JP7386042B2 - 什器 - Google Patents
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Description
このような構成とすることにより、カバー部材がカバー部材取付溝部を確実に覆うことができ、オプション部材取付溝部およびオプション部材の取付部が露出することを抑えることができる。
このような構成とすることにより、両方のオプション部材取付溝部それぞれにオプション部材を取り付けてオプション部材を増やすことができるとともに、いずれかのオプション部材取付溝部と選択してオプション部材を取り付けることでオプション部材を所望の位置に設けることができる。オプション部材取付溝部がカバー部材取付溝部の両側に設けられているため、カバー部材取付溝部に取り付けられたカバー部材によって、両方のオプション部材取付溝部を覆うことができ、オプション部材取付溝部およびオプション部材の取付部が露出することを抑えることができる。
図1に示す本実施形態による什器1は、什器本体2に収容した物品を搬送するための所謂カートなどの搬送用什器である。什器1は、対向した作業者に押したり引いたりされることで移動するように構成されている。
図1-図4に示すように、本実施形態による什器1は、オプション部材9を着脱可能な什器本体2と、什器本体2の下側に設けられ床面11を走行可能な走行部3と、什器本体2の外周に取り付けられるカバー部材4と、什器1を操作する作業者が把持するハンドル5と、を有している。
走行部3は、什器本体2の底板25の四隅の下側にそれぞれ取り付けられた4つのキャスタ31を有している。本実施形態では、キャスタ31は、走行方向が自在となる自在キャスタとなっている。
オプション部材9は、什器本体2の外周に取り付けられて、所定の物品を収納可能なオプション収納部92を有している。
カバー部材4は、オプション部材9を取り付けるための什器本体2の第1溝部76,86および第2溝部77,87(オプション部材取付溝部)を覆うために設けられている。本実施形態では、カバー部材4は、什器1が部屋の壁部や壁部から突出する手すり、他の什器と接触した際の衝撃を低減させるバンパーの役割も果たしている。
什器1は、前後方向に対称となる形状に形成されている。
第1底板角部251と第1天板角部261との間に設けられたコーナー部材6を第1コーナー部材61とし、第2底板角部252と第2天板角部262との間に設けられたコーナー部材6を第2コーナー部材62とし、第3底板角部253と第3天板角部263との間に設けられたコーナー部材6を第3コーナー部材63とし、第4底板角部254と第4天板角部264との間に設けられたコーナー部材6を第4コーナー部材64とする。
内板部71は、平板状に形成され板面が前後方向を向くように配置されている。
第1コーナー部材61には、第2外板部722、第3外板部723、第4外板部724、第1外板突出片726および第2外板突出片727に囲まれた第1溝部76(オプション部材取付溝部)が形成されている。第1溝部76は、上下方向に延び、後側に開口している。第1外板突出片726の後面および第2外板突出片727後面に沿った面が本発明の第1角部形成面に相当している。
第3外板突出片728は、基端部分728aが第4外板部724の後端部724aから左側に突出し、これよりも先の先端部分728bが第1斜め方向の左側かつ前側に向かう方向に突出している。
外板部72は、内板部71の後側に間隔をあけて配置されている。外板部72の右側の端部(第1外板部721の右側の端部721b)は、内板部71の右側の端部71aよりも右側に配置されている。外板部72の左側の端部(第3外板突出片728の先端部728c)は、内板部71の左側の端部71bと前後方向に重なる位置に配置されている。外板部72の第4外板部724は、内板部71の左側の端部71bよりも右側に配置されている。
第1コーナー部材61には、第1側板部731、第3側板部733、第4側板部734、第1側板突出片735および第2側板突出片736に囲まれた第2溝部77(オプション部材取付溝部)が形成されている。第2溝部77は、上下方向に延び、左側に開口している。第1側板突出片735の左側の面および第2側板突出片736の左側の面に沿った面が本発明の第2角部形成面に相当している。
第3側板突出片737は、基端部分737aが第3側板部733の左側の端部から後側に突出し、これよりも先の先端部分737bが第1斜め方向の後側かつ右側に向かう方向に突出している。第3側板突出片737の先端部分737bと、第3外板突出片728の先端部分728bとは、第1斜め方向に対向している。第3側板突出片737の先端部737cと、第3外板突出片728の先端部728cとは、第1斜め方向に離れている。
第1コーナー部材61には、第4外板部724、第2側板部732、第3側板部733、第3外板突出片728および第3側板突出片737に囲まれた第3溝部78(カバー部材取付溝部)が形成されている。第3溝部78は、上下方向に延び、第2斜め方向の左側かつ後側に向かう方向に開口している。第3外板突出片728の後側かつ左側の面および第3側板突出片737の後側かつ左側の面に沿った面が本発明の面取り部に相当している。
第5板部745は、第1外板部721の右側の端部721bよりも左側かつ内板部71の右側の端部71aよりも右側に位置している。第5板部745の後端部は、第1外板部721の前側に第1外板部721と離れて配置されている。
第1コーナー部材61には、第1外板部721、第1中板部74の第1板部741、第4板部744、第5板部745に囲まれた第4溝部79が形成されている。第4溝部79は、上下方向に延び、右側に開口している。
第1コーナー部材61は、第1コーナー部材61を底板25および天板26に固定するためのネジが上方および下方から挿入される第1ネジ挿入部611および第2ネジ挿入部612を有している。
第1ネジ挿入部611は、第3外板部723と第2中板部75との角部に形成されている。第2ネジ挿入部612は、第1中板部74の第1板部741と第2板部742との角部に形成されている。
第2コーナー部材62には、第2外板部822、第3外板部823、第4外板部824、第1外板突出片826および第2外板突出片827に囲まれた第1溝部86(オプション部材取付溝部)が形成されている。第1溝部86は、上下方向に延び、後側に開口している。第1外板突出片826の後側の面および第2外板突出片827の後側の面に沿った面が本発明の第1角部形成面に相当している。
第3外板突出片828は、基端部分828aが第4外板部824の後端部824aから右側に突出し、これよりも先の先端部分828bが第2斜め方向の右側かつ前側に向かう方向に突出している。
外板部82は、内板部81の後側に間隔をあけて配置されている。外板部82の左側の端部(第1外板部821の左側の端部821b)は、内板部81の左側の端部(第1内板部811の左側の端部811a)よりも左側に配置されている。外板部82の右側の端部(第4外板部824)は、内板部81の右側の端部(第5内板部815の右側の端部815a)と前後方向に重なる位置に配置されている。
第2側板部832の後端部(右側の端部)は、第3外板部823と第4外板部824との角部と接続されている。第3側板部833と、第4側板部834とは、左右方向の寸法が同じ寸法に設定されている。第6側板部836の前端部836aは、第5内板部815の右側の端部815aと接続されている。
第2コーナー部材62には、第1側板部831、第3側板部833、第4側板部834、第1側板突出片837および第2側板突出片838に囲まれた第2溝部87(オプション部材取付溝部)が形成されている。第2溝部87は、上下方向に延び、右側に開口している。第1側板突出片837の右側の面および第2側板突出片838の右側の面に沿った面が本発明の第2角部形成面に相当している。
第3側板突出片839は、基端部分839aが第3側板部833の右側の端部から後側に突出し、これよりも先の先端部分839bが第2斜め方向の後側かつ左側に向かう方向に突出している。第3側板突出片839の先端部分839bと、第3外板突出片828の先端部分828bとは、第2斜め方向に対向している。第3側板突出片839の先端部839cと、第3外板突出片828の先端部828cとは、第2斜め方向に離れている。
第2コーナー部材62には、第4外板部824、第2側板部832、第3側板部833、第3外板突出片828および第3側板突出片839に囲まれた第3溝部88(カバー部材取付溝部)が形成されている。第3溝部88は、上下方向に延び、第1斜め方向の右側かつ後側に向かう方向に開口している。第3外板突出片828の後側かつ右側の面および第3側板突出片839の後側かつ右側の面に沿った面が本発明の面取り部に相当している。
第3板部843は、第1外板部821の左側の端部821bと前後方向に重なる位置に配置されている。第3板部843の後端部は、第1外板部821の前側に第1板部841と離れて配置されている。
第2コーナー部材62には、第1外板部821、第1中板部84の第1板部841、第2板部842、第3板部843に囲まれた第4溝部89が形成されている。第4溝部89は、上下方向に延び、左側に開口している。
第2コーナー部材62は、第2コーナー部材62を底板25および天板26に固定するためのネジが上方および下方から挿入される第1ネジ挿入部621および第2ネジ挿入部622を有している。
第1ネジ挿入部621は、第3外板部823の前側に連続して形成されている。第2ネジ挿入部622は、第1中板部84の右側に連続して形成されている。
第1後板固定部282は、鋼板の後板本体部281を形成している部分の左側の部分を後側に折り曲げて形成されている。第2後板固定部283は、鋼板の後板本体部281を形成している部分の右側の部分を後側に折り曲げて形成されている。
前板27および後板28は、下端部が底板25と接続され、上端部が天板26と接続されている。
図4に示すように、前板27の前面および後板28の後面には、それぞれハンドル5が取り付けられている。ハンドル5は、作業者が把持する左右方向に延びる棒状の把持部51と、把持部51の両端部を前板27または後板28に固定するハンドル取付部52と、を有している。ハンドル5は、例えば、把持部51の高さが床面11から900mmから1000mmとなるように設けられている。
側板29は、前端部に前側および左側に開口する前切り欠き部(不図示)が形成され、後端部に後側および左側に開口する後切り欠き部291が形成されている。側板29は、後切り欠き部291に第2コーナー部材62の突出部90が挿入され、前切り欠き部に第4コーナー部材64の突出部(不図示)が挿入されて第2コーナー部材62および第4コーナー部材64と固定されている。
側板29は、下端部が底板25と接続され、上端部が天板26と接続されている。
シャッタ枠部222は、底板25の前端部分、天板26の前端部分、第1コーナー部材61および第3コーナー部材63に取り付けられている。
第1固定板部942の左右方向の寸法は、第1コーナー部材61の第2外板部722から第4外板部724までの寸法と略同じ値となっている。
第1接続板部941と第2接続板部951とは、略同じ寸法に形成されている。第1固定板部942と第2固定板部952とは、略同じ寸法に形成されている。
取付バー91は、上下方向から見た形状がハット形となっている。
取付バー本体93は、後板の後側に間隔をあけて配置される。
図8および図9に示すように、固定金具96の板面は、長方形の一対の対角を平行に斜めに切り落とした六角形となっている。固定金具96における上記の長方形の長辺に対応する端面を第1長辺端面961、第2長辺端面962とし、長方形の短辺に対応する端面を第1短辺端面963、第2短辺端面964とし、斜めに切り落とされた片に対応する端面を第1斜め端面965、第2斜め端面966とする。
第1斜め端面965から第2斜め端面966までの寸法は、第1外板突出片726,826と第2外板突出片727,827との間隔よりも大きく、第1溝部76,86の幅寸法(第2外板部722,822と第4外板部724,824との間隔)と略同じ値に設定されている。このため、図8に示すように、固定金具96は、第1長辺端面961と第2長辺端面962とが上下方向に延びる向きとなると、第1外板突出片726,826と第2外板突出片727,827との間隔から第1溝部76,86に出し入れすることができる。
第1固定板部942および第2固定板部952は、第1溝部76,86の所定の高さに配置された固定金具96にネジ97で固定されている。
固定金具96は、向きを変えることで第2溝部77,87に対しても第1溝部76,86と同様に挿入でき、回転させて第2溝部77,87の所定の高さに配置することができる。
カバー部材4は、什器本体2よりも軟質の例えばゴムなどの弾性部材で形成されている。カバー部材4は、上下方向に延びる形材で、水平断面形状は、上下方向全体にわたって略同じ形状となっている。図1-図3に示すように、カバー部材4は、第1コーナー部材61よりもやや長く形成されている。カバー部材4は、下端部分が第1コーナー部材61よりも下側に突出し、底板25の第1底板角部251の側面を覆っている。カバー部材4の上端部は、天板26の下面と接触している。
溝固定部41は、筒状に形成された第3溝部78の外側に配置される溝固定筒状部44と、溝固定筒状部44の側面から突出し第3溝部78に挿入されて固定される第1溝固定突出部45および第2溝固定突出部46と、を有している。
第1固定側板部442は、固定内板部441の右側の端部から後側に突出している。第1固定板部は、第4外板突出片729と面接触している。第1固定側板部442は、第4外板突出片729よりも後側に突出している。
第2固定側板部443は、固定内板部441の左側の端部から左側に突出している。第1固定板部は、第4側板突出片738と面接触している。第2固定側板部443は、第4側板突出片738よりも左側に突出している。
図10に示すように、溝固定筒状部44には、第1固定側板部442の内側の面(左側の面)から左側に突出する第1突出片445と、第2固定側板部443の内側の面(後側の面)から後側に突出する第2突出片446と、が設けられている。第1突出片445および第2突出片446は、それぞれ固定外板部444と離れている。
第1溝固定突出部45には、先端部分に右側かつ後側に突出する第1固定爪部451が形成されている。第2溝固定突出部46には、先端部分に左側かつ前側に突出する第2固定爪部461が形成されている。
カバー部材4の下端部分は、第1カバー部42および固定外板部444が、底板25の後端面よりも後側に突出し、第2カバー部43および固定外板部444が底板25の左側の端面よりも左側に突出している。
第2コーナー部材62に取り付けられるカバー部材4は、カバー部材4の向きを第1コーナー部材61に取り付けられる向きから鉛直軸回りに90°反時計回りに回転させた向きにして、溝固定部41から左側に突出するカバー部を第1カバー部42とし、溝固定部41から前側に突出するカバー部を第2カバー部43として第2コーナー部材62に取り付けられる。
カバー部材4の下端部分は、第1カバー部42および固定外板部444が、底板25の後端面よりも後側に突出し、第2カバー部43および固定外板部444が底板25の右側の端面よりも右側に突出している。
カバー部材4の下端部分は、第1カバー部42および固定外板部444が、底板25の前端面よりも前側に突出し、第2カバー部43および固定外板部444が底板25の左側の端面よりも左側に突出している。
カバー部材4の下端部分は、第1カバー部42および固定外板部444が、底板25の前端面よりも前側に突出し、第2カバー部43および固定外板部444が底板25の右側の端面よりも右側に突出している。
上記の実施形態による什器1では、カバー部材4は、オプション部材取付溝部(第1溝部76,86および第2溝部77,87)の長手方向に延び、オプション部材取付溝部に取り付けられたオプション部材9の取付部(第1取付バー取付部94および第2取付バー取付部95)をオプション部材取付溝部とともに覆うことが可能である。これにより、オプション部材取付溝部およびオプション部材取付溝部に取り付けられたオプション部材9の取付部が露出することが抑えられる、その結果、オプション部材取付溝部やオプション部材9の取付部に、ほこりやごみ溜まることなく、衛生的に維持することができる。カバー部材4は、弾性変形可能であることにより、オプション部材9の取付部をその形状に追従して覆うことができる。
このような構成とすることにより、カバー部材4がカバー部材取付溝部を確実に覆うことができ、オプション部材取付溝部およびオプション部材9の取付部が露出することを抑えることができる。
このような構成とすることにより、両方のオプション部材取付溝部それぞれにオプション部材9を取り付けてオプション部材9を増やすことができるとともに、いずれかのオプション部材取付溝部と選択してオプション部材9を取り付けることでオプション部材9を所望の位置に設けることができる。オプション部材取付溝部がカバー部材取付溝部の両側に設けられているため、カバー部材取付溝部に取り付けられたカバー部材4によって、両方のオプション部材取付溝部を覆うことができ、オプション部材取付溝部およびオプション部材9の取付部が露出することを抑えることができる。
このような構成とすることにより、オプション部材取付溝部が什器本体2の角部を形成する互いに異なる方向を向く面に形成されるため、オプション部材9を所望の向きに設けることができる。オプション部材取付溝部がカバー部材取付溝部の両側に設けられているため、カバー部材取付溝部に取り付けられたカバー部材4によって、両方のオプション部材取付溝部を覆うことができ、オプション部材取付溝部およびオプション部材9の取付部が露出することを抑えることができる。
例えば、上記の実施形態では、什器1は、什器本体2に収容した物品を搬送するための所謂カートなどの搬送用什器であるが、移動しない什器であってもよいし、物品を収容しない什器であってもよい。
2 什器本体
4,4B カバー部材
9 オプション部材
76,86 第1溝部(オプション部材取付溝部)
77,87 第2溝部(オプション部材取付溝部)
78,88 第3溝部(カバー部材取付溝部)
91 取付バー
92 オプション収納部
93 取付バー本体(オプション部材本体)
94 第1取付バー取付部(取付部)
95 第2取付バー取付部(取付部)
98 オプション部材取付溝部
Claims (2)
- オプション部材を着脱可能な什器本体を有し、
前記什器本体は、
オプション部材取付溝部が形成された垂直な取り付け面と、
前記オプション部材取付溝部を覆うカバー部材と、を有し、
前記オプション部材は、
前記オプション部材取付溝部に取り付けられる取付部と、
前記取付部と接続されるとともに、前記取り付け面から前記什器本体の外側に突出するオプション部材本体と、を有し、
前記カバー部材は、前記オプション部材取付溝部の長手方向に延び、弾性変形可能に構成され、
前記オプション部材取付溝部に取り付けられた前記取付部を前記オプション部材取付溝部とともに覆うことが可能であり、
前記什器本体は、前記カバー部材が挿入されて取り付けられるカバー部材取付溝部を有し、
前記カバー部材取付溝部は、前記オプション部材取付溝部の長手方向に沿って延び、
前記カバー部材取付溝部は、前記什器本体の側面どうしが交差する角に設けられ、前記側面どうしを接続する面取り部に形成され、
前記オプション部材取付溝部は、前記面取り部のいずれか一方側に連続する面に設けられていることを特徴とする什器。 - 前記オプション部材取付溝部は、前記カバー部材取付溝部の両側それぞれに設けられ、
前記面取り部の一方側に連続する面および他方側に連続する面のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の什器。
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