JP7416042B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
ネイルプリントを行う場合、印刷対象である爪に対応する指が途中で動いてしまうと高精度の印刷を行うことができない。
この点、例えば特許文献1には、載置プレート(載置手段)に載置された指と、指の上側に設けられた押さえプレート(押さえ手段)と、により指を挟持することによって、印刷が施される爪に対応する指を固定するネイルプリンタが記載されている。
指を適切に固定した状態で爪に印刷を行うことができれば印刷の品質を維持することができる。
この点、特許文献1に記載されている構成のように、印刷中の動きを規制するために載置プレート(載置手段)と押さえプレート(押さえ手段)との間に指を挟持する場合、載置手段と押さえ手段との間の距離をあまり広くすることができない。このため、印刷後に指を装置から取り出そうとした際に爪が周囲の部材に接触してしまい、印刷のやり直しが必要となる場合があった。
また、本発明に係る第2の態様の印刷装置は、装置本体を収容し、自装置から着脱可能な蓋部を有する筐体と、印刷対象である爪に対応する指を載置する載置手段と、前記載置手段に載置された指の移動を規制する位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記載置手段に対する距離が相対的に大きく前記指の規制が解除される位置である第2位置と、に少なくとも移動可能である押さえ手段と、を備え、前記押さえ手段は、前記蓋部に設けられ、前記蓋部が前記筐体に装着されたときに前記第1位置となり、前記蓋部が前記筐体から取り外されたときに前記第2位置となる、ことを特徴としている。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪を印刷対象としてこれに印刷する印刷装置を例に説明するが、本発明における印刷装置の印刷対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪等を印刷対象としてもよい。
図3は、図1に示す閉状態の印刷装置のIII-III線に沿う断面図であり、図4は、図1における印刷装置のIII-III線に沿う断面斜視図である。また、図5は、図2に示す開被状態の印刷装置のV-V線に沿う断面斜視図である。
なお、図1及び図2では指置台に指を載置していない状態を示しているが、図3から図5では指置台に指を載置した状態を示している。また図3から図5では筐体内の一部構成の図示を省略している。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図1に示した向きをいうものとする。また、X方向、Y方向は、図1に示した方向をいうものとする。
筐体2(筐体本体20)の前面側(印刷装置1の正面側、図1において前側)の下側部分には、左右方向(印刷装置1の横方向、図1において左右方向、X方向)のほぼ全面に亘って開口部21が形成されている。また、筐体2(筐体本体20)の前面側の上側部分は前壁部22となっており、前壁部22における筐体2の左右方向のほぼ中央部には、開口部21の上側に連続して切り欠き部23が形成されている。切り欠き部23は、後述する印刷ヘッド41を装置に対して着脱する際の出入口として機能する。
前カバー25は、例えば前壁部22の上端部又は筐体本体20の上面(天板)の前端部に設けられたヒンジ機構26等を介して、筐体本体20に対して回動可能に連結されている。
具体的には、前カバー25は、ヒンジ機構26の回転軸261周りに筐体本体20の前壁部22の前面側を覆う閉状態(図1,3,4に示す状態)から筐体本体20の前面側が開披された(本実施形態では切り欠き部23を含む前壁部22が露出した)開被状態(図2,5に示す状態)まで回動可能となっている。
また本実施形態では、窓部材252に連設して、先端側(自由端側)が装置内側に伸びるほぼL字状に形成された舌片30が設けられている。
本実施形態において舌片30は、前カバー25が閉状態となったときに、後述する指置台3に載置された指Uの上面に当接して、上方向から指Uの上面を押さえ、指Uの高さ方向の位置を規制する「第1位置」に配置される。また、前カバー25が開被状態となったときには、舌片30は、指Uの上面から離れ、指Uの規制が解除される「第2位置」に配置される。
舌片30は、窓部材252と同じ材料で一つながりに形成されたものであってもよいし、窓部材252の下端に別部材として取り付けられたものでもよい。
また、本実施形態では、図2等において、舌片30も窓部材252と同様に透明又は半透明の部材である場合を例示しているが、舌片30を窓部材252とは別個の部材として形成する場合、舌片30は、透明又は半透明に限定されず、不透明な樹脂板等であってもよい。
このため、本実施形態では、舌片30の長さは、前カバー25を回動させるヒンジ機構26の回転軸261(前カバー25が回動する際の回転軸)の直下(図3において一点鎖線で示す)よりも指挿入方向の手前側までの長さとし、これよりも装置奥側まで長く設けないように設定されている。これにより、前カバー25を回動させ、前カバー25を閉じきる過程において舌片30の先端が指Uに突き当たることを防止している。
なお、印刷装置1が外部の各種携帯端末装置等(以下「外部装置」という。)と連携して動作するものである場合には、操作部27に代えて、又は操作部27とともに、外部装置の操作部から入力された操作信号にしたがって印刷装置1の各部が動作するようにしてもよい。
基台11における装置前面側の左右方向(X方向)のほぼ中央部には、指置台3が配置されている。
指置台3(指置台3の載置手段32)の上方は開放されており、また、図3等に示すように、舌片30も爪Tよりも指Uの挿入方向手前側までしか配置されないため、載置手段32の上に配置された指Uの爪Tが露出する。これにより、載置手段32の上に配置された指Uの爪Tは、撮影部5の図示しないカメラによる撮影や印刷部4による印刷が可能な状態で保持される。
具体的には、第1部材321は、指挿入方向(前後方向)において、相対的に手前側に配置され、第2部材322は、指挿入方向において相対的に奥側(本実施形態では最奥)に配置され、第3部材323は、第1部材321と第2部材322との間に配置されている。
部材本体321aの上面は、指挿入方向に沿って、両側から中央部に向けて低くなるほぼV字状の傾斜面となっており、指Uが載置されたときに指Uが左右にガタつくことを防止する。
部材本体322aは、第1部材321の部材本体321aと係合しており、第1部材321が押し下げられると、第2部材322の部材本体322a(及び第3部材323の部材本体323a)の位置も下がるようになっている。
部材本体323aは、指挿入方向における手前側から奥側に向かって徐々に高くなるように傾斜しており、最奥部が爪先(又は指先)を支持する爪載置部33となっている。
なお、第1部材321の付勢部材321b、第2部材322の付勢部材322b、第3部材323の付勢部材323bとしては、いずれも例えばコイルばねが適用されるが、これに限定されない。
印刷部4は、印刷対象物である爪Tに印刷を施すものであり、印刷手段としての印刷ヘッド41と、印刷ヘッド41を適宜移動させる図示しない移動機構等を備えている。
印刷ヘッド41の構成は特に限定されないが、例えばインクを貯留する貯留部(インクカートリッジ)と吐出部(いずれも図示せず)とが一体に形成されたカートリッジ一体型のヘッドである。吐出部からインクを吐出させる具体的な構成はいずれの方式を採用してもよく、特に限定されない。
本実施形態では、印刷ヘッド41の下面(載置手段32に配置された爪Tの表面と対向する面)に、インク(液剤)を吐出させるノズルの吐出口を有する吐出面(インク吐出面、図示せず)が形成されている。印刷ヘッド41は、微滴化したインクを吐出面から印刷対象面(爪の表面)に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式のヘッドである。
本実施形態では、印刷ヘッド41はホルダ42に保持された状態で、装置のX方向に亘って延在する図示しないキャリッジに搭載され、基台11上をXY方向に移動可能となっている。
具体的には、印刷ヘッド41を移動させる移動機構(図示せず)は、図示しないX方向移動モータ等を備え印刷ヘッド41をキャリッジ内においてX方向に移動させるX方向移動機構と、図示しないY方向移動モータ等を備え印刷ヘッド41を搭載したキャリッジをY方向に移動させるY方向移動機構と、を含んでいる。
制御部は、例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成されており、記憶部は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成されている。
記憶部には、例えば印刷処理を行うための印刷プログラム等、印刷装置1を動作させるための各種プログラム等が格納されており、制御部がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して、プログラムが制御部において実行されることによって、印刷装置1の各部が統括制御されるようになっている。制御部と記憶部等を備える制御装置は、制御部と記憶部に記憶されたプログラムとの協働によって各種機能を実現させるコンピュータである。
印刷装置1は、装置保管時等には図1に示すように前カバー25が前壁部22を被覆している「閉状態」となっている。
印刷装置1を用いて爪Tに印刷を行う場合には、図1に示すような閉状態から、前カバー25を回動させて図2に示すような「開被状態」とする。
前カバー25を「閉状態」から「開被状態」へと動作させる構成は特に限定されず、例えばユーザが手動で回動させてもよいが、ヒンジ機構26が回転動作するためのモータ等を備えている場合には、例えば、操作部27が操作されることで装置の電源がONとなると前カバー25が自動的に上方向(図2における矢印で示す方向)に回動して「開被状態」となってもよい。さらに、前カバー25を開被する操作ボタンがある場合には当該ボタンを操作するよう表示や音声等によりユーザに促してもよい。
なお、例えば印刷装置1が図示しない外部装置と連携する場合には、連携する外部装置(例えば携帯端末装置等)の表示部等に、指置台3の載置手段32に指Uを配置するようにユーザに促す指示画面、案内画面等を表示させてもよい。また、印刷装置1や外部装置がスピーカ等を有する場合には、載置手段32に指Uを配置するようにユーザに促すメッセージを音声案内で行ってもよい。
本実施形態の指置台3は上方が開放されているため、ユーザは特に載置手段32を押し下げる必要はなく、載置手段32の上に該当する指Uを載せるだけでよい。
前カバー25を「閉状態」とするタイミングは、例えばユーザが指Uを載置手段32の上に載置して印刷開始の指示を操作部27等から入力したときである。なお、前カバー25の回動は、手動で行われてもよいし、自動で行われてもよい。
なお、前カバー25の回動を自動で行う場合、例えば撮影部5のカメラ等により取得された画像を画像解析等することで載置手段32の上に指U(指Uの爪T)が載置されたことを認識し、この認識結果を受けて、前カバー25を閉じる方向にヒンジ機構26の回転軸261を回動させる駆動手段(例えば図示しないモータ等)を動作させてもよい。
なお、載置手段32上に載置された指Uは、第1部材321の付勢部材321b、第2部材322の付勢部材322b、第3部材323の付勢部材323bによって、載置手段32が上方向に付勢されているため、本来印刷に適した位置(すなわち印刷ヘッド41のインク吐出面までの距離が近すぎも遠すぎもしない位置)よりも高い位置に指Uの上面が位置した状態である場合がある。特に指の高さ(厚さ)が極端にあるユーザの場合には、指Uの上面が高くなりすぎる傾向が顕著となる。
印刷処理としては、まず撮影部5のカメラで爪Tを含む指Uを撮影して爪画像を取得し、爪画像から爪Tの領域を画する爪輪郭を検出する。
爪輪郭が検出されると、制御部等においてユーザが所望したデザインを爪輪郭の範囲内に合わせ込み、適宜必要な補正等を行って印刷用のデータ(印刷データ)を生成する。
さらに印刷データにしたがって印刷部4を動作させ、爪Tにデザインを印刷する。
なお、印刷装置1の備える印刷ヘッド41がデザインを印刷するものでなく白色等の液剤(下地用インク)を用いて下地を印刷するものである場合も爪輪郭の検出から印刷データの生成及び印刷データに基づく印刷動作を行う流れは同様である。爪輪郭の検出から印刷データの生成までの処理は、印刷装置1の制御部が行ってもよいし、連携する外部装置の制御部で行ってもよい。
なお前カバー25を「開被状態」とするタイミングは、例えば制御部が爪Tへの印刷が終了したと判断したときである。ヒンジ機構26が回転動作するためのモータ等を備えている場合には、印刷が終了したと判断すると、制御部が自動で前カバー25を開被させる。
なおこの場合にも、例えば撮影部5のカメラ等により取得された画像を画像解析等することで載置手段32の上に指Uの爪Tへの印刷が完了したことを認識し、この認識結果を受けて、前カバー25を開被する方向にヒンジ機構26の回転軸261を回動させるようにモータ等を動作させてもよい。
例えば印刷装置1が図示しない外部装置と連携する場合には、連携する端末装置等の表示部等に前カバー25を開けるように促す指示画面等を表示させたり、音声によるメッセージを出力する等により、ユーザに手動で前カバー25を開けさせたり、前カバー25を開被する操作ボタンがある場合には当該ボタンを操作するよう促してもよい。
さらに、印刷処理が行われている間は、前カバー25が開被されないようにロック状態となる構成を備えてもよい。
また、前カバー25が回動しながら開くのに伴って、指Uを前カバー25の動きに合わせて指置台3から取り外すように表示部等に表示させて、指Uを引き抜く際の動作をガイドしてもよい。具体的には、印刷後、指Uを上方向に動かすと前カバー25や舌片30に爪Tが当たってしまう可能性があるため、例えば前カバー25が移動する軌道に沿うように、斜め上方向の手前側に指Uを引くように、図示等によって指示してもよい。
このため、印刷後の爪Tが周囲の部材に当たったり、擦れたりするおそれがなく、高品質の印刷を保ったまま装置から取り出すことができる。
これにより、印刷後、前カバー25が開被されて押さえ手段としての舌片30が「第2位置」に配置されると、指U及び爪Tの上方に大きく空間があいた状態となる。このため、印刷後の爪Tが周囲の部材に当たったり、擦れたりするおそれがなく、高品質の印刷を保ったまま装置から取り出すことができる。
これにより、ユーザが載置手段32に指Uを載せるときには、特にユーザ自身による押し下げ動作等を行わずに単に載せるだけでよく、付勢手段によって指Uが下に沈みすぎることも防止できる。また、ユーザが載置手段32に指Uを載せる時点では、指Uの上を覆う押さえ手段等がない状態であるため、例えばすでに下地が塗られた爪を印刷装置1にセットしてデザインの印刷を行いたい場合等でも、枠状に囲まれた空間内に指を挿入する場合と比較して爪表面を傷つけるおそれがない。そして舌片30が「第1位置」に配置されたときに、上方向から指Uの上面を押さえることで指Uが適切な高さ位置に規制され、印刷動作が行われている間、爪Tが印刷に適した高さ位置に保持された状態が維持される。このため、高品質の印刷を行うことができる。
このように、回動する前カバー25に押さえ手段としての舌片30を設けるだけで、印刷動作が行われる、前カバー25が閉じた状態では指Uの高さが舌片30によって規制され、前カバー25が開被された状態では指Uを自由に出し入れできる状態となる。このため、印刷中は適切な位置に指Uを保持しつつ、印刷前や印刷後に爪Tが周囲の部材等に接触等するのを防ぐことができる。
この場合には、ユーザが指Uや爪Tを配置した状態等に応じて自ら押さえ手段の位置を変えなくても、自動的に、適切な状態に切り替えることができる。
押さえ手段としての舌片30において、少なくとも「第1位置」にあるとき指Uと接触する面には、緩衝部材302が設けられていてもよい。
例えば、図6では、示すように、舌片30aが窓部材252から連設される舌片本体301と、舌片本体301の下側面(すなわち指Uと当接する側の面)に配置されている緩衝部材302と、を有する場合を図示している。なお、緩衝部材302を舌片本体301の下側面に設ける手法は特に限定されない。例えば、各種接着剤や両面テープ等による貼着、ねじ止め固定等、各種の手法によることができる。
緩衝部材302としては、例えばウレタン樹脂等が適用可能であるが、これに限定されず、各種の樹脂等を用いることができる。
これにより、舌片30aが指Uの上面に当接したときに、指Uに加わる衝撃等を押さえ、ユーザの指Uにかかる負担を軽減することができる。
例えば、図7(a)では、舌片30bが窓部材252を形成する材料とは異なる、各種樹脂材料等の柔軟性を有する材料で形成された緩衝部303である場合を図示している。
これにより、舌片30bが指Uの上面に当接したときに、指Uに加わる衝撃等を押さえ、ユーザの指Uにかかる負担を軽減することができる。
この場合、端部305の形状は図示例に限定されず、舌片30cが「第1位置」から「第2位置」、「第2位置」から「第1位置」へと移動する際に、指Uの上面に突き当たったり、擦れたりしにくいような形状であればよい。
このような形状とした場合には、ユーザの指Uにかかる負担を軽減することができる。
押さえ手段は、指Uの移動を規制する位置である「第1位置」と、「第1位置」よりも載置手段32に対する距離が相対的に大きくなる「第2位置」とを取り得るように移動可能であればよい。
この場合、押さえ手段35は、例えば載置手段32に載置された指Uを囲むように設けられた枠状の部材であり、天面内側が指Uの上面に当接してその高さ位置を規制する。
押さえ手段35が指Uの上面に当接する状態が「第1位置」に配置された状態(図8に実線で示す状態)であり、この「第1位置」から、少なくとも指Uの上面に当接する部分が上昇することで「第2位置」に配置された状態(図8に一点鎖線で示す状態)となる。
この場合にも、押さえ手段が「第2位置」に位置した状態では、指U及び爪Tの上方に大きく空間があいた状態となり、印刷後の爪Tが周囲の部材に当たったり、擦れたりするおそれがなく、印刷後の爪Tを高品質の印刷がされた状態のまま装置から取り出すことができる。
押さえ手段を手動で上下動させる場合には、例えば押さえ手段につまみや把手のようなものを設けておき、これを指U等で掴んで、シャッタのように上下にスライド動作させる。なお、具体的な構成や動作の詳細はここに例示したものに限定されない。
この場合、蓋部20bが筐体本体20aに装着されたとき(すなわち図9に示す状態のとき)に舌片30が「第1位置」に配置された状態となり、蓋部20bが、例えば筐体本体20aから、図中白抜き矢印で示す方向に取り外されたときに舌片30が「第2位置」に配置された状態となる。
この場合にも、押さえ手段が「第2位置」に位置した状態では、指U及び爪Tの上方に大きく空間があいた状態となり、印刷後の爪Tが周囲の部材に当たったり、擦れたりするおそれがなく、高品質の印刷を維持したまま装置から取り出すことができる。
シリンジ型のヘッドやペン型のヘッド等、インクジェット方式の印刷ヘッド41とは異なる構成のものを備えてもよい。
例えば、本実施形態では、各種の指示画面を外部装置の表示部に表示させる場合を示したが、例えば、印刷装置1に表示部を備えてもよく、この場合には当該表示部にタッチパネルが一体的に設けられていてもよい。印刷装置1がタッチパネルを備える場合には、タッチパネルが操作部27として機能してもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷対象である爪に対応する指を載置する載置手段と、
前記載置手段に載置された指の移動を規制する位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記載置手段に対する距離が相対的に大きく前記指の規制が解除される位置である第2位置と、に少なくとも移動可能である押さえ手段と、を備える、
ことを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
爪に印刷を施す印刷手段をさらに備え、
前記押さえ手段は、少なくとも前記印刷手段による印刷動作が行われている際に前記第1位置に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記載置手段は、前記載置手段を上方に付勢する付勢手段を含み、
前記押さえ手段は、前記第2位置から前記第1位置へと移動するときに上方から指及び前記載置手段を押し下げ、さらに前記付勢手段が前記載置手段を上方に付勢することで、前記指の移動を規制する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
装置本体を収容する筐体を備え、
前記押さえ手段は、前記筐体に設けられた回動部が回動することによって、前記第1位置と前記第2位置とに移動可能である、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項5>
装置本体を収容し、自装置から着脱可能な蓋部を有する筐体を備え、
前記押さえ手段は、前蓋部に設けられ、蓋部が筐体本体に装着されたときに前記第1位置となり、前記蓋部が前記筐体本体から取り外されたときに前記第2位置となる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記押さえ手段は、前記載置手段を備える指置台又は筐体に上下動可能に設けられ、前記第1位置に配置された状態から上昇することで前記第2位置となる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項7>
前記押さえ手段を、前記第1位置と前記第2位置との間で移動させることが可能な駆動手段と、
前記爪及び指の状態を検出可能な検出部と、をさらに備え、
前記検出部の検出結果に基づいて前記駆動手段が前記押さえ手段を移動させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置
10 装置本体
11 基台
2 筐体
25 前カバー
26 ヒンジ機構
261 回転軸
3 指置台
30 舌片(押さえ手段)
32 載置手段
4 印刷部
41 印刷ヘッド
42 ホルダ
5 撮影部
T 爪
U 指
Claims (5)
- 装置本体を収容する筐体と、
印刷対象である爪に対応する指を載置する載置手段と、
前記載置手段に載置された指の移動を規制する位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記載置手段に対する距離が相対的に大きく前記指の規制が解除される位置である第2位置と、に少なくとも移動可能である押さえ手段と、
を備え、
前記押さえ手段は、前記筐体に設けられた回動部が回動することによって、前記第1位置と前記第2位置とに移動可能である、
ことを特徴とする印刷装置。 - 前記押さえ手段を、前記第1位置と前記第2位置との間で移動させることが可能な駆動手段と、
前記爪及び指の状態を検出可能な検出部と、
をさらに備え、
前記検出部の検出結果に基づいて前記駆動手段が前記押さえ手段を移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 装置本体を収容し、自装置から着脱可能な蓋部を有する筐体と、
印刷対象である爪に対応する指を載置する載置手段と、
前記載置手段に載置された指の移動を規制する位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記載置手段に対する距離が相対的に大きく前記指の規制が解除される位置である第2位置と、に少なくとも移動可能である押さえ手段と、
を備え、
前記押さえ手段は、前記蓋部に設けられ、前記蓋部が前記筐体に装着されたときに前記第1位置となり、前記蓋部が前記筐体から取り外されたときに前記第2位置となる、
ことを特徴とする印刷装置。 - 爪に印刷を施す印刷手段をさらに備え、
前記押さえ手段は、少なくとも前記印刷手段による印刷動作が行われている際に前記第1位置に配置される、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。 - 前記載置手段は、前記載置手段を上方に付勢する付勢手段を含み、
前記押さえ手段は、前記第2位置から前記第1位置へと移動するときに上方から指及び前記載置手段を押し下げ、さらに前記付勢手段が前記載置手段を上方に付勢することで、前記指の移動を規制する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
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