JP7400695B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP7400695B2
JP7400695B2 JP2020184071A JP2020184071A JP7400695B2 JP 7400695 B2 JP7400695 B2 JP 7400695B2 JP 2020184071 A JP2020184071 A JP 2020184071A JP 2020184071 A JP2020184071 A JP 2020184071A JP 7400695 B2 JP7400695 B2 JP 7400695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage tank
fuel cell
water
liquid
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020184071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022074213A (ja
Inventor
正克 坪内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2020184071A priority Critical patent/JP7400695B2/ja
Priority to US17/464,957 priority patent/US11769888B2/en
Priority to CN202111092409.7A priority patent/CN114530612A/zh
Publication of JP2022074213A publication Critical patent/JP2022074213A/ja
Priority to US18/366,823 priority patent/US20240021844A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7400695B2 publication Critical patent/JP7400695B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • H01M8/04029Heat exchange using liquids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/06Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • H01M8/04119Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying
    • H01M8/04156Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying with product water removal
    • H01M8/04164Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying with product water removal by condensers, gas-liquid separators or filters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04291Arrangements for managing water in solid electrolyte fuel cell systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2250/00Fuel cells for particular applications; Specific features of fuel cell system
    • H01M2250/20Fuel cells in motive systems, e.g. vehicle, ship, plane
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムにおいて、一般的に、発電によって水が生じることが知られている。特許文献1に記載の燃料電池システムは、燃料電池スタックから排出されるガスに含まれる水蒸気を冷却して得られる液体である水を蓄えるタンクを備えている。特許文献1では、タンクの水を冷却媒体として利用している。
特開2020-64882号公報
発電によって生じた水を液体として保持していれば、様々な用途に使うことが出来る。また、水を液体として保持する場合、気体として保持する場合よりも小さい体積で蓄えることができる。しかし、燃料電池スタックから排出される水蒸気を冷却して液化するための冷却装置は、配置に大きな空間を要する。そのため、冷却装置を用いずに、燃料電池スタックから排出される水を液体で蓄えることができる技術が求められていた。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、燃料電池システムは、燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックから排出される生成水の少なくとも一部を液体として貯留する貯留タンクと、を備え、前記貯留タンクは、前記貯留タンクの内部の圧力を前記貯留タンクの外部の圧力よりも高いあらかじめ定められた圧力以下の圧力とする第1弁を備え、前記生成水の水面に浮き、前記生成水よりも熱伝導率が高い伝熱部材を、前記貯留タンク内に有する。
(1)本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックから排出される生成水の少なくとも一部を液体として貯留する貯留タンクと、を備え、前記貯留タンクは、前記貯留タンクの内部の圧力を前記貯留タンクの外部の圧力よりも高いあらかじめ定められた圧力以下の圧力とする第1弁を備える。
このような態様とすれば、外部の圧力よりも高い圧力を有する貯留タンク内においては、外部においては水蒸気となる温度の水が液体の状態で存在し得る。このため、冷却装置を用いずに、燃料電池スタックから排出される水を液体のまま蓄えることができる。
(2)上記形態の燃料電池システムにおいて、前記あらかじめ定められた圧力は、前記貯留タンクの想定される温度範囲において、前記貯留タンク内の生成水の少なくとも一部を液体として保持できる圧力でもよい。
このような態様とすれば、貯留タンク内において、生成水が液体として保持される。このため、冷却装置を用いずに、燃料電池スタックから排出される水を液体のまま蓄えることができる。
(3)上記形態の燃料電池システムにおいて、前記貯留タンクは、前記内部の圧力が前記貯留タンクの外部の圧力よりも低い場合に、前記貯留タンク内に外気を導入する第2弁を備えてもよい。
このような態様とすれば、貯留タンクの内部の圧力が外部の圧力よりも大幅に低くなることにより、貯留タンクが変形することを抑制できる。
(4)上記形態の燃料電池システムにおいて、前記貯留タンクは、前記生成水の水面に浮き、前記生成水よりも熱伝導率が高い伝熱部材を、前記貯留タンク内に有してもよい。
このような態様とすれば、第1弁が開弁し、伝熱部材上の液体の生成水が蒸発した場合に、伝熱部材によって、その潜熱を伝熱部材の下側に位置する液体の生成水に伝えることができる。そのため、伝熱部材の下側に位置する液体の生成水の温度の低下を促すことが出来る。従って、貯留タンク内の生成水が蒸発することを抑制できる。また、伝熱部材が貯留タンク内の液体の水の表面の少なくとも一部を覆うため、この点からも、貯留タンク内の液体の水の表面からの水の蒸発を抑制できる。
(5)上記形態の燃料電池システムにおいて、更に、前記燃料電池スタックを冷却水によって冷却する冷却系と、前記貯留タンク内の前記生成水を前記冷却水として前記冷却系に送出する送出装置を備えてもよい。
このような態様とすれば、冷却系の冷却水として生成水を活用できる。
なお、本開示は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池スタックの生成水を貯めるタンク、燃料システムを備える発電装置、燃料電池システムを備える車両等の態様で実現することが可能である。
燃料電池システムの概略構成を示す図である。 貯留タンク内の窒素の量と水の状態と量との関係を示す概念図である。
A.第1実施形態:
図1は、本開示の一実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す図である。燃料電池システム100は、燃料電池スタック10と、制御部20と、カソードガス給排系30と、アノードガス給排系50と、冷却系60と、送出装置70と、を備える。本実施形態の燃料電池システム100は、例えば、燃料電池車両に搭載される。
燃料電池スタック10は、反応ガスとしてアノードガス(例えば、水素ガス)とカソードガス(例えば、空気)との供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池スタック10は、複数のセル(図示せず)が積層されて構成されている。
制御部20は、CPUとメモリと、後述する各部品が接続されるインタフェース回路とを備えたコンピュータとして構成されている。制御部20は、ECU(Electronic Control Unit)の指示に応じて、燃料電池スタック10内の各機器の起動および停止を制御するための信号を出力する。制御部20は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、燃料電池システム100による発電の制御を行う。なお、制御部20においては、これらの制御の一部又は全部をハードウェア回路として実現されてもよい。
カソードガス給排系30は、燃料電池スタック10へのカソードガスの供給および燃料電池スタック10からのカソードガスの排出を行う。カソードガス給排系30は、カソードガス配管31と、コンプレッサ32と、モータ33と、エキスパンダ35と、カソードオフガス配管34と、気液分離器36と、排水弁37と、排水配管38と、排気弁39と、貯留タンク40と、を備える。
カソードガス配管31は、燃料電池スタック10に接続され、外部から取り込んだ空気を燃料電池スタック10に供給する。
コンプレッサ32は、カソードガス配管31の上流側に配置されている。コンプレッサ32は、吸入側から大気中の空気を吸い込んで、コンプレッサ32内にて空気を加圧し、吐出側からカソードガス配管31に加圧された空気を供給する。コンプレッサ32の吸入側から吸入された空気は、加圧され、コンプレッサ32の吐出側から吐出される。コンプレッサ32は、例えば、遠心式圧縮機である。なお、コンプレッサ32は、軸流式圧縮機でもよい。
モータ33は、コンプレッサ32を駆動させるための電動機である。カソードオフガス配管34は、燃料電池スタック10から排出されたカソードオフガスを、エキスパンダ35を経由させて、燃料電池システム100の外部へと排出する。
エキスパンダ35は、カソードオフガス配管34に配置されている。エキスパンダ35は、モータ33によるコンプレッサ32の駆動を補助する。エキスパンダ35は、エキスパンダ35の吸入側から流入した空気によって、コンプレッサ32を駆動させる。より具体的には、エキスパンダ35は、エキスパンダ35のホイールの回転によって、コンプレッサ32のホイールを回転させるためのモータ33の駆動を補助する。エキスパンダ35のホイールを回転させた空気は、エキスパンダ35の吐出側から排出される。
気液分離器36は、カソードオフガス配管34において、燃料電池スタック10とエキスパンダ35との間に配されている。気液分離器36は、燃料電池スタック10から排出されるガスから、ガスに含まれる生成水のうちの少なくとも一部を分離する。本実施形態において、「生成水」は、気体の状態の水と液体の状態の水を含む概念である。
排水弁37は、気液分離器36の下部に設けられている。排水弁37は、気液分離器36に貯水された液体の生成水が排水配管38を流通することを制御する。排水弁37を介して気液分離器36から排出された液体の生成水は貯留タンク40に貯留される。排水配管38は、気液分離器36と貯留タンク40とを接続する。
排気弁39は、カソードオフガス配管34において、気液分離器36とエキスパンダ35との間に設けられている。排気弁39は、気液分離器36内の不要なガス、主に窒素ガスがカソードオフガス配管34を流通することを制御する。排気弁39によって排出された不要なガスは、エキスパンダ35を介してカソードオフガス配管34に排出され、カソードオフガス配管34を通じて外部へ排出される。燃料電池システム100の運転中は、通常、排水弁37と排気弁39とは閉じられており、制御部20からの制御信号に応じてそれぞれ開く。
貯留タンク40は、気液分離器36から排出された生成水の少なくとも一部を液体として貯留する容器である。貯留タンク40は、第1弁41と第2弁42と伝熱部材43と排気配管44とを有する。なお、第2弁42と伝熱部材43とは省略してもよい。
第1弁41は、貯留タンク40の内部の圧力を貯留タンク40の外部の圧力よりも高いあらかじめ定められた圧力以下の圧力とするように貯留タンク40の内部の気体が排気配管44を流通するよう制御する弁である。あらかじめ定められた圧力は、例えば、貯留タンク40の想定される温度範囲において、貯留タンク40内の生成水の少なくとも一部を液体として保持できる圧力である。すなわち、飽和水蒸気圧よりも高い圧力である。貯留タンク40の想定される温度は、例えば、燃料電池スタック10の温度以下であり、外気温よりも高い温度である。第1弁41は、内部の圧力が予め定められた圧力まで上昇した場合に、閉じるように構成されている。排気配管44は、貯留タンク40の外部に気体を排出する。本実施形態において、排気配管44は、カソードオフガス配管34の下流に合流する。
第2弁42は、貯留タンク40の内部の圧力が貯留タンク40の外部の圧力である大気圧よりも低い場合に、貯留タンク40内に外気を導入する弁である。第2弁42は、内部の圧力が予め定められた閾値圧力まで低下した場合に開くように構成されている。閾値圧力とは、例えば、貯留タンク40の外部の圧力よりも低い圧力である。
伝熱部材43は、液体の生成水の水面に浮き、液体の生成水よりも熱伝導率が高い部材である。伝熱部材43は、例えば、独立気泡を有するアルミニウム等の発砲金属である。伝熱部材43全体としての比重は水よりも小さいため、液体の生成水の水面に浮く。伝熱部材43は、貯留タンク40内の液体の生成水の液表面の90%を覆うように配置され、液体の生成水の液面上に露出している。
アノードガス給排系50は、燃料電池スタック10へのアノードガスの供給および燃料電池スタック10からのアノードガスの排出を行う。
冷却系60は、燃料電池スタック10を介して冷却媒体を循環させることにより、燃料電池スタック10の温度を調整する。冷却系60は、冷媒供給管61と、冷媒排出管62と、ラジエータ63と、冷媒ポンプ64と、三方弁65と、バイパス管66と、を備える。冷媒としては、例えば、水や、エチレングリコール等を含む不凍水などが用いられる。
冷媒供給管61は、燃料電池スタック10内の冷却媒体入口に接続され、冷媒排出管62は、燃料電池スタック10の冷却媒体出口に接続されている。ラジエータ63は、冷媒排出管62と冷媒供給管61とに接続されており、冷媒排出管62から流入する冷却媒体を、電動ファンの送風等により冷却してから冷媒供給管61へと排出する。冷媒ポンプ64は、冷媒供給管61に設けられており、冷媒を燃料電池スタック10に圧送する。三方弁65は、ラジエータ63とバイパス管66への冷媒の供給量を調節する。
送出装置70は、貯留タンク40の下部に設けられた供給口と冷却系60とに接続されている。送出装置70は、貯留タンク40内の液体の生成水を冷却水として冷却系60に送出する。送出装置70は、例えば、ポンプである。冷却系60内の圧力が貯留タンク40の内部の圧力よりも低い場合、送出装置70は、貯留タンク40内の液体の生成水が予め定められた温度以下になってから貯留タンク40内の液体の生成水を冷却水として冷却系60に送出することが好ましい。これにより、貯留タンク40内の生成水を液体のまま冷却系60に供給することができる。
図2は、本実施形態における、貯留タンク内の窒素の量と水の状態と量との関係を示す概念図である。気体と液体の生成水との質量比を表すものではない。縦軸は、それぞれの物質の量を表し、窒素と水蒸気とは各分圧を表す。すなわち、各気体が気体として存在できる量を表している。一番左の棒グラフは気液分離器36内の状態を示しており、右から3つの棒グラフは貯留タンク40内の状態を示している。左から2番目の棒グラフは気液分離器36から排気および排水がされた直後の状態を示している。左から3番目の棒グラフは飽和状態を示している。飽和状態とは、水と水蒸気との間に平衡状態が成立している状態である。一番右の棒グラフは潜熱を考慮した状態を示す。
一番左の棒グラフが対応する気液分離器36の内部の状態の圧力は、例えば300kPa程度であり、温度は90℃程度である。左から2番目の棒グラフが対応する貯留タンク40の内部の状態の圧力は、例えば、110kPa程度であり、温度は90℃である。気液分離器36から排気および排水が行われることで、窒素が外部に排出されると共に、水蒸気も外部に排出される。そのため、左から2番目の棒グラフに示すように、窒素に加えて水蒸気の量が少し減少する。気液分離器36からの排気によって失われた気体を、左から2番目の棒グラフにおいて、破線で示す。
左から3番目の棒グラフが対応する貯留タンク40の内部の状態の圧力は、例えば、110kPa程度であり、貯留タンク40の内部の温度は90℃である。貯留タンク40の内部の圧力を調整する過程で、第1弁41が開弁することによって貯留タンク40内の気体が排出されると共に、貯留タンク40内に貯留された液体の生成水の蒸発が促される。そのため、一点鎖線で示すように、液体の生成水の量は、左から2番目の棒グラフで示した液体の生成水の量よりも減少する。窒素の方が水蒸気よりも比重が小さいため、水蒸気よりも貯留タンク40の外部に排出されやすい。そのため、貯留タンク40内は水蒸気の割合が高くなり、短時間で飽和状態となる。従って、水蒸気が外部に排出されることを抑制できる、
一番右の棒グラフが対応する貯留タンク40の内部の状態の圧力は、例えば、110kPa程度であり、貯留タンク40内部の温度は80℃である。液体の生成水が蒸発する際に、気化熱が奪われるため、貯留タンク40内部の温度が低下する。そのため、飽和蒸気圧が低下して、液体の生成水が蒸発することを抑制できる。また、気化熱によって伝熱部材43が液体の生成水の温度の低下を促すため、液体の生成水の蒸発をより抑制できる。そのため、一点鎖線で示すように、液体の生成水の量は、左から2番目の棒グラフで示した液体の生成水の量よりも減少するが、2点鎖線で示すように、左から3番目の棒グラフで示した液体の生成水の量より多い。
以上で説明した本実施形態の燃料電池システム100によれば、第1弁41によって貯留タンク内部の圧力を貯留タンク40の外部の圧力よりも高いあらかじめ定められた圧力以下の圧力にするため、貯留タンク40内の液体の生成水の蒸発を抑制できる。そのため、外部の圧力よりも高い圧力を有する貯留タンク内においては、外部においては水蒸気となる温度の水が液体の状態で存在し得る。従って、冷却装置を用いずに、燃料電池スタック10から排出される水を液体のまま蓄えることができる。
また、第1弁41によって、貯留タンク40の内部の圧力は、貯留タンク40の想定される温度範囲において、貯留タンク40内の生成水の少なくとも一部を液体として保持できる圧力以下の圧力となる。そのため、貯留タンク40内において、生成水が液体として保持される。従って、冷却装置を用いずに、燃料電池スタック10から排出される水を液体のまま蓄えることができる。
また、第2弁42によって、貯留タンク内部の圧力が貯留タンク40の外部の圧力よりも低い場合に、貯留タンク40内に外気を導入できる。そのため、貯留タンク40の耐圧性能を必要以上に高くすることなく、貯留タンク40の内部の圧力が外部の圧力よりも大幅に低くなることにより貯留タンク40が変形することを抑制できる。
また、貯留タンク40は、伝熱部材43を、貯留タンク40内に有するため、第1弁41が開弁し、伝熱部材43上の液体の生成水が蒸発した場合に、伝熱部材43によって、その潜熱を伝熱部材43の下側に位置する液体の生成水に伝えることができる。そのため、伝熱部材43の下側に位置する液体の生成水の温度の低下を促すことが出来る。また、伝熱部材43は、液体の生成水の液表面の少なくとも一部を覆うように配置される。従って、貯留タンク40内の液体の生成水の表面から水が蒸発することを抑制できる。
また、燃料電池システム100は、貯留タンク40内の液体の生成水を冷却水として冷却系60に送出する送出装置70を備える。そのため、冷却系60の冷却水として液体の生成水を活用できる。
B.他の実施形態:
(B1)上述した実施形態において、燃料電池システム100は、カソードガス給排系30に貯留タンク40を備えている。これに限らず、燃料電池システム100はアノードガス給排系50に貯留タンク40を備えていてもよい。
(B2)上述した実施形態において、燃料電池システム100は、貯留タンク40内の液体の生成水を冷却水として冷却系60に供給している。この代わりに、燃料電池システム100は、貯留タンク40内の液体の生成水を、カソードオフガス配管34を通じて燃料電池システム100の外部に排出してもよい。燃料電池システム100は、例えば、貯留タンク40内の液体の生成水が予め定められた温度以下になった場合に、外部に排出する。この形態によれば、燃料電池システム100の外部に排出された貯留タンク40内の液体の生成水が湯気となり、白い霧状になることを抑制できる。
(B3)上述した実施形態において、第2弁42は、貯留タンク40の内部の圧力が予め定められた圧力まで下降した場合に開くように構成されている。この代わりに、第2弁42は、貯留タンク40の内部の圧力と外部の圧力との差が予め定められた圧力以上となった場合に開くよう構成されていてもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
10…燃料電池スタック、20…制御部、30…カソードガス給排系、31…カソードガス配管、32…コンプレッサ、33…モータ、34…カソードオフガス配管、35…エキスパンダ、36…気液分離器、37…排水弁、38…排水配管、39…排気弁、40…貯留タンク、41…第1弁、42…第2弁、43…伝熱部材、44…排気配管、50…アノードガス給排系、60…冷却系、61…冷媒供給管、62…冷媒排出管、63…ラジエータ、64…冷媒ポンプ、65…三方弁、66…バイパス管、70…送出装置、100…燃料電池システム

Claims (4)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックから排出される生成水の少なくとも一部を液体として貯留する貯留タンクと、を備え、
    前記貯留タンクは、
    前記貯留タンクの内部の圧力を前記貯留タンクの外部の圧力よりも高いあらかじめ定められた圧力以下の圧力とする第1弁を備え
    前記生成水の水面に浮き、前記生成水よりも熱伝導率が高い伝熱部材を、前記貯留タンク内に有する、燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記あらかじめ定められた圧力は、前記貯留タンクの想定される温度範囲において、前記貯留タンク内の生成水の少なくとも一部を液体として保持できる圧力である、燃料電池システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムであって、
    前記貯留タンクは、前記内部の圧力が前記貯留タンクの外部の圧力よりも低い場合に、前記貯留タンク内に外気を導入する第2弁を備える、燃料電池システム。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、更に、
    前記燃料電池スタックを冷却水によって冷却する冷却系と、
    前記貯留タンク内の前記生成水を前記冷却水として前記冷却系に送出する送出装置を備える、燃料電池システム。
JP2020184071A 2020-11-04 2020-11-04 燃料電池システム Active JP7400695B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020184071A JP7400695B2 (ja) 2020-11-04 2020-11-04 燃料電池システム
US17/464,957 US11769888B2 (en) 2020-11-04 2021-09-02 Fuel cell system
CN202111092409.7A CN114530612A (zh) 2020-11-04 2021-09-17 燃料电池系统
US18/366,823 US20240021844A1 (en) 2020-11-04 2023-08-08 Fuel cell system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020184071A JP7400695B2 (ja) 2020-11-04 2020-11-04 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022074213A JP2022074213A (ja) 2022-05-18
JP7400695B2 true JP7400695B2 (ja) 2023-12-19

Family

ID=81379273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020184071A Active JP7400695B2 (ja) 2020-11-04 2020-11-04 燃料電池システム

Country Status (3)

Country Link
US (2) US11769888B2 (ja)
JP (1) JP7400695B2 (ja)
CN (1) CN114530612A (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141095A (ja) 2000-11-02 2002-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体高分子形燃料電池システムおよびその運転方法
JP2002313379A (ja) 2001-04-11 2002-10-25 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004288491A (ja) 2003-03-24 2004-10-14 Equos Research Co Ltd 燃料電池システム
JP2006099994A (ja) 2004-09-28 2006-04-13 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2009117139A (ja) 2007-11-06 2009-05-28 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2011014429A (ja) 2009-07-03 2011-01-20 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2012174395A (ja) 2011-02-18 2012-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子形燃料電池発電システム
US20160359180A1 (en) 2014-02-24 2016-12-08 Intelligent Energy Limited Water recovery in a fuel cell system
JP2017162838A (ja) 2017-05-17 2017-09-14 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 再生型燃料電池
JP2019016424A (ja) 2017-07-03 2019-01-31 アイシン精機株式会社 燃料電池システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5219763U (ja) * 1975-07-31 1977-02-12
JPS55127174U (ja) * 1979-03-05 1980-09-08
JPH08195209A (ja) * 1995-01-17 1996-07-30 Toyota Motor Corp 燃料電池システムの水回収装置
US7482085B2 (en) * 1996-06-07 2009-01-27 Bdf Ip Holdings Ltd. Apparatus for improving the cold starting capability of an electrochemical fuel cell
JPH1131519A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Toyota Autom Loom Works Ltd 固体高分子電解質型燃料電池システム
JP4147924B2 (ja) * 2002-12-03 2008-09-10 日産自動車株式会社 燃料電池システム
WO2008090430A1 (en) * 2007-01-22 2008-07-31 Nissan Motor Co., Ltd. Drainage apparatus for fuel cell system generation water
JP6729348B2 (ja) * 2016-12-21 2020-07-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP6983265B2 (ja) 2018-03-23 2021-12-17 東京瓦斯株式会社 燃料電池システム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141095A (ja) 2000-11-02 2002-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体高分子形燃料電池システムおよびその運転方法
JP2002313379A (ja) 2001-04-11 2002-10-25 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004288491A (ja) 2003-03-24 2004-10-14 Equos Research Co Ltd 燃料電池システム
JP2006099994A (ja) 2004-09-28 2006-04-13 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2009117139A (ja) 2007-11-06 2009-05-28 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2011014429A (ja) 2009-07-03 2011-01-20 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2012174395A (ja) 2011-02-18 2012-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子形燃料電池発電システム
US20160359180A1 (en) 2014-02-24 2016-12-08 Intelligent Energy Limited Water recovery in a fuel cell system
JP2017162838A (ja) 2017-05-17 2017-09-14 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 再生型燃料電池
JP2019016424A (ja) 2017-07-03 2019-01-31 アイシン精機株式会社 燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20220140363A1 (en) 2022-05-05
US20240021844A1 (en) 2024-01-18
US11769888B2 (en) 2023-09-26
JP2022074213A (ja) 2022-05-18
CN114530612A (zh) 2022-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108666597B (zh) 燃料电池系统
JP6870621B2 (ja) 燃料電池システム
JP2006348752A (ja) 液化天然ガス運搬船の蒸発ガス供給システム
JP2002280032A (ja) 燃料電池システム
JP5024721B2 (ja) 燃料電池システム及びその循環比算出方法
CN113242679B (zh) 一种散热装置
JP2012102644A (ja) ランキンサイクルシステム
JP2008269844A (ja) 燃料電池システム
JP7400695B2 (ja) 燃料電池システム
JP6972633B2 (ja) 燃料電池システム
KR20180083554A (ko) 부유식 발전 시스템
JP2003007323A (ja) 燃料電池の冷却装置
JP2019036469A (ja) 燃料電池システム
JP2009123670A (ja) 燃料電池システム
JP7026324B2 (ja) 燃料電池システム
JP2006331870A (ja) 燃料電池システム
JP2006147440A (ja) 燃料電池システム
JP2003074994A (ja) 放熱装置
CN116499143A (zh) 冷凝器冷却设备及冷却方法、空调器及其控制方法和存储介质
JP2005259440A (ja) 燃料電池システム
JP2009259467A (ja) 燃料電池スタックの冷却装置
KR101265403B1 (ko) 증발식으로 냉각된 연료 전지의 고온 날씨 작동을 위한 저장소
JP2006286573A (ja) 燃料電池制御装置
JP2021022535A (ja) 燃料電池システム
JP2019121578A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231120

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7400695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151