JP7391180B2 - コンプレッサ - Google Patents

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Description

本開示は、コンプレッサに関する。
電動コンプレッサなどのインペラを含む回転軸系は高回転で回転するため、一対の転がり軸受などで回転可能に支持されている。また、回転時に発生する回転軸系の振動を抑制するため、振動減衰作用をもつOリングなどの弾性部材をハウジングの内周面と転がり軸受の外周面との間に介在させている。特許文献1には、回転軸を転がり軸受で支持する電動コンプレッサが開示されている。この電動コンプレッサは、上記弾性部材を設けることによって、一対の転がり軸受間で回転軸に径方向の軸心ずれが起り、これによって、転がり軸受に偏荷重が付加されるのを防止するため、上記弾性部材をなくし、かつ転がり軸受を支持する軸受スリーブとハウジングの軸方向端面との間に弾性シートを介在させることにより、回転軸の振動がハウジングに伝達するのを防止するようにしている。
特許第6344102号公報
コンプレッサの回転軸を支持する転がり軸受の軸方向位置のガタツキをなくすため、転がり軸受に軸方向の与圧を付加して外輪をハウジング壁面に接触させて固定することが行われる。この場合、ハウジング壁面と外輪間の接触はドライ(無潤滑)状態の金属間接触となるため、ハウジング壁面と外輪の接触面間の摺動性が悪くなってしまう。本発明者等は、ハウジング壁面と外輪間の摺動がスムーズに行われないと、ハウジングの内周面と転がり軸受の外周面との間に介在された弾性部材の振動減衰作用が回転軸系にうまく働かず、回転軸系の振動減衰効果が減退するという知見を得た。また、転がり軸受の外輪とハウジングとは夫々の素材が異なるため、ハウジング及び外輪の接触面の一方側で摩耗が起りやすく、この摩耗によって転がり軸受の軸方向位置が初期位置からずれてくるという問題がある。特許文献1に開示された電動コンプレッサは、ハウジング壁面と外輪との接触面が接触したままであり、この接触面の摺動性を向上させる工夫がなされていないので、上記問題が起るのを免れない。
本開示は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、ハウジングと外輪間の接触面の円滑な摺動を可能にして回転軸系の振動減衰効果の減退を抑制すると共に、該接触面の摩耗を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係るコンプレッサは、一端側にコンプレッサインペラが設けられた回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する転がり軸受装置と、前記転がり軸受装置を収容するハウジングと、を備え、前記転がり軸受装置は、前記回転軸に取り付けられる内輪と、前記ハウジングより前記回転軸の軸方向に荷重が付与されることで前記ハウジングに支持される外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置される転動体と、前記ハウジングと接触するように前記外輪の外周側に配置される弾性部材と、前記ハウジングと接触するように前記外輪の前記回転軸の軸方向における一端側に配置された摺動部と、を含む。
本開示に係るコンプレッサによれば、上記摺動部を備えるため、ハウジング壁面と転がり軸受の外輪との間の円滑な摺動が可能になるため、弾性部材による回転軸系の振動減衰効果の減退を抑制できる。また、ハウジング及び外輪の摺動面の摩耗を抑制でき、これによって、転がり軸受の軸方向位置が初期位置からずれてしまう不具合を抑制できる。
一実施形態に係る電動コンプレッサの縦断面図である。 一実施形態に係る電動コンプレッサの縦断面図である。 一実施形態に係る電動コンプレッサの縦断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1~図3は、電動コンプレッサに適用した幾つかの実施形態を夫々示す縦断面図である。図1~図3に夫々示す電動コンプレッサ10(10A、10B、10C)は、回転軸12の一端側にコンプレッサインペラ14が設けられ、ハウジング18の内部に、回転軸12を軸線CAを中心に回転自在に支持する一対の第1転がり軸受16A及び第2転がり軸受16Bが設けられている。回転軸12の軸線CA方向でコンプレッサインペラ14の近くに第1転がり軸受16Aが配置され、回転軸12の他端側(コンプレッサインペラ14と反対側)に第2転がり軸受16Bが配置されている。第1転がり軸受16Aは本発明に係る転がり軸受装置に対応している。
第1転がり軸受16Aは、回転軸12に固定され回転軸12と共に回転する内輪20aと、ハウジング18側に回転しないように取り付けられた外輪22aと、内輪20aと外輪22aとの間に配置され、内輪20aの軸線CAを中心とした回転を案内する転動体24aと、で構成されている。第2転がり軸受16Bは、回転軸12に固定され回転軸12と共に回転する内輪20bと、ハウジング18側に回転しないように取り付けられた外輪22bと、内輪20bと外輪22bとの間に配置され、内輪20bの軸線CAを中心とした回転を案内する転動体24bと、で構成されている。
外輪22aは、ハウジング18により回転軸12の軸方向に荷重が付与された状態でハウジング18に支持されている。この荷重付与手段は、図1~図3に示す実施形態では、第2転がり軸受16Bとハウジング18の内壁との間に設けられたバネ部材46を含む。バネ部材46は、第2転がり軸受16Bに対して軸線CA方向に沿って第1転がり軸受16A側へ指向するバネ力を付加する。第1転がり軸受16A及び第2転がり軸受16Bは、回転軸12の小径部12bに取り付けられ、内輪20aの軸線CA方向一端側(コンプレッサインペラ14側)の端面はスリーブ42の対向面に対して非接触であり、内輪20aの他端側端面は小径部12bと大径部12aとの境界に形成された段差面13aに接している。内輪20bの軸線CA方向一端側(第1転がり軸受16A側)及び他端側の端面は、大径部12aと小径部12bとの境界に形成された段差面13bに接している。
バネ部材46のバネ力は、内輪20b及び段差面13bを介して回転軸12に伝わり、さらに、段差面13a及び内輪20aを介して第1転がり軸受16Aの外輪22aに伝わる。そのため、外輪22aはハウジング18に押圧され、ハウジング18によって支持される。この荷重付与手段は、一実施形態にすぎず、別な手段、例えば、回転軸12の第2転がり軸受16B側の他端面を軸線CA方向に沿って直接第1転がり軸受16A側へ押す力を加える手段であってもよい。
さらに、電動コンプレッサ10は、外輪22a及び22bの外周側にハウジング18の内周面と接触するように弾性部材26a及び26bが配置されると共に、摺動部28が、外輪22aの軸線CA方向における一端側(コンプレッサインペラ14側)にハウジング18と接触するように配置されている。
電動コンプレッサ10の稼働中、回転軸12が高速度で回転する。弾性部材26a及び26bは、回転中に発生する回転軸12の半径方向振動を抑える機能をもつが、本実施形態によれば、摺動部28を備えるため、ハウジング18と外輪22a間で摺動が円滑に行われる。従って、弾性部材26a及び26bによる回転軸系の振動減衰作用は充分に発揮されるため、回転軸系に発生する振動は該振動減衰作用によって抑制できる。また、ハウジング18と外輪22aとの間に摺動部28が介在するため、ハウジング18又は外輪22aの摩耗を抑制できる。これによって、第1転がり軸受16A及び第2転がり軸受16Bの軸線CA方向位置が初期位置からずれてしまう不具合を抑制できる。
図1~図3に示す各実施形態は、電動コンプレッサに適用された実施形態であるので、ハウジング18の内部に電動モータ30が設けられている。電動モータ30は、回転軸12に固定されたロータ32と、ロータ32の周囲に設けられ、ハウジング18の内周面に固定されたステータ34とで構成されている。ステータ34はステータコア36とステータ34に巻回されたコイル38とを有する。コイル38に流れる電流によって磁場が発生し、回転軸12を回転させる力が発生する。
また、電動コンプレッサ10(10A~10C)は、コンプレッサインペラ14が収容されるコンプレッサカバー40を備えている。第1転がり軸受16A及び第2転がり軸受16Bの転動体24a及び24bは、例えば、ボール、ローラ(ころ)、ニードル等で構成される。第1転がり軸受16Aとコンプレッサインペラ14との間には、回転軸12の周囲にスリーブ42が設けられ、スリーブ42によって、コンプレッサインペラ14及び第1転がり軸受16Aは軸線CA方向で所定位置に位置決めされる。
一実施形態では、図1~図3に示すように、弾性部材26a及び26bは、外輪22a又は外輪22bの外周面23bとハウジング18の内周面との間に配置される。弾性部材26a及び26bは、例えば弾性を有するOリングで構成される。また、摺動部28は、外輪22aの軸線CA方向における一端側の一端面(例えば端面23a)と、ハウジング18の軸線CA方向における一端側の内側端面(例えば内側端面44a)との間に配置された摺動部材で構成される。該摺動部材は、例えば、図1~図3に示す摺動部材28(28A、28B、28C)で構成される。
この実施形態によれば、弾性部材26a及び26bは、外輪22a又は外輪22bの外周面23bとハウジング18の内周面との間に配置されるため、回転軸系の半径方向と弾性部材26a及び26bの振動減衰力の付加方向が一致する。そのため、回転軸系の半径方向の振動に対して弾性部材26a及び26bの振動減衰作用を最大限に発揮させることができる。また、摺動部28は、第1転がり軸受16Aの外輪22aとハウジング18との間に配置された摺動部材で構成されるため、外輪22aとハウジング18とは直接接触しない。従って、従来外輪22a及びハウジング18の直接接触で発生していた外輪22a及びハウジング18の摺接面の摩耗を抑制できる。
一実施形態では、図1~図3に示すように、スリーブ42の周囲にハウジング18から回転軸12の半径方向内側へ突出した仕切壁44が形成されている。そして、第1転がり軸受16Aの外輪22aの一端側に形成された端面23aに対向するように仕切壁44の内側端面44aが配置されている。端面23aと内側端面44aとの間に配置された摺動部材28(28A~28C)によって、端面23aと内側端面44aとは摺動自在になっている。
一実施形態では、図1~図3に示すように、ハウジング18内の電動モータ30の両側でハウジング18の軸線CA方向一端側の内壁面又は仕切壁44から軸線CA方向に延在する環状部48a及び48bが形成されている。そして、外輪22a及び22bの外周面23bと対向する環状部48a及び48bの内面に環状の凹部49が形成され、凹部49に環状の弾性部材26a及び26bが嵌合している。第2転がり軸受16B側に形成された環状部48bでは、環状部48bの内側に形成された凹部50にバネ部材46が設けられている。
一実施形態では、図1に示すように、摺動部材28(28A)は樹脂製のプレート部材で構成されている。例えば、ゴム材や、PEEK、PTFE等の表面の滑り度が高いフッ素系樹脂で構成されたプレート部材を用いることができる。あるいは、ハウジング18の内側端面44aとの間で上述のような摺動性を保持できるフィルムを他の材質でできたプレート部材の表面に貼付したものでもよい。これらの実施形態によって、ハウジング18の内側端面44aとの間で摺動性を確保しながら、摺動部材を低コスト化できると共に、摺動部材28(28A)の配置が容易になる。
摺動部材28(28A)は、回転軸12の周方向で一部にのみ設けてもよく、あるいは回転軸12の周方向で全周に亘る環状のプレート部材を設けてもよい。摺動部材28(28A)を回転軸12の周方向で一部にのみ設けた場合でも、ハウジング18の内側端面44aと第1転がり軸受16Aの外輪22aとの間に摺動性を付与できれば、弾性部材26a及び26bによる回転軸12に対する振動減衰作用を発揮できる。
なお、別な実施形態として、摺動部材28(28A)以外に、樹脂以外の材質で構成されたプレート部材(例えば金属製のプレート部材)に対して表面処理を施することで、ハウジング18に摺接する表面に摺動性を付与したものを用いることができる。
一実施形態では、図2に示すように、摺動部材28(28B)は、環状の弾性部材で構成されている。摺動部材28(28B)は、例えば、ゴム製など弾性を有するOリングを用いることができる。これによって、Oリングなど既存の弾性部材を用いて回転軸系の振動を抑制できるため、摺動部材を低コスト化できると共に、摺動部材の配置が容易になる。また、環状の摺動部材28(28B)を回転軸12の周方向全域に設けるため、ハウジング18と外輪22a間の摺動性を向上できる。
一実施形態では、図2に示すように、摺動部材28(28B)が設けられるハウジング18の内側端面44aに凹部51を形成し、凹部51にOリングなどの摺動部材28(28B)を嵌合させるようにする。これによって、摺動部材28(28B)を内側端面44aの所定位置に固定できる。
一実施形態では、図3に示すように、摺動部材28(28C)はドライベアリングで構成されている。この実施形態では、摺動部材28(28C)がドライベアリングで構成されているため、給油なしでハウジング18と外輪22a間の高度な滑り性能を安定して発揮させることができる。また、給油が不要であるため、給油路の形成が不要になると共に、給油による汚れを回避できる。
以上、摺動部28の種々の実施形態について縷々説明したが、摺動部28はこれらの実施形態に限定されない。摺動部28は、要は、ハウジング18の内側端面44aと対向する外輪22aの端面23aが直接内側端面44aと接触する場合と比べて、ハウジング18の内側端面44aに対して摺動性が良くなるものであればよい。例えば、上述の実施形態の外、ハウジング18と外輪22aとの摺動面にグリスを充填する空間を形成するような構成とし、ハウジング18と外輪22aとの摺動面にグリスを介在させることで、この摺動面に摺動性を付加するようにしたものでもよい。
一実施形態では、図2に示すように、第1転がり軸受16Aは、外輪22aの外周面23bに嵌合された環状のスリーブ部材52をさらに含んでいる。また、弾性部材26a及び26bは、スリーブ部材52の外周面とハウジング18の内周面との間に配置されている。そして、摺動部28(28B)は、スリーブ部材52の軸線CA方向におけるハウジング18側に対向する対向面と、ハウジング18の軸線CA方向におけるスリーブ部材52側に向いた対向面との間に配置された摺動部材で構成されている。この実施形態によれば、スリーブ部材52を備えるため、ハウジング18と外輪22a間における摺動部28(28B)の設置が容易になる。また、スリーブ部材52の形状又は大きさを適宜選択することで、スリーブ部材52に配置される摺動部28(28B)の形状又は大きさの自由度を広げることができる。
一実施形態では、図2に示すように、スリーブ部材52は、外輪22aの外周面23bに接する円筒形状の内周面を有する円筒体54と、円筒体54と一体に形成され円筒体54の軸方向一端から回転軸12の半径方向に沿って延在するドーナツ状の円盤56とで構成されている。そして、円盤56のハウジング18に対向する対向面56aとハウジング18の対向面との間に摺動部材28(28B)が配置されている。円盤56の延在方向寸法を適宜調節することで、回転軸12の半径方向におけるハウジング18の配置や摺動部材28(28B)の配置の自由度を広げることができる。また、摺動部材として、摺動部材28(28B)に限らず、上述した種々の実施形態に係る摺動部材を採用することができる。
一実施形態では、摺動部28(28B)は、スリーブ部材52の対向面56aで構成されている。この実施形態によれば、ハウジング18の内側端面と摺接するスリーブ部材52の対向面56aが摺動部28(28B)で構成されているため、スリーブ部材52のみの配置でハウジング18及び外輪22a間の摺動面で摺動性を付与できる。そのため、摺動部28の配置を簡素化かつ低コスト化できる。
一実施形態では、対向面56aと摺接するハウジング18の対向面は、仕切壁44に形成された対向面44aで構成されている。そして、端面44aと摺接するスリーブ部材52の円盤56の端面56aが摺動部28(28B)を構成している。摺動部28(28B)は、上述した種々の実施形態を採用できる。
図1~図3に示す実施形態は、電動コンプレッサに適用した実施形態であるが、適用対象は電動コンプレッサに限られず、例えば、ターボチャージャに組み込まれたコンプレッサにも適用できる。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)一つの態様に係るコンプレッサ(10(10A、10B、10C))は、一端側にコンプレッサインペラ(14)が設けられた回転軸(12)と、前記回転軸を回転可能に支持する転がり軸受装置(16A、16B)と、前記転がり軸受装置を収容するハウジング(18)と、を備え、前記転がり軸受装置は、前記回転軸に取り付けられる内輪(20a)と、前記ハウジングより前記回転軸の軸方向に荷重が付与されることで前記ハウジングに支持される外輪(22a)と、前記内輪と前記外輪との間に配置される転動体(24a)と、前記ハウジングと接触するように前記外輪の外周側に配置される弾性部材(26a、26b)と、前記ハウジングと接触するように前記外輪の前記回転軸の軸方向における一端側に配置された摺動部(28)と、を含む。
このような構成によれば、ハウジングと外輪との間にハウジングと接触するように上記摺動部を配置することで、ハウジングと外輪との間の円滑な摺動が可能になるため、回転軸系に対する上記弾性部材による振動減衰効果を十分発揮させることができる。また、上記摺動部によってハウジングと外輪とは円滑に摺動するため、ハウジング又は外輪の摩耗を抑制できる。これによって、転がり軸受装置の軸方向位置が初期位置からずれてしまうのを抑制できる。
(2)別な態様に係るコンプレッサは、(1)に記載のコンプレッサであって、前記弾性部材は、前記外輪の外周面と前記ハウジングの内周面との間に配置され、前記摺動部は、前記外輪の前記軸方向における一端側の一端面(23a)と、前記ハウジングの前記軸方向における一端側の内側端面(44a)との間に配置された摺動部材(28(28A、28B、28C))からなる。
このような構成によれば、上記弾性部材は、外輪の外周面と前記ハウジングの内周面との間に配置されるため、回転軸系の半径方向と弾性部材の振動減衰力の付加方向が一致する。そのため、回転軸系の半径方向の振動に対して弾性部材の振動減衰作用を最大限に発揮させることができる。また、上記摺動部は、外輪とハウジングとの間に配置された摺動部材で構成されるため、外輪とハウジングとは直接接触することはなくなる。従って、外輪及びハウジングで従来発生していたこれらの摺接面の摩耗を抑制できる。
(3)さらに別な態様に係るコンプレッサは、(1)に記載のコンプレッサであって、前記転がり軸受装置は、前記外輪の外周面に嵌合された環状のスリーブ部材(52)をさらに含み、前記弾性部材は、前記スリーブ部材の外周面と前記ハウジングの内周面との間に配置され、前記摺動部は、前記スリーブ部材の前記軸方向における一端側の一端面(56a)と、前記ハウジングの前記軸方向における一端側の内側端面(44a)との間に配置された摺動部材からなる。
このような構成によれば、上記スリーブ部材とハウジングとの間に摺動部材が配置されるため、スリーブ部材の形状又は大きさを適宜選択することで、ハウジングと外輪間における摺動部材の設置が容易になると共に、摺動部材の形状又は大きさの自由度を広げることができる。
(4)さらに別な態様に係るコンプレッサは、(2)又は(3)に記載のコンプレッサであって、前記摺動部材(28(28A))は、樹脂製のプレート部材で構成されている。
このような構成によれば、摺動部材が樹脂製のプレート部材で構成されているため、摺動部材を低コスト化できると共に、摺動部材の配置が容易になる。
(5)さらに別な態様に係るコンプレッサは、(2)又は(3)に記載のコンプレッサであって、前記摺動部材(28(28B))は、環状の弾性部材で構成されている。
このような構成によれば、Oリングなど既存の弾性部材を用いることができるため、摺動部材を低コスト化できると共に、摺動部材の配置が容易になる。また、環状の摺動部材を回転軸の周方向全域に設けるため、ハウジングと外輪間の摺動性を向上できる。
(6)さらに別な態様に係るコンプレッサは、(2)又は(3)に記載のコンプレッサであって、前記摺動部材(28(28C))は、ドライベアリングで構成されている。
このような構成によれば、摺動部材がドライベアリングで構成されているため、給油なしでハウジングと外輪間の高度な滑り性能を安定して発揮させることができる。
(7)さらに別な態様に係るコンプレッサは、(1)に記載のコンプレッサであって、前記転がり軸受装置は、前記外輪の外周面に嵌合された環状のスリーブ部材をさらに含み、前記弾性部材は、前記スリーブ部材の外周面と前記ハウジングの内周面との間に配置され、前記スリーブ部材の前記軸方向における一端側の一端面(56a)は、前記ハウジングの前記軸方向における一端側の内側端面と摺接するように構成され、前記摺動部は、前記スリーブ部材の前記一端面(44a)からなる。
このような構成によれば、ハウジングの内側端面と摺接するスリーブ部材の一端面が摺動部で構成されるため、スリーブ部材のみの配置でハウジングと外輪間の摺動性を向上できる。従って、別に摺動部を設ける必要がなくなるため、構成を簡素化かつ低コスト化できる。
10(10A、10B、10C) 電動コンプレッサ
12 回転軸
12a 大径部
12b 小径部
13a、13b 段差面
14 コンプレッサインペラ
16A 第1転がり軸受(転がり軸受装置)
16B 第2転がり軸受
18 ハウジング
20a、20b 内輪
22a、22b 外輪
23a 端面
23b 外周面
24a、24b 転動体
26a、26b 弾性部材
28 摺動部
28(28A、28B、28C) 摺動部材
30 電動モータ
32 ロータ
34 ステータ
36 ステータコア
38 コイル
40 コンプレッサカバー
42 スリーブ
44 仕切壁
44a 内側端面(対向面)
46 バネ部材
48a、48b 環状部
49 凹部
50、51 凹部
52 スリーブ部材
54 円筒体
56 円盤
56a 対向面(端面)
CA 軸線

Claims (5)

  1. 一端側にコンプレッサインペラが設けられた回転軸と、
    前記回転軸を回転可能に支持する転がり軸受装置であって、前記回転軸の前記一端側に設けられた第1転がり軸受及び前記回転軸の他端側に設けられた第2転がり軸受を含む転がり軸受装置と、
    前記転がり軸受装置を収容するハウジングと、
    を備え、
    前記第1転がり軸受及び前記第2転がり軸受の各々は、
    前記回転軸に取り付けられる内輪と、
    前記ハウジングより前記回転軸の軸方向に荷重が付与されることで前記ハウジングに支持される外輪と、
    前記内輪と前記外輪との間に配置される転動体と、
    前記ハウジングと接触するように前記外輪の外周側に配置される弾性部材と、
    を含むと共に、
    前記第1転がり軸受は、前記ハウジングと接触するように前記第1転がり軸受の外輪の前記軸方向における一端側に配置された摺動部を含み、
    前記回転軸の他端側に設けられ、前記第2転がり軸受又は前記回転軸に対して前記軸方向に沿って前記一端側に指向するバネ力を付加するバネ部材であって、前記バネ力は前記第1転がり軸受の前記外輪を介して前記摺動部を前記ハウジングに押圧するように構成されたバネ部材をさらに備え、
    前記弾性部材は、前記外輪の外周面と前記ハウジングの内周面との間に配置され、
    前記摺動部は、前記外輪の前記軸方向における前記一端側の一端面と、前記ハウジングの前記軸方向における前記一端側の内側端面との間に配置された摺動部材からなる、
    コンプレッサ。
  2. 一端側にコンプレッサインペラが設けられた回転軸と、
    前記回転軸を回転可能に支持する転がり軸受装置であって、前記回転軸の前記一端側に設けられた第1転がり軸受及び前記回転軸の他端側に設けられた第2転がり軸受を含む転がり軸受装置と、
    前記転がり軸受装置を収容するハウジングと、
    を備え、
    前記第1転がり軸受及び前記第2転がり軸受の各々は、
    前記回転軸に取り付けられる内輪と、
    前記ハウジングより前記回転軸の軸方向に荷重が付与されることで前記ハウジングに支持される外輪と、
    前記内輪と前記外輪との間に配置される転動体と、
    前記ハウジングと接触するように前記外輪の外周側に配置される弾性部材と、
    を含むと共に、
    前記第1転がり軸受は、
    前記ハウジングと接触するように前記第1転がり軸受の外輪の前記軸方向における一端側に配置された摺動部と、
    前記第1転がり軸受の外輪の外周面に嵌合された環状のスリーブ部材と、
    を含み、
    前記回転軸の他端側に設けられ、前記第2転がり軸受又は前記回転軸に対して前記軸方向に沿って前記一端側に指向するバネ力を付与するバネ部材であって、前記バネ力は前記スリーブ部材を介して前記摺動部を前記ハウジングに押圧するように構成されたバネ部材をさらに備え、
    前記弾性部材は、前記スリーブ部材の外周面と前記ハウジングの内周面との間に配置され、
    前記摺動部は、前記スリーブ部材の前記軸方向における前記一端側の一端面と、前記ハウジングの前記軸方向における前記一端側の内側端面との間に配置された摺動部材からなる、
    コンプレッサ。
  3. 前記摺動部材は、樹脂製のプレート部材で構成されている、
    請求項1又は2に記載のコンプレッサ。
  4. 前記摺動部材は、環状の弾性部材で構成されている、
    請求項1又は2に記載のコンプレッサ。
  5. 前記摺動部材は、ドライベアリングで構成されている、
    請求項1又は2に記載のコンプレッサ。
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