JP2010138757A - ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジング1の横孔1a内に略水平姿勢にしたタービンシャフト2を、セミフローティングブッシュ5を介して回転自在に支持させた構造のターボチャージャにおいて、タービンシャフト2の振動を減衰する効果を高めることを可能とし、ハウジング1への振動伝達を抑制または防止する。
【解決手段】セミフローティングブッシュ5は、その軸方向略中央が弾性変形可能な支持部材10を介してハウジング1に取り付けられることにより、軸方向変位が規制される状態にされているとともに軸方向両端部分の径方向変位が許容される状態にされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、センターハウジングの横孔内に略水平姿勢にしたタービンシャフトを、セミフローティングブッシュを介して回転自在に支持させた構造のターボチャージャに関する。
一般的に、ターボチャージャでは、タービンシャフトをセンターハウジングの横孔に軸受を介して支持させるようにしている(例えば特許文献1〜3参照。)。
特許文献1に係る従来例では、前記軸受を玉軸受等の転がり軸受とし、振動吸収のために、玉軸受の外輪とセンターハウジングの横孔の内周面との間に適宜のクリアランスを設け、このクリアランスに潤滑油を供給してスクイズフィルムダンパを構成するようにしている。
このような転がり軸受を用いる構成では、設備コストが嵩むことが指摘される。これに対し、特許文献2に係る従来例では、前記の転がり軸受の代わりに、フロートベアリング(セミフローティングブッシュに相当)を用いた構成が開示されている。
この従来例では、タービンシャフトの外径側にフロートベアリングを嵌合し、このフロートベアリングの軸方向両端の外径側に円筒状スリーブを嵌合し、この各円筒状スリーブの外周とベアリングボックス(センターハウジングに相当)との間にそれぞれ2つのOリングを介装するように構成している。
この場合、2つのOリングとベアリングボックスと円筒状スリーブとで囲む環状空間に潤滑油を供給し、この潤滑油により振動を減衰させるようにしている。しかしながら、この構造では、部品点数が多いうえ、タービンシャフトとフロートベアリングとの嵌合部分やフロートベアリングと円筒状スリーブとの嵌合部分が相対回転するにもかかわらず、そこへの潤滑油の供給が不十分になることが懸念される。
さらに、特許文献3に係る従来例では、回転軸(タービンシャフト)の外径側にセミフロートベアリングメタル(セミフローティングブッシュに相当)を設け、このセミフロートベアリングメタルを、スラストピンを介してベアリングボックスに径方向に移動可能に、かつ軸方向および回転方向に固定している。
なお、前記のスラストピンは、セミフロートベアリングメタルの下側部分と、センターハウジングの下側部分とに取り付けられており、それによってセミフロートベアリングメタルを軸方向および回転方向に固定させるようにしている。
また、セミフロートベアリングメタルのピン受け部(孔)に硬質のリングを埋め込み、このリングの中心孔にスラストピンを所定の隙間を介して嵌合させることにより、セミフロートベアリングメタルを径方向に移動可能にしている。
この従来例では、回転軸の振動を減衰する点に関する記述はないが、回転軸の振動は、セミフロートベアリングメタルと回転軸との嵌合隙間およびセミフロートベアリングメタルとベアリングボックスとの嵌合隙間に存在する潤滑油で減衰させるようにしているものと推察される。
実開平1−136636号公報 実開昭61−103528号公報 特開平9−242553号公報(段落番号0019、0026,0028参考)
前記特許文献3に係る従来例では、セミフロートベアリングメタル24を径方向に移動可能にかつ軸方向および回転方向に固定するように構成しているが、図1に示されているように、スラストピン25がセミフロートベアリングメタル24の軸方向中央よりも軸方向一端寄りにずれた位置に取り付けられているために、次のような懸念がある。
つまり、回転軸7が振動したときに、セミフロートベアリングメタル24がスラストピン25に沿って径方向に移動しにくくなることが懸念される。
というのは、回転軸7が、その理想的な回転中心軸線と平行な姿勢のままで径方向に振動する場合であれば、譲歩した見方として、セミフロートベアリングメタル24が径方向に移動することが可能であると考えられる。
しかしながら、回転軸7およびそれの外径側に嵌合されるセミフロートベアリングメタル24が、すりこぎ状に偏心回転するような場合には、回転軸7およびセミフロートベアリングメタル24の軸方向両端が径方向に変位することになるために、径方向に沿って不動に配置されるスラストピン25に対してセミフロートベアリングメタル24と一体のリング36が斜めに傾いた状態で当接することになる。そのことから、セミフロートベアリング24が径方向に移動できるとは到底考えられない。
ところで、特許文献3に係る従来例では、その段落番号0026に、「スラストピン25はスプリングピンでもよい」という記載がある。しかしながら、スラストピン25をスプリングピンとした場合に、それがどのように作用して、どのような効果が得られるのかといった記載が全くない。しかも、そのようにした場合の作用、効果を推測することも極めて困難である。
このような事情に鑑み、本発明は、ハウジングに設けられる横孔内に略水平姿勢にしたタービンシャフトを、セミフローティングブッシュを介して回転自在に支持させた構造のターボチャージャにおいて、タービンシャフトの振動を減衰する効果を高めることを可能とし、ハウジングへの振動伝達を抑制または防止することを目的としている。
本発明は、ハウジングに設けられる横孔内に略水平姿勢にしたタービンシャフトを、セミフローティングブッシュを介して回転自在に支持させた構造のターボチャージャであって、前記セミフローティングブッシュは、その軸方向略中央が弾性変形可能な支持部材を介して前記ハウジングに取り付けられることにより、軸方向変位が規制される状態にされているとともに、軸方向両端部分の径方向変位が許容される状態にされている、ことを特徴としている。
一般的に、セミフローティングブッシュは、タービンシャフトとの嵌合部分および横孔内周面との嵌合部分にそれぞれ適宜の隙間が設けられ、これらの嵌合隙間には潤滑油が供給されるようになっている。
この構成によれば、支持部材によりセミフローティングブッシュの軸方向変位を規制させるようにしているから、このセミフローティングブッシュの両端でスラスト荷重を負担することが可能になる。
また、支持部材によりセミフローティングブッシュの軸方向両端部分の径方向変位を許容させるようにしているから、タービンシャフトの振動に伴い支持部材が弾性的に揺れ動くことになって、この揺れに追従してセミフローティングブッシュの軸方向両端部分が径方向に揺れ動くようになる。
このとき、支持部材の弾性的な揺れに伴う弾性復元力でもってタービンシャフトの振動が減衰される。しかも、セミフローティングブッシュの揺れにより、当該セミフローティングブッシュとハウジングの横孔との嵌合隙間に存在する潤滑油のスクイズ効果により前記タービンシャフトの振動が減衰されることになる。これにより、タービンシャフトからハウジングへの振動伝達を低減または防止することが可能になる。
なお、油のスクイズ効果とは、一般的に公知であるが、簡単に言うと、セミフローティングブッシュの軸方向両端部分が径方向に変位することにより、当該セミフローティングブッシュとハウジングの横孔との嵌合隙間が交互に拡大、縮小されることになって、前記嵌合隙間に存在する潤滑油を軸方向一方へ押し出したり、軸方向一方から引き込んだりするといったポンピング運動を起こすようになり、このような潤滑油のポンピング運動によって振動を減衰する現象を発生することである。
また、セミフローティングブッシュの軸方向両端部分の径方向変位量は、セミフローティングブッシュとタービンシャフトとの嵌合隙間およびセミフローティングブッシュと横孔との嵌合隙間の合計により任意に設定される。
好ましくは、前記横孔の内周面の下側領域には凹み部が設けられ、前記支持部材は、ばね性を有する材料で板状に形成され、かつその上側部分が前記セミフローティングブッシュの下側部分の軸方向略中央に、また、下側部分が前記凹み部の底側にそれぞれ固定される。
ここでは、支持部材の形状や取り付け形態を特定している。この特定によれば、支持部材の弾性的な撓みによって、セミフローティングブッシュが、あたかもシーソーのように揺れ動くようになり、それによってセミフローティングブッシュの軸方向両端部分が径方向に変位することが明確になる。
本発明では、ハウジングに設けられる横孔内に略水平姿勢にしたタービンシャフトをセミフローティングブッシュを介して回転自在に支持させた構造のターボチャージャにおいて、セミフローティングブッシュでスラスト荷重を負担することを可能にしたうえで、タービンシャフトの振動を減衰する効果を高めることを可能としてタービンシャフトからハウジングへの振動伝達を抑制または防止することを可能にしている。したがって、本発明によれば、ターボチャージャの回転性能の向上と騒音の低減とを図ることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図3に、本発明の一実施形態を示している。この実施形態では、自動車等の車両に搭載される内燃機関に付設されるターボチャージャに本発明を適用した場合を例に挙げている。
図1は、本発明を適用したターボチャージャの要部を示す断面図、図2は、図1のタービンシャフトの軸受部分を示す拡大図、図3は、図2の(3)−(3)線断面の矢視図である。図に示すターボチャージャにおいて、1はセンターハウジング、2はタービンシャフトである。
タービンシャフト2の軸方向一端側には、タービンホイール3が一体に形成されており、このタービンシャフト2の軸方向他端側には、それと別体のコンプレッサホイール4が一体的に取り付けられている。
このタービンシャフト2が、センターハウジング1の横孔1a内に略水平姿勢でセミフローティングブッシュ5を介して回転自在に支持されている。この実施形態では、タービンシャフト2の軸方向中間領域における軸方向略全長に単一のセミフローティングブッシュ5が配置されている。タービンシャフト2の軸方向中間領域には、外周溝(符号省略)が設けられている。
セミフローティングブッシュ5は、一般的に公知のすべり軸受に用いられる適宜の金属や樹脂等で円筒形に形成されており、その所定の複数箇所には、油孔5aが厚み方向(径方向)に貫通するように設けられている。この油孔5aは、給油孔7へ導入される潤滑油をセミフローティングブッシュ5とタービンシャフト2との嵌合隙間へ導くために設けられている。
また、セミフローティングブッシュ5の外周面において軸方向中間領域には、外周溝(符号省略)が設けられている。このようなセミフローティングブッシュ5をセンターハウジング1において横孔1a内に挿入すると、セミフローティングブッシュ5の軸方向両端部分と横孔1aとの嵌合部分に適宜の隙間が設けられるが、セミフローティングブッシュ5の軸方向中間領域(外周溝の存在領域)と横孔1aとの嵌合部分には、前記嵌合隙間よりも大きな隙間が設けられるようになる。
なお、セミフローティングブッシュ5の軸方向両端側の大径部分とセンターハウジング1の横孔1aとの嵌合隙間は、セミフローティングブッシュ5とタービンシャフト2の軸方向両端側の大径部分との嵌合隙間よりも大きく設定される。
センターハウジング1において横孔1aの上側領域には、横孔1a内へ潤滑油を導くための給油孔7が設けられている。この給油孔7は、センターハウジング1に設けられており、それぞれに図示しない潤滑油ポンプから供給される潤滑油が導入され、この導入された潤滑油を横孔1a内へ向けて供給するようになっている。なお、横孔1a内に供給された潤滑油は、タービンホイール3の内側の大径部3aと、コンプレッサホイール4の内側のシールリングカラー6との各外周に装着されるシールリング8,9により密封されている。
そして、前記したセミフローティングブッシュ5は、その軸方向略中央が弾性変形可能な支持部材10を介してセンターハウジング1に取り付けられることにより、軸方向変位が規制される状態にされているとともに軸方向両端部分の径方向変位が許容される状態にされている。
具体的に、図2に示すように、支持部材10は、帯状あるいは長方形の板からなり、例えば所定以上の外力を受けたときに弾性的に撓むようなものとされている。この支持部材10は、例えばばね性を有する金属材料で形成することができるが、所定の機械的強度と可撓性とを有する材料であれば、金属あるいは樹脂等、なんでもよく、特に限定されるものではない。
この支持部材10は、その下側部分が、センターハウジング1の下半分領域に固定状態で取り付けられており、また、その上側部分が、セミフローティングブッシュ5の下側に固定状態で取り付けられている。
つまり、センターハウジング1の横孔1aを形成する内周面の真下位置には、所定大きさの凹み部1bが設けられており、この凹み部1bの底には径方向下向きに延びて貫通するスリット状孔1cが設けられている。また、セミフローティングブッシュ5の真下位置には、径方向に貫通するスリット状孔5bが設けられている。
このセンターハウジング1のスリット状孔1cには、支持部材10の下側部分が圧入により嵌合されることによって一体的に取り付けられており、また、セミフローティングブッシュ5のスリット状孔5bには、支持部材10の上側部分が圧入により嵌合されることによって一体的に取り付けられている。ところで、支持部材10の下側部分は、センターハウジング1のスリット状孔1cから下側へ突出させて、この突出部分を加締めることにより確実に固定するようにしてもよい。
この状態では、例えばタービンシャフト2が振動したとき等には、センターハウジング1の凹み部1bの存在によって、支持部材10がセンターハウジング1のスリット状孔1cに取り付けられている部分を支点として図2中の矢印Xで示すように、弾性的に撓んで揺れ動きうるようになっている。それに伴い、セミフローティングブッシュ5の軸方向両端部分と横孔1aとの嵌合隙間およびセミフローティングブッシュ5とタービンシャフト2の軸方向両端部分との嵌合隙間の合計分について、セミフローティングブッシュ5の軸方向両端部分が図2中の矢印Yで示すように径方向で変位可能になっている。
このような支持部材10の弾性的な撓みによって、タービンシャフト2の振動が減衰される。また、セミフローティングブッシュ5のシーソー運動によって、セミフローティングブッシュ5の軸方向両端部分と横孔1aとの嵌合隙間に存在する潤滑油によるスクイズ効果により、タービンシャフト2からセンターハウジング1への振動伝達が低減または防止されることになる。
ここで、支持部材10に要求される強度や可撓性は、支持部材10の素材を選択するとともに、支持部材10の板厚t、幅w、ならびに凹部1b内に露出している部分の長さlを調整することによって、任意に設定することが可能である。
次に、前記したようなタービンシャフト2の支持構造を有するターボチャージャにおける動作について説明する。
タービンシャフト2が回転しているときには、セミフローティングブッシュ5が非回転であるために、タービンシャフト2に対して潤滑油を介してすべり接触することになる。
この状態において、図示しない潤滑油ポンプからセンターハウジング1の給油孔7に潤滑油が所定圧力で供給されると、この給油孔7から横孔1aとセミフローティングブッシュ5との嵌合隙間に供給されることになるとともに、セミフローティングブッシュ5の油孔5aを介してセミフローティングブッシュ5とタービンシャフト2との嵌合隙間にも供給されることになる。
そして、タービンシャフト2が、その両端のタービンホイール3およびコンプレッサホイール4からの力を受けてセミフローティングブッシュ5にスラスト荷重が作用した場合には、支持部材10により軸方向変位が規制されているセミフローティングブッシュ5でもってスラスト荷重を負担するようになる。
そして、タービンシャフト2が振動した場合には、支持部材10がセンターハウジング1のスリット状孔1cに取り付けられている部分を支点として、図2中の矢印Xで示すように弾性的に揺れ動くことになり、この揺れに追従してセミフローティングブッシュ2の軸方向両端部分が図2中の矢印Yで示すように径方向に変位するようになる。
このとき、支持部材の弾性的な揺れに伴う弾性復元力でもってタービンシャフトの振動が減衰される。しかも、セミフローティングブッシュ5が、あたかもシーソーのように揺れ動くことに伴い、セミフローティングブッシュ5の軸方向両端部分と横孔1aとの嵌合隙間に存在する潤滑油によるスクイズ効果により、タービンシャフト2の振動が減衰されるとともに、タービンシャフト2からセンターハウジング1への振動が減衰されることになる。
なお、セミフローティングブッシュ5の軸方向両端の径方向変位量は、セミフローティングブッシュ5とタービンシャフト2との嵌合隙間およびセミフローティングブッシュ5と横孔1aとの嵌合隙間の合計により決められる。
このように、セミフローティングブッシュ5の径方向の動きがタービンシャフト2およびセンターハウジング1の横孔1a内周面で規制されるために、セミフローティングブッシュ5の軸方向変位量が規制されることになる。
以上説明したように本発明を適用した実施形態では、セミフローティングブッシュ5の軸方向変位を規制することによりセミフローティングブッシュ5でスラスト荷重を負担可能にしたうえで、セミフローティングブッシュ5の軸方向両端部分の径方向変位を許容することにより、タービンシャフト2からセンターハウジング1への振動伝達を効果的に低減または防止することを可能にしている。これにより、ターボチャージャの回転性能の向上と騒音の低減とを図ることが可能になる。
そして、セミフローティングブッシュ5とタービンシャフト2およびセンターハウジング1の横孔1aとの各嵌合隙間に潤滑油が供給されるようになっているので、タービンシャフト2の回転抵抗の低減、ならびに耐焼付き性や耐摩耗性の向上が可能になっている。仮に、セミフローティングブッシュ5にタービンシャフト2が潤滑油を介さずに直接的にすべり接触しても、セミフローティングブッシュ5が自己潤滑性に優れたベアリングメタルとされているから、支障ない。
なお、本発明は、前記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。
(1)上記実施形態では、自動車等の車両用の内燃機関に付設されるターボチャージャを例に挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらゆる用途の内燃機関に付設されるターボチャージャに本発明を適用できる。
(2)上記実施形態では、セミフローティングブッシュ5を位置決めするための支持部材10の形状を板状とした例を挙げているが、この支持部材10については、上記実施形態で説明したような機能を有するものであればどのような形状であってもよく、特に限定されるものではない。
本発明に係るターボチャージャの一実施形態の要部を示す断面図である。 図1のタービンシャフトの軸受部分を示す拡大図である。 図2の(3)−(3)線断面の矢視図である。
符号の説明
1 センターハウジング
1a センターハウジングの横孔
1b センターハウジングの凹み部
1c センターハウジングのスリット状孔
2 タービンシャフト
3 タービンホイール
4 コンプレッサホイール
5 セミフローティングブッシュ
5b セミフローティングブッシュのスリット状孔
7 ハウジングの給油孔
8,9 シールリング
10 支持部材

Claims (2)

  1. ハウジングに設けられる横孔内に略水平姿勢にしたタービンシャフトを、セミフローティングブッシュを介して回転自在に支持させた構造のターボチャージャであって、
    前記セミフローティングブッシュは、その軸方向略中央が弾性変形可能な支持部材を介して前記ハウジングに取り付けられることにより、軸方向変位が規制される状態にされているとともに軸方向両端部分の径方向変位が許容される状態にされている、ことを特徴とするターボチャージャ。
  2. 請求項1に記載のターボチャージャにおいて、
    前記横孔の内周面の下側領域には凹み部が設けられ、
    前記支持部材は、ばね性を有する材料で板状に形成され、かつその上側部分が前記セミフローティングブッシュの下側部分の軸方向略中央に、また、下側部分が前記凹み部の底側にそれぞれ固定される、ことを特徴とするターボチャージャ。
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