JPH0471147B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガス状及び（又は）液化ガス状の圧
力媒体を移送するための装置の流路の中に挿入さ
れる制御装置の新規な、改良された構造に関する
ものである。

一層詳細には、本発明は、真空ポンブ、又は、
同様のものに連結するのに適している低圧側と、
圧力媒体を含んでいる供給容器に連結するのに適
している高圧側とを有しており、高低圧側が、そ
れぞれ、閉塞可能である入口接続片から成り立つ
ており、これらの入口接続片の接合導管が、ゲー
ジに連通されている制御装置に関するものであ
る。

従来の技術 多くの技術的分野、例えば、冷凍技術において
は、圧力媒体を容器の中に移送することが必要と
されるが、この場合、容器は、あらかじめ空とさ
れなければならない。冷凍機、例えば、特に、自
動車の空気調和装置（これらを、以後、「空調系
統」と総称する）は、最初の始動のため、又は、
空調系統の修理の後には、冷却混合体、原則とし
て、液化ガスの形態の冷却混合体を、空調系統の
循環回路の中に充填する必要があり、このために
は、この循環回路は、まず空にされなければなら
ない。

この空にする過程が、小さな作業場において、
又は、それが移動する時ですらも行われることが
出来るためには、関係する機械技能者が、この比
較的危険な移送過程の精密な観察を許す制御装置
を、使用することの出来ることが、必要である。

従つて、前述の種類の制御装置が、市販されて
おり、この制御装置のケーシングは、充填される
べき空調系統を空にするための低圧側と、空調系
統にガスを充填するための高圧側とに分割されて
いる。この場合、空調系統の側の上の遮断弁のハ
ンドル車は、それぞれ、空調系統との間の境のケ
ーシングの側面の中にあり、また、ポンプ側、又
は、供給容器側の遮断弁のハンドル車は、ケーシ
ングの前面にある。

これらの制御装置の主な欠点は、制御装置の中
の流れの過程を、十分に監視することが出来ない
こと、特に、流れ経路、又は、移送されつつある
媒体が、不純物を含んでいるか否かを監視する可
能性が無いことにある。更に、側部の上のハンド
ル車の位置が、容易な取り扱いのためには、不満
足であることである。

発明が解決しようとする課題 それ故、以上のことは考慮に入れ、従来構造の
ものにおける前述の欠点及び制限が無い、ガス状
及び（又は）液化ガス状の圧力媒体を移送するた
めの装置の流れ経路の中に挿入可能である新規で
あり、改良された制御装置を得ることが、本発明
の主な目的である。

本発明の他の、一層特定の目的は、従来技術の
前述の欠点が回避され、一層多くの制御機能が達
成され、より良好な取り扱いが達成されるようさ
れた、前述の形式の制御装置を得ることにあるも
のである。

課題を解決するための手段 本発明は、これらの目的を達成するために、低
圧側の上における、取り入れ接続片の遮断弁と、
ポンブ接続片の遮断弁との間の連結導管並びに高
圧側を上における、圧力媒体入口接続片の遮断弁
と、圧力媒体出口接続片の遮断弁との間の連結導
管が、装置ケーシングの中の共通連結導管部分に
より連通されており、この共通連結導管部分が、
各連結導管に対するＴ継手により形成され、Ｔ継
手により形成された共通連結導管部分が、少なく
とも部分的に、覗きガラスの見える範囲内にある
ようにして解決されるものである。

これらの手段により、低圧側の流れの過程並び
に高圧側の流れの過程が、ただ一つの覗きガラス
を通して精密に観察されることが出来、これによ
り、例えば、特に、圧力流体の流れの中の不純物
の何らかの出現が、即座に認められることが出来
るようになる。その上、低圧側と、高圧側との間
の流れ連通が、例えば、圧力媒体入口接続片と、
圧力媒体出口接続片とがループ管路により接続さ
れ、遮断弁が適当に開放される時には、空調系統
を同時に空とすることにより、全制御装置の真空
洗浄の実現を可能とする。このことは、例えば、
各移送過程の前に行われることが出来、また、作
業が、高い大気湿度が支配している状態において
行われれなければならない時に、制御装置の中の
流れ経路の完全な乾燥のためにも、また、行われ
ることが出来、また、この過程は、制御装置側か
らの凝縮水が、充填されるべき空調系統の中へ浸
入することを防止する。

本願発明による制御装置の面倒の無い使用のた
めには、更に、弁の調整ノブ並びに覗きガラス
を、制御装置ケーシングの前面に置くことが必要
である。

更に、本願発明による制御装置の応用範囲は、
接続手段を設けられた第二の接続片が、各遮断弁
から外方に突出するようにすることにより増加さ
れることが出来、この場合、低圧側の第二の接続
片並びに高圧側の第二の接続片が、ケーシングの
各側部に置かれる時は、有利となる。

これらの第二の接続片は、なかんずく、充填さ
れるべき他の空調系統への連結、あるいは、真空
ポンプ及び（又は）圧力媒体供給容器への直接的
な連結、あるいは、これらの接続片と他の接続片
との間のループ連結の応用を許すものである。

実施例 以下、本発明を、その１実施例を示す添付図面
の第１及び２図に基づいて、詳細に説明をする。

図示された制御装置は、いわうる、低圧側１を
有している、ほぼ平行六面体状の装置ケーシング
２０から成り立つて入る。制御装置は、ここで
は、液化ガス状の形態の冷媒を、充填シリンダ重
合体３２から、空調系統、又は、冷凍機の循環回
路３１の中への移送過程の制御並びに循環回路３
１の真空ポンブ３０による、次ぎに述べられる様
式によつて空にすることを制御することに、役立
つているものである。しかしながら、本発明によ
る制御装置は、流れ過程の制御のためにも利用可
能であることを、述べて置かなければならない。
本発明による制御装置は、低圧側１の上には、ま
ず、供給手段３６によつて真空ポンブ３０に連結
するのに適しているポンブ接続片５並びに循環回
路３１に供給管路３４によつて連結するのに適し
ている取り入れ接続片４とから成り立つており、
これらの両方の接続片４，５は、遮断弁６ないし
７によつて案内され、また、接続片２５′により
複合ゲージ２５に流れ連通している。同様に、高
圧側２は、供給管路３５によつて循環回路３１に
連結された、接続可能である、圧力媒体入口接続
片１２並びに供給管路３７によつて充填シリンダ
集合体３２に連結された接続可能な圧力媒体出口
接続片１０とから成り立つており、両方の接続片
１０，１２は、遮断弁９ないしは１１により案内
されると共に充填ゲージ２６に流れ連通してい
る。

特に、第１図に示されるように、各遮断弁６，
７，９及び１１の調整ノブ６′，７′，９′及び１
１′は、本発明により、制御装置ケーシング２０
の前面の上に配置されており、従つて、容易に近
づき可能となつている。他方では、前記接続片
４，５，１０及び１２は、制御装置ケーシング２
０の下方の狭い側から突出しており、また、ゲー
ジ２５及び２６は、制御装置ケーシング２０の上
方の狭い側から突出している。両方のゲージ２
５，２６の間にはフツク３３があるが、このフツ
ク３３は、制御装置ケーシング２０に固着される
と共にそれから延びており、制御装置が、希望さ
れるとおりに、どのような場所からも、懸垂され
ることを可能としている。

本発明の本質的な特徴は、低圧側１の上におけ
る、取り入れ接続片４の遮断弁６とポンブ接続片
５の遮断弁７との間の連結導管３並びに高圧側２
の上における、圧力媒体入口接続片１０の遮断弁
９と圧力媒体出口接続片１２の遮断弁１１との間
の連結導管８とが、制御装置ケーシング２０の中
の共通連結導管部分１３によつて流れ連通されて
おり、この共通連結導管部分１３が、それぞれ、
各連結導管３ないし８に対するＴ継手によつて形
成されていることである。この場合、この配置
は、Ｔ継手により形成された共通連結導管部分１
３が、少なくとも部分的に、覗きガラス１４の領
域内にあるように選択される。

更に、図は、連結手段を備えた側方に突出して
いる第二の接続片４′及び５′ないしは１０′及び
１２′の形態の本発明の追加の特徴を示している
が、これらの接続片は、各遮断弁６，７，９及び
１０の一つと連通している。

前述の制御装置は、あらゆる実行出来る機能を
果たすことが出来る。特に、循環回路３１を空に
する過程並びに循環回路３１の中への供給容器３
２からの媒体の充填過程を、単に、ゲージ２５，
２６の圧力の読みによるだけでは無く、覗きガラ
ス１４の中においても、観察することを可能とす
る。更に、これに関連する手段は、装置の多数の
連結を許すと共に共通連結導管１３の一部を形成
しているＴ継手により、全制御装置の真空清浄を
可能とし、同時に、別々の連結管路により各接続
片を空とすることも可能とする。

この結果、頑丈な、取り扱い易い、普遍的に使
用可能である制御装置が得られることとなる。

ここで、本発明の要旨内において種々の変形実
施形態が、絶対的に可能である。例えば、第二の
接続片が、前面の上に配置されることが出来、ま
た、覗きガラスが、図示されたよりも、内部導管
のより大きな領域を示すようにすることも出来
る。

ここに、本発明の推奨実施例が示され、説明を
されたが、本発明は、それに限定されるものでは
無く、他のように種々に実施される、実行される
ことの出来ることを理解されたい。

発明の効果 本発明は、上記のような構成及び作用を有して
いるので、従来技術のものにおける欠点を除き、
空気調和系統への冷媒の充填ないしは冷媒を空に
する作業を、冷媒の流れを観察の下に実施するこ
とが可能である、新規で改良された制御装置を提
供することが出来ると言う効果を発揮するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の１実施例を示す斜視図、第
２図は、第１図の原理及び機能を示す略図であ
る。 １……低圧側、２……高圧側、３……低圧側連
結導管、４……取り入れ接続片、５……ポンプ接
続片、６，７，９，１１……遮断弁、８……高圧
側連結導管、１０……圧力媒体入口接続片、１２
……圧力媒体出口接続片、４′，５′，１０′，１
２′……第二接続片、１３……共通連結導管部分、
１４……覗きガラス、２５，２６……ゲージ、３
０……真空ポンプ、３１……空気調和系統の循環
回路、３２……充填シリンダ集合体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ガス状及び（又は）液化ガス状の圧力媒体を
   移送するための装置の流路の中に挿入される制御
   部材において： 前面を有している一般的に角柱状の形状のケー
   シングと；制御装置の低圧側において前記ケーシ
   ングの中に延びていると共に真空ポンプに連結可
   能であるポンブ接続片と；制御装置の高圧側にお
   いて前記ケーシングの中に延びていると共に圧力
   媒体源に連結可能である圧力媒体入口接続片と；
   前記ケーシングの前記高圧側及び低圧側の上にお
   いて前記媒体を充填されるべきユニツトに連結可
   能である圧力媒体出口接続片及び取り入れ接続片
   と；前記圧力媒体出口接続片及び取り入れ接続片
   にそれぞれ連結された前記ケーシングの中の各第
   一の弁と；前記圧力媒体入口接続片及びポンブ接
   続片に連結された各第一の弁の間の第一の導管
   と；前記圧力媒体出口接続片及び取り入れ接続片
   に連結された各第二の弁の間の第二の導管と；前
   記第一及び第二の導管の間の、それらと一緒にそ
   れぞれＴ継手を形成している共通連結導管と；前
   記ケーシングの前記前面の、前記第二の導管と前
   記共通連結導管との間の少なくともＴ継手を見る
   ように露出している覗きガラスと； から成り立つており、前記共通連結導管は： 前記第二の導管と共に前記Ｔ継手において湾曲
   している継手を形成していること を特徴とするガス状及び（又は）液化ガス状の圧
   力媒体を移送するための装置の流路の中に挿入さ
   れる制御装置。