JP7386193B2 - エンジン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種車両や貨物輸送用コンテナ等に搭載するエンジン装置に係り、より詳しくは、燃料ガスによる燃焼に基づき出力軸を回転させるエンジン装置に関するものである。
従来、燃料ガスと空気との混合気を点火装置(点火プラグ)で着火して駆動するガスエンジンが提供されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1のガスエンジンは、吸気マニホールドにインジェクタを固定し、インジェクタから噴射された燃料ガスを吸気マニホールドで空気と混合して、シリンダヘッドの吸気ポートに供給している。また,予混合ガスを点火装置にて着火させるエンジン装置として、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンも従来から提供されている(特許文献2参照)。
特開2001-107808号公報 特開2012-188937号公報
特許文献2に示すガソリンエンジンの場合、空気中に噴霧されるガソリンが液体燃料であることから、噴霧されたガソリン間に空気が介在できることから、噴霧後の燃料が空気中に拡散されやすい。一方、特許文献1に示すようなガスエンジンの場合、空気中に噴射される燃料ガスが気体燃料であることから、燃料ガスが空気中に帯状の気体層を構成するため、燃料ガス中への空気の介在が難しく、空気中への燃料ガスの拡散性が悪くなる。特に、ガスエンジンに対して、特許文献2に示すような配置でインジェクションを吸気マニホールドに取り付けた場合、吸気マニホールド中を流れる空気の流れに沿って燃料ガスが噴射されてしまうこととなり、混合気のミキシングが悪く、エミッションの悪化を招く虞がある。
本願発明は、上記のような現状を検討して改善を施したエンジン装置を提供することを技術的課題としている。
本願発明は、シリンダヘッド側面に固定された吸気マニホールドにガスインジェクタが取り付けられており、前記ガスインジェクタから噴射した燃料ガスを前記吸気マニホールドで予混合して複数の気筒内に供給し、点火装置にて点火させるエンジン装置において、前記吸気マニホールドの内壁に角部を備えているものである。
上記エンジン装置において、前記角部が鋭角であるものとしてもよい。
上記エンジン装置において、前記ガスインジェクタのガス噴射方向が、前記角部よりも下流側に向けた方向であるものとしてもよい。
上記エンジン装置において、前記ガスインジェクタが、前記角部に対向する内壁に設けられるものとしてもよい。
上記エンジン装置において、前記ガスインジェクタのガス噴射口よりも下流側の前記外側内壁に突起部が設けられるものとしてもよい。
本願発明によって燃料ガスの空気への混合が促進されるため、エミッションの悪化を抑制できる。
本願発明の第1実施形態となるガスエンジンの左後方から視た斜視図である。 同ガスエンジンの右前方から視た斜視図である。 同ガスエンジンの拡大斜視図である。 同ガスエンジンの点火装置とガスインジェクタの関係を示す斜視図である。 同ガスエンジンの吸気マニホールドの斜視図である。 同ガスエンジンの吸気マニホールドとシリンダヘッドの断面図である。 図6の拡大断面図である。 同ガスエンジンの吸気マニホールドの構成を示す分解断面図である。 本願発明の第2実施形態となるガスエンジンの吸気マニホールドとシリンダヘッドの断面図である。 図9の拡大断面図である。 同ガスエンジンの吸気マニホールドの構成を示す分解断面図である。 本願発明の第3実施形態となるバイフューエルエンジンの拡大斜視図である。 同バイフューエルエンジンの点火装置、ガスインジェクタ、及びガソリンインジェクタの関係を示す斜視図である。 同バイフューエルエンジンの左上方から視た斜視図である。 同バイフューエルエンジンの点火装置及びガソリンインジェクタの関係を示す斜視図である。 同バイフューエルエンジンの吸気マニホールドとシリンダヘッドの断面図である。
<第1実施形態>
以下に、本願発明を具体化した第1実施形態となるガスエンジン1について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、ガスエンジン1の吸気マニホールド3側をガスエンジン1の左側、ガスエンジン1の排気マニホールド6側をガスエンジン1の右側、フライホイルハウジング7側をガスエンジン1の前側、伝動ベルト18側をガスエンジン1の後側と表現する。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態のガスエンジン1は、天然ガス等の燃料ガスを空気に混合させて燃焼させる予混合燃焼方式によって駆動するものである。図1~図3に示す如く、ガスエンジン1の上部に位置するシリンダヘッド2の左側面には吸気マニホールド3を設けている。シリンダヘッド2は、エンジン出力軸4(クランク軸)と複数の気筒(図示省略)とを内蔵したシリンダブロック5上に搭載している。シリンダヘッド2の右側面に排気マニホールド6を設けている。シリンダブロック5の前後両側面からエンジン出力軸4の前後突端側を突出させている。
ガスエンジン1は、シリンダブロック5内に複数の気筒を直列に並べた構成になっている。シリンダブロック5内の各気筒は、シリンダヘッド2左側面側の吸気マニホールド3に連通している。詳細な図示は省略するが、吸気マニホールド3には、吸気スロットル弁11を介して、外気を除塵浄化して取り込むエアクリーナを接続している。また、シリンダヘッド2の上面左部(吸気マニホールド3側)には、各気筒内の予混合ガスに点火する点火装置12を各気筒に対応させて設けている。各点火装置12は、高電圧によって気筒内に火花放電を発生させ、気筒内の予混合ガスを燃焼させる。予混合ガスの燃焼によって各気筒内のピストンが往復動して、エンジン出力軸4を回転駆動させ、ガスエンジン1の動力が発生する。
シリンダヘッド2の左側面に固定された吸気マニホールド3は、上記気筒数と同数の吸気枝管31を備えており、各吸気枝管31にガスインジェクタ13が挿設されている。気筒数と同数のガスインジェクタ13は、吸気マニホールド3上方で前後(エンジン出力軸4と平行)に延設された燃料ガス供給レール14と連結されている。燃料ガス供給レール14は、ボルト21により吸気マニホールド3に固定締結されている。
燃料ガス供給レール14は、ベーパライザ(気化装置)を介して、後述するガスボンベ100(図17及び図18参照)と接続されている。ガスボンベ100には、液体の燃料ガスが貯蔵されており、ベーパライザによりガスボンベ100内の燃料ガスが気化させた後、燃料ガス供給レール14を通じてガスインジェクタ13に供給される。ガスインジェクタ13が燃料ガスを吸気枝管31内に噴射することで、吸気マニホールド3内の新気と燃料ガスとが、吸気枝管31内で混合撹拌されて、シリンダブロック5内の各気筒における吸気ポートに供給される。また、シリンダブロック5内の各気筒は、吸気マニホールド3だけでなく、シリンダヘッド2右側面に固定された排気マニホールド6にも連通しており、各気筒における排気ポートを通じて排気マニホールド6に排気ガスが排気される。
次いで、図3~図6を参照して、点火装置12、ガスインジェクタ13、及び燃料ガス供給レール14の詳細について、以下に説明する。図3~図6に示す如く、ガスエンジン1は、シリンダヘッド2側面に固定された吸気マニホールド3にガスインジェクタ13が取り付けられている。このガスエンジン1は、ガスインジェクタ13から噴射した燃料ガスを吸気マニホールド3で予混合して複数の気筒内に供給し、点火装置12にて点火させる。
点火装置12は、上端にハーネス(図示省略)と電気的に接続されるコネクタ22を有するとともに、中心電極及び接地電極による点火部30を下端に有している。点火装置12は、下端の点火部30のシリンダヘッド2下方の気筒の燃焼室に位置するよう、シリンダヘッド2上面から挿設されている。複数の点火装置12(本実施形態では、4つの点火装置12)は、シリンダヘッド2上面に前後に配設されている。
また、点火装置12は、コネクタ22下側が点火装置用固定ブラケット23に把持されることで、点火装置用固定ブラケット23を介してヘッドカバー15と連結されている。点火装置用固定ブラケット23は、前後に長い板状で構成されており、その右縁にボルト孔を有する固定部24を有するとともに、その左縁を切り欠いた把持部25を有する。把持部25に点火装置12が嵌入されるとともに、点火装置12のコネクタ22が点火装置用固定ブラケット23にボルト締結されることで、点火装置12が点火装置用固定ブラケット23に固定される。また、点火装置用固定ブラケット23の固定部24がヘッドカバー15にボルト締結されることで、シリンダヘッド2に下端が挿入された点火装置12が、点火装置用固定ブラケット23及びヘッドカバー15を介して、シリンダヘッド上に固定される。
複数のガスインジェクタ13は、吸気マニホールド3に設けられた複数の吸気枝管31それぞれに、ガス噴射口26が吸気枝管31内に挿入された状態で固定されている。ガスインジェクタ13は、前後に配置される吸気枝管31に固定されることで、吸気マニホールド3上に前後に配置されるとともに、吸気マニホールド3上で前後に延設された燃料ガス供給レール14と連結している。また、ガスインジェクタ13は、ハーネス(図示省略)と電気的に接続されるコネクタ29を左側面部分に有する。
燃料ガス供給レール14は、下側縁に複数のガス吐出口27を前後に並べて配置しており、ガス吐出口27それぞれにガスインジェクタ13を連結させている。また、燃料ガス供給レール14の後端には、上方に屈曲させたガス吸入口28が設けられる。これにより、後端のガス吸入口28を通じて燃料ガス供給レール14に流入した燃料ガスが、燃料ガス供給レール14内を前方に向かって流れることで、複数の枝管となるガス吐出口27を通じて、複数のガスインジェクタ13それぞれに供給される。
燃料ガス供給レール14は、吸気マニホールド3に設けた前後一対の連結座37に固定されて、吸気マニホールド3を介してシリンダヘッド2に固定されている。すなわち、燃料ガス供給レール14は、最前方に位置する吸気枝管31後方に設けられた前方連結座37、及び、最後尾に位置する吸気枝管31前方に設けられた後方連結座37それぞれと、ボルト21締結されている。
次いで、図5~図8を参照して、吸気マニホールド3の詳細について、以下に説明する。図5~図8に示す如く、吸気マニホールド3が、空気供給側の吸気集合管32から気筒(図示省略)へ連通する複数の吸気枝管31を分岐させた構造を有している。吸気マニホールド3は、マニホールド上側部品33とマニホールド下側部品34とを結合して構成されている。マニホールド上側部品33が、吸気集合管32上部と吸気枝管31とを構成しており、マニホールド下側部品34が、吸気集合管32下部を構成している。
吸気マニホールド3は、複数の吸気枝管31が前後方向に並べて配置されるとともに、吸気集合管32の前後中央であってシリンダヘッド2と反対側に張り出した吸気取入部35を有する。即ち、吸気集合管32の前後中央部には、左側方に向かって張り出した吸気取入部35を有しており、吸気取入部35上面を開口して、吸気取入口36が形成されている。吸気取入部35上面に吸気スロットル弁11が上載固定されており、吸気スロットル弁11の空気排出側が吸気取入口36と連通している。
このように構成することで、吸気スロットル弁11から吸気取入部35に流入した空気は、吸気集合管32で前後に分かれて流れるため、前後に並べて配置される吸気枝管31に均等に空気が流れる。そのため、複数の吸気枝管31には、その流量及び流速が同等となる空気が流れることとなり、各吸気枝管31内にガスインジェクタ13から噴射された燃料ガスを空気に均等に混合できる。シリンダブロック5内の各気筒における燃焼具合の格差を抑制し、エンジン出力軸を円滑に回転駆動させることができる。
また、吸気取入部35は、ブローバイガス戻し管17が接続されるブローバイガス吸入口47を前面に備えている。これにより、ブローバイガス戻し管17を通じて吸気取入部35にブローバイガスが流入すると、吸気取入部35において、吸気スロットル弁11から供給される空気とブローバイガスとが混合される。そして、ブローバイガスと空気の混合気が、吸気取入部35から吸気集合管32に供給される。
複数の吸気枝管31それぞれの混合気排出側には、シリンダヘッド2左側面にボルト39で連結固定される連結用フランジ38が設けられており、前後に隣接する吸気枝管31が連結用フランジ38により連結されている。吸気マニホールド3は、吸気集合管32の前後端部より延設された最前位置及び最後尾位置の吸気枝管31周辺に設けた前後一対の連結座37を有している。複数のガスインジェクタ13に燃料ガスを供給する燃料ガス供給レール14が、前後一対の連結座37に固定されることで、吸気マニホールド3上方で前後方向に延設されている。
即ち、燃料ガス供給レール14は、シリンダヘッド2に固定された吸気マニホールド3の連結用フランジ38側に設けられた連結座37に、ボルト21締結により固定されている。従って、複数のガスインジェクタ13及び燃料ガス供給レール14を吸気マニホールド3と一体で構成できるため、シリンダヘッド2への組立性を向上できる。また、シリンダヘッド2と吸気マニホールド3との連結部分に燃料ガス供給レール14が固定されることとなるため、燃料ガス供給レール14を高剛性に固定できる。
吸気枝管31には屈曲部40が設けられおり、吸気取入部35より吸気集合管32に流入した空気が、吸気枝管31を通じてシリンダヘッド2の吸気ポート46に向かって案内される。吸気枝管31の屈曲部40において、シリンダヘッド2と逆側(外側)となる外側内壁41が滑らかな屈曲面を有する一方、シリンダヘッド2側(内側)となる内側内壁42が鋭角で屈曲している。吸気マニホールド3の屈曲部40の内側(内側内壁42)に鋭角形状の屈曲点(角部)45を設けることで、屈曲点45の下流部分(内側内壁42の上面部分44)に乱流が形成されることになり、ガスインジェクタ13から噴射される燃料ガスが空気に混合しやすくなる。
即ち、吸気集合管32から吸気枝管31に流れ込んだ空気が、内側内壁42及び外側内壁41それぞれに沿って流れる際、空気の流れが鋭角となる屈曲点45で急に折れ曲がるため、内側内壁42の上面部分44で剥離が起こる。これにより、吸気枝管31の屈曲部40において、空気の渦が発生し、この空気の渦に基づく乱流の影響により燃料ガスを空気内に巻き込むこととなり、燃料ガスの空気への混合が促進されるため、エミッションの悪化を抑制できる。
シリンダヘッド2がシリンダブロック5上面に固定されており、シリンダブロック5側方に、吸気マニホールド3の吸気集合管32が配置されている。また、吸気枝管31が、吸気集合管32から上方に延設されてシリンダヘッド2側方に屈曲部40を有しており、屈曲部40にガスインジェクタ13のガス噴射口26が挿入される。シリンダヘッド2は、屈曲部40にガスインジェクタ固定座43を備えており、ガスインジェクタ固定座43の貫通孔にガスインジェクタ13のガス噴射口26が挿入される。これにより、ガスインジェクタ13のガス噴射口26から、吸気マニホールド3における屈曲部40内に発生する空気の渦流に向かって、燃料ガスが噴射されることとなり、燃料ガスが空気へ混合されやすくなる。従って、シリンダヘッド2の吸気ポート46に供給される混合気において、燃料ガス濃度の偏りが小さくなることから、気筒における燃焼異常を抑制できる。
吸気マニホールド3内において、ガスインジェクタ13のガス噴射口26から燃料ガスを噴射するガス噴射方向が、屈曲部40における内側内壁42の上面部分44であって屈曲点45よりシリンダヘッド2側となる位置に向けた方向である。即ち、ガスインジェクタ13の取り付け角を、屈曲点(角部)4よりも下流側(シリンダヘッド2側)に向かって配置することとなり、内側内壁42の上面部分44の下流側に形成される乱流に向かって、ガスインジェクタから燃料ガスを噴射するため、混合気のミキシングを向上できる。
吸気マニホールド3は、吸気集合管32の後方部分であってシリンダヘッド2と反対側に張り出したセンシング部49を有する。即ち、吸気集合管32の後方部分には、左側方に向かって張り出したセンシング部49を有しており、吸気マニホールド3内の吸気圧力や吸気温度を測定するセンサ49Aが設置されている。
吸気マニホールド3は、アルミダイキャストにより形成されており、吸気マニホールド3内の屈曲した吸気流路50は、横穴用中子51及び縦穴用中子52により成形される。より詳細には、吸気マニホールド3のマニホールド上側部品33及びマニホールド下側部品34それぞれを、アルミダイキャストにより成形する。そして、成形されたマニホールド上側部品33及びマニホールド下側部品34が、ボルト58により上下に連結されることにより、吸気マニホールド3が構成される。
横穴用中子51は、吸気枝管31毎に複数設けられており、縦穴用中子52は、吸気集合管332の上方部分から各吸気枝管31に分岐した形状を有する。横穴用中子51の右端面53は、上方部分が右側に張り出した傾斜面で構成されている。縦穴用中子52の上端は、上方に向かって尖った断面を有し、縦穴用中子52上端の左面54が、横穴用中子51の右端面53に沿う方向の傾斜面となっており、縦穴用中子52上端の右面55が、屈曲部40の外側内壁41の屈曲面に沿わせた滑らかな屈曲面となっている。マニホールド上側部品33の成形時において、横穴用中子51の右端面53と縦穴用中子52上端の左面54が密接することで、横穴用中子51の下面56と縦穴用中子52中途部の左面57により、屈曲部40における内側内壁42が形成される。このとき、屈曲部40の屈曲点45が、横穴用中子51右端面53の下端と縦穴用中子52上端の左面54の左端との当接部分に形成される。
アルミダイキャストでの成形時において、マニホールド上側部品33は、吸気枝管31内の吸気流路50を形成するべく、横穴用中子51及び縦穴用中子52が挿入された状態となっている。そして、成形されたマニホールド上側部品33に対して、横穴用中子51が、シリンダヘッド2の吸気ポート46に連通する空気排出側より抜き出される一方、縦穴用中子52が、吸気集合管31側から抜き出される。このとき、アルミダイキャストによりマニホールド上側部品33を形成するため、横穴用中子51と縦穴用中子52との合わせ面で、鋭角となる屈曲点45を有する内側内壁42部分を安定して製造できる。
<第2実施形態>
以下に、本願発明を具体化した第2実施形態となるガスエンジン1について、図9~図11に基づいて説明する。図9~図11に示す如く、本実施形態のガスエンジン1は、吸気マニホールド3内において、吸気枝管31の屈曲部40における外側内壁41であってガスインジェクタ13のガス噴射口26よりもシリンダヘッド2側に、内側内壁42に向かって突出した突起部59が設けられている。即ち、吸気マニホールド3内の吸気流路50において、ガスインジェクタ13の下流(シリンダヘッド2側)に、乱流を形成させるための突起部59が外側内壁41に設けられることとなる。
吸気マニホールド3は、吸気枝管31の屈曲部40において、突起部58を備えた外側内壁41と、鋭角となる屈曲点45を有する内側内壁42とを備え、外側内壁41には、突起部59よりも外側(上流側)にガスインジェクタ固定座43が設けられる。ガスインジェクタ固定座43に挿入されるガスインジェクタ13のガス噴射口26が、内側内壁42の上面部分44に向くように、ガスインジェクタ13が吸気枝管31の屈曲部40に固定されている。
このように構成することで、吸気枝管31の吸気流路50を流れる空気は、ガスインジェクタ13のガス噴射口26の下流側において、内側内壁42及び突起部58による剥離が発生し、内側内壁42上面部分や突起部58の下流側に渦状の乱流が発生する。そのため、ガスインジェクタ13からのガス燃料が、吸気枝管31の屈曲部40に発生した空気の乱流に向かって噴射されるため、ガス燃料と空気とが効率的に混合されることとなり、エミッションの低減を図れる。
吸気マニホールド3をアルミダイキャストにより成形する際、マニホールド上側部品33内の吸気流路50が、横穴用中子60及び縦穴用中子52により成形される。横穴用中子60の右端が、右方に向かって尖った断面を有し、下側傾斜面61及び上側傾斜面62で構成されている。横穴用中子60右端の下側傾斜面61は、縦穴用中子52上端の左面54に沿う方向の傾斜面となっており、横穴用中子60右端の下側傾斜面61と縦穴用中子52上端の左面54が密接する。横穴用中子60右端の上側傾斜面62は、外側内壁41に近づくにつれ、縦穴用中子52上端の左面54から離間するように構成されている。これにより、横穴用中子60右端の上側傾斜面62と縦穴用中子52上端の左面54との間に、外側内壁41の突起部59が形成される。
<第3実施形態>
以下に、本願発明を具体化した第3実施形態となるバイフューエルエンジン1Aについて、図12~図16に基づいて説明する。図12~図16に示す如く、本実施形態のバイフューエルエンジン1Aは、第1実施形態のガスエンジン1に対して、シリンダヘッド2における各気筒の吸気ポート46に向けてガソリンを噴霧する複数のガソリンインジェクタ63と、ガソリンインジェクタ63それぞれにガソリンを供給するガソリン供給レール64とを設けている。即ち、バイフューエルエンジン1Aは、ガスインジェクタ13より燃料ガスを吸気マニホールド3内に噴射することで混合気を生成して点火装置12で発火させるガスモードと、ガソリンインジェクタ63よりガソリンを吸気ポート46に噴霧することで混合気を生成して点火装置12のガソリンモードとを択一的に選択して駆動する。
ガソリンインジェクタ63がシリンダヘッド2上に配置されるとともに、シリンダヘッド2内の吸気ポート46に向けてガソリンインジェクタ63の燃料噴射口65が挿入されている。そして、シリンダヘッド2における燃料噴射口65の挿入部分が吸気ポート46内側に向けて突起している。即ち、シリンダヘッド2上面に左側部において、複数のガソリンインジェクタ固定座66が前後に並んで設けられており、ガソリンインジェクタ固定座66に設けられた吸気ポート46への貫通穴に、ガソリンインジェクタ63の燃料噴射口65が挿入されている。そして、ガソリンインジェクタ63の燃料噴射口65の挿入部分が、シリンダヘッド2内の吸気ポート46に向かって隆起するように構成される。
シリンダヘッド2にガソリンインジェクタ固定座66が設けられているため、ガスインジェクタ13よりも下流側に、ガソリンインジェクタ63の燃料噴射口65の挿入部分が位置することとなる。この燃料噴射口65の挿入部分が、吸気ポート46に向かって隆起した形状を有しているため、ガスモードによりガスインジェクタ13より燃料ガスが噴射された際、吸気マニホールド3から供給される空気及び燃料ガスによる混合気に乱流を発生させることで、空気と燃料ガスとの混合を促進して、エミッションの発生を抑制できる。
ガソリン供給レール64は、複数のガソリンインジェクタ63上端と連通するべく、前後方向に延設されている。即ち、ガソリン供給レール64は、レール固定ブラケット67を介して吸気マニホールド3に固定されて、燃料ガス供給レール14と平行となるように、吸気マニホールド3上に配置されている。レール固定ブラケット67は、一端がガソリン供給レール64に溶接固定される一方、他端が吸気マニホールド3の連結座37にボルト68締結されている。
また、ガソリンインジェクタ63は、シリンダヘッド2から突出した部分の中途部に、後述するハーネス70と電気的に接続されるコネクタ69を有する。最前方に位置するガソリンインジェクタ63のコネクタ69の向きが、左斜め前方に向いており、最後尾に位置するガソリンインジェクタ63のコネクタ69の向きが、左斜め後方に向いている。そして、前後で隣接するガソリンインジェクタ63のコネクタ69の向きが互いに異なる方向となるように、ガソリンインジェクタ63を設置することで、ハーネス70との接続作業が容易になる。
ハーネス70は、一端が吸気マニホールド3の連結座37にボルト71締結されているハーネス固定ブラケット72の他端に、ハーネスクリップ73で固定されている。ハーネス固定ブラケット72の上端(他端)が、レール固定ブラケット67上端よりも上方に延設されており、ハーネス70は、燃料ガス供給レール14及びガソリン供給レール64と平行となるようにして、ガソリン供給レール64上方に配置される。従って、前後に並んで配設される点火装置12、ガスインジェクタ13、及びガソリンインジェクタ63に対して、ハーネス70との接続が容易になる。
また、燃料ガス供給レール14、点火装置用固定ブラケット23、ガソリン供給レール64、及びハーネス70それぞれを互いに平行に配置することで、点火装置12、燃料ガス供給レール14、ガソリン供給レール64、及びハーネス70それぞれに適度な隙間を確保できる。そのため、左側上方よりバイフューエルエンジン1Aを視たとき、吸気マニホールド3固定用のボルト39を始めとして、燃料ガス供給レール14固定用のボルト21、ガソリン供給レール64固定用のボルト68、ハーネス固定ブラケット72固定用のボルト71、点火装置12固定用ボルトと74、及び点火装置用固定ブラケット23固定用のボルト75などを確認でき、バイフューエルエンジン1Aの組立性及びメンテナンス性を向上できる。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 ガスエンジン
2 シリンダヘッド
3 吸気マニホールド
4 エンジン出力軸
5 シリンダブロック
6 排気マニホールド
7 フライホイルハウジング
8 フライホイル
9 オイルパン
10 オイルフィルタ
11 吸気スロットル弁
12 点火装置
13 ガスインジェクタ
14 燃料ガス供給レール
15 ヘッドカバー
16 ブローバイガス還元装置
17 ブローバイガス戻し管
18 伝動ベルト
19 冷却水ポンプ
20 オルタネータ
31 吸気枝管
32 吸気集合管
33 マニホールド上側部品
34 マニホールド下側部品
35 吸気取入部
36 吸気取入口
37 連結座
38 連結用フランジ39 ボルト
40 屈曲部
41 外側内壁
42 内側内壁
43 ガスインジェクタ固定座
44 上面部分
45 屈曲点

Claims (3)

  1. シリンダヘッドの側面に固定された吸気マニホールドの枝管の屈曲部において、前記シリンダヘッドと逆側となる外側内壁にガスインジェクタが取り付けられており、前記ガスインジェクタから噴射した燃料ガスを前記吸気マニホールドで予混合して複数の気筒内に供給し、点火装置にて点火させるエンジン装置において、
    前記枝管における前記シリンダヘッド側の内側内壁に角部を備え、
    前記ガスインジェクタのガス噴射方向が、前記角部で起こる剥離によって発生する空気の渦に向けた方向であることを特徴とするエンジン装置。
  2. 前記角部が鋭角であることを特徴とする請求項1に記載のエンジン装置。
  3. 前記ガスインジェクタのガス噴射口よりも下流側の前記外側内壁に突起部が設けられる請求項1又は2に記載のエンジン装置。
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