JP7422926B1 - 液化ガス供給装置 - Google Patents

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裕 山本
浩次 小林
一雄 松井
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Abstract

【課題】供給先に迅速に液化ガスを供給することができる液化ガス供給装置を提供する。【解決手段】本開示に従う液化ガス供給装置は、内部に液化ガス容器を収容可能な筐体と、液化ガス容器と前記第1端部と第2配管を接続する第1配管と、前記第1配管に接続され、前記筐体の内部に収容された第2配管と、前記第2配管の質量を計測可能な計測部と、を備える。前記筐体は、前記筐体の外部から前記筐体の内部へと空気を取り込むことが可能な吸気部と、前記筐体の内部から前記筐体の内部へと空気を排出することが可能な排気部と、を有する。前記液化ガス供給装置が設置された状態において、前記吸気部は前記排気部よりも鉛直方向における下方に位置し、前記第1端部は前記第2端部よりも鉛直方向における下方に位置する。【選択図】図3

Description

本開示は、液化ガス供給装置に関する。
液化ガス容器に充填された液化ガスを供給先に供給する装置として、シリンダキャビネットが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されたシリンダキャビネットにおいて、供給先へ流れるガスの流量は、ガス供給口の近傍に設置された流量計によって測定される。
特許文献2に記載されたシリンダキャビネットでは、キャビネット内に配置され、液化ガス容器に接続される配管の一部が、弁によって他の部分と区画可能、かつ太い径の管とされている。この太い配管部分に液化ガスを一時的に貯留し、この部分の質量を計測することによって、シリンダキャビネットから払い出す液化ガスの質量を正確に把握できる。
特開2012-202422号公報 特許第7302087号公報
シリンダキャビネットからのガス供給は、迅速に行われることが望ましい。本開示は、供給先に迅速に液化ガスを供給することができる液化ガス供給装置を提供することを目的の1つとする。
本開示に従う液化ガス供給装置は、内部に液化ガス容器を収容可能な筐体と、前記液化ガス容器に接続可能な第1端部と前記第1端部とは反対側の端部である第2端部とを含み、前記筐体の内部に収容された第1配管と、前記第2端部において前記第1配管に接続され、前記筐体の内部に収容された第2配管と、前記第2配管に接続された第3端部と前記筐体の外部に露出する第4端部とを含む第3配管と、前記第1配管に設置されており、前記第1配管を閉塞された閉状態と開通された開状態とに切り替える第1の切り替えを実現可能な第1弁部と、前記第3配管に設置されており、前記第3配管を閉塞された閉状態と開通された開状態とに切り替える第2の切り替えを実現可能な第2弁部と、前記第2配管の質量を計測可能な計測部と、を備える。前記筐体は、前記筐体の外部から前記筐体の内部へと空気を取り込むことが可能な吸気部と、前記筐体の内部から前記筐体の外部へと空気を排出することが可能な排気部と、を有する。前記液化ガス供給装置が設置された状態において、前記吸気部は前記排気部よりも鉛直方向における下方に位置し、前記第1端部は前記第2端部よりも鉛直方向における下方に位置する。
本開示によれば、供給先に迅速にガスを供給することができる。
図1は、実施形態におけるシリンダキャビネットの構成を示す図である。 図2は、シリンダキャビネットが設置された状態における筐体の内部を筐体の左側から視た図である。 図3は、シリンダキャビネットが設置された状態における筐体の外部を筐体の左側から視た図である。 図4は、図3の筐体の内部を筐体の上側から視た図である。 図5は、シリンダキャビネットが設置された状態における第2配管の鉛直断面を示す概略図である。 図6は、図5の第2配管の底壁部およびその周辺を示す概略図である。 図7は、制御部による制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、ゼロ点校正の手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、ガス計量の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、ガス供給の手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、実施形態におけるシリンダキャビネットの変形例の構成を示す図である。
[実施形態の概要]
最初に本開示の実施の形態を列挙して説明する。本開示に従う液化ガス供給装置は、内部に液化ガス容器を収容可能な筐体と、前記液化ガス容器に接続可能な第1端部と前記第1端部とは反対側の端部である第2端部とを含み、前記筐体の内部に収容された第1配管と、前記第2端部において前記第1配管に接続され、前記筐体の内部に収容された第2配管と、前記第2配管に接続された第3端部と前記筐体の外部に露出する第4端部とを含む第3配管と、前記第1配管に設置されており、前記第1配管を閉塞された閉状態と開通された開状態とに切り替える第1の切り替えを実現可能な第1弁部と、前記第3配管に設置されており、前記第3配管を閉塞された閉状態と開通された開状態とに切り替える第2の切り替えを実現可能な第2弁部と、前記第2配管の質量を計測可能な計測部と、を備える。前記筐体は、前記筐体の外部から前記筐体の内部へと空気を取り込むことが可能な吸気部と、前記筐体の内部から前記筐体の外部へと空気を排出することが可能な排気部と、を有する。前記液化ガス供給装置が設置された状態において、前記吸気部は前記排気部よりも鉛直方向における下方に位置し、前記第1端部は前記第2端部よりも鉛直方向における下方に位置する。
液化ガス供給装置(シリンダキャビネット)の内部に可燃性ガスや毒性ガスを収容する際には、筐体内の空気を常に排出し、筐体内部を負圧の状態に維持する必要がある。このため、筐体には、外部から空気を取り込むための吸気部と、内部の空気を外部に排出するための排気部とが設けられる。このようにして筐体内部の空気を循環させると、筐体内の空気の温度および圧力に不均一が生じることが明らかになってきた。すなわち、排気部の付近では空気の排出に伴って圧力が低下し、断熱膨張が生じて温度が低下する。筐体の外部から温かい外気が取り込まれる吸気部の付近では、排気部付近よりも温度および圧力が相対的に高い状態になる。この状態に着目し、液化ガスを迅速に供給するための構成が検討された。
本開示にかかる液化ガス供給装置は、設置状態において、吸気部が排気部よりも鉛直方向における下方に位置する。このような筐体内を負圧に維持すると、筐体の下部では温度が高く、筐体の上部では相対的に温度が低い状態になる。また、本開示にかかるガス供給装置は第1配管の第1端部(液化ガス容器に接続する端部)が、第2端部(第2配管に接続する端部)よりも下方に位置する。すなわち、筐体内において液化ガス容器を下部に、第2配管を液化ガス容器よりも上部に配置できる。そうすると、液化ガス容器は相対的に温度が高く温められた状態となるのに対して、第2配管は相対的に温度が低く保持され、液化ガス容器から第2配管への液化ガスの移送が温度差によって促進される。このため、迅速に液化ガスの供給を行うことができる。
前記液化ガス供給装置は、前記排気部が前記筐体の天面に配置されていてもよい。排気部が筐体の天面に配置されている場合、筐体内部の天地間の温度差がより明確になり、本開示にかかる効果がより明確になる。
前記液化ガス供給装置は、設置された状態において、前記吸気部が前記第1端部よりも鉛直方向における下方に位置していてもよい。吸気部が第1端部よりも下方に位置する場合、吸気部付近の温かい空気によって液化ガス容器を温める効果がより明確になり、本開示にかかる効果がより明確になる。
前記液化ガス供給装置は、前記第2配管は前記第1配管の内径よりも大きい内径を有し、前記第3配管は前記第2配管の内径よりも小さい内径を有してもよい。第2配管を第1配管および第3配管よりも大径とすることで、第2配管の中に収容できる液化ガスの量を多くすることができ、液化ガス供給装置からのガス供給能力を拡大できる。
前記液化ガス供給装置は、前記計測部によって計測される前記第2配管の質量に基づいて、前記第1の切り替えと前記第2の切り替えとを制御する制御部をさらに備えてもよい。制御部が、計測部によって計測される第2配管の質量に基づいて第1弁部による切り替えと第2弁部による切り替えとを制御することにより、ガス計量およびガス供給を容易に実施できる。
[実施形態の具体例]
次に、本開示に従う液化ガス供給装置の具体的な実施の形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
図2~図4において、X方向はシリンダキャビネットAが設置された状態におけるシリンダキャビネットAの幅方向を示している。Y方向はシリンダキャビネットAが設置された状態におけるシリンダキャビネットAの奥行き方向を示している。Z方向はシリンダキャビネットAが設置された状態におけるシリンダキャビネットAの高さ方向(鉛直方向)を示している。
〔シリンダキャビネット〕
図1は、実施形態におけるシリンダキャビネットAの構成を示す図である。図1において、破線は、開閉弁AV1からAV7のそれぞれに対して制御部9の制御による制御信号が送られる経路を概念的に示している。一点鎖線は、計測部8が制御部9と通信可能に接続された状態を概念的に示している。図1において、第1チューブT1および第2チューブT2は、太線で表されている。
先ず、図1を参照して、本開示の一実施形態であるシリンダキャビネットA(液化ガス供給装置)の各構成要素について説明する。
シリンダキャビネットA(液化ガス供給装置)は、液化ガス容器Bを収容し、かつ、液化ガス容器Bに充填された液化ガスを供給先(図示せず)に供給する。供給先の例は、冷凍機を含む。液化ガスの一部は、液化ガス容器Bの内部において気化していてもよい。液化ガスの例は、プロパンガス(R290)、エタンガス(R170)、二酸化炭素ガスを含む。
図1を参照して、シリンダキャビネットAは、筐体10と、第1配管1と、第2配管2と、第3配管3と、第4配管4と、第5配管5と、第1弁部V1と、第2弁部V2と、計測部8と、制御部9と、を備える。
<筐体>
図2は、シリンダキャビネットAが設置された状態における筐体10の内部を筐体10の左側から視た図である。幅方向において、後述の扉部14が配置される側を左側としている。図3は、図2と同様の視点で、シリンダキャビネットAが設置された状態における筐体10の外部を視た図である。図3では、筐体の内部に収容される構成を点線で示している。図4は、図2の筐体10の内部を筐体10の上側から視た図である。鉛直方向において、後述の排気ダンパ12が配置される側を上側としている。図2~図4では、制御部9、ガス検知器13の図示を省略している。
図1を参照して、排気ダンパ12およびガス検知器13は筐体10の外部に設置されている。図2、3を参照して、排気ダンパ12は筐体10の天面10t上に配置されている。排気ダンパ12の内部に設置されたファン(図示せず)の稼働によって筐体10の内部の気体が排気ダンパ12から排出されることにより、筐体10の内部が負圧に保たれている。排気ダンパ12は、筐体10の内部から外部へと空気を排出することが可能な排気部である。ガス検知器13は、吸引式ガス検知器である。ガス検知器13は、排気ダンパ12と接続され、筐体10の内部におけるガスの漏洩を監視する。筐体10の内側には、筐体10の内部の圧力を計測する負圧計NPが設置されている。
筐体10は、内部に液化ガス容器Bを収容可能である。筐体10は、例えば直方体状の形状を有する。図2を参照して、筐体10は、その内部に、ブラケット17a、17bに接続された保持チェーン16a,16bと、棚18と、を含む。ブラケット17a、17bは液化ガス容器Bを所定の位置に保持するための支持部である。筐体10の床面10c上に液化ガス容器Bを載置できるよう、ブラケット17a、17bはいずれも筐体10の高さ方向(Z方向)の中央よりも下側に設けられている。棚18は計測部8(計量器)および第2配管2を載置するための台座部である。計測部8(計量器)および第2配管2が液化ガス容器Bよりも上に位置するよう、棚18は筐体10の高さ方向の中央よりも上側に設けられている。筐体10は、その外部に、排気ダンパ12と、制御ボックス15とを有する。
図2を参照して、保持チェーン16a,16bは、液化ガス容器Bを保持する。保持チェーン16bは、保持チェーン16aよりも下側に位置する。保持チェーン16aの両端部は、筐体10の後壁部10aの内側に配置されたブラケット17aに接続されている。保持チェーン16bの両端部は、筐体10の後壁部10aの内側に配置されたブラケット17bに接続されている。
図2を参照して、第2配管2は、具体的には計量器(例えばデジタル重量計)である計測部8の計量皿8aの上に載置される。計測部8は棚18の上に配置される。この構成によって、シリンダキャビネットAの配置状態において、第2配管2が液化ガス容器Bよりも鉛直方向の上方に位置する。
図3を参照して、筐体10は、開閉可能な扉部14を有する。図3は扉部14を閉じた状態を示している。扉部14の全体は例えばステンレス等の金属製であり、吸気口41と、のぞき窓42と、開閉用ハンドル(不図示)とを有する。吸気口41は、筐体10の外部から筐体10の内部へと外気を取り込むことが可能な吸気部である。吸気口41は、例えば開閉可能な複数の開口を有するルーバーであってよい。吸気口41の下端41bは、床面10cと高さ方向(Z方向)におけるほぼ同じ位置か、わずかに上に位置する。吸気口41の上端41tは、高さ方向において、筐体10の中に収容される液化ガス容器Bの胴部と重なる位置に位置する。のぞき窓42は、例えば網入りガラスなど、内部を視認できる透明な材料で構成される。
図4を参照して、扉部14は、筐体10の左側に設置されている。扉部14の後端部14aは、筐体10の後壁部10aに枢動可能に保持されている。扉部14は、後端部14aを基端として開閉方向Dに開閉する。扉部14の前端部14bが筐体10の前壁部10bから離れることにより、扉部14が開けられる。扉部14が開けられることにより、筐体10の内部に対して液化ガス容器Bを出し入れすることが可能となる。扉部14の前端部14bが筐体10の前壁部10bに固定されることにより、扉部14が閉じられる。扉部14が閉じられることにより、筐体10の内部が閉塞される。
扉部14を閉じた状態で、排気ダンパ12の内部に設置されたファン(図示せず)を稼働させると、筐体10の内部の気体が排気ダンパ12から排出され、吸気口41から外気が筐体内に引き込まれる。筐体10の内部が負圧に保たれ、筐体内では、吸気口41から排気ダンパ12に向かう空気流が生じる。排気ダンパ12の付近では圧力が低下し、減圧膨張が生じることによって温度が低下する。吸気口41の付近では外気と同じ温度および圧力の空気が吸入される。
図2~図4を参照して、制御ボックス15は、筐体10の前壁部10bの外側に設置されている。制御ボックス15は、制御部9を格納する。液化ガス容器Bは、筐体10の床面10c上に配置されている。液化ガス容器Bの上方に、第2配管2が位置する。
<第1配管>
図1を参照して、第1配管1は、液化ガス容器Bに接続可能な第1端部E1と、第1端部E1とは反対側の端部である第2端部E2と、を含む。第1配管1は、筐体10の内部に収容されている。
第1配管1は、第1端部E1から第2端部E2まで順に接続されたフレキシブルホースFP、第1金属管P1、第1チューブT1および第2金属管P2によって構成される。第1チューブT1は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製またはナイロン製である。フレキシブルホースFPと第1金属管P1とが接続される部分には、入口弁Vaが設置されている。第1金属管P1、第1チューブT1および第2金属管P2は、互いに、継手(図示せず)によって接続されている。
フレキシブルホースFPには、逆止弁CV1が設置されている。第1金属管P1には、フレキシブルホースFPから第2金属管P2に向かって順にフィルタFL、開閉弁AV1および第1弁部V1が設置されている。第1配管1は、第1金属管P1において形成された主管MP1およびバイパス管BP1を含む。バイパス管BP1は、第1金属管P1において開閉弁AV1が設置される部分と第1弁部V1が設置される部分との間の領域と、第1金属管P1において第1弁部V1が設置される部分と第1チューブT1に接続される部分との間の領域と、を接続している。
開閉弁AV1は、例えば、空気作動弁で構成されている。図1における破線は、例えば、制御部9の制御によって空気作動弁に対して送られる制御信号である空気圧信号を送るための配管を概念的に示している。後述する開閉弁AV2からAV7についても同様である。
図2、図3を参照して、シリンダキャビネットAの設置状態において、第1配管1の第1端部E1は、第2端部E2よりも鉛直方向における下方に位置している。第2配管2への入り口部となる第2端部E2は、液化ガス容器Bの出口となる第1端部E1よりも鉛直方向における上方に位置している。また、図3を参照して、第1端部E1は、筐体10の吸気口41よりも鉛直方向における上方に位置している。
<第2配管>
図5は、シリンダキャビネットAが設置された状態における第2配管2の鉛直断面を示す概略図である。図6は、図5の第2配管2の底壁部22およびその周辺を示す概略図である。
図1を参照して、第2配管2は、第2端部E2において第1配管1に接続されており、筐体10の内部に収容されている。図2、図3を参照して、シリンダキャビネットAが設置された状態において、第2配管2は、液化ガス容器Bよりも鉛直方向の上方に配置されている。第2配管2は、例えば、JIS(Japanese Industrial Standards)規格のSUS304などのステンレス鋼製である。
第2配管2は、第1配管1の内径よりも大きい内径を有する。第2配管2の内径は、例えば、60mm以上200mm以下である。
図5を参照して、第2配管2は、筒状の形状を有する側壁部20と、側壁部20における鉛直方向の上端部を閉じる上壁部21と、側壁部20における鉛直方向の下端部を閉じる底壁部22と、を含む。第2配管2は、例えば、鉛直方向に沿って延びるように配置される。第2配管2の中心軸は、例えば、鉛直方向に沿う。
鉛直方向において側壁部20の中央よりも上側には、側壁部20を貫通する貫通孔200が形成されている。貫通孔200には、第5配管5が接続されている。
第2配管2には、底壁部22の一部が欠損するように第2配管2を貫通する第1貫通孔H1および第2貫通孔H2が形成されている。第1貫通孔H1には、第1配管1の第2端部E2が接続されている。第2貫通孔H2には、第3配管3の後述する第3端部E3が接続されている。
第1貫通孔H1と第2貫通孔H2とは、両者を兼ねる統合貫通孔Hで構成されている。統合貫通孔Hには、後述する統合配管Cの統合端部Eが接続されている。
図6を参照して、統合貫通孔Hは、底壁部22の外周側面22aから天面22bまで貫通する。側壁部20に形成され円形の一部が切欠かれた形状の断面を有する貫通孔20aと、底壁部22に形成され上側に開口する円弧状の凹部22cと、によって統合貫通孔Hが形成される。統合貫通孔Hには、統合配管Cが挿入されている。
<第3配管>
図1を参照して、第3配管3は、第2配管2に接続された第3端部E3と、筐体10の外部に露出する第4端部E4と、を含む。第4端部E4には、供給先に接続される配管(図示せず)および真空ポンプ(図示せず)に接続可能なカプラC1が設置されている。第3配管3は、第2配管2の内径よりも小さい内径を有する。
第3配管3は、第3端部E3から第4端部E4まで順に接続された第2金属管P2、第1チューブT1および第3金属管P3によって構成される。第2金属管P2、第1チューブT1および第3金属管P3は、互いに、継手(図示せず)によって接続されている。
第3金属管P3には、第1チューブT1から第4端部E4に向かって順に第2弁部V2および逆止弁CV2が設置されている。第3配管3は、第3金属管P3において形成された主管MP2およびバイパス管BP2を含む。バイパス管BP2は、第3金属管P3において第1チューブT1に接続される部分と第2弁部V2が設置される部分との間の領域と、第3金属管P3において第2弁部V2が設置される部分と逆止弁CV2が設置される部分との間の領域と、を接続している。
第1配管1の第2端部E2を含む領域と、第3配管3の第3端部E3を含む領域とは、第1配管1と第3配管3とを兼ねる統合配管Cで構成される。統合配管Cは、互いに接続された第1チューブT1および第2金属管P2によって構成される。統合配管Cは、第2端部E2と第3端部E3とを兼ねる統合端部Eを含む。
<第4配管>
図1を参照して、第4配管4は、統合配管Cに接続された第5端部E5と、筐体10の外部に露出する第6端部E6と、を含む。第6端部E6には、ガスを大気に放出するための放出管(図示せず)に接続可能なカプラC2が設置されている。第4配管4は、金属製である。第4配管4には、第5端部E5から第6端部E6に向かって順に開閉弁AV7および逆止弁CV3が設置されている。
<第5配管>
図1を参照して、第5配管5は、第2配管2に形成された貫通孔200に接続された第7端部E7と、開閉弁AV7および逆止弁CV3の間で第4配管4に接続された第8端部E8と、を含む。第5配管5は、第7端部E7から第8端部E8まで順に接続された第4金属管P4、第2チューブT2および第5金属管P5によって構成される。第2チューブT2は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製またはナイロン製である。第5金属管P5には、第2チューブT2から第8端部E8に向かって順に微少流量調整弁FV1および開閉弁AV2が設置されている。
<第1弁部>
図1を参照して、第1弁部V1は、第1配管1に設置されており、第1配管1を閉塞された閉状態と開通された開状態とに切り替える第1の切り替えを実現可能である。第1弁部V1は、開閉弁AV3、微少流量調整弁FV2および開閉弁AV4を含む。
開閉弁AV3および微少流量調整弁FV2は、主管MP1に設置されている。開閉弁AV4は、バイパス管BP1に設置されている。第1配管1は、開閉弁AV3および開閉弁AV4が閉じられることにより、閉状態となる。第1配管1は、開閉弁AV3または開閉弁AV4が開かれることにより、開状態となる。
<第2弁部>
図1を参照して、第2弁部V2は、第3配管3に設置されており、第3配管3を閉塞された閉状態と開通された開状態とに切り替える第2の切り替えを実現可能である。第2弁部V2は、開閉弁AV5、微少流量調整弁FV3、開閉弁AV6および微少流量調整弁FV4を含む。
開閉弁AV5および微少流量調整弁FV3は、主管MP2に設置されている。開閉弁AV6および微少流量調整弁FV4は、バイパス管BP2に設置されている。第3配管3は、開閉弁AV5および開閉弁AV6が閉じられることにより、閉状態となる。第3配管3は、開閉弁AV5または開閉弁AV6が開かれることにより、開状態となる。
<計測部>
計測部8は、第2配管2の質量を計測可能である。計測部8は、例えば、防爆型台はかりで構成されている。
<制御部>
制御部9は、シリンダキャビネットAに設置された開閉弁AV1からAV7の開閉を制御する。制御部9は、第1弁部V1の開閉弁AV3および開閉弁AV4を制御することにより、第1の切り替えを制御する。制御部9は、第2弁部V2の開閉弁AV5および開閉弁AV6を制御することにより、第2の切り替えを制御する。
制御部9は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含むPLC(Programmable Logic Controller)などで構成される。制御部9は、ラダープログラムなどの制御プログラムを実行することにより開閉弁AV1からAV7の開閉を制御する。制御部9の入出力部(図示せず)には、開閉弁AV1からAV7と、計測部8と、液晶パネルなどを含む表示部(図示せず)と、タッチパネルなどを含みユーザからの入力操作を受け付ける操作受付部(図示せず)と、が接続されている。
上記説明した構成要素のほか、図1を参照して、シリンダキャビネットAは、排出管6a,6b,6c,6dを含む。排出管6a,6b,6cは、緊急時に液化ガスを筐体10の外部に排出するためのものである。
排出管6aは、第1配管1とカプラC2とを接続している。排出管6aには、圧力計PGおよび安全弁SV1が設置されている。排出管6bは、第5配管5とカプラC2とを接続している。排出管6bには、安全弁SV2が設置されている。排出管6cは、第3配管3とカプラC2とを接続している。排出管6cには、安全弁SV3が設置されている。排出管6dは、第3配管3において安全弁SV3よりもカプラC2側における領域と排出管6cとを接続している。排出管6dには、出口弁Vbが設置されている。
〔制御部による制御の手順〕
図7は、制御部9による制御の手順の一例を示すフローチャートである。
次に、図7を参照しながら、本実施形態における制御部9による制御の概略について説明する。なお、供給先、供給先に接続される配管および真空ポンプをカプラC1に対して取り外しする作業などの作業者による作業ならびに真空ポンプの稼働を開始または停止させる制御などの他の制御については、説明および図示を省略している。制御部9による制御の初期状態において、開閉弁AV1は開いており、開閉弁AV2からAV7は閉じている。
図7を参照して、ステップST1において、制御部9は、計測部8のゼロ点を校正する「ゼロ点校正」の処理を実行する。
ステップST2において、制御部9は、ステップST1においてゼロ点が校正された計測部8を用いて、供給先に供給される供給量分の液化ガスを計量する「ガス計量」の処理を実行する。
ステップST3において、制御部9は、ステップST2において計量された液化ガスを供給先に供給する「ガス供給」の処理を実行する。こうして、制御部9は、一連の処理を終了する。
図8は、ゼロ点校正の手順の一例を示すフローチャートである。図9は、ガス計量の手順の一例を示すフローチャートである。図10は、ガス供給の手順の一例を示すフローチャートである。
続いて、図8から図10のフローチャートを参照しながら、ステップST1からステップST3における各処理の詳細な手順について説明する。
<ゼロ点校正>
図1および図8を参照して、制御部9は、液化ガス容器Bから第2配管2内に所定の初期流入量(例えば、第2配管2の容積の10%以上30%以下)の液化ガスを流入させる「初期流入」を実施する。その後、制御部9は、初期流入後の第2配管2の質量をゼロ点として設定することにより、計測部8のゼロ点を校正する。具体的には、図8を参照しながら、以下説明する。ゼロ点校正の初期状態において、真空ポンプがカプラC1に接続される。
ステップST10において、制御部9は、第2配管2内の圧力を減圧する真空引きを行う。制御部9は、第2弁部V2の開閉弁AV5および開閉弁AV6を所定の時間の間(例えば、10秒間)開くことにより、第2配管2内に残存している液化ガスを、第3配管3を介してカプラC1から真空ポンプに放出する。第2配管2内の圧力は、例えば、10Pa未満にまで減圧される。この後、真空ポンプがカプラC1から取り外される。
ステップST11において、制御部9は、計測部8の計測値をゼロ点として設定する。
ステップST12において、制御部9は、第1弁部V1の開閉弁AV4を開くことにより、第1配管1を開状態にする。制御部9は、第1配管1を開状態にすることにより、第2配管2内への液化ガスの初期流入を実施する。ここで、制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量を監視する。第2配管2の質量が所定の第1目標値に到達したとき、制御部9は、ステップST13を実行する。第1目標値は、初期流入量に相当する質量(初期流入量の液化ガスが流入した第2配管2の質量)よりも低く設定されている。
ステップST13において、制御部9は、第1弁部V1の開閉弁AV4を閉じた後に開閉弁AV3を開くことにより、液化ガス容器Bから微少流量調整弁FV2を通じて第2配管2内に微量の液化ガスをさらに流入させる微調整を実施する。ここで、制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量を監視する。第2配管2の質量が所定の第2目標値に到達したとき、制御部9は、開閉弁AV3を閉じることにより第1配管1を閉状態にした後にステップST14を実行する。第2目標値は、第1目標値よりも高く、かつ、初期流入量に相当する質量よりも低く設定されている。
ステップST14において、制御部9は、第2配管2内に流入した液化ガスを含む第2配管2の質量が所定の初期許容値以下であるか否かを判定する。初期許容値は、初期流入量に相当する質量よりも高く設定されている。
制御部9は、第2配管2の質量が初期許容値以下であると判定した場合、ステップST16を実行する。制御部9は、第2配管2の質量が初期許容値を超えていると判定した場合、ステップST15を実行する。
ステップST15において、制御部9は、開閉弁AV2を開くことにより、第2配管2内に流入した余剰分の液化ガスを、第5配管5および第4配管4を介してシリンダキャビネットAの外部に放出する。ここで、制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量を監視する。第2配管2の質量が初期許容値に到達したとき、制御部9は、開閉弁AV2を閉じた後にステップST16を実行する。
ステップST16において、制御部9は、計測部8の計測値をゼロにリセットする。こうして、制御部9は、「ゼロ点校正」の処理を終了する。
<ガス計量>
制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量に基づいて、第1弁部V1による切り替えを制御することにより、第2配管2内に液化ガスを流入させながら、供給先に供給される供給量分の液化ガスを計量する。具体的には、図9を参照しながら、以下説明する。
ステップST20において、制御部9は、第1弁部V1の開閉弁AV4を開くことにより、第1配管1を開状態にする。制御部9は、第1配管1を開状態にすることにより、第2配管2内への液化ガスの流入を開始する。ここで、制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量を監視する。第2配管2の質量が所定の第3目標値に到達したとき、制御部9は、ステップST21を実行する。第3目標値は、供給量に相当する質量(供給量の液化ガスが流入した第2配管2の質量)よりも低く設定されている。
ステップST21において、制御部9は、第1弁部V1の開閉弁AV4を閉じた後に開閉弁AV3を開くことにより、液化ガス容器Bから微少流量調整弁FV2を通じて第2配管2内に微量の液化ガスをさらに流入させる。ここで、制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量を監視する。第2配管2の質量が所定の第4目標値に到達したとき、制御部9は、開閉弁AV3を閉じることにより第1配管1を閉状態にした後にステップST22を実行する。第4目標値は、第3目標値よりも高く、かつ、供給量に相当する質量よりも低く設定されている。
ステップST22において、制御部9は、第2配管2内に流入した液化ガスを含む第2配管2の質量が所定の許容値以下であるか否かを判定する。許容値は、供給量に相当する質量よりも高く設定されている。
制御部9は、第2配管2の質量が許容値以下であると判定した場合、「ガス計量」の処理を終了する。制御部9は、第2配管2の質量が許容値を超えていると判定した場合、ステップST23を実行する。
ステップST23において、制御部9は、開閉弁AV2を開くことにより、第2配管2内に流入した余剰分の液化ガスを、第5配管5および第4配管4を介してシリンダキャビネットAの外部に放出する。ここで、制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量を監視する。第2配管2の質量が許容値に到達したとき、制御部9は、開閉弁AV2を閉じた後に「ガス計量」の処理を終了する。
<ガス供給>
制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量に基づいて、第2弁部V2による切り替えを制御することにより、ステップST2において計量された液化ガスを第2配管2から供給先に供給する。具体的には、図10を参照しながら、以下説明する。
ステップST30において、制御部9は、第2弁部V2の開閉弁AV6を開くことにより、第3配管3を開状態にする。制御部9は、第3配管3を開状態にすることにより、第2配管2からの液化ガスの供給を開始する。ここで、制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量を監視する。第2配管2の質量が所定の第5目標値に到達したとき、制御部9は、ステップST31を実行する。第5目標値は、供給量に相当する質量よりも低く設定されている。
ステップST31において、制御部9は、第2弁部V2の開閉弁AV6を閉じた後に開閉弁AV5を開くことにより、第2配管2内から微少流量調整弁FV3を通じて微量の液化ガスをさらに供給する。ここで、制御部9は、計測部8によって計測される第2配管2の質量を監視する。第2配管2の質量が所定の第6目標値に到達したとき、制御部9は、開閉弁AV5を閉じることにより第3配管3を閉状態にした後にステップST32を実行する。第6目標値は、第5目標値よりも低く設定されている。
ステップST32において、制御部9は、第2配管2内に残存した液化ガスを含む第2配管2の質量が所定の許容範囲内であるか否かを判定する。許容範囲の中央値は、第6目標値よりも低く設定されている。
制御部9は、第2配管の質量が許容範囲内であると判定した場合、「ガス供給」の処理を終了する。制御部9は、第2配管の質量が許容範囲外であると判定した場合、ステップST33を実行する。
ステップST33において、制御部9は、エラー処理を実行する。制御部9は、エラー処理において、例えば、ユーザに対してエラーの発生を音で報知する。
なお、上記説明した制御部9による処理において、制御部9がユーザからの入力を待ってから次の手順を実行してもよい。
なお、上記説明したステップST3の後に、制御部9は、供給先に供給されるガスの供給量を変更するか否かをユーザに選択させてもよい。この場合、ユーザが供給量を変更しないと選択した場合、制御部9がステップST2に戻り、以後の処理を繰り返してもよい。
なお、シリンダキャビネットAは、制御部9を備えなくてもよい。この場合、上記説明した制御部9による一連の処理は、ユーザによってシリンダキャビネットAの外部からなされる作業によって実現してもよい。例えば、ステップST20からステップST21にかけて、ユーザが、開閉弁AV4を開けた後に、計測部8の計測値を目視で確認して、第2配管2の質量が所定の第3目標値に到達したときに開閉弁AV4を閉じてもよい。
なお、第1チューブT1および第2チューブT2の剛性は、計測部8の計測値に影響しないようであればよい。第1チューブT1および第2チューブT2の剛性は、計測部8により第2配管2の質量が正確に計測可能なようであればよい。
[変形例]
図11は、本開示にかかるガス供給装置の実施の形態の一例である、シリンダキャビネット100Aの構成を示す図である。シリンダキャビネット100AはシリンダキャビネットA(図1)の変形例であり、シリンダキャビネットAと共通する構成には同じ符号を付して説明を省略する。以下では、シリンダキャビネット100AがシリンダキャビネットAと異なる点について説明する。
シリンダキャビネット100Aにおいて、第1弁部V1におけるバイパス配管BP1に、微小流量調整弁FV5が設置されている。バイパス配管BP1に微小流量調整弁FV5を設置することで、開閉弁V4を開状態にしたときにバイパス配管BP1に流れるガス量の調整が容易になる。シリンダキャビネット100Aにおいて、排出管6aに圧力計PG1が設置されている。圧力計PG2が第4配管4に設置されている。
シリンダキャビネット100Aは、排出管6eを含む。排出管6eには、開閉弁V8と、逆止弁CV4とが設置されている。排出管6eは、第3配管3とカプラC2との間を接続する。開閉弁V8は制御部9によって開閉状態を制御される。
シリンダキャビネット100Aは、第1真空引きライン6gと、第2真空引きライン6hと、第1真空引きライン6gの途中から分岐する排出管6fとを含む。排出管6fには、安全弁SV4が設置されている。第1真空引きライン6gに、開閉弁V9と逆止弁CV5が設置されている。第1真空引きライン6gは、カプラC4が設置された第10端部E10を含む。第2真空引きライン6hは、カプラC3が設置された第9端部E9を含む。第2真空引きライン6は、カプラC3とカプラC2との間を接続する。カプラC3およびカプラC4はそれぞれ、筐体10の外部に露出するように備えられる。筐体10の外部に真空ポンプVPが設置され、真空ポンプVPはカプラC3とカプラC4のそれぞれに接続される。
前述したガス供給(ステップST3)が終了した時点で、第3配管3には供給されたガスが充満している。再度、供給先へのガス供給を繰り返す場合、第3配管3の圧抜きおよび真空引きを実施することによって供給先に迅速にガス供給を実施できる。具体的な手順としては、制御部9がAV8を開とし、一定時間保持する。このとき、第2弁部V2は閉状態であり、AV8を開とすることによって、第3配管3の第2弁部V2よりも下流側に充満したガスはカプラC2を介して放出される。次いで、制御部9がAV8を閉とし、AV9を開として一定時間保持する。このとき、真空ポンプVPを運転させることによって、第3配管3の第2弁部V2よりも下流側の空気が排出され、第3配管3の第2弁部V2よりも下流側の配管内が真空になる。この構成によれば、差圧によるガス供給をより確実に実施できる。
また、シリンダキャビネット100Aにおいて、吸気口41の近傍に、加温装置としての温水チラー45が備えられる。温水チラー45を備える場合、筐体10の吸気口41の温度を外気よりも高く保つことが可能で、例えば冬場など外気温度が低い場合であってもシリンダキャビネット100Aを用いたガス供給を迅速に実施できる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1配管、2 第2配管、3 第3配管、4 第4配管、5 第5配管、6a,6b,6c,6d,6e,6f 排出管、6g 第1真空引きライン、6h 第2真空引きライン、8 計測部、9 制御部、10 筐体、12 排気ダンパ、13 ガス検知器、14 扉部、15 制御ボックス、16a 保持チェーン、18 棚、20 側壁部、20a 貫通孔、21 上壁部、22 底壁部、22a 外周側面、22b 天面、22c 凹部、200 貫通孔、41 吸気口、45 温水チラー、A シリンダキャビネット、AV1,AV2,AV3,AV4,AV5,AV6,AV7,AV8,AV9 開閉弁、B 液化ガス容器、MP1,MP2 主管、BP1,BP2 バイパス管、C 統合配管、C1,C2,C3,C4 カプラ、CV1,CV2,CV3,CV4,CV5,CV6 逆止弁、E 統合端部、E1 第1端部、E2 第2端部、E3 第3端部、E4 第4端部、E5 第5端部、E6 第6端部、E7 第7端部、E8 第8端部、E9 第9端部、E10 第10端部、FL フィルタ、FP フレキシブルホース、FV1,FV2,FV3,FV4,FV5 微少流量調整弁、H 統合貫通孔、H1 第1貫通孔、H2 第2貫通孔、NP 負圧計、P1 第1金属管、P2 第2金属管、P3 第3金属管、P4 第4金属管、P5 第5金属管、P6 第6金属管、PG,PG1,PG2 圧力計、SV1,SV2,SV3,SV4 安全弁、T1 第1チューブ、T2 第2チューブ、Va 入口弁、Vb 出口弁、V1 第1弁部、V2 第2弁部、VP 真空ポンプ。

Claims (5)

  1. 内部に液化ガス容器を収容可能な筐体と、
    前記液化ガス容器に接続可能な第1端部と前記第1端部とは反対側の端部である第2端部とを含み、前記筐体の内部に収容された第1配管と、
    前記第2端部において前記第1配管に接続され、前記筐体の内部に収容された第2配管と、
    前記第2配管に接続された第3端部と前記筐体の外部に露出する第4端部とを含む第3配管と、
    前記第1配管に設置されており、前記第1配管を閉塞された閉状態と開通された開状態とに切り替える第1の切り替えを実現可能な第1弁部と、
    前記第3配管に設置されており、前記第3配管を閉塞された閉状態と開通された開状態とに切り替える第2の切り替えを実現可能な第2弁部と、
    前記第2配管の質量を計測可能な計測部と、を備え、
    前記筐体は、
    前記筐体の外部から前記筐体の内部へと空気を取り込むことが可能な吸気部と、
    前記筐体の内部から前記筐体の外部へと空気を排出することが可能な排気部と、
    を有し、
    設置された状態において、
    前記吸気部は前記排気部よりも鉛直方向における下方に位置し、
    前記第1端部は前記第2端部よりも鉛直方向における下方に位置する、
    液化ガス供給装置。
  2. 前記排気部が、前記筐体の天面に配置されている、
    請求項1に記載の液化ガス供給装置。
  3. 設置された状態において、前記吸気部は、前記第1端部よりも鉛直方向における下方に位置する、
    請求項1または請求項2に記載の液化ガス供給装置。
  4. 前記第2配管は、前記第1配管の内径よりも大きい内径を有し、
    前記第3配管は、前記第2配管の内径よりも小さい内径を有する、
    請求項1または請求項2に記載の液化ガス供給装置。
  5. 前記計測部によって計測される前記第2配管の質量に基づいて、前記第1の切り替えと前記第2の切り替えとを制御する制御部をさらに備える、請求項1に記載の液化ガス供給装置。
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