JP7394300B2 - 被覆切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、基材と前記基材上に配置される硬質皮膜とを有する被覆切削工具に関する。
従来、金属材料等の切削加工では、高剛性、高硬度の特性を有するWC基超硬合金を基材とし、耐摩耗性、耐酸化性にすぐれたセラミック硬質皮膜を被覆した切削工具が広く使用されている。被削材の高硬度化、高能率加工化に伴い、切削工具への負荷が増大する状況にあっては、硬質皮膜だけではなく基材である超硬合金についても、耐熱性や耐チッピング性の改善を図ることが求められている。例えば、特許文献1、2では、クロム(Cr)とタンタル(Ta)を複合添加したWC-Co系超硬合金について、組織を均粒化することにより、耐チッピング性の改善を図ることが提案されている。
特開2017-88999号公報 特開2013-244588号公報
近年、金型加工の分野においては一層の低コスト化や納期の短縮化が求められており、切削加工においても切削速度の高速化や高送り条件を用いた高能率化が進められている。
しかしながら、発明者等の検討により、従来提案の超硬合金を基材とする被覆切削工具を用いたとしても、鋼等の高速切削加工、特に、軟鋼の高速切削加工においては、依然として、チッピングや塑性変形が発生するため、工具寿命が十分でないとの問題点を有することが確認された。
そこで、本発明者らは、鋼等の高速切削加工、特に、軟鋼の高速切削加工を行った際にも、チッピングや塑性変形を生じない被覆切削工具を提供することを解決すべき課題とし、WC基超硬合金基材および硬質皮膜層のそれぞれにおいて、耐チッピング性および耐塑性変形性にすぐれた特性を有する材料を用いることにより、従来の被覆切削工具に対し、すぐれた耐チッピング性および耐塑性変形性を備えた被覆切削工具を提供するものである。
そして、具体的には、本発明者らは、前記被覆切削工具の基材となるWC超硬合金においては、結合相を構成するCoの含有量、前記結合相に固溶するCrの含有量、および、前記結合相に固溶、または、組織中に分散して主成分相を構成するTaの含有量のそれぞれを所定の範囲に規定するとともに、残部であるWC粒子について、円相当粒径の平均粒径範囲、および、円相当粒径の粒度分布における面積比の積算値が90%となる粒径(D90)に対する面積比の積算値が10%となる粒径(D10)の比(D90/D10)の範囲を特定し、また、組織中にTaの主成分相が分散することを規定することにより、鋼等の高速切削加工、特に、軟鋼の高速切削加工を行った際に基材に発生するチッピングや塑性変形の問題を解決できることを見出した。
さらに、本発明者らは、前記基材の表面に中間皮膜層を介して硬質皮膜層を有し、前記硬質皮膜層は少なくとも柱状組織からなり表面側において所定の平均幅を有し、最大膜厚のAlTiN皮膜層を有することにより、軟鋼の高速切削加工を行った際に、さらに、すぐれた耐チッピング性および耐塑性変形性を有する被覆切削工具が得られることを見出したものである。
本発明は、前記知見に基づいてなされたものであって、
「(1)WC基超硬合金からなる基材と、前記基材上に中間皮膜層を介して少なくとも一層のAlTiN層を有する硬質皮膜層とからなる被覆切削工具であり、
a)前記基材は、質量%で、金属元素としてCoを8.5%以上9.5%以下、Crを0.3%以上1.0%以下、Taを1.0%以上3.0%以下にて含有し、残部はWCと前記金属元素に固溶もしくは化合して存在する非金属元素と不可避的不純物とからなるWC基超硬合金からなり、
また、前記基材は、円相当の粒径が0.4μm以上であるWC粒子の平均粒径が、1.0μm以上2.0μm以下であり、かつ、前記平均粒径の粒度分布において面積比の積算値が90%となる粒径D90と面積比の積算値が10%となる粒径D10との比である、D90/D10が3.0未満であり、さらに、組織中には、Taを主成分とする相を分散してなり、
b)前記中間皮膜層を介して形成された前記硬質皮膜層の前記AlTiN層は、
b-1)金属元素の総量に対して、Alが55原子%以上90原子%以下、Tiが10原子%以上45原子%以下を有する、AlとTiの窒化物層であり、
b-2)前記基材の表面に対して膜厚方向に成長した柱状粒子の集合組織により形成され、
b-3)前記硬質皮膜層中において最大である4.0μm以上の膜厚を有することを特徴とする被覆切削工具。
(2)(1)に記載された被覆切削工具において、中間皮膜層は、Tiの窒化物または炭窒化物からなる、(1)に記載された被覆切削工具。」である。
本発明によれば、軟鋼の高速切削加工において、耐久性にすぐれた被覆切削工具を提供することができる。
発明例1における切削工具のWC超硬合金基材の膜厚方向の研磨断面における電子顕微鏡による組織写真(2,000倍)である。 比較例3における切削工具のWC超硬合金基材の膜厚方向の研磨断面における電子顕微鏡による組織写真(2,000倍)である。
本発明者等は、基材であるWC基超硬合金と最適な皮膜構造の組み合わせを具体的に見出したことで、鋼等の高速切削加工、例えば、軟鋼の高速切削加工において工具寿命を大幅に改善できる被覆切削工具を得ることができた。
すなわち、具体的には、基材には、Taを主成分とする相が分散した耐熱性がすぐれるWC-Co系超硬合金を用い、組成範囲と粒径および粒度分布を特定範囲に制御する。また、硬質皮膜の形成には、欠陥が少なく密着性にすぐれる化学蒸着法を適用して、中間皮膜を設けた上で耐熱性と耐摩耗性がすぐれる膜種であるAlリッチなAlとTiの窒化物を厚膜に設ける。
このような基材と硬質皮膜構造の組み合わせにより、軟鋼の高速切削加工において工具寿命を大幅に改善することができた。以下、詳述する。
[1]基材
本発明においては、基材としてWC基超硬合金を用いた。
以下では、用いたWC基超硬合金の組成、組織について述べる。
(1)WC基超硬合金の組成
<Co含有量>
8.5質量%以上9.5質量%以下(以下、「質量%」を単に「%」と表記する)
Coは、硬質相であるWC粒子を繋ぎとめる結合相であり、WC基超硬合金に高い靭性を付与する元素である。
本発明においては、軟鋼の高速切削加工において、すぐれた耐久性を再現するために、Coの含有量を狭い範囲で制御する必要があり、金属元素として、8.5%以上9.5%以下にて、添加する。
Coの含有量が8.5%未満では、超硬合金の靭性が低下する。また、組織が不均一になり易く、軟鋼の高速切削加工においてチッピングが発生し易くなる。一方、Coの含有量が9.5%を超えると、後述するWC粒子の粒度分布を均一にしても、硬度と耐塑性変形性が低下するため、軟鋼の高速切削加工において、工具の耐久性が著しく低下する。
よって、Coの含有量は、8.5%以上9.5%以下と規定した。
<Crの含有量>
0.3%以上1.0%以下
Crは、Co中に固溶し、焼結過程でのWC粒子の粒成長を抑制して組織を均一にする元素であり、金属元素として、0.3%以上1.0%以下にて添加する。
Crの含有量が0.3%未満では、WC粒子の粒成長が抑制されずに、WC粒子の粒度分布が不均一となり、チッピングが発生し易くなる。また、WC粒子の粒度分布が不均一になることでCoの分布も不均一になり、チッピングが発生し易くなる。
一方、Crの含有量が1.0%を超えると、Crを主体とする粗大な炭化物が析出して超硬合金の靭性を低下させる。
よって、Crの含有量は、0.3%以上1.0%以下とする。好ましくは、0.5%以上であり、また、好ましくは、0.8%以下である。
<Taの含有量>
1.0%以上3.0%以下
Taは、Coに固溶してWC粒子の粒成長を抑制して組織を均一化する。また、組織中にTaを主成分とする相が分散することで耐熱性を高めることができるため、金属元素として、1.0%以上3.0%以下にて添加する。
Taの含有量が1.0%未満では、WC粒子の粒度分布が不均一になるとともに、組織中に分散するTaを主成分とする相が少なく耐熱性が低下する。一方、Taの含有量が3.0%を超えると、Taを主成分とする相が多くなりすぎて超硬合金の靭性を低下させる。
よって、Taの含有量は、1.0%以上3.0%以下とする。好ましくは、2.5%以下であり、更には、2.0%以下とすることが好ましい。
<金属元素に固溶もしくは化合して存在する非金属元素と不可避的不純物>
WC基超硬合金の残部は、主成分であるWC、および、金属元素(Co、Cr、Ta)に固溶もしくは化合して存在する非金属元素と不可避的不純物である。
金属元素の固溶もしくは化合して存在する非金属元素とは、C、N等であり、光学顕微鏡観察にては遊離成分として確認されない量で存在する。
また、原料粉末や混合、焼結過程の不可避的不純物としてFe、Ni、Nb、Al等を微量含有する場合がある。
(2)WC基超硬合金の組織
<WC粒子の平均粒径>
WC基超硬合金の硬度と靭性はトレードオフの関係にあり、硬度が増加すると靭性が低下する傾向にあり、他方、硬度が低下すると靭性が増加する傾向にある。
そして、WC基超硬合金のCoの含有量が同等であれば、硬度と靭性はほぼWC粒子の平均粒径によって決定される。
ここでいうWC粒子の平均粒径は、円相当の粒径(「円相当径」ともいう。)の平均粒径をいう。
なお、特に、WC粒子については、円相当の粒径が0.4μm未満の微細な粒子を含めた場合には、例えば、後述するD90/D10において、組織の均一性を正確に評価できなくなるため、円相当の粒径が0.4μm以上である粒子の平均粒径について規定する。
軟鋼の高速切削加工において、WC粒子の平均粒径が微粒になりすぎると靭性が低下してチッピングが発生する。他方、WC粒子の平均粒径が粗大になりすぎると硬度が低下して耐摩耗性が低下する。
そこで、本発明においては、円相当の粒径が0.4μm以上のWC粒子の平均粒径を1.0μm以上2.0μm以下と規定した。好ましくは、1.2μm以上であり、また、好ましくは、1.8μm以下である。
そして、具体的には、試料を鏡面加工して、縦60μm×横30μm(1800μm)の範囲にある、円相当の粒径が0.4μm以上のWC粒子の円相当の平均粒径を求めることで、WC粒子の平均粒径を精度高く評価することができる。
WC粒子の平均粒径は、EBSD(Electron Back Scatter Diffraction:電子後方散乱回折)法を用いて測定することができる。
0.4μm未満のWC粒子の測定についてはノイズを含むため、前述のとおり、測定対象となるWC粒子の粒径を0.4μm以上のWC粒子の円相当径の平均粒径として規定することにより評価した。なお、相当径が0.4μm未満の粒子が全体に占める面積率は5%以下である。
<WC粒子のD90/D10>
ここで、D90/D10とは、WC平均粒径の粒度分布において面積比の積算値が90%となる粒径D90に対する、面積比の積算値が10%となる粒径D10の比をいう。
本発明では、上述した組成範囲の制御に加えて、ミクロレベルの組織の均一化が重要である。上述したように、本発明のWC基超硬合金は、軟鋼の高速切削において、硬度と靭性を高いレベルで確保するため、特定の平均粒径になるよう設定している。但し、同程度の平均粒径であっても、その粒度分布が広い場合には、ミクロレベルの組織が不均一となり、チッピングが発生し易くなる。
そこで、本発明では、ミクロレベルのWC粒子の均一性を評価する指標として、さらに、平均粒径の粒度分布において面積比の積算値が90%となる粒径D90に対して、面積比の積算値が10%となる粒径D10の比、すなわち、D90/D10を用いた。この値は、仮に全ての粒子が同じ粒径であれば、D90とD10が同じ粒径となり、D90/D10の値は最小値の1となる。粒度分布が広い組織では、粒径が大きいD90の値が大きくなる一方、粒径が小さいD10の値は小さくなるので、D90/D10の値は1を超えて大きくなる。これに対して、D90/D10の値が小さいことは、粒度分布がよりシャープで均一な組織であることを示す。
但し、前述したとおり、極めて微粒なWC粒子を考慮すると、微粒なWC粒子は数が多いため、狙いとする1.0μm以上2.0μm以下のWC粒子を正確に評価できず、D90/D10により組織の均一性が正確に評価できないため、組織中に均一分散している円相当の粒径が0.4μm未満の極めて微粒なWC粒子は考慮せず、円相当径が0.4μm以上のWC粒子について、前記D90に対する前記D10の比を評価することで、組織の均一性を正確に評価できることを確認した。そして、円相当の粒径が0.4μm以上のWC粒子の平均粒径を1.0μm以上2.0μm以下とした上で、平均粒径の粒度分布において面積比の積算値が90%における粒径D90と面積比の積算値が10%における粒径D10との比であるD90/D10を3.0未満と規定することで、軟鋼の高速切削において、チッピングの発生を抑制する効果を十分に発揮できることを見出した。
好ましくは、D90/D10を2.8以下とすることが好ましい。
<WC粗大粒子、凝集体(マクロ欠陥)>
上記では、円相当径が10μmを超えるWC粒子やWC凝集体が生成しない場合について説明を行ったが、組織の一部に円相当径が10μmを超えるWC粒子またはWC凝集体、さらには、円相当径が30μmを超えるWC粒子またはWC凝集体(マクロ欠陥)を生じる場合もあるので、以下では、これらの粗大WC粒子やWC凝集体が生じた場合における平均粒径の測定法について説明する。
特にマクロ欠陥が多くなるとチッピングが発生し易くなるため、円相当径が30μmを超えるWC粒子またはWC凝集体については、光学顕微鏡による組織観察において、350000μm(500μm×700μm)の範囲で8個以下と規定することが好ましく、さらには、5個以下、円相当径が10μmを超えるWC粒子またはWC凝集体では、8個以下とすることが好ましい。
かかる条件を満たした上で、マクロ欠陥、および、円相当径が10μmを超えるWC粒子およびWC凝集体のない平均的な組織を有する場所を選択して平均粒径を測定する。
具体的には、試料を鏡面加工して、マクロ欠陥、および、円相当径が10μmを超えるWC粒子およびWC凝集体のない1800μm(縦60μm×横30μm)の範囲にある、円相当の粒径が0.4μm以上のWC粒子の円相当の平均粒径を求めることで、WC粒子の平均粒径を精度高く評価することができる。
<Ta相の組織>
本発明において、組織中に分散するTaを主成分とする相は、光学顕微鏡観察により確認することができる。Taを主成分とする相はTaに次いでWを多く含有しており、主に炭化物や炭窒化物として存在する。組織中に分散するTaを主成分とする相の平均粒径が小さすぎると超硬合金の耐熱性が低下し、他方、大きすぎると靭性が低下する。
そのため、組織中に分散するTaを主成分とする相は、円相当の平均粒径を0.5μm以上3.0μm以下とすることが好ましい。
Taを主成分とする相は、金属元素としてTaを60~80質量%にて含有し、Wは10~30質量%にて含有する。
なお、Ta粒子の平均粒径は、WC粒子の平均粒径と同様、前記したEBSD法を用いて測定することができる。
[2]硬質皮膜層
硬質皮膜の主層は、AlとTiの窒化物からなるAlTiN層である。
また、本発明に係る硬質皮膜は、AlTiN層以外であっても全体で窒化物であることがより好ましい。硬質皮膜の全体が窒化物になることで、鋼等の高速切削加工において、耐チッピング性が向上する。
(1)AlTiN層
<AlTiN層の特性>
AlとTiの窒化物からなるAlTiN層は、耐摩耗性と耐熱性にすぐれる膜である。
本発明では、硬質皮膜層を化学蒸着法にて被覆するため、アークイオンプレーティング法で被覆した硬質皮膜のようにドロップレットを含有せず、硬質皮膜の内部に欠陥が少ない。
また、厚膜としても基材の密着性にすぐれるため、軟鋼の高速切削加工において、耐塑性変形性にすぐれ、AlとTiの窒化物はAlの含有量が多くなってもfcc構造を維持することでき、硬質皮膜のAlの含有比率をより高めることができる。
<Alの含有量>
AlTiN層は、Alの含有比率が高いと硬質皮膜の耐熱性が高まるとともに工具刃先に潤滑保護皮膜を形成し易くなり、被覆切削工具の耐久性が向上する。これらの効果を十分に再現するために、本発明に係る硬質皮膜は、金属元素の総量に対して、Alの含有比率が55原子%以上とする。更には、Alの含有比率を60原子%以上とすることが好ましい。他方、Alの含有比率が大きくなり過ぎると、ミクロレベルで脆弱なhcp構造のAlNが多くなり被覆切削工具の耐久性が低下し易くなる。そのため、Alの含有比率は90原子%以下とする。更には、Alの含有比率を80原子%以下とすることが好ましい。
<Tiの含有量>
AlTiN層は、Tiの含有比率が少なすぎると硬質皮膜の結晶構造が脆弱なhcp構造のAlNが増加するため被覆切削工具の耐久性が低下する。また、工具刃先に潤滑保護皮膜が形成され難くなり、溶着が発生し易くなる。また、そのため、Tiの含有比率は10原子%以上とする。更には、Tiの含有比率は20原子%以上とすることが好ましい。但し、Tiの含有比率が大きくなり過ぎると相対的にAlの含有比率が低下して耐熱性が低下する。そのため、Tiの含有比率は45原子%以下とする。更には、Tiの含有比率は40原子%以下とすることが好ましい。
<その他の元素>
AlTiN層は化学蒸着法で被覆するため、非金属元素として少なくとも塩素(Cl)を含有し、また、酸素、炭素を不可避元素として含有する。
これらの元素の含有比率の合計が1.0質量%を超えた場合には、硬質皮膜が脆弱化するおそれがあるため、塩素、酸素および炭素の合計の含有量は、1.0質量%以下とすることが好ましい。
AlTiN層が、全体として窒化物層である場合には、前記にて許容される酸素および炭素の含有量の範囲内において、起因する酸化物、AlとTiをベースとする複合炭化物や複合炭窒化物等を一部に含有してもよい。
<AlTiN層の層厚>
本実施形態においては、AlTiN層は硬質皮膜中において最大膜厚を有するものである。耐摩耗性と耐熱性にすぐれる膜種であるAlTiN層の膜厚が最も厚膜になることで、被覆切削工具の耐久性が向上する。そして、耐摩耗性と耐熱性を高めるためにAlTIN層の膜厚を4.0μm以上とする。更には、AlTiN層の膜厚は5.0μm以上にすることが好ましい。但し、AlTiN層の膜厚が厚くなり過ぎるとチッピングのリスクが高まる。そのため、AlTiN層の膜厚は20.0μm以下にすることが好ましい。更には、AlTiN層の膜厚は15.0μm以下にすることが好ましい。
<柱状粒子>
AlTiN層は基材の表面に対して膜厚方向に成長した柱状粒子の集合から構成される。AlとTiの窒化物が基材の表面に対して膜厚方向に成長した柱状粒子となることで、硬質皮膜の靭性が高まり被覆切削工具の耐久性が向上する。
前記柱状粒子の表面側における平均幅が0.1μm以上2.0μm以下であることが好ましい。表面側における平均幅が0.1μm以上とすることで被覆切削工具の耐久性がより高まる。また、表面側における平均幅が2.0μm以下とすることで、硬質皮膜の塑性変形が起こり難くなり、また、AlTiN層から脱落する粒子径が小さくなるため工具摩耗が抑制され易くなる。
本実施形態における前記表面側とは、被削材と接触する側にあるAlTiN層の表面近傍、例えば、CP(Cross-section Polisher)加工面の近傍をいう。AlTiN層の柱状粒子の幅は、透過型電子顕微鏡や走査型電子顕微鏡による断面観察から測定することができる。測定箇所は、被削材と接する側にある皮膜表面から深さが0.5μmの位置とした。連続する30個以上の柱状粒子の幅を観察すれば、粒子幅の平均値は収束する。そのため、連続する30個以上の柱状粒子から、AlTiN層の柱状粒子の平均幅を求めればよい。
[3]その他の層
(1)中間皮膜
本実施形態の被覆切削工具では、基材とAlTiN層の間に中間皮膜を設けることができる。中間皮膜を設けることで基材とAlTiN層の密着性がより向上して鋼等の高速切削においてもチッピングが発生し難くなる。中間皮膜は、基材およびAlTiN層との密着性にすぐれるTiの窒化物または炭窒化物とすることが好ましい。Tiの窒化物は超硬合金およびAlTiNとの密着性に優れるため、中間皮膜として設けることでAlTiN層の密着性が向上する。また、Tiの炭窒化物であっても、窒素リッチであれば窒化物と同様にすぐれた密着性を確保することができる。中間皮膜をTiの炭窒化物とする場合、窒素と炭素の合計の原子比率を100%とした場合、窒素の含有比率を70%以上とすることが好ましい。更には、80%以上とすることが好ましい。
中間皮膜の膜厚が薄くなり過ぎると密着性の改善効果が十分ではないため、中間皮膜の膜厚は0.1μm以上であることが好ましい。更には、0.2μm以上であることが好ましい。また、中間皮膜の膜厚が厚くなり過ぎるとチッピングが発生し易くなるため、中間皮膜の膜厚は2.0μm以下であることが好ましい。更には、1.0μm以下であることが好ましい。
(2)上層
AlTiN層の上に、AlTiN層と異なる成分比や異なる組成を有する上層を設けることができる。但し、上層の膜厚が厚くなり過ぎるとチッピングが発生し易くなるため、上層の膜厚は3.0μm以下であることが好ましい。
[4]WC基超硬合金の製造方法
以下に、本発明に係るミクロ組織を有するWC基超硬合金の製造方法の一例を示すが、本発明の製造方法は以下の製造方法に限定されるものはない。
<原料粉の混合工程>
WC基超硬合金について、上述したミクロ組織を達成するには、混合工程において、WC原料粉末の過粉砕を抑制することが有効である。そのため、混合工程では、まず、WC原料粉末以外の原料粉末を纏めて混合した後、WC原料粉末を入れて混合することが好ましい。
混合条件の一例として、アトライターを用いた場合、WC原料粉末の混合は、0.5~5時間であることが好ましい。WC原料粉末以外の原料粉末の混合は、WC原料粉末の混合時間の2~5倍であることが好ましい。また、組織を均一にするとともに過粉砕を抑制するために、アトライターの回転数は80~200rpmが好ましい。
また、使用するWC原料粉末の製造時の炭化温度が低く、微粒粉末が凝集して形成されたものを使用すると、混合工程においてWC粒子が過粉砕されて組織が不均一になるため、使用するWC原料粉末は、1900℃~2200℃で炭化処理された高温炭化原料が好ましい。
一方、原料粉末の製造時の炭化温度が高く、微粒粉末の凝集が少ないWC原料粉末であっても、平均粒径が5μm以上になると、粉砕によって粒度分布が広がり組織が不均一になるため、その場合は、WC原料粉末はフィッシャー法で測定した平均粒径が2.0μm以上4.0μm以下で、微粒粉末の凝集が少ない粉末を用いることが好ましい。
<焼結体の製造方法>
焼結工程では、焼結温度を1350℃以上1450℃以下の範囲で1時間程度保持することにより、すぐれた特性を有する、WC基超硬合金を得ることができる。
以下では、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は下記の実施例により限定されるものではない。
実施例1では、WC基超硬合金基材の具体的な製造方法を示すとともに、得られたWC基超硬合金基材について、成分組成と組織および物性値の関係を示す。
各試料毎に、使用するWC原料粉末の平均粒径、混合方法および各原料粉末の混合比率を変更し、種々のWC基超硬合金基材を作製した。(表1参照。)
まず、基材1、2、11~14では、WC原料粉末としては、2000℃程度の高温にて炭化処理された、微粒粉末の凝集が少ないWC原料粉末を原則として用い、また、基材10では、炭化温度が2000℃未満であるが、凝集が少なく平均粒径が大きいWC原料粉末を使用した。
次に、基材1、2、基材10~12では、WC粉末(平均粒径2.5~8.6μm)、Co粉末(平均粒径1.2μm)、Cr粉末(平均粒径が1.0μm)、TaC粉末(平均粒径が1.5μm)およびカーボン粉末を準備し、これら全原料粉末の総質量に対し2質量%のパラフィンワックスおよびエチルアルコール(水分含有量10%未満)と、WC粉末を除く、他の原料粉末をすべて小型アトライターに装入し、回転数を192rpmとして、4時間混合した後、前記WC粉末を装入し、さらに1時間混合し、WC混合スラリーを作製した。
また、基材13および基材14では、WC粉末を含めて全原料粉末を同時に装入し、3時間混合したWC混合スラリーを作製した。
なお、粉末の平均粒径はフィッシャー法で測定した代表値である。
その後、前記WC混合スラリーを静置乾燥機にて乾燥しパン造粒器にて造粒粉末を得た。得られた造粒粉末により、ミーリング加工用インサート(WDNT140520)の基材用の成形体を成形した。そして、焼結温度1400℃にて60分間加熱保持後、焼結温度から窒素ガスにより強制冷却して、中炭素組成のWC基超硬合金からなる焼結体として基材1、2、および、基材10~14を作製した。
表1に、各基材の製造に用いたWC原料粉末の平均粒径とその混合方法を示す。
次に、作製された焼結体に鏡面加工を施すことにより得られた試料について、EPMA(JEOL製 JXA-8530F)を用いて組織観察を行った。そして、EBSD(Electron Back Scatter Diffraction:電子後方散乱回折)法を用いて、30μm×60μmの範囲にある個々のWC粒子の断面積を測定し、その値から円相当の粒径を求めた。これを3か所において測定を行い、円相当の粒径が0.4μm以上であるWC粒子について、その平均粒径と、その平均粒径の粒度分布において面積比の積算値が90%となる粒径D90と、前記面積比の積算値が10%となる粒径D10と、前記粒径D90に対する前記粒径D10の比であるD90/D10とを求め、表1に示す。
なお、ノイズを含むため計算には含めなかった円相当径が0.4μm未満の粒子が全体に占める面積率は1~2%程度であった。
表1には、併せて、作製したWC超硬合金の物性値(保磁力(Hc)、飽和磁化(4πσ)、硬度(HRA))を示す。
なお、表1において示す基材20、21は、軟鋼のミーリング加工に適用されている同形状の市販されているインサートと同じ基材であり、組成および物性値を示した。



表1に明らかなように、所定の成分組成を有し、表1に記載された製造条件により製造された基材1および基材2は、WC相の組織において、所望の平均粒径およびシャープで均一な粒度分布(D90/D10値)を有するものであり、硬度は、90.4~90.6HRA、保磁力は、209~211(Oe)、飽和磁化は11.0~11.5の範囲にあった。
また、基材1および基材2では、組織中に円相当の平均粒径が0.5μm以上3.0μm以下であるTaを主成分とする相が分散し、前記Taを主成分とする相の組成は、Taが60~80質量%、Wが10~30質量%の炭化物である。
基材1および基材2を基材10~基材12と対比すると、基材1および基材2は、硬度(HRA)値が高く、耐摩耗性にすぐれ、また、D90/D10が、基材10~基材12では、3.0以上であるのに対し、基材1および基材2では、いずれも3.0未満であることから、ミクロレベルでの組織が均一であり、耐チッピング性においてすぐれたものであることが理解できる。
基材13および基材14は、D90/10が、3.0を下回り、また、硬度(HRA)値が高いものの、WC原料粉末の過粉砕が進んだため、それぞれ、平均粒径が0.7μmおよび0.9μmと小さく、他方、平均粒径が10μmを超える粗大な欠陥も多く発生していた。
また、既存の基材である、基材20および基材21は、いずれもCoの含有量が高く、9.5質量%を超えており、硬度および耐塑性変形性が低下するため、工具の耐久性に劣り、特に、軟鋼の高速切削加工においては不適である。
なお、図1に示す、本発明例1の基材として用いられる基材1の電子顕微鏡による組織観察写真によれば、基材1の組織が均一な粒径を有するWCからなる均粒組織であることが確認できる。
他方、図2に示す、比較例3の基材として用いられる基材12の組織では多くの微粒なWC粒子中に粗大粒子が存在する混粒組織であることが確認できる。
実施例2では、被削材をS50Cとして、実施例1にて作製した基材1、2および10~13、さらには、従来基材の基材20、21に硬質皮膜を被覆し、切削試験による工具寿命にて評価を行った。
発明例1~3および比較例1~6では、化学蒸着法を用い、基材1、基材2および基材10~基材13、基材20、基材21に中間皮膜を被覆(基材5は除く)した後、AlTiN硬質被覆層を成膜したものである。
具体的な成膜方法は以下のとおりである。
CVD装置においてHガスを流し、炉内温度を800℃、炉内圧力12kPaに維持した後、83.1体積%のHガス、15.0体積%のNガス、1.9体積%のTiClガスからなる混合ガスを炉内に導入して、基材の表面に0.5μmの中間皮膜(TiN皮膜または(W,Ti)C皮膜)を被覆した。
なお、上述したガスに加えて微量のCHCNガスを導入すれば炭窒化物を被覆することができる。
次いで、0.15体積%のTiClガス、0.45体積%のAlClガス、7.50体積%のNガス及び52.51体積%のHガスからなる混合ガスAと、1.13体積%のNHガス、7.50体積%のNガス及び30.76体積%のHガスからなる混合ガスBとを別々のノズルから反応容器内に導入して、成膜温度800℃、反応圧力4kPa、基台の回転速度を2rpmとして、中間皮膜の上にAlTiNを被覆した。
なお、比較例5では、基材1に中間皮膜を設けずに基材1の上に直接AlTiNを被覆した。各試料について、硬質皮膜の被覆後は、ウエットブラスト処理を実施して引張応力を低減させた。
比較例7~9ではアークイオンプレーティング法を用いた。まず、炉内を8×10-3Pa以下に真空排気して、炉内温度を800℃として基材1または基材20の表面をArボンバード処理およびTiボンバード処理を行い、1~10nmのTiボンバード層を形成した。その後、炉内温度を520℃、基材に印加する負圧のバイアス電圧を-150V、カソードに投入する電力を150A、炉内に窒素ガスを導入して炉内圧力を4Paとして、AlTiNを被覆した。
アークイオンプレーティング法では膜厚が厚くなり過ぎるとチッピングが発生し易くなるので膜厚を3μmとした。なお、本成膜条件はアークイオンプレーティング法において、すぐれた耐久性が再現される条件である。
工具寿命について、切削試験用インサートの工具寿命は逃げ面の最大摩耗幅が0.3mmを超えたとき、もしくは、チッピング(欠損)が発生し、その幅が0.3mmを超えたときまでの加工時間(min)とした。
(条件)乾式加工
・工具:高速高送り用工具
・カッター型番:ASRT5063R-4
・インサート型番:WDNT140520
・刃数:1
・被削材:S50C(220HB)、SKD11(200HB)
・切削方法:乾式のミーリング加工
・切り込み:軸方向、1.0mm、径方向、43mm
・一刃送り量:2.0mm/刃
表2に使用した基材と硬質皮膜および各試験条件での工具寿命を示す。

S50Cの加工においては、従来の切削条件は160m/mimである。発明例1~3は従来の加工条件においても比較例1~9対してすぐれた工具寿命を示した。また、高速条件においては、実施例の優位性がより顕著になる傾向にあった。
実施例3では、被削材をSKD11(200HB)として、化学蒸着法で被覆した発明例11~13とアークイオンプレーティング法で被覆した比較例17~19を評価した。切削速度以外は実施例2と同様とした。表3に評価結果を示す。

SKD11の加工においては、従来の切削条件は130m/mimである。発明例11~13は従来の加工条件においても比較例17~19に対してすぐれた工具寿命を示した。
また、高速条件においては、実施例の優位性がより顕著になる傾向にあった。
本発明に係るWC基超硬合金を基材として用いた被覆切削工具は、鋼等の切削加工、特に、軟鋼の高速切削加工を行った際に、従来の被覆切削工具に対して、すぐれた耐チッピング性および耐塑性変形性を備えた被覆切削工具であるため、きわめて有用である。

Claims (2)

  1. WC基超硬合金からなる基材と、前記基材上に中間皮膜層を介して少なくとも一層のAlTiN層を有する硬質皮膜層とからなる被覆切削工具であり、
    a)前記基材は、質量%で、金属元素としてCoを8.5%以上9.5%以下、Crを0.3%以上1.0%以下、Taを1.0%以上3.0%以下にて含有し、残部はWCと前記金属元素に固溶もしくは化合して存在する非金属元素と不可避的不純物とからなるWC基超硬合金からなり、
    また、前記基材は、円相当の粒径が0.4μm以上であるWC粒子の平均粒径が、1.0μm以上2.0μm以下であり、かつ、前記平均粒径の粒度分布において面積比の積算値が90%となる粒径D90と面積比の積算値が10%となる粒径D10との比である、D90/D10が3.0未満であり、さらに、組織中には、Taを主成分とする相を分散してなり、
    b)前記中間皮膜層を介して形成された前記硬質皮膜層の前記AlTiN層は、
    b-1)金属元素の総量に対して、Alが55原子%以上90原子%以下、Tiが10原子%以上45原子%以下を有する、AlとTiの窒化物層であり、
    b-2)前記基材の表面に対して膜厚方向に成長した柱状粒子の集合組織により形成され、
    b-3)前記硬質皮膜層中において最大である4.0μm以上の膜厚を有することを特徴とする被覆切削工具。
  2. 請求項1に記載された被覆切削工具において、中間皮膜層は、Tiの窒化物または炭窒化物からなる、請求項1に記載された被覆切削工具。
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