JP7404941B2 - 三次元形状計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、三次元形状計測装置に関する。
従来から、画像を用いて物体の三次元形状を計測する技術として、計測対象にプロジェクタ等の投影手段から周期性を有するパターンを投影し、パターンが投影された状態の計測対象をカメラ等の撮影手段により撮影して、撮影された二次元画像におけるパターンの歪と計測対象の高さとの関係を用いて計測対象の立体的形状を求める、位相シフト法が知られている。具体的には、撮影された画像において計測対象表面の形状(凹凸など)に依存して生じるパターンの歪みを解析することで、計測対象の三次元形状を計測する。
上記方法において、計測対象の表面の形状に起因して、パターンが遮られて影が生じ、そのために立体的形状を計測できない場合があるという問題がある。このような問題に対し、特許文献1では、計測対象に対して異なる方向からパターンを投影するように複数の投影手段を配置し、影になる領域を減少させる技術が提案されている。特許文献2では、投影手段を移動させることで影となる領域が生じることを抑止する技術が提案されている。
特開2018-077251号公報 特開2018-081048号公報
しかしながら、複数の投影手段を配置する方法では、影になる領域を十分に減少させるには多数の投影手段を配置する必要があり、これによって計測装置全体が大型化し、コストも増大してしまう恐れがある。また、投影手段を移動させる方法では、撮影する二次元画像におけるパターンの歪と計測対象の高さとの関係のキャリブレーションを行うことになる。キャリブレーションには数分から数十分の時間がかかるため、三次元形状の計測時間が増大する虞がある。
開示の技術の1つの側面は、計測時間の長時間化を抑制しつつ、影となる領域が生じることを抑制できる三次元形状計測装置を提供することを目的とする。
開示の技術の1つの側面は、次のような三次元形状計測装置によって例示される。本三次元形状計測装置は、計測対象に対して、互いに位相が異なる複数のパターンを投影する投影手段と、前記投影手段を移動させる移動手段と、前記複数のパターン夫々が投影された前記計測対象を撮影する撮影手段と、前記投影手段が第1位置に存在する場合における、前記計測対象の高さと前記計測対象の撮像から取得される位相との対応関係を記憶する記憶部と、前記撮影手段により取得された画像を処理することで、前記計測対象の三次元形状を計測する計測手段と、前記投影手段が前記移動手段によって第2位置に移動されると、前記第1位置と前記第2位置の位置関係に応じて、前記対応関係を更新する更新手段と、を備える。
このような構成により、所定の位置からのパターンの投影で影になる領域が生じた場合
であっても、当該影の領域にパターンが投影されるように投影手段を移動させることによって、当該領域にもパターンが投影された状態で計測対象を撮影することが可能になる。そのために、前記移動手段は、前記撮影手段が、前記計測手段が前記計測対象の三次元形状を計測することが可能なパターンを撮影し得る位置まで、前記投影手段を移動させるものであるとよい。
従来の技術では、投影手段を移動させると、検査対象にパターンを投影する角度が変動することから、記憶部に記憶する対応関係を改めて取得する(初期キャリブレーション)ことになる。開示の技術では、投影手段の第1位置と第2位置の位置関係に応じて対応関係を更新することができるため、投影手段を移動させても初期キャリブレーションを行わなくて済む。そのため、開示の技術は、初期キャリブレーションによる計測時間の長時間化を抑制することができる。
ここで、前記移動手段は、前記投影手段を、前記計測対象を中心とした円周上において回転移動させるものであってもよい。そして、このような場合、前記更新手段は、前記第1位置と前記円周の中心とを結ぶ第1線分と、前記第2位置から前記中心とを結ぶ第2線分とがなす角度に応じて、前記対応関係を更新してもよい。
また、開示の技術は、前記三次元形状計測装置は前記画像投影手段を複数有していてもよい。このような構成であると、同時に複数のパターンを前記計測対象に投影することが可能となり、より効率的に計測対象の三次元形状を計測することができる。
また、前記移動手段は、軸方向に開口する中空部を有する円筒状の回転機構であって、前記計測対象の上方に前記開口が位置するように配置され、前記撮影手段は、前記計測対象に対して垂直な方向から、前記回転機構の開口を通じて、前記計測対象を撮影するものであってもよい。このような構成であると、装置全体の小型化を図りつつ、前記計測対象を直上から撮影することが可能になる。
本三次元形状計測装置は、計測時間の長時間化を抑制しつつ、影となる領域が生じることを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る三次元形状計測装置のハードウェア構成を示す模式図である。 図2は、実施形態に係る三次元形状計測装置の撮影手段、投影手段および移動手段と、計測対象物との配置関係を例示する概略図である。 図3は、実施形態において、移動手段の内部構造を例示する概略図である。 図4は、実施形態に係る三次元形状計測装置の機能ブロックを例示する図である。 図5は、実施形態において、初期パラメータ生成で用いるターゲット部材の一例を示す図である。 図6は、実施形態における三次元形状計測処理の流れを例示するフローチャートである。 図7は、実施形態における、初期パラメータ生成処理の流れを例示するフローチャートである。 図8は、プロジェクタの軌跡を模式的に示す図である。 図9は、実施形態における、パラメータ更新処理の流れを例示するフローチャートである。 図10は、実施形態における初期位相情報の更新処理の流れを例示するフローチャートである。 図11は、実施形態におけるパラメータ係数の更新処理の流れを例示するフローチャートである。 図12は、2つのプロジェクタを備える三次元形状計測装置の構成の一例を示す図である。 2次元の数値配列で示される情報を回転したときに生じる欠損領域を例示する図である。
<実施形態>
以下、図面を参照して実施形態について説明する。以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。
(三次元形状計測装置の構成)
まず、図1から図3を参照して、実施形態に係る三次元形状計測装置1の構成例を説明する。図1は、実施形態に係る三次元形状計測装置のハードウェア構成を示す模式図である。図2は、実施形態に係る三次元形状計測装置の撮影手段、投影手段および移動手段と、計測対象物との配置関係を例示する概略図である。図3は、実施形態において、移動手段の内部構造を例示する概略図である。
図1に例示するように、実施形態に係る三次元形状計測装置1は、プロジェクタ10、カメラ11、制御装置12(例えばコンピュータ)、移動機構13を備える。
プロジェクタ10は、計測対象に対してパターンを投影する手段である。ここで、パターンとは、例えば輝度の変化が周期性を示す縞模様であり、時間的に位相を変化させることが可能なものである。このパターンにより、計測対象の三次元形状を計測する処理については公知であるので詳細な説明は割愛する。なお、プロジェクタ10の数は実施形態のように1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。プロジェクタ10は、「投影手段」の一例である。
カメラ11は、パターンが投影された状態の計測対象を撮影し、デジタル画像を出力する手段である。カメラ11は、例えば、光学系とイメージセンサを有する。カメラ11は、三次元形状の計測を行う際は、プロジェクタ10から投影するパターンの位相を変えながら、複数枚の画像を撮影する。カメラ11は、「撮影手段」の一例である。
図2及び図3に示すように、実施形態においては、カメラ11は、移動機構13の一部である中空円筒状の回転機構131の中空部分に収まっており、同じく移動機構13の一部である基準板132の中央部に設けられた円形の開口を通して、計測対象物Oを撮影する。すなわち、実施形態では、計測時には計測対象物Oがカメラ11の真下に位置するように配置される。計測対象物Oは、例えば、電子部品を実装したプリント基板である。なお、本明細書では、撮影手段によって撮影された画像を「観測画像」という。計測対象物Oは、「計測対象」の一例である。
制御装置12は、プロジェクタ10、カメラ11及び後述する移動機構13の制御、カメラ11から取り込まれた画像に対する処理、三次元形状の計測などを実行する。制御装置12は、CPU(プロセッサ)、メモリ、不揮発性の記憶装置(例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ)、入力装置(例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなど)、表示装置(例えば、液晶ディスプレイなど)を備えるコンピュータを含む。後述する制御装置12の機能は、不揮発性の記憶装置に格納されたプログラムをメモリにロードし、CPUが当該プログラムを実行することにより実現することができる。ただし、制御装置
12の機能の全部又は一部を、専用のハードウェアで代替しても構わない。また、分散コンピューティングやクラウドコンピューティングの技術を利用し、制御装置12の機能を複数のコンピュータの協働により実現しても構わない。
移動機構13は、計測対象物Oに対して相対的にプロジェクタ10を移動させる手段である。図2及び図3に例示するように、実施形態における移動機構13は、モータ(図示せず)によって駆動される中空円筒状の回転機構131と、該回転機構131に組み付けられてプロジェクタ10を支持する基準板132と、を備える。回転機構131は、筐体131aと回転体131bとを含む。筐体131aの上部は、三次元形状計測装置1のフレーム15に固定される。移動機構13は、「移動手段」の一例である。
回転機構131は、例えばギアによってモータの回転が伝達されることにより、Z軸方向に延びる回転軸を中心として2π(ラジアン)の範囲内で回転体131bが回転するように構成される。この回転体131bが回転すると、回転機構131に組み付けられた基準板132も回転し、これによって基準板132に係止されるプロジェクタ10は、円筒状の回転機構131の回転軸を中心とした円周上を回転移動することになる。すなわち、回転機構131の回転軸と同軸上に計測対象物Oが配置されている場合、プロジェクタ10は計測対象物Oを中心として、XY軸により定義される平面上を回転移動する。
(制御装置12の機能)
続いて、図4に基づいて制御装置12の機能を説明する。制御装置12は、画像取得部20、三次元形状計測部21、投影手段位置制御部22、影領域判定部23、初期パラメータ生成部24、軌道中心取得部25、パラメータ更新部26及びパラメータ記憶部27を有する。
画像取得部20は、カメラ11から三次元形状計測に用いる複数の観測画像を取り込む。画像取得部20は、例えば、計測対象物Oに投影されるパターンの位相がπ/4(ラジアン)ずつ異なる画像4枚を取得する。
三次元形状計測部21は、取得された複数の観測画像に基づいて、計測対象物Oの三次元形状を算出する。実施形態では、取得した4枚の画像間における計測対象物Oの表面上の一点の位置を表す1ピクセルの位相角を算出する。三次元形状計測部21は、算出した位相角とパラメータ記憶部27が記憶するパラメータとを用いて、当該一点の高さを算出する。三次元形状計測部21は、このような処理を全ピクセルに対して実行することで、観測画像から計測対象物Oの三次元形状を計測する。三次元形状計測部21は、「計測手段」の一例である。
投影手段位置制御部22は、入力された投影手段位置情報に基づいて、当該位置に投影手段を移動させるように移動機構13を制御するための信号を出力する。投影手段位置制御部22は、例えば、入力装置を介して任意の投影手段位置情報が入力されると、プロジェクタ10を当該位置に移動させるように回転機構131を駆動させるための信号を出力する。なお、投影手段位置情報は、特定の位置を基準点とした絶対値であってもよいし、位置情報入力時点のプロジェクタ10の位置を基準として、相対的な位置を示す値であってもよい。
影領域判定部23は、画像取得部20によって取得された観測画像にパターンの投影されていない影の領域が存在するか否かを判定する。判定のための基準は特に限定されず、例えば、観測画像の輝度値に対して所定の閾値を基準として設定しておき、観測画像の輝度値が該閾値を下回る部分があればそれを影の領域であると判定するようにしてもよい。また、投影されるパターンと観測画像のパターンを対比して、観測画像においてパターン
の欠落部分を検出できた場合には、影の領域が存在すると判断してもよい。
初期パラメータ生成部24は、あらかじめ高さが判明しているターゲット部材に対してプロジェクタ10からパターンを投影した状態で撮影した場合における、当該撮像の各ピクセルと位相角との対応関係(初期位相情報)を生成する。図5は、実施形態において、初期パラメータ生成で用いるターゲット部材の一例を示す図である。図5(A)は、ターゲット部材100の平面図である。図5(B)は、ターゲット部材100の側面図である。図5を参照すると理解できるように、ターゲット部材100は、互いに高さの異なる領域R1、R2、R3、R4、R5が設けられる。領域R1、R2、R3、R4、R5の夫々は、カメラ11の撮影範囲全体に相当する広さを有する。ターゲット部材100の各領域の高さは、例えば、領域R1>領域R2>領域R3>領域R4>領域R5となっている。本明細書において、ターゲット部材100の各領域の高さは、撮影台14を基準として、領域R1の高さをX、領域R2の高さをX、領域R3の高さをX、領域R4の高さをX、領域R5の高さをXであるものとする。
初期パラメータ生成部24は、例えば、領域R5を撮影した撮像を基に、初期位相情報を生成する。また、初期パラメータ生成部24は、位相角を基に高さを算出する近似式を生成する。初期パラメータ生成部24は、生成した初期位相情報と近似式を含むパラメータを、パラメータ記憶部27に記憶させる。
図4に戻り、軌道中心取得部25は、プロジェクタ10の移動する軌跡を基に、プロジェクタ10が移動する軌跡の中心位置を取得する。中心位置は、例えば、座標で示される軌道中心取得部25は、取得した中心位置をパラメータ記憶部27に記憶させる。本実施形態では、プロジェクタ10は、円筒状の回転機構131の回転軸を中心とした円周上を回転移動する。そのため、プロジェクタ10の軌跡の中心があらかじめ判明している場合には、当該中心位置を不揮発性の記憶部に記憶しておくことで、軌道中心取得部25が省略されてもよい。
パラメータ更新部26は、プロジェクタ10の移動を検知すると、パラメータ記憶部27が記憶するパラメータを更新する。パラメータの更新の詳細については、後述する。パラメータ更新部26は、「更新手段」の一例である。
パラメータ記憶部27は、初期パラメータ生成部24が生成するパラメータを記憶する。パラメータ記憶部27は、例えば、不揮発性の記憶装置である。パラメータ記憶部27は、「記憶部」の一例である。
(三次元形状計測処理の流れ)
図6は、実施形態における三次元形状計測処理の流れを例示するフローチャートである。以下、図6を参照して、実施形態における三次元形状計測処理の流れについて説明する。
S1では、初期パラメータ生成部24は、初期パラメータを生成する。初期パラメータ生成部24は、生成した初期パラメータをパラメータ記憶部27に記憶させる。S1の処理は、例えば、三次元形状計測装置1が設置されたときに実行される。初期パラメータを生成する処理の詳細は、図7を参照して後述する。
S2では、画像取得部20は、計測対象物Oにプロジェクタ10から投影されるパターンの位相がπ/2(ラジアン)ずつ異なる画像4枚を取得する。三次元形状計測部21は、画像取得部20が取得した複数の観測画像に基づいて、観測画像の各ピクセルにおける位相を算出する。
パラメータ更新部26は、プロジェクタ10が移動したか否かを判定する。プロジェクタ10が移動した場合(S3でYES)、処理はS6に進められる。プロジェクタ10が移動していない場合(S3でNO)、処理はS4に進められる。
S4では、三次元形状計測部21は、観測画像から算出される位相と初期位相との位相差を各ピクセルについて算出する。
S5では、三次元形状計測部21は、パラメータ記憶部27が記憶する近似式を用いて、S4で算出した位相差を基に、観測画像の各ピクセルにおける高さを算出する。
S6では、プロジェクタ10の移動を検知したパラメータ更新部26は、パラメータ記憶部27が記憶する初期位相情報と近似式を更新する。移動後のプロジェクタ10の位置は、「第2位置」の一例である。S6の処理の詳細は、図9を参照して後述する。
(初期パラメータ生成処理の流れ)
図7は、実施形態における、初期パラメータ生成処理の流れを例示するフローチャートである。図7が例示する処理は、図6のS1の処理に対応する。以下、図7を参照して、初期パラメータ生成部24による初期パラメータ生成処理の流れについて説明する。
S11では、軌道中心取得部25は、プロジェクタ10を初期位置、初期位置から+π/2(ラジアン)、初期位置から-π/2(ラジアン)の各位置においてプロジェクタ10に投光させた状態で、カメラ11に撮影させる。このように撮影すると、図8の「×」印によって例示するように、プロジェクタ10の位置夫々において、異なる位置に投光したパターンが生じる。軌道中心取得部25は、+π/2(ラジアン)の位置におけるパターンと、-π/2(ラジアン)の位置におけるパターンを結ぶ直線L1の式を、カメラ11が撮影した撮像を基に決定する。続いて、軌道中心取得部25は、0の位置におけるパターンから、直線L1への垂線L2の式を決定する。軌道中心取得部25は、直線L1と垂線L2との交点を算出することで、プロジェクタ10の円軌道の中心Pの位置を取得する。軌道中心取得部25は、取得した中心Pの位置をパラメータ記憶部27に記憶させる。
S12では、初期パラメータ生成部24は、プロジェクタ10を初期位置に配置した状態で、ターゲット部材100の各領域R1、R2、R3、R4、R5の夫々について、投影されるパターンの位相がπ/2(ラジアン)ずつ異なる画像4枚を取得する。初期位置は、「第1位置」の一例である。
S13では、初期パラメータ生成部24は、領域R5を撮影した画像を基に、カメラ11が撮影する撮像の各ピクセルと位相角との対応関係を生成する。本明細書において、領域R5を撮影した画像を基に生成した対応関係を初期位相情報と称する。初期位相情報は、ピクセル夫々に位相の値を配置した2次元の数値配列として示すことができる。
S14では、初期パラメータ生成部24は、領域R1、R2、R3、R4の夫々について、各ピクセルと位相角との対応関係を生成する。初期パラメータ生成部24は、S13で生成した初期位相情報と、各ピクセルと位相角との対応関係とを基に、領域R5との相対的な高さと位相角との対応関係をピクセル夫々について生成する。
例えば、初期パラメータ生成部24は、以下のような位相角の差φをピクセル夫々について算出する。領域R4について、領域R5との高さの差がX-Xであり、領域R5との位相角の差がφであることを算出する。また、初期パラメータ生成部24は、領域
R3について、領域R5との高さの差がX-Xであり、領域R5との位相角の差がφであることを算出する。初期パラメータ生成部24は、領域R2について、領域R5との高さの差がX-Xであり、領域R5との位相角の差がφであることを算出する。初期パラメータ生成部24は、領域R1について、領域R5との高さの差がX-Xであり、位相角の差がφであることを算出する。
初期パラメータ生成部24は、このように取得した高さと位相角φとの関係から、高さと位相角との対応関係を示す近似式を算出する。近似式は、例えば、以下の式(1)のような形で示すことができ、各ピクセルに対応する式(1)が生成される。
Figure 0007404941000001
式(1)において、zは求める高さである。また、式(1)において、係数a、b、c、dは、ピクセル夫々で定まる実数の定数である。本明細書において、ピクセル夫々の近似式の係数a、b、c、dを示す情報をパラメータ係数とも称する。パラメータ係数は、ピクセル夫々について係数aの値を配置した2次元の数値配列、ピクセル夫々について係数bの値を配置した2次元の数値配列、ピクセル夫々について係数cの値を配置した2次元の数値配列、及び、ピクセル夫々について係数dの値を配置した2次元の数値配列として示すことができる。
式(1)において、φの「d」には1から4までの数字が入る。例えば、「φ」であれば、高さzを算出する対象とするピクセルの、領域R5と領域R4における位相差である。なお、上記式(1)に例示される近似式は3次式であるが、近似式は4次以上の式であってもよいし、2次以下の式であってもよい。
(パラメータ更新処理の流れ)
図9は、実施形態における、パラメータ更新処理の流れを例示するフローチャートである。図9が例示する処理は、図6のS6の処理に対応する。以下、図9を参照して、パラメータ更新処理の流れについて説明する。
S61では、パラメータ更新部26は、パラメータ記憶部27が記憶する初期位相情報を、プロジェクタ10の移動前の位置と移動後の位置の位置関係に応じて更新する。S61の処理の詳細は、図10を参照して後述する。
S62では、パラメータ更新部26は、パラメータ記憶部27が記憶するパラメータ係数、プロジェクタ10の移動前の位置と移動後の位置の位置関係に応じて更新する。S62の処理の詳細は、図11を参照して後述する。
(初期位相情報の更新処理の流れ)
図10は、実施形態における初期位相情報の更新処理の流れを例示するフローチャートである。図10が例示する処理は、図9のS61の処理に対応する。以下、図10を参照して、初期位相情報の更新処理の流れについて説明する。
S611では、パラメータ更新部26は、パラメータ記憶部27が記憶する初期位相情報をアンラップ(位相接続)する。初期位相情報は、各ピクセル夫々の位相が0(ラジアン)から2π(ラジアン)の変域で示される。このように各ピクセルの位相が0から2πの変域で変化すると、2πの次の値が0となるように位相が連続的に変化しない。そのため、2次元の数値配列で示される初期位相情報を曲面で近似するS612の処理が困難になる。アンラップによって、初期位相情報における位相は連続的に変化するようになり、
曲面での近似が容易になる。
S612では、パラメータ更新部26は、S611でアンラップした初期位相情報を曲面で近似する。パラメータ更新部26は、例えば、2次式で曲面による近似を行うことができる。なお、曲面の近似が2次式に限定されるわけではなく、3次以上の式によって近似されてもよい。
S613では、パラメータ更新部26は、図6のS3で検知したプロジェクタ10の移動前の位置と移動後の位置の位置関係(角度)を取得する。移動前の位置と移動後の位置の位置関係を示す角度は、例えば、プロジェクタ10の初期位置とパラメータ記憶部27に記憶した中心位置を結ぶ第1線分と、移動後におけるプロジェクタ10の位置とパラメータ記憶部27に記憶した中心位置とを結ぶ第2線分とのなす角であってよい。S612で曲面近似した初期位相情報を、パラメータ記憶部27に記憶した中心位置を中心として、プロジェクタ10が移動した角度だけ回転させる。
S614では、パラメータ更新部26は、S613で回転させた初期位相情報をラップする。S614の処理によって、初期位相情報の各ピクセル夫々の位相が0(ラジアン)から2π(ラジアン)の変域で示されるようになる。
パラメータ更新部26は、図10の処理によって、移動したプロジェクタ10の位置に応じて、初期位相情報を更新できる。
(パラメータ係数の更新処理の流れ)
図11は、実施形態におけるパラメータ係数の更新処理の流れを例示するフローチャートである。図11が例示する処理は、図9のS62の処理に対応する。以下、図11を参照して、パラメータ係数の更新処理の流れについて説明する。
S621では、パラメータ更新部26は、係数a、b、c、d夫々についての2次元の数値配列を曲面で近似する。パラメータ更新部26は、図10のS612の処理と同様に、例えば、2次式で曲面による近似を行うことができる。なお、曲面の近似が2次式に限定されるわけではなく、3次以上の式によって近似されてもよい。
S622では、パラメータ更新部26は、S621で曲面近似したパラメータ係数の2次元の数値配列を、パラメータ記憶部27に記憶した中心位置を中心として、プロジェクタ10の移動した角度だけ回転させる。
パラメータ更新部26は、図11の処理によって、移動したプロジェクタ10の位置に応じて、パラメータ係数を更新できる。
<実施形態の作用効果>
実施形態では、プロジェクタ10が移動すると、プロジェクタ10の移動前の位置と移動後の位置の位置関係に応じて、初期位相情報及びパラメータ係数が更新される。そのため、プロジェクタ10を移動させた場合でも、初期位相情報及びパラメータ係数の初期キャリブレーションを実行しなくともよい。そのため、実施形態に係る三次元形状計測装置1は、プロジェクタ10を移動させても初期キャリブレーションの時間を節約でき、計測時間の長時間化を抑制できる。
実施形態では、初期位相情報及びパラメータ係数をプロジェクタ10の移動前の位置と移動後の位置の位置関係に応じて回転させる際に、曲面で近似してから回転を実行する。2次元の数値配列で示される初期位相情報及びパラメータ係数を2次元の数値配列として
回転させてしまうと、図13に例示するように、情報が欠損する欠損領域U1が生じる。本実施形態では、曲面で近似してから回転を実行することで、このような欠損領域U1が生じることを抑制できる。
また、実施形態に係る三次元形状計測装置1は、プロジェクタ10の移動前の位置と移動後の位置の位置関係に応じて初期位相情報及びパラメータ係数が更新することで、プロジェクタ10を移動させても計測対象物Oの形状を高精度に計測することができる。
以上のような実施形態に係る三次元形状計測装置1の構成により、一つのプロジェクタ10によって、計測対象物Oを中心とした円周上のいずれの位置からでも計測対象物Oに対してパターンを投影することが可能になる。このため、多数の投影手段を配置することなく、精度の高い三次元形状計測ができ、装置の大型化、高コスト化を抑えることができる。
<変形例>
なお、実施形態に係る三次元形状計測装置1では、プロジェクタ10を1つのみ配置していたが、必ずしもこのようにする必要はなく、2つ以上の投影手段を設けてもよい。例えば、図12に例示するように、2つのプロジェクタ10a、10bを、基準板132の対向する位置に配置し、計測対象物Oに同時にパターンを投影するようにしてもよい。この場合には、回転機構131の駆動(回転)角度は2π(ラジアン)とすることができる。
複数の投影手段によりパターンを投影すると、それだけ計測対象物Oに影の領域が生じにくくなるため、計測の効率を高めることができる。また、投影手段を移動させる場合にも、移動手段の回転角度を小さくすることができ、移動のための時間を短縮することが可能になる。このため、計測の効率化とコスト低減等のバランスを勘案して、任意の数の投影手段を配置することができる。
影領域判定部23は、観測画像に影の領域が存在する場合には、投影手段位置制御部22に位置情報を入力することで、プロジェクタ10を移動させて観測画像から影が無くなるようにしてもよい。入力する位置情報は、プロジェクタ10の現在位置から所定角度回転させるものであってもよい。影領域判定部23がプロジェクタ10を移動させた場合、プロジェクタ10の移動前の位置と移動後の位置の位置関係に応じて、図6のS6に例示されるパラメータ更新処理が実行されればよい。
<その他>
上記実施形態は、例示的な説明に過ぎず、開示の技術は上記の具体的な形態には限定されない。開示の技術はその技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態においては、移動機構13はモータとモータの回転により駆動する円筒状の回転機構及び基準板による構成であったが、必ずしもこのような構成に限る必要はない。例えば、モータとしては、回転モータの他リニアモータを使用してもよい。また、モータの代わりに他の手段(例えば空圧や油圧を用いたアクチュエータ)を用いてもよい。さらに、回転機構は円筒状でなくてもよいし、基準板を用いない構成であってもよい。
また、プロジェクタ10の移動についても、上記実施例ではXY軸により定義される平面上で回転移動するものであったが、これに限る必要はなく、例えば、ZX軸により定義される平面上を回転移動するものであってもよいし、これらを組み合わせたものであってもよい。また、移動の方法も回転移動のみに限定されず、直線状や円弧以外の曲線状に移動するものであってもよい。
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせることができる。
1・・・三次元形状計測装置
10・・・プロジェクタ
11・・・カメラ
12・・・制御装置
13・・・移動機構
14・・・撮影台
15・・・フレーム
20・・・画像取得部
21・・・三次元計測部
22・・・投影手段位置制御部
23・・・影領域判定部
24・・・初期パラメータ生成部
25・・・軌道中心取得部
26・・・パラメータ更新部
27・・・パラメータ記憶部
O・・・計測対象物

Claims (5)

  1. 計測対象に対して、互いに位相が異なる複数のパターンを投影する投影手段と、
    前記投影手段を移動させる移動手段と、
    前記複数のパターン夫々が投影された前記計測対象を撮影する撮影手段と、
    前記投影手段が第1位置に存在する場合における、前記計測対象の高さと前記計測対象の撮像から取得される位相との対応関係を記憶する記憶部と、
    前記撮影手段により取得された画像を処理することで、前記計測対象の三次元形状を計測する計測手段と、
    前記投影手段が前記移動手段によって第2位置に移動されると、前記第1位置と前記第2位置の位置関係とに応じて、前記対応関係を更新する更新手段と、を備える、
    三次元形状計測装置。
  2. 前記移動手段は、前記投影手段を、前記計測対象を中心とした円周上において回転移動させ、
    前記更新手段は、前記第1位置と前記円周の中心とを結ぶ第1線分と、前記第2位置から前記中心とを結ぶ第2線分とがなす角度に応じて、前記対応関係を更新する、
    請求項1に記載の三次元形状計測装置。
  3. 前記移動手段は、前記撮影手段が、前記計測手段が前記計測対象の三次元形状を計測することが可能なパターンを撮影し得る位置に、前記投影手段を移動させる、
    請求項1または2に記載の三次元形状計測装置。
  4. 前記投影手段を複数備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の三次元形状計測装置。
  5. 前記移動手段は、軸方向に開口する中空部を有する円筒状の回転機構であって、前記計測対象の上方に前記開口が位置するように配置され、
    前記撮影手段は、前記計測対象に対して垂直な方向から、前記回転機構の開口を通じて、前記計測対象を撮影する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の三次元形状計測装置。
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