JP7389450B2 - 制御装置およびその方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置およびその方法、並びにプログラムに関する。
コーヒー飲料等を製造する飲料製造装置が提案されている(例えば特許文献1~4)。
特開平05-081544号公報 特開2003-024703号公報 特開2013-66697号公報 特表2003-532942号公報
嗜好性が強い飲料を製造する飲料製造装置において、ユーザが好みの飲料を容易に選択できることが求められる。
本発明の目的は、飲料の提供を受けるユーザが、製造する飲料を選択し易い装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る制御装置は、飲料製造部が製造する飲料のカテゴリおよび製造回数を対応付けて飲料情報を記憶する記憶手段と、前記カテゴリの指定をユーザから受け付ける第一の受付手段と、前記第一の受付手段で受け付けた前記カテゴリに対応する飲料情報を前記記憶部から取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記飲料情報を表示する表示手段と、前記表示手段で表示した前記飲料情報のうちの一の飲料情報の指定をユーザから受け付ける第二の受付手段と、前記第二の受付手段で選択された前記一の飲料情報に基づいて、飲料製造部に飲料の製造の指示を出力する出力手段と、を有し、前記表示手段は、前記カテゴリが共通する複数の前記飲料情報の前記製造回数に基づいて複数のカテゴリをランキング表示する

本発明によれば、飲料の提供を受けるユーザが、製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる。
飲料製造装置の外観図。 図1の飲料製造装置の部分正面視図。 図1飲料製造装置の機能の概要図。 分離装置の一部破断斜視図。 駆動ユニット及び抽出容器の斜視図。 図5の抽出容器の閉状態及び開状態を示す図。 上部ユニット及び下部ユニットの一部の構成を示す正面図。 図7の縦断面図。 中部ユニットの模式図。 図1の飲料製造装置の制御装置のブロック図。 (A)及び(B)は制御装置が実行する制御例を示すフローチャート。 一実施形態に係る飲料製造装置と情報表示装置とサーバとを含む通信システムを示す図。 サーバのブロック図。 情報表示装置のブロック図。 サーバに格納されるデータ例を示す図。 情報表示装置の制御例を示すフローチャート。 サーバの制御例を示すフローチャート。 情報表示装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。 情報表示装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。 情報表示装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。 サービス画面を示す図。
図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<1.飲料製造装置の概要>
図1は飲料製造装置1の外観図である。本実施形態の飲料製造装置1は、焙煎コーヒー豆と液体(ここでは水)からコーヒー飲料を自動製造する装置であり、一回の製造動作につき、コップ一杯分のコーヒー飲料を製造可能である。原料となる焙煎コーヒー豆は、キャニスタ40に収容可能である。飲料製造装置1の下部にはカップの載置部110が設けられており、製造されたコーヒー飲料は注ぎ部10cからカップへ注がれる。
飲料製造装置1は、その外装を形成して内部機構を囲包するハウジング100を備える。ハウジング100は、本体部101と、飲料製造装置1の正面の一部及び側面の一部を覆うカバー部102とに大別される。カバー部102には情報表示装置12が設けられている。情報表示装置12は本実施形態の場合、タッチパネル式のディスプレイであり、各種の情報の表示の他、装置の管理者や飲料の需要者の入力を受け付けることが可能である。情報表示装置12は、移動機構12aを介してカバー部102に取付けられており、移動機構12aによって上下方向に一定の範囲で移動可能である。
カバー部102には、また、豆投入口103と、豆投入口103を開閉する扉103aが設けられている。開閉扉103を開放して豆投入口103へ、キャニスタ40に収容されている焙煎コーヒー豆とは別の焙煎コーヒー豆を、投入することが可能となっている。これにより飲料の需要者に特別な一杯を提供することが可能である。
カバー部102は、本実施形態の場合、アクリルやガラスなどの透光性を有する材料で形成されており、その全体が透過部とされた透明カバーを構成している。このため、カバー部102に覆われたその内側の機構が外部から視認可能となっている。本実施形態の場合、コーヒー飲料を製造する製造部の一部がカバー部102を透して視認可能となっている。本体部101は本実施形態の場合その全体が非透過部とされており、その内部を外部から視認困難である。
図2は、飲料製造装置1の部分正面図であって、飲料製造装置1の正面視でユーザが視認可能な製造部の一部を示す図である。カバー部102や情報表示装置12は想像線で図示されている。
飲料製造装置1の正面部におけるハウジング100は、本体部101と、その外側(前方側)のカバー部102との二重構造となっている。前後方向で本体部101とカバー部102との間に製造部の一部の機構が配置されており、ユーザがカバー部102を介して視認可能である。
カバー部102を介してユーザが視認可能な製造部の一部の機構は、本実施形態の場合、後述する集合搬送部42、グラインダ5A、5B、分離装置6、抽出容器9等である。本体部101の正面部には、奥側に窪んだ矩形状の凹部101aが形成されており、抽出容器9等はこの凹部101a内の奥側に位置している。
カバー部102を介して外部からこれらの機構が視認可能であることにより、管理者にとっては点検や動作確認が容易になる場合がある。また、飲料の需要者にとってはコーヒー飲料の製造過程を楽しむことができる場合がある。
なお、カバー部102は、その右端部においてヒンジ102aを介して本体部101に横開き式に開閉自在に支持されている。カバー部102の左端部には、本体部101とカバー部102とを閉状態に維持する係合部102bが設けられている。係合部102bは例えば磁石と鉄の組合せである。管理者はカバー部102を開放することで、その内側の上述した製造部の一部の点検等を行うことができる。
なお、本実施形態の場合、カバー部102を横開き式としたが縦開き式(上下開き式)としてもよいし、スライド式としてもよい。また、カバー部102が開閉不能な構成であってもよい。
図3は飲料製造装置1の機能の概要図である。飲料製造装置1は、コーヒー飲料の製造部として、豆処理装置2及び抽出装置3を含む。
豆処理装置2は、焙煎コーヒー豆から挽き豆を生成する。抽出装置3は豆処理装置2から供給される挽き豆からコーヒー液を抽出する。抽出装置3は、流体供給ユニット7、後述する駆動ユニット8、抽出容器9及び切替ユニット10を含む。豆処理装置2から供給される挽き豆は、抽出容器9に投入される。流体供給ユニット7は、抽出容器9にお湯を投入する。抽出容器9内で挽き豆からコーヒー液が抽出される。抽出されたコーヒー液を含むお湯が切替ユニット10を介してコーヒー飲料としてコップCに送出される。
<2.流体供給ユニット及び切替ユニット>
流体供給ユニット7及び切替ユニット10の構成について図3を参照して説明する。まず、流体供給ユニット7について説明する。流体供給ユニット7は、抽出容器9へのお湯の供給や、抽出容器9内の気圧の制御等を行う。なお、本書において、気圧を数字で例示している場合、特に断わらない限り絶対圧を意味し、ゲージ圧とは大気圧を0気圧とする気圧である。大気圧とは、抽出容器9の周囲の気圧、又は、飲料製造装置の気圧を指し、例えば、飲料製造装置が海抜0mの地点に設置されている場合は、国際民間航空機関(=「International Civil Aviation Organization」〔[略]ICAO〕)が1976年に制定した国際標準大気(=「International Standard Atmosphere」〔[略]ISA〕)の海抜0mでの基準気圧(1013.25hPa)である。
流体供給ユニット7は配管L1~L3を含む。配管L1は空気が流通する配管であり、配管L2は水が流通する配管である。配管L3は空気と水の双方が流通可能な配管である。
流体供給ユニット7は、加圧源としてコンプレッサ70を含む。コンプレッサ70は大気を圧縮して送出する。コンプレッサ70は例えばモータ(不図示)を駆動源として駆動される。コンプレッサ70から送出される圧縮空気は、逆止弁71aを介してリザーブタンク(アキュームレータ)71に供給される。リザーブタンク71内の気圧は圧力センサ71bにより監視され、所定の気圧(本実施形態では7気圧(ゲージ圧で6気圧))に維持されるよう、コンプレッサ70が駆動される。リザーブタンク71には排水用のドレイン71cが設けられており、空気の圧縮により生じる水を排水可能となっている。
水タンク72にはコーヒー飲料を構成するお湯(水)が蓄積される。水タンク72には、水タンク72内の水を加温するヒーター72a及び水の温度を計測する温度センサ72bが設けられている。ヒーター72aは温度センサ72bの検出結果に基づいて、蓄積されるお湯の温度を所定の温度(本実施形態では摂氏120度)に維持する。ヒーター72aは例えばお湯の温度が摂氏118度でONとされ、摂氏120度でOFFとされる。
水タンク72には、また、水位センサ72cが設けられている。水位センサ72cは水タンク72内のお湯の水位を検出する。水位センサ72cにより所定の水位よりも水位が下がったことが検出されると、水タンク72に水が供給される。本実施形態の場合、不図示の浄水器を介して水道水が供給される。浄水器からの配管L2の途中には電磁弁72dが設けられており、水位センサ72cにより水位の低下が検出されると電磁弁72dが開放されて水が供給され、所定の水位に到達すると電磁弁72dが閉鎖されて水の供給が遮断される。こうして水タンク72内のお湯が一定の水位に維持される。なお、水タンク72への給水は一回のコーヒー飲料の製造に使用するお湯を排出する度に行ってもよい。
水タンク72には、また、圧力センサ72gが設けられている。圧力センサ72gは水タンク72内の気圧を検出する。水タンク72には調圧弁72e及び電磁弁72fを介してリザーブタンク71内の気圧が供給される。調圧弁72eはリザーブタンク71から供給される気圧を所定の気圧に減圧する。本実施形態の場合、3気圧(ゲージ圧で2気圧)に減圧する。電磁弁72fは調圧弁72eで調圧された気圧の、水タンク72への供給と遮断とを切り替える。電磁弁72fは、水タンク72への水道水の供給時を除き、水タンク72内の気圧が3気圧に維持されるように開閉制御される。水タンク72への水道水の供給時には、水道水の水圧によって水タンク72に円滑に水道水が補給されるように、電磁弁72hにより水タンク72内の気圧を水道水の水圧よりも低い圧力(例えば2.5気圧未満)に減圧する。電磁弁72hは水タンク72内を大気に解放するか否かを切り替え、減圧時には水タンク72内を大気に解放する。また、電磁弁72hは水タンク72への水道水の供給時以外に、水タンク72内の気圧が3気圧を超える場合に水タンク72内を大気に解放し、水タンク72内を3気圧に維持する。
水タンク72内のお湯は、逆止弁72j、電磁弁72i及び配管L3を介して抽出容器9へ供給される。電磁弁72iを開放することで抽出容器9へお湯が供給され、閉鎖することでお湯の供給が遮断される。抽出容器9へのお湯の供給量は、電磁弁72iの開放時間で管理することができる。しかし、供給量を計測して電磁弁72iの開閉を制御してもよい。配管L3にはお湯の温度を計測する温度センサ73eが設けられており、抽出容器9へ供給される湯温が監視される。
リザーブタンク71の気圧は、また、調圧弁73a、電磁弁73bを介して抽出容器9へ供給される。調圧弁73aはリザーブタンク71から供給される気圧を所定の気圧に減圧する。本実施形態の場合、5気圧(ゲージ圧で4気圧)に減圧する。電磁弁73bは調圧弁73aで調圧された気圧の、抽出容器9への供給と遮断とを切り替える。抽出容器9内の気圧は圧力センサ73dで検出される。抽出容器9内の加圧時、圧力センサ73dの検出結果に基づいて電磁弁73bが開放され、抽出容器9内を所定の気圧(本実施形態の場合、最大で5気圧(ゲージ圧で4気圧))に加圧する。抽出容器9内の気圧は電磁弁73cで減圧可能である。電磁弁73cは抽出容器9内を大気に解放するか否かを切り替え、圧力異常時(例えば抽出容器9内が5気圧を超える場合)には抽出容器9内を大気に解放する。
一回のコーヒー飲料の製造が終わると、本実施形態の場合、抽出容器9内を水道水で洗浄する。電磁弁73fは洗浄時に開放され、抽出容器9に水道水を供給する。
次に切替ユニット10について説明する。切替ユニット10は抽出容器9から送出される液体の送出先を注ぎ部10cと廃棄タンクTとのいずれかに切り替えるユニットである。切替ユニット10は、切替弁10aと切替弁10aを駆動するモータ10bを含む。切替弁10aは、抽出容器9内のコーヒー飲料を送出する場合は注ぎ部10cへ流路を切り替える。コーヒー飲料は注ぎ部10cからカップCへ注がれる。洗浄時の廃液(水道水)及び残渣(挽き豆)を排出する場合は廃棄タンクTへ流路を切り替える。切替弁10aは本実施形態の場合3ポートのボール弁である。洗浄時には切替弁10aを残渣が通過することから、切替弁10aはボール弁が好適であり、モータ10bはその回転軸を回転することで、流路を切り替える。
<3.豆処理装置>
図1、図2を参照して豆処理装置2について説明する。豆処理装置2は、貯留装置4及び粉砕装置5を含む。
<3-1.貯留装置>
貯留装置4は、焙煎後のコーヒー豆が収容される複数のキャニスタ40を含む。本実施形態の場合、キャニスタ40は三つ設けられている。キャニスタ40は、焙煎コーヒー豆を収容する筒状の本体40aと、本体40aに設けられた取手40bとを含み、飲料製造装置1に対して着脱自在に構成されている。
各キャニスタ40は、互いに異なる種類の焙煎コーヒー豆を収容し、情報表示装置12に対する操作入力によって、コーヒー飲料の製造に用いる焙煎コーヒー豆の種類を選択できるようにしてもよい。種類が異なる焙煎コーヒー豆とは例えばコーヒー豆の品種が異なる焙煎コーヒー豆である。また、種類が異なる焙煎コーヒー豆とは、同じ品種のコーヒー豆であるが、焙煎度が異なる焙煎コーヒー豆であってもよい。また、種類が異なる焙煎コーヒー豆とは、品種も焙煎度も異なる焙煎コーヒー豆でもよい。また、三つのキャニスタ40の少なくともいずれか一つには、複数種類の品種の焙煎コーヒー豆が混合された焙煎コーヒー豆が収容されてもよい。この場合、各品種の焙煎コーヒー豆は、焙煎度が同程度であってもよい。
なお、本実施形態では複数のキャニスタ40を設けたが、一つのキャニスタ40のみが設けられる構成であってもよい。また、複数のキャニスタ40を設けた場合に、同じ種類の焙煎コーヒー豆が全部又は複数のキャニスタ40に収容されてもよい。
各キャニスタ40は計量搬送装置41に着脱自在に装着される。計量搬送装置41は、例えば、電動スクリューコンベアであり、キャニスタ40に収容された所定の量の焙煎コーヒー豆を自動計量して下流側に送出する。
各計量搬送装置41は下流側の集合搬送部42に焙煎コーヒー豆を排出する。集合搬送部42は中空の部材で構成されており、各コンベア41から粉砕装置5(特にグラインダ5A)への焙煎コーヒー豆の搬送通路を形成する。各計量搬送装置41から排出された焙煎コーヒー豆は集合搬送部42の内部を自重によって移動し、粉砕装置5へ流れ落ちる。
集合搬送部42には、豆投入口103に対応する位置に案内部42aが形成されている。案内部42aは豆投入口103から投入された焙煎コーヒー豆を粉砕装置5(特にグラインダ5A)へ案内する通路を形成する。これにより、キャニスタ40に収容された焙煎コーヒー豆以外に、豆投入口103から投入される焙煎コーヒー豆を原料としたコーヒー飲料も製造できる。
<3-2.粉砕装置>
図2及び図4を参照して粉砕装置5を説明する。図4は分離装置6の一部判断斜視図である。粉砕装置5は、グラインダ5A及び5B、及び、分離装置6を含む。グラインダ5A及び5Bは貯留装置4から供給される焙煎コーヒー豆を挽く機構である。貯留装置4から供給される焙煎コーヒー豆は、グラインダ5Aで挽かれた後、グラインダ5Bで更に挽かれて粉状にされ、排出管5Cから抽出容器9へ投入される。
グラインダ5A及び5Bは、豆を挽く粒度が異なっている。グラインダ5Aは粗挽き用のグラインダであり、グラインダ5Bは細挽き用のグラインダである。グラインダ5A、5Bはそれぞれ電動グラインダであり、駆動源であるモータと、モータにより駆動される回転刃等を含む。回転刃の回転数を変化させることで粉砕される焙煎コーヒー豆の大きさ(粒度)を変化可能である。
分離装置6は挽き豆から不要物を分離する機構である。分離装置6はグラインダ5Aとグラインダ5Bとの間に配置された通路部63aを含む。通路部63aはグラインダ5Aから自由落下してくる挽き豆が通過する分離室を形成する中空体である。通路部63aには、挽き豆の通過方向(本実施形態の場合、上下方向。)と交差する方向(本実施形態の場合、左右方向。)に延びる通路部63bが接続されており、この通路部63bには吸引ユニット60が接続されている。吸引ユニット60が通路部63a内の空気を吸引することで、チャフや微粉といった軽量な物体が吸引される。これにより、挽き豆から不要物を分離できる。
吸引ユニット60は遠心分離方式の機構である。吸引ユニット60は、送風ユニット60A及び回収容器60Bを含む。送風ユニット60Aは本実施形態の場合、ファンモータであり、回収容器60B内の空気を上方へ排気する。
回収容器60Bは、分離可能に係合する上部61と下部62とを含む。下部62は上方が開放した有底の筒型をなしており、不要物を蓄積する空間を形成する。上部61は下部62の開口に装着される蓋部を構成する。上部61は、円筒形状の外周壁61aと、これと同軸上に形成された排気筒61bとを含む。送風ユニット60Aは排気筒61b内の空気を吸引するように排気筒61bの上方において上部61に固定されている。上部61には通路部63bが接続されている。通路部63bは排気筒61bの側方に開口している。
送風ユニット60Aの駆動により、図4において矢印d1~d3で示す気流が発生する。この気流により、通路部63aから不要物を含んだ空気が通路部63bを通って回収容器60B内に吸引される。通路部63bは排気筒61bの側方に開口しているため、不要物を含んだ空気は排気筒61bの周囲を旋回する。空気中の不要物Dは、その重量によって落下し、回収容器60Bの一部に集められる(下部62の底面上に堆積する)。空気は排気筒61bの内部を通って上方に排気される。
排気筒61bの周面には複数のフィン61dが一体に形成されている。複数のフィン61dは排気筒61bの周方向に配列されている。個々のフィン61dは、排気筒61bの軸方向に対して斜めに傾斜している。このようなフィン61を設けたことで、不要物Dを含んだ空気の排気筒61bの周囲の旋回を促進する。
本実施形態の場合、下部62はアクリル、ガラスなどの透光性を有する材料で形成されており、その全体が透過部とされた透明容器を構成している。また、下部62はカバー部102で覆われた部分である(図2)。管理者や飲料の需要者は、カバー部102、下部62の周壁を透して、下部62内に蓄積された不要物Dを視認可能である。管理者にとっては、下部62の清掃タイミングを確認し易い場合があり、飲料の需要者にとっては不要物Dが除去されていることが視認できることで、製造中のコーヒー飲料の品質に対する期待感が高まる場合がある。
このように本実施形態では、貯留装置4から供給される焙煎コーヒー豆は、まず、グラインダ5Aで粗挽きされ、その粗挽き豆が通路部63aを通過する際に、分離装置6によって不要物が分離される。不要物が分離された粗挽き豆は、グラインダ5Bにより細挽きされる。分離装置6で分離する不要物は、代表的にはチャフや微粉である。これらはコーヒー飲料の味を低下させる場合があり、挽き豆からチャフ等を除去することで、コーヒー飲料の品質を向上できる。
焙煎コーヒー豆の粉砕は、一つのグラインダ(一段階の粉砕)であってもよい。しかし、本実施形態のように、二つのグラインダ5A、5Bによる二段階の粉砕とすることで、挽き豆の粒度が揃い易くなり、コーヒー液の抽出度合を一定にすることができる。豆の粉砕の際にはカッターと豆との摩擦により、熱が発生する場合がある。二段階の粉砕とすることで、粉砕時の摩擦による発熱を抑制し、挽き豆の劣化(例えば風味が落ちる)を防止することもできる。
また、粗挽き→不要物の分離→細挽きという段階を経ることで、チャフなどの不要物を分離する際、不要物と挽き豆(必要部分)との質量差を大きくできる。これは不要物の分離効率を上げることができるとともに、挽き豆(必要部分)が不要物として分離されてしまうことを防止することができる。また、粗挽きと細挽きとの間に、空気の吸引を利用した不要物の分離処理が介在することで、空冷によって挽き豆の発熱を抑えることができる。
<4.駆動ユニット及び抽出容器>
<4-1.概要>
抽出装置3の駆動ユニット8及び抽出容器9について図5を参照して説明する。図5は駆動ユニット8及び抽出容器9の斜視図である。駆動ユニット8の大部分は本体部101に囲包されている。
駆動ユニット8はフレームFに支持されている。フレームFは、上下の梁部F1、F2及び梁部F1、F2を支持する柱部F3を含む。駆動ユニット8は、上部ユニット8A、中部ユニット8B及び下部ユニット8Cの三つのユニットに大別される。上部ユニット8Aは梁部F1に支持されている。中部ユニット8Bは梁部F1と梁部F2との間において、梁部F1及び柱部F3に支持されている。下部ユニット8Cは梁部F2に支持されている。
抽出容器9は、容器本体90及び蓋ユニット91を含むチャンバである。抽出容器9のことをチャンバと呼ぶ場合がある。中部ユニット8Bは、容器本体90を着脱自在に保持するアーム部材820を備える。アーム部材820は、保持部材820aと、左右に離間した一対の軸部材820bとを含む。保持部材820aは、Cの字型のクリップ状に形成された樹脂等の弾性部材であり、その弾性力により容器本体90を保持する。保持部材82aは容器本体90の左右の側部を保持し、容器本体90の前方側は露出させている。これにより容器本体90の内部を、正面視で視認し易くなる。
保持部材820aに対する容器本体90の着脱は手動操作で行い、保持部材820aに容器本体90を前後方向後方へ押し付けることで容器本体90が保持部材820aに装着される。また、容器本体90を保持部材820aから前後方向前側へ引き抜くことで、容器本体90を保持部材820aから分離可能である。
一対の軸部材820bは、それぞれ、前後方向に延設されたロッドであり、保持部材820aを支持する部材である。なお、本実施形態では軸部材820bの数を二本としたが、一本でもよいし、三本以上であってもよい。保持部材820aは、一対の軸部材820bの前側の端部に固定されている。後述する機構により、一対の軸部材82bは前後方向に進退され、これにより保持部材820aが前後に進退し、は容器本体90を前後方向に平行移動する移動動作を行うことができる。中部ユニット8Bは、また、後述するように、抽出容器9の上下を反転させる回動動作を行うことも可能である。
<4-2.抽出容器>
図6を参照して抽出容器9について説明する。図6は抽出容器9の閉状態及び開状態を示す図である。上記のとおり、抽出容器9は中部ユニット8Bにより上下が反転される。図6の抽出容器9は、蓋ユニット91が上側に位置している基本姿勢を示している。以下の説明において上下の位置関係を述べる場合、特に断らない限りは基本姿勢における上下の位置関係を意味するものとする。
容器本体90は有底の容器であり、ネック部90b、肩部90d、胴部90e及び底部90fを有するボトル形状を有している。ネック部90bの端部(容器本体90の上端部)には、容器本体90の内部空間と連通する開口90aを画定するフランジ部90cが形成されている。
ネック部90b及び胴部90eは、いずれも円筒形状を有している。肩部90dは、ネック部90bと胴部90eとの間の部分であり、その内部空間の断面積が胴部90e側からネック部90b側へ向かって徐々に小さくなるようにテーパ形状を有している。
蓋ユニット91は開口90aを開閉するユニットである。蓋ユニット91の開閉動作(昇降動作)は上部ユニット8Aにより行われる。
容器本体90は、本体部材900及び底部材901を含む。本体部材900は、ネック部90b、肩部90d、胴部90eを形成する上下が開放した筒部材である。底部材901は底部90fを形成する部材であり、本体部材900の下部に挿入されて固定される。本体部材900と底部材901との間にはシール部材902が介在し、容器本体90内の気密性を向上する。
本実施形態の場合、本体部材900はアクリル、ガラスなどの透光性を有する材料で形成されており、その全体が透過部とされた透明容器を構成している。管理者や飲料の需要者は、カバー部102、容器本体90の本体部材900を透して、容器本体90内でのコーヒー飲料の抽出状況を視認可能である。管理者にとっては、抽出動作を確認し易い場合があり、飲料の需要者にとっては抽出状況を楽しめる場合がある。
底部材901の中心部には凸部901cが設けられ、この凸部901cには、容器本体90内を外部に連通させる連通穴や、この連通穴を開閉する弁(図8の弁903)が設けられている。連通穴は、容器本体90内を洗浄する際の廃液及び残渣の排出に用いられる。凸部901cにはシール部材908が設けられており、シール部材908は、上部ユニット8Aまたは下部ユニット8CBと底部材901との間を気密に維持するための部材である。
蓋ユニット91は、帽子状のベース部材911を備える。ベース部材911は、凸部911d、及び、閉時にフランジ部90cと重なる鍔部911cを有する。凸部911dには、容器本体90における凸部901cと同じ構造とされており、容器本体90内を外部に連通させる連通穴や、この連通穴を開閉する弁(図8の弁913)が設けられている。凸部911dの連通穴は、主に、容器本体90内へのお湯の注入とコーヒー飲料の送出に用いられる。凸部911dにはシール部材918aが設けられている。シール部材918aは、上部ユニット8Aまたは下部ユニット8CBとベース部材911との間を気密に維持するための部材である。蓋ユニット91には、また、シール部材919が設けられている。シール部材919は、蓋ユニット91の閉時に蓋ユニット91と容器本体90との気密性を向上する。蓋ユニット91には濾過用のフィルタが保持される。
<4-3.上部ユニット及び下部ユニット>
上部ユニット8A及び下部ユニット8Cについて図7、図8を参照して説明する。図7は上部ユニット8A及び下部ユニット8CBの一部の構成を示す正面図であり、図8は図7の縦断面図である。
上部ユニット8Aは、操作ユニット81Aを含む。操作ユニット81Aは容器本体90に対する蓋ユニット91の開閉操作(昇降)及び凸部901c及び911dの弁の開閉操作を行う。操作ユニット81Aは、支持部材800、保持部材801、昇降軸802及びプローブ803を含む。
支持部材800はフレームFに対する相対位置が変化しないように固定して設けられており、保持部材801を収容する。支持部材800は、また、配管L3と支持部材800内を連通させる連通部800aを備える。配管L3から供給されるお湯、水道水および気圧が連通部800aを介して支持部材800内に導入される。
保持部材801は、蓋ユニット91を着脱自在に保持可能な部材である。保持部材801は蓋ユニット91の凸部911d又は底部材901の凸部901cが挿入される円筒状の空間を有すると共に、これらを着脱自在に保持する機構を備える。この機構は、例えば、スナップリング機構であり、一定の押圧力により係合し、一定の分離力により係合が解除される。配管L3から供給されるお湯、水道水および気圧は、連通部800a及び保持部材801の連通穴801aを介して抽出容器9内へ供給可能である。
保持部材801は支持部材800内を上下方向にスライド自在に設けられた可動部材でもある。昇降軸802はその軸方向が上下方向となるように設けられている。昇降軸802は支持部材800の天部を上下方向に気密に貫通し、支持部材800に対して上下に昇降自在に設けられている。
昇降軸802の下端部には保持部材801の天部が固定されている。昇降軸802の昇降によって保持部材801が上下方向にスライドし、凸部911dや凸部901cへの保持部材801の装着と分離を行うことができる。また、容器本体90に対する蓋ユニット91の開閉を行うことができる。
昇降軸802の外周面にはリードスクリュー機構を構成するねじ802aが形成されている。このねじ802aにはナット804bが螺着されている。上部ユニット8Aは、モータ804aを備えており、ナット804bはモータ804aの駆動力によって、その場で(上下に移動せずに)回転される。ナット804bの回転によって昇降軸802が昇降する。
昇降軸802は、中心軸に貫通穴を有する管状の軸であり、この貫通穴にプローブ803が上下にスライド自在に挿入されている。プローブ803は保持部材801の天部を上下方向に気密に貫通し、支持部材800及び保持部材801に対して上下に昇降自在に設けられている。
プローブ803は、凸部911d、901cの内部に設けた弁913、903を開閉する操作子であり、プローブ803の降下により弁913、903を閉状態から開状態とし、プローブ803の上昇により弁を開状態から閉状態(不図示のリターンばねの作用による)とすることができる。
プローブ803の外周面にはリードスクリュー機構を構成するねじ803aが形成されている。このねじ803aにはナット805bが螺着されている。上部ユニット8Aは、モータ805aを備えており、ナット805bはモータ805aの駆動力によって、その場で(上下に移動せずに)回転するように設けられている。ナット805bの回転によってプローブ803が昇降する。
下部ユニット8Cは、操作ユニット81Cを含む。操作ユニット81Cは、操作ユニット81Aを上下に反転した構成であり、凸部911d、901cの内部に設けた弁913、903の開閉操作を行う。操作ユニット81Cも蓋ユニット91の開閉が可能な構成であるが、本実施形態では操作ユニット81Cを蓋ユニット91の開閉には用いない。
以下、操作ユニット81Aの説明と略同じであるが、操作ユニット81Cについて説明する。操作ユニット81Cは、支持部材810、保持部材811、昇降軸812及びプローブ813を含む。
支持部材810はフレームFに対する相対位置が変化しないように固定して設けられており、保持部材811を収容する。支持部材810は、また、切替ユニット10の切替弁10aと支持部材810内を連通させる連通部810aを備える。容器本体90内のコーヒー飲料、水道水、挽き豆の残渣が連通部810aを介して切替弁10aに導入される。
保持部材811は、蓋ユニット91の凸部911d又は底部材901の凸部901cが挿入される円筒状の空間を有すると共に、これらを着脱自在に保持する機構を備える。この機構は、例えば、スナップリング機構であり、一定の押圧力により係合し、一定の分離力により係合が解除される。容器本体90内のコーヒー飲料、水道水、挽き豆の残渣が連通部810a及び保持部材811の連通穴811aを介して切替弁10aに導入される。
保持部材811は支持部材810内を上下方向にスライド自在に設けられた可動部材でもある。昇降軸812はその軸方向が上下方向となるように設けられている。昇降軸812は支持部材800の底部を上下方向に気密に貫通し、支持部材810に対して上下に昇降自在に設けられている。
昇降軸812の下端部には保持部材811の底部が固定されている。昇降軸812の昇降によって保持部材811が上下方向にスライドし、凸部901cや凸部911dへの保持部材811の装着と分離を行うことができる。
昇降軸812の外周面にはリードスクリュー機構を構成するねじ812aが形成されている。このねじ812aにはナット814bが螺着されている。下部ユニット8Cは、モータ814aを備えており、ナット814bはモータ814aの駆動力によって、その場で(上下に移動せずに)回転される。ナット814bの回転によって昇降軸812が昇降する。
昇降軸812は、中心軸に貫通穴を有する管状の軸であり、この貫通穴にプローブ813が上下にスライド自在に挿入されている。プローブ813は保持部材811の底部を上下方向に気密に貫通し、支持部材810及び保持部材811に対して上下に昇降自在に設けられている。
プローブ813は、凸部911d、901cの内部に設けた弁913、903を開閉する操作子であり、プローブ813の上昇により弁913、903を閉状態から開状態とし、プローブ813の降下により弁を開状態から閉状態(不図示のリターンばねの作用による)とすることができる。
プローブ813の外周面にはリードスクリュー機構を構成するねじ813aが形成されている。このねじ813aにはナット815bが螺着されている。下部ユニット8Cは、モータ815aを備えており、ナット815bはモータ815aの駆動力によって、その場で(上下に移動せずに)回転するように設けられている。ナット815bの回転によってプローブ813が昇降する。
<4-4.中部ユニット>
中部ユニット8Bについて図5及び図9を参照して説明する。図9は中部ユニット8Bの模式図である。中部ユニット8Bは抽出容器9を支持する支持ユニット81Bを含む。支持ユニット81Bは上述したアーム部材820の他、ロック機構821を支持するユニット本体81B'を含む。
ロック機構821は、蓋ユニット91を容器本体90に対して閉状態に維持する機構である。ロック機構821は、蓋ユニット91の鍔部911cと容器本体90のフランジ部90cとを上下に挟持する一対の把持部材821aを含む。一対の把持部材821aは、鍔部911cとフランジ部90cとを挟み込んで嵌合するC字型の断面を有しており、モータ822の駆動力により左右方向に開閉される。一対の把持部材821aが閉状態の場合、図9の囲み図において実線で示すように、各把持部材821aは鍔部911cとフランジ部90cとを上下に挟み込むようにしてこれらに嵌合し、蓋ユニット91が容器本体90に対して気密にロックされる。このロック状態においては、保持部材801を昇降軸802によって上昇させて蓋ユニット91を開放しようとしても、蓋ユニット91は移動しない(ロックは解除されない)。つまり、保持部材801を用いて蓋ユニット91を開放する力よりもロック機構821によるロックの力の方が強く設定されている。これにより異常時に容器本体90に対して蓋ユニット91が開状態になることを防止することができる。
また、一対の把持部材821aが開状態の場合、図9の囲み図において破線で示すように、鍔部911cとフランジ部90cから各把持部材821aが離間した状態となり、蓋ユニット91と容器本体90とのロックが解除される。
保持部材801が蓋ユニット91を保持した状態にあり、かつ、保持部材801を降下位置から上昇位置に上昇する場合、一対の把持部材821aが開状態の場合には容器本体90から蓋ユニット91が分離される。逆に一対の把持部材821aが閉状態の場合には蓋ユニット91に対する保持部材801が解除され、保持部材801だけが上昇することになる。
中部ユニット8Bは、また、モータ823を駆動源としてアーム部材820を前後方向に水平移動する機構を含む。これにより、アーム部材820に支持された容器本体90を後側の抽出位置(状態ST1)と、前側の豆投入位置(状態ST2)との間で移動することができる。豆投入位置は、容器本体90に挽き豆を投入する位置であり、蓋ユニット91が分離された容器本体90の開口90aに、グラインダ5Bで挽かれた挽き豆が排出管5Cから投入される。換言すると、排出管5Cの位置は、豆投入位置に位置している容器本体90の上方である。
抽出位置は、容器本体90が操作ユニット81A及び操作ユニット81Cによる操作が可能となる位置であり、プローブ803、813と同軸上の位置であって、コーヒー液の抽出を行う位置である。抽出位置は豆投入位置よりも奥側の位置である。図5、図7及び図8はいずれも容器本体90が抽出位置にある場合を示している。このように、挽き豆の投入と、コーヒー液の抽出及び水の供給とで、容器本体90の位置を異ならせることにより、コーヒー液抽出時に発生する湯気が、挽き豆の供給部である排出管5Cに付着することを防止できる。
中部ユニット8Bは、また、モータ824を駆動源として支持ユニット81Bを前後方向の軸825回りに回転させる機構を含む。これにより、容器本体90(抽出容器9)の姿勢をネック部90bが上側の正立姿勢(状態ST1)からネック部90bが下側の倒立姿勢(状態ST3)へ変化させることができる。抽出容器9の回動中は、ロック機構821により容器本体90に蓋ユニット91がロックされた状態が維持される。正立姿勢と倒立姿勢とで抽出容器9は上下が反転される。正立姿勢における凸部901cの位置に、倒立姿勢では凸部911dが位置する。また、正立姿勢における凸部911dの位置に、倒立姿勢では凸部901cが位置する。このため、倒立姿勢では弁903に対する開閉操作を操作ユニット81Aが行うことができ、また、弁913に対する開閉操作を操作ユニット81Cが行うことができる。
<5.制御装置>
図10を参照して飲料製造装置1の制御装置11について説明する。図10は制御装置11のブロック図である。
制御装置11は飲料製造装置1の全体を制御する。制御装置11は、処理部11a、記憶部11b及びI/F(インタフェース)部11cを含む。処理部11aは例えばCPU等のプロセッサである。記憶部11bは例えばRAMやROMである。I/F部11cは外部デバイスと処理部11aとの間の信号の入出力を行う入出力インタフェースを含む。I/F部11cは、また、インターネットなどの通信ネットワーク15を介してサーバ16とデータ通信が可能な通信インタフェースを含む。サーバ16は、通信ネットワーク15を介してスマートフォン等の携帯端末17との通信が可能であり、例えば、飲料の需要者の携帯端末17から飲料製造の予約や、感想などの情報を受信可能である。
処理部11aは記憶部11bに記憶されたプログラムを実行し、情報表示装置12からの指示或いはセンサ群13の検出結果若しくはサーバ16からの指示に基づいて、アクチュエータ群14を制御する。センサ群13は飲料製造装置1に設けられた各種のセンサ(例えばお湯の温度センサ、機構の動作位置検出センサ、圧力センサ等)である。アクチュエータ群14は飲料製造装置1に設けられた各種のアクチュエータ(例えばモータ、電磁弁、ヒーター等)である。
<65.動作制御例>
処理部11aが実行する飲料製造装置1の制御処理例について図11A(A)及び(B)を参照して説明する。図11(A)は一回のコーヒー飲料製造動作に関わる制御例を示している。製造指示前の飲料製造装置1の状態を待機状態と呼ぶ。待機状態における各機構の状態は以下の通りである。
抽出装置3は図5の状態にある。抽出容器9は正立姿勢で、かつ、抽出位置に位置している。ロック機構821は閉状態であり、蓋ユニット91は容器本体90の開口90aを閉鎖している。保持部材801は降下位置にあり、凸部911dに装着されている。保持部材811は上昇位置にあり、凸部901cに装着されている。弁903及び913は閉状態にある。切替弁10aは操作ユニット8Cの連通部810aを廃棄タンクTと連通させる。
待機状態において、コーヒー飲料の製造指示があると、図11(A)の処理が実行される。S1では予熱処理が実行される。この処理は容器本体90内にお湯を注ぎ、容器本体90を事前に加温する処理である。まず、弁903及び913を開状態とする。これにより、配管L3、抽出容器9、廃棄タンクTが連通状態となる。
電磁弁72iを所定時間(例えば1500ms)だけ開放したのちに閉鎖する。これにより、水タンク72から抽出容器9内にお湯が注入される。続いて電磁弁73を所定時間(例えば500ms)だけ開放したのちに閉鎖する。これにより、抽出容器9内の空気が加圧され、廃棄タンクTへのお湯の排出を促進する。以上の処理により、抽出容器9の内部及び配管L2が予熱され、これに続くコーヒー飲料の製造において、お湯が冷めることを低減できる。
S2ではグラインド処理を行う。ここでは焙煎コーヒー豆を粉砕し、その挽き豆を容器本体90に投入する。まず、ロック機構821を開状態とし、保持部材801を上昇位置に上昇する。蓋ユニット91は保持部材801に保持され、保持部材801と共に上昇する。この結果、蓋ユニット91は容器本体90から分離する。保持部材811は降下位置に降下する。容器本体90を豆投入位置に移動する。続いて、貯留装置4及び粉砕装置5を作動する。これにより、貯留装置4から一杯分の焙煎コーヒー豆がグラインダ5Aに供給される。グラインダ5A及び5Bで焙煎コーヒー豆が二段階で挽かれ、かつ、分離装置6で不要物が分離される。挽き豆は容器本体90に投入される。
容器本体90を抽出位置に戻す。保持部材801を降下位置に降下して容器本体90に蓋ユニット91を装着する。ロック機構821を閉状態とし、蓋ユニット91を容器本体90に気密にロックする。保持部材811は上昇位置に上昇する。弁903、913のうち、弁903は開状態とし、弁913は閉状態とする。
S3では抽出処理を行う。ここでは容器本体90内の挽き豆からコーヒー液を抽出する。図11(B)はS3の抽出処理のフローチャートである。
S11では抽出容器9内の挽き豆を蒸らすため、一杯分のお湯よりも少ない量のお湯を抽出容器9に注入する。ここでは、電磁弁72iを所定時間(例えば500ms)開放して閉鎖する。これにより、水タンク72から抽出容器9内にお湯が注入される。その後、所定時間(例えば、5000ms)待機してS11の処理を終了する。この処理によって挽き豆を蒸らすことができる。挽き豆を蒸らすことで、挽き豆に含まれる炭酸ガスを放出させ、その後の抽出効果を高めることができる。
S12では、一杯分のお湯が抽出容器9に収容されるよう、残りの量のお湯を抽出容器9へ注入する。ここでは、電磁弁72iを所定時間(例えば7000ms)開放して閉鎖する。これにより、水タンク72から抽出容器9内にお湯が注入される。
S12の処理によって抽出容器9内を、1気圧で摂氏100度を超える温度(例えば摂氏110度程度)の状態とすることができる。続いてS13により抽出容器9内を加圧する。ここでは電磁弁73bを所定時間(例えば1000ms)開放して閉鎖し、抽出容器9内をお湯が沸騰しない気圧(例えば4気圧程度(ゲージ圧で3気圧程度))に加圧する。その後、弁903を閉状態とする。
続いて、この状態を所定時間(例えば7000ms)維持して浸漬式のコーヒー液抽出を行う(S14)。これにより高温高圧下での浸漬式によるコーヒー液の抽出が行われる。高温高圧下での浸漬式の抽出では、以下の効果が見込める。一つ目は、高圧にすることで、挽き豆の内部にお湯を浸透させ易くし、コーヒー液の抽出を促進させることができる。二つ目は、高温にすることで、コーヒー液の抽出が促進される。三つ目は、高温にすることで挽き豆に含まれるオイルの粘性を下がり、オイルの抽出が促進される。これにより香り高いコーヒー飲料を製造できる。
お湯(高温水)の温度は、摂氏100度を超えていればよいが、より高温である方がコーヒー液の抽出の点で有利である。一方、お湯の温度を高くするためには一般にコストアップとなる。したがって、お湯の温度は、例えば、摂氏105度以上、または、摂氏110度以上、或いは、摂氏115度以上とし、また、例えば、摂氏130度以下、または、摂氏120度以下としてもよい。気圧はお湯が沸騰しない気圧であればよい。
S15では抽出容器9内を減圧する。ここでは、抽出容器9内の気圧をお湯が沸騰する気圧に切り替える。具体的には、弁913を開状態とし、電磁弁73cを所定時間(例えば1000ms)開放して閉鎖する。抽出容器9内が大気に解放される。その後、弁913を再び閉状態とする。
抽出容器9内が沸点圧よりも低い気圧に急激に減圧され、抽出容器9内のお湯が一気に沸騰する。抽出容器9内のお湯、挽き豆は、抽出容器9内で爆発的に飛散する。これにより、お湯を均一に沸騰させることができる。また、挽き豆の細胞壁の破壊を促進させることができ、その後のコーヒー液の抽出を更に促進させることができる。また、この沸騰により挽き豆とお湯を撹拌させることもできるため、コーヒー液の抽出を促進させることができる。こうして本実施形態ではコーヒー液の抽出効率を向上することができる。
S16では抽出容器9を正立姿勢から倒立姿勢へ反転する。ここでは、保持部材801を上昇位置に、保持部材811を降下位置にそれぞれ移動する。そして、支持ユニット81Bを回転させる。その後、保持部材801を降下位置に、保持部材811を上昇位置にそれぞれ戻す。倒立姿勢の抽出容器9は、ネック部90bや蓋ユニット91が下側に位置することになる。
S17では透過式のコーヒー液抽出を行い、カップCにコーヒー飲料を送出する。ここでは、切替弁10aを切り替えて注ぎ部10cと操作ユニット81Cの通路部810aとを連通させる。また、弁903、913をいずれも開状態とする。更に、電磁弁73bを所定時間(例えば10000ms)開放し、抽出容器9内を所定気圧(例えば1.7気圧(ゲージ圧で0.7気圧))にする。抽出容器9内において、コーヒー液がお湯に溶け込んだコーヒー飲料が蓋ユニット91に設けたフィルタを透過してカップCに送出される。フィルタは挽き豆の残渣が漏出することを規制する。以上により抽出処理が終了する。
本実施形態では、S14での浸漬式の抽出とS17での透過式の抽出とを併用することによりコーヒー液の抽出効率を向上できる。抽出容器9が正立姿勢の状態では、挽き豆が胴部90eから底部90fに渡って堆積する。一方、抽出容器9が倒立姿勢の状態では、挽き豆が肩部90dからネック部90bに渡って堆積する。ネック部90bの断面積よりも胴部90eの断面積の方が大きく、倒立姿勢での挽き豆の堆積厚さは正立姿勢での堆積厚さよりも厚くなる。つまり、挽き豆は抽出容器9が正立姿勢の状態では相対的に薄く、広く堆積し、倒立姿勢の状態では相対的に厚く、狭く堆積する。
本実施形態の場合、S14の浸漬式抽出は抽出容器9が正立姿勢の状態で行われるので、お湯と挽き豆とを広範囲にわたって接触させることができ、コーヒー液の抽出効率を向上できる。但し、この場合はお湯と挽き豆とが部分的に接触する傾向にある。一方、S17の透過式抽出は抽出容器9が倒立姿勢の状態で行われるので、お湯がより多くの挽き豆と接触しながら堆積した挽き豆を通過することになる。お湯がより万遍なく挽き豆と接触することになり、コーヒー液の抽出効率を更に向上することができる。
図11(A)に戻り、S3の抽出処理の後は、S4の排出処理を行う。ここでは抽出容器9内の清掃に関する処理を行う。抽出容器9の清掃は、抽出容器9を倒立姿勢から正立姿勢に戻し、抽出容器9に水道水(浄水)を供給することで行う。そして、抽出容器9内を加圧し、抽出容器9内の水を挽き豆の残渣と共に廃棄タンクTへ排出する。
以上により一回のコーヒー飲料製造処理が終了する。以降、同様の処理が製造指示毎に繰り返される。一回のコーヒー飲料の製造に要する時間は、例えば、60~90秒程度である。
図21は、ユーザの携帯端末または情報表示装置に表示されるサービス画面の一例を示す図である。ユーザは、図21の画面により、携帯端末上で抽出湯量等を調整することができる。図21の画面は、情報表示装置1203に表示される設定項目と基本的に同じものであり、ユーザは、カフェに訪問する前に、携帯端末上で抽出湯量等を好みの値に調整しておくことができる。
表示領域2101により、ユーザは、豆の量を任意に調整して設定することができる。また、表示領域2102により、ユーザは、挽き粒度を任意に調整して設定することができる。また、表示領域2103により、ユーザは、蒸らし湯量を任意に調整して設定することができる。また、表示領域2104により、ユーザは、蒸らし時間を任意に調整して設定することができる。また、表示領域2105により、ユーザは、抽出湯量を任意に調整して設定することができる。また、表示領域2106により、ユーザは、抽出圧力を任意に調整して設定することができる。また、表示領域2107により、ユーザは、抽出時間を任意に調整して設定することができる。
ボタン2108は、表示領域2101~2107の内容を確定するためのボタンである。図21の場合、ボタン2108が押下されると、表示領域2101~2107の内容が保存され、2次元コードが表示される。ユーザは、カフェに訪問し、携帯端末に表示された2次元コードを情報表示装置1203の撮像部(後述)にかざすことにより、表示領域2101~2107の内容を情報表示装置1203に伝えることができる。ボタン2108は、2次元コードを表示するためのボタンでなくても良い。例えば、表示領域2001~2107の内容を確定して保存するためのボタンでも良く、情報表示装置1203に対して近距離無線通信I/Fを介して、表示領域2101~2107の内容を送信するようにしても良い。
図21のようなコーヒー飲料の抽出のためのパラメータ調整を携帯端末上で可能とすることにより、ユーザは、手軽にバリスタのようなコーヒー抽出操作の感覚を味わうことができる。本実施形態では、図21のようなコーヒー飲料の抽出のためのパラメータを、抽出プロファイルもしくはレシピと称する。
次に、図12を参照しながら、飲料製造装置1を含む通信システム(以下、単にシステムという)について説明する。図12は、飲料製造装置1を含むシステム1200の全体構成を示す図である。システム1200は、サーバ1201、情報表示装置1202、1204、飲料製造装置1203、1205を含む。本実施形態に係る情報表示装置1202、1204は、飲料製造装置1203、1205に製造を指示することができる飲料情報をランキング表示する。ここで、飲料製造装置1203、1205は飲料製造装置1に対応し、情報表示装置1202、1204は情報表示装置12に対応する。サーバ1201、および情報表示装置1202、1204は、インターネット等のネットワーク1206を介して相互に通信可能に接続されている。情報表示装置1202、1204及び飲料製造装置1203、1205は、例えば、コーヒー豆や飲料を提供する店舗に存在し、情報表示装置1202、1204がBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を介して通信可能であってもよい。
図13は、サーバ1201の構成図である。処理部1301は、例えばCPUを含み、サーバ1201を統括的に制御する。本実施形態におけるサーバ1201の動作は、例えば、処理部1301が記憶部1303に記憶されたプログラムをメモリ1302にロードして実行することにより実現される。メモリ1302は、処理部1301のCPUのワーキングメモリとしても用いられる。記憶部1303は、サーバ1201が動作するための基本的な制御プログラムや、データやパラメータを記憶する。また、記憶部1303には種種のデータベース1309が構築され、例えば、後述する飲料情報データベース(DB)1303a、ユーザ情報DB1303b、製造履歴DB1303c(以下、DB1303a~1303cとも呼ぶ)を記憶し、例えば、上記のサービスを提供可能なアプリケーションを記憶する。
通信インタフェース(I/F)1304は、有線や無線等、ネットワーク1206の媒体に応じて構成される。表示部1305は、例えばディスプレイであり、例えば、サーバ1201の管理者に対してユーザインタフェース画面を表示する。また、操作部1306は、例えばキーボードやマウスであり、管理者からの操作を受付可能である。
データ処理部1307は、例えばCPUおよびGPUの少なくとも何れかを含み、後述するDB1303a~1303cに対するデータ取得要求に基づいてデータの抽出や、データ更新要求に基づいてデータの追加などを行う。図13の各部は、バス1308を介して相互に接続可能である。
図14は、情報表示装置1202の構成を示す図である。上述したように、情報表示装置1202は、情報表示装置12に対応する。処理部1401は、例えばCPUを含み、情報表示装置1202を統括的に制御する。本実施形態における情報表示装置1202の動作は、例えば、処理部1401が記憶部1403に記憶されたプログラムをメモリ1402にロードして実行することにより実現される。メモリ1402は、処理部1401のCPUのワーキングメモリとして用いられる。記憶部1403は、情報表示装置1202が動作するための基本的な制御プログラムや、データやパラメータを記憶する。
通信I/F1404は、有線や無線等、ネットワーク1206の媒体に応じて構成され、サーバ1201と通信可能に構成される。近距離無線通信I/F1405は、通信I/F1404による通信と異なる通信方法により通信を行い、例えばBluetooth(登録商標)である。本実施形態では、情報表示装置1202は、例えば同一店舗に設置されるなどして近接した他の情報表示装置1204と近距離無線通信I/F1405を介して通信可能であってもよい。
表示部1407は、タッチパネルであり、ユーザが飲料製造装置1203を用いるためのユーザインタフェース画面を表示する。また、操作部1408は、ユーザからの操作を受付可能であり、決定等のハードウェアキーを含む。表示部1407がタッチパネルである場合には、操作部1408は、タッチパネル上のソフトウェアキーとして実現されても良い。一例では、表示部1407は、飲料製造装置に設けられた表示部(例えば、カバー部102を構成する透過型タッチパネル式表示手段、情報表示装置12等)やユーザが携帯する携帯端末(例えば、スマートフォン、携帯電話等、タブレット)、店員等管理者が操作可能な携帯端末(例えば、スマートフォン、携帯電話等、タブレット)、PC画面、飲料製造装置が設置された店舗内のPOS端末、サイネージ等でもよいし、キャッシュレジスター及び/又はバーコード等各種コードリーダーを統合したPOS端末の画面でもよい。POS端末の表示部を表示部1407として、各種ランキング表示を表示し、タッチ操作でレシピ等を選択し、ユーザが所望する飲料製造装置に製造させる飲料製造に関する情報をQRコード(登録商標)等各種コード表示又はその他の画像を紙に表示するようにしてもよい。当該紙の表示を飲料製造装置に設けたカメラで読み、読み取った表示から飲料製造に関する情報を特定して飲料を製造するようにしてもよい。また、POS端末と飲料製造装置を信号線(例えばインターネット等)や無線(例えばインターネット等)で接続し、POS端末の表示部に対するタッチ操作でレシピ等を選択し、ユーザが所望する飲料製造装置に製造させる飲料製造に関する情報を信号により飲料製造装置に送信し、ユーザが所望する飲料製造装置に製造させるようにしてもよい。この際、サーバを経由しても経由しなくてもよい。
撮像部1409は、カメラであり、静止画像の撮像データを生成する。撮像部1409は、例えばユーザにより店舗に持ち込まれた豆を撮像したり、携帯端末の表示部に表示された二次元コードを撮像することが可能である。携帯端末の表示部に表示された二次元コードを撮像することにより、情報表示装置1202は、携帯端末との間で、通信I/F1404や近距離無線通信I/F1405による通信以外の通信方法が可能となる。本体I/F1406は、飲料製造装置1203とのインタフェース部であり、例えば、表示部1407や操作部1408を介してユーザにより設定されたコーヒー豆の選択情報や抽出レシピの情報を飲料製造装置1203に送信する。図14の各部は、バス1410を介して相互に接続可能である。
図15(A)~15(C)は、サーバ1201の記憶部1303に記憶されるDB1303a~1303cに格納されるデータの一例を示す図である。図15(A)は、飲料情報DB1303aに格納されるデータ1500である。データ1500は、レシピID1501、レシピの考案者を示す考案者情報1502、過去にユーザによって飲料情報が選択され、製造した回数を示す製造回数情報1503、原材料情報、製造方法、タイプ1512、1513を含む。原材料情報は、豆の種類を示す豆情報1504、豆の産地を示す産地情報1505、豆の焙煎度を示す焙煎度情報1506を含む。また、製造方法は、1回の抽出で使用する豆の量1507、豆の挽き粒度1508、蒸らし湯量1509、蒸らし時間1510、抽出湯量1511を含む。タイプ1512は、飲料がホット飲料であるかアイス飲料であるかを示すタイプ情報、タイプ1513は、飲料のフレーバーを示すタイプ情報である。なお、本実施形態では、製造回数情報1503は、製造回数情報1503に対応する飲料を複数の飲料製造装置が製造した回数であるものとして説明を行うが、飲料製造装置ごとに製造回数情報1503を格納してもよい。
図15(B)は、ユーザ情報DB1303bの例示的なデータ1520である。データ1520は、ユーザ識別子を示すID情報1521、ユーザの氏名を示す氏名情報1522、ユーザの年齢を示す年齢情報1523、ユーザの性別を示す性別情報1524を含む。一例では、データ1520は、ユーザの住所に対応する情報や、ユーザのニックネーム情報、ユーザの写真データをさらに含んでもよい。
図15(C)は、製造履歴DB1303cの例示的なデータ1530である。データ1530は、製造を指示したユーザに関するユーザ情報1531、製造日時に関する日時情報1532、製造した飲料に対応するレシピID1533、飲料を製造した飲料製造装置に対応するマシンID1534、当該飲料製造装置が設置される店舗に対応する店舗ID1535を含む。一例では、データ1530は、製造した飲料の価格に対応する価格情報などをさらに含んでもよい。
次に、図16を参照し、情報表示装置1202が飲料情報を表示するために実行する処理を説明する。図16の処理は、情報表示装置1202および飲料製造装置1203の起動処理が完了した場合に、処理部1401が記憶部1403に記憶されたプログラム(アプリ)をメモリ1402にロードして実行することにより実現される。まず、処理部1401は飲料情報を表示するためのカテゴリを特定する(S1601)。カテゴリは、後述するように、ユーザが操作部1408を介して入力した操作に基づいて特定されてもよく、情報表示装置1202の処理部1401がメモリ1402または記憶部1403に格納された設定値を読み出すことで特定されてもよい。続いて、処理部1401は、特定したカテゴリに基づいてサーバ1201から飲料情報を取得する(S1602)。本実施形態では、処理部1401は、特定したカテゴリを示す情報をサーバ1201に送信し、サーバ1201は、受信したカテゴリを示す情報に基づいて飲料情報DB1303aから飲料情報を抽出し、情報表示装置1202に送信する。しかしながら、一例では、情報表示装置1202は、飲料情報を記憶部1403に有し、特定したカテゴリに基づいて飲料情報を記憶部1403から読み出してもよい。
ここで、図17を参照し、サーバ1201が情報表示装置1202に飲料情報を送信するために実行する処理の一例を説明する。図17の処理は、サーバ1201の起動処理が完了した場合に、処理部1301が記憶部1303に記憶されたプログラム(アプリ)をメモリ1302にロードして実行することにより実現される。まず、処理部1301は、情報表示装置1202からカテゴリを受信する(S1701)。
続いて、処理部1301は受信したカテゴリに基づいて、飲料情報DB1303aから飲料情報を抽出する(S1702)。例えば、受信したカテゴリが、原材料情報の豆情報1504である場合、データ処理部1307は、飲料情報DBを豆の種類ごとにソートし、同じ豆情報を有するレシピの製造回数を算出し、豆の種類とその製造回数とを抽出する。また、それぞれの豆の種類ごとに、最も多い製造回数1503を有するレシピを抽出する。次に、処理部1301は抽出した豆の種類と製造回数とを情報表示装置1202に送信する(S1703)。
なお、S1702において、処理部1301は、製造回数が多い所定の個数(例えば5つ)の飲料情報を抽出してもよい。別の例では、処理部1301は、記憶部1303に記憶された、ユーザに推奨する飲料情報を含めて抽出してもよい。あるいは、情報表示装置1202から、飲料情報を要求したユーザのユーザ情報を取得した場合には、当該ユーザが製造を指示する頻度の高い飲料の飲料情報を含めて飲料情報を抽出してもよい。すなわち、S1702では、最も製造回数の多い飲料情報以外の飲料情報を含めて飲料情報を抽出されてもよい。
図16の説明に戻る。処理部1401は、取得した飲料情報を表示部1407に表示する(S1603)。
ここで、図18を参照し、表示部1407に表示される飲料情報の一例を説明する。表示部1407の画面1800は、カテゴリとして「レシピ」が指定された場合に表示される画面の一例である。
画面1800の上部には、選択可能なカテゴリとして、レシピ1801、バリスタ1802、フレーバー1803が表示されている。レシピ1801は、飲料情報DB1303aのレシピごとの製造回数に基づいて飲料情報を取得するためのカテゴリである。バリスタ1802は、飲料情報DB1303aの考案者ごとの製造回数に基づいて飲料情報を取得するためのカテゴリである。フレーバー1803は、飲料情報DB1303aのタイプ2 1513ごとの製造回数に基づいて飲料情報を取得するためのカテゴリである。なお、飲料情報DB1303aの豆1504や産地1505など、任意の飲料情報のパラメータがカテゴリとして選択可能であってもよい。
図18の例では、レシピ1801が選択されているため、情報表示装置1202はレシピ毎に飲料情報を表示し、レシピ1804~1808がランキング表示されている。ここで、ランキング表示とは、過去にユーザによって選択、製図された飲料の抽出回数(製造回数)が多い順に、所定の数のレシピを表示することを示す。例えば、レシピ1804は、図15(A)のレシピID1の飲料情報に対応し、考案者情報1502、豆情報1504、タイプ1512、タイプ1513などの他の情報も表示される。なお、S1603のランキング表示において、S1602で推奨された飲料情報を取得した場合には、その推奨された飲料情報も併せて表示される。
ランキング表示及び非ランキング表示を含む複数の表示順で飲料情報を表示可能であり、非ランキング表示の場合、飲料情報の名称順に表示するようにしてもよい。例えば、図15(A)の各行に「名称」フィールドを用意しておき、ユーザが選択可能なレシピとしてレシピID「1」の名称を「レシピA」、レシピID「2」の名称を「レシピC」、レシピID「3」の名称を「レシピB」としてサーバに登録されている場合、レシピ情報の名称順の表示の場合は、画面上部から「レシピA」、「レシピB」、「レシピC」の順に表示される。ここで画面上段に高いほどランキングが高くなるものとしている。以下、特に記載しない場合は同様である。
非ランキング表示の場合、飲料情報に対応して登録されている順番情報に応じた順に表示するようにしてもよい。例えば、図15(A)の各行に「名称」フィールド及び「順番情報」フィールドを用意しておき、ユーザが選択可能なレシピとしてレシピID「1」の名称を「レシピA」、「順番情報」を「3」、レシピID「2」の名称を「レシピC」、「順番情報」を「2」、レシピID「3」の名称を「レシピB」、「順番情報」を「1」、としてサーバに登録されている場合、レシピ情報の非ランキング表示の場合は、画面上部から「レシピB」、「レシピC」、「レシピA」の順に表示するようにしてもよい。
非ランキング表示の場合、飲料情報に対応して登録されている順番情報に応じた順に表示し、順番情報が同じ場合は、飲料情報の名称順に表示する。例えば、図15(A)の各行に「名称」フィールド及び「順番情報」フィールドを用意しておき、ユーザが選択可能なレシピとしてレシピID「1」の名称を「レシピA」、「順番情報」を「3」、レシピID「2」の名称を「レシピC」、「順番情報」を「3」、レシピID「3」の名称を「レシピB」、「順番情報」を「1」、としてサーバに登録されている場合、レシピ情報の非ランキング順の表示の場合は、画面上部から「レシピB」、「レシピA」、「レシピC」の順に表示される。
管理者操作による結果を加味した形でランキング表示を可能としてもよく、ここで管理者操作とは、例えば、管理者用パスワード等を入力すると表示される管理画面にて変更等が可能な操作のことであり、例えば、図15(A)の各行に「優先度」フィールドを用意しておき、レシピID「1」の「優先度」を「A」、レシピID「2」の「優先度」を「C」、レシピID「3」の「優先度」を「C」と管理者操作で設定しておいた上で、ある期間にユーザによって選択されたレシピの回数がレシピID「1」が10回、レシピID「2」が5回、レシピID「3」が12回とすると、レシピのランキング表示として優先度(管理者操作)を加味せず画面上部からレシピID「3」、レシピID「1」、レシピID「2」の順に表示するようにしてもよいし、優先度(管理者操作)を加味して、画面上部からレシピID「1」、レシピID「3」、レシピID「2」の順に表示するようにしてもよい。ここで優先度Aが最も優先度が高く、B、C、とアルファベット順に優先度が小さくなるものとしている。
優先度は、レシピごとに管理者操作で設定可能とするだけでなく、レシピごとの優先度、豆ごとの優先度等、カテゴリごとに管理者操作で優先度を設定可能にしてもよい。例えばレシピID「1」の「優先度」を「A」、レシピID「2」の「優先度」を「C」、レシピID「3」の「優先度」を「C」、レシピID「4」の「優先度」を「C」と管理者操作で設定しておいた上で、豆ごとの「優先度」として豆「A」の優先度を「B」、豆「B」の優先度を「A」と管理者操作で設定しているものとし、ある期間にユーザによって選択されたレシピの回数がレシピID「1」が10回、レシピID「2」が5回、レシピID「3」が12回、レシピID「4」が1回とすると、レシピのランキング表示として優先度(管理者操作)を加味して、画面上部からレシピID「1」、レシピID「3」、レシピID「2」、レシピID「4」の順に表示するようにしてもよく、また豆のランキング表示として優先度(管理者操作)を加味して、画面上部から豆「B」、豆「A」の順に表示するようにしてもよい。
図15を用いた例では、世界中に設置された飲料製造装置から集めたユーザのある期間における選択回数情報に基づいてランキング表示を行う例を示したが、これに限定されず、世界中に設置された1又は複数の飲料製造装置から集めたユーザのある期間における選択回数情報に基づいたランキング表示も可能であり、日本国内に設置された1又は複数の飲料製造装置から集めたユーザのある期間における選択回数情報に基づいたランキング表示も可能であり、ある店舗のある領域に設置された飲料製造装置(例えば5階建ての店舗における1階に設置された1又は複数の飲料製造装置)から集めたユーザの選択回数情報に基づいたランキング表示も可能であり、これから製造指示を行う飲料製造装置から集めたユーザの選択回数情報に基づいたランキング表示も可能であるようにしてもよい。
図15(A)~(C)を用いた例では、飲料製造装置から集めたユーザのある期間における選択回数情報に基づいてランキング表示を行う例を示したが、これに限定されず、飲料製造装置以外から収集した情報、例えば、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイト等である期間に販売された商品の量に応じてランキング表示を行うようにしてもよい。例えば、EC(electronic commerce)サイトである期間に販売された豆の品種の量をサーバ等に記憶し、当該量に応じて、飲料製造装置に製造させるコーヒーのコーヒー豆を画面上にランキング表示するようにしてもよい。具体的には、ECサイトである期間に豆「B」が豆「A」の倍の量売れた場合は、豆「A」を用いたレシピよりも豆「B」を用いたレシピを優先的に表示(例えば図15(A)のレシピであれば画面上段からレシピID「4」、レシピID「1」、レシピID「2」、レシピID「3」の順に表示)するようにしてもよい。もちろん、飲料製造装置から集めたユーザのある期間における選択回数情報及び飲料製造装置以外から収集した情報の両方を用いてランキング表示するようにしてもよい。例えば、ECサイトである期間に豆「B」が豆「A」の倍の量売れ、ある期間にユーザによって選択された飲料製造装置のレシピの回数がレシピID「1」が10回、レシピID「2」が5回、レシピID「3」が12回、レシピID「4」が1回とすると、画面上段からレシピID「4」、レシピID「3」、レシピID「1」、レシピID「2」の順に表示するようにしてもよい。
図16の説明に戻る。処理部1401は、表示部1407に飲料情報を表示するカテゴリの変更があったかを確認する(S1604)。例えば、ユーザによって、図18のバリスタ1802またはフレーバー1803が選択された場合、処理部1401は、カテゴリの変更があったと判定し(S1604でYes)、S1601に処理を戻す。レシピ1801、バリスタ1802、およびフレーバー1803のいずれもが選択されない場合(S1604でNo)、処理部1401は次に表示した飲料情報の選択があったかを判定する(S1605)。例えば、図18のレシピ1804~1808のいずれかが選択された場合、処理部1401は飲料情報の選択があったと判定し(S1605でYes)、選択された飲料情報に対応する飲料の製造を飲料製造装置1203に指示する(S1606)。例えば、S1606では、処理部1401は、本体I/F1406を介して飲料製造装置1203に、図15の製造方法1507~1511の値を送信することで飲料の製造を指示する。飲料情報が選択されない場合(S1605でNo)、処理部1401は処理をS1604に戻し、カテゴリの変更または飲料情報の選択を待受ける。なお、S1601でカテゴリを指定したユーザと、S1605で飲料情報を選択するユーザとは異なっていてもよい。
続いて、飲料の製造を指示した後、情報表示装置1202は、サーバ1201に飲料を製造したことを通知する(S1607)。一例では、サーバ1201は、情報表示装置1202から飲料を製造した通知を受け取ると、製造した飲料に対応するレシピの製造回数1503を1増加させる。すなわち、飲料情報DB1303aは、飲料の選択回数の記憶部としても動作する。一例では、情報表示装置1202は、飲料の製造を指示したユーザ情報、日時情報、飲料を製造した飲料製造装置1203に関する情報をサーバ1201に送信し、サーバ1201は、履歴情報DB1303cにレコード(1531~1535)を追加することで履歴情報を更新してもよい。すなわち、履歴情報DB1303cも、ユーザごとに飲料の選択回数を記憶する記憶部として動作してもよい。このように、少なくとも一の情報表示装置または飲料製造装置から製造したことを示す情報を収集して製造回数を更新することで、ランキング表示を更新することができる。
ここで、図16のS1604でカテゴリの変更があったと判定された場合の処理の一例を説明する。ここで、図18のバリスタ1802が選択された場合の処理について説明する。この場合、処理部1401は、カテゴリとして「バリスタ」が選択されたと判定(S1601)し、サーバ1201にカテゴリがバリスタであることを示す信号を送信する。サーバ1201は信号を受信(S1701)すると、飲料情報DB1303aから飲料情報を抽出する(S1702)。S1702で、サーバ1201は、データ処理部1307を制御して、飲料情報DB1303aのデータを、考案者ごとにまとめて飲料情報を抽出する。例えば、データ処理部1307は、考案者1502が同じレシピの製造回数1503を合計し、考案者1502ごとに製造回数を計算する。また、考案者1502ごとに、最も製造回数が多いレシピの製造方法(1507~1511)を抽出する。すなわち、考案者1502ごとに、レシピが選択されて飲料を製造した製造回数と、その考案者の代表的なレシピの組み合わせを抽出し、情報表示装置1202に送信する(S1703)。
図19は、カテゴリがバリスタ(考案者)である場合に表示部1407に表示される画面1900を示す。画面には、カテゴリ(1801~1803)に加え、考案者ごとの飲料情報1901~1903がランキング表示される。例えば、飲料情報1901は、考案者「BBBB BBBB」が考案したレシピに対応する飲料が1267回製造されたことを示し、飲料情報1902は、考案者「○○会社」が考案したレシピに対応する飲料が1091回製造されたことを示す。ここで、飲料情報1901の選択ボタンが押下された場合、処理部1401は、飲料情報が選択された(S1605でYes)と判定し、考案者「BBBB BBBB」のレシピの中で、最も製造回数が多いレシピに対応する飲料の製造を飲料製造装置1203に指示する(S1606)。一例では、考案者は、おすすめのレシピを設定可能であり、カテゴリが考案者であり、その考案者が選択された場合には、おすすめのレシピに対応する飲料の製造を飲料製造装置1203に指示してもよい。
図20は、カテゴリがタイプ2(フレーバー)である場合に表示部1407に表示される画面2000を示す。画面には、カテゴリ(1801~1803)に加え、フレーバーごとの飲料情報2001、2006がランキング表示される。例えば、飲料情報2001は、フレーバーが「バニラ」である飲料が4107回製造されたことを示し、飲料情報2006は、フレーバーが「チョコ」である飲料が1725回製造されたことを示す。ここで、フレーバーが「バニラ」である飲料情報が選択されると、フレーバーが「バニラ」である複数の飲料情報を、例えばレシピ毎に(2002~2004)表示されてもよい。一例では、レシピ2002~2004もランキング表示、すなわち製造回数が多い順に表示されてもよい。このように、情報を階層的にランキング表示することで、ユーザは容易に好みの飲料を選択することができる。なお、ユーザは、『「バニラ」のレシピをもっと見る』ボタン2005を押下することで他のレシピを確認することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザが、飲料に関する所定のカテゴリに基づいて、製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる。
<その他の実施形態>
本実施形態では、飲料情報を表示するためのカテゴリは1つであるものとして説明を行ったが、一例では複数のカテゴリを指定して飲料情報を表示してもよい。例えば、バリスタ(考案者)とフレーバーとがカテゴリとして指定されている場合は、バリスタとフレーバーとが同一の1つ以上のレシピの製造回数を計算し、飲料情報を表示すればよい。これによって、ユーザが重視するカテゴリを任意に組み合わせて飲料情報を表示することができるため、飲料の提供を受けるユーザが、製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる。
上述で例示した通り、カテゴリ毎にランキング表示の表示態様は異なるものとしてもよい。例えばカテゴリA(例えば、レシピによるランキング表示図18)の場合は、上位のランキングを画面の上部、ランキングが下がるにつれ、画面の下部、さらに下のランキングの情報を表示する場合は、上下スクロールを用いて探し、別のカテゴリB(例えばバリスタによるランキング表示図19)の場合は、上位のランキングを画面の左部、ランキングが下がるにつれ、画面の右部、さらに下のランキングの情報を表示する場合は、左右スクロールを用いて探すようにすることで、文字情報だけでなく、操作態様が変わるので、ユーザがどのカテゴリのランキングの表示を見ているかがわかりやすくなる場合がある。他の例としては、例えばカテゴリA(例えば、レシピによるランキング表示図18)の場合は、選択肢を一度にある数(図18では5つ)表示し、別のカテゴリB(例えばバリスタによるランキング表示図19)の場合は、選択肢を一度に別の数(図19では3つ)表示して表示態様を異ならせてもよい。
なお、図15(A)は管理者が登録可能な飲料情報DB1303aとして例示したが、追加図面の画面を用いて管理者、ユーザ、管理者に依頼された人物(例えばバリスタ)がレシピを作成し、飲料情報DB1303aに追加できるようにしてもよい。
この場合、上述の「優先度」フィールドや「順番情報」フィールドや「名称」フィールド等の一部のフィールドはユーザやバリスタは登録できず、管理者のみが管理者操作によって登録・修正を可能としてもよい。もちろん、これらのフィールドをユーザが登録修正できるようにしてもよい。
また、図15(A)は管理者が登録可能な飲料情報DB1303aに登録されているレシピをすべてユーザが飲料製造に用いることが可能というわけではなく、各レシピに「許可」フィールド等の許可/不許可を設定するフィールドを設け、「許可」フィールドの値が「可」のレシピだけはユーザが飲料製造に用いることが可能とし、当該値が「不」のレシピはユーザが飲料製造に用いることができないものとしてもよい。また、「許可」フィールドの値が「可」のレシピのみユーザが選択できるように表示し、当該「不」のレシピはユーザ選択表示に表示されないようにしてもよい。具体的には、図15(A)の各行に「店舗」フィールドを用意しておき、レシピID「1」の「店舗」フィールドの値を「店舗A」、レシピID「2」の「店舗」フィールドの値を「店舗A」、レシピID「3」の「店舗」フィールドの値を「店舗B」、と管理者操作で登録すると、店舗Aではユーザが選択可能なレシピとしてレシピID「1」の情報及びレシピID「2」の情報を表示してユーザが選択可能とし、店舗Bではユーザが選択可能なレシピとしてレシピID「2」の情報を表示してユーザが選択可能とするようにしてもよい。別の例では、上述の「許可」フィールドや「店舗」フィールドの登録内容による選択可能なレシピの制限を各種例示したランキング表示にも適用してもよい。
上記各実施形態は互いに組合せが可能である。また、上記実施形態では、専らコーヒー飲料を対象としたが、日本茶、紅茶などの茶、スープなどの各種飲料も対象とすることができる。また、抽出対象として、コーヒー豆、コーヒーの生豆、コーヒー豆の挽き豆、焙煎コーヒー豆、焙煎コーヒー豆の挽き豆、焙煎されていないコーヒー豆、焙煎されていないコーヒー豆の挽き豆等、粉末のコーヒー豆、インスタントのコーヒー、ポッドに入ったコーヒー等を例示し、飲料として、コーヒー飲料等を例示し、飲料液としてコーヒー液を例示してきたが、これらだけに限定されない。また、抽出対象として、日本茶、紅茶、ウーロン茶などの茶葉、挽いた茶葉、野菜、粉砕された野菜、果物、粉砕した果物、穀物、粉砕した穀物、椎茸等のきのこ類、椎茸等のきのこ類を粉砕した物、椎茸等のきのこ類を加熱後に乾燥させた物、椎茸等のきのこ類を加熱後に乾燥させた物を粉砕した物、鰹等の魚類、鰹等の魚類を粉砕した物、鰹等の魚を加熱後に乾燥させた物、鰹等の魚を加熱後に乾燥させた物を粉砕した物、こんぶ等の海藻類、こんぶ等の海藻類を粉砕した物、こんぶ等の海藻類を加熱後に乾燥させた物、こんぶ等の海藻類を加熱後に乾燥させた物を粉砕した物、牛、豚、鳥、等の肉を加熱後に乾燥させた物、当該肉等を加熱後に乾燥させた物を粉砕した物、牛の骨、豚の骨、鳥の骨、等の肉を加熱後に乾燥させた物、当該骨等を加熱後に乾燥させた物を粉砕した物等の抽出材料であればよく、飲料として、日本茶、紅茶、ウーロン茶、野菜ジュース、果物ジュース、汁物、出汁、スープ等、飲料であればよく、飲料液として、日本茶のエキス、紅茶のエキス、ウーロン茶のエキス、野菜のエキス、果物のエキス、きのこのエキス、魚等のエキス、肉のエキス、骨のエキス等のエキス類であればよい。なお、実施例中で水、水道水、浄水、お湯、洗浄水と記載しているところがあるが、例えば水をお湯と置き換えたり、お湯を水と置き換えてもよい等いずれかの記載を別の記載に置き換えてもよく、全て液体、水蒸気、高温水、冷却水、冷水等と置き換えてもよい。例えば抽出対象(例えば、焙煎コーヒー豆の挽き豆)とお湯を抽出容器9に入れるといった記載であれば、抽出対象(例えば、焙煎コーヒー豆の挽き豆)と冷水(単に水でもよい)を抽出容器9に入れるといった記載に置き換えてもよく、この場合であれば水出しコーヒー等の抽出方法や飲料製造装置としてとらえてもよい。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は以下の装置を少なくとも開示する。
1.上記実施形態の制御装置(例えば1202、1203)は、
飲料製造部が製造する飲料のカテゴリの指定をユーザから受け付ける第一の受付手段と、
前記第一の受付手段で受け付けた前記カテゴリに対応する飲料情報を記憶部から取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した前記飲料情報を表示する表示手段と、
前記表示手段で表示した前記飲料情報のうちの一の飲料情報の指定をユーザから受け付ける第二の受付手段と、
前記第二の受付手段で選択された前記一の飲料情報に基づいて、飲料製造部に飲料の製造の指示を出力する出力手段と、
を有し、
前記表示手段は、前記カテゴリに対応する複数の前記飲料情報をランキング表示する。
この実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザが、製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる場合がある。
2.上記制御装置では、
前記表示手段は、過去にユーザによって選択された回数に従って前記複数の前記飲料情報を表示することでランキング表示する。
この実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザが、ランキング表示によって製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる場合がある。
3.上記制御装置では、
前記第一および第二の受付手段は複数のユーザからの指定を受け付ける。
この実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザが、複数ユーザからの指定に基づいて製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる場合がある。
4.上記制御装置では、
前記取得手段は、前記記憶部から飲料製造装置のユーザの年齢および性別の少なくともいずれかを含むユーザ情報を取得し、
前記表示手段は、前記ユーザ情報を考慮して前記飲料情報を表示する。
この実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザの情報に基づいて、製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる場合がある。
5.上記制御装置では、
前記ランキング表示は、複数の前記飲料製造部から集められた情報に基づいて行われる。
この実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザが、製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる場合がある。
6.上記制御装置では、
前記飲料情報は、飲料を製造するための原材料の情報と、飲料の製造方法に関する製造用レシピの情報と、少なくとも1人の前記製造用レシピの考案者の情報と、の少なくともいずれかを含む。
この実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザが、原材料の情報、製造用レシピの情報、および考案者の情報の少なくとも何れかに基づいて製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる場合がある。
7.上記制御装置では、
前記指示は、飲料製造装置の前記飲料製造部に対して行われる。
この実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザが、製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる場合がある。
8.上記実施形態の方法は、
飲料製造部が製造する飲料のカテゴリの指定をユーザから受け付ける第一の受付工程と、
前記第一の受付工程において受け付けた前記カテゴリに対応する飲料情報を記憶部から取得する取得工程と、
前記取得工程において取得した前記飲料情報を表示する表示工程と、
前記表示工程において表示した前記飲料情報のうちの一の飲料情報の指定をユーザから受け付ける第二の受付工程と、
前記第二の受付工程において選択された前記一の飲料情報に基づいて、飲料製造部に飲料の製造の指示を出力する出力工程と、
を含み、
前記表示工程において、前記カテゴリに対応する複数の前記飲料情報をランキング表示される。
この実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザが、製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる場合がある。
9.上記実施形態のプログラムは、上記実施形態1から7のいずれか1つに記載の制御装置の各手段としてコンピュータを機能させる。
この実施形態によれば、飲料の提供を受けるユーザが、製造する飲料を選択し易い装置を提供することができる場合がある。
1 飲料製造装置

Claims (6)

  1. 飲料製造部が製造する飲料のカテゴリおよび製造回数を対応付けて飲料情報を記憶する記憶手段と、
    前記カテゴリの指定をユーザから受け付ける第一の受付手段と、
    前記第一の受付手段で受け付けた前記カテゴリに対応する飲料情報を前記記憶手段から取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した前記飲料情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段で表示した前記飲料情報のうちの一の飲料情報の指定をユーザから受け付ける第二の受付手段と、
    前記第二の受付手段で選択された前記一の飲料情報に基づいて、飲料製造部に飲料の製造の指示を出力する出力手段と、
    を有し、
    前記表示手段は、前記カテゴリが共通する複数の前記飲料情報の前記製造回数に基づいて複数のカテゴリをランキング表示することを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、前記表示手段は、複数の前記飲料情報の前記製造回数に基づいて複数の飲料情報をランキング表示することを特徴とする制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の制御装置であって、
    前記記憶手段は、第一のカテゴリおよび第二のカテゴリと対応付けて前記飲料情報を記憶し、
    前記第一の受付手段は前記第一のカテゴリおよび前記第二のカテゴリのそれぞれの指定をユーザから受け付け、
    前記表示手段は、前記第一のカテゴリおよび前記第二のカテゴリが共通する飲料情報の製造回数に基づいて前記第一のカテゴリおよび前記第二のカテゴリの複数の組み合わせをランキング表示することを特徴とする制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置であって、
    前記指示は、飲料製造装置の前記飲料製造部に対して行われることを特徴とする制御装置。
  5. 飲料製造部が製造する飲料のカテゴリおよび製造回数を対応付けて飲料情報を記憶する記憶部を備える制御装置で実行される方法であって、
    前記カテゴリの指定をユーザから受け付ける第一の受付工程と、
    前記第一の受付工程において受け付けた前記カテゴリに対応する飲料情報を前記記憶部から取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得した前記飲料情報を表示する表示工程と、
    前記表示工程において表示した前記飲料情報のうちの一の飲料情報の指定をユーザから受け付ける第二の受付工程と、
    前記第二の受付工程において選択された前記一の飲料情報に基づいて、飲料製造部に飲料の製造の指示を出力する出力工程と、
    を含み、
    前記表示工程において、前記カテゴリが共通する複数の前記飲料情報の前記製造回数に基づいて複数のカテゴリをランキング表示することを特徴とする方法。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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