JP7397804B2 - 流体接続器具及びシステム - Google Patents

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Description

本発明は、縮小された空間を有する環境下における流体系の接続に関する技術分野、特に様々な流体(燃料、水、空気等)のための熱交換器の流体回路に関する。本発明の適用は、自動車産業において特に有用である。
一般に、熱交換器はその効率を高めるために金属製(特にアルミニウム製)である。押出形状を含む数多くのデザインが既に存在している。熱交換器は、そのチャンネル内において冷却又は加熱される流体の循環を確実に行えるコネクタを備えなければならない。したがって、それらは上流と下流とが、軽量化及びコストの理由からプラスチック製又はゴム製のラインによって形成されることが多い流体回路の余りの部分に接続されている。一般に、標準的な流体コネクタは熱交換器に固定されて使用される。
しかしながら、これらコネクタのセットアップには、管状領域の外部にある形の全部又は一部を除去するために、熱交換器のチャンネルの端部を機械加工する操作を必要とし、その後、端部の変形や機械加工による表面処理作業を行う必要がある。
実際、多くの熱交換器を製造するために用いられる押出成形工程は、押出成形によるチャンネルの製造からなり、押出方向にストップ形状を一体形成することはできず、例えば、チャンネルの周りに全体的な又は部分的なツバを設けることによって流体コネクタを固定できる、特に、シンプルな又はデュアルボタンのスナップフィットコネクタ、所謂クローズピンコネクタ、又は他のタイプのコネクタが従来使用されている。
あるいは、チャンネルの端部に溶接や、ロウ付けによって接続用の末端部を取り付けることもでき、さらには、一般的に圧入と呼ばれる技術のように、接着剤によってシールが強化された別の金属部材を強制的に嵌め込むこともできる。この取り付けられた部材は、接続用の末端部を止めるための形状が埋め込まれることになる。
これらの様々な、熱交換器の押出成形に伴う標準的な流体コネクタの組立技術には多くの欠点がある。実際に、これらの技術の全てが、複雑であり、高価であり、汚染があり、危険であり、漏洩の可能性がある。
さらに、車両に搭載された熱交換器の場合、車両の排気によって生じる空気の流れを利用することに関連した機能的な理由や、構造上の理由から、車体の下に熱交換器を埋め込むことが必要になる可能性がある。一般に、この車体の下への埋め込みは、法線軸Z-Z上の垂直方向における利用可能な空間が非常に限られているために、熱交換器の構造が平面的である必要があり、前述の従来のコネクタを利用して確実に接続することは困難であり、不可能な場合もある。特にZ軸方向における容量の制限に加えて、一般に流体回路は、可能な限り速い流体流速を確保するために可能な限り圧力損失を減らしてあり、これによって、最適な冷却効率又は熱調整効率が得られる。
その他の熱交換器は、機械的な工程、溶接、ロウ付け等によりプレートに固定された、形成された押出管を使用している。この種の熱交換器は、例えば特許文献1に記載されている。特に、プレートは、熱伝動を改善するためにチューブ周りの空気を流し、チューブを外部の攻撃から保護することができる。
仏国特許出願公開第2774463号明細書
この場合、これらのチューブを回路の余りの部分に接続するために、チューブをプレートから十分に離しコネクタを収容することで、チューブの両端にエルボを形成する必要があるが、容量の制約のために常に実現可能とは限らない。
本発明は、前述の欠点の全部又は一部を克服した、特にプラスチック製やゴム製の上流回路及び下流回路を有する熱交換器のための、非常にコンパクトで、簡単で、丈夫な接続するためのシステムを、特に狭い環境下において、低い圧力損失で提供することを目的とし、接続システムは、簡単な、丈夫な、又は経済的な方法ではストッパ形状が形成できないことが多い押出成形品にも対応している。
上記の目的を達成するために、本発明は、流体回路に接続された部材のチャンネルを瞬時に流体的に接続するための器具であって、内部流路を区画する本体と、前記流体回路へ連結するための、軸方向に分割された連結部と、前記部材の前記チャンネルに接続された長手方向軸に沿って延びるように設計された接続部と、を備え、前記接続部は、該接続部の軸方向に延びる少なくとも1組の連結枝を有し、前記本体に弾性的に接続された前記連結枝の各々は、自由端と、所定の方向に従って前記部材を固定するための突起を有し、2つの前記連結枝が実質的に同一な平行平面内において前記長手方向軸に延び、前記突起の固定方向及び向きが、2つの前記連結枝と実質的に同一であることを特徴とする。
本発明の別の目的は、前記請求項のいずれか1つに記載の、部材と流体的に接続するための器具とを備えた、流体的に接続するためのシステムであって、前記部材は、一方の面にチャンネルを支持する保持面を形成するプレートと、弾性を有する前記連結枝の前記自由端に配置された前記突起と連動するように構成された補助保持部と、を備え、弾性を有する前記連結枝が補助保持部を把持することによる接続中において、固定用の前記自由端が前記部材の保持面を押圧しながらスライドすることを特徴とする。
本発明に係る有利な実施形態において、本発明に係るシステムのこの構成は、公知の従来のコネクタを止めるための形状を押出成形によって直接配置することができないような、非常に狭い環境下において行われる接続や、押出成形された部材に接続することに適応できる。
さらに、通常は流体の界面に設けられている流体的に接続する機能と機械的なロック機能とが離れることによって、前記熱交換器の容量に影響を与えることなく、例えばクリッピング等の非常に簡単な方法で固定することができる。実際、前記突起と前記保持面の補助保持部との共同によって、前記本体の第1端部の長手方向軸を通過しない方向における接続ができる。
このように構成されたコネクタと呼ばれる流体的に接続するための器具は、大きな通路部を確保して圧力損失を抑制しつつ、極めてシンプルで、丈夫な、低コストに設計されたほとんど汚染工程のない部品によって構成されている。
さらに、本発明に係る接続システム又は接続するための器具は、以下の1つ又は複数の機能を含んでいてもよく、これらを組み合わせてもよい。
本発明に係る有利な実施形態において、前記接続システムは、部材と、この部材の内部流路に差し込まれるように長手方向軸に沿って延びる第1端部と、流体回路に接続するための少なくとも1つの第2端部と、前記本体に弾性的に接続された突起からなる前記部材に固定するための少なくとも1つの部材と、を備え、接続中には、前記保持面の補助保持部での固定によって軸方向のロックを実現するために、前記部材の保持面を押圧しながらスライドする。前記突起の押圧力を受ける前記部材の前記保持面は、長手方向軸と平行な平面を形成し、前記押圧力は、長手方向軸から径方向に離れた方向を向いている。
本発明に係る有利な実施形態において、前記コネクタの本体の第1端部は、この第1端部の円周上に形成された横方向の首部に収容されている、1つ又は複数の円形のシールガスケットを有する。
本発明に係る有利な実施形態において、前記突起は前記長手方向軸に対して軸方向に延びる弾性を有する第1枝部の一方の端部に配置され、他方の端部が前記コネクタの本体に固定されている。
本発明に係る有利な実施形態において、前記コネクタは、前記第1枝部の弾性変形を制限するためのストッパを形成する平行に配置された第2枝部を有している。
本発明に係る有利な実施形態において、前記保持面の前記補助保持部は、この保持面に形成された凹部又はピアス部を有している。この場合、前記保持面の凹部又はピアス部は、プレス加工、機械加工、又は穴あけ加工によって形成される。
特に、前記コネクタの前記内部導管の2つの前記端部は、それぞれの異なった2つの軸に沿って延びていてもよい。この構成は、いくつかの構造上の制約に対する対処を可能にし、特に前記チャンネルの径方向の近くに保持面を両立させる製造上の問題を解決する。
特に、前記コネクタは、前記第2端部の側面に共に接続された2つの流体の出口を有していてもよい。これにより、三方向コネクタが得られる。
本発明に係る有利な実施形態において、前記コネクタは、該コネクタの前記本体の両側に配置された2つの前記突起を有し、該突起の各々は、補助保持部と連動している。これにより、前記チャンネルの両側の前記コネクタによる対照的な保持が達成され、負荷が分散される。
特に、前記部材は、冷却プレートと、前記保持面を形成する1つのプレートと、チャンネルを定義するチューブとを有する熱交換器を形成していてもよい。
特に、前記部材の前記チャンネルは、前記保持面と押出工程を経て一体形成されてもよい。この場合、有利には、前記チャンネルに接続されたフィンを押出成形し、熱交換器の表面を増大させることができる。
1つの実施形態において、前記保持面の前記平面は、前記チャンネルに接していてもよい。
別の実施形態において、前記保持面の前記平面は、前記長手方向軸を通ってもよい。
本発明において、流体的に連動する範囲とは、前記コネクタの前記第1端部と前記部材の前記チャンネルとの間において連動が達成される平坦な範囲と理解されるべきである。
本発明において、機械的に連動する範囲とは、前記コネクタの前記固定部材と前記保持面との間で連動が達成される平坦な範囲と理解されるべきである。
好ましくは、前記平行平面は、前記長手方向軸から径方向に離れている。
本発明の好ましい実施形態において、前記連結枝の一方に平行に配置された少なくとも1つの停止枝が、該連結枝の弾性変形を制限するためのストッパを形成している。
本発明の好ましい実施形態において、前記本体は、前記接続部と前記軸方向に延びる1組の連結枝とから、連結部を軸方向に分離するための、前記軸に対して垂直に配置された横板を有している。
好ましくは、前記器具は、前記連結枝同士を接続するための横棒を有している。この構成によると、1組の前記連結同士をまとめて固定することによって、1組の連結枝をより丈夫にすることができる。
好ましくは、前記連結枝が、前記部材の前記突起のグリップ状態と開放状態との間で弾性変形可能であり、前記突起のグリップ方向及び向きは、前記連結枝の各々に対して実質的に同一である。
本発明の好ましい実施形態において、前記連結枝の各々が、前記部材を保持するための突起を形成するレリーフを有している。
好ましくは、前記突起は、前記長手方向軸に軸方向に延びる弾性を有する枝の前記自由端に配置され、前記器具の本体に、弾性を有する前記連結枝の他端が固定されている。
好ましくは、前記本体は、該本体の接続部の中に、前記長手方向軸の方向に平行に延びる内部導管を区画するための管状継手を有し、前記部材の前記チャンネルの内部に嵌め込むように構成されている。
好ましくは、前記管状継手が、シール性を有するOリングガスケットを受けるための円周方向の首部を構成する。
好ましくは、前記連結部と前記接続部とが、2つの径方向にずれた異なる軸に沿って、長手方向に延びている。
好ましくは、前記連結部とY字状になるように形成して接続された、前記流体回路に接続するための2つの出口を有する。
好ましくは、前記部材は、冷却プレートとチューブとを有する熱交換器を形成し、少なくとも1つの前記冷却プレートが前記保持面を形成し、少なくとも1つの前記チューブが前記チャンネルを区画し、前記チャンネルが前記冷却プレートの接線方向に延びている。
本発明に係る簡易コネクタの透視図である。 図1のコネクタの平面図である。 図1のコネクタの側面図である 本発明に係る二重コネクタを示す図である。 押出成形によって形成された熱交換器が設けられた、コネクタを受ける部材の端部を示す透視図である。 コネクタのチャンネルのカウンターボアの操作を示す図である。 部材のチャンネルの端部を機械加工する操作を示す図である。 部材の二重コネクタの組立図である。 図8の軸方向の垂直平面に沿った部材の断面図である。 図8の部材の組立図である。 本発明に係るコネクタのその他の部材を示す図である。 本発明に係るコネクタのその他の部材を示す詳細図である。 部材のチャンネルの端部の部分的な断面図である。 部材に組み立てられた二重コネクタを示す図である。 一変形例に係る部材を示す断面図である。 本発明の別の実施形態に係る接続するための器具の透視図である。
本発明は、非限定的な例として開示され、本発明に係る実施形態は、添付の概略図を参照して説明され、以下の記述によってよく理解することができる。
図1、図2及び図3が示す、瞬時に流体的に接続するための、以下コネクタと記載される器具10は、プラスチック材料により形成された長手方向軸X-Xに沿った細長い本体2と、部材30に流体を供給するための導管を形成する軸方向のピアス部とを備えている。このコネクタを形成する、瞬時に流体的に接続するための器具10と本体2とは、流体回路に連結するための連結部と、部材30に接続されるように構成された接続部と、に軸方向に分割されている。記載された例では、部材30は熱交換器である。
図6に示されるように、部材30は保持面32を形成するプレートを有している。この保持面32は、コネクタ10と連動するように構成された補助保持部36を有している。保持面32はさらに、一方の面でチャンネル30を支持している。コネクタ10は、熱交換器30に流体的に接続するために、チャンネル30内に装着するために用いられる。
本発明によれば、本体2は内部流路(又は内部導管)を区画する。連結部と呼ばれる本体2の後部には、もみの木状の円形の隆起部が設けられ、プラスチックやゴムによって形成された可撓性を有するホースを容易に導入することができる。これらの形状は、このホースを矢印ARで示された後方に向けて保持し、外れることを防止することができる。この可撓性を有するホースは、導入された端部が、このホースの軸方向のストッパを形成するツバ20に接することがある。
接続部と呼ばれる前記本体2の前側端部には、前方から順に、第1の円形の首部6、次に熱交換器のボアに押し込まれたエラストマー製のシール性を有するOリングガスケット8を有する第2首部を含んでいる。この設計では、機能的な制限に応じて、1つ又は2つのOリングガスケットを設けることができる。また、図示はしない変形例において、1つの単一のシール性を有するOリングガスケット8を受けるための単一の首部6を形成することもできる。
本発明によれば、接続部は、部材30のチャンネル内に接続するように構成されている。本体2は、その接続部において、内部導管を区切る長手方向軸X-Xの軸方向に平行に伸び、部材30のチャンネル内に嵌め込むように構成された管状継手を有している。管状継手は、シール性を有するOリングガスケットを受けるための環状の溝を有している。
コネクタは、垂直軸Z-Zを通る垂直軸方向の平面に対して対称である。本体2は長さの略中間部に、主軸X-Xに対して垂直に配置された、水平方向に細長い長方形状の横板12を有している。好ましくは、横板12は、連結部と接続部とを軸方向に分割している。
本体2の周りに均等に配置された、横板12と第2首部とを連結する4つの長手方向に延びるフィン34は、コネクタの軸方向の案内を達成するために、熱交換器のボアに嵌め込まれた円筒状の部分の円周上に設けられている。
本発明によれば、接続部は、接続部内を軸方向に延びる少なくとも一組の連結枝16を有している。細長い横板12の各端部は、垂直面内に配置された平面形状を有し、前方に向けられた2つの平行な枝14,16を受ける。上から見た横板12及び枝14,16は、2カ所の直角を有するU字状であり、これらの本体2に平行な枝14,16は、本体2から離れている。
コネクタの各側面において、下側枝14は、一定の剛性を有する断面を備え、その下端部22は、本体2の軸X-Xのわずかに下側に位置している。
上側枝16の各々の自由端には、特定の方向に沿って部材30に軸方向に固定するための突起18を有し、突起18は本体2に弾性的に接続されている。本発明によれば、2つの連結枝16は、長手方向軸(X-X)に実質的に平行な同一平面内に延び、突起18のロック方向及び向きは、連結枝16の各々と実質的に同一である。
好ましくは、連結枝16は、部材30上の突起18のグリップ状態と開放状態との間で弾性変形可能であり、突起18のグリップ方向及び向きは、連結枝16の各々と実質的に同一である。
この例では、上側枝16は、傾斜した表側面と垂直な裏側面とを有し、上側に向けられた突起18側に終端する前に、徐々に高さが減少する部分を有する。好ましくは、連結枝16の各々は、部材30を把持するための突起の形状をしたレリーフを有している。
上側枝16のための下側ストッパを形成する、剛性を有する下側枝14は、上側枝の過度な変形、さらに、例えば取付時の位置ずれを伴った過度な負荷を防ぐために、任意に設けられる。したがって、好ましくは、コネクタ10はまた、連結枝16の弾性変形を制限するためのストッパを形成する、連結枝16の一方に平行に配置された少なくとも1つの停止枝14を有している。
さらに、記載された例では、他端側が器具10の本体2に固定されている、長手軸方向X-Xの軸方向に沿って延びる弾性を有する連結枝16の各々の自由端側に、突起18が配置されている。好ましくは、本体2は、接続部と軸方向に延びる1組の連結枝16とから、連結部を軸方向に分離するための、軸X-Xに対して垂直に配置された横板12を有している。
好ましくは、2つの連結枝16は、実質的に同一な平行平面内において長手方向軸X-Xに延び、自由端18のグリップ方向及び向きは、連結枝16の各々と実質的に同一である。
図1から図3に示される第1の実施形態において、平行平面は、長手方向軸X-Xから径方向に離れている。さらに、好ましくは、図3に示すように、連結部と接続部とが、2つの径方向にオフセットされた別の軸に沿って長手方向に延びている。
あるいは、コネクタ10は、交差するか否かに関わらず、2つの異なる軸に配置されたエルボを、その内部導管の端部に形成してもよい。
さらに、コネクタ10の本体2の第2端部は、任意の接続方法、例えば回転又はレーザ、またゴムの場合には、クランプリングの有無に関わらず、オリーブ接続、バイパーヘッド接続によって流体回路のホースに接続されてもよい。
コネクタ10の本体2は、ガラス繊維、特にPA66,PPA、PPS、これらのポリマ混合物、例えばカーボンブラックやカーボンナノファイバを含む帯電防止グレードを有するポリマで形成されると有利である。
あるいは、図4に示すYのような一般的な形状を持つ二重コネクタは、横板12と、同様な熱交換器に引っ掛けるための同一な枝14,16とを有する前側部と、長手方向軸X-Xに対して傾斜した2つのチャンネルを有する後側部と、を備え、3方向コネクタを形成するように2つの可撓性を有するホースを固定することができる。このように図示された例では、連結部は、流体回路に接続するための2つの出口を有し、接続部を伴ってYのような形状になっている。
図16に図示されている1つの変形例において、二重コネクタは、さらに、2つの連結枝16を一緒に連結するための横棒17を有している。これにより、一組の連結枝16をひとまとめに強固に固定することができる。当然、2つの連結枝16をひとまとめに連結するための横棒は、図1に基いて説明したような簡単なコネクタに配置されてもよい。
図5、図6及び図7が示す、コネクタ10を受ける部材30を形成する熱交換器の端部は、長手方向X-Xの長さに沿ってアルミニウム合金の押出成形により形成され、その結果として、一定の断面を持つ輪郭が得られる。部材30は、その一方の面にチャンネルを支持する保持面32を形成するプレートと、弾性を有する連結枝16の自由端側に配置された突起18と連動するように設けられた補助保持部36と、を有している。
この輪郭は、長手方向軸X-Xを中心とし、保持面を形成する当接面32を上側に受け、チャンネルを形成する円形部分30を有している。長手方向軸X-Xを中心とした3つの放射状フィン34は、当接面32の下側に配置されている。チャンネル30に最も近い位置に配置された当接面32と放射状フィン34とは、周囲の空気との熱交換器を形成し、チャンネル30内を循環する高温流体の熱量を排出して冷却できるようにしている。
また、当接面32は、ローリングする際に石の突起物から、上側に横たわっているチャンネル30を保護するために、例えば車体の下に下側に向けて配置し、機械的保護部を構成するようにしてもよい。このようにすれば、ローリングする際の空気の排気による通気性のよさを利用して、例えば燃料通路を冷却することができる。
当接面32は、軸X-Xと軸Z-Zとを含む平面に対称に配置され、横方向に一直線上に並べられた、3つの切削面を持つフライスカッターにより上面を機械加工して形成され2つのスロット36を有している。
図5及び図6に示されるように、チャンネルの後端には、機械加工によって、長手方向に延びるフィン34と同様に、シール性を有するOリングガスケット8をぴったりと受けることができるカウンターボア40が形成されている。同時に、このシール性を有するOリングガスケット8の導入と圧縮とを容易にするための、面取りがカウンターボア40の入口に形成されている。
図7は、熱交換器の端部を長手方向の長さLに亘り完全にフライス加工した後の操作を示し、コネクタの前側部分をチャンネル30に嵌め込むのに必要なカウンターボアの長さL1を保つようにしている。
このようにして、この面の下側に開口する横方向のスロット36を有する滑らかな下面が形成された当接面32が熱交換器の後端部に得られ、コネクタの上側枝16の突起18はこの面の上を滑ることを可能にし、これらの上側枝16は、弾性変形によりわずかに下向きに曲げられている。
図8、図9及び図10は、熱交換器に固定された二重コネクタが、その前側オス部がチャンネル30のカウンターボア40に完全に長手方向に係合された後を示している。図8、図9及び図10は、熱交換器と流体と接続するための器具10とからなる流体に接続するためのシステムを示す。
接続中の弾性を有する連結枝16は、それらの突起18が補助保持部36に嵌まり込むように、ロック用突起18が部材30の保持面32を押圧しながらスライドする。
各突起18は、コネクタの固定を確保するためのスロット36の内部に、上側枝16に設けられた弾性を有する戻り止め部によって固定されている。
このように、例えば車体の下などに容易に収容できるように高さを低くしたコネクタの確実なロックは、経済的な方法によって形状が製造され、この形状の端部が迅速な加工を受けて、シンプルで効果的な方法により実現されている。
特に図9が示す、長手方向軸X-Xに大きな幅を有するスロット36は、作業者が指を入れて突起18を押し戻すことにより当接面32からフックを外すことができ、それにより迅速且つ工具を要しないコネクタの取り外しを実現している。
特筆すべきは、チャンネル30に形成されたカウンターボア40によって、これらの導管を整列させて、そこに循環する流体の圧力降下を低減させるように、チャンネルの内径を有するコネクタのピアス部を実質的に調整することができることである。
図11から図14は、1つの変形例に係る熱交換器を示し、この熱交換器は丸みを帯びた180°のエルボからなる円形の管を形成するチャンネル30を有し、このチャンネル30全体を覆う大きなプレートを形成している当接面32に固定されている。
当接面32の下に固定された横フィン50は、周囲の空気に対して大きな熱交換面を形成するようにチャンネル30に結合する。
当接面32の端部から距離L離れた位置に配置されたチャンネル30の端部は、カウンターボア40の内面を受ける。横方向に延びるスロット36は、チャンネル30の各端部でコネクタの2つの突起18を受けるために、当接面32の上に形成されている。
このように、この熱交換器において、各コネクタを形成するのに必要なのは、チャンネル30及び2つの開口したスロット36のカウンターボア40の加工だけであり、これは、材料の除去が非常にすくない縮小された経済的な機械加工を示している。また、当接面32がチャンネル30の最も近くに配置されていることにより、接続部の高さが低減されている。
図15の平面図に示す、チャンネル30の中心で長手方向軸を通過する保持面32は、このチャンネル30の両側に対照的に配置された突起18の押圧力を受けている。
一般に、プレートに固定されたチャンネル30を形成するチューブ場合、このチャンネル30は、曲がりくねった経路を形成するための複数のエルボを有してもよく、入口と出口とが異なる側に配置されていてもよい。あるいは、熱交換器のチャンネル30は直線状であってもよい。
あるいは、例えば、各入口のレベルにコネクタを配置することにより、同じプレート上に取り付けられた複数のチューブに連結された、複数の入口又は出口を提供することができる。押出成形の場合、各チャンネル30、つまり関連する各コネクタは、押出方向に対応する同一方向に配置されていてもよい。
あるいは、スロット36は、費用対効果の高いスタンピング又はピアス加工によって当接面32に形成されてもよい。それらは、貫通、又は単純な窪みによって形成されてもよく、その幾何学的形状は、特に、突起18のクリッピングによる保持を保証するために最適化される。

Claims (19)

  1. 流体回路に接続された部材(30)のチャンネルに瞬時に流体的に接続するための器具(10)であって、
    内部流路を区画する本体(2)と、
    前記流体回路へ連結するための、軸方向に分割された連結部と、
    前記部材(30)の前記チャンネルに接続された、長手方向軸(X-X)に沿って延びるように設計された接続部とを備え、
    前記接続部は、該接続部の軸方向に延びる少なくとも1組の連結枝(16)を有し、
    前記本体(2)に弾性的に接続された前記連結枝(16)の各々は、
    自由端と、
    所定の方向に従って前記部材(30)を固定するための突起(18)とを有し、
    2つの前記連結枝(16)が実質的に同一な平行平面内において前記長手方向軸(X-X)に延び、
    前記突起(18)の固定方向及び向きが、2つの前記連結枝(16)と実質的に同一であり、
    前記連結枝(16)の1つに平行に配置された、前記連結枝(16)の弾性変形を制限するためのストッパを形成する、少なくとも1つの停止枝(14)を備える
    ことを特徴とする器具(10)。
  2. 請求項1において、
    前記連結枝(16)は、前記部材(30)上の前記突起(18)のグリップ状態と開放状態との間で弾性変形可能であり、
    前記突起(18)のグリップ方向及び向きが、前記連結枝(16)の各々と実質的に同一である
    ことを特徴とする器具(10)。
  3. 請求項1又は2において、
    前記平行平面が前記長手方向軸(X-X)から径方向に離れている
    ことを特徴とする器具(10)。
  4. 請求項1からのいずれか1つにおいて、
    前記本体(2)は、前記接続部及び軸方向に延びる1組の前記連結枝16から、前記連結部を軸方向に分離するための、前記長手方向軸(X-X)に対して垂直に配置された横板(12)を有する
    ことを特徴とする器具(10)。
  5. 請求項1からのいずれか1つにおいて、
    前記連結枝(16)の各々が、前記部材を保持するための前記突起(18)有する
    ことを特徴とする器具(10)。
  6. 請求項において、
    前記突起(18)は、前記長手方向軸(X-X)に軸方向に平行に延びる弾性を有する前記連結枝(16)の前記自由端に配置され、
    前記器具(10)の本体(2)に、前記弾性を有する連結枝(16)の他端が固定されている
    ことを特徴とする器具(10)。
  7. 請求項1からのいずれか1つにおいて、
    前記本体(2)は、その接続部の中に、前記長手方向軸(X-X)の方向に平行に延びる、前記内部流路を区画するための管状継手を有し、
    前記部材(30)の前記チャンネルの内部に嵌め込むように構成されている
    ことを特徴とする器具(10)。
  8. 請求項において、
    前記管状継手が、シール性を有するOリングガスケット(8)を受けるための円周方向の首部(6)を構成している
    ことを特徴とする器具(10)。
  9. 請求項1からのいずれか1つにおいて、
    前記接続部と前記連結部とが、2つの径方向にずれた異なる軸に沿って、長手方向に延びている
    ことを特徴とする器具(10)。
  10. 請求項1からのいずれか1つにおいて、
    前記連結部が、前記接続部とY字状になるように形成して接続された、前記流体回路に接続するための2つの出口を有する
    ことを特徴とする器具(10)。
  11. 請求項1から1のいずれか1つにおいて、
    2本の前記連結枝(16)の各々を互いに連結するための横棒(17)を有する
    ことを特徴とする器具(10)。
  12. 請求項1から1のいずれか1つに記載の、部材(30)と流体的に接続するための器具(10)を備えた流体的に接続するためのシステムであって、
    前記部材(30)は、
    一方の面にチャンネルを支持する保持面(32)を形成するプレートと、
    弾性を有する前記連結枝(16)の前記自由端に配置された前記突起(18)と連動するように構成された補助保持部(36)とを備え、
    前記突起(18)を補助保持部(36)に接続中に、固定用の突起(18)が前記部材(30)の前記保持面(32)を押圧しながらスライドするように構成されている
    ことを特徴とするシステム。
  13. 請求項1において、
    前記部材(30)は、冷却プレート及びチューブを有する熱交換器を形成し、
    少なくとも1つの前記冷却プレートが前記保持面(32)を形成し、
    少なくとも1つの前記チューブが前記チャンネル(30)を区画し、
    前記チャンネル(30)が前記冷却プレート(32)の接線方向に延びている
    ことを特徴とするシステム。
  14. 請求項1又は1において、
    前記保持面(32)の前記補助保持部(36)が、該保持面(32)に形成された凹部又はピアス部を有している
    ことを特徴とするシステム。
  15. 請求項1において、
    前記保持面(32)の凹部又はピアス部が、プレス加工、機械加工、又は穴あけ加工により形成されている
    ことを特徴とするシステム。
  16. 請求項1から1のいずれか1つにおいて、
    前記チャンネル(30)が、押出工程によって、前記保持面(32)と1つになるように一体形成されている
    ことを特徴とするシステム。
  17. 請求項1において、
    熱交換器の表面を増大させるために、前記押出工程の成形により、前記チャンネル(30)と接続するようにフィン(34)が形成されている
    ことを特徴とするシステム。
  18. 請求項1から1のいずれか1つにおいて、
    前記保持面(32)の平面が、前記チャンネル(30)に接している
    ことを特徴とするシステム。
  19. 請求項1から1のいずれか1つにおいて、
    前記保持面(32)の平面が前記長手方向軸(X-X)を通過している
    ことを特徴とするシステム。
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