JP7413810B2 - 駆動輪ユニット及び走行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動輪ユニット及び走行装置に関する。
今日において、例えば工場又は倉庫等でカゴ台車の運搬用には、自律走行をする無人搬送走行装置等が用いられることが多い。従来は、走行装置がカゴ台車を牽引しながら運搬することも多かったが、近年では旋回半径及び走行通路幅を考慮し、カゴ台車に潜り込んで運べる低床型が要求される。
また、狭い領域での方向転換のため、装置中心での旋回を可能とするように、装置の中央に駆動輪を設け、前後に自由な方向に回転するキャスタを配置することがある。通常の4輪車両の場合でも当てはまるが、前述の中央に駆動輪を設けて前後に姿勢保持のための従動輪を配置した車両では、特に、路面のうねり又は凹凸によって駆動輪等がスリップ又は空回りする可能性が大きくなる。
このように、車両の駆動輪が路面と空回り又はスリップが発生すると、走行方向が大きく変化し、予定の走行軌道からずれることによる衝突、又は、目的地へのアプローチ位置ずれが発生し、正確な荷物の受け渡しが困難となる。また、AGV(Automated Guided Vehicle)の自己位置は、車輪の回転数に基づいて計測可能であるが、車輪の空回り又はスリップが発生すると、自己位置の検出に大きな誤差が発生し、走行に支障をきたすこともある。
従来の走行装置は、ダンパー機能を備えたサスペンション機構又はリンク機能を用いたロッカーボギー機構を用いて、路面のうねり又は凹凸による駆動輪等のスリップを低減していた。
しかし、サスペンション機構は、機構上の構成が複雑化する。また、サスペンション機構は、上下方向に部材を配置する必要があり、走行駆動機構として低床化が困難となる。
また、サスペンションを使用しない機構であるロッカーボギー機構の場合も同様であり、リンク部品の数が多くなるため、構成が複雑化する。また、ロッカーボギー機構の場合、リンクを車輪の上方に配置するため、低床化することが困難となる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で安定走行及び低床化を可能とした駆動輪ユニット及び走行装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、駆動輪ユニット筐体と、駆動輪ユニット筐体の一方の端部に設けられ、回動軸回りに回動可能に設けられた従動輪と、駆動輪ユニット筐体の他方の端部に、駆動源の回動と共に、従動輪の回動軸と平行な回動軸回りに回動可能に設けられた駆動輪と、従動輪及び駆動輪の間に位置し、駆動輪の回動軸と平行な回動軸に沿って回動可能となるように、駆動輪ユニット筐体に設けられたジョイント部と、前記駆動輪及び前記ジョイント部を、それぞれ回動可能に挟持する一対の駆動輪ユニット筐体片部と、を有し、前記駆動輪の回動軸の高さ位置と前記ジョイント部の回動軸の高さ位置は、略同一であることを特徴とする一対の駆動輪ユニットを、各駆動輪、各従動輪及び各ジョイント部の回動軸がそれぞれ一致するように、装置筐体の左右の位置に設ける。
本発明によれば、簡単な構成で安定走行及び低床化を可能とすることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態の走行装置に設けられる駆動輪ユニットを長手方向に沿って切断した状態の概略的な断面図である。 図2は、第1の実施の形態の走行装置に設けられる駆動輪ユニットを前方左斜め上から見た状態の斜視図である。 図3は、駆動輪ユニットが設けられた第1の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の概略的な斜視図である。 図4は、第1の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の図である。 図5は、ロッカーボギー機構の走行装置を説明するための図である。 図6は、ロッカーボギー機構の走行装置に対する荷重の掛かり具合により、車輪が持ち上がる不都合を説明するための図である。 図7は、第1の実施の形態の走行装置における、車輪浮きの発生を防止する構成を説明するための図である。 図8は、第2の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の図である。 図9は、第3の実施の形態の走行装置の外観を示す図である。 図10は、第3の実施の形態の走行装置を透視した状態の図である。 図11は、第4の実施の形態の走行装置に設けられている駆動輪ユニットを示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態の走行装置の説明をする。
(概要)
実施の形態の走行装置は、駆動輪と従動輪を両端部に備えた駆動輪ユニットを有している。駆動輪ユニットの中心部には、駆動輪と平行な軸に回動自在なジョイント部が設けられている。このジョイント部は、連結部を介して、走行装置のシャシーに接続されるようになっている。このような駆動輪ユニットは、走行装置のシャシーの左右にそれぞれ設けられている。走行装置のシャシーの左右端に、それぞれ独立して自由度を持つ駆動輪ユニットを設けることで、車体中央部の空間を有効活用して小型化を図ることができる。また、全ての車輪が、常に接地した状態を維持することができ、安定走行を可能とすることができる。
また、以下に説明する第1の実施の形態の走行装置は、シャシーの前方2箇所及び後方1箇所の計3箇所に対して、それぞれ2輪ずつ取り付けた6輪構成の走行装置の例である。3箇所のうち前方2箇所には、駆動輪ユニットが設けられている。駆動輪ユニットは、駆動輪及び従動輪を一つずつ備え、左右の軸を中心とした自由度を持ち、それぞれが個別に動作可能となっている。
後方1箇所には、両端に従属輪を備えた従動輪ユニットが設けられている。従動輪ユニットの中心には、前後方向の軸を中心とした自由度を備える。これら6輪の構造により、設定した起伏量以内であれば、どのような段差であっても6輪全ての接地を維持することができる。また、各車輪への荷重バランスが殆ど変化しないため、車輪回転数による移動距離計測の正確性が向上し、走行制御も安定して行うことが可能である。そして、従来の「ロッカーボギー構成」と比較して、シンプルかつコンパクトに実現でき、コストダウンを図りつつ低床化可能な構成となっている。
換言すると、以下に説明する第1の実施の形態の走行装置は、自由度を有する駆動輪ユニットを、走行装置のシャシーの左右端に分割して取り付けることで、コンパクトかつ低コストで、高い走行安定性を有する走行装置を実現することができるものである。
(駆動輪ユニットの構成)
まず、図1に、第1の実施の形態の走行装置に設けられる駆動輪ユニット10を長手方向に沿って切断した状態の概略的な断面図を示す。また、図2に、駆動輪ユニット10を前方左斜め上から見た状態の斜視図を示す。この図1及び図2に示すように、駆動輪ユニット10は、一対の略長方形の板状部材1a、1b(筐体片部の一例)の面同士を相対向させ、前方部に設けられる底部6を介して各板状部材1a、1bを接続した形状のリンク1を有している。
このリンク1の前方部の底部6には、従動輪3が設けられている。従動輪3は、接地面と垂直となる回動軸A回りに回動可能であると共に、接地面と略平行となる回動軸B回りに回動可能となっている。
リンク1の後方部には、各板状部材1a、1bにより挟持され、接地面と略平行となる回動軸C回りに回動自在にとされた駆動輪2が設けられている。駆動輪2と従動輪3との間となる、リンク1の中央部には、各板状部材1a、1bに挟持され、接地面と略平行となる回動軸D回りに回動自在とされた、略直方体形状のジョイント部4が設けられている。このジョイント部4の上面部は、走行装置のシャシーとの連結を図る連結部4aとなっている。
このように、リンクを各板状部材1a、1bに2分割し、駆動輪2、従動輪3及びジョイント部4を挟持する構成とすることで、各板状部材1a、1b及びジョイント部4に発生する、走行装置への荷重によるモーメント力を軽減でき、各板状部材1a、1b、ジョイント部4及び走行装置のシャシー(ユニット筐体の一例:図4の符号11)の歪みを抑制することができる。
(走行装置の構成)
図3は、このような駆動輪ユニット10が設けられた第1の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の概略的な斜視図である。また、図4が、第1の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の図である。この図4のうち、図4(a)は、第1の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の斜視図である。また、図4(b)は、第1の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の右側面図である
この図3及び図4に示すように、第1の実施の形態の走行装置は、シャシー11の3箇所に、それぞれ2輪ずつ設けた6輪構成となっている。この3箇所のうち、前方2箇所には、上述の駆動輪ユニット10が設けられている。上述のように、駆動輪ユニット10は、左右方向の軸B又は軸Cを中心として回動自在な自由度を備えた駆動輪と従動輪を1輪ずつ備えている。前方2箇所の駆動輪ユニット10は、それぞれ個別に動作可能である。
また、駆動輪ユニット10の駆動輪2には、それぞれモータユニット22が設けられている。駆動輪ユニット10の駆動輪2には、このモータユニット22のモータ20(駆動源の一例)により駆動力が伝達されるようになっている。
走行装置のシャシー11の後方1箇所には、従動輪ユニット30が設けられている。従動輪ユニット30は、略長方形状のリンク15の両端部近傍にそれぞれ設けられた従属輪18、19を有している。従属輪18、19は、接地面と垂直となる回動軸E又は回動軸F回りに回動可能であると共に、接地面と略平行となる回動軸G回りに回動可能となっている。
なお、この例では、従動輪ユニット30には、2つの従属輪18、19が設けられていることとしたが、従動輪ユニット30に1つの従属輪を設けてもよいし、3つ以上の従属輪を設けてもよい。
また、リンク15の中央部には、ジョイント部12が設けられている。従動輪ユニット30は、このジョイント部12を介して、走行装置のシャシー11の短手方向に沿って従属輪18、19が位置するように、走行装置のシャシー11に設けられている。
(第1の実施の形態の走行装置の作用効果)
このような第1の実施の形態の走行装置は、段差を乗り越える際に、6輪(2、3、18、19)全てが接地するため、駆動輪2の接地荷重が殆ど変化しない。このため、安定した走行を実現でき、車輪の回転計測による自己位置の計測精度も高めることができる。また、ジョイント部4、12は、シャシー11の水平な底面部11bにそれぞれ固定されている(同一面上にそれぞれ固定されている)。このため、シャシー11の構造を簡素化でき、低コスト化を図ることができる。また、シャシー11の上面部11aを平面化でき、走行装置の上部の空間(上面部11a上)を、より有効利用し易い形状とすることができる。
また、実施の形態の走行装置は、図2に示す駆動輪ユニット10のジョイント部4の回転軸Dの高さ位置と、駆動輪2の回転軸Cの高さ位置とが、略同じ高さ位置となっている。このため、駆動輪ユニット10の高さを低くすることができ(=上下方向の厚みを薄くすることができ)、駆動輪ユニット10の小型化を実現できる。また、駆動輪ユニット10の高さを低くすることができるため、走行装置を低床化できる。
また、2つの駆動輪ユニット10及び1つの従動輪ユニット30は、それぞれ独立して、走行装置のシャシー11に設けられている。このため、例えば2つの駆動輪ユニット10の間等の空隙部を形成することができ、この空隙部に、例えばバッテリ装置又はコントローラ装置等の部品を配置可能とすることができる。
また、2つの駆動輪ユニット10及び1つの従動輪ユニット30を、シャシー11の曲げ部の近傍に設けることで、走行装置の積載荷重による応力を、シャシー11の外側の曲げ部で支持可能な構成となっている。これにより、強度の低いシャシー11の中央部に対して、応力が殆ど掛からないようにすることができ、比較的薄い板金部材で走行装置を形成しても、重量物を積載可能とすることができる。
また、シャシー11の中央部に掛かる応力を軽減できるため、シャシー11の中央部に設けた孔部に、例えば昇降するユニット等を配置可能とすることができる。また、シャシー11の上面部11aが平面状となっているため、例えばコントローラ等の電装部品も、容易に取り付け可能とすることができる。また、シャシー11に、直接部品を取り付け可能であるため、部品点数の削減を図ることができる。そして、部品点数の削減を図ることができるため、走行装置の低コスト化を実現できる。
また、一対の各板状部材1a、1bで、駆動輪2、従動輪3及びジョイント部4を回動可能に挟持して保持することで、駆動輪ユニット10及び走行装置のシャシー11にモーメント力が発生する不都合を防止できる。このため、走行装置のシャシー11が低剛性であっても歪みを抑制することができる。
また、走行装置のシャシー11の前後中心に、それぞれ駆動輪2が位置するように、一対の駆動車輪ユニット10を、シャシー11の左右にそれぞれ設ける。これにより、シャシー11の中心を軸に旋回可能とすることができる。また、旋回時の半径を小さくすることができる。また、シャシー11の左右端近傍に駆動車輪ユニット10をそれぞれ設けることで、シャシー11の曲げ部近傍で車体の荷重を受けることができる。また、駆動輪ユニット10間の空間を有効活用可能とすることができる。
また、一対の駆動車輪ユニット10を、シャシー11の左右にそれぞれ設け、従動輪ユニット30を、シャシー11の後方端近傍に設けることで、各ユニット10、30の駆動輪、従動輪及び従属輪を全て、常に接地させながら安定走行する走行装置を提供できる。
(第1の実施の形態の効果の詳細)
以下、第1の実施の形態の走行装置の効果の詳細を説明する。
(小型軽量及び低コスト化)
第1の実施の形態の走行装置と同様に、サスペンションを使用しない機構であるロッカーボギー機構は、図5にリンク部品101~104で示すように、リンク部品の数が多く、各リンク部品101~104自体も大型化する。このため、走行装置の筐体上で、リンク部品101~104で占有される面積が大きくなる。このため、ロッカーボギー機構は、低床化の要望がある、例えば自動運搬車等に適用することは困難である。
これに対して、第1の実施の形態の走行装置は、2つの駆動輪ユニット10及び1つの従動輪ユニット30が、それぞれ独立した3つのリンクとなっているため、走行装置に対する占有面積を小さくできる。また、各リンクの間(各駆動輪ユニット10間、又は、駆動輪ユニット10-従動輪ユニット30間)の空隙部を有効活用可能とすることができる。また、各リンク(2つの駆動輪ユニット10及び1つの従動輪ユニット30)が小型であるため、重量物対応のための強度を、容易に持たせることができる。これらは、走行装置のコストダウンにも大きく寄与するものである。
(外乱に対する本体姿勢の維持機能)
また、ロッカーボギー機構の場合、シャシーを安定した姿勢とするために、図5中の接点S1と共に、さらにもう1点、接点S2が必要となる。そして、偏荷重があると、このような2つの接点S1、S2を有する機構に負荷が掛かる。また、図6に示すようにリンクまでの距離が長いため、モーメント力が大きくなり、場合によっては荷重が掛かった逆側の車輪が持ち上がる不都合を生ずる。自動運搬車等で使用する場合、日常的に偏荷重が発生するため、このようなロッカーボギー機構は適用し難い機構である。
これに対して、第1の実施の形態の走行装置は、図7に示すようにシャシー11のどの部分に偏荷重が掛かっても、駆動輪2とジョイント部4との間の距離が短いため、ロッカーボギー機構よりも発生モーメント力を小さくすることができ、車輪浮きの発生を防止できる。
(駆動輪に対する荷重の集中)
図5に示すロッカーボギー機構は、6輪の荷重を均等化できる。しかし、走行装置は、一般的に2つの駆動輪を駆動して走行するため、走行性能を高めるためには「駆動輪が接地していること」及び「駆動輪のトラクションが大きいこと」が重要である。また、従動輪の挙動は外乱となるため、従動輪から受ける力は小さい方がよい。そのため、荷重は6輪に均等に分配するよりも、駆動輪に集中させた方が、高い走行性能を実現できる。ロッカーボギー機構においても、リンク間距離を調節することで、駆動輪に荷重を集中させることは可能である。しかし、これを行うと、上述の車輪浮きが更に発生し易くなるため、調節できる範囲は限られている。
第1の実施の形態の走行装置においても、「荷重の駆動輪集中」と「車輪浮きの発生のし易さ」は、トレードオフの関係にある。しかし、上述のように、外乱に対して本体姿勢の維持機能が高いため、この分、ロッカーボギー機構よりも、荷重を集中させることを可能とすることができる。これにより、「トラクション向上による牽引能力の向上」、「段差踏破時の必要駆動力低下」及び「細かい起伏等の外乱に対する影響低下」等の効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の走行装置の説明をする。なお、以下の説明において、上述の第1の実施の形態と同様の動作を示す箇所には、同じ符号を付すことで、重複説明を省略する。
図8は、この第2の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の図である。このうち、図8(a)は、第2の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の斜視図である。また、図8(b)は、第2の実施の形態の走行装置の内部を透視した状態の右側面図である。
この図8に示すように、第2の実施の形態の走行装置は、各駆動輪ユニット10の各ジョイント部4の回転軸同士を、連結シャフト40を介して相互に接続することで、各ジョイント部4の回転軸を、いわゆる段付の回転軸とした例である。
これにより、各駆動輪ユニット10の各駆動輪2の中心間距離であるトレッドを、一定の距離に、高精度に保持することができる。走行装置の旋回角度は、トレッドと駆動輪2の回転数に基づいて算出される。このため、トレッドを高精度に保持することにより、駆動輪2の回転数計測による走行装置の位置精度を改善できる。また、連結シャフト40が、各駆動輪ユニット10を繋ぐ梁として機能し、シャシー11の歪みを抑制することができる他、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態の走行装置の説明をする。なお、以下の説明において、上述の各実施の形態と同様の動作を示す箇所には、同じ符号を付すことで、重複説明を省略する。
図9は、この第3の実施の形態の走行装置の外観を示す図である。このうち、図9(a)は、第3の実施の形態の走行装置を前方左斜め上から見た状態の斜視図である。また。図9(b)は、第3の実施の形態の走行装置の右側面図である。また、図10は、第3の実施の形態の走行装置を透視した状態の図である。このうち、図10(a)は、第3の実施の形態の走行装置に設けられている架台を除去して、上面部側から透視した状態の上面図である。また。図10(b)は、第3の実施の形態の走行装置に設けられている架台を除去して、右側面部側から透視した状態の右側面図である。
この図9及び図10において、走行装置に昇降装置、コンベア又は荷台50等を設ける場合に、積載物の荷重をシャシー11の駆動輪ユニット10及び従動輪ユニット30の近傍(図10のシャシー11上の斜線の丸で示す箇所)で受けるようにする。これにより、シャシー11に応力が発生せず、積載物の荷重力を駆動輪ユニット10および従動車輪ユニット30に直接伝達することができる。
この第3の実施の形態の場合、走行装置の上部に荷台50を取り付け、その荷台50の脚部51、52、53を、図10に斜線の丸で示したシャシー11上の箇所に取り付ける。これにより、荷台50の荷重によるシャシー11の変形を抑制することができる。このことから、シャシー11を重厚にすることなく、駆動輪ユニット10及び従動車輪ユニット30の耐荷重性能を高めるだけで、走行装置の積載重量を増大させることができる他、上述の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態の走行装置の説明をする。なお、以下の説明において、上述の各実施の形態と同様の動作を示す箇所には、同じ符号を付すことで、重複説明を省略する。
図11は、第4の実施の形態の走行装置に設けられている駆動輪ユニット55を示す図である。このうち、図11は、駆動輪ユニット55の外観を示す図である。このうち、図11(a)は、駆動輪ユニット55の上面図である。また、図11(b)は、駆動輪ユニット55の右側面図である。
この図11に示す駆動輪ユニット55は、リンクを一対の板状部材1a、1bに分割し、各板状部材1a、1bにより、モータ20(駆動源の一例)、ジョイント部4及び従動輪3を挟持して形成されている。また、板状部材1aの外側に突出するモータ20の回動軸20aと共に回動するように駆動輪2を設けて形成されている。
駆動輪ユニット55の外部に飛び出すように駆動輪2を設けることで、走行装置の小型化を図ることができる他、上述の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。また、各実施の形態及び各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 リンク
1a 板状部材
1b 板状部材
2 駆動輪
3 従動輪
4 ジョイント部
4a ジョイント部の連結部
6 リンクの底部
10 駆動輪ユニット
11 走行装置のシャシー
12 従動輪ユニットのジョイント部
15 従動輪ユニットのリンク
18 従属輪
19 従属輪
20 モータ
22 モータユニット
30 従動輪ユニット
40 連結シャフト
50 荷台
51 荷台の脚部
52 荷台の脚部
53 荷台の脚部
55 駆動輪ユニット
特開平4-92786号公報 特開2018-94998号公報

Claims (9)

  1. 駆動輪ユニット筐体と、
    前記駆動輪ユニット筐体の一方の端部に設けられ、回動軸回りに回動可能に設けられた従動輪と、
    前記駆動輪ユニット筐体の他方の端部に、駆動源の回動と共に、前記従動輪の回動軸と平行な回動軸回りに回動可能に設けられた駆動輪と、
    前記従動輪及び前記駆動輪の間に位置し、前記駆動輪の回動軸と平行な回動軸に沿って回動可能となるように、前記駆動輪ユニット筐体に設けられたジョイント部と、
    前記駆動輪及び前記ジョイント部を、それぞれ回動可能に挟持する一対の駆動輪ユニット筐体片部と、を有し、
    前記駆動輪の回動軸の高さ位置と前記ジョイント部の回動軸の高さ位置は、略同一であること
    を特徴とする駆動輪ユニット。
  2. 前記ジョイント部は、前記駆動輪ユニットを走行装置に取り付けるための連結部を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の駆動輪ユニット。
  3. 前記駆動輪は、前記駆動輪ユニット筐体外に突出する前記駆動源の回動軸に、前記駆動源の回動と共に回動するように設けられていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の駆動輪ユニット。
  4. 請求項1から請求項のうち、いずれか一項に記載の駆動輪ユニットを一対備え、
    各前記駆動輪ユニットは、各前記駆動輪、各前記従動輪及び各前記ジョイント部の回動軸がそれぞれ一致するように、装置筐体の左右の位置に設けられること
    を特徴とする走行装置。
  5. 一対の前記駆動輪ユニットは、前記駆動輪が、前記装置筐体の前後の中心に位置するように、前記ジョイント部の連結部を介して前記装置筐体の左右の位置に設けられていること
    を特徴とする請求項に記載の走行装置。
  6. 前記装置筐体の前方の端部又は後方の端部に連結部を介して設けられ、回動軸回りに回動し、かつ、移動路上を自由な方向に移動可能に設けられた一つ又は複数の従属輪を備えた従動輪ユニットを、さらに備えること
    を特徴とする請求項又は請求項に記載の走行装置。
  7. 前記駆動輪ユニット及び前記従動輪ユニットは、装置筐体の同一水平面上に設けられること
    を特徴とする請求項に記載の走行装置。
  8. 一対の前記駆動輪ユニット間の一定距離を維持するように設けられた連結シャフトを有すること
    を特徴とする請求項から請求項のうち、いずれか一項に記載の走行装置。
  9. 少なくとも前記駆動輪ユニットの前記ジョイント部の連結部近傍に各脚部が位置するように、前記走行装置の上部に載置されて設けられる運搬用ユニットを備えること
    を特徴とする請求項から請求項のうち、いずれか一項に記載の走行装置。
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