JP7412510B2 - セラミックフィルタ - Google Patents

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Description

本明細書では、セラミックフィルタ及びその製造方法を開示する。
従来、セラミックフィルタとしては、基材の端面に形成されたシール層を備え、シール層を気孔率が10%以下かつシール層の結晶質量が80%以上の緻密質セラミックスで構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このセラミックフィルタでは、基材端部に施されるシール箇所の、耐食性および強度の向上を図ることができる。
特開2016-43294号公報
しかしながら、この特許文献1に記載されたセラミックフィルタでは、シール層を気孔率10%以下かつシール層の結晶質量80%以上の緻密質セラミックスとすることにより耐食性および強度の向上を図ることができるが、まだ十分でなく、更に耐久性を高めることが望まれていた。
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、基材の端部に形成されるシール層の耐久性をより高めることができるセラミックフィルタ及びその製造方法を提供することを主目的とする。
上述した主目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、基材及びろ過膜に含まれる材料によりシール材を構成し、更に水銀圧入法で測定される最大細孔径をより好適な範囲とすると、シール層の耐久性をより向上することができることを見いだし、本明細書で開示する発明を完成するに至った。
即ち、本明細書で開示するセラミックフィルタは、
セラミック多孔体により形成された基材と、
前記基材の表面に形成されたろ過膜と、
前記基材及び前記ろ過膜に含まれる材料により構成され水銀圧入法で測定される最大細孔径が1.0μm以下であり前記基材の端部に形成されたシール層と、
を備えたものである。
また、本明細書で開示するセラミックフィルタの製造方法は、
セラミック多孔体により形成された基材と、前記基材の表面に形成されたろ過膜とを備えたセラミックフィルタの製造方法であって、
前記基材の材料及び前記ろ過膜の材料を含む原料をスプレーによる噴射で前記基材の端部に形成させたのち焼成するシール層形成工程、
を含むものである。
本明細書で開示するセラミックフィルタ及びその製造方法では、基材の端部に形成されるシール層の耐久性をより高めることができる。この理由は、以下のように推察される。例えば、酸やアルカリなどの溶液をセラミックフィルタに用いると、この溶液が基材やろ過膜とシール層との間の界面に影響を与え、シール層が機能しない状態になり得る。一方、本開示では、基材及びろ過膜の材料によりシール層が構成されるから、耐食性などがこれらと同等であり、界面への影響をより低減することができる。また、シール層の最大細孔径がより小さいため、酸やアルカリなどの溶液が界面に到達すること自体をより抑制することができる。したがって、本開示では、基材の端部に形成されるシール層の耐久性をより高めることができる。
セラミックフィルタ10の構成の概略を示す説明図。 発泡圧測定装置30の概略を示す説明図。 酸アルカリ溶液での処理時間と発泡圧との関係図。 実験例9及び実験例3の耐食性試験後の断面のSEM写真。
次に、本開示を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1は、本明細書で開示する一実施形態であるセラミックフィルタ10の構成の概略を示す説明図である。本実施形態のセラミックフィルタ10は、溶液に含まれる固形物をろ過するフィルターとして構成されている。このセラミックフィルタ10は、多孔質基材13と、ろ過膜15と、シール層20とを備えている。
(セラミックフィルタ)
セラミックフィルタ10は、図1に示すように、セラミック多孔体からなる隔壁により流体の流路となるセル16が形成された多孔質基材13と、隔壁の表面に形成されたろ過膜15と、多孔質基材13の端部に形成されたシール層20とを備えたものである。このセラミックフィルタ10は、例えば、純水の製造や飲料の菌体分離などに用いられる。また、セラミックフィルタ10は、酸溶液やアルカリ溶液などにより洗浄される。ここで、「基材の端部」とは、少なくとも基材の端面を含み、必要に応じて、その近傍の基材の側面を含めた箇所を意味する。
多孔質基材13は、1~30μmの平均細孔径を有する多孔体であり、その好ましい形状は、単一の流通路を有するチューブ状、並行する多数の流通路を有するハニカム状又はモノリス状である。この多孔質基材13は、1200~2000℃の焼成温度で焼成されたものとしてもよく、最高温度での焼成時間は好ましくは1~2時間である。多孔質基材13は、支持体11と、支持体11の表面側に形成された中間膜12とにより構成されているものとしてもよい。支持体11は、少なくとも骨材が焼結されることにより形成されている。骨材は多孔質基材13の主成分を構成するセラミック粒子であり、例えば酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン(チタニア)、ムライト、コージェライト、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム、陶磁器屑等の粒子が好ましく、ろ過の目的に適合するように適宜選択される。骨材の平均粒径は好ましくは5~200μm程度、より好ましくは50~150μmである。中間膜12は、支持体11より細孔径が小さい層であり、支持体の骨材よりも小さい平均粒径を有する粒子で形成されているものとしてもよい。この粒子の平均粒径は、好ましくは1~100μm程度、より好ましくは1~10μmである。この中間膜の材料は、例えば、酸化アルミニウムや酸化チタンのうち1以上を含むものとしてもよい。なお、「基材の平均細孔径」は、水銀圧入法により測定したものをいう。また、「平均粒径」は、レーザ回折式粒度測定装置により測定したものをいう。
ろ過膜15はセラミックフィルタのろ過機能を確保するための部材であって、多孔質基材13上に形成されるセラミックの多孔体であり、多孔質基材13の平均細孔径よりも小さい平均細孔径を有する。ろ過膜15は、セラミック粒子を含む材料が多孔質基材13上に形成されて焼成されたものとしてもよい。このろ過膜15は、900~1600℃の焼成温度で焼成されたものとしてもよく、最高温度での焼成時間は好ましくは1時間である。ろ過膜15を形成するセラミック粒子は、上述の骨材と同様の材料を使用することができるが、好ましい平均粒径は0.1~5μm程度、より好ましくは0.1~2μmである。より小さい粒子径を選択することにより、焼成後の細孔径が小さくなるため、粒子径はろ過の目的に応じて適切な細孔径となるよう適宜選択される。なお、「ろ過膜の平均細孔径」は、水銀圧入法により測定したものをいう。
シール層20は、多孔質基材13の端部を被覆するように形成された液透過性の低いシール材である。このシール層20は、被処理流体が基材端面から基材内部に浸入することを防止する。シール層20は、多孔質基材13の両端部近傍のろ過膜15の一部を被覆するように形成してもよい。シール層20は、酸化アルミニウムや酸化チタンなど、ガラスよりも耐食性に優れた材質で形成することが好ましく、基材及びろ過膜に含まれる材料により構成されている。このシール層20は、中間膜12の材料Aに対するろ過膜15の材料Bの比であるB/Aが質量比で20/80~40/60の範囲で含む材料により構成されているものとしてもよい。この比率が20/80以上ではシール層20の緻密性をより高めて不透性をより向上することができ、40/60以下では焼成収縮などによるクラックの発生をより抑制することができ好ましい。この比率は、25/75~35/65の範囲がより好ましく、30/70の近傍が更に好ましい。また、シール層20は、Al及びTiに対するTiのモル割合が0.2≦Ti/(Al+Ti)≦0.7の範囲で構成されていることが好ましい。この範囲では、シール層20の耐食性が優れ、且つ機械的強度をより高めることができる。このモル割合は、0.4≦Ti/(Al+Ti)≦0.6の範囲であることがより好ましい。
このシール層20は、水銀圧入法で測定される最大細孔径が1.0μm以下である。一般に、酸やアルカリなどの処理液をセラミックフィルタに用いると、この処理液が基材とシール層との間の界面に影響を与え、シール層が機能しない状態になり得る。このシール層20では、最大細孔径が1.0μm以下であるため、シール層20と多孔質基材13との界面に処理液などが到達すること自体をより抑制することができ、シール層20の耐久性をより高めることができる。この最大細孔径は、より小さいことが好ましく、0.85μm以下であることがより好ましい。
このシール層20は、端面を封止してセラミックフィルタ10へ加圧空気を供給した際にシール層20から気泡が生じる発泡圧が0.3MPa以上であることが好ましい。この発泡圧は、シール層20の不透性の指標とすることができる。図2は、発泡圧を測定する発泡圧測定装置30の概略を示す説明図である。発泡圧測定装置30は、セラミックフィルタ10に装着されるエア供給部材31と、封止部材32と、液体を充填した図示しない恒温槽とを備えている。シール層20の発泡圧測定は、JIS-K3832に記載のバブルポイント法試験に準拠して、以下のように測定する。まず、セル16の出口側に封止部材32を配設することによりセル16の一方を目封じした状態とし、配管が接続されたエア供給部材31をセル16の入り口側に固定する。この状態のサンプルを30℃の水中に浸漬させ、エア供給部材31から配管を介して加圧したエアをセル16内に供給し、30秒圧力保持させ、シール層20で生じる気泡の有無を確認する。圧力を増加させて加圧、保持、気泡の有無の確認を繰り返し、気泡が確認された圧力を発泡圧として記録する。この発泡圧は、より高い方が好ましく、0.32MPa以上であることがより好ましく、0.35MPa以上であることが更に好ましい。作成の困難性などを考慮するとこのシール層20の発泡圧は、1.0MPa以下であることが好ましい。
このシール層20は、厚さが150μm以上500μm以下の範囲で形成されているものとしてもよい。厚さがこの範囲であれば、シール層20の不透性や機械的強度を十分確保することができる。また、このシール層20は、表面粗さRa(算術平均粗さ)が1.5μm以下であることが好ましく、1.2μm以下であることがより好ましい。シール層20の表面粗さが1.5μm以下では、例えば、セラミックフィルタをO-リングを介してハウジング内に収納して使用する際に、O-リングとの間で密閉性を高めやすく好ましい。この表面粗さRaは、より小さい方が好ましい。この表面粗さRaは、JIS-B0601に規定されている方法に準じて測定するものとする。また、シール層20の強度は、ビッカース硬度が300GPa以上であることが好ましい。ビッカース硬度が300GPa以上では、セラミックフィルタ10の使用時に物理的な衝撃に対して耐久性が良好である。このシール層20のビッカース硬度は400GPa以上がより好ましい。また、このシール層20のビッカース硬度は、製造条件の制約上、1500GPa以下であることが好ましい。このビッカース硬度は、JIS-R1610に従って加重9.8NでのHv値(GPa)として求めるものとする。
(セラミックフィルタの製造方法)
次に、セラミックフィルタ10の製造方法について説明する。この製造方法は、セラミック多孔体により形成された多孔質基材と、多孔質基材の表面に形成されたろ過膜とを備えたセラミックフィルタの製造方法である。この製造方法は、多孔質基材の材料及びろ過膜の材料を含む原料をスプレーによる噴射で多孔質基材の端部に形成させたのち焼成するシール層形成工程を含む。なお、この製造方法では、多孔質基材を作製する多孔質基材作製工程を含むものとしてもよいが、上述した多孔質基材を用意することにより、この工程を省略してもよい。
(シール層形成工程)
この工程では、多孔質基材の端部にシール層を形成する。この工程で用いる原料は、酸化アルミニウムや酸化チタンのうち1以上を含むものとしてもよい。また、シール層の原料は、上述したセラミックフィルタで説明した材料を適宜用いることができる。例えば、この工程では、中間膜の材料Aに対するろ過膜の材料BであるB/Aが質量比で20/80~40/60の範囲で含む原料を用いるものとしてもよい。また、このB/Aは、25/75~35/65の範囲がより好ましく、30/70の近傍が更に好ましい。また、この工程では、Al及びTiに対するTiのモル割合が0.2≦Ti/(Al+Ti)≦0.7の範囲で構成されているシール層の原料を用いることが好ましい。このモル割合は、0.4≦Ti/(Al+Ti)≦0.6の範囲であることがより好ましい。
また、この工程では、原料をスプレーによる噴射で多孔質基材の端部に形成させる。スプレー噴射によれば、付着性が良好であり、原料を多孔質基材の表面上に十分形成することができる。また、スプレー噴射による原料形成によれば、層状になったり気泡の混入などをより抑制できる。このため、スプレー噴射によれば、シール層の最大細孔径を1.0μm以下にしやすい。この工程において、原料はスラリー状で噴射するが、溶媒は水、有機溶媒などが挙げられ、このうち水が好ましい。原料スラリーの固液比は、スプレーを行う装置の規模にも依存するが、例えば、40質量%~60質量%の範囲とすることができる。原料の形成厚さは、例えば、250μm以上600μm以下の範囲であるものとしてもよい。また、この工程では、原料を形成したのち、1000℃以上1400℃以下の範囲で焼成することが好ましい。焼成温度は、原料のAl及びTiの配合比に応じて適宜調製すればよい。焼成雰囲気は、特に限定されないが、大気中や不活性雰囲気などが挙げられ、このうち大気中とすることが好ましい。なお、このシール層の形成は、ろ過膜の形成後に行ってもよいし、ろ過膜の形成前に行ってもよい。その他、第1のろ過膜を形成後、シール層を形成し、その後、更に、第2のろ過膜を形成するものとしてもよい。
なお、セラミックフィルタに要求される分離性能に応じて、セラミックフィルタを、O-リングを介してハウジング内に収納して使用される際にO-リングと接触する箇所に、研削加工を施すものとしてもよい。
以上説明したセラミックフィルタ10及びその製造方法によれば、多孔質基材の端部に形成されるシール層の耐久性をより高めることができる。この理由は、以下のように推察される。例えば、多孔質基材及びろ過膜の材料によりシール層が構成されるから、耐食性などがこれらと同等であり、シール層と多孔質基材との界面への影響をより低減することができる。また、シール層の最大細孔径がより小さいため、酸やアルカリなどの溶液が界面に到達すること自体をより抑制することができる。したがって、このセラミックフィルタでは、多孔質基材の端部に形成されるシール層の耐久性をより高めることができる。
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
以下には、セラミックフィルタを具体的に製造した例を実験例として説明する。なお、実験例2~4が実施例に相当し、実験例1、5~7、9が比較例に相当し、実験例8が参考例に相当する。
(セラミックフィルタの製造)
長手方向に沿って直径2.9mmの貫通直線孔(セル)を37個有する直径30mm、長さ150mmの多孔質アルミナ質の円柱のモノリス形状である支持体を押出成形および還元雰囲気で焼成し、作製した。支持体の材料は、平均粒径80μmのアルミナ粉末を使用した。なお、平均粒径は、レーザ回折式粒度測定装置を用いて測定した。次に、アルミナ及びチタニアを含む平均粒径4μmの中間膜を貫通孔内部に成膜、焼成により形成して、多孔質基材を得た。この多孔質基材の貫通孔内に平均粒径0.4μmの微粒アルミナをスラリーとして供給し、乾燥後に大気中1350℃で焼成し、ろ過膜とした。このろ過膜を形成したモノリス形状基材の両端部に、中間膜の材料とろ過膜の材料とを混合した原料を用いてシール層を形成した。シール層の形成は、原料をスラリー状としスプレーにより基材の端部に噴射して原料層を形成したのち、大気中1350℃で焼成した。
(実験例1~5)
上述したセラミックフィルタの製造方法において、中間膜の材料Aに対するろ過膜の材料Bの比B/Aが質量比で10/90である原料を用いたものを実験例1とした。この原料のAl及びTiに対するTiのモル割合Ti/(Al+Ti)は、0.2であった。また、B/Aを20/80、30/70、40/60、50/50としたものをそれぞれ実験例2~5とした。これらのモル割合は、それぞれ、0.4、0.5、0.6、0.7であった。ここで形成したシール層は、厚さが250μmであった。このシール層の厚さは、以下の方法により計測した。まず、シール層塗布前の支持体の径方向においてX、Yの2箇所をノギスにて測定し、平均値を径寸法とした。次に、シール層塗布後においても同様に、径方向においてX、Yの2箇所をノギスにて測定し、シール塗布前後の寸法差からシール層厚さを求めた。
(実験例6)
上述した原料スラリーを用い、スタンプ5回及び筆塗り3回行うことにより原料を多孔質基材に塗布した以外は実験例3と同様の工程により作製したものを実験例6のセラミックフィルタとした。ここで形成したシール層は、厚さが300μmであった。
(実験例7)
上述した原料スラリーを用い、多孔質基材の端面をこのスラリーに3回浸漬させることにより原料を基材に形成した以外は実験例3と同様の工程により作製したものを実験例7のセラミックフィルタとした。ここで形成したシール層は、厚さが300μmであった。
(実験例8)
シール層を溶射法により形成させた以外は、実験例3と同様の工程を経て得られたものを実験例8のセラミックフィルタとした。溶射法では、セラミックの微粉末を加熱して溶融状態とし、対象物の表面に吹き付けることにより溶射被膜を形成する。ここで形成したシール層は、厚さが300μmであった。
(実験例9)
シール層の原料を平均粒径10μm、SiO2系のアルカリガラスとし、原料を基材に塗布したのち950℃で焼成した以外は実験例6と同様の工程により作製したものを実験例9のセラミックフィルタとした。ここで形成したシール層は、厚さが300μmであった。
(表面粗さRa)
作製したセラミックフィルタのシール層の表面の表面粗さRa(算術平均粗さ,μm)をJIS-B0601に規定されている方法に準じて測定した。
(水銀圧入法による細孔分布測定)
作製した多孔質基材の細孔分布を測定した。基材の細孔分布は、水銀ポロシメータ(島津社製オートポアIII9400)で測定した。
(耐食性試験)
洗浄用薬液として、2質量%水酸化ナトリウム水溶液(アルカリ溶液)と、4質量%の硝酸水溶液(酸溶液)とを用意した。これらの薬液の液温を30℃に調整した。まず、アルカリ溶液に、上記作製したセラミックフィルタを浸漬させ250時間溶液を循環させた。次に、セラミックフィルタを、酸溶液に浸漬させ50時間溶液を循環し、アルカリ溶液に浸漬させ500時間溶液を循環し、酸溶液に浸漬させ50時間溶液を循環し、アルカリ溶液に浸漬させ450時間溶液を循環し、酸溶液に浸漬させ50時間溶液を循環した。このアルカリ-酸への浸漬循環サイクルの間に、下記発泡圧測定を0h、100h、250h、300h、550h、800h、850h、1100h、1300h、1350hの経過時に行った(図3参照)。また、耐食性を以下の基準で評価した。耐食性試験後の発泡圧が初期発泡圧に対して10%以下の低下に抑えられているものを「A」とし、10%を超えて低下したものを「C」とした。
(発泡圧測定)
シール層の発泡圧測定は、JIS-K3832に記載のバブルポイント法試験に準拠して、以下のように測定した。まず、セラミックフィルタのセルの出口側に封止部材を配設することによりセルの一方を目封じした状態とし、配管が接続されたエア供給部材をセルの入り口側に固定した。この状態のサンプルを30℃の水中に浸漬させ、エア供給部材から加圧したエアをセル内に供給し、30秒圧力保持させ、シール層で生じる気泡の有無を確認した(図2参照)。圧力を増加させて加圧、保持、気泡の有無の確認を繰り返し、気泡が確認された圧力を発泡圧として記録した。圧力は指示計で確認した。
(結果と考察)
表1に、シール層の形成方法、シール層の構成、シール層の最大細孔径(μm)、初期及び耐食性試験後の発泡圧(MPa)、表面粗さRa(μm)、シール層のビッカース硬度Hv(GPa)、耐食性の評価結果をまとめて表1に示した。図3は、実験例3,8,9の酸アルカリ溶液での処理時間と発泡圧との関係図である。図4は、実験例9及び実験例3の耐食性試験後の多孔質基材及びシール層の断面のSEM写真である。表1に示すように、シール層を塗布により作製した実験例6では、初期発泡圧が極めて低かった。これは、シール層の原料の付着量が安定せず、更に複数回の塗布により層状に形成され、その層間に不具合が生じたものと推察された。また、浸漬により作製した実験例7では、初期発泡圧が極めて低かった。これは、内在気泡が多く、この部分に不具合が生じたものと推察された。実験例6,7では、初期発泡圧が低いため、耐食性の検討を行えなかった。溶射法で作製した実験例8では、初期発泡圧が0.26MPaと比較的好適であったが、最大細孔径が1.12μmと大きく、0.3MPaには至らなかった。また、ガラスシールの実験例9においては、初期発泡圧が0.45MPaと好適であった。しかしながら、図3に示した耐食性試験の結果では、実験例9は、処理開始早々に発泡圧が低下し、耐食性が低かった。図4に示すように、実験例9では、耐食性試験後に多孔質基材とシール層との界面に剥離が見られた。一方、実験例3では、耐食性試験後でも界面に剥離は見られなかった。
一方、スプレーによりシール層を形成した実験例1~5においては、耐食性が高かった。このうち、実験例2~4は、初期発泡圧が0.30MPa以上と、より良好な初期発泡圧を示した。この理由は、例えば、所定の粒度比を有する原料をスプレー噴射により基材上に形成するものとすれば、付着性が良好であり原料を多孔質基材の表面上に十分形成することができ、且つ層状になったり気泡の混入などをより抑制できるためと推察された。実験例1では、発泡圧が0.20MPaと比較的好適であったが、シール層に含まれる細かな粒子が少ないため、最大細孔径が1.45μmと大きく、発泡圧は0.3MPaには至らなかった。また、実験例5では、発泡圧が低かった。この理由は、例えば、実験例5は、シール層に細かな粒子が多く含まれるため、焼成収縮によるクラックなどが発生することなどが推測された。なお、実験例2、4においても、実験例3と同様の発泡圧の傾向を示すことから、実験例3の表面粗さRaやビッカース硬度Hvと同程度の結果が得られるものと推察された。
表1に示すように、実験例2~4においては、水銀圧入法で測定される最大細孔径が1.0μm以下であった。このため、多孔質基材とシール層との界面に処理液が到達しにくいものと推察された。また、実験例2~4においては、シール層における中間膜の材料に対するろ過膜の材料の比率が質量比で20/80~40/60の範囲で含まれており、この比率範囲が、最大細孔径や耐食性に対して好適であることがわかった。また、このシール層において、Al及びTiに対するTiのモル割合Ti/(Al+Ti)が、0.2以上0.7以下の範囲、更には0.4以上0.6以下の範囲では、耐食性が高いことが明らかとなった。
Figure 0007412510000001
なお、本開示は上述した実施例に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
本出願は、2017年8月18日に出願された日本国特許出願第2017-158027号を優先権主張の基礎としており、引用によりその内容の全てが本明細書に含まれる。
本明細書で開示するセラミックフィルタ及びその製造方法は、溶液のろ過の技術分野に利用可能である。
10 セラミックフィルタ、11 支持体、12 中間膜、13 多孔質基材、15 ろ過膜、16 セル、20 シール層、30 発泡圧測定装置、31 エア供給部材、32 封止部材。

Claims (7)

  1. セラミック多孔体により形成された基材と、
    前記基材の表面に形成されたろ過膜と、
    前記基材及び前記ろ過膜に含まれる材料により構成され水銀圧入法で測定される最大細孔径が1.0μm以下であり前記基材の端部に形成されたシール層と、
    を備え
    前記基材の材料及び前記ろ過膜の材料は、それぞれ、アルミナ、チタニア、ムライト、コージェライト、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウムのうちの1以上である、
    セラミックフィルタ。
  2. 前記シール層は、前記最大細孔径が0.85μm以下である、請求項1に記載のセラミックフィルタ。
  3. 前記シール層は、酸化アルミニウム及び酸化チタンのうち1以上により構成される、請求項1又は2に記載のセラミックフィルタ。
  4. 前記シール層は、Al及びTiに対するTiのモル割合が0.4≦Ti/(Al+Ti)≦0.6の範囲で構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のセラミックフィルタ。
  5. 前記シール層は、厚さが150μm以上500μm以下の範囲で形成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載のセラミックフィルタ。
  6. 前記基材は、支持体と、前記支持体の表面側に形成され前記支持体より細孔径が小さい中間膜とにより構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のセラミックフィルタ。
  7. 端面を封止して前記セラミックフィルタへ加圧空気を供給した際に前記シール層から気泡が生じる発泡圧が0.3MPa以上である、請求項1~6のいずれか1項に記載のセラミックフィルタ。
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