JP2019095783A - 光ファイバのコア径変換体及び異種光ファイバ接続体 - Google Patents
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Abstract
【課題】コア径が変化する部位を備えた光ファイバを構成できる光ファイバのコア径変換体及び異種光ファイバ接続体を提供する。【解決手段】コアにドーパントが添加されていないか、又はクラッドにコアの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造を備えた、コア径変化不適型光ファイバの長手方向の端部に接続される、光ファイバのコア径変換体であって、ドーパントが添加されたドーパント添加コア2と、その周囲を覆うクラッド3とを少なくとも備え、ドーパント添加コア2の直径は、ドーパントの熱拡散の作用によって拡大された大径部5を備え、長手方向の一端側はドーパント添加コア2の本来の直径である小径部4であり、他端側は大径部5であり、小径部4の直径及び大径部5の直径のいずれか一方は、コア径変化不適型光ファイバのコア径に一致し、長手方向の長さが所定長さLに形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、光ファイバのコア径変換体及び異種光ファイバ接続体に関し、さらに詳しくは、ドーパントの熱拡散によりコア径を拡大することができる光ファイバを用いてなる光ファイバのコア径変換体及びこれを用いた異種光ファイバ接続体に関する。
光ファイバ同士をその長手方向に接続する技術として、融着する方法が知られている。そうした技術のなかには、コア径が異なる光ファイバ同士を長手方向の端面同士で融着して接続するものがある。
特許文献1で提案されている技術は、モードフィールド径の異なる2種の光ファイバ同士の端面を突き合わせて融着接続するものである。この技術は、モードフィールド径が小さい方の光ファイバを局部的に加熱してモードフィールド径を拡大し、その後、拡大したモードフィールド径部分でカットし、モールドフィールド径の大きな光ファイバに融着して接続する方法である。
特許文献2で提案されている技術は、モードフィールド径が互いに異なる異種光ファイバ同士を融着接続した後、接続部のモードフィールド径を一致させるように融着接続部の近傍を加熱する技術である。
上述した特許文献1,2で提案されている技術は、コアに例えば酸化ゲルマニウム等のドーパントが添加されていて、加熱したときにそのドーパントが熱拡散することによりコア径が拡大するものであり、シングルモード光ファイバにおいては特に有効な技術である。以下に記載の光ファイバは、特に断らない限りシングルモード光ファイバを示すものである。
しかし、光ファイバの中には、加熱してもコア径が拡大しないもの、又はコアの屈折率構造が乱れるものがある。例えば、(i)コアが純粋石英で形成された光ファイバ、(ii)コアに酸化ゲルマニウムを添加すると共にクラッドにフッ素を添加していわゆるW型構造の屈折率分布にし、曲げに強い性質を有する光ファイバ又は分散を制御した光ファイバ、(iii)クラッドからの応力がコアに与えられ、コアに複屈折を誘起させることにより偏波を保存する光ファイバ等においては、加熱してもコア径が拡大しなかったり、光ファイバの屈折率構造が乱れて本来の機能が発揮できなかったりすることが多い。ところが、こうした光ファイバについても、コア径を変化させて用いたいという市場のニーズが存在する。
光通信分野の光伝送路に用いる光ファイバとして、コア径10μm程度のものが一般的である。ところが、この光ファイバを用いて光信号を伝搬させる場合、光増幅、光変調、光スイッチ等の光信号処理を行うために用いられる光デバイスのコア径は、機能を有効に発揮させるため、光ファイバのコア径と必ずしも同一でなく設計されることが多い。最近注目されている光デバイスとして、シリコンフォトニクスや導波路型EO変調器等があるが、導波路のコア径はいずれも数μm以下である。このため、こうした光デバイスの入出力用に光伝送路に用いる10μmコアの光ファイバをそのまま用いた場合、コア径の相違により損失増となり、光デバイスの本来の性能を引き出すことが困難であるといった課題がある。
また、10μmコアの光ファイバを入力用光ファイバとして用いて、光機能素子に光を透過させ、透過後の光を10μmコアの出力用光ファイバで受光する構成の光デバイスもあるが、そのような種類の光デバイスは、効率よく光機能素子に光入出力させることが困難であり、本来の光機能素子の特性を十分に発揮できないといった課題がある。
こうした課題を解決するには、光デバイスと10μmコアの光ファイバとを接続する際に損失増とならず、また偏波消光比等の光ファイバの光学特性を劣化させることなく、低損失で安価なコア径変換媒体が必要となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ドーパントの熱拡散によってコア径が拡大する作用を利用することできない、又は熱拡散させるとファイバの屈折率構造が崩れ特性が劣化する光ファイバについて、コア径が変化する部位を備えた光ファイバを構成できる光ファイバのコア径変換体及びこれを用いた異種光ファイバ接続体を提供することにある。
(1)本発明に係る光ファイバのコア径変換体は、コアにドーパントが添加されていないか、又はクラッドにコアの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造を備えた、コア径変化不適型光ファイバの長手方向の端部に接続され、ドーパントが添加されたドーパント添加コアと、該ドーパント添加コアの周囲を覆うクラッドとを少なくとも備え、前記ドーパント添加コアの直径は、前記ドーパントの熱拡散の作用によって拡大された大径部を備え、前記長手方向の一端側は、拡大されていない、前記ドーパント添加コアの本来の直径である小径部であり、他端側は、コアの直径が拡大された大径部であり、前記小径部の直径及び前記大径部の直径のいずれか一方は、前記コア径変化不適型光ファイバのコア径に一致又は略一致し、前記長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さに形成されている、ことを特徴とする。
この発明によれば、コアにドーパントが添加されていなかったり、クラッドにコア径の変化を妨げるコア径変化抑制構造が設けられていたりするコア径変化不適型光ファイバにコア径変換体を接続することにより、コア径変化不適型光ファイバにコア径が変化する部分を付加し、コア径が異なるコア径変化不適型光ファイバ同士を接続して用いることができる。そのため、コア径変化不適型光ファイバにコア径が変化する部分を付加し、コア径が異なるコア径変化不適型光ファイバ同士を低損失で接続して用いることができたり、伝送路である光ファイバに信号を制御する光デバイスを接続する際に、光デバイスの機能を有効に発現するため低損失な接続を可能としたりすることができる。
(2)本発明に係る異種光ファイバ接続体は、コアにドーパントが添加されていないか、又はクラッドにコアの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造を備えた、コア径変化不適型光ファイバと、前記コア径変化不適型光ファイバの長手方向の端部に接続された、光ファイバのコア径変換体と、を備えた異種光ファイバ接続体であって、前記コア径変換体は、ドーパントが添加されたドーパント添加コアと、該ドーパント添加コアの周囲を覆うクラッドとを少なくとも備え、前記ドーパント添加コアは、前記ドーパントの熱拡散の作用によって拡大された大径部を備え、前記長手方向の一端側は、拡大されていない、前記ドーパント添加コアの本来の直径である小径部であり、他端側は、コアの直径が拡大された大径部であり、前記小径部の直径及び前記大径部の直径のいずれか一方は、前記コア径変化不適型光ファイバのコア径に一致し、前記長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さに形成されている、ことを特徴とする。
この発明によれば、コアにドーパントが添加されていなかったり、クラッドにコア径の変化を妨げるコア径変化抑制構造が設けられていたりするコア径変化抑制型光ファイバにコア径が変化する部分を付加する構造の光ファイバを形成することができる。そのため、通常、光通信分野で用いられる伝送路の光ファイバのコア径とコア径がことなる光信号処理用光デバイスと低損失な接続を可能とし、伝送路からの光信号を有効に処理する光デバイスとすることが可能となる。また、この発明によれば、コアにドーパントが添加されていなかったり、クラッドにコア径の変化を妨げるコア径変化抑制構造が設けられていたりするコア径変化抑制型光ファイバにコア径が変化する部分を付加する構造の光ファイバを形成することができる。そのため、コア径が異なるコア径変化抑制型光ファイバ同士を接続して用いることも可能となる。
本発明に係る異種光ファイバ接続体において、前記コア径変化不適型光ファイバと前記光ファイバのコア径変換体とが接続された接続部は、熱融着部とするよい。
本発明によれば、ドーパントの熱拡散によってコア径が拡大する作用を利用することできない、又は熱拡散させるとファイバの屈折率構造が崩れ特性が劣化する光ファイバについて、コア径が変化する部位を備えた光ファイバを構成できる光ファイバのコア径変換体及びこれを用いた異種光ファイバ接続体を提供することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本発明は、以下に説明する実施形態及び図面に記載した形態と同じ技術的思想の発明を含むものであり、本発明の技術的範囲は実施形態の記載や図面の記載のみに限定されるものでない。以下、本明細書において、光ファイバを構成するコアの直径を「コア径」として説明する。また、理解を容易にするために、断面図には、ハッチングを施していない。
[基本構成]
本発明に係る光ファイバのコア径変換体1は、図1から図4に示すように、コア21A,31A,41A,21B,31B,41Bにドーパントが添加されていないか、又はクラッド23,33,43にコア21A,31A,41A,21B,31B,41Bの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造22,32,42を備えた、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40の長手方向の端部に接続される構成要素である。光ファイバのコア径変換体1は、ドーパントが添加されたドーパント添加コア2と、ドーパント添加コア2の周囲を覆うクラッド3とを少なくとも備えている。ドーパント添加コア2の直径は、ドーパントの熱拡散の作用によって拡大された大径部5を備えている。長手方向の一端側は、コア径が拡大されていない、ドーパント添加コア2の本来の直径である小径部4であり、他端側は、コア径が拡大された大径部5である。小径部4の直径及び大径部5の直径の少なくとも一方は、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40のコア径に一致し、長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さLに形成されている。
本発明に係る光ファイバのコア径変換体1は、図1から図4に示すように、コア21A,31A,41A,21B,31B,41Bにドーパントが添加されていないか、又はクラッド23,33,43にコア21A,31A,41A,21B,31B,41Bの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造22,32,42を備えた、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40の長手方向の端部に接続される構成要素である。光ファイバのコア径変換体1は、ドーパントが添加されたドーパント添加コア2と、ドーパント添加コア2の周囲を覆うクラッド3とを少なくとも備えている。ドーパント添加コア2の直径は、ドーパントの熱拡散の作用によって拡大された大径部5を備えている。長手方向の一端側は、コア径が拡大されていない、ドーパント添加コア2の本来の直径である小径部4であり、他端側は、コア径が拡大された大径部5である。小径部4の直径及び大径部5の直径の少なくとも一方は、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40のコア径に一致し、長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さLに形成されている。
また、本発明に係る異種光ファイバ接続体10,11,12は、図2から図4に示すように、コア21A,21Bにドーパントが添加されていないか、又はクラッド33,43にコア31A,31B,41A,41Bの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造32,42を備えた、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40と、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40の長手方向の端部に接続された、上記の構成からなる光ファイバのコア径変換体1と、を備えている。
本発明に係る光ファイバのコア径変換体1及びこれを用いた異種光ファイバ接続体10,11,12によれば、ドーパントの熱拡散によってコア径が拡大する作用を利用することできないコア径変化不適型光ファイバ20,30,40について、コア径が変化する部位を備えた光ファイバを構成できるという特有の効果を奏する。以下、光ファイバのコア径変換体1及びこれを用いた異種光ファイバ接続体10,11,12の具体的な構成について説明する。本明細書において、「コア径変化不適型光ファイバ」とは、加熱してもコア径が拡大しないもの、又はコアの屈折率構造が乱れるものを意味する。例えば、(i)コアが純粋石英で形成された光ファイバ、(ii)コアに酸化ゲルマニウムを添加すると共に、クラッドにフッ素を添加していわゆるW型構造の屈折率分布にし、曲げに強い性質を有する光ファイバ又は分散を制御した光ファイバ、(iii)クラッドからの応力がコアに与えられ、コアに複屈折を誘起させることにより偏波を保存する光ファイバ等である。
[光ファイバのコア径変換体]
光ファイバのコア径変換体1(以下、単に「コア径変換体1」という。)は、図1に示すように、ドーパントが添加されたドーパント添加コア2と、ドーパント添加コア2の周囲を覆うクラッド3とを少なくとも備えている。コア径変換体1は、光が進む方向である長手方向にあらかじめ設定された所定長さLに形成されている。長手方向の一端側では、ドーパント添加コア2の直径はドーパント添加コア2の本来の直径をなしている。一方、長手方向の他端側では、ドーパント添加コア2の直径は拡大されている。ドーパント添加コア2の本来の直径をなす側を、「小径部4」として説明し、拡大された直径をなす側を「大径部5」として説明する。図1の左側が一端側である小径部4であり、右側が他端側である大径部5である。小径部4の直径及び大径部5の直径のいずれか一方は、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40のコア径に一致している。
光ファイバのコア径変換体1(以下、単に「コア径変換体1」という。)は、図1に示すように、ドーパントが添加されたドーパント添加コア2と、ドーパント添加コア2の周囲を覆うクラッド3とを少なくとも備えている。コア径変換体1は、光が進む方向である長手方向にあらかじめ設定された所定長さLに形成されている。長手方向の一端側では、ドーパント添加コア2の直径はドーパント添加コア2の本来の直径をなしている。一方、長手方向の他端側では、ドーパント添加コア2の直径は拡大されている。ドーパント添加コア2の本来の直径をなす側を、「小径部4」として説明し、拡大された直径をなす側を「大径部5」として説明する。図1の左側が一端側である小径部4であり、右側が他端側である大径部5である。小径部4の直径及び大径部5の直径のいずれか一方は、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40のコア径に一致している。
図2から図4において、各図の(A)は、小径部4のコア径が、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40である純粋石英コアファイバ20A、曲げに強い構造の光ファイバ30A、パンダファイバ40Aのコア径に一致し、各図の(B)は、大径部5のコア径が、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40である純粋石英コアファイバ20B、曲げに強い構造の光ファイバ30B、パンダファイバ40Bのコア径に一致又は略一致している。
ドーパント添加コア2に添加されているドーパントは、光ファイバを加熱することにより熱拡散の作用を生じるものであれば、その種類は限定されない。ドーパントとしては、例えば、二酸化ゲルマニウム(GeO2)、二酸化チタン(TiO2)、酸化アルミニウム(AL2O3)、五酸化リン(P2O5)、三酸化二ビスマス(Bi2O3)、酸化イッテルビウム(III)(Yb2O3)、エルビウムイオン、テルビウムイオン等を挙げることができる。こうしたドーパント添加コア2を用いた場合、光ファイバを加熱することにより、ドーパントの熱拡散の作用によって、コア径が拡大する。大径部5は、この作用を利用して形成される。大径部5のコア径は、小径部4のコア径の1倍以上、10倍以下に形成されている。
上述したように、コア径変換体1の長手方向の長さは、あらかじめ設定された所定長さLに形成されている。コア径変換体1を構成する光ファイバは、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40に比べて、屈折率が小さい。そのため、光がコア径変換体1を進行する間にドーパント添加コア2から光がクラッド3に逃げるおそれがある。そのため、コア径変換体1の長さを不必要に長く形成したり、極端に短くしたりした場合、光がコア径変換体1を進行している間に、光がドーパント添加コア2から逃げる確率が高くなり、損失が高くなってしまう。本発明に係るコア径変換体1では、長手方向の長さを所定長さLに形成することによって、光がドーパント添加コア2からクラッド3に逃げる現象が生じることを抑制し、低損失な接続を可能としている。
具体的に、コア径変換体1の長手方向の所定長さLは、500μm以上、10000μm以下である。この所定長さLは、使用される光ファイバのコア径によって定まる数値であり、コア径の50倍以上、1000倍以下である。
[異種光ファイバ接続体]
異種光ファイバ接続体10,11,12は、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40と、上述した構成のコア径変換体1とが長手方向に接続されて構成されている。コア径変化不適型光ファイバ20,30,40は、コア21A,21Bにドーパントが添加されていない光ファイバか、又はクラッド33,43にコア31A,31B,41A,41Bの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造32,42を備えた光ファイバである。以下では、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40の形態の違いによって3つのタイプの異種光ファイバ接続体10,11,12について説明する。なお、異種光ファイバ接続体10,11,12を構成するコア径変換体1の構成は、既に詳細を説明したので、ここではコア径変換体1の構成の説明を省略する。
異種光ファイバ接続体10,11,12は、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40と、上述した構成のコア径変換体1とが長手方向に接続されて構成されている。コア径変化不適型光ファイバ20,30,40は、コア21A,21Bにドーパントが添加されていない光ファイバか、又はクラッド33,43にコア31A,31B,41A,41Bの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造32,42を備えた光ファイバである。以下では、コア径変化不適型光ファイバ20,30,40の形態の違いによって3つのタイプの異種光ファイバ接続体10,11,12について説明する。なお、異種光ファイバ接続体10,11,12を構成するコア径変換体1の構成は、既に詳細を説明したので、ここではコア径変換体1の構成の説明を省略する。
〈第1タイプ〉
第1タイプの異種光ファイバ接続体10は、コア径変化不適型光ファイバ20として純粋石英コアファイバ20A,20Bが用いられている。コア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20A,20Bのコアは、ドーパントが添加されていない純粋石英コア21A,21Bで構成されており、加熱してもコア径が拡大しない。図2(A)及び図2(B)に純粋石英コアファイバ20A,20Bの一例をそれぞれ示す。このコア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20A,20Bは、純粋石英コア21A,21Bと、その周囲に設けられたフッ素ドープクラッド22と、フッ素ドープクラッド22の周囲に設けられた第2クラッド23とで構成されている。フッ素ドープクラッド22は、純粋石英コア21A,21B内を進行する光の屈折率を下げる作用を奏する。
第1タイプの異種光ファイバ接続体10は、コア径変化不適型光ファイバ20として純粋石英コアファイバ20A,20Bが用いられている。コア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20A,20Bのコアは、ドーパントが添加されていない純粋石英コア21A,21Bで構成されており、加熱してもコア径が拡大しない。図2(A)及び図2(B)に純粋石英コアファイバ20A,20Bの一例をそれぞれ示す。このコア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20A,20Bは、純粋石英コア21A,21Bと、その周囲に設けられたフッ素ドープクラッド22と、フッ素ドープクラッド22の周囲に設けられた第2クラッド23とで構成されている。フッ素ドープクラッド22は、純粋石英コア21A,21B内を進行する光の屈折率を下げる作用を奏する。
図2(A)に示した異種光ファイバ接続体10Aは、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面と純粋石英コアファイバ20Aの端面とが接続された形態である。一方、図2(B)に示した異種光ファイバ接続体10Bは、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面と純粋石英コアファイバ20Bの端面とが接続された形態である。図2(A)及び図2(B)のいずれに示した異種光ファイバ接続体10A,10Bについても、コア径変換体1とコア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20A,20Bとは熱融着して熱融着部を形成して接続されている。
〈第2タイプ〉
第2タイプの異種光ファイバ接続体11は、コア径変化不適型光ファイバ30として曲げに強い構造の光ファイバ30A,30Bが用いられている。図3(A)及び図3(B)に曲げに強い構造の光ファイバ30A,30Bの一例をそれぞれ示す。曲げに強い構造の光ファイバ30A,30Bは、コア31A,31Bとコアの周囲に設けられたその周囲に設けられたフッ素ドープクラッド32と、フッ素ドープクラッド32の周囲に設けられた第2クラッド33とで構成されている。コア31A,31Bは、二酸化ゲルマニウムが添加された二酸化ケイ素(SiO2)で構成されている。コアの周囲に設けられた、フッ素ドープクラッド32は、コア31A,31B内を進行する光の屈折率を下げる作用を奏する。また、フッ素ドープクラッド32は、曲げに強いという機械的性質をコア径変化不適型光ファイバ30に与えている。
第2タイプの異種光ファイバ接続体11は、コア径変化不適型光ファイバ30として曲げに強い構造の光ファイバ30A,30Bが用いられている。図3(A)及び図3(B)に曲げに強い構造の光ファイバ30A,30Bの一例をそれぞれ示す。曲げに強い構造の光ファイバ30A,30Bは、コア31A,31Bとコアの周囲に設けられたその周囲に設けられたフッ素ドープクラッド32と、フッ素ドープクラッド32の周囲に設けられた第2クラッド33とで構成されている。コア31A,31Bは、二酸化ゲルマニウムが添加された二酸化ケイ素(SiO2)で構成されている。コアの周囲に設けられた、フッ素ドープクラッド32は、コア31A,31B内を進行する光の屈折率を下げる作用を奏する。また、フッ素ドープクラッド32は、曲げに強いという機械的性質をコア径変化不適型光ファイバ30に与えている。
この異種光ファイバ接続体11では、コア31A,31Bに二酸化ゲルマニウムが添加されているが、その周囲にフッ素ドープクラッド32が設けられているので、加熱してもフッ素ドープクラッド32がコア31A,31Bのコア径が一様に拡大することを抑制する。そのため、熱拡散の作用によって拡大するコア径はごくわずかであったり、拡大しても一様に拡大しなかったりしてコア構造の乱れが生じて損失となる。その結果、曲げに強い構造の光ファイバ30A,30Bは、加熱してもコア径を所望の直径に拡大することが極めて困難である。
図3(A)に示した異種光ファイバ接続体11Aは、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面とコア径変化不適型光ファイバ30である曲げに強い構造の光ファイバ30Aの端面とが接続された形態であり、図3(B)に示した異種光ファイバ接続体11Bは、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面とコア径変化不適型光ファイバ30である曲げに強い構造の光ファイバ30Bの端面とが接続された形態である。この第2タイプの異種光ファイバ接続体11A,11Bについても、コア径変換体1と曲げに強い構造の光ファイバ30A,30Bとは熱融着して熱融着部を形成して接続されている。
〈第3タイプ〉
第3タイプの異種光ファイバ接続体12は、コア径変化不適型光ファイバ40としてパンダ(PANDA:Polarization-maintaining AND Absorption-reducing)ファイバ40A,40Bが用いられている。図4(A)及び図4(B)にパンダファイバ40A,40Bの一例をそれぞれ示す。パンダファイバ40A,40Bは、コア41A,41Bとコア41A,41Bの周囲に設けられたその周囲に設けられたクラッド43とで構成されている。クラッド43には、コア41A,41Bを間に挟んだ両側に、コア41A,41Bとクラッド43の外周面との中間部分に一対の応力付与部42が設けられている。
第3タイプの異種光ファイバ接続体12は、コア径変化不適型光ファイバ40としてパンダ(PANDA:Polarization-maintaining AND Absorption-reducing)ファイバ40A,40Bが用いられている。図4(A)及び図4(B)にパンダファイバ40A,40Bの一例をそれぞれ示す。パンダファイバ40A,40Bは、コア41A,41Bとコア41A,41Bの周囲に設けられたその周囲に設けられたクラッド43とで構成されている。クラッド43には、コア41A,41Bを間に挟んだ両側に、コア41A,41Bとクラッド43の外周面との中間部分に一対の応力付与部42が設けられている。
パンダファイバ40A,40Bの断面形態は、図5に示すように、直交する2つの偏波軸45,46、すなわちSlow軸45とFast軸46とを有する。Slow軸45は、一対の応力付与部42のそれぞれの中心と、コア41A,41Bの中心とを通る直線で示される。Fast軸46は、Slow軸45に直交し、コア41A,41Bの中心を通る直線で示される。パンダファイバ40A,40Bでは、一方の軸に偏光を入光したとき、直交する他方の軸に光が漏れだすことをクロストークといい、漏れ出し量を消光比と呼ぶ。このパンダファイバ40A,40Bでは、パンダファイバ40A,40Bのビート長よりも短いコヒーレンス長の光源を使用することにより、光の強度変動を抑制することができる。
図4(A)に示した異種光ファイバ接続体12Aは、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面とパンダファイバ40Aの端面とが接続された形態であり、図4(B)に示した異種光ファイバ接続体12Bは、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面とパンダファイバ40Bの端面とが接続された形態である。この第3タイプの異種光ファイバ接続体12でも、コア径変換体1とコア径変化不適型光ファイバ40であるパンダファイバ40A,40Bとは熱融着して熱融着部を形成することによって接続されている。
[コア径変換体及び異種光ファイバ接続体の製造方法]
コア径変換体1及び異種光ファイバ接続体10,11,12の製造方法について、図6及び図7を参照して説明する。以下では、異種光ファイバ接続体10,11,12を代表して異種光ファイバ接続体10を製造する場合を例に説明する。ただし、異種光ファイバ接続体11,12の製造方法は、異種光ファイバ接続体10の製造方法と同様である。また、具体的な説明とするためにコア径等の数値を例示しているが、コア径等の数値は例示した数値に限定されるものではない。異種光ファイバ接続体10,11,12の製造方法は、2つの製造方法がある。まず、第1の製造方法について説明する。
コア径変換体1及び異種光ファイバ接続体10,11,12の製造方法について、図6及び図7を参照して説明する。以下では、異種光ファイバ接続体10,11,12を代表して異種光ファイバ接続体10を製造する場合を例に説明する。ただし、異種光ファイバ接続体11,12の製造方法は、異種光ファイバ接続体10の製造方法と同様である。また、具体的な説明とするためにコア径等の数値を例示しているが、コア径等の数値は例示した数値に限定されるものではない。異種光ファイバ接続体10,11,12の製造方法は、2つの製造方法がある。まず、第1の製造方法について説明する。
図6は、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面と、コア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20Aの端面とが接続された形態を製造する過程を示し、図7は、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面と、コア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20Bの端面とが接続された形態を製造する過程を示している。なお、純粋石英コアファイバ20A,20Bの各先端には、コネクタ61,62がそれぞれ設けられている。
まず、図6を参照し、コア径変換体1の一端側をなすドーパント添加コア2の小径部4側の端面とコア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20Aの端面とが接続された形態の異種光ファイバ接続体10Aを製造する過程を説明する。最初に、図6(A)に示すように、一定の長さに切断された光ファイバの長手方向の一部を加熱し、ドーパント添加コア2に含まれるドーパントの熱拡散の作用を利用して長手方向の一部のドーパント添加コア2のコア径を拡大させて第1中間体51を形成する。第1中間体51として構成される元の光ファイバのコア径は、コア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20Aのコア径と同じであるものが用いられる。次いで、図6(B)に示すように、ドーパント添加コア2の長手方向のコア径が拡大されていない部分で第1中間体51を切断し、第2中間体52を形成する。この切断された部分を第1切断面71とする。第1切断面71は、小径部4側の端面として構成され、純粋石英コアファイバ20Aの長手方向の端面に接続される部位である。
次いで、図6(C)に示すように、第2中間体52における第1切断面71と純粋石英コアファイバ20Aの長手方向の端面を突き合わせ、両者を融着する。そして、図6(C)に示すように、第2中間体52の長手方向における、コア径が拡大された所定の位置Xで第2中間体52を切断する。所定の位置Xは、コア径が拡大された部分であって、切断する位置のコア径が、所望のコア径をなす位置である。例えば、完成後のコア径変換体1に接続される図示しない別の光ファイバのコア径に一致した径に形成される。この切断された部分は第2切断面72である。図示した例では、コア径が拡大された部分のなかでコア径が最も大きな位置が切断されている。ただし、第2切断面72の位置は、例えば、図6(C)の符号Pで示された位置であってもよい。第2切断面72の位置で第2中間体52を切断することにより、図6(D)に示すように、第2中間体52からコア径変換体1が形成されると共に、異種光ファイバ接続体10Aが完成される。
以上の過程を経ることにより、コア径変換体1が形成されると共に、コア径変換体1とコア径変化不適型光ファイバ20とが融着されてなる異種光ファイバ接続体10Aが形成される。
次に、図7を参照し、コア径変換体1の他端側をなすドーパント添加コア2の大径部5側の端面とコア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20Bの端面とが接続された形態の異種光ファイバ接続体10Bを製造する過程を説明する。まず、図7(A)に示すように、一定の長さに切断された光ファイバの長手方向の一部を加熱し、ドーパント添加コア2に含まれるドーパントの熱拡散の作用を利用してドーパント添加コア2の長手方向の一部のコア径を拡大させて第1中間体73を形成する。第1中間体73として構成される元の光ファイバのコア径は、図示しない光ファイバのコア径と同じものが用いられる。
次いで、図7(A)に示すように、第1中間体73の長手方向における、コア径が拡大された所定の位置Yで第1中間体73を切断する。所定の位置Yは、コア径が拡大された部分であって、所望のコア径をなす位置である。その位置は、具体的に、次の工程で融着される純粋石英コアファイバ20Bのコア21Bのコア径と同じコア径か、又は、同じコア径よりも大きく、5倍のコア径以下となる位置である。この切断されて構成される要素は、図7(B)に示すように、コア径変換体1である。図示した例では、コア径が拡大された部分のなかでコア径が最も大きな位置が切断されている。ただし、切断する所定の位置Yは、例えば、図7(A)の符号Qで示された位置であってもよい。こうした過程を経て、コア径変換体1が形成される(図7(B)参照)。このコア径変換体1において、図7(B)の左側の端部は一端側をなす小径部4であり、第1切断部は他端側をなす大径部5である。
そして、図7(C)に示すように、コア径変換体1における大径部5とコア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20Bの長手方向の端面とを突き合わせ、両者を融着する。以上の過程を経ることにより、コア径変換体1と純粋石英コアファイバ20Bとが融着されてなる異種光ファイバ接続体10Bが形成される。
次に、本発明のファイバについての第2の製造方法について異種光ファイバ接続体12を例に説明する。ただし、異種光ファイバ接続体10,11の製造方法についても、以下で説明する異種光ファイバ接続体12の製造方法と同じ方法が適用できる。
具体的に、ドーパント添加コアを有する光ファイバ101(コア径:4μm)とパンダファイバ40A(コア径:10μm)とを用いて本発明の光ファイバのコア径変換体及びこれを用いた異種光ファイバ接続体の第2の製造方法による実施例を説明する。
まず、図8(A)に示すように、ドーパント添加コアを有する光ファイバ101の長手方向の端面とパンダファイバ40Aの長手方向の端面とを突き合わせ、突き合わせた部分を加熱して融着し、両者を一体化する。図8(A)に示した形態のものでは、光ファイバ101のコア102からパンダファイバ40Aのコア41Aに光を導入した場合、損失はほぼ0.1dB以下である。これに対し、パンダファイバ40Aのコアから光ファイバ101のコア102に光を導入した場合、損失は3dB程度である。
光ファイバ101とパンダファイバ40Aとを融着した後、図8(B)に示すように、その融着部分をさらに加熱する。その加熱により、ドーパント添加コア102に含まれるドーパントの熱拡散の作用によってドーパント添加コア102のコア径を拡大させて大径部5とし、パンダファイバ40Aのコア41Aのコア径と一致させる。この過程を経て、異種光ファイバ接続体12を完成させる。
[損失測定値の一例]
第2の製造方法によって完成させた異種光ファイバ接続体12の損失を測定した一例を示すと、パンダファイバ40Aから光ファイバ101に光を入射し場合も、光ファイバ101からパンダファイバ40Aに光を入射し場合も共に、損失は、0.1dB以下である。
第2の製造方法によって完成させた異種光ファイバ接続体12の損失を測定した一例を示すと、パンダファイバ40Aから光ファイバ101に光を入射し場合も、光ファイバ101からパンダファイバ40Aに光を入射し場合も共に、損失は、0.1dB以下である。
[偏波消光比の一例]
パンダファイバ40A側からFast軸46に沿って偏波した光を導入した場合、光ファイバ101から出射する光の偏波消光比の測定値は、端面の位置から光ファイバ101の長手方向に100mm離れた位置までの領域では、25dB以上の値を確認できる。同様にSlow軸45に沿って偏波した光を導入した場合、光ファイバ101から出射する光の偏波消光比も同様に25dB以上の値を確認できる。
パンダファイバ40A側からFast軸46に沿って偏波した光を導入した場合、光ファイバ101から出射する光の偏波消光比の測定値は、端面の位置から光ファイバ101の長手方向に100mm離れた位置までの領域では、25dB以上の値を確認できる。同様にSlow軸45に沿って偏波した光を導入した場合、光ファイバ101から出射する光の偏波消光比も同様に25dB以上の値を確認できる。
[コアレスファイバを組み合わせてなる異種光ファイバ接続体]
次に図9を参照してコアレスファイバ81を組み合わせてなる異種光ファイバ接続体13について説明する。
次に図9を参照してコアレスファイバ81を組み合わせてなる異種光ファイバ接続体13について説明する。
図9(A)は、純粋石英コアファイバ20Aの端面にコアレスファイバ80を融着したものを示している。図9(A)に示すように、純粋石英コアファイバ20Aを進行した光がコアレスファイバ80に進入したとき、光は、径方向の外側に所定の角度で広がりを持って進行する。コアレスファイバ80のこうした性質を利用して形成された異種光ファイバ接続体13を図9(B)に示している。図9(B)に示した異種光ファイバ接続体13は、コア径変化不適型光ファイバ20である純粋石英コアファイバ20Aと、コア径変換体1と、コアレスファイバ81とがこの順番で長手方向に融着されて構成されている。
図10は、コアレスファイバ81に光を入射する光ファイバ90のコア径と、コアレスファイバ81から出射する光の直径と、コアレスファイバ81の長さとの関係を表す図である。例えば、コアレスファイバ81に光を入射する光ファイバ90のコア径が10μmであるとする。コアレスファイバ81から出射する光の直径を50μmにするには、コアレスファイバ81の長さを190μmにすればよい。このとき、光の直径の交差を±2μmとした場合、光の広がり角θからコアレスファイバ81の長さ交差は±10μmにすることが必要であることが計算できる。また、コアレスファイバ81に光を入射する光ファイバのコア径が30μmに拡大された場合では、コアレスファイバ81から出射する光の直径を50μmにするには、コアレスファイバ81の長さを410μmにすればよい。このときの光の直径の公差を±2μmにするには、光の広がり角からコアレスファイバの長さ公差は±40μmに緩和できることが計算される。
図10に示すように、コアレスファイバ81から出射させる光の直径が同じ大きさである場合、コア径が大きい光ファイバ90から光が入射される場合の方が、コア径が小さい光ファイバ90から光が入射される場合よりも、コアレスファイバ81の長さの変化の許容量を大きくすることができる。図9(B)に示した形態の異種光ファイバ接続体13では、図10に示したコアレスファイバ81の性質を利用して、コアレスファイバ81に光を入射させるコア径変化不適型光ファイバ20のコア径、コアレスファイバ81から光が入射されるコア径変化不適型光ファイバ20のコア径、及びコアレスファイバ81の長さが設定される。
1 コア径変換体
2 ドーパント添加コア
3 クラッド
4 小径部
5 大径部
10,10A,10B 異種光ファイバ接続体
11,11A,11B 異種光ファイバ接続体
12,12A,12B 異種光ファイバ接続体
13 異種光ファイバ接続体
20,30,40 コア径変化不適型光ファイバ
20A,20B 純粋石英コアファイバ(コア径変化不適型光ファイバ)
21A,21B 純粋石英コア(コア)
22 フッ素ドープクラッド(コア径変化抑制構造)
23 第2クラッド
30A,30B 曲げに強い構造の光ファイバ(コア径変化不適型光ファイバ)
32 フッ素ドープクラッド(コア径変化抑制構造)
33 第2クラッド
40A,40B パンダファイバ(コア径変化不適型光ファイバ)
42 応力付与部(コア径変化抑制構造)
43 クラッド
45 Slow軸
46 Fast軸
51 第1中間体
52 第2中間体
61,62 コネクタ
71 第1切断面
72 第2切断面
73 第1中間体
80 コアレスファイバ
81 コアレスファイバ
90 光ファイバ
2 ドーパント添加コア
3 クラッド
4 小径部
5 大径部
10,10A,10B 異種光ファイバ接続体
11,11A,11B 異種光ファイバ接続体
12,12A,12B 異種光ファイバ接続体
13 異種光ファイバ接続体
20,30,40 コア径変化不適型光ファイバ
20A,20B 純粋石英コアファイバ(コア径変化不適型光ファイバ)
21A,21B 純粋石英コア(コア)
22 フッ素ドープクラッド(コア径変化抑制構造)
23 第2クラッド
30A,30B 曲げに強い構造の光ファイバ(コア径変化不適型光ファイバ)
32 フッ素ドープクラッド(コア径変化抑制構造)
33 第2クラッド
40A,40B パンダファイバ(コア径変化不適型光ファイバ)
42 応力付与部(コア径変化抑制構造)
43 クラッド
45 Slow軸
46 Fast軸
51 第1中間体
52 第2中間体
61,62 コネクタ
71 第1切断面
72 第2切断面
73 第1中間体
80 コアレスファイバ
81 コアレスファイバ
90 光ファイバ
Claims (3)
- コアにドーパントが添加されていないか、又はクラッドにコアの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造を備えた、コア径変化不適型光ファイバの長手方向の端部に接続される、光ファイバのコア径変換体であって、
ドーパントが添加されたドーパント添加コアと、該ドーパント添加コアの周囲を覆うクラッドとを少なくとも備え、
前記ドーパント添加コアの直径は、前記ドーパントの熱拡散の作用によって拡大された大径部を備え、
前記長手方向の一端側は、拡大されていない、前記ドーパント添加コアの本来の直径である小径部であり、他端側は、コアの直径が拡大された大径部であり、
前記小径部の直径及び前記大径部の直径のいずれか一方は、前記コア径変化不適型光ファイバのコア径に一致又は略一致し、
前記長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さに形成されている、ことを特徴とする光ファイバのコア径変換体。 - コアにドーパントが添加されていないか、又はクラッドにコアの直径の変化を抑制するコア径変化抑制構造を備えた、コア径変化不適型光ファイバと、前記コア径変化不適型光ファイバの長手方向の端部に接続された、光ファイバのコア径変換体と、を備えた異種光ファイバ接続体であって、
前記コア径変換体は、ドーパントが添加されたドーパント添加コアと、該ドーパント添加コアの周囲を覆うクラッドとを少なくとも備え、前記ドーパント添加コアの直径は、前記ドーパントの熱拡散の作用によって拡大された大径部を備え、
前記長手方向の一端側は、拡大されていない、前記ドーパント添加コアの本来の直径である小径部であり、他端側は、コアの直径が拡大された大径部であり、
前記小径部の直径及び前記大径部の直径のいずれか一方は、前記コア径変化不適型光ファイバのコア径に一致し、
前記長手方向の長さが、あらかじめ設定された所定長さに形成されている、ことを特徴とする異種光ファイバ接続体。 - 前記コア径変化不適型光ファイバと前記光ファイバのコア径変換体とが接続された接続部が、熱融着部である、請求項2に記載の異種光ファイバ接続体。
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---|---|---|---|
JP2019102227A JP7400152B2 (ja) | 2018-10-31 | 2019-05-31 | 光ファイバー接続体、及びその光ファイバー接続体と光デバイスとの接続構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017226527 | 2017-11-27 | ||
JP2017226527 | 2017-11-27 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018205793A Pending JP2019095783A (ja) | 2017-11-27 | 2018-10-31 | 光ファイバのコア径変換体及び異種光ファイバ接続体 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2019095783A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11058511B1 (en) | 2020-02-25 | 2021-07-13 | Hua Shang | Medical optical fiber guidewire converter |
WO2021169045A1 (zh) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | 尚华 | 一种医用光纤导丝转换器 |
WO2023084066A1 (de) * | 2021-11-15 | 2023-05-19 | Trumpf Laser Gmbh | Modenfeldadapter |
-
2018
- 2018-10-31 JP JP2018205793A patent/JP2019095783A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11058511B1 (en) | 2020-02-25 | 2021-07-13 | Hua Shang | Medical optical fiber guidewire converter |
WO2021169045A1 (zh) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | 尚华 | 一种医用光纤导丝转换器 |
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