JP7410895B2 - ランク更新装置、ランク更新方法およびランク更新プログラム - Google Patents

Description

本発明は、ランク更新装置、ランク更新方法およびランク更新プログラムに関する。

顧客が保有する債務の回収業務や延滞管理を行う業種では、顧客ごとの債務の回収状況を格付ける顧客ランクを管理することがある。顧客ランクは、以前まで延滞なく債務を回収できていた顧客からの回収が延滞した場合、または、以前まで延滞が多かった顧客から延滞なく債務を回収できた場合など、債務の回収状況に応じて更新する。顧客ランクを管理することで、顧客ごとの延滞分析が可能になる。

特許文献１には、債務者の信用評価を適切に行なうことができ、特に定性データ、定量データ、欠測値の多い財務データ、欠測値の少ない財務データ、外れ値の多いデータ等を総合的に判断することができる信用評価システムについて記載されている。

特開２００３－２９６５７０号公報

しかしながら、従来は、債務の回収状況と顧客ランク更新条件とを照らし合わせて、顧客ランクの更新を手動で行っていた。そのため、顧客ランクの更新に労力と時間がかかる、顧客ランクの更新に正確性が欠ける、などの問題があった。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、顧客の保有する債務の回収状況に応じて、顧客ランクを自動更新することができるランク更新装置、ランク更新方法およびランク更新プログラムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るランク更新装置は、制御部を備えるランク更新装置であって、顧客ごとに、前記顧客が保有する債務を識別する債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から回収する時期である回収予定時期、および前記回収予定時期に前記顧客から回収する予定の金額である回収予定金額を管理する回収予定データと、前記顧客ごとに、前記債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から実際に回収した回収時期、および前記回収時期に前記顧客から実際に回収した金額である回収金額を管理する回収実績データと、前記顧客ごとに、前記顧客が保有する債務の回収状況を格付けるランクである顧客ランクを管理する顧客ランクデータと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記顧客ランクを更新するための条件である顧客ランク更新条件、前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新前の前記顧客ランクである更新前顧客ランク、および前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新後の前記顧客ランクである更新後顧客ランクを設定し、当該設定した顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを含む顧客ランク更新条件データを作成する作成手段と、前記顧客ランクデータから、所定の顧客に紐付く顧客ランクを取得し、前記顧客ランク更新条件データから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、前記回収予定データおよび前記回収実績データから、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する取得手段と、前記取得手段が取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすか確認する確認手段と、前記確認手段による確認結果が、前記取得手段が取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、前記顧客ランクデータに含まれる前記所定の顧客に紐付く顧客ランクを、前記取得手段が取得したレコードであって前記顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する更新手段と、を備えること、を特徴とする。

また、本発明に係るランク更新装置において、前記制御部は、前記所定の顧客を設定する設定手段をさらに備えること、を特徴とする。

また、本発明に係るランク更新方法は、制御部を備える情報処理装置で実行されるランク更新方法であって、前記情報処理装置は、顧客ごとに、前記顧客が保有する債務を識別する債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から回収する時期である回収予定時期、および前記回収予定時期に前記顧客から回収する予定の金額である回収予定金額を管理する回収予定データと、前記顧客ごとに、前記債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から実際に回収した回収時期、および前記回収時期に前記顧客から実際に回収した金額である回収金額を管理する回収実績データと、前記顧客ごとに、前記顧客が保有する債務の回収状況を格付けるランクである顧客ランクを管理する顧客ランクデータと、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、前記顧客ランクを更新するための条件である顧客ランク更新条件、前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新前の前記顧客ランクである更新前顧客ランク、および前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新後の前記顧客ランクである更新後顧客ランクを設定し、当該設定した顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを含む顧客ランク更新条件データを作成する作成ステップと、前記顧客ランクデータから、所定の顧客に紐付く顧客ランクを取得し、前記顧客ランク更新条件データから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、前記回収予定データおよび前記回収実績データから、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすか確認する確認ステップと、前記確認ステップによる確認結果が、前記取得ステップが取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、前記顧客ランクデータに含まれる前記所定の顧客に紐付く顧客ランクを、前記取得ステップが取得したレコードであって前記顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する更新ステップと、を含むこと、を特徴とする。

また、本発明に係るランク更新プログラムは、制御部を備える情報処理装置に実行させるためのランク更新プログラムであって、前記情報処理装置は、顧客ごとに、前記顧客が保有する債務を識別する債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から回収する時期である回収予定時期、および前記回収予定時期に前記顧客から回収する予定の金額である回収予定金額を管理する回収予定データと、前記顧客ごとに、前記債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から実際に回収した回収時期、および前記回収時期に前記顧客から実際に回収した金額である回収金額を管理する回収実績データと、前記顧客ごとに、前記顧客が保有する債務の回収状況を格付けるランクである顧客ランクを管理する顧客ランクデータと、にアクセス可能であり、前記制御部に実行させるための、前記顧客ランクを更新するための条件である顧客ランク更新条件、前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新前の前記顧客ランクである更新前顧客ランク、および前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新後の前記顧客ランクである更新後顧客ランクを設定し、当該設定した顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを含む顧客ランク更新条件データを作成する作成ステップと、前記顧客ランクデータから、所定の顧客に紐付く顧客ランクを取得し、前記顧客ランク更新条件データから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、前記回収予定データおよび前記回収実績データから、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすか確認する確認ステップと、前記確認ステップによる確認結果が、前記取得ステップが取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、前記顧客ランクデータに含まれる前記所定の顧客に紐付く顧客ランクを、前記取得ステップが取得したレコードであって前記顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する更新ステップと、を含むこと、を特徴とする。

本発明によれば、顧客の保有する債務の回収状況に応じて、顧客ランクを自動更新することができるという効果を奏する。

図１は、本実施形態の概要を示す図である。 図２は、ランク更新装置１００の構成の一例を示すブロック図である。 図３は、回収予定データテーブル１０６ａの一例を示す図である。 図４は、回収実績データテーブル１０６ｂの一例を示す図である。 図５は、顧客ランクデータテーブル１０６ｃの一例を示す図である。 図６は、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄの一例を示す図である。 図７は、ランク更新装置１００で実行される処理に関するフローチャートの一例を示す図である。 図８は、顧客ランクの一例を示す図である。 図９は、顧客ランク更新の一例を示す図である。 図１０は、顧客ランク更新の一例を示す図である。 図１１は、顧客ランク更新の一例を示す図である。 図１２は、顧客ランク更新の一例を示す図である。

以下に、本発明に係るランク更新装置、ランク更新方法およびランク更新プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。

［１．概要］
ここでは、本実施形態の概要について、図１等を参照して説明する。

図１は、本実施形態の概要を示す図である。図１上側のイメージ図は、顧客ランクを自動更新するイメージ図であり、アルファベットが図１右側の顧客ランクに、矢印中に付記されている数字が図１中央の「顧客ランク自動更新条件」にあるレコード番号に、それぞれ対応している。例えば、顧客ランクの更新日に、顧客ランク「Ａ」の顧客が保有する債務の回収状況が顧客ランク自動更新条件「（１）」にある条件「対象の支払予定に対する入金が未入金・一部入金」を満たす場合、当該顧客の顧客ランクを「Ａ」から「Ｂ」に更新する。また、図１下側の更新例は、顧客との取引と顧客ランクの関係を時系列に沿って並べた一例である。図１に示すように、本実施形態では、毎月の顧客ランク更新日に、債務の回収状況と顧客ランク更新条件を確認し、債務の回収状況が顧客ランク更新条件を満たす場合、顧客ランクを自動更新する。

［２．構成］
ここでは、本実施形態に係るランク更新装置１００の構成の一例について、図２等を参照して説明する。図２は、ランク更新装置１００の構成の一例を示すブロック図である。

ランク更新装置１００は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、ランク更新装置１００は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。

ランク更新装置１００は、制御部１０２と通信インターフェース部１０４と記憶部１０６と入出力インターフェース部１０８と、を備えている。ランク更新装置１００が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

通信インターフェース部１０４は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ランク更新装置１００をネットワーク３００に通信可能に接続する。通信インターフェース部１０４は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク３００は、ランク更新装置１００とサーバ２００とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等である。なお、記憶部１０６に格納されるデータは、例えばサーバ２００に格納されてもよい。

入出力インターフェース部１０８には、入力装置１１２および出力装置１１４が接続されている。出力装置１１４には、モニタ（家庭用テレビを含む）の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置１１２には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置１１４をモニタ１１４とし、入力装置１１２をキーボード１１２またはマウス１１２として記載する場合がある。

記憶部１０６には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部１０６には、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）と協働してＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部１０６として、例えば、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）・ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。

記憶部１０６には、例えば、回収予定データテーブル１０６ａ、回収実績データテーブル１０６ｂ、顧客ランクデータテーブル１０６ｃおよび顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄなどが格納される。

図３は、回収予定データテーブル１０６ａの一例を示す図である。回収予定データテーブル１０６ａは、本発明の回収予定データに相当する。回収予定データテーブル１０６ａは、債務を保有する顧客を識別する顧客識別情報（例えば顧客番号など）と、債務を識別する債務識別情報（例えば債務番号など）と、債務を顧客から回収する回収予定時期（例えば年月日などで示されるもの）と、回収予定時期に顧客から回収する予定の金額である回収予定金額と、を含む。

図４は、回収実績データテーブル１０６ｂの一例を示す図である。回収実績データテーブル１０６ｂは、本発明の回収実績データに相当する。回収実績データテーブル１０６ｂは、顧客識別情報と、債務識別情報と、債務を顧客から実際に回収した回収時期（例えば年月日などで示されるもの）と、顧客から実際に回収した金額である回収金額と、を含む。

図５は、顧客ランクデータテーブル１０６ｃの一例を示す図である。顧客ランクデータテーブル１０６ｃは、本発明の顧客ランクデータに相当する。顧客ランクデータテーブル１０６ｃは、顧客識別情報と、顧客ランク（例えばアルファベットなどで示されるもの）と、を含む。

図６は、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄの一例を示す図である。顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄは、本発明の顧客ランク更新条件データに相当する。顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄは、レコードを識別するレコード識別情報（例えばレコード番号など）と、顧客ランク更新条件を満たす場合の更新前の顧客ランクである更新前顧客ランクと、顧客ランク更新条件を満たす場合の更新後の顧客ランクである更新後顧客ランクと、顧客ランク更新条件と、を含む。

図２に戻り、制御部１０２は、ランク更新装置１００を統括的に制御するＣＰＵ等である。制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。

制御部１０２は、機能概念的に、本発明の作成手段に相当する作成部１０２ａと、本発明の設定手段に相当する設定部１０２ｂと、本発明の取得手段に相当する取得部１０２ｃと、本発明の確認手段に相当する確認部１０２ｄと、本発明の更新手段に相当する更新部１０２ｅなどを備える。

作成部１０２ａは、顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを設定し、当該設定した顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを含む顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄを作成する。

設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する。

取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃから、設定部１０２ｂが設定した顧客番号に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａおよび回収実績データテーブル１０６ｂから、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する。

確認部１０２ｄは、取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する。

更新部１０２ｅは、確認部１０２ｄによる確認結果が、取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、顧客ランクデータテーブル１０６ｃに含まれる所定の顧客番号に紐付く顧客ランクを、取得部１０２ｃが取得したレコードであって取得部１０２ｃが取得したデータが満たす顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する。

制御部１０２を構成する各処理部が実行する処理の具体例については、以下に詳細に説明する。

［３．処理の具体例］
ここでは、ランク更新装置１００で実行される処理の具体例について、図７等を参照して説明する。図７は、ランク更新装置１００で実行される処理に関するフローチャートの一例を示す図である。なお、本説明における顧客ランクは、図８に示す顧客ランクであることを前提とする。図８は、顧客ランクの一例を示す図である。

まず、作成部１０２ａは、顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを設定し、当該設定した顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを含む顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄを作成する（ステップＳ１）。本説明では、オペレータが入力装置１１２を介して顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを所定の画面に入力したものとし、作成部１０２ａが、所定の画面に入力された顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを設定し、図６に示す顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄを作成したものとする。

ここで、ランク更新装置１００で実行されるステップＳ２以降の処理の具体例について、以下の［３－１］から［３－３］にて詳細に説明する。なお、以下の［３－１］から［３－３］の説明では、図６に示す顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄが予め記憶部１０６に格納されていることを前提とする。

［３－１．顧客ランク更新の具体例（ａ）～（ｆ）］
ここでは、図９および図１０に示す回収予定データテーブル１０６ａ１、回収実績データテーブル１０６ｂ１、および顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１を基に、顧客ランクを更新する場合にランク更新装置１００で実行されるステップＳ２以降の処理の具体例について説明する。図９および図１０は、顧客ランク更新の一例を示す図である。なお、本説明では、図９および図１０に示す回収予定データテーブル１０６ａ１、回収実績データテーブル１０６ｂ１、および顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１が予め記憶部１０６に格納されていることを前提とする。

まず、図９（ａ）に示すように、２０１９年３月１日に顧客ランクを更新する場合について説明する。設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１および回収実績データテーブル１０６ｂ１から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、顧客ランク「Ａ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ａ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（１）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１から、レコード「（１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１」、支払予定日「２０１９／２／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得し、回収実績データテーブル１０６ｂ１から、レコード「（１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１」、支払日「２０１９／２／２６」、支払金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１」、支払予定日「２０１９／２／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１」、支払日「２０１９／２／２６」、支払金額「１０，０００」のデータによって回収済みであること、つまり、レコード「（１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。

以上の処理の結果、図９（ａ）に示すように、２０１９年３月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ａ」のまま更新されない。

つぎに、図９（ｂ）に示すように、２０１９年４月１日に顧客ランクを更新する場合について説明する。設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１および回収実績データテーブル１０６ｂ１から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、顧客ランク「Ａ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ａ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（１）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１から、レコード「（１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「２」、支払予定日「２０１９／３／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「２」、支払予定日「２０１９／３／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が未回収であること、つまり、レコード「（１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすことを確認する。

つぎに、更新部１０２ｅは、ステップＳ４で確認部１０２ｄによる確認結果が、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１に含まれる所定の顧客番号に紐付く顧客ランクを、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したレコードであってステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが満たす顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する（ステップＳ５）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１に含まれる顧客ランク「Ａ」を、レコード「（１）」に含まれる更新後顧客ランク「Ｂ」に更新する。

以上の処理の結果、図９（ｂ）に示すように、２０１９年４月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ａ」から「Ｂ」に更新される。

つぎに、図９（ｃ）に示すように、２０１９年５月１日に顧客ランクを更新する場合について説明する。設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１および回収実績データテーブル１０６ｂ１から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、顧客ランク「Ｂ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ｂ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（２）」、レコード「（４）」、およびレコード「（１２）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１から、レコード「（２）」、レコード「（４）」、およびレコード「（１２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「２」、支払予定日「２０１９／３／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「３」、支払予定日「２０１９／４／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得し、回収実績データテーブル１０６ｂ１から、レコード「（２）」、レコード「（４）」、およびレコード「（１２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「２」、支払日「２０１９／４／９」、支払金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「２」、支払予定日「２０１９／３／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「２」、支払日「２０１９／４／９」、支払金額「１０，０００」のデータによって正常には回収できていない（支払予定日を過ぎてからの入金）こと、つまり、レコード「（１２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。また、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「３」、支払予定日「２０１９／４／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が未回収であることを確認する。また、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「２」、支払予定日「２０１９／３／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「２」、支払日「２０１９／４／９」、支払金額「１０，０００」のデータによって２０１９年４月９日に回収済みであること、つまり、レコード「（２）」およびレコード「（４）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。

以上の処理の結果、図９（ｃ）に示すように、２０１９年５月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ｂ」のまま更新されない。

つぎに、図９（ｄ）に示すように、２０１９年６月１日に顧客ランクを更新する場合について説明する。設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１および回収実績データテーブル１０６ｂ１から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、顧客ランク「Ｂ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ｂ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（２）」、レコード「（４）」、およびレコード「（１２）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１から、レコード「（２）」、レコード「（４）」、およびレコード「（１２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「３」、支払予定日「２０１９／４／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「４」、支払予定日「２０１９／５／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得し、回収実績データテーブル１０６ｂ１から、レコード「（２）」、レコード「（４）」、およびレコード「（１２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「３」、支払日「２０１９／５／１１」、支払金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「４」、支払予定日「２０１９／５／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が未回収であること、つまり、レコード「（１２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。また、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「３」、支払予定日「２０１９／４／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「３」、支払日「２０１９／５／１１」、支払金額「１０，０００」のデータによって２０１９年５月１１日に回収済みであること、つまり、レコード「（２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たし、レコード「（４）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。

つぎに、更新部１０２ｅは、ステップＳ４で確認部１０２ｄによる確認結果が、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１に含まれる所定の顧客番号に紐付く顧客ランクを、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したレコードであってステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが満たす顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する（ステップＳ５）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１に含まれる顧客ランク「Ｂ」を、レコード「（２）」に含まれる更新後顧客ランク「Ｃ」に更新する。

以上の処理の結果、図９（ｄ）に示すように、２０１９年６月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ｂ」から「Ｃ」に更新される。

つぎに、図１０（ｅ）に示すように、２０１９年７月１日に顧客ランクを更新する場合について説明する。設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１および回収実績データテーブル１０６ｂ１から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、顧客ランク「Ｃ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ｃ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（３）」、レコード「（５）」、およびレコード「（１１）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１から、レコード「（３）」、レコード「（５）」、およびレコード「（１１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「４」、支払予定日「２０１９／５／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「５」、支払予定日「２０１９／６／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「４」、支払予定日「２０１９／５／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「５」、支払予定日「２０１９／６／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定がともに未回収であること、つまり、レコード「（５）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たし、レコード「（３）」に含まれる顧客ランク更新条件、およびレコード「（１１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。

つぎに、更新部１０２ｅは、ステップＳ４で確認部１０２ｄによる確認結果が、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１に含まれる所定の顧客番号に紐付く顧客ランクを、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したレコードであってステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが満たす顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する（ステップＳ５）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１に含まれる顧客ランク「Ｃ」を、レコード「（５）」に含まれる更新後顧客ランク「Ｅ」に更新する。

以上の処理の結果、図１０（ｅ）に示すように、２０１９年７月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ｃ」から「Ｅ」に更新される。

つぎに、図１０（ｆ）に示すように、２０１９年８月１日に顧客ランクを更新する場合について説明する。設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１および回収実績データテーブル１０６ｂ１から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１から、顧客ランク「Ｅ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ｅ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（７）」およびレコード「（８）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ１から、レコード「（７）」およびレコード「（８）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１」、支払予定日「２０１９／２／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「２」、支払予定日「２０１９／３／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「３」、支払予定日「２０１９／４／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「４」、支払予定日「２０１９／５／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「５」、支払予定日「２０１９／６／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「６」、支払予定日「２０１９／７／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得し、回収実績データテーブル１０６ｂ１から、レコード「（７）」およびレコード「（８）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１」、支払日「２０１９／２／２６」、支払金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「２」、支払日「２０１９／４／９」、支払金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「３」、支払日「２０１９／５／１１」、支払金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、回収予定データテーブル１０６ａ１から取得した６つのデータがそれぞれ識別する６回の回収予定と、回収実績データテーブル１０６ｂ１から取得した３つのデータがそれぞれ識別する３回の回収実績を確認し、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「４」、支払予定日「２０１９／５／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定だけが２ヵ月延滞していること、つまり、レコード「（７）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。また、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「４」、支払予定日「２０１９／５／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「５」、支払予定日「２０１９／６／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「６」、支払予定日「２０１９／７／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が全て未回収であること、つまり、レコード「（８）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすことを確認する。

つぎに、更新部１０２ｅは、ステップＳ４で確認部１０２ｄによる確認結果が、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１に含まれる所定の顧客番号に紐付く顧客ランクを、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したレコードであってステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが満たす顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する（ステップＳ５）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ１に含まれる顧客ランク「Ｅ」を、レコード「（８）」に含まれる更新後顧客ランク「Ｇ」に更新する。

以上の処理の結果、図１０（ｆ）に示すように、２０１９年８月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ｅ」から「Ｇ」に更新される。

［３－２．顧客ランク更新の具体例（ｇ）］
ここでは、２０１９年８月１日に、図１１に示す回収予定データテーブル１０６ａ２、回収実績データテーブル１０６ｂ２、および顧客ランクデータテーブル１０６ｃ２を基に、顧客ランクを更新する場合にランク更新装置１００で実行されるステップＳ２以降の処理の具体例について説明する。図１１は、顧客ランク更新の一例を示す図である。なお、本説明では、図１１に示す回収予定データテーブル１０６ａ２、回収実績データテーブル１０６ｂ２、および顧客ランクデータテーブル１０６ｃ２が予め記憶部１０６に格納されていることを前提とする。

まず、設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ２から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ２および回収実績データテーブル１０６ｂ２から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ２から、顧客ランク「Ｅ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ｅ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（７）」およびレコード「（８）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ２から、レコード「（７）」およびレコード「（８）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「２」、支払予定日「２０１９／３／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「３」、支払予定日「２０１９／４／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「４」、支払予定日「２０１９／５／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得し、回収実績データテーブル１０６ｂ２から、レコード「（７）」およびレコード「（８）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１」、支払日「２０１９／３／５」、支払金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「２」、支払日「２０１９／５／１０」、支払金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「３」、支払日「２０１９／６／１０」、支払金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「４」、支払日「２０１９／７／１０」、支払金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、回収予定データテーブル１０６ａ２から取得した３つのデータがそれぞれ識別する３回の回収予定と、回収実績データテーブル１０６ｂ２から取得した３つのデータがそれぞれ識別する３回の回収実績を確認し、３回の回収予定全てが２ヵ月延滞しているものの回収済みであること、つまり、レコード「（７）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たし、レコード「（８）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。

つぎに、更新部１０２ｅは、ステップＳ４で確認部１０２ｄによる確認結果が、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ２に含まれる所定の顧客番号に紐付く顧客ランクを、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したレコードであってステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが満たす顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する（ステップＳ５）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ２に含まれる顧客ランク「Ｅ」を、レコード「（７）」に含まれる更新後顧客ランク「Ｆ」に更新する。

以上の処理の結果、図１１（ｇ）に示すように、２０１９年８月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ｅ」から「Ｆ」に更新される。

［３－３．顧客ランク更新の具体例（ｈ）～（ｊ）］
ここでは、図１２に示す回収予定データテーブル１０６ａ３、回収実績データテーブル１０６ｂ３、および顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３を基に、顧客ランクを更新する場合にランク更新装置１００で実行されるステップＳ２以降の処理の具体例について説明する。図１２は、顧客ランク更新の一例を示す図である。なお、本説明では、図１２に示す回収予定データテーブル１０６ａ３、回収実績データテーブル１０６ｂ３、および顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３が予め記憶部１０６に格納されていることを前提とする。

まず、図１２（ｈ）に示すように、２０２０年２月１日に顧客ランクを更新する場合について説明する。設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ３および回収実績データテーブル１０６ｂ３から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３から、顧客ランク「Ｄ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ｄ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（６）」およびレコード「（１０）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ３から、レコード「（６）」およびレコード「（１０）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１０」、支払予定日「２０１９／１１／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１１」、支払予定日「２０１９／１２／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１２」、支払予定日「２０２０／１／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得し、回収実績データテーブル１０６ｂ３から、レコード「（６）」およびレコード「（１０）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１０」、支払日「２０１９／１１／２６」、支払金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１１」、支払日「２０１９／１２／２６」、支払金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１２」、支払日「２０２０／１／２６」、支払金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１２」、支払予定日「２０２０／１／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１２」、支払日「２０２０／１／２６」、支払金額「１０，０００」のデータによって回収済みであること、つまり、レコード「（６）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。また、回収予定データテーブル１０６ａ３から取得した３つのデータがそれぞれ識別する３回の回収予定と、回収実績データテーブル１０６ｂ３から取得した３つのデータがそれぞれ識別する３回の回収実績を確認し、３回の回収予定全てが延滞なく回収済みであること、つまり、レコード「（１０）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすことを確認する。

つぎに、更新部１０２ｅは、ステップＳ４で確認部１０２ｄによる確認結果が、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３に含まれる所定の顧客番号に紐付く顧客ランクを、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したレコードであってステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが満たす顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する（ステップＳ５）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３に含まれる顧客ランク「Ｄ」を、レコード「（１０）」に含まれる更新後顧客ランク「Ｃ」に更新する。

以上の処理の結果、図１２（ｈ）に示すように、２０２０年２月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ｄ」から「Ｃ」に更新される。

つぎに、図１２（ｉ）に示すように、２０２０年３月１日に顧客ランクを更新する場合について説明する。設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ３および回収実績データテーブル１０６ｂ３から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３から、顧客ランク「Ｃ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ｃ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（３）」、レコード「（５）」、およびレコード「（１１）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ３から、レコード「（３）」、レコード「（５）」、およびレコード「（１１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１１」、支払予定日「２０１９／１２／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１２」、支払予定日「２０２０／１／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１３」、支払予定日「２０２０／２／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得し、回収実績データテーブル１０６ｂ３から、レコード「（３）」、レコード「（５）」、およびレコード「（１１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１１」、支払日「２０１９／１２／２６」、支払金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１２」、支払日「２０２０／１／２６」、支払金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１３」、支払日「２０２０／２／２６」、支払金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１３」、支払予定日「２０２０／２／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１３」、支払日「２０２０／２／２６」、支払金額「１０，０００」のデータによって回収済みであること、つまり、レコード「（３）」に含まれる顧客ランク更新条件、およびレコード「（５）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。また、回収予定データテーブル１０６ａ３から取得した３つのデータがそれぞれ識別する３回の回収予定と、回収実績データテーブル１０６ｂ３から取得した３つのデータがそれぞれ識別する３回の回収実績を確認し、３回の回収予定全てが延滞なく回収済みであること、つまり、レコード「（１１）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすことを確認する。

つぎに、更新部１０２ｅは、ステップＳ４で確認部１０２ｄによる確認結果が、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３に含まれる所定の顧客番号に紐付く顧客ランクを、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したレコードであってステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが満たす顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する（ステップＳ５）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３に含まれる顧客ランク「Ｃ」を、レコード「（１１）」に含まれる更新後顧客ランク「Ｂ」に更新する。

以上の処理の結果、図１２（ｉ）に示すように、２０２０年３月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ｃ」から「Ｂ」に更新される。

つぎに、図１２（ｊ）に示すように、２０２０年４月１日に顧客ランクを更新する場合について説明する。設定部１０２ｂは、所定の顧客番号を設定する（ステップＳ２）。本説明では、所定の顧客番号として顧客Ｎｏ「１００１」を設定する。

つぎに、取得部１０２ｃは、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３から、ステップＳ２で設定部１０２ｂが設定した顧客Ｎｏ「１００１」に紐付く顧客ランクを取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、回収予定データテーブル１０６ａ３および回収実績データテーブル１０６ｂ３から、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する（ステップＳ３）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３から、顧客ランク「Ｂ」を取得し、顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄから、顧客ランク「Ｂ」と同じ更新前顧客ランクを含むレコード「（２）」、レコード「（４）」、およびレコード「（１２）」を取得し、回収予定データテーブル１０６ａ３から、レコード「（２）」、レコード「（４）」、およびレコード「（１２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１２」、支払予定日「２０２０／１／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１３」、支払予定日「２０２０／２／２６」、予定金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１４」、支払予定日「２０２０／３／２６」、予定金額「１０，０００」のデータを取得し、回収実績データテーブル１０６ｂ３から、レコード「（２）」、レコード「（４）」、およびレコード「（１２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータである顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１２」、支払日「２０２０／１／２６」、支払金額「１０，０００」のデータ、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１３」、支払日「２０２０／２／２６」、支払金額「１０，０００」のデータ、および顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１４」、支払日「２０２０／３／２６」、支払金額「１０，０００」のデータを取得する。

つぎに、確認部１０２ｄは、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすか確認する（ステップＳ４）。本説明では、顧客Ｎｏ「１００１」、ＳＥＱ「１４」、支払予定日「２０２０／３／２６」、予定金額「１０，０００」のデータで識別する回収予定が、顧客Ｎｏ「１００１」、返済予定ＳＥＱ「１４」、支払日「２０２０／３／２６」、支払金額「１０，０００」のデータによって回収済みであること、つまり、レコード「（２）」に含まれる顧客ランク更新条件、およびレコード「（４）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たさないことを確認する。また、回収予定データテーブル１０６ａ３から取得した３つのデータがそれぞれ識別する３回の回収予定と、回収実績データテーブル１０６ｂ３から取得した３つのデータがそれぞれ識別する３回の回収実績を確認し、３回の回収予定全てが延滞なく回収済みであること、つまり、レコード「（１２）」に含まれる顧客ランク更新条件を満たすことを確認する。

つぎに、更新部１０２ｅは、ステップＳ４で確認部１０２ｄによる確認結果が、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３に含まれる所定の顧客番号に紐付く顧客ランクを、ステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したレコードであってステップＳ３で取得部１０２ｃが取得したデータが満たす顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する（ステップＳ５）。本説明では、顧客ランクデータテーブル１０６ｃ３に含まれる顧客ランク「Ｂ」を、レコード「（１２）」に含まれる更新後顧客ランク「Ａ」に更新する。

以上の処理の結果、図１２（ｊ）に示すように、２０２０年４月１日に、顧客Ｎｏ「１００１」で識別する顧客の顧客ランクは「Ｂ」から「Ａ」に更新される。

以上の処理の結果、顧客の保有する債務の回収状況に応じて、顧客ランクを自動更新することができる。本実施形態では、必要に応じた顧客ランク更新条件マスタ１０６ｄを作成することで、顧客ランク更新条件を自由に設定することができる。また、本実施形態では、現時点での延滞月数の判断だけでなく、過去の延滞状況を基にランク分けをすることが可能となり、より正確な延滞分析ができる。

［４．国連が主導する持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）への貢献］
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、ＳＤＧｓの目標８及び９に貢献することが可能となる。

また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、ＳＤＧｓの目標１２、１３及び１５に貢献することが可能となる。

また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、ＳＤＧｓの目標１６に貢献することが可能となる。

［５．他の実施形態］
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。

例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

また、ランク更新装置１００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

例えば、ランク更新装置１００が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵおよび当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてランク更新装置１００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶部などには、ＯＳと協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

また、このコンピュータプログラムは、ランク更新装置１００に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリ、ＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）、および、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

記憶部に格納される各種のデータベース等は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。

また、ランク更新装置１００は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、ランク更新装置１００は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア（プログラムまたはデータ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

本発明は、特に、債務の回収業務や延滞管理を行う業種において有用である。

１００ ランク更新装置
１０２ 制御部
１０２ａ 作成部
１０２ｂ 設定部
１０２ｃ 取得部
１０２ｄ 確認部
１０２ｅ 更新部
１０４ 通信インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 回収予定データテーブル
１０６ｂ 回収実績データテーブル
１０６ｃ 顧客ランクデータテーブル
１０６ｄ 顧客ランク更新条件マスタ
１０８ 入出力インターフェース部
１１２ 入力装置
１１４ 出力装置
２００ サーバ
３００ ネットワーク

Claims (4)

1. 制御部を備えるランク更新装置であって、
   顧客ごとに、前記顧客が保有する債務を識別する債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から回収する時期である回収予定時期、および前記回収予定時期に前記顧客から回収する予定の金額である回収予定金額を管理する回収予定データと、
   前記顧客ごとに、前記債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から実際に回収した回収時期、および前記回収時期に前記顧客から実際に回収した金額である回収金額を管理する回収実績データと、
   前記顧客ごとに、前記顧客が保有する債務の回収状況を格付けるランクである顧客ランクを管理する顧客ランクデータと、
   にアクセス可能であり、
   前記制御部は、
   前記顧客ランクを更新するための条件である顧客ランク更新条件、前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新前の前記顧客ランクである更新前顧客ランク、および前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新後の前記顧客ランクである更新後顧客ランクを設定し、当該設定した顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを含む顧客ランク更新条件データを作成する作成手段と、
   前記顧客ランクデータから、所定の顧客に紐付く顧客ランクを取得し、前記顧客ランク更新条件データから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、前記回収予定データおよび前記回収実績データから、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する取得手段と、
   前記取得手段が取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすか確認する確認手段と、
   前記確認手段による確認結果が、前記取得手段が取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、前記顧客ランクデータに含まれる前記所定の顧客に紐付く顧客ランクを、前記取得手段が取得したレコードであって前記顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する更新手段と、
   を備えること、
   を特徴とするランク更新装置。
2. 前記制御部は、
   前記所定の顧客を設定する設定手段
   をさらに備えること、
   を特徴とする請求項１に記載のランク更新装置。
3. 制御部を備える情報処理装置で実行されるランク更新方法であって、
   前記情報処理装置は、
   顧客ごとに、前記顧客が保有する債務を識別する債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から回収する時期である回収予定時期、および前記回収予定時期に前記顧客から回収する予定の金額である回収予定金額を管理する回収予定データと、
   前記顧客ごとに、前記債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から実際に回収した回収時期、および前記回収時期に前記顧客から実際に回収した金額である回収金額を管理する回収実績データと、
   前記顧客ごとに、前記顧客が保有する債務の回収状況を格付けるランクである顧客ランクを管理する顧客ランクデータと、
   にアクセス可能であり、
   前記制御部で実行される、
   前記顧客ランクを更新するための条件である顧客ランク更新条件、前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新前の前記顧客ランクである更新前顧客ランク、および前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新後の前記顧客ランクである更新後顧客ランクを設定し、当該設定した顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを含む顧客ランク更新条件データを作成する作成ステップと、
   前記顧客ランクデータから、所定の顧客に紐付く顧客ランクを取得し、前記顧客ランク更新条件データから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、前記回収予定データおよび前記回収実績データから、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する取得ステップと、
   前記取得ステップが取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすか確認する確認ステップと、
   前記確認ステップによる確認結果が、前記取得ステップが取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、前記顧客ランクデータに含まれる前記所定の顧客に紐付く顧客ランクを、前記取得ステップが取得したレコードであって前記顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する更新ステップと、
   を含むこと、
   を特徴とするランク更新方法。
4. 制御部を備える情報処理装置に実行させるためのランク更新プログラムであって、
   前記情報処理装置は、
   顧客ごとに、前記顧客が保有する債務を識別する債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から回収する時期である回収予定時期、および前記回収予定時期に前記顧客から回収する予定の金額である回収予定金額を管理する回収予定データと、
   前記顧客ごとに、前記債務識別情報、前記債務識別情報で識別される債務を前記顧客から実際に回収した回収時期、および前記回収時期に前記顧客から実際に回収した金額である回収金額を管理する回収実績データと、
   前記顧客ごとに、前記顧客が保有する債務の回収状況を格付けるランクである顧客ランクを管理する顧客ランクデータと、
   にアクセス可能であり、
   前記制御部に実行させるための、
   前記顧客ランクを更新するための条件である顧客ランク更新条件、前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新前の前記顧客ランクである更新前顧客ランク、および前記顧客ランク更新条件を満たす場合の更新後の前記顧客ランクである更新後顧客ランクを設定し、当該設定した顧客ランク更新条件、更新前顧客ランク、および更新後顧客ランクを含む顧客ランク更新条件データを作成する作成ステップと、
   前記顧客ランクデータから、所定の顧客に紐付く顧客ランクを取得し、前記顧客ランク更新条件データから、当該取得した顧客ランクと同じ更新前顧客ランクを含むレコードを取得し、前記回収予定データおよび前記回収実績データから、当該取得したレコードに含まれる顧客ランク更新条件を満たすか確認するために必要なデータを取得する取得ステップと、
   前記取得ステップが取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすか確認する確認ステップと、
   前記確認ステップによる確認結果が、前記取得ステップが取得したデータが前記顧客ランク更新条件を満たすというものであった場合、前記顧客ランクデータに含まれる前記所定の顧客に紐付く顧客ランクを、前記取得ステップが取得したレコードであって前記顧客ランク更新条件を含むものに含まれる更新後顧客ランクに更新する更新ステップと、
   を含むこと、
   を特徴とするランク更新プログラム。

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