JP7398800B2 - ゴーグル用縁飾り、及びゴーグル - Google Patents

Description

本発明は、スイミングゴーグル等のゴーグルに取付けられるゴーグル用縁飾り、及びゴーグルに関するものである。

スイミングゴーグルなどのゴーグルとして、特許文献１には、一対のアイカップと、装着用バンドとを具備するゴーグルが記載されている。一対のアイカップは、レンズと、レンズを支持するレンズフレームと、フレームを着用者の目の周りに支持するパッド部とを各々有する。特許文献１に記載のゴーグルは、基本的には一般的なゴーグルと同様の構造を有しており、アイカップのレンズフレームなどを様々に彩色、デザインすることができる。

特開２０１８－１８６９０５号公報

しかしながら、特許文献１に記載のゴーグルにおいては、例えば、レジャー用のゴーグルとして鮮やかな色合いにフレームが彩色されていると、当該ゴーグルを学校の授業では使用できないことがある。従って、ゴーグルの使用者は、ＴＰＯ（時と所と場合）に応じて複数のゴーグルを購買し、準備しなければならず、使用者の利便性が損なわれる。

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゴーグルのアイカップにおける彩色を含めたデザインを簡易に変更できるゴーグル用縁飾り、及びゴーグルを提供することにある。

本願に開示するゴーグル用縁飾りは、ゴーグルのアイカップ（１００）に取付けられる。前記アイカップ（１００）は、レンズ（１０１）、レンズフレーム（１０２）及びパッド部（１０３）を有する。前記レンズフレーム（１０２）は、前記レンズ（１０１）を支持する。前記パッド部（１０３）は、前記レンズフレーム（１０２）を着用者の顔に支持する。そして、本願に開示するゴーグル用縁飾りは、環状の飾り本体（１０）と、連結部（１４）とを具備する。前記飾り本体（１０）は、切れ目（１１）を有しており、前記レンズフレーム（１０２）における前記パッド部（１０３）との境界部（１０２ａ）に嵌着される。前記連結部（１４）は、前記飾り本体（１０）における前記切れ目（１１）を挟む第１端部（１２）及び第２端部（１３）に形成されており、前記第１端部（１２）と前記第２端部（１３）とを連結する。

本願に開示するゴーグル用縁飾りにおいて、前記レンズフレーム（１０２）の前記境界部（１０２ａ）は、第１挿通部（１０２ｂ）を有する。前記第１挿通部（１０２ｂ）は、第１装着用バンド（１０４）が挿通される。そして、本願に開示するゴーグル用縁飾りは、係合部（１５）を更に具備する。前記係合部（１５）は、前記飾り本体（１０）から内方に突設されており、前記第１挿通部（１０２ｂ）と係合し、前記レンズフレーム（１０２）に対し前記飾り本体（１０）を位置決めする。

本願に開示するゴーグル用縁飾りは、第２挿通部（１６）を更に具備する。前記第２挿通部（１６）は、前記飾り本体（１０）に形成されており、第２装着用バンド（１１０）が挿通される。

本願に開示するゴーグル用縁飾りにおいて、前記第２挿通部（１６）は、前記第１端部（１２）及び前記第２端部（１３）に貫通形成されている。

また、本願に開示するゴーグルは、アイカップ（１００）と、上記のゴーグル用縁飾りとを具備する。前記アイカップ（１００）は、レンズ（１０１）、前記レンズ（１０１）を支持するレンズフレーム（１０２）、及び前記レンズフレーム（１０２）を着用者の顔に支持するパッド部（１０３）を有する。

本発明のゴーグル用縁飾り、及びゴーグルによれば、ゴーグルのアイカップにおける彩色を含めたデザインを簡易に変更できる。

本発明の実施形態に係るゴーグルを示す斜視図である。 （ａ）本発明の実施形態に係るゴーグルを示す上面図である。（ｂ）本発明の実施形態に係るゴーグルを示す側面図である。 ゴーグル用縁飾りが取り外されているゴーグルを示す斜視図である。 （ａ）ゴーグル用縁飾りが取り外されているゴーグルを示す上面図である。（ｂ）ゴーグル用縁飾りが取り外されているゴーグルを示す側面図である。 ゴーグル用縁飾りが取り外されているゴーグルを示す要部拡大図である。 （ａ）本発明の実施形態に係るゴーグル用縁飾りを示す前面斜視図であって、切れ目が開放されているゴーグル用縁飾りを示す前面斜視図である。（ｂ）切れ目が開放されているゴーグル用縁飾りを示す背面斜視図である。 （ａ）本発明の実施形態に係るゴーグル用縁飾りを示す前面斜視図であって、切れ目が閉鎖されているゴーグル用縁飾りを示す前面斜視図である。（ｂ）切れ目が閉鎖されているゴーグル用縁飾りを示す背面斜視図である。（ｃ）切れ目が閉鎖されているゴーグル用縁飾りを示す上面図である。

以下、本発明の実施形態に係るゴーグルを図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するのに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この実施形態に限定されるものではない。

〈実施形態〉
以下に、図１～図５を参照して、本発明の実施形態に係るゴーグルを説明する。図１は、実施形態に係るゴーグルを示す斜視図である。図２（ａ）は、実施形態に係るゴーグルを示す上面図である。図２（ｂ）は、実施形態に係るゴーグルを示す側面図である。図３は、ゴーグル用縁飾りが取り外されているゴーグルを示す斜視図である。図４（ａ）は、ゴーグル用縁飾りが取り外されているゴーグルを示す上面図である。図４（ｂ）は、ゴーグル用縁飾りが取り外されているゴーグルを示す側面図である。図５は、ゴーグル用縁飾りが取り外されているゴーグルを示す要部拡大図である。

図１～図２に示すように、実施形態に係るゴーグルは、スイミングゴーグルであり、一対のアイカップ１００と、交換用バンドである第２装着用バンド１１０とを具備する。実施形態においては、第２装着用バンド１１０は、留具１１１によって、長さ調節可能である。また、実施形態に係るゴーグルは、一対の縁飾り１０を更に具備する。一対の縁飾り１０は、一対のアイカップ１００に着脱可能である。

一対のアイカップ１００は、レンズ１０１、レンズフレーム１０２及びパッド部１０３を各々有し、ノーズブリッジ１０５によって互いに連結される。レンズフレーム１０２は、レンズ１０１を支持する。パッド部１０３は、レンズフレーム１０２を着用者の顔に支持する。実施形態においては、パッド部１０３は、横長の環状に形成されている。

図３～図５に示すように、実施形態のゴーグルにおいて、アイカップ１００のレンズフレーム１０２は、縁飾り１０と嵌合するように、パッド部１０３との境界部１０２ａの少なくとも一部分が凹状に形成されている。境界部１０２ａとは、レンズフレーム１０２のうち、パッド部１０３に隣接する、所定幅の環状の領域をいう。

また、レンズフレーム１０２の境界部１０２ａは、第１挿通部１０２ｂを有する。第１挿通部１０２ｂは、図５に示すように、第１装着用バンド１０４が挿通される孔状部である。第１装着用バンド１０４は、縁飾り１０がレンズフレーム１０２に取付けられるとき、レンズフレーム１０２から取外される。また、実施形態においては、レンズフレーム１０２は横長であり、第１挿通部１０２ｂは、レンズフレーム１０２における目頭方向及び目尻方向の各端部のうち、目尻方向の端部に形成される。

次に、図６～図７を参照して、本発明の実施形態に係るゴーグル用縁飾りを説明する。図６（ａ）は、切れ目が開放されているゴーグル用縁飾りを示す前面斜視図であり、図６（ｂ）は、切れ目が開放されているゴーグル用縁飾りを示す背面斜視図である。図７（ａ）は、切れ目が閉鎖されているゴーグル用縁飾りを示す前面斜視図であり、図７（ｂ）は、切れ目が閉鎖されているゴーグル用縁飾りを示す背面斜視図であり、図７（ｃ）は、切れ目が閉鎖されているゴーグル用縁飾りを示す上面図である。

図６、図７に示すように、縁飾り１０は、環状の飾り本体１０と、連結部１４と、係合部１５と、第２挿通部１６とを具備する。

図６に示すように、飾り本体１０は、切れ目１１を有しており、レンズフレーム１０２におけるパッド部１０３との境界部１０２ａに嵌着される。飾り本体１０は、横長であり、切れ目１１は、飾り本体１０における目頭方向及び目尻方向の各端部のうち、目尻方向の端部に形成される。また、飾り本体１０は、様々な色に彩色可能であるとともに、様々な形状にデザイン可能である。飾り本体１０をレンズフレーム１０２の色とは異なる色に彩色すれば、ゴーグル用縁飾りをレンズフレーム１０２におけるデザインのアクセントとすることができる。また、飾り本体１０をレンズフレーム１０２の色と同じ色に彩色すれば、レンズフレーム１０２における全体の色調は変えずに、デザインのみを変更することができる。

連結部１４は、飾り本体１０における切れ目１１を挟む第１端部１２及び第２端部１３に形成されており、第１端部１２と第２端部１３とを連結する。実施形態においては、第１端部１２と第２端部１３とは、扁平板状に形成されており、連結部１４は、第１端部１２の背面から突設される凸部１４ａと、第２端部１３の前面に凹設されている凹部１４ｂとを含む。凹部１４ｂは、第２端部１３を厚み方向に貫通する貫通孔に形成されている。また、第１端部１２と第２端部１３とを連結する際に凸部１４ａと凹部１４ｂとを位置合わせしやすいように、第１端部１２と第２端部１３とに段差などを設けることができる。

図７に示すように、第１端部１２と第２端部１３とが重ね合わされた状態において、凸部１４ａと凹部１４ｂとが嵌合し、第１端部１２と第２端部１３とが連結される。

係合部１５は、飾り本体１０から内方に突設されており、縁飾り１０がアイカップ１００に取付けられたとき、第１挿通部１０２ｂと係合し、レンズフレーム１０２に対し飾り本体１０を位置決めする。図６に示すように、実施形態においては、係合部１５は、第１端部１２に近接配置されている第１突起１５ａと、第２端部１３に近接配置されている第２突起１５ｂとを含む。

第１突起１５ａ及び第２突起１５ｂは、頂部が平坦に形成されており、図７に示すように、第１端部１２と第２端部１３とが連結されたとき、頂部同士が当接し、一軸に並ぶ。第１突起１５ａ及び第２突起１５ｂの頂部同士が当接した状態において、係合部１５と、各端部１２、１３との間には、空隙１７が形成される。空隙１７は、第２挿通部１０２ｂの周壁である、境界部１０２ａの目尻方向端部と嵌り合う形状を有する。

また、図６、図７に示すように、飾り本体１０は、第２装着用バンド１１０が挿通される第２挿通部１６を有する。実施形態においては、第２挿通部１６は、第１貫通孔１６ａと第２貫通孔１６ｂとを含む。第１貫通孔１６ａは、第１端部１２を厚み方向に貫通し、第２貫通孔１６ｂは、第２端部１３を厚み方向に貫通する。第１端部１２と第２端部１３とが重ね合わされ、連結された状態において、第１貫通孔１６ａと第２貫通孔１６ｂとが重なり合い、第２挿通部１６を形成する。

以上、図１～図７を参照して説明したように、実施形態の縁飾り１０によれば、飾り本体１０が切れ目１１を有し、連結部１４が、切れ目１１を挟む第１端部１２と第２端部１３とを連結する。従って、第１端部１２と第２端部１３との連結が解除されている状態において、飾り本体１０をレンズフレーム１０２に着脱でき、ゴーグルのアイカップにおける彩色を含めたデザインを簡易に変更できる。その結果、ゴーグルの使用者は、ＴＰＯ（時と所と場合）に応じて複数のゴーグルを購買し、準備する必要がなく、使用者の利便性が向上される。

また、図６～図７を参照して説明したように、実施形態の縁飾り１０によれば、連結部１４が、凸部１４ａと凹部１４ｂとから形成されていることによって、凸部１４ａと凹部１４ｂとを嵌合するだけの簡単な操作によって、第１端部１２と第２端部１３とを連結することができ、ゴーグルのアイカップにおける彩色を含めたデザインの変更を更に簡易にすることができる。

また、図６～図７を参照して説明したように、実施形態の縁飾り１０によれば、飾り本体１０から内方に突設されている係合部１５が、第１挿通部１０２ｂと係合し、レンズフレーム１０２に対し飾り本体１０を位置決めする。従って、レンズフレーム１０２の周りにおける縁飾り１０のガタつきを排除でき、より安定的に縁飾り１０をレンズフレーム１０２に取付けることができる。また、レンズフレーム１０２と縁飾り１０との一体性を演出でき、ゴーグル全体に高級感を付与することが容易となる。

また、図６～図７を参照して説明したように、実施形態の縁飾り１０によれば、第２装着用バンド１１０が挿通される第２挿通部１６が飾り本体１０に形成されている。従って、元のバンド取付位置、つまり第１挿通部１０２ｂとは異なる位置に、新たに第２装着用バンド１１０を取付けることができ、例えば使用者のこめかみに強く当たらないように第２装着用バンド１１０を取付けることも可能となり、ゴーグルの装着感を向上させることができる。

また、図６～図７を参照して説明したように、実施形態の縁飾り１０によれば、第２挿通部１６が、第１端部１２及び第２端部１３に貫通形成されており、第１端部１２と第２端部１３とが重ね合わされ、連結された状態において、第１貫通孔１６ａと第２貫通孔１６ｂとに第２装着用バンド１１０が挿通される。従って、第１端部１２と第２端部１３との間の横ずれが防止されるなど、連結部１４によって第１端部１２と第２端部１３とをより安定的に連結できる。

また、第１端部１２と第２端部１３との間の横ずれが防止されることによって、連結部１４が、互いに嵌り合うような鉤状部を有していない、単純な形状の凸部１４ａと凹部１４ｂであっても、第１端部１２と第２端部１３とをより安定的に連結できる。従って、縁飾り１０の製造を容易とすることができる。

また、境界部１０２ａの少なくとも一部分、特に、境界部１０２ａにおける第１端部１２及び第２端部１３の近傍部分を凹状とすることによって、第１端部１２と第２端部１３とがアイカップ１００における前後方向に離間することを防止でき、上述の横ずれ防止効果と相まって、第１端部１２と第２端部１３とをより安定的に連結できる。

以上、図面（図１～図７）を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である（例えば、下記（１）～（４））。

（１）図６、図７を参照して説明したように、実施形態においては、飾り本体１０における切れ目１１の個数は１つであったが、飾り本体１０は、必要に応じて２以上の切れ目を有していてもよく、各切れ目を挟む両端部に連結部を有していてもよい。

（２）図１～図７を参照して説明したように、実施形態においては、ゴーグルは、スイミングゴーグルであったが、本発明は、スイミングゴーグルに限らず、アイカップを有するゴーグルであれば、各種作業用のゴーグルなどの各種ゴーグルに適用できる。

（３）図６、図７を参照して説明したように、実施形態においては、係合部１５は、２つの突起１５ａ、１５ｂから形成されているが、係合部１５は、第１端部１２及び第２端部１３のいずれかに近接配置される１つの突起から形成されてもよい。

（４）図１～図７を参照して説明したように、実施形態においては、第１装着用バンド１０４と第２装着用バンド１１０とが異なるバンドであったが、第１装着用バンド１０４と第２装着用バンド１１０に同じバンドを兼用してもよい。

１０…飾り本体
１１…切れ目
１２…第１端部
１３…第２端部
１４…連結部
１５…係合部
１６…第２挿通部
１００…アイカップ
１０１…レンズ
１０２…レンズフレーム
１０２ａ…境界部
１０２ｂ…第１挿通部
１０３…パッド部
１０４…第１装着用バンド
１１０…第２装着用バンド

Claims (5)

1. レンズ（１０１）、前記レンズ（１０１）を支持するレンズフレーム（１０２）、及び前記レンズフレーム（１０２）を着用者の顔に支持するパッド部（１０３）を有するアイカップ（１００）に取付けられるゴーグル用縁飾りであって、
   切れ目（１１）を有しており、前記レンズフレーム（１０２）における前記パッド部（１０３）との境界部（１０２ａ）に嵌着される環状の飾り本体（１０）と、
   前記飾り本体（１０）における前記切れ目（１１）を挟む第１端部（１２）及び第２端部（１３）に形成されており、前記第１端部（１２）と前記第２端部（１３）とを連結する連結部（１４）
   とを具備するゴーグル用縁飾り。
2. 前記レンズフレーム（１０２）の前記境界部（１０２ａ）は、第１装着用バンド（１０４）が挿通される第１挿通部（１０２ｂ）を有し、
   前記飾り本体（１０）から内方に突設されており、前記第１挿通部（１０２ｂ）と係合し、前記レンズフレーム（１０２）に対し前記飾り本体（１０）を位置決めする係合部（１５）を更に具備する、請求項１に記載のゴーグル用縁飾り。
3. 前記飾り本体（１０）に形成されており、第２装着用バンド（１１０）が挿通される第２挿通部（１６）を更に具備する、請求項１又は請求項２に記載のゴーグル用縁飾り。
4. 前記第２挿通部（１６）は、前記第１端部（１２）及び前記第２端部（１３）に貫通形成されている、請求項３に記載のゴーグル用縁飾り。
5. レンズ（１０１）、前記レンズ（１０１）を支持するレンズフレーム（１０２）、及び前記レンズフレーム（１０２）を着用者の顔に支持するパッド部（１０３）を有するアイカップ（１００）と、
   請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のゴーグル用縁飾り
   とを具備するゴーグル。

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