JP7394794B2 - 反射光学素子、導光素子および画像表示素子 - Google Patents

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Description

本発明は、光学素子、導光素子および画像表示素子に関する。
コレステリック液晶相を固定してなる層(以後、「コレステリック液晶層」ともいう)は、特定の波長域において右円偏光および左円偏光のいずれか一方を選択的に反射させる層として知られている。このコレステリック液晶層の配向状態を微細に制御することによって、反射光の反射方向を鏡面反射ではなく斜め反射にする光学素子が知られている。例えば、特許文献1では、入射光の円偏光を斜め方向に選択的に斜反射する光学素子が開示されている。
国際公開第2016/066219号
このような光学素子においてより選択性の高い反射特性が求められており、特にサイドローブの発生の抑制が求められている。なお、サイドローブとは、図1に示すように、選択反射帯域Bの外側近傍の波長で反射率が比較的大きくなる部分Sを意図する。このようなサイドローブが発生すると、本来反射すべきでない波長の光を反射することになり、2重像を認識する原因となるので好ましくない。
本発明は、上記実情に鑑みて、サイドローブの発生が抑制された光学素子を提供することを課題とする。
また、本発明は、上記光学素子を有する、導光素子、画像表示素子を提供することも課題とする。
本発明者らは、上記課題に対して鋭意検討を行ったところ、所定の特性を満たす液晶層の構成により、上記課題を解決できることを知見した。
すなわち、下記構成により、上記課題が解決できることを見出した。
[1] コレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層からなる光学素子であって、
コレステリック液晶層は、液晶化合物由来の光学軸の向きが面内の少なくとも一方向に沿って連続的に回転しながら変化している液晶配向パターンを有し、
コレステリック液晶層の膜厚の中心部分の80%の厚さにおける複屈折をΔn1、コレステリック液晶層の片側の面から10%の厚さにおける複屈折をΔn2、コレステリック液晶層のもう片側の面から10%の厚さにおける複屈折率をΔn3としたとき、Δn2とΔn3の少なくとも一方がΔn1よりも小さい光学素子。
[2] 第1液晶化合物を含む組成物から形成された第1コレステリック液晶層と、
第1コレステリック液晶層の少なくとも片面上に配置された、第2液晶化合物を含む組成物から形成された第2コレステリック液晶層と、を有し、
第2液晶化合物の複屈折Δna2が、第1液晶化合物の複屈折Δna1よりも小さく、第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の半分以下である、[1]に記載の光学素子。
[3] 反射中心波長が異なり、かつ液晶化合物由来の光学軸が面内で180°回転する1周期が異なる、[1]または[2]に記載の光学素子が複数、積層してなる、積層光学素子。
[4] [1]または[2]に記載の光学素子、ならびに、[3]に記載の積層光学素子を含む導光素子。
[5] [4]に記載の導光素子を含む画像表示素子。
本発明によれば、サイドローブの発生が抑制された光学素子を提供できる。
本発明によれば、上記光学素子を有する、導光素子、画像表示素子を提供でき、ARメガネで二重像を抑止することができる。
コレステリック液晶層の一般的な反射率特性を示すグラフである。 本発明の光学素子である反射膜の実施形態の断面図である。 反射膜の別の実施形態の断面図である。 反射膜のさらに別の実施形態の断面図である。 2層積層の反射膜の断面図である。 3層積層の反射膜の断面図である。 配向パターンの平面図である。 配向パターンを形成する露光装置の一例を示す図である。 本発明を用いたARグラスを表す図である。 不要なサイドロープがあるときの反射率特性を示すグラフである。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよびメタクリレートの両方を表す表記であり、「(メタ)アクリロイル基」とは、アクリロイル基およびメタクリロイル基の両方を表す表記であり、「(メタ)アクリル」とは、アクリルおよびメタクリルの両方を表す表記である。
本発明において、可視光は、電磁波のうち、ヒトの目で見える波長の光であり、380~780nmの波長領域の光である。紫外光は10nm以上380nm未満の波長領域の光であり、赤外光は780nmを超える波長領域の光である。
また、可視光のうち、420~490nmの波長領域の光は青色(B)光であり、495~570nmの波長領域の光は緑色(G)光であり、620~750nmの波長領域の光は赤色(R)光である。
本発明の光学素子は、液晶が面内方向にサブミクロンからミクロン単位の周期的な構造を有しながら、膜厚方向にも周期構造を有する結果として、斜め方向に光を反射する構造を取りつつ、膜厚方向に複屈折、すなわち屈折率異方性のΔnが異なる構造になっている。
上記構成により所望の効果が得られる理由としては、Δnの複屈折を持つ液晶の周期構造に起因する反射光と、液晶層の界面に起因する反射光が互いに干渉しあい、両者が弱めあうことにより、結果としてサイドローブが低減するためである。
以下、図面を用いて、本発明の光学素子について詳述する。
光学素子は、コレステリック液晶化合物を含む組成物から形成されたコレステリック液晶層である。また、コレステリック液晶層は、液晶化合物由来の光学軸の向きが、面内の一方向に向かって連続的に回転する液晶配向パターンを有する。また、コレステリック液晶層は、膜厚方向に、液晶化合物由来の複屈折すなわち屈折率異方性のΔnの値が異なる構造になっている。
図2に、本発明の光学素子の一例を概念的に示す。
図示例の光学素子10は、光を斜め方向に選択的に反射する反射層26Rと支持体20と、配向膜24Rを有する。反射層26Rはコレステリック液晶層である。
<支持体>
支持体20は、配向膜およびコレステリック液晶層を支持できるものであれば、各種のシート状物(フィルム、板状物)が利用可能である。
なお、支持体20は、対応する光に対する透過率が50%以上であるのが好ましく、70%以上であるのがより好ましく、85%以上であるのがさらに好ましい。
支持体20の厚さには、制限はなく、光学素子10の用途および支持体20の形成材料等に応じて、配向膜およびコレステリック液晶層を保持できる厚さを、適宜、設定すればよい。
支持体20の厚さは、1~1000μmが好ましく、3~250μmがより好ましく、5~150μmがさらに好ましい。
支持体20は単層であっても、多層であってもよい。
単層である場合の支持体20としては、ガラス、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、アクリル、および、ポリオレフィン等からなる支持体20が例示される。多層である場合の支持体20の例としては、前述の単層の支持体のいずれかなどを基板として含み、この基板の表面に他の層を設けたもの等が例示される。
<配向膜>
光学素子10において、支持体20の表面には配向膜24Rが形成される。配向膜24Rは、液晶化合物30を所定の液晶配向パターンに配向するための配向膜である。
後に詳述するが、本発明の光学素子10において、コレステリック液晶層は、液晶化合物30に由来する光学軸30A(図7参照)の向きが、面内の一方向に沿って連続的に回転しながら変化している液晶配向パターンを有する。配向膜24Rは、このようにコレステリック液晶層中の液晶化合物を所定の液晶配向パターンで配向する。
なお、液晶配向パターンにおける、光学軸30Aの向きが連続的に回転しながら変化する一方向において、光学軸30Aの向きが180°回転する長さを1周期Λ(光学軸の回転周期)とする。以下の説明では、『光学軸30Aの向きが回転』を単に『光学軸30Aが回転』とも言う。
配向膜は、公知の各種のものが利用可能である。
例えば、ポリマーなどの有機化合物からなるラビング処理膜、無機化合物の斜方蒸着膜、マイクログルーブを有する膜、ならびに、ω-トリコサン酸、ジオクタデシルメチルアンモニウムクロライドおよびステアリル酸メチルなどの有機化合物のラングミュア・ブロジェット法によるLB(Langmuir-Blodgett:ラングミュア・ブロジェット)膜を累積させた膜、等が例示される。
ラビング処理による配向膜は、ポリマー層の表面を紙または布で一定方向に数回こすることにより形成できる。
配向膜に使用する材料としては、ポリイミド、ポリビニルアルコール、特開平9-152509号公報に記載された重合性基を有するポリマー、特開2005-97377号公報、特開2005-99228号公報、および、特開2005-128503号公報記載の配向膜等の形成に用いられる材料が好ましい。
本発明の光学素子10においては、配向膜は、光配向性の素材に偏光または非偏光を照射して配向膜とした、いわゆる光配向膜が好適に利用される。すなわち、本発明の光学素子10においては、配向膜として、支持体20上に、光配向材料を塗布して形成した光配向膜が、好適に利用される。
偏光の照射は、光配向膜に対して、垂直方向または斜め方向から行うことができ、非偏光の照射は、光配向膜に対して、斜め方向から行うことができる。
本発明に利用可能な光配向膜に用いられる光配向材料としては、例えば、特開2006-285197号公報、特開2007-76839号公報、特開2007-138138号公報、特開2007-94071号公報、特開2007-121721号公報、特開2007-140465号公報、特開2007-156439号公報、特開2007-133184号公報、特開2009-109831号公報、特許第3883848号公報および特許第4151746号公報に記載のアゾ化合物、特開2002-229039号公報に記載の芳香族エステル化合物、特開2002-265541号公報および特開2002-317013号公報に記載の光配向性単位を有するマレイミドおよび/またはアルケニル置換ナジイミド化合物、特許第4205195号および特許第4205198号に記載の光架橋性シラン誘導体、特表2003-520878号公報、特表2004-529220号公報および特許第4162850号に記載の光架橋性ポリイミド、光架橋性ポリアミドおよび光架橋性ポリエステル、ならびに、特開平9-118717号公報、特表平10-506420号公報、特表2003-505561号公報、国際公開第2010/150748号、特開2013-177561号公報および特開2014-12823号公報に記載の光二量化可能な化合物、特にシンナメート化合物、カルコン化合物およびクマリン化合物等が、好ましい例として例示される。
中でも、アゾ化合物、光架橋性ポリイミド、光架橋性ポリアミド、光架橋性ポリエステル、シンナメート化合物、および、カルコン化合物は、好適に利用される。
配向膜の厚さには制限はなく、配向膜の形成材料に応じて、必要な配向機能を得られる厚さを、適宜、設定すればよい。
配向膜の厚さは、0.01~5μmが好ましく、0.05~2μmがより好ましい。
配向膜の形成方法には、制限はなく、配向膜の形成材料に応じた公知の方法が、各種、利用可能である。一例として、配向膜を支持体20の表面に塗布して乾燥させた後、配向膜をレーザ光によって露光して、配向パターンを形成する方法が例示される。
図8に、配向膜を露光して、配向パターンを形成する露光装置の一例を概念的に示す。
図8に示す露光装置60は、レーザ62を備えた光源64と、レーザ62が出射したレーザ光Mを光線MAおよびMBの2つに分離する偏光ビームスプリッター68と、分離された2つの光線MAおよびMBの光路上にそれぞれ配置されたミラー70Aおよび70Bと、λ/4板72Aおよび72Bと、を備える。なお、図示は省略するが、光源64は直線偏光P0を出射する。λ/4板72Aは、直線偏光P0(光線MA)を右円偏光PRに、λ/4板72Bは直線偏光P0(光線MB)を左円偏光PLに、それぞれ変換する。
ここで用いるλ/4板72Aおよび72Bは、照射する光の波長に対応したλ/4板であればよい。露光装置60はレーザ光Mを照射するので、例えばレーザ光Mの中心波長が325nmであれば、325nmの波長の光に対して機能するλ/4板を用いればよい。
配向パターンを形成される前の配向膜24Rを有する支持体20が露光部に配置され、2つの光線MAと光線MBとを配向膜24R上において交差させて干渉させ、その干渉光を配向膜24Rに照射して露光する。
この際の干渉により、配向膜24Rに照射される光の偏光状態が干渉縞状に周期的に変化するものとなる。これにより、配向膜24Rにおいて、配向状態が周期的に変化する配向パターンが得られる。
露光装置60においては、2つの光線MAおよびMBの交差角αを変化させることにより、配向パターンの周期を調節できる。すなわち、露光装置60においては、交差角αを調節することにより、液晶化合物30に由来する光学軸30Aが一方向に向かって連続的に回転する配向パターンにおいて、光学軸30Aが回転する1方向における、光学軸30Aが180°回転する1周期の長さを調節できる。
このような配向状態が周期的に変化した配向パターンを有する配向膜上に、コレステリック液晶層を形成することにより、後述するように、液晶化合物30に由来する光学軸30Aが一方向に向かって連続的に回転する液晶配向パターンを有する、コレステリック液晶層26Rを形成できる。また、λ/4板72Aおよび72Bの光学軸を、それぞれ、90°回転することにより、光学軸30Aの回転方向を逆にすることができる。
なお、本発明の光学素子において、配向膜は、好ましい態様として設けられるものであり、必須の構成要件ではない。
例えば、支持体20をラビング処理する方法、支持体20をレーザ光等で加工する方法等によって、支持体20に配向パターンを形成することにより、コレステリック液晶層26R等が、液晶化合物30に由来する光学軸30Aの向きが面内の少なくとも一方向に沿って連続的に回転しながら変化している液晶配向パターンを有する構成とすることも、可能である。
<コレステリック液晶層>
配向膜24Rの表面には、コレステリック液晶層26Rが形成される。
コレステリック液晶層26Rは、通常のコレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層と同様に、液晶化合物30が螺旋状に旋回して積み重ねられた螺旋構造を有し、液晶化合物30が螺旋状に1回転(360°回転)して積み重ねられた構成を螺旋1ピッチとして、螺旋状に旋回する液晶化合物30が、複数ピッチ、積層された構造を有する。これにより、正反射ではなく斜めに光を反射する機能を有す。
また、コレステリック液晶層は、膜厚方向に、液晶化合物由来の複屈折すなわち屈折率異方性のΔnの値が異なる構造になっている。コレステリック液晶層の膜厚の中心部分の80%の厚さ領域における複屈折Δn1と、コレステリック液晶層の片側の面から10%の厚さ領域における複屈折Δn2と、コレステリック液晶層のもう片側の面から10%の厚さ領域における複屈折率Δn3とは、Δn2とΔn3の少なくとも一方がΔn1よりも小さい構造であり、これによりサイドロープの発生を抑える。
ここで、コレステリック液晶層の膜厚の中心部分の80%の厚さ領域における複屈折Δn1とは、コレステリック液晶層の全体の厚さを100%としたときに、両主面からそれぞれ10%分の厚さを除いた中央部分の80%の領域における複屈折Δnの平均値である。同様に、コレステリック液晶層の片側の面から10%の厚さ領域における複屈折Δn2、および、複屈折Δn3は、コレステリック液晶層の一方の面から10%の厚さ領域における複屈折Δnの平均値である。
<<Δnの計測方法>>
本明細書における、Δn(Δn1、Δn2、Δn3)の測定方法としては、コレステリック液晶層を断面切削し、偏光解析することによりΔnを求める方法が挙げられる。一般的な偏光解析法である回転検光子法や回転位相子法を用いた顕微鏡測定により、コレステリック液晶起因の周期的に現れる、液晶化合物が切削片の断面に平行になる領域において、上記測定値を解析することにより、Δn×dおよび光軸を求めることが出来る。さらに切削片の厚さdを別途測定することにより、Δnを算出することができる。
このような測定を厚さ方向に5点以上測定し、中心部分の80%の厚さ領域、および、表面から10%の厚さ領域それぞれで平均値を求めることで、Δn1、Δn2、Δn3を求めることができる。
コレステリック液晶層のΔnは膜厚方向で異なるが、コレステリック層は単層であってもよいし、多層であっても良い。単層の場合は、コレステリック液晶層の中で連続または非連続にΔnが異なる構造を形成するのに例えば温度によってΔnを制御する液晶材料を用いて温度勾配によりΔn分布を形成することができる。この場合には、特開2009-175208広報に記載の液晶化合物を好ましく用いることができる。また、多層の場合には、重層塗布において異なるΔnの液晶化合物を用いることによってΔnの膜厚方向分布を形成できる。
また、コレステリック液晶層の螺旋軸は図2に示すような基板平面に対して斜めでなくてもよく、図3に示すように基板に対して垂直でもよい。または図4に示すように厚さ方向に対して螺旋軸角度が変化する分布(ハイブリッド配向分布)でもよい。特に、図4に示すハイブリッド配向分布では、本発明で効果が認められるΔnの膜厚方向分布の効果が液晶配向方向分布によって得られ、入射光や出射光の進行方向に対する実効的なΔnを液晶層の表面に近いほど小さくなるように液晶配向方向によって変えることができるため望ましい。
また、コレステリック液晶層が多層によって構成される場合、図5に示すように、2層の積層からなってもよい。この場合、第1液晶化合物からなる第1コレステリック液晶層12と、第1コレステリック液晶層12の片面上(2つの主面の一方上)に配置された、第2液晶化合物からなる第2コレステリック液晶層14aとを有する。
第1液晶化合物の複屈折Δna1(屈折率異方性Δna1)は、後述する第2液晶化合物の複屈折Δna2(屈折率異方性Δna2)との間で所定の関係を満たしてれば特に制限されない。
第1液晶化合物の複屈折Δna1は、0.10~0.50の場合が多い。
第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の半分以下が望ましい。なかでも、サイドローブの発生がより抑制される点で、第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の1/4以下であることが好ましい。
また、サイドローブの発生がより抑制される点で、第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の1/10以上であることが好ましい。
第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は反射率を高める点で、6以上が望ましく、8以上が更に好ましく、10以上が更に好ましい。
第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数との間で所定の関係を満たしていればよいが、サイドローブの発生がより抑制される点で、5.0以下がより好ましく、3.0以下がさらに好ましい。下限は特に制限されないが、1.0以上としてもよい。
第2コレステリック液晶層の螺旋構造のピッチ長は特に制限されないが、反射中心波長λを可視光領域に位置するように調整する場合、230~550nmが好ましく、250~450nmがより好ましい。
第1コレステリック液晶層の反射中心波長と、第2コレステリック液晶層の反射中心波長との差の絶対値は特に制限されないが、サイドローブの発生がより抑制される点で、50nm以下が好ましく、25nm以下がより好ましい。下限は特に制限されないが、0が挙げられる。
第2液晶化合物と第1液晶化合物とは、複屈折Δnaの点で異なる。具体的には、第2液晶化合物の複屈折Δna2は、第1液晶化合物の複屈折Δna1よりも小さい。なかでも、サイドローブの発生がより抑制される点で、第1液晶化合物の複屈折Δna1に対する第2液晶化合物の複屈折Δna2の割合(%)((Δna2/Δna1)×100)は、10~90%が好ましく、20~80%がより好ましい。
第2液晶化合物の複屈折Δna2は、上記関係を満たしてれば特に制限されないが、サイドローブの発生がより抑制される点で、0.25以下が好ましく、0.20以下がより好ましい。下限は特に制限されないが、0.05以上としてもよい。
第2液晶化合物は複屈折が第1液晶化合物と異なっているのみで、その好適形態は第1液晶化合物と同様であり。棒状液晶化合物および円盤状液晶化合物が挙げられる。
<<コレステリック液晶相>>
コレステリック液晶相は、特定の波長において左右いずれかの円偏光に対して選択反射性を示す。反射光が右円偏光であるか左円偏光であるかは、コレステリック液晶相の螺旋の捩れ方向(センス)による。コレステリック液晶相による円偏光の選択反射は、コレステリック液晶相の螺旋の捩れ方向が右の場合は右円偏光を反射し、螺旋の捩れ方向が左の場合は左円偏光を反射する。
従って、図示例の光学素子10においては、コレステリック液晶層は、右捩れのコレステリック液晶相を固定してなる層である。
なお、コレステリック液晶相の旋回の方向は、コレステリック液晶層を形成する液晶化合物の種類および/または添加されるキラル剤の種類によって調節できる。
また、選択反射を示す選択反射帯域(円偏光反射帯域)の半値幅Δλ(nm)は、コレステリック液晶相のΔnと螺旋のピッチPとに依存し、Δλ=Δn×Pの関係に従う。そのため、選択反射帯域の幅の制御は、Δnを調節して行うことができる。Δnは、コレステリック液晶層を形成する液晶化合物の種類およびその混合比率、ならびに、配向固定時の温度により調節できる。
反射波長帯域の半値幅は、光学素子10の用途に応じて調節され、例えば10~500nmであればよく、好ましくは20~300nmであり、より好ましくは30~100nmである。
<<Δnaの計測方法>>
本明細書における、Δna(Δna1、Δna2)の測定方法としては、液晶便覧(液晶便覧編集委員会編、丸善株式会社刊)202頁に記載の楔形液晶セルを用いた方法が一般的である。なお、上記Δnaは、30℃における波長550nmでの測定値に該当する。
<<コレステリック液晶層の形成方法>>
コレステリック液晶層は、コレステリック液晶相を層状に固定して形成することができる。コレステリック液晶相を固定した構造は、コレステリック液晶相となっている液晶化合物の配向が保持されている構造であればよく、典型的には、重合性液晶化合物をコレステリック液晶相の配向状態としたうえで、紫外線照射、加熱等によって重合、硬化し、流動性が無い層を形成して、同時に、外場または外力によって配向形態に変化を生じさせることない状態に変化した構造が好ましい。
なお、コレステリック液晶相を固定した構造においては、コレステリック液晶相の光学的性質が保持されていれば十分であり、コレステリック液晶層において、液晶化合物30は液晶性を示さなくてもよい。例えば、重合性液晶化合物は、硬化反応により高分子量化して、液晶性を失っていてもよい。
コレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層の形成に用いる材料としては、一例として、液晶化合物を含む液晶組成物が挙げられる。液晶化合物は重合性液晶化合物であるのが好ましい。
また、コレステリック液晶層の形成に用いる液晶組成物は、さらに界面活性剤およびキラル剤を含んでいてもよい。
--重合性液晶化合物--
重合性液晶化合物は、棒状液晶化合物であっても、円盤状液晶化合物であってもよい。コレステリック液晶相を形成する棒状の重合性液晶化合物の例としては、棒状ネマチック液晶化合物が挙げられる。棒状ネマチック液晶化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類、および、アルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類等が好ましく用いられる。低分子液晶化合物だけではなく、高分子液晶化合物も用いることができる。
重合性液晶化合物は、重合性基を液晶化合物に導入することで得られる。重合性基の例には、不飽和重合性基、エポキシ基、およびアジリジニル基が含まれ、不飽和重合性基が好ましく、エチレン性不飽和重合性基がより好ましい。重合性基は種々の方法で、液晶化合物の分子中に導入できる。重合性液晶化合物が有する重合性基の個数は、好ましくは1~6個、より好ましくは1~3個である。
重合性液晶化合物の例は、Makromol.Chem.,190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許第4683327号明細書、米国特許第5622648号明細書、米国特許第5770107号明細書、国際公開第95/22586号、国際公開第95/24455号、国際公開第97/00600号、国際公開第98/23580号、国際公開第98/52905号、特開平1-272551号公報、特開平6-16616号公報、特開平7-110469号公報、特開平11-80081号公報、および、特開2001-328973号公報等に記載の化合物が含まれる。2種類以上の重合性液晶化合物を併用してもよい。2種類以上の重合性液晶化合物を併用すると、配向温度を低下させることができる。
また、上記以外の重合性液晶化合物としては、特開昭57-165480号公報に開示されているようなコレステリック相を有する環式オルガノポリシロキサン化合物等を用いることができる。さらに、前述の高分子液晶化合物としては、液晶を呈するメソゲン基を主鎖、側鎖、あるいは主鎖および側鎖の両方の位置に導入した高分子、コレステリル基を側鎖に導入した高分子コレステリック液晶、特開平9-133810号公報に開示されているような液晶性高分子、および、特開平11-293252号公報に開示されているような液晶性高分子等を用いることができる。
--円盤状液晶化合物--
円盤状液晶化合物としては、例えば、特開2007-108732号公報や特開2010-244038号公報に記載のものを好ましく用いることができる。
また、液晶組成物中の重合性液晶化合物の添加量は、液晶組成物の固形分質量(溶媒を除いた質量)に対して、75~99.9質量%であるのが好ましく、80~99質量%であるのがより好ましく、85~90質量%であるのがさらに好ましい。
--界面活性剤--
コレステリック液晶層を形成する際に用いる液晶組成物は、界面活性剤を含有してもよい。
界面活性剤は、安定的にまたは迅速にプレーナー配向のコレステリック液晶相とするために寄与する配向制御剤として機能できる化合物が好ましい。界面活性剤としては、例えば、シリコ-ン系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤が挙げられ、フッ素系界面活性剤が好ましく例示される。
界面活性剤の具体例としては、特開2014-119605号公報の段落[0082]~[0090]に記載の化合物、特開2012-203237号公報の段落[0031]~[0034]に記載の化合物、特開2005-99248号公報の段落[0092]および[0093]中に例示されている化合物、特開2002-129162号公報の段落[0076]~[0078]および段落[0082]~[0085]中に例示されている化合物、ならびに、特開2007-272185号公報の段落[0018]~[0043]等に記載のフッ素(メタ)アクリレート系ポリマー、などが挙げられる。
なお、界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
フッ素系界面活性剤として、特開2014-119605号公報の段落[0082]~[0090]に記載の化合物が好ましい。
液晶組成物中における、界面活性剤の添加量は、液晶化合物の全質量に対して0.01~10質量%が好ましく、0.01~5質量%がより好ましく、0.02~1質量%がさらに好ましい。
(配向制御剤)
本発明の液晶組成物は、配向膜上に塗布した際に、配向膜側あるいは空気界面側の少なくとも一方の界面にプレチルト角を有する領域を発現させるための添加剤(配向制御剤)を少なくとも一種含有させることが好ましい。前述の添加剤を組成物に含有させることで、光学素子にプレチルト角を有する領域を設けることができる。
本発明の組成物には、配向膜上に塗布した際に、空気界面側にプレチルト角を持たせるために、液晶性化合物以外に、空気界面配向剤を含有することが好ましい。これにより、光学異方性層の上下界面の少なくとも1つの界面に対してプレチルト角を有する領域を形成することができる。空気界面配向剤は、後述する式(A)で表される構成単位を有するフッ素系ポリマー(X)と、後述する式(A)で表される構成単位を有さず、極性基を有するフッ素系ポリマー(Y)とを含み、後述する本発明の位相差板が有する光学異方性層の形成に好適に用いられる組成物である。
本発明においては、上述した通り、上記フッ素系ポリマー(X)および上記フッ素系ポリマー(Y)を空気界面配向剤として配合することにより、形成される光学異方性層の膜厚ムラを抑制し、プレチルト角を制御することができる。
これは、詳細には明らかではないが、一定の間隔で配列するフッ素系ポリマー(X)の間に棒状液晶性化合物が入り込むことにより、重合後の光学異方性層のプレチルト角を低チルト領域に制御することができたと考えられる。また、フッ素系ポリマー(Y)が、フッ素系ポリマー(X)の配列を保持することにより、形成される光学異方性層の膜厚ムラを抑制することができたと考えられる。
本発明の組成物が含有する空気界面配向剤は、少なくとも、後述する式(A)で表される構成単位を有するフッ素系ポリマー(X)と、後述する式(A)で表される構成単位を有さず、極性基を有するフッ素系ポリマー(Y)とを含むことが好ましい。
コレステリック液晶層は、図6に示すように、3層の積層からなってもよい。この場合、第1液晶化合物を含む組成物からなる第1コレステリック液晶層12と、第1コレステリック液晶層12の両面上(2つの主面上)に配置された、第2液晶化合物を含む組成物からなる第2コレステリック液晶層14aとを有する。
図6に示す例は、第2コレステリック液晶層14aを第1コレステリック液晶層12の両面に有する点以外は、図5の形態と同様の構成を有する。図5の構成と比べ、第1コレステリック液晶層の両面に第2コレステリック液晶層14aが配置されることにより、サイドローブの発生が、より抑制される。
また、コレステリック液晶層は、4層以上の積層からなってもよく、その場合は2層や3層と同じ効果によりコレステリック液晶の表面に近いほどΔnaが小さい配置にすることによって、サイドローブの発生がより抑制される。
このような複数層の積層による液晶層は、多層塗布により形成することができる。
多層塗布の場合、1層目に形成された液晶層上に液晶を塗布すると、1層目において、液晶が面内で連続的に回転する1方向が、2層目に塗布された液晶層において、液晶が面内で連続的に回転する1方向と揃った状態で形成することができる。
また、1層目に形成された液晶と2層目に形成された液晶とは、厚さ方向で連続的にコレステリック配向を行った状態となる。
本発明の積層光学素子は、上述した光学素子を複数層、積層してなるものである。積層される光学素子のコレステリック液晶層は、互いに反射中心波長が異なり、かつ液晶化合物由来の光学軸が面内で180°回転する1周期が異なる構成とする。例えば、赤色光(R光)を反射する光学素子と、緑色光(G光)を反射する光学素子と、青色光(B光)を反射する光学素子とを積層した積層光学素子は、R光、G光およびB光を反射することができる。
ここで、本発明の光学素子は、サイドローブの発生を抑制することができるので、反射中心波長が異なる光学素子を積層した場合に、ある波長の光が、所望の反射層以外の反射層で反射されてしまうことを防止できる。例えば、G反射層の反射帯域にR反射層のサイドロープの波長が重なってしまうことにより、G光がG反射層からの望む反射に加え、R反射層からの不要な反射が発生してしまうことを防止できる。
本発明の導光素子は、上述した光学素子、および、積層光学素子のいずれかを含む導光素子である。図9に示す例のでは、導光素子は、導光板42と光学素子(積層光学素子)10とを有し、導光板42の主面上の、一方の端部に光学素子10が貼合され、他方の端部に導光素子10が貼合された構成を有する。このような導光素子において、光学素子10は、入射した光を導光板42内で全反射する角度に反射して、光を導光板42内に入射させる入射回折素子として利用され、また、導光板42内を全反射して導光される光を全反射条件から外れる角度に反射して、光を導光板42から出射させる出射回折素子として利用される。
導光板42としては、制限はなく、ARグラスおよび液晶ディスプレイのバックライトユイット等で用いられている公知の導光板が、各種、利用可能である。
本発明の画像表示素子は、上述した導光素子を含むものである。図9に示すように、画像表示素子は、導光素子と、ディスプレイ40とを有する。ディスプレイ40は、画像(光)を入射回折素子としての光学素子10に照射するように配置される。図9に示すように、ディスプレイ40が画像を照射すると、入射回折素子としての光学素子10に反射され、導光板42に全反射条件を満たす角度で入射する。入射した光は導光板42内を全反射して他方の端部に導光される。導光された光は出射回折素子としての光学素子10によって、全反射条件を外れる角度に反射される。反射された光は導光板42から出射される。これにより、画像を使用者Uに表示する。
ディスプレイ40には制限はなく、ARグラス等に用いられる公知の表示素子(表示装置、プロジェクター)が、各種、利用可能である。また、表示素子と投映レンズとを有するものであってもよい。
表示素子としては、一例として、液晶ディスプレイ(LCOS:Liquid Crystal On Siliconなどを含む)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、DLP(Digital Light Processing)、および、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーを用いたスキャニング方式ディスプレイ等が例示される。
なお、表示素子は、モノクロ画像(単色画像)を表示するものでも、二色画像を表示するものでも、カラー画像を表示するものでもよい。
投映レンズも、ARグラス等に用いられる公知の投映レンズ(集光レンズ)であればよい。
ここで、本発明の画像表示素子においては、ディスプレイ40による表示画像すなわちディスプレイ40が照射する光には、制限はないが、無偏光(自然光)または円偏光が好ましい。
表示素子が無偏光の画像を照射する場合には、例えば、ディスプレイは、直線偏光子とλ/4板とからなる円偏光板を有するのが好ましい。また、表示素子が直線偏光の画像を照射する場合には、ディスプレイは、例えばλ/4板を有するのが好ましい。
なお、ディスプレイが照射する光は、例えば直線偏光等、他の偏光であってもよい。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、および、処理手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更できる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[比較例G]
<比較例に用いるG反射層の作成>
(支持体、および、支持体の鹸化処理)
支持体として、市販されているトリアセチルセルロースフィルム(富士フイルム社製、Z-TAC)を用意した。
支持体を、温度60℃の誘電式加熱ロールを通過させて、支持体の表面温度を40℃に昇温した。
その後、支持体の片面に、バーコーターを用いて下記に示すアルカリ溶液を塗布量14mL(リットル)/m2で塗布し、支持体を110℃に加熱し、さらに、スチーム式遠赤外ヒーター(ノリタケカンパニーリミテド社製)の下を、10秒間搬送した。
続いて、同じくバーコーターを用いて、支持体のアルカリ溶液塗布面に、純水を3mL/m2塗布した。次いで、ファウンテンコーターによる水洗およびエアナイフによる水切りを3回繰り返した後に、70℃の乾燥ゾーンを10秒間搬送して乾燥させ、支持体の表面をアルカリ鹸化処理した。
アルカリ溶液
――――――――――――――――――――――――――――――――――
水酸化カリウム 4.70質量部
水 15.80質量部
イソプロパノール 63.70質量部
界面活性剤
SF-1:C1429O(CH2CH2O)2OH 1.0 質量部
プロピレングリコール 14.8 質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(下塗り層の形成)
支持体のアルカリ鹸化処理面に、下記の下塗り層形成用塗布液を#8のワイヤーバーで連続的に塗布した。塗膜が形成された支持体を60℃の温風で60秒間、さらに100℃の温風で120秒間乾燥し、下塗り層を形成した。
下塗り層形成用塗布液
――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記変性ポリビニルアルコール 2.40質量部
イソプロピルアルコール 1.60質量部
メタノール 36.00質量部
水 60.00質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(配向膜の形成)
下塗り層を形成した支持体上に、下記の配向膜形成用塗布液を#2のワイヤーバーで連続的に塗布した。この配向膜形成用塗布液の塗膜が形成された支持体を60℃のホットプレート上で60秒間乾燥し、配向膜を形成した。
配向膜形成用塗布液
―――――――――――――――――――――――――――――――――
下記光配向用素材 1.00質量部
水 16.00質量部
ブトキシエタノール 42.00質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 42.00質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
-光配向用素材-
(配向膜の露光)
図8に示す露光装置を用いて配向膜を露光して、配向パターンを有する配向膜P-1を形成した。
露光装置において、レーザとして波長(325nm)のレーザ光を出射するものを用いた。干渉光による露光量を100mJ/cm2とした。なお、2つのレーザ光およびの干渉により形成される配向パターンの1周期(光学軸が180°回転する長さ)は、2つの光の交差角(交差角α)を変化させることによって制御した。
(G反射コレステリック液晶層の形成)
コレステリック液晶層を形成する液晶組成物として、下記の組成物A-1を調製した。
この組成物A-1は、選択反射中心波長が530nmで、右円偏光を反射するコレステリック液晶層(コレステリック液晶相)を形成する、液晶組成物である。以下、このコレステリック液晶層をG反射コレステリック液晶層という。
組成物A-1
――――――――――――――――――――――――――――――――――
棒状液晶化合物L-1 100.00質量部
重合開始剤(BASF製、Irgacure(登録商標)907)
3.00質量部
光増感剤(日本化薬製、KAYACURE DETX-S)
1.00質量部
キラル剤Ch-1 5.68質量部
レベリング剤T-1 0.08質量部
メチルエチルケトン 2660質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
棒状液晶化合物L-1
キラル剤Ch-1
レベリング剤T-1
G反射コレステリック液晶層は、組成物A-1を配向膜P-1上に多層塗布することにより形成した。多層塗布とは、先ず配向膜の上に1層目の組成物A-1を塗布、加熱、冷却後に紫外線硬化を行って液晶固定化層を作製した後、2層目以降はその液晶固定化層に重ね塗りして塗布を行い、同様に加熱、冷却後に紫外線硬化を行うことを繰り返すことを指す。多層塗布により形成することにより、液晶層の総厚が厚くなった時でも配向膜の配向方向が液晶層の下面から上面にわたって反映される。
先ず1層目は、配向膜P-1上に下記の組成物A-1を塗布して、塗膜をホットプレート上で95℃に加熱し、その後、25℃に冷却した後、窒素雰囲気下で高圧水銀灯を用いて波長365nmの紫外線を100mJ/cm2の照射量で塗膜に照射することにより、液晶化合物の配向を固定化した。この時の1層目の液晶層の膜厚は0.2μmであった。
2層目以降は、この液晶層に重ね塗りして、上と同じ条件で加熱、冷却後に紫外線硬化を行って液晶固定化層を作製した。このようにして、総厚が所望の膜厚になるまで重ね塗りを繰り返し、G反射コレステリック液晶層を形成して、G反射層を作製した。塗布層の断面をSEM(Scanning Electron Microscope)で確認したところ、G反射層のコレステリック液晶相は13ピッチであった。また、コレステリック液晶層の作製に用いた棒状液晶化合物L-1のΔnaは0.16であった。また、膜厚は4.6μmであった。
G反射コレステリック液晶層の液晶配向パターンにおいて、液晶化合物由来の光学軸が面内で180°回転する1周期は、0.41μmであった。
作製したG反射コレステリック液晶層の、厚さ10%の領域、80%の領域、10%の領域の3領域の複屈折(Δn2、Δn1、Δn3)の値を上述の方法で測定したところ、いずれも0.16であった。
[実施例G]
<実施例に用いるG反射層の作製>
実施例のG反射層は、比較例のG反射層が化合物L1の層からなるのに対し、化合物52-化合物L1―化合物52の3層構成からなる。以下にその作製法を示す。
<コレステリック液晶層Cの作製>
液晶化合物L1の代わりに特開2016-53149号公報の化合物52を用いて、形成されるコレステリック液晶層の反射中心波長が530nmとなるようにキラル剤Ch1の使用量を調整し、かつ、形成される層の螺旋ピッチ数が2.5ピッチにとなるように塗膜の厚みを調整した以外は、比較例の作製と同様の手順に従いコレステリック液晶層Cを作製した。コレステリック液晶層Cの作製に用いた液晶化合物(化合物52)のΔnaは0.07であった。また、膜厚は0.9μmであった。
次に、これに積層して、比較例Gの組成物A-1を多層塗布した。多層塗布の方法は比較例1と同じである。多層塗布を繰り返すことにより、組成物A-1による液晶層を8ピッチ分、追加積層して形成した。追加積層した膜厚は2.8μmであった。
さらに、これに積層して、コレステリック液晶層Cを再度2.5ピッチ塗布し形成した。追加積層した膜厚は0.9μmであった。これにより、Δna=0.07の2.5ピッチのコレステリック液晶層に両側が挟まれたΔna=0.16の8ピッチのコレステリック液晶からなる、トータル13ピッチ(膜厚は4.6μm)で液晶化合物由来の光学軸が面内で180°回転する1周期が0.41μmのG反射層を作製した。
作製したG反射コレステリック液晶層の、厚さ10%の領域、80%の領域、10%の領域の3領域の複屈折(Δn2、Δn1、Δn3)の値を上述の方法で測定したところ、それぞれ0.07、0.14、0.07であった。
[比較例R]
<比較例に用いるR反射層の作製>
(R反射コレステリック液晶層の形成)
作製したG反射コレステリック液晶層にメチルエチルケトンをスピンコートした後、上記と同様にしてG反射コレステリック液晶層上に配向膜を形成し、露光装置で配向膜を露光する際の2つの光の交差角を変更した以外は、G反射コレステリック液晶層の作製と同様にして配向膜を露光した。
G反射コレステリック液晶層の形成において、キラル剤Ch-1の量を4.69質量部に変更した以外はG反射コレステリック液晶層と同様にして、R反射コレステリック液晶層を作製した。R反射層のコレステリック液晶相は13ピッチであり、膜厚は5.6μmであった。このR反射コレステリック液晶層の液晶配向パターンにおいて、液晶化合物由来の光学軸が面内で180°回転する1周期は、0.49μmであった。
作製したR反射コレステリック液晶層の、厚さ10%の領域、80%の領域、10%の領域の3領域の複屈折(Δn2、Δn1、Δn3)の値を上述の方法で測定したところ、いずれも0.16であった。
[実施例R]
<実施例に用いるR反射層の作製>
実施例のR反射層は、比較例のG反射層が化合物L1の層からなるのに対し、化合物52-化合物L1―化合物52の3層構成からなる。作製法は実施例のG反射層と同様だが、形成されるコレステリック液晶層の反射中心波長が635nmとなるように調整した以外は同様に作製した。この様にして、これにより、Δna=0.07の2.5ピッチ(膜厚は1.1μm)のコレステリック液晶に両側が挟まれたΔna=0.16の8ピッチ(膜厚は3.4μm)のコレステリック液晶からなる、トータル13ピッチ(膜厚は5.6μm)で液晶化合物由来の光学軸が面内で180°回転する1周期が0.49μmのR反射層を作製した。
作製したR反射コレステリック液晶層の、厚さ10%の領域、80%の領域、10%の領域の3領域の複屈折(Δn2、Δn1、Δn3)の値を上述の方法で測定したところ、それぞれ0.07、0.14、0.07であった。
<サイドローブ発生評価>
分光光度計(日本分光 V-670)を使用し、実施例G、実施例Rおよび比較例G、比較例Rの反射膜の反射率の測定を行った。
作製した光学素子をダブプリズム(屈折率が1.517、斜面角度が45°)に貼合しプリズム側から光を入射して、斜めにプリズム内に反射した反射光を測定できるようにした。入射光は直線偏光子とλ/4板を透過させて右円偏光とし、反射光が斜面から垂直に近い角度で測定器側に出射するように入射角度を設定した。
得られた反射スペクトルデータをもとにして、選択反射帯域の短波長側の端部E1の波長および長波長側の端部E2の波長を決定した。選択反射帯域の短波長側の端部E1とは、選択反射帯域から短波長側に向かって最初に反射率が5%以下となる凹部の最低反射率を示す波長を意図する。選択反射帯域の短波長側の端部E2とは、選択反射帯域から長波長側に向かって最初に反射率が5%以下となる凹部の最低反射率を示す波長を意図する。
端部E1の波長から100nmを引いた位置P1の波長を算出して、端部E1の波長から位置P1の波長の間の反射率の積算値V1を算出した。また、端部E2の波長から100nmを足した位置P2の波長を算出して、端部E2の波長から位置P2の波長の間の反射率の積算値V2を算出した。
得られた積算値V1およびV2を足し合わせて、実施例G、実施例Rおよび比較例G、比較例Rのサイドローブの反射率を算出した。実施例G、実施例Rおよび比較例G、比較例Rのサイドローブの反射率の相対値を算出して、以下の基準に従って評価した。
「AA」:40%未満
「A」:40%以上60%未満
「B」:60%以上100%未満
「C」:100%以上150%未満
「D」:150%以上
評価の結果、比較例G、比較例Rとも評価はCであったのに対し、実施例G、実施例Rとも評価はAとなり、不要なサイドロープが抑えられた光学素子が実現できたことが示された。
<画像表示素子の二重像評価>
比較例G、比較例Rを粘着材で貼合して比較例の積層光学素子10とし、実施例G、実施例Rを粘着材で貼合して実施例の積層光学素子10とした。比較例と実施例の積層光学素子10をそれぞれ導光板に貼合した。
図9に示す画像表示素子であるARグラスを作製するために、同じ積層光学素子10を2枚用意し、離間して導光板42に設置した。貼合では選択反射中心波長が短いG側を光入射側すなわち導光板側にして貼合した。ディスプレイ40の画像は積層光学素子10に照射され入射方向に対して傾けて反射され、全反射に十分な角度(臨界角以上の角度)として導光板42に入射した。導光板中を伝播した後、もう1つの光学素子10で使用者Uの方向に斜めに反射した画像の観察を行った。積層光学素子10はG反射層とR反射層の積層であるため、不要なサイドロープがあるとG反射層の反射帯域にR反射層のサイドロープの波長が重なってしまうことにより(図10のw)、G光の画像はG反射層からの望む画像に加えR反射層からの不要な像が発生してしまい二重像になり好ましくない。R光の画像についても同様である。この二重像を目視で評価した。
評価の結果、比較例では二重像が観察され許容出来ないのに対し、実施例では二重像がほぼ観測されなかった。これにより、本発明の効果が示された。
10 光学素子
12 第1コレステリック液晶層
14a 第2コレステリック液晶層
20 支持体
24R 配向膜
26R 反射コレステリック液晶
30 液晶化合物
30A 光学軸
40 ディスプレイ
42 導光板
60 露光装置
62 レーザ
64 光源
68 偏光ビームスプリッター
70A、70B ミラー
72A,72B λ/4板

Claims (5)

  1. コレステリック液晶相を固定してなり、選択反射帯域の光を反射するコレステリック液晶層を有する反射光学素子であって、
    前記コレステリック液晶層は、液晶化合物由来の光学軸の向きが面内の少なくとも一方向に沿って連続的に回転しながら変化している液晶配向パターンを有し、
    前記コレステリック液晶層の膜厚の中心部分の80%の厚さにおける複屈折をΔn1、前記コレステリック液晶層の片側の面から10%の厚さにおける複屈折をΔn2、前記コレステリック液晶層のもう片側の面から10%の厚さにおける複屈折をΔn3としたとき、Δn2とΔn3の少なくとも一方がΔn1よりも小さい反射光学素子。
  2. 前記コレステリック液晶層は、第1液晶化合物を含む組成物から形成された第1コレステリック液晶層と、
    前記第1コレステリック液晶層の少なくとも片面上に配置された、第2液晶化合物を含む組成物から形成された第2コレステリック液晶層と、を有し、
    前記第2液晶化合物の複屈折Δna2が、前記第1液晶化合物の複屈折Δna1よりも小さく、前記第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が、前記第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の半分以下である、請求項1に記載の反射光学素子。
  3. 反射中心波長が異なり、かつ液晶化合物由来の光学軸が面内で180°回転する1周期が異なる、請求項1または2に記載の反射光学素子が複数、積層してなる、積層光学素子。
  4. 請求項1または2に記載の反射光学素子、ならびに、請求項3に記載の積層光学素子のいずれかを含む導光素子。
  5. 請求項4に記載の導光素子を含む画像表示素子。
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