以下に、本発明に係る保安灯の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る保安灯1の正面図である。図2は、図1のA-A矢視図である。図3は、図1のB-B矢視図である。図4は、図1に示す保安灯1の斜視図である。本実施形態に係る保安灯1は、本体部2と挿着部5とを備えている。本体部2は、略板状の形状で形成され、略板状の形状で形成される部分の一端に、厚さが厚い略円板状、或いは高さが低い略円柱状の形状でされた鍔部3が配置されている。挿着部5は、直径が本体部2の鍔部3の直径よりも小さい略円柱状の形状で形成されており、本体部2における鍔部3が位置する側に、円柱の中心軸が鍔部3の中心軸と一致する向き及び位置に、本体部2に対して連結する形態で配置されている。このため、本体部2における板状に形成される部分は、鍔部3に対して、挿着部5が配置される側の反対側に配置されており、その向きは、板の厚さ方向が鍔部3や挿着部5の中心軸に対して直交する向きで配置されている。
このように形成される本体部2は、太陽電池20と、発光部10とを有している。このうち、太陽電池20は、本体部2における挿着部5が位置する側の反対側の端部に配置されおり、太陽電池20で受けた光の光エネルギーを電力に変換することが可能になっている。また、発光部10は、太陽電池20で変換した電力によって発光することが可能になっている。発光部10は、本体部2における板状の部分の両面に配置されており、発光部10が配置される本体部2の各面には、発光部10は2つが並んで配置されている。
なお、図1は、保安灯1を一方向から見た場合における発光部10の配置形態を図示しているが、発光部10は、保安灯1の反対側の面にも、同様の形態で配置されている。
このように、太陽電池20と発光部10とを有する本体部2は、光を透過する透明カバー4を有しており、本体部2は、全体が透明カバー4により覆われている。これにより、太陽電池20や発光部10は、周囲の光を太陽電池20で受けたり、発光部10で発光した光を周囲に照射したりすることを可能としつつ、外部の物に対して接触することによる損傷から保護されている。
略円柱状に形状で形成される挿着部5は、充放電が可能な、いわゆる二次電池25(図6参照)を収容可能になっている。二次電池25は、太陽電池20で変換した電力を蓄える蓄電部として用いられており、発光部10は、二次電池25から供給される電力よって発光する。つまり、光エネギーより太陽電池20で変換した電力は、一旦、二次電池25で蓄えられ、発光部10は、二次電池25で蓄えられた電力が供給されることにより発光する。
図5は、図1のC-C矢視図である。挿着部5における本体部2に連結される側の端部の反対側の端部には、電源スイッチ60が配置されており、電源スイッチ60は、手動でONとOFFとを切り替えることが可能になっている。電源スイッチ60は、保安灯1における電気回路上に配置され、ONとOFFとを切り替えることにより、発光部10に対して電力を供給可能な状態と電力の供給が不可の状態とを切り替えることが可能になっている。つまり、電源スイッチ60は、ONとOFFとを切り替えることにより、保安灯1を使用する状態と使用しない状態とを切り替えることが可能になっている。
図6は、実施形態に係る保安灯1の機能ブロック図である。保安灯1は、発光部10に供給する電力を制御することにより、発光部10の発光の状態を切り替えることができる制御部50を有している。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理部や、RAM(Random Access Memory)等の記憶部を備える電子制御装置として構成されており、保安灯1の本体部2の内部に配置されている。制御部50には、発光部10と、太陽電池20と、二次電池25と、受信部30とが接続されている。
このうち、発光部10は、1つの発光部10が、互いに異なる色で発光する複数の発光部10を有して構成されており、1つの発光部10は、発光時に赤色で発光する赤色発光部10Rと、発光時に緑色で発光する緑色発光部10Gとを有している。赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとは、例えば、LED(Light Emitting Diode)からなり、電力を供給することにより発光する。制御部50は、これらのように構成される発光部10に供給する電力を制御することにより、発光部10の光度を制御することが可能になっている。
なお、図6では、発光部10は1つしか図示していないが、発光部10は、本体部2の2面に配置され、各面には2つが配置されるため、発光部10は、4つが設けられている。各発光部10は、それぞれ赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとを有しており、制御部50によって光度を制御することが可能になっている。
また、太陽電池20は、保安灯1で用いる電力の発電部になっており、周囲から受けた光を用いて電力の発電を行う。また、太陽電池20は、本実施形態では、周囲の照度を検出する照度検出部40としても用いられており、照度検出部40を兼ねている。つまり、太陽電池20は、太陽電池20で受けた光エネルギーを電力に変換するため、太陽電池20で発生する電力は、太陽電池20で受ける光の光量に応じて変化する。即ち、太陽電池20は、受けた光の光量が多い場合には、多くの電力を発生し、受けた光の光量が少ない場合には、発生する電力が少なくなるので、太陽電池20で発生した電力を検出することにより、保安灯1の周囲の照度を検出することが可能になっている。
二次電池25は、太陽電池20で変換した電力を蓄える蓄電部になっており、保安灯1で用いる電力の電源になっている。二次電池25には、周囲から受けた光より太陽電池20で変換した電力が制御部50を介して供給され、蓄電を行う。また、二次電池25は、発光部10で用いる電力を、制御部50を介して発光部10に供給し、発光部10は、二次電池25から供給された電力により発光する。即ち、発光部10は、太陽電池20で変換した電力が二次電池25を介して供給されることにより発光する。また、制御部50も、二次電池25から供給される電力により駆動する。
受信部30は、アンテナ31と、受信制御部32とを有しており、標準時の情報を送信する電波である、いわゆる標準電波を受信することが可能になっている。このうち、アンテナ31は、標準電波を受信することができるアンテナになっている。受信制御部32は、アンテナ31で受信した標準電波より、標準電波で搬送される情報を取得することができ、標準電波より取得した情報を、制御部50に送信することができる。
制御部50は、二次電池25から発光部10に対して供給する電力を制御することにより、発光部10の光度を制御することが可能になっている。制御部50で、発光部10に供給する電力を制御する際には、制御部50は、太陽電池20が兼ねる照度検出部40で検出した照度に基づいて制御する。これにより、発光部10は、照度検出部40で検出した照度に基づいて光度が変化する。また、制御部50は、発光部10を発光させる際には、発光部10を点滅させることが可能になっており、制御部50は、受信部30で受信した標準電波に基づいて、発光部10の点滅のタイミングを制御する。
本実施形態に係る保安灯1は、以上のような構成からなり、以下、その作用について説明する。図7は、実施形態に係る保安灯1を使用する際の態様を示す説明図である。保安灯1を使用する際には、まず、挿着部5の端部に配置されている電源スイッチ60をONにする。これにより、発光部10は、制御部50を介して二次電池25から供給される電力によって発光することが可能な状態になる。電源スイッチ60をONにしたら、道路上の工事箇所等に配置するロードコーン100に取り付ける。ロードコーン100は、例えば、円錐状の形状で形成され、底面側が下側になる向きで任意の場所に配置される。また、保安灯1を取り付けるロードコーン100は、上端に孔があいているものを用いる。
保安灯1は、本体部2が上側に位置し、挿着部5が下側になる向きで、ロードコーン100の上端の孔に挿着部5を差し込む。保安灯1の本体部2には、挿着部5の直径よりも大きい鍔部3が設けられており、鍔部3はロードコーン100の孔に入り込まないため、ロードコーン100の孔に挿着部5を差し込んだ保安灯1は、鍔部3がロードコーン100の上端に接触する位置で止まる。これにより、保安灯1は、ロードコーン100の上端に取り付けられる。工事箇所等にロードコーン100を複数配置し、各ロードコーン100に保安灯1を取り付ける場合は、複数のロードコーン100に対して、保安灯1をそれぞれ同様に取り付ける。
保安灯1は、太陽電池20を備えており、太陽電池20は、太陽電池20で受けた光のエネルギーを電力に変換することが可能になっている。太陽電池20によって変換された電力は、制御部50を介して二次電池25に供給され、二次電池25で蓄えられる。太陽電池20は、保安灯1がロードコーン100に取り付けられた状態では、保安灯1の上端側に位置するため、日中は、太陽光が直接、或いは間接的に照射され易い位置に配置される。このため、太陽電池20は、日中は多くの光エネルギーを効率よく電力に変換することができ、変換した電力を二次電池25で蓄えることができる。
制御部50は、発光部10を発光させる際には、このように二次電池25に蓄えられた電力を発光部10に供給することにより発光させる。また、制御部50は、発光部10に供給する電力を制御することにより、発光部10の発光の状態を切り替えることが可能になっているが、発光部10の発光の状態は、保安灯1の周囲の照度と、二次電池25に蓄えられた電力の状態に基づいて切り替える。
なお、発光部10を発光させる際には、本実施形態では、制御部50は、発光部10を点滅させる。発光部10の点滅のさせ方については、詳しくは後述する。
保安灯1の周囲の照度に基づく発光部10の発光の状態を切り替えは、保安灯1の周囲の照度と、照度に対して予め設定されている閾値とを比較し、照度が閾値以下であるか否かに基づいて行う。照度に対する閾値としては、第1閾値と第2閾値とが設定されており、第2閾値は、第1閾値よりも値が大きい閾値になっている。これらの第1閾値及び第2閾値は、予め設定されて、制御部50に備えられる記憶部に記憶されている。
また、保安灯1の周囲の照度は、太陽電池20が兼ねる照度検出部40により検出する。即ち、太陽電池20によって光エネルギーから変換した電力の大きさに基づいて、周囲の照度を検出する。太陽電池20によって変換した電力の大きさに基づいて照度を検出する際には、例えば、太陽電池20に照射される光の照度と、太陽電池20によって光エネルギーから変換する電力の電圧との関係を、予め求めて制御部50の記憶部に記憶しておく。制御部50は、太陽電池20で変換した電力の電圧を取得して電圧の大きさを測定し、制御部50の記憶部に記憶されている照度と電圧との関係に、太陽電池20で変換した電力の電圧を照らし合わせる。これにより、保安灯1の周囲の照度を求めることができる。
制御部50は、第1閾値及び第2閾値と、このように照度検出部40で検出した照度とを比較することにより、発光部10の光度を制御する。具体的には、制御部50は、照度検出部40で検出した照度が、値が大きい側の閾値である第2閾値より高い場合は、発光部10を消灯させ、照度検出部40で検出した照度が、値が小さい側の閾値である第1閾値以下である場合は、発光部10を発光させる。さらに、制御部50は、照度検出部40で検出した照度が第1閾値より高く、第2閾値以下である場合は、照度検出部40で検出した照度が第1閾値以下である場合よりも光度を大きくして、発光部10を発光させる。本実施形態では、発光部10の光度を大きくする際には、発光部10の輝度を高くし、発光部10の光度を低くする際には、発光部10の輝度を低くする。
発光部10の発光時に、保安灯1の周囲の照度に基づいて光度を制御する際は、発光部10の光度をこれらのように二段階で切り替えて発光させる。即ち、保安灯1の周囲の照度に基づいて光度を切り替えて発光部10を発光させる際には、制御部50は、照度検出部40で検出した照度が第1閾値以下である場合の光度での発光である通常発光と、照度が第1閾値より大きく第2閾値以下である場合の光度での発光であり、光度が通常発光より大きい薄暮発光とに切り替えて発光させる。換言すると、発光部10を発光させる際において、照度検出部40で検出した照度が第1閾値より高く第2閾値以下である場合には、発光部10に供給する電力を、照度が第1閾値以下である場合に発光部10に供給する電力よりも増加させて発光部10を発光させる。
また、二次電池25に蓄えられた電力の状態に基づく、発光部10の発光の状態を切り替えは、二次電池25の電圧と、電圧に対して予め設定されている閾値とを比較し、二次電池25の電圧が閾値以下であるか否かに基づいて行う。制御部50は、発光部10を発光させる際に二次電池25から供給される電力の電圧を取得して電圧の大きさを測定し、二次電池25の電圧が所定の閾値以下の場合は、発光部10に供給する電力を、通常発光時に発光部10に供給する電力よりも低下させる。つまり、発光部10を発光させる際において、二次電池25の電圧が所定の閾値以下の場合には、発光部10の光度を、通常発光時の光度よりも低下させた発光である省電力発光にして発光部10を発光させることにより、二次電池25の電力消費量を低減する。
ロードコーン100の上端に取り付けられた保安灯1は、これらのように保安灯1の周囲の照度や二次電池25に蓄えられた電力の状態に基づいて、発光部10の発光の状態を切り替えることにより、保安灯1の周囲の照度や二次電池25の蓄電量に適した光度で発光部10が発光する。次に、保安灯1の周囲の照度や、二次電池25の電圧の変化に対する、発光部10の発光状態の遷移について説明する。
図8は、保安灯1が有する発光部10の発光状態についての遷移図である。保安灯1は、周囲の照度に基づいて発光部10の光度を変化させるが、日中は、保安灯1の周囲の照度が高いため、発光部10を消灯させる(ST1)。ここで、制御部50は、照度に対する閾値として、第1閾値と、第1閾値より値が大きい第2閾値とを用いる。第1閾値は、保安灯1の周囲が暗くなったか否かを判断する際における照度の閾値になっており、本実施形態では、第1閾値は、200lxに設定されている。また、第2閾値は、保安灯1の周囲が薄暗くなったか否かを判断する際における照度の閾値になっており、300lx以上7000lx以下の範囲内で設定されている。なお、第2閾値は、500lx以上2000lx以下の範囲内で設定されるのが好ましい。本実施形態では、第2閾値は、1000lxに設定されている。日中は、保安灯1の周囲の照度は高く、保安灯1の周囲の照度は第2閾値以上となるため、制御部50は、発光部10を消灯する。
日中は照度が高いため、このように発光部10を消灯した状態でも、車両の運転者や歩行者は、太陽光によって保安灯1が取り付けられるロードコーン100を明確に視認することができる。これにより、車両の運転者や歩行者は、ロードコーン100によって示される道路上の工事箇所等を認識することができる。
一方で、日中はこのように照度が高いため、太陽電池20は、多くの光エネルギーを電力に変換し、二次電池25に供給する。これにより、二次電池25は、日中は発光部10によって電力が消費されない一方で、太陽電池20から多くの電力が供給されるため、日中は、二次電池25には多くの電力が蓄えられる。
発光部10を消灯した状態で時間が経過し、夕暮れとなって保安灯1の周囲の照度が第2閾値以下に低下した場合には、制御部50は、発光部10を薄暮発光させる(ST2)。つまり、太陽電池20が兼ねる照度検出部40により検出される照度が、第2閾値以下で、第1閾値より高い場合は、制御部50は、照度が第1閾値以下である場合の発光である通常発光の光度よりも光度を大きくして、発光部10を発光させる。即ち、薄暮発光では、発光部10の発光時の輝度を、通常発光の輝度よりも高くする。
夕暮れ時のような薄暮時は、日中よりも照度が低下しているものの、夜間のように暗くはなっておらず、太陽光によって周囲の状況を視認できる状態なので、車両の運転者の多くは、車両のヘッドライトを点灯させることなく、走行を継続する。しかし、薄暮時は、太陽光による照度自体は日中よりも低下しているため、視認性は低下している。このような場合は、保安灯1の発光部10を発光させることにより、車両の運転者に対して保安灯1を認識させることができるが、薄暮時は夜間より明るいため、夜間と同様に発光部10を発光させても、車両の運転者に対して効果的に認識させ難くなる。
このため、薄暮時には、通常発光の光よりも光度を大きくして発光部10を発光させることにより、太陽光により夜間よりも明るい薄暮時であっても、発光部10からの光を目立たせることができる。従って、車両の運転者は、光度が大きい発光部10の光によって保安灯1を認識することができ、保安灯1が取り付けられたロードコーン100によって示される道路上の工事箇所等を、適切に認識することができる。
発光部10を薄暮発光にした状態で時間が経過し、夜間になって保安灯1の周囲の照度が第1閾値以下に低下した場合には、制御部50は、発光部10を通常発光させる(ST3)。つまり、太陽電池20が兼ねる照度検出部40により検出される照度が、第1閾値以下である場合は、制御部50は、薄暮発光の光度よりも光度を小さくして、発光部10を発光させる。
夜間は、日中や薄暮時と比較して大幅に暗くなっているため、発光部10の光度を大きくしなくても、発光部10を発光させることにより発光部10からの光を目立たせることができる。従って、車両の運転者は、周囲が暗い夜間に発光する発光部10の光によって保安灯1を認識することができ、保安灯1が取り付けられたロードコーン100によって示される道路上の工事箇所等を、適切に認識することができる。
発光部10を通常発光にした状態で時間が経過し、朝明けとなって保安灯1の周囲の照度が第1閾値より高くなった場合には、制御部50は、発光部10を薄暮発光させる(ST4)。つまり、太陽電池20が兼ねる照度検出部40により検出される照度が、夕暮れ時と同様に、第2閾値以下で、第1閾値より高い場合は、制御部50は、発光部10の光度を通常発光の光度から大きくし、薄暮発光で発光部10を発光させる。
朝明け時は、夕暮れ時と同様に、日中よりも照度が低いものの、夜間のように暗くはないので、車両の運転者の多くは、車両のヘッドライトを点灯させることなく走行をするが、太陽光による照度が日中より低いため、視認性は日中よりも低くなっている。このため、朝明け時は、夕暮れ時と同様に、発光部10を薄暮発光させることにより、太陽光により夜間よりも明るい朝明け時であっても、発光部10からの光を目立たせることができる。従って、車両の運転者は、光度が大きい発光部10の光によって保安灯1を認識することができ、保安灯1が取り付けられたロードコーン100によって示される道路上の工事箇所等を、適切に認識することができる。
発光部10を薄暮発光にした状態で時間が経過し、日中となって保安灯1の周囲の照度が第2閾値より高くなった場合には、制御部50は、発光部10を消灯する(ST1)。朝明けから時間が経過して日中になった場合は、照度が高くなるため、発光部10を消灯しても、車両の運転者や歩行者は、保安灯1が取り付けられるロードコーン100を太陽光によって明確に視認することができる。これにより、車両の運転者や歩行者は、ロードコーン100によって示される道路上の工事箇所等を認識することができる。
保安灯1は、これらのように、保安灯1の周囲の照度が第2閾値以下の場合は、制御部50は発光部10を発光させるが、発光部10は、二次電池25から供給される電力によって発光する。二次電池25は、太陽電池20で光エネルギーより変換した電力を蓄え、このように蓄えた電力を発光部10に供給するが、夕暮れ時や夜間のように、太陽電池20に照射される光が少ない場合は、太陽電池20で変換する電力も少なくなる。この場合、二次電池25は、新たな電力はほぼ蓄電されずに、発光部10に電力を供給し続けるため、二次電池25で蓄える電力の蓄電量は、徐々に低下する。
二次電池25の蓄電量が低下し、発光部10を発光させるのに必要な電力を二次電池25から発光部10に対して供給できなくなった場合は、発光部10は、発光することができなくなる。このため、発光部10の発光時における光度を制御する際には、二次電池25に蓄えられる電力の電圧が、所定の閾値以上であるか否かにも基づいて行う。即ち、制御部50は、発光部10を発光させる際には、二次電池25の電圧が所定の電圧である電圧閾値以下であるか否かを判定し、二次電池25の電圧が電圧閾値以下である場合は、省電力発光をさせる(ST5)。なお、二次電池25の電圧に対して設定される所定の閾値である電圧閾値は、二次電池25の満充電の状態における電圧に対して、二次電池25の蓄電量が低下したと判断することのできる値で設定される。このため、電圧閾値は、例えば、二次電池25の公称電圧に対して、任意の大きさで小さい値で設定される。
発光部10を発光させる際における二次電池25の電圧が電圧閾値以下である場合には、制御部50は、二次電池25から発光部10に供給する電力を、通常発光時に供給する電力よりも低下させる。これにより、発光部10は、光度は通常発光時の光度よりも低くなるものの、消費電力が低下するため、発光部10を発光させることによる、二次電池25の蓄電量の低下を抑制することができる。
省電力発光においても、光度は低いものの発光部10は発光するため、太陽光による照度が低下している状態では、車両の運転者や歩行者は、発光部10が消灯時の保安灯1よりも、保安灯1を認識し易くなる。これにより、車両の運転者や歩行者は、ロードコーン100によって示される道路上の工事箇所等を認識することができる。
発光部10が省電力発光をしている状態で時間が経過し、日中となって保安灯1の周囲の照度が、第2閾値より高くなった場合には、制御部50は、発光部10を消灯する(ST1)。保安灯1の周囲の照度が、第2閾値より高くなった場合は、発光部10を消灯しても、車両の運転者や歩行者は、保安灯1が取り付けられるロードコーン100を太陽光によって明確に視認することができ、ロードコーン100によって示される道路上の工事箇所等を認識することができる。また、保安灯1の周囲の照度が、第2閾値より高くなった場合は、太陽電池20には、多くの光が照射されるため、太陽電池20は、多くの光エネルギーを電力に変換することができ、変換した電力を二次電池25に蓄えることができる。これにより、日中は、多くの電力を二次電池25に蓄えることができる。
次に、このように発光部10の発光状態を切り替える際における制御の手順について説明する。図9は、制御部50で発光部10の発光状態を切り替える際の制御の流れを示すフロー図である。保安灯1の使用時には、まず、保安灯1の周囲の照度である環境照度を検出する(ステップST11)。環境照度の検出は、照度検出部40を兼ねる太陽電池20によって光エネルギーより変換した電力の電圧を測定し、測定した電圧を、制御部50の記憶部に記憶されている照度と電圧との関係に照らし合わせることにより、環境照度を求める。
次に、環境照度は第2閾値以下であるか否かを、制御部50で判定する(ステップST12)。制御部50は、照度検出部40を兼ねる太陽電池20で変換した電力より求められた環境照度と、制御部50の記憶部に記憶されている第2閾値とを比較し、現在の環境照度は第2閾値以下であるか否かを判定する。
制御部50での判定により、環境照度は第2閾値より高いと判定された場合(ステップST12、No判定)は、制御部50は、発光部10を消灯させる(ステップST13)。
これに対し、制御部50での判定により、環境照度は第2閾値以下であると判定された場合(ステップST12、Yes判定)は、制御部50は、二次電池25の電圧を測定する(ステップST14)。つまり、制御部50は、二次電池25から発光部10に対して供給可能な電力の電圧を測定する。
二次電池25の電圧を測定したら、測定した二次電池25の電圧は電圧閾値以上であるか否かを、制御部50で判定する(ステップST15)。即ち、制御部50は、制御部50の記憶部に記憶されている電圧閾値と、測定した二次電池25の電圧とを比較し、二次電池25の現在の電圧は電圧閾値以上であるか否かを判定する。
制御部50での判定により、二次電池25の電圧は電圧閾値以上であると判定された場合(ステップST15、Yes判定)は、制御部50は、環境照度は第1閾値以下であるか否かを判定する(ステップST16)。即ち、制御部50は、制御部50の記憶部に記憶されている第1閾値と現在の環境照度とを比較し、現在の環境照度は第1閾値以下であるか否かを判定する。
制御部50での判定により、環境照度は第1閾値以下ではないと判定された場合(ステップST16、No判定)は、制御部50は、発光部10を薄暮発光させる(ステップST17)。即ち、制御部50は、通常発光時における光度よりも大きい光度で、発光部10を発光させる。
これに対し、制御部50での判定により、環境照度は第1閾値以下であると判定された場合(ステップST16、Yes判定)は、制御部50は、発光部10を通常発光させる(ステップST18)。即ち、制御部50は、発光部10を、夜間に眩しくなり過ぎることなく発光部10を認識することができる程度の、夜間の発光に適した光度で発光させる。
また、ステップST15において、二次電池25の電圧は電圧閾値以上であるか否かの判定を制御部50で行った際に、二次電池25の電圧は電圧閾値未満であると判定された場合(ステップST15、No判定)は、制御部50は、発光部10を省電力発光させる(ステップST19)。即ち、制御部50は、発光部10に供給する電力を、通常発光時に発光部10に供給する電力よりも低下させて、発光部10を発光させる。
保安灯1に使用時は、これらを繰り返すことにより、環境照度に適した光度で発光部10を発光させることができ、また、二次電池25で蓄えられている電力が低下した場合でも、電力消費量を低減することができる。
次に、発光部10の点滅にさせ方について説明する。図10は、発光部10の点滅についての説明図である。制御部50は、発光部10を発光させる際には、発光部10を点滅させる。1つの発光部10は、赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとを有しているが、制御部50は、1つの発光部10が有する赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとを、交互に点滅させる。
詳しくは、図10に示すように、例えば、赤色発光部10Rを所定の時間発光させた後、赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとを所定の時間消灯させる。その後、緑色発光部10Gを発光させ、所定時間経過後、赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとを所定の時間消灯させる。さらにその後、赤色発光部10Rを所定の時間発光させた後、赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとを所定の時間消灯させる。これらの発光部10の発光や消灯は、それぞれ比較的短い時間行われる。制御部50は、1つの発光部10が有する赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとの発光と消灯を、比較的短い時間間隔でこれらのように交互に繰り返すことにより、交互に点滅させる。
なお、1つの保安灯1は、発光部10を4つ有しているが、発光部10の発光時は、1つの保安灯1が有する4つの発光部10は、同じタイミング及び色で、発光部10は点滅する。発光部10の発光させる際には、制御部50は、これらのように発光部10を点滅させつつ、環境照度や二次電池25の電力に応じて光度を制御する。
ここで、1つの工事箇所には、多くの場合、ロードコーン100は複数が配置されるため、ロードコーン100に保安灯1を取り付ける際には、保安灯1も1つの工事箇所に複数が配置される。本実施形態に係る保安灯1は、このように1つの工事箇所に配置される複数の保安灯1の発光部10を、同じタイミングで点滅させることができる。即ち、本実施形態に係る保安灯1は、発光部10の発光時における点滅を、保安灯1同士の間で同期させることができる。
保安灯1同士の間での発光部10の点滅の同期は、標準電波を用いて行う。詳しくは、発光部10を点滅させる際には、制御部50は、受信部30で取得する標準電波の信号に基づいて、発光部10の点滅のタイミングを制御する。受信部30は、標準電波を受信することができるアンテナ31を有しているため、受信部30は、このアンテナ31で標準電波を受信する。受信部30は、アンテナ31で受信した標準電波より、標準電波によって搬送される情報を受信制御部32で取得する。具体的には、受信制御部32は、標準電波によって搬送される時刻の情報を取得する。受信部30は、受信制御部32で取得した時刻の情報を制御部50に送信する。
制御部50は、発光部10を発光させる際に、受信部30から伝達された時刻の情報における、所定のタイミングに合わせて発光部10を点滅させる。例えば、制御部50は、受信部30から伝達された時刻の情報に含まれる所定のパルスと、赤色発光部10Rの発光のタイミングを合わせて、赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとを交互に点滅させる。これにより、保安灯1の発光部10は、標準電波に含まれる時刻の情報に基づいて点滅する。
図11は、複数の保安灯1が有する発光部10の点滅の同期が行われている状態の説明図である。保安灯1が複数配置されている場所で、保安灯1の照度検出部40で検出する環境照度が第2閾値以下になった場合、各保安灯1は、それぞれ発光部10を発光させる。このため、各保安灯1は、それぞれ発光部10が点滅をするが、発光部10は、標準時刻に含まれる時刻の情報に基づいて点滅をするため、複数の保安灯1の発光部10は、互いに同じタイミングで点滅をする。例えば、図7に示すように、任意の工事箇所等に、保安灯1A、保安灯1B、保安灯1C、保安灯1Dが並べて配置される場合において、各保安灯1の発光部10がそれぞれ点滅をする際には、保安灯1A~1Dは、図11に示すように、互いに同じタイミングで点滅をする。即ち、複数の保安灯1は、発光部10の点滅が同期し、同期発光をする。このように、道路の工事箇所等に、複数の保安灯1が複数のロードコーン100と共に並べて配置された場合には、複数の保安灯1の発光部10は、発光時に互いに同じタイミングで点滅をする。
発光部10が点滅をする際には、薄暮発光、通常発光、省電力発光のいずれの発光状態においても、標準電波に含まれる時刻の情報に基づいて点滅するため、保安灯1間の点滅の同期は、薄暮発光、通常発光、省電力発光のいずれの発光状態においても、同期が行われる。
以上の実施形態に係る保安灯1は、周囲の照度を検出する照度検出部40と、照度検出部40で検出した照度に基づいて発光部10の光度を制御する制御部50とを有しており、制御部50は、照度検出部40で検出した照度が、第1閾値より高く、第2閾値以下である場合は、照度検出部40で検出した照度が第1閾値以下である場合よりも光度を大きくして発光部10を発光させる。これにより、保安灯1の周囲の照度が、日中よりは低く、夜間よりも高い時間帯では、夜間に発光部10を発光させる際における光度よりも大きな光度で発光部10を発光させることができる。従って、薄暮時のように、環境照度が夜間より高いことにより発光部10の光を認識し難い時間帯においても、発光部10の光を目立たせることができ、車両の運転者や歩行者等に対して、保安灯1を認識させ易くすることができる。この結果、薄暮時における保安灯1の視認性を向上させることができる。
また、二次電池25の電圧が所定の閾値以下の場合は、発光部10に供給する電力を低下させるため、二次電池25で蓄える電力が低下した場合における電力消費量を低減することができる。これにより、二次電池25で蓄える電力が、発光部10を発光させることができなくなるまで減少することを抑制することができ、発光部10を発光させるタイミングで発光部10を発光させることができなくなることを抑制することができる。この結果、より確実に保安灯1の視認性を向上させることができる。
また、標準電波を受信する受信部30を備え、発光部10の点滅のタイミングを、受信部30で受信した標準電波に基づいて制御するため、任意の位置に複数の保安灯1を配置する場合に、複数の保安灯1の発光部10の点滅を同期させることができる。これにより、複数の保安灯1の発光部10が、同じタイミングで点滅するため、複数の保安灯1全体での、発光部10の点滅による明暗の差を大きくすることができる。従って、保安灯1の視認性を、より確実に高めることができる。また、工事箇所等を示すために複数の保安灯1を並べて配置した際に、複数の保安灯1の発光部10が同じタイミングで点滅するため、車両の運転者や歩行者は、複数の保安灯1により示された位置や範囲を、より確実に認識することができる。この結果、より確実に保安灯1の視認性を高めることができ、複数の保安灯1によって、車両の運転者や歩行者等に対して、より確実に注意喚起を行うことができる。
また、照度検出部40は、太陽電池20が兼ねるため、保安灯1の周囲の照度を検出するためのセンサ等を別途設けることなく、照度を検出することができる。この結果、保安灯1の装置構成を簡略化することができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、第2閾値は、300lx以上7000lx以下の範囲内で設定されるため、薄暮発光が行われるタイミングが早くなり過ぎることを抑制しつつ、保安灯1の周囲の照度が低下した際により確実に薄暮発光を行うことができる。つまり、第2閾値が、300lx未満である場合は、保安灯1の周囲の照度が低下し始めた場合でも、薄暮発光が行われ難いため、保安灯1の周囲の照度が低下し始めた際に、保安灯1の視認性を効果的に高め難くなる虞がある。また、第2閾値が、7000lxより大きい場合は、保安灯1の周囲の照度が低下し始めた際に、薄暮発光が行われるタイミングが早くなり過ぎる虞があり、発光部10を発光させる時間が長くなることにより、二次電池25の電力消費量が多くなり過ぎる虞がある。この場合、二次電池25で蓄える電力が低下し易くなり、省電力発光が行われ易くなる虞があるため、結果的に、保安灯1の視認性を効果的に高め難くなる虞がある。
これに対し、第2閾値が、300lx以上7000lx以下の範囲内で設定される場合は、薄暮発光が行われるタイミングが早くなり過ぎることを抑制しつつ、保安灯1の周囲の照度が低下した際には、より確実に薄暮発光を行うことができる。特に、第2閾値が、500lx以上2000lx以下の範囲内で設定される場合は、より確実に薄暮発光が行われるタイミングが早くなり過ぎることを抑制しつつ、保安灯1の周囲の照度が低下した際に適切なタイミングで薄暮発光を行うことができる。この結果、二次電池25の電力消費量を抑えつつ、より確実に保安灯1の視認性を向上させることができる。
また、本実施形態では、第2閾値は、1000lxに設定されているため、環境照度の低下に伴って発光部10を薄暮発光させる際に、より適切なタイミングで発光させることができる。つまり、太陽光による視認性は、車両の運転者等が暗さを意識していなくても、1000lx付近を境にして大きく変化するので、第2閾値を1000lxに設定し、薄暮発光が1000lx以下になったら発光部10を薄暮発光させることにより、環境照度が低下して状態における保安灯1の視認性を確保することができる。また、近年の車両では、車両の周囲の照度が低下した際に、前照灯を自動点灯させるものが増えているが、法規上でも自動点灯の導入が進められており、法規上での、すれ違い用前照灯を自動点灯させる際における照度の基準は、1000lxになっている。このため、第2閾値を、1000lxにすることにより、車両の前照灯を自動点灯させることによって視認性を確保するのと同様に、発光部10の発光によって保安灯1の視認性を確保することができる。この結果、より確実に保安灯1の視認性を高めることができる。
[変形例]
なお、上述した実施形態では、照度を検出する照度検出部40は、太陽電池20が兼ねているが、照度検出部40は、太陽電池20とは別の部材が用いられていてもよい。照度検出部40は、例えば、受光した光の照度を検出することのできる照度センサが用いられていてもよい。照度検出部40は、保安灯1の周囲の照度を検出することができ、検出結果を、発光部10の発光と消灯との切り替えや、発光時における光度の制御に用いることができるものであれば、その手段や構成は問わない。
また、上述した実施形態では、発光部10は、発光時の輝度が変化することにより、光度を変化させることが可能になっているが、発光部10は、輝度が変化すること以外によって、光度が変化するように構成されていてもよい。発光部10は、例えば、発光する発光部10の数を変化させることにより、発光時における光度を変化させるように構成されていてもよい。つまり、薄暮発光では、通常発光よりも発光する発光部10の数を多くすることにより、薄暮発光の光度が、通常発光の光度よりも大きくなるようにしてもよい。発光部10は、薄暮発光が通常発光よりも明るくなるように発光することができれば、発光時の光度を変化させるための手法は問わない。
また、上述した実施形態では、第1閾値は200lxに設定され、第2閾値は1000lxに設定されているが、第1閾値や第2閾値は、これ以外の値であってもよい。また、上述した実施形態では、日中から夜間に向かう場合のように環境照度が低くなる際における第1閾値や第2閾値と、夜間から日中に向かう場合のように環境照度が高くなる際における第1閾値や第2閾値とで、同じ値にしているが、環境照度が変化する方向によって、第1閾値や第2閾値の値を異ならせてもよい。つまり、発光部10が消灯している状態から薄暮発光に切り替える際の判定に用いる第2閾値と、薄暮発光から消灯に切り替える際の判定に用いる第2閾値とを、異なる大きさにしてもよい。同様に、薄暮発光から通常発光に切り替える際の判定に用いる第1閾値と、通常発光から薄暮発光に切り替える際の判定に用いる第1閾値とを、異なる大きさにしてもよい。これらのように、環境照度が変化する方向、即ち、発光部10の発光状態の切り替えの方向によって、第1閾値や第2閾値の大きさを異ならせることにより、環境照度が、発光部10の発光状態が切り替わる付近の照度である際に、照度の僅かな変化によって、発光部10の発光状態が頻繁に切り替わることを抑制することができる。
また、上述した実施形態では、発光部10には、LEDが用いられているが、発光部10は、LED以外の光源が用いられてもよい。また、発光部10は、赤色発光部10Rと緑色発光部10Gとを有しているが、発光部10が発光する際における光の色は、赤や緑以外であってもよい。発光部10が発光する際における光の色は、赤や緑以外であったり、単色や三色以上であったりしてもよい。また、発光部10の発光時における点滅の仕方も、実施形態で示した点滅パターン以外であってもよい。発光部10は、発光時に車両の運転者等が認識し易く、注意喚起を行い易い色が用いられるのが好ましく、点滅パターンも、注意喚起を行い易いパターンが用いられるのが好ましい。
また、上述した実施形態では、太陽電池20で変換した電力を蓄える蓄電部として、二次電池25が用いられているが、蓄電部は、二次電池25以外であってもよい。蓄電部は、例えば、キャパシタが用いられてもよい。
また、上述した実施形態では、ロードコーン100の上端に取り付けて使用する保安灯1について説明しているが、保安灯1は、ロードコーン100に取り付ける形態以外であってもよい。保安灯1は、例えば、道路上等に直接配置することにより、工事箇所等を示すことができるように構成されていてもよい。