JP7416991B1 - 冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で食物を急速冷凍できるので食物の品質を落さない冷凍機を提供する。【解決手段】冷凍機10は、冷凍対象物26を収納する冷凍室20と、冷凍室20の空気を吸い込む吸込口56と冷凍室20に冷風を吹き出す吹出口58とを有する冷風通路50と、冷風通路50内に配置され、冷風通路50内の冷風を吹出口58から冷凍室20へ吹き出すファン54と、複数のフィン64を有する熱交換部材62と、熱交換部材62と熱的に一体化された中実塊状のブロック68を有し、冷風通路50内に配置された蓄熱部材60と、蓄熱部材60に接触して冷熱を供給する冷媒管32と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、冷凍機に関する。
特許文献1には、食品を収納して冷却する冷却室と、冷気を生成し冷気を冷却室内に供給する冷気供給装置と、冷気の噴流たる冷気流束を冷却室内に放射する冷気流束放射構造とを備えた食品冷却装置が開示されている。
特開2004-077088号公報
特許文献1に記載の食品冷却装置では、冷却対象物を冷却させる際に食品冷却装置の運転を強める必要がある。このため、消費する電力のピークが生じ、冷却対象物を急速冷却させる場合の消費電力が大きかった。
本開示は、短時間で食物を急速冷凍できるので食物の品質を落さない冷凍機を提供する。
第一態様の冷凍機は、冷凍対象物を収納する冷凍室と、前記冷凍室の空気を吸い込む吸込口と前記冷凍室に冷風を吹き出す吹出口とを有する冷風通路と、前記冷風通路内に配置され、前記冷風通路内の冷風を前記吹出口から前記冷凍室へ吹き出すファンと、複数のフィンを有する熱交換部材と、前記熱交換部材と熱的に一体化された中実塊状の熱容量部材を有し、前記冷風通路内に配置された蓄熱部材と、前記蓄熱部材へ冷熱を供給する冷媒管と、を備える。
この冷凍機によれば、冷風通路内には、蓄熱部材が配置されている。この蓄熱部材には、冷媒管で冷熱が供給され、冷熱が蓄熱されている。急速冷凍する際には、ファンの回転数を増やして、冷風通路の吸込口から冷凍室の空気を吸い込み、蓄熱部材に当てて、吹出口から冷風を冷凍室へ吹き出す。
このように、蓄熱部材に蓄熱された冷熱を使用することで、冷風通路に蓄熱部材がない冷凍機と比較して、短時間かつ少ない消費電力で冷凍室に収納された冷凍対象物を急速冷凍できる。
また、この冷凍機によれば、蓄熱部材は、複数のフィンを有する熱交換部材と中実塊状の熱容量部材を熱的に一体化して形成されている。このため、単なるブロック状の蓄熱部材と比較して、冷熱を蓄えることができると共に、熱交換部材で多くの冷熱を放出することができる。
第二態様の冷凍機は、第一態様に記載の冷凍機において、前記冷媒管は、前記蓄熱部材に埋設されている。
この冷凍機によれば、冷媒管を蓄熱部材に埋設させることで、蓄熱効果が上がる。
第三態様の冷凍機は、第一態様又は第二態様に記載の冷凍機において、前記熱交換部材は、裏面に前記冷媒管が嵌まる長溝が形成された複数の前記ヒートシンクであり、前記熱容量部材は、複数の前記ヒートシンクを平面的に合わせた大きさと同じ大きさで、長溝が形成され、前記裏面に重ね合わされ、複数の前記ヒートシンクと共に前記冷媒管を埋設するブロックである。
この冷凍機によれば、熱交換部材は、裏面に冷媒管が嵌まる長溝が形成された複数のヒートシンクとされている。また、熱容量部材は、複数のヒートシンクを平面的に合わせた大きさと同じ大きさで、長溝が形成され、裏面に重ね合わされ、複数のヒートシンクと共に冷媒管を埋設するブロックとされている。この冷凍機では、複数のヒートシンクとブロックとで冷媒管を埋設することで、冷媒管と蓄熱部材との熱交換が促進される。また、重ね合わせた熱交換部材と熱容量部材を分解することで、冷媒管の交換が容易にできる。
第四態様の冷凍機は、第一態様から第三態様のいずれか一態様に記載の冷凍機において、前記蓄熱部材は、複数のフィンは冷風の流れに沿って延在している。
この冷凍機によれば、冷風がフィンの間を流れるので、冷風の接触面積が大きくなり熱交換率が上がる。また、冷風の流れが阻害されず、渦等の発生で冷風の流速が落ちることがない。
第五態様の冷凍機は、第一態様から第四態様のいずれか一態様に記載の冷凍機において、前記蓄熱部材と冷風通路の壁の間には隙間が形成されている。
この冷凍機によれば、蓄部材と壁との隙間も風路とすることで、蓄部材と風とが接触する接触面積が大きくなるため、蓄部材における熱交換率を向上させることができる。
第六態様の冷凍機は、第一態様から第五態様のいずれか一態様に記載の冷凍機において、前記蓄熱部材は、アルミニウム部材であり、重量1kg当たりの表面積が0.1m以上であり、表面積の80%以上が冷風に曝される。
この冷凍機によれば、蓄熱部材をアルミニウム部材とすることで、熱伝導性と放熱性が良くなるので蓄熱効率と熱交換率が上がる。また、アルミニウム部材の重量1kg当たりの表面積を0.1m以上とし、かつ、表面積の80%以上が冷風に曝されるように設定することで、蓄熱・放熱効率が上がる。また、重量1kg当たりの表面積が0.1m以上となるように、アルミニウム部材を加工することで、蓄熱部材が軽量化でき、材料コストの削減が可能となる。また、蓄熱部材の表面積の80%以上が冷風に曝されるように設定できる。
本開示によれば、短時間で食物を急速冷凍できるので食物の品質を落さない冷凍機が提供される。
本開示に係る冷凍機の側面断面図である。 本開示の実施形態に係る冷凍機の正面断面図である。 本開示の実施形態に係る蓄熱部材の分解斜視図である。 本開示の実施形態に係る冷凍機と、比較例の冷凍機とで、冷凍対象物を急速冷凍するまでに要した時間と冷凍対象物の温度を比較した試験結果である。
以下、本開示の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において、同一又は等価な構成要素及び部品には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
また、各図に示す矢印Hは、鉛直方向であって冷凍機10の上方向を示し、矢印Wは、水平方向であって冷凍機10の幅方向を示し、矢印Dは、水平方向であって冷凍機10の奥行方向を示す。
(構成)
図1は、本開示の実施形態に係る冷凍機10の側面断面図であり、図2は、本開示の実施形態に係る冷凍機10の正面断面図である。図1及び図2に示されるように、本開示に係る冷凍機10は、筐体14内において冷凍室20と、機械室30と、冷風通路50とが、隔壁12によって区画されて配置されている。
(冷凍室20)
冷凍室20は、図1及び図2に示されるように、冷凍機10の大部分を成す領域であり、冷凍庫前面(図1における図面左側)の扉11から入れられた冷凍対象物26を収容する。また、冷凍室20は、後述するように冷風通路50を通じて空気が循環される領域であり、冷却された空気(以下、冷気と称する)が供給される。なお、本開示に係る冷凍機10において冷凍室20は、図1に示されるように、主冷凍室22と副冷凍室24とが区画された、複数の領域を有する構成とされていてもよい。
(機械室30)
機械室30は、一例として、冷媒が流れる冷媒管32を通じて、コンプレッサ34と、コンデンサ36と、ドライヤ38と、膨張弁40と、アキュムレータ42が直列に配置される領域である。コンプレッサ34は、気体の冷媒を圧縮する装置である。コンプレッサ34によって圧縮された冷媒は、コンデンサ36に流入し、冷却されながら液化される。液化された冷媒は、ドライヤ38に流入し、ドライヤ38によって液化した冷媒中の水分が除去される。ドライヤ38から流出した冷媒は、膨張弁40に流入し、膨張弁40によって気体になるまで膨張させられることによって、温度が低下した状態で流出する。膨張弁40を通過した冷媒は、後述するように冷風通路50内の蓄熱部材60に流入し、冷熱を放出する(蓄熱部材60の熱を吸収する)。冷熱を放出した冷媒は、機械室30のアキュムレータ42によって圧力が調整される。アキュムレータ42によって圧力が調整された冷媒は、再びコンプレッサ34に流入し、圧縮されることによって、本実施形態に係る冷凍庫の冷凍サイクルが得られる。
(冷風通路50)
冷風通路50は、本開示における蓄熱部材60と、ファン54とが配置され、冷凍室20と共に空気が循環する風路を成す領域である。本実施形態では一例として、ファン54が回転駆動することにより、冷風通路50の上側(図1及び図2における図面上側)に設けられた吹出口58から冷風通路50内の空気を冷凍室20に吹き出す。また、ファン54の回転駆動により冷風通路50内に冷風通路50の下側(図1及び図2における図面下側)に設けられた吸込口56から、冷凍室20の空気が冷風通路50に取り込まれる。これにより、冷風通路50内では矢印Fに示されるように、下側から上側に向かって空気が流れる。
なお、ファン54が回転駆動する速度は、図示しない制御器によって制御される。また、本実施形態において、図示しない制御器は、ファン54が回転駆動する運転状態を、「急速冷凍運転モード」と、「温度維持運転モード」の二種類に分けて制御する。本実施形態においては一例として、制御器は、冷凍室20内の温度に基づいて、ファン54の回転駆動する速さを制御することにより、冷風通路50内と冷凍室20内を循環する空気の流量を制御する。
(蓄熱部材60)
図3に示されるように、本実施形態における蓄熱部材60は、熱交換部材62と、ブロック68と、冷媒管72を有する。
熱交換部材62は、図3に示されるように基部66から並んで延出した複数の板状のフィン64が並んで設けられたヒートシンク63が、複数並べられた部材である。ヒートシンク63の個数は、適宜設定されるが、本実施形態においては、縦方向及び横方向にそれぞれ二つずつ配置された合計四つのヒートシンク63が並べて配置される。なお、ヒートシンク63の基部66の裏面66B側には、冷媒管72の外径に合う長溝66Gが形成される。
ブロック68は、図3に示されるように、略直方体状とされた、中実塊状のブロックである。また、ブロック68は、図2及び図3に示されるように、正面から見て複数のヒートシンク63を平面的に合わせた大きさと同じ大きさとされる。また、ブロック68は、おもて面68F側には、冷媒管72の外径に合わせて長溝68Gが形成される。なお、本開示において、中実塊状とは、巨視的にみて部材の内部に空間が形成されておらず、部材を形成する材料の体積と、部材の体積とがおおよそ等しい状態を指す。言い換えれば、本開示において、ブロック68は、巨視的に見て断面が均一であるといえる。
冷媒管72は、機械室30に配置された冷媒管32と同様に、冷媒を内部に流通させる管体であり、内部を流れる冷媒の冷熱を、熱交換部材62及びブロック68へと供給する。なお、冷媒管72は、機械室30に配置された冷媒管32と共に冷媒を内部に流通させることが可能とされていれば、冷媒管32と一体の部材でもよく、また冷媒管32と別体とされ、管体同士が繋ぎ合わされることによって形成されてもよい。
本実施形態において、図1及び図3に示されるように、熱交換部材62及びブロック68は、冷媒管72を間に挟んで熱的に一体化される。なお、本実施形態において、熱交換部材62及びブロック68は、どのように一体化されてもよいが、一例として、熱交換部材62とブロック68とが、図示しないネジ等の締結具を用いて締結される。
なお、本実施形態においては、熱交換部材62及びブロック68が一体化された状態で、冷媒管72は、熱交換部材62の長溝66G、及びブロック68の長溝68Gと密着する。言い換えれば、本実施形態において、冷媒管72は、蓄熱部材60に埋設される。
また、本実施形態において、蓄熱部材60は、図1に示されるように、冷風通路50内において隔壁12から離隔されて配置される。言い換えれば、本実施形態において、蓄熱部材60と冷風通路50の壁との間には、隙間70が形成される。また、本実施形態では、隙間70は、冷風通路50内の冷気が流れる風路の一部分でもある。なお、本実施形態では蓄熱部材60を隔壁12から離隔させる手段の一例として、前方に向かって突き出す段差が形成され、隔壁12に取り付けられた幅方向に向かい合う一対の固定プレート74にねじ76によって固定する。蓄熱部材60の幅方向の両側の縁部分が、固定プレート74の段差部分に固定されることで、固定プレート74の段差が突き出した長さの隙間70が、蓄熱部材60と隔壁12との間に形成される。
また、図1及び図2に示されるように、本実施形態において、ヒートシンク63は、フィン64が冷風通路50内における空気の流れの方向(図1及び図2における図面上下方向)に沿って延在するように配置される。
なお、本開示において、蓄熱部材60は、冷熱を蓄えること及び冷熱を放出することが可能な程度に熱容量及び熱伝導性を有していれば、どのような材料を用いてもよいが、一例としてアルミニウムで形成される。
また、本開示において、蓄熱部材60は、冷熱を蓄えること及び冷熱を放出することが可能な程度に熱容量及び熱伝導性を有していれば、どのような形状とされていてもよい。一例として重量1kg当たりの表面積が0.1m以上であり、表面積の80%以上が冷風(冷風通路50内の空気)に曝される形状とされる。
続いて、本実施形態における、冷凍機10の動作を説明する。なお、以下の説明では、予め蓄熱部材60に冷熱が蓄えられた状態(蓄熱部材60が冷却された状態)である。
(急速冷凍運転モード)
冷凍室20に冷凍対象物26が投入され、冷凍室20内の温度が予め定められた温度を超えた場合、図示しない制御器は、急速冷凍運転モードに動作状態を切り替える。急速冷却運転モードでは、ファン54を回転駆動させて冷風通路50と冷凍室20内の空気を循環させ、冷凍対象物26によって温められた冷凍室20内空気が、吸込口56から冷風通路50内に取り込まれ、蓄熱部材60によって冷却される。冷却された空気は、吹出口58から再び冷凍室20内に供給され、冷凍対象物26を冷却する。言い換えれば、急速冷凍運転モードとは、蓄熱部材60に蓄えられた冷熱を放出する運転をするモードであるともいえる。
(温度維持運転モード)
急速冷凍運転により冷凍対象物26が冷却され、冷凍室20内の温度が予め定められた温度以下になった場合に、図示しない制御器は、動作状態を温度維持運転モードに切り替える。温度維持運転モードでは、冷凍室20内の温度を予め定められた温度以下とすればよく、ファン54の回転数は、急速冷凍運転モードよりも少ないものとされる。
なお、急速運転モード、及び温度維持運転モードのいずれにおいても、蓄熱部材60と熱的に接触する冷媒管72の内部を流れる冷媒の温度は、蓄熱部材60の温度よりも低い。このため、温度維持運転モードの最中に蓄熱部材60は、急速冷凍運転モードにおいて放出された冷熱を再び蓄える。言い換えれば、温度維持運転モードとは、蓄熱部材60に冷熱を蓄える運転をするモードであるともいえる。
そして、温度維持運転モードの最中に蓄熱部材60に蓄えられた冷熱は、冷凍室20に新たな冷凍対象物26が投入され、図示しない制御器が動作状態を急速冷凍運転モードに切り替えた際に放出される。
なお、上述の説明における、図示しない制御器が動作状態を切り替える予め定められた温度は、冷凍庫の能力等に応じて適宜設定される。また、図示しない制御器は、冷凍室20の温度に基づいて動作状態を切り替えることに変えて、冷凍対象物26の温度に基づいて動作状態を切り替えてもよい。
続いて、本開示に係る冷凍機10の作用及び効果を説明する。
(作用及び効果)
本実施形態に係る冷凍機10によれば、冷風通路50内には、蓄熱部材60が配置される。この蓄熱部材60には、冷媒管で冷熱が供給され、冷熱が蓄熱される。急速冷凍する際には、ファン54の回転数を増やして、冷風通路50の吸込口56から冷凍室20の空気を吸い込み、蓄熱部材60に当てて、吹出口58から冷風を冷凍室20へ吹き出す。
このように、蓄熱部材60に蓄熱された冷熱を使用することで、冷風通路50に蓄熱部材60がない冷凍機10と比較して、短時間かつ少ない消費電力で冷凍室20に収納された冷凍対象物26を急速冷凍できる。
また、本実施形態に係る冷凍機10によれば、蓄熱部材60は、複数のフィン64を有する熱交換部材62と中実塊状のブロック68を熱的に一体化して形成される。このため、単なるブロック状の蓄熱部材60と比較して、冷熱を蓄えることができると共に、熱交換部材62で多くの冷熱を放出することができる。
また、本実施形態に係る冷凍機10によれば、冷媒管72を蓄熱部材60に埋設させることで、蓄熱効果が上がる。
また、本実施形態に係る冷凍機10によれば、熱交換部材62は、裏面66Bに冷媒管72が嵌まる長溝66Gが形成された複数のヒートシンク63である。また、熱容量部材は、複数のヒートシンク63を平面的に合わせた大きさと同じ大きさで、長溝68Gが形成され、裏面66Bに重ね合わされ、複数のヒートシンク63と共に冷媒管72を埋設するブロック68である。このように、本実施形態に係る冷凍機10では、複数のヒートシンク63とブロック68とで冷媒管72を埋設することで、冷媒管72と蓄熱部材60との熱交換が促進される。また、重ね合わせた熱交換部材62とブロック68を分解することで、冷媒管72の交換が容易にできる。
また、本実施形態に係る冷凍機10によれば、冷風がフィン64の間を流れるので、冷風の接触面積が大きくなり熱交換率が上がる。また、冷風の流れが阻害されず、渦等の発生で冷風の流速が落ちることがない。
また、本実施形態に係る冷凍機10によれば、蓄部材と壁との隙間70も風路とすることで、蓄部材と風とが接触する接触面積が大きくなるため、蓄部材における熱交換率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る冷凍機10によれば、蓄熱部材60をアルミニウム部材とすることで、熱伝導性と放熱性が良くなるので蓄熱効率と熱交換率が上がる。また、アルミニウム部材の重量1kg当たりの表面積を0.1m以上とし、かつ、表面積の80%以上が冷風に曝されるように設定することで、蓄熱・放熱効率が上がる。また、重量1kg当たりの表面積が0.1m以上となるように、アルミニウム部材を加工することで、蓄熱部材が軽量化でき、材料コストの削減が可能となる。また、蓄熱部材の表面積の80%以上が冷風に曝されるように設定できる。
また、本開示に係る冷凍機10によれば、蓄熱部材60が冷熱を蓄えるため、圧縮機の電気容量が小さくても、急速冷凍が可能となる。したがって、本開示に係る冷凍機10によれば、蓄熱部材60が冷熱を蓄えるため、蓄熱部材60を有していない冷凍機10と比べて、冷凍機10全体としての消費電力を小さくすることができる。
続いて、実施例の冷凍機10(本開示に係る蓄熱部材60を有する冷凍機10)と、比較例の冷凍機(本開示に係る蓄熱部材60を有さない冷凍機)とを用いて、冷凍対象物26を冷却する比較実験を行った結果を、図4を適宜参照しながら説明する。
(比較実験)
本比較実験では、冷凍対象物26を、300gレトルトご飯パックとして、この冷凍対象物26が冷凍されるまでに要する時間を比較した。なお、冷凍対象物26は、冷凍開始時点では98℃であり、0℃付近の温度がしばらく平衡した後、再度降下を始める時点を冷凍終了とした。なお、本比較実験においては、冷凍対象物26の温度を測定した。
また、実施例の冷凍機10及び比較例の冷凍機のいずれも、冷凍室20及び冷風通路50の容積は、40Lである。また、実施例の冷凍機10及び比較例の冷凍機10のいずれも、急速運転モード時の消費電力は、80Wであり、冷凍能力は、160Wである(成績係数(COP)は、2である)。
また、実施例の冷凍機10が有する蓄熱部材60は、ブロック68及び熱交換部材62のいずれもアルミニウムを主たる材料として形成されたアルミニウム部材である。本実施例において、蓄熱部材60は、ヒートシンク63のそれぞれの重量を2kgとし、ブロック68の重量を2kgとし、総重量を4kgとした。また、ヒートシンク63について、フィン64の厚さを2mm、フィン64の長さを30mm、フィン64の枚数を9枚とすることにより、蓄熱部材60における重量1kg当たりの表面積を0.1m以上、表面積の80%以上が冷風に曝される形状とした。
なお、実施例の冷凍機10と、比較例の冷凍機のその他の条件は、同一である。言い換えれば、実施例の冷凍機10は、比較例の冷凍機に対し蓄熱部材60を有している点で異なるといえる。
また、実施例における冷凍機10は、冷凍対象物26の冷凍開始時点において、予め冷熱を蓄えている。
図4(A)は、比較例の冷凍機である。図4(A)に示されるように、比較例の冷凍機10では、冷凍対象物26は、冷凍室20に投入されてから276分かけて冷凍された(冷凍対象物26の温度が0℃を下回った)。
図4(B)は、実施例の冷凍機10である。図4(B)に示されるように、実施例の冷凍機10では、冷凍対象物26は、冷凍室20に投入されてから56分かけて冷凍された(冷凍対象物26の温度が0℃を下回った)。したがって、図4より、実施例の冷凍機10は、比較例の冷凍機と比べて、短時間で食物を急速冷凍できるので食物の品質を落さない冷凍機10であることが示された。
また、一般的に冷凍対象物26を急速に冷凍するためには、冷凍室20と冷風通路50とを循環する冷気の温度を下げるとともに、風量を増加させるため、コンプレッサ34等の機器を大きくする必要がある。言い換えれば、コンプレッサ34等の機器を大きくした冷凍機10では、冷凍機10として消費電力(時間当たりに使用する電力量)が大きくなる。
ここで、図4(B)に示されるように、実施例の冷凍機10は、冷凍対象物26が冷凍された後、蓄冷時間として120分かけて冷熱を蓄えることによって、冷凍対象物26を急速冷凍することができる。したがって、図4より、実施例の冷凍機10は、比較例の冷凍機10と比べて、冷凍機10全体としての消費電力を小さくすることができることが示された。
(変形例)
なお、上述の説明において、蓄熱部材60は、冷風通路50の隔壁12との間に隙間70が形成されていたが、本開示に係る冷凍機10は、これに限られない。すなわち、蓄熱部材60が隔壁12と接触した状態とされていてもよい。
また、上述の説明において、フィン64は、冷風の流れに沿って延在していたが、本開示に係る冷凍機10は、これに限られない。すなわち、フィン64は、冷風の流れと交差する方向に沿って延在してもよい。
また、上述の説明において、蓄熱部材60は、長溝66Gが形成された複数のヒートシンク63が並べられた熱交換部材62と、長溝68Gが形成されたブロック68とされていたが、本開示に係る冷凍機10は、これに限られない。例えば、冷媒管72は、熱交換部材62又はブロック68のいずれか一方に埋設されていてもよい。
また、上述の説明において、冷媒管72は、蓄熱部材60に埋設されていたが、本開示に係る冷凍機10は、これに限られない。例えば、冷媒管72は、蓄熱部材60とテープ等によって貼付されることによって熱的に一体化されていてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明したが、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
10 冷凍機
11 扉
12 隔壁
14 筐体
20 冷凍室
22 主冷凍室
24 副冷凍室
26 冷凍対象物
30 機械室
32 冷媒管
34 コンプレッサ
36 コンデンサ
38 ドライヤ
40 膨張弁
42 アキュムレータ
50 冷風通路
54 ファン
56 吸込口
58 吹出口
60 蓄熱部材
62 熱交換部材
63 ヒートシンク
64 フィン
66 基部
66B 裏面
66G 長溝
68 ブロック
68F おもて面
68G 長溝
68B 裏面
70 隙間
72 冷媒管

Claims (6)

  1. 冷凍対象物を収納する冷凍室と、
    前記冷凍室の空気を吸い込む吸込口と前記冷凍室に冷風を吹き出す吹出口とを有する冷風通路と、
    前記冷風通路内に配置され、前記冷風通路内の冷風を前記吹出口から前記冷凍室へ吹き出すファンと、
    複数のフィンを有するアルミニウム製の熱交換部材と、前記熱交換部材と熱的に一体化されたアルミニウム製のブロックとを有し、前記冷風通路内に配置された蓄熱部材と、
    前記フィンには接触せず、前記ブロックに接触して冷熱を供給する冷媒管と、
    を備えた、冷凍機。
  2. 前記冷媒管は、前記ブロックに埋設されている、請求項1に記載の冷凍機。
  3. 前記熱交換部材は、前記フィンの裏面に前記冷媒管が嵌まる長溝が形成された複数のヒートシンクであり、
    前記ブロックには、複数の前記ヒートシンクを平面的に合わせた大きさと同じ大きさで、長溝が形成され、前記裏面に重ね合わされ、複数の前記ヒートシンクと共に前記冷媒管を埋設する請求項2に記載の冷凍機。
  4. 前記複数のフィンは、冷風の流れに沿って延在している、
    請求項1に記載の冷凍機。
  5. 前記蓄熱部材と冷風通路の壁の間には隙間が形成されている、
    請求項1に記載の冷凍機。
  6. 前記蓄熱部材は、重量1kg当たりの表面積が0.1m以上であり、前記フィンの表面積の面積を含めた全体の表面積の80%以上が冷風に曝される、
    請求項1に記載の冷凍機。
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