JP7392557B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、半導体装置に関する。
特許文献1は、感温ダイオードを有する半導体チップを備えた両面放熱構造の半導体装置を開示している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
特開2019-192671号公報
特許文献1では、感温ダイオードが、半導体チップのエミッタ電極形成面上において、素子中心に設けられている。エミッタ電極に対してターミナル(導電スペーサ)の位置がずれると、素子温度のもっとも高い位置が素子中心からずれる。また、その温度は、位置ずれが生じていない状態の素子中心の温度よりも高い。素子中心に感温ダイオードを設けた構成では、位置ずれが生じた状況も含むもっとも高い温度を精度よく検出することができない。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、半導体装置にはさらなる改良が求められている。
開示されるひとつの目的は、もっとも高い温度を精度よく検出できる半導体装置を提供することにある。
ここに開示された半導体装置は、
素子が形成されたアクティブ領域(310)を有する半導体基板(31)と、半導体基板の一面に形成された第1主電極(32C)と、一面とは板厚方向において反対の裏面にアクティブ領域に対応して形成された第2主電極(32E)と、裏面に形成されて板厚方向に直交する第1方向において互いに並んで配置され、板厚方向および第1方向に直交する第2方向において第2主電極と並んで配置された複数のパッド(32P)と、半導体基板の裏面上に形成され、対応するパッドに電気的に接続された感温ダイオード(33)と、を有する半導体チップ(30)と、
第1主電極に対向配置され、第1主電極に電気的に接続された第1ヒートシンク(40)と、
第2主電極に対向配置された第2ヒートシンク(50)と、
第2主電極と第2ヒートシンクとの間に介在し、第2主電極と第2ヒートシンクとを電気的に中継するターミナル(60)と、を備え、
感温ダイオードは、板厚方向からの平面視において、アクティブ領域の縁部(314)であって、第1方向および第2方向のいずれかにおける中央領域(315a、315b、315c、315d)のひとつと重なる位置に設けられ
さらに、感温ダイオードの一部は、裏面においてターミナルと重なる領域の中に設けれられ、他の一部は領域の外に設けられている。
開示の半導体装置によると、縁部の中央領域のひとつと重なる位置に、感温ダイオードを設けている。このため、ターミナルの位置ずれも考慮したもっとも高い温度を、感温ダイオードにより精度良く検出することができる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態に係る半導体装置が適用される車両の駆動システムの概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。 封止樹脂体を省略した平面図である。 図2のIV-IV線に沿う断面図である。 図2のV-V線に沿う断面図である。 半導体基板のアクティブ領域を示す平面図である。 半導体チップを示す平面図である。 参考例を示す平面図である。 素子端からの距離と温度との関係を示す図である。 アクティブ領域、感温ダイオード、およびターミナルの配置を示す平面図である。 第2実施形態に係る半導体装置において、半導体チップを示す平面図である。 第3実施形態に係る半導体装置が適用される半導体モジュールを示す平面図である。 図12をX1方向から見た側面図である。 半導体チップを示す平面図である。 変形例を示す平面図である。 その他の変形例を示す平面図である。
以下、図面に基づいて複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
本実施形態の半導体装置は、たとえば、回転電機を駆動源とする移動体の電力変換装置に適用される。移動体は、たとえば、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、燃料電池車(FCV)などの電動車両、ドローンなどの飛行体、船舶、建設機械、農業機械である。以下では、車両に適用される例について説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、車両の駆動システムの概略構成について説明する。
<車両の駆動システム>
図1に示すように、車両の駆動システム1は、直流電源2と、モータジェネレータ3と、電力変換装置4を備えている。
直流電源2は、充放電可能な二次電池で構成された直流電圧源である。二次電池は、たとえばリチウムイオン電池、ニッケル水素電池である。モータジェネレータ3は、三相交流方式の回転電機である。モータジェネレータ3は、車両の走行駆動源、すなわち電動機として機能する。モータジェネレータ3は、回生時に発電機として機能する。電力変換装置4は、直流電源2とモータジェネレータ3との間で電力変換を行う。
<電力変換装置>
次に、図1に基づき、電力変換装置4の回路構成について説明する。電力変換装置4は、平滑コンデンサ5と、インバータ6を備えている。
平滑コンデンサ5は、主として、直流電源2から供給される直流電圧を平滑化する。平滑コンデンサ5は、高電位側の電力ラインであるPライン7と低電位側の電力ラインであるNライン8とに接続されている。Pライン7は直流電源2の正極に接続され、Nライン8は直流電源2の負極に接続されている。平滑コンデンサ5の正極は、直流電源2とインバータ6との間において、Pライン7に接続されている。同じく負極は、直流電源2とインバータ6との間において、Nライン8に接続されている。平滑コンデンサ5は、直流電源2に並列に接続されている。
インバータ6は、DC-AC変換回路である。インバータ6は、図示しない制御回路によるスイッチング制御にしたがって、直流電圧を三相交流電圧に変換し、モータジェネレータ3へ出力する。これにより、モータジェネレータ3は、所定のトルクを発生するように駆動する。インバータ6は、車両の回生制動時、車輪からの回転力を受けてモータジェネレータ3が発電した三相交流電圧を、制御回路によるスイッチング制御にしたがって直流電圧に変換し、Pライン7へ出力する。このように、インバータ6は、直流電源2とモータジェネレータ3との間で双方向の電力変換を行う。
インバータ6は、三相分の上下アーム回路9を備えて構成されている。上下アーム回路9は、レグと称されることがある。上下アーム回路9は、上アーム9Hと、下アーム9Lをそれぞれ有している。上アーム9Hと下アーム9Lは、上アーム9HをPライン7側として、Pライン7とNライン8との間で直列接続されている。上アーム9Hと下アーム9Lとの接続点は、出力ライン10を介して、モータジェネレータ3における対応する相の巻線3aに接続されている。インバータ6は、6つのアームを有している。
本実施形態では、各アームを構成するスイッチング素子として、nチャネル型の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ11(以下、IGBT11と示す)を採用している。IGBT11のそれぞれには、還流用のダイオード12(以下、FWD12と示す)が逆並列に接続されている。上アーム9Hにおいて、IGBT11のコレクタが、Pライン7に接続されている。下アーム9Lにおいて、IGBT11のエミッタが、Nライン8に接続されている。そして、上アーム9HにおけるIGBT11のエミッタと、下アーム9LにおけるIGBT11のコレクタが相互に接続されている。FWD12のアノードは対応するIGBT11のエミッタに接続され、カソードはコレクタに接続されている。
電力変換装置4は、電力変換回路として、コンバータをさらに備えてもよい。コンバータは、直流電圧を異なる値の直流電圧に変換するDC-DC変換回路である。コンバータは、直流電源2と平滑コンデンサ5との間に設けられる。コンバータは、たとえばリアクトルと、上記した上下アーム回路9を備えて構成される。電力変換装置4は、直流電源2からの電源ノイズを除去するフィルタコンデンサを備えてもよい。フィルタコンデンサは、直流電源2とコンバータとの間に設けられる。
電力変換装置4は、インバータ6などを構成するスイッチング素子の駆動回路を備えてもよい。駆動回路は、制御回路の駆動指令に基づいて、対応するアームのIGBT11のゲートに駆動電圧を供給する。駆動回路は、駆動電圧の印加により、対応するIGBT11を駆動、すなわちオン駆動、オフ駆動させる。駆動回路は、ドライバと称されることがある。
電力変換装置4は、スイッチング素子の制御回路を備えてもよい。制御回路は、IGBT11を動作させるための駆動指令を生成し、駆動回路に出力する。制御回路は、図示しない上位ECUから入力されるトルク要求、各種センサにて検出された信号に基づいて、駆動指令を生成する。各種センサとして、たとえば電流センサ、回転角センサ、電圧センサがある。電流センサは、各相の巻線3aに流れる相電流を検出する。回転角センサは、モータジェネレータ3の回転子の回転角を検出する。電圧センサは、平滑コンデンサ5の両端電圧を検出する。制御回路は、駆動指令として、たとえばPWM信号を出力する。制御回路は、たとえばマイコン(マイクロコンピュータ)を備えて構成されている。ECUは、Electronic Control Unitの略称である。PWMは、Pulse Width Modulationの略称である。
<半導体装置>
次に、図2~図5に基づき、半導体装置の概略構成について説明する。感温ダイオードを含む半導体チップの詳細構造については、後述する。図2は、半導体装置を示す平面図である。図3は、半導体装置において、封止樹脂体の内部構造を示すために、図2に対して封止樹脂体を省略した図である。図4は、図2のIV-IV線に沿う断面図である。図5は、図2のV-V線に沿う断面図である。
以下では、半導体装置を構成する要素の一部について、符号末尾に上アーム9H側を示す「H」を付与し、下アーム9L側を示す「L」を付与する。要素の他の一部について、便宜上、上アーム9Hと下アーム9Lとで共通の符号を付与する。
また、半導体基板(半導体チップ)の板厚方向をZ方向とする。Z方向に直交し、複数のパッドの並び方向をX方向とする。Z方向およびX方向の両方向に直交する方向をY方向とする。特に断わりのない限り、Z方向から平面視した形状、換言すればX方向およびY方向により規定されるXY面に沿う形状を平面形状とする。また、Z方向からの平面視を単に平面視と示す。
図2~図5に示すように、半導体装置15は、封止樹脂体20と、半導体チップ30と、ヒートシンク40、50と、ターミナル60と、継手部70、71、72と、主端子80と、信号端子85を備えている。半導体装置15は、一相分の上下アーム回路9を構成する。
封止樹脂体20は、半導体装置15を構成する他の要素の一部を封止している。他の要素の残りの部分は、封止樹脂体20の外に露出している。封止樹脂体20は、たとえばエポキシ系樹脂を材料とする。封止樹脂体20は、たとえばトランスファモールド法により成形されている。図2に示すように、封止樹脂体20は平面略矩形状をなしている。封止樹脂体20は、Z方向において、一面20aと、一面20aとは反対の裏面20bを有している。一面20aおよび裏面20bは、たとえば平坦面である。
半導体チップ30は、シリコン(Si)、シリコンよりもバンドギャップが広いワイドバンドギャップ半導体などを材料とする半導体基板31に、縦型素子が形成されてなる。ワイドバンドギャップ半導体としては、たとえばシリコンカーバイド(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、酸化ガリウム(Ga)、ダイヤモンドがある。縦型素子は、半導体チップ30(半導体基板31)の板厚方向、すなわちZ方向に主電流が流れるように構成されている。本実施形態の縦型素子は、ひとつのアームを構成するIGBT11およびFWD12である。すなわち、縦型素子として、RC(Reverse Conducting)-IGBTが形成されている。縦型素子は、通電により発熱する発熱素子である。半導体チップ30は、半導体素子と称されることがある。
半導体基板31には、図示しないゲート電極が形成されている。ゲート電極は、たとえばトレンチ構造をなしている。半導体チップ30は、半導体基板31の板面のそれぞれに主電極を有している。具体的には、主電極として、半導体基板31の一面側にコレクタ電極32Cを有し、一面とは反対の面である裏面側にエミッタ電極32Eを有している。半導体基板31の一面は、封止樹脂体20の一面20a側の面である。コレクタ電極32Cは、ダイオードのカソード電極を兼ねている。エミッタ電極32Eは、ダイオードのアノード電極を兼ねている。コレクタ電極32Cが第1主電極に相当し、エミッタ電極32Eが第2主電極に相当する。
半導体基板31(半導体チップ30)は、平面略矩形状をなしている。半導体チップ30は、半導体基板31の裏面においてエミッタ電極32Eとは異なる位置に形成された複数のパッド32Pを有している。エミッタ電極32Eおよびパッド32Pは、図示しない保護膜からそれぞれ露出している。コレクタ電極32Cは、半導体基板31の一面のほぼ全面に形成されている。エミッタ電極32Eは、半導体基板31の裏面の一部分に形成されている。エミッタ電極32Eは、後述するように、縦型素子の形成領域であるアクティブ領域に対応して形成されている。平面視において、コレクタ電極32Cは、エミッタ電極32Eよりも面積が大きい。エミッタ電極32Eは、平面略矩形状をなしている。
パッド32Pは、信号用の電極である。パッド32Pは、エミッタ電極32Eと電気的に分離されている。パッド32Pは、Y方向において、エミッタ電極32Eの形成領域とは反対側の端部に形成されている。パッド32Pは、Y方向においてエミッタ電極32Eと並んで設けられている。Y方向が、第2方向に相当する。
パッド32Pは、ゲート電極用のパッドと、後述する感温ダイオード用のパッドを少なくとも含む。本実施形態の半導体チップ30は、5つのパッド32Pを有している。具体的には、ゲート電極用、エミッタ電極32Eの電位を検出するケルビンエミッタ用、電流センス用、半導体チップ30の温度を検出する感温ダイオード(感温素子)のアノード電位用、同じくカソード電位用を有している。5つのパッド32Pは、平面略矩形状の半導体チップ30において、Y方向の一端側にまとめて形成されるとともに、X方向に並んで形成されている。X方向が、第1方向に相当する。
半導体装置15は、上アーム9Hを構成する半導体チップ30Hを、少なくともひとつ備えている。同様に、下アーム9Lを構成する半導体チップ30Lを、少なくともひとつ備えている。本実施形態の半導体装置15は、半導体チップ30H、30Lをひとつずつ備えている。半導体装置15において、2つの半導体チップ30H、30Lは、互いに同様の構成である。半導体チップ30H、30Lは、X方向に並んでいる。半導体チップ30H、30Lは、Z方向において互いにほぼ同じ位置に配置されている。
ヒートシンク40は、Z方向において半導体チップ30のコレクタ電極32Cに対向配置されている。ヒートシンク40は、はんだ90を介して、コレクタ電極32Cに電気的に接続された配線部材である。ヒートシンク40は、半導体チップ30側の面である対向面40aと、対向面40aとは反対の面である裏面40bを有している。ヒートシンク40の対向面40aと半導体チップ30のコレクタ電極32Cとの間にはんだ90が介在し、はんだ接合部が形成されている。ヒートシンク40が、第1ヒートシンクに相当する。
ヒートシンク40は、半導体チップ30の熱を外部に放熱する。ヒートシンク40(第1配線部材)としては、たとえばCu、Cu合金などを材料とする金属板、DBC(Direct Bonded Copper)基板などを採用することができる。ヒートシンク40は、表面に、NiやAuなどのめっき膜を備えてもよい。本実施形態のヒートシンク40は、Cuを材料とする金属板である。ヒートシンク40は、リードフレームの一部分として構成されている。ヒートシンク40は、異形条のリードフレームにおいて厚肉部である。半導体装置15は、2つのヒートシンク40を備えている。半導体装置15は、上アーム9Hを構成するヒートシンク40Hと、下アーム9Lを構成するヒートシンク40Lを備えている。
図3に示すように、ヒートシンク40H、40Lは、平面略矩形状をなしている。ヒートシンク40H、40Lは、X方向に並んでいる。ヒートシンク40H、40Lは、互いにほぼ同じ厚みを有し、Z方向において互いにほぼ同じ位置に配置されている。ヒートシンク40Hの対向面40aと半導体チップ30Hのコレクタ電極32Cとの間、および、ヒートシンク40Lの対向面40aと半導体チップ30Lのコレクタ電極32Cとの間に、はんだ90による接合部が形成されている。
ヒートシンク40H、40Lは、Z方向からの平面視において、対応する半導体チップ30を内包している。図4および図5に示すように、ヒートシンク40H、40Lの裏面40bは、封止樹脂体20から露出している。裏面40bは、放熱面、露出面と称されることがある。裏面40bは、封止樹脂体20の裏面20bと略面一である。ヒートシンク40H、40Lの裏面40bは、X方向に並んでいる。
ヒートシンク50およびターミナル60は、Z方向において半導体チップ30のエミッタ電極32E側に配置され、はんだ90を介して、エミッタ電極32Eに電気的に接続された配線部材である。ヒートシンク50は、エミッタ電極32Eに対向配置されており、ターミナル60を介してエミッタ電極32Eに接続されている。はんだ90は、ヒートシンク50とターミナル60との間、および、ターミナル60と半導体チップ30(エミッタ電極32E)との間に、それぞれ介在している。ヒートシンク50が、第2ヒートシンクに相当する。
ヒートシンク50は、半導体チップ30の熱を外部に放熱する。ヒートシンク50としては、たとえばCu、Cu合金などを材料とする金属板、DBC(Direct Bonded Copper)基板などを採用することができる。ヒートシンク50は、表面に、NiやAuなどのめっき膜を備えてもよい。本実施形態のヒートシンク50は、Cuを材料とする金属板である。ヒートシンク50は、半導体チップ30側の面である対向面50aと、対向面50aとは反対の面である裏面50bを有している。半導体装置15は、2つのヒートシンク50を備えている。半導体装置15は、上アーム9Hを構成するヒートシンク50Hと、下アーム9Lを構成するヒートシンク50Lをそれぞれ備えている。
図2および図3に示すように、ヒートシンク50H、50Lは、平面略矩形状をなしている。ヒートシンク50H、50Lは、X方向に並んでいる。ヒートシンク50H、50Lは、互いにほぼ同じ厚みを有し、Z方向において互いにほぼ同じ位置に配置されている。ヒートシンク50H、50Lは、Z方向からの平面視において、対応する半導体チップ30およびターミナル60を内包している。ヒートシンク50H、50Lの裏面50bは、封止樹脂体20から露出している。裏面50bは、放熱面、露出面と称されることがある。裏面50bは、封止樹脂体20の一面20aと略面一である。ヒートシンク50H、50Lの裏面50bは、X方向に並んでいる。
ターミナル60は、Z方向において半導体チップ30とヒートシンク50との間に介在し、エミッタ電極32Eとヒートシンク50とを電気的に中継している。ターミナル60は、半導体チップ30(エミッタ電極32E)とヒートシンク50との電気伝導、熱伝導経路の途中に位置する。ターミナル60は、Cu、Cu合金などの金属材料を用いて形成された柱状体である。ターミナル60は、表面に、めっき膜を備えてもよい。ターミナル60は、金属ブロック体、中継部材と称されることがある。本実施形態のターミナル60は、平面視においてエミッタ電極32Eよりも若干小さい大きさを有する平面略矩形状の柱状体である。
半導体装置15は、2つのターミナル60を備えている。半導体装置15は、上アーム9Hを構成するターミナル60Hと、下アーム9Lを構成するターミナル60Lを備えている。ターミナル60Hと半導体チップ30Hのエミッタ電極32Eとの間、および、ターミナル60Hとヒートシンク50Hの対向面50aとの間のそれぞれに、はんだ90による接合部がそれぞれ形成されている。同様に、ターミナル60Lと半導体チップ30Lのエミッタ電極32Eとの間、および、ターミナル60Lとヒートシンク50Lの対向面50aとの間のそれぞれに、はんだ90による接合部がそれぞれ形成されている。
継手部70、71は、上下アーム回路9を構成する要素間をつないでいる。継手部72は、半導体装置15を構成する要素間をつないでいる。図2および図3に示すように、継手部70は、ヒートシンク40Lに連なっている。継手部70の厚みは、ヒートシンク40Lよりも薄い。継手部70は、ヒートシンク40Lの対向面40aと略面一の状態で、ヒートシンク40H側の側面に連なっている。継手部70は、2つの屈曲部を有することで、ZX平面において略クランク状をなしている。継手部70は、封止樹脂体20によって覆われている。継手部70は、ヒートシンク40Lに対して一体的に設けられることで連なってもよいし、別部材として設けられ、接続により連なってもよい。本実施形態の継手部70は、リードフレームの一部として、ヒートシンク40Lと一体的に設けられている。
継手部71は、ヒートシンク50Hに連なっている。継手部71の厚みは、ヒートシンク50Hよりも薄い。継手部71は、ヒートシンク50Hの対向面50aと略面一の状態で、ヒートシンク50L側の側面に連なっている。継手部71は、封止樹脂体20によって覆われている。継手部71は、ヒートシンク50Hに対して一体的に設けられることで連なってもよいし、別部材として設けられ、接続により連なってもよい。本実施形態の継手部71は、ヒートシンク50Hに対して一体的に設けられている。ヒートシンク40Lに連なる継手部70と、ヒートシンク50Hに連なる継手部71との対向面間にはんだ90が介在し、はんだ接合部が形成されている。
継手部72は、ヒートシンク50Lに連なっている。継手部72の厚みは、ヒートシンク50Lよりも薄い。継手部72は、ヒートシンク50Lの対向面50aと略面一の状態で、ヒートシンク50H側の側面に連なっている。継手部72は、封止樹脂体20によって覆われている。継手部72は、ヒートシンク50Lに対して一体的に設けられることで連なってもよいし、別部材として設けられ、接続により連なってもよい。本実施形態の継手部72は、ヒートシンク50Lに対して一体的に設けられている。
本実施形態では、継手部71を含むヒートシンク50Hと、継手部72を含むヒートシンク50Lとが共通部材となっている。継手部71を含むヒートシンク50Hと、継手部72を含むヒートシンク50Lとの配置は、Z軸を回転軸とする2回対称となっている。
主端子80および信号端子85は、外部接続端子である。主端子80は、半導体チップ30の主電極と電気的に接続された端子である。主端子80は、正極端子80Pと、負極端子80Nと、出力端子80Sを含んでいる。正極端子80Pおよび負極端子80Nは、電源端子である。正極端子80Pは、平滑コンデンサ5の正極端子と電気的に接続される。負極端子80Nは、平滑コンデンサ5の負極端子と電気的に接続される。正極端子80Pは、P端子、高電位電源端子と称されることがある。負極端子80Nは、N端子、低電位電源端子と称されることがある。
正極端子80Pは、ヒートシンク40HにおけるY方向の一端に連なっている。正極端子80Pの厚みは、ヒートシンク40Hよりも薄い。正極端子80Pは、対向面40aと略面一でヒートシンク40Hに連なっている。正極端子80Pは、ヒートシンク40Hに対して一体的に設けられることで連なってもよいし、別部材として設けられ、接続により連なってもよい。本実施形態の正極端子80Pは、リードフレームの一部として、ヒートシンク40Hと一体的に設けられている。正極端子80Pは、ヒートシンク40HからY方向に延設され、封止樹脂体20の側面20cから外部に突出している。正極端子80Pは、封止樹脂体20により覆われる部分の途中に屈曲部を有し、側面20cにおいてZ方向の中央付近から突出している。
負極端子80Nは、ヒートシンク50Lに連なる継手部71に接続されている。負極端子80Nと継手部71との対向面間にはんだ90が介在し、はんだ接合部が形成されている。負極端子80Nは、Y方向に延設されて、正極端子80Pと同じ側面20cから封止樹脂体20の外に突出している。負極端子80Nは、Y方向の一端付近に継手部71との接続部81を有している。負極端子80Nのうち、接続部81を含む一部分が封止樹脂体20により覆われ、残りの部分が封止樹脂体20から突出している。接続部81は、封止樹脂体20から突出した部分よりも板厚が厚い。接続部81の板厚は、たとえばヒートシンク40とほぼ同じ厚みである。負極端子80Nも、主端子同様に屈曲部を有し、側面20cにおいてZ方向の中央付近から突出している。本実施形態の負極端子80Nは、リードフレームの一部として構成されている。
出力端子80Sは、上アーム9Hと下アーム9Lとの接続点に接続されている。半導体装置15の出力端子80Sは、モータジェネレータ3の対応する相の巻線3a(固定子コイル)に電気的に接続される。出力端子80Sは、O端子、交流端子と称されることがある。
出力端子80Sは、ヒートシンク40LにおけるY方向の一端に連なっている。出力端子80Sの厚みは、ヒートシンク40Lよりも薄い。出力端子80Sは、対向面40aと略面一でヒートシンク40Lに連なっている。出力端子80Sは、ヒートシンク40Lに対して一体的に設けられることで連なってもよいし、別部材として設けられ、接続により連なってもよい。本実施形態の出力端子80Sは、リードフレームの一部として、ヒートシンク40Lと一体的に設けられている。
出力端子80Sは、ヒートシンク40LからY32P方向に延設され、正極端子80Pと同じ側面20cから封止樹脂体20の外に突出している。出力端子80Sも、正極端子80P同様に屈曲部を有し、側面20cにおいてZ方向の中央付近から突出している。3本の主端子80は、X方向において正極端子80P、負極端子80N、出力端子80Sの順に配置されている。
信号端子85は、対応する半導体チップ30のパッド32Pに電気的に接続されている。本実施形態では、ボンディングワイヤ91を介して電気的に接続されている。信号端子85は、Y方向に延設されており、封止樹脂体20の側面20dから外部に突出している。側面20dは、Y方向において側面20cとは反対の面である。本実施形態では、ひとつの半導体チップ30に対して5本の信号端子85が設けられている。信号端子85も、リードフレームに構成されている。複数の信号端子85は、図示しないタイバーをカットすることで、互いに電気的に分離されている。
上記したように、半導体装置15では、封止樹脂体20によって一相分の上下アーム回路9を構成する複数の半導体チップ30が封止されている。封止樹脂体20は、複数の半導体チップ30、ヒートシンク40それぞれの一部、ヒートシンク50それぞれの一部、ターミナル60、継手部70~72、主端子80および信号端子85それぞれの一部を、一体的に封止している。
Z方向において、ヒートシンク40、50の間に、半導体チップ30が配置されている。半導体チップ30は、対向配置されたヒートシンク40、50によって挟まれている。これにより、半導体チップ30の熱を、Z方向において両側に放熱することができる。半導体装置15は、両面放熱構造をなしている。ヒートシンク40の裏面40bは、封止樹脂体20の裏面20bと略面一となっている。ヒートシンク50の裏面50bは、封止樹脂体20の一面20aと略面一となっている。裏面40b、50bが露出面であるため、放熱性を高めることができる。
<半導体チップ>
次に、図6および図7に基づき、半導体チップについて説明する。図6は、アクティブ領域を示す平面図である。図6では、便宜上、半導体基板31に形成された各領域を実線で示している。図7は、半導体チップを示す平面図である。図7では、アクティブ領域と感温ダイオードとの位置関係を示している。縁部を一点鎖線で示し、中央領域を二点鎖線で示している。
図6に示すように、半導体基板31は、素子の形成領域であるアクティブ領域310を有している。アクティブ領域310は、平面略矩形状をなしている。X方向に略平行に延びる仮想的な中心線CL1は、アクティブ領域310におけるY方向の中心を通る。同様に、Y方向に略平行に延びる仮想的な中心線CL2は、アクティブ領域310におけるX方向の中心を通る。中心線CL1、CL2の交点位置が、アクティブ領域310の中心、すなわち素子中心311と重なる。アクティブ領域310を取り囲む外周領域には、耐圧構造部が形成されている。
アクティブ領域310には、上記したRC-IGBTが形成されている。アクティブ領域310は、IGBT11の形成領域であるIGBT部312と、FWD12の形成領域であるFWD部313を含む。本実施形態の半導体基板31において、IGBT部312とFWD部313は、Y方向において交互に設けられている。IGBT部312のY方向の長さ、すなわち幅は、FWD部313の幅よりも広い。Y方向において、アクティブ領域310の両端には、IGBT部312が設けられている。FWD部313が、還流ダイオード部に相当する。
図7に示すように、半導体チップ30は、該半導体チップ30の温度を検出する感温ダイオード33を有している。感温ダイオード33は、素子の発熱にともなう温度上昇(過熱状態)から素子を保護すべく、半導体チップ30に設けられた温度検出素子である。感温ダイオード33の順方向電圧は、温度に応じて変化する。具体的には、温度が上昇すると、順方向電圧は低下する。よって、感温ダイオード33を用いて、半導体チップ30の温度を検出することができる。たとえば感温ダイオード33を用いて検出された温度が所定の閾値を超えると、対応するスイッチング素子(IGBT11)が強制的に遮断(オフ)される。
感温ダイオード33は、半導体基板31の裏面、すなわちエミッタ電極32Eの形成面上に設けられている。感温ダイオード33は、半導体基板31の裏面上に、図示しない絶縁膜を介して形成されている。感温ダイオード33は、たとえばポリシリコンに不純物を注入することで形成されたN型層およびP型層を有している。感温ダイオード33は、エミッタ電極32Eとは電気的に分離されている。感温ダイオード33は、図示しない配線を介して、対応するパッド32P、具体的には上記したアノード用のパッドとカソード用のパッドに電気的に接続されている。
感温ダイオード33の少なくとも一部は、平面視において、アクティブ領域310の縁部314であって、中央領域315a、315b、315c、315dのひとつと重なる位置に設けられている。縁部314は、アクティブ領域310の外周端から所定幅の領域である。縁部314は、素子中心311を含む中心部を取り囲んでいる。縁部314は、平面略矩形環状をなし、外周端314aおよび内周端314bを有している。外周端314aは、アクティブ領域310の外周端に一致している。縁部314の幅は、素子中心311からアクティブ領域310の外周端部までの長さの1/2よりも短い。本実施形態では、縁部314の幅が、IGBT部312の幅(Y方向の長さ)よりも短い。このため、Y方向において、内周端314bは、アクティブ領域310の両端のIGBT部312に重なっている。ターミナル60の中心が素子中心311と理想的に一致した状態で、縁部314の一部はターミナル60と重なる。内周端314bはターミナル60と重なり、外周端314aはターミナル60と重ならない。
中央領域315a、315bは、平面略矩形環状をなす縁部314において、X方向に延びる辺の中央付近の領域である。中央領域315aは、Y方向においてパッド32Pとは反対側の領域であり、中央領域315bはパッド32P側の領域である。中央領域315a、315bは、縁部314のうち、中心線CL2との重なり部を中心としたX方向に所定長さを有する領域である。中央領域315a、315bのY方向の長さは、縁部314の幅に略等しい。中央領域315a、315bのX方向の長さは、たとえば、縁部314のX方向の長さの1/4以下である。
同様に、中央領域315c、315dは、平面略矩形環状をなす縁部314において、Y方向に延びる辺の中央付近の領域である。中央領域315c、315dは、縁部314のうち、中心線CL1との重なり部分を中心としたY方向に所定長さを有する領域である。中央領域315c、315dのX方向の長さは、縁部314の幅に略等しい。中央領域315c、315dのY方向の長さは、たとえば、縁部314のY方向の長さの1/4以下である。
本実施形態の感温ダイオード33は、その全体が縁部314の中央領域315aと重なる位置に設けられている。エミッタ電極32Eは、平面視において、外周端に開口する切り欠き34を有している。切り欠き34は、中央領域315aと重なる位置に設けられており、パッド32P側とは反対側に開口している。感温ダイオード33は、切り欠き34内に設けられている。感温ダイオード33と切り欠き34の壁面(すなわち、エミッタ電極32E)との間には、所定の絶縁距離が確保されている。たとえば、感温ダイオード33と切り欠き34の壁面との幅は、感温ダイオード33の幅よりも短い。
エミッタ電極32Eは、切り欠き34に連なるスリット35を有している。切り欠き34およびスリット35により、エミッタ電極32Eは、X方向において複数に分割されている。切り欠き34は、スリット35において一端側に設けられた幅広部といえる。感温ダイオード33に連なる配線は、たとえばエミッタ電極32Eと同様の導電材料を用いて形成されている。配線は、スリット35に設けられている。
<第1実施形態のまとめ>
図8は、半導体チップの参考例を示している。参考例では、本実施形態の要素と同一または関連する要素について、本実施形態の符号の末尾にrを付け加えて示している。
図8に示す参考例では、素子中心311rに感温ダイオード33rが設けられている。それ以外の構成は、本実施形態の構成(図7)と同様である。アクティブ領域310rにおいて、IGBT部312rおよびFWD部313rが、Y方向において交互に設けられている。
平面視において、エミッタ電極32Erに対し、公差の範囲内でターミナル60の配置が偏ると、アクティブ領域310rにおいてターミナル60rと重なる重なり部、ターミナル60と重ならない非重なり部の配置も偏ることとなる。非重なり部は、直上にターミナル60rが存在しないため、片面放熱のような状態となり、偏りのない構成に較べて温度が高くなる。偏りのない構成とは、ターミナル60rの中心が素子中心311rに略一致する構成である。
図9は、素子端からの距離に応じた温度を示す図である。図9に示す温度は図8に示すように、ターミナル60rがY方向においてパッド32Pr側であって、X方向の一方側に、公差範囲内で最大限ずれたときのシミュレーション結果を示している。シミュレーションでは、感温ダイオード33rおよびその配線がないものとして、中心線CL2と重なる部分の温度について解析した。素子端とは、中心線CL2と重なり、アクティブ領域310rにおけるパッド32Prとは反対の外周端である。
IGBT部312rは、通電による発熱量がFWD部313rよりも大きい。このため、IGBT部312rにおいてFWD部313rよりも温度が高くなり、図9に示すように温度の山谷ができる。また、ターミナル60の偏り(位置ずれ)により、ターミナル60が偏った側とは反対の端部近傍の温度が、スパイク様にもち上がり、素子中心311rの温度よりも高くなる。特に、ターミナル60が偏った側とは反対の端部近傍のうち、中心線CL1、CL2のいずれかと重なる部分を含む中央領域の温度が高くなる。図9に示す破線は、位置ずれがない場合の同箇所の温度である。
図示を省略するが、ターミナル60が偏った側とは反対の端部近傍であって中央領域の温度は、位置ずれが生じないときの素子中心311rの温度よりも高い。参考例に示すように、素子中心311rに感温ダイオード33rを設けた構成では、位置ずれが生じた状況も含むもっとも高い温度を精度よく検出することができない。
図10は、本実施形態の半導体装置15において、アクティブ領域310、感温ダイオード33、およびターミナル60の配置を示す平面図である。ターミナル60は、参考例同様、パッド32P側に偏って配置されている。ターミナル60の偏り(位置ずれ)により、アクティブ領域310の非重なり部は、パッド32Pまたは中央領域315bとは反対側の縁部314において広くなっている。広い非重なり部において温度が上昇し、特に中央領域315aの温度が上昇する。本実施形態では、感温ダイオード33を、中央領域315aと重なる位置に設けている。よって、もっとも温度が高くなる中央領域315aの温度を、感温ダイオード33により精度よく検出することができる。この結果、ターミナル60の位置ずれも考慮したもっとも高い温度を、精度良く検出することができる。なお、ターミナル60の偏りは、図10に示す例に限定されない。X方向の偏りは特に限定されない。少なくともY方向においてパッド32P側に偏った配置であればよい。
本実施形態の半導体装置15において、ターミナル60は、Y方向においてパッド32P側に偏っている。ターミナル60の中心は、素子中心311よりもパッド32Pに近い。中央領域315aの少なくとも一部は、ターミナル60との重なり部の外、すなわち非重なり部に設けられている。このような構成において、アクティブ領域310の温度は、中央領域315aにおいてもっとも高くなる。これに対し、感温ダイオード33の少なくとも一部を、中央領域315aにおいてターミナル60の外に位置する部分(非重なり部)に設けている。よって、半導体チップ30内においてもっとも高い温度(最大温度)を精度良く検出することができる。
アクティブ領域310に形成される素子は、上記した例に限定されない。たとえば、素子としてIGBTが形成された構成にも適用できる。図9に示す二点鎖線は、素子としてIGBTを採用した場合に、ターミナルと素子中心が一致する場合の温度を示している。ターミナル60の偏りによって偏った側と反対の非重なり部の幅が広くなり、端部近傍の温度が上昇する。特に中央領域の温度が上昇する。よって、縁部314の中央領域315aと重なる位置に、感温ダイオード33を設けることで、もっとも温度が高くなる中央領域315aの温度を精度よく検出することができる。
中央領域315aに感温ダイオード33を設ける構成は、特にRC-IGBTに効果的である。上記したように、IGBT部312とFWD部313は交互に設けられており、発熱の差から、参考例同様(図9参照)に温度の山谷ができる。FWD部313を有する分、IGBTのみ(IGBT部312のみ)を有する構成に較べて、ターミナル60の偏りがない状態における素子中心311とアクティブ領域310の端部近傍との温度差が小さい。偏りがない状態において、アクティブ領域310の端部近傍の温度は比較的高い。よって、ターミナル60の偏りにより、偏った側と反対の端部近傍の温度は、素子中心311の温度よりも容易に高くなる。本実施形態によれば、端部のIGBT部312と重なる位置に感温ダイオード33を設けているため、もっとも高い温度を、精度良く検出することができる。
(第2実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例であり、先行実施形態の記載を援用できる。先行実施形態では、エミッタ電極にスリットを設けた。これに対し、スリットを有さない構成としてもよい。
図11は、本実施形態に係る半導体装置15において、半導体チップ30を示す平面図である。図11は、図7に対応する平面図である。感温ダイオード33は、縁部314のうち、パッド32P側の中央領域315bと重なる位置に設けられている。切り欠き34は、エミッタ電極32Eの外周端のうち、パッド32P側に開口しており、この切り欠き34が中央領域315b内に設けられている。感温ダイオード33は、切り欠き34に配置されており、図示しない配線により、対応するパッド32Pに電気的に接続されている。このため、エミッタ電極32Eはスリット35を有していない。それ以外の構成は、先行実施形態に記載の構成と同様である。
<第2実施形態のまとめ>
上記した感温ダイオード33の配置によれば、先行実施形態に記載の構成と同等の効果を奏することができる。たとえば、ターミナル60がY方向においてパッド32Pから遠ざかる方向、すなわち中央領域315a側にずれた場合、パッド32P側の縁部314において非重なり部の幅が広くなり、温度が上昇する。特に、中央領域315bの温度が上昇する。本実施形態では、感温ダイオード33を中央領域315bに設けている。よって、もっとも温度が高くなる中央領域315bの温度を精度よく検出することができる。
特に本実施形態では、パッド32P側の中央領域315bに感温ダイオード33を設けるため、感温ダイオード33とパッド32Pとを接続する配線を設けるために、エミッタ電極32Eにスリット35を設けなくともよい。スリット35を排除できる分、エミッタ電極32Eの面積を大きくすることができる。すなわち、通電面積、ヒートシンク50への放熱面積を大きくすることができる。また、感温ダイオード33とパッド32Pとの配線距離を短くすることができる。
(第3実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例であり、先行実施形態の記載を援用できる。先行実施形態では、Y方向の中央領域に感温ダイオードを設けた。これに対し、X方向の中央領域に感温ダイオードを設けてもよい。
<半導体モジュール>
先ず、図12および図13に基づき、本実施形態に係る半導体装置15が適用される半導体モジュールの構造について説明する。図13は、図12をX1方向から見た側面図である。
図12および図13に示すように、電力変換装置4は、半導体モジュール16を備えている。半導体モジュール16は、インバータ6を構成する。半導体モジュール16は、複数の半導体装置15と、半導体装置15を冷却する冷却器17を備えている。半導体モジュール16は、電力変換装置4が備える図示しない筐体に収容されている。筐体には、上記した平滑コンデンサ5も収容されている。
冷却器17は、熱伝導性に優れた金属材料、たとえばアルミニウム系の材料を用いて形成されている。冷却器17は、熱交換部170と、導入管171と、排出管172を備えている。熱交換部170は、筐体に収容されている。熱交換部170は、全体として扁平形状の管状体である。熱交換部170は、たとえば、一対のプレート(金属製薄板)の少なくとも一方を、プレス加工によってZ方向に膨らんだ形状に加工する。その後、一対のプレートの外周縁部同士を、かしめなどによって固定するとともに、ろう付けなどによって全周で互いに接合する。これにより、一対のプレート間に冷媒が流通可能な流路が形成され、熱交換部170として用いることが可能となる。
熱交換部170は、Z方向において半導体装置15と交互に積層されている。半導体装置15と熱交換部170は、Z方向に並んで配置されている。半導体装置15のそれぞれは、Z方向において熱交換部170により挟まれている。半導体装置15と熱交換部170との積層体において、Z方向の両端は熱交換部170とされている。
導入管171および排出管172のそれぞれは、筐体の内外にわたって配置されている。導入管171および排出管172のそれぞれは、ひとつの部材により構成されてもよいし、複数の部材を連結してなる構成としてもよい。導入管171および排出管172は、熱交換部170のそれぞれに連結されている。図示しないポンプによって導入管171に冷媒を供給することにより、積層された熱交換部170それぞれの流路に冷媒が流れる。これにより、半導体モジュール16を構成する半導体装置15のそれぞれが、冷媒によって冷却される。熱交換部170のそれぞれを流れた冷媒は、排出管172を介して排出される図12に示す白抜き矢印は、冷媒の流れ方向を示している。
冷媒としては、たとえば水やアンモニアなどの相変化する冷媒、エチレングリコール系などの相変化しない冷媒などを用いることができる。半導体モジュール16は、半導体装置15と熱交換部170との間に介在する図示しない絶縁部材を備えてもよい。絶縁部材としては、たとえば、セラミック板、グリスやゲル状の熱伝導部材、およびそれらの組み合わせを採用することができる。絶縁部材の配置により、たとえば半導体装置15と熱交換部170とを電気的に分離することができる。
<半導体チップ>
次に、図14に基づき、本実施形態に係る半導体装置15の半導体チップ30について説明する。図14は、図7、図11に対応する平面図である。図14に示すように、感温ダイオード33は、中央領域315cと重なる位置に設けられている。上記した半導体モジュール16の構成において、図14に示すように中央領域315dが冷媒の上流側に位置し、中央領域315cが冷媒の下流側に位置する。
切り欠き34は、エミッタ電極32Eの外周端のうち、X方向の一端側に開口しており、この切り欠き34が中央領域315c内に設けられている。感温ダイオード33は、切り欠き34に配置されており、図示しない配線により、対応するパッド32Pに電気的に接続されている。感温ダイオード33は、IGBT部312上に設けられている。本実施形態でも、エミッタ電極32Eはスリット35を有していない。配線は、外周領域上に設けられている。それ以外の構成は、先行実施形態に記載の構成と同様である。
<第3実施形態のまとめ>
上記した感温ダイオード33の配置によれば、先行実施形態に記載の構成と同等の効果を奏することができる。たとえば、ターミナル60がX方向において中央領域315d側にずれた場合、反対側の縁部314において非重なり部の幅が広くなり、温度が上昇する。特に、中央領域315cの温度が上昇する。本実施形態では、感温ダイオード33を中央領域315cに設けている。よって、もっとも温度が高くなる中央領域315cの温度を精度よく検出することができる。
さらに本実施形態では、中央領域315cが冷媒の下流側に位置するため、中央領域315cの温度がさらに高くなる。これに対し、中央領域315cに設けた感温ダイオード33により、もっとも温度が高くなる中央領域315cの温度を精度よく検出することができる。
本実施形態でも、エミッタ電極32Eにスリット35を設けなくともよい。スリット35を排除できる分、エミッタ電極32Eの面積を大きくすることができる。すなわち、通電面積、ヒートシンク50への放熱面積を大きくすることができる。
中央領域315cが下流側に位置する例を示したが、これに限定されない。図15に示す変形例のように、中央領域315dが下流側に位置する場合には、感温ダイオード33を中央領域315dに設ければよい。ターミナル60がX方向において中央領域315c側にずれた場合、特に中央領域315dの温度が上昇する。また、中央領域315dが冷媒の下流側に位置するため、中央領域315dの温度がさらに高くなる。これに対し、中央領域315dに設けた感温ダイオード33により、もっとも温度が高くなる中央領域315dの温度を精度よく検出することができる。
図14、図15に示した感温ダイオード33の配置は、冷却器17との積層構造に限定されない。両面側が流体に晒されることで両面側からの放熱が可能に構成された半導体装置15に適用することができる。たとえば冷媒に浸漬される構成に適用してもよい。気体(たとえば空気)によって冷却される構成に適用してもよい。
流体の流れ方向を考慮せず、中央領域315c、315dのいずれかに感温ダイオード33を設けてもよい。流体の流れ方向を考慮し、下流側の中央領域に感温ダイオード33を設けると、より効果的である。
(他の実施形態)
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
明細書および図面等における開示は、請求の範囲の記載によって限定されない。明細書および図面等における開示は、請求の範囲に記載された技術的思想を包含し、さらに請求の範囲に記載された技術的思想より多様で広範な技術的思想に及んでいる。よって、請求の範囲の記載に拘束されることなく、明細書および図面等の開示から、多様な技術的思想を抽出することができる。
ある要素または層が「上にある」、「連結されている」、「接続されている」または「結合されている」と言及されている場合、それは、他の要素、または他の層に対して、直接的に上に、連結され、接続され、または結合されていることがあり、さらに、介在要素または介在層が存在していることがある。対照的に、ある要素が別の要素または層に「直接的に上に」、「直接的に連結されている」、「直接的に接続されている」または「直接的に結合されている」と言及されている場合、介在要素または介在層は存在しない。要素間の関係を説明するために使用される他の言葉は、同様のやり方で(例えば、「間に」対「直接的に間に」、「隣接する」対「直接的に隣接する」など)解釈されるべきである。この明細書で使用される場合、用語「および/または」は、関連する列挙されたひとつまたは複数の項目に関する任意の組み合わせ、およびすべての組み合わせを含む。
空間的に相対的な用語「内」、「外」、「裏」、「下」、「低」、「上」、「高」などは、図示されているような、ひとつの要素または特徴の他の要素または特徴に対する関係を説明する記載を容易にするためにここでは利用されている。空間的に相対的な用語は、図面に描かれている向きに加えて、使用または操作中の装置の異なる向きを包含することを意図することができる。例えば、図中の装置をひっくり返すと、他の要素または特徴の「下」または「真下」として説明されている要素は、他の要素または特徴の「上」に向けられる。したがって、用語「下」は、上と下の両方の向きを包含することができる。この装置は、他の方向に向いていてもよく(90度または他の向きに回転されてもよい)、この明細書で使用される空間的に相対的な記述子はそれに応じて解釈される。
車両の駆動システム1は、上記した構成に限定されない。たとえば、モータジェネレータ3をひとつ備える例を示したが、これに限定されない。複数のモータジェネレータを備えてもよい。電力変換装置4が、電力変換部としてインバータ6を備える例を示したが、これに限定されない。複数の電力変換部を備えればよい。たとえば、複数のインバータを備える構成としてもよい。すくなくともひとつのインバータと、コンバータを備える構成としてもよい。
半導体チップ30が、素子(発熱素子)として、RC-IGBTを有する例を示したが、これに限定されない。スイッチング素子と、ダイオードを別チップとしてもよい。スイッチング素子としてIGBTの例を示したが、これに限定されない。たとえばMOSFETを採用することもできる。
半導体チップ30Hを複数備え、複数の半導体チップ30Hが並列接続されて上アームのひとつを構成してもよい。半導体チップ30Lを複数備え、複数の半導体チップ30Lが並列接続されて下アームのひとつを構成してもよい。
ヒートシンク40、50の裏面40b、50bが、封止樹脂体20から露出する例を示したが、これに限定されない。裏面40b、50bの少なくとも一方が、封止樹脂体20によって覆われた構成としてもよい。裏面40b、50bの少なくとも一方が、封止樹脂体20とは別の図示しない絶縁部材によって覆われた構成としてもよい。半導体装置15が封止樹脂体20を備える例を示したが、これに限定されない。封止樹脂体20を備えない構成としてもよい。
半導体装置15が、一相分の上下アーム回路を構成する複数の半導体チップ30を備える例を示したが、これに限定されない。ひとつのアームを構成する半導体チップ30のみを備えてもよい。半導体装置15は、たとえば、ひとつのアームを構成する半導体チップ30と、半導体チップ30を挟むように配置された一対のヒートシンク40、50と、半導体チップ30とヒートシンク50の間に介在するターミナル60を備えればよい。また、複数相の上下アーム回路を構成する半導体素子を、ひとつのパッケージとして備えてもよい。
信号端子85がボンディングワイヤ91を介してパッド32Pに接続される例を示したが、これに限定されない。たとえば信号端子85を、はんだを介してパッド32Pに接続してもよい。
継手部70、71により、上アーム9Hと下アーム9Lを接続する例を示したが、これに限定されない。継手部70、71の一方のみを備える構成としてもよい。たとえば継手部70をヒートシンク50Hに接続するようにしてもよい。
上記した各実施形態では、感温ダイオード33の全体を縁部314内(中央領域315a~315d内)に設ける例を示した。しかしながら、図16に示す変形例のように、感温ダイオードの一部を縁部314内に設け、残りの部分を縁部314の外、すなわちアクティブ領域310の外に設けてもよい。切り欠き34を小さくし、その分、エミッタ電極32Eの面積を大きくすることができる。温度検出の観点では、感温ダイオード33のすべてを、中央領域315a、315b、315c、315dのひとつと重なる位置に設ける構成が好ましい。
1…駆動システム、2…直流電源、3…モータジェネレータ、4…電力変換装置、5…平滑コンデンサ、6…インバータ、7…Pライン、8…Nライン、9…上下アーム回路、9H…上アーム、9L…下アーム、10…出力ライン、11…IGBT、12…ダイオード、15…半導体装置、16…半導体モジュール、17…冷却器、170…導入管、171…排出管、172…熱交換部、20…封止樹脂体、20a…一面、20b…裏面、20c、20d…側面、30、30H、30L…半導体チップ、31…半導体基板、310…アクティブ領域、311…中心、312…IGBT部、313…FWD部、314…縁部、314a…外周端、314b…内周端、315a、315b、315c、315d…中央領域、32C…コレクタ電極、32E…エミッタ電極、32P…パッド、33…感温ダイオード、34…切り欠き、35…スリット、40、40H、40L…ヒートシンク、40a…対向面、40b…裏面、50、50H、50L、…ヒートシンク、50a…実装面、50b…裏面、60…ターミナル、70、71、72…継手部、80…主端子、80A…出力端子、80N…負極端子、80P…正極端子、81…接続部、85…信号端子、90…接合部材、91…ボンディングワイヤ

Claims (4)

  1. 素子が形成されたアクティブ領域(310)を有する半導体基板(31)と、前記半導体基板の一面に形成された第1主電極(32C)と、前記一面とは板厚方向において反対の裏面に前記アクティブ領域に対応して形成された第2主電極(32E)と、前記裏面に形成されて前記板厚方向に直交する第1方向において互いに並んで配置され、前記板厚方向および前記第1方向に直交する第2方向において前記第2主電極と並んで配置された複数のパッド(32P)と、前記半導体基板の前記裏面上に形成され、対応する前記パッドに電気的に接続された感温ダイオード(33)と、を有する半導体チップ(30)と、
    前記第1主電極に対向配置され、前記第1主電極に電気的に接続された第1ヒートシンク(40)と、
    前記第2主電極に対向配置された第2ヒートシンク(50)と、
    前記第2主電極と前記第2ヒートシンクとの間に介在し、前記第2主電極と前記第2ヒートシンクとを電気的に中継するターミナル(60)と、を備え、
    前記感温ダイオードは、前記板厚方向からの平面視において、前記アクティブ領域の縁部(314)であって、前記第1方向および前記第2方向のいずれかにおける中央領域(315a、315b、315c、315d)のひとつと重なる位置に設けられ
    さらに、前記感温ダイオードの一部は、前記裏面において前記ターミナルと重なる領域の中に設けれられ、他の一部は前記領域の外に設けられている半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記感温ダイオードは、前記第2方向において前記パッド側の前記中央領域と重なる位置に設けられている半導体装置。
  3. 流体が前記第1方向に流れることで冷却される請求項1に記載の半導体装置において、
    前記感温ダイオードは、前記第1方向において前記流体の下流側の前記中央領域と重なる位置に設けられている半導体装置。
  4. 請求項1~3いずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記半導体基板には、前記素子として、IGBT部(312)と還流ダイオード部(313)を有するRC-IGBTが形成されており、
    前記IGBT部および前記還流ダイオード部は、前記第1方向および前記第2方向のいずれかにおいて両端が前記IGBT部となるように交互に並んで設けられ、
    前記感温ダイオードは、前記IGBT部と前記還流ダイオード部との並び方向において、端部の前記IGBT部と重なる位置に設けられている半導体装置。
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