JP7400152B2 - 光ファイバー接続体、及びその光ファイバー接続体と光デバイスとの接続構造 - Google Patents

光ファイバー接続体、及びその光ファイバー接続体と光デバイスとの接続構造 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバー接続体、及びその光ファイバー接続体と光デバイスとの接続構造に関し、さらに詳しくは、ドーパントの熱拡散によりコア径を拡大することができる光ファイバーを用いてなる光ファイバー接続体、及びその光ファイバー接続体と光デバイスとの接続構造に関する。
光ファイバー同士をその長手方向に接続する技術として、融着する方法が知られている。そうした技術のなかには、コア径が異なる光ファイバー同士を長手方向の端面同士で融着して接続するものがある。
特許文献1で提案されている技術は、モードフィールド径の異なる2種の光ファイバー同士の端面を突き合わせて融着接続するものである。この技術は、モードフィールド径が小さい方の光ファイバーを局部的に加熱してモードフィールド径を拡大し、その後、拡大したモードフィールド径部分でカットし、モールドフィールド径の大きな光ファイバーに融着して接続する方法である。
特許文献2で提案されている技術は、モードフィールド径が互いに異なる異種光ファイバー同士を融着接続した後、接続部のモードフィールド径を一致させるように融着接続部の近傍を加熱する技術である。
特開2003-75677号公報 特開2003-98378号公報
上述した特許文献1,2で提案されている技術は、コアに例えば酸化ゲルマニウム等のドーパントが添加されていて、加熱したときにそのドーパントが熱拡散することによりコア径が拡大するものであり、シングルモード光ファイバーにおいては特に有効な技術である。以下に記載の「光ファイバー」は、特に断らない限り、コア径拡大処理可能な光ファイバー(シングルモード光ファイバー)を示すものである。
しかし、光ファイバーの中には、加熱してもコア径が拡大しないもの、又はコアの屈折率構造が乱れるものがある。例えば、(i)コアが純粋石英で形成された光ファイバー、(ii)コアに酸化ゲルマニウムを添加すると共にクラッドにフッ素を添加していわゆるW型構造の屈折率分布にし、曲げに強い性質を有する光ファイバー又は分散を制御した光ファイバー、(iii)クラッドからの応力がコアに与えられ、コアに複屈折を誘起させることにより偏波を保存する光ファイバー等においては、加熱してもコア径が拡大しなかったり、光ファイバーの屈折率構造が乱れて本来の機能が発揮できなかったりすることが多い。ところが、こうした光ファイバーについても、コア径を変化させて用いたいという市場のニーズが存在する。
光通信分野の光伝送路に用いる光ファイバーとして、コア径10μm程度のものが一般的である。ところが、この光ファイバーを用いて光信号を伝搬させる場合、光増幅、光変調、光スイッチ等の光信号処理を行うために用いられる光デバイスのコア径は、機能を有効に発揮させるため、光ファイバーのコア径と必ずしも同一でなく設計されることが多い。最近注目されている光デバイスとして、シリコンフォトニクスや導波路型EO変調器等があるが、導波路のコア径はいずれも数μm以下である。このため、こうした光デバイスの入出光用に光伝送路に用いる10μmコアの光ファイバーをそのまま用いた場合、コア径の相違により損失増となり、光デバイスの本来の性能を引き出すことが困難であるといった課題がある。
また、10μmコアの光ファイバーを入力用光ファイバーとして用いて、光機能素子に光を透過させ、透過後の光を10μmコアの出光用光ファイバーで受光する構成の光デバイスもあるが、そのような種類の光デバイスは、効率よく光機能素子に光入出光させることが困難であり、本来の光機能素子の特性を十分に発揮できないといった課題がある。
こうした課題を解決するには、光デバイスと10μmコアの光ファイバーとを接続する際に損失増とならず、また偏波消光比等の光ファイバーの光学特性を劣化させることなく、低損失で安価なコア径変換媒体が必要となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ドーパントの熱拡散によりコア径を拡大することができる光ファイバーを用いてなる光ファイバー接続体、及びその光ファイバー接続体と光デバイスとの接続構造を提供することにある。
(1)本発明に係る第1形態の光ファイバー接続体は、偏波保存ファイバーと、前記偏波保存ファイバーの長手方向の端部に接続された光ファイバーのコア径変換体と、を備え、光導波路のコア部に接続する用途で用いられる光ファイバー接続体であって、
前記コア径変換体は、ドーパントが添加されたドーパント添加コアと、該ドーパント添加コアの周囲を覆うクラッドとを少なくとも備え、
前記コア径変換体の長手方向の一端側は、前記光導波路のコア部に接続する側であって、前記ドーパント添加コアの直径が拡大された大径部であり、該大径部の直径は前記光導波路のコア径の面積に一致又は略一致し、
前記コア径変換体の長手方向の他端側は、前記偏波保存ファイバーに接続する側であって、前記ドーパント添加コアの本来の直径である拡大されていない小径部であり、
前記長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さに形成されている、ことを特徴とする。
(2)本発明に係る第2形態の光ファイバー接続体は、偏波保存ファイバーと、前記偏波保存ファイバーの長手方向の端部に接続された光ファイバーのコア径変換体と、を備え、光導波路に入出光する光の集光光を出光又は受光する用途で用いられる光ファイバー接続体であって、
前記コア径変換体は、ドーパントが添加されたドーパント添加コアと、該ドーパント添加コアの周囲を覆うクラッドとを少なくとも備え、
前記コア径変換体の長手方向の一端側は、前記光導波路に入出光する光の集光光を出光又は受光する側であって、前記ドーパント添加コアの直径が拡大された大径部であり、該大径部の直径は前記光導波路に入出光する光の集光光を出光又は受光する光の形状に一致又は略一致し、
前記コア径変換体の長手方向の他端側は、前記偏波保存ファイバーに接続する側であって、前記ドーパント添加コアの本来の直径である拡大されていない小径部であり、
前記長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さに形成されている、ことを特徴とする。
(3)本発明に係る第3形態の光ファイバー接続体は、シングルモード光ファイバーと、前記シングルモード光ファイバーの長手方向の端部に接続されたコア径拡大処理可能な光ファイバーのコア径変換体と、を備え、半導体レーザーから出光した光を受光する用途で用いられる光ファイバー接続体であって、
前記コア径変換体は、高屈折率のコアと、該コアを中心にして挟む低屈折率の低屈折率部と、それら以外のクラッドとを少なくとも備え、
前記コア径変換体の長手方向の一端側は、前記半導体レーザーから出光した光を受光する側であって、前記高屈折率のコアの直径が拡大された大径部であり、該大径部の直径は前記半導体レーザーの光の形状に一致又は略一致し、
前記コア径変換体の長手方向の他端側は、前記シングルモード光ファイバーに接続する側であって、前記高屈折率のコアの本来の直径である拡大されていない小径部であり、
前記長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さに形成されている、ことを特徴とする。
(4)本発明に係る上記(1)~(3)の光ファイバー接続体において、前記コア径変換体の長手方向の所定長さは、前記直径が拡大されていないコア径の50倍以上、1000倍以下である。
(5)本発明に係る光ファイバー接続体と光導波路との接続構造は、上記(1)の光ファイバー接続体と、光導波路との接続構造であって、前記光ファイバー接続体が備えるコア径変換体の大径部と、前記光導波路のコア部とが接続されている、ことを特徴とする。
(6)本発明に係る光ファイバー接続体と光導波路との接続構造は、光導波路と、該光導波路に入出光する光の集光光を出光又は受光する上記(2)の光ファイバー接続体との光学的な接続構造であって、前記光ファイバー接続体が備えるコア径変換体の大径部が、前記光導波路に入出光する光の集光光を出光又は受光する光の形状に一致又は略一致した形状である、ことを特徴とする。
(7)本発明に係る光ファイバー接続体と光導波路との接続構造は、半導体レーザーと、該半導体レーザーから出光した光の集光光を受光する上記(3)の光ファイバー接続体との光学的な接続構造であって、前記光ファイバー接続体が備えるコア径変換体の大径部が、前記半導体レーザーから出光した光の集光光の形状に一致又は略一致した形状である、ことを特徴とする。
本発明によれば、ドーパントの熱拡散によりコア径を拡大することができる光ファイバーを用いてなる光ファイバー接続体、及びその光ファイバー接続体と光デバイスとの接続構造を提供することができる。
本発明に係る光ファイバーのコア径変換体の断面図である。 本発明に係る第1タイプの光ファイバー接続体の断面図である。 本発明に係る第2タイプの光ファイバー接続体の断面図である。 本発明に係る第3タイプの光ファイバー接続体の断面図である。 パンダファイバーの断面図である。 本発明に係るコア径変換体及び光ファイバー接続体の製造過程を説明する説明図である。 本発明に係るコア径変換体及び光ファイバー接続体の製造過程を説明する説明図である。 本発明に係るコア径変換体及び光ファイバー接続体の製造過程を説明する説明図である。 コアレスファイバーを組み合わせてなる光ファイバー接続体の断面図である。 コアレスファイバーの光の広がりの程度を説明するための説明図である。 (A)は偏波保存ファイバーの長手方向の断面図及びA端面図であり、(B)は偏波保存ファイバーの一方の端部のコア径を拡大したときの長手方向の断面図及びA端面図であり、(C)は偏波保存ファイバーの一方の端部に、コア径拡大処理可能な光ファイバーからなるコア径拡大処理前のコア径変換体が接続されたときの長手方向の断面図及びA端面図であり、(D)は偏波保存ファイバーの一方の端部に、コア径拡大処理可能な光ファイバーからなるコア径拡大処理後のコア径変換体が接続されたときの長手方向の断面図及びA端面図である。 光導波路の一例を示す斜視図である。 (A)は図12に示す光導波路に図11(D)に示すコア径変換体の大径部を接続した態様の一例であり、(B)は図12に示す光導波路にレンズを介して図11(D)に示すコア径変換体の大径部を光学的に接続した態様の一例である。 (A)はコア径拡大処理可能な光ファイバーの長手方向の断面図及びA端面図であり、(B)はコア径拡大処理可能な光ファイバーの一方の端部のコア径を拡大したときの長手方向の断面図及びA端面図であり、(C)はコア径拡大処理可能な光ファイバーの一方の端部に、偏波保存ファイバーからなるコア径拡大処理前のコア径変換体が接続されたときの長手方向の断面図及びA端面図であり、(D)はコア径拡大処理可能な光ファイバーの一方の端部に、偏波保存ファイバーからなるコア径拡大処理後のコア径変換体が」接続されたときの長手方向の断面図及びA端面図である。 半導体レーザーの一例を示す斜視図である。 図15に示す半導体レーザーにレンズを介して図14(D)に示すコア径変換体の大径部を光学的に接続した態様の一例である。
本発明に係る光ファイバー接続体、及びその光ファイバー接続体と光デバイスとの接続構造について、図面を参照しつつ説明する。本発明は、以下に説明する実施形態及び図面に記載した形態と同じ技術的思想の発明を含むものであり、本発明の技術的範囲は実施形態の記載や図面の記載のみに限定されるものでない。以下、本明細書において、光ファイバーを構成するコアの直径を「コア径」として説明する。また、理解を容易にするために、断面図には、ハッチングを施していない。
[基本構成]
本発明に係る光ファイバーのコア径変換体1は、図1から図4に示すように、コア21A,31A,41A,21B,31B,41Bにドーパントが添加されていないか、又はクラッド23,33,43にコア21A,31A,41A,21B,31B,41Bの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造22,32,42を備えた、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40の長手方向の端部に接続される構成要素である。光ファイバーのコア径変換体1は、ドーパントが添加されたドーパント添加コア2と、ドーパント添加コア2の周囲を覆うクラッド3とを少なくとも備えている。ドーパント添加コア2の直径は、ドーパントの熱拡散の作用によって拡大された大径部5を備えている。長手方向の一端側は、コア径が拡大されていない、ドーパント添加コア2の本来の直径である小径部4であり、他端側は、コア径が拡大された大径部5である。小径部4の直径及び大径部5の直径の少なくとも一方は、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40のコア径に一致し、長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さLに形成されている。
また、本発明に係る光ファイバー接続体10,11,12は、図2から図4に示すように、コア21A,21Bにドーパントが添加されていないか、又はクラッド33,43にコア31A,31B,41A,41Bの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造32,42を備えた、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40と、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40の長手方向の端部に接続された、上記の構成からなる光ファイバーのコア径変換体1と、を備えている。
本発明に係る光ファイバーのコア径変換体1及びこれを用いた光ファイバー接続体10,11,12によれば、ドーパントの熱拡散によってコア径が拡大する作用を利用することできないコア径変化不適型光ファイバー20,30,40について、コア径が変化する部位を備えた光ファイバーを構成できるという特有の効果を奏する。以下、光ファイバーのコア径変換体1及びこれを用いた光ファイバー接続体10,11,12の具体的な構成について説明する。本明細書において、「コア径変化不適型光ファイバー」とは、加熱してもコア径が拡大しないもの、又はコアの屈折率構造が乱れるものを意味する。例えば、(i)コアが純粋石英で形成された光ファイバー、(ii)コアに酸化ゲルマニウムを添加すると共に、クラッドにフッ素を添加していわゆるW型構造の屈折率分布にし、曲げに強い性質を有する光ファイバー又は分散を制御した光ファイバー、(iii)クラッドからの応力がコアに与えられ、コアに複屈折を誘起させることにより偏波を保存する光ファイバー等である。
[光ファイバーのコア径変換体]
光ファイバーのコア径変換体1(以下、単に「コア径変換体1」という。)は、図1に示すように、ドーパントが添加されたドーパント添加コア2と、ドーパント添加コア2の周囲を覆うクラッド3とを少なくとも備えている。コア径変換体1は、光が進む方向である長手方向にあらかじめ設定された所定長さLに形成されている。長手方向の一端側では、ドーパント添加コア2の直径はドーパント添加コア2の本来の直径をなしている。一方、長手方向の他端側では、ドーパント添加コア2の直径は拡大されている。ドーパント添加コア2の本来の直径をなす側を、「小径部4」として説明し、拡大された直径をなす側を「大径部5」として説明する。図1の左側が一端側である小径部4であり、右側が他端側である大径部5である。小径部4の直径及び大径部5の直径のいずれか一方は、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40のコア径に一致している。
図2から図4において、各図の(A)は、小径部4のコア径が、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40である純粋石英コアファイバー20A、曲げに強い構造の光ファイバー30A、パンダファイバー40Aのコア径に一致し、各図の(B)は、大径部5のコア径が、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40である純粋石英コアファイバー20B、曲げに強い構造の光ファイバー30B、パンダファイバー40Bのコア径に一致又は略一致している。
ドーパント添加コア2に添加されているドーパントは、光ファイバーを加熱することにより熱拡散の作用を生じるものであれば、その種類は限定されない。ドーパントとしては、例えば、二酸化ゲルマニウム(GeO)、二酸化チタン(TiO)、酸化アルミニウム(AL)、五酸化リン(P)、三酸化二ビスマス(Bi)、酸化イッテルビウム(III)(Yb)、エルビウムイオン、テルビウムイオン等を挙げることができる。こうしたドーパント添加コア2を用いた場合、光ファイバーを加熱することにより、ドーパントの熱拡散の作用によって、コア径が拡大する。大径部5は、この作用を利用して形成される。大径部5のコア径は、小径部4のコア径の1倍以上、10倍以下に形成されている。
上述したように、コア径変換体1の長手方向の長さは、あらかじめ設定された所定長さLに形成されている。コア径変換体1を構成する光ファイバーは、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40に比べて、屈折率が小さい。そのため、光がコア径変換体1を進行する間にドーパント添加コア2から光がクラッド3に逃げるおそれがある。そのため、コア径変換体1の長さを不必要に長く形成したり、極端に短くしたりした場合、光がコア径変換体1を進行している間に、光がドーパント添加コア2から逃げる確率が高くなり、損失が高くなってしまう。本発明に係るコア径変換体1では、長手方向の長さを所定長さLに形成することによって、光がドーパント添加コア2からクラッド3に逃げる現象が生じることを抑制し、低損失な接続を可能としている。
具体的に、コア径変換体1の長手方向の所定長さLは、500μm以上、10000μm以下である。この所定長さLは、使用される光ファイバーのコア径によって定まる数値であり、コア径の50倍以上、1000倍以下である。
[光ファイバー接続体]
光ファイバー接続体10,11,12は、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40と、上述した構成のコア径変換体1とが長手方向に接続されて構成されている。コア径変化不適型光ファイバー20,30,40は、コア21A,21Bにドーパントが添加されていない光ファイバーか、又はクラッド33,43にコア31A,31B,41A,41Bの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造32,42を備えた光ファイバーである。以下では、コア径変化不適型光ファイバー20,30,40の形態の違いによって3つのタイプの光ファイバー接続体10,11,12について説明する。なお、光ファイバー接続体10,11,12を構成するコア径変換体1の構成は、既に詳細を説明したので、ここではコア径変換体1の構成の説明を省略する。
〈第1タイプ〉
第1タイプの光ファイバー接続体10は、コア径変化不適型光ファイバー20として純粋石英コアファイバー20A,20Bが用いられている。コア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20A,20Bのコアは、ドーパントが添加されていない純粋石英コア21A,21Bで構成されており、加熱してもコア径が拡大しない。図2(A)及び図2(B)に純粋石英コアファイバー20A,20Bの一例をそれぞれ示す。このコア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20A,20Bは、純粋石英コア21A,21Bと、その周囲に設けられたフッ素ドープクラッド22と、フッ素ドープクラッド22の周囲に設けられた第2クラッド23とで構成されている。フッ素ドープクラッド22は、純粋石英コア21A,21B内を進行する光の屈折率を下げる作用を奏する。
図2(A)に示した光ファイバー接続体10Aは、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面と純粋石英コアファイバー20Aの端面とが接続された形態である。一方、図2(B)に示した光ファイバー接続体10Bは、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面と純粋石英コアファイバー20Bの端面とが接続された形態である。図2(A)及び図2(B)のいずれに示した光ファイバー接続体10A,10Bについても、コア径変換体1とコア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20A,20Bとは熱融着して熱融着部を形成して接続されている。
〈第2タイプ〉
第2タイプの光ファイバー接続体11は、コア径変化不適型光ファイバー30として曲げに強い構造の光ファイバー30A,30Bが用いられている。図3(A)及び図3(B)に曲げに強い構造の光ファイバー30A,30Bの一例をそれぞれ示す。曲げに強い構造の光ファイバー30A,30Bは、コア31A,31Bとコアの周囲に設けられたその周囲に設けられたフッ素ドープクラッド32と、フッ素ドープクラッド32の周囲に設けられた第2クラッド33とで構成されている。コア31A,31Bは、二酸化ゲルマニウムが添加された二酸化ケイ素(SiO)で構成されている。コアの周囲に設けられた、フッ素ドープクラッド32は、コア31A,31B内を進行する光の屈折率を下げる作用を奏する。また、フッ素ドープクラッド32は、曲げに強いという機械的性質をコア径変化不適型光ファイバー30に与えている。
この光ファイバー接続体11では、コア31A,31Bに二酸化ゲルマニウムが添加されているが、その周囲にフッ素ドープクラッド32が設けられているので、加熱してもフッ素ドープクラッド32がコア31A,31Bのコア径が一様に拡大することを抑制する。そのため、熱拡散の作用によって拡大するコア径はごくわずかであったり、拡大しても一様に拡大しなかったりしてコア構造の乱れが生じて損失となる。その結果、曲げに強い構造の光ファイバー30A,30Bは、加熱してもコア径を所望の直径に拡大することが極めて困難である。
図3(A)に示した光ファイバー接続体11Aは、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面とコア径変化不適型光ファイバー30である曲げに強い構造の光ファイバー30Aの端面とが接続された形態であり、図3(B)に示した光ファイバー接続体11Bは、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面とコア径変化不適型光ファイバー30である曲げに強い構造の光ファイバー30Bの端面とが接続された形態である。この第2タイプの光ファイバー接続体11A,11Bについても、コア径変換体1と曲げに強い構造の光ファイバー30A,30Bとは熱融着して熱融着部を形成して接続されている。
〈第3タイプ〉
第3タイプの光ファイバー接続体12は、コア径変化不適型光ファイバー40として偏波保存ファイバー(パンダファイバーともいう。PANDA:Polarization-maintaining AND Absorption-reducing)40A,40Bが用いられている。図4(A)及び図4(B)にパンダファイバー40A,40Bの一例をそれぞれ示す。パンダファイバー40A,40Bは、コア41A,41Bとコア41A,41Bの周囲に設けられたその周囲に設けられたクラッド43とで構成されている。クラッド43には、コア41A,41Bを間に挟んだ両側に、コア41A,41Bとクラッド43の外周面との中間部分に一対の応力付与部42が設けられている。
パンダファイバー40A,40Bの断面形態は、図5に示すように、直交する2つの偏波軸45,46、すなわちSlow軸45とFast軸46とを有する。Slow軸45は、一対の応力付与部42のそれぞれの中心と、コア41A,41Bの中心とを通る直線で示される。Fast軸46は、Slow軸45に直交し、コア41A,41Bの中心を通る直線で示される。パンダファイバー40A,40Bでは、一方の軸に偏光を入光したとき、直交する他方の軸に光が漏れだすことをクロストークといい、漏れ出し量を消光比と呼ぶ。このパンダファイバー40A,40Bでは、パンダファイバー40A,40Bのビート長よりも短いコヒーレンス長の光源を使用することにより、光の強度変動を抑制することができる。
図4(A)に示した光ファイバー接続体12Aは、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面とパンダファイバー40Aの端面とが接続された形態であり、図4(B)に示した光ファイバー接続体12Bは、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面とパンダファイバー40Bの端面とが接続された形態である。この第3タイプの光ファイバー接続体12でも、コア径変換体1とコア径変化不適型光ファイバー40であるパンダファイバー40A,40Bとは熱融着して熱融着部を形成することによって接続されている。
[コア径変換体及び光ファイバー接続体の製造方法]
コア径変換体1及び光ファイバー接続体10,11,12の製造方法について、図6及び図7を参照して説明する。以下では、光ファイバー接続体10,11,12を代表して光ファイバー接続体10を製造する場合を例に説明する。ただし、光ファイバー接続体11,12の製造方法は、光ファイバー接続体10の製造方法と同様である。また、具体的な説明とするためにコア径等の数値を例示しているが、コア径等の数値は例示した数値に限定されるものではない。光ファイバー接続体10,11,12の製造方法は、2つの製造方法がある。まず、第1の製造方法について説明する。
図6は、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面と、コア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20Aの端面とが接続された形態を製造する過程を示し、図7は、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面と、コア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20Bの端面とが接続された形態を製造する過程を示している。なお、純粋石英コアファイバー20A,20Bの各先端には、コネクタ61,62がそれぞれ設けられている。
まず、図6を参照し、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面とコア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20Aの端面とが接続された形態の光ファイバー接続体10Aを製造する過程を説明する。最初に、図6(A)に示すように、一定の長さに切断された光ファイバーの長手方向の一部を加熱し、ドーパント添加コア2に含まれるドーパントの熱拡散の作用を利用して長手方向の一部のドーパント添加コア2のコア径を拡大させて第1中間体51を形成する。第1中間体51として構成される元の光ファイバーのコア径は、コア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20Aのコア径と同じであるものが用いられる。次いで、図6(B)に示すように、ドーパント添加コア2の長手方向のコア径が拡大されていない部分で第1中間体51を切断し、第2中間体52を形成する。この切断された部分を第1切断面71とする。第1切断面71は、小径部4側の端面として構成され、純粋石英コアファイバー20Aの長手方向の端面に接続される部位である。
次いで、図6(C)に示すように、第2中間体52における第1切断面71と純粋石英コアファイバー20Aの長手方向の端面を突き合わせ、両者を融着する。そして、図6(C)に示すように、第2中間体52の長手方向における、コア径が拡大された所定の位置Xで第2中間体52を切断する。所定の位置Xは、コア径が拡大された部分であって、切断する位置のコア径が、所望のコア径をなす位置である。例えば、完成後のコア径変換体1に接続される図示しない別の光ファイバーのコア径に一致した径に形成される。この切断された部分は第2切断面72である。図示した例では、コア径が拡大された部分のなかでコア径が最も大きな位置が切断されている。ただし、第2切断面72の位置は、例えば、図6(C)の符号Pで示された位置であってもよい。第2切断面72の位置で第2中間体52を切断することにより、図6(D)に示すように、第2中間体52からコア径変換体1が形成されると共に、光ファイバー接続体10Aが完成される。
以上の過程を経ることにより、コア径変換体1が形成されると共に、コア径変換体1とコア径変化不適型光ファイバー20とが融着されてなる光ファイバー接続体10Aが形成される。
次に、図7を参照し、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面とコア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20Bの端面とが接続された形態の光ファイバー接続体10Bを製造する過程を説明する。まず、図7(A)に示すように、一定の長さに切断された光ファイバーの長手方向の一部を加熱し、ドーパント添加コア2に含まれるドーパントの熱拡散の作用を利用してドーパント添加コア2の長手方向の一部のコア径を拡大させて第1中間体73を形成する。第1中間体73として構成される元の光ファイバーのコア径は、図示しない光ファイバーのコア径と同じものが用いられる。
次いで、図7(A)に示すように、第1中間体73の長手方向における、コア径が拡大された所定の位置Yで第1中間体73を切断する。所定の位置Yは、コア径が拡大された部分であって、所望のコア径をなす位置である。その位置は、具体的に、次の工程で融着される純粋石英コアファイバー20Bのコア21Bのコア径と同じコア径か、又は、同じコア径よりも大きく、5倍のコア径以下となる位置である。この切断されて構成される要素は、図7(B)に示すように、コア径変換体1である。図示した例では、コア径が拡大された部分のなかでコア径が最も大きな位置が切断されている。ただし、切断する所定の位置Yは、例えば、図7(A)の符号Qで示された位置であってもよい。こうした過程を経て、コア径変換体1が形成される(図7(B)参照)。このコア径変換体1において、図7(B)の左側の端部は一端側をなす小径部4であり、第1切断部は他端側をなす大径部5である。
そして、図7(C)に示すように、コア径変換体1における大径部5とコア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20Bの長手方向の端面とを突き合わせ、両者を融着する。以上の過程を経ることにより、コア径変換体1と純粋石英コアファイバー20Bとが融着されてなる光ファイバー接続体10Bが形成される。
次に、本発明のファイバーについての第2の製造方法について光ファイバー接続体12を例に説明する。ただし、光ファイバー接続体10,11の製造方法についても、以下で説明する光ファイバー接続体12の製造方法と同じ方法が適用できる。
具体的に、ドーパント添加コアを有する光ファイバー101(コア径:4μm)とパンダファイバー40A(コア径:10μm)とを用いて本発明の光ファイバーのコア径変換体及びこれを用いた光ファイバー接続体の第2の製造方法による実施例を説明する。
まず、図8(A)に示すように、ドーパント添加コアを有する光ファイバー101の長手方向の端面とパンダファイバー40Aの長手方向の端面とを突き合わせ、突き合わせた部分を加熱して融着し、両者を一体化する。図8(A)に示した形態のものでは、光ファイバー101のコア102からパンダファイバー40Aのコア41Aに光を導入した場合、損失はほぼ0.1dB以下である。これに対し、パンダファイバー40Aのコアから光ファイバー101のコア102に光を導入した場合、損失は3dB程度である。
光ファイバー101とパンダファイバー40Aとを融着した後、図8(B)に示すように、その融着部分をさらに加熱する。その加熱により、ドーパント添加コア102に含まれるドーパントの熱拡散の作用によってドーパント添加コア102のコア径を拡大させて大径部5とし、パンダファイバー40Aのコア41Aのコア径と一致させる。この過程を経て、光ファイバー接続体12を完成させる。
[損失測定値の一例]
第2の製造方法によって完成させた光ファイバー接続体12の損失を測定した一例を示すと、パンダファイバー40Aから光ファイバー101に光を入射し場合も、光ファイバー101からパンダファイバー40Aに光を入射し場合も共に、損失は、0.1dB以下である。
[偏波消光比の一例]
パンダファイバー40A側からFast軸46に沿って偏波した光を導入した場合、光ファイバー101から出射する光の偏波消光比の測定値は、端面の位置から光ファイバー101の長手方向に100mm離れた位置までの領域では、25dB以上の値を確認できる。同様にSlow軸45に沿って偏波した光を導入した場合、光ファイバー101から出射する光の偏波消光比も同様に25dB以上の値を確認できる。
[コアレスファイバーを組み合わせてなる光ファイバー接続体]
次に図9を参照してコアレスファイバー81を組み合わせてなる光ファイバー接続体13について説明する。
図9(A)は、純粋石英コアファイバー20Aの端面にコアレスファイバー80を融着したものを示している。図9(A)に示すように、純粋石英コアファイバー20Aを進行した光がコアレスファイバー80に進入したとき、光は、径方向の外側に所定の角度で広がりを持って進行する。コアレスファイバー80のこうした性質を利用して形成された光ファイバー接続体13を図9(B)に示している。図9(B)に示した光ファイバー接続体13は、コア径変化不適型光ファイバー20である純粋石英コアファイバー20Aと、コア径変換体1と、コアレスファイバー81とがこの順番で長手方向に融着されて構成されている。
図10は、コアレスファイバー81に光を入射する光ファイバー90のコア径と、コアレスファイバー81から出射する光の直径と、コアレスファイバー81の長さとの関係を表す図である。例えば、コアレスファイバー81に光を入射する光ファイバー90のコア径が10μmであるとする。コアレスファイバー81から出射する光の直径を50μmにするには、コアレスファイバー81の長さを190μmにすればよい。このとき、光の直径の交差を±2μmとした場合、光の広がり角θからコアレスファイバー81の長さ交差は±10μmにすることが必要であることが計算できる。また、コアレスファイバー81に光を入射する光ファイバーのコア径が30μmに拡大された場合では、コアレスファイバー81から出射する光の直径を50μmにするには、コアレスファイバー81の長さを410μmにすればよい。このときの光の直径の公差を±2μmにするには、光の広がり角からコアレスファイバーの長さ公差は±40μmに緩和できることが計算される。
図10に示すように、コアレスファイバー81から出射させる光の直径が同じ大きさである場合、コア径が大きい光ファイバー90から光が入射される場合の方が、コア径が小さい光ファイバー90から光が入射される場合よりも、コアレスファイバー81の長さの変化の許容量を大きくすることができる。図9(B)に示した形態の光ファイバー接続体13では、図10に示したコアレスファイバー81の性質を利用して、コアレスファイバー81に光を入射させるコア径変化不適型光ファイバー20のコア径、コアレスファイバー81から光が入射されるコア径変化不適型光ファイバー20のコア径、及びコアレスファイバー81の長さが設定される。
[第4タイプの光ファイバー接続体と光導波路への接続形態]
次に、第4タイプの光ファイバー接続体と光導波路への接続形態について、図11~図13を参照して説明する。
(構造形態)
図11(A)は、偏波保存ファイバー40の長手方向の断面図及びA端面図であり、図11(B)は、偏波保存ファイバー40の一方の端部のコア径を拡大したときの長手方向の断面図及びA端面図であり、図11(C)は、偏波保存ファイバー40の一方の端部に、コア径拡大処理可能な光ファイバーからなるコア径拡大処理前のコア径変換体1’が接続されたときの長手方向の断面図及びA端面図であり、図11(D)は、偏波保存ファイバー40の一方の端部に、コア径拡大処理可能な光ファイバーからなるコア径拡大処理後のコア径変換体1が接続されたときの長手方向の断面図及びA端面図である。図12は、光導波路110の一例を示す斜視図である。図13(A)は図12に示す光導波路110に図13(D)に示すコア径変換体1の大径部5を接続した態様の一例であり、図13(B)は図12に示す光導波路110にレンズ115,116を介して図13(D)に示すコア径変換体1の大径部5を光学的に接続した態様の一例である。
(光ファイバー接続体)
この第4タイプの光ファイバー接続体10は、図11(D)に示す形態からなるものであり、偏波保存ファイバー40の一方の端部に、コア径拡大処理可能な光ファイバーからなるコア径拡大処理後のコア径変換体1が接続された光ファイバー接続体である。
すなわち、この光ファイバー接続体10は、図11(D)に示すように、偏波保存ファイバー40と、その偏波保存ファイバー40の長手方向の端部に接続されたコア径拡大処理可能な光ファイバー91からなるコア径変換体1と、を備え、そのコア径変換体1は、図1及び図11(D)に示すように、ドーパントが添加されたドーパント添加コア2と、そのドーパント添加コア2の周囲を覆うクラッド3とを少なくとも備えている。ここでのコア径拡大処理可能な光ファイバー91とは、ドーパント添加コア2を有するシングルモード光ファイバーや石英コアファイバーのことである。また、偏波保存ファイバー40は、クラッド43に、高屈折率のコア41の直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造42(低屈折率の応力付与部)を備えたコア径変化不適型光ファイバー40である。
コア径変換体1を備えた光ファイバー接続体10は、偏波保存ファイバー40の一方の端部に、コア径拡大処理可能なシングルモード光ファイバー91からなるコア径拡大処理後のコア径変換体1を接続して形成される。偏波保存ファイバー40とコア径変換体1との接続は、コア径拡大処理後のコア径変換体1を偏波保存ファイバー40に熱融着や接着剤等で接続してもよいし、コア径拡大処理前のコア径変換体1’を偏波保存ファイバー40に熱融着や接着剤等で接続した後に、コア径変換体1’の一端を加熱してコア径拡大処理したものであってもよい。
なお、図11(A)の偏波保存ファイバー40の端部を加熱してコア径拡大処理すると、図11(B)に示すように偏波保存ファイバー40の端部が大径部になる。しかし、コア径拡大処理した偏波保存ファイバー40の端部は、高屈折率部であるコアの拡大部と、低屈折率部である2つの応力付与部の拡大部とが相互に重なり合ってしまい、応力付与部の含有元素の拡散による応力の低下が生じる。さらに、その重なり合った部分を除いた形状は、いずれも円形形態ではなく、楕円形体となってしまい、出射光が楕円形態になってしまう。そのため、コア径拡大処理した偏波保存ファイバー40の端部は、光導波路110のコア部111に接続するのに適していない。これに対し、図11(D)に示すコア径変換体1は、コア径拡大処理によってコア径を拡大して大径部5にすることが可能なドーパント添加コア2と、そのドーパント添加コア2の周囲を覆うクラッド3とを備える光ファイバー(シングルモード光ファイバー)91であるので、コア径拡大処理により光ファイバー91の端部は円形の大径部5が容易に形成される。そのため、コア径拡大処理した光ファイバー91からなるコア径変換体1は、光導波路110のコア部111に接続するのに適している。
この光ファイバー接続体10は、図13(A)に示すように、光導波路110のコア部111に接続する用途で用いられる光ファイバー接続体10であってもよいし、図13(B)に示すように、光導波路110に入出光する光の集光光を出光又は受光する用途で用いられる光ファイバー接続体10であってもよい。
(光ファイバー接続体と光導波路との接続構造1)
光ファイバー接続体10を光導波路110のコア部111に接続する図13(A)に示す用途で用いる場合、コア径変換体1の長手方向の一端側は、図12に示す光導波路110のコア部111に接続する側であって、ドーパント添加コア2の直径が拡大された大径部5である。その大径部5の直径は、光導波路110のコア径の面積に一致又は略一致している。一方、コア径変換体1の長手方向の他端側は、偏波保存ファイバー40に接続する側であって、ドーパント添加コア2の本来の直径である拡大されていない小径部4である。
図13(A)は、光ファイバー接続体10を光導波路110のコア部111に接続する用途で光ファイバー接続体10と光導波路110とを接続した接続構造形態である。この接続構造は、偏波保存ファイバー40とコア径変換体1とからなる光ファイバー接続体10と、光導波路110との接続において、光ファイバー接続体10が備えるコア径変換体1の大径部5と、光導波路110のコア部111とが同一又は略同一のコア面積で接続されている。両者が同一又は略同一のコア面積で接続されているので、接続部分での損失を顕著に抑制することができる。
コア径変換体1の大径部5の大きさを光導波路110のコア部111の面積と同一又は略同一とするためのコントロールは、加熱温度や加熱時間によって調整したり、図6や図7に示すように、加熱して大径部5とした箇所を切断する際に、その切断位置により、所定面積の端面としたコア径変換体を用いることができる。
光導波路110はリソグラフィにより形成されるため、コア部111の端面形状は矩形になっており、コア径変換体1の大径部5の円形の端面形状とは異なるが、コア部111での入出光光は、コア部111の矩形面積と同じ面積からなる円形の光となって入出光する。そのため、コア径変換体1の大径部5の端面面積を、コア部111の矩形面積と同じ又は略同じ面積とすることで、接続部での光の減衰(損失)を顕著に抑制することができる。その面積は、同一面積であることがより好ましい。
光ファイバー接続体10と光導波路110との接続は、光学素子同士の接続に利用される接着剤が好ましく使用され、一般的な手段で行われることが望ましい。なお、光導波路110は、図12に示すように、リソグラフィで形成され、コア部111とクラッド部112とで構成されている。クラッド部112は、コア部111の下層となる下層クラッド部112aと、コア部111の上層となる上層クラッド部11bとで構成されている。図12中の符号TEは電気的横波のことであり、符号TMは磁気的横波のことである。
(光ファイバー接続体と光導波路との接続構造2)
光ファイバー接続体10を光導波路110に入出光する光の集光光を出光又は受光する図13(B)に示す用途で用いる場合、コア径変換体1の長手方向の一端側は、図12に示す光導波路110のコア部111に入出光する光の集光光を出光又は受光する側であって、ドーパント添加コア2の直径が拡大された大径部5である。その大径部5の直径は、光導波路110のコア部111に入出光する光の集光光を出光又は受光する光の形状に一致又は略一致している。一方、コア径変換体1の長手方向の他端側は、偏波保存ファイバー40(偏波保存ファイバー)に接続する側であって、ドーパント添加コア2の本来の直径である拡大されていない小径部4である。
図13(B)は、光導波路110と、光導波路110に入出光する光の集光光を出光又は受光する光ファイバー接続体10との光学的な接続構造形態である。この接続構造は、偏波保存ファイバー40とコア径変換体1とからなる光ファイバー接続体10と、光導波路110との光学的な接続において、光ファイバー接続体10が備えるコア径変換体1の大径部5が、光導波路110に入出光する光の集光光を出光又は受光する光の形状に一致又は略一致した形状になっている。両者が一致又は略一致した形状になっているので、光学的な接続部分での損失を顕著に抑制することができる。この形状の一致又は略一致は、大きさ(面積)も一致又は略一致することを意味している。
光導波路110に入出光する光の集光光は、図13(B)に示すように、レンズ115,116で形成される。レンズは、図示のように2つのレンズ(凸レンズ)でもよいが、その数は特に限定されず、1つでも3つ以上でもよい。光導波路110に入出光する光は、通常、円形の光であるので、上記コア径変換体1の大径部5の形状も円形形状である。なお、大径部5の大きさのコントロールは、加熱温度や加熱時間によって調整したり、図6や図7に示すように、加熱して大径部5とした箇所を切断する際に、その切断位置により、所定面積の端面としたコア径変換体を用いることができる。
図13(A)での説明と同様、光導波路110はリソグラフィにより形成されるため、コア部111の端面形状は矩形になっており、円形の集光光の形状とは異なるが、コア部111での入出光光は、コア部111の矩形面積と同じ面積からなる円形の光となって入出光する。そのため、コア径変換体1の大径部5の端面形状を、集光光の形状と同じ又は略同じ円形形状とすることで、光学接続による光の減衰(損失)を顕著に抑制することができる。
この光ファイバー接続体10において、偏波保存ファイバー40とコア径変換体1とが接続された接続部が、熱融着部であることが望ましい。また、この光ファイバー接続体10において、コア径変換体1の長手方向の所定長さは、偏波保存ファイバー40のコア径の50倍以上、1000倍以下であることが望ましい。
[第5タイプの光ファイバー接続体と光導波路への接続形態]
次に、第5タイプの光ファイバー接続体と光導波路への接続形態について、図14~図16を参照して説明する。
(構造形態)
図14(A)は、コア径拡大処理可能な光ファイバー91(ドーパント添加コア92と、ドーパント添加コア92の周囲を覆うクラッド93とを少なくとも備えるシングルモード光ファイバー)の長手方向の断面図及びA端面図であり、図14(B)は、その光ファイバー91の一方の端部のコア径を拡大したときの長手方向の断面図及びA端面図であり、図14(C)は、コア径拡大処理が可能か否かは問わないシングルモード光ファイバー91の一方の端部に、偏波保存ファイバー40からなるコア径拡大処理前のコア径変換体1’が接続されたときの長手方向の断面図及びA端面図であり、図14(D)は、コア径拡大処理が可能か否かは問わない光ファイバー91の一方の端部に、偏波保存ファイバー40からなるコア径拡大処理後のコア径変換体1が接続されたときの長手方向の断面図及びA端面図である。図15は、半導体レーザー121の一例を示す斜視図である。図16は、図15に示す半導体レーザー121にレンズ127,128を介して図14(D)に示すコア径変換体1の大径部5を光学的に接続した態様の一例である。
(光ファイバー接続体)
この第5タイプの光ファイバー接続体10は、図14(D)に示す形態からなるものであり、コア径拡大処理が可能か否かは問わないシングルモード光ファイバー91の長手方向の端部に、偏波保存ファイバー40からなるコア径変換体1が接続された光ファイバー接続体である。
すなわち、この光ファイバー接続体10は、図14(D)に示すように、コア径拡大処理が可能か否かは問わないシングルモード光ファイバー91と、そのシングルモード光ファイバー91の長手方向の端部に接続されたコア径変換体1と、を備え、そのコア径変換体1は、高屈折率のコア41と、そのコア41を中心にして挟む低屈折率の応力付与部42と、それら以外のクラッド43とを少なくとも備えている。ここでのシングルモード光ファイバー91とは、ドーパント添加又は非添加のコア92を有するシングルモード光ファイバーや石英コアファイバーのことである。また、コア径変換体1は、クラッド43に、高屈折率のコア41の直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造42(低屈折率の応力付与部)を備えた偏波保存ファイバー40を好ましく挙げることができる。
コア径変換体1を備えた光ファイバー接続体10は、上記シングルモード光ファイバー91の一方の端部に、偏波保存ファイバー40を好ましく採用するコア径変換体1を接続して形成される。シングルモード光ファイバー91とコア径変換体1との接続は、コア径拡大処理後のコア径変換体1をシングルモード光ファイバー91に熱融着や接着剤等で接続してもよいし、コア径拡大処理前のコア径変換体1’をシングルモード光ファイバー91に熱融着や接着剤等で接続した後に、コア径変換体1’の一端を加熱してコア径拡大処理したものであってもよい。
なお、図14(A)のコア径拡大処理可能なシングルモード光ファイバー91の端部を加熱してコア径拡大処理すると、図14(B)に示すようにシングルモード光ファイバー91の端部が大径部5になる。その大径部5の形状は円形形状になるが、この円形形状の大径部5を半導体レーザー121に接続する場合、その半導体レーザー121から発光する光は楕円形状であるため、円形形状の大径部5を半導体レーザー121の発光部122接続することは損失が大きくなるので適さない。これに対し、図14(D)に示すコア径変換体1は、高屈折率のコア41の拡大部と、低屈折率の2つのコア径変化抑制構造42(低屈折率の応力付与部)の拡大部とが相互に重なり合うので、重なり合った部分を除いた形状は楕円形体となる。そのため、こうした楕円端面を有するコア径変換体1は、半導体レーザー121の発光部122から発光する光と同じ又は略同じ形状とすることができるので適している。
この光ファイバー接続体10は、図16に示すように、半導体レーザー121の発光部122から出光する光の集光光を受光する用途で用いられる光ファイバー接続体10として好ましく用いることができる。
(光ファイバー接続体と光導波路との接続構造3)
光ファイバー接続体10を、半導体レーザー121から出光する光の集光光を受光する図16に示す用途で用いる場合、コア径変換体1の長手方向の一端側は、図15に示す半導体レーザー121の発光部122から出光する光の集光光を受光する側であって、ドーパント添加コア2の直径が拡大された大径部5である。その大径部5の直径は、半導体レーザー121の発光部122から出光する光の集光光を受光する光の形状に一致又は略一致している。一方、コア径変換体1の長手方向の他端側は、シングルモード光ファイバー91に接続する側であって、ドーパント添加コア2の本来の直径である拡大されていない小径部4である。
図16は、半導体レーザー121と、半導体レーザー121から出光する光の集光光を受光する光ファイバー接続体10との光学的な接続構造形態である。この接続構造は、シングルモード光ファイバー91とコア径変換体1とからなる光ファイバー接続体10と、半導体レーザー121との光学的な接続において、光ファイバー接続体10が備えるコア径変換体1の大径部5が、半導体レーザー121から出光する光の集光光を受光する光の楕円形状に一致又は略一致した形状になっている。両者が一致又は略一致した楕円形状になっているので、光学的な接続部分での損失を顕著に抑制することができる。この形状の一致又は略一致は、大きさ(面積)も一致又は略一致することを意味している。
半導体レーザー121から出光する光の集光光は、図16に示すように、レンズ127,128で形成される。レンズは、図示のように2つのレンズ(凸レンズ)でもよいが、その数は特に限定されず、1つでも3つ以上でもよい。半導体レーザー121から出光する光は、通常、楕円形の光であるので、上記コア径変換体1の大径部5の形状も楕円形状である。なお、大径部5の大きさのコントロールは、加熱温度や加熱時間によって調整したり、図6や図7に示すように、加熱して大径部5とした箇所を切断する際に、その切断位置により、所定面積の端面としたコア径変換体を用いることができる。
半導体レーザー121はリソグラフィにより形成されるため、発光部122の端面形状は矩形になっており、楕円形の集光光の形状とは異なるが、発光部122からの楕円形状の出光光と同じ形態にするため、集光した光を受光するコア径変換体1の大径部5の楕円形状の向きを、その楕円形状からなる集光光の向きと同じにする。向きを同じにするためには、光ファイバー接続体10を軸回転させて大径部5の楕円の向きを集光光の楕円の向きに合わせる。こうすることで、コア径変換体1の大径部5の端面形状を、集光光の楕円形状と同じ又は略同じにすることで、光学接続による光の減衰(損失)を顕著に抑制することができる。
この光ファイバー接続体10において、シングルモード光ファイバー91とコア径変換体1とが接続された接続部が、熱融着部であることが望ましい。また、この光ファイバー接続体10において、コア径変換体1の長手方向の所定長さは、シングルモード光ファイバー91のコア径の50倍以上、1000倍以下であることが望ましい。
1 コア径変換体
1’ 大径部形成前のコア径変換体
2 ドーパント添加コア
3 クラッド
4 小径部
5 大径部
10,10A,10B 光ファイバー接続体
11,11A,11B 光ファイバー接続体
12,12A,12B 光ファイバー接続体
13 光ファイバー接続体
20,30,40 コア径変化不適型光ファイバー
20A,20B 純粋石英コアファイバー(コア径変化不適型光ファイバー)
21A,21B 純粋石英コア(コア)
22 フッ素ドープクラッド(コア径変化抑制構造)
23 第2クラッド
30A,30B 曲げに強い構造の光ファイバー(コア径変化不適型光ファイバー)
32 フッ素ドープクラッド(コア径変化抑制構造)
33 第2クラッド
40,40A,40B 偏波保存ファイバー(パンダファイバー、コア径変化不適型光ファイバー)
41 コア(高屈折率部)
42 応力付与部(コア径変化抑制構造、低屈折率部)
43 クラッド
45 Slow軸
46 Fast軸
51 第1中間体
52 第2中間体
61,62 コネクタ
71 第1切断面
72 第2切断面
73 第1中間体
80 コアレスファイバー
81 コアレスファイバー
90 光ファイバー
91 シングルモード光ファイバー、石英ファイバー
92 ドーパント添加コア
93 クラッド
110 光導波路
111 コア部
112 クラッド部
112a 下層クラッド部
112b 上層クラッド部
115,116 レンズ
121 半導体レーザー
122 発光部(活性層)
123 活性層
124 N型クラッド層
125 P型クラッド層
126 レーザー光(楕円偏光)
127,128 レンズ
TE 電気的横波
TM 磁気的横波
A 長手方向の一方の端面


Claims (5)

  1. ファイバー接続体と、矩形のコア部で入出光する光導波路との接続構造であって、
    前記光ファイバー接続体は、あらかじめ設定された所定長さに形成されて前記光導波路の前記矩形のコア部に接続するものであって、偏波保存ファイバーと、前記偏波保存ファイバーの長手方向の端部に接続された光ファイバーのコア径変換体と、を備え、
    前記偏波保存ファイバーは、高屈折率のコアと、該コアを中心にして挟む2つの低屈折率の低屈折率部と、それら以外のクラッドとを少なくとも備え、
    前記コア径変換体は、ドーパントが添加されたドーパント添加コアと、該ドーパント添加コアの周囲を覆うクラッドとを少なくとも備え、
    前記コア径変換体の長手方向の一端側は、前記光導波路のコア部に接続する側であって、前記ドーパント添加コアの直径が拡大された円形の大径部であり、該大径部の端面の面積は前記光導波路のコア部の矩形面積に一致し、
    前記コア径変換体の長手方向の他端側は、前記偏波保存ファイバーに接続する側であって、前記ドーパント添加コアの直径が拡大されていない小径部であり、
    前記円形の大径部と、前記矩形のコア部とが接続され、前記大径部の端面の面積は前記コア部の矩形面積に一致している、ことを特徴とする光ファイバー接続体と光導波路との接続構造。
  2. 矩形のコア部で入出光する光導波路と、光ファイバー接続体との光学的な接続構造であって、
    前記光ファイバー接続体は、あらかじめ設定された所定長さに形成されて前記光導波路の矩形のコア部にレンズを介して入出光する円形の光の集光光を出光又は受光するものであって、偏波保存ファイバーと、前記偏波保存ファイバーの長手方向の端部に接続された光ファイバーのコア径変換体と、を備え、
    前記偏波保存ファイバーは、高屈折率のコアと、該コアを中心にして挟む2つの低屈折率の低屈折率部と、それら以外のクラッドとを少なくとも備え、
    前記コア径変換体は、ドーパントが添加されたドーパント添加コアと、該ドーパント添加コアの周囲を覆うクラッドとを少なくとも備え、
    前記コア径変換体の長手方向の一端側は、前記光導波路の矩形のコア部にレンズを介して入出光する円形の光の集光光を出光又は受光する側であって、前記ドーパント添加コアの直径が拡大された円形の大径部であり、該大径部の直径は、前記コア部の矩形面積と同じ面積からなる円形の光となって前記光導波路に入出光する円形の光の形状に一致し、
    前記コア径変換体の長手方向の他端側は、前記偏波保存ファイバーに接続する側であって、前記ドーパント添加コアの直径が拡大されていない小径部であり、
    前記円形の大径部が、前記コア部の矩形面積と同じ面積からなる円形の光となって前記光導波路に入出光する円形の光の形状に一致した形状である、ことを特徴とする光ファイバー接続体と光導波路との接続構造。
  3. 前記コア径変換体の長手方向の所定長さは、前記直径が拡大されていないコア径の50倍以上、1000倍以下である、請求項1又は2に記載の光ファイバー接続体と光導波路との接続構造。
  4. 半導体レーザーと、ファイバー接続体との光学的な接続構造であって、
    前記光ファイバー接続体は、あらかじめ設定された所定長さに形成されて前記半導体レーザーから出光した楕円形状の光の集光光を受光するものであって、コア径拡大処理が可能か否かは問わないシングルモード光ファイバーと、前記シングルモード光ファイバーの長手方向の端部に接続された光ファイバーのコア径変換体と、を備え、
    前記コア径変換体は、高屈折率のコアと、該コアを中心にして挟む2つの低屈折率の低屈折率部と、それら以外のクラッドとを少なくとも備え、
    前記コア径変換体の長手方向の一端側は、前記半導体レーザーから出光した光を受光する側であって、前記高屈折率のコアの直径が拡大された大径部であり、該大径部は、前記高屈折率のコアの拡大部と、前記2つの低屈折率部の拡大部とが相互に重なり合っており、該重なり合った部分を除いた形状が前記半導体レーザーの光の形状に一致する楕円形状であり、
    前記コア径変換体の長手方向の他端側は、前記シングルモード光ファイバーに接続する側であって、前記高屈折率のコアの直径が拡大されていない小径部であり、
    前記楕円形状の大径部が、前記半導体レーザーから出光した前記楕円形状の光の集光光の形状に一致した形状であり、前記大径部の楕円形状の向きが前記集光光の楕円形状の向きと同じである、ことを特徴とする光ファイバー接続体と半導体レーザーとの接続構造。
  5. 前記コア径変換体の長手方向の所定長さは、前記直径が拡大されていないコア径の50倍以上、1000倍以下である、請求項4に記載の光ファイバー接続体と半導体レーザーとの接続構造。
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