JP7394610B2 - 熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鉛を製錬する熔鉱炉を操業する際に、荷高が不均一であるときに生じる吹き抜けを防止する、熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法に関する。
従来より、鉛を製錬する熔鉱炉が知られている。図5は、かかる熔鉱炉の構造を示すものである。図5に示すように、熔鉱炉102において鉛を製錬する際には、熔鉱炉102の上部から原料104とコークス106を交互に装入し、熔鉱炉102内において層状に堆積させる。また、コークス106の燃焼に必要な空気は、熔鉱炉102の円周方向に等分に設置された各羽口108から送気する。なお、羽口108は熔鉱炉102の周方向に沿って配置された図示しない配管から分岐している。
熔鉱炉102における主な反応を以下に示す。
2C+O2→2CO(発熱)
PbO+CO→Pb+CO2(COによる還元)
この熔鉱炉102では、上述の反応により生成された鉛の熔体110が炉底112に貯留され、貯留された熔体110の上部にこれから反応が起こる原料104とコークス106が交互に層状に積み上げられた状態になる。この熔鉱炉102の操業は、原料104とコークス106の交互装入を連続的に繰り返し、原料104とコークス106が層状に積層形成された層状部105を形成させ、各羽口108から空気を吹き込むことにより行われる。生成された鉛の熔体110は、炉底112に形成された図示しない排出口から排出される。
特開平7-18312号公報 特開昭54-128414号公報
ここで、如何にして原料104、コークス106、および空気を均等に熔鉱炉102内に装入するかが熔鉱炉102の操業のポイントとなる。原料104とコークス106が不均一であると、熔鉱炉102内に通風量の差が生じ、供給された空気が抵抗の少ない箇所に多く流れて均一な反応が起こらなくなる。なお、原料104としては、従来は鉛鉱石が用いられていたが、近年は鉛滓、半田合金のような粉体原料や、バッテリースクラップのような異形状のものが用いられる。
大きな生産性低下に繋がるのは吹き抜けという現象である。吹き抜けは、ある部分の荷高(重量圧抵抗)が減少することにより、その部分だけに空気が集中して流れることによって生じる。各羽口108に空気を装入するブロア(図示せず)は元の配管で繋がっているので、吹き抜けが生じると一部だけの羽口108に空気が集中し反応に偏りが起こる。
吹き抜けが発生した場合、上述したように反応に偏りが起こるのと同時に、吹き抜け部分の風速が上昇して原料分の逃げ(原料104を噴き上げる現象)が起こり、煙道114に原料分が堆積して煙道閉塞が発生する。また、吹き抜けが生じると、コークス106と空気の接触機会が減少し、空気中の酸素が完全にコークス106と反応せずにショートパスしてしまう、あるいはコークス106の燃焼により生じた高温のCOガスが原料104と熱交換することなくショートパスしてしまうこととなる。このような原料104の吹き抜けは大きな生産性の低下へつながる。
鉛製錬は高エネルギー効率かつ低コストでの操業が望まれるところ、一度吹き抜けが発生すると大きな生産量、生産性の低下に繋がるという問題があった。
さらに、吹き抜けは、コークス106の燃焼により発生した熱が原料に伝わらずそのまま排ガスになるというデメリットもあった。
なお、かかる吹き抜け防止に関する対策は、例えば、高炉を対象とするものが特許文献1に記載されている。また、高炉内の温度分布を羽口の制御によって調整する方法が特許文献2に記載されている。
本発明の目的は、熔鉱炉における鉛の生産量、および熔鉱炉の生産性を改善することができる、熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法において、複数の隣接する羽口を含むブロックの風量を調整することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明の態様の例を以下に示す。
本発明の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法は、
鉛を製錬する熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法であって、
原料とコークスを交互に装入する装入工程、
前記コークスの燃焼に使用する空気を羽口から吹き込む吹込工程、
前記吹込工程における空気の風量を計測し、計測された風量を基準風量として設定する風量設定工程、
前記風量設定工程から所定の時間経過後、風量が前記基準風量の所定割合を超えて増加した前記羽口があるか否かを調査する調査工程、
前記羽口が位置する熔鉱炉の部分を周方向に複数分割してなる領域であるブロックの内、前記調査工程において、風量が前記基準風量から前記基準風量の所定割合を超えて増加した前記羽口を含む該当ブロックの送風強度を所定の期間低下させる送風量調整工程、
前記送風量調整工程が完了してから一定期間経過後に、前記該当ブロックの送風強度を元の送風強度に復元する復元工程を含み、
送風強度は、前記該当ブロックに含まれるすべての前記羽口の合計風量を前記該当ブロックに含まれるすべての前記羽口の合計断面積で除算して得られることを特徴とする熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法。
この点、鉛熔鉱炉において、水平方向に荷高に不均一が出来た場合に荷高が低い部分で吹き抜けが発生する。すなわち、吹き抜け初期の段階で吹き込み圧が低下し、吹き込み風量が増加することとなる。本発明は、この初期段階での異常を把握して、吹き込み風量が増加したブロック全部の羽口を絞り、吹き抜けを即座に防止するものである。これにより、熔鉱炉における鉛の生産量、および熔鉱炉の生産性を改善することができる。
また、本発明の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法は、
前記ブロックが、隣接する2本以上6本以下の前記羽口を含むことを特徴とする。
これにより、より効果的に吹き抜けを防止することができる。
また、本発明の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法は、
前記送風量調整工程における送風強度の調整を、前記該当ブロックの全ての前記羽口に設けられたダンパーの開度を絞ることによって行うことを特徴とする。
これにより、ダンパーを操作することで容易に送風強度を調整することが可能となる。
また、本発明の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法は、
鉛を製錬する熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法であって、
原料とコークスを交互に装入する装入工程、
前記コークスの燃焼に使用する空気を羽口から吹き込む吹込工程、
前記吹込工程における空気の風量を計測し、計測された風量を基準風量として設定する風量設定工程、
前記風量設定工程から所定の時間経過後、風量が前記基準風量の所定割合を超えて増加した前記羽口があるか否かを調査する調査工程、
前記羽口が位置する熔鉱炉の部分を周方向に複数分割してなる領域であるブロックの内、前記調査工程において、風量が前記基準風量から前記基準風量の所定割合を超えて増加した前記羽口を含む該当ブロックの送風強度を所定の期間低下させる送風量調整工程、
前記送風量調整工程が完了してから一定期間経過後に、前記該当ブロックの送風強度を元の送風強度に復元する復元工程を含み、
前記送風量調整工程において、熔鉱炉全体の送風強度が低下した場合に、送風路全体に供給するブロア送風量を上昇させることにより、前記送風量調整工程の前後において前記熔鉱炉全体の送風量を維持することを特徴とする。
これにより、送風量調整工程において、熔鉱炉の生産性を低下させないようにすることができる。
また、本発明の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法は、
前記基準風量の所定割合が、前記基準風量の5%以上15%未満の間の範囲であることを特徴とする。
すなわち、基準風量の5%以上15%未満の間の範囲で風量が増加したか否かが、吹き抜けが生じたか否かの判定基準となる。
また、本発明の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法は、
前記送風量調整工程における所定の期間が、15分以上2時間未満の間の範囲であり、送風強度を、前記基準風量が設定された際の前記ブロックにおける基準送風強度の10%以上30%未満の範囲で低下させることを特徴とする。
すなわち、15分以上2時間未満の間の範囲で送風強度を基準送風強度の10%以上30%未満の範囲で低下させることにより、吹き抜けを的確に防止することができる。
本発明によれば、熔鉱炉における鉛の生産量、および熔鉱炉の生産性を改善することができる、熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法を提供することができる。
実施の形態に係る熔鉱炉を示した模式図である。 実施の形態に係る熔鉱炉の羽口が位置する部分を上方から視た場合の概念図である。 実施の形態に係る熔鉱炉の操業における吹き抜け防止を行うのに用いられる制御システムを示すブロック図である。 実施の形態に係る熔鉱炉の操業における吹き抜け防止の手順を示すフローチャートである。 鉛を製錬する熔鉱炉を示した模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法について説明する。図1は、実施の形態に係る鉛を製錬する熔鉱炉2を示した模式図である。図1に示すように、熔鉱炉2は、鉛直方向に延びる縦長の立体形状を有し、原料4とコークス6を装入する装入部8、原料4とコークス6を溶融する溶融部10、炉底から溶融した鉛を排出する図示しない排出部を備えている。また、熔鉱炉2には、溶融部10に空気等の気体を送り込む羽口12が接続されている。
図2は、熔鉱炉2の羽口12が位置する部分を示す上方から視た場合の概念図である。図2に示すように、熔鉱炉2の径方向の断面は円形状を有しており、羽口12は、熔鉱炉2の周方向に沿って均等間隔で配置されている。また、羽口12の外周側には、羽口12に空気を送り込むための送風路14が形成され、送風路14にはブロア18が接続されている。
なお、羽口12から吹き出される空気の風量の調整は、熔鉱炉2を周方向に複数分割してなる領域であるブロック16を単位として管理される。すなわち、ブロック16当たりの送風強度が一定になるように、羽口12から送風される空気の強度が調整される。なお、図2においては、隣接する4本の羽口12を一つのブロック16とした場合を例示している。
上述の送風強度は、以下の数式1によって表される。
送風強度[m/min]=合計風量[m3/min]/合計断面積[m2]…(数式1)
なお、数式1において、合計風量は、ブロック16に含まれるすべての羽口12の風量を合計したものを表し、合計断面積は、ブロック16に含まれるすべての羽口12の断面積を合計したものを表している。
このような送風強度は、たとえば、熔鉱炉2の径方向の断面が円形状でなく、楕円形状である場合など、羽口12の断面積が必ずしも均一でない場合において風量よりも有用である。
図3は、実施の形態に係る熔鉱炉2の操業における吹き抜け防止を行うのに用いられる制御システムを示すブロック図である。なお、実施の形態においては、かかる制御システム20を用いた場合を例に説明するが、もちろん、制御システム20を用いず、人手を介して吹き抜け防止に関する制御を行ってもよい。
図3に示すように、制御システム20は、各部を制御する制御部22を備え、制御部22には、ブロア18、ブロア18の送風量であるブロア送風量を計測する送風計24、羽口12の風量を計測する風量計26、羽口12から溶融部10に吹き込まれる風量を調整するダンパー30、後述する基準風量や基準送風強度を設定する設定部32が接続されている。ここで、風量計26とダンパー30は、各羽口12にそれぞれ設けられている。
次に、図4に示すフローチャートを参照しながら、実施の形態に係る熔鉱炉2の操業における吹き抜け防止の手順について説明する。まず、操業が開始されると、装入部8から原料4とコークス6が交互に熔鉱炉2内に装入され(ステップS1:装入工程)、溶融部10において原料4とコークス6が層状に積層形成された層状部5が形成される。
次に、コークス6の燃焼に必要な空気がブロア18より送風路14を介して各羽口12に送風され、各羽口12から溶融部10に吹き込まれる(ステップS2:吹込工程)。ここで、送風は、各羽口12から送風される空気の強度が均一となるように送風される。次に、制御部22は、各羽口12から溶融部10に吹き込まれる風量を風量計26で計測し、設定部32により、計測された風量を基準風量として設定する(ステップS3:風量設定工程)。なお、設定部32は、基準風量が設定された際における各ブロック16の送風強度についても、それぞれのブロック16における基準送風強度として設定する。
次に、風量設定工程から所定の期間経過後、制御部22は、風量計26で計測される風量が基準風量の10%を超えて増加(すなわち、基準風量の110%)している羽口12があるか否かを調査する(ステップS4:調査工程)。なお、制御部22は、風量計26で計測される風量が基準風量の10%を超えて増加している羽口12については、堆積物の荷高が下がり徐々に風量が増加した結果、吹き抜けが生じているものと判定する。
ここで、計測された風量が、基準風量から基準風量の10%を超えて増加した羽口12がなかった場合(ステップS4:No)、吹き抜け防止策はなされないまま操業が続行される。一方、計測された風量が基準風量から基準風量の10%を超えて増加した羽口12があった場合(ステップS4:Yes)、制御部22は、その羽口12を含む該当ブロック16の送風強度を10分以上の間、基準送風強度の20%低下させる(ステップS5:送風量調整工程)。ここで、送風強度の低下は、該当ブロック16の全ての羽口12に設けられたダンパー30の開度を絞ることにより行う。
ここで、該当ブロック16の送風強度を低下させた場合、その分送風路14内部の圧力が上昇し、該当ブロック16以外のブロック16の送風強度が若干上昇する。そして、ブロア18に掛かる圧力が上がるため、制御部22により、ブロア18のブロア送風量を低下する措置が行われる。この場合、熔鉱炉2全体の送風強度が低下する。
ここで、制御部22は、送風路14全体に供給するブロア送風量を上昇させ、当初(風量設定工程時)のブロア送風量に戻す。すなわち、送風量調整工程の前後において、熔鉱炉2全体の送風量を維持する。これにより、全羽口12の総風量が風量設定工程における送風量と一定に維持され、送風量調整工程において、熔鉱炉2の生産性を低下させないようにすることができる。
この間、該当ブロック16以外のブロック16は、送風強度が該当ブロック16よりも高い状態で溶融部10に空気を吹き込むため、吹き抜け部分以外の堆積部分の化学反応が促進され、吹き抜け部分以外の堆積部分の高さが低減し、吹き抜け部分とそれ以外の堆積部分の高さが徐々になだらかになる。
次に、送風量調整工程が完了し、一定期間が経過した場合、制御部22は、ダンパーの開度を元に戻し、該当するブロック16の送風強度を元の送風強度である基準送風強度に復元する(ステップS6:復元工程)。なお、復元工程の前後においても、全羽口12の総風量が変化しないようにブロア送風量を維持する。
この実施の形態に係る熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法によれば、熔鉱炉2における鉛の生産量、および熔鉱炉2の生産性を改善することができる。すなわち、熔鉱炉2で処理する原料は、鉛滓類等の粉状の原料の比率が多いため、熔鉱炉2内で通気性が不均一になりやすく、局所的な吹き抜けが発生しやすい。しかしながら、熔鉱炉2内を複数のブロック16に区分し、数式1で定義した送風強度が各ブロック16で一定になるように管理した操業を行うことにより、局所的な吹き抜けを防止した熔鉱炉操業を実現することができる。
また、ブロック16単位で送風強度を調整することにより、羽口12単位で羽口送風強度を調整するよりも、荷高を速やかに回復させることができる。
また、局所的な吹き抜けを防止することにより、荷高が低くなった部分だけを選んで原料を装入することができないという課題も解決することができる。
また、鉛の熔鉱炉2ではリサイクル原料も多く、高炉のように鉱層を高くすることができないことから、圧力センサーを多数取り付けることができない上、仮に取り付けたとしても粉体原料による計器トラブル等も頻発する可能性が高いという課題があったが、局所的な吹き抜けを防止することにより、かかる課題についても解決することができる。
なお、上述の実施の形態においては、隣接する4本の羽口12を一つのブロック16とした場合を例示しているが、必ずしもこれに限定されず、一つのブロック16には、隣接する2本以上6本以下の羽口12が含まれているのが好ましい。これにより、より効果的に吹き抜けを防止することができる。
また、上述の実施の形態においては、羽口12の総数が16本である場合を例示しているが、羽口12の総数は16本以上26本以下であればよい。
また、上述の実施の形態において、風量計による風量の計測は、目視で行ってもよい。
また、上述の実施の形態の調査工程においては、風量が基準風量の10%を超えて増加した羽口12があるか否かを調査しているが、調査する基準風量の所定割合については、必ずしも10%である必要はない。たとえば、風量が基準風量の5%以上15%未満を超えて増加した羽口12があるか否かを調査してもよい。
また、風量設定工程から所定の時間経過後とは、風量設定工程の直後から120秒までの期間であるのが好ましい。
また、上述の実施の形態の送風量調整工程においては、送風強度を10分以上の間、基準送風強度の20%低下させる場合を例示しているが、送風強度を低下させる所定の期間は、15分以上2時間未満の間の範囲であればよい。また、送風強度の低下範囲については、基準風量が設定された際のブロック16における基準送風強度の10%以上30%未満の範囲であればよい。
また、上述の実施の形態の復元工程における一定期間とは、送風量調整工程が完了してから5分以上2時間未満の間の範囲が好ましい。
2 熔鉱炉
4 原料
5 層状部
6 コークス
8 装入部
10 溶融部
12 羽口
14 送風路
16 ブロック
18 ブロア
22 制御部
24 送風計
26 風量計
30 ダンパー
32 設定部
102 熔鉱炉
104 原料
105 層状部
106 コークス
108 羽口
110 熔体
112 炉底
114 煙道

Claims (6)

  1. 鉛を製錬する熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法であって、
    原料とコークスを交互に装入する装入工程、
    前記コークスの燃焼に使用する空気を羽口から吹き込む吹込工程、
    前記吹込工程における空気の風量を計測し、計測された風量を基準風量として設定する風量設定工程、
    前記風量設定工程から所定の時間経過後、風量が前記基準風量の所定割合を超えて増加した前記羽口があるか否かを調査する調査工程、
    前記羽口が位置する熔鉱炉の部分を周方向に複数分割してなる領域であるブロックの内、前記調査工程において、風量が前記基準風量から前記基準風量の所定割合を超えて増加した前記羽口を含む該当ブロックの送風強度を所定の期間低下させる送風量調整工程、
    前記送風量調整工程が完了してから一定期間経過後に、前記該当ブロックの送風強度を元の送風強度に復元する復元工程を含み、
    送風強度は、前記該当ブロックに含まれるすべての前記羽口の合計風量を前記該当ブロックに含まれるすべての前記羽口の合計断面積で除算して得られることを特徴とする熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法。
  2. 前記ブロックは、隣接する2本以上6本以下の前記羽口を含むことを特徴とする請求項1記載の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法。
  3. 前記送風量調整工程における送風強度の調整は、前記該当ブロックの全ての前記羽口に設けられたダンパーの開度を絞ることによって行うことを特徴とする請求項1または2に記載の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法。
  4. 鉛を製錬する熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法であって、
    原料とコークスを交互に装入する装入工程、
    前記コークスの燃焼に使用する空気を羽口から吹き込む吹込工程、
    前記吹込工程における空気の風量を計測し、計測された風量を基準風量として設定する風量設定工程、
    前記風量設定工程から所定の時間経過後、風量が前記基準風量の所定割合を超えて増加した前記羽口があるか否かを調査する調査工程、
    前記羽口が位置する熔鉱炉の部分を周方向に複数分割してなる領域であるブロックの内、前記調査工程において、風量が前記基準風量から前記基準風量の所定割合を超えて増加した前記羽口を含む該当ブロックの送風強度を所定の期間低下させる送風量調整工程、
    前記送風量調整工程が完了してから一定期間経過後に、前記該当ブロックの送風強度を元の送風強度に復元する復元工程を含み、
    前記送風量調整工程において、熔鉱炉全体の送風強度が低下した場合に、送風路全体に供給するブロア送風量を上昇させることにより、前記送風量調整工程の前後において前記熔鉱炉全体の送風量を維持することを特徴とする熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法。
  5. 前記基準風量の所定割合は、前記基準風量の5%以上15%未満の間の範囲であることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法。
  6. 前記送風量調整工程における所定の期間は、15分以上2時間未満の間の範囲であり、送風強度を、前記基準風量が設定された際の前記ブロックにおける基準送風強度の10%以上30%未満の範囲で低下させることを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の熔鉱炉操業における吹き抜け防止方法。
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