JP7421390B2 - ワーク供給払出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工前のワークを所定の加工装置に供給する一方で、加工後のワークを前記加工装置から払い出すことが可能なワーク供給払出装置に関する。
ワークから歯車を作製するための歯車加工装置には、ワーク供給払出装置が付設される。例えば、特許文献1に開示されたワーク供給払出装置(特許文献1では「ワーク搬送装置」と称されている)は、旋回ローダに設けられた2個以上の把持部を備える。1個の把持部は、歯車加工装置の加工台に供給すべき新たなワークを把持するとともに、別の把持部は、ワークを解放して歯車加工装置の加工台に供給する。後者のワークに所定の加工が施された後、前記別の把持部がワークを再把持する。そして、前記別の把持部が加工台からワークが退避するように変位した後、旋回ローダが旋回する。
この旋回により、新たなワークが加工台に臨むとともに、加工済のワークが払出位置に臨む。以降は上記と同様の動作が繰り返され、ワークから歯車を得るための加工が連続的に実行される。
特許第5712961号公報
把持部が複数個設けられた旋回ローダは、かなりの重量物である。しかも、各把持部には、1組の把持爪を互いに接近又は離間させて両爪を開閉するための爪開閉機構が設けられている。加えて、旋回ローダが旋回するときには各把持部がワークを把持している。従って、旋回ローダと、該旋回ローダと一体的に旋回する物体との総重量が著しく大となる。このため、旋回ローダを旋回させる旋回用アクチュエータとして、負荷が大であっても旋回が可能であるものを選択せざるを得ない。
しかしながら、そのようなアクチュエータは概して大型であり大重量である。また、大型で大重量の旋回アクチュエータには、十分な旋回速度を得ることが容易ではないという不都合がある。すなわち、従来技術では、ワーク供給払出装置の小型化・軽量化を図ることや、旋回速度を向上させて未加工のワークを把持してから加工済のワークを払い出すまでのサイクルタイムを短縮することが困難である。さらに、この場合、旋回ローダが旋回した後に把持部が昇降し、次に把持爪が開閉するという作動順序となるが、このように作動が逐次的になされることも、サイクルタイムを短縮することを困難にしている。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、小型化・軽量化を図り得るとともに、サイクルタイムの短縮を図り得るワーク供給払出装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、加工前のワークを加工装置に供給する一方で、加工後のワークを前記加工装置から払い出すワーク供給払出装置であって、
テーブルと、
前記テーブルに設けられた固定部と、
旋回用アクチュエータによって付勢されることで、前記テーブル上で旋回する旋回部と、
前記固定部に設けられて円弧形状をなし、且つ互いに離間した複数個の固定レールと、
円弧形状の可動レールを前記固定レール同士の離間箇所に対して進入又は退避させる進退用アクチュエータと、
前記旋回部に設けられた案内部材と、
前記ワークを把持するための2個の把持部材を有するワーク把持部と、
を備え、
前記ワーク把持部は、前記固定レール又は前記可動レールに沿って滑動する滑動体と、前記案内部材に変位可能に係合された被係合部とを有し、
前記滑動体が前記可動レール上で停止しているときに前記可動レールが前記離間箇所に対して前記ワーク把持部と一体的に変位し、前記ワーク把持部が前記把持部材で前記ワークを把持又は解放する一方、
前記可動レールが前記離間箇所に進入することにより前記固定レールと前記可動レールとが円環状に連なっているときに前記旋回部と前記ワーク把持部が一体的に旋回して前記ワークを搬送し、
前記案内部材は、前記ワーク把持部が前記可動レールと一体的に前記固定レールに対して退避又は進入するときに前記被係合部を案内し、
且つ前記滑動体は、前記ワーク把持部が前記旋回部と一体的に旋回するときに、前記可動レールから前記固定レールに、又はその逆に乗り移るワーク供給払出装置が提供される。
本発明によれば、旋回される部分が旋回部とワーク把持部のみであるので、旋回すべき部材や機構の総重量の低減を図ることができる。このため、旋回用アクチュエータの負荷が小となる。従って、旋回用アクチュエータとして、小型で小重量のものを選定することができる。このような旋回用アクチュエータでは旋回速度を大きくすることが可能であるので、ワークの供給(ないし把持)を開始してから加工後に払い出すまでのサイクルタイムの短縮を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るワーク供給払出装置が付設された歯車加工装置の要部概略斜視図である。 図1に示すワーク供給払出装置の要部縦断面図である。 図2中のIII-III線矢視断面図である。 前記ワーク供給払出装置を構成する把持部の概略全体斜視図である。 図4に示す把持部の概略正面図である。 図5中のVI-VI線矢視断面図である。 図5中のVII-VII線矢視断面図である。 図5中のVIII-VIII線矢視断面図である。 把持部の背面要部拡大図である。 図9からギヤ付勢部材(ピニオン駆動ピン)が第2ギヤを構成するピニオンギヤに向かって変位した状態を示す背面要部拡大図である。 図7から第1把持爪と第2把持爪が接近した状態を示す水平断面図である。 図8から第1把持爪と第2把持爪が接近した状態を示す水平断面図である。
以下、本発明に係るワーク供給払出装置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るワーク供給払出装置10が付設された歯車加工装置12の要部概略斜視図である。先ず、歯車加工装置12の主要な構成要素につき説明する。この歯車加工装置12は、テーブル14と、回転台16と、砥石18とを備える。回転台16は、テーブル14に対して回転可能に設けられており、円環形状をなすはすば歯車20がワークとして支持される。
砥石18は、回転台16に支持されたはすば歯車20の傾斜歯(はす歯)に対して研削を行うための研削具であり、矢印B方向に向かって回転可能となるように回転支持軸22に支持されている。また、砥石18は、矢印Y方向に沿ってシフトすることが可能であり、さらに、昇降盤24と一体的に矢印X方向に沿って前進又は後退すること、及び、矢印Z方向に沿って上昇又は下降することが可能である。このような歯車加工装置12は公知であることから、その他の構成要素に関する詳細な説明及び図示は省略する。
次に、本実施の形態に係るワーク供給払出装置10につき説明する。ワーク供給払出装置10は、歯車加工装置12とテーブル14を共有する。テーブル14の上面において、回転台16の近傍には中空台座26が突出形成される。すなわち、中空台座26はテーブル14の一部位である。ワーク供給払出装置10は、この中空台座26に設けられる。
ワーク供給払出装置10は、旋回部30と固定部32を備える。この中の旋回部30は、図2に示す旋回用モータ34(旋回用アクチュエータ)の作用下に、中空台座26上で旋回することが可能である。具体的には、前記旋回用モータ34はテーブル14に支持されるとともに、該旋回用モータ34を構成する回転軸36の先端が、中空台座26の内部に進入する。この回転軸36には、駆動ギヤ38が外嵌される。一方の旋回部30は、図2及び図3に示す内歯部材としての従動ギヤ40を含む。円環形状をなす従動ギヤ40の歯部は、その内周壁に内歯として刻設されている。勿論、駆動ギヤ38と従動ギヤ40の歯部同士は噛合しており、従って、回転軸36が回転すると、これに追従して、従動ギヤ40を含む旋回部30が旋回する。
旋回部30は、従動ギヤ40の上方に重畳された円環状プレート42をさらに含む。この円環状プレート42には、4本の案内用バー44a~44dが案内部材として立設される。案内用バー44a、44bは互いに近接し、同様に、案内用バー44c、44dも互いに近接して組をなしている。また、案内用バー44aと案内用バー44c、案内用バー44bと案内用バー44dは、互いに略180°で離間している。以下、離間角度を「位相差」と表記することもある。例えば、2個の部材の離間角度が180°である場合、該2個の部材の位相差は180°である。
中空台座26の内部には、該中空台座26の上面に支持されたスペーサ46が配設される。略柱状をなす固定部32の下端面は、スペーサ46の上端面に連結されている。固定部32は単一個の部材からなり、旋回部30が旋回した場合であってもこれに追従して旋回することはない。
固定部32の下端の近傍には、第1固定レール50a、第2固定レール50bが位置決め固定される。第1固定レール50aと第2固定レール50bはいずれも、半円に満たない円弧形状をなす。このため、第1固定レール50aと第2固定レール50bの間には、第1離間箇所52a、第2離間箇所52bが形成される。第1離間箇所52aは、回転台16との位相差が略180°となる位置に形成され、一方、第2離間箇所52bは回転台16に対向する位置に形成される。
固定部32の、回転台16との位相差が略180°となる部位と、該部位に対して位相差が略180°であり回転台16に対向する部位には、湾曲した側周壁の一部が切り欠かれるようにして平坦面が形成されている。回転台16との位相差が略180°となる部位の平坦面には、第1進退用シリンダ54が設けられる。第1進退用シリンダ54を構成する第1進退用ロッド56の先端は、第1離間箇所52aに臨む。同様に、回転台16に対向する部位の平坦面には第2進退用シリンダ58が設けられ、この第2進退用シリンダ58を構成する第2進退用ロッド60の先端は、第2離間箇所52bに臨む。
図1に示すように、第1進退用ロッド56、第2進退用ロッド60の下端には、後述するカムフォロワ144に干渉しない部位に、略円弧形状の第1可動レール62a、第2可動レール62bがそれぞれ連結される。第1進退用ロッド56及び第2進退用ロッド60が下方に向かって伸張する(下降する)と、第1可動レール62aが第1離間箇所52aから退避するとともに、第2可動レール62bが第2離間箇所52bから退避する。
一方、第1進退用ロッド56及び第2進退用ロッド60が上方に向かって収縮する(上降する)と、第1可動レール62a、第2可動レール62bが第1離間箇所52a、第2離間箇所52bに進入する。すなわち、第1可動レール62a、第1固定レール50a、第2可動レール62b及び第2固定レール50bが円環状に連なる。このように、第1進退用シリンダ54及び第2進退用シリンダ58は、第1可動レール62a、第2可動レール62bを第1離間箇所52a、第2離間箇所52bに対して進入又は退避させる進退用アクチュエータである。
ワーク供給払出装置10は、さらに、第1把持部64a、第2把持部64bを備える。これら第1把持部64a及び第2把持部64bは、はすば歯車20を第1把持爪66a、第2把持爪66b(いずれも把持部材)ではすば歯車20を把持するワーク把持部に相当する。図1では、第1把持部64aが図示しない供給台又は払出台に臨み、且つ第2把持部64bが回転台16に臨んでいる場合を示している。次に、これら第1把持部64a、第2把持部64bにつき説明する。
図4は、第1把持部64aの概略全体斜視図である。第1把持部64aは、ケーシング70と、該ケーシング70に対して接近又は離間するように変位する第1可動板72a、第2可動板72bと、ケーシング70に連結された第1ブッシュ保持板74a、第2ブッシュ保持板74bとを有する。第1把持爪66aは第1可動板72aに連結され、且つ第2把持爪66bは第2可動板72bに連結されている。以下、ケーシング70において、第1可動板72a及び第2可動板72bが設けられた側の端面を側面、第1把持爪66a、第2把持爪66bが延在する側を正面、第1ブッシュ保持板74a及び第2ブッシュ保持板74bが設けられた側を背面と指称する。また、第1可動板72aから第2可動板72bに向かう方向(又はその逆方向)を長手方向と表記することもある。
図5は第1把持部64aの概略正面図であり、図6は図5中のVI-VI線矢視断面図である。図6から諒解されるように、ケーシング70内には、長手方向に沿って延在する第1ラック収納孔76a、第2ラック収納孔76b、第1スプリング収納孔78a、第2スプリング収納孔78bが形成される。第1ラック収納孔76aと第2ラック収納孔76bは背面側で上下に並列し、第1スプリング収納孔78aと第2スプリング収納孔78bは正面側で上下に並列している。また、第1スプリング収納孔78a及び第2スプリング収納孔78bの内径は、第1ラック収納孔76a及び第2ラック収納孔76bに比して大である。
第1ラック収納孔76a及び第2ラック収納孔76bは双方とも、両側面で開口している。また、ケーシング70には、背面から正面に向かって陥没するようにピニオン収納孔80が形成される。ピニオン収納孔80は、第1ラック収納孔76a及び第2ラック収納孔76bの長手方向略中間で、これら第1ラック収納孔76a及び第2ラック収納孔76bに個別に連なる。
第1ラック収納孔76a、第2ラック収納孔76bには、第1ラックギヤ82a、第2ラックギヤ82b(いずれも第1ギヤ)がそれぞれ収納される。図5に示すように、第1ラックギヤ82a、第2ラックギヤ82bはケーシング70に比して長尺であり、このため、各々の長手方向両端がケーシング70の両側面から露呈する。図5中のVII-VII線矢視断面図である図7に示すように、第1ラックギヤ82aの一端は、連結ボルト84を介して第2可動板72bに連結される。その一方で、第1ラックギヤ82aの他端は、第1可動板72aに形成された挿入孔86aに対して進入又は離間する。また、図5中のVIII-VIII線矢視断面図である図8に示すように、第2ラックギヤ82bの一端も同様に連結ボルト84を介して第1可動板72aに連結され、その他端は、第可動板72に形成された挿入孔86bに対して進入又は離間する。第1ラックギヤ82aないし第2ラックギヤ82bの側周壁と、挿入孔86a、86bの内周壁との間には遊びが形成される。
図5~図7に示すように、第1ラックギヤ82aの歯部は第2ラックギヤ82bに臨む側に形成され、ピニオン収納孔80内に露呈する。一方、第2ラックギヤ82bの歯部は第1ラックギヤ82aに臨む側に形成され、上記と同様にピニオン収納孔80内に露呈する。
ピニオン収納孔80には、ピニオンギヤ88(第2ギヤ)が収納される。該ピニオンギヤ88の歯部は、第1ラックギヤ82a、第2ラックギヤ82bの各歯部に噛合している。換言すれば、ピニオンギヤ88は、第1ラックギヤ82a、第2ラックギヤ82bに同時に噛合する。ピニオンギヤ88の、第1ラックギヤ82aに対する噛合箇所と第2ラックギヤ82bに対する噛合箇所との位相差は180°である。
図6に示すように、ピニオンギヤ88には、被押圧部材である軸付回転板90が設けられる。具体的には、ピニオンギヤ88に形成された貫通孔91に対し、軸付回転板90の大径軸部92が通される。この軸付回転板90は、前記大径軸部92の他、円板部94と、該円板部94から大径軸部92と逆方向に向かって突出する小径軸部96とを有する。大径軸部92がベアリング98aを介してケーシング70に支持され、且つ小径軸部96がベアリング98bを介して閉塞カバー100に支持されることにより、軸付回転板90及びピニオンギヤ88が安定して回転可能となる。
円板部94はピニオンギヤ88よりも大径であり、ピニオン収納孔80から露呈する。円板部94の、小径軸部96が設けられた面には、図9に示すように、係合ピン部102が小径軸部96と平行に突出する。この係合ピン部102は、ギヤ付勢部材としてのピニオン駆動ピン104に形成された長穴形状の挿通孔106に係合される。第1可動レール62aが第1離間箇所52aに進入し、その高さ位置が、第1固定レール50a及び第2固定レール50bの高さ位置と揃っているとき、ピニオン駆動ピン104の下端は、ケーシング70の下端から突出するように露呈する(図5参照)。後述するように、第1把持部64aないし第2把持部64bが下降したとき、ピニオン駆動ピン104は、旋回部30又は円環状プレート42から押圧を受け、ケーシング70に対して相対的に上昇する。この際、ピニオンギヤ88が回転する。
以上のピニオン駆動ピン104、ピニオンギヤ88、第1ラックギヤ82a、第2ラックギヤ82bにより、第1把持部64a及び第2把持部64bが昇降動作する運動が、第1把持爪66a及び第2把持爪66bが開閉動作する運動に変換される。すなわち、ピニオン駆動ピン104、ピニオンギヤ88、第1ラックギヤ82a、第2ラックギヤ82bは、運動方向を変換するカム部を構成する。
図7に示すように、第1スプリング収納孔78aは第1可動板72a側の側面で開口し、第2可動板72b側の側面では閉塞されている。一方、第2スプリング収納孔78bは、図8に示すように、上記とは逆に第2可動板72b側の側面で開口し、第1可動板72a側の側面で閉塞されている。
第1スプリング収納孔78aには第1変位ロッド110aが収納される(図7参照)。第1変位ロッド110aは、取付ボルト112を介して第1可動板72aに取り付けられている。このため、第1変位ロッド110aは、第1可動板72aが変位することに伴って第1スプリング収納孔78a内を変位する。また、第1変位ロッド110aは、第1可動板72aから第2可動板72bに向かって大径部114、中径部116、小径部118をこの順序で有する。小径部118と中径部116の境界には、略C形状をなすクリップ型の第1ストッパ120が設けられる。この第1ストッパ120は、小径部118に螺合されたナット122によって押止されている。
第1スプリング収納孔78aの内径は第1可動板72a側で大きく設定されており、第2可動板72b側に向かうにつれて段階的に小さくなる。このため、第1スプリング収納孔78aは大径孔124、中径孔126、小径孔128を含む。中径孔126と小径孔128の間には、両孔126、128の径差に基づいて環状段部130が形成される。また、大径孔124には、略円板形状をなす鍔型の第2ストッパ132が位置決め固定される。そして、第1ストッパ120と第2ストッパ132の間には、弾性部材としての第1リターンスプリング134aが介挿されている。すなわち、第1リターンスプリング134aの第1可動板72a側の端部は第2ストッパ132に着座し、且つ第2可動板72b側の端部は第1ストッパ120に着座する。
一方、第2スプリング収納孔78bには第2変位ロッド110bが収納される(図8参照)。第2変位ロッド110bの、ケーシング70から突出した一端は、取付ボルト112を介して第2可動板72bに取り付けられる。このため、第2変位ロッド110bは、第2可動板72bが変位することに伴って第2スプリング収納孔78b内を変位する。このことから諒解されるように、第2スプリング収納孔78b内は、第1スプリング収納孔78a内と左右が反転している程度であり、構成要素は同一である。従って、詳細な説明及び図示は省略する。なお、以下では、第2スプリング収納孔78b内のバネを第2リターンスプリングと指称し参照符号を134bとすることを除き、第1スプリング収納孔78a内の構成要素と対応する構成要素には同一の参照符号を付す。第2リターンスプリング134bが弾性部材であることは勿論である。
後述する図11及び図12では、第1可動板72a(及び第1把持爪66a)と第2可動板72b(及び第2把持爪66b)とが互いに接近した閉状態を示している。この場合、第2変位ロッド110b及び第ストッパ120が第1可動板72a側に相対的に接近し、第2リターンスプリング134bが伸張状態となる。この際、第1変位ロッド110a及び第1ストッパ120が第2可動板72b側に相対的に接近するので、第1リターンスプリング134aも伸張状態となっている。
これに対し、図7及び図8では、第1可動板72a(及び第1把持爪66a)と第2可動板72b(及び第2把持爪66b)とが互いに離間した開状態を示している。この場合、第1変位ロッド110a及び第1ストッパ120が第可動板72に対して相対的に離間することから、第1リターンスプリング134aは圧縮状態にある。この際、第2変位ロッド110b及び第ストッパ120は第可動板72に対して相対的に離間している。すなわち、第2リターンスプリング134bもまた圧縮状態となっている。
図4に示すように、第1ブッシュ保持板74a、第2ブッシュ保持板74bは幅狭の連結部位136と、連結部位136から拡開した若干幅広のブッシュ支持部138とをそれぞれ有する。ブッシュ支持部138には、公知の第1スライドブッシュ140a、第2スライドブッシュ140bが位置決め固定される。第1スライドブッシュ140aは案内用バー44aに摺動可能に通され、且つ第2スライドブッシュ140bは案内用バー44bに摺動可能に通されている。
さらに、ケーシング70の上面には支持盤142が設けられる。該支持盤142には、滑動部材としての2個のカムフォロワ144が回転可能に支持される。2個のカムフォロワ144は、第1可動レール62a、第2可動レール62b、第1固定レール50a及び第2固定レール50bの曲率半径に対応する曲率半径となるように、ケーシング70の正面から背面に向かう奥行き方向に対して若干傾斜している。第1可動レール62a、第2可動レール62b、第1固定レール50a及び第2固定レール50bは、ケーシング70の上面と、カムフォロワ144との間に通される。すなわち、カムフォロワ144は、第1可動レール62a、第2可動レール62b、第1固定レール50a又は第2固定レール50bに沿って滑動する。
残余の第2把持部64bは、第1把持部64aと同様に構成される。従って、第1把持部64aの構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、第2把持部64bの第1スライドブッシュ140aは案内用バー44cに摺動可能に通されており、第2スライドブッシュ140bは案内用バー44dに摺動可能に通されている。
本実施の形態に係るワーク供給払出装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果につき、ワーク供給払出装置10の動作との関係で説明する。なお、説明の便宜上、回転台16に支持されたはすば歯車20に対して砥石18による歯部の研削を行い、その後、得られた製品歯車150を払い出すとともに新たなはすば歯車20を回転台16に供給する場合を例示する。また、以下の動作は、図示しない制御回路のシーケンス制御作用下に営まれる。
このとき、第1把持部64aが図示しない前記供給台に臨み、且つ第2把持部64bが回転台16に臨む。また、第1把持部64a、第2把持部64bのいずれにおいても、第1把持爪66aと第2把持爪66bは、互いが接近した閉状態である。また、第1可動レール62a、第1固定レール50a、第2可動レール62b及び第2固定レール50bの高さ位置は一致しており、これら4個のレール50a、50b、62a、62bが円を描くように連なっている。さらに、第1把持部64aの2個のカムフォロワ144は第1可動レール62a上に位置し、且つ第2把持部64bの2個のカムフォロワ144は第2可動レール62b上に位置している。このため、第1把持部64aは第1可動レール62aに保持され、第2把持部64bは第2可動レール62bに保持されている。
この状態で、第1進退用シリンダ54が付勢される。すなわち、第1進退用ロッド56が下降する。この下降に伴い、第1進退用ロッド56の先端に連結された第1可動レール62aが一体的に下降し、第1離間箇所52aから退避する。すなわち、図1(及び図2中の実線)に示すように、第1可動レール62aが第1固定レール50a及び第2固定レール50bよりも低位置となる。上記したように、この時点では第1把持部64aが第1可動レール62aに保持されているので、第1把持部64aも第1可動レール62aと一体的に下降し、下降前よりも低位置となる。なお、図2の実線は、最低位置となったときの第1把持部64aを示している。
第1把持部64aが下降を開始してから最低位置となるまでの間、第1スライドブッシュ140a、第2スライドブッシュ140bは、案内用バー44a、44bにそれぞれ案内される。このため、第1把持部64aが位置ズレを起こすことが回避される。
この下降に伴い、第1把持部64aのケーシング70の下端から露呈したピニオン駆動ピン104(図9参照)の下端が円環状プレート42に当接する。第1進退用ロッド56がさらに下降すると、ピニオン駆動ピン104に対して円環状プレート42が相対的に上昇するので、ピニオン駆動ピン104が該円環状プレート42から押圧を受ける。その結果、図10に示すように、ピニオン駆動ピン104の大部分がケーシング70の内部に押し込まれる。換言すれば、下降するケーシング70内をピニオン駆動ピン104が相対的に上昇し、ピニオンギヤ88に接近する。
ここで、ピニオン駆動ピン104に形成された挿通孔106には、軸付回転板90の円板部94に設けられた係合ピン部102が係合している。従って、ピニオン駆動ピン104がピニオンギヤ88に接近するように変位することに伴い、軸付回転板90がケーシング70の背面視で時計回り、正面視で反時計回りに回転する。ピニオンギヤ88の歯部が第1ラックギヤ82a、第2ラックギヤ82bの各歯部に噛合していることから、ピニオンギヤ88が上記のように回転することに追従し、第1ラックギヤ82aが第1可動板72aから離間するように変位し、且つ第2ラックギヤ82bが第2可動板72bから離間するように変位する。
このため、第1ラックギヤ82aに保持された第2可動板72bと、第2ラックギヤ82bに保持された第1可動板72aとが互いに離間する。その結果として、図7及び図8に示すように、第1可動板72aに保持された第1把持爪66aと、第2可動板72bに保持された第2把持爪66bとが互いに離間し、開状態となる。この時点で、図1に示すように、第1把持爪66aと第2把持爪66bの間にはすば歯車20が位置する。すなわち、第1把持部64aが最低位置となったとき、第1把持爪66aと第2把持爪66bはワーク解放位置となる。
なお、第1可動板72aが第2可動板72bから離間するように変位する間、第1ラックギヤ82aの、第1可動板72a側に臨む端部は、第1可動板72aに形成された挿入孔86aから離脱する(図7参照)。同様に、第2可動板72bが第1可動板72aから離間するように変位する間、第2ラックギヤ82bの、第2可動板72b側に臨む端部は、第2可動板72bに形成された挿入孔86bから離脱する(図8参照)。
さらに、以上のようにして第1把持爪66aと第2把持爪66bが開状態(ワーク解放位置)となることに伴い、第1変位ロッド110a及び第1ストッパ120が第2可動板72bから離間する方向に変位する(図7参照)とともに、第2変位ロッド110b及び第1ストッパ120が第1可動板72aから離間する方向に変位する(図8参照)。この変位により、環状段部130から離間した第1ストッパ120が、位置不変の第2ストッパ132に接近する。従って、第1ストッパ120と第2ストッパ132の間に介挿された第1リターンスプリング134a、第2リターンスプリング134bがそれぞれ圧縮される。
次に、第1進退用シリンダ54が付勢されて第1進退用ロッド56が上昇する。この上昇により第1可動レール62a及び第1把持部64aが一体的に上昇する。上昇の際にも第1スライドブッシュ140a、第2スライドブッシュ140bが案内用バー44a、44bにそれぞれ案内されるので、第1把持部64aが位置ズレを起こすことが回避される。
そして、このように第1把持部64aが上昇することにより、ピニオン駆動ピン104が円環状プレート42から受ける反力(ピニオン駆動ピン104に対する円環状プレート42の押圧力)が次第に小さくなる。最終的に、上記のようにして圧縮された第1リターンスプリング134a及び第2リターンスプリング134bの弾発付勢力が、円環状プレート42からの反力を上回るに至る。すなわち、図11及び図12に示すように、第1リターンスプリング134a及び第2リターンスプリング134bが伸張する。この伸張に伴って、第1変位ロッド110aに設けられた第1ストッパ120が第2可動板72b側に弾発付勢されるとともに、第2変位ロッド110bに設けられた第1ストッパ120が第1可動板72a側に弾発付勢される。
従って、第1変位ロッド110a及び第1可動板72aが第2可動板72bに接近するように変位し、且つ第2変位ロッド110b及び第2可動板72bが第1可動板72aに接近するように変位する。これに追従し、第1可動板72aに保持された第1把持爪66aと、第2可動板72bに保持された第2把持爪66bとが互いに接近して閉状態となる。その結果、はすば歯車20が第1把持爪66aと第2把持爪66bに把持される。すなわち、第1把持部64aが上昇することに伴い、第1把持爪66aと第2把持爪66bがワーク把持位置に変化する。
そして、第1把持爪66aと第2把持爪66bが互いに接近することにより、第1可動板72aを保持した第2ラックギヤ82bと、第2可動板72bを保持した第1ラックギヤ82aとが互いに接近するように変位する。このとき、第1ラックギヤ82a及び第2ラックギヤ82bの各歯部に噛合したピニオンギヤ88が、ケーシング70の背面視で反時計回り、正面視で時計回りに回転する。この回転により、ピニオン駆動ピン104が、上昇するケーシング70内で相対的に下降する。その結果、該ピニオン駆動ピン104の下端がケーシング70から徐々に突出し始める。なお、この間、第1ラックギヤ82aの、第1可動板72a側に臨む端部は、第1可動板72aに形成された挿入孔86aに進入する。同様に、第2ラックギヤ82bの、第2可動板72b側に臨む端部は、第2可動板72bに形成された挿入孔86bに進入する。
第1リターンスプリング134a及び第2リターンスプリング134bの伸張は、第1スプリング収納孔78a、第2スプリング収納孔78b内の環状段部130に第1ストッパ120が堰き止められることによって停止する。このときに第1把持部64aが図2に仮想線で示す位置に戻る。すなわち、第1可動レール62aが第1離間箇所52aに進入し、その高さ位置と、第1固定レール50a及び第2固定レール50bの高さ位置とが揃う。この際、第1把持爪66aと第2把持爪66bで把持されたはすば歯車20が供給台から十分に離間する。
第2把持部64bにおいても同様の動作が営まれる。すなわち、第1進退用シリンダ54が付勢されることに同期して第2進退用シリンダ58が付勢され、第2進退用ロッド60が下降する。これにより第2可動レール62b及び第2把持部64bが一体的に下降し、第2離間箇所52bから退避して第1固定レール50a及び第2固定レール50bよりも低位置となる(図2中の実線参照)。
そして、ピニオン駆動ピン104が下降するケーシング70内を相対的に上昇し、ピニオンギヤ88に接近する。その結果として開状態となった第1把持爪66aと第2把持爪66bの間に、製品歯車150が位置する。勿論、第1可動板72aと第2可動板72bの間に配設された第1リターンスプリング134a、第2リターンスプリング134bが圧縮される。
その後、第2進退用シリンダ58が再付勢されて第2進退用ロッド60が上昇する。この上昇に伴い、第1可動板72a(及び第1把持爪66a)と第2可動板72b(及び第2把持爪66b)が互いに接近して第1把持爪66aと第2把持爪66bが閉状態となるので、製品歯車150が第2把持部64bにしっかりと把持される。また、第1リターンスプリング134a、第2リターンスプリング134bが次第に伸張し、最終的に元の長さに戻る。以上の下降及び上昇の間、第1スライドブッシュ140a、第2スライドブッシュ140bが案内用バー44c、44dに案内されることや、ピニオン駆動ピン104が第2把持部64bのケーシング70内を相対的に上昇及び下降することは勿論である。
第2把持部64bは、第2可動レール62bが第2離間箇所52bに進入し、その高さ位置と、第1固定レール50a及び第2固定レール50bの高さ位置とが揃うまで上昇する。この際、第1把持爪66aと第2把持爪66bで把持された製品歯車150が回転台16から十分に離間する。
次に、旋回用モータ34(図2及び図3参照)が付勢される。これにより回転軸36及び駆動ギヤ38が一体的に回転すると、その歯部が駆動ギヤ38の歯部に噛合した従動ギヤ40が約180°回転(旋回)する。この回転に追従し、該従動ギヤ40や円環状プレート42を含む旋回部30が約180°旋回する。ここで、案内用バー44a~44dはいずれも円環状プレート42に立設されているので、従動ギヤ40とともに旋回する。旋回方向は、例えば、時計回り方向である。この旋回の間、前記供給台が前記払出台に自動的に交代する。
案内用バー44a、44bには、第1把持部64aの第1スライドブッシュ140a、第2スライドブッシュ140bがそれぞれ通されている。従って、第1把持部64aが案内用バー44a、44bに同伴されて約180°旋回する。この際、第1把持部64aのカムフォロワ144は、第1可動レール62a上を滑動して第1固定レール50aに乗り移り、さらに、第1固定レール50a上を滑動して第2可動レール62bに乗り移る。約180°の旋回により、第1把持部64aと、該第1把持部64aの第1把持爪66aと第2把持爪66bに把持されたはすば歯車20とが、回転台16に臨む。すなわち、旋回に伴ってはすば歯車20が回転台16側に搬送される。
また、案内用バー44c、44dには、第2把持部64bの第1スライドブッシュ140a、第2スライドブッシュ140bがそれぞれ通されている。従って、第1把持部64aが案内用バー44a、44bに同伴されて旋回すると同時に、第2把持部64bが案内用バー44c、44dに同伴されて旋回する。この際、第2把持部64bのカムフォロワ144は、第2可動レール62b上を滑動して第2固定レール50bに乗り移り、さらに、第2固定レール50b上を滑動して第1可動レール62aに乗り移る。約180°の旋回により、第2把持部64bと、該第2把持部64bの第1把持爪66aと第2把持爪66bに把持された製品歯車150とが、払出台に臨む。すなわち、旋回に伴って製品歯車150が回転台16から搬送される。
以降は上記と同様である。すなわち、第1進退用シリンダ54が付勢されて第1進退用ロッド56、第1可動レール62a及び第2把持部64bが一体的に下降し、第1可動レール62aが第1離間箇所52aから退避する。この下降ないし退避に伴って第2把持部64bの第1把持爪66aと第2把持爪66bに把持された製品歯車150が払出台に載置される。
これと同時に、第2進退用シリンダ58が付勢されて第2進退用ロッド60、第2可動レール62b及び第1把持部64aが一体的に下降し、第2可動レール62bが第2離間箇所52bから退避する。この下降ないし退避に伴って第1把持部64aの第1把持爪66aと第2把持爪66bに把持されたはすば歯車20が回転台16に支持される。さらに、砥石18によってはすば歯車20に加工が施される。すなわち、砥石18による傾斜歯に対する研削がなされる。加工の間、払出台から製品歯車150が払い出され、供給台に自動的に交代する。
回転台16に支持されたはすば歯車20の傾斜歯に対する研削が施されて製品歯車150が得られた後、第1進退用ロッド56、第1可動レール62a及び第2把持部64bが一体的に上昇して第1可動レール62aが第1離間箇所52aに進入するとともに、新たなはすば歯車20が第1把持爪66aと第2把持爪66bで把持される。
これに同期して第2進退用シリンダ58が付勢され、第2進退用ロッド60、第2可動レール62b及び第1把持部64aが一体的に上昇して第2可動レール62bが第2離間箇所52bに進入するとともに、製品歯車150が第1把持爪66aと第2把持爪66bで把持される。
次に、旋回用モータ34が付勢されて旋回部30が約180°旋回する。この際、第1把持部64aが案内用バー44a、44bに同伴されて旋回すると同時に、第2把持部64bが案内用バー44c、44dに同伴されて旋回する。第1把持部64aのカムフォロワ144は、第2可動レール62b上を滑動して第2固定レール50bに乗り移り、さらに、第2固定レール50b上を滑動して第1可動レール62aに乗り移る。また、第2把持部64bのカムフォロワ144は、第1可動レール62a上を滑動して第1固定レール50aに乗り移り、さらに、第1固定レール50a上を滑動して第2可動レール62bに乗り移る。約180°の旋回により、第1把持部64aの第1把持爪66aと第2把持爪66bに把持された製品歯車150が払出台に臨むとともに、第2把持部64bの第1把持爪66aと第2把持爪66bに把持された新たなはすば歯車20が回転台16に臨む。
このように、本実施の形態においては、第1把持部64a及び第2把持部64bが下降及び上昇する際、その運動方向をカム部によって変換し、第1把持爪66a及び第2把持爪66bを同時に開閉するようにしている。このため、第1把持部64a又は第2把持部64bを上下動させるための進退用アクチュエータを、第1把持爪66a及び第2把持爪66bを開閉させるための開閉用アクチュエータとして兼用することができる。換言すれば、進退用アクチュエータと開閉用アクチュエータを同時に設ける必要はない。この分、ワーク供給払出装置10の小型化及び軽量化を図ることができる。
加えて、この場合、第1把持部64aと第2把持部64bが下降及び上昇すると同時に、第1把持爪66aと第2把持爪66bが開閉する。すなわち、第1把持部64aと第2把持部64bが下降及び上昇した後に第1把持爪66aと第2把持爪66bが開閉する等、作動が逐次的となることが回避される。この分、はすば歯車20を把持するべく第1把持部64a又は第2把持部64bの下降を開始してから、下降によって得られた製品歯車150を払出台に払い出すまでのサイクルタイムを短縮することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、旋回部30を第1把持部64a及び第2把持部64bごと旋回するのみで、はすば歯車20の回転台16(加工部)への供給や、製品歯車150の回転台16からの払い出しを同時に行うことができる。このため、旋回すべき部材や機構の総重量の低減を図ることができる。すなわち、旋回用モータ34の負荷が小となる。従って、旋回用モータ34として小型で小重量のものを選定することが可能である。この分、旋回速度を大きくしてサイクルタイムの一層短縮を図ることができる。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、離間箇所を第2離間箇所52bの1個のみとし、且つワーク把持部を第1把持部64aの1個のみとしてもよい。この場合、第1把持部64aではすば歯車20を把持して回転台16に搬送し、加工が終了した後、第1把持部64aで製品歯車150を把持して払出台まで搬送すればよい。
また、ワークははすば歯車20に限定されるものではなく、加工も歯車の歯部の研削に特に限定されるものではない。
10…ワーク供給払出装置 12…歯車加工装置
14…テーブル 16…回転台
18…砥石 20…はすば歯車
30…旋回部 32…固定部
34…旋回用モータ 36…回転軸
38…駆動ギヤ 40…従動ギヤ
44a~44d…案内用バー 50a、50b…固定レール
52a、52b…離間箇所 54、58…進退用シリンダ
56、60…進退用ロッド 62a、62b…可動レール
64a、64b…把持部 66a、66b…把持爪
70…ケーシング 72a、72b…可動板
76a、76b…ラック収納孔 78a、78b…スプリング収納孔
80…ピニオン収納孔 82a、82b…ラックギヤ
88…ピニオンギヤ 90…軸付回転板
102…係合ピン部 104…ピニオン駆動ピン
110a、110b…変位ロッド 120…第1ストッパ
130…環状段部 132…第2ストッパ
134a、134b…リターンスプリング
140a、140b…スライドブッシュ
144…カムフォロワ 150…製品歯車

Claims (8)

  1. 加工前のワークを加工装置に供給する一方で、加工後のワークを前記加工装置から払い出すワーク供給払出装置であって、
    テーブルと、
    前記テーブルに設けられた固定部と、
    旋回用アクチュエータによって付勢されることで、前記テーブル上で旋回する旋回部と、
    前記固定部に設けられて円弧形状をなし、且つ互いに離間した複数個の固定レールと、
    円弧形状の可動レールを前記固定レール同士の離間箇所に対して進入又は退避させる進退用アクチュエータと、
    前記旋回部に設けられた案内部材と、
    前記ワークを把持するための2個の把持部材を有するワーク把持部と、
    を備え、
    前記ワーク把持部は、前記固定レール又は前記可動レールに沿って滑動する滑動体と、前記案内部材に変位可能に係合された被係合部とを有し、
    前記滑動体が前記可動レール上で停止しているときに前記可動レールが前記離間箇所に対して前記ワーク把持部と一体的に変位し、前記ワーク把持部が前記把持部材で前記ワークを把持又は解放する一方、
    前記可動レールが前記離間箇所に進入することにより前記固定レールと前記可動レールとが円環状に連なっているときに前記旋回部と前記ワーク把持部が一体的に旋回して前記ワークを搬送し、
    前記案内部材は、前記ワーク把持部が前記可動レールと一体的に前記固定レールに対して退避又は進入するときに前記被係合部を案内し、
    且つ前記滑動体は、前記ワーク把持部が前記旋回部と一体的に旋回するときに、前記可動レールから前記固定レールに、又はその逆に乗り移るワーク供給払出装置。
  2. 請求項1記載の装置において、前記離間箇所が複数個であり、且つ前記可動レール及び前記ワーク把持部が前記複数個の離間箇所のそれぞれに個別に配置されたワーク供給払出装置。
  3. 請求項2記載の装置において、前記進退用アクチュエータが前記可動レールと同一個数であり、且つ全ての前記進退用アクチュエータが前記固定部に位置決め固定されたワーク供給払出装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の装置において、前記ワーク把持部は、前記可動レールが前記離間箇所から退避するときに前記2個の把持部材を互いに離間させてワーク解放位置とするカム部を備えるワーク供給払出装置。
  5. 請求項4記載の装置において、前記カム部は、前記2個の把持部材の各々に設けられた2個の第1ギヤと、前記2個の第1ギヤに同時に噛合する1個の第2ギヤと、前記可動レールが前記離間箇所から退避するときに前記第2ギヤを旋回付勢するギヤ付勢部材とを有するワーク供給払出装置。
  6. 請求項5記載の装置において、前記2個の第1ギヤがラックギヤであり、且つ前記第2ギヤがピニオンギヤであるワーク供給払出装置。
  7. 請求項4~6のいずれか1項に記載の装置において、前記ワーク把持部は、前記2個の把持部材が互いに離間するときに圧縮される弾性部材を有し、前記弾性部材は、前記可動レールが前記離間箇所に進入するときに前記2個の把持部材を互いに接近するように弾発付勢してワーク把持位置とするワーク供給払出装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の装置において、前記旋回用アクチュエータが回転軸を有し、前記回転軸に駆動ギヤが設けられるとともに、前記旋回部に従動ギヤが設けられたワーク供給払出装置。
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