JP7385328B1 - 家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 横長の家具において、上面を覆う大型天板や脚部が取り付けられる下面を成す大型底板を廃止することを目的とする。【解決手段】 各収納部は、少なくとも天板、底板及び左右の側板からなり、各収納部の側板のうち他の収納部と隣接する位置にある側板は、何れも隣接する他の収納部と共有されており、各収納部の天板は、他の収納部の天板とは個別に形成されて、相互に高さ位置が揃えられるように且つ隣接する他の収納部と共有される側板の側面に側端面を当接させるように連結固定され、各収納部の底板は、他の収納部の底板とは個別に形成されて、前記共有される側板の側面に側端面を当接させるよう連結固定され、前記共有される側板は、上部が前記天板の間から上方へ突出して上端面が前記上面において平面視帯状を成す微小段部を形成することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、物品載置台等の家具に関する。
家庭ではソファに腰掛けて大型テレビを視聴するためにロ―ボードタイプのテレビ台(物品載置台)がよく用いられており、特に、テレビと接続するHDDレコーダー等の電子機器やテレビの附属品を収納するための複数の収納部を有する箱形が重宝されている。テレビを載置した際の視覚的な安定感が重視されており、テレビ本体より横幅が大きい横長タイプのテレビ台が好まれている(例えば特許文献1、2参照。)。現在、売れ筋のテレビは画面サイズ50インチ以上で、本体サイズが1メートル超のものが多く、それに伴いテレビ台のサイズも横幅1.5~1.8メートル程度のものが主流である。
斯かるテレビ台において、テレビを安定的に載置できるようにすることは当然であり、テレビを載置する上面(物品載置面)を段差のない平坦面とするために、上面を一体物の大型天板で構成することが一般的である。また、外観をスタイリッシュに見せたり、テレビ台の下方を掃除し易くしたりするために、箱形の本体部を床面から浮かせるように支持する脚部を設けることも多い(例えば特許文献2、図1参照。)。脚部を設けるためには、当然、宙に浮く本体部に相応の強度が必要であるから、本体部の下面を一体物の大型底板やその全長に亘る長尺の横架部材を用いて構成することが一般的である。
実用新案登録第3225189号公報 特開2020-394号公報
上記のようなテレビ台は、工場内で製造される完成品として販売されるほか、その構成部品と組立説明書を段ボール箱に梱包した組立家具セットとして販売されることがある。組立家具は、消費者により家庭で組み立てられるため、工場における組立コストが省かれて、その分販売価格を安くできる利点がある。また、組立家具セットは、完成品に比べて荷姿容積が小さく圧縮されることは勿論、複数の段ボール箱に分けて梱包されることが多いため、消費者が自ら店舗に乗り付けた自動車に積載して持ち帰ることも可能である。消費者は、費用を払って配送業者に宅配を依頼する必要がなくなり、帰宅後、直ちに組立に着手できる利点がある。配送業者に宅配を依頼した場合でも、荷姿が小さいため、費用が安くなることが期待される。
大型テレビを載置する横長のテレビ台を組立家具セットとして販売する場合も、当然に荷姿容積は完成品より小さく圧縮される。しかし、上述したように、本体部の上面を覆う大型天板や下面を強化するための大型底板や長尺横架部材が構成部品に含まれていると、荷姿の長手寸法を短くすることができない。梱包の仕方しだいでは、逆に組立家具セットの荷姿の長手寸法が完成品のそれより大きくなることもある。そうなると、組立家具セットとして販売しているにもかかわらず、消費者の自動車に積載できない場合が多くなる。消費者は、費用を払って宅配を依頼することになり、帰宅後、直ちに組立に着手できないことになる。荷姿の長手寸法の大きさが原因となり、配送費用があまり安くならないことも起こり得る。すなわち、横長のテレビ台等では、組立家具セットとして販売することの利点を十分得られないことがある。
そこで、組立家具セットとして販売する利点を確保するため、従来のテレビ台等で一般的に用いられてきた大型の天板や底板又は長尺横架部材に代えて、小さな板材を連結して本体部の上面や下面を形成することが考えられる。例えば特許文献1のテレビ台は、複数の小さい箱体を左右方向に連続配置して、これらを天板や底板を介して連結しているが、箱体同士を左右方向に直接連結して、天板や底板を廃止することにより、組立家具セットとして構成部品を梱包した荷姿を小さくすることができる。しかし、単純に天板や底板を廃止すると、下記のような問題を生じる。
一つは組立家具に特有の問題である。工場で製造する家具は、所謂現物合わせにより板材同士の接合部分のズレ(段差)が生じないようにしたり、組立後に平面研削等の後加工を施して段差を解消したりすることができる。これに対し、組立家具セットは、すべての板材が接合部品の差込穴等の加工を予め施され、それらの板材を組み立てたときの寸法的相性を確認されることなく無作為に組み合わされて梱包される。その一方で、各板材の寸法誤差は加工管理を如何に厳しくしても解消できないため、工場で製造する家具のように板材同士の接合部分に段差を生じさせないようにする(面一にする)ことは実質的に不可能である。勿論、後加工による段差解消を消費者にさせる訳にはいかない。
組立家具において板材同士の接合部分を敢えて面一にするように狙った場合、相互に接合した板材の一方が他方より上方へずれることもあれば、逆に下方へずれることもある。例えば図9(a)に示すように、板材A、B、Cを接合した場合には、各接合部分で様々なズレが生じて、板材の平面同士が相互に交差することも起こり得る。特にテレビ台等はこれまで一枚物の天板を一般に採用してきたため、消費者は上面が面一であることを当然と考えており、上記のように設計的に意図されていない不揃いな段差や交差した段差が表れると、テレビの載置に影響が及ばないような些細なものであっても低品質又は不良品と認識されることがある。
もう一つは強度の問題である。テレビ台の下面は、通常の使用状態では見えないため、上面のように僅かな凹凸(見栄えの良し悪し)があまり問題になることはない。しかし、本体部が床面から浮かせるように脚部で支持されている場合、本体部が本体部自体とその内部に収納されたり上面に載置されたりする物品の重量により下方へ押下げられて、図9(b)に示すように、板材同士の接合部分が折れ曲げられるように破綻することがある。また、外観を一層スタイリッシュに見せるために、或いはロボット掃除機が本体部の下方に入り込み易くするために脚部を長くするという要請に応えた場合には、脚部の取付部分にも大きな負荷がかかる。
なお、板材同士の接合部分を保護するために、本体部の下面を形成する各板材をそれぞれ複数の脚部で支持することや、板材同士の接合部分に別の板材を重ねるようにすることも考えられるが、部品点数が増加し、組立作業が煩雑化することになり、組立家具セットとして販売することの利点が損なわれる。外観をスタイリッシュにすることやロボット掃除機に対応するという狙いにも反する。
上記のような問題があるため、横幅の大きいテレビ台等において、本体部の上面を構成する大型天板や、脚部が取り付けられる本体部の下面を構成する大型底板等の長尺部品は廃止できないと考えられてきた。それにより、上記のような横長の家具の組立家具セットは、構成部品を梱包した荷姿の長手寸法を小さく圧縮することができず、組立家具セットとして販売することの恩恵を十分に享受することができなかった。
上記事情に鑑みて、本発明は、複数の収納部を左右方向に一体化してなる概ね直方体形状の本体部を有する横長の物品載置台等の家具において、これを組立家具とする場合に組立家具セットの荷姿の長手寸法を短く圧縮できるようにすること、本体部の上面全体を覆うように設けられる天板を廃止すること、本体部の下面全体を横架するように設けられる底板等の長尺部材を廃止することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
三つの収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す本体部と、前記本体部の下方に設けられて前記本体部を床面から浮かせるように支持する脚部と、を備える家具において、
各収納部は、少なくとも天板、底板及び左右の木製の側板からなり、
各収納部の側板のうち他の収納部と隣接する位置にある側板は、何れも隣接する他の収納部と共有されており、
各収納部の天板は、他の収納部の天板とは個別に形成されて、相互に高さ位置が揃えられるように且つ隣接する他の収納部と共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の上面を構成し、
各収納部の底板は、他の収納部の底板とは個別に形成されて、前記共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の下面を構成し、
前記共有される側板は、上部が前記天板の間から上方へ突出して上端面が前記上面において平面視帯状を成す微小段部を形成し、下部が前記底板の間から下方に突出して床面に下端面を当接させるように直立する左右一対の壁状の脚部を形成することを特徴とする家具
を提供する。
請求項2記載の発明は、
前記各収納部の下方において、前記脚部の側面に側端面を当接させるように連結固定されると共に前記底板の下面に上端面を当接させるように連結固定される補強支持板が設けられていることを特徴とする請求項1記載の家具
を提供する。
請求項3記載の発明は、
前記本体部において左右両側に位置する二つの収納部の下方にそれぞれ設けられる補強支持板は、床面に下端面を接地する補助脚部であることを特徴とする請求項2記載の家具
を提供する。
請求項4記載の発明は、
前記補助脚部は、それらが連結固定される底板よりも横幅が狭く、且つ上端側から下端側に向けて横幅を窄められるように外側辺が傾斜させられていることを特徴とする請求項3記載の家具
を提供する。
請求項5記載の発明は、
前記本体部において中央に位置する収納部の下方に設けられる補強支持板は、前記左右一対の脚部の内側面に左右両側端面を当接させるように連結固定されて、下端面が床面から離間するように上方に控えられていることを特徴とすることを特徴とする請求項2記載の家具
を提供する。
請求項6記載の発明は、
前記本体部において中央に位置する収納部は、その天板及び底板に上下両端を連結固定される仕切板により左右に仕切られることを特徴とする請求項5記載の家具
を提供する。
請求項7記載の発明は、
前記中央に位置する収納部の底板の略中央部に垂設されて床面に下端を接地するように直立する柱状の補助脚部が設けられていることを特徴とする請求項6記載の家具
を提供する。
請求項8記載の発明は、
前記柱状の補助脚部は、下端を床面に対して接地及び離間させられる長さ調整機構を備えることを特徴とする請求項7記載の家具
を提供する。
請求項9記載の発明は、
前記本体部において中央に位置する収納部を構成する天板及び底板は、左右両側に位置する収納部を構成する天板及び底板に対して左右方向における長さの寸法比率が大きく設定されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の家具
を提供する。
請求項10記載の発明は、
前記本体部の左右両側の側壁を構成する側板は、前記天板の下面に上端面を当接させるように連結固定されており、前記底板の側端面に下端側の側面を当接させるように連結固定されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の家具
を提供する。
請求項11記載の発明は、
前記補強支持板は、前記底板の前後方向において後方寄りに位置することを特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載の家具
を提供する。
請求項12記載の発明は、
前記各収納部は、前記天板の下面、前記底板の上面及び前記左右の側板の側面に形成される溝に四方の辺を嵌め込まれて保持固定される背板を有してなることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の家具
を提供する。
請求項13記載の発明は、
前記各収納部は、前記天板及び底板の前端面に面するように設けられて各収納部の開口部を個別に開閉可能とする扉を備えており、
前記共有される側板は、その前端が閉鎖された扉の間から前方に突出していることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の家具
を提供する。
請求項14記載の発明は、
複数の収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す本体部を備える家具において、
各収納部は、少なくとも天板、底板及び左右の木製の側板からなり、
各収納部の側板のうち他の収納部と隣接する位置にある側板は、何れも隣接する他の収納部と共有されており、
各収納部の天板は、他の収納部の天板とは個別に形成されて、相互に高さ位置が揃えられるように且つ隣接する他の収納部と共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の上面を構成し、
各収納部の底板は、他の収納部の底板とは個別に形成されて、前記共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の下面を構成することを特徴とする家具
を提供する。
請求項15記載の発明は、
三つ以上の収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す本体部を備える家具において、
各収納部は、少なくとも天板、底板及び左右の木製の側板からなり、
各収納部の側板のうち他の収納部と隣接する位置にある側板は、何れも隣接する他の収納部と共有されており、
各収納部の天板は、他の収納部の天板とは個別に形成されて、相互に高さ位置が揃えられるように且つ隣接する他の収納部と共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の上面を構成し、
各収納部の底板は、他の収納部の底板とは個別に形成されて、前記共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の下面を構成し、
前記共有される側板は、上部が前記天板の間から上方へ突出して上端面が前記上面において平面視帯状の微小段部を形成することを特徴とする家具
を提供する。
請求項16記載の発明は、
三つ以上の収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す本体部と、前記本体部の下方に設けられて前記本体部を床面から浮かせるように支持する脚部と、を備える家具において、
各収納部は、少なくとも天板、底板及び左右の木製の側板からなり、
各収納部の側板のうち他の収納部と隣接する位置にある側板は、何れも隣接する他の収納部と共有されており、
各収納部の天板は、他の収納部の天板とは個別に形成されて、相互に高さ位置が揃えられるように且つ隣接する他の収納部と共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の上面を構成し、
各収納部の底板は、他の収納部の底板とは個別に形成されて、前記共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の下面を構成し、
前記共有される側板は、下部が前記底板の間から下方に突出して床面に下端面を当接させるように直立する壁状の脚部を形成することを特徴とする家具
を提供する。
請求項17記載の発明は、
前記各収納部の下方において、前記脚部の側面及び前記底板の下面に連結固定される補強支持部材が設けられていることを特徴とする請求項16記載の家具
を提供する。
請求項18記載の発明は、
前記補強支持部材は、前記脚部の側面に側端面を当接させるように連結固定されると共に前記底板の下面に上端面を当接させるように連結固定される板材であることを特徴とする請求項17記載の家具
を提供する。
請求項19記載の発明は、
前記本体部の左右両側の下方において、前記補強支持部材は床面に下端面を接地する補助脚部であることを特徴とする請求項18記載の家具
を提供する。
請求項20記載の発明は、
すべて又は一部の収納部の下方に、前記底板の下面に連結固定されると共に床面に接地して、収納部の底板から負荷される荷重を床面に支持させる柱状の補助脚部が設けられていることを特徴とする請求項16記載の家具
を提供する。
請求項21記載の発明は、
すべて又は一部の収納部は、その天板及び底板に上下両端を連結固定される仕切板により左右に仕切られることを特徴とする請求項16記載の家具
を提供する。
本発明によれば、複数の収納部を左右方向に一体化してなる概ね直方体形状の本体部を備える横長の物品載置台(テレビ台)等の家具において、これを組立家具とした場合にその組立家具セットの荷姿の長手寸法を短く圧縮可能にすること、本体部の上面全体を覆うように設けられる天板を廃止すること、或いは本体部の下面全体を横架するように設けられる底板等の長尺部材を廃止することができる。
本発明の家具(物品載置台)を正面側の斜め上方から見た状態を示す斜視図。 物品載置台を背面側の斜め下方から見た状態を示す斜視図。 物品載置台の扉を開放した状態を示す斜視図。 物品載置台にテレビを載置した状態を説明する図。 物品載置台を構成する板材(中央の収納部に設ける棚板を除く。)を示す斜視図。 図1において物品載置台の微小段部を示す部分拡大図。 左右両側の収納部の下方に設けられる補強支持板について説明する図。 本体部の中央に位置する収納部を構成する板材の連結について説明する図。 物品載置台を壁寄せスタンドと共に壁に寄せて設置する場合を説明する図。 複数の天板及び底板を接合して物品載置台の上面及び下面を形成した場合の問題点を説明する図。
(物品載置台1)
本発明の一実施形態である物品載置台1について図面を参照しながら説明する。図1~3に示される物品載置台1は、三つの収納部6、7、8を左右方向に一体化してなる横長のロ―ボードタイプの家具(組立家具)であり、主にテレビ台として用いられる。物品載置台1は、概ね直方体形状の本体部2と、本体部2の下面22(図2)から下方に突出するように設けられる左右一対の壁状の脚部3、3を備えている。本体部2は、図4に示すように、上面(物品載置面)21にテレビ、チューナレステレビ又はモニターディスプレイ等の画像表示装置が載置される。脚部3、3は、その下端面を床面に接地させるように直立して本体部2を床面から浮かせるように支持する。
本体部2の下面22側には、図2に示すように、左右方向の中途部二か所に位置する脚部3、3のほか、脚部3、3の間、すなわち本体部2の中央に位置する収納部6の下方に垂設される略矩形状の補強支持板4と、各脚部3の左右方向の外側、すなわち本体部2の左右両側に位置する収納部7、8の下方に垂設される略逆台形状の補強支持板5、5がある。補強支持板4は、上下幅が脚部3の半分程度に設定されており、左右両側の側端面が脚部3、3の内側面に沿わされるように連結固定され、上端面が下面22に沿わされるように連結固定され、下端面が床面から離間するように上方に控えられている。補強支持板5、5は、上下寸法が脚部3の高さと同長に設定され、それぞれ垂直を成す内側端面が各脚部3の外側面に沿わされるように連結固定され、上端面が下面22に沿わされるように連結固定されて、床面に下端面を接地させるように直立する補助脚部を形成する。なお、補強支持板4及び補強支持板5、5は、収納部の前後方向において、その中途部で且つ下面22の前後方向の後方寄りの同じ位置に設けられている。
本体部2は、図1~3に示すように、三つの箱形状の収納部6、7、8を左右方向に一体化してなる。各収納部6、7、8は、図3に示すように、正面側に開口する開口部6a、7a、8aを有しており、これらの開口部を個別に開閉可能とする略矩形状の扉66、76、86がヒンジHG又はHGを介して回動可能に取り付けられている。本体部2の上面21は、図1、3に示すように概ね平坦状に形成されており、図4に示すようにテレビ等の画像表示装置が載置される。各収納部には、HDDレコーダー等の電子機器やテレビの附属品その他メディア類が収納される。本体部2の背面23には、図2に示すように、コード類を貫通させる円形のグロメットGが取り付けられている。
物品載置台1は、図5に示される木製板材を含む構成部品が段ボール箱に梱包された組立家具セットとして販売されて、消費者の自宅で消費者により組立説明書に基づいて組み立てられる。各木製板材は、無垢材、集成材、積層材(合板)の何れを採用しても良い。物品載置台1の構成材として相応しい強度を有していれば、木製板材のほか、ハードボード(硬質繊維板)や合成樹脂板を採用することもできる。また。上記各種板材を組み合わせて採用してもよい。図5に示していないが、組立家具セットには、上記板材の他、後述する柱状の補助脚部67、板材同士を連結する接合部品(接合用木軸W、カムロックボルトB及びカムロックL)、扉取付部品(ヒンジHG、ヒンジHG、ステーST、マグネットキャッチ類)、コード類貫通用のグロメットG、背板止め、ボルト類、カバーキャップ及び組立説明書等が同梱されている。
物品載置台1の寸法を、図1を参照しながら説明する。なお、下記寸法は何れも本発明の実施形態の一例を示すにすぎず、これらの数値により本発明の範囲が限定されるものではない。物品載置台1は、奥行きDが約34cm、高さHが約36cm、横幅Wは約150cmで、横幅100~140cm程度の大型テレビを視覚的にバランスよく載置できるように設定されている。本体部2の高さHは約26cm、左右一対の脚部3、3の高さHは約10cmであり、本体部2の下面22と床面の間には約10cmの隙間が設けられる。本体部2の上面21、下面22及び背面23を構成する各収納部の天板、底板及び背板は、他の収納部の天板、底板及び背板とは個別に形成されている。具体的には、中央の収納部6を構成する略矩形状の天板61、底板62及び背板63の横幅Wが約85cmであり、左右両側の収納部7、8を構成する略矩形状の天板71、81、略矩形状の底板72、82及び略矩形状の背板73、83の横幅Wが約30cmである。左右両側の収納部7、8を構成する天板、底板及び背板の横幅が同じであることにより、物品載置台1は外見上、左右対称に形成されて、後述する微小段部21a、21a及び脚部3、3も本体部2の左右方向の中途部において左右対称に表れる。
上述したとおり、横幅の長い収納部6の天板61、底板62、背板63でも、物品載置台1の横幅に対して6割弱の横幅しかないため、段ボール箱に梱包される組立家具セットの荷姿の長手寸法を従来に比べて短く圧縮することができる。これにより、組立家具セットを消費者の車両に積載し易くなったり、配送業者に支払う配送料を安く抑えたりすることが期待される。なお、物品載置台1の横幅Wに比べて、天板61、71、81、底板62、72、82及び背板63、73、83の横幅W、W及びWの合計が短いが、後述するように、天板、底板及び背板は収納部を相互に仕切る二枚の略矩形状の側板64、64を介して連結され、物品載置台1は挟み込まれる二枚の側板64、64の厚みW相当分の約5cmだけ横幅が大きくなっている。
(本体部2)
本体部2は、図1~3に示すように、三つの収納部6、7、8を左右方向に一体化してなる。各収納部6、7、8は、何れも天板、底板、背板及び左右の側板からなる箱状体である。但し、収納部6、7、8は、相互に独立して構成されるものでなく、各収納部の側板のうち他の収容部と隣接する位置にある側板64、64は、何れも隣接する他の収容部と共有されている。具体的には、図1~3及び図5に示すように、中央の収納部6を成す箱状体が天板61、底板62、背板63及び左右の側板64、64で構成され、物品載置台1の正面に向かって左側の収納部7を成す箱状体が天板71、底板72、背板73及び左右の側板64、74で構成され、物品載置台1の正面に向かって右側の収納部8を成す箱状体が天板81、底板82、背板83及び左右の側板64、84で構成される。すなわち、収納部6と収納部7、収納部6と収納部8はそれらを相互に仕切る側板64を介して連結されている。
(天板61、71、81)
天板61、71、81は、図1~3に示すように、相互に高さ位置が揃えられるように水平に且つ側板64、64の上端側付近の側面に対して側端面を沿わされるように連結固定されており、側板64、64の上端面と共に本体部2の上面21を構成する。天板61は左右の両側端面を左右二枚の側板64、64に当接させるように連結固定されており、天板71、81は内側端面を一方の側板64に当接させるように連結固定されており、外側端の下面を側板74、84の上端面と当接するように連結固定されている。
天板61、71、81は、側板64、64の上端側の側面に連結されると述べたが、具体的には、図6に示すように、側板64、64の上端部が天板61、71、81の上面に対して僅かに高く(0.5~2mm程度の一定高さだけ)上方に必ず突出するように連結位置が設定されている。これにより、側板64、64の上部は、天板61、71、81の間から上方へ突出し、上端面が上面21の前後方向の全体に亘る平面視帯状の微小段部21a、21aを形成し、天板61、71、81と共に上面21の一部を構成する。天板61と天板71、或いは天板61と天板81の隣り合う天板同士が、寸法誤差による高さ位置の僅かなズレを生じることは当然あるが、それらの間に所定幅を有し上方に突出する微小段部21aが介在することによりズレはカムフラージュされる。なお、図6は、天板61と天板71の間に表れる微小段部21aを示すものであるが、天板61と天板81の間に表れる微小段部21aも同様に表れる。
上述したとおり、天板71、81は横幅が同じであるから、微小段部21a、21aは上面21の左右方向の中途部において左右対称に表れて、本体部2の上面2に意図的に設けられた意匠として消費者に印象付けられる。なお、微小段部21aの高さはごく僅かに設定されているが、側板64、64とこれらに直接固定する天板61、71、81の寸法誤差を所定の規格範囲内に収めるように加工すれば、二つの微小段部21a、21aを必ず上方に突出させることが十分可能である。したがって、微小段部21a、21aは、消費者が自宅で組み立てた家具の完成品においても、店舗に展示される見本品においても同様に出現して、上面21の意匠を成す凸部として客観的に認識される。
(底板62、72、82)
底板62、72、82は、図2に示すように、相互に高さ位置が揃えられるように水平に且つ側板64、64の下端寄りの中途部の側面に対して側端面を沿わされるように連結固定されており、側板74、84の下端面と共に本体部2の下面22を構成する。底板62は左右の両側端面を左右二枚の側板64、64に当接させるように連結固定されており、底板72、82は内側端面を一方の側板64に当接させるように連結固定されており、外側端面を側板74、84の下端側の側面に当接させるように連結固定されている。底板62と底板72、或いは底板62と底板82の隣り合う底板同士が、寸法誤差による高さ位置の僅かなズレを生じることは当然あるが、それらの間に下方に突出する脚部3が介在するため、カムフラージュされる。
底板62、72、82は、側板64、64の下端寄りの中途部の側面に連結されると述べたが、具体的には側板64、64の下部が底板62、72、82の下面より約10cm突出するように連結位置が設定されている。これにより、側板64、64の下部は、図2に示すように、底板62、72、82の間から下方へ垂直に突出し、図1に示すように、下端面が床面に当接して直立する、高さ約10cmで左右一対の壁状の脚部3、3を形成する。脚部3は、前後方向に延びるように直立しているため、その横幅は側板64の板厚分(約2.5cm)しかなく、物品載置台1を正面から見たときにあまり目立たず、スタイリッシュな印象を与えることが期待される。
(背板63、73、83)
背板63、73、83は、それぞれ四方の辺(板端)を天板61、71、81の下面、底板62、72、82の上面及び側板64、74、84の側面の後端の近傍に凹設されている直線状の溝T(図5)に嵌め込まれた状態で保持固定されて、上記各板材の後端面と共に本体部2の背面23を構成する。具体的には、背板63が上端を天板61の溝、下端を底板62の溝、左右両側端を側板64、64の溝に嵌め込まれて、背板73が上端を天板71の溝、下端を底板72の溝、内側端を側板64の溝、他方の外側端を側板74の溝に嵌め込まれて、背板83が上端を天板81の溝、下端を底板82の溝、内側端を側板64の溝、他方の外側端を側板84の溝に嵌め込まれる。
背板63、73、83と上記各板材の溝Tとの隙間には図示しない背板止めの爪が差し込まれ、背板止めが木ネジで背板に固定されることにより、背板63、73、83は溝の中でずれ動かないように固着される。背板63、73、83が天板、底板及び左右の側板で形成される略矩形状の枠体に嵌め込まれることにより、各板材部材の交差角度(直角)が一定に維持されて、本体部2の上に人が乗るなどして過大な負荷を加えられた場合でも本体部2が急激に破壊されることを防止する。
(側板64、64)
側板64、64は、上述のとおり、それらの内側面(本体部2の中央に向けられた面)に天板61、底板62及び補強支持板4の左右の両端面が当接するように連結固定されており、外側面(本体部2の左右両側に向けられた)に天板71、81、底板72、82及び補強支持板5の内側端面が当接するように連結固定されており、収納部6と7、収納部6と8を左右に仕切ると共にこれらの収納部を相互に連結する側壁を構成する。そして、上述のとおり、各側板64は、上部が本体部2の上面21から突出する微小段部21aを構成して、下部が本体部2の下面22から突出する脚部3を構成する。
側板64、64は、前後寸法が約340mmで、天板61、71、81、底板62、72、82及び左右両側の側板74、84(前後寸法約315mm)より長く、後端が天板、底板及び左右両側の側板と揃えられて、前端が天板、底板より前方へ突出するように連結されている。これにより、側板64、64の前端は、図1に示すように、各収納部の開口部6a、7a、8aを閉じる扉66、76、86より前方へ僅かに(約9mm程度)突出する。各扉は、それ自体の加工寸法誤差やヒンジの取り付け誤差の複合により、前後に僅かに位置ずれし、また、斜めに僅かに傾くことがある。ここで、隣り合う扉同士間で逆向きのズレや傾きが生じると、目立ち易くなる。そこで、隣り合う扉の間に側板64、64の突出部分を介在させて、隣り合う扉同士を視覚的に分離することにより、前後位置や傾きの違いを直接見比べられないようにカムフラージュしている。
側板64、64は、上述したように物品載置台1の上下方向及び前後方向の全長に亘る板材であり、その左右両側面には隣接する二つの収納部の天板及び底板がすべて連結固定されることにより本体部2の要所を成し、その下側部分がそのまま床面に直立する壁状の脚部3、3となるものであり、脚部3、3が本体部2から容易に離脱することはない。また、脚部3を設けるために物品載置台1の構造や組立作業を複雑化させたり、部品点数を増やしたりする必要も特にない。本体部2の下方空間を広くする等の理由で脚部3を長くしたい場合も特別な補強を要しない。相互に隣り合う底板や天板は、側板64、64を介して接合されており、側板64、64は床面により直接支持されているため、図10(b)で説明したような接合部分の破綻は生じない。
(側板74、84)
側板74、84は、本体部2の左右両側壁を構成する。外側の側板74は、図2に示すように、本体部2(収納部7)の左側壁24を形成する略矩形状の板材である。側板74は、上端面が天板71の下面に当接するように連結固定され、図1に示すように、上端面が上面21側に露出しないように覆い隠される一方、下端側の内側面が底板72の外側端面に当接するように連結固定され、図2に示すように、下端面が本体部2の下面22の一部を成す。側板84は、図1に示すように、本体部2(収納部8)の右側壁25を形成する略矩形状の板材である。側板84は、図1に示すように、上端面が天板81の下面に当接するように連結固定され、上端面が上面21側に露出しないように覆い隠される一方、下端側の内側面が底板82の外側端面に当接するように連結固定され、図2に示すように、下端面が本体部2の下面22の一部を成す。
上記のとおり、天板71、81は側板64、64と側板74、84に架け渡されるが、側板74、84の上端面が隠されていることにより、図1に示すように、上面21には左右二つの微小段部21a、21aによる帯状の区画ラインのみが表れ、他に余計なラインが表れないため、見た目をスッキリさせる視覚的効果が期待される。側板74、84は、下端面が底板72、82の下面と面一となるように設定されているが、寸法誤差により底板72、82の下面に対して上下方向にずれることがある。但し設置後には見えにくい下面22側に露出するため、特に問題になることはない。側板74、84に対し、天板71、81は下面が連結され、底板72、82は側端面が連結されて、接合方向が相互に異なることにより、収納部7、8に大きな負荷が加えられたときの接合部分の破壊を生じにくくしている。
(補強支持板4)
補強支持板4は、図2に示すように、中央の収納部6の下方において、底板62の下面と脚部3、3の内側面に対して直交するように設けられる板材であり、底板62の下面に上端面を当接させるように連結固定され、左右一対の脚部3、3の内側面に左右両側の側端面を当接させるように連結固定され、脚部3、3間に架け渡されるように設けられ、下端面が床面から離間するように上方に控えられている。補強支持板4が底板62を左右方向の全長に亘って支持することにより、底板62の耐荷重を向上させる。また、補強支持板4は、脚部3、3と底板62の交差角(直角)を維持すると共に脚部3、3を相互に支え合わせるように連結することにより、脚部3、3の直立安定性を向上させる。補強支持板4は、下端面が床面から離間するように上方に控えられているため、その隙間から薄型のモップを差し入れるようにして、収納部6の下方の床面全体を清掃することができる。なお、補強支持板4の上下寸法を脚部3、3と同じ長さにして床面に接地させることにより、底板62を確実に支持させるようにしても良い。
(補強支持板5、5)
補強支持板5、5は、図2に示すように、左右両側の収納部7、8の下方において、それぞれ底板72、82の下面と脚部3、3の外側面に対して直交するように設けられる板材であり、脚部3の外側面に対して内側端面を当接させるように連結固定され、底板72、82の下面に上端面を当接させるように連結固定されて、床面に下端面を接地させるように直立する補助脚部を形成する。補強支持板5、5は、下端面が床面に面するように接地していることにより、それぞれ側板64で片持支持されている収納部7、8の底板72、82に負荷される荷重を床面で支持して、収納部7、8の脱落を防止すると共に、脚部3、3と床面の交差角(直角)を維持して、脚部3の直立安定性を向上させる。また、補強支持板5、5は、その角部(直角部)を脚部3、3と底板72、82の交差部に当てるように沿わされているので、脚部3、3と底板72、82の交差角(直角)を維持することができる。
補強支持板5、5は、横幅を底板72、82の横幅と同長に設定しても良いが、本実施形態では、図2に示すように、底板72、82より横幅を狭く設定されており、且つ上端側から下端側に向けて横幅を窄められるように外側辺が傾斜させられている。横幅を底板72、82と同じ長さに設定すると、図7(a)に符号5´で示すように、物品載置台1の側方から見え易く、しかも直立した板端が収納部の下方から側方に突き出ているように見え、視覚的に違和感を与えることがある。また、物品載置台1を部屋の隅部に寄せて設置した場合には、図7(b)に符号5´で示すように、補強支持板が邪魔になって、床面を隅まで綺麗に掃除することができない。
しかし、補強支持板5の横幅を狭くして、外側辺を傾斜させることにより、図7(a)に示すように、上側方から見たときに収納部の陰に隠れさせることができる。また、補強支持板5の下端部が本体部2よりも内側に控えられていることにより、これに足の小指をぶつける事故が防止される。物品載置台1を部屋の隅部に寄せて設置した場合も、図7(b)に示すように、補強支持板と壁の間に隙間ができるため、当該隙間から補強支持板5の裏側へ手を入れて床面を隅まで綺麗に掃除することができる。なお、本実施形態では、補強支持板5は、横幅を狭めると共に外側辺を傾斜させることとしたが、横幅を底板より狭くする、又は横幅を窄めるように外側辺を傾斜させることの何れか一方のみを実施しても上記効果を得ることが期待できる。なお、何れも実施しないことにしても良い。
補強支持板4及び補強支持板5、5は、相互に個別に形成されており、補強支持板4は横幅が底板62と同長であり、補強支持板5、5は横幅が底板72、82より短い。したがって、これらの板材が従来段ボール箱に梱包される組立家具セットの荷姿寸法を短く圧縮することの妨げにはならない。補強支持板4、5は、脚部3、3と各収納部6、7、8の底面を連結すると同時に、各収納部6、7、8の側板と底板の連結強化を図るものでもあり、これにより本体部2の構造が強化されている。
補強支持板4及び補強支持板5、5が取り付けられる底板62、72、82と側板64、64(脚部3、3)は、何れも物品載置台1の前後方向の長さの略全体に亘る。そのため、例えば補強支持板4、5の取付位置を前後移動させたり、補強支持板4、5の板厚を大きくしたり、取付枚数を増やしたりする設計変更がし易い。したがって、試作品の評価により補強支持板4及び補強支持板5、5の見栄えや強度に関する問題点が検出された場合に比較的容易に対策を講じることができる。
なお、本実施形態では、補強支持板4、5を底板62、72及び82の前後方向の中央より後方に位置するように設けている。物品載置台1を正面上方から見たときに補強支持板4、5が収納部の陰に隠れるようにして、見た目をすっきりさせるためである。また、補強支持板が後方寄りの位置にあると、使用者が収納部の下方空間を収納空間として活用したい場合に、奥行きが広く確保されるので、好ましい。補強支持板4については、後方寄りに設けられていれば、床面と隙間から収納部6の下方を清掃し易い。補強支持板4、5は前後方向位置が相互に揃えられており、脚部3、3を左右両側から挟むことにより強固に支持している。
(仕切板65)
中央の収納部6の天板61は、他の収納部の天板に比べて横幅が大きく、それに加え、図4(a)に示すように、載置されるテレビ等の全荷重が負荷されることがある。そのため、天板61自体の撓みが大きくなることや、脚部3、3との連結の破綻が懸念される。そこで、図3に示すように、天板61の下面と底板62の上面に対して上下端面を当接させた状態で連結固定されて収納部6の内部を左右に仕切る仕切板65を設けることにより、天板61にかかる負荷を、直下方にある底板62に分担させている。底板62は、補強支持板4及び後述する柱状脚部67により支持されるため、天板61から重量負荷を分担させられても差し支えない。仕切板65は、収納部6の左右方向の略中央に設けられ、仕切板65と側板64との間に棚板を架け渡すように設けることができる。
(扉66、76、86)
扉66、76、86は、図1、3に示すように、各収納部6、7、8の正面に形成される開口部6a、7a、8aを個別に開閉可能とする。収納部6の扉66は、下端部が底板62にヒンジHGを介して固定されて上下方向に回動可能とされ、左右両側部が側板64、64と開度調整ステーSTで連結されて開放時の角度が略水平に維持される。収納部7、8の扉76、86は、外側端部が側板74、84にヒンジHGを介して固定されて水平方向に回動可能である。なお、各扉は、前後に微妙に位置ずれしたり、斜めに微妙に傾いたりすることが避けられず、すべての扉が閉鎖されている状態では目立ち易いため、上述のとおり、側板64、64の前端を前方に突出させることにより、位置ずれや傾きがカムフラージュされている。
(柱状の補助脚部67)
天板61に載置されるテレビ等の重量が大きい場合には、底板62にかかる負荷も相当大きくなるが、底板62を補強する補強支持板4は床面との間に隙間があり、経年変化により補強支持板4の撓みが大きくなることが懸念される。そこで、図2に示すように、底板62の下面の略中央部に垂設されて床面に接地するように直立することにより底板62を支持する柱状の補助脚部67を設けている。補助脚部67は、上端を底板62に固定されて下端にナット部を備える棒状の脚部本体67aと、上記ナット部に対して螺合されるボルト部を備えており床面に対して接地及び離間可能な台座67bを有してなる。
補助脚部67は、台座67bが脚部本体67aに対して回転させられることにより上下移動する長さ調整機構を備えており、収納部6の上面にテレビやモニターが載置されて天板61及び底板62に大きな負荷がかかるときは、下端の台座67bを下方移動させて床面に接地させることにより下方から確り支持することができる。物品載置台1を後述するように壁寄せスタンドと共に壁際に設置するときには、台座67bを床面から離間させて下方に壁寄せスタンドの土台を潜らせることができる。テレビ等を壁寄せスタンドで支持する場合は、天板及び底板にかかる負荷は小さくなるため、補助脚部67は必ずしも接地させなくても良いが、壁寄せスタンドの土台の上面が台座67bを当接可能な形状であれば接地させても良いことは勿論である。
(板材同士の連結構造)
上述した天板61、71、81、底板62、72、82、側板64、74、84、仕切板65及び補強支持板4、5の相互間の連結固定は、連結用部材として、木製で円筒形の接合用軸Wと、カムロックボルトB及びカムロックLの組み合わせを用いることにより行われている。ここでは、図8を参照しながら、中央の収納部6を構成するために天板61及び底板62の端面(板端面)を二枚の側板64の側面(板面)に連結固定する場合について説明する。なお、補強支持板4の上端面と底板62の下面、及び仕切板65の上下端面と天板61の下面、底板62の上面の連結固定は、接合用軸WとカムロックボルトB及びカムロックLの組み合わせにより予め行われている。
接合用軸Wは、各側板64の側面に設けられる差込穴64aに一端を差し込まれ、他端を天板61、底板62及び補強支持板4の端面に設けられた差込穴61a、62a、4aに差し込まれることにより、天板61及び底板62と側板64を連結する。各接合用軸Wの両端には予め接着剤を塗布されており、接合用軸Wが差込穴から抜け出ないように強固に固着される。カムロックボルトBは、各側板64の側面に設けられる下穴(不図示)にネジ部をねじ込んでおき、側板64の側面に天板61、底板62の端面を当接させることにより、ネジ部とは反対側の頭部Hが天板61、底板62の端面に設けられた差込穴61b、62bに差し込まれる。
これらの差込作業は、上述した接合用木軸Wによる接合作業と同時並行で行われる。カムロックボルトBの頭部Hが差込穴61b、62bに差し込まれると、天板61、底板62の下面に開口しているカムロック穴61c、62cの内側に頭部Hが露出する。そこで、カムロック穴61c、62cから頭部HにカムロックLを係止することにより、カムロックボルトBは差込穴61b、62bから抜け出ないように固定される。上記のとおり、側板64に対する天板61及び底板62の連結固定は、側板64の側面に天板61及び底板62の側端面を当接させてその当接面同士を連結用部材で連結固定することにより行われる。なお、背板63は、天板61、底板62に対して一方の側板64が連結されたときに、天板61、底板62に形成されている溝Tに沿ってスライドさせるように嵌め込まれる。
収納部7を成す箱状体を組み立てるために、天板71及び底板72と、側板64、74を連結する場合や、収納部8を成す箱状体を組み立てるために天板81及び底板82と、側板64、84を連結する場合においても、接合用木軸WとカムロックボルトB及びカムロックLの組み合わせが用いられる。これらの連結作業も、上記同様に行われる。すなわち、板材同士の連結固定は、一方の板材の板面と他方の板材の板端面を当接させて、それらの当接面同士を連結用部材で連結固定することにより行われる。なお、側板64において、天板71、81及び底板72、82と連結するために設けられる接合用木軸Wの差込穴64cとカムロックボルトBのネジ用下穴64dは、上述した天板61及び底板62と連結するための差込穴64aやネジ用下穴64bと前後方向に位置をずらされている。天板61と天板71、81、底板62と底板72、82は高さ位置が相互に揃えられているところ、側板64の左右両側面に固定される天板及び底板に使用される接合部材が、側板64の内部において相互に干渉しないようにするためである。また、同様の理由から、側板64において、補強支持板4と連結するために設けられる穴も、補強支持板5と連結するための穴に対して上下方向に位置をずらされている。
(上記実施形態の作用効果)
上記実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。三つの収納部6、7、8を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状の横長の本体部2を備える物品載置台1において、各収納部6、7、8の天板61、71、81、底板62、72、82、背板63、73、83をすべて個別に形成して、これらを相隣接する収納部により共有されて各収納部を仕切る側板64、64を介して連結固定することにより、本体部2の上面21、下面22及び背面23を構成するので、従来の家具のように大型天板や大型底板を使用することなく横長の物品載置台を構成することができる。これにより、上記板材を含む構成部品を梱包した物品載置台の組立家具セットは、荷姿の長手寸法が短く圧縮されて、消費者が店舗に乗り付けた自動車に積載し易くなったり、配送料を安く抑えたりすることが期待される。
上記実施形態によれば、共有される側板64、64の上部が、天板61、71、81の間から上方へ僅かに突出して、上端面が本体部2の上面21においてその前後方向の全体に亘る平面視帯状の微小段部21a、21aを形成し、天板61、71、81と共に上面21の一部を構成する。これにより、隣り合う天板同士に上下方向のズレが生じていても、それらの間に介在する微小段部21aが天板を左右に隔離し、しかも各天板より上方に突出していることで、天板同士の上下方向のズレがカムフラージュされる。組立家具において天板同士の接合部分から段差をなくすことは実質的に不可能であるが、これを本体部2の上面21において不規則に表れる凹凸ではなく、上面21の一部を構成するように意図された意匠として消費者に認識させることができる。なお、天板の上面に対して側板64を僅かに(例えば0.5~2mm程度の一定高さ分だけ)突出させることは、板材の寸法管理を適切に実施することにより容易に実現できる。微小段部21aの突出量の設計値は、実際の板材加工で生じ得る寸法誤差等を考慮して適宜決定すれば良い。
上記実施形態によれば、共有される側板64、64の下部が底板62、72、82の間から下方に突出して、相対向する左右一対の壁状の脚部3、3を形成し、当該脚部3、3が本体部2を床面から浮かせた状態で安定的に支持する。側板64、64は、本体部2の前後方向及び上下方向の全体に亘る部材で、三つの収納部6、7、8天板、及び底板がすべて連結されることにより本体部2の要所を成しており、当該要所を成す側板がそのまま床面に直立する壁状の脚部3、3となるため、従来の家具において本体部に別個に形成された棒状の脚部を取り付けるものとは異なり、本体部2の荷重等による負荷で外れたりすることはまずない。また、脚部3、3を設けるために家具の構造や組立作業を複雑化させたり、部品点数を増やしたりしなくて済む。脚部3、3は、本体部2を床面から浮かせてスタイリッシュな印象を与えると共に本体部2の下方の床面を掃除し易くする。
上記実施形態によれば、本体部2の上面(物品載置面)21にテレビ等の映像表示装置を設置する場合に、映像表示装置の本体より横幅が狭く中央一か所又は左右両端二か所に設けられるスタンドS(土台S)を、図4(a)に示すように左右の微小段部21a、21aの間に収まるように配置するか、図4(b)に示すように左右の微小段部21a、21aの左右両外側に跨らせるように配置することにより、左右対称に形成される上面21の中央に映像表示装置を視覚的な安定感をもって且つスタンドSや土台Sを微小段部21aに乗り上げさせることなく設置することができる。左右両端の二か所に設けられるスタンドS、Sの間隔と、微小段部21a、21aの間隔とが略同じである場合には、図4(c)に示すように一方のスタンドSを左右の微小段部21a、21aの間に配置し、他方のスタンドSを左右の微小段部21a、21a間の外側に配置して、映像表示装置を上面21の略中央に設置することができる。
上記実施形態によれば、上記実施形態では、中央の収納部6を構成する天板61、底板62及び背板63は、左右両外側の収納部7、を構成する天板71、81、底板72、82及び背板73、83に対して横幅が2.5倍以上あり、中央の収納部6の横幅が左右外両側の収納部7、8の横幅よりも十分長くなるように寸法比率が大きく設定されているため、結果として、左右の微小段部21a、21aの間隔が広くなり、中央に横幅の広いスタンド土台を有する映像表示装置でも微小段部21a、21aに乗り上げることなく、上面21の中央に安定的に設置することができる。また、左右一対の脚部3、3の間隔も本体部2において広くなるため、本体部2が安定的に支持される。
上記実施形態によれば、左右の微小段部21a、21aの間隔は、天板61、底板62及び背板63の横幅により規定されるところ、これらの横幅寸法を変更することにより、他の構成部品を殆ど変更することなく、様々なサイズの映像表示装置に対応することができる複数サイズの物品載置台を容易に手配することができる。
上記実施形態によれば、図9に示すように、テレビTを本体部2より高い位置で支持する壁寄せスタンドSが壁際に設置されている場合には、同図に点線で示すように、壁寄せスタンドWSの土台WSを左右の脚部3、3の間に収めるように物品載置台1を壁際に寄せることにより、テレビTと物品載置台1及び本体部2が略左右対称を成すように、且つ収納部6、7、8がテレビTの略直下に位置するように配置することが可能である。なお、収納部6の下方には補強支持板4と柱状の脚部67があるが、脚部67を長さ調整機構により床面から離間させて、壁寄せスタンドの土台WSを補強支持板4及び柱状の脚部67の下方を潜らせるようにすればよい。
上記実施形態によれば、底板62、72、82の下面と、壁状の脚部3、3の側面に対し連結固定される補強支持板4、5、5が設けられることにより、各収納部において脚部と底板の連結の破綻が防止されて各底板の耐荷重が向上する。補強支持板4、5、5は、それらの直角部とその直角部を挟む二辺を底板と脚部に沿わされるように連結固定されているので、脚部3、3と底板72、82の相互位置及び交差関係を維持する。壁状の脚部3、3は、何れも補強支持板4と補強支持板5により左右両側から挟まれるように固定されるため、傾くことが確実に阻止されて脚部の直立安定性が向上する。なお、補強支持板4、5、5は、脚部3、3に連結されるものであるが、脚部3、3と一体的に形成される収納部の側板を底板に対して連結することにもなり、結果として、収納部6、7、8並びに本体部2の構造強化を図ることができる。補強支持板4、5、5は、各収納部の天板、底板及び背板と同様に相互に個別に形成されており、家具の横幅全体に亘るような長尺の横架部材ではないため、組立家具セットの荷姿の長手寸法を短く圧縮することを阻害しない。
上記実施形態によれば、底板62、72、82と脚部3、3は、本体部2の前後方向の略全体に亘る長さを有してなる一方、これらに連結固定される補強支持板4、5、5は、本体部2の前後方向と直交するように設けられるため、補強支持板4、5、5はその取付位置を前後方向に移動させたり、補強支持板の板厚を大きくしたり、取付枚数を増やしたりすることができる。すなわち試作品の評価により補強支持板4及び補強支持板5、5の見栄えや強度に関する問題点が検出された場合において、これらの取付位置、板厚、枚数等の変更により対応できるものであれば容易に対策することができる。
上記実施形態によれば、本体部2の左右両側の収納部7、8の下方に設けられる補強支持板5、5は、その下端面が床面に接地することにより、補助脚部として本体部2を床面から浮かせることに寄与し、側板64で片持支持される収納部7、8が脱落しないように確り支持することができる。補助脚部が床面と脚部3の両方に当接することにより脚部3の床面に対する傾きを強力に阻止して、脚部3の直立安定性を更に向上させることができる。
上記実施形態によれば、補強支持板5、5は底板72、82より横幅が狭く設定されており、且つ上端側から下端側に向けて窄めるように外側辺を傾斜させられているので、物品載置台1を上側方から見たときに収納部7、8の陰に隠れるため、視覚的にすっきりした印象とすることができる。また、物品載置台1を部屋の隅角部に寄せて設置した場合でも、壁との隙間から補強支持板5の裏側へ手を回し入れて床面を掃除することができる。更に本体部2の左右両端より内側に控えられていることにより、足の小指を引っ掛けて怪我する事故が防止される。
上記実施形態によれば、補強支持板4、5、5は底板の前後方向の中央より後方寄りに設けられることにより、物品載置台1を正面上方から見たときに補強支持板4、5、5が本体部2の陰に隠れて見えにくくなるため、見た目がスッキリする。本体部2の下方を収納空間として活用する場合には、補強支持板4、5、5が後方寄りの位置にあることにより、収納空間としての利便性が高くなる。
上記実施形態によれば、補強支持板4は、左右一対の脚部3、3に架け渡されるように設けられ、上端面が底板62に連結固定され、左右両側端面が左右の脚部3、3に連結固定されるため、補強支持板4を介して脚部3、3が相互に支え合う関係になり各脚部3の傾きは一層効果的に阻止される。なお、補強支持板4は、下端面が床面から離間するように上方に控えられているため、物品載置台1を壁寄せスタンドと共に壁際に寄せて設置する際の妨げにならない。
上記実施形態によれば、中央の収納部6の底板62の略中央部に垂設されて床面に下端の台座67bを接地させるように直立する柱状の脚部67を設けることにより、底板61の耐荷重が更に向上する。底板62を補強する補強支持板4は床面との間に隙間があり、経年変化により補強支持板4の撓みが大きくなることが懸念されるが、脚部67が床面に接地して底板62を支持することにより補強支持板4の撓みを防止できる。脚部67は、長さ調整機構を備えるので、物品載置台1を壁寄せスタンドと共に壁際に寄せて設置するときには、脚部67を床面から離間させて、その下方に壁寄せスタンドの土台を潜らせることができる。壁寄せスタンドの土台の上面が台座67bを当接可能な形状であれば、設置後、スタンドの土台に当接させても良い。
上記実施形態によれば、中央の収納部6において、天板61の下面と底板62の上面に上下両端面を連結固定されて収納部6の内部を左右に仕切る仕切板65が設けられているので、天板61にかかる重量負荷について仕切板65を介して底板62に分担させることができる。底板62は、上述のとおり、補強支持板4及び柱状の脚部67により支持されているため、天板61の撓み及び天板61と側板64,64の連結の破綻が確実に防止される。
上記実施形態によれば、左右両側の側板74、84の上端面が天板71、81により覆い隠されているため、本体部2の上面には左右の微小段部21a、21aによる区画ラインが表れるのみで、他の余計な区画ラインが表れないため、見た目がスッキリする視覚的効果がある。また、側板74、84に対して天板71、81は下面が連結される一方、底板72、82は側端面が連結されており、接合面の向きが異なることにより接合部分の破壊を生じにくい。
上記実施形態によれば、本体部2の上面21を形成する天板61、71、81は、何れも相隣接する収納部と共有される側板を介して連結されているが、背板63、73、83が、天板、底板及び二枚の側板で形成される略矩形の枠体に嵌め込まれることにより、各天板を支持すると共に各板材部材の交差角度(直角)を維持して、本体部2の上面に人が乗るなどして過大な負荷を加えられた場合でも本体部2が急激に破壊されることを防止する。
上記実施形態によれば、各収納部6、7、8を仕切る側板64,64を扉66、76、86より前方に突出させて、隣り合う扉の間に介在させることにより、隣り合う扉同士の前後位置や傾きの違いが直接見比べられないようにカムフラージュされている。これにより、各扉が前後方向に僅かに位置ずれしていたり、微妙に斜めに傾いたりしていたときに無闇に問題視されることが防止される。
(上記実施形態の変形例)
上記実施形態では、三つの収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す物品載置台1の組立家具について説明したが、これに限らず、本発明は、二つ又は四つ以上の収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す他の組立家具に適用することにしても良い。
上記実施形態では、隣り合う収納部に共有される側板64、64の上部を天板61、71、81の上面より上方に突出させて微小段部21a、21aを形成すると共に側板64の下部を底板62、72、82の下面より下方に突出させて本体部2を床面から浮かせるように支持する脚部3、3を形成したが、微小段部又は脚部の何れか一方のみを形成することにしても良く、又は何れも形成しないことにしても良い。微小段部を設けないことの具体例としては、本体部の上面において、隣り合う収納部に共有される側板の上部を、天板の上面より上方に突出させないように(天板の上面と略面一となるように、又は天板の上面より下方に凹ますように)天板の間から露出させて上面の一部を成すようにすることが考えられる。脚部を設けないことの具体例としては、本体部の下面において、隣り合う収納部に共有される側板の下部を底板の下面より下方に突出させないように(底板の下面と略面一となるように、又は底板の下面より上方に凹ますように)底板の間から露出させて下面の一部を成すようにすることが考えられる。なお、隣り合う収納部に共有される側板の上部を微小段部として天板の上面に対して僅かに突出させるのではなく、本体部の上面においてブックスタンドのように本を倒れさせないように側方から支持することができる高さを有する壁部を形成するように突出させても良い。
上記実施形態では、板材同士の当接面である板面と板端面に接合用軸WやカムボルトBを差し込むための差込穴やねじ込むための下穴を設けて、当接面同士を接合用軸やカムボルト等の連結用部材で連結固定することとしたが、これらに代えて、又はこれらに加えて他の接合部材を使用しても良い。例えば直交する板面同士又は板端面同士を連結するL字形金具で取り付けても良い。
上記実施形態では、各収納部6、7、8はすべて天板、底板、背板及び左右の側板からなるものとしたが、例えば収納部が閉鎖されたものである必要がない場合等には、背板の一部又は全部を設けないことにしても良い。また、正面の開口部を閉鎖する扉の一部又は全部を向けないこととしても良い。上記実施形態では、隣り合う扉同士を隔離するように隣り合う収納部に共有される側板を前方に突出させていたが、当該前方突出部をなくすことにしても良い。
上記実施形態では、底板61、71、81及び側板3、3に対して直交するように設けられて底板61、71、81の下面及び脚部3の側面の下面に連結固定される補強支持板4、5、5を設けることとしたが、これらに代えて、又はこれらに加えて底板61、71、81の下面及び脚部3の側面の下面に連結固定される他の補強支持部材を設けることとしても良い。例えば底板61、71、81の下面及び脚部3の側面の下面に連結固定されるL字形金具を取り付けても良い。
上記実施形態では、柱状の補助脚部67を中央の収納部6(一部の収納部)の下方にのみ設けることとしたが、すべての収納部の下方に設けることにしても良い。上記実施形態では、天板及び底板に上下両端を連結固定されて収納部を左右に仕切る仕切板を中央の収納部6(一部の収納部)にのみ設けることとしたが、すべての収納部の下方に設けることにしても良い。その他、本発明はその要旨を変更しない範囲において種々の変更をなし得る。
1 物品載置台(家具)
2 本体部
21 上面(物品載置面)
21a 微小段部
22 下面
23 背面
3 脚部
4 補強支持板
5 補強支持板(補助脚部)
6 収納部(中央に位置する収納部)
6a 開口部
61 天板
62 底板
63 背板
64 側板(共有される側板)
65 仕切板
66 扉
67 柱状脚部
7 収納部(左側に位置する収納部)
71 天板
72 底板
73 背板
74 側板
8 収納部(右側に位置する収納部)
81 天板
82 底板
83 背板
84 側板

Claims (21)

  1. 三つの収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す本体部と、前記本体部の下方に設けられて前記本体部を床面から浮かせるように支持する脚部と、を備える家具において、
    各収納部は、少なくとも天板、底板及び左右の木製の側板からなり、
    各収納部の側板のうち他の収納部と隣接する位置にある側板は、何れも隣接する他の収納部と共有されており、
    各収納部の天板は、他の収納部の天板とは個別に形成されて、相互に高さ位置が揃えられるように且つ隣接する他の収納部と共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の上面を構成し、
    各収納部の底板は、他の収納部の底板とは個別に形成されて、前記共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の下面を構成し、
    前記共有される側板は、上部が前記天板の間から上方へ突出して上端面が前記上面において平面視帯状を成す微小段部を形成し、下部が前記底板の間から下方に突出して床面に下端面を当接させるように直立する左右一対の壁状の脚部を形成することを特徴とする家具。
  2. 前記各収納部の下方において、前記脚部の側面に側端面を当接させるように連結固定されると共に前記底板の下面に上端面を当接させるように連結固定される補強支持板が設けられていることを特徴とする請求項1記載の家具。
  3. 前記本体部において左右両側に位置する二つの収納部の下方にそれぞれ設けられる補強支持板は、床面に下端面を接地する補助脚部であることを特徴とする請求項2記載の家具。
  4. 前記補助脚部は、それらが連結固定される底板よりも横幅が狭く、且つ上端側から下端側に向けて横幅を窄められるように外側辺が傾斜させられていることを特徴とする請求項3記載の家具。
  5. 前記本体部において中央に位置する収納部の下方に設けられる補強支持板は、前記左右一対の脚部の内側面に左右両側端面を当接させるように連結固定されて、下端面が床面から離間するように上方に控えられていることを特徴とすることを特徴とする請求項2記載の家具。
  6. 前記本体部において中央に位置する収納部は、その天板及び底板に上下両端を連結固定される仕切板により左右に仕切られることを特徴とする請求項5記載の家具。
  7. 前記中央に位置する収納部の底板の略中央部に垂設されて床面に下端を接地するように直立する柱状の補助脚部が設けられていることを特徴とする請求項6記載の家具。
  8. 前記柱状の補助脚部は、下端を床面に対して接地及び離間させられる長さ調整機構を備えることを特徴とする請求項7記載の家具。
  9. 前記本体部において中央に位置する収納部を構成する天板及び底板は、左右両側に位置する収納部を構成する天板及び底板に対して左右方向における長さの寸法比率が大きく設定されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の家具。
  10. 前記本体部の左右両側の側壁を構成する側板は、前記天板の下面に上端面を当接させるように連結固定されており、前記底板の側端面に下端側の側面を当接させるように連結固定されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の家具。
  11. 前記補強支持板は、前記底板の前後方向において後方寄りに位置することを特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載の家具。
  12. 前記各収納部は、前記天板の下面、前記底板の上面及び前記左右の側板の側面に形成される溝に四方の辺を嵌め込まれて保持固定される背板を有してなることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の家具。
  13. 前記各収納部は、前記天板及び底板の前端面に面するように設けられて各収納部の開口部を個別に開閉可能とする扉を備えており、
    前記共有される側板は、その前端が閉鎖された扉の間から前方に突出していることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の家具。
  14. 複数の収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す本体部を備える家具において、
    各収納部は、少なくとも天板、底板及び左右の木製の側板からなり、
    各収納部の側板のうち他の収納部と隣接する位置にある側板は、何れも隣接する他の収納部と共有されており、
    各収納部の天板は、他の収納部の天板とは個別に形成されて、相互に高さ位置が揃えられるように且つ隣接する他の収納部と共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の上面を構成し、
    各収納部の底板は、他の収納部の底板とは個別に形成されて、前記共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の下面を構成することを特徴とする家具。
  15. 三つ以上の収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す本体部を備える家具において、
    各収納部は、少なくとも天板、底板及び左右の木製の側板からなり、
    各収納部の側板のうち他の収納部と隣接する位置にある側板は、何れも隣接する他の収納部と共有されており、
    各収納部の天板は、他の収納部の天板とは個別に形成されて、相互に高さ位置が揃えられるように且つ隣接する他の収納部と共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の上面を構成し、
    各収納部の底板は、他の収納部の底板とは個別に形成されて、前記共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の下面を構成し、
    前記共有される側板は、上部が前記天板の間から上方へ突出して上端面が前記上面において平面視帯状の微小段部を形成することを特徴とする家具。
  16. 三つ以上の収納部を左右方向に一体化してなり概ね直方体形状を成す本体部と、前記本体部の下方に設けられて前記本体部を床面から浮かせるように支持する脚部と、を備える家具において、
    各収納部は、少なくとも天板、底板及び左右の木製の側板からなり、
    各収納部の側板のうち他の収納部と隣接する位置にある側板は、何れも隣接する他の収納部と共有されており、
    各収納部の天板は、他の収納部の天板とは個別に形成されて、相互に高さ位置が揃えられるように且つ隣接する他の収納部と共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の上面を構成し、
    各収納部の底板は、他の収納部の底板とは個別に形成されて、前記共有される側板の側面の板面に当接させた側端面を連結固定されて前記本体部の下面を構成し、
    前記共有される側板は、下部が前記底板の間から下方に突出して床面に下端面を当接させるように直立する壁状の脚部を形成することを特徴とする家具。
  17. 前記各収納部の下方において、前記脚部の側面及び前記底板の下面に連結固定される補強支持部材が設けられていることを特徴とする請求項16記載の家具。
  18. 前記補強支持部材は、前記脚部の側面に側端面を当接させるように連結固定されると共に前記底板の下面に上端面を当接させるように連結固定される板材であることを特徴とする請求項17記載の家具。
  19. 前記本体部の左右両側の下方において、前記補強支持部材は床面に下端面を接地する補助脚部であることを特徴とする請求項18記載の家具。
  20. すべて又は一部の収納部の下方に、前記底板の下面に連結固定されると共に床面に接地して、収納部の底板から負荷される荷重を床面に支持させる柱状の補助脚部が設けられていることを特徴とする請求項16記載の家具。
  21. すべて又は一部の収納部は、その天板及び底板に上下両端を連結固定される仕切板により左右に仕切られることを特徴とする請求項16記載の家具。
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