JP7424943B2 - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP7424943B2
JP7424943B2 JP2020142062A JP2020142062A JP7424943B2 JP 7424943 B2 JP7424943 B2 JP 7424943B2 JP 2020142062 A JP2020142062 A JP 2020142062A JP 2020142062 A JP2020142062 A JP 2020142062A JP 7424943 B2 JP7424943 B2 JP 7424943B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
uneven
absorbent body
region
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020142062A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022037761A (ja
JP2022037761A5 (ja
Inventor
岳志 鈴木
美奈 富田
貴史 白川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2020142062A priority Critical patent/JP7424943B2/ja
Priority to PCT/JP2021/026425 priority patent/WO2022044594A1/ja
Priority to CN202180051343.9A priority patent/CN115942925B/zh
Publication of JP2022037761A publication Critical patent/JP2022037761A/ja
Publication of JP2022037761A5 publication Critical patent/JP2022037761A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7424943B2 publication Critical patent/JP7424943B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/51Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the outer layers
    • A61F13/511Topsheet, i.e. the permeable cover or layer facing the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/53Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium
    • A61F13/534Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having an inhomogeneous composition through the thickness of the pad

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、尿等の排泄物を吸収保持するのに使用可能な吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品は、一般に、相対的に着用者の肌から近い位置に配される表面シートと、相対的に着用者の肌から遠い位置に配される裏面シートと、両シート間に配置された液保持性の吸収体とを含んで構成されている。従来、表面シートにおける着用者の肌と接触し得る面(肌対向面)に凹凸形状を付与して、着用者の肌との接触面積が低減させ、べたつき感やムレを低減する技術が知られている(特許文献1~4参照)。
また、吸収体としては従来、木材パルプ等の繊維材料の積繊体あるいは該積繊体に粒子状の吸水性ポリマーが担持されたもの(以下、これらを総称して「積繊型吸収体」とも言う。)が汎用されている。しかし、積繊型吸収体は比較的嵩高で厚みが厚いため、クッション性等に優れる反面、嵩張るために、吸収性物品の外観がスッキリせず見栄えが悪くなる等の問題がある。そこで近年、積繊型吸収体よりも厚みの薄い吸収体として、実質的に吸水性ポリマーのみからなり繊維材料を含まない吸水性ポリマー層を主体とするもの(以下、「シート型吸収体」とも言う。)が提案されている。シート型吸収体として、厚み方向に対向配置された2枚のシートの間に粒子状の吸水性ポリマーが配置されたものが知られている。特許文献5及び6には、二層構造の吸収体を具備する吸収性物品において、該吸収体における相対的に着用者の肌から近い上層が積繊型吸収体からなり、該吸収体における相対的に着用者の肌から遠い下層がシート型吸収体からなるものが記載されている。
特開2004-49918号公報 特開2009-173号公報 特開2012-143542号公報 特開2014-110890号公報 特表2010-529879号公報 特開2018-86169号公報
シート型吸収体を備えた吸収性物品は、該吸収体に比較的高密度で充填された粒子状の吸水性ポリマーに起因して、着用者に粒々・ジャリジャリとした不快な触感を与える場合があり、風合いの低下、着用時の違和感の発生などの課題があった。
したがって本発明の課題は、液吸収性能及び着用感に優れる吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、体液を吸収保持する吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを具備する吸収性物品である。
本発明の吸収体の一実施形態では、前記表面シートは、前記吸収性物品の前記横方向の中央部に位置し、着用者の肌側に向かって突出する複数の凸部を含む凹凸形状を肌対向面に有する凹凸領域と、該凹凸領域の該横方向の両側に位置し、肌対向面に凹凸形状を有さない非凹凸領域とに区分される。
本発明の吸収体の一実施形態では、前記吸収体は、厚み方向に対向配置された2枚の基材シートの間に吸水性ポリマーが配置されたシート型吸収体を含む。
本発明の吸収体の一実施形態では、前記シート型吸収体における前記凹凸領域と平面視で重なる部分は、該シート型吸収体における前記非凹凸領域と平面視で重なる部分に比べて、前記吸水性ポリマーの坪量が大きい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本発明によれば、液吸収性能及び着用感に優れる吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である展開型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(表面シート側)を模式的に示す展開平面図である。 図2は、図1のI-I線断面(股下部の厚み方向に沿う横断面)を模式的に示す横断面図である。 図3は、図2の吸収性本体を拡大して示す横断面図である。 図4は、図1のおむつの着用時における吸収体の積層構造の模式的な横断面図である。 図5は、本発明の吸収性物品の他の実施形態における吸収性本体の図3相当図(該吸収性本体の股下部での厚み方向に沿う模式的な横断面図)である。 図6は、本発明の吸収性物品の更に他の実施形態における吸収性本体の図3相当図(該吸収性本体の股下部での厚み方向に沿う模式的な横断面図)である。 図7は、本発明の吸収性物品の他の実施形態における吸収性本体の図3相当図(該吸収性本体の股下部での厚み方向に沿う模式的な横断面図)である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、着用者の前後方向、すなわち腹側から股間部を介して背側に延びる方向に対応する縦方向Xと、縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。またおむつ1は、着用者の股間部に配され、陰茎等の排泄部に対向する排泄部対向部(図示せず)を含む股下部Bと、該股下部Bよりも着用者の腹側(前側)に配される腹側部Aと、該股下部Bよりも着用者の背側(後側)に配される背側部Cとの3つに区分される。
腹側部A及び背側部Cは、典型的にはそれぞれ、おむつ1の着用時に着用者の胴周りに配される胴周り部を含む。腹側部Aはおむつ1の前身頃の一部であり、背側部Cはおむつ1の後身頃の一部である。股下部Bは、典型的にはおむつ1の縦方向Xの中央部の少なくとも一部を含み、おむつ1の前身頃から後身頃にわたって延在する。
本発明において、腹側部A、股下部B及び背側部Cは、展開且つ伸長状態のおむつ1を縦方向Xに三等分した場合の各領域であり得る。ここでいう「展開且つ伸長状態」とは、おむつを図1に示す如き展開状態とし、その展開状態のおむつを各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
おむつ1は、尿等の体液を吸収保持する吸収体5と、吸収体5の肌対向面側に配された表面シート3とを具備する。
本実施形態では、おむつ1は吸収性本体2を具備し、吸収性本体2が、表面シート3及び吸収体5、更には吸収体5の非肌対向面側に配された裏面シート4を具備する。吸収性本体2は、腹側部Aから背側部Cにわたって縦方向Xに延在し、その長手方向が縦方向Xに一致している。表面シート3は、後述する防漏カフ形成用シート13とともにおむつ1の肌対向面(内面)を形成し、裏面シート4は、おむつ1の非肌対向面(外面)を形成する。吸収性本体2の各構成部材どうしは、接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。吸収性本体2の構成部材としては、当該部材について後で説明がある場合はその説明が適用され得るものであることを前提として、この種の吸収性物品において通常使用されているものを特に制限なく用いることができる。表面シート3としては、液透過性を有する各種のシートを用いることができ、例えば、不織布、織布、紙が挙げられる。裏面シート4としては、防漏性を有するシート、具体的には液不透過性(液を全く通さない性質)又は液難透過性(液不透過性とまでは言えないものの、液を通し難い性質)を有するシートを用いることができ、例えば、透湿性の樹脂フィルム、該樹脂フィルムと不織布との積層体が挙げられる。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から遠い側である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
おむつ1は、吸収性本体2の周縁すなわち吸収体5の周縁から外方に延出するフラップ部11を備える。フラップ部11は、吸収性本体2の周縁から外方に延出した部材によって構成されている。本実施形態では図2に示すように、表面シート3は、吸収体5の肌対向面の全域を被覆し、裏面シート4は、吸収体5の非肌対向面の全域を被覆し、両シート3,4は更に、吸収体5の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、後述する防漏カフ形成用シート13とともにフラップ部11の一部であるサイドフラップ部を形成している。前記サイドフラップ部は、フラップ部11における、吸収体5(吸収性本体2)の縦方向Xに沿う両側縁及び該両側縁の仮想延長線よりも横方向Yの外方に位置する部分である。フラップ部11を構成する複数の部材どうしは、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。
図1及び図2に示すように、吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側部に沿って、着用時に着用者の肌側に向かって起立する一対の防漏カフ12,12が配されている。各防漏カフ12は、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の防漏カフ形成用シート13を含み、該シート13は、横方向Yの一端側が他の部材(図示の形態では表面シート3及び裏面シート4)に固定されて固定端部13a、横方向Yの他端側が他の部材に非固定の自由端部13bとされている。前記シート13の自由端部13bには、防漏カフ形成用弾性部材14が、縦方向Xに伸長状態で固定されることで同方向に伸縮可能に配置されている。おむつ1の着用時には、前記弾性部材14の収縮力により、少なくとも股下部Bにおいて、前記シート13の自由端部13b側が、他の部材との固定端部13aを起立基端として着用者側に起立することで一対の防漏カフ12,12が起立し、これにより尿等の排泄物の横方向Yの外方への流出が阻止される。
腹側部A及び背側部Cそれぞれの縦方向Xの端部(ウエスト端部)におけるフラップ部11には、複数のウエストギャザー形成用弾性部材15が横方向Yに伸縮可能に配され、それら複数の弾性部材15は縦方向Xに所定間隔を置いて間欠配置されている。このように、弾性部材15がその伸縮性が発現される状態で配置されていることにより、その配置部である腹側部A及び背側部Cのウエスト端部には、その全周にわたって実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成される。
また、フラップ部11における、おむつ1の着用時に着用者の脚周りに配されるレッグ部には、縦方向Xに伸長可能なレッグギャザー形成用弾性部材16が、少なくとも股下部Bの縦方向Xの全長にわたって縦方向Xに延在しており、これによりおむつ1の着用時には、弾性部材16の収縮により、レッグ部にレッグギャザーが形成される。
これらのギャザー形成用弾性部材15,16は、何れもフラップ部11を構成する複数のシート(本実施形態では表面シート3、裏面シート4及び防漏カフ形成用シート13のうちの2種)の間に接着剤等の接合手段により伸長状態で挟持固定されている。
前述の各弾性部材14,15,16の形態は特に制限されず、例えば、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム等)のもの、あるいはマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
おむつ1はいわゆる展開型の使い捨ておむつであり、図1に示すように、おむつ1の背側部Cの縦方向Xに沿う両側縁部に、止着部17を有する止着部材18を備えるとともに、腹側部Aの非肌対向面を形成する裏面シート4の非肌対向面に、止着部17が止着可能な止着領域19を備える。
図3には、表面シートが吸収体5とともに拡大して示されている。表面シート3は、おむつ1の横方向Yの中央部に位置し、着用者の肌側に向かって突出する複数の凸部30と該凸部30の周辺に位置する凹部31とを含む凹凸形状を肌対向面に有する凹凸領域32と、該凹凸領域32の横方向Yの両側に位置し、肌対向面に凹凸形状を有さない非凹凸領域33とに区分される。
図1~図3に示すように、表面シート3における吸収体5と平面視で重なる部分には、凹凸領域32とその横方向Yの両側に位置する一対の非凹凸領域33,33とが存在する。凹凸領域32は、典型的には、おむつ1を図1に示す如き展開且つ伸長状態にした場合に、一対の防漏カフ形成用シート13,13の自由端部13b,13bに挟まれた領域に位置する。また凹凸領域32は、典型的には、おむつ1を横方向Yに二等分して縦方向Xに仮想的に延びる縦中心線CLxを基準として対称に形成される。
凹凸領域32は、少なくとも股下部Bに存在し、更には腹側部A及び/又は背側部Cにも存在し得る。凹凸領域32による作用効果(クッション性向上効果、着用者の肌との接触面積の低減効果等)を有効活用する観点から、凹凸領域32は、着用者の股間(排泄部)及び臀部と接触し得るように配置されていることが好ましく、そのためには少なくとも、股下部B及び背側部C(背側部Cにおける股下部B寄りの部分)に配置されていることが好ましい。おむつ1では図1に示すように、凹凸領域32はおむつ1の縦方向Xの全長にわたって縦方向Xに延在している。
表面シート3の肌対向面の凹凸領域32の凹凸パターン(凸部30の形状及び配置)は特に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意のものを適宜選択できる。
凸部30の平面視形状としては、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形以上の多角形が挙げられる。本実施形態では、表面シート3の複数の凸部30は互いに同形状同寸法であるが、後述する実施形態のように、形状又は寸法の異なる複数種の凸部が混在していてもよい。凸部30は、内部に表面シート3の構成繊維が充填された中実構造でもよく、該構成繊維が充填されていない中空構造でもよい。
凹凸領域32の凹凸パターンの一例として、複数の凸部が散点状(例えば千鳥状)に配され、各凸部の周囲が凹部となっている形態が挙げられる。
凹凸領域32の凹凸パターンの他の一例として、縦方向及び横方向の両方向に交差する第1方向に延びる平面視線状の第1の凹部と、該第1方向に交差する第2方向に延びる平面視線状の第2の凹部とが格子状に配され、両凹部で囲まれた複数の区画それぞれに凸部が存在する形態が挙げられる。
凹凸領域32の凹凸パターンの更に他の一例として、縦方向又は横方向に延在する畝部としての凸部と、同方向に延在する溝部としての凹部とが、それらの延在方向と直交する方向に交互に配された形態が挙げられる。
凹凸領域32の形成方法は特に限定されない。凹凸領域32は、典型的には、表面シート3の原材料である原反シートに対して部分的に圧搾加工を施すことによって形成され、その場合、圧搾加工が施された部位は、該原反シートの形成材料が圧密化されて凹部31となり、圧搾加工が施されていない部位は、厚み方向の一方側、具体的には肌対向面側に突出して凸部30となる。またこの場合、圧搾加工が施されていない凸部30は、密度が相対的に低い低密度部、圧搾加工が施された凹部31は、密度が相対的に高い高密度部となる。圧搾加工としては、公知の方法を特に制限無く用いることができ、例えば、熱を伴うか又は熱を伴わないエンボス加工、超音波エンボス加工が挙げられる。
非凹凸領域33は、肌対向面に凹凸形状を有さない。すなわち非凹凸領域33の肌対向面は平坦面である。ここでいう「凹凸形状を有さない」の「凹凸形状」には、表面シートの構成繊維の絡み合いに起因する微小な凹凸形状、具体的には例えば、通常の平坦な表面シートの表面を顕微鏡などで微視的に観察した場合に見られる微小な凹凸形状は含まれない。
なお、表面シート3の非肌対向面(吸収体5との対向面)は、凹凸領域32及び非凹凸領域33の何れも、典型的には、凹凸形状を有しておらず平坦面である。
吸収体5は、厚み方向(図2及び図3の上下方向)に対向配置された2枚の基材シート51,51の間に吸水性ポリマーPが配置されたシート型吸収体50を含む。本実施形態のおむつ1では、吸収体5はシート型吸収体50からなる。
シート型吸収体50における吸水性ポリマーの配置層(2枚の基材シート51,51に挟まれた層)は、典型的には、吸水性材料として吸水性ポリマーのみを含有し、セルロース系繊維等の吸水性繊維材料は含有しないか、又は吸水性繊維材料を含有するとしても少量(例えば、吸水性ポリマーの配置層の全質量に対して10質量%以下、好ましくは3質量%以下)である。
シート型吸収体50においては、2枚の基材シート51,51どうしあるいは基材シート51と吸水性ポリマーとを接合する目的で、両シート51,51の少なくとも一方における吸水性ポリマーの配置層との対向面(内面)に、ホットメルト接着剤等の接着剤が塗布されていてもよい。
シート型吸収体50を構成する基材シート51としては、液透過性ないし液吸収性を有するシートを用いることができる。基材シート51は、典型的には、繊維を主体とする、すなわち繊維の含有量が50質量%を超える繊維シートである。
基材シート51の構成繊維としては、例えば、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプ、綿パルプや麻パルプ等の非木材パルプ等の天然繊維;カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ(以上、セルロース系繊維);ポリエチレン及びポリプロピレン等の樹脂を含んで構成される合成繊維等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
基材シート51の形態としては、例えば、紙、織布、不織布が挙げられ、不織布としては、例えば、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド(SMS)不織布が挙げられる。基材シート51は、典型的には、これらの1種からなる単層構造であるが、2種以上が積層一体化した積層構造でもよい。
基材シート51の坪量は特に制限されないが、シート型吸収体50の所定の効果を確実に奏させるようにする観点から、好ましくは5g/m以上、より好ましくは8g/m以上、そして、好ましくは50g/m以下、より好ましくは30g/m以下である。
シート型吸収体50を構成する2枚の基材シート51,51は、互いに同一でもよく、構成、材質、物性等の1つ以上の特性が異なっていてもよい。
シート型吸収体50を構成する吸水性ポリマーとしては、この種の吸収体に使用可能なものを特に制限無く用いることができ、典型的には、水の吸収及び保持が可能なヒドロゲル材料を用いることができ、例えばアクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を用いることができる。その例としては、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリメタクリル酸及びその塩が挙げられ、具体的には、アクリル酸重合体部分ナトリウム塩が挙げられる。また、吸水性ポリマーの形状は特に制限されず、例えば、球状、房状、塊状、俵状、繊維状、不定形状及びこれらの組み合わせの粒子であり得る。
図3及び図4を参照して、おむつ1は、シート型吸収体50における凹凸領域32と平面視で重なる部分(以下、「凹凸領域対応部」とも言う。)52が、該吸収体50における非凹凸領域33と平面視で重なる部分(以下、「非凹凸領域対応部」とも言う。)53に比べて、吸水性ポリマーの坪量が大きい点で特徴付けられる。
図4に示すように、表面シート3の凹凸領域32が配置されるおむつ1の横方向Yの中央部は、尿等の排泄物を排泄する着用者の排泄部(図示せず)及び臀部90と接触し得る部分であるから、液吸収性能及び着用感が特に重要視される。そこで本発明では、表面シート3におけるおむつ1の横方向Yの中央部に位置する部分の肌対向面に、クッション性及び表面ドライ感等に優れる凹凸領域32を配置し、着用感の向上を図っている。加えて本発明では、吸水性ポリマーを高坪量で配置した場合、その吸水性ポリマーの高坪量配置部は液吸収性能のみならずクッション性も向上することに着目し、シート型吸収体50の吸水性ポリマーを、おむつ1の横方向Yの中央部に位置する部分に偏在させるべく、該吸収体50の吸水性ポリマーの坪量について前記のように、「凹凸領域対応部52>非凹凸領域対応部53」という大小関係を成立させている。斯かる大小関係の成立により、おむつ1の横方向Yの中央部に位置する凹凸領域対応部52の吸収容量は、おむつ1に実用上十分な液吸収性能を付与し得るに足るものとなり、また、凹凸領域32及び凹凸領域対応部52の双方によるクッション性の向上効果により、該中央部のクッション性が高められる。凹凸領域対応部52には粒子状の吸水性ポリマーが比較的高密度で配置されているので、着用者に粒々感やジャリジャリとした不快な触感を与えることが懸念されるが、凹凸領域対応部52と着用者の肌との間にはクッション性に優れる凹凸領域32が介在するので、斯かる懸念は払拭されている。また、斯かる大小関係の成立により、おむつ1における、表面シート3の非凹凸領域33が配置される部分(サイド部)は、非凹凸領域対応部53の作用によりクッション性を有しつつも、非凹凸領域対応部53の吸水性ポリマーの坪量が比較的小さいことに起因して、厚みが薄く低剛性で変形しやすいので、おむつ1の着用時には図4に示すように、該サイド部が着用者の臀部90の曲面形状に追従することができ、これにより、おむつ1全体として臀部90に対するフィット性が向上し得る。したがっておむつ1は、液吸収性能及び着用感に優れる。
表面シート3は、単層構造でもよく、複数の層が厚み方向に積層された積層構造でもよいが、凹凸領域対応部52の吸水性ポリマーに起因する粒々感やジャリジャリとした不快な触感を効果的に低減しておむつ1の着用感を一層向上させる観点から、積層構造が好ましい。積層構造の表面シート3の一例として、2枚のシートが積層状態で部分的に接合され、且つ該2枚のシートのうち相対的に着用者の肌から近い一方のシート(肌側シート)が、その接合部以外の部位において他方のシート(非肌側シート)から離れる方向に突出して凸部30を形成している、2層構造の表面シートが挙げられる。表面シート3を構成するシートとしては不織布が好ましく用いられる。不織布としては、例えば、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド(SMS)不織布が挙げられる。
前述の表面シート3とシート型吸収体50との組み合わせによる作用効果を一層確実に奏させるようにする観点から、表面シート3の凹凸領域32の横方向Yの長さ(幅)、シート型吸収体50の凹凸領域対応部52の横方向Yの長さ(幅)は、それぞれ、おむつ1の横方向Yの長さ(幅)に対して、好ましくは30%以上、より好ましくは35%以上、そして、好ましくは70%以下、より好ましくは65%以下である。
同様の観点から、表面シート3の非凹凸領域33の横方向Yの長さ(幅)、シート型吸収体50の非凹凸領域対応部53の横方向Yの長さ(幅)は、それぞれ、おむつ1の幅に対して、好ましくは8%以上、より好ましくは10%以上、そして、好ましくは35%以下、より好ましくは30%以下である。
前記の「おむつ1(吸収性物品)の幅」とは、図1に示す如き展開且つ伸長状態におけるおむつ1(吸収性物品)の横方向Yの長さすなわち幅を指し、本実施形態のおむつ1のように、この幅が縦方向Xにおいて一定ではない場合には最小幅(横方向Yの長さの最小値)を指す。本実施形態では、おむつ1は股下部Bに最小幅を有している。
前述の表面シート3とシート型吸収体50との組み合わせによる作用効果を一層確実に奏させるようにする観点から、シート型吸収体50の各部の吸水性ポリマーの坪量は以下のように設定することが好ましい。
凹凸領域対応部52の吸水性ポリマーの坪量と非凹凸領域対応部53の吸水性ポリマーの坪量との比率は、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは2以上、より好ましくは5以上、そして、好ましくは30以下、より好ましくは25以下である。
凹凸領域対応部52の吸水性ポリマーの坪量は、非凹凸領域対応部53の吸水性ポリマーの坪量に比べて大きいことを前提として、好ましくは50g/m以上、より好ましくは60g/m以上、そして、好ましくは150g/m以下、より好ましくは120g/m以下である。
非凹凸領域対応部53の吸水性ポリマーの坪量は、凹凸領域対応部52の吸水性ポリマーの坪量に比べて小さいことを前提として、好ましくは1g/m以上、より好ましくは5g/m以上、そして、好ましくは50g/m以下、より好ましくは30g/m以下である。
前述の表面シート3とシート型吸収体50との組み合わせによる作用効果を一層確実に奏させるようにする観点から、表面シート3の凹凸領域32の凸部30の寸法等は以下のように設定することが好ましい。
凸部30の突出高さは、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.6mm以上、そして、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.0mm以下である。
凸部30の面積は、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは100mm以下、より好ましくは80mm以下である。
凹凸領域32における凸部30の単位面積(1000mm)当たりの数は、好ましくは50個/1000mm以上、より好ましくは100個/1000mm以上、そして、好ましくは2000個/1000mm以下、より好ましくは1000個/1000mmである。
前記の「凹凸領域32の凸部30の突出高さ」は、凹凸領域32に存在する複数の凸部30の突出高さの平均値を指し、前記の「凹凸領域32の凸部30の面積」は、凹凸領域32に存在する複数の凸部30の面積の平均値を指す。
表面シートの凸部の突出高さ、面積及び単位面積当たりの数は、それぞれ、下記方法により測定される。
<表面シートの凸部の突出高さの測定方法>
測定対象である表面シートの凹凸領域を、鋭利なカミソリなどの切断具を用いて厚み方向に切断し、その切断面を観察して、該凹凸領域の肌対向面における凸部の近傍位置(凹部)と該凸部の頂部との間の離間距離、すなわち、凹部の底部を通って水平方向に延びる仮想直線と凸部の頂部を通って水平方向に延びる仮想直線との間の最短距離(両仮想直線に直交する垂線の、該両仮想直線間の長さ)を無荷重下で測定し、該凸部の突出高さとする。凸部の突出高さは、表面シートの見掛け厚みに相当する。なお、切断面を観察する際に、肉眼での観察が困難な場合は、切断面を例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)を用いて20~100倍の倍率で観察して測定してもよい。
1つの対象領域(例えば凹凸領域32)から任意に選択した5つの領域それぞれについて、前記の手順で凸部の突出高さを測定し、それら5つの領域の測定値の平均値を、該対象領域の凸部の突出高さとする。
<表面シートの凸部の面積の測定方法>
測定対象の表面シートから、縦方向長さ50mm及び横方向長さ20mmの平面視四角形形状を切り出して試験片とする。その測定片の肌当接面側を無荷重状態で、顕微鏡(例えば、KEYENCE社製マイクロスコープ、VHX-1000)を用いて観察倍率10~100倍で観察する。次いで、1個の凸部を取り囲むように形成された複数の凹部それぞれの重心を直線で結び、該直線で囲まれた平面視多角形形状の領域の面積を該凸部の面積とし、画像解析ソフトを用いて、該凸部の面積を測定する。表面シートに突出高さ又は面積が異なる複数種類の凸部が存在する場合は、各凸部(例えば後述するおむつ1Aの表面シート3の場合は第1凸部30A,第2凸部30B)について前記と同様の手順で面積を測定する。1つの対象領域(例えば後述するおむつ1Aでは第1凹凸領域320又は第2凹凸領域321)から任意に選択した3つの領域それぞれについて、前記の手順で凸部の面積を測定し、それら3つの領域の測定値の平均値を、該対象領域の凸部の面積とする。
<表面シートの凸部の単位面積当たりの数の測定方法>
測定対象の表面シートから、縦方向長さ50mm及び横方向長さ20mmの平面視四角形形状を切り出して試験片とする。試験片を顕微鏡(例えば、KEYENCE社製マイクロスコープ、VHX-1000)を用いて観察倍率20~100倍で観察し、試験片が有する凸部の数を測定する。その測定値を試験片の面積(1000mm)で除したものを、測定対象の表面シートの凸部の単位面積当たりの数とする。
図5~図7には、本発明の吸収性物品の他の実施形態が示されている。後述する他の実施形態については、前述したおむつ1と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。後述する他の実施形態における特に説明しない構成については、前述のおむつ1の説明が適宜適用される。
図5に示すおむつ1Aでは、表面シート3の凹凸領域32が、該凹凸領域32を構成する凸部として、第1凸部30A(大凸部)と、該第1凸部30Aに比べて突出高さが低い又は面積が小さい第2凸部30B(小凸部)とを含む。より具体的には、表面シート3の凹凸領域32は、着用者の肌側に向かって突出する複数の凸部30A,30Bと該凸部30A,30Bの周辺に位置する凹部31A,31Bとを含む。また、表面シート3凹凸領域32は、該凹凸領域32の横方向Yの中央部に位置し、第1凸部30A及び第1凹部31Aが配置された第1凹凸領域320と、該第1凹凸領域320の横方向Yの両側に位置し、第2凸部30B及び第2凹部31Bが配置された第2凹凸領域321とに区分される。そしておむつ1Aでは、シート型吸収体50における第1凹凸領域320と平面視で重なる部分(以下、「第1凹凸領域対応部」とも言う。)54は、該吸収体50における第2凹凸領域321と平面視で重なる部分(以下、「第2凹凸領域対応部」とも言う。)55に比べて、吸水性ポリマーの坪量が大きく、且つ該第2凹凸領域対応部55は、該吸収体50における非凹凸領域33と平面視で重なる部分(非凹凸領域対応部53)に比べて、吸水性ポリマーの坪量が大きい。すなわちおむつ1Aでは、シート型吸収体50における吸水性ポリマーの坪量について、「第1凹凸領域対応部54>第2凹凸領域対応部>非凹凸領域対応部53」の大小関係が成立している。
第1凹凸領域対応部54の凸部30A(大凸部)と第2凹凸領域対応部55の凸部30B(小凸部)とは、突出高さ及び面積の何れか一方のみが異なっていてもよく、両方が異なっていてもよい。
前記の「第1凹凸領域対応部54の凸部30Aの突出高さ」は、第1凹凸領域対応部54に存在する複数の凸部30Aの突出高さの平均値を指し、前記の「第1凹凸領域対応部54の凸部30Aの面積」は、第1凹凸領域対応部54に存在する複数の凸部30Aの面積の平均値を指す。第2凹凸領域対応部55の凸部30Bの突出高さ及び面積についても同様である。
おむつ1Aでは、排泄物が比較的多く排泄される該おむつ1Aの横方向Yの中央部の中でも、特に排泄物が集中しがちな該中央部における横方向Yの中央部に吸水性ポリマーを最も高坪量で配置することで、液吸収性能の向上を図っている。一方、前記排泄部対向部あるいはそれと縦方向Xにおいて同位置にある部分は、おむつ1Aの着用時は勿論、非着用時でも例えば使用者がおむつ1Aの柔らかさを確かめるために触ることが多い部分であり、おむつ1Aの着用感の評価に大きな影響を与える部分である。そのような部分にシート型吸収体50において吸水性ポリマーが最も高坪量で配置されている第1凹凸領域対応部54を配置すると、液吸収性能の向上の点では有利であるが、着用者に吸水性ポリマーによる粒々感やジャリジャリとした不快な触感を与えることが懸念される。しかしおむつ1Aでは、第1凹凸領域対応部54の肌対向面側に配置される表面シート3の肌対向面を、突出高さ又は面積が比較的大きい第1凸部30A(大凸部)を含む第1凹凸領域320とすることで、斯かる懸念を払拭している。また表面シート3において、第1凹凸領域320の横方向Yの両側に、相対的に高さが低いか面積の小さい第2凸部30Bを含む第2凹凸領域321を配置したことにより、着用時に表面シート3に対して厚み方向に荷重が加わった際に、その荷重に対して第2凸部30Bが第1凸部30Aとともに抵抗するようになるため、両凸部30A,30Bの高さ又は面積を維持することが可能となり、更に、非凹凸領域33に連なる第2凹凸領域321が高さ又は面積の変化があることで、着用違和感を抑えることが可能となる。
前述のおむつ1Aにおける表面シート3とシート型吸収体50との組み合わせによる作用効果を一層確実に奏させるようにする観点から、表面シート3の第1凹凸領域320の横方向Yの長さ(幅)、シート型吸収体50の第1凹凸領域対応部54の横方向Yの長さ(幅)は、それぞれ、おむつ1の幅に対して、好ましくは15%以上、より好ましくは20%以上、そして、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下である。
同様の観点から、表面シート3の第2凹凸領域321の横方向Yの長さ(幅)、シート型吸収体50の第2凹凸領域対応部55の横方向Yの長さ(幅)は、それぞれ、おむつ1の幅に対して、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上、そして、好ましくは40%以下、より好ましくは35%以下である。
前記の「おむつ1(吸収性物品)の幅」については、前述したとおりである。
なお、第1凹凸領域320の横方向Yの長さは、該第1凹凸領域320の横方向Yの両側に位置する一対の第2凹凸領域321それぞれの横方向Yの長さに比べて長く、且つ該一対の第2凹凸領域321それぞれの横方向Yの長さの合計以上であることが、吸収性能と着用感のバランスの観点から好ましい。
前述のおむつ1Aにおける表面シート3とシート型吸収体50との組み合わせによる作用効果を一層確実に奏させるようにする観点から、シート型吸収体50の各部の吸水性ポリマーの坪量は以下のように設定することが好ましい。
第1凹凸領域対応部54の吸水性ポリマーの坪量と第2凹凸領域対応部55の吸水性ポリマーの坪量との比率は、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは1.5以上、より好ましくは1.7以上、そして、好ましくは3.5以下、より好ましくは3.0以下である。
第1凹凸領域対応部54の吸水性ポリマーの坪量は、第2凹凸領域対応部55の吸水性ポリマーの坪量に比べて大きいことを前提として、好ましくは70g/m以上、より好ましくは80g/m以上、そして、好ましくは150g/m以下、より好ましくは120g/m以下である。
第2凹凸領域対応部55の吸水性ポリマーの坪量は、第1凹凸領域対応部54の吸水性ポリマーの坪量に比べて小さいことを前提として、好ましくは20g/m以上、より好ましくは30g/m以上、そして、好ましくは100g/m以下、より好ましくは90g/m以下である。
前述のおむつ1Aにおける表面シート3とシート型吸収体50との組み合わせによる作用効果を一層確実に奏させるようにする観点から、表面シート3の凹凸領域32の凸部30A,30Bの寸法等は以下のように設定することが好ましい。
凸部30A(大凸部)の突出高さと凸部30B(小凸部)の突出高さとの比率は、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは1.2以上、より好ましくは1.5以上、そして、好ましくは8.0以下、より好ましくは10.0以下である。
凸部30A(大凸部)の突出高さは、凸部30B(小凸部)の突出高さに比べて高いことを前提として、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1.0mm以上、そして、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.0mm以下である。
凸部30B(小凸部)の突出高さは、凸部30A(大凸部)の突出高さに比べて低いことを前提として、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.6mm以上、そして、好ましくは3.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下である。
凸部30A(大凸部)の面積と凸部30B(小凸部)の面積との比率は、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは2.0以上、より好ましくは3.0以上、そして、好ましくは10.0以下、より好ましくは8.0以下である。
凸部30A(大凸部)の面積は、凸部30B(小凸部)の面積に比べて大きいことを前提として、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは3.0mm以上、そして、好ましくは100mm以下、より好ましくは80mm以下である。
凸部30B(小凸部)の面積は、凸部30A(大凸部)の面積に比べて小さいことを前提として、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは50.0mm以下、より好ましくは20.0mm以下である。
第1凹凸領域対応部54における凸部30A(大凸部)の単位面積(1000mm)当たりの数は、好ましくは50個/1000mm以上、より好ましくは100個/1000mm以上、そして、好ましくは1000個/1000mm以下、より好ましくは500個/1000mmである。
第2凹凸領域対応部55における凸部30B(小凸部)の単位面積(1000mm)当たりの数は、好ましくは65個/1000mm以上、より好ましくは200個/1000mm以上、そして、好ましくは2000個/1000mm以下、より好ましくは1000個/1000mmである。
図6に示すおむつ1Bでは、表面シート3の第1凹凸領域320と、シート型吸収体50における該第1凹凸領域320と平面視で重なる部分(第1凹凸領域対応部54)との間に、中間層10が配置されている。すなわちおむつ1Bでは、シート型吸収体50において吸水性ポリマーの坪量が最大の第1凹凸領域対応部54の肌対向面側に、クッション層として機能し得る中間層10が配置されている。したがっておむつ1Bは、中間層10が配置されていないおむつ1Aに比べて、特に吸水性ポリマーに起因する粒々感やジャリジャリとした不快な触感の低減効果に優れ、着用感に優れる。
中間層10は、少なくとも股下部Bに配置され、腹側部A及び/又は背側部Cに配置してもよい。中間層10による作用効果(クッション性向上効果)を有効活用する観点から、中間層10は、着用者の股間(排泄部)及び臀部と接触し得るように配置されていることが好ましく、そのためには少なくとも、股下部B及び背側部C(背側部Cにおける股下部B寄りの部分)に配置されていることが好ましい。
中間層10は、第1凹凸領域320(第1凹凸領域対応部54)と平面視で重なる部分のみならず、該部分よりも横方向Yの外方に延出し、第2凹凸領域321(第2凹凸領域対応部55)と平面視で重なる部分に配置されていてもよい。
中間層10としては、液透過性のものを用いることができる。中間層10としては、例えば、本技術分野でセカンドシート、サブレイヤーシートなどとも呼ばれる液透過性のシートを用いることができ、該シートとして、紙、不織布、織布が挙げられる。また、中間層10としては、シートよりも厚みがあり嵩高な繊維集合体を用いることもでき、該繊維集合体の構成繊維としては、例えば、前述した基材シート51の構成繊維として使用可能なものを用いることができる。
中間層10の坪量は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは15g/m以上、そして、好ましくは100g/m以下、より好ましくは80g/m以下である。
図7に示すおむつ1Cでは、吸収体5が、シート型吸収体50の肌対向面側に配置され、繊維材料の積繊体に吸水性ポリマーPが担持された第1層6と、該吸収体50からなる第2層7との積層構造(二層構造)8を有している。以上の点以外は、図6に示すおむつ1Bと同様に構成されている。おむつ1Cの着用者が排泄した尿等の体液は、積層構造8を第1層6、第2層7(シート型吸収体50)の順で透過する。第1層6は、第1凹凸領域320と平面視で重なるように配置される。
第1層6は、典型的には、繊維材料と吸水性ポリマーとの混合層からなり、いわゆる積繊型吸収体である。第1層6を構成する吸水性ポリマーとしては、第2層7(シート型吸収体50)を構成する吸水性ポリマーと同様のものを用いることができる。
第1層6において、吸水性ポリマーは第1層6の全体に均一に分布していてもよく、偏在していてもよい。典型的には前者である。後者の具体例として、第1層6の肌対向面側又は非肌対向面側に吸水性ポリマーが偏在している形態、すなわち、肌対向面側及び非肌対向面側の何れか一方が他方に比べて吸水性ポリマーの含有量が多い形態を例示できる。ここでいう、第1層6の肌対向面側と第1層6の非肌対向面側とは、第1層6を厚み方向に二等分する仮想直線(図示せず)によって分けられる。
第1層6を構成する繊維材料としては、この種の吸収体に使用可能なものを特に制限無く用いることができ、1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。繊維材料としては、吸水性繊維材料が好ましい。吸水性繊維材料としては、例えば、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプ、綿パルプや麻パルプ等の非木材パルプ等の天然繊維;カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ(以上、セルロース系繊維);親水性合成繊維等が挙げられる。
第1層6の坪量や形成材料の含有量等は特に制限されないが、第1層6の所定の効果を確実に奏させるようにする観点から、以下のように設定することが好ましい。
第1層6の坪量は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは50g/m以上、そして、好ましくは600g/m以下、より好ましくは500g/m以下である。
第1層6における繊維材料の含有量は、第1層6の全質量に対して、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、そして、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下である。
第1層6における吸水性ポリマーの含有量は、第1層6の全質量に対して、好ましくは30質量%以上、より好ましくは35質量%以上、そして、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
第1層6は、回転ドラムを備えた公知の積繊装置を用いて常法に従って製造することができる。積繊装置は、典型的には、外周面に集積用凹部が形成された回転ドラムと、該集積用凹部に形成材料(繊維材料、吸水性ポリマー)を搬送する流路を内部に有するダクトとを備え、該回転ドラムをそのドラム周方向に沿って回転軸周りに回転させつつ、該回転ドラムの内部側からの吸引によって該流路に生じた空気流に乗って搬送された該形成材料を、該集積用凹部に積繊させるようになされている。斯かる積繊工程によって集積用凹部内に形成される積繊物は、第1層6である。
図7に示す形態では、吸収体5は、積層構造8の外面を被覆するコアラップシート9を具備しており、積層構造8の肌対向面及び非肌対向面が1枚のコアラップシート9で被覆されている。コアラップシート9としては、液透過性を有するシートを用いることができ、例えば、紙、不織布、織布を用いることができる。なお、吸収体5はコアラップシート9を具備していなくてもよく、また、コアラップシート9を複数具備していてもよい。後者の場合、例えば吸収体5は、積層構造8の肌対向面を被覆する1枚の肌側コアラップシートと、積層構造8の非肌対向面を被覆する1枚の非肌側コアラップシートとを具備していてもよい。
おむつ1Cによれば、基本的におむつ1Bと同様の効果が奏される。特におむつ1Cでは、シート型吸収体50(吸収体5の第2層7)において吸水性ポリマーの坪量が最大の第1凹凸領域対応部54の肌対向面側に、クッション層として機能し得る中間層10に加えて更に、該吸収体50とともに吸収体5を構成する第1層6が配置されているので、第1層6が配置されていないおむつ1Bに比べて、特に吸水性ポリマーに起因する粒々感やジャリジャリとした不快な触感の低減効果に優れ、着用感に優れる。
積層構造8において、第1層6は、第2層7(第2層7における第1層6と平面視で重なる部分。図示の形態では第1凹凸領域対応部54。)に比べて吸水性ポリマーの坪量が大きく、且つ第2層7に比べて吸水性ポリマーの密度が低いことが好ましい。すなわち、吸水性ポリマーの坪量について「第1層6>第2層7」の大小関係が成立し、吸水性ポリマーの密度について「第1層6<第2層7」の大小関係が成立することが好ましい。このように、相対的に着用者の肌から近い側に位置する第1層6の吸水性ポリマーの坪量を、相対的に着用者の肌から遠い側に位置する第2層7のそれよりも多くすることで、吸収体5の吸収容量が十分に確保されて液吸収性能が向上し得る。また、第1層6の吸水性ポリマーの密度を第2層7のそれよりも低くすることで、第1層6の柔軟性が向上し、第2層7(例えばシート型吸収体50の第1凹凸領域対応部54)の吸水性ポリマーに起因する粒々感やジャリジャリとした不快な触感が効果的に低減されて着用感が向上し得る。
積層構造8において、第1層6の吸水性ポリマーの坪量と第2層7の吸水性ポリマーの坪量との比率は、前者>後者を前提として、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上、そして、好ましくは3.0以下、より好ましくは2.5以下である。
積層構造8を構成する第1層6の吸水性ポリマーの坪量は、積層構造8を構成する第2層7の吸水性ポリマーの坪量に比べて大きいことを前提として、好ましくは55g/m以上、より好ましくは70g/m以上、そして、好ましくは450g/m以下、より好ましくは300g/m以下である。
積層構造8を構成する第2層7の吸水性ポリマーの坪量は、積層構造8を構成する第1層6の吸水性ポリマーの坪量に比べて小さいことを前提として、好ましくは50g/m以上、より好ましくは60g/m以上、そして、好ましくは150g/m以下、より好ましくは120g/m以下である。
積層構造8において、第1層6の吸水性ポリマーの密度と第2層7の吸水性ポリマーの密度との比率は、前者<後者を前提として、前者/後者として、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.07以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.4以下である。
積層構造8を構成する第1層6の吸水性ポリマーの密度は、積層構造8を構成する第2層7の吸水性ポリマーの密度に比べて低いことを前提として、好ましくは0.05g/cm以上、より好ましくは0.07g/cm以上、そして、好ましくは1.0g/cm以下、より好ましくは0.8g/cm以下である。
積層構造8を構成する第2層7の吸水性ポリマーの密度は、積層構造8を構成する第1層6の吸水性ポリマーの密度に比べて高いことを前提として、好ましくは1.0g/cm以上、より好ましくは1.2g/cm以上、そして、好ましくは2.0g/cm以下、より好ましくは1.8g/cm以下である。
積層構造8を構成する各層(第1層6、第2層7)の吸水性ポリマーの密度は、以下の方法により測定できる。
<吸水性ポリマーの密度の測定方法>
前述のおむつ1Cを例にとると、はじめに測定対象の吸収性本体2を5枚用意する。そして、各吸収性本体2から表面シート3などの吸収体5以外の部材を取り除くなどして、吸収体5(積層構造8)を取り出して水平な場所にシワや折れ曲がりがないように静置し、各吸収体5における測定対象の層(第1層6、第2層7)それぞれから、縦方向Xに70mm、横方向Yに70mmの平面視正方形形状の領域を切り出して測定対象物とする。この測定対象物の0.6g/cm2の荷重下での厚みを測定する。この測定対象物の厚み測定は、例えば、キーエンス株式会社製レーザ変位計(LK-080)を用いて行うことができる。測定対象物の厚み測定では、測定対象物の上に、荷重が0.6g/cm2となるように大きさを調整した正方形状のプレート(50×50mm、厚さ5mm程度のアクリル板)を配置した状態で、前記レーザ変位計を用いて該測定対象物の厚みを測定する。測定対象物について面方向における任意の5点について前記方法で厚みを測定し、それらの平均値を、該測定対象物(第1層6、第2層7)の厚みとする。そして、各層6,7の吸水性ポリマーの坪量を、各層6,7の厚みで除することにより、目的とする第1層6、第2層7の吸水性ポリマーの密度を算出する。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明の吸収性物品は前記実施形態に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
例えば、図7に示すおむつ1Cは中間層10を具備していたが、中間層10を具備してなくてもよく、本発明の吸収性物品は、表面シート3と裏面シート4との間に積層構造8を有する吸収体5が配置された構成でもよい。
本発明の吸収性物品は、前記実施形態の如き展開型使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される体液(尿、経血、軟便、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、止着部材18及び止着領域19の如き止着構造を有しないパンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含する。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、体液を吸収保持する吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを具備する吸収性物品であって、
前記表面シートは、前記吸収性物品の前記横方向の中央部に位置し、着用者の肌側に向かって突出する複数の凸部を含む凹凸形状を肌対向面に有する凹凸領域と、該凹凸領域の該横方向の両側に位置し、肌対向面に凹凸形状を有さない非凹凸領域とに区分され、
前記吸収体は、厚み方向に対向配置された2枚の基材シートの間に吸水性ポリマーが配置されたシート型吸収体を含み、
前記シート型吸収体における前記凹凸領域と平面視で重なる部分は、該シート型吸収体における前記非凹凸領域と平面視で重なる部分に比べて、前記吸水性ポリマーの坪量が大きい、吸収性物品。
<2>
前記凹凸領域の前記凸部は、第1凸部と、該第1凸部に比べて突出高さが低い又は面積が小さい第2凸部とを含み、
前記凹凸領域は、該凹凸領域の前記横方向の中央部に位置し、前記第1凸部が配置された第1凹凸領域と、該第1凹凸領域の該横方向の両側に位置し、前記第2凸部が配置された第2凹凸領域とに区分され、
前記シート型吸収体における前記第1凹凸領域と平面視で重なる部分(第1凹凸領域対応部)は、該シート型吸収体における前記第2凹凸領域と平面視で重なる部分(第2凹凸領域対応部)に比べて、前記吸水性ポリマーの坪量が大きく、
前記シート型吸収体における前記第2凹凸領域と平面視で重なる部分(第2凹凸領域対応部)は、該シート型吸収体における前記非凹凸領域と平面視で重なる部分(非凹凸領域対応部)に比べて、前記吸水性ポリマーの坪量が大きい、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記第1凹凸領域と前記シート型吸収体における該第1凹凸領域と平面視で重なる部分(第1凹凸領域対応部)との間に、中間層が配置されている、前記<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記中間層の坪量は、好ましくは10g/m以上100g/m以下、より好ましくは15g/m以上80g/m以下である、前記<3>に記載の吸収性物品。
<5>
前記第1凹凸領域の前記横方向の長さ(幅)は、前記吸収性物品の該横方向の長さ(最小幅)に対して、好ましくは25%以上であり、
前記第2凹凸領域の前記横方向の長さ(幅)は、前記吸収性物品の該横方向の長さ(最小幅)に対して、好ましくは2.0%以上、より好ましくは2.5%以上であり、
前記第1凹凸領域の前記横方向の長さ(幅)は、前記第2凹凸領域の該横方向の長さ(幅)に比べて長い、前記<2>~<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記シート型吸収体における前記第1凹凸領域と平面視で重なる部分(第1凹凸領域対応部)の吸水性ポリマーの坪量と、該シート型吸収体における前記第2凹凸領域と平面視で重なる部分(第2凹凸領域対応部)の吸水性ポリマーの坪量との比率は、前者/後者として、好ましくは1.5以上3.5以下、より好ましくは1.7以上3.0以下であり、
前記シート型吸収体における前記第1凹凸領域と平面視で重なる部分(第1凹凸領域対応部)の吸水性ポリマーの坪量は、好ましくは70g/m以上150g/m以下、より好ましくは80g/m以上120g/m以下である、前記<2>~<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記吸収体は、前記シート型吸収体の肌対向面側に配置され、繊維材料の積繊体に吸水性ポリマーが担持された第1層と、該シート型吸収体からなる第2層との積層構造を有し、該第1層は、前記第1凹凸領域と平面視で重なるように配置される、前記<2>~<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記積層構造において、前記第1層は、前記第2層に比べて吸水性ポリマーの坪量が大きく、且つ該第2層に比べて吸水性ポリマーの密度が低い、前記<7>に記載の吸収性物品。
<9>
前記積層構造を構成する前記第1層の吸水性ポリマーの坪量は、好ましくは55g/m以上450g/m以下、より好ましくは70g/m以上300g/m以下であり、
前記第1層の吸水性ポリマーの坪量と前記第2層の吸水性ポリマーの坪量との比率は、前者/後者として、好ましくは1.1以上3.0以下、より好ましくは1.2以上2.5以下である、前記<7>又は<8>に記載の吸収性物品。
<10>
前記表面シートは、2枚のシートが積層状態で部分的に接合され、且つ該2枚のシートのうち相対的に着用者の肌から近い一方のシートが、その接合部以外の部位において他方のシートから離れる方向に突出して前記凸部を形成しているものである、前記<1>~<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記シート型吸収体における吸水性ポリマーの配置層は、吸水性繊維材料を含有しないか、又は吸水性繊維材料の含有量が、該吸水性ポリマーの配置層の全質量に対して、好ましくは10質量%以下、より好ましくは3質量%以下である、前記<1>~<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記凹凸領域の前記横方向の長さ(幅)は、前記吸収性物品の該横方向の長さ(最小幅)に対して、好ましくは30%以上70%以下、より好ましくは35%以上65%以下である、前記<1>~<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記非凹凸領域の前記横方向の長さ(幅)は、前記吸収性物品の該横方向の長さ(最小幅)に対して、好ましくは8%以上、より好ましくは10%以上である、前記<1>~<12>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14>
前記シート型吸収体における前記凹凸領域と平面視で重なる部分(凹凸領域対応部)の吸水性ポリマーの坪量は、50g/m以上150g/m以下あり、
前記シート型吸収体における前記凹凸領域と平面視で重なる部分(凹凸領域対応部)の吸水性ポリマーの坪量と、該シート型吸収体における前記非凹凸領域と平面視で重なる部分(非凹凸領域対応部)の吸水性ポリマーの坪量との比率は、前者/後者として、好ましくは2以上30以下、より好ましくは5以上25以下である、前記<1>~<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<15>
前記吸収性物品が使い捨ておむつである、前記<1>~<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
1,1A,1B,1C 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 吸収性本体
3 表面シート
30 凸部
31 凹部
32 凹凸領域
30A 第1凸部(大凸部)
31A 第1凹部
320 第1凹凸領域
30B 第2凸部(小凸部)
31B 第2凹部
321 第2凹凸領域
33 非凹凸領域
4 裏面シート
5 吸収体
50 シート型吸収体
51 基材シート
52 凹凸領域対応部
53 非凹凸領域対応部
54 第1凹凸領域対応部
55 第2凹凸領域対応部
P 吸水性ポリマー
6 第1層
7 第2層
8 積層構造
9 コアラップシート
10 中間層
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (5)

  1. 着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、体液を吸収保持する吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを具備する吸収性物品であって、
    前記表面シートは、前記吸収性物品の前記横方向の中央部に位置し、着用者の肌側に向かって突出する複数の凸部を含む凹凸形状を肌対向面に有する凹凸領域と、該凹凸領域の該横方向の両側に位置し、肌対向面に凹凸形状を有さない非凹凸領域とに区分され、
    前記凹凸領域の前記凸部は、第1凸部と、該第1凸部に比べて突出高さが低い又は面積が小さい第2凸部とを含み、
    前記凹凸領域は、該凹凸領域の前記横方向の中央部に位置し、前記第1凸部が配置された第1凹凸領域と、該第1凹凸領域の該横方向の両側に位置し、前記第2凸部が配置された第2凹凸領域とに区分され、
    前記吸収体は、厚み方向に対向配置された2枚の基材シートの間に吸水性ポリマーが配置されたシート型吸収体を含み、
    前記シート型吸収体における前記凹凸領域と平面視で重なる部分は、該シート型吸収体における前記非凹凸領域と平面視で重なる部分に比べて、前記吸水性ポリマーの坪量が大きく、
    前記シート型吸収体における前記第1凹凸領域と平面視で重なる部分は、該シート型吸収体における前記第2凹凸領域と平面視で重なる部分に比べて、前記吸水性ポリマーの坪量が大きく、
    前記シート型吸収体における前記第2凹凸領域と平面視で重なる部分は、該シート型吸収体における前記非凹凸領域と平面視で重なる部分に比べて、前記吸水性ポリマーの坪量が大きい、吸収性物品。
  2. 前記第1凹凸領域と前記シート型吸収体における該第1凹凸領域と平面視で重なる部分との間に、中間層が配置されている、請求項に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体は、前記シート型吸収体の肌対向面側に配置され、繊維材料の積繊体に吸水性ポリマーが担持された第1層と、該シート型吸収体からなる第2層との積層構造を有し、該第1層は、前記第1凹凸領域と平面視で重なるように配置される、請求項又はに記載の吸収性物品。
  4. 前記積層構造において、前記第1層は、前記第2層に比べて吸水性ポリマーの坪量が大きく、且つ該第2層に比べて吸水性ポリマーの密度が低い、請求項に記載の吸収性物品。
  5. 前記表面シートは、2枚のシートが積層状態で部分的に接合され、且つ該2枚のシートのうち相対的に着用者の肌から近い一方のシートが、その接合部以外の部位において他方のシートから離れる方向に突出して前記凸部を形成しているものである、請求項1~の何れか1項に記載の吸収性物品。
JP2020142062A 2020-08-25 2020-08-25 吸収性物品 Active JP7424943B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020142062A JP7424943B2 (ja) 2020-08-25 2020-08-25 吸収性物品
PCT/JP2021/026425 WO2022044594A1 (ja) 2020-08-25 2021-07-14 吸収性物品
CN202180051343.9A CN115942925B (zh) 2020-08-25 2021-07-14 吸收性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020142062A JP7424943B2 (ja) 2020-08-25 2020-08-25 吸収性物品

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2022037761A JP2022037761A (ja) 2022-03-09
JP2022037761A5 JP2022037761A5 (ja) 2023-06-19
JP7424943B2 true JP7424943B2 (ja) 2024-01-30

Family

ID=80353214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020142062A Active JP7424943B2 (ja) 2020-08-25 2020-08-25 吸収性物品

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7424943B2 (ja)
CN (1) CN115942925B (ja)
WO (1) WO2022044594A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105494A (ja) 2004-08-20 2007-04-26 Kao Corp 吸収性物品
JP2017108796A (ja) 2015-12-15 2017-06-22 花王株式会社 吸収性物品

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6099239B2 (ja) * 2012-06-11 2017-03-22 花王株式会社 吸収性物品
JP5291236B1 (ja) * 2012-11-27 2013-09-18 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP6371152B2 (ja) * 2014-07-22 2018-08-08 花王株式会社 パンツ型使い捨ておむつ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105494A (ja) 2004-08-20 2007-04-26 Kao Corp 吸収性物品
JP2017108796A (ja) 2015-12-15 2017-06-22 花王株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
CN115942925A (zh) 2023-04-07
WO2022044594A1 (ja) 2022-03-03
JP2022037761A (ja) 2022-03-09
CN115942925B (zh) 2023-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6396755B2 (ja) 吸収性物品
JP7452976B2 (ja) 吸収性物品
JP7388868B2 (ja) 吸収性物品
JP7424943B2 (ja) 吸収性物品
JP2007029188A (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP6758384B2 (ja) 吸収性物品
CN114845679B (zh) 吸收体和吸收性物品
CN114206285B (zh) 吸收性物品
JP7436326B2 (ja) 吸収性物品
RU2797356C1 (ru) Впитывающее изделие
JP2021065585A (ja) 吸収性物品
JP7409996B2 (ja) 吸収性物品
JP6419454B2 (ja) 吸収性物品
JP7110855B2 (ja) 吸収性物品
RU2802180C1 (ru) Впитывающее изделие
JP7390970B2 (ja) 吸収性物品
JP7295744B2 (ja) 吸収性物品
JP6965729B2 (ja) 吸収性物品
JP7171986B2 (ja) 吸収性物品
JP6834081B2 (ja) 吸収性補助パッド
JP5988262B2 (ja) 吸収性物品
JP2022040647A (ja) 吸収性物品
JP2021171593A (ja) 吸収性物品
JP2022001083A (ja) 吸収性物品
CN114786638A (zh) 吸收体和吸收性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230608

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7424943

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151