JP7388206B2 - 液体クロマトグラフおよび分析方法 - Google Patents
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Description
本発明の他の態様は、第1の流路と、第2の流路と、水系溶媒を供給する第1の水系溶媒供給部と、前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第1の流路に導く第1の流路状態と前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第2の流路に導く第2の流路状態とに切り替え可能な流路切替バルブと、前記第1の流路に設けられ、前記流路切替バルブが前記第1の流路状態にあるときに前記第1の流路を流れる水系溶媒のpHを測定するpHメータと、前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給する試料供給部と、前記第2の流路を通過した溶媒および前記試料供給部により供給された試料が導入される分離カラムと、前記分離カラムを通過した試料を検出する検出器とを備え、前記第1の水系溶媒供給部は、複数種類の水系溶媒から1種類以上の水系溶媒を選択する選択部と、前記選択部により選択された水系溶媒を圧送する送液ポンプとを含み、前記流路切替バルブは、前記選択部と前記送液ポンプとの間に設けられ、前記第2の流路状態にあるときに前記選択部により選択された水系溶媒を前記第2の流路を通して前記送液ポンプに導く、液体クロマトグラフに関する。
本発明のさらに他の態様は、第1の流路と、第2の流路と、水系溶媒を供給する第1の水系溶媒供給部と、前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第1の流路に導く第1の流路状態と前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第2の流路に導く第2の流路状態とに切り替え可能な流路切替バルブと、前記第1の流路に設けられ、前記流路切替バルブが前記第1の流路状態にあるときに前記第1の流路を流れる水系溶媒のpHを測定するpHメータと、前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給する試料供給部と、前記第2の流路を通過した溶媒および前記試料供給部により供給された試料が導入される分離カラムと、前記分離カラムを通過した試料を検出する検出器とを備え、前記第1の流路の断面積は、前記第2の流路の断面積よりも大きい、記載の液体クロマトグラフに関する。
本発明のさらに他の態様は、水系溶媒供給部により水系溶媒を供給するステップと、流路切替バルブが第1の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第1の流路に導くステップと、前記第1の流路に導かれた水系溶媒のpHを前記第1の流路に設けられたpHメータにより測定するステップと、前記流路切替バルブが第2の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第2の流路に導くステップと、前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給するステップと、前記第2の流路を通過した溶媒および供給された試料を分離カラムに導入するステップと、前記分離カラムを通過した試料を検出するステップとを含み、前記水系溶媒供給部は、複数種類の水系溶媒から1種類以上の水系溶媒を選択する選択部と、前記選択部により選択された水系溶媒を圧送する送液ポンプとを含み、前記流路切替バルブは、前記選択部と前記送液ポンプとの間に設けられ、前記水系溶媒を第2の流路に導くステップは、前記流路切替バルブが前記第2の流路状態にあるときに前記選択部により選択された水系溶媒を前記第2の流路を通して前記送液ポンプに導くことを含む、分析方法に関する。
本発明のさらに他の態様は、水系溶媒供給部により水系溶媒を供給するステップと、流路切替バルブが第1の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第1の流路に導くステップと、前記第1の流路に導かれた水系溶媒のpHを前記第1の流路に設けられたpHメータにより測定するステップと、前記流路切替バルブが第2の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第2の流路に導くステップと、前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給するステップと、前記第2の流路を通過した溶媒および供給された試料を分離カラムに導入するステップと、前記分離カラムを通過した試料を検出するステップとを含み、前記第1の流路の断面積は、前記第2の流路の断面積よりも大きい、分析方法に関する。
以下、本発明の実施の形態に係る液体クロマトグラフおよび分析方法について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る液体クロマトグラフの構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態においては、液体クロマトグラフ100は、水系溶媒供給部10、有機溶媒供給部20、流路切替バルブ30、pHメータ40、混合部50、試料供給部60、カラムオーブン70、検出器80および処理部90を備える。
本実施の形態に係る液体クロマトグラフ100においては、水系溶媒供給部10により水系溶媒が供給される。流路切替バルブ30が第1の流路状態にあるときに、水系溶媒供給部10により供給される水系溶媒が流路31に導かれる。流路31に導かれた水系溶媒のpHが、流路31に設けられたpHメータ40により測定される。
本実施の形態において、液体クロマトグラフ100は有機溶媒供給部20を含むが、実施の形態はこれに限定されない。図2は、変形例に係る液体クロマトグラフ100の構成を示す模式図である。図2に示すように、変形例に係る液体クロマトグラフ100は、有機溶媒供給部20に代えて水系溶媒供給部10aを含む。水系溶媒供給部10aは、水系溶媒供給部10と同様の構成を有し、溶媒ボトル11a~14a、流路切替バルブ15aおよび送液ポンプ16aを含む。
上記実施の形態においては、流路切替バルブ30が送液ポンプ16の下流に設けられる。この構成によれば、試料の分析に複数種類の水系溶媒を用いる場合でも、送液ポンプ16の下流において複数種類の水系溶媒が十分に混合される。これにより、流路31においてpHメータ40により移動相のpHを正確に測定することができる。一方で、実施の形態はこれに限定されない。流路切替バルブ30は、送液ポンプ16の上流に設けられてもよい。
参考例に係る液体クロマトグラフについて、図1の液体クロマトグラフ100と異なる点を説明する。図4は、第1の参考例に係る液体クロマトグラフの構成を示す模式図である。図4に示すように、本例に係る液体クロマトグラフ100Aは、有機溶媒供給部20、流路切替バルブ30および混合部50を含まない。また、pHメータ40は、流路81に設けられ、流路81を流れる移動相のpHを測定する。
(第1項)一態様に係る液体クロマトグラフは、
第1の流路と、
第2の流路と、
水系溶媒を供給する第1の水系溶媒供給部と、
前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第1の流路に導く第1の流路状態と前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第2の流路に導く第2の流路状態とに切り替え可能な流路切替バルブと、
前記第1の流路に設けられ、前記流路切替バルブが前記第1の流路状態にあるときに前記第1の流路を流れる水系溶媒のpHを測定するpHメータと、
前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給する試料供給部と、
前記第2の流路を通過した溶媒および前記試料供給部により供給された試料が導入される分離カラムと、
前記分離カラムを通過した試料を検出する検出器とを備えてもよい。
有機溶媒を供給する有機溶媒供給部と、
前記流路切替バルブが前記第2の流路状態にあるときに前記第2の流路を流れる水系溶媒と前記有機溶媒供給部により供給された有機溶媒とを混合する混合部とをさらに備え、
前記流路切替バルブは、前記混合部の上流に設けられ、
前記分離カラムには、前記混合部により混合された溶媒および前記試料供給部により供給された試料が導入されてもよい。
前記第1の水系溶媒供給部は、
複数種類の水系溶媒から1種類以上の水系溶媒を選択する選択部と、
前記選択部により選択された水系溶媒を圧送する送液ポンプとを含み、
前記流路切替バルブは、前記送液ポンプと前記混合部との間に設けられ、前記第2の流路状態にあるときに前記送液ポンプにより圧送された水系溶媒を前記第2の流路を通して前記混合部に導いてもよい。
前記第1の水系溶媒供給部は、
複数種類の水系溶媒から1種類以上の水系溶媒を選択する選択部と、
前記選択部により選択された水系溶媒を圧送する送液ポンプとを含み、
前記流路切替バルブは、前記選択部と前記送液ポンプとの間に設けられ、前記第2の流路状態にあるときに前記選択部により選択された水系溶媒を前記第2の流路を通して前記送液ポンプに導いてもよい
この構成によれば、第2の流路内の圧力は比較的低いので、流路切替バルブが第2の流路状態から第1の流路状態に切り替えられた直後でも、水系溶媒が高い圧力の状態で第1の流路に導かれることがない。これにより、第1の流路に設けられたpHメータが破損することをより容易に防止することができる。
水系溶媒を供給する第2の水系溶媒供給部と、
前記第1の水系溶媒供給部により供給された水系溶媒と前記第2の水系溶媒供給部により供給された水系溶媒とを混合する混合部とをさらに備え、
前記流路切替バルブは、前記第1の流路状態にあるときに前記混合部により混合された水系溶媒を前記第1の流路に導き、前記第2の流路状態にあるときに前記混合部により混合された水系溶媒を前記第2の流路に導き、
前記分離カラムには、前記第2の流路を通過した溶媒および前記試料供給部により供給された試料が導入されてもよい。
前記第1の流路内の圧力は、1MPa未満であってもよい。
前記第1の流路の断面積は、前記第2の流路の断面積よりも大きくてもよい。
水系溶媒供給部により水系溶媒を供給するステップと、
流路切替バルブが第1の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第1の流路に導くステップと、
前記第1の流路に導かれた水系溶媒のpHを前記第1の流路に設けられたpHメータにより測定するステップと、
流路切替バルブが第2の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第2の流路に導くステップと、
前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給するステップと、
前記第2の流路を通過した溶媒および供給された試料を分離カラムに導入するステップと、
前記分離カラムを通過した試料を検出するステップとを含んでもよい。
Claims (9)
- 第1の流路と、
第2の流路と、
送液ポンプを含み、水系溶媒を供給する第1の水系溶媒供給部と、
前記送液ポンプの上流に設けられ、前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第1の流路に導く第1の流路状態と前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第2の流路に導く第2の流路状態とに切り替え可能な流路切替バルブと、
前記第1の流路に設けられ、前記流路切替バルブが前記第1の流路状態にあるときに前記第1の流路を流れる水系溶媒のpHを測定するpHメータと、
前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給する試料供給部と、
前記第2の流路を通過した溶媒および前記試料供給部により供給された試料が導入される分離カラムと、
前記分離カラムを通過した試料を検出する検出器とを備える、液体クロマトグラフ。 - 有機溶媒を供給する有機溶媒供給部と、
前記流路切替バルブが前記第2の流路状態にあるときに前記第2の流路を流れる水系溶媒と前記有機溶媒供給部により供給された有機溶媒とを混合する混合部とをさらに備え、
前記流路切替バルブは、前記混合部の上流に設けられ、
前記分離カラムには、前記混合部により混合された溶媒および前記試料供給部により供給された試料が導入される、請求項1記載の液体クロマトグラフ。 - 前記第1の水系溶媒供給部は、複数種類の水系溶媒から1種類以上の水系溶媒を選択する選択部を含み、
前記送液ポンプは、前記選択部により選択された水系溶媒を圧送し、
前記流路切替バルブは、前記送液ポンプと前記混合部との間に設けられ、前記第2の流路状態にあるときに前記送液ポンプにより圧送された水系溶媒を前記第2の流路を通して前記混合部に導く、請求項2記載の液体クロマトグラフ。 - 第1の流路と、
第2の流路と、
水系溶媒を供給する第1の水系溶媒供給部と、
前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第1の流路に導く第1の流路状態と前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第2の流路に導く第2の流路状態とに切り替え可能な流路切替バルブと、
前記第1の流路に設けられ、前記流路切替バルブが前記第1の流路状態にあるときに前記第1の流路を流れる水系溶媒のpHを測定するpHメータと、
前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給する試料供給部と、
前記第2の流路を通過した溶媒および前記試料供給部により供給された試料が導入される分離カラムと、
前記分離カラムを通過した試料を検出する検出器とを備え、
前記第1の水系溶媒供給部は、
複数種類の水系溶媒から1種類以上の水系溶媒を選択する選択部と、
前記選択部により選択された水系溶媒を圧送する送液ポンプとを含み、
前記流路切替バルブは、前記選択部と前記送液ポンプとの間に設けられ、前記第2の流路状態にあるときに前記選択部により選択された水系溶媒を前記第2の流路を通して前記送液ポンプに導く、液体クロマトグラフ。 - 前記第1の流路内の圧力は、1MPa未満である、請求項1~4のいずれか一項に記載の液体クロマトグラフ。
- 第1の流路と、
第2の流路と、
水系溶媒を供給する第1の水系溶媒供給部と、
前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第1の流路に導く第1の流路状態と前記第1の水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を前記第2の流路に導く第2の流路状態とに切り替え可能な流路切替バルブと、
前記第1の流路に設けられ、前記流路切替バルブが前記第1の流路状態にあるときに前記第1の流路を流れる水系溶媒のpHを測定するpHメータと、
前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給する試料供給部と、
前記第2の流路を通過した溶媒および前記試料供給部により供給された試料が導入される分離カラムと、
前記分離カラムを通過した試料を検出する検出器とを備え、
前記第1の流路の断面積は、前記第2の流路の断面積よりも大きい、記載の液体クロマトグラフ。 - 送液ポンプを含む水系溶媒供給部により水系溶媒を供給するステップと、
前記送液ポンプの上流に設けられた流路切替バルブが第1の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第1の流路に導くステップと、
前記第1の流路に導かれた水系溶媒のpHを前記第1の流路に設けられたpHメータにより測定するステップと、
前記流路切替バルブが第2の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第2の流路に導くステップと、
前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給するステップと、
前記第2の流路を通過した溶媒および供給された試料を分離カラムに導入するステップと、
前記分離カラムを通過した試料を検出するステップとを含む、分析方法。 - 水系溶媒供給部により水系溶媒を供給するステップと、
流路切替バルブが第1の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第1の流路に導くステップと、
前記第1の流路に導かれた水系溶媒のpHを前記第1の流路に設けられたpHメータにより測定するステップと、
前記流路切替バルブが第2の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第2の流路に導くステップと、
前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給するステップと、
前記第2の流路を通過した溶媒および供給された試料を分離カラムに導入するステップと、
前記分離カラムを通過した試料を検出するステップとを含み、
前記水系溶媒供給部は、
複数種類の水系溶媒から1種類以上の水系溶媒を選択する選択部と、
前記選択部により選択された水系溶媒を圧送する送液ポンプとを含み、
前記流路切替バルブは、前記選択部と前記送液ポンプとの間に設けられ、
前記水系溶媒を第2の流路に導くステップは、前記流路切替バルブが前記第2の流路状態にあるときに前記選択部により選択された水系溶媒を前記第2の流路を通して前記送液ポンプに導くことを含む、分析方法。 - 水系溶媒供給部により水系溶媒を供給するステップと、
流路切替バルブが第1の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第1の流路に導くステップと、
前記第1の流路に導かれた水系溶媒のpHを前記第1の流路に設けられたpHメータにより測定するステップと、
前記流路切替バルブが第2の流路状態にあるときに、前記水系溶媒供給部により供給される水系溶媒を第2の流路に導くステップと、
前記流路切替バルブよりも下流において分析対象の試料を供給するステップと、
前記第2の流路を通過した溶媒および供給された試料を分離カラムに導入するステップと、
前記分離カラムを通過した試料を検出するステップとを含み、
前記第1の流路の断面積は、前記第2の流路の断面積よりも大きい、分析方法。
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