JP2008033419A - ロボット教示用cad装置及びロボット教示方法 - Google Patents

ロボット教示用cad装置及びロボット教示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークに対するティーチング精度が向上するとともに、オフラインティーチングを迅速に行うロボット教示用CAD装置を簡便かつ低廉に構成する。
【解決手段】ロボット教示用CAD装置10は、仮想空間上で、仮想の車両30及び該車両30に対する作業を行う仮想ロボット32を設定するCAD部20aと、仮想ロボット32を含む仮想空間を表すモニタ14と、CAD部20aにアクセスして該CAD部20aを動作させる付設プログラム部とを有する。付設プログラムであるロボット教示部20cは、CAD部20aから供給される車両30の情報に基づいて、仮想ロボット32の仮想教示座標CTを複数個設定する。ロボット姿勢算出部20bは、仮想教示座標CTに基づいて逆変換演算により仮想ロボット32の姿勢を算出する。CAD部20aは、ロボット教示部20cにより仮想的に動作された仮想ロボット32をモニタ14に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オフライン教示で用いるロボット教示用CAD装置及びロボット教示方法に関する。
製造ラインに設置された多関節ロボット(例えば、塗装用ロボットや溶接用ロボット)を直接操作させて作業姿勢のティーチングを行おうとすると、多関節ロボットの操作を熟知したオペレータが製造ラインの現場で作業を行わなければならないため、その分作業が非効率的となってしまう。また、その作業は、製造ラインを停止された状態で行う必要があるために当該製造ラインの稼動率も低下してしまう。
そこで、近時前記ティーチングの効率化を図るため、あるいは、前記製造ラインの稼動率を向上させるために、オフラインティーチングが行われている。すなわち、コンピュータによる仮想空間上に3次元の多関節ロボット、作業対称物であるワーク及び周辺構造物のモデルを構築し、このモデルを用いてティーチングデータを作成した後、前記ティーチングデータを現場の多関節ロボットに供給するようにすれば、ティーチングデータの作成中に製造ラインを停止させる必要がない。また、生産プロセスの設計と最適化が可能となり、該生産ラインの早期立ち上げが可能となる。近時のコンピュータ技術の進歩により、オフラインティーチングはパーソナルコンピュータでも実施可能となっている。
一方、機械設計においては、従来は2次元CADが用いられていたが、設計効率及び精度の向上、生産現場との連係、及びコンピュータ技術の進歩等により3次元CAD(以下、単にCADという。)が次第に用いられるようになっている。CADでは、仮想空間上に立体的なモデルを構築することができ、例えばワークや多関節ロボットのモデルの構築が可能である。
このような背景から、特許文献1では、自動車(又はその一部)のモデルデータが蓄積されたCADシステムと、塗装用ロボットに対してオフラインティーチング及びシミュレーションを行うシミュレーションシステムを組み合わせたロボットティーチング装置を提案している。このロボットティーチング装置では、CADシステムから自動車のモデルデータを読み込み、シミュレーションシステムにおいて編集した教示点データに基づいて生産工程をシミュレーションしている。
また、特許文献2では、自動車のモデルデータを用いてオフラインティーチングする装置が提案されている。この装置では、コンピュータ上のCADデータに対して、水平方向の仮想平面と垂直方向の仮想平面を任意のピッチで生成し、それぞれの干渉線の交点から垂線を算出して、該垂線上に教示点を生成している。
特開平11−267991号公報 特開平11−267992号公報
ところで、上記の特許文献1及び特許文献2記載の装置では、CADで生成された自動車のモデルデータをシミュレーションシステムで利用可能なようにデータ変換作業が必要となる。このデータ変換作業では変換誤差による精度の低下や、形状情報の欠陥が発生し、生成された教示点の精度が落ちる。また、自動車の所定のモデルデータの変換作業には通常数時間程度を要し、作業効率の向上が望まれる。
さらに、自動車の設計を行う設計部門ではCADシステムが用いられ、該自動車を生産する生産部門ではオフラインティーチングシステムが用いられている。このように複数のシステムが個別に用いられていることからソフトウェアのコストが高騰する要因となっており、システムの集約化が望まれる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、ワークに対するティーチング精度を向上させるとともに、オフラインティーチングを迅速に行うことができ、しかも簡便かつ低廉なロボット教示用CAD装置及びロボット教示方法を提供することを目的とする。
本発明に係るロボット教示用CAD装置は、仮想空間上で、仮想のワーク及び該ワークに対する作業を行う仮想のロボットを設定するCAD部と、少なくとも前記ロボットを含む前記仮想空間を表すモニタと、前記CAD部にアクセスする付設プログラム部と、を有し、前記付設プログラム部は、前記CAD部から供給される前記ワークの情報に基づいて、前記ロボットの先端位置及びツール座標を含む先端情報を複数個設定する先端設定部と、設定された前記先端情報に基づいて逆変換演算により前記ロボットの姿勢を算出するロボット姿勢算出部とを備え、前記CAD部は、前記ロボット姿勢算出部で得られた前記ロボットの複数の姿勢から前記付設プログラムにより仮想的に動作された前記ロボットを前記モニタに表示することを特徴とする。
このように、CAD部にアクセスすることにより、CAD部から供給されるワークの情報に基づいて仮想空間上の仮想教示点に関する先端情報を設定するので、ワークの情報をデータ変換することなくそのまま利用が可能であり、ワークに対するティーチング精度を向上させるとともに、オフラインティーチングを迅速に行うことができる。また、CADシステムとオフラインティーチングシステムを集約することができ、簡便かつ低廉な装置が構成可能である。
この場合、前記CAD部によって前記ワークの形状に対応して生成された仮想教示支援ラインと、前記仮想教示支援ラインに対応して設けられ、操作者によって連続的に変位指定が可能な変位指定手段とを有し、前記先端設定部は、前記仮想教示支援ライン上で、所定間隔に前記仮想教示点を設定する教示点間隔設定手段と、少なくとも1つの前記仮想教示点について、ツール座標の1つの座標軸を前記仮想教示支援ラインの接線に沿って設定する座標設定手段とを備え、前記ロボット姿勢算出部は、前記変位指定手段による変位指定が前記仮想教示点に対応する箇所に到達したときに、前記ロボットの姿勢を演算するようにしてもよい。
本発明に係るロボット教示方法は、仮想空間上に、ワークの形状に対応した仮想教示支援ラインを設定するステップと、前記仮想教示支援ライン上で、所定間隔に仮想教示点を設定するステップと、少なくとも1つの前記仮想教示点について、ツール座標の1つの座標軸を前記仮想教示支援ラインの接線に沿って設定するステップと、前記仮想教示支援ラインに対応して設けられ、連続的に変位指定が可能な変位指定手段を操作者が操作することに対して連動し、前記変位指定手段による変位指定が前記仮想教示点に対応する箇所に到達したときに、前記ロボットの姿勢を演算するステップとを有することを特徴とする。
このように、仮想教示支援ラインに対応して変位指定手段により変位指定をしながら、変位指定が仮想教示点に対応する箇所に到達したときに、ロボットの姿勢を演算すると、操作者の感覚に応じた操作が可能となり、教示及び確認が容易である。
また、本発明に係るロボット教示方法は、CADにより設定された仮想のワーク及び該ワークに対する作業を行う仮想のロボットを前記CADのデータ形式のままモニタに表示するステップと、前記ロボットに対応した仮想のティーチペンダントを前記モニタに表示するステップと、前記モニタ上の位置を指示するポインティングデバイスにより前記ティーチペンダントを操作するステップと、前記ティーチペンダントの操作に基づいて前記ロボットの姿勢を変更及び算出するステップと、変更及び算出された前記ロボットの姿勢に基づいて前記モニタに表示された前記ロボットを更新表示するステップと、操作者による指示に基づいて、その時点の前記ロボットの姿勢を教示登録するステップとを有することを特徴とする。
このように、ワーク及びロボットをCADのデータ形式のままモニタに表示すると、データ変換が不要で精度の変換低下がなく、しかも簡便且つ迅速な教示が可能になる。また、仮想のティーチペンダントによる教示は、従来の実際のティーチペンダントと同様の操作であり、習熟が不要で簡便な教示が可能である。
本発明に係るロボット教示用CAD及びロボット教示方法によれば、CAD部にアクセスする付設プログラム部により、CAD部から供給されるワークの情報に基づいて仮想教示点に関する先端情報を設定するので、ワークの情報をデータ変換することなくそのまま利用が可能であり、ワークに対するティーチング精度を向上させるとともに、オフラインティーチングを迅速に行うことができる。また、CADシステムとオフラインティーチングシステムを集約することができ、簡便かつ低廉な装置が構成可能である。
また、仮想教示支援ラインに対応して変位指定手段により変位指定をしながら、変位指定が仮想教示点に対応する箇所に到達したときに、ロボットの姿勢を演算すると、操作者の感覚に応じた操作が可能となり、教示及び確認が容易である。
以下、本発明に係るロボット教示用CAD装置及びロボット教示方法について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図11を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るロボット教示用CAD装置10は、コンピュータ本体12と、モニタ14と、キーボード16と、ポインティングデバイスとしてのマウス18とを有する。
コンピュータ本体12は、CADソフトウェア20と、CADデータ22と、設定情報24と、教示データ26とを有するパーソナルコンピュータであって、主たる制御部としてのCPU(Central Processing Unit)がCADソフトウェア20を読み込み実行し、CADデータ22、設定情報24及び教示データ26の生成、読み込み及び編集を行う。教示データ26はPCカード(PCMCIAカード等)28又は通信により、図示しないロボットコントローラにダウンロード可能である。
なお、ロボット教示用CAD装置10で教示するのは4台の仮想ロボット32a、32b、32c、32dであり、作業対象は仮想の車両30であるものとする。仮想ロボット32a〜32dは、産業用の多関節型ロボットである。また、車両30に対して作業を行うステーションにはコンベアや治具等の仮想設備34が設けられているものとする。仮想ロボット32a及び32bはコンベアの左側上流側及び左側下流側に配置され、仮想ロボット32c及び32dはコンベアの右側上流側及び右側下流側に配置されている。以下、仮想ロボット32a〜32dを代表的に仮想ロボット32とも呼ぶ。
CADデータ22は、3次元モデルデータであり、ワークデータ22aと、ロボットデータ22bと、ツールデータ22cと、設備データ22dとを有する。ワークデータ22aはワークである車両30を示し、ロボットデータ22bは、該車両30に対して作業をする仮想ロボット32を示す。ツールデータ22cは、仮想ロボット32の先端に装着されるツール(又はエンドエフェクタとも呼ばれる。)33を示し、設備データ22dは生産ラインや周辺の付随設備を示す。ツールは、仮想ロボット32毎に異なるツールを装着していてもよい。
ワークデータ22a、ロボットデータ22b、ツールデータ22c及び設備データ22dは、モニタ14に対する表示や座標変換及び干渉確認の各処理において、データ変換されることなく、CADデータ形式のまま用いられる。したがって、変換誤差による精度の低下や、形状情報の欠陥の発生、及び生成された仮想教示点の精度の低下がない。また、データの変換作業の時間と手間が不要であり効率的である。
CADソフトウェア20は、基本的には、CADデータ22を作成、編集及び読み込んで所定の処理を行うものであり、CAD部20aと、ロボット姿勢算出部(付設プログラム)20bと、ロボット教示部(付設プログラム)20cとを有する。CAD部20aはCADソフトウェア20の本体部分であり、3次元データの生成、編集及びモニタ14への表示を行う。なお、図1及び図11においては、仮想ロボット32a〜32bを模式的に示しているが、実際にはCAD部20aによってソリッドモデル等による写実的で3次元的な表示が可能である。
ロボット姿勢算出部20bは、与えられた仮想教示点の情報に基づき、逆運動変換(Inverse Kinematics)をして、仮想ロボット32の各関節の変位(回転変位又は直動変位)を算出し、仮想ロボット32の姿勢データを生成する。ここで、仮想教示点の情報とは、仮想ロボット32の先端情報として、仮想ツール33の位置及び姿勢の情報を含むものである。
また、この仮想ロボット32の姿勢データが、仮想ロボット32の可動範囲内であれば、その姿勢データをロボット教示部20cに送信し、仮想ロボット32が到達不可能であったり特異点姿勢(Singular Configuration)等の姿勢エラーがあればエラーデータを送信する。ロボット教示部20cは、供給された姿勢データに基づいて仮想ロボット32をモニタ14の画面上に表示させることができる。
設定情報24は、生産工程のシミュレーションのための基礎データであり、車両30のワーク情報24a、該車両30に対して作業をする仮想ロボット32のロボット情報24b、仮想ロボット32に付設される溶接ガンや塗布ガン等のツール情報24c、仮想設備34に関する設備情報24d、シミュレートの諸設定であるシミュレート情報24eを有する。
ワーク情報24aには、ワーク原点と、該ワーク原点からワーク前端距離と後端距離、機種コード、派生オプション、オプションコード等が設定されている。
ロボット情報24bには、ロボット各軸の関節の種類、初期姿勢時の各軸の角度、各軸の動作範囲、各軸の回転方向、ロボット軸に追加される外部軸、各軸の速度範囲、及び各軸のパルスレート等が設定されている。
ツール情報24cには仮想ロボット32に付設するときの仮想ツール33の位置と姿勢の情報、ツール名称、ツール番号、シミュレート時のツール可動条件等が設定されている。
設備情報24dには、CAD原点からコンベア原点のオフセット距離、コンベア原点からコンベアピンまでの距離、コンベア原点からワーク原点までの距離、コンベアの可動開始位置と可動終了位置、コンベアのスピード、コンベア同期条件、コンベアと同期するタイミングを図るリミットスイッチ条件、CAD原点から仮想ロボット原点等が設定されている。
シミュレート情報24eには、仮想ロボット32の台数、名称及び番号と、仮想コンベアの台数、名称及び番号が設定されている。
モニタ14には、CADソフトウェア20で構築された3次元仮想空間が表示されており、シミュレーション動作の対象である車両30、仮想ツール33を付設した仮想ロボット32、仮想設備34が表示される。また、仮想ロボット32a〜32dに対応する仮想ティーチペンダント36a、36b、36c、36d及びロボットリスト38が表示される。以下、仮想ティーチペンダント36a〜36dを代表的に仮想ティーチペンダント36とも呼ぶ。仮想ティーチペンダント36は実際のティーチペンダントを模した画像として表示される。
ロボットリスト38には、仮想ロボット32a〜32dを指定・指示するボタン38a、38b、38c、38dが設けられており、画面の右上に表示される。ボタン38a、38b、38c及び38dは、順に「L1」、「L2」、「R1」及び「R2」と表示されている。
また、モニタ14には、作業に応じて、干渉確認の設定のための干渉確認ダイアログボックス40、その結果を示す干渉結果ダイアログボックス42、及び教示の支援を行う教示支援ダイアログボックス44が表示される。これらのダイアログボックスは画面上の任意の位置に配置可能である。
仮想ティーチペンダント36、ロボットリスト38、干渉確認ダイアログボックス40及び教示支援ダイアログボックス44は、マウス18のクリック、ドラッグ等、及びキーボード16からのキー入力により操作される。
CAD部20aは、3次元CADとしての基本機能を有し、モデリング変更とレイアウト変更等が可能である。また、直線、折れ線、曲線又はそれらの結合ラインを仮想空間の任意の箇所に生成できる。さらに、ワークモデルの形状データの稜線をオフライティーチングデータの作成に利用できる。
CAD部20aに対して、外部からDLL(Dynamic Link Library)によりアクセスし、又は外部プログラムからのプロセス間通信(IPC:Inter Process Communication)によりアクセスし、CAD部20aのライブラリが動作されることで、CADソフトウェア20内において、仮想空間でのシミュレーションを実現できる。
IPCは、動作中の2つのプログラム間でデータ交換を行うことで、2つのプログラムは、同じシステム内、ネットワーク内、ネットワーク間に存在してもよく、様々な独自のプロトコル(通信手段)でデータ交換を行う一般的なソフトウェア技術である。また、CAD部20aのライブラリとは、複数のソフトウェアで使用可能な汎用性のある関数やデータの集まりのことで、一般的なソフトウェア技術である。
ロボット教示部20cは、外部から前述のDLL又はIPCで、仮想空間内での各仮想モデルを動作することができる。また、実機ロボットのティーチングペントと同等の操作機能とUI(User Interface)を装備し、仮想ティーチペンダント36として、モニタ14にGUI(Graphical User Interface)で表示されるため、作業性がよい。
仮想ティーチペンダント36は、通常の実機用ティーチペンダント(図示せず)と同等の機能を有しており、仮想ロボット32の各軸の定義と入出力の割付が可能であり、仮想教示点の登録と編集のみならず、入出力命令と加工命令等の特殊インストラクション(特殊命令)の登録と編集も可能である。仮想ティーチペンダント36のJOG操作では仮想ロボット32の動作座標系(各軸パルス、各軸角度、ベース座標、ツール座標、作業座標、外部軸等)を適宜変更しながら、仮想ロボット32を動作させて、仮想教示点における移動命令(直線補間、円弧補間)の編集作業ができる。ここで、JOG操作とは、仮想ティーチペンダント36におけるカーソルボタン等を押し続けている間、所定の動作を低速で継続的に行うことのできる操作であり、例えば仮想ツール33を所定方向に一定の速度で移動させることができる。
JOG操作でのJOG編集作業が完了した後、手動運転でJOG送り動作をして動作確認をした後、自動運転に切り替えて仮想ロボット32を動作させ、単体シミュレート(選択された1つの仮想ロボット32のシミュレート)、複合シミュレート(複数の仮想ロボット32の同時シミュレート)等の確認を順次行う。
仮想ティーチペンダント36は、各仮想ロボット32に対して1つ存在し、ロボットリスト38のロボット名称(つまり、「L1」、「L2」、「R1」又は「R2」と表示されたボタン)をクリックすると、対応する仮想ティーチペンダント36が画面の下部に並んで表示される。これにより、各仮想ロボット32のインストラクションの実行を、仮想ティーチペンダント36の表示を見ながら簡便に確認することができる。
さらに、仮想空間での利点を生かし、単体シミュレートと複合シミュレートでは、シミュレートの停止及び再開が自在である。また、仮想モデル同士の干渉とクリアランスの確認、仮想設備34のサイクルタイムの算出、仮想ロボット32の各軸の位置情報、入出力情報等をモニタリングすることが可能であるため作業効率が向上する。
ロボット姿勢算出部20bから、仮想ロボット32の姿勢データ又はエラーデータがロボット教示部20cに送信されることで、仮想教示点において仮想ロボット32は動作する。この際、仮想ロボット32が仮想設備34や車両30等に対して干渉する場合には、ロボット教示部20cは、DLL又はIPCによりCADデータ22を直接的に参照及び使用可能であることから、3次元の仮想モデルの形状データを利用して高精度な干渉確認を行うことができる。
図2に示すように、干渉確認ダイアログボックス40には、干渉タイプコンボボックス40aと、仮想ロボットリスト40bと、干渉確認チェックボックス40cと、クリアランス設定エディタ40dと、干渉対象リスト40eと、干渉結果ボタン40fと、クローズボタン40gとを有する。
干渉タイプは、干渉タイプコンボボックス40aで設定し、仮想ロボットリスト40bから仮想ロボット32を選択すると、その仮想ロボット32に対応する干渉対象リスト40eが表示される。干渉タイプは「干渉」、「接触」及び「クリアランス」に分けられて干渉エラーの確認を行う。「干渉」は仮想モデルに食い込む場合で、「接触」は仮想モデルに触れる場合で、「クリアランス」は所定のクリアランスを設定しておき、そのクリアランス内に進入した場合である。
干渉対象リスト40eから干渉対象をチェック選択し干渉確認チェックボックス40cのオン又はオフにより、干渉確認の実行を決定する。干渉確認チェックボックス40cがオンの場合は干渉確認が実行され、干渉結果ダイアログボックス42の干渉結果を確認できる。干渉確認チェックボックス40cがオフの場合は干渉確認は実行されない。干渉結果ダイアログボックス42は、干渉結果ボタンをクリックすることで表示される。
図3に示すように、干渉結果ダイアログボックス42は、確認欄42aと、クローズボタン42bとを有する。確認欄42aは、干渉時間コラム43a、仮想ロボットコラム43b、干渉対象コラム43c、干渉タイプコラム43d、干渉距離コラム43eから構成されており、干渉の発生毎に横1列が対応して干渉に関する情報が表示される。例えば、図3に示す確認欄42aで一番上の列では、干渉発生時間が開始時から24.20secで、干渉を発生したのはL1に対応する仮想ロボット32であり、干渉対象はL2に対応する仮想ロボットである。また、干渉タイプは「干渉」であり、その食い込み量は6.10mmであることを示している。
図4に示すように、教示支援ダイアログボックス44は、仮想教示支援ラインリスト44aと、仮想教示点間隔チェックボックス44bと、コンボボックス(教示点間隔設定手段)44cと、スピンボタン(教示点間隔設定手段)44dと、単位チェックボックス44eと、スライダ(変位指定手段)44fと、逐次変換チェックボックス44gと、クローズボタン44hとを有する。
仮想教示支援ラインリスト44aは、予め作成された複数の仮想教示支援ラインGLから1つを選択するためのリストである。
ここで、仮想教示支援ラインGLは、各仮想ロボット32の動作の教示における仮想ツール33の動作経路の基礎とするために、CAD部20aによって車両30の形状データの稜線を利用して生成されるものである。仮想教示支援ラインGLは、直線、折れ線、曲線又はこれらの結合ラインとして作成され、仮想空間上の面データ上、空間の点間の任意の箇所に作成すればよい。仮想教示支援ラインGLは、車両30のワークモデルに登録される。
仮想教示点間隔チェックボックス44bは、コンボボックス44c又はスピンボタン44dのいずれか一方を有効にするためのチェックボックスである。コンボボックス44cは予め用意された複数の距離から1つを選んで仮想教示点間隔を設定するためのものである。スピンボタン44dはキー入力又は矢印マークのクリックにより仮想教示点間隔を任意の値に設定するためのものである。
スライダ44fは、仮想教示支援ラインGLに対応して設けられた横長のレール45aと、該レール45a上を始点から終点まで移動可能に設けられたノブ45bとを有する。ノブ45bはマウス18のドラッグ操作、マウス18のスクローラやトラックボール等の操作、又はキーボード16のカーソルキー操作等により移動可能である。ノブ45bのドラッグ操作は、マウス18による操作に限らずタッチペン等の他のポインティングデバイス(モニタ上の位置を指示可能なもの)によって行ってもよい。スライダ44fは、モニタ14に表示されるソフトウェア機能によるものに限らず、例えば抵抗式のボリューム(リニア型、回転型)等で置き換えてもよい。つまり、スライダ44fは操作者によって任意且つ連続的に変位指定可能なもの(変位指定手段)に置きかえ可能である。
単位チェックボックス44eは、スライダ44fの両端に表示される長さの単位を「%」及び「mm」から選択するためのものである。
スライダ44fの左端に表示される「0%」又は「0mm」は仮想教示支援ラインGLの始点に対応し、右端に表示される「100%」又は「Xmm」(「X」は設定された仮想教示支援ラインGLの長さ)は終点に対応する。
逐次変換チェックボックス44gは、座標の変換を全ての仮想教示点に対して行うことを指定するチェックボックスである。
次に、このように構成されるロボット教示用CAD装置10を用いたロボット教示方法について図5〜図11を参照しながら説明する。ロボット教示用CAD装置10を用いたロボット教示方法は、仮想ティーチペンダント36を用いた手動設定及び所定の手動支援設定(又は半自動設定)のいずれか一方を選択的に用いて行われる。このうち先ず、手動設定について説明する。
図5のステップS1において、ロボット教示部20cのロボットリスト38から、所望のロボット名称をクリックして仮想ロボット32の1つを指定すると、対応する仮想ティーチペンダント36が表示される。仮想ティーチペンダント36は、各仮想ロボット32に対して独立的に表示される。
ステップS2において、操作者の目視判断により、仮想教示点に向けてJOG操作又は数値入力により仮想ロボット32を操作する。例えば、仮想ツール33がX3軸(図9参照)方向に設定された一定速度で動作するように仮想ロボット32の操作を行う。このステップS2の作業は、実機ロボットを実ペンダントで教示する場合と同様に行うことができる。
ステップS3において、ロボット姿勢算出部20bにより、仮想ロボット32の操作中の仮想ツール33の位置と姿勢から、仮想ロボット32の姿勢データを生成する。姿勢データについて、仮想ロボット32が到達不可能であったり特異点姿勢等の姿勢エラーがなければ、仮想ロボット32の姿勢データをロボット教示部20cに送信する。姿勢エラーがある場合には、エラーをロボット教示部20cに送信する。
ステップS4において、姿勢エラーの有無を確認し、姿勢エラーがある場合にはステップS2へ戻る。
ステップS5において、干渉エラーの有無を確認し、干渉エラーがある場合にはステップS2へ戻る。
ステップS6において、JOG操作又は数値入力が終了であれば、ステップS7に進む。また、JOG操作又は数値入力が継続中であればステップS3へ戻る。
ステップS7において、姿勢エラーと干渉エラーがなければ、その位置、及び仮想教示座標CT(ツール座標又はTCPとも呼ばれる。)を仮想教示点の情報として登録する。また、仮想教示点の情報を登録する際、仮想教示点に仮想ロボット32の移動速度、移動速度単位(mm、%)、補間タイプも同時に設定して登録する。
ステップS8において、他に仮想教示点を登録する必要がある場合には、再度ステップS2に戻り、同様にしてn個の仮想教示点を登録する。また、他に仮想教示点を登録する必要がない場合には教示を終了して、教示データ26として保存する。
仮想ロボット32のn個の仮想教示点の登録が終了した後、手動運転のJOG送り動作、自動運転の単体シミュレート、複合シミュレートを順次行いながら動作検証を実行し、動作検証の終了後に教示データ26として保存する。
教示データ26は、仮想ティーチペンダント36ごとのファイルとして保存される。実機ロボットの制御をするロボットコントローラにダウンロードする場合には、教示データ26をロボットコントローラが読み込める形式にファイル変換し、PCカード28又は通信により、ロボットコントローラにダウンロードする。
また、仮想教示点は、車両30のワークモデルに追加されて保存するため、モニタ14には登録された仮想教示点が表示されたまま残る。このため、操作者は簡便に仮想教示点の位置を認識することができる。さらに、操作者が仮想教示点を選択することにより仮想ロボット32をその位置に姿勢変更させたり、仮想教示点の一覧を表示することも可能である。
なお、図5に示す処理のうち、ステップS3はロボット姿勢算出部20bによって行われ、それ以外はロボット教示部20cによって行われる。
次に、ロボット教示用CAD装置10を用いたロボット教示方法のうち、手動支援設定による教示について説明する。
図6のステップS100において、CAD部20aにより車両30の形状データの稜線を利用して、仮想教示支援ラインGLを作成する。
ステップS101において、ロボット教示部20cのロボットリスト38から、所望のロボット名称をクリックして仮想ロボット32を指定すると、対応する仮想ティーチペンダント36が表示される。このステップS101の処理は、前記のステップS1の処理と同様である。
なお、手動支援設定においては、仮想ティーチペンダント36は所定の修正(ステップS114)で補助的に用いられるのであって、修正等が不要である場合には必ずしも表示させなくてもよい。
ステップS102において、ステップS100で作成された複数の仮想教示支援ラインGLから1つを、教示支援ダイアログボックス44(図4参照)の仮想教示支援ラインリスト44aで指定する。
ステップS103(座標設定手段)において、仮想教示支援ラインGLの始点に自動的に仮想教示座標CTの自動生成を行う。このステップS103の処理は図7に示すサブルーチンで行われる。
図7に示すように、サブルーチンでは、先ずステップS200において、仮想教示座標CTが面データ上に設けられているか否かを判断する。仮想教示座標CTが面データ上に設けられていると判断された場合にはステップS205へ移り、始点が稜線等のラインデータ上にあると判断された場合にはステップS201へ移る。
ステップS201において、図8Aに示すように、ワーク座標CW(図11参照)を並進した仮想教示座標CTを仮想教示支援ラインGLの始点Sに作成する。
ステップS202において、仮想教示支援ラインGLの接線TLの終点からXY平面に対して投影した位置Pを設定する。
ステップS203において、図8Bに示すように、X軸が位置Pに合うまでZ軸をθ1だけ回転させる。この回転後のX軸、Y軸及びZ軸をX2軸、Y2軸及びZ2軸とする。
ステップS204において、図8Cに示すように、X2軸が接線TLに合うまでY2軸をθ2だけ回転させて仮想教示座標CTを生成する。この回転後のX2、Y2軸及びZ2軸をX3軸、Y3軸及びZ3軸とする。
これにより、ワーク座標CWを示すX軸、Y軸及びZ軸が、仮想教示点における仮想教示座標CTとしてのX3軸、Y3軸及びZ3軸に変換されるとともに、このうちX3軸が仮想教示支援ラインGLの接線TLに沿って設定されたことになる。
なお、X3軸、Y3軸及びZ3軸は、例えば、仮想ツール33として溶接ガンに適用する場合、図9に示すように、電極の先端を基準のTCP(Tool Center Point)として、電極の延在逆方向をZ3軸、アームの側面に平行な方向をY3軸、及びこれらに直交する方向をX3軸として設定するとよい。すなわち、仮想ツール33の構造上の特徴的な方向、及び作業の基準となる方向に合わせて、直交する3軸からなる仮想教示座標CTを設定しておくとよい。
一方、ステップS205(仮想教示座標CTが面データ上に設けられていると判断された場合)においては、面データ上の始点に仮想教示座標CTを生成する。すなわち、図10に示すように、車両30の法線方向を仮想教示座標CTのZ軸方向とし、仮想教示支援ラインGLの接線をX軸に設定する。この近傍では、車両30の面はXY平面となる。
ステップS204又はS205の後、図7に示すサブルーチンを終了する。
なお、仮想教示座標CTの設定は、はじめに始点Sに対して行い、他の仮想教示点については始点Sに対して設定した座標を平行に移動して設定する。ただし、逐次変換チェックボックス44g(図4参照)が指定されているときには、各仮想教示点に対して同様の変換処理を行って設定する。逐次変換チェックボックス44gによる指示をするか否かは、車両30の形状等によって操作者が判断すればよい。
図6に戻り、ステップS104において、仮想教示座標CTの向き(Rx、Ry、Rz)の調整(図10参照)が必要であると判断されると、ステップS105において、仮想教示座標CTの位置と姿勢を適切に調整し、この調整が完了した後、ステップS106において仮想教示点を指定する。
ステップS107において、教示支援ダイアログボックス44のスライダを0%から100%の位置までスライドさせる。この際、ステップS106で指定した仮想教示点は、仮想教示支援ラインGLの接線に沿って移動しながら仮想教示点が作成される。また、仮想教示点の間隔は、ステップS102の教示支援ダイアログボックス44のコンボボックス44c又はスピンボタン44dで指定され、自動的に設定される。
ステップS108において、ノブ45bが仮想教示点に対応する箇所に到達する度にロボット姿勢算出部20bがその仮想教示点における仮想ロボット32の姿勢を算出し、生成された姿勢データとエラーデータ(干渉エラー、姿勢エラーを含む)がロボット教示部20cに送信される。
つまり、操作者が特に注意して確認したい箇所については、ノブ45bを低速で操作し、又は一時停止させることにより、、モニタ14上における確認が容易となる。また、必要に応じて、ノブ45bを「0%」の方向に戻して、再確認を行うことができる。さらに、あまり注意を払う必要がない箇所については、ノブ45bを高速で操作することにより、確認時間の短縮を図ることができる。すなわち、スライダ44fを用いることにより、操作者の感覚に応じた操作が可能となり、教示及び確認が容易となる。
ステップS109において、姿勢エラーの有無を確認し、姿勢エラーがある場合には再度ステップS113でスライド作業を一時停止する。
ステップS110において、干渉エラーの有無を確認し、干渉エラーがある場合には再度ステップS113でスライド作業を一時停止する。
ステップS111において、姿勢エラーと干渉エラーがなければ、その仮想教示座標CTを仮想教示点として登録する。また、仮想教示点を登録する際、仮想教示点に仮想ロボット32の移動速度、移動速度単位(mm、%)、補間タイプも同時に設定して登録する。
ステップS112において、スライド作業を継続させる必要がある場合には、ステップS108に戻り、そのままスライダつまみを100%に向けて移動させる。スライド作業を終了する場合には、図6に示す手動支援教示処理が終了する。
ステップS113において、スライド作業が一時停止される。
ステップS114においては、仮想ティーチペンダント36により、仮想ロボット32をエラーとならない位置に動作させるため、前記の手動教示で行ったステップS2からステップS7と同様の作業(手動設定)により、仮想教示座標CTの修正登録を行い、ステップS112に移る。
このように、図6に示す処理を行うことにより、図11に示すように、仮想教示支援ラインGL、仮想ワークである車両30、仮想ロボット32及び各座標等がモニタ14の画面上に表示され、操作者によって確認される。
具体的には、CAD部20aで設定される仮想空間内の基準となる絶対座標COと、車両30のうち仮想ロボット32によって作業が行われる部分30aと、該部分30aの基準となるワーク座標CWと、仮想ロボット32及びその原点の座標CRと、仮想教示支援ラインGL及びその上に所定間隔で設定された仮想教示点T1、T2、T3…Tn、これらの仮想教示点上に設けられた仮想教示座標CT等がモニタ14の画面上に表示される。仮想教示点T1は図8A〜図8C又は図10の始点Sに相当し、仮想教示点Tnは終点に相当する。
また、スライダ44f(図4参照)や仮想ティーチペンダント36をモニタ14の画面上に表示させてマウス18等で操作をすることにより、仮想ロボット32はこの操作に連動して動作し、操作者は視覚的に、又は数値(例えば、干渉結果ダイアログボックス42の表示)により簡便に動作の適否を判断することができる。
なお、図6に示す処理のうち、ステップS100はCAD部20aによって行われ、ステップS108はロボット姿勢算出部20bによって行われ、それ以外はロボット教示部20cによって行われる。
上述したように、本実施の形態に係るロボット教示用CAD装置10及びロボット教示方法によれば、CAD部20aにアクセスすることが可能なロボット教示部20cにより、CAD部20aから供給される車両30の情報に基づいて仮想教示点に関する先端情報を設定するので、車両30の情報をデータ変換することなくそのまま利用が可能であり、車両30に対するティーチング精度を向上させるとともに、オフラインティーチングを迅速に行うことができる。特に、従来、専用のオフラインティーチングシステムに移す場合には数時間のデータ変換時間を要していたが、ロボット教示用CAD装置10ではこのデータ変換時間が不要であり、トータルのティーチング時間が短い。
また、CADシステムとオフラインティーチングシステムを集約することができ、簡便かつ低廉な装置が構成可能である。
さらに、仮想教示支援ラインGLに対応して変位指定手段により変位指定をしながら、変位指定が仮想教示点に対応する箇所に到達したときに、仮想ロボット32の姿勢を演算すると、操作者の感覚に応じた操作が可能となり、教示及び確認が容易である。
さらにまた、車両30及び仮想ロボット32をCADのデータ形式のままモニタ14に表示し、座標変換をし、又は干渉確認をすると、データ変換に伴う精度の低下がなく、しかも簡便且つ迅速な教示が可能になる。また、仮想ティーチペンダント36による教示は、従来の実際のティーチペンダントと同様の操作であり、習熟が容易で簡便な教示が可能である。
本発明に係るロボット教示用CAD装置及びロボット教示方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成乃至工程を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係るロボット教示用CAD装置のブロック構成図である。 干渉確認ダイアログボックスを示す図である。 干渉結果ダイアログボックスを示す図である。 教示支援ダイアログボックスを示す図である。 ティーチペンダントを用いた手動設定による教示方法の手順を示すフローチャートである。 手動支援設定による教示方法の手順を示すフローチャートである。 仮想教示座標の自動生成のサブルーチンの手順を示すフローチャートである。 図8Aは、ワーク座標を並進した仮想教示座標を仮想教示支援ラインの始点に設定した状態を示す説明図であり、図8Bは、X軸が仮想教示支援ラインの接線をXY平面に射影した位置まで回転させた状態を示す説明図であり、図8Cは、X2軸が仮想教示支援ラインの接線に合うまで回転させた状態を示す説明図である。 ツールと仮想教示座標とを示す説明図である。 ワーク面上に仮想教示座標を設定した状態を示す説明図である。 仮想教示支援ライン上の仮想教示点に対して教示及び確認をするためにモニタ画面上に表示される仮想ワーク、仮想ロボット及び各座標を示す図である。
符号の説明
10…ロボット教示用CAD装置 12…コンピュータ本体
14…モニタ 16…キーボード
18…マウス 20…CADソフトウェア
20a…CAD部 20b…ロボット姿勢算出部
20c…ロボット教示部 22…CADデータ
30…車両 32、32a〜32d…仮想ロボット
33…仮想ツール 34…仮想設備
36、36a〜36d…仮想ティーチペンダント
40…干渉確認ダイアログボックス 42…干渉結果ダイアログボックス
44…教示支援ダイアログボックス

Claims (4)

  1. 仮想空間上で、仮想のワーク及び該ワークに対する作業を行う仮想のロボットを設定するCAD部と、
    少なくとも前記ロボットを含む前記仮想空間を表すモニタと、
    前記CAD部にアクセスする付設プログラム部と、
    を有し、
    前記付設プログラム部は、前記CAD部から供給される前記ワークの情報に基づいて、前記ロボットの先端位置及びツール座標を含む先端情報を複数個設定する先端設定部と、
    設定された前記先端情報に基づいて逆変換演算により前記ロボットの姿勢を算出するロボット姿勢算出部と、
    を備え、
    前記CAD部は、前記ロボット姿勢算出部で得られた前記ロボットの複数の姿勢から前記付設プログラムにより仮想的に動作された前記ロボットを前記モニタに表示することを特徴とするロボット教示用CAD装置。
  2. 請求項1記載のロボット教示用CAD装置において、
    前記CAD部によって前記ワークの形状に対応して生成された仮想教示支援ラインと、
    前記仮想教示支援ラインに対応して設けられ、操作者によって連続的に変位指定が可能な変位指定手段と、
    を有し、
    前記先端設定部は、前記仮想教示支援ライン上で、所定間隔に仮想教示点を設定する教示点間隔設定手段と、
    少なくとも1つの前記仮想教示点について、ツール座標の1つの座標軸を前記仮想教示支援ラインの接線に沿って設定する座標設定手段と、
    を備え、
    前記ロボット姿勢算出部は、前記変位指定手段による変位指定が前記仮想教示点に対応する箇所に到達したときに、前記ロボットの姿勢を演算することを特徴とするロボット教示用CAD装置。
  3. 仮想空間上に、ワークの形状に対応した仮想教示支援ラインを設定するステップと、
    前記仮想教示支援ライン上で、所定間隔に仮想教示点を設定するステップと、
    少なくとも1つの前記仮想教示点について、ツール座標の1つの座標軸を前記仮想教示支援ラインの接線に沿って設定するステップと、
    前記仮想教示支援ラインに対応して設けられ、連続的に変位指定が可能な変位指定手段を操作者が操作することに対して連動し、前記変位指定手段による変位指定が前記仮想教示点に対応する箇所に到達したときに、前記ロボットの姿勢を演算するステップと、
    を有することを特徴とするロボット教示方法。
  4. CADにより設定された仮想のワーク及び該ワークに対する作業を行う仮想のロボットを前記CADのデータ形式のままモニタに表示するステップと、
    前記ロボットに対応した仮想のティーチペンダントを前記モニタに表示するステップと、
    前記モニタ上の位置を指示するポインティングデバイスにより前記ティーチペンダントを操作するステップと、
    前記ティーチペンダントの操作に基づいて前記ロボットの姿勢を変更及び算出するステップと、
    変更及び算出された前記ロボットの姿勢に基づいて前記モニタに表示された前記ロボットを更新表示するステップと、
    操作者による指示に基づいて、その時点の前記ロボットの姿勢を教示登録するステップと、
    を有することを特徴とするロボット教示方法。

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