JP7397248B2 - 眼科用手術器具 - Google Patents

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Description

[関連出願]
本出願は平成30年8月29日に出願された米国仮出願第62/724,098号の35U.S.C.119(e)に基づく利益を主張し、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の実施形態は、眼科手術を行うための装置に関する。
医療専門家によって正式には「内斜視」と呼ばれる「斜視」は、人の両目の注視方向が同じ注視点に同時に向かない状態である。人の眼の注視方向は、外眼筋と呼ばれる6つの眼筋によって制御されている。外眼筋は、眼窩の奥にある線維輪から、眼球上のそれぞれの付着部まで伸びている。眼筋には、4つの直筋(上、下、外側および内側)と2つの斜筋(下および上)がある。
斜視は一次注視位で両眼を再調整するために、1つ以上の外眼筋を強くまたは弱くすることにより外科的に矯正されることがある。筋肉を強化するためには通常、切除処置と呼ばれる処置が行われる。これは、筋肉が眼球の強膜へ付着している部分の近傍で、筋肉の一部を切除し、切除によって短くした筋肉を元の「本来の(native)」付着部に、またはその付近に再付着させるものである。逆に、筋肉を弱めるためには後退処置と呼ばれる処置が行われる。この場合、筋肉は、強膜上の本来の付着領域から分離された後、本来の付着領域の後方であって眼窩の後ろの線維輪により近い、新しい付着領域に再付着される。
眼筋の一部を切除する際、および眼筋を再付着させる際の空間的精度は、約1ミリメートルまたは2ミリメートル以下の許容範囲で有利に行われる。斜視の外科的矯正は比較的複雑な処置であり、典型的には、資格のある外科医の手を必要とする。この処置には技術的な困難が伴うため、外科医が安全に手術できるように、筋肉および眼の位置を牽引して規定するためには、熟練した助手の手助けが必要である。
本開示の実施形態の一態様は、斜視手術を実施する際の効率および正確さを向上するために、眼筋に対して手術を実施するための、任意選択で頭文字をとって「OSIN」と呼ばれる斜視手術器具を提供することに関する。一実施形態では、OSINは、斜視を矯正する眼科手術中に、眼の上に配置されるよう構成された支持ハウジングを備える。この支持ハウジングは、眼筋フックを保持する。眼筋フックは、斜視手術中に、筋肉を手術することができるようにするために眼球の表面から眼筋を持ち上げるために用いられる。眼筋フックを保持するために、OSINは、筋肉フックホルダとロックとを備える。このロックは、眼筋フックが、操作後にフックの軸に実質的に沿うよう移動されて眼球から所望の距離だけ筋肉を持ち上げることと、その後に、眼筋フックを所定の位置に固定して、筋肉を所望の距離だけ持ち上げた状態に維持すること、とを可能にする。一実施形態では、ハウジングおよび/または眼筋フックは、眼筋フックが移動され、筋肉が変位される距離を決定するために使用され得る目盛マークを備える。支持ハウジングは、少なくとも1つの開放アクセス開口を有して形成され、それを通して外科医は外科用メスまたは外科用針などのツールを導入し、操作して、斜視切除または後退処置のステップを実行することができる。
切除または後退処置において、強膜上の所望の再付着位置に筋肉の領域を接着することによって、持ち上げられた眼筋の再付着を容易にする実施形態では、ハウジングは、接着剤の塗布期間中、持ち上げられた筋肉の領域を強膜上の再付着位置にクランプするために使用されるよう構成されたクランプ足部を備える。任意選択的に、ハウジングは、筋肉の領域を強膜上の再付着位置にクランプするときにクランプ足部を押し付けることができる足部止めを備える。一実施形態では、クランプ足部がシャンクの端部に形成され、シャンクはハウジングに取り付けられ、強膜上の所望の再付着位置に、筋肉領域に接触し、筋肉領域をクランプするようにクランプ足部を位置決めするように回転させることができる。
考察および特許請求の範囲では特に断らない限り、本開示の実施形態の特徴の条件または関係特性を修正する「実質的に」および「約」などの形容詞は、その条件または特性がその実施形態が意図される用途での実施形態の動作に許容可能な許容範囲内で定義されることを意味すると理解される。単語「または」は排他的論理和ではなく包括的「または」であると見なされ、それが結合する複数の項目のうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せを示す。
この概要は、以下の「発明を実施するための形成」でさらに説明される概念の選択を簡略化された形成で紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴を識別することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。
本開示の実施形態の非限定的な例は、この段落の後に列挙される、本明細書に添付される図面を参照して、以下に記載される。2つ以上の図に現れる同一の特徴は一般に、それらが現れる全ての図において同一のラベルでラベル付けされる。図面における本開示の実施形態の所与の特徴を表すアイコンにラベル付けするラベルを使用して、所与の特徴を参照することができる。図面に示される特徴の寸法は、説明の便宜および明確さのために選択され、必ずしも一定の縮尺で示されていない。
図1A~図1Cは、本開示の実施形態による、クランプ足部を有し、斜視手術において接着することによって眼筋を再挿入するように構成された使用のためのOSINの異なる視点からの斜視図を概略的に示す。
図1Dは、図1に示されるOSINの分解図を概略的に示す。図1A~図1Cは、本開示の一実施形態による、筋肉フックホルダおよびロックの詳細を示す。
図1Eは、本開示の実施形態による、眼筋フックを概略的に示す。
図1Fは、図1に示されるOSINの切断図を概略的に示す。図1A~図1Dは、本開示の実施形態による、OSINに取り付けられた図1Eに示される眼筋フックを有する。
図1Gおよび図1Hは、本開示の実施形態による、図1Dに示される筋肉フックホルダおよびロックと同様の筋肉フックホルダおよびロックの動作を概略的に示す。
図2A~図2Fは、図1A~図1Hに示されるものと同様のOSINであって、本開示の実施形態に従って、直筋が眼の強膜上の筋肉の本来の付着位置の近くに接着操作により再挿入される、眼の直筋の後退を実行するために使用されるOSINを概略的に示す。
図3Aは、図2A~図2Fに示されているOSINの変形例で構成されたクランプ足部と足部止めを概略的に示す図である。
図3Bは、本開示の実施形態による斜視切除手術において眼筋をステープル留めすることによって再挿入するように構成されたクランプ足部および足を概略的に示す。
図4A~図4Hは、本開示の実施形態による、眼の上直筋を切除する際にOSINの縫合および操作によって斜視手術において眼筋を再挿入するように構成されたOSINを概略的に示す。
図5Aおよび図5Bは、本開示の実施形態による、OSINの変形の特徴を概略的に示す。
図6Aおよび図6Bは、本開示の実施形態による、OSINの変形例の動作を概略的に示す。
以下の詳細な説明では、本開示の一実施形態によるクランプ足部を有するOSINの構造および特徴を、図1A~図1Hを参照して説明する。図1A~図1Hに示すOSINを用いた上直筋の切除処置について、図2A~図2Fを参照して説明する。クランプ足部に加えて足部止めを有するOSINの変形例を、図3Aを参照して議論する。図3Bを参照して、眼筋を再付着させるために眼筋をステープル留めすることを容易にするようにクランプ足部が構成されるOSINの変形例を説明する。眼筋が縫合によって再付着される斜視手術を実行するように構成されたOSINの説明は、図4A~4Cを参照して示され、説明される。図4D~図4Hは、図4A~図4Cに示すOSINを用いた斜視手術を示し、これらの図面は、手術の説明において参照される。図5Aと図5Bは、直筋を縫合によって眼に再接合する斜視手術に使用するOSINのオプション付属品を示している。OSINの別の変形例およびその変形例の使用が開示され、図6Aおよび図6Bを参照して議論される。
図1A~図1Cは、開示の実施態様に従い、斜視手術中に眼筋を眼から離して持ち上げるための眼筋フックを保持し、接着することにより眼筋を再接着するのを助けることができるOSIN20の異なる視点を模式的に示す。図1Dは、図1A~図1Cに示されていない本開示の一実施形態による、OSIN20の構造の詳細を示す、OSIN20の分解図を概略的に示す。図1Eは本開示の実施形態による眼筋フックを概略的に示し、図1Fは、図1Eに示される眼筋フックを保持するOSIN20の斜視断面図を概略的に示す。OSIN20のすべての特徴が図1A~図1Hのすべてにラベル付けされているわけではなく、示されているわけでもない。OSIN20の特徴が最もよく示されている図1A~図1Hは、特徴が議論される以下の説明において、参考のために参照されてもよい。
一実施形態では、OSIN20(図1A~図1C)は、任意選択的に実質的に楕円形の断面を特徴とする管状支持ハウジング22を備える。管状支持ハウジング22は、ハウジングの下端26にアクセス開口24および接着剤注入ポート25を有し、ハウジングの上端27に筋肉フックホルダ40およびロック50を有するように形成されている。OSIN20の底縁部28は、OSINが手術を行うために使用される眼であって、手術中に底縁部が配置される眼の眼球の曲率に一致する曲率を有するように形成されてもよい。目盛マーク31は、下端26に配置されても良く、底端部28に近い位置から上端27に向かう方向に延在しても良い。目盛マーク31は、斜視手術中にOSIN20によって保持された眼筋フックが眼筋を持ち上げるために移動される距離を決定するために使用され得る。任意選択的に、隣接する目盛マークは、等しい距離だけ離間される。底縁部28は、底縁部が置かれる眼への損傷を防ぐために、適切な生体適合性軟質エラストマーの層(図示せず)で覆われてもよい。
OSIN20は、シャンク62の端部にクランプ足部60を備える。シャンク62は、接合部63(図1C)で支持ハウジング22に任意選択的に接続され、ハウジングから外側に弾性的に広がる(elastically splay)ように、支持ハウジング22と一体的に形成される。クランプ足部60は、比較的薄い接合部61によって、シャンク62に接続されてもよい。接合部61は、図1Aにおいて矢頭弧61*によって示される方向へのクランプ足部60の回転を可能にするためのヒンジとして機能する。シャンク62は任意選択的に、傾斜部64とアーチ状セグメント65とを含む。シャンクスライダ70は、ハウジング内に形成されたスライドスロット29にスナップ嵌めされる図1DのOSIN20の分解図に示されているスナップクリップ72によって、ハウジング20に取り付けることができる。シャンクスライダ70は、ハウジング22の底端部26に向かう方向に、ハウジング20の上端部27に近い位置からスライドスロット29(図1C、1D)に沿って手動で移動可能であり、シャンク62の傾斜部64を押し付けることによって、傾斜部を(つまりシャンクを)強制的にアクセス開口部24に向かって回転させる。アーチ状セグメント65は、フックが持ち上げられ、シャンクがアクセス開口部24に向かって回転されたときに、筋肉フックホルダ40によって保持された眼筋フックとの干渉を防止するために、シャンクおよびクリアランス室に追加の曲げ性を提供するように構成されてもよい。
図1Dにより詳細に示される筋肉フックホルダ40は、ハウジング22の上端27を閉じるキャッププレート41から突出し得る。筋肉フックホルダは、任意選択で、u字形断面および開放側42を有するように形成され、キャッププレートは任意選択で、スロット43を有するように形成される。開放側42およびスロット43は、眼筋フックをOSIN20に導入し、OSINから眼筋フックを取り外し、そして、眼筋フックが筋肉フックホルダ40によって保持されているときに、手術中に眼筋フックを操作することを容易にする。筋肉フックホルダ40は、ホルダの内面45に取り付けられた少なくとも1つの摩擦パッド44を有することができる。弾性エラストマーから好適に形成することができる少なくとも1つの摩擦パッドは、ホルダ内に挿入された眼筋フックのハンドル上にぴったりと押し付けて保持するように構成され、眼筋フックの自由な望ましくない動きを防止するように動作する。任意選択的に、筋肉フックホルダ40は、筋肉フックホルダの内面45の対向する領域上に一対の摩擦パッド44を備える。一対の摩擦パッドは、筋肉フックホルダ内に取り付けられた眼筋フックのハンドルを押圧して、その間にハンドルを挟んで保持することができる。
図1A~図1Cの斜視図では、一対の摩擦パッドのうち一つの摩擦パッド44のみが見えている。図1D並びに後述する図1G及び1Hは、筋肉フックホルダ40が備えることができる一対の摩擦パッドの両方の摩擦パッド44を模式的に示す。図1Eは、ハンドル82およびフック84を有する眼筋フック80を概略的に示し、図1Fは、図1Eに示される眼筋フックがOSINに取り付けられ、少なくとも1つの摩擦パッド44が眼筋フックのハンドル82を押す、OSIN20の斜視断面図を概略的に示す。
任意選択的に、眼筋フック80のハンドル82は、目盛マーク85を備える。図1Eに示すように、筋肉フックホルダ40に取り付けられると、目盛マークは、筋肉フックホルダ40の縁部49を基準として、斜視手術中に眼筋を持ち上げるために眼筋フック80が移動される距離を決定することができる。
筋肉フックホルダ40に取り付けられたロック50は、任意選択で、筋肉フックホルダ内に含まれる摩擦パッド44に接触するように筋肉フックホルダ内のロック開口46を通って突出する、楕円形または偏心円形のロッキングホイール52を備える。一例として楕円形のロッキングホイールとして示されているロッキングホイールは、ロッキングホイールが接触する摩擦パッド上の圧力を増大させ、それによって摩擦パッド44が眼筋フックのハンドルを保持する圧力を増大させるように回転させることができる。ロッキングホイール52は、例えば図1Gおよび図1Hに示すU型ブラケット56のような種々の構成のブラケットのいずれかによって、筋肉フックホルダ40に取り付けることができる。任意選択的に、ロック50は、ロッキングホイール52を回転させ、ロックを操作するためのハンドル54を有する。
図1Gおよび図1Hは、それぞれ開位置および閉位置におけるロック50の断面図を概略的に示す。ロック50は、一例として楕円形のロッキングホイール52を有し、U字形ブラケット56によって筋肉フックホルダ40に取り付けられている。図において、筋肉フックホルダ40は、眼筋フック80(図1E)のハンドル82を保持している。図1Gに示す開位置では、摩擦パッド44が眼筋フックハンドル82をそれらの間に挟み、その結果、眼筋フックはフックホルダ40内で自由に摺動しないが、手動の力を適度に加えることによって、手術での使用中に動かすことができる。図1Hに示す閉位置では、摩擦パッド44は、ハンドルをフックホルダに固定し、摩擦パッドに対する眼筋フック80の動きを防止するように作動するのに十分な力で、それらの間にフックハンドル82を挟み込む。OSINを使用する外科医は、斜視手術などの眼科手術中に、手動のわずかな力を加えることで、筋肉フック80の位置を調整することができることが分かる。ハンドルを筋肉フックホルダに固定するのに十分な力があれば、外科医は、手動の力をわずかに加えることによって、ロックを解除して眼筋フックの位置を調整できる。
図2A~図2Fに、本開示の一実施形態による、眼100に対する斜視切除手術に使用されるOSIN20を概略的に示す。
図2Aは、OSIN20に取り付けられ、OSINが眼100と接触する前、および眼筋フックが例えば眼100の上直筋102と係合した後に、手術の初期段階でOSINの底部26から外に延びる眼筋フック80の断面を概略的に示す。図2Aにおいて、ロック50は開位置にあり、シャンクスライダ70は、OSIN20の上端27の近くに位置し、シャンク傾斜部64に力を加えない。図2Bにおいて、OSIN20は、眼筋フック80を上げて眼100から離れるよう眼筋102を持ち上げるための準備として、OSINの底端部28で眼100に接するように引き下げられている。上記のように、底縁部28は、眼100の曲率に実質的に一致する曲率を有するように構成されてもよく、底縁部との接触によって眼が損傷されることを防止するように作用する適切な軟質生体適合性エラストマーで覆われてもよい。
図2Cは、図2Bの断面図に示されるようなOSIN20、眼筋フック80、および眼100の斜視断面図を概略的に示す。図2Cは、OSIN20上の目盛マーク31および眼筋フック80上の目盛マーク85を概略的に示す。この図は、目盛マーク31と眼筋フック80のフック84の位置との関係、および筋肉フックホルダ40の縁部49に対する目盛マーク85の位置を示している。
図2Dは、上直筋102を眼100の上方の所望の距離まで持ち上げるために眼筋フック80が持ち上げられた後のOSIN20および眼100の断面を示す。一実施形態によれば、眼筋フック80が持ち上げられ、直筋102が持ち上げられた量は、目盛マーク31および/または85に対する眼筋フックの位置の変化を参照することによって決定されてもよい。例えば、図2Dの挿入図91は、眼筋フック80が持ち上げられた後の、眼筋フックハンドル82、マーク85、および縁部49を含む筋肉フックホルダ40の一部の斜視図を示す。挿入図の縁部49に対する目盛マーク85の位置と、図2Cの縁部49に対するマーク85の位置とを比較すれば、図2Dでは、眼筋フック80が、図2Cの眼筋フックの位置に対して、目盛マークの5つ分だけ持ち上げられていることが分かる。一例として、隣接する目盛マーク85が1mm(ミリメートル)だけ離間されていると仮定すると、図2Cの眼筋フック80の位置に対して、図2Dでは眼筋フック80が5mmだけ持ち上げられている。
図2Dに示すように、眼筋フック80を持ち上げた後、図2Eでは、ロック50を閉じて、眼筋フック80をOSIN20に固定し、直筋102を所望の距離まで持ち上げて固定し、適量の局所生物学的接着剤を、直筋102が再付着される眼の再付着領域に堆積させる。接着剤は、接着剤注入口25を通して領域に導入されたシリンジを使用して、領域上に注入することによって、再付着領域上に付着させることができる。図2Eおよびそれに続く図においては、堆積された接着剤は、太線110によって概略的に表されている。接着剤110の注入に続いて、図2Fでは、シャンクスライダ70がブロック矢印75によって示される方向に下方にスライドされて、シャンク傾斜部64上に押し付けられ、シャンク62を図の平面内で時計回りに回転させる。これにより、クランプ足部60は、持ち上げられた上直筋102の領域103を押して、眼100上の再付着領域の接着剤110と、直筋の本来の付着領域105の直筋の部分104とに接触させる。クランプ足部60は、接着剤110が、領域103および104を互いに、そして領域103および104を眼100の再付着領域に、位置させて接合させるのに十分な時間、図2Fに示される位置に維持される。接着剤110の配置に続いて、クランプ足部60の操作によって筋肉組織102のループ107に折り畳まれた上直筋102の過剰組織は、メスで切断することによって切除されてもよい。このときに任意選択で、筋肉組織を切断するための切断アンビルとしてクランプ足部60を使用しても良い。
一実施形態では、OSIN20と同様のOSINは、眼の接着領域に眼筋の領域を接着するためにクランプするときに、図2Fに示すクランプ足部60などのクランプ足部が、眼筋組織の一部を一緒に圧縮することができる足部止めを有するように構成することができる。例として、図3Aは、直筋の本来の付着領域105の近傍で直筋の領域103を眼100に接着するときに、クランプ足部60が上直筋102の部分108および109を一緒に圧縮する足部止め66を有するOSIN20-2の部分の断面を概略的に示す。図3Aに概略的に示されるように、足部止め66は、接着剤110において直筋の部分108と109との間にある量111を挟み、それらの部分を互いに結合させて、直筋102の筋肉領域103を眼100へ強く固着させることを助けることができる。
一実施形態では、OSINが本開示の一実施形態による斜視切除手術を実施するために、眼筋の複数の部分を一緒にステープル留めするように構成されたクランプ足部および足部止めを備えることができる。図3Bは、支持ハウジング122と、切除手術において眼筋の複数の部分を一緒にステープル留めするように構成されたクランプ足部160およびマッチング足部止め166とを有するOSIN120の一部の断面を概略的に示す。一例として、OSIN120は、上直筋102においてステープル留めされる部分108および109と一緒に示される。
クランプ足部160は、ステープルハンマー171によってチャネル内に押し込まれたステープル170を受け入れ、足部止め166に形成され、クリンピング凹部として動作するように形作られた凹部167にステープルを導くためのステープルチャネル161を有するように形成されている。ステープルハンマー171は、ステープル170をチャネル161に押し込んで通過させるように操作されるので、ステープル170の脚部(図示せず)は筋肉の領域108および109を貫通し、圧着凹部167に押し込まれ、そこでステープル脚部はステープル領域108および109を一緒に留めるように曲げられる。一実施形態では、ステープルハンマー171は、磁力によって、またはステープルハンマーの領域に塗布された接着剤によってステープル170を保持し、ステープルチャネル161および筋肉の領域108および109を通過してステープル170を押すように、手動で操作され得る。任意選択で、ステープルハンマー171は、OSIN120のハウジング122を支持するため、またはクランプ足部160が取り付けられているシャンク162の一部に、ヒンジ止めされる。
図4A~図4Cは、本開示の一実施形態による、眼筋が縫合によって眼に再付着される斜視手術で使用されるように構成されたOSIN200の斜視図、斜視断面図、および透明な「透視」図をそれぞれ概略的に示す。
OSIN200は、任意選択的に、支持ハウジングの上端27にあるキャップ41から随意に突出する筋肉フックホルダ40と、ホルダに取り付けられたロック50と、ハウジングの底端26に、任意選択的に2つのアクセス開口24および目盛マーク31とを有する支持ハウジング202を備える。図4BのOSIN200の断面図は、眼100上に配置され、任意選択でフック84と目盛マーク85を有するハンドル82とを備える眼筋フック80を保持するOSIN200を概略的に示す。図では、眼筋フック80が眼100の上直筋102を巻き込むように操作されている。図4Cに示されるOSIN200の透視画像において、眼筋フック80は、眼100から所望の距離だけ直筋を持ち上げるために持ち上げられている。
図4D~図4Hは、本開示の一実施形態において、図4Cに示すように筋肉が持ち上げられた後に直筋102に対して斜視切除手術を実施するために使用されるOSIN200を概略的に示す。
図4Dは、縫合糸の各端部にスパチュラ針310を有する二重アーム外科用縫合糸300で筋肉102の領域103を固定した後の、眼100の一部および上直筋102の後面図を概略的に示す。筋肉102の上側に位置する縫合糸300の長さは、実線で示される。筋肉102の下側にある縫合糸300の長さは、破線で示されている。縫合糸が筋肉の一方の側面から他方の側面へ通過する筋肉102の領域は、実線の円302によって示されている。縫合糸300の一部のループ304は、この一部がこのループを通過する縫合糸300の一部の上にあることを示す。挿入図309は、筋肉102を固定する縫合糸300の拡大図を概略的に示す。
図4Eは、二重アーム縫合糸300で筋肉102の領域103を固定した後の、眼100、OSIN200の一部、および上直筋102のすべての後方斜視図を概略的に示す。図4Fは、眼100の前方斜視図から、図4Eに示される眼100および筋肉102を概略的に示す。図4Gは、眼100の上部組織層、強膜(別個には図示せず)、および直筋102の領域104を穿刺して、筋肉の本来の付着領域105付近の強膜(図示せず)に筋肉の領域103を縫合するために使用されるスパチュラ針310を概略的に示す。縫合糸300を強膜に穿刺して通した後、縫合糸300は図4Hに概略的に示されるようにピンと張って引かれ、領域103を、領域104および眼の強膜の領域105に引っ張り、縫合する。縫合糸300をピンと張った後に結び、筋肉102からの過剰な組織を切除して、切除手術を完了することができる。
スパチュラ針310を使用して筋肉102を眼100に縫合するとき、スパチュラ針が眼の強膜を貫通し、眼の内部組織を損傷するのを防止するように注意が払われることが望ましい。OSINの実施形態においては、OSIN200等のように、図5Aに概略図示されているように針ガイド210を備えるよう構成されてもよい。針ガイド210の各々は、スパチュラ針310の曲線に合致するように曲げられたガイドスロット211を形成し、これにスパチュラ針を挿入してもよい。針ガイド210の各々は、挿入された針310がガイドスロット211に沿って案内されて、強膜の厚さよりも小さく、眼球を穿孔することなく筋肉102を眼に固定するのに有利な最大深さを有する強膜内湾曲経路に沿って、強膜を貫通し、強膜を通って移動し、強膜から出ることができるように、ガイドスロット211を方向付けるように配置される。
一実施形態では、OSIN200などのOSINが、図5Bに概略的に示すように、斜視手術中にハウジング202を位置決めするのを助けるためにハウジング202の一部として形成された一対の筋肉停止部212を有することができる。筋肉停止部は、任意選択でハウジング202の内側に配置され、これにより、例えば、筋肉が眼筋フック80によって持ち上げられる前に、直筋102の上に配置することができる。停止部212は、「D」とラベル付けされた二重矢印線によって示される距離だけ分離されており、これにより、筋肉を持ち上げるときに、眼筋フック80が空間Dを通して筋肉102を強制的に引っ張ることが可能になる。筋肉102が持ち上げられた後、筋肉停止部212は、筋肉の下および筋肉の本来の付着領域105の後方に位置する。次いで、停止部は、本来の付着領域105に向かう方向へ、本来の付着領域を越えて、ハウジング202が変位することを防止するように作動する。一実施形態では、距離Dは、対向する筋肉停止部212の端部が筋肉102の縁を捕捉するように、決定される。数値例として、Dは、約3mm~約3.5mmであってもよい。
図6Aは、OSIN200と同様であるが、本開示の一実施形態による、底縁部28の近くまたは底縁部28において支持ハウジング202の底部26の開口24を橋渡しするロールバー260を備える、一実施形態によるOSIN250を概略的に示す。ロールバー260は、任意選択的に、ベースセグメント261と2つの隆起したウイングセグメント262とを含むオメガ形状(omegalike shape)を有する。例として、OSIN250は、図6Aにおいて、眼筋フック80と共に使用されて、直筋102上で斜視切除を行うことを示す。図6Aに示すように、眼筋フック80を動作させて筋肉102を持ち上げた後、OSIN250を、図6Bに示すように、任意選択で約90°だけロールバー260の周りに回転させて、ウイングセグメント262の間のベースセグメント261上に筋肉102のループを捕捉することができる。ループの対向する組織領域は、例えば、筋肉102の筋肉組織の長さを短くし、斜視を矯正するために、破線270によって示される領域に沿って、縫合、接着、および/またはステープル留めによって接合され得る。
したがって、本開示の一実施形態によれば、眼科手術を実施するための装置であって、眼科手術の実施中に眼の強膜上に配置されるように構成された底部を有する支持ハウジングと、支持ハウジングに接続され、眼筋フックを保持するように構成され、手術の実施中に眼筋フックが眼から離れて眼筋を持ち上げるように移動可能であり得る筋肉フックホルダと、眼筋フックを移動させて眼筋を持ち上げることができる距離を決定するために使用可能な支持ハウジング上の目盛マークとを備える、装置が提供される。任意選択的に、目盛マークは、ハウジングの底部付近に配置される。任意選択的に、隣接する目盛マークは、同じ距離だけ離間される。
一実施形態では、ハウジングは、手術を実施するためのツールが導入され、操作される少なくとも1つのアクセス開口部を有するように形成される。
一実施形態では、筋肉フックホルダは、手術の実施中に眼筋フックの望ましくない動きを防止するように作用する力で眼筋フックを保持するが、手術中にわずかな力を加えることで眼筋フックの位置を調整できるように構成される。任意選択で、筋肉フックホルダは、眼筋フックに接触し、眼筋フックの望ましくない動きを防止するために力を加える、少なくとも1つの摩擦パッドを備える。
一実施形態では、筋肉フックホルダは、固定されるよう操作可能なロックを備える。このロックは、眼筋フックを筋肉フックホルダに固定するのに十分な力を、眼筋フックに加える。任意選択的に、前記ロックは、当該ロックを固定するために回転可能なロッキングホイールを備える。任意選択で、筋肉フックホルダは、少なくとも1つの摩擦パッドを備える。この少なくとも1つの摩擦パッドは、眼筋フックに接触し、回転すると、ロッキングホイールが少なくとも1つの摩擦パッドのうちの1つに接触し、その摩擦パッドを押して前記ロックを固定する。
一実施形態では、この装置は、ハウジングの底部にロールバーを備え、このロールバーの周りでハウジングが回転可能であり、持ち上げられた筋肉を引っ張って、互いに押し付けられた筋肉組織の2つの領域を有する筋肉組織のループを形成することにより、眼筋の切除を実行するために、押し付けられた筋肉領域は共に接合される。
一実施形態では、この装置は、眼筋の領域を強膜に縫合するために使用される針の湾曲に沿うように湾曲したガイドスロットを有する少なくとも1つの針ガイドを備える。この針ガイドに沿って、眼球を穿孔することなく、眼筋の領域を強膜に縫合するように、針をガイドすることができる。
一実施形態では、装置は、ハウジングの底部に配置された少なくとも1つの筋肉止めを含む。この筋肉止めは、底部が強膜上に配置されたときに、眼筋の本来の付着領域に向かう方向へ、本来の付着領域を越えて、ハウジングが変位することを防止するように動作する。
一実施形態では、ハウジングは、眼筋の領域を強膜にクランプするよう動作可能なクランプ足部を備える。
本開示の一実施形態によれば、眼科手術を実施するための装置がさらに提供される。この装置は、眼科手術の実施中に眼の強膜上に配置されるように構成された底部を有する支持ハウジングと、支持ハウジングに接続され、眼筋フックを保持するように構成され、手術中に眼筋フックが眼から離れるように眼筋を移動させることができるようにする筋肉フックホルダと、眼筋の領域を強膜にクランプするように動作可能なクランプ足部とを備える。任意選択的に、または追加的に、クランプ足部は、支持ハウジングに結合され、眼筋の領域を強膜にクランプする位置に回転可能なシャンクの端部に形成される。任意選択的に、シャンクは、シャンクを回転させるために力を加えることが可能な傾斜部を備える。任意選択的に、ハウジングは、シャンクを回転させるために傾斜部に力を加えるため、ハウジングに沿って動かすことができるシャンクスライダを備える。任意選択的に、ハウジングは、スロットを備えるよう形成される。シャンクスライダは、シャンクスライダをハウジングに取り付けるためにスロットにスナップクリップ留めされるスナップクリップを有する。
一実施形態によると、ハウジングは、クランプ足部がシャンクの回転によって押され得る足部止めを備える。一実施形態では、ハウジングは、局所生物学的接着剤を強膜上に注入可能とするための少なくとも1つの接着剤注入ポートを有するよう形成される。
本開示の一実施形態によれば、眼の手術中に眼筋を持ち上げるために眼筋フックが移動される距離を決定するために参照可能な目盛マークを備える眼筋フックがさらに提供される。
本出願の説明および特許請求の範囲では、動詞「備える」、「含む」、および「有する」のそれぞれ、ならびにそれらの活用形は、動詞の目的語が必ずしも動詞の主語または主語の構成要素、要素、または部分の完全なリストではないことを示すために使用される。
本出願における開示の実施形態の説明は、例として提供され、開示の範囲を限定することを意図しない。記載された実施形態は異なる特徴を含み、その全てが本開示の全ての実施形態において必要とされるわけではない。いくつかの実施形態は特徴のいくつかのみ、または特徴の可能な組み合わせを利用する。記載された開示の実施形態の変形、および実施形態に記載された特徴の異なる組み合わせを含む開示の実施形態は、当業者が想到し得るものであろう。開示の範囲は、請求項によってのみ限定される。

Claims (20)

  1. 眼科手術を実施するための装置であって、
    眼科手術の実施中に眼の強膜上に配置されるように構成された底部を有する支持ハウジングと、
    前記支持ハウジングに接続され、眼筋フックを保持するように構成された筋肉フックホルダであって、前記眼筋フックが、手術の実施中に眼筋を眼から離して持ち上げるように移動可能である、筋肉フックホルダと、
    前記眼筋フックが移動して眼筋を持ち上げる距離を決定するために使用可能な、前記支持ハウジング上の目盛マークと、
    を備えた装置。
  2. 前記目盛マークは、前記支持ハウジングの前記底部付近に配置される、請求項1に記載の装置。
  3. 隣接するマークが、同じ距離だけ離間されている、請求項2に記載の装置。
  4. 前記支持ハウジングは、手術具が導入され操作される少なくとも1つのアクセス開口を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記筋肉フックホルダは、手術中に前記眼筋フックの望ましくない動きを防止するように動作するが、手術中に前記眼筋フックの位置を調整するためにわずかな力を加えることを可能とする力で、前記眼筋フックを保持するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記筋肉フックホルダは、前記眼筋フックに接触し、前記眼筋フックの望ましくない動きを防止する力を加える少なくとも1つの摩擦パッドを備える、請求項5に記載の装置。
  7. 前記筋肉フックホルダは、固定することができるロックを備え、前記ロックは、前記眼筋フックを前記筋肉フックホルダに固定するに十分な力を前記眼筋フックに加えるように動作可能である、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記ロックは、前記ロックを固定するために回転可能なロッキングホイールを備える、請求項7に記載の装置。
  9. 前記筋肉フックホルダは、前記眼筋フックに接触する少なくとも1つの摩擦パッドを備え、前記ロッキングホイールは、回転されると、前記少なくとも1つの摩擦パッドの1つに接触しそれを押圧して前記ロックを固定する、請求項8に記載の装置。
  10. 前記支持ハウジングの底部にロールバーを備え、前記ロールバーの周りで前記支持ハウジングが回転可能であり、持ち上げられた筋肉を引っ張って、互いに押圧された筋肉組織の2つの領域を有する筋肉組織のループを形成することにより、眼筋の切除を実施するために、押圧された筋肉の領域が共に接合される、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 少なくとも1つの針ガイドを備え、前記少なくとも1つの針ガイドは、眼球を穿孔することなく眼筋の領域を強膜に縫合するために使用される針の湾曲に沿うように湾曲したガイドスロットを有し、前記ガイドスロットに沿って前記針が眼筋の領域を強膜に縫合するためにガイドされる、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記支持ハウジングの前記底部に配置された少なくとも1つの筋肉止めを備え、
    前記底部が強膜上に置かれたときに、前記少なくとも1つの筋肉止めは、眼筋の本来の付着領域に向かう方向へ、本来の付着領域を越えて、前記支持ハウジングが変位することを防止するように動作する、請求項1~9または11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記支持ハウジングは、眼筋の領域を前記強膜にクランプするように動作可能なクランプ足部を備える、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 眼科手術を実施するための装置であって、
    眼科手術の実施中に眼の強膜上に配置されるように構成された底部を有する支持ハウジングと、
    前記支持ハウジングに接続され、眼筋フックを保持するように構成された筋肉フックホルダであって、前記眼筋フックが、手術の実施中に眼から離れるように眼筋を持ち上げるように移動可能である、筋肉フックホルダと、
    眼筋の領域を強膜に固定することができるクランプ足部と、
    を備えた装置。
  15. 前記クランプ足部は、前記支持ハウジングに連結されたシャンクの端部に形成され、前記眼筋の領域を前記強膜にクランプする位置まで回転可能である、請求項13または14に記載の装置。
  16. 前記シャンクは、前記シャンクを回転させるために力が加えられる傾斜部を備える、請求項15に記載の装置。
  17. 前記支持ハウジングは、前記シャンクを回転させるために前記傾斜部に力を加えるために前記支持ハウジングに沿って移動させるように動作可能なシャンクスライダを備える、請求項16に記載の装置。
  18. 前記支持ハウジングはスロットを有して形成され、
    前記シャンクスライダはスナップクリップを有し、
    前記スナップクリップは前記スロットにスナップクリップ留めされて、前記シャンクスライダを前記支持ハウジングに取り付ける、請求項17に記載の装置。
  19. 前記支持ハウジングが、前記シャンクを回転させることによって前記クランプ足部が押し付けられる足部止めを備える、請求項15~18のいずれか一項に記載の装置。
  20. 前記支持ハウジングは、少なくとも1つの接着剤注入口を有し、前記接着剤注入口を介して局所生物学的接着剤を強膜上に注入可能である、請求項1~19のいずれか一項に記載の装置。
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