JP3244407U - 保安灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】道路の逆走を抑制することのできる保安灯を提供すること。【解決手段】保安灯10は、自発光する発光部20と、発光部20を覆い発光部20からの光を透過するカバー部13と、挿着対象部材に挿着する挿着部18と、を備え、発光部20は、第1発光部20aと、第1発光部20aが光を照射する方向の反対方向に向けて光を照射する第2発光部20bとを有し、カバー部13は、第1発光部20aからの光を透過する側の面である第1透過面13aと第2発光部20bからの光を透過する側の面である第2透過面13bとで、色または形状が異なる。【選択図】図5

Description

本考案は、保安灯に関する。
車両が走行する道路上には、工事等によって車両の走行を規制する位置にロードコーンが配置されることがあり、ロードコーンには、車両の運転者に対して走行を規制する位置についての注意喚起を行うために、光を発光する保安灯を取り付けることがある。例えば、特許文献1に記載された保安灯は、ロードコーンに取り付けることができると共に、太陽電池と二次電池とを有し、日中に太陽電池で発電して二次電池で蓄えた電力を、夜間に発光部に供給して発光部を発光させることにより、車両の運転者に対して注意喚起を行うことが可能になっている。
特開2021-155952号公報
ここで、車両が走行する道路は、道路や車線によって走行する方向が決まっているが、道路の設置形態によっては、走行する方向を間違えて道路を逆走してしまうことが考えられる。例えば、車両の走行中に高速道路の出口と入り口や、サービスエリア、パーキングエリアの出口と入り口を間違えてしまい、高速道路の出口から高速道路に入ってしまったり、サービスエリアの入り口から出てしまったりすることにより、道路を逆走してしまうことが考えられる。ロードコーンに取り付ける保安灯は、道路上における走行を規制する位置についての注意喚起を行うことはできるが、道路の走行する方向を示す機能は有さないため、ロードコーンに保安灯を取り付けても、保安灯によってこのようは道路の逆走を防止するのは困難なものとなっていた。
本考案は、上記に鑑みてなされたものであって、道路の逆走を抑制することのできる保安灯を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本考案に係る保安灯は、自発光する発光部と、前記発光部を覆い前記発光部からの光を透過するカバー部と、挿着対象部材に挿着する挿着部と、を備え、前記発光部は、第1発光部と、前記第1発光部が光を照射する方向の反対方向に向けて光を照射する第2発光部とを有し、前記カバー部は、前記第1発光部からの光を透過する側の面である第1透過面と前記第2発光部からの光を透過する側の面である第2透過面とで、色または形状が異なることを特徴とする。
また、上記保安灯において、前記第1透過面と前記第2透過面とは、互いに色が異なる有色透明の部材からなることが好ましい。
また、上記保安灯において、前記第1透過面または前記第2透過面には、前記第1透過面と前記第2透過面との判別を行うための判別部材が配置されることが好ましい。
また、上記保安灯において、前記第1発光部と前記第2発光部とは、互いに異なる色の光を発光することが好ましい。
また、上記保安灯において、前記第1発光部と前記第2発光部とは、互いに異なる点滅間隔で点滅することが好ましい。
本考案に係る保安灯は、道路の逆走を抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る保安灯の正面図である。 図2は、図1のA-A矢視図である。 図3は、図2のC-C矢視図である。 図4は、図1のB-B矢視図である。 図5は、図1に示す保安灯の斜視図である。 図6は、図3のD-D矢視図である。 図7は、実施形態に係る保安灯の機能ブロック図である。 図8は、実施形態に係る保安灯を使用する際の態様を示す説明図である。 図9は、保安灯を取り付けるラバーコーンが配置される位置についての説明図である。 図10は、図8に示すラバーコーンに取り付けられた保安灯を逆方向から見た説明図である。 図11は、保安灯が有する発光部の発光状態についての遷移図である。 図12は、制御部で発光部の発光状態を切り替える際の制御の流れを示すフロー図である。 図13は、第1発光部の点滅パターンと第2発光部の点滅パターンの一例を示す模式図である。 図14は、実施形態に係る保安灯の変形例であり、判別部材が設けられるカバー部を有する保安灯の側面図である。 図15は、図14に示す保安灯の斜視図である。
以下に、本考案に係る保安灯の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの考案が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る保安灯10の正面図である。図2は、図1のA-A矢視図である。図3は、図2のC-C矢視図である。図4は、図1のB-B矢視図である。図5は、図1に示す保安灯10の斜視図である。本実施形態に係る保安灯10は、本体部11と挿着部18とを備えている。本体部11は、略矩形状の略板状の形状で形成され、板状の厚み方向に見た場合に、対向する一対の辺における一方の辺の長さが他方の辺の長さよりも長い、略台形状の形状で形成されている。詳しくは、本体部11は、略台形のいわゆる上底と下底とを結ぶ辺が、外側に向けて凸となる方向に湾曲する形状で形成されている。
挿着部18は、略円柱状の形状で形成され、本体部11における、略台形の短い辺側に連結されている。挿着部18は、略円柱の軸心方向が、本体部11における、略台形の上底と下底とが対向する方向となる向きで、本体部11に連結されている。略円柱状の形状で形成されて本体部11に連結される挿着部18は、直径が、本体部11における挿着部18が連結される辺の長さと同程度の大きさで形成されている。
このように形成される本体部11は、太陽電池30と、発光部20とを有している。このうち、太陽電池30は、本体部11における挿着部18が位置する側の反対側の端部に配置されおり、太陽電池30で受けた光の光エネルギーを電力に変換することが可能になっている。また、発光部20は、太陽電池30で変換した電力によって自発光することが可能になっている。発光部20は、例えば、LED(Light Emitting Diode)からなり、電力を供給することにより発光する。
発光部20は、略板状の形状で形成される本体部11の両面に配置されており、発光部20が配置される本体部11の各面には、それぞれ4つの発光部20が配置されている。本体部11の各面に配置される4つの発光部20のうち、2つの発光部20は挿着部18の軸心方向に沿った方向に並んで配置され、残りの2つの発光部20は、挿着部18の軸心方向に沿った方向に対して直交する方向に並んで配置されている。
本体部11の両面にそれぞれ4つずつ配置される発光部20は、本体部11の両面で同等の形態で配置されている。本体部11の両面に配置される発光部20のうち、一方の面側に配置される発光部20は第1発光部20aになっており、他方の面側に配置される発光部20は第2発光部20bになっている。発光部20は、本体部11の両面にそれぞれ4つずつ配置されるため、換言すると、第1発光部20aと第2発光部20bとは、それぞれ4つずつ配置される。発光部20が有する第1発光部20aと第2発光部20bとは、本体部11における互いに異なる面に配置されるため、第1発光部20aと第2発光部20bとは、互いに反対方向に向けて光を照射する。例えば、第2発光部20bは、第1発光部20aが光を照射する方向の反対方向に向けて光を照射する。
また、第1発光部20aと第2発光部20bとは、互いに異なる色の光を発光する。具体的には、第2発光部20bは、車両の運転者に対して注意喚起を行うことのできる色の光を発光し、第1発光部20aは、第2発光部20bとは異なる色で、車両の運転者に対して走行の継続を促すことのできる色の光を発光する。本実施形態では、第1発光部20aは、緑色の光を発光し、第2発光部20bは、赤色の光を発光する。
太陽電池30と発光部20とを有する本体部11は、カバー部13を有している。カバー部13は、光を透過する透明の部材からなり、本体部11は、全体がカバー部13により覆われている。カバー部13は、本体部11における挿着部18が位置する側の端部に位置する取付け部12で取り付けられている。詳しくは、カバー部13は、本体部11の外表面を形成している。このため、カバー部13は、発光部20が配置される面を正面に見た場合における形状が、略台形状の形状で形成されている。カバー部13は、略台形の短い辺側が取付け部12になっており、取付け部12で本体部11における、挿着部18が連結される部分付近に取り付けられている。
太陽電池30や発光部20は、これらのように形成されるカバー部13によって覆われることにより、周囲の光を太陽電池30で受けたり、発光部20で発光した光を周囲に照射したりすることを可能としつつ、外部の物に対して接触することによる損傷から保護されている。つまり、透明な部材からなるカバー部13は、太陽電池30や発光部20を覆いつつ、カバー部13の外部からの光を透過して太陽電池30で受光させたり、発光部20からの光を透過してカバー部13の外側に向けて照射したりすることができる。
また、カバー部13は、第1発光部20aからの光を透過する側の面である第1透過面13aと、第2発光部20bからの光を透過する側の面である第2透過面13bとを有している。第1透過面13aは、カバー部13における、カバー部13の内側に配置される第1発光部20aに対向する面になっており、第1発光部20aで発光した光をカバー部13の内側から外側に透過する面になっている。また、第2透過面13bは、カバー部13における、カバー部13の内側に配置される第2発光部20bに対向する面になっており、第2発光部20bで発光した光をカバー部13の内側から外側に透過する面になっている。
カバー部13は、これらのように形成される第1透過面13aと第2透過面13bとで、色または形状が異なっている。本実施形態では、カバー部13の第1透過面13aと第2透過面13bとは、互いに色が異なる有色透明の部材により形成されている。具体的には、第1透過面13aは、第1発光部20aと同じ色の有色透明の部材からなり、本実施形態では、第1透過面13aは、緑色の有色透明の部材からなる。また、第2透過面13bは、第2発光部20bと同じ色の有色透明の部材からなり、本実施形態では、第2透過面13bは、赤色の有色透明の部材からなる。
略円柱状に形状で形成される挿着部18は、充放電が可能な、いわゆる二次電池35(図7参照)を収容可能になっている。二次電池35は、太陽電池30で変換した電力を蓄える蓄電部として用いられており、発光部20は、二次電池35から供給される電力よって発光する。つまり、光エネギーより太陽電池30で変換した電力は、一旦、二次電池35で蓄えられ、発光部20は、二次電池35で蓄えられた電力が供給されることにより発光する。
図6は、図3のD-D矢視図である。挿着部18における本体部11に連結される側の端部の反対側の端部には、電源スイッチ70が配置されており、電源スイッチ70は、手動でONとOFFとを切り替えることが可能になっている。電源スイッチ70は、保安灯10における電気回路上に配置され、ONとOFFとを切り替えることにより、保安灯10が有する制御部60(図7参照)や発光部20に対して電力を供給可能な状態と電力の供給が不可の状態とを切り替えることが可能になっている。つまり、電源スイッチ70は、ONとOFFとを切り替えることにより、保安灯10を使用する状態と使用しない状態とを切り替えることが可能になっている。
図7は、実施形態に係る保安灯10の機能ブロック図である。保安灯10は、発光部20に供給する電力を制御することにより、発光部20の発光の状態を切り替えることができる制御部60を有している。制御部60は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理部や、RAM(Random Access Memory)等の記憶部を備える電子制御装置として構成されており、保安灯10の本体部11の内部に配置されている。制御部60には、発光部20と、太陽電池30と、二次電池35と、通信部40とが接続されている。
発光部20は、第1発光部20aと第2発光部20bとのそれぞれが、制御部60に接続されている。
制御部60は、発光部20に供給する電力を制御することにより、発光部20の点滅制御を行うことができる。即ち、制御部60は、発光部20に供給する電力を制御して発光部20の発光と消灯とを切り替えることにより発光部20の点滅させることができ、発光時間や消灯時間、さらに発光のタイミングや消灯のタイミングを制御することにより、発光部20の点滅制御を行うことができる。具体的には、制御部60は、予め設定される発光部20の点滅のパターンである点滅パターンに従って発光部20の点滅制御を行うことができる。また、制御部60は、第1発光部20aと第2発光部20bとを、それぞれ異なる点滅パターンで点滅制御することができる。第1発光部20aや第2発光部20bの点滅パターンは、予め設定されて制御部60に備えられる記憶部に記憶されている。また、制御部60は、発光部20に供給する電力を制御することにより、発光部20の発光する際の光度を制御することが可能になっている。
なお、図7では、第1発光部20aと第2発光部20bは1つずつしか図示していないが、第1発光部20aと第2発光部20bは、それぞれ4つずつが設けられている。制御部60によって第1発光部20aと第2発光部20bとの点滅制御を行う際には、第1発光部20aは4つの第1発光部20aが同時に点滅するように制御し、第2発光部20bも4つの第2発光部20bが同時に点滅するように制御する。
太陽電池30は、保安灯10で用いる電力の発電部になっており、周囲から受けた光を用いて電力の発電を行う。また、太陽電池30は、本実施形態では、周囲の照度を検出する照度検出部50としても用いられており、照度検出部50を兼ねている。つまり、太陽電池30は、太陽電池30で受けた光エネルギーを電力に変換するため、太陽電池30で発生する電力は、太陽電池30で受ける光の光量に応じて変化する。即ち、太陽電池30は、受けた光の光量が多い場合には、多くの電力を発生し、受けた光の光量が少ない場合には、発生する電力が少なくなるので、太陽電池30で発生した電力を検出することにより、保安灯10の周囲の照度を検出することが可能になっている。
二次電池35は、太陽電池30で変換した電力を蓄える蓄電部になっており、保安灯10で用いる電力の電源になっている。二次電池35には、周囲から受けた光より太陽電池30で変換した電力が制御部60を介して供給され、蓄電を行う。また、二次電池35は、発光部20で用いる電力を、制御部60を介して発光部20に供給し、発光部20は、二次電池35から供給された電力により発光する。即ち、発光部20は、太陽電池30で変換した電力が二次電池35を介して供給されることにより発光する。また、制御部60も、二次電池35から供給される電力により駆動する。
通信部40は、アンテナ41と、通信制御部42とを有しており、制御部60からの信号を無線によって送受信することが可能になっている。このうち、アンテナ41は、無線通信に用いる電波の送受信を行うことができるアンテナになっている。通信制御部42は、電波を用いて信号の送受信を行う際の通信制御を行うことが可能になっている。詳しくは、通信制御部42は、アンテナ41で受信した電波より、電波で搬送される信号を取得して取得した信号を制御部60に送信し、また、制御部60からの信号を電波に乗せてアンテナ41から送信することが可能になっている。通信部40は、例えば、2.4GHz帯の周波数帯の電波を用いることにより、信号の送受信を行うことができる。
制御部60は、二次電池35から発光部20に対して供給する電力を制御することにより、発光部20の光度を制御することが可能になっている。制御部60で、発光部20に供給する電力を制御する際には、制御部60は、太陽電池30が兼ねる照度検出部50で検出した照度に基づいて制御する。これにより、発光部20は、照度検出部50で検出した照度に基づいて光度が変化する。
また、実施形態に係る保安灯10は、通信部40を備えることにより、他の保安灯10と無線通信を行うことが可能になっている。このように他の保安灯10との間での無線通信が可能な保安灯10は、保安灯10同士での無線通信により、発光部20の点滅制御を行う際における制御信号等の信号の送受信を、互いの制御部60同士の間で行うことが可能になっている。つまり、それぞれの保安灯10の制御部60は、それぞれの保安灯10が有する通信部40同士での無線通信を介して、制御信号の送受信を行うことが可能になっている。
本実施形態に係る保安灯10は、以上のような構成からなり、以下、その作用について説明する。図8は、実施形態に係る保安灯10を使用する際の態様を示す説明図である。保安灯10を使用する際には、まず、挿着部18の端部に配置されている電源スイッチ70をONにする。これにより、発光部20は、制御部60を介して二次電池35から供給される電力によって発光することが可能な状態になる。保安灯10は、電源スイッチ70をONにしたら、道路に配置するラバーコーン100に取り付ける。本実施形態では、ラバーコーン100は、保安灯10の挿着部18を挿着する挿着対象部材になっている。ラバーコーン100は、弾力性を有する樹脂材料からなり、例えば、細長い略円筒形の形状で形成される。ラバーコーン100は、細長い略円筒形の一端にベース部101が設けられ、ベース部101が道路上に固定されることにより配置される。
ラバーコーン100は上端に孔があいており、保安灯10は、ラバーコーン100は上端の孔から挿着部18を挿着することにより取り付ける。詳しくは、保安灯10は、本体部11が上側に位置し、挿着部18が下側になる向きで、ラバーコーン100の上端の孔に挿着部18を差し込む。保安灯10の本体部11は、挿着部18に連結される部分の直径が挿着部18の直径よりも大きくなって形成されており、本体部11はラバーコーン100の孔に入り込まないため、ラバーコーン100の孔に挿着部18を差し込んだ保安灯10は、本体部11がラバーコーン100の上端に接触する位置で止まる。これにより、保安灯10は、ラバーコーン100の上端に取り付けられる。
図9は、保安灯10を取り付けるラバーコーン100が配置される位置についての説明図である。保安灯10を取り付けるラバーコーン100は、例えば、高速道路の出入口や、サービスエリアやパーキングエリアの出入口に配置されるラバーコーン100になっている。例えば、サービスエリアの出入口に配置されるラバーコーン100について説明すると、図9に示すように、ラバーコーン100は、高速道路本線200とサービスエリアSAの入り口201との境界部分や、高速道路本線200とサービスエリアSAの出口202との境界部分に複数が配置される。
つまり、サービスエリアSAの入り口201は、高速道路本線200から分岐して設けられ絵いるため、サービスエリアSAの入り口201に配置されるラバーコーン100は、サービスエリアSAの入り口201が高速道路本線200から分岐する部分に複数が配置される。また、サービスエリアSAの出口202は、高速道路本線200に合流するように設けられているため、サービスエリアSAの出口202に配置されるラバーコーン100は、サービスエリアSAの出口202が高速道路本線200に合流する部分に複数が配置される。
保安灯10は、このようにサービスエリアSAの入り口201や出口202に配置される複数のラバーコーン100に対して、複数の保安灯10が全て同じ向きになるように取り付ける。つまり、複数の保安灯10は、高速道路本線200を走行する車両(図示省略)の進行方向211や、サービスエリアSAの入り口201に入る車両の進行方向211、サービスエリアSAの出口202から出る車両の進行方向211に対して、それぞれ第1透過面13a側が対向する向きでラバーコーン100に取り付ける(図8参照)。
詳しくは、保安灯10は、カバー部13の第1透過面13aと第2透過面13bとが、互いに色が異なる有色透明の部材により形成されている。このため、保安灯10は、発光部20を発光させない状態においても、第1透過面13aと第2透過面13bとを視認することにより、第1発光部20aからの光が透過する第1透過面13aと、第2発光部20bからの光が透過する第2透過面13bとを判別することができる。従って、ラバーコーン100への保安灯10の取り付け作業を行う作業者は、カバー部13を視認してカバー部13の色に基づいて第1透過面13aと第2透過面13bとを判別し、第1透過面13a側が進行方向211に対向する向きでラバーコーン100に取り付ける。
本実施形態では、第1透過面13aは緑色の有色透明の部材からなり、第2透過面13bは赤色の有色透明の部材からなるため、作業者は、カバー部13における緑色側の面が進行方向211に対向する向きで各保安灯10をラバーコーン100に取り付ける。
図10は、図8に示すラバーコーン100に取り付けられた保安灯10を逆方向から見た説明図である。作業者によってラバーコーン100に取り付けられる保安灯10は、車両の進行方向211に対して第1透過面13a側が対向する向きで取り付けられるため、保安灯10の第2透過面13bは、進行方向211と同じ方向を向くことなる。このため、換言すると、ラバーコーン100に取り付けられる保安灯10の第2透過面13bは、車両の逆走方向212に対して対向する向きになる。つまり、ラバーコーン100に取り付けられる保安灯10の第2透過面13bは、高速道路本線200の逆走方向212や、サービスエリアSAの入り口201の逆走方向212、サービスエリアSAの出口202の逆走方向212に対して対向する向きとなる。
本実施形態では、第2透過面13bは赤色の有色透明の部材からなるため、カバー部13における赤色側の面が逆走方向212に対向する向きで、各保安灯10はラバーコーン100に取り付けられる。
保安灯10は、太陽電池30を備えており、太陽電池30は、太陽電池30で受けた光のエネルギーを電力に変換することが可能になっている。太陽電池30によって変換された電力は、制御部60を介して二次電池35に供給され、二次電池35で蓄えられる。太陽電池30は、保安灯10がラバーコーン100に取り付けられた状態では、保安灯10の上端側に位置するため、日中は、太陽光が直接、或いは間接的に照射され易い位置に配置される。このため、太陽電池30は、日中は多くの光エネルギーを効率よく電力に変換することができ、変換した電力を二次電池35で蓄えることができる。
制御部60は、発光部20を発光させる際には、このように二次電池35に蓄えられた電力を発光部20に供給することにより発光させる。また、制御部60は、発光部20に供給する電力を制御することにより、発光部20の発光の状態を切り替えることが可能になっているが、発光部20の発光の状態は、保安灯10の周囲の照度と、二次電池35に蓄えられた電力の状態に基づいて切り替える。
発光部20を発光させる際には、制御部60は、予め設定されている点滅パターンに従って発光部20の点滅制御を行うと共に、通信部40によって保安灯10同士の間で通信を行うことにより、保安灯10同士の間で点滅パターンを同期させて点滅制御を行う。発光部20の点滅のさせ方については、詳しくは後述する。
保安灯10の周囲の照度に基づく発光部20の発光の状態の切り替えは、保安灯10の周囲の照度と、照度に対して予め設定されている閾値とを比較し、照度が閾値以下であるか否かに基づいて行う。発光部20の発光の状態の切り替えは、通信を行う他の保安灯10から独立して行い、個々の保安灯10で個別に照度と閾値とを比較しながら保安灯10ごとに発光部20の発光の状態を切り替える。照度に対する閾値としては、第1閾値と第2閾値とが設定されており、第2閾値は、第1閾値よりも値が大きい閾値になっている。これらの第1閾値及び第2閾値は、予め設定されて、制御部60に備えられる記憶部に記憶されている。
また、保安灯10の周囲の照度は、太陽電池30が兼ねる照度検出部50により検出する。即ち、太陽電池30によって光エネルギーから変換した電力の大きさに基づいて、周囲の照度を検出する。太陽電池30によって変換した電力の大きさに基づいて照度を検出する際には、例えば、太陽電池30に照射される光の照度と、太陽電池30によって光エネルギーから変換する電力の電圧との関係を、予め求めて制御部60の記憶部に記憶しておく。制御部60は、太陽電池30で変換した電力の電圧を取得して電圧の大きさを測定し、制御部60の記憶部に記憶されている照度と電圧との関係に、太陽電池30で変換した電力の電圧を照らし合わせる。これにより、保安灯10の周囲の照度を求めることができる。
制御部60は、第1閾値及び第2閾値と、このように照度検出部50で検出した照度とを比較することにより、発光部20の光度を制御する。具体的には、制御部60は、照度検出部50で検出した照度が、値が大きい側の閾値である第2閾値より高い場合は、発光部20を消灯させ、照度検出部50で検出した照度が、値が小さい側の閾値である第1閾値以下である場合は、発光部20を発光させる。さらに、制御部60は、照度検出部50で検出した照度が第1閾値より高く、第2閾値以下である場合は、照度検出部50で検出した照度が第1閾値以下である場合よりも光度を大きくして、発光部20を発光させる。本実施形態では、発光部20の光度を大きくする際には、発光部20の輝度を高くし、発光部20の光度を低くする際には、発光部20の輝度を低くする。
発光部20の発光時に、保安灯10の周囲の照度に基づいて光度を制御する際には、発光部20の光度をこれらのように二段階で切り替えて発光させる。即ち、保安灯10の周囲の照度に基づいて光度を切り替えて発光部20を発光させる際には、制御部60は、照度検出部50で検出した照度が第1閾値以下である場合の光度での発光である通常発光と、照度が第1閾値より大きく第2閾値以下である場合の光度での発光であり、光度が通常発光より大きい薄暮発光とに切り替えて発光させる。換言すると、発光部20を発光させる際において、照度検出部50で検出した照度が第1閾値より高く第2閾値以下である場合には、発光部20に供給する電力を、照度が第1閾値以下である場合に発光部20に供給する電力よりも増加させて発光部20を発光させる。
また、二次電池35に蓄えられた電力の状態に基づく、発光部20の発光の状態の切り替えは、二次電池35の電圧と、電圧に対して予め設定されている閾値とを比較し、二次電池35の電圧が閾値以下であるか否かに基づいて行う。制御部60は、発光部20を発光させる際に二次電池35から供給される電力の電圧を取得して電圧の大きさを測定し、二次電池35の電圧が所定の閾値以下の場合は、発光部20に供給する電力を、通常発光時に発光部20に供給する電力よりも低下させる。つまり、発光部20を発光させる際において、二次電池35の電圧が所定の閾値以下の場合には、発光部20の光度を、通常発光時の光度よりも低下させた発光である省電力発光にして発光部20を発光させることにより、二次電池35の電力消費量を低減する。
ラバーコーン100の上端に取り付けられた保安灯10は、これらのように保安灯10の周囲の照度や二次電池35に蓄えられた電力の状態に基づいて、発光部20の発光の状態を切り替えることにより、保安灯10の周囲の照度や二次電池35の蓄電量に適した光度で発光部20が発光する。次に、保安灯10の周囲の照度や、二次電池35の電圧の変化に対する、発光部20の発光状態の遷移について説明する。
図11は、保安灯10が有する発光部20の発光状態についての遷移図である。保安灯10は、周囲の照度に基づいて発光部20の光度を変化させるが、日中は、保安灯10の周囲の照度が高いため、発光部20を消灯させる(ST1)。ここで、制御部60は、照度に対する閾値として、第1閾値と、第1閾値より値が大きい第2閾値とを用いる。第1閾値は、保安灯10の周囲が暗くなったか否かを判断する際における照度の閾値になっており、本実施形態では、第1閾値は、300lxに設定されている。また、第2閾値は、保安灯10の周囲が薄暗くなったか否かを判断する際における照度の閾値になっており、400lx以上7000lx以下の範囲内で設定されている。なお、第2閾値は、500lx以上2000lx以下の範囲内で設定されるのが好ましい。本実施形態では、第2閾値は、1000lxに設定されている。日中は、保安灯10の周囲の照度は高く、保安灯10の周囲の照度は第2閾値以上となるため、制御部60は、発光部20を消灯する。
日中は照度が高いため、車両が走行する道路の状況を認識し易くなっている。このため日中は、車両の運転者は高速道路本線200等の進行方向211(図9参照)を容易に認識することができる。これにより、車両の運転者は、高速道路やサービスエリアSA等に入ったり、高速道路やサービスエリアSA等から出たりするために車両を進ませる方向を変える場合でも、運転者は進ませる方向を間違えることなく進行方向211に沿って車両を走行させることができる。
一方で、日中はこのように照度が高いため、太陽電池30は、多くの光エネルギーを電力に変換し、二次電池35に供給する。これにより、二次電池35は、日中は発光部20によって電力が消費されない一方で、太陽電池30から多くの電力が供給されるため、日中は、二次電池35には多くの電力が蓄えられる。
発光部20を消灯した状態で時間が経過し、夕暮れとなって保安灯10の周囲の照度が第2閾値以下に低下した場合には、制御部60は、発光部20を薄暮発光させる(ST2)。つまり、太陽電池30が兼ねる照度検出部50により検出される照度が、第2閾値以下で、第1閾値より高い場合は、制御部60は、照度が第1閾値以下である場合の発光である通常発光の光度よりも光度を大きくして、発光部20を発光させる。即ち、薄暮発光では、発光部20の発光時の輝度を、通常発光の輝度よりも高くする。発光部20を発光させる際には、制御部60は、第1発光部20aと第2発光部20bとのいずれも発光させる。
夕暮れ時のような薄暮時は、日中よりも照度が低下しているものの、夜間のように暗くはなっておらず、太陽光によって周囲の状況を視認できる状態なので、車両の運転者の多くは、車両のヘッドライトを点灯させることなく、走行を継続する。しかし、薄暮時は、太陽光による照度自体は日中よりも低下しているため、視認性は低下している。このような場合は、保安灯10の発光部20を発光させることにより、車両の運転者に対して保安灯10を認識させることができるが、薄暮時は夜間より明るいため、夜間と同様に発光部20を発光させても、車両の運転者に対して効果的に認識させ難くなる。
このため、薄暮時には、通常発光の光よりも光度を大きくして発光部20を発光させることにより、太陽光により夜間よりも明るい薄暮時であっても、発光部20からの光を目立たせることができる。従って、車両の運転者は、光度が大きい発光部20の光によって保安灯10を認識することができ、保安灯10が取り付けられたラバーコーン100によって示される、高速道路やサービスエリアSA等の出入口を、保安灯10から照射される光によっても適切に認識することができる。
ここで、保安灯10は、第1透過面13aが、高速道路本線200やサービスエリアSAの入り口201、出口202等の進行方向211に対向し、第2透過面13bが、高速道路本線200やサービスエリアSAの入り口201、出口202等の逆走方向212に対向する向きでラバーコーン100に取り付けられている。このため、サービスエリアSAの入り口201、出口202等を走行する車両の運転者は、進行方向211に沿って走行する場合は第1発光部20aから照射される光を視認し、逆走方向212に沿って走行する場合は第2発光部20bから照射される光を視認することになる。
このうち、第1発光部20aは、車両の運転者に対して走行の継続を促すことのできる色の光を発光し、本実施形態では、第1発光部20aは緑色の光を発光する。これにより、高速道路やサービスエリアSA等に出入りするために車両を進ませる方向を変える際に、進行方向211に沿った方向に進ませようとする車両の運転者は、第1発光部20aから照射される緑色の光を視認することにより、車両を走行させようとする方向は進行方向211であることを認識することができる。このため、保安灯10の第1発光部20aから照射される光を視認した車両の運転者は、車両を走行させようとする方向は進行方向211であることを認識することにより、そのまま運転を継続する。
一方で、第2発光部20bは、車両の運転者に対して注意喚起を行うことのできる色の光を発光し、本実施形態では、第2発光部20bは赤色の光を発光する。これにより、高速道路やサービスエリアSA等に出入りするために車両を進ませる方向を変える際に、逆走方向212となる方向に車両を進ませようとする車両の運転者は、第2発光部20bから照射される赤色の光を視認することにより、車両を走行させようとする方向は逆走方向212であることを認識することになる。このため、保安灯10の第2発光部20bから照射される光を視認した車両の運転者は、車両を走行させようとする方向は逆走方向212であることを認識することにより、当該逆走方向212となる方向へ車両を進ませることを中止することができる。
発光部20を薄暮発光にした状態で時間が経過し、夜間になって保安灯10の周囲の照度が第1閾値以下に低下した場合には、制御部60は、発光部20を通常発光させる(ST3)。つまり、太陽電池30が兼ねる照度検出部50により検出される照度が、第1閾値以下である場合は、制御部60は、薄暮発光の光度よりも光度を小さくして、発光部20を発光させる。
夜間は、日中や薄暮時と比較して保安灯10の周囲は大幅に暗くなっているため、発光部20の光度を大きくしなくても、発光部20を発光させることにより発光部20からの光を目立たせることができる。従って、車両の運転者は、周囲が暗い夜間に発光する発光部20の光によって保安灯10を認識することができ、高速道路やサービスエリアSA等に出入りするために車両を進ませようとしている方向が逆走方向212であるか否かを、発光部20からの光によって認識することができる。
発光部20を通常発光にした状態で時間が経過し、朝明けとなって保安灯10の周囲の照度が第1閾値より高くなった場合には、制御部60は、発光部20を薄暮発光させる(ST4)。つまり、太陽電池30が兼ねる照度検出部50により検出される照度が、夕暮れ時と同様に、第2閾値以下で、第1閾値より高い場合は、制御部60は、発光部20の光度を通常発光の光度から大きくし、薄暮発光で発光部20を発光させる。
朝明け時は、夕暮れ時と同様に、日中よりも照度が低いものの、夜間のように暗くはないので、車両の運転者の多くは、車両のヘッドライトを点灯させることなく走行をするが、太陽光による照度が日中より低いため、視認性は日中よりも低くなっている。このため、朝明け時は、夕暮れ時と同様に、発光部20を薄暮発光させることにより、太陽光により夜間よりも明るい朝明け時であっても、発光部20からの光を目立たせることができる。従って、車両の運転者は、光度が大きい発光部20の光によって保安灯10を認識することができ、高速道路やサービスエリアSA等に出入りするために車両を進ませようとしている方向が逆走方向212であるか否かを、発光部20からの光によって認識することができる。
発光部20を薄暮発光にした状態で時間が経過し、日中となって保安灯10の周囲の照度が第2閾値より高くなった場合には、制御部60は、発光部20を消灯する(ST1)。朝明けから時間が経過して日中になった場合は、照度が高くなるため、発光部20を消灯しても、車両の運転者や歩行者は、保安灯10が取り付けられるラバーコーン100を太陽光によって明確に視認することができる。これにより、車両の運転者は、高速道路やサービスエリアSA等に入ったり、高速道路やサービスエリアSA等から出たりするために車両を進ませる方向を変える場合でも、運転者は進ませる方向を間違えることなく進行方向211に沿って車両を走行させることができる。
保安灯10は、これらのように、保安灯10の周囲の照度が第2閾値以下の場合は、制御部60は発光部20を発光させるが、発光部20は、二次電池35から供給される電力によって発光する。二次電池35は、太陽電池30で光エネルギーより変換した電力を蓄え、このように蓄えた電力を発光部20に供給するが、夕暮れ時や夜間のように、太陽電池30に照射される光が少ない場合は、太陽電池30で変換する電力も少なくなる。この場合、二次電池35は、新たな電力はほぼ蓄電されずに、発光部20に電力を供給し続けるため、二次電池35で蓄える電力の蓄電量は、徐々に低下する。
二次電池35の蓄電量が低下し、発光部20を発光させるのに必要な電力を二次電池35から発光部20に対して供給できなくなった場合は、発光部20は、発光することができなくなる。このため、発光部20の発光時における光度を制御する際には、二次電池35に蓄えられる電力の電圧が、所定の閾値以上であるか否かにも基づいて行う。即ち、制御部60は、発光部20を発光させる際には、二次電池35の電圧が所定の電圧である電圧閾値以下であるか否かを判定し、二次電池35の電圧が電圧閾値以下である場合は、省電力発光をさせる(ST5)。なお、二次電池35の電圧に対して設定される所定の閾値である電圧閾値は、二次電池35の満充電の状態における電圧に対して、二次電池35の蓄電量が低下したと判断することのできる値で設定される。このため、電圧閾値は、例えば、二次電池35の公称電圧に対して、任意の大きさで小さい値で設定される。
発光部20を発光させる際における二次電池35の電圧が電圧閾値以下である場合には、制御部60は、二次電池35から発光部20に供給する電力を、通常発光時に供給する電力よりも低下させる。これにより、発光部20は、光度は通常発光時の光度よりも低くなるものの、消費電力が低下するため、発光部20を発光させることによる、二次電池35の蓄電量の低下を抑制することができる。
省電力発光においても、光度は低いものの発光部20は発光するため、太陽光による照度が低下している状態では、車両の運転者や歩行者は、発光部20が消灯時の保安灯10よりも、保安灯10を認識し易くなる。これにより、車両の運転者は、高速道路やサービスエリアSA等に出入りするために車両を進ませようとしている方向が逆走方向212であるか否かを、保安灯10の発光部20からの光によって認識することができる。
発光部20が省電力発光をしている状態で時間が経過し、日中となって保安灯10の周囲の照度が、第2閾値より高くなった場合には、制御部60は、発光部20を消灯する(ST1)。保安灯10の周囲の照度が、第2閾値より高くなった場合は、発光部20を消灯しても、保安灯10が取り付けられるラバーコーン100を太陽光によって明確に視認することができる。これにより、車両の運転者は、高速道路やサービスエリアSA等に入ったり、高速道路やサービスエリアSA等から出たりするために車両を進ませる方向を変える場合でも、運転者は進ませる方向を間違えることなく進行方向211に沿って車両を走行させることができる。また、保安灯10の周囲の照度が、第2閾値より高くなった場合は、太陽電池30には、多くの光が照射されるため、太陽電池30は、多くの光エネルギーを電力に変換することができ、変換した電力を二次電池35に蓄えることができる。これにより、日中は、多くの電力を二次電池35に蓄えることができる。
次に、このように発光部20の発光状態を切り替える際における制御の手順について説明する。発光部20の発光状態の切り替えの制御は、第1発光部20aと第2発光部20bとに対して行う。また、発光部20の発光状態の切り替えの制御は、通信を行う他の保安灯10から独立し、個々の保安灯10でそれぞれ行う。
図12は、制御部60で発光部20の発光状態を切り替える際の制御の流れを示すフロー図である。保安灯10の使用時には、まず、保安灯10の周囲の照度である環境照度を検出する(ステップST11)。環境照度の検出は、照度検出部50を兼ねる太陽電池30によって光エネルギーより変換した電力の電圧を測定し、測定した電圧を、制御部60の記憶部に記憶されている照度と電圧との関係に照らし合わせることにより、環境照度を求める。
次に、環境照度は第2閾値以下であるか否かを、制御部60で判定する(ステップST12)。制御部60は、照度検出部50を兼ねる太陽電池30で変換した電力より求められた環境照度と、制御部60の記憶部に記憶されている第2閾値とを比較し、現在の環境照度は第2閾値以下であるか否かを判定する。
制御部60での判定により、環境照度は第2閾値より高いと判定された場合(ステップST12、No判定)は、制御部60は、発光部20を消灯させる(ステップST13)。
これに対し、制御部60での判定により、環境照度は第2閾値以下であると判定された場合(ステップST12、Yes判定)は、制御部60は、二次電池35の電圧を測定する(ステップST14)。つまり、制御部60は、二次電池35から発光部20に対して供給可能な電力の電圧を測定する。
二次電池35の電圧を測定したら、測定した二次電池35の電圧は電圧閾値以上であるか否かを、制御部60で判定する(ステップST15)。即ち、制御部60は、制御部60の記憶部に記憶されている電圧閾値と、測定した二次電池35の電圧とを比較し、二次電池35の現在の電圧は電圧閾値以上であるか否かを判定する。
制御部60での判定により、二次電池35の電圧は電圧閾値以上であると判定された場合(ステップST15、Yes判定)は、制御部60は、環境照度は第1閾値以下であるか否かを判定する(ステップST16)。即ち、制御部60は、制御部60の記憶部に記憶されている第1閾値と現在の環境照度とを比較し、現在の環境照度は第1閾値以下であるか否かを判定する。
制御部60での判定により、環境照度は第1閾値以下ではないと判定された場合(ステップST16、No判定)は、制御部60は、発光部20を薄暮発光させる(ステップST17)。即ち、制御部60は、通常発光時における光度よりも大きい光度で、発光部20を発光させる。
これに対し、制御部60での判定により、環境照度は第1閾値以下であると判定された場合(ステップST16、Yes判定)は、制御部60は、発光部20を通常発光させる(ステップST18)。即ち、制御部60は、発光部20を、夜間に眩しくなり過ぎることなく発光部20を認識することができる程度の、夜間の発光に適した光度で発光させる。
また、ステップST15において、二次電池35の電圧は電圧閾値以上であるか否かの判定を制御部60で行った際に、二次電池35の電圧は電圧閾値未満であると判定された場合(ステップST15、No判定)は、制御部60は、発光部20を省電力発光させる(ステップST19)。即ち、制御部60は、発光部20に供給する電力を、通常発光時に発光部20に供給する電力よりも低下させて、発光部20を発光させる。
保安灯10に使用時は、これらを繰り返すことにより、環境照度に適した光度で発光部20を発光させることができ、また、二次電池35で蓄えられている電力が低下した場合でも、電力消費量を低減することができる。
次に、発光部20の点滅制御について説明する。制御部60は、発光部20を、薄暮発光、通常発光、省電力発光で発光させる際には、発光部20の発光と消灯とを繰り返すことにより、発光部20を点滅させる。発光部20の点滅制御は、予め設定される点滅パターンに従って発光部20を点滅させることにより行う。発光部20を点滅させる際の点滅パターンは、予め設定されて制御部60に備えられる記憶部に記憶されている。具体的には、制御部60の記憶部に記憶される点滅パターンは、点滅パターンに従って発光部20を発光させたり消灯させたりする際における発光や消灯の時間、或いは発光や消灯のタイミングが記憶されている。
また、制御部60は、第1発光部20aと第2発光部20bとを、互いに異なる点滅パターンで点滅させる。このため、制御部60によって点滅制御が行われる第1発光部20aと第2発光部20bとは、互いに異なる点滅間隔で点滅する。制御部60の記憶部に記憶される点滅パターンは、第1発光部20aの点滅パターンと第2発光部20bの点滅パターンとがそれぞれ予め設定され、それぞれ記憶部に記憶されている。
本実施形態では、第1発光部20aと第2発光部20bとはそれぞれ4つずつが設けられているが、制御部60によって第1発光部20aや第2発光部20bを点滅させる際には、4つの第1発光部20aを同時点滅させ、4つの第2発光部20bを同時に点滅させる。
このように、発光部20を点滅させることにより、車両の運転者は発光部20が点滅する保安灯10を意識し易くなるため、保安灯10が取り付けられるラバーコーン100によって示される、高速道路やサービスエリアSA等の出入口を、保安灯10から照射される光によっても適切に認識することができる。さらに、第1発光部20aと第2発光部20bを互い異なる点滅間隔で点滅させることにより、第2発光部20bを視認する車両の運転者に対して、車両を走行させようとする方向は逆走方向212となる可能性があることについての注意喚起を行うことができる。
図13は、第1発光部20aの点滅パターンと第2発光部20bの点滅パターンの一例を示す模式図である。本実施形態では、第2発光部20bの点滅パターンは、第1発光部20aに対して緊急性を持たせるために、第1発光部20aの点滅パターンに対して短い間隔で点滅をする。つまり、発光部20の点滅は、発光部20の発光と消灯とを繰り返すことにより行うが、第2発光部20bの点滅パターンは、発光と消灯とを繰り返す際の時間間隔が、第1発光部20aの点滅パターンにおける時間間隔と比較して短くなっている。
例えば、第1発光部20aの点滅パターンは、図13の(a)に示すように、第1発光部20aを所定の時間発光させることと、第1発光部20aを所定の時間消灯させることを、交互に繰り返すことにより第1発光部20aを点滅させる。
これに対し、第2発光部20bの点滅パターンは、図13の(b)に示すように、第2発光部20bを、非常に短い時間間隔で発光と消灯を複数回繰り返して点滅させることと、第2発光部20bを所定の時間消灯させることとを、交互に繰り返すことにより第2発光部20bを点滅させる。また、第2発光部20bの点滅パターンにおいて、第2発光部20bを短い時間間隔で発光と消灯を複数回繰り返して点滅させる際における発光と消灯の時間間隔は、第1発光部20aの点滅パターンにおいて第1発光部20aを点滅させる際の時間間隔と比較して大幅に短くなっている。
これにより、第2発光部20bからの光を視認した車両の運転者は、短い時間間隔で点滅する光を照射する保安灯10を意識し易くなる。このため、第2発光部20bからの光を視認した車両の運転者は、保安灯10が取り付けられるラバーコーン100によって示される、高速道路やサービスエリアSA等の出入口の形態を意識し易くなり、逆走方向212であるか否かについての注意喚起が行われ易くなる。
なお、第1発光部20aの点滅パターンと第2発光部20bの点滅パターンは、図13に例示するパターン以外であってもよい。発光部20の点滅パターンは、保安灯10をラバーコーン100に取り付けた際に、道路の逆走方向212に対向する第2発光部20bからの光が、道路の進行方向211に対向する第1発光部20aからの光よりも、車両の運転者に対して注意喚起を行うことのできるパターンであるのが好ましい。
ここで、高速道路やサービスエリアSA等の出入口には、多くの場合、ラバーコーン100は複数が配置されるため、ラバーコーン100に保安灯10を取り付ける際には、保安灯10も高速道路やサービスエリアSA等の出入口に複数が配置される。高速道路やサービスエリアSA等の出入口に複数の保安灯10が配置される場合でも、1つの出入口に配置される複数の保安灯10は、それぞれの発光部20を同じタイミングで点滅させることができる。即ち、高速道路やサービスエリアSA等の1つの出入口に配置される複数の保安灯10は、それぞれの発光部20が発光する際における発光部20の点滅を、保安灯10同士の間で同期させることができる。保安灯10同士の間での発光部20の点滅の同期は、保安灯10同士で通信をすることにより行う。
保安灯10同士の通信は、各保安灯10の電源スイッチ70をONにして保安灯10の電源を投入すると、各保安灯10の通信部40が無線によって互いに通信を行う。保安灯10は、それぞれの保安灯10が有する通信部40同士で無線通信を行うことにより、発光部20を発光させる際の点滅パターンを同期させる。点滅パターンの同期は、第1発光部20aを発光させる際の点滅パターンと、第2発光部20bを発光させる際の点滅パターンとで、それぞれ行う。
保安灯10は、このように保安灯10同士で点滅パターンの同期を行うため、高速道路やサービスエリアSA等の1つの出入口に配置される複数の保安灯10は、それぞれの保安灯10における第1発光部20a同士が同期しながら点滅し、第2発光部20b同士が同期しながら点滅する。高速道路やサービスエリアSA等の1つの出入口に配置される複数の保安灯10は、これらのように発光部20が同期をしながら点滅することにより、第2発光部20bの点滅を目立たせ易くすることができる。これにより、車両の運転者に対して、同期しながれ点滅する複数の保安灯10の第2発光部20bにより、逆走方向212であるか否かについての注意喚起を行い易くすることができる。
以上の実施形態に係る保安灯10は、発光部20は第1発光部20aと第2発光部20bとを有し、発光部20を覆い発光部20からの光を透過するカバー部13は、第1発光部20aからの光を透過する第1透過面13aと、第2発光部20bからの光を透過する第2透過面13bとで、色または形状が異なっている。このため、挿着部18によって保安灯10を挿着対象部材であるラバーコーン100に取り付ける際に、発光部20が消灯している状態であっても、第1発光部20aや第2発光部20bが、所望の方向に対して光を照射することのできる向きで取り付けることができる。
これにより、例えば、第2発光部20bを、道路の逆走方向212に走行する車両の運転者に対して走行方向が逆走方向212であることを認識させる発光部20として用いる場合に、逆走方向212に走行する車両の運転者に対して第2発光部20bからの光を照射することが可能となる向きで、消灯状態の保安灯10をラバーコーン100に取り付けることができる。従って、発光部20を発光させた際に、逆走方向212であることを認識させる側の発光部20である第2発光部20bからの光を、道路の逆走方向212に走行する車両の運転者に対して照射することができ、車両の運転者に対して車両の走行方向が逆走方向212であることを認識させることができる。この結果、道路の逆走を抑制することができる。
また、カバー部13の第1透過面13aと第2透過面13bとは、互いに色が異なる有色透明の部材からなるため、消灯状態の保安灯10においても、第1発光部20aからの光を透過する第1透過面13aと、第2発光部20bからの光を透過する第2透過面13bとを、第1透過面13aと第2透過面13bとの色を視認することにより容易に判別することができる。これにより、消灯状態の保安灯10をラバーコーン100に対して容易に、逆走方向212に走行する車両の運転者に対して第2発光部20bからの光を照射することが可能となる向きで取り付けることができる。従って、発光部20を発光させた際に、道路の逆走方向212に走行する車両の運転者に対して第2発光部20bからの光を照射することができ、車両の運転者に対して車両の走行方向が逆走方向212であることを認識させることができる。この結果、道路の逆走を抑制することができる。
また、第1発光部20aと第2発光部20bとは、互いに異なる色の光を発光するため、第2発光部20bより発光する光の色を、注意喚起を行うことのできる色にすることにより、第2発光部20bを、車両の走行方向が逆走方向212であることを運転者に認識させる発光部20として用いることができる。これにより、発光部20を発光させた際に、道路の逆走方向212に走行する車両の運転者に対して第2発光部20bからの光を照射することにより、車両の走行方向が逆走方向212であることを運転者に対して認識させることができる。この結果、道路の逆走を抑制することができる。
また、第1発光部20aと第2発光部20bとは、互いに異なる点滅間隔で点滅するため、第2発光部20bの発光時の点滅間隔を、注意喚起を行うことのできる点滅間隔にすることにより、第2発光部20bを、車両の走行方向が逆走方向212であることを運転者に認識させる発光部20として用いることができる。これにより、発光部20を発光させた際に、道路の逆走方向212に走行する車両の運転者に対して第2発光部20bからの光を点滅させながら照射することにより、車両の走行方向が逆走方向212であることを運転者に対して認識させることができる。この結果、道路の逆走を抑制することができる。
[変形例]
なお、上述した実施形態では、カバー部13は、第1透過面13aと第2透過面13bとで互いに色が異なる有色透明の部材からなることにより、第1透過面13aと第2透過面13bとの判別が可能になっているが、第1透過面13aと第2透過面13bとの判別は、色以外で行うことが可能になっていてもよい。カバー部13の第1透過面13aと第2透過面13bとは、例えば、形状が異なることにより、第1透過面13aと第2透過面13bとの判別が可能になっていてもよい。
図14は、実施形態に係る保安灯10の変形例であり、判別部材15が設けられるカバー部13を有する保安灯10の側面図である。図15は、図14に示す保安灯10の斜視図である。第1透過面13aと第2透過面13bとの形状が異なることによって第1透過面13aと第2透過面13bとの判別を可能にする場合には、例えば、第1透過面13aまたは第2透過面13bに、第1透過面13aと第2透過面13bとの判別を行うための判別部材15を配置してもよい。
判別部材15は、例えば、図14、図15に示すように、カバー部13における第2透過面13bが位置する側にのみ配置することにより、判別部材15が配置される側の面は第2透過面13bとして判別し、判別部材15が配置されていない側の面は第1透過面13aとして判別することができる。図14、図15に示す例では、判別部材15は、第2透過面13bにおける太陽電池30が配置される側の部分寄りの位置に、第2透過面13bから突出する庇状の形状で形成されている。
これにより、保安灯10をラバーコーン100に取り付ける作業者は、第1透過面13aと第2透過面13bとを判別部材15の有無に基づいて判別することができる。従って、作業者は、第1透過面13a側が道路の進行方向211に対向し、第2透過面13b側が道路の逆走方向212に対向する向きで、保安灯10をラバーコーン100に取り付けることができる。
これらのように、カバー部13の第1透過面13aまたは第2透過面13bに、判別部材15を配置することにより、消灯状態の保安灯10においても、第1発光部20aからの光を透過する第1透過面13aと、第2発光部20bからの光を透過する第2透過面13bとを、判別部材15の有無に基づいて容易に判別することができる。これにより、消灯状態の保安灯10をラバーコーン100に対して容易に、逆走方向212に走行する車両の運転者に対して第2発光部20bからの光を照射することが可能となる向きで取り付けることができる。従って、発光部20を発光させた際に、道路の逆走方向212に走行する車両の運転者に対して第2発光部20bからの光を照射することができ、車両の運転者に対して車両の走行方向が逆走方向212であることを認識させることができる。この結果、道路の逆走を抑制することができる。
また、判別部材15は、カバー部13における太陽電池30が配置される部分寄りの位置に庇状の形状で形成することにより、判別部材15の内側部分も、太陽電池30を配置するためのスペースとして用いることができる。このため、太陽電池30の大型化を図ることができ、比較的大きな太陽電池30を用いることにより、周囲から受けた光を用いて太陽電池30で発電を行う際における発電量を増加させることができる。これにより、二次電池35での蓄電量を確保することができるため、発光部20を発光させる際に、二次電池35の電圧が低くなることによって発光部20の発光が省電力発光となることを抑制することできる。従って、発光部20を発光させた際における、車両の運転者の視認性を高めることができるため、道路の逆走方向212に走行する車両の運転者に対して、車両の走行方向が逆走方向212であることを認識させ易くすることができる。この結果、道路の逆走を抑制することができる。
なお、図14、図15に示す変形例では、判別部材15は第2透過面13b側に配置されているが、判別部材15は、第2透過面13b側には配置されずに第1透過面13a側にのみ配置されていてもよい。また、判別部材15は、庇状以外の形状であってもよい。判別部材15は、発光部20を消灯させた状態で、カバー部13の形状に基づいて第1透過面13aと第2透過面13bとを判別することができれば、その形状は問わない。
また、上述した実施形態では、第1発光部20aは緑色の光を発光し、第2発光部20bは赤色の光を発光するが、発光部20の発光時に第1発光部20aや第2発光部20bから照射される光の色は、これ以外の色であってもよい。第1発光部20aから照射される光の色は、車両の運転者に対して走行の継続を促すことができ、第2発光部20bから照射される光の色は、車両の運転者に対して注意喚起を行うことのできる色であれば、色の種類は問わない。
また、上述した実施形態では、カバー部13の第1透過面13aは緑色の有色透明の部材からなり、第2透過面13bは赤色の有色透明の部材からなるが、第1透過面13aと第2透過面13bの色は、これ以外の色でもよい。第1透過面13aと第2透過面13bとの色は、双方が異なる色の有色透明の部材からなることにより、発光部20を消灯させた状態で第1透過面13aと第2透過面13bとを容易に判別することができれば、色の種類は問わない。
なお、第1透過面13aは第1発光部20aからの光を透過する側の面であり、第2透過面13bは第2発光部20bからの光を透過する側の面であること把握し易くするために、第1透過面13aは第1発光部20aの光の色と同じ色の有色透明の部材からなり、第2透過面13bは第2発光部20bの光の色と同じ色の有色透明の部材からなるのが好ましい。
また、上述した実施形態では、発光部20の発光時には薄暮発光と通常発光とを切り替えるものの、第1発光部20aと第2発光部20bとでの光度の相対的な大きさについては言及していないが、第1発光部20aと第2発光部20bとで発光時の光度を異ならせてもよい。例えば、第2発光部20bの光度を、第1発光部20aの光度より大きくしてもよい。第2発光部20bの光度を、第1発光部20aの光度よりも大きくすることにより、逆走方向212に走行する車両の運転者に対して、第2発光部20bからの光を大きな光度で照射することができる。これにより、道路の逆走方向212に走行する車両の運転者に対して、より確実に注意喚起を行うことができ、道路の逆走を抑制することができる。
また、上述した実施形態では、第1発光部20aと第2発光部20bとは、それぞれ4つずつが設けられているが、第1発光部20aと第2発光部20bとは、これ以外の数で設けられていてもよい。また、上述した実施形態では、発光部20には、LEDが用いられているが、発光部20は、LED以外の光源が用いられてもよい。
また、上述した実施形態では、照度を検出する照度検出部50は、太陽電池30が兼ねているが、照度検出部50は、太陽電池30とは別の部材が用いられていてもよい。照度検出部50は、例えば、受光した光の照度を検出することのできる照度センサが用いられていてもよい。照度検出部50は、保安灯10の周囲の照度を検出することができ、検出結果を、発光部20の発光と消灯との切り替えや、発光時における光度の制御に用いることができるものであれば、その手段や構成は問わない。
また、上述した実施形態では、発光部20は、発光時の輝度が変化することにより、光度を変化させることが可能になっているが、発光部20は、輝度が変化すること以外によって、光度が変化するように構成されていてもよい。発光部20は、例えば、発光する発光部20の数を変化させることにより、発光時における光度を変化させるように構成されていてもよい。つまり、薄暮発光では、通常発光よりも発光する発光部20の数を多くすることにより、薄暮発光の光度が、通常発光の光度よりも大きくなるようにしてもよい。発光部20は、薄暮発光が通常発光よりも明るくなるように発光することができれば、発光時の光度を変化させるための手法は問わない。
また、上述した実施形態では、第1閾値は300lxに設定され、第2閾値は1000lxに設定されているが、第1閾値や第2閾値は、これ以外の値であってもよい。また、上述した実施形態では、日中から夜間に向かう場合のように環境照度が低くなる際における第1閾値や第2閾値と、夜間から日中に向かう場合のように環境照度が高くなる際における第1閾値や第2閾値とで、同じ値にしているが、環境照度が変化する方向によって、第1閾値や第2閾値の値を異ならせてもよい。つまり、発光部20が消灯している状態から薄暮発光に切り替える際の判定に用いる第2閾値と、薄暮発光から消灯に切り替える際の判定に用いる第2閾値とを、異なる大きさにしてもよい。同様に、薄暮発光から通常発光に切り替える際の判定に用いる第1閾値と、通常発光から薄暮発光に切り替える際の判定に用いる第1閾値とを、異なる大きさにしてもよい。これらのように、環境照度が変化する方向、即ち、発光部20の発光状態の切り替えの方向によって、第1閾値や第2閾値の大きさを異ならせることにより、環境照度が、発光部20の発光状態が切り替わる付近の照度である際に、照度の僅かな変化によって、発光部20の発光状態が頻繁に切り替わることを抑制することができる。
また、上述した実施形態では、日中は発光部20を消灯させるように制御を行うが、保安灯10の使用中は発光部20を発光させ続けるように構成されていてもよい。例えば、太陽電池30や二次電池35の容量が大きかったり、または、発光部20を発光させる際に用いる電力に外部電源からの電力を用いたりすることにより、発光部20を発光させ続けることができる電力を確保できる場合は、発光部20は日中も含めて発光させ続けてもよい。日中も発光部20を発光させることにより、日中においても、発光部20からの光によって車両の運転者に対して、逆走方向212であるか否かについての注意喚起を行うことができる。
また、上述した実施形態では、太陽電池30で変換した電力を蓄える蓄電部として、二次電池35が用いられているが、蓄電部は、二次電池35以外であってもよい。蓄電部は、例えば、キャパシタが用いられてもよい。
また、上述した実施形態では、保安灯10を取り付けるラバーコーン100の一例として、高速道路の出入口や、サービスエリアやパーキングエリアの出入口に配置されるラバーコーン100を挙げているが、保安灯10を取り付けるラバーコーン100は、これ以外の位置に配置されるものであってもよい。保安灯10を取り付けるラバーコーン100は、例えば、高速道路等の有料道路の料金所や、駐車場に配置されるラバーコーン100であってもよい。保安灯10は、有料道路の料金所の入り口や出口に配置されるラバーコーン100に取り付けることにより、料金所における車両の逆走を防止することができる。
また、保安灯10を、駐車場に配置されるラバーコーン100に取り付ける場合は、駐車場の入り口や出口に配置されるラバーコーン100の他、駐車場内の通路に沿って配置されるラバーコーン100に取り付けてもよい。保安灯10を、駐車場内の通路に沿って配置されるラバーコーン100に取り付けることにより、車両が駐車場内の通路を逆走しそうな場合に車両の運転者に対して注意喚起を行うことができ、駐車場内での車両の逆走を防止できる。これにより、保安灯10によって駐車場の交通管理を行うことができる。
また、上述した実施形態では、ラバーコーン100の上端に取り付けて使用する保安灯10について説明しているが、保安灯10は、ラバーコーン100に取り付ける形態以外であってもよい。例えば、高速道路やサービスエリアSA等の出入口に設置される案内板を挿着対象部材とし、案内板に挿着部18を挿着して案内板に保安灯10を取り付けることにより、車両の走行方向が逆走方向212であるか否かについての注意喚起を車両の運転者に対して行うことができるように構成してもよい。
10 保安灯
11 本体部
12 取付け部
13 カバー部
13a 第1透過面
13b 第2透過面
15 判別部材
18 挿着部
20 発光部
20a 第1発光部
20b 第2発光部
30 太陽電池
35 二次電池
40 通信部
41 アンテナ
42 通信制御部
50 照度検出部
60 制御部
70 電源スイッチ
100 ラバーコーン
101 ベース部
200 高速道路本線
201 入り口
202 出口
211 進行方向
212 逆走方向

Claims (5)

  1. 自発光する発光部と、
    前記発光部を覆い前記発光部からの光を透過するカバー部と、
    挿着対象部材に挿着する挿着部と、
    を備え、
    前記発光部は、第1発光部と、前記第1発光部が光を照射する方向の反対方向に向けて光を照射する第2発光部とを有し、
    前記カバー部は、前記第1発光部からの光を透過する側の面である第1透過面と前記第2発光部からの光を透過する側の面である第2透過面とで、色または形状が異なることを特徴とする保安灯。
  2. 前記第1透過面と前記第2透過面とは、互いに色が異なる有色透明の部材からなる請求項1に記載の保安灯。
  3. 前記第1透過面または前記第2透過面には、前記第1透過面と前記第2透過面との判別を行うための判別部材が配置される請求項1に記載の保安灯。
  4. 前記第1発光部と前記第2発光部とは、互いに異なる色の光を発光する請求項1に記載の保安灯。
  5. 前記第1発光部と前記第2発光部とは、互いに異なる点滅間隔で点滅する請求項1に記載の保安灯。
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