JP7413695B2 - シェルフ - Google Patents

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Description

本発明は、オフィス等で好適に使用されるシェルフに関する。
従来、この種のシェルフとして、枠状をなすフレームに棚板を取付ける構造とし、水平に延びる横フレームにフックをひっかけて、棚板を載置するように支持する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、このようなシェルフにパネル等のオプション部材を取り付ける場合には、別途独立したオプション固定構造を設ける必要がある。
特公昭56-024808号公報
本発明は、オプション部材を取り付ける場合には、別途独立した構造を付加的に設ける必要があり構造の複雑化を招くという課題を解決しようとするものである。
請求項1記載の発明は、水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地形成れるものであり、前記棚板にスペーサ部が設けられ、前記目地は、前記スペーサ部が前記フレームの側面に当接することにより形成されるシェルフである。
請求項2に係る発明は、水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、前記フレームに取り付けたフックにより前記棚板を当該フレームに保持するものであり、前記目地は、前記フックに設けられる凸部により形成されるシェルフである。
請求項3に係る発明は、水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、前記オプション部材は、オプション本体と、このオプション本体から上下方向に延出し前記目地に差し込まれる係止部とを備え、前記オプション本体は前記フレームの厚さ寸法と略同じ厚さ寸法をしており、前記係止部はその厚さ寸法方向の片側に、前記目地の寸法に対応する厚さ寸法で形成されるシェルフである。
請求項4に係る発明は、水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、前記オプション部材は、オプション本体と、このオプション本体における厚さ方向の片側から上下方向に延出し前記目地に差し込まれる係止部とを備えているシェルフである。
請求項5に係る発明は、水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、前記オプション部材は、前記フレームの厚さ寸法と略同じ厚さ寸法のものであり且つ前記フレームの直上に配設されるオプション本体と、このオプション本体における厚さ方向の片側から延出し前記目地に差し込まれる係止部とを備えているシェルフである。
請求項6に係る発明は、水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、前記オプション部材が、パネル状をなすオプション本体と、このオプション本体の前面よりも前に配設され前記目地に差し込まれる係止部とを備えているシェルフである。
請求項記載の発明は、前記フレームの上面と前記棚板の載置面は略面一である請求項1、2、3、4、5又は6記載のシェルフである。
請求項記載の発明は、水平方向に延びるフレームは、少なくとも左右の側部及び後部の3方に配され、かつ、上下方向に複数設けられる請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のシェルフである。
請求項記載の発明は、前記オプション部材において、前記係止部は、前記オプション部材の上端側と下端側に設けられ、前記オプション部材は、前記目地に前記係止部を差し込まれるだけで位置付けられている請求項3、4、5又は6記載のシェルフである。
請求項10記載の発明は、水平に延びるフレームに棚板隣接配置されるシェルフ本体と、前記フレームと前記棚板との間の目地を利用して装着されるオプション部材とを備え、前記オプション部材は、オプション本体及び当該オプション本体における厚さ方向の片側から延出し、前記目地に差し込まれる係止部を有するシェルフである。
請求項11記載の発明は、水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、前記オプション部材は、オプション本体と、このオプション本体から上下方向に延出し前記目地に差し込まれる係止部とを備え、当該係止部は前記オプション部材の上端側に設けられた上の係止部と前記オプション部材の下端側に設けられた下の係止部であり、前記フレームは、少なくとも左右の側部及び後部の3方に配され、かつ、上下方向に複数設けられるものであり、前記オプション部材における前記下の係止部を、下段側の棚板と前記フレームとの間に形成された目地に挿入した後に、持ち上げられていた上段側の棚板を前記フレームに隣接する正規の位置に戻すことによって、前記上の係止部を前記上段側の棚板と前記フレームとの間に形成された目地内に位置させることができるように構成されているシェルフである。
本発明によれば、構造の複雑化を招くことなしにオプション部材を装着することが可能なシェルフを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るシェルフの全体斜視図。 同実施形態に係るシェルフの正面図。 同実施形態に係るシェルフの右側面図。 図2におけるA-A線に沿った断面図。 図3におけるB-B線に沿った断面図。 同実施形態に係るシェルフのオプション部材を取り除いた図5に対応する図。 図6におけるC-C線に沿った断面図。 同実施形態に係るシェルフの分解斜視図。 同実施形態に係るシェルフ本体の分解斜視図。 図9におけるD部拡大図。 同実施形態に係るフックを示す図。 同実施形態に係るフレーム及び支柱を示す分解斜視図。 同実施形態に係る連結部材を示す分解斜視図。 同実施形態に係るシェルフ本体の組み立て態様を示す図。 同実施形態に係るシェルフ本体の組み立て態様を示す図。 同実施形態に係るシェルフ本体の組み立て態様を示す図。
以下、本発明の一実施形態を図1~図16を参照しつつ説明する。
この実施形態に係るシェルフSは、図1~図5及び図8に示すように、シェルフ本体1と、このシェルフ本体1に着脱可能に取付けられるオプション部材4A、4Bとを備えている。シェルフ本体1は、図1~図9及び図12に示すように、水平に延びるフレーム11A、11B(以下、前後方向に延びるフレームを「第1のフレーム11A」と称し、左右方向に延びるフレームを「第2のフレーム11B」と称する場合がある)と、そのフレーム11A、11Bに隣接し載置面qを形成する棚板12とを備えたものであって、フレーム11A、11Bと棚板12との間には、オプション部材4A、4Bを取り付けるための目地13A、13Bが形成されている。
各フレーム11A、11Bの上面pと棚板3の載置面qは、図6に示すように略面一であり、図4~図6に示すように、各棚板3はフレーム11A、11Bに取り付けたフック14により保持されている。目地13A、13Bは、フック14に設けられる凸部140により形成されている。
オプション部材4A、4Bは、図1~図5及び図8に示すように、対応する棚板12上の空間を隣接する他の空間と区画するパネル状をなすもので、オプション本体41と、このオプション本体41から上下方向に延出し前述した目地13A、13Bに差し込まれる係止部42、43とを備えている。オプション本体41はフレーム11A、11Bの厚さ寸法と略同じ厚さ寸法をしており、係止部42、43はその厚さ寸法方向の片側に、目地13A、13Bの開口幅寸法wに対応する厚さ寸法で形成されている。ここで、「対応する厚さ寸法」とは、目地13A、13Bに差し込むことができ、且つ差し込んだ状態で大きなガタツキが生じない程度の寸法を意味しており、係止部42、43全体の実質的な厚さ寸法のことである。係止部42、43は、オプション部材4A、4Bの上端側と下端側に設けられ、オプション部材4A、4Bは、目地13A、13Bに係止部42、43を差し込まれるだけで位置付けられている。
この実施形態のシェルフSを具体的に説明すれば、次の通りである。
このシェルフSは、図1~図5及び図8に示すように、水平に延びるフレーム11A、11Bに棚板12を隣接配置しフレーム11A、11Bと棚板12との間に目地13A、13Bを形成しているシェルフ本体1と、このシェルフ本体1の目地13A、13Bに差し込まれる係止部42、43を有するオプション部材4A、4Bとを備えたものである。
シェルフ本体1は、図1~図3、図8及び図9に示すように、コーナーに配された4本の支柱15と、前後対をなす支柱15同士をそれぞれ連結する第1のフレーム11Aと、左右に対向する支柱15同士をそれぞれ連結する第2のフレーム11Bとを備えている。この実施形態のシェルフSは、5段タイプのものであって、左右対をなす第1のフレーム11Aと前後対をなす第2のフレーム11Bを6組備えており、最下段から5段目までの第1、第2のフレーム11A、11Bの内側に棚板12がそれぞれ配されている。棚板12は、図1~図8に示すように、各フレーム11A、11Bの内側面に掛止されたフック14に支持されてフレーム11A、11Bの内側に着脱可能に配されており、その配置状態において棚板12の載置面qと対応するフレーム11A、11Bの上面pとが略面一に揃うとともに、各フレーム11A、11Bと棚板12との間に例えば2mm程度の開口幅寸法wを有する目地13A、13Bがそれぞれ形成されている。この実施形態の場合には、第1のフレーム11Aの両端近傍部と、第2のフレーム11Bの左右方向中央にそれぞれフック14が装着されており、これらのフック14により棚板12を水平に支持するようにしている。各フック14は、図10及び図11に示すように、フレーム11A、11Bの内側面に添接する垂下板141と、この垂下板141の上端に設けられフレーム11A、11Bに形成されたスリットtを介してフレーム内に挿入される屈曲板142と、垂下板141の下端から棚板12方向に延出する棚受板143とを備えたもので、板金素材により一体に作られている。フック14の垂下板141には、棚板12の側面に当接する凸部140が設けられている。凸部140は垂下板141の一部を棚板12方向に一体に膨出させたもので、垂下板141の素材厚み寸法と凸部140の膨出寸法の合計寸法が、目地13A、13Bの開口幅寸法wと同一又は若干小さくなるように設定されている。
支柱15は、図2~図9及び図12に示すように、断面略正方形をなす角柱パイプ状のもので、下端にアジャスタ151を有するとともに、上端に支柱キャップ152が装着されている。この実施形態の場合、前後に対向する支柱15と第1のフレーム11Aとは、溶接等により剛結されており、図12に示すように、梯子状の枠構造体が形成されている。左右に対面する支柱15と、これら支柱15間に架設された第2のフレーム11Bとは、それぞれ連結部材16を介して着脱可能に連結されている。
第1のフレーム11Aは、支柱15と同一の断面形状を有する角柱パイプ状のもので、図14に示すように、両端近傍部における棚板12側の側面に水平なフック取付け用のスリットtを備えている。第2のフレーム11Bは、支柱15及び第1のフレーム11Aと同一の断面形状を有する角柱パイプ状のもので、図12に示すように、左右方向中央における棚板12側の側面に水平なフック取付け用のスリットtを備えている。
第2のフレーム11Bを支柱15に連結するための連結部材16は、外部に露出することなく支柱15と第2のフレーム11Bとを接続するもので、図14~図16に示すように、1本のねじ161の着脱により支柱15とフレーム11Bとを装脱することができるようになっている。具体的に説明すれば、図13~図16に示すように、連結部材16は、フレーム11Bの端部内に嵌入される連結部材本体162と、この連結部材本体162の一端から突出し支柱15の一対のスリットuにそれぞれ挿入され掛止される2枚の掛止部163とを備えたものである。連結部材本体162は、図13、図15及び図16に示すように、底板162aと、この底板162aの両側縁から起立させた側板162bと、これら両側板162b間に装着されたナットユニット162cとを有しており、底板162aと両側板162bとは金属製の一体品である。底板162aにはナットユニット162cに関連したねじ挿通孔vが設けられている。ナットユニット162cは、弾性変形可能な合成樹脂製のナットホルダ162dと、このナットホルダ162dの底面部に自転不能に保持されたナット162eとを備えたものである。ナットホルダ162dは、両側壁に弾性爪xを有する箱形のもので、底壁に設けた六角穴にナット162eを装着してある。ナットホルダ162dは、連結部材本体162の係止孔yを有した両側板162b間に圧入されることによって、その弾性爪xが両側板162bの係止孔yに係合するように構成されており、その係合状態でナットホルダ162dが両側板162b間に取り付けられ、ナット162eが連結部材本体162のねじ挿通孔vに臨む位置に保持される。
連結部材16による支柱15とフレーム11Bとの連結部分の構造を、その組立手順を交えつつ説明すれば、次の通りである。まず、図15に示すように、連結部材16の掛止部163を支柱15のスリットuに挿入して掛止する。掛止部163は、上向き鉤形をなすものであるため、この状態では連結部材16は傾斜させることなく真っすぐ水平に支柱15から離間させることはできない状態となる。この姿勢において連結部材本体162にフレーム11Bの端部を外嵌させ、フレーム11Bの先端を支柱15に当接させる。この段階で、フレーム11Bに穿設された外側のねじ挿通孔fと、連結部材16の底板162aに穿設された内側のねじ挿通孔vと、ナット162eのねじ孔gとが略対応することになり、下から外側のねじ挿通孔fと内側のねじ挿通孔vを通してナット162eに螺着したねじ161を緊締することによって、図16に示すように支柱15とフレーム11Bとの連結が完了する。なお、この実施形態では、ねじ161として、頭部にテーパ面161tを有した皿ねじタイプのものを使用しているとともに、外側ねじ挿通孔fと内側ねじ挿通孔vに、ねじ161のテーパ面161tに対応したテーパ面ft、vtがそれぞれ設けられている。そして、連結部材本体162にフレーム11Bの端部を外嵌させてフレーム11Bの先端を支柱15に押し付けることなく当接させただけの段階は、ナット162e及び内側ねじ挿通孔vの軸心c1に対して、外側ねじ挿通孔fの軸心c2が支柱15から離れる方向に微小寸法d0だけ偏移するように寸法設定がなされている。なお、この微小寸法d0は、ねじ161を両ねじ挿通孔f、vを通してナット162eに螺合させることが可能な小さな値に設定されているが、図15ではわかり易くするために誇張して描いてある。しかして、ナット162eにねじ161を螺合させた上でそのねじ161を締めこんでゆくと、ねじ161のテーパ面161tの案内作用により、最終的に図16に示すように当該ねじ161のテーパ面161tが両ねじ挿通孔f、vのテーパ面ft、vtに密着することになり、連結作業が終了する。その過程で締めこまれるねじ161のテーパ面161tの求心作用によって、連結部材16に対してフレーム11Bが相対的に支柱15方向に付勢され、当該フレーム11Bの先端が支柱15に圧接されることになる。すなわち、この実施形態の支柱15とフレーム11Bとの連結部分には、1本のねじ161を装着することによって、フレーム11Bの連結部材16への定着とフレーム11Bの支柱15に対する圧接とを同時に行うことができるフレーム連結構造が組み込まれている。
棚板12は、例えば板金製のもので、図4~図6に示すように、平面視四角形状をなす上板121と、この上板121の外縁から下方に垂下させた側板122と、各側板122の下縁から内方に延出させた底板123とを一体に備えたもので、その底板123をフック14に支持させた状態で第1、第2のフレーム11A、11Bにより囲まれた空間に着脱可能に配されている。
本実施形態の場合、オプション部材4A、4Bとして、第1のフレーム11Aと棚板12との間の目地13Aを利用して装着されるもの(「第1のオプション部材4A」と称する場合がある)と、第2のフレーム11Bと棚板12との間の目地を利用して装着されるもの(「第2のオプション部材4B」と称する場合がある)とが図示されている。
第1のオプション部材4Aは、図1、図3、図4、図6及び図8に示すように、支柱15と第1のフレーム11Aにより囲まれた空間を塞ぐことができる正方形状のオプション本体41と、このオプション本体41から上下方向に延出し第1のフレーム11Aと棚板12との間に形成された目地13Aに差し込まれる係止部42、43とを備えている。オプション本体41は、支柱15の左右幅寸法と略同じ厚み寸法を有したもので、装着状態においてオプション本体41の外面及び内面は、それぞれ支柱15の外面と略面一となる。オプション本体41は、例えば板金製のもので、扁平な外函部411と、この外函部411の内側に嵌め込んだ内函部412とを備えた中空体状をなしている。外函部411は、外板411aと、この外板411aの上縁から内方に一体に延出させた天板411bと、外板411aの下縁から内方に一体に延出させた底板411cと、外板411の両側縁からそれぞれ内方に一体に延出させた側板411dとを備えたものである。内函部412は、内板412aと、この内板412aの上縁から天板411bの下面に沿って一体に延出させた内天板412bと、内板412aの下縁から底板411cの上面に沿って一体に延出させた内底板412cと、内板412aの両側縁からそれぞれ側板411dに沿って一体に延出させた内側板412dとを備えたものであり、これら内天板412b、内底板412c、及び内側板412dが、それぞれ対応する天板411b、底板411c、側板411dにスポット溶接等により止着されている。係止部42、43は、外函部411を構成する天板411b及び底板411cの延出端から一体に延出させた板状のもので、係止部42、43と外函部411とは共通の板金素材により一体に作られている。なお、この実施形態の係止部42、43は、差し込むべき目地13Aの開口幅寸法wよりも小さな厚み寸法を有するものであるが、目地13Aの開口方向、すなわち鉛直方向に対して若干傾斜させてあるため、目地13Aに挿入した際にオプション部材4Aにガタツキが生じないように構成されている。
第2のオプション部材4Bは、第1のオプション部材4Aと同じ構造をなすもので、左右幅寸法のみが第1のオプション部材4Aと異なっている。そのため、第1のオプション部材4Aと同一又は相当する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
以上説明したオプション部材4A、4Bを、上下の棚板12間に形成される収納空間を囲うように装着するには、例えば、上段側の棚板12を持ち上げた状態でオプション部材4A、4Bの下の係止部43を下段側の棚板12とフレーム11A、11Bとの間に形成された目地13A、13Bに挿入し、しかる後に上段側の棚板12を正規の位置に戻すことによって上の係止部42を上段側の棚板12とフレーム11A、11Bとの間に形成された目地13A、13B内に位置させることにより行う。
ここで、図1はこのシェルフSの正面側斜視図、図2は同正面図、図3は同右側面図、図4は図2におけるA-A線に沿った断面図、図5は図3におけるB-B線に沿った断面図である。図6はオプション部材を取り外した状態における図5に対応する図であり、図7は図6におけるC-C線に沿った断面図である。図8はこのシェルフSの分解斜視図である。図9は棚板12をフレーム11A、11Bから取り外して側方に配置した状態を示す分解斜視図であり、図10は図9におけるD部を拡大して示す図である。図11は本実施形態のフック14を示す図であり、同図の(a)はフックの正面図、同図の(b)は同側面図、同図の(c)は同斜視図である。なお、図11の(b)では、棚板12及び支柱15を想像線で示している。図12は支柱15に対する第2のフレーム11Bの取付態様を示す分解斜視図である。図13は連結部材16の分解斜視図である。なお、図13では、連結部材本体162を一部破断して示している。図14は支柱15に対する第2のフレーム11Bの取付箇所を拡大して示す分解斜視図であり、図15は連結部材本体162のナット162eにねじ161を螺着する前の状態を示す断面図、図16は連結部材本体162のナット162eにねじ161を螺着した後の状態を示す断面図である。
このような構成のものであれば、フレーム11A、11Bと棚板12との間に形成された目地13A、13Bを利用してオプション部材4A、4Bを取り付けることができるため、オプション取付け用の格別な構造を付加する必要がなく、構成の簡略化及び部品点数の削減を無理なく促進することができる。
また、フレーム11A、11Bの上面pと棚板12の載置面qとを略面一にしているので、棚板12の浮遊感を醸し出すことができ、見栄えを良好なものにすることができる。
さらに、フレーム11A、11Bに取り付けられた棚板支持用のフック14に凸部140を設け、この凸部140により目地13A、13Bを形成しているので、フレームフレーム11A、11Bと棚板12との間に確実に目地13A、13Bを形成することができる。
また、この実施形態では、水平に延びるフレーム11A、11Bが左右の側部、前部、及び後部に配されているので、棚板12の略全周に目地13A、13Bを形成することができ、オプション部材4A、4Bの取付態様を多様化することができる。この実施形態のようにオプション部材4A、4Bがパネル状のものであれば、各棚板上にボックス状の収納空間を容易に形成することができる。
前述のようにオプション部材4A、4Bを、オプション本体41と、このオプション本体41から上下方向に延出し前記目地13A、13Bに差し込まれる係止部42、43とを備えたものにしておけば、目地13A、13Bのみでオプション部材4A、4Bの固定が可能になる。
また、この実施形態のように、オプション本体41の厚さ寸法をフレーム11A、11Bの厚さ寸法と略同じ値に設定した上で、係止部42、43をオプション本体41のその厚さ寸法方向の片側に位置させておけば、インセットパネルとして機能するオプション部材4A、4Bをフレーム11A、11Bの厚さ寸法内に収めること可能となり、シンプルな外観を実現することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではない。
例えば、前後の支柱の軸間距離を1モジュールとすると、前述した実施形態のシェルフは、2モジュールの左右幅を有したものとなる。本発明は、このような形態のものに限られず、1モジュールの幅のシェルフや、3モジュール以上の幅のシェルフ等にも同様に適用が可能である。
また、前記実施例のものは、単連タイプのシェルフについて説明したが、左右方向に増連したタイプのものにも同様に本発明を適用することができる。この実施形態の場合、完成したシェルフの一側に位置する前後の支柱に新たな第2のフレームの一端部を連結部材を介して接続するとともに、これら第2のフレームの他端部を連結部材を介して前後の新たな支柱に連結することにより増連が可能となる。
さらに、前記実施形態のものは、5段タイプのシェルフに本発明を適用した場合について説明したが、段数もかかる形態に限られない。
また、オプション部材も、インセットパネルに限定されず、また、材質も金属製に限らず、木製でもよい。具体的には、木製のオプション部材本体と、このオプション部材本体の上下端部にそれぞれ基端を埋設した板金製の係止部とを備えたオプション部材等も考えられる。
棚板も金属製のものに限らず、木製のものであってもよい。
さらに、目地を形成するための構造も図示例に限定されるものではなく、例えば、フックの板厚を目地の寸法にしてもよいし、棚板の側面にスペーサ部を設けておき、そのスペーサ部をフレームの側面に当接させることによって目地を形成してもよい。また、かかるスペーサ部と、フックの凸部とを併用して安定した目地を形成することも勿論可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
S…シェルフ
1…シェルフ本体
11A、11B…フレーム
12…棚板
13A、13B…目地
14…フック
140…凸部
4A、4B…オプション部材
41…オプション本体
42、43…係止部
p…フレームの上面
q…載置面
w…目地の(開口幅)寸法

Claims (11)

  1. 水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地形成れるものであり、
    前記棚板にスペーサ部が設けられ、前記目地は、前記スペーサ部が前記フレームの側面に当接することにより形成されるシェルフ。
  2. 水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、
    前記フレームに取り付けたフックにより前記棚板を当該フレームに保持するものであり、前記目地は、前記フックに設けられる凸部により形成されるシェルフ。
  3. 水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、
    前記オプション部材は、オプション本体と、このオプション本体から上下方向に延出し前記目地に差し込まれる係止部とを備え、
    前記オプション本体は、前記フレームの厚さ寸法と略同じ厚さ寸法をしており、
    前記係止部は、その厚さ寸法方向の片側に、前記目地の寸法に対応する厚さ寸法で形成されるシェルフ。
  4. 水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、
    前記オプション部材は、オプション本体と、このオプション本体における厚さ方向の片側から上下方向に延出し前記目地に差し込まれる係止部とを備えているシェルフ。
  5. 水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、
    前記オプション部材は、前記フレームの厚さ寸法と略同じ厚さ寸法のものであり且つ前記フレームの直上に配設されるオプション本体と、このオプション本体における厚さ方向の片側から延出し前記目地に差し込まれる係止部とを備えているシェルフ。
  6. 水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、
    前記オプション部材が、パネル状をなすオプション本体と、このオプション本体の前面よりも前に配設され前記目地に差し込まれる係止部とを備えているシェルフ。
  7. 前記フレームの上面と前記棚板の載置面は略面一である請求項1、2、3、4、5又は6記載のシェルフ。
  8. 水平方向に延びるフレームは、少なくとも左右の側部及び後部の3方に配され、かつ、上下方向に複数設けられる請求項1、2、3、4、5、6又は記載のシェルフ。
  9. 前記オプション部材において、前記係止部は、前記オプション部材の上端側と下端側に設けられ、前記オプション部材は、前記目地に前記係止部を差し込まれるだけで位置付けられている請求項3、4、5又は6記載のシェルフ。
  10. 水平に延びるフレームに棚板隣接配置されるシェルフ本体と、
    前記フレームと前記棚板との間の目地を利用して装着されるオプション部材とを備え、
    前記オプション部材は、オプション本体及び当該オプション本体における厚さ方向の片側から延出し、前記目地に差し込まれる係止部を有するシェルフ。
  11. 水平に延びるフレームと、そのフレームに隣接し載置面を形成する棚板とを備えたシェルフであって、前記フレームと前記棚板との間には、オプション部材を取り付けるための目地が形成されるものであり、
    前記オプション部材は、オプション本体と、このオプション本体から上下方向に延出し前記目地に差し込まれる係止部とを備え、当該係止部は前記オプション部材の上端側に設けられた上の係止部と前記オプション部材の下端側に設けられた下の係止部であり、
    前記フレームは、少なくとも左右の側部及び後部の3方に配され、かつ、上下方向に複数設けられるものであり、
    前記オプション部材における前記下の係止部を、下段側の棚板と前記フレームとの間に形成された目地に挿入した後に、持ち上げられていた上段側の棚板を前記フレームに隣接する正規の位置に戻すことによって、前記上の係止部を前記上段側の棚板と前記フレームとの間に形成された目地内に位置させることができるように構成されているシェルフ。
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