JP7425309B2 - バーリング加工方法、バーリング加工部品製造方法、及びバーリング加工装置 - Google Patents
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Description
バーリング加工穴を加工するためのバーリング加工方法及び装置の一例が、下記特許文献1に開示されている。同バーリング加工方法及び装置によれば、互いに対向する第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対して、同一軸線を中心軸線として共有するバーリング加工穴を、精度良く且つ効率的に形成することが可能である。
上記(3)の場合も、上記(1)の態様と同じ作用効果を得ることができる。
上記(4)に記載の態様によれば、管材からなる中間部品より、加工精度が高いバーリング加工穴を有するバーリング加工部品を製造することができる。
上記(5)によれば、管材からなる中間部品の管端開口を利用して、第1分割中子及び前記第2分割中子を挿抜できる。
上記(6)に記載の態様によれば、板材からなる中間部品より、加工精度が高いバーリング加工穴を有するバーリング加工部品を製造することができる。
上記(7)に記載の態様によれば、板材からなる中間部品の離間部分を利用して、第1分割中子及び前記第2分割中子を挿抜できる。
上記(9)の場合、付勢部により第2金型を第1金型に向けて押し付ける力と、金型駆動部により第1金型を第2金型に押し付ける力とを等しくすることにより、第1金型と第2金型との間に挟まれる中間部品を定位置に保持することができる。そして、バーリングパンチによってバーリング加工を施した後、まず先に第2分割中子のみを抜き出す。続いて、金型駆動部の押し付け力を前記付勢力よりも下げることにより、第1金型及び第2金型が第1分割中子に対して相対移動し、もって第1分割中子の第1中子穴が第1壁部に形成されたバーリング加工穴から外れる。よって、第1分割中子を容易に抜き出すことができる。このように、よりシンプルな装置構成及び工程により、バーリング加工穴を形成することが可能である。
上記(10)によれば、中間部品が管材からなる場合、より確実に、第1壁部を第1金型に密着させ、第2壁部を第2金型に密着させるように、第1分割中子及び第2分割中子を圧入することができる。
上記(11)によれば、中間部品が管材からなる場合に、第1開口より、中間部品の管端開口に第1分割中子及び前記第2分割中子を挿抜できる。
上記(12)によれば、中間部品が板材からなるものであって第1壁部及び第2壁部間が部分的に離間した開断面形状を持つ場合に、第2開口より、中間部品の開断面内に第1分割中子及び前記第2分割中子を挿抜できる。
まず始めに、本第1実施形態のバーリング加工方法、バーリング加工部品製造方法、及びバーリング加工装置によってバーリング加工を行う中間部品Wについて説明する。
図1に示す中間部品Wは、管材を加工して得たものである。この中間部品Wは、互いに対向する上壁W1及び下壁W2と、これら上壁W1及び下壁W2の両側縁間を接続する一対の側壁W3,W4とを備えている。
一端部W1aと中間部W1cとの境目位置に、第1下穴W1dが形成されている。この第1下穴W1dは、一端部W1aの幅方向中央位置において上壁W1の上面に対し直交する軸線CLを中心とする貫通穴である。言い換えれば、第1下穴W1dは、軸線CLを中心とする円形を有し、上壁W1をその板厚方向に貫く穴である。また、一端部W1aは、側面視した場合の高さがその延在方向に沿って一定である。
他端部W1bの幅寸法は、平面視において中間部W1cの幅寸法と同じでかつ、その延在方向に沿って一定である。また、他端部W1bは、側面視した場合の高さがその延在方向に沿って一定であるが、中間部W1cとの接続部分では、他端部W1bから中間部W1cに向かうにつれて高さが徐々に低くなっている。
一端部W2aと中間部W2cとの境目位置に、第2下穴W2dが形成されている。この第2下穴W2dは、一端部W2aの幅方向中央位置において下壁W2の下面に対し直交する軸線(前記軸線CLに同じ)を中心とする貫通穴である。言い換えれば、第2下穴W2dは、軸線CLを中心とする円形を有し、下壁W2をその板厚方向に貫く穴である。第2下穴W2dと前記第1下穴W1dは、互いに同一直径を有してかつ同軸に形成されている。また、一端部W2aは、側面視した場合の高さがその延在方向に沿って一定である。
他端部W2bの幅寸法は、底面視において中間部W2cの幅寸法と同じでかつ、その延在方向に沿って一定である。また、他端部W2bは、側面視した場合の高さがその延在方向に沿って一定であるが、中間部W2cとの接続部分では、他端部W2bから中間部W2cに向かうにつれて徐々に高くなっている。
一端部W3aは、前記一端部W1a,W2a間を上下に繋ぎ、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、一端部W3aの高さ寸法は、中間部W3cとの接続部分において、一端部W3aから中間部W3cに向かって徐々に大きくなっている。
中間部W3cは、前記中間部W1c,W2c間を上下に繋ぎ、その高さ寸法が延在方向の各位置で略一定である。
他端部W3bは、前記他端部W1b,W2b間を上下に繋ぎ、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、他端部W3bの高さ寸法は、中間部W3cとの接続部分において、他端部W3bから中間部W3cに向かって徐々に小さくなっている。
一端部W4aは、前記一端部W1a,W2a間を上下に繋ぎ、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、一端部W4aの高さ寸法は、中間部W4cとの接続部分において、一端部W4aから中間部W4cに向かって徐々に大きくなっている。
中間部W4cは、前記中間部W1c,W2c間を上下に繋ぎ、その高さ寸法が延在方向の各位置で略一定である。
他端部W4bは、前記他端部W1b,W2b間を上下に繋ぎ、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、他端部W4bの高さ寸法は、中間部W4cとの接続部分において、他端部W4bから中間部W4cに向かって徐々に小さくなっている。
中間部品Wは、その延在方向に直交する断面形状がその延在方向の各位置で矩形をなしている。より具体的には、他端部W1b,W2b,W3b,W4bの4面によって形成された他端位置においては、前記断面形状が正方形をなしている。一方、中間部W1c,W2c,W3c,W4cの4面によって形成された中央位置においては、前記断面形状が、鉛直方向よりも水平方向に幅広な長方形形状をなしている。同様に、一端部W1a,W2a,W3a,W4aの4面によって形成された一端位置においては、前記断面形状が、鉛直方向よりも水平方向に幅広な長方形形状をなしている。
前記軸線CLを含んでかつ前記一端位置の延在方向に直交する断面において、一端部W3a,W4aの各内壁面間の幅寸法をwとし、一端部W1a,W2aの各内壁面間の高さ寸法をhとする。この場合、現実的なバーリング高さを考えると、高さ寸法hの下限値としては10mmが例示される。また、幅寸法wの上限値としては100mmが例示できる。
このバーリング加工装置は、金型ユニット10と、バーリングパンチユニット60と、中子ユニット70と、制御部110と、を備えている。
図4(a)に示すように、上型20は、下型30の上方に配置された上壁面21と、その両側縁より下方に向かって形成された一対の側壁面22,23とを有する。
一端部21aと中間部21cとの境目位置に、第1金型穴21dが形成されている。この第1金型穴21dは、一端部21aの幅方向中央位置において上壁面21に対し直交する軸線CL1を中心とする貫通穴である。言い換えれば、第1金型穴21dは、軸線CL1を中心とする円形を有し、上壁面21をその板厚方向に貫く穴である。第1金型穴21dは、前記第1下穴W1d及び第2下穴W2dよりも内径が大きい。また、一端部21aは、縦断面視した場合の高さがその延在方向に沿って一定である。
他端部21bの幅寸法は、底面視において中間部21cの幅寸法と同じでかつ、その延在方向に沿って一定である。また、他端部21bは、縦断面視した場合の高さがその延在方向に沿って一定であるが、中間部21cとの接続部分では、他端部21bから中間部21cに向かうにつれて高さが徐々に低くなっている。
一端部22aは、前記一端部21aの側縁より鉛直下方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、一端部22aの高さ寸法は、中間部22cとの接続部分において、一端部22aから中間部22cに向かって徐々に大きくなっている。
中間部22cは、前記中間部21cの側縁より鉛直下方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で略一定である。
他端部22bは、前記他端部21bの側縁より鉛直下方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、他端部22bの高さ寸法は、中間部22cとの接続部分において、他端部22bから中間部22cに向かって徐々に小さくなっている。
一端部23aは、前記一端部21aの他方の側縁より鉛直下方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、一端部23aの高さ寸法は、中間部23cとの接続部分において、一端部23aから中間部23cに向かって徐々に大きくなっている。
中間部23cは、前記中間部21cの他方の側縁より鉛直下方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で略一定である。
他端部23bは、前記他端部21bの他方の側縁より鉛直下方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、他端部23bの高さ寸法は、中間部23cとの接続部分において、他端部23bから中間部23cに向かって徐々に小さくなっている。
一端部31aと中間部31cとの境目位置に、第2金型穴31dが形成されている。この第2金型穴31dは、一端部31aの幅方向中央位置において下壁面31に対し直交する軸線CL2を中心とする貫通穴である。言い換えれば、第2金型穴31dは、軸線CL2を中心とする円形を有し、下壁面31をその板厚方向に貫く穴である。第2金型穴31dは、前記第1下穴W1d及び第2下穴W2dよりも内径が大きく、かつ前記第1金型穴21dと同じ内径を有する。また、一端部31aは、縦断面視した場合の高さがその延在方向に沿って一定である。
さらに、下壁面31には、第2金型穴31dに連なりその下方に向かって延在する円筒面31eが一体に形成されている。この円筒面31eは、第2金型穴31dと同軸かつ同じ内径を有する。すなわち、円筒面31eは、第2下穴W2dよりも大きめの内径寸法を有する。
他端部31bの幅寸法は、平面視において中間部31cの幅寸法と同じでかつ、その延在方向に沿って一定である。また、他端部31bは、縦断面視した場合の高さがその延在方向に沿って一定であるが、中間部31cとの接続部分では、他端部31bから中間部31cに向かうにつれて高さが徐々に高くなっている。
一端部32aは、前記一端部31aの側縁より鉛直上方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、一端部32aの高さ寸法は、中間部32cとの接続部分において、一端部32aから中間部32cに向かって徐々に大きくなっている。
中間部32cは、前記中間部31cの側縁より鉛直上方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で略一定である。
他端部32bは、前記他端部31bの側縁より鉛直上方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、他端部32bの高さ寸法は、中間部32cとの接続部分において、他端部32bから中間部32cに向かって徐々に小さくなっている。
一端部33aは、前記一端部31aの他方の側縁より鉛直上方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、一端部33aの高さ寸法は、中間部33cとの接続部分において、一端部33aから中間部33cに向かって徐々に大きくなっている。
中間部33cは、前記中間部31cの他方の側縁より鉛直下上方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で略一定である。
他端部33bは、前記他端部31bの他方の側縁より鉛直上方に向かって形成され、その高さ寸法が延在方向の各位置で一定である。ただし、他端部33bの高さ寸法は、中間部33cとの接続部分において、他端部33bから中間部33cに向かって徐々に小さくなっている。
金型駆動部50は、上型20及び下型30間の開閉動作、及び、これら上型20及び下型30の双方を下方に向かわせる押し下げ動作を行う。より具体的に言うと、金型駆動部50は上型20に接続されており、上型20を、油圧駆動又はモータ駆動により上下動させる。下型30上に中間部品Wを載置した状態で、金型駆動部50によって上型20を押し下げると下型30に合致する。そして、金型駆動部50の押し下げ力により、上型20及び下型30をスプリング42の付勢力に抗して押し下げていき、下型30の底面がストッパ43に当接することで、中間部品Wを上下方向の定位置に保持固定することができる。
なお、上型20及び下型30が比較的大きい場合には、上型20及び下型30をクッション40によって上方に付勢する代わりに、下型30内に図示しないクッション(スプリング等の付勢部材)を配置しておき、このクッションにより中間部品Wを押し上げるようにしてもよい。この場合も、図5等を用いて後述する中子外し工程において、バーリング加工穴Wb1を形成する円形壁面から、上中子80を確実に外すことができる。
図3に示すように、バーリングパンチ61は、上下方向に軸線を持つ円柱形状の外形を有する。バーリングパンチ61の外径寸法は、前記第1金型穴21d、前記第2金型穴31d、前記円筒面31eの内径寸法に対して所定クリアランス分だけ小さめになっている。一方、バーリングパンチ61の外径寸法は、前記第1下穴W1d及び前記第2下穴W2dの内形寸法よりも大きめになっている。この外径寸法及び内形寸法間の径寸法差の部分をバーリングパンチ61によって下方に倒すことにより、所定高さのバーリング加工穴が形成される。
図2に示すように、パンチ駆動部62は、バーリングパンチ61に接続されており、油圧駆動又はモータ駆動によりバーリングパンチ61を上下動させる。
上中子80は、図3に示すように、略矩形の平板である基部81と、この基部81の先端側に連なり平面視において先細りとなる先端部82とを有する。先端部82は平面視で台形をなしており、基部81から離れるに従ってその幅寸法が狭くなっている。基部81と先端部82は、同一かつ一定の板厚寸法を有する。そして、これら基部81と先端部82との境目の位置に、板厚方向に貫く円形の貫通穴83(第1中子穴)が形成されている。貫通穴83の内径寸法は、第1金型穴21dの内径寸法よりも大きく、なおかつ第1下穴W1dの内径寸法及び第2下穴W2dの内径寸法よりも大きい。
上中子80及び下中子90を互いに重ね合わせた状態で、貫通穴83,93の軸線を含んでかつ上中子80及び下中子90の挿抜方向に直交する断面での、上中子80及び下中子90を重ね合わせた外形の周長の最大値をC1とする。そして、中間部品Wにおける第1下穴W1d及び第2下穴W2dの軸線CLを含んでかつ上中子80及び下中子90の挿抜方向に直交する断面での、中間部品Wの内周面における周長の最大値をC2とする。この場合、上中子80及び下中子90の周長C1が、中間部品Wの周長C2よりも長くなっている。例えば、C1/C2の上限値として1.25、C1/C2の下限値として1.00、より好ましくは1.02を採用することができる。
すなわち、上中子80の両側部は、挿抜方向に直交する断面形状が上縁及び下縁ともに、挿抜方向に沿った各位置で凸型のアール形状を有している(図8の符号R1,R2参照)。これらアール形状のうち、上縁の方に形成されたアール形状(符号R1)により、上中子80の上面を中間部品Wの一端部W1aの下面に対して隙間無く当接させることができる。すなわち、図1に示したように、中間部品Wの内部空間を形成する4壁面間の各角部は、凹型のアール形状を有している。上中子80を中間部品Wに挿入した際、この凹型のアール形状に対して上中子80の凸型のアール形状が合致するため、上中子80の上面が中間部品Wの一端部W1aの下面に対して隙間無く当接できる。
加えて、上中子80の両側部の上縁及び下縁を直角形状とする場合に比べて、アール形状(符号R1,R2)を採用することにより、中間部品Wの内側面が上縁及び下縁との擦れにより傷ついてしまうことも防げる。
凸型のアール形状(符号R3)により、下中子90の下面を中間部品Wの一端部W2aの上面に対して隙間無く当接させることができる。すなわち、下中子90を中間部品Wに挿入した際、前記凹型のアール形状に対して下中子90の凸型のアール形状が合致するため、下中子90の下面が中間部品Wの一端部W2aの上面に対して隙間無く当接できる。 一方、下中子90の上縁を直角形状(符号E1)とすることにより、中間部品Wの内側面との当接面積を大きくとることができる。これにより、中間部品Wの両側壁をより確実に上型20及び下型30の内側面に押し付けることが可能である。なお、下中子90を中間部品W内に入れたまま中間部品Wを相対的に上下動させることはないので、直角形状(符号E1)を有していても、中間部品Wの内側面を傷つけることがない。
前記金型駆動部50、前記パンチ駆動部62、上中子駆動部101、下中子駆動部102は、制御部110によって個別に制御される。
なお、本バーリング加工方法を行う前に、準備工程が行われる。この準備工程では、直管形状を有する素管対し、プレス加工を加え、その後にピアッシング加工を加えることにより、図1に示した形状の中間部品Wを得る。この中間部品Wに対し、以下に説明するバーリング加工方法によってバーリング加工が行われる。
前記準備工程に続く拘束工程では、図5(a)に示すように、下型30の凹溝内に中間部品Wを配置する。その際、中間部品Wの第1下穴W1d及び第2下穴W2dと、第2金型穴31dとが同軸をなすように、中間部品Wを位置決めする。この時点の下型30はスプリング42の付勢力によって押し上げられているため、ストッパ43から離間している。
続いて、図5(b)及び図2に示すように、下型30の上方に配置された上型20を金型駆動部50の駆動力により鉛直下方に向かって押し下げていく。すると、上型20が下型30に対して合致し、同時に、上型20及び下型30によってこれらの内部に形成される空間内に、中間部品Wが保持される。
上記拘束工程に続く中子挿入工程では、上中子80及び下中子90を一体に重ね合わせたまま、上中子駆動部101及び下中子駆動部102を同期して駆動する。すると、図5(b)の状態から図5(c)の状態に示すように、上中子80及び下中子90が、中間部品Wの一端部W1a,W2a間に形成される入口空間内に圧入されていく。そして、貫通穴83,93が第1金型穴21d,第1下穴W1d,第2下穴W2d,第2金型穴31dと同軸位置に至ったときに、上中子駆動部101及び下中子駆動部102による駆動を止める。
以上により、一端部W1aが一端部21a及び上中子80間に挟み込まれ、一端部W2aが一端部31a及び下中子90間に挟み込まれる。
上記中子挿入工程に続くバーリング工程では、図5(d)及び図2に示すように、バーリングパンチ61をパンチ駆動部62の駆動力によって押し下げていく。バーリングパンチ61は、第1金型穴21d,第1下穴W1d,第2下穴W2d,第2金型穴31dをこの順に通過していき、その過程でバーリング加工穴が形成される。
まず、図6(a)は、図5(c)の状態における要部拡大断面図である。この状態では、バーリングパンチ61が、第1金型穴21d,第1下穴W1d,貫通穴83,貫通穴93,第2下穴W2d,第2金型穴31dの上方に同軸配置されている。バーリングパンチ61の圧入はまだ開始されていない。
続く図6(b)では、パンチ駆動部62を駆動させてバーリングパンチ61を押し下げていき、そして上壁W1のうち、第1下穴W1dの周囲部分を下方に向かって折り曲げていく。この折り曲げの過程において、上壁W1はその上下面を上型20と上中子80との間に挟持されているため、上壁W1に撓みを生じることがない。そして、上壁W1のうち、上中子80によって支持されていない部分がバーリングパンチ61の押圧力を受け、貫通穴83の形状に沿うように折り曲げられていく。
バーリングパンチ61は、バーリング加工穴Wb1を形成した後、今度は下壁W2のうち、第2下穴W2dの周囲部分を下方に向かって折り曲げていく。この折り曲げの過程において、下壁W2はその上下面を下型30と下中子90との間に挟持されているため、下壁W2に撓みを生じることがない。そして、下壁W2のうち、下型30によって支持されていない部分がバーリングパンチ61の押圧力を受け、第2金型穴31d及び円筒面31eの形状に沿うように折り曲げられていく。
このようにして形成されたバーリング加工穴Wb1,Wb2を図7(a)に示すが、本発明は、上壁W1及び下壁W2の双方にバーリング加工をする形態のみに限られない。例えば、第2下穴W2dの内径を第1下穴W1dよりも予め大きくしておき、バーリングパンチ61が当たらずに通過できるような中間部品Wを前記準備工程で用意しておくこともできる。この場合、図7(b)の変形例に示すように、上壁W1及び下壁W2のうちの一方である上壁W1のみにバーリング加工を施し、他方である下壁W2は第2下穴W2dのままとすることができる。
そこで、バーリングパンチ61を引き抜いた後、今度は図5(e)に示すように、上中子80はそのまま残した状態で、下中子90のみを先に中間部品Wから引き抜く(矢印P1参照)。続いて、図2に示した金型駆動部50の押し下げ力を少し弱める。これにより、上型20,中間部品W,下型30が一体となってガイドシャフト41に案内されながら、スプリング42の付勢力によって押し上げられ、ストッパ43の上面から離れる。すなわち、図5(e)の矢印P2に示すように、中間部品Wが上方に少しだけ持ち上げられる。このときの上昇高さとしては、バーリング加工時の高さ位置を基準(ゼロ)として、バーリング加工穴Wb1の最大高さ寸法よりも高く、なおかつ、下中子90の厚み寸法を超えないようにする必要がある。前記上昇高さがバーリング加工穴Wb1の最大高さ寸法よりも低いと、後の工程で上中子80を中間部品Wより引き抜くことができない。逆に、前記上昇高さが下中子90の厚み寸法を超えると、上中子80の下面が下壁W2の上面によって過度に押し上げられる。すると、上中子80が傾いて抜けなくなったり、または、上中子80を駆動する上中子駆動部101に不要な曲げモーメントを加えたりする虞がある。よって、前記上昇高さとしては、上述の範囲とする必要がある。
中子外し工程に続く製品取り出し工程では、図2に示した金型駆動部50の駆動力によって上型20を下型30から離間させることで型開きが行われ、バーリング加工を終えた中間部品Wを取り出すことが出来る。
以上により、本第1実施形態のバーリング加工装置を用いたバーリング加工方法の各工程が完了する。
この場合、準備工程では、直線状の管材(円筒形状あるいは矩形筒状の鋼管)を所定の長さに切断した後、プレス加工、曲げ加工、ピアッシング加工などを加えることで、図2に示した中間部品Wを得る。さらに、この準備工程に続いて、図5で説明したバーリング加工方法によるバーリング工程を行うことにより、バーリング加工部品が得られる。
このバーリング加工方法は、互いに対向する上壁W1及び下壁W2を有する中間部品Wに対し、上壁W1に形成された第1下穴W1dと下壁W2に形成されて第1下穴W1dと同軸をなす第2下穴W2dとのうち、第1下穴W1dのみ、又は、第1下穴W1d及び第2下穴W2dの双方、に対してバーリング加工穴Wb1(又はWb1,Wb2)を形成する方法であって、第1金型穴21dを有し上壁W1の外壁面に当たる上型20と、第2金型穴31dを有し下壁W2の外壁面に当たる下型30との間に、第1金型穴21d、第1下穴W1d、第2下穴W2d、第2金型穴31d、が互いに同軸をなすように、上型20及び下型30を拘束する拘束工程と;貫通穴83を有する上中子80及び貫通穴93を有する下中子90を、貫通穴83と貫通穴93とが互いに同軸をなすように重ね合わせた状態で、貫通穴83及び貫通穴93が第1金型穴21d及び第2金型穴31dと同軸の位置に至るまで上壁W1及び下壁W2間に圧入することで、上壁W1が上型20に密着し下壁W2が下型30に密着するように、上壁W1及び下壁W2を弾性変形させる中子挿入工程と;第1金型穴21dよりバーリングパンチ61を通して、第1下穴W1dのみ、又は、第1下穴W1d及び第2下穴W2dの双方に、バーリング加工を施すバーリング工程と;上中子80を残したまま下中子90を上壁W1と下壁W2との間から引き抜き、上中子80と上型20との間の相対位置をずらして、上壁W1に形成されたバーリング加工穴Wb1から上中子80を離間させ、上中子80を上壁W1と下壁W2との間から引き抜く、中子外し工程と;を有する。
例えば、上記第1実施形態では、上中子80を中間部品Wより引き抜く際、中間部品Wの方を持ち上げるものとしたが、この形態のみに限られない。逆に、中間部品Wの高さ位置を固定した上で上中子80を降下させてから引き抜く構成も採用可能である。さらには、中間部品Wを持ち上げると同時に上中子80を降下させてから、上中子80を引き抜く構成も採用可能である。
また、上記実施形態では、下穴W1d,W2dが互いに同一の内径寸法を有し、バーリング加工穴Wb1,Wb2が互いに同一の内径寸法を有する場合について説明した。しかし、この形態のみに限らず、下穴W1d,W2dが互いに異なる内径寸法を有し、バーリング加工穴Wb1,Wb2が互いに異なる内径寸法を有してもよい。この場合、前記バーリングパンチ61の先端形状を先細りの円錐台形状としたり、大小の二段形状としたりすることで、内径寸法差を有するバーリング加工穴Wb1,Wb2を加工することができる。
中間部品Wは、バーリング加工後のものを製品として用いても良いし、または、さらなる加工を施した上で製品としてもよい。このような製品としては、例えば自動車のアーム(リンク)がある。
このバーリング加工部品は、互いに対向する上壁W1及び下壁W2と、これら上壁W1及び下壁W2の両側縁間を接続する一対の側壁W3,W4とを備えている。側壁W3は、その高さ方向中央位置においてバーリング加工部品の長手方向に沿って形成された接合線wl1を境として、上側壁W31と下側壁W32とに分かれている。同様に、側壁W4も、その高さ方向中央位置においてバーリング加工部品の長手方向に沿って形成された接合線wl2を境として、上側壁W41と下側壁W42とに分かれている。そして、上壁W1の両側縁に対して上側壁W31,W41の各上縁が一体に連なっている。同様に、下壁W2の両側縁に対して下側壁W32,W42の各下縁が一体に連なっている。
続いて、本発明のバーリング加工方法、バーリング加工部品製造方法、及びバーリング加工装置の第2実施形態について以下に説明する。以下の説明においては、上記第1実施形態との相違点を主に説明し、その他については上記第1実施形態と同じであるとしてその重複説明を省略する。
図11(a)に示すように、本実施形態の中間部品W100は、板材を所定形状に型抜きして平板部品を得た後、この平板部品を断面U字状に折り曲げて得たものである。中間部品W100は、同一のS字形状を有する上壁W101及び下壁W102と、これら上壁W101及び下壁W102間を繋ぐ側壁W103,W104とを備える。
上壁W101と、側壁W103,W104との間の各接続箇所は、鉛直断面で見て、それぞれ直角になっている。同様に、下壁W102と、側壁W103,W104との間の各接続箇所も、鉛直断面で見て、それぞれ直角になっている。また、側壁W103,W104間の接続箇所も、平断面視して直角になっている。
下型130は、中間部品W100の下半分の外形に合致する形状の凹部130aを有している。この凹部130aは、側部開口130bを除き、その周囲が側壁130cによって覆われている。側部開口130bに隣接するように、下型130の下壁130dには第2金型穴131dが形成されている。第2金型穴131dの内径は、バーリングパンチ61の外径とほぼ同じでかつ、中間部品W100の第1下穴W101d及び第2下穴W102dの内径よりも大きい。
上中子180及び下中子190は、平面視した場合の形状と、これらを中間部品W100に圧入する際の挿入方向とが、上記第1実施形態の上中子80及び下中子90と異なっている。それ以外の構成は、上記第1実施形態の上中子80及び下中子90と同じである。上中子180は貫通穴(第1中子穴)183を有し、下中子190は貫通穴(第2中子穴)193を有する。貫通穴183及び貫通穴193は、互いに同じ内径寸法を有する。
バーリング工程では、まず、中間部品W100を図12に示す上型120及び下型130間に挟み込んで固定する。
続いて、上中子180及び下中子190を、側部開口120b,130bを介して中間部品W100の側部開口内に圧入する。そして、第1金型穴121d、第1下穴W101d、貫通穴183、貫通穴193、第2下穴W102d、第2金型穴131dが、上からこの順に同軸をなすように、上中子180及び下中子190を配置する。
続いて、下中子190を先に引き抜いてから、上中子180を上型120及び下型130に対して相対的に下方に移動させる。これにより、上中子180がバーリング加工穴から外れるので、上中子180を引き抜く。
最後に、上型120及び下型130間を開いてバーリング加工部品を取り出すことで、バーリング工程が終了する。
このような面取りr100を各角部に持つ中間部品W100のバーリング加工に際しては、用いる上型120及び下型130、ならびに上中子180及び下中子190も、図14に示すように各角部に面取りr101を備えたものを用いることが好ましい。
前記幅寸法wは60mm、前記高さ寸法hは16mm、肉厚2.6mmとした。また、中間部品Wの素管引張強度は780MPaとした。この中間部品Wに対して本実施形態のバーリング加工方法により、バーリング穴径BD=40.0mm及びバーリング高さBH(片側)=7.0mmを有するバーリング穴を形成するケースについて、FEM解析した。
すなわち、バーリング加工穴Wb1,Wb2に生じる最大周方向ひずみは32.5%であった。この数値は中間部品Wの素材のλ値を下回っており、割れなく成形可能であると確認された。
この結果より、上記第1実施形態のバーリング加工方法によりバーリング加工穴Wb1,Wb2を高い加工精度で割れなく得られることがわかった。
21d,121d 第1金型穴
30,130 下型(第2金型)
31d,131d 第2金型穴
40 クッション(付勢部)
50 金型駆動部(第3駆動機構)
61 バーリングパンチ
62 パンチ駆動部(第2駆動機構)
80,180 上中子(第1分割中子)
83,183 貫通穴(第1中子穴)
90,190 下中子(第2分割中子)
93,193 貫通穴(第2中子穴)
100 中子駆動部(第1駆動機構)
110 制御部
W,W100 中間部品
W1,W101 上壁(第1壁部)
W1d,W101d 第1下穴
W2,W102 下壁(第2壁部)
W2d,W102d 第2下穴
Wb1,Wb2,Wb101,Wb102 バーリング加工穴
102a,130a 凹部
20A 上開口(第1開口)
30A 下開口(第1開口)
120b,130b 側部開口(第2開口)
Claims (12)
- 互いに対向する第1壁部及び第2壁部を有する中間部品に対し、前記第1壁部に形成された第1下穴と前記第2壁部に形成されて前記第1下穴と同軸をなす第2下穴とのうち、前記第1下穴のみ、又は、前記第1下穴及び前記第2下穴の双方、に対してバーリング加工穴を形成する方法であって、
第1金型穴を有し前記第1壁部の外壁面に当たる第1金型と、第2金型穴を有し前記第2壁部の外壁面に当たる第2金型との間に、前記第1金型穴、前記第1下穴、前記第2下穴、前記第2金型穴、が互いに同軸をなすように、前記第1壁部及び前記第2壁部を拘束する拘束工程と;
第1中子穴を有する第1分割中子及び第2中子穴を有する第2分割中子を、前記第1中子穴と前記第2中子穴とが互いに同軸をなすように重ね合わせた状態で、前記第1中子穴及び前記第2中子穴が前記第1金型穴及び前記第2金型穴と同軸の位置に至るまで前記第1壁部及び前記第2壁部間に圧入することで、前記第1壁部が前記第1金型に密着し前記第2壁部が前記第2金型に密着するように、前記第1壁部及び前記第2壁部を弾性変形させる中子挿入工程と;
前記第1金型穴よりバーリングパンチを通して、前記第1下穴のみ、又は前記第1下穴及び前記第2下穴の双方に、バーリング加工を施すバーリング工程と;
前記第1分割中子を残したまま前記第2分割中子を前記第1壁部と前記第2壁部との間から引き抜き、
前記第1分割中子と前記第1金型との間の相対位置をずらして、前記第1壁部に形成された前記バーリング加工穴から前記第1分割中子を離間させ、
前記第1分割中子を前記第1壁部と前記第2壁部との間から引き抜く、
中子外し工程と;
を有することを特徴とするバーリング加工方法。 - 前記中子外し工程で前記相対位置をずらす際、前記第1分割中子の位置を固定し、前記第1金型及び前記第2金型の方を移動させる
ことを特徴とする請求項1に記載のバーリング加工方法。 - 前記中子挿入工程で、前記第1分割中子及び前記第2分割中子の挿入により、前記第1壁部及び前記第2壁部を、前記弾性変形を超えて塑性変形させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のバーリング加工方法。 - 管材を加工して前記中間部品を得る準備工程と;
前記中間部品に対して請求項1~3の何れか1項に記載のバーリング加工方法によるバーリング加工を行って、前記中間部品からバーリング加工部品を得るバーリング工程と;
を有することを特徴とするバーリング加工部品製造方法。 - 前記中子挿入工程で、前記中間部品の長手方向の管端開口より、前記第1分割中子及び前記第2分割中子を同軸に圧入する
ことを特徴とする請求項4に記載のバーリング加工部品製造方法。 - 板材を加工して前記中間部品を得る準備工程と;
前記中間部品に対して請求項1~3の何れか1項に記載のバーリング加工方法によるバーリング加工を行って、前記中間部品からバーリング加工部品を得るバーリング工程と;
を有することを特徴とするバーリング加工部品製造方法。 - 前記準備工程で、前記第1壁部及び前記第2壁部間が部分的に離間した開断面形状を持つ前記中間部品を得て;
前記バーリング工程で、前記第1壁部及び前記第2壁部間の離間部分より、前記第1分割中子及び前記第2分割中子を圧入する
ことを特徴とする請求項6に記載のバーリング加工部品製造方法。 - 互いに対向する第1壁部及び第2壁部を有する中間部品に対し、前記第1壁部に形成された第1下穴と前記第2壁部に形成されて前記第1下穴と同軸をなす第2下穴とのうち、前記第1下穴のみ、又は、前記第1下穴及び前記第2下穴の双方に対してバーリング加工穴を形成する装置であって、
第1金型穴を有し前記第1壁部の外壁面に対向する第1金型、及び、第2金型穴を有し前記第2壁部の外壁面に対向する第2金型と;
第1中子穴を有する第1分割中子、及び、第2中子穴を有し前記第1分割中子に対してスライド自在に重ね合わされた第2分割中子と;
前記第1分割中子及び前記第2分割中子を、前記第1金型及び前記第2金型間に挿抜する第1駆動機構と;
前記第1金型穴、前記第1中子穴、前記第2中子穴、前記第2金型穴、が同軸にある状態で、前記第1金型穴より挿抜されるバーリングパンチと;
前記バーリングパンチを前記第1金型穴より挿抜させる第2駆動機構と;
前記第1金型及び前記第2金型間の開閉動作、及び、前記第1分割中子に対する前記第1金型及び前記第2金型の、前記バーリングパンチの挿抜方向に沿った相対移動、を行う第3駆動機構と;
前記第1駆動機構、前記第2駆動機構、及び前記第3駆動機構、のそれぞれを制御する制御部と;
を備え、
前記第1中子穴及び前記第2中子穴が同軸をなすように前記第1分割中子及び前記第2分割中子を重ね合わせた状態で、少なくとも、前記第1分割中子及び前記第2分割中子の重ね合わせ方向における外形寸法の和が、前記第1壁部及び前記第2壁部間の隙間間隔よりも大きい
ことを特徴とするバーリング加工装置。 - 前記第3駆動機構が、
前記第2金型を、前記第1金型に向かって付勢する付勢部と;
前記第1金型を、前記付勢部の付勢力に抗して前記第2金型に向かって押し付け可能な金型駆動部と;
を備えることを特徴とする請求項8に記載のバーリング加工装置。 - 前記第1分割中子及び前記第2分割中子を互いに重ね合わせた状態で、前記第1中子穴及び前記第2中子穴の軸線を含んでかつ前記第1分割中子及び前記第2分割中子の挿抜方向に直交する断面での、前記第1分割中子及び前記第2分割中子を重ね合わせた外形の周長が、
前記中間部品における前記第1下穴及び前記第2下穴の軸線を含んでかつ前記第1分割中子及び前記第2分割中子の挿抜方向に直交する断面での、前記中間部品の内周面における周長よりも長い
ことを特徴とする請求項8又は9に記載のバーリング加工装置。 - 前記第1金型及び前記第2金型のそれぞれが、前記中間部品を受け入れる凹部の長手方向の端部に、前記第1分割中子及び前記第2分割中子を挿抜する第1開口を有する
ことを特徴とする請求項8~10の何れか1項に記載のバーリング加工装置。 - 前記第1金型及び前記第2金型のそれぞれが、前記中間部品を受け入れる凹部の長手方向に交差する方向に、前記第1分割中子及び前記第2分割中子を挿抜する第2開口を有する
ことを特徴とする請求項8~10の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
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