JP7388999B2 - 墨出しロボット - Google Patents

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本発明は、墨出しロボットに関する。
設備工事では、墨出し作業が行われる。「墨出し」とは、工事の基準となる通り芯や逃げ墨を建築物の床面や壁面等に印すことをいう。また、設置する機器や付帯機器の架台のアンカ位置や、天吊り機器の吊りボルト位置等を、作業者が通り芯や逃げ墨を利用して正確に印す重要な作業である。従来の墨出し作業は、作業者が墨つぼから墨を含んだ糸を引き出し、墨出しを行うべき位置(墨出し位置)の近傍に糸を張り、糸を弾いて床面や壁面等に通り芯や逃げ墨を付けることで行われていた。その際に、作業者は、基準となる複数個所同士を結ぶように糸を張ることで、墨出し位置を決定していた。このような従来の墨出し作業では、作業者は正確な墨出し位置に墨出しするための熟練を要し、更に手作業に伴う人為的なミスが発生する可能性があった。
そこで、墨出しするに際して、作業者は、光学式の計測器を用いて正確な墨出し位置を測定し、その墨出し位置に墨出しするようになっている。これにより、作業者が墨出しに熟練していなくても、所定の精度が担保されるようになった。しかしながら、このような墨出し作業であっても作業者が手作業で墨出しすることには変わりないため、所定の工数が発生し、かつ、依然として人為的なミスが発生する可能性があった。
そこで、近年では、自律的に走行して墨出し作業を行う墨出しロボット(据付面墨打ち装置)の使用が試みられつつある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された墨出しロボット(据付面墨打ち装置)によれば、設備工事の墨出し作業を省力化することができ、墨出しに伴う人為的なミスの発生を抑止することができる。
特開2019-031901号公報
特許文献1に記載された従来の墨出しロボット(据付面墨打ち装置)は、プリンタを旋回させる旋回部を有しており、旋回部でプリンタを旋回させる構成になっていた。つまり、従来の墨出しロボット(据付面墨打ち装置)は、墨出し時に、作業現場を走行して予め定めた墨出し位置上に停止し、旋回部でプリンタを旋回させてから、通り芯や逃げ墨、様々な属性情報等を建屋の据付面(床面)に描画(印刷)する構成になっていた。
しかしながら、従来の墨出しロボット(据付面墨打ち装置)は、シャフトを介して旋回部がプリンタを旋回させる構成になっており、シャフトが比較的細いため、シャフトに外力が加わることで、シャフトやシャフトとプリンタとの接合部が歪んでしまう可能性があった。そして、シャフトやシャフトとプリンタとの接続部が歪んでしまった場合に、従来の墨出しロボット(据付面墨打ち装置)は、墨出し時の描画精度を低下させてしまうことがあった。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、墨出し時の描画精度の低下を抑制する墨出しロボットを提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、墨出しロボットであって、プリンタヘッドによって床面に画像を描画するプリンタと、前記プリンタの前後方向、左右方向、及び上下方向の移動動作を行うプリンタ移動手段と、前記プリンタ及び前記プリンタ移動手段を載置して床面の上を走行する走行手段と、前記プリンタと前記プリンタ移動手段と前記走行手段の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、描画する画像を表す描画データを生成又は選択する描画データ処理部と、作業現場に設置された測量機から取得される計測ターゲットの位置情報に基づいて墨出しロボットの位置・向きを特定する位置・向き特定部と、前記位置・向き特定部において特定された前記墨出しロボットの位置・向きに基づいて、前記描画データの縦横の配置方向が作業現場の空間座標における縦横の方向に揃うように、前記描画データを回転配置する描画データ回転配置部と、前記プリンタ移動手段と前記プリンタの動作を制御する印刷制御部と、を有する構成とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、墨出し時の描画精度の低下を抑制することができる。
実施形態に係る墨出しロボットを含む墨出しロボットシステムの全体の概観図である。 実施形態に係る墨出しロボットを含む墨出しロボットシステムのブロック図である。 実施形態に係る墨出しロボットの制御装置のブロック図である。 実施形態に係る墨出しロボットのプリンタアクチュエータの説明図である。 実施形態に係る墨出しロボットのプリンタ付近の構成図である。 実施形態に係る墨出しロボットの墨出し時の動作説明図(1)である。 実施形態に係る墨出しロボットの墨出し時の動作説明図(2)である。 実施形態に係る墨出しロボットを含む墨出しロボットシステムの動作を示すフローチャート(1)である。 実施形態に係る墨出しロボットを含む墨出しロボットシステムの動作を示すフローチャート(2)である。 実施形態に係る墨出しロボットの自動墨出し時の動作を示すフローチャートである。 描画画像の一例を示す説明図(1)である。 描画画像の一例を示す説明図(2)である。 描画画像の一例を示す説明図(3)である。 描画画像の一例を示す説明図(4)である。 比較例の墨出しロボットのプリンタアクチュエータの説明図である。 比較例の墨出しロボットの墨出し時の動作説明図である。 比較例の墨出しロボットの自動墨出し時の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示しているに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
<墨出しロボットシステムの全体の構成>
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る墨出しロボット10を含む墨出しロボットシステムSの全体の構成について説明する。墨出しロボットシステムSは、設備工事の墨出し作業を省力化するためのシステムである。図1は、本実施形態に係る墨出しロボット10を含む墨出しロボットシステムSの全体の概観図である。図2は、墨出しロボットシステムSのブロック図である。
図1に示すように、墨出しロボットシステムSは、墨出しロボット10と、追尾型トータルステーション20と、コントローラ30とを備えている。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、及び「上下方向」は、墨出しロボット10から見た方向であるものとする。
墨出しロボット10は、自律的に走行して墨出し作業を行うロボットである。墨出しロボット10は、自律的に走行する機能と、所定の精度をもって墨出しする機能とを有する。
追尾型トータルステーション20は、三次元空間におけるプリズムターゲット15の位置を計測する測量機である。追尾型トータルステーション20は、墨出しロボット10に設けられたプリズムターゲット15をレーザ等で追尾して、三次元空間におけるプリズムターゲット15の位置を計測する三次元計測手段として機能する。プリズムターゲット15は、追尾型トータルステーション20によって位置が計測される計測ターゲットである。なお、プリズムターゲット15の位置を計測することは、墨出しロボット10の位置を計測することでもある。
コントローラ30は、墨出しロボット10との間及び追尾型トータルステーション20との間で情報を送受信する外部装置である。本実施形態では、コントローラ30が、携帯型のパーソナルコンピュータ(PC)や、タブレット端末装置、スマートフォン等の、作業者によって操作される携帯端末であるものとして説明する。
現場管理PC40は、墨出しを実行させるための墨出しデータD20を管理するためのコンピュータである。現場管理PC40によって管理されている墨出しデータD20は、通信回線や記憶媒体を介してコントローラ30に提供される。なお、墨出しデータD20の管理は、現場管理PC40ではなく、図示せぬクラウドサーバによるWebアプリケーションを利用して行うようにしてもよい。
墨出しデータ作成装置50は、墨出しデータD20を作成するための装置である。墨出しデータ作成装置50は、パーソナルコンピュータ(PC)によって構成されている。墨出しデータD20の作成者は、例えば作業現場の施工主等から画層として作業現場図面(図示せず)を含むDXF(登録商標)データ形式のCAD図面データD10を入手した場合に、CAD図面データD10を墨出しデータ作成装置50に読み込ませ、CAD図面データD10に基づいて墨出しデータD20を作成させる。墨出しデータ作成装置50によって作成された墨出しデータD20は、通信回線や記憶媒体を介して現場管理PC40に提供される。
CAD装置60は、CAD図面データD10を作成する装置である。CAD装置60は、パーソナルコンピュータ(PC)によって構成されている。CAD装置60によって作成されたCAD図面データD10は、通信回線や記憶媒体を介して墨出しデータ作成装置50に提供される。
墨出しロボット10と追尾型トータルステーション20とコントローラ30は、例えばWi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線通信を介して、相互に通信することができる。
墨出し作業を行う場合において、設備工事の作業者は、例えば、コントローラ30を操作して、各墨出し位置を墨出しロボット10に入力し、墨出しの開始を指示する。又は、作業者は、例えば、墨出しロボット10に設けられたタッチパネルディスプレイ13を操作して、各墨出し位置を墨出しロボット10に入力し、墨出しの開始を指示する。すると、墨出しロボット10は、墨出し作業を開始する。
追尾型トータルステーション20は、墨出しロボット10に設けられたプリズムターゲット15を追尾して、三次元空間におけるプリズムターゲット15の位置を計測する。墨出しロボット10は、追尾型トータルステーション20からプリズムターゲット15の位置情報を取得する。これにより、墨出しロボット10は、自身の現在位置情報を取得する。墨出しロボット10は、自身の現在位置情報の取得動作と、旋回動作、直進動作、後退動作等の移動動作とを適宜繰り返し行って、墨出し位置まで進む。更に墨出しロボット10は、所定の精度を確保するために、墨出し位置の近傍でXYステージ範囲内の位置計測を行うことで、墨出し位置の高精度な位置決めを行い、本体内に設けられたプリンタ16で墨出し位置や様々な情報の描画画像を印字する。なお、墨出し線は、通り線や逃げ墨等の直線状の線を意味する。墨出しロボット10は、各墨出し位置で、これらの処理を繰り返す。
描画画像は、任意の位置を表す位置情報として用いられる。墨出しロボット10は、例えば描画画像を床面に印字(描画)する際に、床面の凹凸レベルを表す凹凸レベル情報を含むように描画画像を印字することができる。また、墨出しロボット10は、描画画像の属性情報を含むように描画画像を印字することができる。例えば、墨出しロボット10は、描画画像の属性情報として、所望位置に据え付けされる機器を表す機器情報を含むように描画画像を印字することができる。機器情報は、据え付ける機器の名称や型番を表す、文字、図形、記号等である。
図1に示すように、墨出しロボット10は、フレーム11、収納ケース12、タッチパネルディスプレイ13、PC(Personal Computer)14、プリズムターゲット15、プリズムアクチュエータ15ac、プリンタ16、プリンタアクチュエータ16ac、駆動輪17、走行アクチュエータ17ac、無線通信親機18、表示灯191~193、測域センサSN1、検知センサSN2を備える。更に図2に示すように、墨出しロボット10は、モーションコントローラMCを備える。モーションコントローラMCは、PC14に接続されて、プリズムアクチュエータ15ac、プリンタアクチュエータ16ac、走行アクチュエータ17ac等を駆動するコントローラである。
フレーム11は、収納ケース12と、プリンタアクチュエータ16acとを支持する部材である。フレーム11は、上面視で矩形の形状を呈している。フレーム11の後部の上には、収納ケース12が配置されている。
収納ケース12の内部には、PC14が収納されている。PC14は、墨出しロボット10を統括して制御する制御手段である。PC14は、走行アクチュエータ17acにより走行した際に、プリズムアクチュエータ15acによりプリズムターゲット15が追尾型トータルステーション20の方向に向くように、プリズムターゲット15を旋回(回転)させる。プリズムアクチュエータ15acは、計測ターゲットであるプリズムターゲット15の旋回動作を行うターゲット稼働手段である。プリズムアクチュエータ15acは、シャフトzbを介してプリズムターゲット15を支持するとともに、プリズムターゲット15の旋回動作を行う。
収納ケース12の上には、タッチパネルディスプレイ13と、表示灯191~193が配置されている。タッチパネルディスプレイ13は、作業者が各種の情報及び動作指示を手動で入力するための手動入力手段である。タッチパネルディスプレイ13は、墨出しロボット10の動作を設定だけでなく、各種の情報を表示したり入力したりするために使用することもできる。タッチパネルディスプレイ13は、好ましくは、操作性を向上させることができるように、配置角度を変更したり(つまり、任意の角度に傾けて配置したり)、取り外したりすることが可能な構成であるとよい。表示灯191~193は、墨出しロボット10の状態を外部に報知するための報知手段である。
収納ケース12の前方には、無線通信親機18が配置されている。無線通信親機18は、PC14に接続されて、追尾型トータルステーション20やコントローラ30と無線通信する通信手段である。
フレーム11の前方には、測域センサSN1が配置されている。測域センサSN1は、墨出しロボット10の前方に障害物が存在するか否かを検知するセンサである。
フレーム11の下部には、走行アクチュエータ17acが配置されている。走行アクチュエータ17acは、床面の上を走行する走行手段である。本実施形態では、4つの走行アクチュエータ17acが、フレーム11の下部の四隅に配置されており、それぞれに対応して設けられた駆動輪17を回転駆動する構造になっているものとして説明する。駆動輪17は、車輪として機能する回転体である。墨出しロボット10は、4つの走行アクチュエータ17acが独立して4つの駆動輪17を回転駆動させることで、超信地旋回等の旋回動作と前進動作と後退動作とを行うことができる。例えば、墨出しロボット10は、左右の駆動輪17を逆方向に回転させることで、旋回動作を行うことができる。また、墨出しロボット10は、左右の駆動輪17を同方向に回転させることで、前進動作又は後退動作を行うことができる。ただし、駆動輪17の数は、4つに限らず、4つ以上にすることができる。また、墨出しロボット10は、チェーンリンク機構等を介して1つの走行アクチュエータ17acで複数の駆動輪17を回転駆動する構成にすることができる。また、墨出しロボット10は、無限軌道(すなわち、複数の駆動輪17に履帯(クローラー)を張架させた走行手段)を有する構成にすることができる。また、墨出しロボット10は、他の構成(例えば、2つの駆動輪と自動キャスタとを組み合わせた3輪の走行手段を有するような構成)にすることもできる。
フレーム11の収納ケース12よりも前方の場所には、上面視で矩形状の開口部11opが形成されている。開口部11opの内部は、プリンタ16と検知センサSN2とが移動可能な空間となっている。
フレーム11の上には、プリンタアクチュエータ16acが配置されている。プリンタアクチュエータ16acは、プリンタ16の前後方向(X軸方向)、左右方向(Y軸方向)、及び上下方向(Z軸方向)の移動動作を行うプリンタ移動手段である。プリンタアクチュエータ16acは、プリンタ16を支持するとともに、前後方向(X軸方向)、左右方向(Y軸方向)、上下方向(Z軸方向)にプリンタ16を摺動移動させる。なお、プリンタアクチュエータ16acは、プリンタ16だけでなく、検知センサSN2を支持しており、プリンタ16と一緒に同じ方向に検知センサSN2を移動させる。
プリンタ16は、床面に印字する印字手段である。本実施形態では、プリンタ16は、吐出口61a(図5参照)から任意の印刷幅でインクを吐出するインクジェットプリンタで構成されている。
プリズムターゲット15は、追尾型トータルステーション20のレーザポインタが照射される箇所である。プリズムターゲット15は、墨出しロボット10の位置を計測するための計測ターゲットであり、光を反射する特性を有する。プリズムターゲット15は、追尾型トータルステーション20から照射された光を反射することによって光学的に三次元状の位置が計測される。プリズムターゲット15は、その中心位置がプリンタ16の位置と一定になるように配設されている。これにより、墨出しロボット10は、プリンタ16の位置を正確に測定可能である。更にプリズムターゲット15は、プリズムアクチュエータ15acによって、任意の方向に旋回(回転)する。これにより、プリズムターゲット15は、墨出しロボット10の移動後であっても追尾型トータルステーション20に正対することができる。
検知センサSN2は、床面を検知するセンサである。本実施形態では、検知センサSN2は、接触式のタッチセンサで構成されているものとして説明する。タッチセンサで構成された検知センサSN2は、接触端子が床面に向けて配置されている。Z軸アクチュエータ16zは、プリンタ16とともに検知センサSN2を上下方向(Z軸方向)に移動可能に支持している。
プリンタアクチュエータ16acは、X軸アクチュエータ16xと、Y軸アクチュエータ16yと、Z軸アクチュエータ16zとを含んでいる。X軸アクチュエータ16xは、前後方向(X軸方向)にプリンタ16を摺動移動させる前後方向移動手段である。Y軸アクチュエータ16yは、左右方向(Y軸方向)にプリンタ16を摺動移動させる左右方向移動手段である。Z軸アクチュエータ16zは、上下方向(Z軸方向)にプリンタ16を摺動移動させる上下方向移動手段である。本実施形態では、X軸アクチュエータ16xとY軸アクチュエータ16yとZ軸アクチュエータ16zとして、それぞれ、電動式の直動アクチュエータが採用されているものとして説明する。
本実施形態では、X軸アクチュエータ16xは、3本の長尺な四角柱状のバー部材x1,x2,x3を有している。X軸アクチュエータ16xの3つのバー部材x1,x2,x3は、フレーム11の上に固定設置されている。3本のバー部材x1,x2,x3は、フレーム11に形成された開口部11opを囲むように、コ字形状に配置されている。つまり、3本のバー部材x1,x2,x3のうち、2本のバー部材x1,x2が前後方向に延在するように配置されている。また、残りの1本のバー部材x3が、左右方向に延在するように配置されるとともにバー部材x1,x2の後端部に連結されている。
Y軸アクチュエータ16yは、1本の長尺な四角柱状のバー部材y1を有している。Y軸アクチュエータ16yのバー部材y1は、左右方向に延在するように(つまり、X軸アクチュエータ16xのバー部材x1,x2に対して直交するように)、X軸アクチュエータ16xのバー部材x1,x2の上に配置されている。Y軸アクチュエータ16yのバー部材y1は、X軸アクチュエータ16xのバー部材x1,x2の延在方向に沿って、移動する。つまり、X軸アクチュエータ16xは、バー部材x1,x2の延在方向に沿って、Y軸アクチュエータ16yのバー部材y1を移動可能に支持している。Y軸アクチュエータ16yのバー部材y1とX軸アクチュエータ16xの3つのバー部材x1,x2,x3は、プリンタ16と検知センサSN2とを移動可能に支持する枠体を構成している。プリンタ16の移動可能範囲は床面に描画する画像の描画可能範囲となっている。
Y軸アクチュエータ16yのバー部材y1には、Z軸アクチュエータ16zの支持部zaが取り付けられている。Z軸アクチュエータ16zの支持部zaは、プリンタ16と検知センサSN2とを支持する構成要素である。Z軸アクチュエータ16zの支持部zaは、Y軸アクチュエータ16yのバー部材y1の延在方向に沿って、移動する。つまり、Y軸アクチュエータ16yは、バー部材y1の延在方向に沿って、Z軸アクチュエータ16zの支持部zaを移動可能に支持している。
<墨出しロボットのPCの構成>
以下、図3を参照して、墨出しロボット10のPC14の構成について説明する。図3は、墨出しロボット10のPC14(制御装置)のブロック図である。
制御部41は、指示受付部41aと、描画データ処理部41bと、位置・向き特定部41cと、走行制御部41dと、描画データ回転配置部41eと、印刷制御部41fとを有している。
指示受付部41aは、コントローラ30又はタッチパネルディスプレイ13を介して入力される操作者による指示を受け付ける。
描画データ処理部41bは、墨出しデータD20(印刷データ)に基づいて、「十字」や「矢印」等の、床面に描画する画像(描画画像)を表す描画データ(ビットマップデータ)を生成する。又は、描画データ処理部41bは、予め生成されて記憶部42(図3参照)に格納された描画データの画像(予め準備された画像)を「十字」や「矢印」又は番号等による指示に従って選択することもできる。
位置・向き特定部41cは、追尾型トータルステーション20から取得されるプリズムターゲット15の位置情報とプリズムターゲット15が向いている方向とに基づいて墨出しロボット10の位置・向きを特定する。
走行制御部41dは、墨出しロボット10の走行を制御する。
描画データ回転配置部41eは、描画データの縦横の配置方向が作業現場の空間座標における縦横の方向に揃うように、描画データを回転配置する。
印刷制御部41fは、プリンタアクチュエータ16ac(プリンタ移動手段)とプリンタ16の動作を制御する。
制御部41を構成するCPU(Central Processing Unit)は、記憶部42に予め格納されたロボット制御プログラムPr10を実行することにより、これらを実現する。
記憶部42には、ロボット制御プログラムPr10が予め格納されている。また、記憶部42には、例えば、墨出しデータD20や、墨出しロボット10の走行経路を指定する走行経路データD21が記憶される。
<プリンタアクチュエータとプリンタ付近の構成>
以下、図4及び図5を参照して、墨出しロボット10のプリンタアクチュエータ16acとプリンタ16付近の構成について説明する。図4は、墨出しロボット10のプリンタアクチュエータ16acの説明図である。図5は、墨出しロボット10のプリンタ16付近の構成図である。
図4に示すように、Z軸アクチュエータ16zは、プリンタ16を支持するプリンタ支持部68を有している。プリンタ支持部68は、プリンタ上下動部69を駆動する駆動部が内蔵された箱型の筐体である。プリンタ上下動部69は、プリンタ16を上下方向に移動させる機構である。本実施形態では、プリンタ上下動部69が2つのローラに張架されたベルトによってプリンタ16を上下方向に移動させる構成になっているものとして説明する。
図5に示すように、本実施形態では、プリンタ16は、薄い矩形状の平坦な取付板64の一方の面に取り付けられている。取付板64の他方の面には、検知センサSN2が取り付けられている。プリンタ上下動部69は、取付板64と一緒にプリンタ16と検知センサSN2とを上下方向に移動させる構成になっている。
プリンタ16は、インクを吐出するプリンタヘッド61と、インクを収納するインク収納部62(インクカートリッジ)と、インクの吐出動作を制御する作動機構63とを有している。プリンタヘッド61の底面部には、床面に向けてインクを吐出する吐出口61aが設けられている。
なお、本実施形態では、プリンタ16は、プリンタヘッド61とインク収納部62と作動機構63とを一体化した構成になっている。しかしながら、プリンタ16は、例えばプリンタヘッド61とインク収納部62との間をチューブ(図示せず)で接続することで、プリンタヘッド61をインク収納部62と作動機構63とから分離配置した構成にすることができる。この場合に、プリンタ上下動部69は、プリンタヘッド61を上下動させる構成になる。
検知センサSN2は、ケース76の内部に配置されており、プッシャ71が床面に向けて配置された構成になっている。プリンタ上下動部69は、プリンタ16と一緒に検知センサSN2を上下動させる。検知センサSN2は、プッシャ71が床面に接触したときに、プッシャ71と床面との接触を検知する。すると、プリンタ上下動部69は、プリンタ16と検知センサSN2を若干上昇させることで、床面から所定の高さの位置にプリンタ16と検知センサSN2を配置する。
<描画データが表す画像の描画>
以下、図6及び図7を参照して、墨出しロボット10による描画データが表す画像の描画について説明する。図6及び図7は、それぞれ、墨出しロボット10の墨出し時の動作説明図である。
図6に示すように、墨出しロボット10は、描画データ(ビットマップデータ)の縦横の配置方向が作業現場の空間座標における縦横の方向に揃うように、描画データを回転配置する。そして、墨出しロボット10は、プリンタ16を前後方向(X軸方向)及び左右方向(Y軸方向)に移動させながら、所望のタイミングでプリンタヘッド61の吐出口61a(図5参照)からインクを吐出する。これにより、墨出しロボット10は、描画データ(ビットマップデータ)が表す描画画像Ipを作業現場の床面Grに描画する。図6に示す例では、描画画像Ipは、十字線Crと、墨出しに関連した事項を表す付加情報Daとを含む構成になっている。付加情報Daは、文字や数字、記号等で表現されたテキスト情報となっている。
図7に示すように、墨出しロボット10は、作業現場において、描画画像Ipの印字位置(墨出し位置)に向けて走行して、描画画像Ipの印字位置(墨出し位置)で停止する。このとき、墨出しロボット10は、作業現場の空間座標における縦横の方向に合わせることなく停止する。つまり、墨出しロボット10は、先頭部分が作業現場の空間座標における縦方向又は横方向に向くように、向きの調整を行うことなく停止する。図7に示す例では、墨出しロボット10が3か所の描画画像Ipの印字位置(墨出し位置)で停止して、描画画像Ipを床面Grに描画した状態を示している。なお、墨出しロボット10の先頭部分は、測域センサSN1が設けられている部分である。
各描画画像Ipの印字位置において、墨出しロボット10は、車両の向き(墨出しロボット10の先頭部分)がどの方向に向いていても、必ず、描画画像Ipの縦横の配置方向が作業現場の空間座標における縦横の方向に揃うように、描画画像Ipを回転(旋回)配置して、描画画像Ipを床面Grに描画する。
<墨出しロボットシステムの全体の動作>
以下、図8A及び図8Bを参照して、墨出しロボットシステムSの全体の動作について説明する。図8A及び図8Bは、それぞれ、墨出しロボットシステムSの動作を示すフローチャートである。
図8Aに示すように、CAD装置60の操作者は、CAD装置60(図2参照)を操作して墨出し用図面データであるCAD図面データD10(図2参照)の編集を開始する。
このとき、まず、CAD装置60は、操作者の操作に基づいて通り芯をレイヤ化・グループ化して、通り芯のリストの作成を行う(ステップS305)。
次に、CAD装置60は、操作者の操作に基づいて墨出し点をレイヤ化・グループ化して、墨出し点のリストの作成を行う(ステップS310)。
次に、CAD装置60は、操作者の操作に基づいて操作者によって行われるその他(名称等)の編集・確認処理を受け付ける(ステップS315)。
次に、CAD装置60は、操作者の操作に基づいて墨出しデータ作成装置50(図2参照)へのCAD図面データD10(墨出し用図面データ)の出力を行う(ステップS320)。
CAD装置60から墨出しデータ作成装置50にCAD図面データD10(墨出し用図面データ)が出力されると、墨出しデータ作成装置50の操作者は、墨出しデータ作成装置50を操作して墨出しデータD20の作成を開始する。
このとき、まず、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいてCAD図面データD10(墨出し用図面データ)の読み込みを行う(ステップS405)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて、通り芯、墨出し点、その他の指定、自動取り込みを行う(ステップS410)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて名称や座標値の確認・編集処理を受け付けて(ステップS415)、印字名称の変更等を行う(ステップS420)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて例えばCSV形式のファイルとして作成された墨出しデータD20を現場管理PC40に出力して現場管理PC40に保存させる(ステップS425)。
この後、コントローラ30の操作者は、任意のタイミングで墨出しデータD20をコントローラ30に取り込みを指示する。
図8Bに示すように、これに応答して、コントローラ30は、現場管理PC40から墨出しデータD20(墨出し用図面データ)を取り込む(ステップS505)。
次に、コントローラ30は、操作者の操作に基づいて墨出しロボット10の動作テストを行う(ステップS510)。
次に、コントローラ30は、操作者の操作に基づいて墨出しロボット10を走行させて原点復帰、印字、動作確認を行う(ステップS515)。
次に、コントローラ30は、操作者の操作に基づいて墨出しロボット10を走行させて墨出し動作(例えば十字線の描画動作)の確認、追尾型トータルステーション20によるプリズムターゲット15の捕捉動作を行う(ステップS520)。
次に、コントローラ30は、操作者の操作に基づいて床面に描画する墨出しデータD20の選択を行う(ステップS525)。
次に、コントローラ30は、操作者の操作に基づいて墨出しデータD20に対して墨出しを行う際の基準となる基準芯2軸等を利用して、機械点の設定動作を行う(ステップS530)。
次に、コントローラ30は、操作者の操作に基づいて墨出しデータD20に対して墨出しロボット10の走行範囲の確認、設定動作を行う(ステップS535)。
次に、コントローラ30は、操作者の操作に基づいて墨出しデータD20に対して墨出しロボット10の走行経路を決定する(ステップS540)。
次に、コントローラ30は、操作者の操作に基づいて墨出しロボット10による自動墨出しを行う(ステップS545)。ステップS545の処理は、図9に示すフローに沿って行われる。
<墨出しロボットの墨出し時の動作>
以下、図9を参照して、墨出しロボット10の墨出し時の動作について説明する。図9は、墨出しロボット10の自動墨出し時の動作を示すフローチャートである。
コントローラ30の操作者は、任意のタイミングでコントローラ30から墨出しロボット10への墨出しデータD20の読み込みを指示する。
図9に示すように、墨出しロボット10の指示受付部41aは、指示を受け付けて、コントローラ30から墨出しデータD20(墨出し用図面データ)を読み込む(ステップS601)。なお、ステップS601の処理は図8Bに示すステップS525の処理に含ませる(統合する)ことができる。
次に、墨出しロボット10の描画データ処理部41bは、墨出しデータD20に基づいて墨印、文字等の描画データ(ビットマップデータ)を生成又は選択する(ステップS605)。
次に、墨出しロボット10の走行制御部41dは、走行アクチュエータ17acを駆動して墨出しロボット10の自動走行を開始する(ステップS610)。墨出しロボット10は、走行することにより、目標の墨出し位置(目標位置)へ移動する(ステップS615)。その際に、墨出しロボット10の位置・向き特定部41cは、プリズムターゲット15が常に追尾型トータルステーション20に対向するように、プリズムアクチュエータ15acを駆動して、プリズムターゲット15の旋回動作を行う。
次に、墨出しロボット10の位置・向き特定部41cは、追尾型トータルステーション20からプリズムターゲット15の位置情報を取得する。そして、墨出しロボット10の位置・向き特定部41cは、プリズムターゲット15の位置情報に基づいて、作業現場の空間座標におけるプリズムターゲット15の位置(すなわち、墨出しロボット10の位置)が目標位置から所定距離以内にあるか否かを判定する(ステップS620)。ここで、プリズムターゲット15の位置が目標位置から所定距離以内にある場合とは、描画画像Ip(図6及び図7参照)の全部位が前後方向(X軸方向)及び左右方向(Y軸方向)におけるプリンタ16の移動範囲の内部に入る位置を意味している。
墨出しロボット10は、ステップS620の判定で、プリズムターゲット15の位置が目標位置から所定距離以内にある(“Yes”)と判定されるまで、ステップS615とステップS620の処理を繰り返す。
ステップS620の判定で、プリズムターゲット15の位置が目標位置から所定距離以内にあると判定された場合(“Yes”の場合)に、墨出しロボット10の走行制御部41dは、走行アクチュエータ17acの駆動を停止する。これにより、墨出しロボット10は、墨出し位置の上で停止する。この後、墨出しロボット10の位置・向き特定部41cは、追尾型トータルステーション20からプリズムターゲット15の位置情報を取得する。そして、墨出しロボット10の位置・向き特定部41cは、プリズムターゲット15の位置情報に基づいて、プリズムターゲット15の位置(すなわち、墨出しロボット10の位置)を特定する。また、墨出しロボット10の位置・向き特定部41cは、追尾型トータルステーション20の位置及びプリズムターゲット15の旋回方向に基づいて墨出しロボット10の向きを特定する。そして、墨出しロボット10の位置・向き特定部41cは、XY軸の軸方向の設定及びプリンタ16の描画開始点の精密な位置決めを行う(ステップS625)。
次に、墨出しロボット10の描画データ回転配置部41eは、追尾型トータルステーション20の位置及びプリズムターゲット15の旋回方向に基づいて、描画データの縦横の配置方向が作業現場の空間座標における縦横の方向に揃うように、描画データを回転配置する(ステップS630)。
なお、描画データ回転配置部41eは、描画データが表す描画画像Ip(図6及び図7参照)の中心位置を中心にして描画データを回転配置する。その際に、描画データに十字線Cr(図6及び図7参照)の画像が含まれている場合に、描画データ回転配置部41eは、十字線Cr(図6及び図7参照)の交差位置を中心にして描画データを回転配置する。
次に、墨出しロボット10の印刷制御部41fは、プリンタアクチュエータ16ac及びプリンタ16の作動機構63(図5参照)を駆動して描画画像Ip(図6及び図7参照)を床面に描画する(ステップS635)。
次に、墨出しロボット10の制御部41は、全ての地点の描画が終了したか否かを判定する(ステップS640)。ステップS640の判定で、全ての地点の描画が終了していないと判定された場合(“No”の場合)に、墨出しロボット10の処理は、ステップS615に戻る。一方、ステップS640の判定で、全ての地点の描画が終了したと判定された場合(“Yes”の場合)に、墨出しロボット10の制御部41は、図9に示す一連のルーチンの処理を終了する。
なお、墨出しロボット10の描画データ処理部41bは、ステップS601からステップS625までの間、すなわち、描画データの生成の基になる墨出しデータD20の読み込みから墨出しロボット10の走行を停止して精密位置決めが行われるまでの間に、描画データを生成することができる。つまり、本実施形態では、ステップS601からステップS625までの期間が描画データ生成許容期間Tdとして利用することができる。
<描画画像の一例>
以下、図10A乃至図10Dを参照して、描画画像Ipについて説明する。図10A乃至図10Dは、それぞれ、描画画像Ipの一例を示す説明図である。
図10Aに示す例では、描画画像Ipは、十字線Crと、文字で表現された付加情報Daとを含む構成になっている。
また、図10Bに示す例では、描画画像Ipは、十字線Crと、バーコードで表現された付加情報Daとを含む構成になっている。
また、図10Cに示す例では、描画画像Ipは、十字線Crと、円と四角形とを組み合わせた図柄とを含む構成になっている。図柄は、例えば制気口等を表している。図柄は、十字線Crの中心点を中心にして、十字線Crの上に重なるように配置されている。
また、図10Dに示す例では、描画画像Ipは、十字線Crと、三角形と四角形とを組み合わせた図柄とを含む構成になっている。図柄は、例えば機器の配置方向等を表している。図柄は、十字線Crの中心点を中心にして、十字線Crの上に重なるように配置されている。
<実施形態に係る墨出しロボットと比較例の墨出しロボットとの相違点>
ここで、本実施形態に係る墨出しロボット10の構成と動作を分かり易く説明するために、図11乃至図12を参照して、比較例の墨出しロボット110の構成と動作について説明する。比較例の墨出しロボット110は、従来の墨出しロボットに相当する。図11は、比較例の墨出しロボット110のプリンタアクチュエータ16acの説明図である。図12は、比較例の墨出しロボット110の墨出し時の動作説明図である。図13は、比較例の墨出しロボット110の自動墨出し時の動作を示すフローチャートである。
図11に示すように、比較例の墨出しロボット110の構成は、本実施形態に係る墨出しロボット10(図4参照)と比較すると、以下の点で相違している。
(1)比較例の墨出しロボット110は、シャフトzbを介してプリズムターゲット15とプリンタ16とが連結された構成になっている。
(2)また、比較例の墨出しロボット110のZ軸アクチュエータ16zは、シャフトzbの上下方向の移動動作及び旋回動作を行うことにより、プリズムターゲット15とプリンタ16との上下方向の移動動作及び旋回動作を行う構成になっている。したがって、比較例の墨出しロボット110のZ軸アクチュエータ16zは、シャフトzbを介してプリンタ16を旋回させる旋回部として機能する。
このような比較例の墨出しロボット110は、シャフトzbを介して旋回部(Z軸アクチュエータ16z)がプリンタ16を旋回させる機構(旋回部)を有する構成になっている。そして、比較例の墨出しロボット110は、シャフトzbが外部に剥き出しになっているとともに比較的細いため、シャフトzbに外力が加わると、シャフトzbやシャフトzbとプリンタ16との接続部が歪んでしまう可能性がある。そして、シャフトzbやシャフトzbとプリンタ16との接続部が歪んでしまった場合に、比較例の墨出しロボット110は、墨出し時の描画精度を低下させてしまうことがある。
これに対して、図4に示すように、本実施形態に係る墨出しロボット10は、プリズムターゲット15とプリンタ16とがプリンタ支持部68によって分断された構成になっている。また、本実施形態に係る墨出しロボット10は、プリンタ16を旋回させる機構(旋回部)を持たない構成になっている。
このような本実施形態に係る墨出しロボット10は、比較例の墨出しロボット110と異なり、墨出し時の描画精度の低下が発生し難い構成になっている。
図12に示すように、比較例の墨出しロボット110の動作は、本実施形態に係る墨出しロボット10(図6参照)と比較すると、以下の点で相違している。
すなわち、比較例の墨出しロボット110は、描画画像Ipを描画する際に、描画データの縦横の配置方向がプリンタ16の縦横の移動方向に揃うように、描画データを配置し、プリンタ16を旋回させてから、プリンタ16を前後方向(X軸方向)及び左右方向(Y軸方向)に移動させる。
このような比較例の墨出しロボット110は、墨出しロボット110の向きが作業現場の空間座標における縦横の方向にほぼ合うように、墨出しロボット110を停止させるため、停止位置及び向きを調整するための時間を要する。
これに対して、図6に示すように、本実施形態に係る墨出しロボット10は、描画画像Ipを描画する際に、描画データの縦横の配置方向が作業現場の空間座標における縦横の方向に揃うように、描画データを回転配置し、プリンタ16を前後方向(X軸方向)及び左右方向(Y軸方向)に移動させる。
このような本実施形態に係る墨出しロボット10は、墨出しロボット10の向きが作業現場の空間座標における縦横の方向にほぼ合うように、墨出しロボット10を停止させなくてもよいため、停止位置及び向きを調整するための時間を要しない。
図13に示すように、比較例の墨出しロボット110の動作は、本実施形態に係る墨出しロボット10(図9参照)と比較すると、以下の点で相違している。
(1)比較例の墨出しロボット110は、ステップS630(図9参照)の代わりに、ステップS631の処理を行っている。ステップS631の処理は、描画データではなく、プリンタ16を回転させる処理である。プリンタ16を回転させる処理は、プリンタ16に内蔵されたフォントを利用することで実現される。
(2)また、比較例の墨出しロボット110は、ステップS605(図9参照)の代わりに、ステップS632の処理を行っている。ステップS632の処理は、ステップS605(図9参照)と同様に、墨出しデータD20に基づいて描画データを生成する処理である。
このような比較例の墨出しロボット110は、目標位置まで走行して停止してから描画データを生成して、描画画像Ipを床面に描画する。比較例の墨出しロボット110は、目標位置に到達する都度、描画データを生成するため、目標位置での描画画像Ipの描画(特に、複数の目標位置がある場合の描画)に時間を要する。また、比較例の墨出しロボット110は、バーコードのような複雑な形状の描画画像Ipを描画し難い。
これに対して、本実施形態に係る墨出しロボット10は、図9に示すように、目標位置に到着するよりも前の時点で描画データを生成又は選択する。本実施形態に係る墨出しロボット10は、比較例の墨出しロボット110と異なり、目標位置に到達する都度、描画データを生成又は選択しないため、また、事前に複数の目標位置における描画データを生成又は選択することができるため、目標位置での描画画像Ipの描画(特に、複数の目標位置がある場合の描画)に要する時間を短縮することができる。また、本実施形態に係る墨出しロボット10は、バーコードのような複雑な形状の描画画像Ipを比較的容易に描画することができる。
<墨出しロボットの主な特徴>
本実施形態に係る墨出しロボット10は、以下のような特徴を有している。
(1)図3に示すように、本実施形態に係る墨出しロボット10の制御手段(制御部41)は、描画データ処理部41bと、描画データ回転配置部41eと、印刷制御部41fと、を有している。描画データ処理部41bは、墨出しデータD20に基づいて描画画像Ip(図6及び図7参照)を描画するための描画データを生成又は選択する。描画データ回転配置部41eは、描画データの縦横の配置方向が作業現場の空間座標における縦横の方向に揃うように、描画データを回転配置する。印刷制御部41fは、プリンタ移動手段(プリンタアクチュエータ16ac)とプリンタ16の動作を制御する。
このような本実施形態に係る墨出しロボット10は、プリンタ16を旋回させる代わりに、描画データ回転配置させる構成になっている。本実施形態に係る墨出しロボット10は、プリンタ16を旋回させる機構(旋回部)を排除した構成にすることができるため、墨出し時の描画精度の低下を抑制することができる。また、本実施形態に係る墨出しロボット10は、事前に描画データを生成又は選択することにより、墨出し時の描画速度を向上させることができる。また、墨出しロボット10は、バーコードのような複雑な形状の描画画像Ipを描画することができる。さらに、墨出しロボット10は、作業現場の空間座標における縦横の方向に合わせることなく描画画像Ipの印字位置(墨出し位置)で停止することができる。このような墨出しロボット10は、描画画像Ipの印字位置(墨出し位置)において、先頭部分が作業現場の空間座標における縦方向又は横方向に向くように、向きの調整を行わなくてもよい。そのため、これによっても、墨出しロボット10は、墨出し時の描画速度を向上させることができる。
(2)図6に示すように、本実施形態に係る墨出しロボット10の描画データ回転配置部41eは、描画データが表す画像の中心位置を中心にして描画データを回転配置する。その際に、描画データに十字線Crの画像が含まれている場合に、描画データ回転配置部41eは、十字線Crの交差位置を中心にして描画データを回転配置する。
このような本実施形態に係る墨出しロボット10は、図7に示すように、墨出しロボット10の向きを考慮することなく、目標位置で停止することができる。そのため、墨出しロボット10は、墨出し時の描画速度を向上させることができる。
(3)図9に示すように、本実施形態に係る墨出しロボット10の描画データ処理部41bは、ステップS601からステップS625までの間、すなわち、描画データの生成の基になる墨出しデータD20の読み込みから墨出しロボット10の走行を停止して精密位置決めが行われるまでの間に、描画データを生成又は選択する。
このような本実施形態に係る墨出しロボット10は、目標位置に到着するよりも前の時点で描画データを生成又は選択する。本実施形態に係る墨出しロボット10は、目標位置に到達する都度、描画データを生成しないため、また、事前に複数の目標位置における描画データを生成又は選択することができるため、目標位置での描画画像Ipの描画に要する時間を短縮することができる。また、本実施形態に係る墨出しロボット10は、バーコードのような複雑な形状の描画画像Ipを比較的容易に描画することができる。
(4)図4に示すように、本実施形態に係る墨出しロボット10のプリンタ移動手段(プリンタアクチュエータ16ac)は、ターゲット稼働手段(プリズムアクチュエータ15ac)による計測ターゲット(プリズムターゲット15)の旋回動作とは独立してプリンタ16の上下方向の移動動作を行う構成になっている。
このような本実施形態に係る墨出しロボット10は、プリンタ移動手段(プリンタアクチュエータ16ac)を強固な構造(具体的には、プリンタ支持部68でプリンタ16を上下動させる機構を保護する構造)にすることができる。そのため、本実施形態に係る墨出しロボット10は、墨出し時の描画精度の低下を抑制することができる。
(5)図5に示すように、本実施形態に係る墨出しロボット10のプリンタ16は、吐出口61a(図5参照)から任意の印刷幅でインクを吐出するインクジェットプリンタであるとよい。
このような本実施形態に係る墨出しロボット10は、プリンタ16を左右方向(Y軸方向)に移動させる度に、任意の印刷幅の画像を一度に描画することができる。このような本実施形態に係る墨出しロボット10は、回転配置された描画データに基づいて描画画像Ipを床面に好適に描画することができる。
以上の通り、本実施形態に係る墨出しロボット10によれば、墨出し時の描画精度の低下を抑制することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成を加えることも可能である。また、各構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10,110 墨出しロボット
11 フレーム
11op 開口部
12 収納ケース
13 タッチパネルディスプレイ (手動入力手段)
14 PC (制御手段)
15 プリズムターゲット (計測ターゲット)
15ac プリズムアクチュエータ (ターゲット稼働手段)
16 プリンタ
16ac プリンタアクチュエータ (プリンタ移動手段)
16x X軸アクチュエータ (前後方向移動手段)
16y Y軸アクチュエータ (左右方向移動手段)
16z Z軸アクチュエータ (上下方向移動手段)
17 駆動輪 (回転体)
17ac 走行アクチュエータ (走行手段)
18 無線通信親機
191,192,193 表示灯
20 追尾型トータルステーション (測量機)
30 コントローラ (外部装置)
40 現場管理PC
41 制御部
41a 指示受付部
41b 描画データ処理部
41c 位置・向き特定部
41d 走行制御部
41e 描画データ回転配置部
41f 印刷制御部
42 記憶部
43 通信部
50 墨出しデータ作成装置
60 CAD装置
61 プリンタヘッド
61a 吐出口
62 インク収納部
63 作動機構
64 取付板
68 プリンタ支持部
69 プリンタ上下動部
71 プッシャ (接触端子)
76 ケース
Cr 十字線
D20 墨出しデータ
D21 走行経路データ
Da,Da1,Da2,Da3 付加情報
Gr 床面
Ip 描画画像
Pr ロボット制御プログラム
S 墨出しロボットシステム
SN1 測域センサ
SN2 検知センサ
Td 描画データ生成許容期間
zb シャフト

Claims (7)

  1. プリンタヘッドによって床面に画像を描画するプリンタと、
    前記プリンタの前後方向、左右方向、及び上下方向の移動動作を行うプリンタ移動手段と、
    前記プリンタ及び前記プリンタ移動手段を載置して床面の上を走行する走行手段と、
    前記プリンタと前記プリンタ移動手段と前記走行手段の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    描画する画像を表す描画データを生成又は選択する描画データ処理部と、
    作業現場に設置された測量機から取得される計測ターゲットの位置情報に基づいて墨出しロボットの位置・向きを特定する位置・向き特定部と、
    前記位置・向き特定部において特定された前記墨出しロボットの位置・向きに基づいて、前記描画データの縦横の配置方向が作業現場の空間座標における縦横の方向に揃うように、前記描画データを回転配置する描画データ回転配置部と、
    前記プリンタ移動手段と前記プリンタの動作を制御する印刷制御部と、を有する
    ことを特徴とする墨出しロボット。
  2. 請求項1に記載の墨出しロボットにおいて、
    前記描画データ回転配置部は、前記描画データが表す画像の中心位置を中心にして前記描画データを回転配置する
    ことを特徴とする墨出しロボット。
  3. 請求項2に記載の墨出しロボットにおいて、
    前記描画データ回転配置部は、前記描画データが表す画像の中に十字線の画像が含まれている場合に、十字線の交差位置を中心にして前記描画データを回転配置する
    ことを特徴とする墨出しロボット。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の墨出しロボットにおいて、
    前記描画データ処理部は、前記描画データの生成の基になる墨出しデータの読み込みから当該墨出しロボットの走行を停止して精密位置決めが行われるまでの間に、前記描画データを生成又は選択する
    ことを特徴とする墨出しロボット。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の墨出しロボットにおいて、
    さらに、測量機によって位置が計測される計測ターゲットと、
    前記計測ターゲットの旋回動作を行うターゲット稼働手段と、を備え、
    前記プリンタ移動手段は、前記ターゲット稼働手段による前記計測ターゲットの旋回動作とは独立して前記プリンタの上下方向の移動動作を行う構成になっている
    ことを特徴とする墨出しロボット。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の墨出しロボットにおいて、
    前記プリンタ移動手段は、
    前記プリンタの上下方向の移動動作を行うプリンタ上下動部と、
    前記プリンタ上下動部を支持するプリンタ支持部と、を有する
    ことを特徴とする墨出しロボット。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の墨出しロボットにおいて、
    前記プリンタは、吐出口から任意の印刷幅でインクを吐出するインクジェットプリンタである
    ことを特徴とする墨出しロボット。
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