施形態について、詳細に説明する。本願における各図面に記載した構成の形状および寸法(長さ、幅、高さ等)は、実際の形状および寸法が必ずしも正確に反映されたものではなく、図面の明瞭化および簡略化のために適宜変更されている。
<液体吐出装置の全体構成>
液体吐出装置1(印刷装置)は液体吐出ヘッド30(印刷部)からシート材S表面に液体を吐出し、シート材Sに定着させる装置である。具体例として液体吐出装置1がインクジェット方式の画像形成装置である場合、液体吐出ヘッド30は、インクを吐出する記録ヘッドであり、シート材上にはインクの定着により画像が形成される。
しかし液体吐出ヘッドの吐出する液体はインクに限られるものではなく、電気配線その他を形成するための金属粒子を含有する液体、レジスト等のパターン材料としての樹脂を含有する液体や、その他の吐出する際に液体であるものが用いられ得る。よって本発明は、インクジェット方式の画像形成装置に限らず、これら種々の液体のいずれかに対応する液体吐出ヘッドを備えた、様々な用途に適合した液体吐出装置に適用可能である。
シート材Sとしては、シート状の様々な材料が用いられ得る。例えば、紙、布、樹脂、不織布、木材、セラミック、半導体、金属、ガラス等や、これらの複合体が用いられる。シート材Sの形態としては、一般にシートと呼称される形態はいうまでもなく、紙、フィルム、シール、箔、基板と称される形態も含む。実施形態1においては具体的な事例として、シート材Sが、分離のためのミシン目が施されたラベルシールである場合について説明される。また、シート材SがロールRとして供給され、液体吐出装置1に装着されて使用される事例について説明される。
図1は、実施形態1に係る液体吐出装置1の主要部の構成を示すための概略構成図である。図1に示されるように、液体吐出装置1は、第1支持部材10、第2支持部材20、液体吐出ヘッド30、搬送機構40、気流発生部50と、各部材を内部に納める外装部材である筐体70とを備えている。
筐体70内部において、液体吐出ヘッド30に対向するように、第1支持部材10が配置されている。第1支持部材10は、液体吐出ヘッド30がシート材Sに向けて液体を吐出する際にシート材Sを支持するための、プラテンとも称される部材である。シート材Sが第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面上を搬送されていく際に、液体吐出ヘッド30から液体がシート材Sの表面に吐出される。第1支持部材10の搬送方向下流側には、近接して第1支持部材10(プラテン)に続いてシート材Sを支持する、第2支持部材20が配置されている。
本発明において、「搬送方向」とは、第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面上をシート材Sが搬送されていく際のシート材Sの移動方向をいう。また、搬送方向に垂直であり、液体吐出ヘッド30と第1支持部材10とがシート材Sを挟むように向き合っている方向を「対向方向」という。対向方向は、液体吐出ヘッド30からシート材Sの表面に液体が吐出される方向と略平行である。搬送方向と対向方向とに垂直な方向を「直交方向」という。併せて図1には、これらの方向が示されている。
液体吐出装置1は、典型的には、対向方向が鉛直方向に平行で、液体吐出ヘッド30からシート材S表面への液体の吐出の向きが鉛直方向下向きとなり、搬送方向が水平面内となるように設置されて使用される。しかし、これは一例であり、例えば、搬送方向が上に向くなど、対向方向・直交方向が、鉛直方向・水平面に対して、これとは異なる向きに配置されるように液体吐出装置1が構成されていてもよい。
液体吐出ヘッド30は、実施形態1においては具体的な事例として、直交方向においてシート材Sの幅に略等しい幅に亘って多数のノズルが配置されているラインヘッドである。この場合液体吐出ヘッド30は、シート材S上に液体を吐出する際に固定されている。しかしこれに限られず、シリアル方式の液体吐出ヘッドとしてもよい。この場合、液体吐出ヘッドには、直交方向においてシート材Sの幅よりも小さい幅に亘ってノズルが配置され、液体吐出ヘッドは、直交方向に移動しながら、シート材Sの幅の略全体に液体を吐出する。
気流発生部50は、直接または間接的に第1支持部材10に接続されて、第1支持部材10側から空気を吸引して気流を発生させる。気流発生部50の役割については、更に詳細に後述する。また液体吐出装置1は、筐体70内部に、シート材SのロールRを装着するための装着軸61、装着されたロールRからシート材Sを第1支持部材10(プラテン)面上へと導くための各ローラ(ローラ62、ローラ63、ローラ64、ローラ65)を適宜備えている。
図2は、液体吐出装置1の主要部の搬送方向に沿った断面図である。図2には主要部として、第1支持部材10、第2支持部材20、液体吐出ヘッド30、搬送機構40、気流発生部50と、ローラ65とが示されている。図3は、第1支持部材10と第2支持部材20を、対向方向に、液体吐出ヘッド30側から見て示した図(平面図)である。
図4及び図5は、それぞれ第1支持部材10及び第2支持部材20の、搬送方向に垂直な断面図である。なお、図4には、併せて搬送機構40の搬送ベルト42も併せて示されている。図4及び図5が表す断面位置(それぞれB-B断面、C-C断面)は、図3に示されている。また、図2の主要部断面図が表す断面位置は、図3乃至図5に示されるように、第1支持部材10及び第2支持部材20における直交方向の中央に相当する位置である。
<第1支持部材と搬送機構の構成>
第1支持部材10(プラテン)は、その液体吐出ヘッド30側の面上にシート材Sを、平坦性を維持するようにして支持するための部材である。そのため、第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面は、大局的には、対向方向に垂直な平面である。すなわち第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面は、大局的には、搬送方向と直交方向とに平行に広がる平面である。
第1支持部材10は、直交方向に左右と呼称したとして左右対称の形状を有する。第1支持部材10を、対向方向に、液体吐出ヘッド30側から見たときの全体形状の概要は、図3に示されるように、搬送方向の長辺を有する長方形である。以下当該長方形を、第1支持部材10の概略形状と称する。
搬送機構40は、第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面上に支持されたシート材Sを、搬送方向に移動させるための機構である。搬送機構40は、第1支持部材10の直交方向の中央部に設けられている。搬送機構40は、一対のプーリ(プーリ41A、プーリ41B)と、一対のプーリ間に懸架された無端である搬送ベルト42とからなる。
プーリ41A、プーリ41Bは、それぞれ第1支持部材10の搬送方向上流側の端部付近、下流側の端部付近に配置されている。プーリ41A、プーリ41Bそれぞれの回転軸は、直交方向に平行である。搬送ベルト42は、シート材Sが滑りにくいゴム等の材質からなる。実施形態1の搬送機構40はいわゆるベルトコンベアを構成している。
搬送機構40において搬送ベルト42には、プーリ41A、プーリ41Bのうちのいずれかによって駆動力が与えられる。搬送ベルト42の特定個所は、上流側のプーリ41Aから、第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面上、下流側のプーリ41Bを順に経てから、第1支持部材10の液体吐出ヘッド30の反対側を通過して、上流側のプーリ41Aに戻る様に巡る。
プーリ41A、プーリ41Bそれぞれの搬送ベルト42を懸架する円盤部、及び、搬送ベルト42の、直交方向の幅は、第1支持部材10よりも小さい。第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面には、搬送方向に平行な溝状のベルト収納部15が設けられている。図4に示されるように、搬送ベルト42は、第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面上において、ベルト収納部15内に配置される。
第1支持部材10の直交方向の中央部分であって、第1支持部材10の概略形状(長方形)の搬送方向上流側の辺の一部には、第1切り欠き部14Aが設けられている。プーリ41Aは、その一部が第1切り欠き部14Aで第1支持部材10に挟まれるように配置されて、搬送機構40が第1支持部材10と接触しないようにされている。
第1支持部材10の直交方向の中央部分であって、第1支持部材10の概略形状(長方形)の搬送方向下流側の辺の一部には、第1切り欠き部14Bが設けられている。プーリ41Bは、その一部が第1切り欠き部14Bで第1支持部材10に挟まれるように配置されて、搬送機構40が第1支持部材10と接触しないようにされている。
第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面には、搬送方向に平行な第1リブ11が、複数互いに直交方向に間隔をあけて配置されている。第1リブ11は、対向方向の液体吐出ヘッド30に向かう向きに突出した畝状の構造である。図3等に示されるように、実施形態1における具体的な事例では、第1リブ11として、3種類の形態の異なる第1リブ(第1リブ(a)111、第1リブ(b)112、第1リブ(c)113)が設けられている。
第1リブ(a)111は、第1支持部材10の概略形状(長方形)内に設けられるとともに、その搬送方向下流側の辺から、当該長方形を飛び出して、更に搬送方向下流側に延伸する。第1支持部材10の搬送方向上流側寄りにおいて、隣り合う第1リブ(a)111間には、吸引孔13が設けられている。また第1支持部材10の搬送方向上流側寄りにおいて、最も直交方向中央寄りの第1リブ(a)111とベルト収納部15との間にも吸引孔13が設けられている。搬送方向におけるこれらの吸引孔13の位置は、液体吐出ヘッド30よりも上流側である。これらの吸引孔13は、気流発生部50に繋がっている。
第1リブ(b)112は、隣り合う第1リブ(a)111間の中央に設けられている。第1リブ(b)112の搬送方向下流側の端は、第1支持部材10概略形状(長方形)の搬送方向下流側の辺上にある。第1リブ(b)112の搬送方向上流側は、吸引孔13に面して終わっている。
第1リブ(c)113は、下流側の第1切り欠き部14Bに沿って一対設けられている。また、第1リブ(c)113は、第1リブ(a)111と同様に、第1支持部材10概略形状(長方形)を飛び出して、更に搬送方向下流側に延長する。第1リブ(c)113の搬送方向下流側の端の位置は、第1リブ(a)111の搬送方向下流側の端の位置と、搬送方向において同じである。
隣り合う第1リブ11間(第1リブ(a)111と第1リブ(b)112間、第1リブ(a)111と第1リブ(c)113間、吸引孔13より搬送方向上流側の第1リブ(a)111と第1リブ(a)111間)は、第1溝12を構成する。更に、ベルト収納部15に隣りあう第1リブ11(実施形態1の具体的事例では第1リブ(a)111)とベルト収納部15との間の領域も第1溝12である。第1溝12の搬送方向下流側は、第1支持部材10の端まで通じている。これらの第1溝12は、吸引孔13に接続されている。
図1乃至図5に示される、実施形態1の具体的事例では、第1支持部材10の直交方向片側につき、第1リブ(a)111が3本、第1リブ(b)112が2本、第1リブ(c)113が1本設けられている。しかしこれは例示であって、各第1リブ11、特に第1リブ(a)111及び第1リブ(b)112の数は、これより多くてもよい。また、第1リブ11の種類は3通りに限られるものでもない。
図4の第1支持部材10の断面図に示されるように、第1リブ11(第1リブ(a)111、第1リブ(b)112、第1リブ(c)113)の先端の位置は、対向方向において同じである。ここで、第1リブ11の先端とは、搬送方向垂直断面図(例えば図4)における、対向方向の液体吐出ヘッド30に向かう向きに突出した第1リブ11の、最も先の部分をいう。なお、本発明において「先端」という用語は、尖った形状に関係する概念に限定はされない意味で使用される。
また、第1支持部材10のベルト収納部15を通過する搬送ベルト42の対向方向の液体吐出ヘッド30側の面の位置は、第1リブ11の先端の位置と、対向方向において同じである。従って、シート材Sは、第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面で支持されると、第1リブ11の先端で第1支持部材10に接して、平坦となり得る。また、その際シート材Sは、搬送ベルト42と接触する。なお、搬送ベルト42の対向方向の液体吐出ヘッド30側の面の位置を保つために、第1支持部材10上に、搬送ベルト42を支えるローラが適宜に設けられていてもよい。
<第2支持部材の構成>
第1支持部材10の搬送方向下流側に近接して配置される第2支持部材20は、その液体吐出ヘッド30側の面上に、シート材Sを支持するための部材である。そのため、第2支持部材20の液体吐出ヘッド30側の面は、大局的には、対向方向に垂直な平面である。すなわち第2支持部材20の液体吐出ヘッド30側の面は、大局的には、搬送方向と直交方向とに平行に広がる平面である。
第2支持部材20は、直交方向に左右と呼称したとして左右対称の形状を有する。第2支持部材20を、対向方向に、液体吐出ヘッド30側から見たときの全体形状の概要は、図3に示されるように、搬送方向に平行な2辺を有する長方形である。以下、当該長方形を、第2支持部材20の概略形状と称する。また通常状態において、当該2辺が第1支持部材10の概略形状(長方形)の長辺の略延長線上に位置するように、第2支持部材20は配置される。
第2支持部材20の直交方向の中央部分であって、第2支持部材20の概略形状(長方形)搬送方向上流側の辺の一部には、第2切り欠き部24が設けられている。プーリ41Bの一部と第1リブ(c)113の搬送方向下流側の突出部とが、第2切り欠き部24で第2支持部材20に挟まれるように配置されて、第1支持部材10及び搬送機構40が第2支持部材20と接触しないようにされている。
第2支持部材20の概略形状(長方形)の搬送方向上流側の辺には、更に複数の凹部26が設けられている。凹部26のそれぞれは、第1支持部材10の第1リブ(a)111の搬送方向下流側へのそれぞれの突出部が、第2支持部材20と接触しないための切欠きである。
第2支持部材20の液体吐出ヘッド30側の面には、搬送方向に平行な第2リブ21が、複数互いに直交方向に間隔をあけて配置されている。第2リブ21は、対向方向の液体吐出ヘッド30に向かう向きに突出した畝状の構造である。図3等に示されるように、実施形態1における具体的な事例では、第2リブ21として、2種類の形態の異なる第2リブ(第2リブ(a)211、第2リブ(b)212)が設けられている。
第2リブ(a)211は、第1支持部材10の第1リブ(a)111の延長線上に、第1リブ(a)111に対応して設けられている。図1乃至図5に示される、実施形態1の具体的事例では、第1支持部材10の直交方向片側につき、第1リブ(a)111が3本であるので、第2リブ(a)211も第2支持部材20の直交方向片側につき、3本である。第2リブ(a)211の搬送方向上流側の端は凹部26に面している。第2リブ(a)211の搬送方向下流側の端は第2支持部材20の概略形状(長方形)の搬送方向下流側の辺近傍にある。
第2リブ(b)212は、第1支持部材10の直交方向の中央に1本設けられている。第2リブ(b)の幅は、第2リブ(a)211の幅より広い。第2リブ(b)212の搬送方向上流側の端は第2切欠き部24に面している。第2リブ(a)211の搬送方向下流側の端は第2支持部材20の概略形状(長方形)の搬送方向下流側の辺近傍にある。
複数の第2リブ21のうち、第2リブ(b)212が、直交方向の中央に位置する第2リブ21であり、第2リブ(a)211が、直交方向においてそれよりも外側に位置する第2リブ21である。隣り合う2つの第2リブ21の間は、第2溝22を構成する。第2溝22の搬送方向上流側は、第2支持部材20の端まで通じている。第2溝22の搬送方向下流側は、第2支持部材20の端まで通じている。
図5の第2支持部材20のB-B断面図に示されるように、第2リブ(a)211の先端の位置は、対向方向において同じである。一方、第2リブ(b)112の先端の位置は、第2リブ(a)211の先端の位置と比較すると、対向方向において、より液体吐出ヘッド30に近い側にある。
<第1支持部材と第2支持部材の対向方向の位置関係>
第1支持部材10と第2支持部材20とが近接している領域における、第1支持部材10と第2支持部材20の各部分の対向方向の位置関係について、以下に詳細に説明する。図6は、第1支持部材10及び第2支持部材20の、図3にD-Dで示す位置での、搬送方向の断面図である。図6は、第1支持部材10の第1リブ(a)111位置及び、第2支持部材20の第2リブ(a)211の位置での断面図となる。
図6(及び図3)に示されているように、第1リブ(a)111と第2リブ(a)211とは、狭いギャップG1を隔てて、搬送方向に向き合っている。隙間(ギャップG1)に面した箇所での第1リブ111(a)の先端位置111Tは、隙間(ギャップG1)に面した箇所での第2リブ(a)211の先端位置211Tよりも、直交方向において液体吐出ヘッド30側にある。
更に、隙間(ギャップG1)に面した箇所での第1リブ111(a)の先端位置111Tは、隙間に面した箇所での第2リブ(b)212の先端位置212Tよりも、直交方向において液体吐出ヘッド30側にある。なお、先端位置111T、先端位置211Tはいずれも直交方向の位置を表す。
上述の通り、第1リブ11の直交方向の先端位置はどれも同じであり、第2リブ21の先端位置は、第2リブ(b)212の先端位置が最も直交方向において液体吐出ヘッド30側にある。よって、隙間に面した箇所において、いずれの第1リブ11(第1リブ(a)111、第1リブ(b)112、第1リブ(c)113)の先端位置も、いずれの第2リブ21(第2リブ(a)211、第2リブ(b)212)の先端位置よりも、直交方向において液体吐出ヘッド30に近い位置にある。
言い換えると、隙間に面した箇所において、いずれの第1リブ11の先端位置も、いずれの第2リブ21の先端位置よりも、直交方向において、より高い位置にある。ここで、先端位置がより高い位置にあるとは、当該リブの先端位置が、直交方向において、比較対象とするリブ上の空中に位置することを意味する。
図7(及び図3)に示されているように、第1溝12と第2溝22とは、狭いギャップG2を隔てて搬送方向に向き合っている。隙間(ギャップG2)に面した第1溝12の底面位置12Bは、隙間(ギャップG2)に面した第2溝22の底面位置22Bよりも、直交方向において液体吐出ヘッド30に近い位置にある。なお、底面位置12B、底面位置22Bはいずれも直交方向の位置を表す。言い換えると、隙間に面した箇所において、第1溝12の底面位置12Bは、第2溝22の底面位置22Bよりも、直交方向において、より高い位置にある。
<液体吐出装置の動作>
次に、図1乃至図7を適宜参照しつつ、液体吐出装置1でのシート材Sの搬送動作について説明する。装着軸61に装着されたロールRからシート材Sが、各ローラ(ローラ62、ローラ63、ローラ64、ローラ65)に導かれて、第1支持部材10(プラテン)の液体吐出ヘッド30側の面上に供給される。
シート材Sは、第1支持部材10の液体吐出ヘッド30側の面上で、複数の、搬送方向に延伸する第1リブ11に支持される。またシート材Sは、搬送ベルト42にも支持される。液体吐出ヘッド30側の面上で、搬送方向下流側に移動する搬送ベルト42によって、シート材Sは搬送方向に移動させられる。
複数の第1溝12と、第1溝12を覆うシート材Sとが、複数の、搬送方向に延伸する第1流路を構成する。第1溝12の搬送方向上流寄りの吸引孔13を通じて、第1流路内の空気が、ファン51により吸引力を発生させる気流発生部50によって吸い出される。すると、第1流路内を流れる気流が発生する。
第1流路内を流れる気流は、第1溝12を覆うシート材Sを第1溝12方向に引き込む吸引力を発生させる。気流の速度に基づいて発生する吸引力が適度なものとなるように、気流発生部50により発生させる気流の速度が調整される。対向方向における第1リブ11の先端の位置は、いずれの第1リブ11(第1リブ(a)111、第1リブ(b)112、第1リブ(c)113)についても同じである。また、搬送ベルト42の液体吐出ヘッド30側の面の表面の位置もこれらの先端の位置と同じである。
よって、シート材Sは、吸引力によって多数の第1リブ11の先端等に密着して支持された状態となって、第1支持部材10上で良好にその平坦性が保たれる。その結果、液体吐出ヘッド30から吐出した液体のシート材S表面への付着の具合が、シート材S上の場所によらず想定通りのものとなる。具体例として液体吐出装置1がインクジェット方式の画像形成装置である場合には、シート材Sの湾曲に伴う画像のゆがみや、インクの付着のぼけが抑制され、シート材S上に形成される画像の画質の低下が抑えられる。
更にシート材Sは、続けて第1支持部材10の搬送方向下流側に近接して配置された第2支持部材20の表面に、搬送機構40によって送り込まれる。シート材Sは、第2支持部材20によって、液体吐出ヘッド30よりも搬送方向下流側でも支持されることとなる。シート材Sは、第2支持部材20の液体吐出ヘッド30側の面上で、複数の、搬送方向に延伸する第2リブ21によって支持される。
複数の第2溝22と、第2溝22を覆うシート材Sとが、複数の、搬送方向に延伸する第2流路を構成する。第1リブ(a)111と第2リブ(a)211との間にあってはギャップG1、第1溝12と第2溝22との間にあってはギャップG2というように、わずかな隙間を有して第1支持部材10と第2支持部材20とが近接して配置されている。また、図3に示されるように、第2リブ(a)211は第1リブ(a)111の延長線上に配置され、第2リブ(b)212は搬送ベルト42の延長線上に配置されている。
第1支持部材10と第2支持部材20との間の隙間(ギャップG1、ギャップG2等)部分の流路抵抗は、第2流路の流路抵抗より大きいように構成され、その結果、第1流路を流れる気流は、第2流路から続けて流れるようになる。つまり、シート材Sが、第1支持部材10及び第2支持部材20を覆っているとき、気流発生部50は、吸引孔13から空気を吸引して、第2支持部材20の搬送方向下流側端から、第2流路、第1流路、吸引孔13の順に連続して流れる気流を発生させている。すなわち気流発生部50は、第1流路に繋がり、更に第2流路から第1流路に続けて気流が流れる。
第2支持部材20表面においても、シート材Sは、多数の第2リブ21の先端に密着して支持された状態となる。直交方向における第2リブ21の先端の位置は、第2リブ(a)211と第2リブ(b)212とで異なっている。そのため、シート材Sは、第2支持部材20表面では直交方向において湾曲したものとなる。すると、シート材Sにコシが生まれ、搬送方向に折れ曲がりにくい剛性が高まった状態となる。
よって第2支持部材20において、シート材Sを上下から挟み込んで搬送するローラ対を設けなくとも、液体吐出ヘッド30の搬送方向下流側で、シート材Sが搬送方向に折れ曲がって発生する紙詰まり(ジャム)の発生の確率が低くなる。仮にこのようなローラ対を設けたとすると、シート材S表面の定着前の液体にローラが触れてしまい、汚損の原因となる。具体例として液体吐出装置1がインクジェット方式の画像形成装置である場合には、画像が乱れる原因となる。
ラベル印刷用に適用されるミシン目の入ったシート材、柔らかい材料からなるシート材や薄いシート材などの、剛性の小さいシート材は、折れ曲がりが生じやすい。したがって、実施形態1の液体吐出装置1は、このようなシート材に対して適用すると、特に有効に作用する。しかし液体吐出装置1では、第2支持部材20表面において、吸着力を発生させることでシート材Sを強制的に湾曲させて剛性を高めるようにしているため、シート材Sが可撓性を有するものであれば、剛性の特に小さいシート材に限らず有効に作用する。
第2支持部材20表面でのシート材Sの搬送は、第1支持部材10に組み合わされた搬送機構40によって押し出されて実行されるから、第2支持部材20において搬送機構は必要が無い。また、第2支持部材20表面上でのシート材Sの吸着のための動力源は、第1支持部材10で用いられる気流発生部50と共通であり、新たに設ける必要は無い。よって、液体吐出装置1では、簡易な構成で、第1支持部材10(プラテン)下流側での紙詰まりの発生を抑制したシート材Sの搬送を実現できる。
更に液体吐出装置1では、シート材Sが、第1支持部材10から第2支持部材20へと搬送されていくに当たって、以下のように、シート材Sが第2支持部材20の搬送方向上流側の端に引っ掛かるトラブルが発生しにくい構成となっている。このような不具合が発生すると、第1支持部材10側からシート材Sが押し出されるにしたがって、シート材Sが折れ曲がってしまい、紙詰まりの原因となる。
第1支持部材10と第2支持部材20とが近接している領域において、第1リブ11の先端位置(第1リブ(a)111の先端位置111Tに等しい)の方が、第2リブ21の先端位置(先端位置211Tや先端位置212T)よりも、直交方向において液体吐出ヘッド30側にある。すなわち第1リブ11の先端の方が第2リブ21の先端よりも高い位置にある。
シート材Sは、第1支持部材10上で第1リブ11に密着して支持され、第2支持部材20上で第2リブ21に密着して支持される。よって、支持されたシート材Sが第1支持部材10から第2支持部材20側へ移送される際に、第2リブ21に引っ掛かることが起こりにくい。
また、第1リブ11の数は第2リブ21の数よりも多い。この関係が逆であると、第2リブ21の延長上に第1リブ11が存在しない箇所ができ、そこで第2リブ21にシート材Sが引っかかる怖れがあるが、そのような事態は回避されている。しかも、第1支持部材10表面でシート材Sは、数多くの第1リブ11によって支持されることで、平坦性を保ちやすいように構成されている。
更にまた、第1溝12の底面位置12Bは、第2溝22の底面位置22Bよりも、直交方向において液体吐出ヘッド30側にある。すなわち第1溝12の底面の方が、第2溝22の底面よりも高い位置にある。よって万が一、シート材Sが第1支持部材10上で直交方向に折れ曲がって搬送されてきたとしても、シート材Sが第2支持部材20の搬送方向上流側の端で引っかかることが起こりにくい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態2に係る液体吐出装置2は、実施形態1に係る液体吐出装置1と同様であるが、第1支持部材10等が第2支持部材20に対して相対移動が可能なように構成されている。なお実施形態2に係る液体吐出装置2においても、通常時の主要部の配置は、図1と同様である。
図8は、液体吐出装置2において、通常時以外に、第1支持部材10等を第2支持部材20に対して相対移動させた状態を示す図である。実施形態1において説明されたように、第1支持部材10と第2支持部材20とは、その間に隙間を有して配置されているから、第2支持部材20に対して第1支持部材10を相対移動させることができるのである。
図8に示されるように、実施形態2においては、第1支持部材10、搬送機構40、気流発生部50がひとまとまりとなって、筐体70に対して回転移動をする。第2支持部材20は、筐体70に対して移動しない。第1支持部材10の搬送方向下流側が、液体吐出ヘッド30及び第2支持部材20から離れる方向に、第1支持部材10全体が回転するようにして移動可能である。
その結果、第1支持部材10と液体吐出ヘッド30との間にスペースができる。液体吐出装置2のユーザは、第1支持部材10(プラテン)表面で紙詰まりが発生した場合に、図8のように第1支持部材10を移動させて、当該スペースを確保することで、詰まった紙を取り除く作業が行いやすくなる。
また、図8には、移動により生じた第1支持部材10と液体吐出ヘッド30との間のスペースに、液体吐出ヘッド30の清掃部80が導入された状況をも同時に表している。このように、実施形態2では、液体吐出装置2が清掃部80を備えて、液体吐出ヘッド30のクリーニング作業をさせる動作を実行し得る構成とすることができる。
通常時に、例えば、清掃部80を、第2支持部材20に対して対向方向に液体吐出ヘッド30とは逆側の領域に収納されるようにすることができる。液体吐出ヘッド30のクリーニング作業を実行する際には、まず第1支持部材10等が第2支持部材20に対して相対移動させる。その後、図8中に点線の矢印で示すように、清掃部80を第1支持部材10と第2支持部材20の間を経て、液体吐出ヘッド30まで移動させるような構成とすることができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。更に、実施形態で開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
第2支持部材20表面上でシート材Sに湾曲を与えるために、複数の第2リブ21の先端位置が異なっている関係は、上述した実施形態において示された特定のもので無くてもよい。例えば、直交方向に徐々に第2リブ21の先端位置が変化するものであってもよい。また、シート材Sに対して、第2支持部材20から離れる方向に凸型の湾曲を与えるような構成に限られず、凹型や、波型の湾曲を与える構成であってもよい。
上述した実施形態において、搬送機構40は、プーリにより駆動される搬送ベルト42によりシート材Sの搬送を行う例が示された。しかし搬送機構40の構成はこれに限られず、液体吐出ヘッド30よりも搬送方向上流側で、一対のローラによりシート材Sを挟み込んで搬送を行う構成であってもよい。例えば、図1及び図2におけるローラ65がそのような一対のローラの一方であるような構成としてもよい。
上述した実施形態において、気流発生部50としては内部に送風のためのファン51を備える例が示された。しかし気流発生部50の構成はこれに限られず、回転式ポンプによって、空気を吸引する構成であってもよい。また上述した実施形態において、気流発生部50は第1支持部材10に設けられた吸引孔を通じて第1流路、第2流路に気流を発生させた。しかし、本発明の適用はこれに限られるものでは無く、気流発生部50が、まず第2流路に気流を発生させて、更に第1流路から第2流路に気流を引き込むような構成としてもよい。
各実施形態において、第2支持部材20のシート材Sを支持する側の面上に、シート材Sへの液体の定着を促進させるための機構が設けられていてもよい。そのような機構としては、液体の性質に応じて、硬化や乾燥を促進させるための、光線や熱線の照射器、例えば紫外線ランプやその他ランプ、熱線照射器や、あるいはヒータを適宜に選択して用いることができる。
第2支持部材20上のシート材Sに対してエネルギー照射を実行するこのような機構を設けると、支持部材もが加熱されて、液体吐出ヘッド30の液体の吐出や、シート材S上への液体の付着に影響を及ぼす怖れがある。しかしながら、本発明によれば、第1支持部材10と第2支持部材20とが、隙間を隔てて配置されているから、第1支持部材10(プラテン)への加熱の影響が抑制されて、そのような問題が生じにくい。
上述した実施形態において、印刷装置として液体吐出装置が例示された、しかし本発明の適用はこれに限られるものでは無く、電子写真式の印刷方式を採用した印刷装置や、サーマルヘッドを採用した印刷装置にも適用できる。
1、2 液体吐出装置(印刷装置)
10 第1支持部材
11 第1リブ
111 第1リブ(a)
112 第1リブ(b)
113 第1リブ(c)
12 第1溝
13 吸引孔
14A、14B 第1切り欠き部
15 ベルト収納部
20 第2支持部材
21 第2リブ
211 第2リブ(a)
212 第2リブ(b)
22 第2溝
24 第2切り欠き部
26 凹部
30 液体吐出ヘッド(印刷部)
40 搬送機構
41A、41B プーリ
42 搬送ベルト
50 気流発生部
51 ファン
61 装着軸
62、63、64、65 ローラ
70 筐体
80 清掃部
111T 第1リブ(a)の先端位置
211T 第2リブ(a)の先端位置
212T 第2リブ(b)の先端位置
12B 第1溝の底面位置
22B 第2溝の底面位置
G1、G2 ギャップ

Claims (8)

  1. シート材を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される前記シート材に印刷をする印刷部と、
    前記印刷部と対向可能に位置し、前記シート材を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材より前記搬送方向の下流側に位置し、前記シート材を支持する第2支持部材と、
    気流発生部と、を備え、
    前記第1支持部材には、前記印刷部と前記第1支持部材とが対向する対向方向、及び、前記搬送方向と直交する、直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第1リブと、複数の前記第1リブのうちの隣り合う2つの第1リブの間で、前記2つの第1リブにより構成される第1溝とが設けられ、
    前記第2支持部材には、前記直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第2リブと、複数の前記第2リブのうちの隣り合う2つの第2リブの間で、前記2つの第2リブにより構成される第2溝とが設けられ、
    前記複数の第2リブは、少なくとも2つの隣り合う第2リブの先端が、前記対向方向において異なる位置に位置し、
    前記第1溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第1流路を形成し、
    前記第2溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第2流路を形成し、
    前記気流発生部は、前記第1流路と前記第2流路のうちの一方に繋がり、他方から一方に気流が流れることを特徴とする、印刷装置。
  2. 前記複数の第2リブのうち、前記直交方向の中央側の第2リブの先端は、前記中央側の第2リブよりも前記直交方向において外側に位置する第2リブの先端よりも、前記対向方向において前記印刷部に近いことを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
  3. シート材を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される前記シート材に印刷をする印刷部と、
    前記印刷部と対向可能に位置し、前記シート材を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材より前記搬送方向の下流側に位置し、前記シート材を支持する第2支持部材と、
    気流発生部と、を備え、
    前記第1支持部材には、前記印刷部と前記第1支持部材とが対向する対向方向、及び、前記搬送方向と直交する、直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第1リブと、複数の前記第1リブのうちの隣り合う2つの第1リブの間で、前記2つの第1リブにより構成される第1溝とが設けられ、
    前記第2支持部材には、前記直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第2リブと、複数の前記第2リブのうちの隣り合う2つの第2リブの間で、前記2つの第2リブにより構成される第2溝とが設けられ、
    前記複数の第2リブは、少なくとも2つの隣り合う第2リブの先端が、前記対向方向において異なる位置に位置し、
    前記第1溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第1流路を形成し、
    前記第2溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第2流路を形成し、
    前記気流発生部は、吸引により、前記第1流路及び前記第2流路に気流を発生させ、
    前記第1溝の、前記印刷部よりも前記搬送方向の上流側には、前記気流発生部に繋がる吸引孔が設けられていることを特徴とする印刷装置。
  4. シート材を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される前記シート材に印刷をする印刷部と、
    前記印刷部と対向可能に位置し、前記シート材を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材より前記搬送方向の下流側に位置し、前記シート材を支持する第2支持部材と、
    気流発生部と、を備え、
    前記第1支持部材には、前記印刷部と前記第1支持部材とが対向する対向方向、及び、前記搬送方向と直交する、直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第1リブと、複数の前記第1リブのうちの隣り合う2つの第1リブの間で、前記2つの第1リブにより構成される第1溝とが設けられ、
    前記第2支持部材には、前記直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第2リブと、複数の前記第2リブのうちの隣り合う2つの第2リブの間で、前記2つの第2リブにより構成される第2溝とが設けられ、
    前記複数の第2リブは、少なくとも2つの隣り合う第2リブの先端が、前記対向方向において異なる位置に位置し、
    前記第1溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第1流路を形成し、
    前記第2溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第2流路を形成し、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材との間には隙間があり、
    前記隙間の流路抵抗は、前記第2流路の流路抵抗よりも大きいことを特徴とする印刷装置。
  5. シート材を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される前記シート材に印刷をする印刷部と、
    前記印刷部と対向可能に位置し、前記シート材を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材より前記搬送方向の下流側に位置し、前記シート材を支持する第2支持部材と、を備え、
    前記第1支持部材には、前記印刷部と前記第1支持部材とが対向する対向方向、及び、前記搬送方向と直交する、直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第1リブと、複数の前記第1リブのうちの隣り合う2つの第1リブの間で、前記2つの第1リブにより構成される第1溝とが設けられ、
    前記第2支持部材には、前記直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第2リブと、複数の前記第2リブのうちの隣り合う2つの第2リブの間で、前記2つの第2リブにより構成される第2溝とが設けられ、
    前記複数の第1リブは、それらの先端が、前記対向方向において同じ位置に位置し、
    前記複数の第2リブは、少なくとも2つの隣り合う第2リブの先端が、前記対向方向において異なる位置に位置し、
    前記第1支持部材は、前記第2支持部材に対する相対移動が可能であることを特徴とする、印刷装置。
  6. シート材を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される前記シート材に印刷をする印刷部と、
    前記印刷部と対向可能に位置し、前記シート材を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材より前記搬送方向の下流側に位置し、前記シート材を支持する第2支持部材と、
    気流発生部と、を備え、
    前記第1支持部材には、前記印刷部と前記第1支持部材とが対向する対向方向、及び、前記搬送方向と直交する、直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第1リブと、複数の前記第1リブのうちの隣り合う2つの第1リブの間で、前記2つの第1リブにより構成される第1溝とが設けられ、
    前記第2支持部材には、前記直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第2リブと、複数の前記第2リブのうちの隣り合う2つの第2リブの間で、前記2つの第2リブにより構成される第2溝とが設けられ、
    前記複数の第2リブは、少なくとも2つの隣り合う第2リブの先端が、前記対向方向において異なる位置に位置し、
    前記第1溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第1流路を形成し、
    前記第2溝と前記シート材とが、前記気流発生部により発生させられた気流が通る第2流路を形成し、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材との間には隙間があり、
    前記隙間に面した前記第1溝の底面は、前記隙間に面した前記第2溝の底面よりも前記対向方向において前記印刷部に近い位置にあることを特徴とする印刷装置。
  7. シート材を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される前記シート材に印刷をする印刷部と、
    前記印刷部と対向可能に位置し、前記シート材を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材より前記搬送方向の下流側に位置し、前記シート材を支持する第2支持部材と、を備え、
    前記第1支持部材には、前記印刷部と前記第1支持部材とが対向する対向方向、及び、前記搬送方向と直交する、直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第1リブと、複数の前記第1リブのうちの隣り合う2つの第1リブの間で、前記2つの第1リブにより構成される第1溝とが設けられ、
    前記第2支持部材には、前記直交方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に沿った複数の第2リブと、複数の前記第2リブのうちの隣り合う2つの第2リブの間で、前記2つの第2リブにより構成される第2溝とが設けられ、
    前記複数の第1リブは、それらの先端が、前記対向方向において同じ位置に位置し、
    前記複数の第2リブは、少なくとも2つの隣り合う第2リブの先端が、前記対向方向において異なる位置に位置し、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材との間には隙間があり、
    前記隙間に面した前記第1溝の底面は、前記隙間に面した前記第2溝の底面よりも前記対向方向において前記印刷部に近い位置にあることを特徴とする印刷装置。
  8. 前記隙間に面した前記第1リブの先端は、前記隙間に面した前記第2リブの先端よりも前記対向方向において前記印刷部に近い位置にあることを特徴とする、請求項に記載の印刷装置。
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