JP5233124B2 - 超硬合金および被覆超硬合金 - Google Patents

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本発明は、主に鋳物や鋼の高速加工、特に断続旋削やフライス切削などに用いた場合に、優れた耐欠損性,耐チッピング性を有するために長寿命を発揮する超硬合金および被覆超硬合金に関する。
一般に、鋳物切削には微粒でCo量の少ないWC−Co系超硬合金あるいはWC−TaC(NbC)−Co系超硬合金が使用されている。硬さと強度,靱性に優れ、摩耗や微少チッピングに強いためである。一方、鋼切削にはTiCとTaC(NbC)添加により耐摩耗性と耐塑性変形性を改善したWC−TiC−TaC(NbC)−Co系超硬合金が使用されている。そして、TiC,TiCN,Al23などの硬質膜を被覆して耐摩耗性の向上を図っている。しかし、被覆に伴って強度,靱性が著しく低下するために、欠損やチッピングを起こし易いと言う問題がある。その改善策として、表面近傍にCoが富化され、かつ立方晶系化合物を含有しない表面層を設けることにより、耐欠損性,耐チッピング性を向上させた超硬合金および被覆超硬合金が種々提案されている。
表面層を有する超硬合金に関する従来技術には、Wを含有したIVa、Va、VIa族元素の炭窒化物からなるB−1型結晶構造を持つ相と、50重量%以上のWC相とを硬質相として有し、鉄属金属を結合金属として有し、かつ表面層の5〜200μmはB−1相の割合が、他の部分より少ないことを特徴とする超硬合金がある(例えば、特許文献1参照。)。この超硬合金は、表面層中でのB−1相の減少により被覆超硬工具の耐欠損性,耐チッピング性を高める効果はあるものの、刃先の塑性変形に伴う急激な摩耗を起こすと言う問題がある。
また、WC−立方晶系化合物−鉄属金属からなる超硬合金において、立方晶系化合物がZrおよび/またはHfの炭化物,窒化物,炭窒化物,炭酸化物より選ばれた1種以上とWCを含み、切刃となる綾線部の最表面にWCと鉄属金属のみからなる表面層を有する母材を用いた被覆超硬合金およびその製造方法がある(例えば、特許文献2参照。)。この超硬合金は、表面層がWCと鉄属金属のみからなるために被覆超硬工具の耐欠損性,耐チッピング性を顕著に高める効果はあるものの、切れ刃の塑性変形や反応摩耗によって急激に摩耗すると言う問題がある。
特開昭54−87719号公報 特開平6−73560号公報
本発明は、従来の表面層を有する超硬合金の問題点である塑性変形と反応摩耗を抑制するもので、具体的には、炭窒化ジルコニウムと炭窒化バナジウムとを分散して含有するとともに表面近傍には炭窒化バナジウムを主成分とした第1立方晶化合物相と金属結合相と炭化タングステン相とからなる表面層を有する超硬合金の提供を目的とする。
本発明者は、耐摩耗性と耐欠損性とを同時に改善できる超硬合金について検討を行っていた所、窒化ジルコニウムと窒化バナジウムとを添加して超硬合金を作製すると、これらの窒化物は脱窒と炭素吸収により炭窒化ジルコニウムと炭窒化バナジウムに変化すること、そして、炭窒化ジルコニウムの脱窒による分解と内部への優先的な移動によって表面近傍には炭窒化バナジウムを主成分とした第1立方晶化合物相と炭化タングステン相と金属結合相とからなる表面層が形成されること、内部では炭窒化ジルコニウムを主成分とした第2立方晶化合物相と炭窒化バナジウムを主成分とした第1立方晶化合物相とが相互に固溶体を形成し難いためにそれぞれが独立して存在すること、その結果として、表面層中の第1立方晶化合物相が塑性変形と反応摩耗を抑制して超硬合金の耐摩耗性を向上させること、合金内部の第2立方晶化合物相が刃先全体の耐塑性変形性を向上させると言う知見を得て、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明の超硬合金は、コバルトおよびニッケルの中の1種または2種を主成分とする金属結合相:5〜25体積%と、バナジウムを含む炭窒化物からなる第1立方晶化合物相:0.5〜10体積%と、ジルコニウムを含む炭窒化物からなる第2立方晶化合物相:0.5〜20体積%と、残りが炭化タングステンとから構成され、表面から合金内部に向かって3〜50μmの深さに亘って表面層が形成されており、表面層は、金属結合相と第1立方晶化合物相と炭化タングステン相とからなり、表面層を除いた合金内部は、金属結合相と第1立方晶化合物相と第2立方晶化合物相と炭化タングステン相とからなる超硬合金である。
本発明の超硬合金における金属結合相は、具体的には、コバルト,ニッケルおよびこれらに20重量%以下のタングステン,クロム,モリブデンなどを固溶したCo−W合金,Co−Cr−W合金,Ni−W−Cr合金,Ni−Mo−Cr合金などを挙げることができる。結合相量は、5体積%未満では強度,靱性が低いために欠損し易く、逆に25体積%を超えて多くなると、硬さ,耐摩耗性,耐塑性変形性が顕著に低下するため、結合相量を5〜25体積%と定めたものである。その中でも、金属結合相全体に対して0.1〜20重量%、好ましくは5〜20重量%のクロムを含有すると、金属結合相が強化されて、強度,靱性が向上するので、さらに好ましい。
本発明の超硬合金における第1立方晶化合物相は、バナジウムを含む炭窒化物からなり、具体的には、炭窒化バナジウム、炭窒化バナジウムにチタン,ハフニウム,ニオブ,タンタル,タングステンの中の少なくとも1種の窒化物,炭窒化物を固溶させた複合炭窒化物を挙げることができる。第1立方晶化合物相の含有量は、0.5体積%未満では焼結時にバナジウムを含む炭窒化物が合金内部へ移動するために表面層を形成せず、逆に10体積%を超えて大きくなると表面層および超硬合金全体の強度,靱性が低下するために、0.5〜10体積%と定めた。
本発明の超硬合金における第2立方晶化合物相は、ジルコニウムを含む炭窒化物からなり、具体的には、炭窒化ジルコニウム、炭窒化ジルコニウムにチタン,ハフニウム,ニオブ,タンタル,タングステンの中の少なくとも1種の窒化物,炭窒化物を固溶させた複合炭窒化物を挙げることができる。第2立方晶化合物相の含有量は、0.5体積%未満では焼結時の脱窒に伴ってジルコニウムを主成分とする炭窒化物が合金内部へ移動しないために表面層が形成され難く、逆に20体積%を超えて大きくなると超硬合金全体の強度,靱性が低下するために、0.5〜20体積%と定めた。ここで、第1立方晶化合物相と第2立方晶化合物相との体積割合は、1:2〜2:1の範囲であると表面層の形成が容易となり、切削性能のバランスが良いので好ましい。
第1立方晶化合物相および第2立方晶化合物相にチタン,ハフニウム,ニオブ,タンタル,タングステンの中の少なくとも1種を含有させると耐摩耗性,耐塑性変形性が向上するため、好ましく、これらの含有量としては、超硬合金全体に対して5重量%以下が好ましい。この場合の第1立方晶化合物相として具体的には、(V,Ti)(C,N)、(V,W)(C,N)などのバナジウムを含む複合炭窒化物を挙げることができる。なお、VNなどの窒化物を芯部とし、これらの複合炭窒化物を周辺部とする有芯構造粒子であっても良い。また、第2立方晶化合物相として具体的には、(Zr,Ti,W)(C,N)、(Zr,Hf)(C,N)、(Zr,Nb)(C,N)、(Zr,Ta)(C,N)などのジルコニウムを含む複合炭窒化物を挙げることができる。なお、ZrNなどの窒化物を芯部とし、これらの複合炭窒化物を周辺部とする有芯構造粒子であっても良い。
ここで、チタン,ハフニウムは表面層の形成とその制御を容易にし、ニオブ,タンタルは内部の耐摩耗性,耐塑性変形性を向上させる。なお、少量のタングステンは焼結時に必然的に混入する。しかし、これらの含有量は5重量%を超えて大きくなると表面層中の第1立方晶化合物相が消失し、内部では第1立方晶化合物相と第2立方晶化合物相が相互に固溶して単一の複合炭窒化物となるので、5重量%以下が好ましい。
また、合金内部における第1立方晶化合物相および第2立方晶化合物相に含有される炭素:Ccと窒素:Ncの合計に対する窒素の重量比:Nc/(Cc+Nc)が0.5〜0.95であると、表面層中の第1立方晶化合物相が消失し難く、内部では第1立方晶化合物相と第2立方晶化合物相が相互に固溶し難くて独立して安定に存在できるので好ましい。
本発明の超硬合金における表面層は、第2立方晶化合物相を含有しない領域で、金属結合相と炭化タングステン相と第1立方晶化合物相とからなるものである。表面層の深さが、3μm未満では、耐欠損性,耐チッピング性を向上させる効果が低く、逆に50μmを超えて深くなると塑性変形や反応摩耗が増加するために、3〜50μmと定めたものである。また、表面層中での金属結合相の平均含有量が表面から深さ200μmの合金内部における平均含有量に対して1.1〜1.3倍であると、耐摩耗性と耐欠損性のバランスが良いので、さらに好ましい。
本発明の超硬合金の製造において、第1立方晶化合物相および第2立方晶化合物相を形成させるために添加する粉末としては、窒化物が好ましい。一部に炭化物あるいは炭窒化物を使用する場合には、脱窒に伴う炭素吸収を防止するために、窒素ガス雰囲気中で焼結することが望ましい。また、ジルコニウムおよびバナジウムは酸化され易い金属元素であるため、昇温時は高真空とし、1100℃から収縮が完了する1300℃の温度範囲で窒素ガスを導入し、窒化と炭素還元による脱酸処理を行うと焼結性も改善されるので望ましい。
本発明の超硬合金の表面に被覆膜を被覆した被覆超硬合金は、耐摩耗性に優れるため、好ましい。具体的な被覆膜としては、従来のCVD法やPVD法によるTiN,TiCN,TiC,Al23,(Ti,Al)N,(Ti,Si,Cr)N,CrN,TiB2などの単層あるいは複層からなる平均膜厚0.5〜20μmのものが挙げられる。
本発明の超硬合金は、表面層中のバナジウムを含む炭窒化物が塑性変形と反応摩耗を抑制して超硬合金の耐摩耗性を向上させる作用をし、合金内部のジルコニウムを含む炭窒化物が刃先全体の耐塑性変形性を向上させる作用をし、結果として鋳物や鋼の高速断続切削における寿命を顕著に長くする効果を奏するものである。
本発明の超硬合金は、従来の超硬合金に比べ、鋳物や鋼の高速断続切削に用いた場合に、耐欠損性,耐チッピング性に優れ、刃先の塑性変形に伴う異常摩耗を起こし難いために、顕著に長寿命になると言う効果がある。
市販の平均粒径1.0μmのWC(WC/Fと略記),平均粒径4.5μmのWC(WC/Cと略記),平均粒径0.02μmのカ−ボンブラック(Cと略記),平均粒径2.3μmのZrN,平均粒径1.5μmのZrC,平均粒径2.7μmのVN,平均粒径1.2μmのTiN,平均粒径2.2μmのNbN,平均粒径1.6μmのTaN,平均粒径2.3μmのCr2N,平均粒径1.0μmのCoおよび平均粒径1.7μmのNiの各粉末を用いて、表1に示す配合組成に秤量し、ステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボ−ルと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。そして、これらの粉末をISO規格でSNMG120408のブレーカ付きチップ用金型に充填し、196MPaの圧力でもって圧粉成形体を作製し、カ−ボンブラック粉末を塗布したカ−ボン板上に設置した後、焼結炉に挿入して加熱焼結し、本発明品1〜3、本発明品5〜11および比較品1〜10の超硬合金チップを得た。適用した過熱焼結時の雰囲気処理条件の詳細を表2に一括して示し、その条件番号と焼結保持での温度,時間を表1に併記した。
Figure 0005233124
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注)*雰囲気処理までの昇温雰囲気は5Paの真空中。昇温速度は15℃/min。
こうして得られた超硬合金チップの各1個を用い、その中央を切断し、断面を1000#のダイヤモンド砥石で湿式研削加工した後、1μmのダイヤモンドペ−ストでラップ加工して断面組織観察用の試料を作製した。まず、光学顕微鏡で表面近傍の組織を観察し、第2立方晶化合物相を含有しない表面層の深さ(厚み)を測定した。その結果を表3に示す。次に、電子顕微鏡を用いて各試料の表面(焼結肌)から内部に向かっての組織写真を順次撮り、画像処理装置を使用してWC相,結合相,第1立方晶化合物相、第2立方晶化合物相の含有体積を求めた。表面層内の中央と表面から200μm内部におけるそれぞれの値を表4に示す。また、表面から200μm内部におけるWCの平均粒子径を測定し、その結果は表3に併記した。
また、別の超硬合金チップの各1個を用い、チップ表面から内部に向かって研磨しながら、表面層内の中央と表面から200μm内部において、Cuターゲットを用いたX線回折測定を行った。その結果は、表4の立方晶化合物の欄に併記した。例えば、本発明品1の表面層中ではV(C,N)のX線回折ピークのみが、内部ではZr(C,N)とV(C,N)である完全に分離した2種のX線回折ピークが認められる。また、比較品3の表面層中では立方晶化合物のX線回折ピークは出現せず、内部では不均一なX線回折ピーク形状を持つ(Zr,Ti,V)(C,N)のみが認められた。
Figure 0005233124
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次に、別の超硬合金チップの各1個を用い、全ての表面部を0.5mmまで研磨して除去した後、超硬合金製乳鉢中で100#以下に粉砕し、分析装置にて含有炭素量および含有窒素量を測定した。また、分析された含有炭素量から配合時のWC量のみから算出した炭素量を差し引くことによって、第1立方晶化合物相および第2立方晶化合物相に含まれる炭素量を算出した。なお、含有窒素量を第1立方晶化合物相および第2立方晶化合物相に含まれる窒素量とした。そして、第1立方晶化合物相および第2立方晶化合物に含まれる炭素:Cc(重量%)と、窒素:Nc(重量%)の合計に対する窒素の重量比:Nc/(Cc+Nc)を求めた。これらの結果を表3に併記した。
実施例1で得た本発明品1〜4および比較品1〜4の超硬合金チップを用い、上下の拘束面を270#のダイヤモンド砥石で研削加工(但し、刃先とブレーカ面は焼結肌)した後、320#の炭化けい素砥粒を含有したナイロン製ブラシで刃先部を研磨して半径0.05mmの丸ホーニングを施した。そして、アークイオンプレーティング装置に挿入し、アルゴンによるエッチングを行った後、Ti:Al=50:50(原子比)のターゲットを用いて平均膜厚2.5μmの(Ti,Al)N膜を被覆して被覆超硬合金チップを得た。
そして、被削材:FCD400の円盤(盤面に十字の溝入り),切削形態:湿式での盤面断続旋削,切削速度:50〜150m/min,切込み:2.0mm,送り:0.2mm/revの条件で切削試験を行い、逃げ面摩耗幅が0.2mmに達するか、あるいは欠損、チッピングを生じるまでの切削可能時間を求めた。この結果を表5に示す。
Figure 0005233124
表5から、本発明品1〜は、比較品1〜4と比較して長寿命であることが分かる。
実施例1で得た本発明品7〜10および比較品6〜9の超硬合金チップを用いて刃先部に半径0.1mmの丸ホーニングを施した。そして、洗浄した後にCVDコ−テイング装置に挿入し、H2,HCl,Ar,N2,TiCl4,CH3CN,CO2,AlCl3などの混合ガスを950〜1050℃に加熱することによって、超硬合金側から平均膜厚1.0μmのTiN,平均膜厚7.0μmの柱状晶TiCN,平均膜厚0.5μmの(Ti,Al)(N,O),平均膜厚4.0μmのAl23,平均膜厚1.5μmのTiN、合計して平均膜厚:14μmの被覆膜を被覆して被覆超硬合金チップを得た。
こうして得た被覆超硬合金工具のそれぞれ3個を用いて、被削材:S48C(4本溝入り),切削速度:200m/min,切込み:2.0mm,送り:0.25mm/revの条件で乾式の断続旋削試験を行い、逃げ面摩耗幅が0.2mmに達するか、あるいは欠損、チッピングを生じるまでの切削可能時間を求めて寿命時間とし、その結果を表6に示した。
Figure 0005233124
表6から、本発明品7〜10は、比較品6〜9と比較して長寿命であることが分かる。

Claims (5)

  1. コバルトおよびニッケルの中の1種または2種を主成分とする金属結合相:5〜25体積%と、バナジウムを含む炭窒化物からなる第1立方晶化合物相:0.5〜10体積%と、ジルコニウムを含む炭窒化物からなる第2立方晶化合物相:0.5〜20体積%と、残りが炭化タングステン相とから構成され、表面から合金内部に向かって3〜50μmの深さに亘って表面層が形成されており、表面層は、金属結合相と第1立方晶化合物相と炭化タングステン相とからなり、表面層を除いた合金内部は、金属結合相と第1立方晶化合物相と第2立方晶化合物相と炭化タングステン相とからなり、第1立方晶化合物相および第2立方晶化合物に含有される炭素:Ccと窒素:Ncの合計に対する窒素の重量比:Nc/(Cc+Nc)は0.5〜0.95である超硬合金。
  2. 第1立方晶化合物相および第2立方晶化合物相は、チタン,ハフニウム,ニオブ,タンタル,タングステンの中の少なくとも1種を含有し、その含有量は、超硬合金全体に対して5重量%以下である請求項1に記載の超硬合金。
  3. 金属結合相は、金属結合相全体に対して0.1〜20重量%のクロムを含有する請求項1または2に記載の超硬合金。
  4. 炭化タングステン相の平均粒子径が0.5〜2μmである請求項1〜のいずれか1項に記載の超硬合金。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の超硬合金の表面に被覆膜を被覆した被覆超硬合金。
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