JP4571060B2 - ホーリーファイバの接続構造の製造方法 - Google Patents

ホーリーファイバの接続構造の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ファイバ長手方向に空孔を有するホーリーファイバと、マルチモードファイバなどの無空孔ファイバとを低損失で融着接続する接続構造の製造方法に関する。
希土類元素が添加されたコアを有するホーリーファイバは、ファイバ長手方向に延びる空孔に囲まれた領域が高開口数となることから、高効率な光増幅器及びファイバレーザ用ファイバとしての利用が期待されている。これは、空孔に囲まれている領域(第1クラッド)に励起光を導波して増幅する構造である。
しかし、フォトニッククリスタルファイバやホーリーファイバと励起光用マルチモードファイバとを融着接続した場合には、融着部近傍で空孔が潰れてしまい、それにより励起光の接続損失が増加してしまうことが知られている。
そこで、従来より、ホーリーファイバの接続において、空孔を潰さずに融着接続する方法が検討されてきた(例えば、特許文献1参照)。
また、異種ファイバを融着部に挟むことにより、低損失で融着接続する方法も提案されている(例えば、特許文献2、3参照。)。
また、融着接続を行う2種のファイバ外径が大きく異なる場合、ファイバ径を統一することで融着時の軸ずれによる接続損失増加を改善する方法も提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
更に、ホーリーファイバの空孔を潰し、加工する部品に関しても提案されている(例えば、特許文献5参照。)。
特開2004−177804号公報 特開2004−252040号公報 特開2004−61917号公報 特開2005−4129号公報 特開2004−341448号公報
しかしながら、前述した各従来技術にあっては、ホーリーファイバを融着接続する際に、融着部近傍の空孔をなるべく潰さないように、融着条件等を詳細に検討する必要があった。
また、空孔を有するホーリーファイバと融着しようとするファイバの間に接続用ファイバ端材を挟む方法は、様々な特性を満たすファイバを作製する必要がある。また、融着接続する2種のファイバの外径を統一する処理が必要であり、この処理に手間がかかる上、ホーリーファイバの空孔が大きい場合には採用することができない問題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、ホーリーファイバとマルチモードファイバなどの無空孔ファイバとを低損失で融着接続する接続構造の製造方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、第1クラッドの周囲に空孔層が設けられ、該空孔層の周囲に第2クラッドが設けられてなるホーリーファイバの一端と、コアとその周囲のクラッドを備えた無空孔ファイバの一端とを融着接続し、次いで該融着部をエッチングにより細径化するホーリーファイバの接続構造の製造方法であって、前記融着部のエッチングは、前記無空孔ファイバの前記クラッドを除去してコアを露出させ、前記コアの外径を前記ホーリーファイバの空孔層の外径より細くし、かつ、前記無空孔ファイバの外径を、この無空孔ファイバから前記ホーリーファイバに向けて出射される光の開口数が前記ホーリーファイバの開口数より大きくならない範囲で細径化することを特徴とするホーリーファイバの接続構造の製造方法を提供する。
前記融着接続工程において、前記ホーリーファイバの一端を潰して空孔潰れ部分を形成し、前記融着部のエッチング工程において、前記空孔潰れ部分の外径を前記無空孔ファイバの外径とともに細径化することが好ましい。
前記目的を達成するため、本発明は、コアとその周囲のクラッドを備えた無空孔ファイバの一端を予めエッチングにより細径化した後、該無空孔ファイバの一端と、第1クラッドの周囲に空孔層が設けられ、該空孔層の周囲に第2クラッドが設けられてなるホーリーファイバの一端とを融着接続するホーリーファイバの接続構造の製造方法であって、前記エッチングは、前記無空孔ファイバの前記クラッドを除去してコアを露出させ、前記コアの外径を前記ホーリーファイバの空孔層の外径より細くし、かつ、前記無空孔ファイバの外径を、この無空孔ファイバから前記ホーリーファイバに向けて出射される光の開口数が前記ホーリーファイバの開口数より大きくならない範囲で細径化することを特徴とするホーリーファイバの接続構造の製造方法を提供する。
前記目的を達成するため、本発明は、コアとその周囲のクラッドを備えた無空孔ファイバの一端を予め第一のエッチングにより細径化した後、該無空孔ファイバの一端と、第1クラッドの周囲に空孔層が設けられ、該空孔層の周囲に第2クラッドが設けられてなるホーリーファイバの一端とを融着接続し、次いで該融着部を第二のエッチングにより細径化するホーリーファイバの接続構造の製造方法であって、前記第一と第二のエッチングにより、前記無空孔ファイバの前記クラッドを除去してコアを露出させ、前記コアの外径を前記ホーリーファイバの空孔層の外径より細くし、かつ、前記無空孔ファイバの外径を、この無空孔ファイバから前記ホーリーファイバに向けて出射される光の開口数が前記ホーリーファイバの開口数より大きくならない範囲で細径化することを特徴とするホーリーファイバの接続構造の製造方法を提供する。
本発明のホーリーファイバの接続構造の製造方法において、前記融着接続工程において、前記ホーリーファイバの一端を潰して空孔潰れ部分を形成し、前記第二のエッチング工程において、前記空孔潰れ部分の外径を前記無空孔ファイバの外径とともに細径化することが好ましい。
本発明のホーリーファイバの接続構造の製造方法において、前記ホーリーファイバと前記無空孔ファイバは、ともに石英ガラス製であり、前記エッチングは、フッ化水素、フッ化硝酸又はフッ化物水溶液に接触させてエッチングすることが好ましい。
本発明のホーリーファイバの接続構造の製造方法において、前記ホーリーファイバと前記無空孔ファイバは、ともに石英ガラス製であり、前記無空孔ファイバとホーリーファイバの一方又は両方に、Er,Nd,Ho,Tm,Pr,Yb,Eu,Geからなる群から選択される1種又は2種以上の元素を含むことが好ましい。
本発明によれば、ホーリーファイバとマルチモードファイバなどの無空孔ファイバとを融着接続する際にホーリーファイバの空孔潰れに影響を受けず、低損失で融着接続を行うことが可能な接続構造と接続方法を提供することができる。
また、本発明の光増幅器及び光ファイバレーザは、本発明の接続構造を備えたものなので、高効率を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係るホーリーファイバの接続構造の第1実施形態を示す側面断面図である。本実施形態の接続構造は、第1クラッド2の周囲に空孔層3が設けられ、該空孔層3の周囲に第2クラッド4が設けられてなる石英ガラス製のホーリーファイバ1の一端と、コア6とその周囲のクラッド7を備えた石英ガラス製のマルチモードファイバ5(無空孔ファイバ)の一端とが融着接続され、その融着部8に細径部9が設けられた構成になっている。
図2は、前記ホーリーファイバ1の構造を示し、図1のA−A’部断面図である。図2に示すように、このホーリーファイバ1は、石英ガラスからなる断面円形の第1クラッド1と、その周囲に多数の円形の空孔が並べられた空孔層3と、該空孔層3を囲む石英ガラスからなる第2クラッド4とから構成されている。
また、このホーリーファイバ1に融着接続する無空孔ファイバであるマルチモードファイバ5は、石英系ガラスからなるコア6と、このコア6を囲む低屈折率の石英ガラスからなるクラッド7とからなり、空孔を持たない中実ファイバ構造になっている。なお、本実施形態では無空孔ファイバとしてマルチモードファイバを用いているが、本発明はこれに限定されず、無空孔ファイバとしてシングルモードファイバなどを用いてもよい。
融着接続するホーリーファイバ1の第1クラッド2とマルチモードファイバ5のコア6とは同じ屈折率の材料で構成することが望ましい。例えば、純粋石英ガラスからなるホーリーファイバ1を用いる場合、マルチモードファイバ5は、コア6が純粋石英ガラスからなり、クラッド7がフッ素添加石英ガラスからなるファイバを用いる。
融着部8の近傍には、マルチモードファイバ5とホーリーファイバ1の外周部分をエッチングによって一部除去した細径部9が設けられている。この細径部9は、マルチモードファイバ5部分ではクラッド7を除去してコア6が露出しており、またホーリーファイバ1側では空孔潰れ部分の長さBが細径化されている。本発明では、この空孔潰れ部分の長さBに影響を受けることなく、マルチモードファイバ5とホーリーファイバ1を低損失で接続することができる。
図3は、本発明に係るホーリーファイバの接続構造の第2実施形態を示す側面断面図である。本実施形態の接続構造は、融着部8のマルチモードファイバ5側に細径部9を設けた構成になっている。
図4は、本発明に係るホーリーファイバの接続構造の第3実施形態を示す側面断面図である。本実施形態の接続構造は、細径部9を図1及び図2に示すものよりも細径化した構成になっている。
図5は、本発明に係るホーリーファイバの接続構造の第4実施形態を示す側面断面図である。本実施形態の接続構造は、融着部8のマルチモードファイバ5側を図3に示すものよりも細径化するとともに、ホーリーファイバ1の外側に、ガラス又は樹脂からなる外層10を設けた構成になっている。
次に、本発明に係るホーリーファイバの接続方法を説明する。
本接続方法では、まず、前述したホーリーファイバ1の一端と、マルチモードファイバ5の一端とを融着接続する。この融着接続は、市販の融着接続機を用いて従来の光ファイバの融着接続と同様の手法で行うことができる。
次に、マルチモードファイバ5とホーリーファイバ1の融着部8を、溶液を用いたエッチングなどにより、マルチモードファイバ5のみ、またはマルチモードファイバ5とホーリーファイバ1の両ファイバの外径を細くして細径部9を形成する。
このエッチングに用いる溶液としては、フッ化水素水、あるいはフッ化硝酸やフッ化アンモニウムなどのフッ化物水溶液などが挙げられる。このエッチングにより細径部9を形成するには、例えば、エッチングする部分のみを露出させて融着部8の両側にレジスト膜を成膜し、前記溶液に融着部8とその両側を浸漬し、露出部分のみエッチング除去する方法などによって行うことができる。
前記溶液を用いたエッチングにより、マルチモードファイバ5の融着部8近傍部分は、クラッド7が全て除去され、コア6が露出した状態になる。つまり、マルチモードファイバ5の細径部9ではエアクラッド状態となるため、マルチモードファイバ5内に光が閉じ込められる。マルチモードファイバ5を細径化することにより、マルチモードファイバ5から出射される励起光が第1クラッド2に入射されやすくなり、接続損失が低減できる。
更に、ホーリーファイバ1を第2クラッド4のみをエッチングして細径化することにより、細径化前よりも第1クラッド4部分に挿入される光を多くすることができる。従って、本発明により、ホーリーファイバ1の空孔層3が融着接続により潰れても、接続損失が増加することはなくなり、空孔潰れ部分の長さBを考慮することなく、低損失な融着接続を行うことが可能となる。
但し、マルチモードファイバ径を細径化することにより、マルチモードファイバ出射光の開口数が大きくなる(ラグランジュの不変量)ため、マルチモードファイバ5の端面から出射される光の開口数がホーリーファイバ1の開口数よりも大きくなると、損失は増加してしまうので、その点については考慮する必要がある。
本発明の接続構造を利用した光増幅器では、希土類元素を添加したコアを有するダブルクラッドホーリーファイバの信号光および励起光が同時に挿入される部分に本接続構造を適用することが可能である。この場合、励起光の接続損失が低減できるので、変換効率に大きく影響を与え、高効率を実現することが可能である。
また、本発明の接続構造を利用したファイバレーザでは、光増幅器と同様に希土類元素を添加したコアを有するダブルクラッドホーリーファイバと信号光及び励起光が同時に挿入される部分に本接続構造を適用することが可能であり、それによって高効率を実現することが可能である。
細径部9の形成方法としては、3種類あり、マルチモードファイバ5とホーリーファイバ1の各ファイバ外径が異なるサンプルの作製が可能である。
第1の方法は、マルチモードファイバ5とホーリーファイバ1を融着し、その後溶液を用いたエッチングなどにより融着部8を細径化する方法である(図1参照)。
第2の方法は、マルチモードファイバ5のみ溶液を用いたエッチングなどで細径化し、径の細くなったマルチモードファイバとホーリーファイバを融着接続する方法である(図3参照)。
第3の方法は、前記第2の方法で作製した融着部を、再度溶液を用いたエッチングなどで細径化する(図4参照)。
また、図5に示すように、ホーリーファイバ1の空孔層の潰れていない部分の外周にガラスや樹脂からなる外層10を設け、その後前記第1又は第3の方法で接続構造を製造してもよい。前述の方法に加え、ホーリーファイバ1の空孔潰れ部分(Bの範囲)のみを第1クラッド径2よりも細径化すれば、より接続損失を低減することが可能である。
図6は、本発明に係るホーリーファイバの接続構造の第5実施形態を示す側面断面図である。本実施形態の接続構造は、ホーリーファイバ1の第2クラッド径と空孔層径の差が、融着接続時のホーリーファイバ1の空孔潰れ部分の長さ以上となるものを利用し、マルチモードファイバ5と融着接続を行う。ホーリーファイバ1の代わりに、シングルモードコアの存在するダブルクラッドホーリーファイバを用いてもよい。また、マルチモードファイバ5の代わりにシングルモードコアの存在するダブルクラッドファイバでもよく、シングルモードファイバの周りに低屈折率樹脂で覆ったダブルクラッドファイバと第1クラッドよりも低屈折率に調整した石英で覆ったダブルクラッドファイバとのいずれを用いることも可能である。
マルチモードファイバ5とホーリーファイバ1との融着部8は、溶液を用いたエッチングなどにより細径化し、マルチモードファイバ5とホーリーファイバ1の両ファイバの外径を細くする。図6中の符号11で示す領域がエッチング除去部分である。このエッチングに用いる溶液としては、フッ化水素、フッ化硝酸、フッ化アンモニウムなどの溶液が好ましい。
マルチモードファイバ5にエッチングを施すことにより、クラッド7は全て除去され、コア6が露出する。つまり、マルチモードファイバ5側のエッチング除去部分11はエアクラッド状態となるため、マルチモードファイバ5内に光が閉じ込められる。マルチモードファイバ5を細径化することにより、マルチモードファイバ5から出射される励起光がホーリーファイバ1の第1クラッドに入射されやすくなり、接続損失が低減できる。また、ホーリーファイバ1の第2クラッド4のみエッチングして細径化することにより、細径化前よりも第1クラッド部分に挿入される光を多くすることができる。また、エッチング前にマルチモードファイバ5よりもホーリーファイバ1の外径が大きい場合、ホーリーファイバ1の空孔3が融着接続により潰れた部分を短縮することができ、接続損失を低減できる。
このように、本実施形態では、ホーリーファイバ1の空孔3が融着接続により潰れても、エッチング時間を調整することにより空孔潰れ部分の長さを短縮でき、低損失な融着接続を行うことが可能となる。但し、マルチモードファイバ径を細径化することにより、マルチモードファイバ出射光の開口数が大きくなる(ラグランジュの不変量)ため、マルチモードファイバの端面から出射される光の開口数がホーリーファイバの開口数よりも大きくなると、損失は増加してしまうので、その点については考慮する必要がある。
本実施形態の接続構造を利用した光増幅器では、希土類元素を添加したコアを有するダブルクラッドホーリーファイバの信号光及び励起光が同時に挿入される部分に適用することが可能である。この場合、励起光の接続損失が低減できるので、変換効率に大きく影響を与え、高効率を実現することが可能である。図7は、本実施形態の接続構造を利用した光増幅器の一例を示す構成図であり、この光増幅器20は、ダブルクラッドファイバ21と、光増幅用ダブルクラッドホーリーファイバ22と、それらのファイバをつなぐ融着接続部23と、励起コンバイナ25を介して励起光をダブルクラッドファイバ21に入射可能に接続された励起光源24とを備えて構成されている。そして、この融着接続部23に前記接続構造が用いられている。
同様に、本実施形態の接続構造を利用したファイバレーザでは、光増幅器と同様に、希土類元素を添加したコアを有するダブルクラッドホーリーファイバと信号光及び励起光が同時に挿入される部分に適用することが可能で、高効率を実現することが可能である。
サンプルの作製方法としては、2種類あり、マルチモードファイバ5とホーリーファイバ1の各ファイバ外径が異なるサンプルの作製が可能である。方法(1)は、マルチモードファイバ5とホーリーファイバ1とを融着接続し、その後溶液を用いたエッチングなどにより融着部分を細径化する。方法(2)は、マルチモードファイバ5のみをエッチングなどで細径化し、径の細くなったマルチモードファイバ5とホーリーファイバ1を融着接続する。その後、再度溶液を用いたエッチングによって融着部分を細径化する。
[実施例1]
接続損失測定は、波長0.98μmのマルチモードレーザを用い、カットバック法により行った。
マルチモードファイバ5は、コア径105μm、クラッド外径125μm、開口数0.22の石英系マルチモードファイバを用いた。
ホーリーファイバ1は、図2に示すように第1クラッド2上に空孔層3が設けられ、空孔層3上に第2クラッド4が設けられた構造の石英系ホーリーファイバを用いた。このホーリーファイバ1の各層の寸法を表1に示す。また、ホーリーファイバ1の空孔潰れ部分の長さBは50μmとした。
Figure 0004571060
図8に測定結果を示す。但し、エッチングを行っていないサンプルのマルチモードファイバ径は、コア径とする。また図8中、ホーリーファイバ第2クラッド径が124μmのものは図3に示す接続構造であり、86μmのものは図1及び図4に示す接続構造のものである。
図8に示すように、マルチモードファイバ径と接続損失の関係から、ホーリーファイバの外径を変化させなくても、マルチモードファイバ径を105μmから70μmまで細径化することで、接続損失を4.5dBから最大1.5dBまで低減させることができた。
フィッティングを行った理論曲線から、空孔をファイバ長手方向に50μm潰し、ホーリーファイバの外径を変化させない場合でも、マルチモードファイバ径を55μm程度まで細くすることで1.0dB程度まで接続損失は低減可能であることがわかった。
今回用いたファイバの組み合わせでは、マルチモードファイバ径はラグランジュの不変量より30μmまで細径化が可能である。
次に、ホーリーファイバの外径を変化させた場合、ホーリーファイバの空孔が外径85μmの円に内接するように存在している。そこで、ホーリーファイバの外径を86μmまでエッチングし、マルチモードファイバ径を変化させた場合、マルチモードファイバ径が空孔層径よりも細くなると、接続損失がホーリーファイバの第2クラッド径を変化させない場合よりも速く低減できることがわかる。これは、ファイバ長手方向に空孔潰れ部分が長く、ホーリーファイバの第2クラッド径を変化させないときには、光が空孔潰れ部分で広がり、ホーリーファイバの第1クラッドに光が入らずにファイバの外へ逃げてしまう。しかし、ホーリーファイバの第2クラッド径を空孔の隣接する外径まで細径化することにより、第1クラッドへ光が導波するためである。
[実施例2]
接続損失測定は、波長0.98μmのマルチモードレーザを用い、カットバック法により行った。
マルチモードファイバ5は、コア径105μm、クラッド外径125μm、開口数0.22の石英系マルチモードファイバを用いた。
ホーリーファイバ1は、図2に示すように第1クラッド2上に空孔層3が設けられ、空孔層3上に第2クラッド4が設けられた構造の石英系ホーリーファイバを用いた。このホーリーファイバ1の各層の寸法を表2に示す。また、ホーリーファイバ1の空孔潰れ部分の長さは55μmとした。
Figure 0004571060
ホーリーファイバ1の空孔3が外径84μmの円に内接するように存在している。そこで、ホーリーファイバ1の外径を85μmまでエッチングした。その場合、マルチモードファイバ径は55μmとなった。このとき、接続損失は6.5dBから0.5dBまで低減した。また、ホーリーファイバ1の空孔潰れ部分の長さは55μmから最大3μm程度まで短縮することができた。
[実施例3]
空孔潰れ部分の長さを変化させ、エッチング前後の接続損失を調べ、空孔潰れ部分の長さと損失との関係を調べた。
マルチモードファイバ5は、コア径105μm、クラッド外径125μm、開口数0.22の石英系マルチモードファイバを用いた。
ホーリーファイバ1は、図2に示すように第1クラッド2上に空孔層3が設けられ、空孔層3上に第2クラッド4が設けられた構造の石英系ホーリーファイバを用いた。このホーリーファイバ1の各層の寸法を表3に示す。
Figure 0004571060
サンプル作製は、前記方法(2)を用いた。
マルチモードファイバ外径を77μmに細径化した後に、ホーリーファイバ1と融着接続した。その時の空孔潰れ部分の長さと接続損失の関係を示しているのが図9の○印である。
そのサンプルについて、ホーリーファイバ外径86μm、マルチモードファイバ外径41μmまでそれぞれを細径化した。エッチング後の接続損失は、図9中の□印である。
ホーリーファイバとマルチモードファイバの何れも細径化されるだけでなく、空孔潰れ部分の長さがエッチングにより短縮可能となったことから、接続損失を0.86dBまで低減できた。
本発明によるホーリーファイバの接続構造の第1実施形態を示す側面断面図である。 図1のA−A’部断面図である。 本発明によるホーリーファイバの接続構造の第2実施形態を示す側面断面図である。 本発明によるホーリーファイバの接続構造の第3実施形態を示す側面断面図である。 本発明によるホーリーファイバの接続構造の第4実施形態を示す側面断面図である。 本発明によるホーリーファイバの接続構造の第5実施形態を示す側面断面図である。 本発明によるホーリーファイバの接続構造を用いた光増幅器の一例を示す構成図である。 実施例1の結果を示すグラフである。 実施例3の結果を示すグラフである。
符号の説明
1…ホーリーファイバ、2…第1クラッド、3…空孔層、4…第2クラッド、5…マルチモードファイバ、6…コア、7…クラッド、8…融着部、9…細径部、10…外層。

Claims (7)

  1. 第1クラッドの周囲に空孔層が設けられ、該空孔層の周囲に第2クラッドが設けられてなるホーリーファイバの一端と、コアとその周囲のクラッドを備えた無空孔ファイバの一端とを融着接続し、次いで該融着部をエッチングにより細径化するホーリーファイバの接続構造の製造方法であって、
    前記融着部のエッチングは、前記無空孔ファイバの前記クラッドを除去してコアを露出させ、前記コアの外径を前記ホーリーファイバの空孔層の外径より細くし、かつ、前記無空孔ファイバの外径を、この無空孔ファイバから前記ホーリーファイバに向けて出射される光の開口数が前記ホーリーファイバの開口数より大きくならない範囲で細径化することを特徴とするホーリーファイバの接続構造の製造方法。
  2. 前記融着接続工程において、前記ホーリーファイバの一端を潰して空孔潰れ部分を形成し、前記融着部のエッチング工程において、前記空孔潰れ部分の外径を前記無空孔ファイバの外径とともに細径化することを特徴とする請求項1に記載のホーリーファイバの接続構造の製造方法。
  3. コアとその周囲のクラッドを備えた無空孔ファイバの一端を予めエッチングにより細径化した後、該無空孔ファイバの一端と、第1クラッドの周囲に空孔層が設けられ、該空孔層の周囲に第2クラッドが設けられてなるホーリーファイバの一端とを融着接続するホーリーファイバの接続構造の製造方法であって、
    前記エッチングは、前記無空孔ファイバの前記クラッドを除去してコアを露出させ、前記コアの外径を前記ホーリーファイバの空孔層の外径より細くし、かつ、前記無空孔ファイバの外径を、この無空孔ファイバから前記ホーリーファイバに向けて出射される光の開口数が前記ホーリーファイバの開口数より大きくならない範囲で細径化することを特徴とするホーリーファイバの接続構造の製造方法。
  4. コアとその周囲のクラッドを備えた無空孔ファイバの一端を予め第一のエッチングにより細径化した後、該無空孔ファイバの一端と、第1クラッドの周囲に空孔層が設けられ、該空孔層の周囲に第2クラッドが設けられてなるホーリーファイバの一端とを融着接続し、次いで該融着部を第二のエッチングにより細径化するホーリーファイバの接続構造の製造方法であって、
    前記第一と第二のエッチングにより、前記無空孔ファイバの前記クラッドを除去してコアを露出させ、前記コアの外径を前記ホーリーファイバの空孔層の外径より細くし、かつ、前記無空孔ファイバの外径を、この無空孔ファイバから前記ホーリーファイバに向けて出射される光の開口数が前記ホーリーファイバの開口数より大きくならない範囲で細径化することを特徴とするホーリーファイバの接続構造の製造方法。
  5. 前記融着接続工程において、前記ホーリーファイバの一端を潰して空孔潰れ部分を形成し、前記第二のエッチング工程において、前記空孔潰れ部分の外径を前記無空孔ファイバの外径とともに細径化することを特徴とする請求項4に記載のホーリーファイバの接続構造の製造方法。
  6. 前記ホーリーファイバと前記無空孔ファイバは、ともに石英ガラス製であり、前記エッチングは、フッ化水素、フッ化硝酸又はフッ化物水溶液に接触させてエッチングすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のホーリーファイバの接続構造の製造方法。
  7. 前記ホーリーファイバと前記無空孔ファイバは、ともに石英ガラス製であり、前記無空孔ファイバとホーリーファイバの一方又は両方に、Er,Nd,Ho,Tm,Pr,Yb,Eu,Geからなる群から選択される1種又は2種以上の元素を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のホーリーファイバの接続構造の製造方法
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