JP7411812B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御装置に関する。
基板と、基板を収容する筐体と、を備えた防水仕様の電子制御装置が知られている(特許文献1参照)。このような防水仕様の電子制御装置では、筐体を構成する部材同士がシール部材を介して接続されることにより、筐体の内部が密閉される。このため、電子制御装置が、駆動し高温になっている状態で散水、水没等により急激に冷やされたり、冷えている状態から急激に駆動負荷が高まることで電子制御装置が暖められたりすると、筐体の内外圧差により、筐体が変形(膨張/収縮)する。このように筐体に内外圧差が発生するとシール部に大きな応力が発生する。
特許文献1には、カバーがシール部材を介してコントローラハウジングに取り付けられた電子回路装置が開示されている。この電子回路装置では、コントローラハウジングの周縁の全周に亘ってフランジ部が形成され、フランジ部に凹設されたシール保持溝にシール部材とともにカバーの端縁が嵌合している。なお、シール部材は、シール剤(接着剤)をシール保持溝に塗布した後、硬化させることにより形成することができる。
特開2016-164900号公報
特許文献1に記載の装置では、筐体を構成するコントローラハウジングとカバーとが2本のネジによって固定されている。このため、例えば、筐体の内圧が上昇した場合、2か所の固定点を起点にカバーが変形し、固定点からの距離が遠くなるほどカバー及びコントローラハウジングに接着されているシール部材に発生する応力が大きくなる。シール剤(接着剤)を多く塗布して接着強度を向上させることにより、シール部材に発生する応力を低減し、防水信頼性を向上することは可能だが、その分、材料費、製造工数が増加するため、装置のコストの増加を招くおそれがある。
本発明は、低コストで防水信頼性の高い電子制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による電子制御装置は、複数の固定部を有する第1筐体部材と、前記第1筐体部材の上方に配置され、前記第1筐体部材と前記複数の固定部で固定される第2筐体部材と、前記第1筐体部材と前記第2筐体部材との隙間を埋めるように設けられるシール部材と、前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とによって形成される空間に収容される基板と、を備える。前記第1筐体部材及び前記第2筐体部材は、前記シール部材を保持するシール保持部を有する。前記シール保持部は、第1の固定部と第2の固定部の中間位置に形成される第1の窪み部と、第3の固定部と第4の固定部の中間位置に形成される第2の窪み部と、を有する。前記第1筐体部材は、底板と、前記底板の外縁に沿って形成される外側側板と、前記底板の外縁に沿って前記外側側板よりも内側に形成される内側側板と、を有する。前記第1筐体部材の前記シール保持部は、前記外側側板と前記内側側板とを接続する底部と、前記外側側板と、前記内側側板とによって形成される凹部を有する。前記第2筐体部材の前記シール保持部は、前記凹部内に配置される凸部と、前記シール部材を前記凹部の前記底部に向かって押さえるリブと、を有する。前記隙間は、前記凹部と前記凸部との隙間である。前記リブは、前記凸部から前記電子制御装置の外側方向に突出するように設けられる。前記リブの下側面は、前記外側側板の上端面よりも上側に位置している。前記リブの先端面は、前記第1筐体部材の前記外側側板の内周面よりも内側に位置している。前記シール部材は、前記外側側板の外周面よりも外側にはみ出ておらず、前記リブの先端面の一部と接するように前記凹部からはみ出ている。

本発明によれば、低コストで防水信頼性の高い電子制御装置を提供することができる。
電子制御装置の概略を示す斜視図。 電子制御装置の概略を示す分解斜視図。 電子制御装置の平面図。 図3のIV-IV線断面模式図であり、シール部の断面構造を示す。 筐体の内部の圧力が外部に対して高くなったときの筐体の膨張変形について説明する図。 第1実施形態に係る電子制御装置のシール部の形状について示す平面断面模式図。 第2実施形態に係る電子制御装置のシール部の形状について示す平面断面模式図。 第3実施形態に係る電子制御装置のシール部の形状について示す平面断面模式図。 第4実施形態に係る電子制御装置のシール部の形状について示す平面断面模式図。 第5実施形態に係る電子制御装置のシール部の形状について示す平面断面模式図。 変形例1に係る電子制御装置のシール部の形状について示す平面断面模式図。
図面を参照して、本発明の実施形態に係る電子制御装置について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子制御装置1の概略を示す斜視図であり、図2は電子制御装置1の概略を示す分解斜視図である。図3は、電子制御装置1の平面図である。本実施形態に係る電子制御装置1は、自動車(以下、車両とも記す)のエンジンを電子制御するECU(エンジンコントローラユニット)であり、車両のエンジンルーム内に搭載される。
図1から図3に示すように、電子制御装置1は、ベース4と、ベース4上に配置されるエンジン制御用の電子回路基板6と、電子回路基板6と外部の機器(各種センサ、アクチュエータ等)とを電気的に接続するコネクタ2と、電子回路基板6を覆うようにベース4に取り付けられるカバー3と、を備えている。
電子制御装置1の筐体(外装)9は、第1筐体部材としてのベース4、第2筐体部材としてのカバー3及び第3筐体部材としてのコネクタ2を有する。ベース4とカバー3とコネクタ2とによって形成される空間(筐体9の内部空間)には、電子回路基板6が収容される。筐体9を構成する各筐体部材間にはシール部材5が介装される。筐体9を構成する各筐体部材間の隙間が、シール部材5によって埋められることにより、筐体9の内部が密閉され、電子制御装置1の防水性が確保される。
シール部材5は、接着剤(シール剤)を塗布し、硬化させることにより形成される。接着剤(シール剤)は、シリコン系、エポキシ系、ウレタン系等の材料からなる。なお、接着剤(シール剤)には、紫外線によって硬化する紫外線硬化型の接着剤を採用してもよいし、空気中の水分と反応して硬化する湿気硬化型の接着剤を採用してもよい。なお、図2では、接着剤(シール剤)が硬化した後のシール部材5について図示している。
コネクタ2は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂により形成される。コネクタ2には、電子回路基板6に電気的に接続される端子部材(不図示)がインサートモールドされている。端子部材は、銅を主成分とした金属で形成される。
コネクタ2の端子部材は、筐体9の外側でハーネス(不図示)に接続される外部端子部と、筐体9の内側で電子回路基板6に接続される内部端子部と、を有する。コネクタ2の内部端子部は、電子回路基板6に半田、プレスフィット等により接続される。
図2に示すように、コネクタ2は、ハーネスの接続端部に嵌合する矩形筒状の複数の筒部21と、複数の筒部21に一体成形され各筒部21を保持する台形板状の保持板22と、を有する。保持板22は所定の厚みを有し、その外周部がシール部材5を介してカバー3及びベース4に当接する。台形板状の保持板22の外周部は、上底部22aと、下底部22cと、上底部22aと下底部22cとを接続する一対の脚部22bと、を有する。
電子回路基板6は、絶縁材料により形成される平板状の絶縁基板と、絶縁基板上に実装されるコンデンサ、コイル、トランジスタ、半導体IC等を有する電子部品(不図示)と、を有する。絶縁基板には、コネクタ2の内部端子部と電子部品とを電気的に接続する配線パターンが形成される。
カバー3は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PA(ナイロン)等の樹脂により形成される。ベース4は、アルミニウム、鉄等を主成分とした金属により形成される。
ベース4は、矩形平板状の底板40と、シール部材5を下側から保持するシール保持部であるシール保持枠140と、後述するカバー3の取付部35が固定される固定部である複数のカバー固定片41と、車体フレームに取り付けるための車体取付部である複数のフランジ42と、電子回路基板6が取り付けられる複数の基板取付部43と、を有する。
シール保持枠140は、底板40の外縁部の全周に亘って設けられる。シール保持枠140は、電子回路基板6を囲む矩形枠状を呈する。複数の基板取付部43は、矩形枠状のシール保持枠140の内側に設けられる。
基板取付部43は、底板40から上方に向かって突出し、かつ、シール保持枠140から側方に向かって突出するように設けられる。電子回路基板6は、電子回路基板6に設けられる取付孔及び基板取付部43のネジ穴にネジが装着されることにより、ベース4に取り付けられる。なお、電子回路基板6とベース4との間に熱伝導性が良好なグリスを介在させることにより、電子回路基板6の電子部品で発生する熱を効果的に金属製のベース4に伝え、ベース4から外気に逃がすことができる。
複数のカバー固定片41は、ベース4の4隅において、ベース4の側部から外方に向かって突出するように形成される。後述するカバー3の取付部35が「熱加締め」によってカバー固定片41に取り付けられることにより、ベース4にカバー3が固定される。
複数のフランジ42は、ベース4の側部から外方に向かって突出するように設けられる。図3に示すように、フランジ42は、エンジンルーム内の車体フレームに設けられる取付ブラケット(外部部材)90にボルト(締結部材)91により取り付けられる。本実施形態では、ベース4に4つのフランジ42が設けられている。各フランジ42のボルト挿通孔(貫通孔)及び車体フレームの取付ブラケット90のボルト挿通孔(貫通孔)にボルト91が挿通され、ボルト91にナットが装着されることにより、ベース4が車体フレームに固定される。
図4は、図3のIV-IV線断面模式図であり、シール部の断面構造を示す。なお、図4において、電子回路基板6の図示は省略している。図2及び図4に示すように、シール保持枠140は、底板40の外縁に沿って形成される一対の側板(外側側板149及び内側側板148)と、この一対の側板同士を接続する底部147と、を有する。外側側板149及び内側側板148は平面視で矩形枠状を呈しており、内側側板148が外側側板149の内側に形成される。つまり、外側側板149は、内側側板148を囲むように形成される。図4に示すように、シール保持枠140には、矩形枠状の内側側板148の外周面と、矩形枠状の外側側板149の内周面と、外側側板149と内側側板148との間の底部147とによって、断面矩形状の凹部(以下、シール保持凹部と記す)145が形成される。
図1及び図2に示すように、カバー3は、矩形平板状の天板31と、天板31の各辺から下方に向かって延在する4つの側板32と、を有し、下方が開口とされた矩形箱状を呈している。1つの側板32には、コネクタ2が取り付けられるコネクタ取付部34が形成される。コネクタ取付部34は、コネクタ2の保持板22の上底部22a及び一対の脚部22bに対応する台形状を呈するように形成されており、コネクタ取付部34の内面とコネクタ2の保持板22の上底部22a及び一対の脚部22bとの間の隙間がシール部材5によって塞がれる。
カバー3の残りの3つの側板32の下端部には、図4に示すように、シール部材5を上側から保持するシール保持部であるシール保持端部130が形成されている。シール保持端部130は、ベース4のシール保持枠140のシール保持凹部145内に配置される凸部(以下、シール保持凸部と記す)135と、電子制御装置1の外側方向に突出するように設けられるリブ134と、を有する。シール保持端部130は、3つの側板32に形成されることにより、平面視(底面視)で略U字状を呈する。本実施形態では、シール保持凸部135の厚みは、リブ134よりも上方の側板32の厚みと同じである。
図4に示すように、ベース4のシール保持凹部145と、シール保持凹部145内に配置されるカバー3のシール保持凸部135との隙間は、シール部材5によって埋められる。本実施形態では、図2に示すように、矩形枠状のシール保持枠140における3辺の部位においてカバー3のシール保持端部130が配置され、シール保持枠140とシール保持端部130との隙間がシール部材5によって埋められる。なお、シール保持枠140における残り1辺の部位にはコネクタ2の保持板22の下底部22cが配置され、シール保持枠140と保持板22の下底部22cとの隙間がシール部材5によって埋められる。
カバー3の下端部の4隅には、ベース4の4隅に設けられるカバー固定片41に取り付けられる取付部35が形成される。取付部35は、カバー固定片41の上面に当接する当接面36と、当接面36から下方に突出するように設けられる円柱状の突起部37と、を有する。
取付部35の突起部37をカバー固定片41の貫通孔に挿通し、取付部35の当接面36とカバー固定片41の上面とを当接させた状態で、突起部37の先端部を加熱するとともに押圧する。これにより、突起部37の先端部には、突起部37の基端部よりも径方向外方に広がった加締め部37aが形成され、加締め部37aと取付部35の当接面36との間にカバー固定片41が挟まれる。その結果、取付部35がカバー固定片41に固定され、カバー3がベース4に取り付けられる。
本実施形態では、加締め部37aを有する取付部35及びカバー固定片41が、カバー3及びベース4を相互に固定する。なお、カバー固定片41の加締め部37aの中心軸(突起部37の中心軸)上の点を固定点とも記す。つまり、本実施形態では、カバー3及びベース4が4隅の固定点で相互に固定される。なお、図2では、加締め後の突起部37を示している。
本実施形態に係る電子制御装置1の組み立て方法の一例について説明する。まず、コネクタ2の端子部材と電子回路基板6とを電気的及び機械的に接続する。次に、ディスペンサー等の注入装置(不図示)を用いて、接着剤(シール剤)をシール保持枠140のシール保持凹部145内に注入する(塗布する)。
次に、電子回路基板6をベース4の基板取付部43上に載置するとともにコネクタ2の保持板22の下底部22cをシール保持枠140上に載置する。基板取付部43に電子回路基板6をネジ止めすることにより、電子回路基板6をベース4に取り付ける。次に、コネクタ2の上底部22aに形成される凹部に、注入装置を用いて接着剤(シール剤)を注入する(塗布する)。
次に、カバー3のシール保持端部130のシール保持凸部135をベース4のシール保持枠140のシール保持凹部145内に挿入する。カバー3のシール保持端部130によってシール剤を押圧しながら、カバー3の取付部35をベース4のカバー固定片41上に載置する。なお、カバー3をベース4に向けて位置決めする際、コネクタ取付部34がコネクタ2の上底部22a及び脚部22bに近接するように位置決めされるため、コネクタ取付部34によってシール剤が押圧され、コネクタ取付部34と保持板22と隙間にシール剤が満たされる。
取付部35に設けられた突起部37をカバー固定片41に設けられた挿通孔に挿入し、突起部37の先端部に熱を加えつつ押圧することにより、加締め部37aを形成する「熱加締め」によって、取付部35をカバー固定片41に固定する。これにより、カバー3及びベース4が4隅の固定点によって相互に固定される。
時間が経過することにより、接着剤(シール剤)は、筐体9を構成する各部材同士に接着された状態で硬化し、各部材同士の隙間を埋めるシール部材5が形成され、電子制御装置1が完成する。このようにして形成された電子制御装置1は、筐体9を構成する各筐体部材同士の隙間がシール部材5によりシールされた密閉構造(防水構造)を有する。
防水仕様の電子制御装置では、筐体9の内部が密閉されているため、温度変化により筐体9の内外圧差が生じると、シール部7に応力が発生する。なお、シール部7とは、シール部材5及びシール部材5を保持するシール部材5の周辺部位のことを指す。つまり、本実施形態において、シール部7とは、シール部材5並びにシール部材5を下側から保持するベース4のシール保持枠140及びシール部材5を上側から保持するカバー3のシール保持端部130で構成される。
カバー3とベース4が4隅の固定点で固定される構造において、シール部7が、平面視で直線状の4辺で構成される矩形枠状に形成される場合、筐体9の内部の圧力が外部に対して高くなると、固定点間の中間位置において最も高い曲げ応力が発生する。
図5は、筐体9の内部の圧力が外部に対して高くなったときの筐体9の膨張変形について説明する図であり、一の側板32をこの側板32に沿って切断した断面を模式的に示す。なお、図5は、本実施形態の比較例に係る電子制御装置であり、シール部7に後述する窪み部(171,172)が設けられていない。
図5に示すように、筐体9の内圧が上昇すると、カバー3は、図示左右中央部が上方に最も膨らむように変形し、ベース4は、図示左右中央部が下方に最も膨らむように変形する。カバー3とベース4とが互いに離れるように変形すると、両部材に接着しているシール部材5に応力が発生する。
シール部材5の応力が規定値を超えると、カバー3及びベース4からシール部材5が剥離し、筐体9のシール性が低下するおそれがある。シール剤の注入量(塗布量)を増加させたり、固定点を増加させたりすることにより、カバー3とベース4の接合強度を向上させ、シール性(防水性)を確保することはできるが、シール剤の注入量(塗布量)の増加及び固定点の増加は、材料費及び製造工数の増加を招くおそれがある。
そこで、本実施形態では、矩形枠状のシール部7の所定の位置に窪み部(第1の窪み部171及び第2の窪み部172)を形成し、シール部7の剛性を向上させることにより、シール剤の注入量(塗布量)を抑えつつ、防水信頼性の向上を図っている。以下、本実施形態に係る電子制御装置1におけるシール部7の形状について詳しく説明する。
図6は、本発明の第1実施形態に係る電子制御装置1のシール部7の形状について示す平面断面模式図であり、図4のVI-VI線断面を示す。なお、説明の便宜上、図示するように、コネクタ2が設けられる側を電子制御装置1の前側と記し、反対側を電子制御装置1の後側と記し、電子制御装置1の前後方向及び高さ方向(上下方向)に直交する方向を左右方向として説明する。
上述したように、ベース4の4隅には、カバー3に固定される複数の固定部として、第1~第4カバー固定片41a~41d(41)が設けられている。第1カバー固定片41aは、ベース4の左前端部から前方に突出する。第2カバー固定片41bは、ベース4の左後端部から後方に突出する。第3カバー固定片41cは、ベース4の右前端部から前方に突出する。第4カバー固定片41dは、ベース4の右後端部から後方に突出する。
図6に示すように、第1カバー固定片41aと第2カバー固定片41bとの中間位置と、第3カバー固定片41cと第4カバー固定片41dとの中間位置とを結ぶ直線を第1ベース中心軸Ca1と定義する。第1ベース中心軸Ca1は、ベース4の前後方向の幅を2等分割するベース4の中心軸である。また、第1カバー固定片41aと第3カバー固定片41cとの中間位置と、第2カバー固定片41bと第4カバー固定片41dとの中間位置とを結ぶ直線を第2ベース中心軸Ca2と定義する。第2ベース中心軸Ca2は、ベース4の左右方向の幅を2等分割するベース4の中心軸である。なお、第1ベース中心軸Ca1と第2ベース中心軸Ca2との交点をベース4の中心点Oとする。
ベース4には、車体フレームに取り付けられる4つのフランジ42が設けられる。4つのフランジ42のうちの2つのフランジ42(中央フランジ42aと記す)は、第1ベース中心軸Ca1上において、ベース4の左右外方に向かって突出するように設けられている。
シール保持枠140は、左側枠構成部140aと、右側枠構成部140bと、前側枠構成部140cと、後側枠構成部140dと、を有する。左側枠構成部140aは、第1カバー固定片41aと第2カバー固定片41bとを結ぶ直線に沿うように略直線状に形成される。右側枠構成部140bは、第3カバー固定片41cと第4カバー固定片41dとを結ぶ直線に沿うように略直線状に形成される。前側枠構成部140cは、左側枠構成部140aの前側端部と右側枠構成部140bの前側端部とを接続するように直線状に形成される。後側枠構成部140dは、左側枠構成部140aの後側端部と右側枠構成部140bの後側端部とを接続するように直線状に形成される。
左側枠構成部140aは、ベース4の中心点O側(図示右側)に向かって窪む第1の窪み部141を有する。右側枠構成部140bは、ベース4の中心点O側(図示左側)に向かって窪む第2の窪み部142を有する。第1の窪み部141及び第2の窪み部142は、平面視で円弧形状を呈する。第1の窪み部141及び第2の窪み部142は、例えば、中央フランジ42aのボルト挿通孔(貫通孔)の中心軸を中心とする円弧形状に形成される。なお、矩形枠状のシール保持枠140に電子制御装置1の内側方向に窪む窪み部141,142が設けられているため、シール保持枠140の内側に収容される電子回路基板6の外形にも、窪み部141,142に対応する円弧状の窪みが形成される(図2参照)。
一対の中央フランジ42aのうちの一方は、ベース4の第1の窪み部141の側部から第1の窪み部141の窪み方向とは反対の方向に突出するように設けられる。一対の中央フランジ42aのうちの他方は、ベース4の第2の窪み部142の側部から第2の窪み部142の窪み方向とは反対の方向に突出するように設けられる。
カバー3のシール保持端部130は、左側枠構成部140aのシール保持凹部145内に配置されるシール保持凸部135を有する左側保持端部136と、右側枠構成部140bのシール保持凹部145内に配置されるシール保持凸部135を有する右側保持端部137と、後側枠構成部140dのシール保持凹部145内に配置されるシール保持凸部135を有する後側保持端部139と、を有する。左側保持端部136には、第1の窪み部141のシール保持凹部145内に配置されるシール保持凸部135を有する第1の窪み部131が形成される。右側保持端部137には、第2の窪み部142のシール保持凹部145内に配置されるシール保持凸部135を有する第2の窪み部132が形成される。第1の窪み部131及び第2の窪み部132は、平面視で円弧形状を呈する。
上述したように、シール保持枠140のシール保持凹部145内に接着剤(シール剤)が注入され、カバー3及びコネクタ2の位置決めがなされた状態で接着剤(シール剤)が硬化すると、矩形枠状のシール部材5が形成される。シール部材5は、ベース4のシール保持凹部145の形状と同様、複数の直線部と、複数の窪み部とを有する。つまり、シール部材5は、第1の窪み部141のシール保持凹部145内に配置される第1の窪み部151と、第2の窪み部142のシール保持凹部145内に配置される第2の窪み部152と、を有する。第1の窪み部151及び第2の窪み部152は、矩形枠状のシール部材5の内側に向かって窪む円弧形状に形成される。
シール部材5、シール保持枠140及びシール保持端部130の第1の窪み部151,141,131は、第1カバー固定片41aの固定点と第2カバー固定片41bの固定点の中間位置に形成される。シール部材5、シール保持枠140及びシール保持端部130の第2の窪み部152,142,132は、第3カバー固定片41cの固定点と第4カバー固定片41dの固定点の中間位置に形成される。
第1の窪み部151,141,131は、その底部(最も第2ベース中心軸Ca2寄りの部位)が第1カバー固定片41aの固定点と第2カバー固定片41bの固定点の中間位置と、第1ベース中心軸Ca1の方向から見たときに、重なるように設けられる。第2の窪み部152,142,132は、その底部(最も第2ベース中心軸Ca2寄りの部位)が第3カバー固定片41cの固定点と第4カバー固定片41dの固定点の中間位置と、第1ベース中心軸Ca1の方向から見たときに、重なるように設けられる。本実施形態では、円弧形状の第1の窪み部151,141,131の中心点、及び、円弧形状の第2の窪み部152,142,132の中心点が、第1ベース中心軸Ca1上に位置するように、第1の窪み部151,141,131及び第2の窪み部152,142,132が形成される。
また、第1の窪み部151,141,131と第2の窪み部152,142,132は、第1カバー固定片41aの固定点と第3カバー固定片41cの固定点の中間位置及び第2カバー固定片41bの固定点と第4カバー固定片41dの固定点の中間位置を結ぶ直線(第2ベース中心軸Ca2)に対して、線対称形状(図6において左右対称形状)となるように形成される。
シール部7は、第1カバー固定片41aと第2カバー固定片41bとの間に設けられる第1シール部71と、第3カバー固定片41cと第4カバー固定片41dとの間に設けられる第2シール部72と、第1カバー固定片41aと第3カバー固定片41cとの間に設けられる第3シール部73と、第2カバー固定片41bと第4カバー固定片41dとの間に設けられる第4シール部74と、を有する。
第1シール部71、第2シール部72及び第4シール部74は、ベース4のシール保持枠140と、シール保持枠140内のシール部材5と、シール部材5をベース4に向けて押さえつけるカバー3のシール保持端部130とによって構成される。第3シール部73は、ベース4のシール保持枠140と、シール保持枠140内のシール部材5と、シール部材5をベース4に向けて押さえつけるコネクタ2の保持板22の下底部22c(図2参照)とによって構成される。
第1シール部71には、直線部71aと、直線部71aに対してベース4の中心点O側に向かって窪む第1の窪み部171が設けられ、第2シール部72には、直線部72aと、直線部72aに対してベース4の中心点O側に向かって窪む第2の窪み部172が設けられている。このように、本実施形態では、電子制御装置1に内圧変動が生じた際に、第1シール部71及び第2シール部72において最大曲げ応力が発生する位置(変形量が最大となる位置)に第1の窪み部171及び第2の窪み部172が形成されている。
第1の窪み部171及び第2の窪み部172が形成されることにより、第1の窪み部171及び第2の窪み部172が形成されない場合に比べて、シール部7の断面二次モーメントを大きくすることができる。つまり、シール部7の曲げ剛性を高めることができ、シール部7の変形を抑えることができる。また、本実施形態では、第1の窪み部171及び第2の窪み部172が形成されることにより、第1の窪み部171及び第2の窪み部172が形成されない場合に比べて、シール部材5とベース4との接着面積及びシール部材5とカバー3との接着面積を増加させることができ、接着強度を向上することができる。
これにより、例えば、筐体9の内部の圧力が上昇し、カバー3とベース4とを互いに離間させるように力が作用した場合において、カバー3とベース4におけるシール部7の変形が抑えられるため、カバー3及びベース4に接着されているシール部材5に発生する応力が低減する。つまり、本実施形態によれば、シール部材5とカバー3及びベース4との剥離が発生することを効果的に防止することができる。すなわち、シール部7におけるシール強度を向上させることができる。このような構成によれば、シール剤の塗布量を抑えつつ、防水信頼性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、コネクタ2が、第1カバー固定片41aと第3カバー固定片41cとの間において、シール部材5を介してベース4とカバー3とによって挟持される。このように、本実施形態では、直方体形状の筐体9の1つの側部が側板32及びコネクタ2で構成されている。これにより、第1カバー固定片41aと第3カバー固定片41cとの間における筐体9の側部の剛性が、他の側部に比べて高められ、筐体9の内圧変動時の変形を効果的に抑えることができる。また、コネクタ2の台形状の保持板22における上底部22a及び一対の脚部22bと、コネクタ取付部34とがシール部材5に接着されている。これにより、コネクタ2とカバー3との接着強度を向上することができる。
図4に示すように、カバー3のシール保持端部130には、側板32の側面から側方(電子制御装置1の外側方向)に突出するリブ134が形成されている。図3に示すように、リブ134は、左側の側板32、後側の側板32及び右側の側板32に連続して設けられ、平面視でU字状を呈する。図4に示すように、リブ134は、断面が四角形状であり、下側面134aと、上側面134bと、下側面134aと上側面134bを接続する先端面134cと、を有する。リブ134の先端面134cは、カバー3を上方から見たときに、カバー3において最も外側に位置する端面(外側端面)を構成する。
リブ134の下側面134aは、ベース4の外側側板149の上端面よりも上側に位置している。また、リブ134の先端面134cは、ベース4の外側側板149の外周側面149aよりも内側(図示左側)に位置している。電子制御装置1の組立工程において、カバー3のシール保持凸部135をベース4のシール保持凹部145内に嵌入する際、シール保持端部130によってシール剤が押圧される。このとき、シール保持凸部135の先端面(下端面)だけでなく、リブ134の下側面134aによってシール剤が上方から下方へ向かって押圧されるため、カバー3の内側にシール剤を適切に押し込むことができる。つまり、シール部材5をシール保持凹部145の底部147に向かって押さえるリブ134を設けることにより、シール保持凹部145とシール保持凸部135との隙間に対するシール剤の充填性を良好なものとすることができる。
本実施形態では、カバー3の外側端面(リブ134の先端面134c)が、ベース4の外側端面(外側側板149の外周側面149a)よりも内側(図示左側)に位置し、シール保持凹部145の上方の一部が開放されている。したがって、電子制御装置1の組立工程において、シール剤がシール保持凹部145とシール保持凸部135の隙間に適切に充填されているかどうかを電子制御装置1の上側から容易に確認することができる。つまり、本実施形態によれば、電子制御装置1の組立作業性を向上することができる。
また、電子制御装置1の温度が上昇し、シール部材5が熱膨張した場合において、シール保持凹部145内のシール部材5がカバー3の側板32に沿って上方に逃げることができる。このため、シール部材5は、ベース4の外側端面(外側側板149の外周側面149a)よりも内側に形成されたカバー3の外側端面(リブ134の先端面134c)の一部(下部)と接するようにシール保持凹部145からはみ出ている。つまり、本実施形態では、シール保持凹部145の上方を開放することにより、シール部材5の熱膨張による変形を許容する構成となっているため、シール部材5に発生する応力を緩和することができる。
ところで、仮に、カバー3のリブ134の先端面134cと、ベース4の外側側板149の外周側面149aとが面一である場合、シール部材5が横方向にはみ出ることにより、外形が大きくなる懸念がある。また、中央フランジ42aを車体フレームに取り付ける際、シール部材5のはみ出た部分に、中央フランジ42aのボルト挿通孔に挿通されるボルト91を取り付けるための工具が干渉するなどして、取付作業に支障をきたすおそれがある。
これに対して、本実施形態では、上述したように、第1の窪み部131及び第2の窪み部132におけるカバー3の外側端面(リブ134の先端面134c)が、ベース4の外側端面(外側側板149の外周側面149a)よりも内側(図示左側)に位置し、シール保持凹部145の上方の一部が開放された構造となっている。これにより、シール部材5のはみ出た部分が、中央フランジ42aのボルト挿通孔に挿通されるボルト91を取り付けるための工具に干渉するといった懸念が生じることがない。つまり、本実施形態によれば、第1の窪み部131及び第2の窪み部132の側方に設けられる中央フランジ42aを車体フレームの取付ブラケット90に容易に取り付けることができる。
上述した実施形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)電子制御装置1は、複数のカバー固定片(固定部)41を有するベース(第1筐体部材)4と、ベース4と複数のカバー固定片41で固定されるカバー(第2筐体部材)3と、ベース4とカバー3との隙間を埋めるように設けられるシール部材5と、ベース4とカバー3とによって形成される空間に収容される電子回路基板(基板)6と、を備える。ベース4は、シール部材5を一方側から保持するシール保持枠(シール保持部)140を有する。カバー3は、シール部材5を他方側から保持するシール保持端部(シール保持部)130を有する。シール保持枠140は、第1カバー固定片(第1の固定部)41aと第2カバー固定片(第2の固定部)41bの中間位置に形成される第1の窪み部141と、第3カバー固定片(第3の固定部)41cと第4カバー固定片41d(第4の固定部)の中間位置に形成される第2の窪み部142と、を有する。シール保持端部130は、第1カバー固定片(第1の固定部)41aと第2カバー固定片(第2の固定部)41bの中間位置に形成される第1の窪み部131と、第3カバー固定片(第3の固定部)41cと第4カバー固定片(第4の固定部)41dの中間位置に形成される第2の窪み部132と、を有する。
この構成によれば、シール部7(シール部材5及びシール部材5を保持するシール保持部)の剛性を向上することができる。このため、電子制御装置1の内外圧差が生じた場合における筐体9の変形を抑え、シール部材5に発生する応力を低く抑えることができる。つまり、本実施形態によれば、シール部材5を形成するためのシール剤の塗布量を抑えつつ、低コストで防水信頼性の高い電子制御装置1を提供することができる。
(2)第1の窪み部141,131は、その底部が第1カバー固定片41aと第2カバー固定片41bの中間位置と重なるように設けられる。第2の窪み部142,132は、その底部が第3カバー固定片41cと第4カバー固定片41dの中間位置と重なるように設けられる。固定点から最も離れた位置に窪み部141,142,131,132を設けることにより、電子制御装置1の内外圧差が生じた場合に、シール部7の変形を効果的に抑制することができる。
(3)電子制御装置1は、電子回路基板6に接続されるコネクタ2を備える。コネクタ2は、第1カバー固定片41aと第3カバー固定片41cとの間において、シール部材5を介してベース4とカバー3とによって挟持される。コネクタ2により、電子制御装置1の筐体9の側部の剛性が向上するため、この部分における変形を効果的に抑制し、コネクタ2とベース4との隙間のシール部材5及びコネクタ2とカバー3との隙間のシール部材5に発生する応力を低減することができる。
(4)複数のカバー固定片41(41a,41b,41c,41d)は、ベース4の4隅に形成されている。これにより、シール部材5に発生する応力を効果的に低減できる構造において、電子回路基板6の配置スペースを広くとることができるとともにカバー固定片41の数を低く抑え、コストの低減を図ることができる。
(5)第1の窪み部141,131と第2の窪み部142,132は、第1カバー固定片41aと第3カバー固定片41cの中間位置及び第2カバー固定片41bと第4カバー固定片41dの中間位置を結ぶ直線に対して、対称形状(図6において左右対称形状)となるように形成される。これにより、電子制御装置1の内外圧差が生じた場合に、シール部7にねじれが発生することを防止することができるので、応力の偏りを効果的に防止することができる。
(6)ベース4は、取付ブラケット(外部部材)90に取り付けられる複数のフランジ42を有する。第1の窪み部141は、一方(図6における右方、すなわち電子制御装置1の内側方向)に向かって窪むように形成され、第2の窪み部142は、他方(図6における左方、すなわち電子制御装置1の内側方向)に向かって窪むように形成される。一対の中央フランジ42aのうちの一方は、ベース4の第1の窪み部141の側部から第1の窪み部141の窪み方向とは反対の方向(図6における左方、すなわち電子制御装置1の外側方向)に突出するように設けられる。一対の中央フランジ42aのうちの他方は、ベース4の第2の窪み部142の側部から第2の窪み部142の窪み方向とは反対の方向(図6における右方、すなわち電子制御装置1の外側方向)に突出するように設けられる。
この構成では、窪み部141,142が電子制御装置1の内側方向に窪んでいるため、その側方の中央フランジ42aを取付ブラケット90に取り付ける作業性を向上することができる。なお、窪み部141,142は、円弧形状に形成されているため、窪み部141,142を設けることによる筐体9内の容積の低下を最小限に抑えつつ、中央フランジ42aを取付ブラケット90に取り付ける作業性を向上することができる。また、車両から入力される振動、衝撃等に対して、中央フランジ42aの周辺のシール部7(第1の窪み部171及び第2の窪み部172)を強固にすることができる。これにより、電子制御装置1の共振点を大きくずらすことができるので、耐振動性及び耐衝撃性を向上することができる。
(7)カバー3の第1の窪み部131における外側端面(リブ134の先端面134c)が、ベース4の第1の窪み部141における外側端面(外側側板149の外周側面149a)よりも内側に位置している。同様に、カバー3の第2の窪み部132における外側端面(リブ134の先端面134c)が、ベース4の第2の窪み部142における外側端面(外側側板149の外周側面149a)よりも内側に位置している。これにより、シール部材5がベース4の外側端面よりも外側にはみ出ることが防止されるので、シール部材5とボルト取付工具との干渉を防止することができる。したがって、第1の窪み部141及び第2の窪み部142の側方に設けられる中央フランジ42aを車体フレームの取付ブラケット90に容易に取り付けることができる。
(8)ベース4のシール保持枠(シール保持部)140はシール保持凹部(凹部)145を有し、カバー3のシール保持端部(シール保持部)130はシール保持凸部(凸部)135を有する。シール部材5は、シール保持凹部145とシール保持凹部145内に配置されるシール保持凸部135との隙間を埋めるように設けられる。また、シール部材5は、ベース4の外側端面(外側側板149の外周側面149a)よりも内側に形成されたカバー3の外側端面(リブ134の先端面134c)の一部と接するようにシール保持凹部145からはみ出ている。したがって、電子制御装置1の組立工程において、シール剤がシール保持凹部145とシール保持凸部135の隙間に適切に充填されているかどうかを電子制御装置1の上側から容易に確認することができる。つまり、本実施形態によれば、電子制御装置1の組立作業性を向上することができる。
(9)カバー3のシール保持端部130は、シール部材5をシール保持凹部145の底部147に向かって押さえるリブ134を有する。リブ134は、電子制御装置1の外側方向に突出するように設けられる。この構成では、電子制御装置1の組立工程において、リブ134によってシール剤が上方から下方へ向かって押圧されるため、カバー3の内側にシール剤を適切に押し込むことができる。つまり、シール保持凹部145とシール保持凸部135との隙間に対するシール剤の充填性を良好なものとすることができる。その結果、シール保持凹部145とシール保持凸部135との隙間が、シール部材5によって適切に埋められるため、リブ134を設けない場合に比べて、防水信頼性をさらに向上することができる。
<第2実施形態>
図7を参照して、本発明の第2実施形態に係る電子制御装置1Bについて説明する。なお、図中、第1実施形態と同一もしくは相当部分には同一の参照番号を付し、相違点を主に説明する。図7は、第2実施形態に係る電子制御装置1Bのシール部7Bの形状について示す平面断面模式図である。
第1実施形態では、第1ベース中心軸Ca1上に、円弧形状の第1の窪み部131,141,151,171及び第2の窪み部132,142,152,172の中心が位置していた。これに対して、第2実施形態では、図7に示すように、円弧形状の第1の窪み部131,141,151,171及び第2の窪み部132,142,152,172の中心が、第1ベース中心軸Ca1よりも後側(図示下側)にずれて配置されている。
第2実施形態では、窪み部171,172の中心(窪み部171,172の前後方向中間位置)と、第1ベース中心軸Ca1とがずれて配置されているが、第1ベース中心軸Ca1上に窪み部171,172が形成されている。電子制御装置1の内外圧差が生じた場合において最も変形する第1ベース中心軸Ca1上に窪み部171,172が設けられているため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、図7では、第1ベース中心軸Ca1よりも後側に窪み部171,172の中心が位置するように、窪み部171,172を形成する例について説明したが、第1ベース中心軸Ca1よりも前側に窪み部171,172の中心が位置するように、窪み部171,172を形成してもよい。このように、第2実施形態では、窪み部171,172の位置を第1ベース中心軸Ca1に対して前後にずらして形成することができる。したがって、第2実施形態によれば、車両側条件によって決まる中央フランジ42aの位置、及び、シール部7Bの窪み部171に沿って窪ませている電子回路基板6の窪み部の位置の設計自由度を向上することができる。
<第3実施形態>
図8を参照して、本発明の第3実施形態に係る電子制御装置1Cについて説明する。なお、図中、第1実施形態と同一もしくは相当部分には同一の参照番号を付し、相違点を主に説明する。図8は、第3実施形態に係る電子制御装置1Cのシール部7Cの形状について示す平面断面模式図である。
図8に示すように、第3実施形態に係るシール部7Cは、第2カバー固定片41b(第2の固定部)と第4カバー固定片41d(第4の固定部)の中間位置に形成される第3の窪み部173をさらに有する。シール部7Cの第3の窪み部173は、シール保持枠140の第3の窪み部143と、第3の窪み部143のシール保持凹部145内に配置されるシール保持凸部135を有するシール保持端部130の第3の窪み部133と、第3の窪み部143のシール保持凹部145と第3の窪み部133のシール保持凸部135の隙間に設けられるシール部材5の第3の窪み部153と、により構成される。
このように、第3実施形態では、第1実施形態の電子制御装置1に対して、第2ベース中心軸Ca2上に第3の窪み部173が追加された構造である。この構成によれば、第2カバー固定片41bと第4カバー固定片41dの間のシール部7Cに発生する応力を低減することができる。したがって、第3実施形態によれば、第1実施形態よりも、シール部7Cに発生する応力を低減することができる。
<第4実施形態>
図9を参照して、本発明の第4実施形態に係る電子制御装置1Dについて説明する。なお、図中、第1実施形態と同一もしくは相当部分には同一の参照番号を付し、相違点を主に説明する。図9は、第4実施形態に係る電子制御装置1Dのシール部7Dの形状について示す平面断面模式図である。
第1実施形態では、シール部7の窪み部171,172が平面視で円弧形状に形成されていた。これに対して、第4実施形態では、図9に示すように、窪み部171D,172Dが平面視で矩形形状に形成される。第1の窪み部171と第2の窪み部172は、第2ベース中心軸Ca2に対して左右対称形状である。
第1の窪み部171Dは、第1シール部71における直線部71aから側方(図示右方)に向かって突出する一対の直線部である第1直線部170aと、一対の第1直線部170a同士を接続する直線部である第2直線部170bと、を有する。第2の窪み部172は、第1の窪み部171と同様、一対の第1直線部170aと、一対の第1直線部170a同士を接続する第2直線部170bと、を有する。第1直線部170aは第1ベース中心軸Ca1と平行となるように形成され、第2直線部170bは第2ベース中心軸Ca2と平行となるように形成される。
このように、窪み部171D,172Dを矩形形状とすることにより、第1実施形態に比べて、シール部7Dの断面二次モーメントが大きくなることから、より筐体9が変形し難くなる。つまり、第4実施形態によれば、シール部7Dで発生する応力をさらに低減することができる。
<第5実施形態>
図10を参照して、本発明の第5実施形態に係る電子制御装置1Eについて説明する。なお、図中、第1実施形態と同一もしくは相当部分には同一の参照番号を付し、相違点を主に説明する。図10は、第5実施形態に係る電子制御装置1Eのシール部7Eの形状について示す平面断面模式図である。
第1実施形態では、窪み部171,172が電子制御装置1の内側方向に窪むように形成されていた。これに対して、第5実施形態では、窪み部171E,172Eが電子制御装置1の外側方向に向かって窪むように形成される。第1の窪み部171E及び第2の窪み部172Eの形状は、筐体9の外部方向に凸の円弧形状となっている。
シール部7Eの第1の窪み部171Eは、シール保持枠140Eの第1の窪み部141Eと、第1の窪み部141Eのシール保持凹部145内に配置されるシール保持凸部135を有するシール保持端部130Eの第1の窪み部131Eと、第1の窪み部141Eのシール保持凹部145と第1の窪み部131Eのシール保持凸部135の隙間に設けられるシール部材5の第1の窪み部151Eと、により構成される。シール部7Eの第2の窪み部172Eは、シール保持枠140Eの第2の窪み部142Eと、第2の窪み部142Eのシール保持凹部145内に配置されるシール保持凸部135を有するシール保持端部130Eの第2の窪み部132Eと、第2の窪み部142Eのシール保持凹部145と第2の窪み部132Eのシール保持凸部135の隙間に設けられるシール部材5Eの第2の窪み部152Eと、により構成される。
第1実施形態では、窪み部171,172の形状に合わせて、電子回路基板6の外形を窪ませる必要があった。これに対して、第5実施形態では、窪み部171,172が外側に凸の形状であるため、電子回路基板6を窪ませる必要がない。つまり、第5実施形態によれば、第1実施形態に比べて、電子回路基板6の配線自由度が向上し、電子部品を実装可能な面積を広くすることができる。
次のような変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示す構成と上述の実施形態で説明した構成を組み合わせたり、上述の異なる実施形態で説明した構成同士を組み合わせたり、以下の異なる変形例で説明する構成同士を組み合わせることも可能である。
<変形例1>
上記実施形態では、略矩形枠状のシール部7の一辺に一つの窪みが形成される例について説明したが、本発明はこれに限定されない。つまり、第1の窪み部171は、一つの窪みで形成する場合に限らず、複数の窪みで形成してもよい。同様に、第2の窪み部172は、一つの窪みで形成する場合に限らず、複数の窪みで形成してもよい。例えば、図11に示す電子制御装置1Fのように、複数の円弧状の窪み27によって第1の窪み部171Fを形成し、複数の円弧状の窪み27によって第2の窪み部172Fを形成してもよい。このような構成によれば、シール部71,72の断面二次モーメントが増加し、かつシール部材5のシール保持部(ベース4のシール保持枠及びカバー3のシール保持端部)に対する接着力も強化されることから、さらなるシール強度の増加が可能となる。
<変形例2>
上記実施形態では、ベース4とカバー3の固定方法として、カバー3に設けられた樹脂の突起部37の先端を加熱するとともに加圧することにより熱変形させ、ベース4に固定する「熱加締め」を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されない。カバー3の取付部35とベース4のカバー固定片41とをネジによって固定してもよい。また、ベース4及びカバー3の一方に設けられた凸部をベース4及びカバー3の他方に設けられた凹部にはめ込んで引っ掛けるスナップフィットによって、ベース4とカバー3を固定してもよい。熱加締め、ネジ、スナップフィットの何れかによる固定方法によれば、ベース4とカバー3とを複数の固定点で容易に固定することができる。
<変形例3>
上記実施形態では、ベース4を金属により形成し、カバー3を樹脂により形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。カバー3を金属により形成してもよいし、ベース4を樹脂により形成してもよい。
<変形例4>
上記実施形態では、矩形平板状のベース4の4隅にカバー固定片(固定部)41を設ける例について説明したが、本発明はこれに限定されない。上記実施形態に比べて、ベース4の一辺が長い場合には、さらにカバー固定片41を設けてもよい。
例えば、第1実施形態における第1カバー固定片41aと第2カバー固定片41bとの間の距離及び第3カバー固定片41cと第4カバー固定片41dとの間の距離が、2倍以上長くなった場合、第1カバー固定片41aと第2カバー固定片41bとの中間位置及び第3カバー固定片41cと第4カバー固定片41dとの中間位置にカバー固定片を新たに設けてもよい。この場合、第1シール部71には、新たなに設けたカバー固定片と第1カバー固定片41aの中間位置及び新たに設けたカバー固定片と第2カバー固定片41bの中間位置のそれぞれに窪み部を設ける。また、第2シール部72には、新たに設けたカバー固定片と第3カバー固定片41cの中間位置及び新たに設けたカバー固定片と第4カバー固定片41dの中間位置のそれぞれに窪み部を設ける。
このように、電子制御装置1の外周に沿って配設される複数の固定部における隣り合う固定部同士の中間位置において、シール部7に窪みを設けることにより、隣り合う固定部同士の中間位置におけるシール部7の剛性を高めて、筐体9の内外圧差に起因する変形を抑制することができる。
<変形例5>
上記実施形態では、ベース4が矩形平板状である例について説明したが、本発明はこれに限定されない。ベース4は、角部が5つ以上ある多角形状としてもよい。
<変形例6>
上記実施形態では、電子制御装置1が、エンジンを制御するECUである例について説明したが、本発明はこれに限定されない。電動モータ、電磁弁等の種々の装置を制御する電子制御装置に本発明を適用することができる。また、電子制御装置1は、自動車に搭載される装置を制御するものに限られない。鉄道車両、建設機械等の種々の機械に搭載される装置を制御する電子制御装置に本発明を適用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1,1B,1C,1D,1E,1F…電子制御装置、2…コネクタ、3…カバー(第2筐体部材)、4…ベース(第1筐体部材)、5,5E…シール部材、6…電子回路基板(基板)、7,7B,7C,7D,7E…シール部、9…筐体、22…保持板、22a…上底部、22b…脚部、22c…下底部、32…側板、34…コネクタ取付部、35…取付部、41…カバー固定片(固定部)、41a…第1カバー固定片(第1の固定部)、41b…第2カバー固定片(第2の固定部)、41c…第3カバー固定片(第3の固定部)、41d…第4カバー固定片(第4の固定部)、42…フランジ、42a…中央フランジ、90…取付ブラケット(外部部材)、91…ボルト、130,130E…シール保持端部(第2筐体部材のシール保持部)、131,131E…第1の窪み部(第2筐体部材のシール保持部の第1の窪み部)、132,132E…第2の窪み部(第2筐体部材のシール保持部の第2の窪み部)、133…第3の窪み部(第2筐体部材のシール保持部の第3の窪み部)、134…リブ、134a…下側面、134b…上側面、134c…先端面(第2筐体部材の外側端面)、135…シール保持凸部(凸部)、140,140E…シール保持枠(第1筐体部材のシール保持部)、141,141E…第1の窪み部(第1筐体部材のシール保持部の第1の窪み部)、142,142E…第2の窪み部(第1筐体部材のシール保持部の第2の窪み部)、143…第3の窪み部(第1筐体部材のシール保持部の第3の窪み部)、145…シール保持凹部(凹部)、149a…外周側面(第1筐体部材の外側端面)、151,151E…第1の窪み部(シール部材の第1の窪み部)、152,152E…第2の窪み部(シール部材の第2の窪み部)、153…第3の窪み部(シール部材の第3の窪み部)、170a…第1直線部、170b…第2直線部、171,171D,171E,171F…第1の窪み部(シール部の第1の窪み部)、172,172D,172E,172F…第2の窪み部(シール部の第2の窪み部)、173…第3の窪み部(シール部の第3の窪み部)、Ca1…第1ベース中心軸、Ca2…第2ベース中心軸

Claims (12)

  1. 複数の固定部を有する第1筐体部材と、
    前記第1筐体部材の上方に配置され、前記第1筐体部材と前記複数の固定部で固定される第2筐体部材と、
    前記第1筐体部材と前記第2筐体部材との隙間を埋めるように設けられるシール部材と、
    前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とによって形成される空間に収容される基板と、
    を備える電子制御装置であって、
    前記第1筐体部材及び前記第2筐体部材は、前記シール部材を保持するシール保持部を有し、
    前記シール保持部は、
    第1の固定部と第2の固定部の中間位置に形成される第1の窪み部と、
    第3の固定部と第4の固定部の中間位置に形成される第2の窪み部と、を有し、
    前記第1筐体部材は、底板と、前記底板の外縁に沿って形成される外側側板と、前記底板の外縁に沿って前記外側側板よりも内側に形成される内側側板と、を有し、
    前記第1筐体部材の前記シール保持部は、前記外側側板と前記内側側板とを接続する底部と、前記外側側板と、前記内側側板とによって形成される凹部を有し、
    前記第2筐体部材の前記シール保持部は、前記凹部内に配置される凸部と、前記シール部材を前記凹部の前記底部に向かって押さえるリブと、を有し、
    前記隙間は、前記凹部と前記凸部との隙間であり、
    前記リブは、前記凸部から前記電子制御装置の外側方向に突出するように設けられ、
    前記リブの下側面は、前記外側側板の上端面よりも上側に位置し、
    前記リブの先端面は、前記第1筐体部材の前記外側側板の内周面よりも内側に位置し、
    前記シール部材は、前記外側側板の外周面よりも外側にはみ出ておらず、前記リブの先端面の一部と接するように前記凹部からはみ出ている、
    電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記第1の窪み部は、その底部が前記第1の固定部と前記第2の固定部の中間位置と重なるように設けられ、
    前記第2の窪み部は、その底部が前記第3の固定部と前記第4の固定部の中間位置と重なるように設けられる、
    電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記基板に接続されるコネクタを備え、
    前記コネクタは、前記第1の固定部と前記第3の固定部との間において、前記シール部材を介して前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とによって挟持される、
    電子制御装置。
  4. 請求項3に記載の電子制御装置において、
    前記複数の固定部は、前記第1筐体部材の4隅に形成される、
    電子制御装置。
  5. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記第1の窪み部と前記第2の窪み部は、前記第1の固定部と前記第3の固定部の中間位置及び前記第2の固定部と前記第4の固定部の中間位置を結ぶ直線に対して、対称形状となるように形成される、
    電子制御装置。
  6. 請求項5に記載の電子制御装置において、
    前記第1筐体部材は、外部部材に取り付けられるフランジを有し、
    前記第1の窪み部は、前記電子制御装置の内側方向に向かって窪むように形成され、
    前記フランジは、前記第1筐体部材の前記第1の窪み部の側部から前記第1の窪み部の窪み方向とは反対の方向に突出するように設けられる、
    電子制御装置。
  7. 請求項6に記載の電子制御装置において、
    前記シール保持部は、前記第2の固定部と前記第4の固定部の中間位置に形成される第3の窪み部を有する、
    電子制御装置。
  8. 請求項6に記載の電子制御装置において、
    前記第1の窪み部は、円弧形状である、
    電子制御装置。
  9. 請求項6に記載の電子制御装置において、
    前記第1の窪み部は、矩形形状である、
    電子制御装置。
  10. 請求項5に記載の電子制御装置において、
    前記第1の窪み部は、前記電子制御装置の外側方向に向かって窪むように形成される、
    電子制御装置。
  11. 請求項5に記載の電子制御装置において、
    前記第1の窪み部は、複数の窪みを有する、
    電子制御装置。
  12. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記第1筐体部材の前記固定部は、熱加締め、ネジ、スナップフィットの何れかによって前記第2筐体部材に固定される、
    電子制御装置。
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