JP7402618B2 - 小便器 - Google Patents

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Description

本発明は小便器に関するものである。
特許文献1は従来の小便器を開示している。この小便器は便鉢及び吐水具を備えている。この小便器の便鉢は、施工された状態の左右中央断面視において、便鉢面の上部が上方に向けて斜め前方に傾斜した傾斜面を有している。吐水具は便鉢面の上部に取り付けられている。この吐水具は、小便器が施工された状態における上方から見た上面視において、前端部が露出している。つまり、この吐水具は小便器の上部前端縁よりも前方に突出して便鉢に取り付けられている。この小便器は、吐水具が便鉢面の上部に取り付けられているため、吐水具から吐水された洗浄水によって便鉢面を良好に洗浄することができる。
特開2015-190249号公報
しかし、この小便器は、使用者が便鉢面に近づくと、上部前端縁よりも前方に突出した吐水具や便鉢面に衣服などが接触しやすい。このため、この小便器の使用者は便鉢面に近づく際に衣服などが吐水具などに接触しないように注意しなければならず、便鉢面に近づいて使用されないおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、使用者が便鉢面に近づいて使用する際に衣服などが吐水具や便鉢面に接触しにくく、使用者が便鉢面に安心して近づくことができる小便器を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の小便器は、便鉢と、この便鉢に取り付けられ、便鉢面を洗浄する洗浄水を吐水する吐水具と、を備えている。前記便鉢は、施工された状態の上方から見た上面視において、前記吐水具を隠蔽する隠蔽部を有しており、施工された状態の左右中央断面視において、前記吐水具の最前端と前記隠蔽部の最も後方に位置する前端との水平方向の距離が、前記吐水具の最前端とこの最前端から前後水平方向に直線状に延びた第1仮想線が前記便鉢の左右前端に交差する第1交点との距離の半分以下である。
実施形態1の小便器を示す斜視図である。 実施形態1の小便器を示す平面図である。 実施形態1の小便器を示す左右中央断面図である。 実施形態1の小便器の要部を示す左右中央拡大断面図である。 実施形態1の小便器の隠蔽部を示す断面図であり、(A)は図2の矢視W-W断面における隠蔽部周囲の断面図、(B)は図2の矢視X-X断面における隠蔽部周囲の断面図、(C)は図2の矢視Y-Y断面における隠蔽部周囲の断面図、(D)は図2の矢視Z-Z断面における隠蔽部周囲の断面図である。 実施形態1の小便器を上方から見た上面視における上面と、スプレッダーの上下方向の中心を通る水平断面における便鉢面とを重ねて示した平面図である。 実施形態1の小便器の要部を示す左右中央拡大断面図である。 実施形態1の小便器の要部を示す左右中央拡大断面図である。 実施形態2の小便器を示す斜視図である。 実施形態2の小便器を示す平面図である。 実施形態2の小便器を示す左右中央断面図である。 実施形態2の小便器の要部を示す左右中央拡大断面図である。 実施形態2の小便器の隠蔽部を示す断面図であり、(A)は図9の矢視W-W断面における隠蔽部周囲の断面図、(B)は図9の矢視X-X断面における隠蔽部周囲の断面図、(C)は図9の矢視Y-Y断面における隠蔽部周囲の断面図、(D)は図9の矢視Z-Z断面における隠蔽部周囲の断面図である。 実施形態2の小便器を上方から見た上面視における上面と、スプレッダーの上下方向の中心を通る水平断面における便鉢面とを重ねて示した平面図である。 実施形態2の小便器の要部を示す左右中央拡大断面図である。 実施形態2の小便器の要部を示す左右中央拡大断面図である。 実施形態3の小便器の要部を示す左右中央拡大断面図である。
次に、本発明の小便器を具体化した実施形態1~3について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明において、上下は小便器が施工された状態における上下であり、左右は施工された小便器を使用する際の使用者側から見た左右であり、前後は、施工された小便器を使用する際の使用者側から見て近い側が前であり遠い側が後である。
<実施形態1>
実施形態1の小便器は、図1~図3に示すように、便鉢10、周壁部30、及び吐水具であるスプレッダー50を備えている。
便鉢10は、図3及び図4に示すように、上下方向に延びた立面部11と、立面部11の下部に連続した椀状部13と、立面部11の上部に連続した隠蔽部15とを有している。立面部11は、上下方向の全体において、左右中央部が後方に窪むように左右方向に湾曲した便鉢面10Aを形成している。また、立面部11の左右中央部は、下部が略垂直に上下方向に延び、上部が上方に向けて斜め前方に傾斜した傾斜面となるように上下方向に僅かに湾曲した便鉢面10Aを形成している。また、立面部11は左右中央の上部に前後方向に貫通した貫通孔11Aが形成されている。この貫通孔11Aの周囲の立面部11は便鉢面10A及びその裏面が平坦に形成されている。このため、後述するスプレッダー50の後部53を貫通孔11Aに挿通して便鉢10にスプレッダー50を取り付ける際に良好に取り付けることができる。
椀状部13は立面部11の下部に連続し上方に向けて椀状に広がった便鉢面10Bを形成している。椀状部13は立面部11よりも前方に突出している。椀状部13は下端部に排水口13Aが形成されている。排水口13Aは目皿17が上方から着脱自在に取り付けられている。
立面部11及び椀状部13によって形成された便鉢面10A,10Bは、図1~図3に示すように、左右対称位置に上下方向に延びた段部、つまり左右一対の洗浄段19が形成されている。左右一対の洗浄段19は、上端部がスプレッダー50よりも下方で左右に離れて位置し、椀状部13の前端下部に向けて斜め前方に傾斜しつつ延びている。左右一対の洗浄段19は、スプレッダー50から吐水された洗浄水が段差面に沿って流れ、椀状部13の前端部で合流するように形成されている。このため、この小便器はスプレッダー50から吐水された洗浄水は椀状部13にも良好に流れ、便鉢面10Aを良好に洗浄することができる。
隠蔽部15は、図3及び図4に示すように、便鉢10の立面部11の上端部から前方に突出した凸部で形成されている。この隠蔽部15は便鉢10の立面部11の上端部に左右方向のほぼ全体に亘って左右方向に延びている。隠蔽部15は、後述する周壁部30の上壁部31の前端縁に連続し、上面が上壁部31の上面31Aに面一に形成されている。
隠蔽部15の前端縁は、図2に示すように、上方から見た上面視において、左右中央部が左右両端部よりも後方に位置する湾曲形状である。この隠蔽部15は、上方から見た上面視において、後述するスプレッダー50を隠蔽している。隠蔽部15を凸部で形成することによって、小便器のデザインがすっきりとすると共に、スプレッダー50を隠蔽する隠蔽部15を容易に形成することができる。
また、隠蔽部15の前面15Aは、図3及び図4に示すように、上下方向の断面形状において、前方に膨らんだ湾曲面である。また、この隠蔽部15の前面15Aの下端から便鉢面10Aの上端に連続する隠蔽部15の下面は中間面15B及び後端面15Cにより構成されている。中間面15Bは水平に形成された水平面である。後端面15Cは後方に向けて斜め上方に膨らんだ湾曲面である。隠蔽部15の下面の中間面15Bが水平面であるため、隠蔽部15の上面から前面15Aを伝った水などの液体が中間面15Bで下方に落ち易く、隠蔽部15の後端面15C側に流れにくくなっている。このため、隠蔽部15の下面及び便鉢面10Aのスプレッダー50よりも上方において、隠蔽部15の上面から伝う水などの液体による水垢や汚れの付着を防止することができる。
この隠蔽部15は、図5(A)~(D)に示すように、便鉢10の立面部11が形成する便鉢面10Aの上端部からの突出量が左右中央部よりも左右両端部の方が小さい。詳しくは、図5(A)には図2の矢視W-W断面(左右中央よりも左側の断面)の隠蔽部15が示されており、図5(B)には図2の矢視X-X断面(矢視W-W断面よりも左側の断面)の隠蔽部15が示されており、図5(C)には図2の矢視Y-Y断面(矢視X-X断面よりも左側の断面)の隠蔽部15が示されており、図5(D)には図2の矢視Z-Z断面(矢視Y-Y断面よりも左側の断面)の隠蔽部15が示されている。これら図5(A)~(D)に示すように、図2の矢視W-W断面における隠蔽部15の突出量T1に比べて、図2の矢視X-X断面の隠蔽部15の突出量T2の方が小さい。同様に、図2の矢視X-X断面の隠蔽部15の突出量T2に比べて、矢視Y-Y断面の隠蔽部15の突出量T3の方が小さい。同様に、図2の矢視Y-Yの隠蔽部15の突出量T3に比べて、図2の矢視Z-Z断面である図5(D)に示される隠蔽部15の突出量T4の方が小さい。
このように、この小便器は、便鉢面10Aの上端部からの突出量が左右中央部よりも左右両端部の方が小さい隠蔽部15が形成されているため、小便器を使用する際、便鉢10の上部の左右において、隠蔽部15が邪魔になり難く、使用者が便鉢面10Aの中央に向けて手を持っていきやすい。
周壁部30は、図1~図3に示すように、便鉢10の外周縁に連続しており、上壁部31、左右壁部33、及び下壁部35を有している。上壁部31は、図3及び図4に示すように、板状であり、便鉢10の上端縁に連続し、便鉢10よりも上方に設けられている。また、上壁部31は、便鉢10よりも上方で広がり、前方に向けて斜め下方に傾斜している。このため、上壁部31の上面31Aは、前方に向けて斜め下方に傾斜している。また、上述したように、隠蔽部15の上面は、上壁部31の上面31Aに連続して面一に形成されているため、上壁部31の上面31Aと同じ角度で前方に向けて斜め下方に傾斜している。
また、上壁部31の下面31Bも前方に向けて斜め下方に傾斜しているため、便鉢10よりも後方において上壁部31よりも下方の空間を上下方向に広くすることができる。このため、スプレッダー50の取付け空間及び作業空間などを便鉢10よりも後方の上部に確保することができるため、便鉢10の高い位置にスプレッダー50を取り付けることができ、スプレッダー50を隠蔽部15で隠蔽しつつ、便鉢面10Aの洗浄範囲を広げることができる。
左右壁部33の夫々は、上壁部31の左右端部に連続すると共に便鉢10の左右端の夫々に連続し、便鉢10の立面部11よりも左右外側に設けられている。下壁部35は、左右壁部33の夫々の下端部に連続し、便鉢10の椀状部13よりも左右及び前方に設けられている。
スプレッダー50は、図1,図3,図4に示すように、便鉢10の立面部11の左右中央の上部に取り付けられている。スプレッダー50は前部51と後部53とを有している。スプレッダー50の前部51は、スプレッダー50が便鉢10に取り付けられた状態において、前面51Aが円形状であり、前面51Aの周縁から後方に延びる周面51Bを有した略円盤形状である。このスプレッダー50は、便鉢10に取り付けられた際の便鉢面10A側の周面51Bの一部がスリット状に切り欠かれており、この切り欠かれた部分が吐水口52を形成している。このスプレッダー50は吐水口52が下方に向くように便鉢10に取り付けられる。このスプレッダー50の前部51は、スプレッダー50が便鉢10に取り付けられると、便鉢面10Aよりも前側に位置する。スプレッダー50の前部51の前面51Aは超音波式の人体検知センサの超音波の送受信部51Cが形成されている。スプレッダー50の後部53は前部51に連続して形成されている。スプレッダー50は、便鉢10の立面部11の左右中央の上部に形成された貫通孔11Aに後部53を挿通して便鉢10に取り付けられると、便鉢10よりも後方で吐水口52から吐水される洗浄水が流通する流路を形成する接続部54が後方に向けて突出する。接続部54は図示しない給水管に接続される。便鉢10の立面部11の左右中央の上部の便鉢面10Aは上方に向けて斜め前方に傾斜した傾斜面であるため、スプレッダー50は前面51Aが僅かに下方を向いた状態で便鉢10に取り付けられている。このため、スプレッダー50の最前端50Xは、スプレッダー50の前部51の左右中央の上部前端である(図4参照)。
この小便器は、図4に示すように、距離L1が距離L2の約1/8である。距離L1は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー50の最前端50Xと隠蔽部15の最も後方に位置する前端との水平方向の距離である。距離L2は、小便器の左右中央断面視において、スプレッダー50の最前端50Xとこの最前端から前後水平方向に直線状に延びた第1仮想線I1が便鉢10の左右前端に交差する第1交点P1までの距離である。
このように、この小便器は、距離L1が距離L2の約1/8であるため、使用者が便鉢面10Aに近づきやすいと共に、使用者が便鉢面10Aに近づくと使用者の衣服などがスプレッダー50や便鉢面10Aよりも先に隠蔽部15に接触するため、使用者の衣服などがスプレッダー50や便鉢面10Aに接触しにくく、使用者は便鉢面10Aに安心して近づくことができる。また、この小便器は、上方から見た上面視において、スプレッダー50が隠蔽部15によって隠蔽されているため、スプレッダー50に使用者等の唾がかかりにくく、スプレッダー50やその周囲の汚れを使用者が視認し難い。
また、小便器の使用者は、使用の際に腰前方は他人の視線から見えないようにしておきたいが、手元は確認できるようにしたい。上述した先行技術文献に示された小便器では、使用者が便鉢面に近づくと吐水具や便鉢面に衣服などが接触するおそれがあるため、便鉢面に近づきにくく、小便器の左右両側からの他人の視線を十分に遮ることができない。これに対して、この小便器は、距離L1が距離L2の約1/8であるため、小便器の左右両側からの他人の視線を遮ることができ、かつ、上方からの使用者の手元の視認性は確保することができる。
また、この小便器は、図6に示すように、第2交点P2と第3交点P3との間隔G1~G3が、便鉢10の立面部11の左右中央部よりも左右両端部の方が狭い。第2交点P2は、上方から見た上面視において、便鉢10の左右前端FL,FRを直線状に結んだ第2仮想線I2の中心C1から便鉢面10Aに向けて直線状に延びた第3仮想線I3と隠蔽部15の前端とが交差する点である。第3交点P3は、上方から見た上面視において、第2交点P2を決めた際と同じ第3仮想線I3とスプレッダー50の上下方向の中心C2(図4参照)を通る水平断面における便鉢面10Aとが交差する点である。スプレッダー50の上下方向の中心C2は、図4に示すように、便鉢面10A上におけるスプレッダー50の上下方向の中心である。つまり、スプレッダー50の上下方向の中心C2を通る水平断面は、図4に示される矢視V-V断面である。
便鉢10の立面部11の左右中央部における第2交点P2と第3交点P3との間隔G1,G2の夫々は略同じである。一方、便鉢10の立面部11の左右両端部における第2交点P2と第3交点P3との間隔G3は、便鉢10の立面部11の左右中央部における間隔G1,G2に比べて狭い。このように、この小便器は、第2交点P2と第3交点P3との間隔G1~G3が、便鉢10の立面部11の左右中央部よりも左右両端部の方が狭いため、隠蔽部15が邪魔になり難く、清掃を良好に行うことができる。
また、この小便器は、図7に示すように、施工された状態の左右中央断面視において、距離L3が距離L4の約1/2である。この小便器は、施工された状態の左右中央断面視において、便鉢10の左右前端は上方向かって後方に傾斜した上下方向に直線状に延びた直線部10Cを有している。距離L3は第4交点P4から隠蔽部15の最も後方に位置する前端までの距離である。第4交点P4は直線部10C上に延びた第4仮想線I4と隠蔽部15の最も後方に位置する前端を通り前後水平方向に直線状に延びた第5仮想線I5とが交差する点である。距離L4は第4交点P4から第5仮想線I5上に位置する小便器の左右後端(左右壁部33の後端)までの距離である。
このように、この小便器は距離L3が距離L4の約1/2であるため、小便器の左右両側からの他人の視線を遮ることができ、かつ、上方からの使用者の手元の視認性は確保することができる。また、距離L3は距離L4の1/5~3/5の範囲であるとよく、距離L3が大きい程、上方からの使用者の手元の視認性が良くなる。
また、この小便器は、図8に示すように、第6仮想線I6と第7仮想線I7とがなす角度Θが約11°である。つまり、この小便器において、第7仮想線I7は第6仮想線I6に対して約11°傾斜して延びている。第6仮想線I6は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー50の最前端50Xから垂直上方に直線状に延びた線である。第7仮想線I7は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー50の最前端で第6仮想線I6に交差して直線状に延び、隠蔽部15の最も後方に位置する前端に接する線である。
このように、この小便器は、第6仮想線I6と第7仮想線I7とがなす角度Θが約11°であるため、使用者が便鉢面10Aに近づきやすいと共に、使用者が便鉢面10Aに近づくと使用者の衣服などがスプレッダー50や便鉢面10Aよりも先に隠蔽部15に接触するため、使用者の衣服などがスプレッダー50や便鉢面10Aに接触しにくく、使用者は便鉢面10Aに安心して近づくことができる。また、この小便器は、上方から見た上面視において、スプレッダー50が隠蔽部15によって隠蔽されているため、スプレッダー50に使用者等の唾がかかりにくく、スプレッダー50やその周囲の汚れを使用者が視認し難い。なお、第7仮想線I7が第6仮想線I6に交差する角度Θは、0°よりも大きく45°よりも小さい範囲、より好ましくは5°よりも大きく35°よりも小さい範囲であるとよい。
<実施形態2>
実施形態2の小便器は、図9~図12に示すように、隠蔽部115の形状が実施形態1と相違する。他の構成は実施形態1と同様であり、同じ構成は同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
実施形態2の隠蔽部115は、図9,図11及び図12に示すように、便鉢10の立面部11の上端部から前方に突出しており、上側傾斜面115Aと下側傾斜面115Bとを有した凸部である。上側傾斜面115Aは、上壁部31の上面31Aの前端縁に連続し、前方に向けて斜め下方に傾斜している。下側傾斜面115Bは、上側傾斜面115Aの下端縁に連続し、後方に向けて斜め下方に傾斜している。左右中央断面における隠蔽部115は、図11及び図12に示すように、上側傾斜面115Aの方が下側傾斜面115Bに比べて上下方向の幅が広い。また、隠蔽部15の上側傾斜面115Aと下側傾斜面115Bとが接続されている頂部(隠蔽部115の前端)115Pは、左右中央から左右両側に向けて徐々に低くなっている。さらに、隠蔽部115の下側傾斜面115Bと便鉢面10Aの上端との接続部分も左右中央から左右両側に向けて徐々に低くなっている。このため、隠蔽部115は左右中央よりも左右両側に向けて上下方向の幅が広くなっている。
隠蔽部115の上側傾斜面115Aは、図10に示すように、上方から見た上面視において、左右中央部が左右両端部よりも後方に位置する湾曲形状である。この隠蔽部115は、上方から見た上面視において、後述するスプレッダー50を隠蔽している。隠蔽部115を凸部で形成することによって、小便器のデザインがすっきりとすると共に、スプレッダー50を隠蔽する隠蔽部115を容易に形成することができる。
この隠蔽部115は、図13(A)~(D)に示すように、便鉢10の立面部11が形成する便鉢面10Aの上端部からの突出量が左右中央部よりも左右両端部の方が小さい。詳しくは、図13(A)には図10の矢視W-W断面(左右中央よりも左側の断面)の隠蔽部115が示されており、図13(B)には図10の矢視X-X断面(矢視W-W断面よりも左側の断面)の隠蔽部115が示されており、図13(C)には図10の矢視Y-Y断面(矢視X-X断面よりも左側の断面)の隠蔽部115が示されており、図13(D)には図10の矢視Z-Z断面(矢視Y-Y断面よりも左側の断面)の隠蔽部115が示されている。これら図13(A)~(D)に示すように、図10の矢視W-W断面における隠蔽部115の突出量T1に比べて、図10の矢視X-X断面の隠蔽部115の突出量T2の方が小さい。同様に、図10の矢視X-X断面の隠蔽部115の突出量T2に比べて、矢視Y-Y断面の隠蔽部115の突出量T3の方が小さい。同様に、図10の矢視Y-Yの隠蔽部115の突出量T3に比べて、図10の矢視Z-Z断面である図13(D)に示される隠蔽部115の突出量T4の方が小さい。
このように、この小便器は、便鉢面10Aの上端部からの突出量が左右中央部よりも左右両端部の方が小さく隠蔽部115が形成されているため、小便器を使用する際、便鉢10の上部の左右において、隠蔽部115が邪魔になり難く、使用者が便鉢面10Aの中央に向けて手を持っていきやすい。
この小便器は、図12に示すように、距離L1が距離L2の約1/8である。距離L1は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー50の最前端と隠蔽部15の最も後方に位置する前端(頂部115P)との水平方向の距離である。距離L2は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー50の最前端とこの最前端から前後水平方向に直線状に伸びた第1仮想線I1が便鉢10の左右前端に交差する第1交点P1までの距離である。
このように、この小便器は、距離L1が距離L2の約1/8であるため、使用者が便鉢面10Aに近づきやすいと共に、使用者が便鉢面10Aに近づくと使用者の衣服などがスプレッダー50や便鉢面10Aよりも先に隠蔽部15に接触するため、使用者の衣服などがスプレッダー50や便鉢面10Aに接触しにくく、使用者は便鉢面10Aに安心して近づくことができる。また、この小便器は、上方から見た上面視において、スプレッダー50が隠蔽部15によって隠蔽されているため、スプレッダー50に使用者等の唾がかかりにくく、スプレッダー50やその周囲の汚れを使用者が視認し難い。
また、小便器の使用者は、使用の際に腰前方は他人の視線から見えないようにしておきたいが、手元は確認できるようにしたい。上述した先行技術文献に示された小便器では、使用者が便鉢面に近づくと吐水具や便鉢面に衣服などが接触するおそれがあるため、便鉢面に近づきにくく、小便器の左右両側からの他人の視線を十分に遮ることができない。これに対して、この小便器は、距離L1が距離L2の約1/8であるため、小便器の左右両側からの他人の視線を遮ることができ、かつ、上方からの使用者の手元の視認性は確保することができる。
また、この小便器は、図13に示すように、第2交点P2と第3交点P3との間隔G1~G3が、便鉢10の立面部11の左右中央部よりも左右両端部の方が狭い。第2交点P2は、上方から見た上面視において、便鉢10の左右前端FL,FRを直線状に結んだ第2仮想線I2の中心C1から便鉢面10Aに向けて直線状に延びた第3仮想線I3と隠蔽部15の前端とが交差する点である。第3交点P3は、上方から見た上面視において、第2交点P2を決めた際と同じ第3仮想線I3とスプレッダー50の上下方向の中心C2(図12参照)を通る水平断面における便鉢面10Aとが交差する点である。スプレッダー50の上下方向の中心C2は、図12に示すように、便鉢面10A上におけるスプレッダー50の上下方向の中心である。つまり、スプレッダー50の上下方向の中心C2を通る水平断面は、図12に示される矢視V-V断面である。
便鉢10の立面部11の左右中央部における第2交点P2と第3交点P3との間隔G1よりも間隔G2の方が僅かに広い。一方、便鉢10の立面部11の左右両端部における第2交点P2と第3交点P3との間隔G3は、便鉢10の立面部11の左右中央部における間隔G1,G2のいずれに比べても狭い。このように、この小便器は、第2交点P2と第3交点P3との間隔G1~G3が、便鉢10の立面部11の左右中央部よりも左右両端部の方が狭いため、隠蔽部15が邪魔になり難く、清掃を良好に行うことができる。
また、この小便器は、図15に示すように、施工された状態の左右中央断面視において、距離L3が距離L4の約1/2である。この小便器は、施工された状態の左右中央断面視において、便鉢10の左右前端は上方向かって後方に傾斜した上下方向に直線状に延びた直線部10Cを有している。距離L3は第4交点P4から隠蔽部15の最も後方に位置する前端までの距離である。第4交点P4は直線部10C上に延びた第4仮想線I4と隠蔽部15の最も後方に位置する前端を通り前後水平方向に直線状に延びた第5仮想線I5とが交差する点である。距離L4は第4交点P4から第5仮想線I5上に位置する小便器の左右後端(左右壁部33の後端)までの距離である。
このように、この小便器は距離L3が距離L4の約1/2であるため、小便器の左右両側からの他人の視線を遮ることができ、かつ、上方からの使用者の手元の視認性は確保することができる。また、距離L3は距離L3の1/5~3/5の範囲であるとよく、距離L3が大きい程、上方からの使用者の手元の視認性が良くなる。
また、この小便器は、図16に示すように、第6仮想線I6と第7仮想線I7とがなす角度Θが約17°である。つまり、この小便器において、第7仮想線I7は第6仮想線I6に対して約17°傾斜して延びている。第6仮想線I6は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー50の最前端50Xから垂直上方に直線状に延びた線である。第7仮想線I7は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー50の最前端50Xで第6仮想線I6に交差して直線状に延び、隠蔽部115の最も後方に位置する前端(頂部115P)に接する線である。
このように、この小便器は、第6仮想線I6と第7仮想線I7とがなす角度Θが約17°であるため、使用者が便鉢面10Aに近づきやすいと共に、使用者が便鉢面10Aに近づくと使用者の衣服などがスプレッダー50や便鉢面10Aよりも先に隠蔽部15に接触するため、使用者の衣服などがスプレッダー50や便鉢面10Aに接触しにくく、使用者は便鉢面10Aに安心して近づくことができる。また、この小便器は、上方から見た上面視において、スプレッダー50が隠蔽部15によって隠蔽されているため、スプレッダー50に使用者等の唾がかかりにくく、スプレッダー50やその周囲の汚れを使用者が視認し難い。なお、第7仮想線I7が第6仮想線I6に交差する角度Θは、0°よりも大きく45°よりも小さい範囲、より好ましくは5°よりも大きく35°よりも小さい範囲であるとよい。
<実施形態3>
実施形態3の小便器は、図17に示すように、便鉢10の隠蔽部215及びスプレッダー250の形状、スプレッダー250の取付け位置が実施形態1及び2と相違する。実施形態1等と同じ構成は同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
実施形態3の隠蔽部215は、図17に示すように、正面壁部217と連結壁部219とを有している。正面壁部217は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、便鉢面10Aよりも前方に設けられ、上面が周壁部の上壁部を構成する蓋部材230の上面と面一で前方に向けた僅かに下方に傾斜して延びており、前面が垂直方向に延びている。正面壁部217は赤外線式の人体検知センサの赤外線の送受信窓71が取り付けられている。人体検知センサの本体部70は正面壁部217の後側に収納されている。
連結壁部219は正面壁部217の下端部と便鉢10の立面部11の上端部とを連結している。この連結壁部219は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、後方に向けて斜め下方に傾斜している。また、この連結壁部219は上下方向に貫通した貫通孔211Aが形成されている。
スプレッダー250は隠蔽部215の連結壁部219の便鉢面10A側に取り付けられている。スプレッダー250は下部250Aと上部250Bとを有している。スプレッダー250の下部250Aは後端部に左右に延びたスリット状の吐水口252が形成されている。スプレッダー250の下部250Aは吐水口252が便鉢面10Aの近傍に位置するように便鉢10に取り付けられている。
この小便器は、距離L1が距離L2の約1/4である。距離L1は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー250の最前端と隠蔽部215の正面壁部217の前端(最も後方に位置する前端)との水平方向の距離である。距離L2は、小便器が施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー250の最前端とこの最前端から前後水平方向に直線状に延びた第1仮想線I1が便鉢10の左右前端に交差する第1交点P1までの距離である。
このように、この小便器は、距離L1が距離L2の約1/4であるため、使用者が便鉢面10Aに近づきやすいと共に、使用者が便鉢面10Aに近づくと使用者の衣服などがスプレッダー250や便鉢面10Aよりも先に隠蔽部215に接触するため、使用者の衣服などがスプレッダー250や便鉢面10Aに接触しにくく、使用者は便鉢面10Aに安心して近づくことができる。また、この小便器は、上方から見た上面視において、スプレッダー250が隠蔽部215によって隠蔽されているため、スプレッダー250に使用者等の唾がかかりにくく、スプレッダー250やその周囲の汚れを使用者が視認し難い。
また、小便器の使用者は、使用の際に腰前方は他人の視線から見えないようにしておきたいが、手元は確認できるようにしたい。上述した先行技術文献に示された小便器では、使用者が便鉢面に近づくと吐水具や便鉢面に衣服などが接触するおそれがあるため、便鉢面に近づきにくく、小便器の左右両側からの他人の視線を十分に遮ることができない。これに対して、この小便器は、距離L1が距離L2の約1/4であるため、小便器の左右両側からの他人の視線を遮ることができ、かつ、上方からの使用者の手元の視認性は確保することができる。
以上説明したように実施形態1~3の小便器は、便鉢10と、この便鉢10に取り付けられ、便鉢面10Aを洗浄する洗浄水を吐水するスプレッダー50,250と、を備えている。便鉢10は、施工された状態の上方から見た上面視において、スプレッダー50,250を隠蔽する隠蔽部15,115,215を有している。また、この小便器は、施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダー50,250の最前端と隠蔽部15,115,215の最も後方に位置する前端との水平方向の距離L1が、スプレッダー50,250の最前端とこの最前端から前後水平方向に直線状に延びた第1仮想線I1が便鉢10の左右前端に交差する第1交点P1との距離L2の1/8又は1/4である。このため、実施形態1~3の小便器は、使用者が便鉢面10Aに近づきやすいと共に、使用者が便鉢面10Aに近づくと使用者の衣服などがスプレッダー50,250や便鉢面10Aよりも先に隠蔽部15に接触するため、使用者の衣服などがスプレッダー50,250や便鉢面10Aに接触しにくく、使用者は便鉢面10Aに安心して近づくことができる。また、実施形態1~3の小便器は、上方から見た上面視において、スプレッダー50,250が隠蔽部15,115,215によって隠蔽されているため、スプレッダー50,250に使用者等の唾がかかりにくく、スプレッダー50,250やその周囲の汚れを使用者が視認し難い。また、実施形態1~3の小便器は、小便器の左右両側からの他人の視線を遮ることができ、かつ、上方からの使用者の手元の視認性は確保することができる。
また、実施形態1及び2の小便器の隠蔽部15、115は、施工された状態において、左右方向に延びた凸部である。このため、実施形態1及び2の小便器は、デザインがすっきりとすると共に、スプレッダー50,250を隠蔽する隠蔽部15を容易に形成することができる。
また、実施形態1及び2の小便器の隠蔽部15,115は便鉢面10Aからの突出量が左右中央部よりも左右両端部の方が小さい。このため、実施形態1及び2の小便器は、使用者が使用する際、便鉢10の上部の左右において、隠蔽部15,115が邪魔になり難く、清掃を良好に行うことができる。
また、実施形態1の小便器の隠蔽部15は下面の中間面15Bが水平に形成された水平面である。つまり、この隠蔽部15は水平に形成された水平面を具備する下面を有している。このため、実施形態1の小便器は、隠蔽部15の上面から前面15Aを伝った水などの液体が中間面15Bで下方に落ち易く、隠蔽部15の後端面15C側に流れにくくなっているため、隠蔽部15の下面及び便鉢面10Aのスプレッダー50よりも上方において、隠蔽部15の上面から伝う水などの液体による水垢や汚れの付着を防止することができる。
また、実施形態1及び2の小便器は、施工された状態の上方から見た上面視において、便鉢10の左右前端を直線状に結んだ第2仮想線I2の中心から便鉢面10Aに向けて直線状に延びた第3仮想線I3と隠蔽部15,115の前端とが交差する第2交点P2と、同じ第3仮想線I3とスプレッダー50の上下方向の中心を通る水平断面における便鉢面10Aとが交差する第3交点P3との間隔が、便鉢10の左右中央部よりも左右両端部の方が狭い。このため、実施形態1及び2の小便器は、使用者が使用する際、便鉢10の上部の左右において、隠蔽部15,115が邪魔になり難く、清掃を良好に行うことができる。
また、実施形態1及び2の小便器は、施工された状態において、便鉢10よりも上方で拡がり、前方に向けて斜め下方に傾斜した上壁部31を備えている。このため、実施形態1及び2の小便器は、便鉢10よりも後方において上壁部31よりも下方の空間を上下方向に広くすることができる。このため、スプレッダー50の取付け空間及び作業空間などを上部に確保することができるため、便鉢10の高い位置にスプレッダー50を取り付けることができ、スプレッダー50を隠蔽部15,115で隠蔽しつつ、便鉢面10Aの洗浄範囲を広げることができる。
また、実施形態1及び2の小便器は、施工された状態の左右中央断面視において、便鉢10の左右前端は、上下方向に直線状に延びた直線部10Cを有している。また、これら小便器は、直線部10C上に延びた第4仮想線I4と隠蔽部15,115の最も後方に位置する前端を通り前後水平方向に直線状に延びた第5仮想線I5とが交差する第4交点P4から隠蔽部15,115の最も後方に位置する前端までの距離が、第4交点P4から第5仮想線I5上に位置する小便器の左右後端(左右壁部33の後端)までの距離の約1/2である。このため、実施形態1及び2の小便器は、小便器の左右両側からの他人の視線を遮ることができ、かつ、上方からの使用者の手元の視認性は確保することができる。また、距離L3は距離L4の1/6~4/5の範囲であるとよく、より2/5~3/5の範囲だとよい。距離L3が大きい程、上方からの使用者の手元の視認性が良くなる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1~3に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1~3では、施工された状態の左右中央断面視において、スプレッダーの最前端と隠蔽部の最も後方に位置する前端との水平方向の距離L1が、スプレッダーの最前端とこの最前端から前後水平方向に直線状に延びた第1仮想線I1が便鉢の左右前端に交差する第1交点P1との距離L2の1/8又は1/4であったが、距離L1は、距離L2の半分以下であれば良く、好ましくは1/4以下、さらに好ましくは1/8以下であればよい。
(2)実施形態1及び2では、隠蔽部の便鉢面からの突出量を左右中央部よりも左右両端部の方を小さくしたが、左右全体において同じ突出量であってもよい。
(3)実施形態1では、隠蔽部が水平に形成された水平面を具備する下面を有していたが、水平面を有していなくてもよい。
(4)実施形態1及び2では、前方に向けて斜め下方に傾斜した上壁部を備えていたが、水平に広がっていたり、上壁部が上方に膨らんでいたりしてもよい。
(5)実施形態1及び2では、隠蔽部が便鉢の立面部の上端部に左右方向の略全体に亘って左右方向に延びていたが、スプレッダーの上方に設けられていればよく、左右方向の略全体に亘って左右方向に延びていなくてもよい。
10…便鉢
10A…便鉢面
15,115,215…隠蔽部
31…上壁部
50,250…スプレッダー(吐水具)
115A…上側傾斜面
115B…下側傾斜面
I1…第1仮想線
I2…第2仮想線
I3…第3仮想線
P1…第1交点
P2…第2交点
P3…第3交点

Claims (10)

  1. 上下方向に延びた立面部を有する便鉢と、
    前記立面部に取り付けられ、便鉢面を洗浄する洗浄水を吐水する吐水具と、
    を備えた小便器であって、
    前記便鉢は、前記立面部の上端部に設けられ、施工された状態の上方から見た上面視において、前記吐水具を隠蔽する隠蔽部を有しており、
    施工された状態の左右中央断面視において、前記吐水具の最前端と前記隠蔽部の最も後方に位置する前端との水平方向の距離が、前記吐水具の最前端とこの最前端から前後水平方向に直線状に延びた第1仮想線が前記便鉢の左右前端に交差する第1交点との距離の半分以下であり、
    前記隠蔽部は、施工された状態において、左右方向に延びた凸部であり、前記便鉢面からの突出量が左右中央部よりも左右両端部の方が小さい小便器。
  2. 上下方向に延びた立面部を有する便鉢と、
    前記立面部に取り付けられ、便鉢面を洗浄する洗浄水を吐水する吐水具と、
    を備えた小便器であって、
    前記便鉢は、前記立面部の上端部に設けられ、施工された状態の上方から見た上面視において、前記吐水具を隠蔽する隠蔽部を有しており、
    施工された状態の左右中央断面視において、前記吐水具の最前端と前記隠蔽部の最も後方に位置する前端との水平方向の距離が、前記吐水具の最前端とこの最前端から前後水平方向に直線状に延びた第1仮想線が前記便鉢の左右前端に交差する第1交点との距離の半分以下であり、
    施工された状態の上方から見た上面視において、前記便鉢の左右前端を直線状に結んだ第2仮想線の中心から前記便鉢面に向けて直線状に延びた第3仮想線と前記隠蔽部の前端とが交差する第2交点と、同じ前記第3仮想線と前記吐水具の上下方向の中心を通る水平断面における前記便鉢面とが交差する第3交点との間隔が、前記便鉢の左右中央部よりも左右両端部の方が狭い小便器。
  3. 施工された状態の左右中央断面視において、前記吐水具の最前端と前記隠蔽部の最も後方に位置する前端との水平方向の距離が、前記吐水具の最前端と前記第1交点との距離の1/4以下である請求項1、及び請求項2のいずれか1項に記載の小便器。
  4. 前記隠蔽部は、施工された状態において、左右方向に延びた凸部である請求項2、及び請求項2を引用する請求項3のいずれか1項に記載の小便器。
  5. 前記凸部は、前記立面部の上端部から前方に突出し、中身が詰まった形態である請求項1、請求項1を引用する請求項3、及び請求項4のいずれか1項に記載の小便器。
  6. 前記隠蔽部は水平に形成された水平面を具備する下面を有している請求項1、請求項1を引用する請求項3、請求項4、及び請求項5のいずれか1項に記載の小便器。
  7. 施工された状態において、前記便鉢よりも上方で拡がり、前方に向けて斜め下方に傾斜した上壁部を備えている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の小便器。
  8. 前記隠蔽部は、施工された状態において、前記上壁部の上面の前端縁に連続して前方に向けて斜め下方に傾斜する上側傾斜面と、この上側傾斜面の下端縁に連続して後方に向けて斜め下方に傾斜する下側傾斜面とを有している請求項に記載の小便器。
  9. 施工された状態の左右中央断面視において、
    前記便鉢の左右前端は、上下方向に直線状に延びた直線部を有しており、
    この直線部上に延びた第4仮想線と前記隠蔽部の最も後方に位置する前端を通り前後水平方向に直線状に延びた第5仮想線とが交差する第4交点から前記隠蔽部の最も後方に位置する前端までの距離が、前記第4交点から前記第5仮想線上に位置する左右後端までの距離の3/5よりも小さい請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の小便器。
  10. 施工された状態の左右中央断面視において、
    前記吐水具の最前端から垂直上方に直線状に延びた第6仮想線と、前記吐水具の最前端で前記第6仮想線に交差して直線状に延び、前記隠蔽部の最も後方に位置する前端に接する第7仮想線とがなす角度が5°よりも大きく35°よりも小さい請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の小便器。
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