JP7384376B2 - 空気環境調整システム - Google Patents
空気環境調整システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7384376B2 JP7384376B2 JP2019097714A JP2019097714A JP7384376B2 JP 7384376 B2 JP7384376 B2 JP 7384376B2 JP 2019097714 A JP2019097714 A JP 2019097714A JP 2019097714 A JP2019097714 A JP 2019097714A JP 7384376 B2 JP7384376 B2 JP 7384376B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- cleaning means
- cleaning
- opening
- adjustment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000003750 conditioning effect Effects 0.000 title claims description 12
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 claims description 131
- 239000000428 dust Substances 0.000 claims description 119
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 claims description 38
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 30
- 230000001143 conditioned effect Effects 0.000 claims description 22
- 230000009471 action Effects 0.000 claims description 9
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 4
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 22
- 238000011045 prefiltration Methods 0.000 description 20
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 14
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 14
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 12
- 230000008859 change Effects 0.000 description 10
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 210000002837 heart atrium Anatomy 0.000 description 8
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 description 8
- 238000004887 air purification Methods 0.000 description 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 7
- 238000007667 floating Methods 0.000 description 6
- 239000012717 electrostatic precipitator Substances 0.000 description 5
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 3
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 3
- 230000003749 cleanliness Effects 0.000 description 3
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 3
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 2
- 239000011362 coarse particle Substances 0.000 description 2
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 2
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 2
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 2
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 2
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 2
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 2
- 239000012716 precipitator Substances 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 235000019645 odor Nutrition 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Central Air Conditioning (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Electrostatic Separation (AREA)
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
しかしながら、各部屋に必要な熱量を供給する観点からは、快適度の要求を考慮して「供給温度」と「目標温度」の温度差を小さくすると、供給風量を大きくすることが要請される(要請2)。
空調に際し、「供給温度」と「目標温度」の温度差が小さい場合でも効率的な冷暖房を可能にするためには、供給風量を大きくする必要があるのは前述のとおりである。具体的には、快適度を考慮して、空調を施した冷暖房空気の温度と目標温度の差が5℃~10℃の範囲内とすることが多い。このようにすると、床面積1m2あたり10m3/h~20m3/h程度の供給風量が必要となる。そうすると、床面積100~150m2前後の一般住宅で全館空調する場合の供給する空気の必要風量は1,000~3,000m3/h程度となる。
この必要風量をHEPAフィルターなどのろ紙でできたフィルターで空気清浄しようとすると、通風抵抗が大きいため、送風ファンの消費電力が大きくなる。たとえば、通風寸法610mm×610mmのHEPAフィルターにおける風量1,000~3,000m3/hの通風抵抗による初期圧力損失は100Pa~300Pa程度であると考えられるため、必要となる送風ファンの消費電力はおおよそ100W~300Wになる。
加えて、ろ紙フィルターは、性質上汚れが堆積するため目詰まりが起こりやすく、目詰まりが発生するとその分の通風量(単位時間当たり)が低下する。通風量が低下すると、冷暖房性能も低下することになる。これを防止するには、頻繁にメンテナンスやろ紙の交換などの作業が必要になり、これは煩雑である。
そこで、ろ紙フィルターに代えて、電気式集塵機による集塵を検討したが、前提とした必要風量1,000~3,000m3/hでは、上述のHEPAフィルターの圧力損失は100Pa~300Paであるのに対し、電気式集塵機では、10分の1以下とすることができる。したがって、送風ファンの消費電力を小さくすることができ、さらに、集塵方式の点からHEPAフィルターのような目詰まりは起きないため冷暖房性能を低下させない。
しかしながら、圧力損失については、供給風量が3,000m3/hのときの圧力損失は、1,000m3/hのときの圧力損失の9倍になるため、さらに装置の消費電力の低下及び小型化の観点から圧力損失を抑える工夫が必要となった。
本発明は、上記課題を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなる。すなわち、
空気を循環させて住居の空気環境を調整する空気環境調整システムであって、空気を取り込む取込口と、この取込口から取り込んだ空気を調整するシステム本体と、システム本体で調整された空気を住居内に送り出す送出口とを備え、システム本体は、空気清浄部と空調部とを備え、空気清浄部は、取り込んだ空気を第1清浄手段とその第1清浄手段よりも清浄化に伴う空気の圧力損失が低い第2清浄手段に分配してその空気清浄能力を調整し、空調部は、取り込んだ空気の温度及び湿度のいずれか又は両方を調整することを特徴とする。
この場合に、たとえば、第1清浄手段は電気式集塵機とプレフィルター(20~50メッシュの金属製または樹脂製のフィルターで、SUS製又はポリプロピレン製のものなど)の組合せとして集塵能力を高め、第2清浄手段をプレフィルターのみとして電気式集塵機を使わず大きな粉塵を除去するようにすれば、プレフィルターによる圧力損失の増加はわずかであるため、第1清浄手段と第2清浄手段を合わせた空気清浄部全体としては、風量が増加することで集塵効率は若干低下するとしても空気清浄能力(=風量×集塵効率)は所定の能力を確保できる。
また、第1清浄手段は少なくとも電気式集塵機を備え、受けた空気は、その一部が第1清浄手段を通過して集塵され、その残りが第2清浄手段を通過するように分配されてその空気清浄能力が調節されることが好ましい。
さらに、空気清浄部は、第2清浄手段の開口の開度を調整する開度調整機構を備え、開度調整機構は、この開度を調整して受けた空気の風量を分配することが好ましい。
空気清浄部は、集塵の強度を段階的に変動させて集塵作用を継続することが好ましい。
さらに、取り込んだ空気の粉塵濃度を計測する粉塵濃度センサーを備え、粉塵濃度の値に基づいて前記開度を決定することが望ましい。
本発明は、前記記載の空気環境調整システムを備えた住居であって、この住居はさらに、調整室を備えるとともに各住居域に吹出口と吸込口を備え、システム本体は、調整室に設けられ、取込口は、吸込口に接続され、送出口は、吹出口にダクトを介して接続された、空気環境を調整することができる住居である。
前記記載の空気環境調整システムを備えた住居であって、空気環境システム本体は、屋根裏に設けられ、取込口は、前記吸込口にダクトを介して接続され、送出口は、吹出口にダクトを介して接続された、空気環境を調整することができる住居である。
本発明は、調整した空気を循環させる空気環境調整システムに用いる空気清浄ユニットであって、筐体と、筐体に収納された第1清浄手段と第2清浄手段を備え、第1清浄手段は、少なくとも電気式集塵機を備え、第2清浄手段は、第1清浄手段よりも清浄化に伴う空気の圧力損失が低い手段を備え、第1清浄手段又は前記第2清浄手段のいずれかを通過するように分配された空気(Ar1、Ar2)の清浄度を調整して送り出す、ことを特徴とする。
図10に、本例の空気環境調機システム(以下、「本システム」ともいう)S1~S3のシステム構成概念図を示す。
本例の空気環境調整システムS1~S3は、同図に示すように、空気を取り込む取込口1と、この取込口1から取り込んだ空気Arを調整するシステム本体2と、このシステム本体2で調整した空気Acを送り出す送出口3で構成される。このシステム本体2は、空気清浄部10、100と空調部20、200とを備えている。
空気清浄部10は、空気清浄ユニットで構成されている。空気清浄ユニット10は、後述のように第1清浄手段11であるプレフィルター11aと電気式集塵機11b、及び第2清浄手段12であるプレフィルター12aを備えている。
空調部20は、空調した空気の吹出し口が調整室31に設けられている。調整室31は、調整室31から各部屋に送出した空気の戻りArを取り込むエアだまりであり、ここで、温度及び/または湿度が調整される。
調整室31に設けられた送出口3に送風機50が設けられて各住居域(部屋)の吹出口42に至る空気送出機構(ダクト)30が接続されている。調整室31は、その温度調整効果を高めるために断熱材で内壁を被覆してもよい。
戻ってきた空気Arは、第1清浄手段11を通過する空気Ar1と第2清浄手段12を通過する空気Ar2に分かれて、その清浄度が調整される。
図2は、本例の空気清浄部10である空気清浄ユニット10の外観を示す模式斜視図である。金属製の筐体10aに開口10bが開けられている。開口10bに続き筐体10aの内部に第1清浄手段11のプレフィルター11aとこれに続く電気式清浄機11bが設けられている。また、同様に開口10bに続き第2清浄手段12のプレフィルター12aとこれに続く空気通路12bが設けられている。空気清浄ユニット10の内部のメンテナンスができるように開閉自在の扉10cが開口10bが設けられている側に備えられている。
空気清浄ユニット10が受けた空気Arは、第1清浄手段11に分配される空気Ar1と第2清浄手段12に分配される空気Ar2に分かれてそれぞれ清浄化されて第1清浄手段11で清浄化された空気Af1と第2清浄手段で清浄化された空気Af2となる。空気清浄ユニット10で清浄化された空気Afは、これらを足し合わせたものである。このようにして、取り込んだ空気Arの清浄度が調整される。
第1清浄手段11のプレフィルター11a及び第2清浄手段12のプレフィルター12aは、開口10bから吸込んだ空気Ar1、Ar2に浮遊する主として、目視可能な程度の粗い粒子を除去するものである。おおむね粒子径が10~20μm以上のものをターゲットとしている。
プレフィルター11a、12aは、20~50メッシュ程度の荒い網目のフィルターである。金属製、たとえばSUS製が用いられるが、用途によりポリプロピレンなどの樹脂製であってもよい。
なお、このプレフィルター11a、12aはメンテナンスのため交換可能である。このため、扉10cはラッチ機構11e,12eが備えられており、開閉自在に閉鎖することができる。
第1清浄手段11では、プレフィルター11aにより浮遊する粗い粒子を除去した後、次段の電気式集塵機11bにより、さらに細かい粒子を除去する。主として、粒子径が0.3μm以上のものをターゲットとしている。たとえば、空気中の土埃、花粉、黄砂やPM2.5などの浮遊粒子である。
なお、第2清浄手段12は、プレフィルター12aの後は空気通路12bが設けられている。このため、第1清浄手段11に比較して通過の際の空気抵抗を少なくすることができる。
このような電気集塵機11bは、イオン化線60とイオン化電極51との間、及び集塵電極板62と集塵対電極板63との間の空間を空気Arが通過できるので、ろ紙フィルターに比較して圧力損失が少なく、空気中の浮遊粒子を効率よく除去できる。
加えて、電源55とイオン化部53との間に定電流制御部56を設けるとともに、電源55と集塵部54との間に測定部57を備えた電圧段階制御部58および電圧変更部59を設け、後述のような集塵の強度を段階的に変動させて集塵作用を継続する制御を行うことができる。
さらに詳細は、以下に記載するが、日本国特許第5545559を参照されたい。
イオン化部53は、コロナ放電を発生させて空気中の浮遊粒子を帯電するためのイオン化線60およびイオン化電極51からなり、イオン化線60は定電流制御部56を介して電源55のプラス極55aに、イオン化電極51は電源55のマイナス極55bに、それぞれ電気的に接続している。
この電気式集塵機11bの集塵部54は、イオン化部53で帯電した浮遊粒子を捕集するための集塵電極板62および集塵対電極板63を交互に配置し、かつ、これらを交互にスペーサを用いて等間隔に配置している(不図示)。集塵電極板62と集塵対電極板63は電源55に電気的に接続され、その間に所定電圧が印加されて電界が形成される。
また、集塵電極板62と電源55との間に高抵抗体64を接続している。そして、集塵電極板62は電源55のプラス極55aに、集塵対電極板63は電源55のマイナス極55bにそれぞれ接続している。
イオン化部53の電流を制御する定電流制御部56は、イオン化部53のイオン化線60に電源55から一定電流を送るためのものである。例えば、0.3~2.0mAの範囲内の一定電流を送り、この際の適正電圧は、5,000V~8,000Vの範囲内である。なお、この0.3~2.0mAの範囲内の一定電流を送るため、5,000V~8,000Vの範囲の電圧を著しく逸脱するような電圧、例えば、10,000V以上の電圧になることを防ぐための公知の機能を備えている。
集塵部の印加電圧を制御する電圧段階制御部58は、集塵部54の集塵電極板62に電源55から所定電圧、例えば、1,500V~4,800Vの範囲内の所定電圧を印加するための指令を出すものである。この際の電流は、0.05mA~0.1mAの範囲である。
測定部57は、集塵部54に対し印加している電圧値及び電流値の急激な変動を招く異常放電を測定し検知するものである。例えば、集塵部54の電圧値が通常モードの3,900V~4,100Vで、電流値が0.1mAで正常な電界形成がなされている場合、何らかの原因、例えば、湿気、結露、異物の混入など又は集塵物の堆積などにより、電圧値が急に低下したり、電流値が急に増加したりする場合を検知する。例えば、電圧値が1,000V~1,500V、又は電流値が0.3mAに変動するような場合に、異常放電が発生したことを検知する。
このような異常放電の発生を測定部57が検知すると、その異常放電情報を電圧段階制御部58が受信し、その異常放電情報を受信した電圧段階制御部58は、集塵部54と電源55とをスイッチ65により一旦遮断した後、電圧変更部59に対し、集塵部4に印加する所定電圧が低くなれば、異常放電を回避できる事実に着目して、異常放電しない段階まで所定電圧を変更する指令を発信し、この電圧変更指令を受信した電圧変更部59は、異常放電しない段階の所定電圧、例えば、上記の3,900V~4,100Vから下限値を700V、上限値を600V引き下げて、3,200V~3,500Vに変更する。以下、再び集塵部54に異常放電が発生した場合は、上記の手順で順次所定電圧をさらに、例えば、2,200V~2,600Vに引き下げて対応する。
なお、このような第1清浄部11と第2清浄部12が筐体10aに収納された空気清浄部10は、空気環境調整システムS1~S3に用いる空気清浄ユニット10ととして単体で装置を構成することも可能である。
図1に示す調整室31の空調機20は、熱交換を行う室外機(不図示)と接続された室内機でよく、空気温度及び/又は湿度が調整された空気を調整室31内に送出する。空調機20の空調能力は、冷暖房負荷計算により適宜決定することができる。たとえば、断熱区分4地域の140m2程度の住宅では空調機20の能力は1台(5kw相当)で足りるであろう。
空調機20から吹出された冷気や暖気は調整室31内の空気の温度や湿度を調整する。前述のように調整室31は、調整された空気Acのエアだまりとなり、調整された空気Acは、送風機50により送出口3から送出される。
送風機50は、調整室31内の調整された空気Acを送出口3に接続されたダクト30内に押し込んで送出先の吹出口42に送風するファンである。送風機50が送風すると、調整室31内は負圧になるため、空気清浄部10の第1清浄手段11と第2清浄手段12を通って調整室31内に戻り空気Arが流れ込むことができる。
図9に本システムS1に用いる開度調整機構6を示す。開度調整機構6は、図2に示す空気清浄部10の第2清浄手段12の上部を覆うように配置されるものである。
開度調整機構6は、矩形の枠6dの中央部に開口6fが開けられており、4つの開閉羽根6bが回動してこの開口6fの開度を調整する。開閉羽根6bの回動は、モータ6cの回転によって行われる。各開閉羽根6bは、連結棒6aに連結され、この連結棒6aは、その中央部が紐部材6eでモータ6cにより巻き取られると各開閉羽根6bは連結棒6aの動きに連動して開き、緩められると自重により連動して閉じる。開閉羽根6bがすべて閉じると開口6fは全閉する。
モータ6cは、ポテンショメータが付属するものを用いることができる。このようにすると、後述の制御部4により開閉羽根6bの位置制御ができ、開口6fが所望の開度になるように開閉させることができる。
開度調整機構6により、前述のように第1清浄手段11よりも第2清浄手段12は圧力損失が低い構造となっているところ、第2清浄手段12を通過する空気を絞ることができ、その結果、第1清浄手段11と第2清浄手段の空気の分配比率を変えることができ、空気清浄部10の供給風量の調整をすることができる。
なお、開度調整機構6は、使用しないことも可能である。その場合は、風量の分配比率は固定される。
本システムS1は粉塵濃度センサー5を備えることができる。粉塵濃度センサーはたとえば、取込口1周辺に設置でき、取り込んだ空気Arの粉塵濃度を測定する。測定された粉塵濃度の値は、後述の制御部4に送り、この信号に基づいて制御部4は第2清浄手段12の開口10bの開度を決定することができる。
図8に本システムS1の機能ブロック図を示す。制御部4は、本システムS1を制御する。操作部7は、開度調整機構6及び電気式集塵機11bに対するオン・オフや開度調整機構の開度の設定、開閉のオンオフ、電気式集塵機11bの段階設定などの入力設定操作信号を制御部4に渡すことができる。操作部7は、必要に応じ、制御部4から本システムS1のステータスを示す情報を受け取り、表示することができる。たとえば、温度、湿度、粉塵濃度センサー5の出力状況などである。
また、制御部4は、粉塵濃度に応じ開度調整機構6の開閉羽根6cの開閉を制御して、第1清浄手段11と第2清浄手段12について所望の風量で空気を分配し、供給空気量を決定することができる。
また、制御部4は、電気式集塵機11bの集塵部54の電圧段階制御を行い、異常放電が生じた場合であっても 段階的に所定電圧を下方変更して印加し、異常放電が起きない電圧で集塵作用を継続するようにすることができる。
図5は実施例1の空気環境調整システムS1又は実施例2の空気環境調整システムS2を備えた住居R1である。
本システムS1、S2は調整室31に備えられており、調整室31は、2階建ての住居R1の屋根裏73に設けられている。取込口1は、吹き抜け95の天井71に設けられており、送出口3は後述の空気送出機構30を介して各部屋210、211、221、222の吹出口42などに接続されている。
空気送出機構30は、調整室31内の空調された空気Acを各室に送出するものであり、送出口3に接続されて、各室に延びるダクト30を備える。ダクト30に代えて住居の躯体に設けられた竪孔・シャフトなどの空間でも密閉性があれば差し支えない。
ダクト30が送出口3と各室の吹出口42に接続されており、この吹出口42から、調整された空気Acが各室の内部に向けて吹き出す。
図5に示すように、本例の空気環境調整システムS1、S2が用いられる住居R1は、高気密・高断熱の2階建て住居である。各階に区画された複数の住居域を有し、各住居域81、82、91、92を本例の空気環境調整システムS1、S2を用いて空気環境の調整をする。
住居R1は、1階に住居域81、82を備え、2階に住居域91、92を備える。1階と2階の間には、階間96がある。住居R1の中央部には、1階から2階まで達する吹き抜け95がある。1階の住居域81、82の下には、床を隔てて床下空間74がある。
これら住居域81、82、91、92は、住居内外壁および各住居域の天井で区画されており、浴室や洗面所等を含むものとしてもよい。
空調機20は、調整室31の室内の目標温度と、空調対象である上記した住居空間の目標温度とが、冷房空調の際には、5℃以内の温度差、暖房空調の際には摂氏10℃以内の温度差で、調整室31の室内の空気を空調することが望ましい。
空気環境調整システムS1、S2は、送風機50により、調整済みの調整室31内の空気Acを1,000~3,000m3/hの流量で送り出す。このように大流量での空調済み空気Acの送風により、各住居域の温度を適度に維持して快適性を確保することができる。
住居域81、82、91、92は、その天井に吹出口42を備え、その床に近い壁際に回収口43を備えている。取込口1すなわち空気清浄部10の入側は、吹き抜け95の天井71を貫いて吹き抜け95に接続されており、調整室31内に戻り空気Arとして循環され、この際に空気清浄部10で清浄化される。この際、外気と混合させることもできる。また、住居域81、82、91、92に吹出口42を設置したが、送風能力によっては、吹出口42に吸引送風機を加えても差し支えない。
床下空間74に送出された調整室31内の調整済み空気Acは、吹き抜け95の床下の吹出口42から吹き抜け95に流入する。
本例においてシステム本体2は、空気清浄部100と空調部200を主体に構成され、取り込んだ空気Arの調整を行う。本例では空気清浄部100で空気清浄を行い、空気清浄後の空気を直接、空調部200にダクト13を介して送る。図6は、屋根裏や階間の空間に収納する天井隠蔽型のエアコンを用いる想定で、床側から天井を透視する視点で示したものである。特に断らない限り、実施例1、2と同じ部材は同じ参照番号で示す。
本例の空気清浄ユニット100は、第1清浄手段11であるプレフィルター11aと電気式集塵機11b、及び第2清浄手段12であるプレフィルター12aを備えている。空気清浄部100は、先述の空気清浄部10と同様に、第1清浄手段11と第2清浄手段12で構成されているが、異なる点は、空気清浄部100の清浄後の空気の出力が空気清浄部100内で集合し、ダクト13に接続されており、空調部200に渡されている点である。また、空調部200は空気溜まりである調整室を介さず清浄化された空気を送出口3に接続されたダクト30を介して送出先の吹出口42から吹出す点である。
本例の空調機200は、天井隠蔽型の室内機であり、ダクト13から送られる空気清浄ユニット100で清浄化した空気を取り込む。実施例1、2と同様に、室外機と接続された室内機を用いることができ、温度及び又は湿度が調整された空気Acを送出口3から送出する。送出口3はダクト30に接続されて、送出先の吹出口42から調整された空気Acを吹出す。なお、図6の吹出口の記載を省略したダクト30も、吹出口42に接続される。
図7は本例の空気環境調整システムS3を備えた住居R2である。
本システムS3は2階の天井裏73及び階間96に設けられている。吸込口41は、1階及び2階の中央の部屋212、222の天井に設けられており、送出口3は後述の空気送出機構30を介して各部屋211~213、221~223の吹出口42に設けられている。
空気送出機構30は、本システムS3で調整された空気Acを各室に送出するものであり、送出口3に接続されて、各室に延びるダクト30を備える。
ダクト30が送出口3と各室の吹出口42に接続されており、この吹出口42から、調整された空気Acが各室の内部に向けて吹き出す。
図7に示すように、本例の空気環境調整システムS3が用いられる住居R2は、高気密・高断熱の2階建て住居である。各階に区画された複数の住居域を有し、1階住居域211~213、及び2階住居域221~223を本例の空気環境調整システムS3がそれぞれ空気環境の調整をする。
住居R2は、1階に住居域211、212、213を備え、2階に住居域221、222、223を備える。1階と2階の間には、階間96がある。住居R2の各階は中央部の部屋212、222で戻りエアArをシステムS3にもどしており、その両隣の部屋は、壁に設けられた回収口43から空気を中央の部屋212、222に戻している。1階の住居域211~213の下には、床を隔てて床下空間74がある。
なお、住居R1と同様、これら住居域211~213、221~223は、住居内外壁および各住居域の天井で区画され、住居域211~213、221~223は、浴室や洗面所等を含むものとしてもよい。
本例の空調機20は、送出口3での目標温度と、空調対象である住居空間の目標温度とが、冷房空調の際には、5℃以内の温度差、暖房空調の際には摂氏10℃以内の温度差になるように、送出口の空気Acを空調することが望ましい。
空気環境調整システムS3は、調整済み調整室内空気Acを1,000~3,000m3/hの流量で送り出す。このように大流量での空調済み空気の送風により、各住居域の温度を適度に維持して快適性を確保することができる。
Af 清浄化された空気
Ar 戻った空気、リターンエア
Ar1 第1清浄手段(11)を通過する空気
Ar2 第2清浄手段(12)を通過する空気
R1、R2…住居
S1、S2、S3 空気環境調整システム
1 取込口
2 システム本体
3 送出口
4 制御部
5 粉塵濃度センサー
6 開度調整機構、6a 連結棒、6b 開閉羽根、6c 開閉モータ、6d 枠、6e 紐部材、6f 開口
7 操作部
10、100 空気清浄部、空気清浄ユニット
10a 筐体、10b 開口、10c 扉、10dラッチ機構、
11 第1清浄手段
11a プレフィルター、11b 電気式集塵機、
12 第2清浄手段
12a プレフィルター、12b 空気通路
13 ダクト
20、200 空調部 、
30 空気送出機構、ダクト
31 調整室、31a 入側の部屋、31b出側の部屋
41 吸込口
42 吹出口
43 回収口
50 送風機
53 イオン化部
54 集塵部
55 電源、55a プラス極、55b マイナス極
56 定電流制御部
57 測定部
58 電圧段階制御部
59 電圧変更部
60 イオン化線
61 イオン化電極
62 集塵電極板
63 集塵対電極板
64 高抵抗体
65 スイッチ
71 天井
72 屋根
73 屋根裏
74 床下空間
81、82、83、84 住居域、部屋
95 吹き抜け
96 階間
211、212、213、221、222、223 住居域、部屋
Claims (3)
- 住居内に快適度を高める全館空調を行うために空気を循環させて住居の空気環境を調整する空気環境調整システムであって、
空気を取り込む取込口と、この取込口から取り込んだ空気を調整するシステム本体と、前記システム本体で調整された空気を住居内に送り出す送出口と、前記取込口と送出口を備えた調整した空気のエアだまりとなる調整室とを前記住居内部に備え、
前記システム本体は、空気清浄部と空調部とを備え、
前記空気清浄部は、
第1清浄手段と、第2清浄手段とを備え、
前記第1清浄手段の空気の入り口と前記第2清浄手段の空気の入り口は、同一方向に隣り合わせに並んで前記調整室に設けられ、
前記第1清浄手段は、少なくとも電気式集塵機を備え、
前記取り込んだ空気は、その一部が前記第1清浄手段を通過して集塵され、その残りが前記第2清浄手段を通過するように分配されてその空気清浄能力が調節され、
前記空調部は、前記取り込んだ空気の温度及び湿度のいずれか又は両方を前記調整室で調整する、空気環境調整システム。 - さらに、前記取り込んだ空気の粉塵濃度を計測する粉塵濃度センサーと、前記第2清浄手段の開口の開度を調整する開度調整機構とを備え、
前記開度調整機構は、前記第2清浄手段の空気入り口の開口を覆うように4つの開閉羽根が回動可能に設けられ、各開閉羽根は連動して開閉し、
制御部は、前記粉塵濃度の値に基づいて前記開度を決定し、前記取り込んだ空気(Ar)の風量を前記第1清浄手段と前記第2清浄手段に所望の風量で空気を分配して供給空気量を決定するとともに前記空気清浄部が集塵の強度を段階的に変動させて集塵作用を継続する、請求項1に記載の空気環境調整システム。 - 請求項1又は2に記載の空気環境調整システムを備えた住居であって、
前記住居はその内部に調整室を備えるとともに各住居域に吹出口と吸込口を備え、
前記システム本体は、前記調整室に設けられ、
前記調整室に取り込まれる空気は、
前記取込口は、前記吸込口に接続され第1清浄手段と、第2清浄手段とを備え、
同一方向に隣り合わせに並んで設けられた前記第1清浄手段の空気の入り口と前記第2清浄手段の空気の入り口から供給され、
前記送出口は、前記吹出口にダクトを介して接続された、
住居内に快適度を高める全館空調を行うために空気環境を調整することができる住居。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019097714A JP7384376B2 (ja) | 2019-05-24 | 2019-05-24 | 空気環境調整システム |
TW108141223A TWI839411B (zh) | 2019-05-24 | 2019-11-13 | 空氣環境調整系統 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019097714A JP7384376B2 (ja) | 2019-05-24 | 2019-05-24 | 空気環境調整システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020193723A JP2020193723A (ja) | 2020-12-03 |
JP7384376B2 true JP7384376B2 (ja) | 2023-11-21 |
Family
ID=73547516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019097714A Active JP7384376B2 (ja) | 2019-05-24 | 2019-05-24 | 空気環境調整システム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7384376B2 (ja) |
TW (1) | TWI839411B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114322270A (zh) * | 2022-03-03 | 2022-04-12 | 广州海洁尔医疗设备有限公司 | 一种空气净化检测控制系统及方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009048212A1 (en) | 2007-10-10 | 2009-04-16 | Daan Co., Ltd. | Complex vent-conditioner |
JP5545559B1 (ja) | 2013-05-21 | 2014-07-09 | 株式会社トルネックス | 居室換気用電気集塵機及びそれを組み込んだ換気システム |
JP2019039610A (ja) | 2017-08-25 | 2019-03-14 | パナソニックホームズ株式会社 | 空調ユニット及びそれを用いた建物 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5059839U (ja) * | 1973-09-27 | 1975-06-03 | ||
JPH0253119U (ja) * | 1988-10-11 | 1990-04-17 | ||
JPH03168538A (ja) * | 1989-11-28 | 1991-07-22 | Matsushita Seiko Co Ltd | 空気清浄装置 |
JPH09112963A (ja) * | 1995-10-20 | 1997-05-02 | Misawa Homes Co Ltd | 空気調和機およびその清掃方法 |
JPH1137540A (ja) * | 1997-07-18 | 1999-02-12 | Toshiba Corp | 空気調和機 |
CN108361866A (zh) * | 2018-04-08 | 2018-08-03 | 长沙燕通生物科技有限公司 | 一种多工况热湿处理净化机组耦合分区空调方法 |
-
2019
- 2019-05-24 JP JP2019097714A patent/JP7384376B2/ja active Active
- 2019-11-13 TW TW108141223A patent/TWI839411B/zh active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009048212A1 (en) | 2007-10-10 | 2009-04-16 | Daan Co., Ltd. | Complex vent-conditioner |
JP5545559B1 (ja) | 2013-05-21 | 2014-07-09 | 株式会社トルネックス | 居室換気用電気集塵機及びそれを組み込んだ換気システム |
JP2019039610A (ja) | 2017-08-25 | 2019-03-14 | パナソニックホームズ株式会社 | 空調ユニット及びそれを用いた建物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020193723A (ja) | 2020-12-03 |
TWI839411B (zh) | 2024-04-21 |
TW202104804A (zh) | 2021-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11555626B2 (en) | Ventilation unit, system and method | |
US10767877B2 (en) | Filter assembly for ventilation systems, decentralized living space ventilation system comprising a filter assembly of this type and ventilation unit | |
KR102056452B1 (ko) | 실내 순환 공기와 외부 유입 공기의 공기질에 기초하여 능동 제어 가능한 댐퍼 및 필터가 구비된 공기 조화기 | |
US20150140919A1 (en) | Techniques for improving indoor air quality | |
JP6940896B1 (ja) | 換気空調システム | |
JP7432956B2 (ja) | 空調換気システム | |
KR102081237B1 (ko) | 환기 및 에너지 절감형 공기청정기 | |
JP7384376B2 (ja) | 空気環境調整システム | |
WO2022264721A1 (ja) | ダクト式空調換気システム | |
JP2005337610A (ja) | 空気イオン搬送装置 | |
JP7183074B2 (ja) | 換気システム | |
JP3243705U (ja) | 空気環境循環調整システム | |
JP2016138718A (ja) | 建物の空調換気システム | |
JP7546885B2 (ja) | 急速換気可能な空気環境循環調整システム | |
JPH0129474Y2 (ja) | ||
JP6950378B2 (ja) | 換気システム | |
JPH0129473Y2 (ja) | ||
JP2002243238A (ja) | 建物の換気システム及び換気装置 | |
JP2003336882A (ja) | 給排気ユニットおよびこれを用いた換気システム | |
JP3101423U (ja) | 空調装置 | |
KR20220108841A (ko) | 수직벽면 설치형 열교환 공기정화 환기장치 | |
JP2023159956A (ja) | 清浄空気発生装置 | |
Meckler et al. | Use of air cleaners to reduce outdoor air requirements. |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230124 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230323 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230912 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231006 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7384376 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |