JP7223667B2 - 墨出しデータ作成装置、及び、プログラム - Google Patents

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本発明は、墨出しデータ作成装置、及び、プログラムに関する。
設備工事では、墨出し作業が行われる。「墨出し」とは、設置する機器のアンカ位置や、天吊り機器のアンカ位置、付帯機器の架台位置等の、工事の基準となる通り芯や墨出し点を建築物の床面や壁面等に印すことをいう。設備工事では、作業者が通り芯や墨出し点に沿って様々な機器を設置するため、通り芯や墨出し点を正確に印すことは重要である。従来の墨出し作業は、作業者が墨つぼから墨を含んだ糸を引き出し、墨出しを行うべき位置(墨出し位置)の近傍に糸を張り、糸を弾いて床面や壁面等に通り芯を付けることで行われていた。その際に、作業者は、基準となる複数個所同士を結ぶように糸を張ることで、墨出し位置を決定していた。このような従来の墨出し作業では、作業者は正確な墨出し位置に墨出しするための熟練を要し、更に手作業に伴う人為的なミスが発生する可能性があった。
そこで、墨出しするに際して、作業者は、光学式の計測器を用いて正確な墨出し位置を測定し、その墨出し位置に墨出しするようになっている。これにより、作業者が墨出しに熟練していなくても、所定の精度が担保されるようになった。しかしながら、このような墨出し作業であっても作業者が手作業で墨出しすることには変わりないため、所定の工数が発生し、かつ、依然として人為的なミスが発生する可能性があった。
そこで、近年では、自律的に走行して墨出し作業を行う墨出しロボットの使用が試みられつつある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された墨出しロボットによれば、設備工事の墨出し作業を省力化することができ、墨出しに伴う人為的なミスの発生を抑止することができる。
特開2019-31901号公報
しかしながら、墨出しロボットに墨出しを実行させるための墨出しデータの作成は、以下に説明するように、墨出しデータの作成者に大きな負担を強いるため、墨出しデータの作成者の負担を軽減することが望まれていた。
例えば、墨出しデータの作成者は、CAD(computer-aided design)装置で作成されディスプレイに表示された作業現場の図面(以下、単に「作業現場図面」と称する)にアクセスして通り芯や墨出し点等の寸法を測定する。又は、墨出しデータの作成者は、作業現場の施工主等から入手した紙等の媒体に印刷された作業現場図面にアクセスして通り芯や墨出し点等の寸法を測定する。そして、墨出しデータの作成者は、測定された寸法の数値データを手動でEXCEL(登録商標)等の表計算ソフトウエアに入力する。そして、墨出しデータの作成者は、EXCEL等の表計算ソフトウエアに入力された数値データを参照しながら、手動で通り芯や墨出し点等の寸法の数値データを墨出しデータに入力する。このように、従来の墨出しデータの作成は、作成者が通り芯や墨出し点等の寸法を測定したり、手動で通り芯や墨出し点等の寸法の数値データを墨出しデータに入力したりすることを要するため、作成者に負担を強いていた。そのため、墨出しデータの作成者の負担を軽減することが望まれていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、墨出しデータの作成者の負担を軽減する墨出しデータ作成装置、及び、当該墨出しデータ作成装置を実現するためのプログラムを提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、墨出しデータ作成装置であって、操作者の操作を受け付ける操作受付部と、画層として作業現場図面を含むCAD図面データから選択された任意の画層を読み込む読込部と、前記読込部で読み込まれた画層から少なくとも通り芯に関する通り芯データと墨出し点に関する墨出し点データと障害物に関する障害物データとを取得するデータ取得部と、前記データ取得部で取得された前記通り芯データと前記墨出し点データと前記障害物データとを前記作業現場図面に対応付けることで、墨出しデータを作成する墨出しデータ作成部と、を有し、前記操作受付部は、前記操作者による前記通り芯と前記墨出し点と前記障害物との中の任意のものを選択的に指定する指定操作を受け付けることができ、前記墨出しデータ作成部は、前記操作受付部で受け付けられた指定操作に応じて、前記操作者によって指定されたものが反映された墨出しデータを作成してディスプレイに表示させる構成とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、墨出しデータの作成者の負担を軽減することができる。
実施形態に係る墨出しロボットシステムの概観図である。 墨出しロボットシステムのブロック図である。 墨出しデータ作成装置のブロック図である。 墨出しデータ作成装置の動作を示すフローチャート(1)である。 墨出しデータ作成装置の動作を示すフローチャート(2)である。 読込み対象画層選択画面の一例を示す概略図である。 墨出しデータ作成画面の一例を示す概略図(1)である。 墨出しデータ作成画面の一例を示す概略図(2)である。 基準芯タブ(第1タブ)の一例を示す概略図である。 墨タブ(第2タブ)の一例を示す概略図(1)である。 墨タブ(第2タブ)の一例を示す概略図(2)である。 印字パターンの一例を示す概略図である。 ロボット走行範囲と順路が示された墨出しデータ作成画面の一例を示す概略図である。 コントローラ画面の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示しているに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態]
以下の説明では、「CAD(computer-aided design)」とは、コンピュータを利用して行う機械や構造物の設計・製図を意味している。
また、「基準芯」とは、CAD図面の中の基準となる芯を意味している。
また、「通り芯」とは、柱を基準にした基準芯を意味している。なお、作業現場では、柱が邪魔して床面に墨線を描画することができない。そのため、作業現場の通例として、「通り芯」から所定距離(一般に1000mm、ただし、スペースの関係で800mm又は500mmとなる場合もある)ずらした墨線(逃げ墨)が床面に描画される。
また、「器械点」とは、測量器(本実施形態では、追尾型トータルステーション20)やその他の計測の基準となる地点を意味している。
<墨出しロボットシステムの構成>
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る墨出しロボットシステムSの構成について説明する。墨出しロボットシステムSは、設備工事の墨出し作業を省力化するためのシステムである。図1は、本実施形態に係る墨出しロボットシステムSの概観図である。図2は、墨出しロボットシステムSのブロック図である。
図1に示すように、墨出しロボットシステムSは、墨出しロボット10と、追尾型トータルステーション20と、コントローラ30とを備えている。なお、以下の説明において、「左右方向」、「前後方向」、及び「上下方向」は、墨出しロボット10から見た方向であるものとする。また、図2に示すように、墨出しロボットシステムSは、更に、現場管理サーバ40と、墨出しデータ作成装置50と、CAD装置60とを備えている。
墨出しロボット10は、自律的に走行して墨出し作業を行うロボットである。墨出しロボット10は、自律的に走行する機能と、所定の精度をもって墨出しする機能とを有する。
追尾型トータルステーション20は、墨出しロボット10に取り付けられた指向性プリズム15をレーザ等で追尾して、三次元空間における指向性プリズム15の位置を計測する測量器である。指向性プリズム15は、追尾型トータルステーション20によって位置が計測される計測ターゲットである。指向性プリズム15は、墨出しロボット10に対して取り付け及び取り外しが可能な構成になっている。指向性プリズム15が墨出しロボット10に取り付けられた状態において、指向性プリズム15の位置を計測することは、墨出しロボット10の位置を計測することを意味する。
コントローラ30は、墨出しロボット10との間及び追尾型トータルステーション20との間で情報を送受信して、墨出しロボット10及び追尾型トータルステーション20の動作を制御するロボット制御装置である。本実施形態では、コントローラ30が、携帯型のパーソナルコンピュータ(PC)や、タブレット端末装置、スマートフォン等の、作業者によって操作される携帯端末であるものとして説明する。
現場管理サーバ40は、墨出しを実行させるための墨出しデータD20を管理するためのサーバである。現場管理サーバ40によって管理されている墨出しデータD20は、通信回線や記憶媒体を介してコントローラ30に提供される。
墨出しデータ作成装置50は、墨出しデータD20を作成するための装置である。墨出しデータ作成装置50は、パーソナルコンピュータ(PC)によって構成されている。墨出しデータD20の作成者は、例えば作業現場の施工主等からPDF(登録商標)データ形式の作業現場図面D1又は紙に描画された作業現場図面D1を入手した場合に、作業現場図面D1を墨出しデータ作成装置50に読み込ませ、作業現場図面D1に基づいて墨出しデータD20を作成させる。また、墨出しデータD20の作成者は、例えば作業現場の施工主等から画層として作業現場図面D11を含むDXF(登録商標)データ形式のCAD図面データD10を入手した場合に、CAD図面データD10を墨出しデータ作成装置50に読み込ませ、CAD図面データD10に基づいて墨出しデータD20を作成させる。これらの詳細については、後述する。墨出しデータ作成装置50によって作成された墨出しデータD20は、通信回線や記憶媒体を介して現場管理サーバ40に提供される。
CAD装置60は、CAD図面データD10を作成する装置である。CAD装置60は、パーソナルコンピュータ(PC)によって構成されている。CAD装置60によって作成されたCAD図面データD10は、通信回線や記憶媒体を介して墨出しデータ作成装置50に提供される。
墨出しロボット10と追尾型トータルステーション20とコントローラ30は、例えばWi-Fi(登録商標)等の無線LANを介して、相互に通信することができる。
墨出し作業を行う場合において、設備工事の作業者は、例えば、コントローラ30を操作して、現場管理サーバ40から所望の墨出し作業を行う墨出しデータD20を取得する。そして、設備工事の作業者(コントローラ30の操作者)は、コントローラ30を操作して、墨出しデータD20に基づいて、器械点を設定したり、墨出し作業を行う墨出し点を設定したり、墨出しロボット10の走行範囲及び順路を設定したりして、墨出し作業の仕様を設定する。この後、設備工事の作業者(コントローラ30の操作者)は、コントローラ30で墨出し作業の実行操作を行う。すると、コントローラ30は、各墨出し位置(通り芯や墨出し点を印す位置)を墨出しロボット10に指示し、墨出しの開始を指示する。すると、墨出しロボット10は、墨出し作業を開始する。
追尾型トータルステーション20は、墨出しロボット10に取り付けられた指向性プリズム15を追尾して、三次元空間における指向性プリズム15の位置を計測する。墨出しロボット10は、追尾型トータルステーション20から指向性プリズム15の位置情報を取得する。これにより、墨出しロボット10は、自身の現在位置情報を取得する。墨出しロボット10は、自身の現在位置情報の取得動作と、旋回動作、直進動作、後退動作等の移動動作とを適宜繰り返し行って、墨出し位置まで進む。更に墨出しロボット10は、所定の精度を確保するために、墨出し位置の近傍でXYステージ範囲内の位置計測を行うことで、通り芯や墨出し点の高精度な位置決めを行い、本体内に設けられたプリンタ16で通り芯や墨出し点と所望の情報とを印字する。墨出しロボット10は、各墨出し位置で、これらの処理を繰り返す。
なお、通り芯は、直線、十字線等の任意の長さで柱を基準にして描画された基準線であり、墨出し点は、任意の所望位置を表す位置情報である。本実施形態では、墨出しロボット10は、墨出し点を床面に印字(描画)する際に、墨出し点の属性情報を墨出し点の近傍に印字する。例えば、墨出しロボット10は、墨出し点の属性情報として、所望位置に据え付けされる機器を表す機器情報を印字する。機器情報は、据え付ける機器の名称や型番を表す、文字、図形、記号等である。
図1に示すように、墨出しロボット10は、フレーム11、収納ケース12、タッチパネルディスプレイ13、PC(Personal Computer)14、指向性プリズム15、プリズムアクチュエータ15ac、プリンタ16、プリンタアクチュエータ16ac、駆動輪17、走行アクチュエータ17ac、無線LAN親機18、表示灯191~193、測域センサSN1、検知センサSN2を備える。更に図2に示すように、墨出しロボット10は、モーションコントローラMCを備える。モーションコントローラMCは、PC14に接続されて、プリズムアクチュエータ15ac、プリンタアクチュエータ16ac、走行アクチュエータ17ac等を駆動するコントローラである。
フレーム11は、収納ケース12と、プリンタアクチュエータ16acとを支持する部材である。フレーム11は、上面視で矩形の形状を呈している。フレーム11の後部の上には、収納ケース12が配置されている。
収納ケース12の内部には、PC14が収納されている。PC14は、墨出しロボット10を統括して制御する制御手段である。PC14は、走行アクチュエータ17acにより走行した際に、プリズムアクチュエータ15acにより指向性プリズム15が追尾型トータルステーション20の方向に向くように、指向性プリズム15を回転させる。
収納ケース12の上には、タッチパネルディスプレイ13と、表示灯191~193が配置されている。タッチパネルディスプレイ13は、作業者が各種の情報及び動作指示を手動で入力するための手動入力手段である。タッチパネルディスプレイ13は、墨出しロボット10の動作を設定だけでなく、各種の情報を表示したり入力したりするために使用することもできる。タッチパネルディスプレイ13は、好ましくは、操作性を向上させることができるように、配置角度を変更したり(つまり、任意の角度に傾けて配置したり)、取り外したりすることが可能な構成であるとよい。表示灯191~193は、墨出しロボット10の状態を外部に報知するための報知手段である。
収納ケース12の前方には、無線LAN親機18が配置されている。無線LAN親機18は、PC14に接続されて、追尾型トータルステーション20やコントローラ30と無線通信する通信手段である。
フレーム11の前方には、測域センサSN1が配置されている。測域センサSN1は、墨出しロボット10の前方に障害物が存在するか否かを検知するセンサである。
フレーム11の下部には、走行アクチュエータ17acが配置されている。走行アクチュエータ17acは、床面の上を走行する走行手段を構成する。本実施形態では、4つの走行アクチュエータ17acが、フレーム11の下部の四隅に配置されており、それぞれに対応して設けられた駆動輪17を回転駆動する構造になっているものとして説明する。駆動輪17は、車輪として機能する回転体である。墨出しロボット10は、4つの走行アクチュエータ17acが独立して4つの駆動輪17を回転駆動させることで、超信地旋回等の旋回動作と前進動作と後退動作とを行うことができる。例えば、墨出しロボット10は、左右の駆動輪17を逆方向に回転させることで、旋回動作を行うことができる。また、墨出しロボット10は、左右の駆動輪17を同方向に回転させることで、前進動作又は後退動作を行うことができる。ただし、駆動輪17の数は、4つに限らず、4つ以上にすることができる。また、墨出しロボット10は、チェーンリンク機構等を介して1つの走行アクチュエータ17acで複数の駆動輪17を回転駆動する構成にすることができる。また、墨出しロボット10は、無限軌道(すなわち、複数の駆動輪17に履帯(クローラー)を張架させた走行手段)を有する構成にすることができる。
フレーム11の収納ケース12よりも前方の場所には、上面視で矩形状の開口部11opが形成されている。開口部11opの内部は、プリンタ16と検知センサSN2とが移動可能な空間となっている。
フレーム11の上には、プリンタアクチュエータ16acが配置されている。プリンタアクチュエータ16acは、プリンタ16を支持するとともに、左右方向(X軸方向)、前後方向(Y軸方向)、上下方向(Z軸方向)にプリンタ16を摺動移動させる機構である。なお、プリンタアクチュエータ16acは、プリンタ16だけでなく、指向性プリズム15と検知センサSN2とを支持しており、プリンタ16と一緒に同じ方向に指向性プリズム15と検知センサSN2とを移動させる。
プリンタ16は、床面に印字する印字手段である。本実施形態では、プリンタ16がインクジェット式の印字手段であるものとして説明する。ただし、プリンタ16は例えばプロッタのようなペン型印字ヘッドを用いる印字手段であってもよい。
指向性プリズム15は、追尾型トータルステーション20のレーザポインタが照射される箇所である。指向性プリズム15は、墨出しロボット10の位置を計測するための計測ターゲットであり、光を反射する特性を有する。指向性プリズム15は、追尾型トータルステーション20から照射された光を反射することによって光学的に三次元状の位置が計測される。指向性プリズム15は、その中心位置がプリンタ16の位置と一定になるように配設されている。これにより、墨出しロボット10は、プリンタ16の位置を正確に測定可能である。更に指向性プリズム15は、プリズムアクチュエータ15acによって、任意の方向に回転する。これにより、指向性プリズム15は、墨出しロボット10の移動後であっても追尾型トータルステーション20に正対することができる。
検知センサSN2は、床面を検知するセンサである。本実施形態では、検知センサSN2は、接触式のタッチセンサで構成されているものとして説明する。タッチセンサで構成された検知センサSN2は、接触端子が床面に向けて配置されている。Z軸アクチュエータ16zは、プリンタ16とともに検知センサSN2をZ軸方向(上下方向)に移動可能に支持している。
プリンタアクチュエータ16acは、X軸アクチュエータ16xと、Y軸アクチュエータ16yと、Z軸アクチュエータ16zとを含んでいる。X軸アクチュエータ16xは、左右方向(X軸方向)にプリンタ16を摺動移動させる左右方向移動手段である。Y軸アクチュエータ16yは、前後方向(Y軸方向)にプリンタ16を摺動移動させる前後方向移動手段である。Z軸アクチュエータ16zは、上下方向(Z軸方向)にプリンタ16を摺動移動させる上下方向移動手段である。本実施形態では、X軸アクチュエータ16xとY軸アクチュエータ16yとZ軸アクチュエータ16zとして、それぞれ、電動式の直動アクチュエータが採用されているものとして説明する。
本実施形態では、Y軸アクチュエータ16yは、3本の長尺な四角柱状のバー部材y1,y2,y3を有している。Y軸アクチュエータ16yの3つのバー部材y1,y2,y3は、フレーム11の上に固定設置されている。3本のバー部材y1,y2,y3は、フレーム11に形成された開口部11opを囲むように、コ字形状に配置されている。つまり、3本のバー部材y1,y2,y3のうち、2本のバー部材y1,y2が前後方向に延在するように配置されている。また、残りのバー部材y3が、左右方向に延在するように配置されるとともにバー部材y1,y2の後端部に連結されている。
X軸アクチュエータ16xは、1本の長尺な四角柱状のバー部材x1を有している。X軸アクチュエータ16xのバー部材x1は、左右方向に延在するように(つまり、Y軸アクチュエータ16yのバー部材y1,y2に対して直交するように)、Y軸アクチュエータ16yのバー部材y1,y2の上に配置されている。X軸アクチュエータ16xのバー部材x1は、Y軸アクチュエータ16yのバー部材y1,y2の延在方向に沿って、移動する。つまり、Y軸アクチュエータ16yは、バー部材y1,y2の延在方向に沿って、X軸アクチュエータ16xのバー部材x1を移動可能に支持している。X軸アクチュエータ16xのバー部材x1とY軸アクチュエータ16yの3つのバー部材y1,y2,y3は、プリンタ16と検知センサSN2とを移動可能に支持する枠体を構成している。
X軸アクチュエータ16xのバー部材x1には、Z軸アクチュエータ16zの支持部zaが取り付けられている。Z軸アクチュエータ16zの支持部zaは、バー状のボールねじ部zbを介して指向性プリズム15とプリンタ16と検知センサSN2とを支持する構成要素である。Z軸アクチュエータ16zの支持部zaは、X軸アクチュエータ16xのバー部材x1の延在方向に沿って、移動する。つまり、X軸アクチュエータ16xは、バー部材x1の延在方向に沿って、Z軸アクチュエータ16zの支持部zaを移動可能に支持している。
<墨出しデータ作成装置の構成>
以下、図3を参照して、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50の構成について説明する。図3は、墨出しデータ作成装置50のブロック図である。
図3に示すように、墨出しデータ作成装置50は、動作を制御する制御部51と、各種のプログラムとデータを記憶する記憶部52と、外部装置と通信を行う通信部53とを有するとともに、ディスプレイ56と接続されている。
制御部51は、操作受付部51aと、読込部51bと、データ取得部51cと、墨出しデータ作成部51dと、通信制御部51eとを有している。
操作受付部51aは、操作者による操作を受け付ける。
読込部51bは、CAD図面データD10から操作者によって選択された任意の画層を読み込む。ただし、画層の選択は、操作者ではなく、人工知能(AI)によって行うようにすることもできる。
データ取得部51cは、読込部51bで読み込まれた画層から通り芯に関する通り芯データDA1、墨出し点に関する墨出し点データDA2、障害物に関する障害物データDA3等を取得する。また、データ取得部51cは、後記するBIM(Building Information Modeling)によって設定された属性情報を有する画層から、通り芯データDA1や墨出し点データDA2、障害物データDA3等を含む様々なデータを取得することができる。
墨出しデータ作成部51dは、墨出しデータD20を作成する。
通信制御部51eは、通信部53の動作を制御する。
制御部51を構成するはCPU(Central Processing Unit)、記憶部52に予め格納された墨出しデータ作成プログラムPr50を実行することにより、これらを実現する。
記憶部52には、墨出しデータ作成プログラムPr50が予め格納されている。また、記憶部52には、例えば、作業現場図面D11等の様々な画層を含むCAD図面データD10や、作業現場図面D1、通り芯データDA1、墨出し点データDA2、障害物データDA3、墨出しデータD20が記憶される。
通り芯データDA1は、読込部51bで読み込まれた画層や後記するBIMによって設定された属性情報を有する画層等から取得された通り芯に関するデータである。
墨出し点データDA2は、読込部51bで読み込まれた画層や後記するBIMによって設定された属性情報を有する画層等から取得された墨出し点に関するデータである。
障害物データDA3は、読込部51bで読み込まれた画層や後記するBIMによって設定された属性情報を有する画層等から取得された障害物に関するデータである。
<墨出しデータ作成装置の動作>
以下、図4及び図5を参照して、墨出しデータ作成装置50の動作について説明する。図4及び図5は、それぞれ、墨出しデータ作成装置50の動作を示すフローチャートである。図4は、PDFデータ形式の作業現場図面D1又は紙に描画された作業現場図面D1から墨出しデータD20を作成する場合の動作を示している。図5は、画層として作業現場図面D11を含むCAD図面データD10から墨出しデータD20を作成する場合の動作を示している。
図4に示す例では、墨出しデータ作成装置50の操作者は、例えば作業現場の施工主等からPDFデータ形式の作業現場図面D1又は紙に描画された作業現場図面D1を入手した場合に、作業現場図面D1を墨出しデータ作成装置50に読み込ませ、作業現場図面D1に基づいて墨出しデータD20を作成させる。図4は、その場合の墨出しデータD20の作成処理の一例を示している。
墨出しデータD20の作成を開始する。
このとき、まず、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて作業現場図面の読み込みを行う(ステップS105)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて原点、X軸、Y軸、縮尺の設定を行う(ステップS110)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて通り芯、墨出し点の指定を行う(ステップS115)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて座標値の算出を行う(ステップS120)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて名称や座標値の確認・編集処理を受け付ける(ステップS125)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいてDatデータ形式の墨出しデータD20を現場管理サーバ40に出力して現場管理サーバ40に保存させる(ステップS130)。
墨出しデータ作成装置50は、このような動作を行うことにより、PDFデータ形式の作業現場図面D1又は紙に描画された作業現場図面D1から墨出しデータD20を容易に作成することができる。
図5に示す例では、CAD装置60の操作者は、CAD装置60を操作して、画層として作業現場図面D11等を含むDXFデータ形式のCAD図面データD10(墨出し用図面データ)の編集を行う。墨出しデータ作成装置50の操作者は、CAD図面データD10を入手した場合に、CAD図面データD10を墨出しデータ作成装置50に読み込ませ、CAD図面データD10に基づいて墨出しデータD20を作成させる。図5は、その場合の墨出しデータD20の作成処理の一例を示している。
CAD装置60の操作者は、CAD装置60を操作してCAD図面データD10(墨出し用図面データ)の編集を開始する。
このとき、まず、CAD装置60は、操作者の操作に基づいて通り芯のリストの作成を行う(ステップS305)。
次に、CAD装置60は、操作者の操作に基づいて墨出し点のリストの作成を行う(ステップS310)。
次に、CAD装置60は、操作者の操作に基づいて操作者によって行われる名称等の編集・確認処理を受け付ける(ステップS315)。
次に、CAD装置60は、操作者の操作に基づいて墨出しデータ作成装置50へのCAD図面データD10(墨出し用図面データ)の出力を行う(ステップS320)。
CAD装置60から墨出しデータ作成装置50にCAD図面データD10(墨出し用図面データ)が出力されると、墨出しデータ作成装置50の操作者は、墨出しデータ作成装置50を操作して墨出しデータD20の作成を開始する。
このとき、まず、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいてCAD図面データD10(墨出し用図面データ)の読み込みを行う(ステップS405)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて通り芯、墨出し点の指定、自動取り込みを行う(ステップS410)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいて名称や座標値の確認・編集処理を受け付ける(ステップS415)。
次に、墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作に基づいてDatデータ形式の墨出しデータD20を現場管理サーバ40に出力して現場管理サーバ40に保存させる(ステップS420)。
このような墨出しデータ作成装置50は、CAD図面データD10から墨出しデータD20を作成することで、図4の場合(PDFデータ形式の作業現場図面D1又は紙に描画された作業現場図面D1から墨出しデータD20を作成する場合)よりもさらに容易に墨出しデータD20を作成することができる。
墨出しデータD20の作成に際して、墨出しデータ作成装置50は、例えば、図6乃至図11、並びに、図13に示す表示画面をディスプレイ56に表示して、操作者による操作を受け付ける。
図6は、読込み対象画層選択画面I10の一例を示す概略図である。図6に示す例では、読込み対象画層選択画面I10は、選択候補画層表示欄C10と、基準芯欄C11と、墨欄C12と、描画欄C13と、BIMライブラリ欄C14とを有する構成になっている。
選択候補画層表示欄C10は、墨出しデータD20の作成に用いる読込み対象画層の候補を選択可能に表示する欄である。
基準芯欄C11は、墨出しデータD20の作成に用いる基準芯の画層を指定する欄である。
墨欄C12は、墨出しデータD20の作成に用いる墨出し点の画層を指定する欄である。
描画欄C13は、墨出しデータD20の作成に用いる描画(背景)の画層を指定する欄である。
BIMライブラリ欄C14は、後記するBIMによって設定された属性情報を有する画層を指定する欄である。
CAD図面データD10は、作業現場図面D11等の様々な画層を含んでいる。墨出しデータ作成装置50は、CAD図面データD10から各画層を取得し、読込み対象画層選択画面I10の選択候補画層表示欄C10に表示する。なお、このとき、墨出しデータ作成装置50は、選択候補画層表示欄C10には表示しないものの、CAD図面データD10から、作業現場図面D11や、墨出しロボット10を走行させる際の障害物(例えば、階段やボルト穴等)となる画層も取得する。
墨出しデータ作成装置50の操作者は、選択候補画層表示欄C10に表示された画層の中から、基準芯欄C11、墨欄C12、描画欄C13、BIMライブラリ欄C14への読込み対象画層を指定する。図6に示す例では、選択候補画層表示欄C10に表示された各画層の中から「通り芯」画層が基準芯欄C11に指定されている。また、選択候補画層表示欄C10に表示された各画層の中から「墨」画層が墨欄C12に指定されている。また、選択候補画層表示欄C10に表示された各画層の中から「梁」画層と「LED照明」画層と「感知器-0」画層とが描画欄C13に指定されている。
ここで、「BIM(Building Information Modeling)」について説明する。「BIM」とは、建物の設計や構造計算だけではなく、建築部材の選定、施工計画、コスト等も含めて総合的に管理するコンピュータシステムである。例えば、建物の設計者や墨出しデータ作成装置50の操作者、その他の者は、BIMを用いて墨出し点の座標位置を示す任意のシンボル形状を予め定義し、定義した情報を任意の画層に対応付けてBIMライブラリ(図示せず)に登録しておく。BIMライブラリ(図示せず)は、BIMによって設定された属性情報や、画層、シンボル形状、墨出し点の座標位置等が登録されたデータベースである。そして、墨出しデータ作成装置50の操作者は、墨出しデータD20の作成に際して、墨出しデータ作成装置50を操作し、例えば、任意の画層を選択して、その画層に対応付けられた任意のシンボル形状を選択してBIMライブラリ欄C14に入力する。これにより、墨出しデータ作成装置50は、BIMライブラリ欄C14に入力されたシンボル形状に対応する墨出し点の座標位置をBIMライブラリ(図示せず)から取得(抽出)して、その墨出し点の座標位置を墨出しデータD20に自動的に反映させる。このような墨出しデータ作成装置50は、墨出しデータD20の作成に際して、操作者が各墨出し点の座標位置を計測したり各墨出し点の座標位置を手作業で確認しながら入力したりしなくてもよいため、入力作業の工数を大幅に削減することができる。
図7及び図8は、それぞれ、墨出しデータ作成画面I20の一例を示す概略図である。
図7及び図8に示す例では、墨出しデータ作成画面I20は、墨出しデータ表示欄C20aと、リスト表示欄C20bとを有する構成になっている。
墨出しデータ表示欄C20aには、墨出しデータD20の作業現場図面D11が表示される。
リスト表示欄C20bには、基準芯タブT1、墨タブT2、縮尺タブT3、ロボット走行範囲タブT4で切り替え可能に表示されるリストデータが表示される。
基準芯タブT1は、通り芯を含む基準芯を墨出しデータD20に反映(設定)させるための第1タブである。基準芯タブT1は、任意の基準芯が追加及び削除可能な状態で一覧化されたリストを含む構成になっている。
墨タブT2は、墨出し点を墨出しデータD20に反映(設定)させるための第2タブである。墨タブT2は、任意の墨出し点が追加及び削除可能な状態で一覧化されたリストを含む構成になっている。
縮尺タブT3は、墨出しデータD20に反映(設定)される原点とX軸とY軸の縮尺数値データを表す第3タブである。
ロボット走行範囲タブT4は、墨出しロボット10の走行範囲を墨出しデータD20に設定するための第4タブである。
図7及び図8に示す例では、リスト表示欄C20bにおいて、縮尺タブT3が開かれた状態になっている。縮尺タブT3は、原点の位置や、X軸、Y軸の寸法を規定する縮尺数値データDL3が登録される縮尺リストL3を含む構成になっている。
図7に示す例では、墨出しデータD20として、CAD図面データD10から読み込まれた状態の作業現場図面D11が墨出しデータ表示欄C20aに表示されている。なお、図7に示す例では、縮尺リストL3はブランク(空白)の状態になっている。
一方、図8に示す例では、墨出しデータD20として、原点P0、設定点PX1、設定点PY1、墨出し点LP、墨出し点属性データDLPが付加され、通り芯Lsx,Lsyが強調表示(ハイライト表示)された作業現場図面D11が墨出しデータ表示欄C20aに表示されている。
原点P0は、作業現場図面D11におけるXY座標系の原点位置を示している。
設定点PX1は、作業現場図面D11におけるX方向の線分を示している。
設定点PY1は、作業現場図面D11におけるY方向の線分を示している。
墨出し点LPは、墨出し作業を行う点を示している。
墨出し点属性データDLPは、墨出し点LPの属性を示している。
墨出しデータ作成装置50の操作者は、マウス(図示せず)を操作して、墨出しデータ作成画面I20の墨出しデータ表示欄C20aに表示された作業現場図面D11に、原点P0と、設定点PX1と、設定点PY1とを指定(入力)する。これにより、作業現場図面D11の原点P0と設定点PX1との間にX軸LXが設定され、作業現場図面D11の原点P0と設定点PY1との間にY軸LYが設定される。
墨出しデータ作成装置50は、原点P0の座標位置と、X軸LXにおける原点P0から設定点PX1までの距離に対するピクセル数と、Y軸LYにおける原点P0から設定点PY1までの距離に対するピクセル数と、を算出する。そして、墨出しデータ作成装置50は、縮尺数値データDL3として各数値を縮尺リストL3に反映(登録)する。墨出しデータ作成装置50の操作者は、縮尺数値データDL3の数値を変更することにより、作業現場図面D11の縮尺を変更することができる。
墨出しデータ作成装置50の操作者は、マウス(図示せず)を操作して、墨出しデータ作成画面I20の墨出しデータ表示欄C20aに表示された墨出しデータD20の作業現場図面D11の中の任意の通り芯(基準芯)を指定することで強調表示(ハイライト表示)することができる。図8に示す例では、通り芯Lsxと通り芯Lsyが強調表示されている。
図9は、基準芯タブT1(第1タブ)の一例を示す概略図である。図9は、基準芯タブT1を開いた状態を示している。基準芯タブT1は、基準芯リストL1を有する構成になっている。
基準芯リストL1には、墨出し作業に用いる通り芯(基準芯)が登録される。墨出しデータ作成装置50の操作者は、マウス(図示せず)を操作して、任意の通り芯(基準芯)を指定することで、指定された通り芯(基準芯)を基準芯リストL1に追加して登録することができる。また、墨出しデータ作成装置50の操作者は、マウス(図示せず)を操作して、基準芯リストL1に登録された任意の通り芯(基準芯)を指定することで、指定された通り芯(基準芯)を削除したりすることができる。
図10及び図11は、それぞれ、墨タブT2(第2タブ)の一例を示す概略図である。図10及び図11は、墨タブT2を開いた状態を示している。墨タブT2は、墨出し点リストL2を有する構成になっている。
墨出し点リストL2には、墨出し作業が行われる墨出し点が登録される。図10及び図11に示すように、墨出しデータ作成装置50の操作者は、マウス(図示せず)を操作して、任意の墨出し点を指定することで、指定された墨出し点を墨出し点リストL2に追加して登録することができる。また、墨出しデータ作成装置50の操作者は、マウス(図示せず)を操作して、墨出し点リストL2に登録された任意の墨出し点を指定することで、指定された墨出し点を削除することができる。また、図11に示すように、墨出しデータ作成装置50の操作者は、マウス(図示せず)を操作して、墨出し点リストL2に登録された任意の墨出し点に対し、例えば図12に示す印字パターンL2aを設定することができる。
図12は、印字パターンL2aの一例を示す概略図である。
図12には、上から、「十字」、「十字、丸」、「十字、右矢印」、「十字、上矢印」、「十字、左矢印」、「十字、下矢印」に対応する印字パターンL2aの例が示されている。
図13は、ロボット走行範囲と順路が示された墨出しデータ作成画面I20の一例を示す概略図である。図13に示す例では、墨出しデータD20として、作業現場図面D11が墨出しデータ表示欄C20aに表示されている。また、リスト表示欄C20bにおいて、ロボット走行範囲タブT4が開かれた状態になっている。ロボット走行範囲タブT4は、設定箇所リストL4を含む構成になっている。設定箇所リストL4は、墨出しロボット10の走行範囲を規定する設定個所が登録されるリストである。
墨出しデータ作成装置50の操作者は、マウス(図示せず)を操作して、作業現場図面D11に対して走行範囲A10を規定する任意の設定個所P10を指定する。指定された設定個所P10のXY座標データは、設定箇所リストL4に反映(登録)される。墨出しデータ作成装置50の操作者がマウス(図示せず)を操作してロボット走行範囲ボタンB4aを押下すると、墨出しデータ作成装置50は、設定箇所リストL4に登録された全ての設定個所P10を結ぶ設定範囲線L10を設定する。設定範囲線L10の内側の部分(斜線を付した部分)は、走行範囲A10となっている。ただし、走行範囲A10の内部に障害物データDA3がある場合に、障害物データDA3がある部分は、墨出しロボット10の走行不能なエリアとして扱われる。したがって、障害物データDA3がある部分は、走行範囲A10から除外される。
図14は、コントローラ30のディスプレイ(図示せず)に表示されるコントローラ画面I30の一例を示す概略図である。図14に示す例では、コントローラ画面I30は、再読込ボタンB30aと、登録ボタンB30bと、墨出しデータ表示欄C30aと、履歴表示欄C30bと、リスト表示欄C30cとを有する構成になっている。
再読込ボタンB30aは、現場管理サーバ40(図2参照)からの任意の墨出しデータD20の再読込みをコントローラ30に指示するためのボタンである。
登録ボタンB30bは、コントローラ画面I30での操作で設定された墨出し作業の仕様の登録をコントローラ30に指示するためのボタンである。
墨出しデータ表示欄C30aには、墨出しデータ作成装置50で作成された墨出しデータD20の作業現場図面D11が表示される。墨出しデータ表示欄C30aには、コントローラ30に読み込まれたデータの履歴が表示される。リスト表示欄C30cには、器械点設定タブT11、墨出しタブT12、測量器操作タブT13、ロボット操作タブT14、走行範囲タブT15で切り替え可能に表示されるリストデータが表示される。
器械点設定タブT11は、器械点を登録するためのタブである。
墨出しタブT12は、墨出し作業を行う墨出し点を登録するためのタブである。
測量器操作タブT13は、測量器(本実施形態では、追尾型トータルステーション20)を操作するためのタブである。
ロボット操作タブT14は、墨出しロボット10を操作するためのタブである。
走行範囲タブT15は、墨出しロボット10の走行範囲と順路を登録するためのタブである。
図14に示す例では、リスト表示欄C30cは、墨出しタブT12が開かれた状態になっている。墨出しタブT12は、墨出し点リストLT12を有する構成になっている。墨出し点リストLT12には、墨出し作業を行う墨出し点が登録される。コントローラ30の操作者は、コントローラ30を操作して、墨出し点リストLT12に登録された各墨出し点の中から墨出し作業を行う墨出し点を指定し、走行経路作成をコントローラ30に指示する。これに応答して、コントローラ30は、墨出しロボット10の走行順路を表す順路データLT12aを自動的に作成する。そして、コントローラ30は、順路データLT12aによって指定された墨出しロボット10の走行順路を墨出しデータD20の作業現場図面D11に反映(設定)する。
なお、コントローラ30は、例えば「No.6」の墨出し点のように、墨出し作業がすでに完了している墨出し点に対して、墨出し点リストLT12の状況欄に「完了」を登録する。コントローラ30の操作者は、新たに墨出し作業を行う場合に、墨出し点リストLT12に登録された各墨出し点の中から、例えば「No.1」乃至「No.5」の墨出し点のように、状況欄に「完了」が登録されていない墨出し点を指定する。そして、走行経路作成をコントローラ30に指示する。このとき、コントローラ30は、指定された墨出し点の状況欄に「未完了」を登録する。そして、コントローラ30は、墨出しロボット10が指定された全ての墨出しの実行が設定された墨出し点を最適な経路で走行するように、走行順路を決める。この後、コントローラ30は、走行順路を作業現場図面D11に反映(設定)する。そして、コントローラ30は、走行順路に沿って墨出しロボット10を走行させて、墨出し作業を行わせる。コントローラ30は、墨出し作業が完了したら、墨出し点リストLT12の中の墨出し作業が行われた墨出し点の状況欄に「完了」を登録する。
<墨出しデータ作成装置の主な特徴>
(1)図3に示すように、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、読込部51bと、データ取得部51cと、墨出しデータ作成部51dと、を有している。読込部51bは、画層として作業現場図面D11等を含むCAD図面データD10から操作者によって選択された任意の画層を読み込む。ただし、画層の選択は、操作者ではなく、人工知能(AI)によって行うようにすることもできる。データ取得部51cは、読込部51bで読み込まれた画層から少なくとも通り芯に関する通り芯データDA1と墨出し点に関する墨出し点データDA2と障害物に関する障害物データDA3とを取得する。墨出しデータ作成部51dは、データ取得部51cで取得された通り芯データDA1と墨出し点データDA2と障害物データDA3とを作業現場図面D11に対応付けることで、墨出しデータD20を作成する。
このような本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、CAD図面データD10から墨出しデータD20を容易に作成することができる。したがって、墨出しデータD20の作成者は、従来のように、通り芯や墨出し点等の寸法を測定したり、測定された寸法の数値データを手動で表計算ソフトウエアや墨出しデータに入力したりしなくてもよい。そのため、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、墨出しデータD20の作成者の負担を軽減することができる。
(2)図9乃至図11に示すように、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50のデータ取得部51cは、読込部51bで読み込まれた画層から通り芯データDA1と墨出し点データDA2と障害物データDA3(図13参照)とを取得する際に、当該画層から通り芯データDA1と墨出し点データDA2と障害物データDA3とに対応付けられたXY座標データ(ただし、Z成分を含むXYZ座標データであってもよい)もあわせて取得することができる。
このような本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、画層からXY座標データを自動的に取得することができる。そのため、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、墨出しデータD20の作成者の手動によるXY座標データ(寸法線のXY座標値)の墨出しデータD20への入力が不要な構成にすることができる。その結果、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、墨出しデータD20の作成者の負担を軽減することができる。
(3)図3に示すように、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、操作者の操作を受け付ける操作受付部51aを有している。操作受付部51aは、操作者による通り芯と墨出し点と障害物との中のいずれか1乃至複数の任意のものを選択的に指定する指定操作を受け付けることができる。図7に示すように、墨出しデータ作成部51dは、操作受付部51aで受け付けられた指定操作に応じて、操作者によって指定されたものが反映(設定)された墨出しデータD20を作成してディスプレイ56に表示させることができる。
例えば、作業現場では、日々墨出し作業が完了することにより、また、ロボットの走行の障害物となる物品の置き場所が変わったりすることにより、日毎に墨出し作業を行う個所が変化する。本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、通り芯と墨出し点と障害物との中のいずれか1乃至複数の任意のものを指定して、墨出し作業を実行することができる。このとき、1乃至複数の墨出し点が指定されていれば、墨出しデータ作成部51dは、指定された各墨出し点の上を墨出しロボット10が走行するように墨出しデータD20を作成する。また、このとき、障害物が指定されていれば、墨出しデータ作成部51dは、障害物を迂回しながら、指定された各墨出し点の上を墨出しロボット10が走行するように墨出しデータD20を作成する。また、このとき、通り芯が指定されていれば、墨出しデータ作成部51dは、墨出しデータD20を見易くするために、指定された通り芯を強調表示する。このような本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、日毎に墨出し作業を行う個所が変化する場合であっても、これに対応して墨出し作業を実行することができる。
(4)図8に示すように、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50の操作受付部51aは、操作者による通り芯の強調操作を受け付けることができる。墨出しデータ作成部51dは、操作受付部51aで受け付けられた強調操作に応じて、操作者によって指定された通り芯(図8に示す例では、通り芯Lsxと通り芯Lsy)を強調した墨出しデータD20を作成してディスプレイ56に表示させることができる。
このような本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、操作者によって指定された通り芯を強調してディスプレイ56に表示することができる。そのため、通り芯の視認性を向上させることができる。
(5)本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50の操作受付部51aは、操作者による墨出しデータD20の拡大縮小操作を受け付けることができる。墨出しデータ作成部51dは、操作受付部51aで受け付けられた拡大縮小操作に応じて、拡大又は縮小された墨出しデータD20を作成してディスプレイ56に表示させることができる。
このような本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、拡大縮小操作に応じて墨出しデータD20を拡大又は縮小してディスプレイ56に表示することができる。そのため、墨出しデータD20の視認性を向上させることができる。
(6)図7、図9、図10、及び図11に示すように、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50の墨出しデータ作成部51dは、墨出しデータD20と、通り芯を含む基準芯を墨出しデータD20に反映(設定)させるための第1タブ(基準芯タブT1)と、墨出し点を墨出しデータD20に反映(設定)させるための第2タブ(墨タブT2)と、を含む表示画面を作成してディスプレイ56に表示させことができる。第1タブ(基準芯タブT1)は、任意の基準芯が追加及び削除可能な状態で一覧化されたリストを含む構成になっている。第2タブ(墨タブT2)は、任意の墨出し点が追加及び削除可能な状態で一覧化されたリストを含む構成になっている。
このような本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、墨出し作業を行う任意の基準芯と墨出し点を墨出しデータD20に容易に反映(設定)することができる。
(7)図7及び図8に示すように、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50の表示画面は、墨出しデータD20に反映(設定)される原点とX軸とY軸の縮尺数値データを表す第3タブ(縮尺タブT3)を含んでいる。
このような本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、原点とX軸とY軸の縮尺数値データを任意に設定することができる。
(8)図7及び図13に示すように、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50の表示画面は、墨出しロボット10の走行範囲を墨出しデータD20に設定するための第4タブ(ロボット走行範囲タブT4)を含んでいる。第4タブ(ロボット走行範囲タブT4)は、走行範囲を規定する任意の箇所が追加及び削除可能な状態で一覧化されたリストを含む構成になっている。
このような本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、第4タブ(ロボット走行範囲タブT4)で墨出しロボット10の走行範囲を設定することで、墨出しを行う範囲を限定することができる。
(9)図4に示すように、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50の読込部51bは、PDFデータ形式の作業現場図面D11又は紙に描画された作業現場図面D11を読み込むことができる。墨出しデータ作成部51dは、操作者から原点とX軸とY軸と縮尺とを受け付けて作業現場図面D11に対応付けるとともに、操作者から通り芯の位置と墨出し点の位置と障害物の位置とを受け付けて作業現場図面D11に対応付けることで、墨出しデータD20を作成することができる。
このような本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、PDFデータ形式の作業現場図面D11又は紙に描画された作業現場図面D11から墨出しデータD20を容易に作成することができる。そのため、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50は、墨出しデータD20の作成者の負担を軽減することができる。
以上の通り、本実施形態に係る墨出しデータ作成装置50によれば、墨出しデータの作成者の負担を軽減することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成を加えることも可能である。また、各構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、墨出しデータ作成装置50が作成した墨出しデータD20は、墨出し以外の用途に用いることができる。墨出し以外の用途としては、例えば、パトロールロボットによる建物内のパトロールや、搬送ロボットによる物品の搬送、計測ロボットによる任意の場所の計測等の用途がある。パトロールロボットは、建物内を走行してパトロールするロボットである。搬送ロボットは、所望の場所を走行して物品を搬送するロボットである。計測ロボットは、任意の場所の計測を行うロボットである。計測ロボットは、平らな場所に限らず、例えば平らでない不陸な場所や、水勾配のある場所等の、高さ方向の確認計測を行うことができる。パトロールロボットや搬送ロボット、計測ロボットは、墨出し機能を持つように構成してもよいし、墨出し機能を持たないように構成してもよい。
10 墨出しロボット
11 フレーム
11op 開口部
12 収納ケース
13 タッチパネルディスプレイ(手動入力手段)
14 PC(制御手段)
15 指向性プリズム(計測ターゲット)
15ac プリズムアクチュエータ(回転アクチュエータ)
16 プリンタ(印字手段)
16ac プリンタアクチュエータ(移動手段)
16x X軸アクチュエータ(左右方向移動手段)
16y Y軸アクチュエータ(前後方向移動手段)
16z Z軸アクチュエータ(上下方向移動手段)
17 駆動輪(回転体)
17ac 走行アクチュエータ(走行手段)
18 無線LAN親機
191,192,193 表示灯
20 追尾型トータルステーション(測量器)
30 コントローラ(ロボット制御装置)
40 現場管理サーバ
50 墨出しデータ作成装置
51 制御部
51a 操作受付部
51b 読込部
51c データ取得部
51d 墨出しデータ作成部
51e 通信制御部
52 記憶部
53 通信部
56 ディスプレイ
60 CAD装置
A10 走行範囲
B4a ロボット走行範囲ボタン
B30a 再読込ボタン
B30b 登録ボタン
C10 選択候補画層表示欄
C11 基準芯欄
C12 墨欄
C13 描画欄
C14 BIMライブラリ欄
C20a 墨出しデータ表示欄
C20b リスト表示欄
C30a 墨出しデータ表示欄
C30b 履歴表示欄
C30c リスト表示欄
D1,D11 作業現場図面
D10 CAD図面データ(墨出し用図面データ)
D20 墨出しデータ
DA1 通り芯データ
DA2 墨出し点データ
DA3 障害物データ
DL3 縮尺数値データ
DLP 墨出し点属性データ
I10 読込み対象画層選択画面
I20 墨出しデータ作成画面(表示画面)
I30 コントローラ画面
L1 基準芯リスト
L2 墨出し点リスト
L2a 印字パターン
L3 縮尺リスト
L4 設定箇所リスト
L10 設定範囲線
LP 墨出し点
Lsx 通り芯
Lsy 通り芯
LT12 墨出し点リスト
LT12a 順路データ
LX X軸
LY Y軸
MC モーションコントローラ
P0 原点
P10 設定個所
Pr50 墨出しデータ作成プログラム
PX1 設定点
PY1 設定点
S 墨出しロボットシステム
SN1 測域センサ
SN2 検知センサ
T1 基準芯タブ(第1タブ)
T2 墨タブ(第2タブ)
T3 縮尺タブ(第3タブ)
T4 ロボット走行範囲タブ(第4タブ)
T11 器械点設定タブ
T12 墨出しタブ
T13 測量器操作タブ
T14 ロボット操作タブ
T15 走行範囲タブ

Claims (9)

  1. 操作者の操作を受け付ける操作受付部と、
    画層として作業現場図面を含むCAD図面データから選択された任意の画層を読み込む読込部と、
    前記読込部で読み込まれた画層から少なくとも通り芯に関する通り芯データと墨出し点に関する墨出し点データと障害物に関する障害物データとを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部で取得された前記通り芯データと前記墨出し点データと前記障害物データとを前記作業現場図面に対応付けることで、墨出しデータを作成する墨出しデータ作成部と、を有し、
    前記操作受付部は、前記操作者による前記通り芯と前記墨出し点と前記障害物との中の任意のものを選択的に指定する指定操作を受け付けることができ、
    前記墨出しデータ作成部は、前記操作受付部で受け付けられた指定操作に応じて、前記操作者によって指定されたものが反映された墨出しデータを作成してディスプレイに表示させる
    ことを特徴とする墨出しデータ作成装置。
  2. 請求項1に記載の墨出しデータ作成装置において、
    前記データ取得部は、前記読込部で読み込まれた画層から前記通り芯データと前記墨出し点データと前記障害物データを取得する際に、当該画層から前記通り芯データと前記墨出し点データと前記障害物データに対応付けられたXY座標データもあわせて取得する
    ことを特徴とする墨出しデータ作成装置。
  3. 請求項に記載の墨出しデータ作成装置において、
    前記操作受付部は、前記操作者による前記通り芯の強調操作を受け付けることができ、
    前記墨出しデータ作成部は、前記操作受付部で受け付けられた強調操作に応じて、前記操作者によって指定された通り芯を強調した墨出しデータを作成してディスプレイに表示させる
    ことを特徴とする墨出しデータ作成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の墨出しデータ作成装置において、
    前記操作受付部は、前記操作者による前記墨出しデータの拡大縮小操作を受け付けることができ、
    前記墨出しデータ作成部は、前記操作受付部で受け付けられた拡大縮小操作に応じて、拡大又は縮小された前記墨出しデータを作成してディスプレイに表示させる
    ことを特徴とする墨出しデータ作成装置。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の墨出しデータ作成装置において、
    前記墨出しデータ作成部は、前記墨出しデータと、通り芯を含む基準芯を前記墨出しデータに反映させるための第1タブと、墨出し点を前記墨出しデータに反映させるための第2タブと、を含む表示画面を作成してディスプレイに表示させ、
    前記第1タブは、任意の前記基準芯が追加及び削除可能な状態で一覧化されたリストを含む構成になっており、
    前記第2タブは、任意の前記墨出し点が追加及び削除可能な状態で一覧化されたリストを含む構成になっている
    ことを特徴とする墨出しデータ作成装置。
  6. 請求項に記載の墨出しデータ作成装置において、
    前記表示画面は、前記墨出しデータに反映される原点とX軸とY軸の縮尺数値データを表す第3タブを含んでいる
    ことを特徴とする墨出しデータ作成装置。
  7. 請求項又は請求項に記載の墨出しデータ作成装置において、
    前記表示画面は、墨出しロボットの走行範囲を前記墨出しデータに設定するための第4タブを含んでおり、
    前記第4タブは、前記走行範囲を規定する任意の箇所が追加及び削除可能な状態で一覧化されたリストを含む構成になっており、
    前記第4タブで前記墨出しロボットの走行範囲を設定することで、墨出しを行う範囲を限定する
    ことを特徴とする墨出しデータ作成装置。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の墨出しデータ作成装置において、
    前記読込部は、PDFデータ形式の作業現場図面又は紙に描画された作業現場図面を読み込むことができ、
    前記墨出しデータ作成部は、操作者から原点とX軸とY軸と縮尺とを受け付けて前記作業現場図面に対応付けるとともに、操作者から前記通り芯の位置と前記墨出し点の位置と前記障害物の位置とを受け付けて前記作業現場図面に対応付けることで、墨出しデータを作成する
    ことを特徴とする墨出しデータ作成装置。
  9. コンピュータを、墨出しロボットに墨出しを実行させるための墨出しデータを作成する墨出しデータ作成装置として機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    操作者の操作を受け付ける操作受付部と、
    画層として作業現場図面を含むCAD図面データから選択された任意の画層を読み込む読込部と、
    前記読込部で読み込まれた画層から少なくとも通り芯に関する通り芯データと墨出し点に関する墨出し点データと障害物に関する障害物データとを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部で取得された前記通り芯データと前記墨出し点データと前記障害物データとを前記作業現場図面に対応付けることで、墨出しデータを作成する墨出しデータ作成部として機能させ
    前記操作受付部に、前記操作者による前記通り芯と前記墨出し点と前記障害物との中の任意のものを選択的に指定する指定操作を受け付けさせるとともに、
    前記墨出しデータ作成部に、前記操作受付部で受け付けられた指定操作に応じて、前記操作者によって指定されたものが反映された墨出しデータを作成してディスプレイに表示させる
    ことを特徴とするプログラム。
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